JPH11335567A - 熱可塑性樹脂組成物および該組成物からなるフィルム - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物および該組成物からなるフィルム

Info

Publication number
JPH11335567A
JPH11335567A JP10141687A JP14168798A JPH11335567A JP H11335567 A JPH11335567 A JP H11335567A JP 10141687 A JP10141687 A JP 10141687A JP 14168798 A JP14168798 A JP 14168798A JP H11335567 A JPH11335567 A JP H11335567A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermoplastic resin
weight
ethylene
resin composition
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10141687A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Oe
達也 大江
Sanehiro Yamamoto
実裕 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP10141687A priority Critical patent/JPH11335567A/ja
Publication of JPH11335567A publication Critical patent/JPH11335567A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Protection Of Plants (AREA)
  • Greenhouses (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 (A)熱可塑性樹脂;100重量部と、
(B)塩基性炭酸マグネシウム;0.01〜30重量部
と、(C)界面活性剤;0.01〜30重量部とからな
る熱可塑性樹脂組成物を提供する。前記熱可塑性樹脂
は、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸
ビニル共重合体から選ばれる熱可塑性樹脂であることが
望ましい。前記界面活性剤は、グリセリン脂肪酸エステ
ル類、アルコールエチレンオキサイド付加物、脂肪族ア
ミン類などから選ばれる化合物であることが望ましい。
前記塩基性炭酸マグネシウムは、平均粒子径0.1〜1
0μm、金属含有量3〜55重量%であることが望まし
い。 【効果】 該熱可塑性樹脂組成物からなる成形体は、長
期間にわたって安定的な防曇性能および帯電防止性能を
有しており、農業用フィルムに好適に用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂組成
物に関し、さらに詳しくは、成形直後から帯電防止性能
および防曇性能を発現し、かつ長期間にわたって安定的
な帯電防止性能および防曇性能を有するような熱可塑性
樹脂組成物および該組成物からなるフィルム、特に農業
用フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエス
テル、ポリアセタール、ポリスチレン、アクリロニトリ
ル−ブタジエン−スチレン共重合体、アクリロニトリル
−スチレン共重合体、ポリメタクリレート、ポリカーボ
ネート、ポリフェニレンオキサイド、ポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、エチレン−(メ
タ)アクリル酸エステル共重合体などの熱可塑性樹脂
は、優れた加工性、耐薬品性、機械的性質などを有して
いるため、射出成形品、中空成形品、フィルム、シー
ト、繊維などに加工され各種用途に用いられている。し
かしながら前記のような熱可塑性樹脂は、表面抵抗が大
きく帯電しやすいため、成形時には各種界面活性剤が帯
電防止剤として配合されている。
【0003】 また。前記のような熱可塑性樹脂は、農
業用や食品用のフィルムや成形品としても用いられる
が、水との接触角が大きいので、細かい水滴が形成され
やすく、目的とする用途に適用できなかったり、外観を
損ねる場合が多いため、成型時に各種界面活性剤が防曇
剤として配合されている。
【0004】このような熱可塑性樹脂に用いられる界面
活性剤は、成形直後に帯電防止性能や防曇性能を発現す
るもの、長期間にわたりこれらの性能を発現するものな
どがあり、目的に応じて使い分けられている。
【0005】このうち長期間にわたって帯電防止性能や
防曇性能を発現するものは、初期の性能が出にくい場合
が多い。この問題を解決するために速効性に優れた界面
