JPH11330236A - 多層配線を有する電子装置及びその製造方法 - Google Patents

多層配線を有する電子装置及びその製造方法

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JPH11330236A
JPH11330236A JP12889098A JP12889098A JPH11330236A JP H11330236 A JPH11330236 A JP H11330236A JP 12889098 A JP12889098 A JP 12889098A JP 12889098 A JP12889098 A JP 12889098A JP H11330236 A JPH11330236 A JP H11330236A
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layer
conductive material
wiring
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insulating layer
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Susumu Matsumoto
晋 松本
Hiromitsu Abe
弘光 阿部
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Matsushita Electronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヴィアホールを有する多層配線構造のエレク
トロマイグレーション耐性を向上させつつ、製造工程中
に配線中のボイドが形成されないようにする。 【解決手段】 ヴィアホールをAl−Cu層110で埋
め込んだ構造において、ヴィアホール底部にはAl3
i層111以外の異種金属層を実質的に設けていない。
Al3Ti層111は、エレクトロマイグレーション時
に、Al原子及びCu原子を通過させることができるの
で、ヴィアホール底部における下層配線と上層配線との
界面で原子の流束勾配が小さくなり、エレクトロマイグ
レーション耐性が向上する。第2の絶縁層107上に形
成されたTi層108とAl−Cu層110との間には
バリア効果の高いTiN層109を設けているため、第
3の絶縁層113を形成する工程において、AlとTi
との反応は抑制され、ボイド等の発生が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層配線を備えた
半導体装置等の電子装置およびその製造方法ならびに多
層配線に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路装置、特にLSI
において、その構成要素の微細化が進んでいる。下層配
線と上層配線と接続するために層間絶縁膜中に形成され
た接続孔(ヴィアホール)のアスペクト比も著しく増大
してきているため、従来のスパッタ法では充分なカバレ
ージを確保することができなくなってきた。そのため、
化学気相成長(CVD)法を用いて、ヴィアホールをタ
ングステン(W)プラグで埋め込む技術が開発された。
【0003】図7を参照しながら、従来の半導体装置に
おける配線の形成方法を説明する。
【0004】まず、図7(a)に示すように、半導体基
板等の支持基板301上に形成された第1の絶縁層30
2上に、微量の銅(Cu)原子を含んだアルミニウム
(Al)層(以下、「Al−Cu層」と称する)303
を堆積した後、フォトリソグラフィ技術及びドライエッ
チング技術を用いて、所望の下層配線を形成する。その
後、400℃程度の温度で熱処理を行う。
【0005】次に、第2の絶縁層304を堆積した後、
フォトリソグラフィ技術及びドライエッチング技術を用
いて、第2の絶縁層304中にヴィアホールを形成す
る。その後、密着層として機能するチタニウム(Ti)
層305及び窒化チタン(TiN)層306をスパッタ
リング法によって堆積した後、CVD法によってW層3
07を全面に形成する。このとき、W層はヴィアホール
を完全に埋め込むのに必要な厚さになるように堆積す
る。
【0006】次に、図7(b)に示すように、異方性ド
ライエッチング法により、絶縁層上のW層、TiN層お
よびTi層は除去し、それらをヴィアホール内にのみ残
置させ、それによってWプラグ308を形成する。次
に、図7(c)に示すように、Al−Cu層309を堆
積したあと、フォトリソグラフィ技術及びドライエッチ
ング技術によって、所望の上層配線を形成する。400
℃程度の温度で熱処理を行った後、第3の絶縁層310
を堆積する。
【0007】Wなどの異種金属プラグによってヴィアホ
ール内を埋め込んだ配線構造によれば、その下層配線及
び上層配線においてエレクトロマイグレーション耐性が
劣化することがわかってきた。そのメカニズムは次の通
りである。すなちわ、配線に電流を流すと、配線中のC
u原子及びAl原子は電流を構成する電子から運動量を
得て輸送される。その際、Wプラグ305が輸送の妨げ
になるため、Wプラグと上層配線との界面、及びWプラ
グと下層配線との界面において、原子輸送の流束勾配を
生じる(供給原子と発散原子の過不足が生じる)。その
ため、その部分でボイド等の不良が発生しやすくなる(C
-K-Hu,et.al.,Proceedings of Second International W
orkshop on Stress Induced Phenomena in Metallizati
on,(AIPPress, New York,1993), p195)。 上記の従来技術の課題を解決する目的で、ヴィアホール
をAlプラグで埋める技術が近年検討されている。この
技術によれば、上層配線、下層配線およびプラグの主な
材料はAlに共通化される。
【0008】図8(a)から(c)を参照しながら、こ
の従来技術を説明する。
【0009】まず、図8(a)に示すように、半導体基
板等の支持基板401上に形成された第1の絶縁層40
2上に、Al−Cu膜403を堆積した後、フォトリソ
グラフィ技術及びドライエッチング技術を用いて、所望
の下層配線を形成する。その後、400℃程度の温度で
熱処理を行う。
【0010】第2の絶縁層404を形成した後、フォト
リソグラフィ技術及びドライエッチング技術を用いて、
第2の絶縁層404中にヴィアホールを形成する。密着
層として機能するTi405をスパッタ法により堆積し
た後、図8(b)に示すように、Al−Cu層406を
550℃前後の高温でスパッタ法により堆積し、ヴィア
ホールを埋め込む。密着層のTi405はAl−Cu層
406との濡れ性及び流動性を向上させ、ヴィアホール
内の埋め込み特性を向上させる。
【0011】次に、図8(c)に示すように、フォトリ
ソグラフィ技術及びドライエッチング技術を用いて、所
望の上層配線を形成した後、400℃程度の温度で熱処
理を行う。その後、第3の絶縁層407を堆積する。
【0012】ヴィアホール底部に堆積されたTiは、そ
の後のアルミスパッタ等の工程で、Alと反応し、アル
ミチタン(Al3Ti)層408を形成する。このAl3
Ti層408は、エレクトロマイグレーション時にAl
原子及びCu原子を通過させることができるため、エレ
クトロマイグレーション耐性の劣化は生じない(M.Kage
yama, et.al., Proceedings of Advanced Metallizatio
n for ULSI Application 1996, p157)。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第2の
従来技術によって作製された上層配線は、エレクトロマ
イグレーション試験を行う前から、すでに多数のボイド
409(図8(c)参照)を有していることが発明者の
実験によって明らかになった。このボイド409は、配
線のエレクトロマイグレーション耐性及びストレスマイ
グレーション耐性を劣化させる。
【0014】ボイド409は、次のようにして形成され
ると発明者は考えている。すなわち、上層配線形成後の
熱処理及び絶縁層407の堆積時に、未反応TiとAl
とが反応し、Al3Ti層408が形成されてしまう。
Alと未反応Tiとの反応は、上層配線の体積を収縮さ
せるため、上層配線に引張応力が発生する。この引張応
