JPH11324700A - 小型化された2サイクル機関 - Google Patents
小型化された2サイクル機関Info
- Publication number
- JPH11324700A JPH11324700A JP10173789A JP17378998A JPH11324700A JP H11324700 A JPH11324700 A JP H11324700A JP 10173789 A JP10173789 A JP 10173789A JP 17378998 A JP17378998 A JP 17378998A JP H11324700 A JPH11324700 A JP H11324700A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- crankshaft
- piston
- crank
- miniaturized
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ピストンピン穴のボス部外壁面とクランク軸
外壁面との最接近距離を縮小化し、連接棒の大端部との
干渉を防ぐ切欠きをシリンダーに形成し、かつピストン
―クランク機構の運動により生じる不釣い合い慣性力を
軽減する為の重りをクランク室の外部のクランク軸に備
える事によって機関の小型化を達成すること. 【構成】 ピストンピン穴のボス部外壁面とクランク軸
外壁面との最接近距離をシリンダー内径の0.4倍以下
とし、連接棒7の大端部との干渉を防ぐシリンダー内径
の0.5倍以下の幅を有する切欠き14をシリンダー1
に形成し、かつピストン―クランク機構の運動により生
じる不釣い合い慣性力を軽減する為の重り(17,1
9,20)をクランク室2の外部のクランク軸10に備
える事とし、更にクランクアーム9はシリンダー1のピ
ストンスカート端部と摺動すべき部分とは干渉しない大
きさを有する形状とした.
外壁面との最接近距離を縮小化し、連接棒の大端部との
干渉を防ぐ切欠きをシリンダーに形成し、かつピストン
―クランク機構の運動により生じる不釣い合い慣性力を
軽減する為の重りをクランク室の外部のクランク軸に備
える事によって機関の小型化を達成すること. 【構成】 ピストンピン穴のボス部外壁面とクランク軸
外壁面との最接近距離をシリンダー内径の0.4倍以下
とし、連接棒7の大端部との干渉を防ぐシリンダー内径
の0.5倍以下の幅を有する切欠き14をシリンダー1
に形成し、かつピストン―クランク機構の運動により生
じる不釣い合い慣性力を軽減する為の重り(17,1
9,20)をクランク室2の外部のクランク軸10に備
える事とし、更にクランクアーム9はシリンダー1のピ
ストンスカート端部と摺動すべき部分とは干渉しない大
きさを有する形状とした.
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2サイクル機関に係わ
り、ピストンピン穴のボス部外壁面とクランク軸外壁面
との最接近距離を従来より遥かに小さくして小型化した
ものに関する.
り、ピストンピン穴のボス部外壁面とクランク軸外壁面
との最接近距離を従来より遥かに小さくして小型化した
ものに関する.
【0002】
【従来の技術】一般に2サイクル機関は図5に示す様に
掃気通路12′からシリンダー1′内へ流入する新気に
よって既燃ガスを掃気する掃気過程を有し、ピストン−
クランク機構の運動により生じる不釣り合い慣性力を軽
減する為の重りGをクランク室2′内に備える.この様
な2サイクル機関において小型化を達成する為には、ピ
ストン下死点位置におけるピストンピン4′とクランク
軸10′との中心間距離を短縮する事が望まれるが、ピ
ストン3′と重りGとが干渉し合う問題が生じ、更に連
接棒7′の大端部とシリンダー1とが干渉し合う問題が
生じる為、小型化には限界があった。
掃気通路12′からシリンダー1′内へ流入する新気に
よって既燃ガスを掃気する掃気過程を有し、ピストン−
クランク機構の運動により生じる不釣り合い慣性力を軽
減する為の重りGをクランク室2′内に備える.この様
な2サイクル機関において小型化を達成する為には、ピ
ストン下死点位置におけるピストンピン4′とクランク
軸10′との中心間距離を短縮する事が望まれるが、ピ
ストン3′と重りGとが干渉し合う問題が生じ、更に連
接棒7′の大端部とシリンダー1とが干渉し合う問題が
生じる為、小型化には限界があった。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】本発明の目的はピス
トンピン穴のボス部外壁面とクランク軸外壁面との最接
近距離を縮小化し、連接棒の大端部との干渉を防ぐ切欠
きをシリンダーに形成し、かつピストン−クランク機構
の運動により生じる不釣り合い慣性力を軽減する為の重
りをクランク室の外部のクランク軸に備えて機関を小型
化するところにある,
トンピン穴のボス部外壁面とクランク軸外壁面との最接
近距離を縮小化し、連接棒の大端部との干渉を防ぐ切欠
きをシリンダーに形成し、かつピストン−クランク機構
の運動により生じる不釣り合い慣性力を軽減する為の重
りをクランク室の外部のクランク軸に備えて機関を小型
化するところにある,
【0004】
【問題点を解決する為の手段】本発明はピストンピン穴
のボス部外壁面とクランク軸外壁面との最接近距離をシ
リンダー内径の0.4倍以下とし、連接棒の大端部との
干渉を防ぐシリンダー内径の0.5倍以下の幅を有する
切欠きをシリンダーに形成し、かつクランクアームはシ
リンダーのピストンスカート端部と摺動すべき部分とは
干渉しない大きさを有する形状とし、更にピストン−ク
ランク機構の運動により生じる不釣り合い慣性力を軽減
する為の重りをクランク室の外部のクランク軸に備える
様にした.
