JPH11325152A - ダンパ装置 - Google Patents

ダンパ装置

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JPH11325152A
JPH11325152A JP10136380A JP13638098A JPH11325152A JP H11325152 A JPH11325152 A JP H11325152A JP 10136380 A JP10136380 A JP 10136380A JP 13638098 A JP13638098 A JP 13638098A JP H11325152 A JPH11325152 A JP H11325152A
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movable body
orifice hole
damper device
elastic body
force
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Makoto Oyama
真 大山
Shigeru Shirai
滋 白井
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可動体(ダンパ装置)に作用する負荷に応じ
て可動体の動作特性を変化するダンパ装置を得る。 【解決手段】 ケーシング1と、ケーシング1内に封入
した粘性流体4と、ケーシング1内に設けた可動体2
と、可動体2の動作に伴って粘性流体4が流れる細孔や
隙間等のオリフィス孔7を有し、粘性流体4がオリフィ
ス孔7を流れる際の抵抗力で可動体2の動作に緩衝力を
作用させるダンパ装置において、オリフィス孔7はゴム
などの弾性体6に設けたものである。可動体2に加わる
力に応じて弾性体6は変形し、これに伴いオリフィス孔
7の形状や断面積も変化する。このため、可動体2に作
用する力に応じてダンパ作用そのものの特性を変化さ
せ、動作速度を制御することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可動体に加わる負
荷に応じて可動体の動作特性(ダンパ特性)を制御する
ダンパ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、可動体の動作特性を制御するダン
パ装置として、たとえば特開平7−103277号公報
に記載されているようなものがある。このダンパ装置は
図13に示すように円筒状のケーシング41にキャップ
42が嵌合され、その内部には外部からの回転入力を受
ける回転軸43がB1、B2方向に回動自在に支持さ
れ、その周面には、B1、B2方向への回転角に対応し
てピッチが変化するラセン状の溝44が形成されてい
る。ケーシング41内には円板状の壁部材45が配置さ
れ、この壁部材45は溝44と係合しつつ回転軸43の
B1、B2方向への回転に連動してガイド部46に沿っ
てC1、C2方向に摺動するように構成されていた。な
おケーシング41内の空間には、粘性流体物質であるオ
イル47が充填されていた。
【0003】そして上記回転軸43を回転すると、回転
角に対応してピッチの変化するラセン溝44が形成され
ているため、このラセン溝44と係合している前記壁部
材45は、前記回転軸43の回転角に応じて移動量が変
化し、ダンパ作用の強さ(特性)が前記回転軸43の回
転角位置に応じて変化するようになっていた。
【0004】例えば複写機の開閉部のように上部機体は
一定の重量でありながら、開閉角度位置に応じて回転ト
ルクが変化するものに装着して利用すると、機体の閉成
動作時の衝撃を低減できるというものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のダンパ装置では、回転軸43の回転角度位置つまり動
作位置に応じて、ダンパ作用の強さ(特性)ないしは動
作速度を制御することは可能であるが、動作位置に関わ
らずダンパ装置に加わる負荷に対応してダンパ装置の動
作特性を制御することはできなかった。
【0006】例えば、図14に示すラック昇降式の収納
装置(例えば特開平7−148029号公報)のように
収納部である収納ラック48に入れる収納物の重量が一
定していない場合がある。収納ラック48を引き降ろす
際に、収納ラック48がゆっくりと降下するようにダン
