JPH11335306A - 光学分割剤及びそれを用いる光学分割法 - Google Patents
光学分割剤及びそれを用いる光学分割法Info
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- JPH11335306A JPH11335306A JP14366898A JP14366898A JPH11335306A JP H11335306 A JPH11335306 A JP H11335306A JP 14366898 A JP14366898 A JP 14366898A JP 14366898 A JP14366898 A JP 14366898A JP H11335306 A JPH11335306 A JP H11335306A
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- resolving agent
- polyamide
- dicarboxylic acid
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Abstract
(57)【要約】
【課題】光学活性な対掌体を光学異性体の混合物から、
簡便な方法で効率よく分割できる光学分割剤と光学分割
法を提供する。 【解決手段】一般式(1)または(2)で表される構造
単位を有する光学活性ポリアミドを分割剤として用い
て、光学異性体の混合物から光学活性な対掌体を分割す
る。 【化1】
簡便な方法で効率よく分割できる光学分割剤と光学分割
法を提供する。 【解決手段】一般式(1)または(2)で表される構造
単位を有する光学活性ポリアミドを分割剤として用い
て、光学異性体の混合物から光学活性な対掌体を分割す
る。 【化1】
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な光学活性ポ
リアミドからなる光学分割剤及びそれを用いる光学分割
法に関する。
リアミドからなる光学分割剤及びそれを用いる光学分割
法に関する。
【0002】
【従来の技術】医薬、農薬、香料、生化学関連産業等の
分野において、単位当りの薬効の向上や、副作用・薬害
の防止等のために、光学活性体が極めて重要になってき
ている。光学活性な対掌体を光学異性体の混合物から得
る工業的方法としては、ジアステレオマー法、優先晶出
法、酵素法、クロマトグラフィ法があり、最近は膜分離
による方法も研究が行われている。ジアステレオマー法
は光学異性体の等量混合物であるラセミ体に光学活性な
酸または塩基を作用させ、生成したジアステレオマーの
溶解度の差を利用して分別結晶によって分ける。精製し
た後、化学的処理によって分解して光学活性体を得る方
法である。この方法は分割剤がラセミ体と容易に塩また
は誘導体を作るものでなければならないことによる分割
剤の選択の困難さの問題、さらに溶解度差が小さい場合
には分割が困難である等の問題がある。優先晶出法はラ
セミ体の過飽和溶液に一方の活性体の結晶を種として加
え、これと同種の活性体の結晶のみを優先的に成長させ
て析出させる方法である。晶出条件のコントロールが難
しい事、もう一方の活性体の析出が起こらないうちに分
離操作を完了しなければならない事が障害となってい
る。酵素による分割法は高度の選択性があり、アミノ酸
や光学活性な有機酸の工業的生産に応用されている。こ
の方法の問題点は所望のラセミ体の分割に適した酵素を
見つける事が非常に困難な事である。クロマトグラフィ
法は光学活性な化合物を固定相として用い、移動相中の
光学異性体との相互作用の差(不斉認識)を利用して分
割する方法である。この方法は簡便な光学分割手段とし
て有効であり、開発が盛んに行われている。次のような
例を上げることができる。
分野において、単位当りの薬効の向上や、副作用・薬害
の防止等のために、光学活性体が極めて重要になってき
ている。光学活性な対掌体を光学異性体の混合物から得
る工業的方法としては、ジアステレオマー法、優先晶出
法、酵素法、クロマトグラフィ法があり、最近は膜分離
による方法も研究が行われている。ジアステレオマー法
は光学異性体の等量混合物であるラセミ体に光学活性な
酸または塩基を作用させ、生成したジアステレオマーの
溶解度の差を利用して分別結晶によって分ける。精製し
た後、化学的処理によって分解して光学活性体を得る方