力がボイドを形成する。
【0015】Alとの反応を避ける目的で、600℃以
下ではAl−Cu層と反応しないTiN層等の膜を、密
着層Ti405の代わりに用いたすると、ヴィアホール
底部のTiNが、エレクトロマイグレーション時にAl
原子及びCu原子を通過させることができない。そのた
め、Alプラグと下層配線との界面において、原子の流
束勾配が大きくなり、エレクトロマイグレーション耐性
が劣化することになる。TiN層は、Al−Cu層との
濡れ性等もTiに比べて良くないので、ヴィアホールの
埋め込み性も劣化し、更なる微細化へも対応できなくな
る。
【0016】本発明の目的は、上層配線内でのボイド発
生を抑制することによって、エレクトロマイグレーショ
ン耐性およびストレスマイグレーション耐性を向上させ
た多層配線を備えた電子装置およびその製造方法を提供
することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の電子装置は、第
1の絶縁層と、前記第1の絶縁層上に形成された第1の
下層配線と、前記下層配線を覆う第1の絶縁層と、前記
第1の絶縁層に設けられた接続孔と、前記第1の絶縁層
上に形成され、前記接続孔を介して、前記下層配線に電
気的に接続された上層配線と、前記上層配線を覆う第3
の絶縁層とを備えた電子装置であって、前記上層配線の
一部は、前記第2の絶縁層の前記接続孔を埋め込み、前
記下層配線の表面に接触しており、前記上層配線は、前
記第2の絶縁層上に形成された第1の導電性材料層と、
前記第1の導電性材料層上に形成された第2の導電性材
料層と、前記第2の導電性材料層上に形成された第3の
導電性材料層とを含み、前記第2の導電性材料層は、前
記第1の導電性材料層と前記第3の導電性材料層とが反
応することを抑制するバリア層として機能するが、前記
上層配線の前記一部が前記下層配線に接触する領域にお
いては、前記上層配線を構成する原子および前記下層配
線を構成する原子の移動に対してバリア層として実質的
に機能しない厚さを有している。
【0018】前記第2の導電性材料層は、前記第2の絶
縁層上においては約10nm以上の厚さを有し、前記上
層配線の前記一部が前記下層配線に接触する領域におい
ては約2nm以下の厚さを有していることが好ましい。
【0019】前記第2の導電性材料層は、前記第2の絶
縁層上においては連続した一様な膜を形成し、前記上層
配線の前記一部が前記下層配線に接触する領域において
は複数の孔を有しているか、または粒状化していてもよ
い。
【0020】前記第2の導電性材料層は、前記上層配線
の前記一部が前記下層配線に接触する領域から除去され
ていてもよい。
【0021】前記第1の導電性材料層は、前記上層配線
の前記一部が前記下層配線に接触する領域において、前
記下層配線の一部との間で合金化していてもよい。
【0022】前記第1の導電性材料層は、前記上層配線
の前記一部が前記下層配線に接触する領域から除去され
ていてもよい。
【0023】前記下層配線は、少なくともその上部にお
いて、前記上層配線の前記第3の導電性材料層を構成す
る主成分と同一の成分を主成分として含有していること
が好ましい。
【0024】前記下層配線の主成分はアルミニウムであ
るってもよいし、銅であってもよい。
【0025】前記上層配線の前記第1の導電性材料層は
高融点金属から形成されていることが好ましい。
【0026】前記上層配線の前記第1の導電性材料層は
チタンから形成されている異が好ましい。
【0027】前記上層配線の前記第2の導電性材料層は
高融点金属から形成されていることが好ましい。
【0028】前記上層配線の前記第2の導電性材料層は
チタンナイトライドから形成されていることが好まし
い。
【0029】好ましい実施形態において、前記第1の絶
縁層は基板上に集積された複数の回路素子を覆ってい
る。
【0030】前記上層配線の前記第3の導電性材料層
は、化学的気相成長法によって形成された下部分と、ス
パッタリング法によって形成された上部分とを有してい
ることが好ましい。
【0031】本発明による電子装置の製造方法は、第1
の絶縁層と、前記第1の絶縁層上に形成された下層配線
と、前記下層配線を覆う第2の絶縁層と、前記第2の絶
縁層に設けられた接続孔と、前記第2の絶縁層上に形成
され、前記接続孔を介して、前記下層配線に電気的に接
続された上層配線と、前記上層配線を覆う第3の絶縁層
とを備えた電子装置の製造方法であって、前記上層配線
を形成する工程は、前記第2の絶縁層に前記接続孔を形
成した後に、前記第1の導電性材料層を前記第2の絶縁
層上に堆積する工程と、前記第1の導電性材料層上に前
記第2の導電性材料層を堆積する工程と、前記第2の導
電性材料層のうち、前記第2の絶縁層の前記接続孔の底
部に堆積した部分をエッチングし、それによって、前記
上層配線を構成する原子および前記下層配線を構成する
原子の移動に対して前記接続孔底部における前記第2の
導電性材料層がバリア層として実質的に機能しない厚さ
にするエッチング工程と、前記第2の絶縁層の前記接続
孔を埋め込むように前記第3の導電性材料層を前記第2
の絶縁層上に堆積する工程とを包含しており、しかも、
前記第2の導電性材料層は、前記第1の導電性材料層と
前記第3の導電性材料層とが反応することを抑制するバ
リア層として機能する。
【0032】本発明による電子装置の製造方法は、第1
の絶縁層と、前記第1の絶縁層上に形成された下層配線
と、前記下層配線を覆う第2の絶縁層と、前記第2の絶
縁層に設けられた接続孔と、前記第2の絶縁層上に形成
され、前記接続孔を介して、前記下層配線に電気的に接
続された上層配線と、前記上層配線を覆う第3の絶縁層
とを備えた電子装置の製造方法であって、前記上層配線
を形成する工程は、前記第2の絶縁層に前記接続孔を形
成した後に、前記第1の導電性材料層を前記第2の絶縁
層上に堆積する工程と、前記第1の導電性材料層上に前
記第2の導電性材料層を堆積する工程と、前記第2の絶
縁層の前記接続孔を埋め込むように前記第3の導電性材
料層を前記第2の絶縁層上に堆積する工程と、を包含し
ており、前記第2の導電性材料層を堆積する工程は、前
記第2の導電性材料層のうち、前記第2の絶縁層の前記
接続孔の底部に堆積した部分が、前記上層配線を構成す
る原子および前記下層配線を構成する原子の移動に対し
て前記第2の導電性材料層がバリア層として実質的に機
能しないようにする工程であり、しかも、前記第2の導
電性材料層は、前記第1の導電性材料層と前記第3の導
電性材料層とが反応することを抑制するバリア層として
機能する。
【0033】前記第2の導電性材料層は、前記第2の絶
縁層上においては約10nm以上の厚さを有し、前記上
層配線の前記一部が前記下層配線に接触する領域におい
ては約2nm以下の厚さを有していることが好ましい。
【0034】前記エッチング工程は、前記第2の導電性
材料層を、前記上層配線の前記一部が前記下層配線に接
触する領域から除去するように実行することが好まし
い。
【0035】前記第2の導電性材料層の形成工程は、前
記第2の導電性材料層が、前記第2の絶縁層上において
は連続した一様な膜を形成し、前記上層配線の前記一部
が前記下層配線に接触する領域においては複数の孔を有
しているか、または粒状化するように実行されることが
好ましい。
【0036】前記下層配線は、少なくともその上部にお
いて、前記上層配線の前記第3の導電性材料層を構成す
る主成分と同一の成分を主成分として含有していること
が好ましい。
【0037】前記下層配線の主成分はアルミニウムであ
ってもよいし、銅であってもよい。
【0038】前記上層配線の前記第1の導電性材料層は
高融点金属から形成されることが好ましい。
【0039】前記上層配線の前記第1の導電性材料層は
チタンから形成されいることが好ましい。
【0040】前記上層配線の前記第2の導電性材料層は
高融点金属から形成されることが好ましい。
【0041】前記上層配線の前記第2の導電性材料層は
チタンナイトライドから形成されることが好ましい。
【0042】好ましい実施形態において、前記第1の絶
縁層は、基板上に集積された複数の回路素子を覆う。
【0043】前記第3の導電性材料層を形成する工程
は、化学的気相成長法によって下部分を形成する工程
と、スパッタリング法によって上部分と形成する工程
と、を包含することが好ましい。
【0044】前記第3の導電性材料層の前記下部分を形