のボス部外壁面とクランク軸外壁面との最接近距離をシ
リンダー内径の0.4倍以下とし、連接棒の大端部との
干渉を防ぐシリンダー内径の0.5倍以下の幅を有する
切欠きをシリンダーに形成し、かつクランクアームはシ
リンダーのピストンスカート端部と摺動すべき部分とは
干渉しない大きさを有する形状とし、更にピストン−ク
ランク機構の運動により生じる不釣り合い慣性力を軽減
する為の重りをクランク室の外部のクランク軸に備える
様にした.
【0005】
【実施例】図1(イ)は本発明による2サイクル機関の
一実施例で、クランクピン8をしっかりと支持するクラ
ンクアーム9を有するクランク軸10,及びクランクピ
ン8とピストンピン4とを連結する連接棒7を備え、ピ
ストン3の上昇行程により吸入通路11が開かれると気
化器等により生成された混合気がクランク室2内に吸入
され、ピストン3の下降行程により排気通路13が開か
れるとシリンダー1内の既燃ガスの排出が始まる.続い
て掃気通路12が開かれるとクランク室2内の予圧され
た混合気はシリンダー1内へ流入し、既燃ガスを掃気す
る.この様な掃気過程を経てシリンダー1内に留った新
気(混合気)はピストン3の上昇行程と共に圧縮され、
上死点付近で点火されて燃焼し、爆発力を発生する。
尚、本機関はA−A′線で分割され、各々はボルトによ
り締結されている.本発明では図1(ロ)の如くピスト
ンピン穴のボス部外壁面とクランク軸外壁面との最接近
距離l(下死点における距離)を非常に小さくして小型
化を徹底追求している。即ち、一般にはシリンダー内径
をDとするとピストンスカート高さL=0.46×
(1.15+0.08)・D≒0.57・D,ピストン
ピン穴のボス径=0.44・Dとして与えられる(内燃
機関,Vol16,No193,臨時増刊,p78),
従ってピストンスカート端部とクランク軸外壁面との干
渉防止の為の余裕SをD=40mmクラスで2mmとす
ると、S=0.05・Dであるからl=L− 0.44
/2 ・D +S=0.4・Dとなる.本発明ではピス
トンスカート端部とクランク軸外壁面との干渉がない範
囲内での一般的限界という意味で前記lの値を0.4・
D以下としているところに特徴がある.図1(イ)の実
施例は本発明を極限にまで追求したもので、ピストン3
のスカート端部にクランク軸10がくい込むのを許す切
欠き6を形成し(切欠き6により両者は干渉し合わな
い)、ピストンピン穴のボス部外壁面とクランク軸外壁
面との最接近距離lを非常に小さく(例えば2mm)し
たものである(B−B′線断面図を示した図2(イ)参
照のこと−図は下死点位置で示す).更に連接棒7の大
端部との干渉を防ぐ切欠き14をシリンダー1に形成し
てあるが、A−A′線断面を示す図2(ロ)の如く連接
棒大端部の両端面は切欠き14内で各々2mm位の間隙
が必要であり、一方切欠き14の幅Wが過大であるとピ
ストンスカート部とシリンダーとの接触面積が少なくな
って、振動・打音を生じさせる恐れがある。この様な事
情を鑑み、本発明では切欠き14の幅Wをシリンダー内
径の0.5倍以下とした(より好ましくは0.4倍以下
とする)。クランクアーム9はシリンダー1のピストン
スカート端部と摺動すべき部分とは干渉しない大きさを
有する形状としてある(両者の干渉を許す構造となる
と、下死点位置でピストンスカート部とシリンダーとの
接触面積が少なくなって、振動・打音発生の原因とな
る)。本発明ではクランク軸10とピストン3とが非常
に接近し、図5の従来の様にクランクアームの反対側に
重りGを装着する事ができない為(極く小さな重りであ
れば装着はできるが)、図2(イ)の如くピストン−ク
ランク機構の運動により生じる不釣り合い慣性力を軽減
する為の重り17,19をクランク室2の外部のクラン