法である。この方法は分割剤がラセミ体と容易に塩また
は誘導体を作るものでなければならないことによる分割
剤の選択の困難さの問題、さらに溶解度差が小さい場合
には分割が困難である等の問題がある。優先晶出法はラ
セミ体の過飽和溶液に一方の活性体の結晶を種として加
え、これと同種の活性体の結晶のみを優先的に成長させ
て析出させる方法である。晶出条件のコントロールが難
しい事、もう一方の活性体の析出が起こらないうちに分
離操作を完了しなければならない事が障害となってい
る。酵素による分割法は高度の選択性があり、アミノ酸
や光学活性な有機酸の工業的生産に応用されている。こ
の方法の問題点は所望のラセミ体の分割に適した酵素を
見つける事が非常に困難な事である。クロマトグラフィ
法は光学活性な化合物を固定相として用い、移動相中の
光学異性体との相互作用の差(不斉認識)を利用して分
割する方法である。この方法は簡便な光学分割手段とし
て有効であり、開発が盛んに行われている。次のような
例を上げることができる。
【0003】光学活性ポリマーからなる分割剤として
は、光学活性な(メタ)アクリル酸アミドのポリマー
(例えばG.Blaschke,Angew.Che
m.Int.Ed.Engl.19巻,13(198
0))、光学活性なメタクリル酸エステルポリマー(例
えばH.Yuki,Y.Okamoto,I.Okam
oto,J.Am.Chem.Soc.102巻,63
56(1980))、セルロースなど多糖類の誘導体
(特開昭59ー166502、特開昭60ー10875
1、特開昭60ー226831等)、光学活性なアミノ
酸のポリマー(特公平4ー75218、特公平3ー39
047等)がある。光学活性ポリアミドを利用したもの
として、光学活性トランススチルベンジアミンとジカル
ボン酸とのポリアミド(特開平4ー77737)、光学
活性クマリン二量体ジカルボン酸とジアミンとのポリア
ミド(特開平5ー83526)がある。しかしながら光
学分割できない化合物が多く有ること、使用可能な溶媒
が限定されること等の問題がある。
は、光学活性な(メタ)アクリル酸アミドのポリマー
(例えばG.Blaschke,Angew.Che
m.Int.Ed.Engl.19巻,13(198
0))、光学活性なメタクリル酸エステルポリマー(例
えばH.Yuki,Y.Okamoto,I.Okam
oto,J.Am.Chem.Soc.102巻,63
56(1980))、セルロースなど多糖類の誘導体
(特開昭59ー166502、特開昭60ー10875
1、特開昭60ー226831等)、光学活性なアミノ
酸のポリマー(特公平4ー75218、特公平3ー39
047等)がある。光学活性ポリアミドを利用したもの
として、光学活性トランススチルベンジアミンとジカル
ボン酸とのポリアミド(特開平4ー77737)、光学
活性クマリン二量体ジカルボン酸とジアミンとのポリア
ミド(特開平5ー83526)がある。しかしながら光
学分割できない化合物が多く有ること、使用可能な溶媒
が限定されること等の問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来用いられてきた上
記光学活性ポリマーによる分割剤は対象となる化合物が
限定される、使用可能な溶媒が限定される、分割剤の劣
化が起こり易いという問題点等を有する。従って広範囲
な光学異性体を分割でき、使用条件が広い新しい分割剤
の開発が望まれている。
記光学活性ポリマーによる分割剤は対象となる化合物が
限定される、使用可能な溶媒が限定される、分割剤の劣
化が起こり易いという問題点等を有する。従って広範囲
な光学異性体を分割でき、使用条件が広い新しい分割剤
の開発が望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記の問題点
を解決するため鋭意研究を行なった結果、特定の構造単
位を有する光学活性ポリアミドからなる光学分割剤が優
れた分割特性を有することを見いだし、本発明を完成し
た。
を解決するため鋭意研究を行なった結果、特定の構造単
位を有する光学活性ポリアミドからなる光学分割剤が優
れた分割特性を有することを見いだし、本発明を完成し
た。
【0006】即ち、本発明は、
【0007】(1)一般式(1)または(2)で表され
る構造単位を有する光学活性ポリアミドからなる光学分
割剤