成する工程では、前記接続孔の内径の半分未満の厚さに
なるように前記下部分を堆積し、前記第3の導電性材料
層の前記上部分を形成する工程では、約300℃から約
500℃までの温度で堆積を行うことが好ましい。
【0045】前記第3の導電性材料層の前記下部分を形
成する工程では、ジメチルアルミニウムハイドライドを
原料としてアルミニウム層を堆積するようにしてもよ
い。
【0046】本発明による更に他の電子装置の製造方法
は、第1の絶縁層と、前記第1の絶縁層上に形成された
下層配線と、前記下層配線を覆う第2の絶縁層と、前記
第2の絶縁層に設けられた接続孔と、前記第2の絶縁層
上に形成され、前記接続孔を介して、前記下層配線に電
気的に接続された上層配線と、前記上層配線を覆う第3
の絶縁層とを備えた電子装置の製造方法であって、前記
上層配線を形成する工程は、前記第2の絶縁層に前記接
続孔を形成する前に、前記第1の導電性材料層を前記第
2の絶縁層上に堆積する工程と、前記第1の導電性材料
層上に前記第2の導電性材料層を堆積する工程と、前記
第1および第2の導電性材料層の一部を選択的に除去
し、前記第2の絶縁層に前記接続孔を形成する工程と、
化学的気相成長法によって、前記第2の絶縁層の前記接
続孔を埋め込むように前記第3の導電性材料層の下部分
を前記第2の絶縁層上に堆積する工程と、スパッタリン
グ法によって、前記第3の導電性材料層の上部分を前記
第3の導電性材料層の前記下部分上に堆積する工程とを
包含しており、しかも、前記第2の導電性材料層は、前
記第1の導電性材料層と前記第3の導電性材料層とが反
応することを抑制するバリア層として機能する。
【0047】前記下層配線は、少なくともその上部にお
いて、前記上層配線の前記第3の導電性材料層を構成す
る主成分を主成分として含有していることが好ましい。
【0048】前記下層配線の主成分はアルミニウムであ
ることが好ましい。
【0049】前記第3の導電性材料層の前記下部分を堆
積する工程では、ジメチルエチルアミンアランを原料ガ
スとして用い、アルミニウム層を堆積することが好まし
い。
【0050】前記上層配線の前記第1の導電性材料層は
高融点金属から形成されていることが好ましい。
【0051】前記上層配線の前記第1の導電性材料層は
チタンから形成されていることが好ましい。
【0052】前記上層配線の前記第2の導電性材料層は
高融点金属から形成されていることが好ましい。
【0053】前記上層配線の前記第2の導電性材料層は
チタンナイトライドから形成されていることが好まし
い。
【0054】好ましい実施形態において、前記第1の絶
縁層は、基板上に集積された複数の回路素子を覆う絶縁
層上に形成される。
【0055】第1の絶縁層上に形成された下層配線と、
前記下層配線を覆う第2の絶縁層と、本発明による多層
配線は、前記第2の絶縁層に設けられた接続孔と、前記
第2の絶縁層上に形成され、前記接続孔を介して、前記
下層配線に電気的に接続された上層配線と、前記上層配
線を覆う第3の絶縁層とを備えた多層配線であって、前
記上層配線の一部は、前記第2の絶縁層の前記接続孔を
埋め込み、前記下層配線の表面に接触しており、前記上
層配線は、前記第2の絶縁層上に形成された第1の導電
性材料層と、前記第1の導電性材料層上に形成された第
2の導電性材料層と、前記第2の導電性材料層上に形成
された第3の導電性材料層とを含み、前記第2の導電性
材料層は、前記第1の導電性材料層と前記第3の導電性
材料層とが反応することを抑制するバリア層として機能
するが、前記上層配線の前記一部が前記下層配線に接触
する領域においては、前記上層配線を構成する原子およ
び前記下層配線を構成する原子の移動に対してバリア層
として実質的に機能しない厚さを有している。
【0056】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明による電子装置の実施形態を説明する。 (実施形態1)図1は、本実施形態にかかる半導体集積
回路装置の主要部断面を示している。この装置は、トラ
ンジスタ素子などの回路要素(不図示)が形成されたシ
リコン基板101を備えている。図1には示されていな
いが、シリコン基板101には多数の微細トランジスタ
が集積されている。
【0057】この装置は、更に、シリコン基板101の
表面を覆うように形成された第1の絶縁層102と、第
1の絶縁層102上に形成された下層配線と、下層配線
を覆うように第1の絶縁層102上に形成され、ヴィア
ホールを有する第2の絶縁層107と、第2の絶縁層1
07上に形成され、ヴィアホールを介して下層配線に電
気的に接続された上層配線と、上層配線を覆う第3の絶
縁層113とを備えている。
【0058】第1の絶縁層102は、例えば、酸化膜か
ら形成され、その厚さは、例えば100〜2000nm
である。第2の絶縁層107は、例えば、酸化膜から形
成され、その厚さは、例えば500〜2000nmであ
る。ヴィアホールの内径は、例えば、200〜500n
mである。
【0059】下層配線の厚さは、例えば300〜800
nmであり、その幅は、例えば200〜800nmであ
る。上層配線の厚さは、例えば300〜800nmであ
り、その幅は、例えば200〜800nmである。第3
の絶縁層112は、例えば、酸化膜から形成され、その
厚さは、例えば500〜2000nmである。
【0060】下層配線は、第1の絶縁層102上に形成
されたTi層103と、Ti層103上に形成されたT
iN層104と、TiN層104上に形成されたAl−
Cu層105と、Al−Cu層105上に形成された反
射防止層106とを含んでいる。 Al−Cu層105
は、エレクトロマイグレーション耐性等を向上させる目
的でAl中に0.5〜2.0wt%のCuを導入した層で
ある。
【0061】上層配線の一部は、第1の絶縁層107の
ヴィアホールを完全に埋め込み、下層配線の表面に接触
している。上層配線は、第2の絶縁層107上に形成さ
れたTi層108と、Ti層108上に形成されたTi
N層109と、TiN層109上に形成されたAl−C
u層110と、Al−Cu層110上に形成された反射
防止(TiN)層112とを含んでいる。
【0062】TiN層104およびTi層108は、そ
れぞれ、Al−Cu層105およびAl−Cu層110
の下地に対する密着性を向上させ、剥がれが生じないよ
うに機能する。TiN層104およびTiN層109
は、それぞれ、製造工程中に、TiN層104およびT
i層108とAlとが反応することを抑制する。また、
TiN層109は、CVD法によってAl層を堆積する
際に、下地成長層としても機能する。
【0063】このように、TiN層109はTi層10
8中とAl−Cu層110とが熱的に反応することを抑
制するバリア層としても機能するが、上層配線の前記一
部が下層配線に接触する領域(ヴィアホールの底部)か
らは除去されている。このため、この装置におけるTi
N層109は、上層配線を構成する原子および下層配線
を構成する原子の移動に対して、バリア層としては機能
しない。
【0064】なお、ヴィアホールの底部には、Al3
i層111が存在している。これは、Ti層108中の
TiとAl−Cu層中のAlとが反応することによって
形成された。Al3Ti層111は、上層配線を構成す
る原子および下層配線を構成する原子の移動に対してバ
リア層として機能しない。
【0065】このような多層配線を備えた装置によれ
ば、ボイド形成が抑制され、エレクトロマイグレーショ
ン耐性が向上するため、信頼性の高い動作が長期間保証
されることになる。従って、エレクトロマイグレーショ
ンが問題になる程度に寸法の微細化された配線を高い密
度で備えた電子装置、たとえば、半導体高集積回路の信
頼性を向上させることが可能になる。
【0066】なお、下層配線は第1層レベル配線に限定
されず、N層レベル配線(Nは3以上の整数)のうちの
第i層レベル(iは1≦i<Nの整数)であれば良い。
このとき、上層配線は第j層レベル(jはi<j≦Nの
整数)であればよい。
【0067】次に、図2(a)〜(c)および図3
(a)および(b)を参照しながら、本発明による電子
装置の製造方法の実施形態を説明する。
【0068】まず、公知の半導体集積回路製造技術を用
いて、トランジスタ素子などの回路要素(不図示)をシ
リコン基板101上に形成する。シリコン基板101の
表面は第1の絶縁層(厚さ:約1000nm)102で
覆う。
【0069】次に、図2(a)に示すように、スパッタ