パ装置49が取付けられている。ダンパ装置49が上記
従来の技術として説明したようなダンパ装置だと、収納
物の重量が重いと収納ラックの降下速度が速くなり、危
険に感じる恐れがあり、逆に収納物の重量が軽いと収納
ラックの降下速度が遅く、じれったく感じたりするとい
う課題があった
【0007】。
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、ケーシングと、前記ケーシング内に封入し
た粘性流体と、前記ケーシング内に配設した可動体と、
前記可動体の動作に伴って前記粘性流体が流れる細孔や
隙間等のオリフィス孔を有し、粘性流体が前記オリフィ
ス孔を流れる際の抵抗力で前記可動体の動作に緩衝力を
作用するダンパ装置において、前記オリフィス孔はゴ
ム、樹脂等の弾性体に設けたものである。上記発明によ
れば、可動体に力が加わると内圧が変化することから弾
性体が変形し、その弾性体に設けたオリフィス孔の形状
や断面積も変化する。可動体に加わる力が変れば、オリ
フィス孔の形状や断面積が変化することになり、可動体
に作用する抵抗力の特性そのものが変化する。このた
め、可動体に作用する力に応じて動作特性(オリフィス
孔の断面積)を変化させることができる。たとえば、可
動体に作用する力の大きさが変化しても、可動体の動作
速度を略一定に保つこともできる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は請求項1に記載の発明
は、前記ケーシング内に配設した可動体と、ケーシング
と、前記ケーシング内に封入した粘性流体と、前記可動
体の動作に伴って前記粘性流体が流れるオリフィス孔を
有した弾性体を備え、粘性流体が前記オリフィス孔を流
れる際の抵抗力で前記可動体の動作に緩衝力を作用する
ダンパ装置である。
【0009】可動体に力が作用すれば、粘性流体すなわ
ちケーシングの内圧が変化し、この内圧を受けて弾性体
は変形する。また、弾性体に作用する力が変化すれば、
その変化に応じて弾性体の形状も変化する。粘性流体が
流れ、可動体の動作に緩衝力を作用させるためのオリフ
ィス孔は、この弾性体に設置されており、弾性体の変形
に伴ってオリフィス孔の形状や断面積も変化することに
なる。すなわち、可動体に加わる力に応じてオリフィス
孔の形状や断面積は変化する。ダンパ装置の特性は主に
オリフィス孔の形状や断面積に依存していることから、
本発明のダンパ装置では可動体に作用する力に応じてダ
ンパ作用そのもの特性を変化させることができる。しか
も構成は弾性体にオリフィス孔を設けるという非常に簡
単なものであり、容易に上記効果を得ることができる。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、ケーシン
グと、前記ケーシング内に配した可動体と、前記ケーシ
ング内に封入した粘性流体と、前記可動体の動作に伴っ
て前記粘性流体が流れるオリフィス孔を有した弾性体を
備え、粘性流体が前記オリフィス孔を流れる際の抵抗力
で前記可動体の動作に緩衝力を作用するダンパ装置にお
いて、前記可動体に加わる力に応じて前記オリフィス孔
の断面積が変化することを特徴としたものである。
【0011】ダンパ装置の特性は主にオリフィス孔の形
状や断面積に依存していることから、本発明のダンパ装
置では可動体に作用する力に応じてダンパ作用そのもの
特性を変化させることができる。しかも構成は弾性体に
オリフィス孔を設けるという非常に簡単なものであり、
容易に上記効果を得ることができる。
【0012】また、請求項3に記載の発明は、可動体に
加わる力が増加すればオリフィス孔の断面積が減少する
ことを特徴としたものであり、形状が一定の固定オリフ
ィスの場合と比べると、負荷が作用した時の可動体の動
作速度は遅くなることから荷重変動に対する安全手段と
して利用することもできる。
【0013】また、請求項4に記載の発明は、オリフィ
ス孔の断面積は、主に弾性体の引張や圧縮方向の変形に
よって変化する構成であり、弾性体には引張りまたは圧
縮応力は作用するが、せん断応力がほとんど作用しない
ことから弾性体の耐久性が向上し、ダンパ装置としての
信頼性、耐久性も向上する。
【0014】また、請求項5に記載の発明は、オリフィ
ス孔の断面積は、主に弾性体の曲げ方向の変形によって
変化する構成であり、弾性体にせん断応力がほとんど作