る構造単位を有する光学活性ポリアミドからなる光学分
割剤
【0008】
【化2】 (式中、Aは芳香族ジカルボン酸、脂肪族ジカルボン酸
または脂環族ジカルボン酸の芳香族、脂肪族または脂環
族残基を表し、nは重合度を示す数を表す) (2)前項(1)に記載の光学活性ポリアミドを担体に
担持させてなる光学分割剤 (3)前項(1)に記載の光学活性ポリアミドの膜から
なる光学分割剤 (4)前項(1)、(2)または(3)に記載の光学分
割剤を用いる光学異性体の分割法に関する。
または脂環族ジカルボン酸の芳香族、脂肪族または脂環
族残基を表し、nは重合度を示す数を表す) (2)前項(1)に記載の光学活性ポリアミドを担体に
担持させてなる光学分割剤 (3)前項(1)に記載の光学活性ポリアミドの膜から
なる光学分割剤 (4)前項(1)、(2)または(3)に記載の光学分
割剤を用いる光学異性体の分割法に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光学分割剤および
光学分割法を詳細に説明する。本発明の光学活性ポリア
ミドは、一般式(3)または(4)で表される光学活性
なビフェニレンジアミンと芳香族ジカルボン酸、脂肪族
ジカルボン酸または脂環族ジカルボン酸のジクロライド
との反応により容易に合成することができる。
光学分割法を詳細に説明する。本発明の光学活性ポリア
ミドは、一般式(3)または(4)で表される光学活性
なビフェニレンジアミンと芳香族ジカルボン酸、脂肪族
ジカルボン酸または脂環族ジカルボン酸のジクロライド
との反応により容易に合成することができる。
【0010】
【化3】
【0011】上記の芳香族ジカルボン酸、脂肪族ジカル
ボン酸または脂環族ジカルボン酸として下記式のものが
例として挙げられる。
ボン酸または脂環族ジカルボン酸として下記式のものが
例として挙げられる。
【0012】
【化4】
【0013】即ち、両者の等モルを非プロトン性極性溶
媒中、反応温度は0〜50℃で1〜20時間反応させ
る。非プロトン性極性溶媒としてはジメチルアセトアミ
ド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルオキシド、ヘ
キサメチルホスホルアミド、1,3ージメチルー2ーイ
ミダゾリジノンが好ましい。本発明の光学活性ポリアミ
ドとしては、GPCによる相対平均分子量5000〜5
0000を有するものが分割剤として用いるに適当であ
る。
媒中、反応温度は0〜50℃で1〜20時間反応させ
る。非プロトン性極性溶媒としてはジメチルアセトアミ
ド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルオキシド、ヘ
キサメチルホスホルアミド、1,3ージメチルー2ーイ
ミダゾリジノンが好ましい。本発明の光学活性ポリアミ
ドとしては、GPCによる相対平均分子量5000〜5
0000を有するものが分割剤として用いるに適当であ
る。
【0014】本発明の光学活性ポリアミドの合成に用い
る一般式(3)または(4)で表される光学活性なビフ
ェニレンジアミンは、例えばビフェニレンジアミンのラ
セミ体と光学活性な酒石酸から得られるカルボン酸アミ
ン塩をジアステレオマーに分離し、塩を酸ついでアルカ
リによりジアミンを遊離することにより得られる。その
工程を下記に式で示す。
る一般式(3)または(4)で表される光学活性なビフ
ェニレンジアミンは、例えばビフェニレンジアミンのラ
セミ体と光学活性な酒石酸から得られるカルボン酸アミ
ン塩をジアステレオマーに分離し、塩を酸ついでアルカ
リによりジアミンを遊離することにより得られる。その
工程を下記に式で示す。
【0015】
【化5】
【0016】即ちエタノール等の溶媒中で、ビフェニレ
ンジアミンと光学活性酒石酸を混合、加熱することによ
り、容易にジアステレオマーの塩が生成する。ジアステ
レオマー塩の溶解性が異なるため、適当な溶媒と条件を
用いることにより、塩の生成と共に一方の塩のみ析出す
るので分離することが可能である。例えば(ー)ー酒石
酸を用いた場合、(+)ービフェニレンジアミンとの塩
が析出する。再結晶により精製された塩は、希塩酸を加
えて溶解しさらにアンモニア水を加えてアルカリ性にす
ると(+)ービフェニレンジアミンが析出する。これを
再結晶により精製する。
ンジアミンと光学活性酒石酸を混合、加熱することによ
