JPH1132723A - 生理活性物質を主材とする健康食品 - Google Patents

生理活性物質を主材とする健康食品

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JPH1132723A JP19547597A JP19547597A JPH1132723A JP H1132723 A JPH1132723 A JP H1132723A JP 19547597 A JP19547597 A JP 19547597A JP 19547597 A JP19547597 A JP 19547597A JP H1132723 A JPH1132723 A JP H1132723A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アガリクスブラゼイから得られた生理活性物
質を利用した健康食品の提供を目的としており、生体の
各種細胞を賦活させ、抗腫瘍作用や生活習慣病の治療や
予防に有用なものである。 【解決手段】 アガリクスブラゼイの菌糸体、子実体お
よびその混合物、又はこれらの培養残液をヘミセルラー
ゼが主体の酵素剤で分解処理し、そのときに得られるβ
−グルカン類が多量に含まれる生理活性物質を主材とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアガリクスブラゼイ
の菌糸体や子実体などにヘミセルラーゼを主体とする酵
素を作用させたときに得られる生理活性物質を主材とし
て利用した健康食品に関する。
【0002】
【従来の技術】キノコ類は古くから食用として利用され
ているが、最近その成分の生理活性が明らかにされ、生
薬として薬効を認められているものもある。クレスチ
ン、レンチナン、茯苓(いずれも商品名)などは、医薬
品として認められている一例である。また、その優れた
効能を期待して子実体やその抽出物を体内に容易に摂取
出来る食品素材として利用することも色々と試みられて
いる。例えば、マンネンダケは、子実体またはその抽出
物を健康食品の原料として利用することが報告されてい
る(特公昭58−36946号)。さらに培養で得られ
る菌糸体の利用も知られている(特公昭58−1510
8号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年耐性菌
の出現(MRS)や、幼児・老人(弱免疫者)、免疫不
全者(例えばHIV,医薬品の副作用による)の感染
症、生活習慣病(免疫病、アレルギー病、代謝異常、糖
尿病など)、癌治療の問題などがクローズアップされて
いるが、これらの原因は、免疫担当細胞類や食細胞(白
血球、マクロファージなど)の機能低下に起因すること
が多い。それゆえ、これら細胞に対して賦活作用を有す
る組成物は、これらの疾患の予防や治療にきわめて有用
であるのみならず、健康を維持する上からもきわめて有
用である。
【0004】最近、キノコ類の中でも特にアガリクスブ
ラゼイが上記疾患の予防や治療に極めて有用であるとの
報告が盛んになされている(例えば、水野卓著 食べて
なおす「がん」の特効食:β−グルカンの秘密 青春出
版社 1996.1)。アガリクスブラゼイの主要成分
はβ−グルカンであることが知られており、従来からβ
−グルカン等の有効多糖をアガリクスブラゼイから抽出
する方法が提案されている(例えば特開平1−6719
号)。しかし、この方法は抽出量がきわめて少なく有効
な利用量まで至らない。
【0005】一方、酵素剤を利用してアガリクスブラゼ
イの菌糸体からエキス成分を抽出する方法が知られてい
る(特開平5−268905号)。この方法はアガリク
スブラゼイの菌糸体にエンド−1.4β−グルカナー
ゼ,キシラナーゼおよびエンド−1.3βグルカナーゼ
を含有する酵素剤を作用させて、マツタケ様の風味を保
持した抽出エキス液を得るものである。しかし、この方
法ではβ−グルカナーゼを含む酵素剤を利用しているた
め、β−グルカンがセルビオースやブルコースにまで分
解して活性体の含量が低下してしまうといった問題があ
った。
【0006】そこで、本発明者は、アガリクスブラゼイ
の菌糸体、子実体およびその混合物、又はこれらの培養
残液をヘミセルラーゼが主体の酵素剤で分解処理するこ
とでβ−グルカン類が多量に含まれる生理活性物質を得
るための方法を既に出願している(特願平9−8937
8)。そこで本発明は、このアガリクスブラゼイから得
られた生理活性物質を利用したより有用な健康食品の提
供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、アガリクスブ
ラゼイの菌糸体、子実体およびその混合物、又は培養残
液にヘミセルラーゼが主体の酵素剤を作用させて分解処
理し、それによって得られたβ−グルカンを多量に含む
生理活性物質を凍結乾燥またはスプレードライで粉末化
して利用するものである。このように粉末化すること