用しないことから弾性体の耐久性が向上し、ダンパ装置
としての信頼性、耐久性も向上する。
【0015】また、請求項6に記載の発明は、オリフィ
ス孔の断面積は、主に弾性体に設けたオリフィス孔内の
流れ方向と垂直な方向に作用する力によって変化する構
成としたものである。このオリフィス孔の変形は作用す
る力と同一の方向であるため変形されやすく、小さな荷
重変動でもオリフィス孔を大きく変化させる特性を得る
ことができる。また、同じ変化量を得る場合には硬度の
高い弾性体を使用すればよく、この場合はさらに弾性体
の耐久性を向上させることができる。
【0016】また、請求項7に記載の発明は、オリフィ
ス孔の断面積は、主に弾性体に設けたオリフィス孔内の
流れ方向と同一の方向に作用する力によって変化する構
成としたものである。このオリフィス孔の変形は、作用
する力と垂直の方向への弾性体の変形によって変形され
るものであり、オリフィス孔が変形されにくい構成であ
る。このため、大きな荷重変動でもオリフィス孔をあま
り変化させたくない場合に効果的である。
【0017】また、請求項8に記載の発明は、オリフィ
ス孔を設けた弾性体を複数個設けたものであり、各々の
オリフィス孔が荷重に応じて変形し、それを複数個設け
ることにより一個のオリフィス孔だけでは成し得ない特
性を得ることができる。
【0018】また、請求項9に記載の発明は、同一の弾
性体に複数個のオリフィス孔を設けたものであり、各々
のオリフィス孔が荷重に応じて変形し、それを複数個設
けることにより一個のオリフィス孔だけでは成し得ない
特性を得ることができるとともに、弾性体を複数個用い
る必要がなく構成が簡素化できる。
【0019】また、請求項10に記載の発明は、弾性体
に接して受圧部材を設置し、前記受圧部材が受けた力を
弾性体に伝達することによりオリフィス孔の断面積が変
化する構成であり、弾性体の加圧面を一様に押し付ける
ことができ、局所的な弾性体の変形を防止し、弾性体の
耐久性を向上する。また、受圧部材の形状次第では、弾
性体に加わる力の大きさを変化させたりすることもでき
る。
【0020】また、請求項11に記載の発明は、可動体
を一方向に動作する場合とその反対方向に動作する場合
とで、ほぼ同等のダンパ効果が得られるような構成とし
たものである。双方向への可動体の動作特性の制御が必
要な場合でも1個のダンパ装置で対応することができ、
装置の簡素化につながる。
【0021】また、請求項12に記載の発明は、ケーシ
ングを横向きや逆向き等の任意方向に設置しても十分な
ダンパ効果を得るために空気層隔離手段を設けたもので
あり、本発明のダンパ装置を組み付ける際の設計の自由
度が増加する。
【0022】また、請求項13に記載の発明は、可動体
に加わる力が変化した場合でも、可動体の移動速度が略
一定になるような構成としたものであり、ダンパ装置に
加わる負荷が変動するような場合でも、ダンパ装置の動
作速度を略一定に保つことができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0024】(実施例1)図1は本発明の実施例1のダ
ンパ装置の断面図、図2(a)、(b)は同ダンパ装置
の部分拡大断面図である。
【0025】図1、図2において、円筒状のケーシング
1の内部には、そのケーシング1の内側に沿って動く樹
脂や金属等の剛体からなる可動体2があり、可動体2に
はケーシング1の一部を貫通した軸体である連係部材3
が連結してある。ケーシング1内にはオイルなどの粘性
流体4が封入されており、OリングやXリング等のシー
ル材5はケーシング1の内面と可動体2の外面との隙間
をシールしている。また、可動体2に接するようにゴム
の弾性体6が遊びのガタを有して装着(いわゆる遊着)
してあり、この弾性体6を貫通してオリフィス孔7が設
けられている。ここで、オリフィス孔7はケーシング1
の直径に比べて非常に小さい寸法の細孔である。また、
可動体2にも可動体2を貫通して粘性流体4を通過させ
るための通路がオフィス孔と連通するように形成されて
いる。また、ケーシング1内に存在する空気層8と粘性
流体4を隔離する空気層隔離手段9と圧縮ばね10を設
けている。本実施例では弾性体6としてゴムを例として
いるが、ゴムには天然ゴム、合成ゴムや、他の弾性体と
してエラストマー、樹脂、弾性を有した発泡体等も含む
ものである。以下実施例2〜6も同じである。