リング法を用いてTi層(厚さ:約20nm)103及
びTiN層(厚さ:約20nm)104をこの順序で第
1の絶縁層102上に堆積する。その後、Al層中にC
u原子を0.5〜2.0wt%含ませたAl−Cu層(厚
さ:約400nm)105と、反射防止層106として
機能するTiN層(厚さ:約30nm)を、スパッタ法
によって、この順序で堆積する。こうして、Ti層10
3、TiN層104、Al−Cu層105および反射防
止層106を含む多層膜を第1の絶縁層102上に形成
する。この多層膜を、フォトリソグラフィ技術及びドラ
イエッチング技術を用いて、所定の配線パターンを持つ
ように微細加工し、それによって、下層配線を第1の絶
縁層102上に形成する。その後、400℃で15分程
度の熱処理を行う。次に、下層配線を完全に覆うように
して第2の絶縁層(厚さ:約2000nm)107を第
1の絶縁層102上に堆積した後、化学機械研磨(CM
P)法により第2の絶縁層107の表面を平坦化する。
その後、フォトリソグラフィ技術及びドライエッチング
技術を用いて、下層配線と上層配線とを接続するための
ヴィアホール(内径:約300nm)を第2の絶縁層1
07中に形成する。このとき、ヴィアホールの底部にお
いて、下層配線の反射防止層106を除去し、Al−C
u層105を露出させる。
【0070】次に、アルゴンプラズマによる逆スパッタ
法を用いて、ヴィアホールの底部においてAl−Cu層
105上に形成された自然酸化膜を除去した後、密着層
として機能するTi(厚さ:約20nm)層108及び
TiN(厚さ:約50nm)層109をスパッタ法によ
って堆積する。
【0071】TiN層109は通常のスパッタ法で堆積
する。一般にTiN層のカバレージは悪いため、ヴィア
ホールのアスペクト比が4程度の場合、ヴィアホール底
部におけるTiN層109の厚さは、第2の絶縁層10
7上におけるTiN層109の厚さの10%程度にな
る。従って、TiN層109の第2の絶縁層107上に
おける厚さが50nm程度になるようにスパッタリング
時間などの条件を調整すると、ヴィアホール底部では、
TiN層109の厚さは5nm程度にしかならない。
【0072】次に、図2(b)に示すように、アルゴン
プラズマによる逆スパッタ法を用いてTiN層109に
対するエッチング処理を行う。このエッチング処理は、
逆スパッタ法以外の異方性ドライエッチング法を用いて
行っても良い。このときのエッチング処理は、ヴィアホ
ール底部のTiN層109が実質的に除去されるように
するとともに、第2の絶縁層107上におけるTiN層
109の厚さが約10nm以上になるように行う。ま
た。ヴィアホール側壁にはTi及びTiN層の合計厚さ
が1nm以上の連続した膜として残るように調整する。
【0073】このようなエッチング処理の後、Ti層1
08はヴィアホールの底部に残存しても良いし、それか
ら完全に除去されてもよい。重要な点は、ヴィアホール
底部における「TiN層109のバリア効果」を破壊す
ることにある。従って、ヴィアホール底部におけるTi
N層109は完全に除去されることが好ましい。本実施
形態では、ヴィアホール底部におけるTiN層109を
完全に除去する。しかしながら、ヴィアホール底部にT
iN層109が一部残存しても、それが多孔状態にある
か、または粒状であれば、TiN層109はもはや「バ
リア層」としては機能しない。従って、ヴィアホール底
部からTiN層109を完全に除去することは必須では
ない。なお、ヴィアホールの側壁および第1の絶縁層1
07の上面にはTiN層109を残存させる。特に、第
1の絶縁層107の上面のTiN層109の厚さは約1
0nm以上もあるため、第1の絶縁層107の上面にお
けるTiN層109は、Ti層108と、その後に堆積
するAl層との反応を抑制するバリア層として充分に機
能する。
【0074】次に、ジメチルアルミニウムハイドライド
(DMAH)を原料とするCVD法を用いて、厚さ約1
00nm以下のAl層(厚さ:例えば約50nm)11
4を堆積する。Al層114は、図2(c)に示すよう
に、ヴィアホールの底部、側壁および第2の絶縁層10
7の上面に成長する。
【0075】次に、図3(a)に示すように、シリコン
基板101を約400〜約450℃に加熱した状態で、
Al層中にCu原子を0.5〜2.0wt%含ませたAl
−Cu層(厚さ:約350nm)をスパッタ法で堆積す
る。このAl−Cu層でヴィアホールを埋め込み、それ
によってAl−Cu層110の形成を完了する。
【0076】Ti層108がヴィアホール底部に残存し
ていた場合は、上記Al−Cu層の堆積時に、基板10
1の400〜450℃を加熱することによって、ヴィア
ホール底部のTi層108の一部若しくは全てと、Al
層114及び下層配線のAl−Cu層105とが反応す
る。その結果、ヴィアホール底部には合金層であるAl
3Ti層(厚さ:約6nm)111が形成される。Al3
Ti層111は連続した膜であっても無くてもよい。
【0077】また、Al−Cu層の堆積時に、CVDで
形成されたAl層114と、スパッタにより堆積したA
l−Cu層とが十分にミキシングし、大きな結晶粒が成
長する。このミキシングに際して、もともとCu原子を
含んでいないAl層114中に、Al−Cu層中のCu
原子が拡散するため、Cu原子がほぼ全体に拡散したA
l−Cu層110が形成される。このことは、エレクト
ロマイグレーション耐性およびストレスマイグレーショ
ン耐性を向上させる。
【0078】本実施形態によれば、スパッタ法によって
堆積したTiN層109上にCVDAl層114とスパ
ッタAl−Cu層とを形成している。発明者の実験によ
れば、Ti層108上にCVDAl層114とスパッタ
Al−Cu層とを形成する場合に比べて、上層配線の表
面の凹凸が減少することがわかっている。例えば、スパ
ッタTiN層(厚さ:20nm)109上にCVDAl
層(厚さ:40nm、堆積温度230℃)114とスパ
ッタAl−Cu層(厚さ:500nm、堆積温度400
℃)とを形成した場合、上層配線の表面平均粗さは±
2.5nmであった。これに対して、スパッタTi層
(厚さ:20nm)108上にCVDAl層(厚さ:4
0nm、堆積温度230℃)114とスパッタAl−C
u層(厚さ:500nm、堆積温度400℃)とを形成
した場合、上層配線の表面平均粗さは±4.9nmであ
った。このようAl−Cu層表面の粗さが低減すること
は、配線のパターニングにとって好ましいことである。
【0079】次に、図3(b)に示すように、反射防止
膜として機能するTiN層(厚さ:約30nm)112
をAl−Cu層110上に堆積した後、フォトリソグラ
フィ技術及びドライエッチング技術を用いて、TiN層
112およびAl−Cu層110を所定の配線パターン
に微細加工し、上層配線を形成する。約450℃の温度
で熱処理を行っ後、上層配線を覆うように第3の絶縁層
113を形成する。
【0080】ヴィアホール底部に未反応のTiが存在す
る場合、Al−Cu層110の形成プロセスおよび上記
熱処理によって、ヴィアホール底部の未反応のTi層1
08が全てAl3Ti層111の生成に消費されること
が好ましい。もし、ヴィアホール底部の未反応のTi層
108の一部がAl3Ti層111の生成に消費される
ことなく、Tiとして残存すると、第3の絶縁層113
を形成する工程の熱で、未反応TiがAlと反応し、そ
の結果、体積収縮が起こってしまうからである。第3の
絶縁層113が形成されつつあるときに、このような堆
積収縮が生じると、前述のように、上層配線に空孔やボ
イドができてしまう。この問題を解決するため、第3の
絶縁層113の堆積工程前において、ヴィアホール底部
の未反応のTiの全てを消費して、Al3Ti層111
を形成することが好ましい。このために必要な最低の熱
処理時間は以下の式で示される。
【0081】t2×0.67×10-13×exp(1.8
5/kT)[分] ここで、tは未反応Ti層厚[nm]、kはボルツマン
定数(8.62×10-5E[eV])、Tは熱処理温度
[K]である。
【0082】なお、Al−Cu層110の堆積完了時点
でヴィアホール底部に未反応のTiが残存しない場合、
その後の熱処理は必ずしも必要ではなく、省略しても良
い。しかし、ヴィアホール底部に未反応のTiが残存す
る可能性があれば、念のために、上記熱処理を行うこと
が好ましい。本実施形態では、約15〜30分の熱処理