り、容易にジアステレオマーの塩が生成する。ジアステ
レオマー塩の溶解性が異なるため、適当な溶媒と条件を
用いることにより、塩の生成と共に一方の塩のみ析出す
るので分離することが可能である。例えば(ー)ー酒石
酸を用いた場合、(+)ービフェニレンジアミンとの塩
が析出する。再結晶により精製された塩は、希塩酸を加
えて溶解しさらにアンモニア水を加えてアルカリ性にす
ると(+)ービフェニレンジアミンが析出する。これを
再結晶により精製する。
【0017】本発明の光学分割剤は、光学活性ポリアミ
ドを粉末化して充填剤とすることもできるが、好ましく
は担体に保持させて製造する。本発明に用いうる担体の
具体例としては、ポリスチレン、ポリアミド、ポリアク
リレートなどの高分子系担体、シリカゲル、アルミナ、
ガラスビーズ、カーボンなどの無機系担体等が挙げられ
る。好ましい担体はシリカゲルである。これら担体は粒
状のものが好ましく、その粒径は0.1μm〜1000
μm、好ましくは1〜100μmである。また、これら
の担体は表面積の大きい多孔質のものが好ましく、その
細孔径は通常1nm〜1μmである。但し、細孔径/粒
子径の比は1/10以下であるのが好ましい。本発明に
おいて、担体に保持した光学分割剤の製造法は、担体と
光学活性ポリアミドとを化学的にまたは物理的に保持し
てなるものである。その保持量は、担体に対して1〜1
00%、好ましくは5〜10重量%である。担体と光学
活性ポリアミドとを化学的に結合させる役割をもつスペ
ーサーを介して保持してもよい。たとえば担体としてシ
リカゲルを用いた場合はシラン処理剤が用いられる。物
理的に保持させる場合には、予め重合させた光学活性ポ
リアミドを溶媒に溶かし、担体と混合させた後、溶媒を
留去することによりできる。溶媒としては塩化メチレ
ン、クロロホルム、1,2ージクロロエタン、テトラヒ
ドロフラン、ヘキサフルオロイソプロパノール、トリフ
ルオロ酢酸、ジメチルアセトアミド、Nーメチルピロリ
ドン等をあげることができる。
ドを粉末化して充填剤とすることもできるが、好ましく
は担体に保持させて製造する。本発明に用いうる担体の
具体例としては、ポリスチレン、ポリアミド、ポリアク
リレートなどの高分子系担体、シリカゲル、アルミナ、
ガラスビーズ、カーボンなどの無機系担体等が挙げられ
る。好ましい担体はシリカゲルである。これら担体は粒
状のものが好ましく、その粒径は0.1μm〜1000
μm、好ましくは1〜100μmである。また、これら
の担体は表面積の大きい多孔質のものが好ましく、その
細孔径は通常1nm〜1μmである。但し、細孔径/粒
子径の比は1/10以下であるのが好ましい。本発明に
おいて、担体に保持した光学分割剤の製造法は、担体と
光学活性ポリアミドとを化学的にまたは物理的に保持し
てなるものである。その保持量は、担体に対して1〜1
00%、好ましくは5〜10重量%である。担体と光学
活性ポリアミドとを化学的に結合させる役割をもつスペ
ーサーを介して保持してもよい。たとえば担体としてシ
リカゲルを用いた場合はシラン処理剤が用いられる。物
理的に保持させる場合には、予め重合させた光学活性ポ
リアミドを溶媒に溶かし、担体と混合させた後、溶媒を
留去することによりできる。溶媒としては塩化メチレ
ン、クロロホルム、1,2ージクロロエタン、テトラヒ
ドロフラン、ヘキサフルオロイソプロパノール、トリフ
ルオロ酢酸、ジメチルアセトアミド、Nーメチルピロリ
ドン等をあげることができる。
【0018】本発明の光学分割剤は、光学活性ポリアミ
ドを薄膜化して用いることができるが、好ましくは多孔
質膜に含浸させて製造する。本発明に用いうる多孔質膜
の具体例としては、例えば、ポリプロピレン、ポリビニ
リデンフルオライド、テフロン、ポリアミド、ポリイミ
ド等の高分子を基材とするメンブランフイルターをあげ
ることができる。細孔径0.1μ〜10μm、膜厚10
μm〜500μmの多孔質膜が好ましく用いられる。本
発明の光学分割膜は、光学活性ポリアミドを溶媒に溶解
し、多孔質膜の一方の面に接触させ含浸させることによ
り製造される。
ドを薄膜化して用いることができるが、好ましくは多孔
質膜に含浸させて製造する。本発明に用いうる多孔質膜
の具体例としては、例えば、ポリプロピレン、ポリビニ
リデンフルオライド、テフロン、ポリアミド、ポリイミ
ド等の高分子を基材とするメンブランフイルターをあげ