【0026】次に動作、作用について説明する。軸体で
ある連係部材3をケーシング1に押し込む力(図1、図
2においては左方向へ作用する力)が加わると、その力
は連係部材3を介してそのまま可動体2に加わり、可動
体2の左側の粘性流体4aを圧縮する。可動体2に設け
た通路および弾性体6に設けたオリフィス孔7を通過し
て流体4は可動体2の左側から右側へ流れる。この流れ
によって可動体2は右側から左側に移動するが、粘性流
体4が細孔であるオリフィス孔7を流れる際の抵抗力に
よって可動体2は左から右方向への抵抗力を受け、動作
速度はゆっくりとなる。これがダンパ効果である。な
お、可動体2の移動速度はオリフィス孔7の形状や断面
積に依存する。
【0027】また、可動体2の左側の粘性流体4aが圧
縮されると、弾性体6の表面6a,6b,6cにもこの
粘性流体4の圧力が作用する。これによって図2(b)
に示すように弾性体6は圧縮され、この弾性体6に設け
られているオリフィス孔7の断面積も変化する。また、
可動体2に加わる力が変化すれば、粘性流体4の圧縮力
も変化することから、弾性体6に作用する圧力も変化
し、弾性体6の変形およびオリフィス孔7の形状あるい
は断面積も変化する。したがって、可動体2すなわちダ
ンパ装置に加わる力に応じてオリフィス孔7の断面積は
変化することになる。
【0028】図1や図2の構成では、可動体2に作用す
る力が増加すれば、弾性体6の圧縮量つまりオリフィス
孔7の変形量も増加し、オリフィス孔の断面積は減少す
る傾向にある。つまり、ダンパの特性を示すダンパ負荷
(可動体に作用する力)と可動体2の動作速度との関係
は、一般の剛体に設けた固定オリフィスでは図3のDの
ような関係であるのに対して、本開発のダンパ装置では
例えばEのような関係になる。したがって、負荷が大き
くなった場合でも可動体の移動速度を抑えるように作用
し、可動体2の動作速度を一定の安全な速度以下に安定
して保つことができる。
【0029】なお、図3のEに示したようなダンパ装置
の特性は、弾性体6の変形特性やオリフィス孔7の形
状、断面積等のさまざまな要素によって決まるため、条
件の変更により任意の特性を得ることができる。例え
ば、図4に示すような特性、つまりある値以上の負荷で
あれば、負荷が変動しても可動体の移動速度を略一定に
保つことも可能である。
【0030】この図4に示したような特性のダンパ装置
を組み込んだ場合の例を図5に示す。例えば、特開平9
−238756号公報に開示されている収納部昇降支持
装置に、ダンパ装置を組み付けて使用した場合の例であ
る。収納部11を収納キャビネット12内からその前方
下方に引き降ろす場合、収納部の前端下端部のハンドル
13を手前に引くと、平行リンク14が前方に向けて回
動するのに伴って収納部11はその自重と収納部11に
載せた収納物の重量による回動モーメントにより下降し
始めるが、その回動モーメントは、収納部11の位置に
よっても変化するし、収納部11に載せる収納物の重量
によっても変動する。したがって、ダンパ装置15が従
来のダンパ装置を用いた場合は、収納部11に重い収納
物を載せると速い速度で収納部11が降下してしまい危
険に感じる恐れがあった。ところがダンパ装置15とし
て、図で示したような本発明のダンパ装置を使用した場
合には、収納部11の位置や、収納部11に載せる収納
物の重量等によって平行リンク14の回動モーメントが
変動しても、収納部11は安全でかつ使い勝手のよいほ
ぼ一定した速度での降下を実現することができる。ま
た、収納部に大きな荷重を搭載した場合でもゆっくりと
降下させることができるために収納装置としての最大積
載量を増加させることも可能である。
【0031】なお、図5は引き降ろし操作の途中でハン
ドル13から手を放しても収納物等の重量で収納部11
がダンパ装置15の制御速度で自動的に下降するもので
あったが、これとは逆に収納物の重量よりも大きい引き
上げ力が収納部11に作用するばね等の弾性部材を装着
し、ハンドル13から手を放せば自動的に収納部11が
上昇して収納キャビネット12に収納されるような収納
装置であっても、ダンパ装置15の取り付け方向を逆向
きに装着することによって、収納部11への収納物積載
の有無、および収納物の重量にかかわらず、安全で便利
な所定範囲の速度で自動的に上昇収納できる装置を実現
できる。
【0032】以上説明したように実施例1によれば、可