を行った。
【0083】本実施形態の製造方法によれば、ヴィアホ
ール底部にバリア層として機能しうる状態のTiN層は
存在しない。ただし、ヴィアホール底部にAl3Ti層
111が形成されている可能性はある。このAl3Ti
層111は、エレクトロマイグレーション時にAl原子
及びCu原子を通過させることができるので、エレクト
ロマイグレーション耐性を劣化させることはない。
【0084】一方、第2の絶縁層107上に形成された
Ti層108とAl−Cu層110の間には、厚さが約
10nm以上のTiN層109が存在する。このため、
第3の絶縁層113の形成時あるいは、それ以降の熱処
理時においても、AlとTiとの間で反応は起こらず、
体積収縮による引っ張り応力は生じない。このため、ボ
イドの発生は抑制される。
【0085】なお、本実施形態では、Al層114はD
MAHを原料としたCVD法により堆積している。この
CVD法によれば、Al層114は、Ti、TiNおよ
びAlなど導電膜の上には成長するが、絶縁層の上には
ほとんど成長しない。しかし、本実施形態では、ヴィア
ホール側壁部および底部、ならびに第2絶縁層の上面
は、いずれ、Ti、TiNおよびAlの膜で覆われてい
るため、ヴィアホール側壁部および底部ならびに第2の
絶縁層の上に、カバレージのよいコンフォーマルなAl
層を形成することができる。
【0086】本実施形態の高温スパッタ法は、スパッタ
Al−Cu層の下地層としてCVD−Al層114を用
いている。Ti層またはTiN層に比較してAl層はス
パッタ−Al−Cu層との濡れ性が良く、Ti層または
TiN層を下地層として使用する場合よりも、カバレー
ジが向上する。このため、従来の高温スパッタ法による
堆積温度よりも低い温度(400〜450℃)で、スパ
ッタAl−Cu層が十分流動化し、ヴィアホールを埋め
込むことができる。従って、本実施形態によれば、相対
的に耐熱性の低い低誘電率絶縁層を第2の絶縁層106
として用いることが可能になる。
【0087】(実施形態2)次に、図4(a)〜(c)
を参照しながら、本発明による電子装置の製造方法の第
2の実施形態を説明する。
【0088】まず、公知の半導体集積回路製造技術を用
いて、トランジスタ素子などの回路要素(不図示)をシ
リコン基板101上に形成する。シリコン基板101の
表面は第1の絶縁層(厚さ:約1000nm)102で
覆う。
【0089】次に、図2(a)に示すように、第1の絶
縁層102上に、Ti層(厚さ:約20nm)103及
びTiN層(厚さ:約20nm)104をこの順序で堆
積する。その後、Al層中にCu原子を0.5〜2.0w
t%含ませたAl−Cu層(厚さ:約400nm)10
5と、反射防止膜106として機能するTiN層(厚
さ:約30nm)を、スパッタ法によって、この順序で
堆積する。こうして、Ti層103、TiN層104、
Al−Cu層105および反射防止膜106を含む多層
膜を第1の絶縁層102上に形成する。この多層膜を、
フォトリソグラフィ技術及びドライエッチング技術を用
いて、所定の配線パターンを持つように微細加工し、そ
れによって、下層配線を第1の絶縁層102上に形成す
る。その後、400℃で15分程度の熱処理を行う。下
層配線を完全に覆うようにして第2の絶縁層(厚さ:約
2000nm)107を第1の絶縁層102上に堆積し
た後、CMP法により第2の絶縁層107を平坦化す
る。その後、フォトリソグラフィ技術及びドライエッチ
ング技術を用いて、下層配線と上層配線とを接続するた
めのヴィアホールを第2の絶縁層107中に形成する。
このとき、ヴィアホールの底部において、下層配線の反
射防止膜106を除去し、Al−Cu層105露出させ
る。
【0090】次に、アルゴンプラズマによる逆スパッタ
法を用いて、ヴィアホールの底部においてAl−Cu層
105上に形成された自然酸化膜を除去した後、密着層
として機能するTi層(厚さ:約20nm)121及び
TiN層(厚さ:約10nm)122をスパッタ法によ
って堆積する。このとき、TiN層122は、第2の絶
縁層上においては10nm以上の厚さを示し、ヴィアホ
ール底部においては約2nm以下の厚さとなるようにス
パッタ条件を設定する。また、ヴィアホール側壁部には
Ti及びTiN層の合計厚さが1nm以上の連続膜が形
成されるようにする。このようなスパッタ条件のもとで
は、ヴィアホール底部において、TiN層122は、一
様な厚さの連続した膜としては形成されず、多孔状態ま
たは粒状化した状態になる。
【0091】次に、図4(b)に示すように、ジメチル
アルミニウムハイドライド(DMAH)を原料とするC
VD法を用いて、厚さ約100nm以下のAl層(厚
さ:約50nm)123を堆積する。Al層123は、
図4(b)に示すように、ヴィアホールの側壁および第
1の絶縁層107の上面に成長する。
【0092】次に、図4(c)に示すように、シリコン
基板101を約400〜約450℃のある温度に加熱し
た状態で、スパッタ法を用いて、Al層中にCu原子を
0.5〜2.0wt%含ませたAl−Cu層(厚さ:約3
50nm)を堆積する。このAl−Cu層でヴィアホー
ルを埋め込み、それによって、Al−Cu層124の形
成を完了する。
【0093】Ti層121がヴィアホール底部に残存し
ているため、Al−Cu層の堆積時に基板101の40
0〜450℃を加熱することによって、ヴィアホール底
部のTi層121の一部若しくは全てと、Al層123
及び下層配線のAl−Cu層105とが反応する。その
結果、ヴィアホール底部には合金層であるAl3Ti1
25が形成される。
【0094】また、Al−Cu層の堆積時に、CVDで
形成されたAl層123と、スパッタにより堆積したA
l−Cu層とが十分にミキシングし、大きな結晶粒が成
長する。このミキシングに際して、もともとCu原子を
含んでいないAl層123中に、Al−Cu中のCu原
子が拡散し、全体にCu原子が拡散したAl−Cu層2
4が形成される。このことは、エレクトロマイグレーシ
ョン耐性およびストレスマイグレーション耐性を向上さ
せる。
【0095】次に、反射防止膜として機能するTiN層
126をAl−Cu層124上に堆積した後、フォトリ
ソグラフィ技術及びドライエッチング技術を用いて、T
iN層126およびAl−Cu層124を所定の配線パ
ターンに微細加工し、上層配線を形成する。約450℃
の温度で熱処理を行っ後、上層配線を覆うように第3の
絶縁層127を形成する。
【0096】ヴィアホール底部に存在する未反応のTi
は、上記熱処理によって、全てAl3Ti層125の生
成に消費されることが好ましい。第3の絶縁層113の
堆積工程前において、ヴィアホール底部の未反応のTi
の全てを消費して、Al3Ti層125を形成するに
は、前述の式にもとづいて、熱処理時間および温度を選
択すればよい。
【0097】本実施形態によれば、ヴィアホール底部に
は、バリア層として機能しうる状態のTiN層は存在し
ない。ただし、ヴィアホール底部Al3Ti層125が
形成されている。このAl3Ti層125は、前述のよ
うに、エレクトロマイグレーション時にAl原子及びC
u原子を通過させることができるので、エレクトロマイ
グレーション耐性を劣化させることはない。
【0098】一方、第2の絶縁層107上に形成された
Ti層121とAl−Cu層123の間には、厚さが約
10nm以上のTiN層122が存在する。このため、
第3の絶縁層127の形成時あるいは、それ以降の熱処
理時においても、AlとTiとの間で反応は起こらず、
体積収縮による引っ張り応力は生じない。このため、ボ
イドの発生は抑制される。
【0099】なお、上層配線の形成については、第1の
実施形態と同様の方法を用いてるため、第1の実施形態
について説明した効果と同様の効果が得られる。
【0100】(実施形態3)次に、図5(a)〜(c)
および図6(a)および(b)を参照しながら、本発明
による電子装置の製造方法の第3の実施形態を説明す
る。
【0101】まず、公知の半導体集積回路製造技術を用
いて、トランジスタ素子などの回路要素(不図示)をシ
リコン基板201上に形成する。シリコン基板201の
表面は第1の絶縁層(厚さ:約1000nm)202で
覆う。
【0102】次に、図5(a)に示すように、スパッタ
リング法を用いてTi層(厚さ:約20nm)203及
びTiN層(厚さ:約20nm)204をこの順序で第