で、食品中に添加する生理活性物質の含有量を簡単に調
整できる。また、軽量化されるので取り扱い及び持ち運
びが便利となる。さらに、粉末乾燥させることで細菌の
繁殖や変敗の防止に対しても良好となる他、保存性が極
めてよく熱にも安定である。なお、この生理活性物質は
水溶性でもあるので、粉末を水に溶かした状態で使うこ
ともできるし、粉末化する前の溶液をそのまま利用する
こともできる。
【0008】乾燥粉末品はそのまま錠剤、細粒、トロー
チなどに加工し、あるいは多少の調味料などを加えて粉
末の状態で服用あるいはふりかけペーストとして利用す
ることができ、また調理に添加することもできる。それ
自体が美味であるのでそのまま栄養剤として食品用に利
用できる。さらに、生理活性物質は、水あるいは水とア
ルコールとの混液に溶かすことができるので、茶、ソフ
トドリンク、酒類の添加物としても利用できる。また、
食料加工原料に添加して加工食品型の健康食品として製
造することも可能である。たとえばブイヨンに添加混合
してスープ、カレー、シチュウなどを製造したり、水飴
などに混入して、飴を製造したり、そのほか豆腐、パ
ン、うどん(めん類)や、かまぼこなどの水産加工品、
ハム、ソーセージなどの畜産加工品など多種の食品に添
加加工したり、冷凍食品類、インスタント食品類などに
も利用できる。また、他の健康食品素材に加えより優れ
た健康食品への加工も可能である。いずれも各種細胞を
賦活させ健康を保つのに有用な健康食品として価値の高
い食品が得られる。
【0009】上述のように種々の食品に添加する場合、
その添加量は1日当たり2〜6gの粉末量を摂食ないし
飲用する程度が適当である。しかし、過剰に摂取したと
してもそれが原因となる障害は全くない。
【0010】上述の生理活性物質の製造方法は、特願平
9−89378に詳しく載っているのでここでは詳細な
説明は省略するが、基本的にはアガリクスブラゼイの菌
糸体は、β−グルカンのほか、キシランやマンナン、ア
ラビナン等が結合して長鎖繊維を構成しており、これに
ヘミセルラーゼ又はペクチナーゼを混合した酵素を作用
させることで、ヘミセルロースが段階的に加水分解して
結合鎖が切れ、高分子多糖を経て活性多糖(β−D−グ
ルカン)が得られるものである。アガリクスブラゼイに
作用させる酵素剤は、マンナーゼ、アラビノシダーゼ、
キシロビアーゼなどの酵素群や一般に市販されている酵
素剤(例えば、シグマ社製のヘミセルラーゼ)を利用す
ることができ、その添加割合は約0.01〜0.5重量
%、酵素処理液のpHは3.0〜8.5である。酵素処
理の温度は25〜60℃、酵素処理時間は20〜120
分程度である。
【0011】酵素処理による反応がある程度まで進行し
たら、処理液を加熱して酵素反応を止める。通常、80
〜100℃で約10分間加熱して酵素を失活させる。酵
素反応の停止によって、アガリクスブラゼイ由来のβ−
グルカンを多量に含む活性多糖の原料が完成する。さら
に、これを濃縮、乾燥することで本発明の生理活性物質
を得る。乾燥法は凍結乾燥が望ましいが、有効成分が比
較的熱にも強いことからスプレードライによる乾燥も可
能である。本発明生理活性物質は、主成分であるβ−グ
ルカンの他にα−グルカン、β−ガラクトグルカン、タ
ンパク質グルカン等を含有する。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る生理
活性物質を主材とする健康食品によれば、生理活性物質
そのものが経口投与によって生体の各種細胞を賦活さ
せ、抗腫瘍作用や生活習慣病の治療や予防に、また他の
健康食品との併用による有用性の向上など、従来の製品
に比べてもすぐれた効果が認められるとともに、人間に
対しての悪影響を及ぼさないので、これを主材とする食
品は健康に対してすぐれた効果を発揮するものである。
また、生理活性物質を精製する必要がないので、健康食
品を安価且つ容易に製造できる利点がある。また、医薬
品とは異なって一般の家庭でも気軽に利用することがで
きるといった効果もある。さらに、粉末として利用でき
るので取扱いが容易であり保存上も有利であるばかりで
なく、水または、水・アルコールの混液に溶けるので液
剤としての利用も可能であり、食品加工上も幅広く利用
できる効果がある。以下実施例にて本発明に係る健康食
品の利用形態を示すが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。
【0013】
【実施例】
(実施例1) つくだに 水1リットル、醤油4リットル、水あめ10Kg、砂糖
1.7Kg、寒天少々からなる調味液を煮る。さらに、
この調味液で昆布を煮込み、焦付かないようにして煮汁
がなくなるまで煮詰める。煮詰まる少し前に本発明に係
る生理活性物質の粉末又は水溶液を加えて完全に煮詰め
る。
【0014】(実施例2) ふりかけ 醤油1リットルにグルタミン酸ソーダ10g(必要に応
じてイノシン酸2gを加えてもよい)、砂糖100gを