ク軸に備える様にした.一般にはクランク軸10の両端
部には冷却用ファン16とリコイルプーリ18が装着さ
れるから、重り17,19は各々に直接固定するか、内
蔵させる構成とする.再び図1(イ)に戻って、連接棒
7は大端部がクランクピン8への組み付けの関係から二
分割され、各々はボルトによりしっかりと締結され、本
発明では連接棒長さ(大端部と小端部との中心間距離)
とクランク半径との比が小さい為、往復慣性重量を減ら
して二次振動を抑制する必要上、Al合金等の軽合金製
連接棒が望ましい。各軸受部は転がり軸受を用いる事も
できる。掃気通路12についてはクランク室2の底部か
ら主軸受15の外側を通ってシリンダー1内へ開口させ
る事に困難を伴なう為、図示の如く排気通路側から延び
て来て主軸受15の外周部近傍に到り、ここで曲折した
後にシリンダー1内へ開口する様に構成する事が望まし
い.尚、主軸受15を針状ころ軸受とする事により掃気
通路12の高さを増す事ができる.クランク軸の支持方
法については図1(ハ)の如く片持ち支持とする事も考
えられ、この場合連接棒7の組み付けは一方のクランク
アームがない為、極めて容易であり、大端部を二分割す
る必要はなく、一体型でも良い.C−C′線断面を図2
(ハ)に示すが、既に説明した様に連接棒7の大端部と
の干渉を防ぐシリンダー内径の0.5倍以下の幅を有す
る切欠き14が形成されている.20はピストン−クラ
ンク機構の運動により生じる不釣り合い慣性力を軽減す
る為の重りである.但しピストン3と重り20との中心
間距離hに起因する偶力モーメントの発生が避けられな
い為、ピストン3側から見て重り20の外側に図3
(ニ)の如くもう1つの重り(これが発生する慣性力を
f2とする)を備える事が望ましい.f1はピストン−
クランク機構が発生する慣性力、f3は重り20が発生
する慣性力で、これらの慣性力をどの様に釣り合わせる
かは公知であるので省略する.次に図2(ロ)では何ら
かの理があれば、図3(イ)の如くクランクアーム9の
クランクピン近傍の部分が回転に従って切欠き14内に
嵌り込んで来る構成であっても良い(この部分は位置決
めに使う).又、図2(ロ)においてクランク軸中心か
らクランクピン外周面までの最短距離rを一定にしつつ
図3(ロ)の如くクランクピン8の一部がシリンダー内
周面に相当する部分を越えてクランク軸を中心に回転す
る様に構成すると(クランクピン直径を増す)、クラン
クピン8とクランク軸10との中心間距離が増加するか
ら、クランク半径が大となり、同一排気量であれば機関
を小型化する事ができる。以上は図2(ハ)にも同様に
適用される.本発明では図3(ハ)の如くピストンピン
穴のボス部5にクランク軸との干渉を防ぐ切欠き21を
形成すれば、ピストンピン穴のボス部外壁面とクランク
軸外壁面との最接近距離を更に短縮できるから、機関の
小型化は一段と進む.図4(イ)はクランク軸10の軸
心をシリンダーの軸心から偏心させたもので(本発明を
模式的に示した)、図示の如く爆発行程におけるスラス
ト側へ偏心させる事によりピストン側面に働くスラスト
を減少させ、磨耗と摩擦力を軽減する事ができる.本発
明の様に連接棒の長さが短かい場合は、特に有効であ
る.尚、クランク軸10の軸心をシリンダーの軸心から
偏心させる事によりシリンダー1に形成すべき切欠き1
4が大きくなると、吸入通路11との間が非常に狭くな
る為、D矢視図を示した図4(ロ)の如く吸入通路11
の中間に支柱22を形成するのが良い(シリンダーの剛
性が高まる).本発明は多気筒機関にも適用されるもの
で、2気筒機関を例にとると直列型、V型、水平対向型
が考えられ、水平対向型の場合は2個のピストンが1つ
の燃焼室を共有する形式(クランク軸は2個)とする.