1の絶縁層202上に堆積する。その後、Al層中にC
u原子を0.5〜2.0wt%含ませたAl−Cu層(厚
さ:約400nm)205と、反射防止膜206として
機能するTiN層(厚さ:約30nm)を、スパッタ法
によって、この順序で堆積する。こうして、Ti層20
3、TiN層204、Al−Cu層205および反射防
止膜206を含む多層膜を第1の絶縁層202上に形成
する。この多層膜を、フォトリソグラフィ技術及びドラ
イエッチング技術を用いて、所定の配線パターンを持つ
ように微細加工し、それによって、下層配線を第1の絶
縁層202上に形成する。その後、400℃で15分程
度の熱処理を行う。
【0103】次に、下層配線を完全に覆うようにして第
2の絶縁層(厚さ:約2000nm)207を第1の絶
縁層202上に堆積した後、CMP法により第2の絶縁
層207の表面を平坦化する。その後、密着層として機
能するTi層(厚さ:約 20nm)208及びTiN
層(厚さ:約20nm)209をスパッタ法によって堆
積する。TiN層209は通常のスパッタ法で堆積す
る。
【0104】次に、フォトリソグラフィ技術及びドライ
エッチング技術を用いて、下層配線と上層配線とを接続
するためのヴィアホール(内径:約300nm)を第2
の絶縁層207中に形成する。具体的には、フォトリソ
グラフィ技術によって、レジストパターン210をTi
N層209上に形成する。図5(b)に示すように、こ
のドライエッチングは、ヴィアホールの底部において、
下層配線の反射防止膜206を除去し、Al−Cu層2
05を露出させるまで行う。レジストパターン210を
除去した後、アルゴンプラズマによる逆スパッタ法を用
いて、ヴィアホールの底部においてAl−Cu層205
上に形成された自然酸化膜を除去する。この逆スパッタ
時には、第2の絶縁層207上のTiN層209が10
nm以上の厚さを維持するように、そのエッチング時間
を設定する。
【0105】次に、ジメチルエチルアミンアラン(DM
EAA)を原料とするCVD法を用いて、厚さ約100
nm以下のAl層(厚さ:例えば約50nm)211を
堆積する。Al層211は、図5(c)に示すように、
ヴィアホールの側壁および第1の絶縁層207の上面に
成長する。このCVD法によれば、下地が絶縁層か導電
膜かに依存せず、Al層211を全面に成長させること
ができる。
【0106】次に、図6(a)に示すように、シリコン
基板201を約400〜約450℃に加熱した状態で、
スパッタ法を用いて、Al層中にCu原子を0.5〜2.
0wt%含ませたAl−Cu層(厚さ:約350nm)
を堆積する。このAl−Cu層でヴィアホールを埋め込
み、それによってAl−Cu層212の形成を完了す
る。
【0107】本実施形態では、Ti層208がヴィアホ
ール底部に存在していないため、ヴィアホール底部には
合金層であるAl3Ti層は形成されない。
【0108】また、Al−Cu層の堆積時に、CVDで
形成されたAl層211と、スパッタにより堆積したA
l−Cu層とが十分にミキシングし、大きな結晶粒が成
長する。このミキシングに際して、もともとCu原子を
含んでいないAl層212中に、Al−Cu層中のCu
原子が拡散するため、Cu原子がほぼ全体に拡散したA
l−Cu層212が形成される。このことは、エレクト
ロマイグレーション耐性およびストレスマイグレーショ
ン耐性を向上させる。
【0109】次に、図6(b)に示すように、反射防止
膜として機能するTiN層(厚さ:約30nm)213
をAl−Cu層212上に堆積した後、フォトリソグラ
フィ技術及びドライエッチング技術を用いて、TiN層
213、Al−Cu層212、Ti層208およびTi
N層209を所定の配線パターンに微細加工し、上層配
線を形成する。約450℃の温度で熱処理を行っ後、上
層配線を覆うように第3の絶縁層214を形成する。
【0110】本実施形態によれば、ヴィアホール底部に
おいて、上層配線のAl−Cu層212と下層配線のA
l−Cu層205とが直接に接触しており、界面にバリ
アとなるTiN層等が存在しない。このため、エレクト
ロマイグレーション時にヴィアホール底部をAl原子及
びCu原子が自由に通過できるため、原子の流束勾配が
小さくなり、エレクトロマイグレーション耐性が向上す
る。
【0111】一方、第2の絶縁層207上に形成された
Ti層208とAl−Cu層212の間にはTiN層2
09が10nm以上の厚さで存在するため、第3の絶縁
層214を形成する工程で熱をうけても、AlとTiの
反応は起こらない、その結果、体積収縮による新たな引
っ張りが働かないため、ボイド等は発生しない。
【0112】Al層211の堆積にDMEAAを原料と
したCVD法を採用しているため、ヴィアホール側壁の
絶縁層露出面上にもAl層211を成長させることがで
き、ヴィアホール側壁部、底部及び第2の絶縁層上に、
カバレージのよいコンフォーマルなAl層を形成するこ
とができる。
【0113】以上の実施形態では、ヴィアホール底部に
アルミニウムとチタニウムの合金層以外の異種金属層が
実質的に存在せず、また窒化チタニウムが存在したとし
ても2nm以下の不連続な膜である。このため、エレク
トロマイグレーション時にAl原子及びCu原子がアル
ミニウムとチタニウムの合金層を通過でき、さらに不連
続なTiN層の隙間も通過できる。その結果、ヴィアホ
ール底部の下層配線と上層配線との界面で原子の流束勾
配が小さくなり、エレクトロマイグレーション耐性を向
上させることができる。また上層配線はアルミニウムを
主成分とした配線用金属層の下層に10nm以上の窒化
チタニウムを接触させた構造としているため、工程中の
熱でも反応は起こらず、体積収縮による新たな引っ張り
が働かないため、ボイド等は発生しない。
【0114】なお、配線材料の主成分をアルミニウムと
して選択した例について、本発明を説明してきたが、他
の金属材料、例えば銅(Cu)を主成分とする配線材料
を用いても良い。ただし、銅はSiO2膜中を拡散しや
すいため、第3の実施形態に用いることは好ましくない
と考えられる。
【0115】銅を用いて上層配線を形成する場合、CV
D法によって下部分を形成した後、メッキ法によって上
部分を形成することができる。また、CVD法によって
下部分を形成した後、スパッタ法によって上部分を形成
する工程とリフロー工程とを実行しても良い。銅を使用
する場合、密着層は、Ti層やTiN層に限定されず、
他の高融点金属層、たとえば、Ta(タンタル)層やT
aN(タンタルナイトライド)層等を使用することが好
ましい。
【0116】なお、上層配線の堆積をCVD法やスパッ
タ法によって二段階に分けて実行することは、ヴィアホ
ールのアスペクト比が大きい場合において、ヴィアホー
ル内部の埋め込みを完全に行うという観点から好まし
い。ヴィアホールのアスペクト比がそれほど大きくない
場合は、CVD法のみを用いて上層配線を堆積してもよ
い。
【0117】上述の実施形態では、本発明を半導体装置
に適用した場合について説明してきたが、本発明は他の
電子装置(フラットパネルディスプレイ装置や固体撮像
装置)に対しても適用可能である。また、多層配線を備
えた電子装置そのものではなく、例えば、セラミックス
やガラス等からなる絶縁基板(単層または多層構造を有
するもの)、および、耐熱性絶縁フィルム(たとえばポ
リイミドフィルムやポリアミドフィルム)の上に形成し
た多層配線に本発明を適用することも可能である。
【0118】
【発明の効果】本発明によれば、上層配線と下層配線と
を接続するための孔の底部にバリア効果の高い導電性材
料層が実質的に存在しないため、エレクトロマイグレー
ション時に、接続孔底部における下層配線と上層配線と
の界面で、原子の流束勾配が小さくなり、エレクトロマ
イグレーション耐性が向上する。また、上層配線を構成
する複数の導電性材料層は、製造工程中に相互に反応す
ることがなく、その結果、体積収縮による新たな引っ張
りが働かない。このため、ボイド等が製造工程中に上層
配線中に発生することが抑制される。
【0119】本発明は、微細なサイズの配線および接続
孔を持つ電子装置に特に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子装置の実施形態の主要部断面
図である。
【図2】(a)から(c)は、本発明による電子装置の
製造方法の第1の実施形態を説明するための工程断面図
である。
【図3】(a)および(b)は、上記第1の実施形態を