動体2に加わる力に応じて、可動体2に対する動作特性
を可変し、可動体2の動作位置に関わらず、可動体2の
動作特性を都合よく制御することができる。また、軸体
である連係部材3はケーシング1の内外に出入りする構
成であるため、その出入りする連係部材3の体積分以上
の空気層8がケーシング内には必要となる。連結部材3
を左方向へ移動するとケーシング1外にあった連係部材
3の一部がケーシング1内に入り込むため、ケーシング
1内の剛体の占める容積は増加する。しかし、オイルな
どの液体を使用した場合流体は非圧縮性であるため流体
4がケーシング1内に充満している場合には連係部材3
を動かすことはできない。つまり連係部材3の出入りす
る体積分を吸収する空気層8を必要とする。空気層8は
容易に圧縮されるため、体積増加分を吸収できるからで
ある。しかし、単に空気層8を封入した場合には、ケー
シング1を直立して使用する場合は問題ないが、図1に
示すように横向きに設置したり、あるいは逆向きに設置
した場合等は、その空気層8の空気がオリフィス孔7を
通過する恐れがある。空気がオリフィス孔7を通過すれ
ば、その際の抵抗力は小さいくなり、可動体2の移動速
度は急激に速くなり、ダンパとしての効果を発揮しな
い。
【0033】図1に示した空気層隔離手段9はケーシン
グ1の内部で粘性流体4と空気層8とを隔離しており、
連係部材3の出入りに伴って左右に移動す構成である。
連係部材3を左方向へ移動すると空気層隔離手段9は右
方向に移動し、空気層8は押込まれた連係部材3の体積
分を吸収する。逆に連係部材3を右方向に移動すると空
気層隔離手段9は左方向に移動する。なお、圧縮ばね1
0は空気層隔離手段9を左方向への移動を補助するため
のものである。これにより、連係部材3の出し入れに伴
う体積変化分は空気層8の圧伸縮により吸収され、しか
も空気層8と粘性流体4が混在しないため、いかなる姿
勢でこのダンパ装置を設置しても十分なダンパ効果を得
ることができる。なお、ダンパ装置を直立して使用する
場合には、特にこの空気層隔離手段9を必要とするもの
ではない。
【0034】また、図2(b)は可動体2が力を受け、
弾性体6が変形した状態であるが、このオリフィス孔7
の変形つまり弾性体6の変形は弾性体6の表面6a、6
b、6cに作用する圧力によって起っている。つまり圧
縮と引張りの応力は作用しているが、せん断応力は作用
しておらず、せん断力が作用する場合と比べて応力は非
常に小さく、応力を受ける弾性体6の耐久性を著しく向
上することができる。なお、ケーシング1内面と可動体
2外面とのシールやケーシング1と係合部材3とのシー
ルにはOリングやXリング等のシール材5を用いたが、
ピストンシールやVパッキン等の他のシール手段であっ
てもよい。
【0035】また、図では可動体2が直線上を移動する
形態のダンパ装置についての例を示したが図6に示すよ
うな回転軸16の回動に対して抵抗力を作用するロータ
リー式のダンパ装置であってもかまわないし、それ以外
の軌道であってもよい。
【0036】(実施例2)図7(a)、(b)は本発明
の実施例2のダンパ装置の部分拡大断面図であり、図1
に示した実施例1と同じ構成要素には同一の符号を付与
している。
【0037】ダンパ装置全体の構成は実施例1と同様で
あるが、弾性体6の設置形態が異なる場合の例である。
図7(a)に示すような構成で弾性体6を設置してお
り、弾性体6の表面に接して受圧部材17を設けてい
る。なお、弾性体6と受圧部材17は左右方向に多少移
動可能なように遊着されている。可動体2に力が左向き
に作用した場合には、図7(b)に示すように変形す
る。受圧部材17が受けた圧力が弾性体6に伝達されて
弾性体6は圧縮され、オリフィス孔は圧縮されている。
この場合オリフィス孔7は、主にオリフィス内の流れ方
向に対して垂直な方向(図では左右方向)に作用する力
によって変形している。このオリフィス孔7が変形され
る方向は、弾性体2に作用する圧縮力の方向と同一の方
向であるため、オリフィス孔7が変形されやすい構成で
あり、小さな荷重変動でもオリフィス孔7を大きく変化
させる特性を得ることができる。また、同一の変形量を
得る場合には高度の高いゴムなどの弾性体6を使用すれ
ばよく、さらに弾性体6の耐久性を向上させることがで
きる。さらに、この変形は圧縮変形であるため、せん断
変形が作用する場合と比べて弾性体6の耐久性は向上