以上、本発明は火花点火機関として説明して来たが、デ
ィーゼル機関にも全く同様に適用できるものである。
一実施例で、クランクピン8をしっかりと支持するクラ
ンクアーム9を有するクランク軸10,及びクランクピ
ン8とピストンピン4とを連結する連接棒7を備え、ピ
ストン3の上昇行程により吸入通路11が開かれると気
化器等により生成された混合気がクランク室2内に吸入
され、ピストン3の下降行程により排気通路13が開か
れるとシリンダー1内の既燃ガスの排出が始まる.続い
て掃気通路12が開かれるとクランク室2内の予圧され
た混合気はシリンダー1内へ流入し、既燃ガスを掃気す
る.この様な掃気過程を経てシリンダー1内に留った新
気(混合気)はピストン3の上昇行程と共に圧縮され、
上死点付近で点火されて燃焼し、爆発力を発生する。
尚、本機関はA−A′線で分割され、各々はボルトによ
り締結されている.本発明では図1(ロ)の如くピスト
ンピン穴のボス部外壁面とクランク軸外壁面との最接近
距離l(下死点における距離)を非常に小さくして小型
化を徹底追求している。即ち、一般にはシリンダー内径
をDとするとピストンスカート高さL=0.46×
(1.15+0.08)・D≒0.57・D,ピストン
ピン穴のボス径=0.44・Dとして与えられる(内燃
機関,Vol16,No193,臨時増刊,p78),
従ってピストンスカート端部とクランク軸外壁面との干
渉防止の為の余裕SをD=40mmクラスで2mmとす
ると、S=0.05・Dであるからl=L− 0.44
/2 ・D +S=0.4・Dとなる.本発明ではピス
トンスカート端部とクランク軸外壁面との干渉がない範
囲内での一般的限界という意味で前記lの値を0.4・
D以下としているところに特徴がある.図1(イ)の実
施例は本発明を極限にまで追求したもので、ピストン3
のスカート端部にクランク軸10がくい込むのを許す切
欠き6を形成し(切欠き6により両者は干渉し合わな
い)、ピストンピン穴のボス部外壁面とクランク軸外壁
面との最接近距離lを非常に小さく(例えば2mm)し
たものである(B−B′線断面図を示した図2(イ)参
照のこと−図は下死点位置で示す).更に連接棒7の大
端部との干渉を防ぐ切欠き14をシリンダー1に形成し
てあるが、A−A′線断面を示す図2(ロ)の如く連接
棒大端部の両端面は切欠き14内で各々2mm位の間隙
が必要であり、一方切欠き14の幅Wが過大であるとピ
ストンスカート部とシリンダーとの接触面積が少なくな
って、振動・打音を生じさせる恐れがある。この様な事
情を鑑み、本発明では切欠き14の幅Wをシリンダー内
径の0.5倍以下とした(より好ましくは0.4倍以下
とする)。クランクアーム9はシリンダー1のピストン
スカート端部と摺動すべき部分とは干渉しない大きさを
有する形状としてある(両者の干渉を許す構造となる
と、下死点位置でピストンスカート部とシリンダーとの
接触面積が少なくなって、振動・打音発生の原因とな
る)。本発明ではクランク軸10とピストン3とが非常
に接近し、図5の従来の様にクランクアームの反対側に
重りGを装着する事ができない為(極く小さな重りであ
れば装着はできるが)、図2(イ)の如くピストン−ク
ランク機構の運動により生じる不釣り合い慣性力を軽減
する為の重り17,19をクランク室2の外部のクラン
ク軸に備える様にした.一般にはクランク軸10の両端
部には冷却用ファン16とリコイルプーリ18が装着さ
れるから、重り17,19は各々に直接固定するか、内
蔵させる構成とする.再び図1(イ)に戻って、連接棒