説明するための他の工程断面図である。
【図4】(a)から(c)は、本発明による電子装置の
製造方法の第2の実施形態を説明するための工程断面図
である。
【図5】(a)から(c)は、本発明による電子装置の
製造方法の第3の実施形態を説明するための工程断面図
である。
【図6】(a)および(b)は、上記第3の実施形態を
説明するための他の工程断面図である。
【図7】(a)から(c)は、従来の電子装置の製造方
法を示す工程断面図である。
【図8】(a)から(c)は、従来の他の電子装置の製
造方法を示す工程断面図である。
【符号の説明】
101、201、301、401 半導体基板 102、202、302、402 第1の絶縁層 103、203 Ti層 104、204 TiN層 105、205、303,403 Al−Cu層 106、206 TiN層 107、207、304、404 第2の絶縁層 108、121、208、305,405 Ti層 109、122,209、306 TiN層 110、124、212、309,406 Al−Cu
層 111、125、408 Al3Ti層 112、126、213 TiN層 113、127、214、310,407 第3の絶縁
層 114、123、211 Al層 210 フォトレジスト 307 W層 308 Wプラグ 409 ボイド

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の絶縁層と、 前記第1の絶縁層上に形成された第1の下層配線と、 前記下層配線を覆う第1の絶縁層と、 前記第1の絶縁層に設けられた接続孔と、 前記第1の絶縁層上に形成され、前記接続孔を介して、
    前記下層配線に電気的に接続された上層配線と、 前記上層配線を覆う第3の絶縁層とを備えた電子装置で
    あって、 前記上層配線の一部は、前記第2の絶縁層の前記接続孔
    を埋め込み、前記下層配線の表面に接触しており、 前記上層配線は、前記第2の絶縁層上に形成された第1
    の導電性材料層と、前記第1の導電性材料層上に形成さ
    れた第2の導電性材料層と、前記第2の導電性材料層上
    に形成された第3の導電性材料層とを含み、 前記第2の導電性材料層は、前記第1の導電性材料層と
    前記第3の導電性材料層とが反応することを抑制するバ
    リア層として機能するが、前記上層配線の前記一部が前
    記下層配線に接触する領域においては、前記上層配線を
    構成する原子および前記下層配線を構成する原子の移動
    に対してバリア層として実質的に機能しない厚さを有し
    ている、電子装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の導電性材料層は、前記第2の
    絶縁層上においては約10nm以上の厚さを有し、前記
    上層配線の前記一部が前記下層配線に接触する領域にお
    いては約2nm以下の厚さを有している請求項1に記載
    の電子装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の導電性材料層は、前記第2の
    絶縁層上においては連続した一様な膜を形成し、前記上
    層配線の前記一部が前記下層配線に接触する領域におい
    ては複数の孔を有しているか、または粒状化している請
    求項1に記載の電子装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の導電性材料層は、前記上層配
    線の前記一部が前記下層配線に接触する領域から除去さ
    れている請求項2に記載の電子装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の導電性材料層は、前記上層配
    線の前記一部が前記下層配線に接触する領域において、
    前記下層配線の一部との間で合金化している請求項1か
    ら4の何れかに記載の電子装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の導電性材料層は、前記上層配
    線の前記一部が前記下層配線に接触する領域から除去さ
    れている請求項1から4の何れかに記載の電子装置。
  7. 【請求項7】 前記下層配線は、少なくともその上部に
    おいて、前記上層配線の前記第3の導電性材料層を構成
    する主成分と同一の成分を主成分として含有している請
    求項1から6の何れかに記載の電子装置。
  8. 【請求項8】 前記下層配線の主成分はアルミニウムで
    ある請求項7に記載の電子装置。
  9. 【請求項9】 前記下層配線の主成分は銅である請求項
    7に記載の電子装置。
  10. 【請求項10】 前記上層配線の前記第1の導電性材料
    層は高融点金属から形成されている請求項1に記載の電
    子装置。
  11. 【請求項11】 前記上層配線の前記第1の導電性材料
    層はチタンから形成されている請求項10に記載の電子
    装置。
  12. 【請求項12】 前記上層配線の前記第2の導電性材料
    層は高融点金属から形成されている請求項1に記載の電
    子装置。
  13. 【請求項13】 前記上層配線の前記第2の導電性材料
    層はチタンナイトライドから形成されている請求項12
    に記載の電子装置。
  14. 【請求項14】 前記第1の絶縁層は、基板上に集積さ
    れた複数の回路素子を覆っている請求項1から13の何
    れかに記載の電子装置。
  15. 【請求項15】 前記上層配線の前記第3の導電性材料
    層は、化学的気相成長法によって形成された下部分と、
    スパッタリング法によって形成された上部分とを有して
    いる請求項1から14の何れかに記載の電子装置。
  16. 【請求項16】 第1の絶縁層と、前記第1の絶縁層上
    に形成された下層配線と、前記下層配線を覆う第2の絶
    縁層と、前記第2の絶縁層に設けられた接続孔と、前記
    第2の絶縁層上に形成され、前記接続孔を介して、前記
    下層配線に電気的に接続された上層配線と、前記上層配
    線を覆う第3の絶縁層とを備えた電子装置の製造方法で
    あって、 前記上層配線を形成する工程は、前記第2の絶縁層に前
    記接続孔を形成した後に、 前記第1の導電性材料層を前記第2の絶縁層上に堆積す
    る工程と、 前記第1の導電性材料層上に前記第2の導電性材料層を
    堆積する工程と、 前記第2の導電性材料層のうち、前記第2の絶縁層の前
    記接続孔の底部に堆積した部分をエッチングし、それに
    よって、前記上層配線を構成する原子および前記下層配
    線を構成する原子の移動に対して前記接続孔底部におけ
    る前記第2の導電性材料層がバリア層として実質的に機
    能しない厚さにするエッチング工程と、 前記第2の絶縁層の前記接続孔を埋め込むように前記第
    3の導電性材料層を前記第2の絶縁層上に堆積する工程
    と、を包含しており、 しかも、 前記第2の導電性材料層は、前記第1の導電性材料層と
    前記第3の導電性材料層とが反応することを抑制するバ
    リア層として機能する、電子装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 第1の絶縁層と、前記第1の絶縁層上
    に形成された下層配線と、前記下層配線を覆う第2の絶
    縁層と、前記第2の絶縁層に設けられた接続孔と、前記
    第2の絶縁層上に形成され、前記接続孔を介して、前記
    下層配線に電気的に接続された上層配線と、前記上層配
    線を覆う第3の絶縁層とを備えた電子装置の製造方法で
    あって、 前記上層配線を形成する工程は、前記第2の絶縁層に前
    記接続孔を形成した後に、 前記第1の導電性材料層を前記第2の絶縁層上に堆積す
    る工程と、 前記第1の導電性材料層上に前記第2の導電性材料層を
    堆積する工程と、 前記第2の絶縁層の前記接続孔を埋め込むように前記第
    3の導電性材料層を前記第2の絶縁層上に堆積する工程
    と、を包含しており、 前記第2の導電性材料層を堆積する工程は、前記第2の
    導電性材料層のうち、前記第2の絶縁層の前記接続孔の
    底部に堆積した部分が、前記上層配線を構成する原子お