ることができる。細孔径0.1μ〜10μm、膜厚10
μm〜500μmの多孔質膜が好ましく用いられる。本
発明の光学分割膜は、光学活性ポリアミドを溶媒に溶解
し、多孔質膜の一方の面に接触させ含浸させることによ
り製造される。
【0019】上記光学分割剤を用いてラセミ体の光学分
割を行う方法としてガスクロマトグラフィ法、液体クロ
マトグラフィ法、薄層クロマトグラフィ法、膜による分
離法等がある。固定相または分離膜に本発明の光学活性
ポリアミドからなる光学分割剤を用いる他は、通常の操
作方法により実施できる。
割を行う方法としてガスクロマトグラフィ法、液体クロ
マトグラフィ法、薄層クロマトグラフィ法、膜による分
離法等がある。固定相または分離膜に本発明の光学活性
ポリアミドからなる光学分割剤を用いる他は、通常の操
作方法により実施できる。
【0020】
【実施例】以下に実施例によって本発明を更に具体的に
説明するが、本発明がこれらの実施例のみに限定される
ものではない。
説明するが、本発明がこれらの実施例のみに限定される
ものではない。
【0021】合成例1 (±)ー2,2′ージアミノー6,6′ージメチルビフ
ェニル35gと(ー)ー酒石酸25gをエタノール30
0mlに加え、加熱して溶解する。一晩静置すると酒石
酸塩が析出するので析出物を濾過し、これを希塩酸に溶
解させ、ついでアンモニア水を加えてアルカリ性にする
と(+)ー2,2′ージアミノー6,6′ージメチルビ
フェニルが析出する。エタノールで再結晶した。 収率27%、〔α〕D=+35.7°(c0.4,1N
ーHCl)、融点157〜160℃。
ェニル35gと(ー)ー酒石酸25gをエタノール30
0mlに加え、加熱して溶解する。一晩静置すると酒石
酸塩が析出するので析出物を濾過し、これを希塩酸に溶
解させ、ついでアンモニア水を加えてアルカリ性にする
と(+)ー2,2′ージアミノー6,6′ージメチルビ
フェニルが析出する。エタノールで再結晶した。 収率27%、〔α〕D=+35.7°(c0.4,1N
ーHCl)、融点157〜160℃。
【0022】合成例2 合成例1で(+)ー2,2′ージアミノ−6,6′ージ
メチルビフェニル・(ー)酒石酸の粗結晶をとった濾液
から溶媒を留去し、希水酸化ナトリウム水溶液を加えて
エーテル抽出した。乾燥してエーテルを留去した後、エ
タノールに溶解しついで(+)酒石酸を加え加熱溶解
し、冷却して結晶を析出させた。この析出物を合成例1
と同様に処理して、エタノールで再結晶して(ー)ー
2,2′ージアミノー6,6′ージメチルビフェニルを
得た。 収率23%、〔α〕D=ー35.0°(c0.4,1N
ーHCl)。
メチルビフェニル・(ー)酒石酸の粗結晶をとった濾液
から溶媒を留去し、希水酸化ナトリウム水溶液を加えて
エーテル抽出した。乾燥してエーテルを留去した後、エ
タノールに溶解しついで(+)酒石酸を加え加熱溶解
し、冷却して結晶を析出させた。この析出物を合成例1
と同様に処理して、エタノールで再結晶して(ー)ー
2,2′ージアミノー6,6′ージメチルビフェニルを
得た。 収率23%、〔α〕D=ー35.0°(c0.4,1N
ーHCl)。
【0023】合成例3 (ー)ー2,2′ージアミノー6,6′ージメチルビフ
ェニル1.60g(7.5mmol)と4,4′ービフ
ェニルジカルボニルクロライド2.09g(7.5mm
ol)をプロピレンオキシド2.1mlとNーメチルピ
ロリドン20mlの溶媒中で25℃で6時間、次いで5
0℃で12時間反応させた。反応液をメタノール中にあ
けてポリアミドの沈殿を得た。濾過しメタノールでよく
洗浄して乾燥した。 収率98%、〔α〕D=ー666°(c0.20g/d
lDMAc)、GPCにより求めた重量平均分子量13
200(ポリスチレンを標準サンプル)。
ェニル1.60g(7.5mmol)と4,4′ービフ
ェニルジカルボニルクロライド2.09g(7.5mm
ol)をプロピレンオキシド2.1mlとNーメチルピ
ロリドン20mlの溶媒中で25℃で6時間、次いで5
0℃で12時間反応させた。反応液をメタノール中にあ
けてポリアミドの沈殿を得た。濾過しメタノールでよく
洗浄して乾燥した。 収率98%、〔α〕D=ー666°(c0.20g/d
lDMAc)、GPCにより求めた重量平均分子量13
200(ポリスチレンを標準サンプル)。
【0024】合成例4 (+)ー2,2′ージアミノ−6,6′ージメチルビフ