し、ダンパ装置としてのの耐久性も向上する。また、受
圧部材17を用いた場合には、弾性体6の加圧面を一様
に押し付けることができ、局所的な弾性体6の変形を防
止し、弾性体6の耐久性を向上する。また、この図7に
示した構成では、シール構成18用のを兼ね備えてい
る。また、受圧部材17の構成次第では弾性体6に加わ
る力の大小を変化させたりすることもできる。
【0038】(実施例3)図8(a)、(b)は本発明
の実施例3のダンパ装置の部分拡大断面図であり、図1
に示した実施例1と同じ構成要素には同一の符号を付与
している。
【0039】ダンパ装置全体の構成は実施例1と同様で
あるが、弾性体の設置形態が異なる場合の例である。図
8(a)に示すような構成で弾性体6を設置しており、
可動体2に力が左向きに作用した場合には図8(b)に
示すように変形する。これは、オリフィス孔7は主にオ
リフィス内の流れ方向にと同じ方向(図では左右方向)
に作用する力によって変形している。つまり、左面から
圧力を受けた弾性体6は圧縮され、この方向と垂直の方
向へ膨張することからオリフィス孔7は狭められる。こ
れは、オリフィス孔7があまり変形されにくい構成であ
り、大きな荷重変動でもオリフィス孔7をあまり変化さ
せたくない場合に効果的である。さらに、この変形は圧
縮変形であるため、せん断変形が作用する場合と比べて
弾性体6の耐久性は向上し、ダンパ装置としての耐久性
も向上する。
【0040】(実施例4)図9は本発明の実施例4のダ
ンパ装置の部分拡大断面図であり、図1に示した実施例
1と同じ構成要素には同一の符号を付与している。
【0041】ダンパ装置全体の構成は実施例1と同様で
あるが、オリフィス孔7を備えた弾性体6を複数個設け
た場合の例である。各々のオリフィス孔7が実施例1に
示したような動作、作用をなし、それが複数個合わさる
ことにより、一個のオリフィス孔7だけでは成し得なか
った特性を得ることが可能となる。図9の例では2個の
弾性体を設置しているが、各々に設けたオリフィス孔7
の形状等は同じであってもかまわないし、異なるもので
あってもよい。例えば図10に示すように破線F,Gで
示すような特性のオリフィス孔7を有する弾性体6を同
時に設置した場合には、合成されて実線Hで示すような
形状となり、より所望する特性に近いダンパ装置を得る
ことができる。
【0042】(実施例5)図11は本発明の実施例5の
ダンパ装置の部分拡大断面図であり、図1に示した実施
例1と同じ構成要素には同一の符号を付与している。ダ
ンパ装置全体の構成は実施例1と同様であるが、同一の
弾性体6に複数個のオリフィス孔7を備えた場合の例で
ある。実施例4と同様の作用、効果が得られるととも
に、弾性体6の個数を減らすことができ、装置の簡素化
および部品点数の減少につながる。
【0043】(実施例6)図12は本発明の実施例6の
ダンパ装置の部分拡大断面図であり、図1に示した実施
例1と同じ構成要素には同一の符号を付与している。
【0044】ダンパ装置全体の構成は実施例1と同様で
あるが、実施例1に示したように可動体2の左方向へ力
を作用する場合に加え、右方向に力を作用する場合で
も、弾性体6に設けたオリフィス孔7が同様の変形をす
るような構成とした場合の例である。左方向に力を加え
た場合には図12(b)のように変形し、逆に右方向に
力を加えた場合には図12(c)のように弾性体6およ
びオリフィス孔7は変形する。作用、効果は実施例1の
場合と同等であり、左右どちらの方向に力を加えた場合
でも、ほぼ同等の緩衝効果を得ることができる。双方向
への可動体6の動作速度(特性)の制御が必要な場合で
も1個のダンパ装置で対応することができ、装置の簡素
化につながる。また、この構成では弾性体6は主に曲げ
方向に変形していることから、弾性体6にせん断力がほ
とんど作用せず、弾性体6の耐久性が向上する。
【0045】なお、この例では一個の弾性体で左右双方
向への負荷に対してダンパ作用を付与する構成を示した
が、図2(a)のような構成部分を双方向に2個反対向
きに設置しても同様の効果が得られる。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、粘性流体
がオリフィス孔を流れる際の抵抗力で可動体の動作に緩
衝力を作用するダンパ装置において、オリフィス孔は弾
性体に設けたため、可動体に加わる力に応じて弾性体変