7は大端部がクランクピン8への組み付けの関係から二
分割され、各々はボルトによりしっかりと締結され、本
発明では連接棒長さ(大端部と小端部との中心間距離)
とクランク半径との比が小さい為、往復慣性重量を減ら
して二次振動を抑制する必要上、Al合金等の軽合金製
連接棒が望ましい。各軸受部は転がり軸受を用いる事も
できる。掃気通路12についてはクランク室2の底部か
ら主軸受15の外側を通ってシリンダー1内へ開口させ
る事に困難を伴なう為、図示の如く排気通路側から延び
て来て主軸受15の外周部近傍に到り、ここで曲折した
後にシリンダー1内へ開口する様に構成する事が望まし
い.尚、主軸受15を針状ころ軸受とする事により掃気
通路12の高さを増す事ができる.クランク軸の支持方
法については図1(ハ)の如く片持ち支持とする事も考
えられ、この場合連接棒7の組み付けは一方のクランク
アームがない為、極めて容易であり、大端部を二分割す
る必要はなく、一体型でも良い.C−C′線断面を図2
(ハ)に示すが、既に説明した様に連接棒7の大端部と
の干渉を防ぐシリンダー内径の0.5倍以下の幅を有す
る切欠き14が形成されている.20はピストン−クラ
ンク機構の運動により生じる不釣り合い慣性力を軽減す
る為の重りである.但しピストン3と重り20との中心
間距離hに起因する偶力モーメントの発生が避けられな
い為、ピストン3側から見て重り20の外側に図3
(ニ)の如くもう1つの重り(これが発生する慣性力を
f2とする)を備える事が望ましい.f1はピストン−
クランク機構が発生する慣性力、f3は重り20が発生
する慣性力で、これらの慣性力をどの様に釣り合わせる
かは公知であるので省略する.次に図2(ロ)では何ら
かの理があれば、図3(イ)の如くクランクアーム9の
クランクピン近傍の部分が回転に従って切欠き14内に
嵌り込んで来る構成であっても良い(この部分は位置決
めに使う).又、図2(ロ)においてクランク軸中心か
らクランクピン外周面までの最短距離rを一定にしつつ
図3(ロ)の如くクランクピン8の一部がシリンダー内
周面に相当する部分を越えてクランク軸を中心に回転す
る様に構成すると(クランクピン直径を増す)、クラン
クピン8とクランク軸10との中心間距離が増加するか
ら、クランク半径が大となり、同一排気量であれば機関
を小型化する事ができる。以上は図2(ハ)にも同様に
適用される.本発明では図3(ハ)の如くピストンピン
穴のボス部5にクランク軸との干渉を防ぐ切欠き21を
形成すれば、ピストンピン穴のボス部外壁面とクランク
軸外壁面との最接近距離を更に短縮できるから、機関の
小型化は一段と進む.図4(イ)はクランク軸10の軸
心をシリンダーの軸心から偏心させたもので(本発明を
模式的に示した)、図示の如く爆発行程におけるスラス
ト側へ偏心させる事によりピストン側面に働くスラスト
を減少させ、磨耗と摩擦力を軽減する事ができる.本発
明の様に連接棒の長さが短かい場合は、特に有効であ
る.尚、クランク軸10の軸心をシリンダーの軸心から
偏心させる事によりシリンダー1に形成すべき切欠き1
4が大きくなると、吸入通路11との間が非常に狭くな
る為、D矢視図を示した図4(ロ)の如く吸入通路11
の中間に支柱22を形成するのが良い(シリンダーの剛
性が高まる).本発明は多気筒機関にも適用されるもの
で、2気筒機関を例にとると直列型、V型、水平対向型
が考えられ、水平対向型の場合は2個のピストンが1つ
の燃焼室を共有する形式(クランク軸は2個)とする.