加えて煮る。冷却後、本発明に係る生理活性物質の粉末
又は水溶液を加え、蒸発乾固して得られる粉末をふるい
にかけて粒子を揃え、さらに80℃で2時間乾燥したの
ち、必要に応じて昆布、青のり、ゴマなどを加えて防湿
包装する。
【0015】(実施例3) 飲料 本発明に係る生理活性物質を添加した水溶液200ml
(粉末にして2g相当)を作る。この水溶液に例えば、
糖類30g、蜂蜜3g、カラメル1g、アスコルビン酸
とクエン酸を少々、さらに香料適量を加え、93℃で2
0分間殺菌し、無菌的に缶またはびんに充填してソフト
ドリンクを製造する。蜂蜜、カラメルの代わりに、オレ
ンジ、グレープまたはピーチの濃縮液を加えて果実ジュ
ースとすることもできる。また前記水溶液に緑茶、ウー
ロン茶、霊芝、アマチャズル、アロエなどの茶類を加
え、さらに必要に応じて少量の調味料、香料を加えてお
茶とすることもできる。
【0016】(実施例4) 豆腐 一般的な豆腐の製造過程で、ニガリを加える時に一緒に
本発明に係る生理活性物質の粉末2g(一丁に付き)を
加え、よくかきまぜ固化させて豆腐を得る。
【0017】(実施例5) パン 醗酵前のパン生地に本発明に係る生理活性物質の粉末3
g(1斤に付き)を練り込み、これを焼き上げることで
β−グルカン入りパンができる。アンパンやクリームパ
ンなどの菓子パンでは、中に入れるあんこやクリームに
生理活性物質の粉末2を練り込んでもよい。
【0018】(実施例6) 飴 砂糖10kgに本発明に係る生理活性物質の500g相
当を粉末又は水溶液として加え、さらに水飴1kgを加
えて煮詰める。やや放冷後、色素、香料、酸味料を加え
よく練り混ぜた後、油をひいた冷却盤またはタブレット
機にかけて冷却し、形を整える。
【0019】(実施例7) うどん うどん生地を練る前に本発明に係る生理活性物質の粉末
を加え、常法に従って生うどん、乾うどん、インスタン
トうどんとする。そば、ラーメンなども同様の方法で製
造することができる。
【0020】(実施例8) かまぼこ、ソーセージ 魚肉またはミンチ肉中に本発明に係る生理活性物質の粉
末をねり込み、常法に従って加工する。
【0021】(実施例9) 錠剤、細粒、トローチ 携帯性や服用の簡便性を考慮して、本発明に係る生理活
性物質の粉末に乳糖やデンプン、乾燥酵母などの賦型剤
を加え、常法によって成型加工する。
【0022】(実施例10) 調理用細粒 酵母エキス、かつおエキスなどの調味料と本発明に係る
生理活性物質の粉末とを、100対20から100対7
0までの間で随意に配合し、常法によって加工する。
【0023】(実施例11) 発泡酒 醸造工程の麦芽汁に本発明に係る生理活性物質を含有す
る培養残液を10%相当混合し、しかる後に酵母による
発酵を行い、以下常法でビール様発泡酒を製造する。
【0024】(実施例12) アルコール飲料 梅酒、果実酒、ウイスキー、焼酎、その他酒類の飲用に
際し、本発明に係る生理活性物質を含有する培養残液を
適宜混合する。あるいは混合した後にビン又は缶に充填
する。
【0025】(実施例13) 嘗め味噌 米、麦、豆を加工して出来た醸造用味噌に、本発明に係
る生理活性物質の粉末を味噌1kgに対して50〜10
0g混合し、その他にゆずや魚具を使用し、常法で加工
して嘗め味噌を製造する。
【0026】(実施例14) お茶(飲料、振り出し) 緑茶、烏龍茶及び各種生薬の単体又は複合品の煎じ液あ
るいは振り出し用パックに、本発明に係る生理活性物質
の粉末を予め加えておく。配合量は各素材重量の5〜1
0%とする。
【0027】(実施例15) 各種健康食品の追加素材 市販されている各種健康食品の配合素材として、本発明
に係る生理活性物質の粉末を使用することで、従来のも
のより機能性の高い食品を製造することが出来る。加え
る粉末量は1日量として2〜5gが適量である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A23L 1/16 A23L 1/16 A 1/20 104 1/20 104 1/202 109 1/202 109 1/30 1/30 Z 1/325 101 1/325 101D 1/337 102 1/337 102 1/48 1/48 2/38 2/38 H C12C 11/00 C12C 11/00 C12G 3/04 C12G 3/04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アガリクスブラゼイの菌糸体、子実体お
    よびその混合物、又はこれらの培養残液をヘミセルラー
    ゼが主体の酵素剤で分解処理し、そのときに得られるβ
    −グルカン類が多量に含まれる生理活性物質を主材とす
    る健康食品。
  2. 【請求項2】 粉末状または液体状の生理活性物質を主
    材とする請求項1に記載の健康食品。
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