ェニルと4,4′ービフェニルジカルボニルジクロライ
ドを合成例3と同様に反応させてポリアミドを得た。収
率98%、〔α〕D=+637°、重量平均分子量14
600。
ェニルと4,4′ービフェニルジカルボニルジクロライ
ドを合成例3と同様に反応させてポリアミドを得た。収
率98%、〔α〕D=+637°、重量平均分子量14
600。
【0025】合成例5 ジカルボン酸ジクロライドとして4,4′ーオキシジ安
息香酸ジクロライドを用い、合成例3と同様に(ー)ジ
アミノジメチルビフェニルと反応させてポリアミドを得
た。 収率85%、〔α〕D=ー361°、重量平均分子量1
3300。
息香酸ジクロライドを用い、合成例3と同様に(ー)ジ
アミノジメチルビフェニルと反応させてポリアミドを得
た。 収率85%、〔α〕D=ー361°、重量平均分子量1
3300。
【0026】合成例6 ジカルボン酸ジクロライドとして4,4′ーオキシジ安
息香酸ジクロライドを用い、合成例4と同様に(+)ジ
アミノジメチルジフェニルと反応させてポリアミドを得
た。 収率83%、〔α〕D=+372°、重量平均分子量8
600。
息香酸ジクロライドを用い、合成例4と同様に(+)ジ
アミノジメチルジフェニルと反応させてポリアミドを得
た。 収率83%、〔α〕D=+372°、重量平均分子量8
600。
【0027】合成例7 ジカルボン酸ジクロライドとしてテレフタロイルジクロ
ライドを用い、合成例6と同様に(+)ジアミノジメチ
ルジフェニルと反応させてポリアミドを得た。 収率74%、〔α〕D=+397°、重量平均分子量5
800。
ライドを用い、合成例6と同様に(+)ジアミノジメチ
ルジフェニルと反応させてポリアミドを得た。 収率74%、〔α〕D=+397°、重量平均分子量5
800。
【0028】合成例8 ジカルボン酸ジクロライドとして4,4′ーアゾベンゼ
ンジカルボニルクロライドを用い、合成例4と同様に
(+)ジアミノジメチルビフェニルと反応させてポリア
ミドを得た。 収率92%、〔α〕D=+780°、重量平均分子量1
8200。
ンジカルボニルクロライドを用い、合成例4と同様に
(+)ジアミノジメチルビフェニルと反応させてポリア
ミドを得た。 収率92%、〔α〕D=+780°、重量平均分子量1
8200。
【0029】実施例1 合成例4の方法で合成した光学活性ポリアミド0.3g
を塩化メチレン15mlに溶解した溶液を3ーアミノト
リエトキシシランで表面処理した多孔質シリカゲル(粒
径10μm、平均細孔径0.1μm)3.0gと混合し
て担持した。塩化メチレンを留去後メタノールでよく洗
浄して充填剤とし、高圧スラリー法により液体クロマト
用ステンレスカラム(長さ25cm、内径0.46c
m)に充填して光学分割カラムとした。溶離液はヘキサ
ン/イソプロパノール=90/10の混合液を用い,流
速0.5ml/ min、温度25℃の条件下で分離し
た。送液ポンプは日立Lー6000形、検出器は日立L
ー4200形/UV検出器を用いた。このカラムを用い
て2,2′ージオキシー1,1′ービナフチルの光学分
割実験を行った。その結果、分離係数(α)=1.25
であった。なお容量比および分離係数は次の数式から計
算される。数式中、Rは対掌体の保持時間を、Dはデッ
ドタイムを、Q1はより強く吸着される対掌体の容量比
を、Q2はより弱く吸着される対掌体の容量比を、それ
ぞれ意味する。
を塩化メチレン15mlに溶解した溶液を3ーアミノト
リエトキシシランで表面処理した多孔質シリカゲル(粒
径10μm、平均細孔径0.1μm)3.0gと混合し
て担持した。塩化メチレンを留去後メタノールでよく洗
浄して充填剤とし、高圧スラリー法により液体クロマト
用ステンレスカラム(長さ25cm、内径0.46c
m)に充填して光学分割カラムとした。溶離液はヘキサ
ン/イソプロパノール=90/10の混合液を用い,流
速0.5ml/ min、温度25℃の条件下で分離し
た。送液ポンプは日立Lー6000形、検出器は日立L
ー4200形/UV検出器を用いた。このカラムを用い
て2,2′ージオキシー1,1′ービナフチルの光学分
割実験を行った。その結果、分離係数(α)=1.25
であった。なお容量比および分離係数は次の数式から計
算される。数式中、Rは対掌体の保持時間を、Dはデッ
ドタイムを、Q1はより強く吸着される対掌体の容量比
を、Q2はより弱く吸着される対掌体の容量比を、それ