以上、本発明は火花点火機関として説明して来たが、デ
ィーゼル機関にも全く同様に適用できるものである。
【0006】
【発明の効果】本発明ではピストンピン穴のボス部外壁
面とクランク軸外壁面との最接近距離lをシリンダー内
径の0.4倍以下とした。従来はこの様な構成とする
と、第1に連接棒7′の大端部がシリンダーと干渉す
る、第2に不釣り合い慣性力を軽減する為の重りGがピ
ストンと干渉すると言った問題を生じ、本発明の構成は
不可能と考えられた。と言うよりはむしろ本発明の構成
(前記最接近距離lをシリンダー内径の0.4倍以下と
すること)は最初から死角にあったと言い換えた方が良
い。これに対し本発明では思い切った発想をし、第1の
点に関しては連接棒7の大端部との干渉を防ぐ切欠き1
4をシリンダー1に形成する事で解決した(この場合、
切欠き14を形成しない単純な発想で両者の干渉を防ご
うとすればクランク半径を非常に小さくしなければなら
ず、実用からはほど遠い.即ち切欠き14を形成してク
ランク半径を大きくする工夫が為されている.しかも前
記切欠き14の幅をシリンダー直径の0.5倍以下とし
た工夫があるから、ピストンスカート部は広い面積でシ
リンダーと接触し、振動・騒音の発生は低い.第2の点
に関しては不釣い合い慣性力を軽減する為の重りを既成
概念にとらわれる事なくクランク室2の外部のクランク
軸上に備える様にした。図1(イ)のものはピストン直
径が40mm,クランク半径が24mm,排気量が30
ccであるが、同一排気量の従来と比較するとピストン
直径は5mm大である一方、機関全高は35mm減少す
る。以上の様に本発明によれば機関の大幅な小型化が可
能となる.
面とクランク軸外壁面との最接近距離lをシリンダー内
径の0.4倍以下とした。従来はこの様な構成とする
と、第1に連接棒7′の大端部がシリンダーと干渉す
る、第2に不釣り合い慣性力を軽減する為の重りGがピ
ストンと干渉すると言った問題を生じ、本発明の構成は
不可能と考えられた。と言うよりはむしろ本発明の構成
(前記最接近距離lをシリンダー内径の0.4倍以下と
すること)は最初から死角にあったと言い換えた方が良
い。これに対し本発明では思い切った発想をし、第1の
点に関しては連接棒7の大端部との干渉を防ぐ切欠き1
4をシリンダー1に形成する事で解決した(この場合、
切欠き14を形成しない単純な発想で両者の干渉を防ご
うとすればクランク半径を非常に小さくしなければなら
ず、実用からはほど遠い.即ち切欠き14を形成してク
ランク半径を大きくする工夫が為されている.しかも前
記切欠き14の幅をシリンダー直径の0.5倍以下とし
た工夫があるから、ピストンスカート部は広い面積でシ
リンダーと接触し、振動・騒音の発生は低い.第2の点
に関しては不釣い合い慣性力を軽減する為の重りを既成
概念にとらわれる事なくクランク室2の外部のクランク
軸上に備える様にした。図1(イ)のものはピストン直
径が40mm,クランク半径が24mm,排気量が30
ccであるが、同一排気量の従来と比較するとピストン
直径は5mm大である一方、機関全高は35mm減少す
る。以上の様に本発明によれば機関の大幅な小型化が可
能となる.
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による小型化された2サイクル機関の断
面図.
面図.
【図2】図1の2サイクル機関の各断面を示す図.
【図3】本発明による小型化された2サイクル機関の各
実施態様を示す図.
実施態様を示す図.
【図4】クランク軸の軸心を偏心させた本発明の模式
図.
図.
【図5】従来の2サイクル機関の断面図。
1・1′はシリンダー、2・2′はクランク室、3・
3′はピストン、4・4′はピストンピン、5はピスト
ンピン穴のボス部、7は連接棒、8はクランクピン、9
はクランクアーム、10・10′はクランク軸、11は
吸入通路、12・12′は掃気通路、13は排気通路、
14は切欠き、15は主軸受、16は冷却用ファン、1
7・19・20・Gは重り、18はリコイルプーリ、2
1は切欠き、22は支柱、f1,f2,f3は慣性力で
ある.
3′はピストン、4・4′はピストンピン、5はピスト
ンピン穴のボス部、7は連接棒、8はクランクピン、9
はクランクアーム、10・10′はクランク軸、11は
吸入通路、12・12′は掃気通路、13は排気通路、
14は切欠き、15は主軸受、16は冷却用ファン、1
7・19・20・Gは重り、18はリコイルプーリ、2
1は切欠き、22は支柱、f1,f2,f3は慣性力で
ある.