形し、これに伴いオリフィス孔の形状や断面積も変化す
る。このため、可動体に作用する力に応じてダンパ作用
そのもの特性を変化させることができる。しかも構成は
弾性体にオリフィス孔を設けるという非常に簡単なもの
であり、容易に上記効果を得ることができる。また、可
動体に加わる力が増加すればオリフィス孔の断面積が減
少することを特徴としたダンパ装置では、形状が一定の
固定オリフィスの場合と比べると、同負荷が作用した時
の可動体の動作速度は遅くなることから荷重変動に対す
る安全手段として利用することができる。
【0047】また、オリフィス孔の断面積は、主に弾性
体の引張や圧縮方向の変形によって変化する構成とした
場合には、弾性体にせん断力がほとんど作用しないこと
から弾性体の耐久性を向上させることができる。
【0048】また、オリフィス孔の断面積は、主に弾性
体の曲げ方向の変形によって変化する構成とした場合に
は、弾性体にせん断力がほとんど作用しないことから弾
性体の耐久性を向上させることができる。
【0049】また、オリフィス孔の断面積は、主に弾性
体に設けたオリフィス孔内の流れ方向と垂直な方向に作
用する力によって変化する構成とした場合には、このオ
リフィス孔の変形は作用する力と同一の方向であるため
変形されやすく、小さな荷重変動でもオリフィス孔を大
きく変化させる特性を得ることができる。また、同じ変
化量を得る場合には硬度の高い弾性体を使用すればよ
く、この場合はさらに弾性体の耐久性を向上させること
ができる。
【0050】また、オリフィス孔の断面積は、主に弾性
体に設けたオリフィス孔内の流れ方向と同一の方向に作
用する力によって変化する構成とした場合には、このオ
リフィス孔の変形は、作用する力と垂直の方向への弾性
体の変形によって変形されるものであり、オリフィス孔
が変形されにくい構成である。このため、大きな荷重変
動でもオリフィス孔をあまり変化させたくない場合に効
果的である。
【0051】また、オリフィス孔を設けた弾性体を複数
個設けた場合には、各々のオリフィス孔が荷重に応じて
変形するため、それを複数個設けることにより一個のオ
リフィス孔だけでは成し得ない特性を得ることができ
る。
【0052】また、同一の弾性体に複数個のオリフィス
孔を設けた場合には、各々のオリフィス孔が荷重に応じ
て変形し、それを複数個設けることにより一個のオリフ
ィス孔だけでは成し得ない合成された特性を得ることが
できるとともに、弾性体を複数個用いる必要がなく構成
が簡素化できる。
【0053】また、弾性体に接して受圧部材を設置し、
受圧部材が受けた力を弾性体に伝達することによりオリ
フィス孔の断面積が変化する構成とした場合には、弾性
体の加圧面を一様に押し付けることができ、局所的な弾
性体の変形を防止し、弾性体の耐久性を向上する。ま
た、受圧部材の形状次第では、弾性体に加わる力の大き
さを変化させたりすることもできる。
【0054】また、可動体を一方向に動作する場合とそ
の反対方向に動作する場合とで、ほぼ同等のダンパ効果
が得られるような構成としたものでは、双方向への可動
体の動作特性を制御が必要な場合でも1個のダンパ装置
で対応することができ、装置の簡素化につながる。
【0055】また、ケーシングを横向きや逆向き等の任
意方向に設置しても十分なダンパ効果を得るために空気
層隔離手段を設けたものでは、いかなる姿勢でダンパ装
置と取付けても十分なダンパ効果を得ることができ、ダ
ンパ装置を組み付ける際の設計の自由度が増加する。
【0056】また、可動体に加わる力が変化した場合で
も、可動体の移動速度が略一定になるような構成とする
ことができ、変動する負荷が作用しても可動体の移動速
度は略一定とすることができる。また必要とされるダン
パー特性を得るために弾性体の材質、寸法、形状、を変
化させて夫々必要とする特性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のダンパ装置の断面図
【図2】(a)同ダンパ装置の部分拡大断面図 (b)同左向きに力が作用した場合の同ダンパ装置の部
分拡大断面図
【図3】同ダンパ装置の負荷と可動体の動作速度の関係
を表すグラフ
【図4】同ダンパ装置の負荷と可動体の動作速度の関係
を表すグラフ
【図5】同ダンパ装置の使用例を示す装置の概略図
【図6】同ダンパ装置の他の実施例を示す断面図
【図7】(a)本発明の実施例2のダンパ装置の部分拡