    よび前記下層配線を構成する原子の移動に対して前記第
    2の導電性材料層がバリア層として実質的に機能しない
    ようにする工程であり、 しかも、 前記第2の導電性材料層は、前記第1の導電性材料層と
    前記第3の導電性材料層とが反応することを抑制するバ
    リア層として機能する、電子装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記第2の導電性材料層は、前記第2
    の絶縁層上においては約10nm以上の厚さを有し、前
    記上層配線の前記一部が前記下層配線に接触する領域に
    おいては約2nm以下の厚さを有している請求項16ま
    たは17に記載の電子装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記エッチング工程は、前記第2の導
    電性材料層を、前記上層配線の前記一部が前記下層配線
    に接触する領域から除去するように実行する請求項16
    に記載の電子装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記第2の導電性材料層の形成工程
    は、前記第2の導電性材料層が、前記第2の絶縁層上に
    おいては連続した一様な膜を形成し、前記上層配線の前
    記一部が前記下層配線に接触する領域においては複数の
    孔を有しているか、または粒状化するように実行される
    請求項17に記載の電子装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記下層配線は、少なくともその上部
    において、前記上層配線の前記第3の導電性材料層を構
    成する主成分と同一の成分を主成分として含有している
    請求項16から20の何れかに記載の電子装置の製造方
    法。
  22. 【請求項22】 前記下層配線の主成分はアルミニウム
    である請求項21に記載の電子装置の製造方法。
  23. 【請求項23】 前記下層配線の主成分は銅である請求
    項21に記載の電子装置の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記上層配線の前記第1の導電性材料
    層は高融点金属から形成されている請求項16または1
    7に記載の電子装置の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記上層配線の前記第1の導電性材料
    層はチタンから形成されている請求項24に記載の電子
    装置の製造方法。
  26. 【請求項26】 前記上層配線の前記第2の導電性材料
    層は高融点金属から形成されている請求項16または1
    7に記載の電子装置の製造方法。
  27. 【請求項27】 前記上層配線の前記第2の導電性材料
    層はチタンナイトライドから形成されている請求項26
    に記載の電子装置の製造方法。
  28. 【請求項28】 前記第1の絶縁層は、基板上に集積さ
    れた複数の回路素子を覆っている請求項16から27の
    何れかに記載の電子装置の製造方法。
  29. 【請求項29】 前記第3の導電性材料層を形成する工
    程は、 化学的気相成長法によって下部分を形成する工程と、 スパッタリング法によって上部分と形成する工程と、を
    包含する請求項16から28の何れかに記載の電子装置
    の製造方法。
  30. 【請求項30】 前記第3の導電性材料層の前記下部分
    を形成する工程では、前記接続孔の内径の半分未満の厚
    さになるように前記下部分を堆積し、 前記第3の導電性材料層の前記上部分を形成する工程で
    は、約300℃から約500℃までの温度で堆積を行
    う、請求項29に記載の電子装置の製造方法。
  31. 【請求項31】 前記第3の導電性材料層の前記下部分
    を形成する工程では、ジメチルアルミニウムハイドライ
    ドを原料としてアルミニウム層を堆積する、請求項30
    に記載の電子装置の製造方法。
  32. 【請求項32】 第1の絶縁層と、前記第1の絶縁層上
    に形成された下層配線と、前記下層配線を覆う第2の絶
    縁層と、前記第2の絶縁層に設けられた接続孔と、前記
    第2の絶縁層上に形成され、前記接続孔を介して、前記
    下層配線に電気的に接続された上層配線と、前記上層配
    線を覆う第3の絶縁層とを備えた電子装置の製造方法で
    あって、 前記上層配線を形成する工程は、前記第2の絶縁層に前
    記接続孔を形成する前に、 前記第1の導電性材料層を前記第2の絶縁層上に堆積す
    る工程と、 前記第1の導電性材料層上に前記第2の導電性材料層を
    堆積する工程と、 前記第1および第2の導電性材料層の一部を選択的に除
    去し、前記第2の絶縁層に前記接続孔を形成する工程
    と、 化学的気相成長法によって、前記第2の絶縁層の前記接
    続孔を埋め込むように前記第3の導電性材料層の下部分
    を前記第2の絶縁層上に堆積する工程と、 スパッタリング法によって、前記第3の導電性材料層の
    上部分を前記第3の導電性材料層の前記下部分上に堆積
    する工程と、を包含しており、 しかも、 前記第2の導電性材料層は、前記第1の導電性材料層と
    前記第3の導電性材料層とが反応することを抑制するバ
    リア層として機能する、電子装置の製造方法。
  33. 【請求項33】 前記下層配線は、少なくともその上部
    において、前記上層配線の前記第3の導電性材料層を構
    成する主成分を主成分として含有している請求項32に
    記載の電子装置の製造方法。
  34. 【請求項34】 前記下層配線の主成分はアルミニウム
    である請求項33に記載の電子装置の製造方法。
  35. 【請求項35】 前記第3の導電性材料層の前記下部分
    を堆積する工程では、ジメチルエチルアミンアランを原
    料ガスとして用い、アルミニウム層を堆積する請求項3
    4に記載の電子装置の製造方法。
  36. 【請求項36】 前記上層配線の前記第1の導電性材料
    層は高融点金属から形成されている請求項32に記載の
    電子装置の製造方法。
  37. 【請求項37】 前記上層配線の前記第1の導電性材料
    層はチタンから形成されている請求項36に記載の電子
    装置の製造方法。
  38. 【請求項38】 前記上層配線の前記第2の導電性材料
    層は高融点金属から形成されている請求項32に記載の
    電子装置の製造方法。
  39. 【請求項39】 前記上層配線の前記第2の導電性材料
    層はチタンナイトライドから形成されている請求項38
    に記載の電子装置の製造方法。
  40. 【請求項40】 前記第1の絶縁層は、基板上に集積さ
    れた複数の回路素子を覆う絶縁層上に形成される請求項
    32から39の何れかに記載の電子装置の製造方法。
  41. 【請求項41】 第1の絶縁層上に形成された下層配線
    と、 前記下層配線を覆う第2の絶縁層と、 前記第2の絶縁層に設けられた接続孔と、 前記第2の絶縁層上に形成され、前記接続孔を介して、
    前記下層配線に電気的に接続された上層配線と、 前記上層配線を覆う第3の絶縁層とを備えた多層配線で
    あって、 前記上層配線の一部は、前記第2の絶縁層の前記接続孔
    を埋め込み、前記下層配線の表面に接触しており、 前記上層配線は、前記第2の絶縁層上に形成された第1
    の導電性材料層と、前記第1の導電性材料層上に形成さ
    れた第2の導電性材料層と、前記第2の導電性材料層上
    に形成された第3の導電性材料層とを含み、 前記第2の導電性材料層は、前記第1の導電性材料層と
    前記第3の導電性材料層とが反応することを抑制するバ
    リア層として機能するが、前記上層配線の前記一部が前
    記下層配線に接触する領域においては、前記上層配線を
    構成する原子および前記下層配線を構成する原子の移動
    に対してバリア層として実質的に機能しない厚さを有し
    ている多層配線。
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