Claims (6)
- 【請求項1】 クランクピンをしっかりと支持するクラ
ンクアームを有するクランク軸、及び前記クランクピン
とピストンピンとを連結する連接棒を備え、掃気通路か
らシリンダー内へ流入する新気によって既燃ガスを掃気
する2サイクル機関において、前記ピストンピン穴のボ
ス部外壁面とクランク軸外壁面との最接近距離をシリン
ダー内径の0.4倍以下とし、前記連接棒の大端部との
干渉を防ぐシリンダー内径の0.5倍以下の幅を有する
切欠きをシリンダーに形成し、かつ前記クランクアーム
はシリンダーのピストンスカート端部と摺動すべき部分
とは干渉しない大きさを有する形状とし、更にピストン
−クランク機構の運動により生じる不釣り合い慣性力を
軽減する為の重りをクランク室の外部のクランク軸に備
えた事を特徴とする小型化された2サイクル機関. - 【請求項2】 ピストンのスカート端部にクランク軸が
くい込むのを許す切欠きを形成した請求項1記載の小型
化された2サイクル機関. - 【請求項3】 ピストンピン穴のボス部にクランク軸と
の干渉を防ぐ切欠きを形成した請求項2記載の小型化さ
れ2サイクル機関. - 【請求項4】 クランクピンの一部がシリンダー内周面
に相当する部分を越えてクランク軸を中心に回転する様
に構成してクランク半径を増加させた請求項1ないし3
のいずれかに記載の小型化された2サイクル機関。 - 【請求項5】 クランク軸の軸心をシリンダーの軸心か
ら偏心させる様に構成した請求項1ないし4のいずれか
に記載の小型化された2サイクル機関。 - 【請求項6】 掃気通路が排気通路側から延びて来てク
ランク軸の主軸受外周部近傍に到り、ここで曲折した後
にシリンダー内へ開口する様に構成した請求項1ないし
5のいずれかに記載の小型化された2サイクル機関。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10173789A JPH11324700A (ja) | 1998-05-06 | 1998-05-06 | 小型化された2サイクル機関 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10173789A JPH11324700A (ja) | 1998-05-06 | 1998-05-06 | 小型化された2サイクル機関 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11324700A true JPH11324700A (ja) | 1999-11-26 |
Family
ID=15967191
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10173789A Withdrawn JPH11324700A (ja) | 1998-05-06 | 1998-05-06 | 小型化された2サイクル機関 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11324700A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008517217A (ja) * | 2004-10-19 | 2008-05-22 | ヴァルター シュミート, | 燃焼機関のための動力伝達アセンブリ |
-
1998
- 1998-05-06 JP JP10173789A patent/JPH11324700A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7721684B2 (en) | 2002-05-01 | 2010-05-25 | Motorpat, L.L.C. | Internal combustion engine |
| JP2008517217A (ja) * | 2004-10-19 | 2008-05-22 | ヴァルター シュミート, | 燃焼機関のための動力伝達アセンブリ |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR100474424B1 (ko) | 엔진 | |
| WO1998017901A1 (en) | Stratified scavenging two-cycle engine | |
| JP4466361B2 (ja) | 内燃機関 | |
| JP3703924B2 (ja) | 2サイクル内燃エンジン | |
| JPH0932884A (ja) | 4サイクルエンジンのバランサー | |
| JP2000080901A (ja) | 往復動型内燃エンジン及び往復動型コンプレッサ並びにこれらに用いるピストン | |
| JPH1096450A (ja) | エンジンのバランサ装置 | |
| JP4392224B2 (ja) | 2サイクルエンジン | |
| JPS61112738A (ja) | 内燃機関のピストンストロ−ク変換操置 | |
| JP4251962B2 (ja) | 2サイクルエンジン | |
| US6763796B2 (en) | Internal combustion engine | |
| JPH11324602A (ja) | 往復動機械 | |
| JP2000008801A (ja) | 往復運動機械 | |
| JP2001173447A (ja) | ピストンバルブ式層状掃気2サイクルエンジン | |
| JP4083026B2 (ja) | 内燃機関 | |
| JP2003020953A (ja) | 内燃機関 | |
| JP3012695B2 (ja) | 2サイクルエンジン | |
| JPH0650387A (ja) | 単シリンダエンジンのバランサ装置 | |
| JPH08246839A (ja) | クランクケース換気通路 | |
| JPH11343802A (ja) | 往復ピストン式流体機械 | |
| WO2003095813A1 (en) | Axially aligned opposed piston engine | |
| JPH0422103Y2 (ja) | ||
| JPH0719286A (ja) | 2サイクルエンジンのクランクバランサ | |
| JPH07145753A (ja) | 内燃機関のシリンダブロック | |
| JPH0649843Y2 (ja) | 汎用エンジンのコネクチングロッド |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050802 |