大断面図 (b)同左向きに力が作用した場合のダンパ装置の部分
拡大断面図
【図8】(a)本発明の実施例3のダンパ装置の部分拡
大断面図 (b)同左向きに力が作用した場合のダンパ装置の部分
拡大断面図
【図9】本発明の実施例4のダンパ装置の部分拡大断面
【図10】本発明の実施例4のダンパ装置の負荷と可動
体の動作速度の関係を表すグラフ
【図11】本発明の実施例5のダンパ装置の部分拡大断
面図
【図12】(a)本発明の実施例6のダンパ装置の部分
拡大断面図 (b)同左向きに力が作用した場合のダンパ装置の部分
拡大断面図 (c)同右向きに力が作用した場合のダンパ装置の部分
拡大断面図
【図13】(a)従来のダンパ装置の概略側面図 (b)従来のダンパ装置の概略断面図
【図14】同ダンパ装置の使用例を示す装置の概略図
【符号の説明】
1 ケーシング 2 可動体 3 連係手段 4 粘性流体 6 弾性体 7 オリフィス孔 8 空気層 9 空気層隔離手段 17 受圧部材

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシングと、前記ケーシング内に設けた
    可動体と、前記ケーシング内に封入した粘性流体と、前
    記可動体の動作に伴って前記粘性流体が流れるオリフィ
    ス孔を有した弾性体を備え、前記粘性流体が前記オリフ
    ィス孔を流れる際の抵抗力で前記可動体の動作に緩衝力
    を作用させるダンパ装置。
  2. 【請求項2】ケーシングと、前記ケーシング内に設けた
    可動体と、前記ケーシング内に封入した粘性流体と、前
    記可動体の動作に伴って前記粘性流体が流れるオリフィ
    ス孔を有した弾性体を備え、前記粘性流体が前記オリフ
    ィス孔を流れる際の抵抗力で前記可動体の動作に緩衝力
    を作用するダンパ装置において、前記可動体に加わる力
    に応じて前記オリフィス孔の断面積が変化することを特
    徴とするダンパ装置。
  3. 【請求項3】可動体に加わる力が増加すればオリフィス
    孔の断面積が減少することを特徴とする請求項1または
    2記載のダンパ装置。
  4. 【請求項4】オリフィス孔の断面積は、主に弾性体の引
    張や圧縮方向の変形によって変化する構成である請求項
    1、または2または3記載のダンパ装置。
  5. 【請求項5】オリフィス孔の断面積は、主に弾性体の曲
    げ方向の変形によって変化する構成である請求項1また
    は、2または3記載のダンパ装置。
  6. 【請求項6】オリフィス孔の断面積は、主に弾性体に設
    けたオリフィス孔内の流れ方向と垂直な方向に作用する
    力によって変化する構成である請求項1または、2また
    は3記載のダンパ装置。
  7. 【請求項7】オリフィス孔の断面積は、主に弾性体に設
    けたオリフィス孔内の流れ方向と同一の方向に作用する
    力によって変化する構成である請求項1または、2また
    は3記載のダンパ装置。
  8. 【請求項8】オリフィス孔を設けた弾性体を複数個設け
    た請求項1ないし7のいずれか1項記載のダンパ装置。
  9. 【請求項9】同一の弾性体に複数個のオリフィス孔を設
    けた請求項1ないし8のいずれか1項記載のダンパ装
    置。
  10. 【請求項10】弾性体に接して受圧部材を設置し、前記
    受圧部材が受けた力を弾性体に伝達することによりオリ
    フィス孔の断面積が変化する構成である請求項1ないし
    9のいずれか1項記載のダンパ装置。
  11. 【請求項11】可動体を一方向に動作する場合とその反
    対方向に動作する場合とで、ほぼ同等のダンパ効果が得
    られるような構成とした請求項1ないし10のいずれか
    1項記載のダンパ装置。
  12. 【請求項12】ケーシングを横向きや逆向き等の任意方
    向に設置しても十分なダンパ効果を得るために空気層隔
    離手段を設けた請求項1ないし11のいずれか1項記載
    のダンパ装置。
  13. 【請求項13】可動体に加わる力が変化した場合でも、
    可動体の移動速度が略一定になるような構成とした請求
    項1ないし12のいずれか1項記載のダンパ装置。
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