活性剤を多量に用いると、長期使用時に、製品のベタつ
き、白化などの製品不良の原因になりやすい。そこで、
従来では速効性に優れた帯電防止剤、防曇剤となる界面
活性剤と、長期間効果を持続する帯電防止剤、防曇剤と
なる界面活性剤とを適当に組み合わせて使用するなどし
て対処していた。しかしながら、このように界面活性剤
を組み合わせて用いた場合にも界面活性剤のブリード性
が不安定なため、長期間にわたって持続する性能を発現
させることは困難であった。特に、風雨にさらされ、気
温変動の大きい屋外で長期に安定して帯電防止性能や防
曇性能を保持できる成形体やフィルムを得ることは大変
困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は、成形直後
から帯電防止性能や防曇性能を発現し、かつ長期間にわ
たって安定的な性能を有する熱可塑性樹脂組成物および
この組成物からなるフィルムを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前述のよ
うな従来技術に鑑みて鋭意研究した結果、熱可塑性樹脂
に、特定の塩基性炭酸マグネシウムと、界面活性剤とを
配合してなる熱可塑性樹脂組成物の成形体は、成形直後
から優れた帯電防止性能、防曇性能を発現し、しかも長
期間にわたって安定的な性能を有することを見出して本
発明を完成するにいたった。
【0008】本発明に係る熱可塑性樹脂組成物は、
(A)熱可塑性樹脂;100重量部と、(B)塩基性炭
酸マグネシウム;0.01〜30重量部と、(C)界面
活性剤;0.01〜30重量部とからなることを特徴と
している。
【0009】また、本発明では、前記熱可塑性樹脂
(A)が、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、およびエ
チレン−酢酸ビニル共重合体から選ばれる少なくとも1
種の熱可塑性樹脂であることが望ましい。
【0010】また、本発明では、前記熱可塑性樹脂
(A)が、メタロセン系触媒で重合されたポリオレフィ
ンであることが望ましい。
【0011】また、本発明では、前記界面活性剤(C)
が、グリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸ジエ
ステル、グリセリン脂肪酸トリエステル、ポリエチレン
グリコール脂肪酸エステル、高級アルコールエチレンオ
キサイド付加物、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)脂肪
族アミン、N,N-ビス(2-ヒドロキシイソプロピル)脂肪
族アミン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)脂肪族アミ
ド、N,N-ビス(2-ヒドロキシイソプロピル)脂肪族アミ
ドから選ばれる少なくとも1種の化合物であることが望
ましい。
【0012】また、本発明では、前記塩基性炭酸マグネ
シウムが、平均粒子径が0.1ないし10μmであり、
金属含有量が3ないし55重量%であることが望まし
い。
【0013】 本発明によれば、前記熱可塑性樹脂組成
物からなるフィルムが提供される。
【0014】 また、本発明によれば、前記熱可塑性樹
脂組成物からなる農業用フィルムが提供される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る熱可塑性樹脂
組成物および該組成物からなるフィルムについて具体的
に説明する。 本発明に係る熱可塑性樹脂組成物は、
(A)熱可塑性樹脂と、(B)塩基性炭酸マグネシウム
と、(C)界面活性剤とから形成されている。
【0016】(A)熱可塑性樹脂 本発明では熱可塑性樹脂としてポリオレフィン、ポリア
ミド、ポリエステル、ポリアセタール、ポリスチレン、
アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(A
BS)、ポリメタクリレート、ポリカーボネート、ポリ
フェニレンオキサイド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン、ポリ酢酸ビニルおよびエチレン−(メタ)アク
リル酸エステル共重合体から選ばれる1種の熱可塑性樹
脂が用いられる。
【0017】ポリオレフィンとしては、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリ-1-ブテン、ポリメチルペンテ
ン、ポリメチルブテンなどのオレフィン単独重合体、エ
チレン−α−オレフィンランダム共重合体、プロピレン
−エチレン共重合体などのオレフィン共重合体などを挙
げることができ、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチ
レン−α−オレフィン共重合体が好ましい。なお、ポリ
オレフィンが炭素原子数が3以上のオレフィンから得ら
れるポリオレフィンである場合には、アイソタクチック
重合体であってもよく、シンジオタクチック重合体であ