ぞれ意味する。
【0030】
【数1】容量比(Q)=〔(R)ー(D)〕/(D)
【0031】
【数2】分離係数(α)= (Q1)/(Q2)
【0032】実施例2 合成例6の方法で合成した光学活性ポリアミドを用い
て、実施例1と同様にして2,2′ージオキシー1,
1′ービナフチルの光学分割実験を行った。その結果、
分離係数(α)=1.17であった。
て、実施例1と同様にして2,2′ージオキシー1,
1′ービナフチルの光学分割実験を行った。その結果、
分離係数(α)=1.17であった。
【0033】
【発明の効果】本発明の光学活性ポリアミドからなる光
学分割剤は優れた光学分割識別能を有し、簡単な操作で
光学活性体を分割できる。
学分割剤は優れた光学分割識別能を有し、簡単な操作で
光学活性体を分割できる。
Claims (4)
- 【請求項1】一般式(1)または(2)で表される構造
単位を有する光学活性ポリアミドからなる光学分割剤 【化1】 (式中、Aは芳香族ジカルボン酸、脂肪族ジカルボン酸
または脂環族ジカルボン酸の芳香族、脂肪族または脂環
族残基を表し、nは重合度を示す数を表す) - 【請求項2】請求項1に記載の光学活性ポリアミドを担
体に担持させてなる光学分割剤 - 【請求項3】請求項1に記載の光学活性ポリアミドの膜
からなる光学分割剤 - 【請求項4】請求項1、2または3に記載の光学分割剤
を用いる光学異性体の分割法
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14366898A JPH11335306A (ja) | 1998-05-26 | 1998-05-26 | 光学分割剤及びそれを用いる光学分割法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14366898A JPH11335306A (ja) | 1998-05-26 | 1998-05-26 | 光学分割剤及びそれを用いる光学分割法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11335306A true JPH11335306A (ja) | 1999-12-07 |
Family
ID=15344169
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14366898A Pending JPH11335306A (ja) | 1998-05-26 | 1998-05-26 | 光学分割剤及びそれを用いる光学分割法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11335306A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2013176215A1 (ja) | 2012-05-23 | 2013-11-28 | 株式会社ダイセル | 分離剤 |
| KR20150091372A (ko) | 2012-12-06 | 2015-08-10 | 주식회사 다이셀 | 분리제 |
-
1998
- 1998-05-26 JP JP14366898A patent/JPH11335306A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2013176215A1 (ja) | 2012-05-23 | 2013-11-28 | 株式会社ダイセル | 分離剤 |
| US9233355B2 (en) | 2012-05-23 | 2016-01-12 | Daicel Corporation | Separating agent |
| EP4016075A1 (en) | 2012-05-23 | 2022-06-22 | Daicel Corporation | Separating agent |
| KR20150091372A (ko) | 2012-12-06 | 2015-08-10 | 주식회사 다이셀 | 분리제 |
| US9409145B2 (en) | 2012-12-06 | 2016-08-09 | Daicel Corporation | Separating agent |
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