ってもよい。これらのなかでは、ポリプロピレンを主体
とした重合体が好ましい。
【0018】ポリアミドとしては、ナイロン−6、ナイ
ロン−66、ナイロン−10、ナイロン−12、ナイロ
ン−46等の脂肪族ポリアミド、芳香族ジカルボン酸と
脂肪族ジアミンより製造される芳香族ポリアミドなどを
挙げることができ、ナイロン−6が好ましい。
【0019】ポリエステルとしては、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレン
テレフタレートなどの芳香族系ポリエステル、ポリカプ
ロラクトン、ポリヒドロキシブチレートなどを挙げるこ
とができ、ポリエチレンテレフタレートが好ましい。
【0020】ポリアセタールとしては、ポリホルムアル
デヒド(ポリオキシメチレン)、ポリアセトアルデヒ
ド、ポリプロピオンアルデヒド、ポリブチルアルデヒド
などを挙げることができ、ポリホルムアルデヒドが特に
好ましい。
【0021】ポリスチレンは、スチレンの単独重合体で
あってもよく、スチレンとアクリロニトリル、メタクリ
ル酸メチル、α−メチルスチレンなどとの二元共重合
体、たとえばアクリロニトリル−スチレン共重合体であ
ってもよい。
【0022】ABSとしては、アクリロニトリルから誘
導される構成単位を20〜35モル%の量で含有し、ブ
タジエンから誘導される構成単位を20〜30モル%の
量で含有し、スチレンから誘導される構成単位を40〜
60モル%の量で含有するものが好ましく用いられる。
【0023】ポリメタクリレートとしては、ポリメチル
メタクリレート(PMMA)が好ましい。ポリカーボネ
ートとしては、ビス(4-ヒドロキシフェニル)メタン、
1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)エタン、2,2-ビス
(4-ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2-ビス(4-ヒド
ロキシフェニル)ブタンなどから得られるものを挙げる
ことができ、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパ
ンから得られるポリカーボネートが好ましい。
【0024】 ポリフェニレンオキシドとしては、ポリ
(2,6-ジメチル-1,4-フェニレンオキシド)が好まし
い。ポリ塩化ビニルは、塩化ビニルの単独重合体であっ
てもよく、塩化ビニリデン、アクリル酸エステル、アク
リロニトリル、プロピレンなどとの共重合体であっても
よい。
【0025】ポリ塩化ビニリデンは、通常塩化ビニリデ
ン単位を85%以上含む、塩化ビニル、アクリロニトリ
ル、(メタ)アクリル酸エステル、アリルエステル、不
飽和エーテル、スチレンなどとの共重合体が用いられ
る。
【0026】ポリ酢酸ビニルは、酢酸ビニルの単独重合
体であってもよく、エチレン、塩化ビニルとの共重合体
であってもよい。これらのうち、エチレン−酢酸ビニル
共重合体が好ましい。
【0027】エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共
重合体としては、エチレン−メチルアクリレート共重合
体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン
−メチルメタクリレート共重合体、エチレン−エチルメ
タクリレート共重合体が好ましい。上記のような熱可塑
性樹脂は、1種単独でまたは2種以上組合わせて用いる
ことができる。
【0028】これらの中では、帯電防止性能や防曇性能
に優れるとともに成形性および透明性に優れる点で、ポ
リオレフィン、ポリ塩化ビニル、およびエチレン−酢酸
ビニル共重合体が好ましい。
【0029】さらには、ポリオレフィンが好ましく、と
くにメタロセン系触媒を用いて得られたポリオレフィ
ン、とりわけエチレン−α−オレフィン共重合体が農業
用フィルム用途に優れた性能を有する点で好ましい。
【0030】エチレン−α−オレフィン共重合体におい
て、エチレンと共重合に用いられるα−オレフィンとし
ては、具体的には、プロピレン、1−ブテン、1−ペン
テン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−
オクテン、1−デセン、1−ドデセンなどが挙げられ
る。これらの中では、炭素数4〜12のα−オレフィン
が好ましく、さらには炭素数4〜10のα−オレフィン
が好ましく、特に炭素数4〜6のα−オレフィンが好ま
しい。本発明においては、上記のような種々のα−オレ
フインを用いたエチレン−α−オレフィン共重合体を単
独でも、または2種以上を組合わせても用いることがで
きる。
【0031】本発明で用いられるエチレン−α−オレフ
ィン共重合体は、エチレンから導かれる構成単位が50
重量%以上100重量%未満、好ましくは55〜99重
量%、さらに好ましくは65〜98重量%、特に好まし
くは70〜96重量%の量で存在し、α−オレフィンか
ら導かれる構成単位が50重量%以下、好ましくは1〜
45重量%、さらに好ましくは2〜35重量%、特に好
ましくは4〜30重量%の量で存在することが望まし
い。
【0032】エチレン・α−オレフイン共重合体の組成
は、通常10mmφの試料管中で約200mgの共重合
体を1mlのへキサクロロブタジェンに均一に溶解させ
た試料の13C−NMRスペクトルを、測定温度120
℃、測定周波数25.05MHz、スペクトル幅150
0Hz、パルス繰返し時間4.2sec、パルス幅6μ
secの測定条件下で測定して決定される。
【0033】本発明のエチレン・α−オレフイン共重合
体は、密度が0.880〜0.940g/cm3、好ま
しくは0.880〜0.935g/cm3の範囲にある
ものが望ましい。
【0034】 なお、密度は、190℃における2.1
6kg荷重でのメルトフローレート(MFR)測定時に
得られるストランドを120℃で1時間熱処理し、1時
間かけて室温まで徐冷したのち、密度勾配管で測定す
る。
【0035】 また、このエチレン・α−オレフイン共
重合体のメルトフローレート(MFR;ASTM D1
238−65T、190℃、荷重2.16kg)は、
0.01〜10g/10分、好ましくは0.1〜5g/
10分、さらに好ましくは0.5〜2g/10分の範囲
にあることが望ましい。
【0036】このエチレン・α一オレフイン共重合体の
GPCにおいて測定した分子量分布(Mw/Mn:Mw
=重量平均分子量、Mn=数平均分子量)が、1.5〜
3.5、好ましくは2.0〜3.0の範囲にあることが
望ましい。
【0037】分子量分布(Mw/Mn)は、ミリポア社
製GPC−150Cを用い、以下のようにして測定す
る。分離カラムは、TSK GNH HTであり、カラ
ムサイズは直径72mm、長さ600mmであり、カラ
ム温度は140℃とし、移動相にはo-ジクロロベンゼン
[和光純薬工業(株)製]および酸化防止剤としてBH
T[武田薬品工業(株)製]0.025重量%を用い、
1.0ml/分で移動させ、試料濃度は0.1重量%と
し、試料注入量は500マイクロリットルとし、検出器
として示差屈折計を用いた。標準ポリスチレンは、分子
量がMw<1000およびMw>4×106 については
東ソー(株)製を用い、1000<Mw<4×106
ついてはプレッシャーケミカル社製を用いた。
【0038】また、エチレン・α−オレフイン共重合体
は、23℃におけるn−デカン可溶部(W(重量%))
と密度(d)とが下記に示される関係を満たしている。
W<80×exp(−100(d−0.88))+0.
1 なお、エチレン・α−オレフイン共重合体のn−デ
カン可溶成分量(可溶成分量の少ないもの程組成分布が
狭い)の測定は、エチレン・α−オレフイン共重合体約
3gをn−デカン450mlに加え、145℃で溶解し
た後23℃まで冷却し、濾過によりn−デカン不溶部を
除き、濾液よりn−デカン可溶部を回収することにより
行なわれる。
【0039】このように、n−デカン可溶成分量分率
(W)と密度(d)との関係が、上記のような関係を有
するようなエチレン・α−オレフイン共重合体は組成分
布が狭いと言え、しかもローポリマーが少ないので、ベ
トツキが少ない。したがって、上記のようなエチレン・
α−オレフイン共重合体をフィルムに用いると、防塵性
に優れた農業用フィルムを得ることができる。
【0040】また、このエチレン・α−オレフイン共重
合体からなるフィルムは、光線透過率の経時的低下が非
常に小さいため、このような農業用フィルムは、長期に
亘って展張することが可能になる。
【0041】本発明においては、ポリオレフィンがメタ
ロセン系触媒の存在下に重合されたものであることが好
ましい。以下、メタロセン触媒について、エチレン・α
−オレフイン共重合体の製造を例にとって説明する。
【0042】上記のようなエチレン・α−オレフイン共
重合体は、例えば、特開平6−9724号公報、特開平
6−136195号公報、特開平6−136196号公
報、特開平6−207057号公報等に記載されている
メタロセン触媒成分を含む、いわゆるメタロセン系オレ
フイン重合用触媒の存在下に、エチレンとα−オレフイ
ンとを共重合させることによって製造することができ
る。
【0043】このようなメタロセン系触媒は、通常、シ
クロペンタジエニル骨格を有する配位子を少なくとも1
個有する周期律表第IVB族の遷移金属化合物からなるメ
タロセン触媒成分(a)、有機アルミニウムオキシ化合
物触媒成分(b)、微粒子状担体(c)、および必要に
応じて有機アルミニウム化合物触媒成分(d)、イオン
化イオン性化合物触媒成分(e)から形成される。
【0044】本発明で好ましく用いられるメタロセン触
媒成分(a)としては、シクロペンタジエニル骨格を有
する配位子を少なくとも1個有する周期律表第IVB族の
遷移金属化合物がある。このような遷移金属化合物とし
ては、たとえば下記の一般式[I]で示される遷移金属
化合物が挙げられる。
【0045】 ML1x ・・・[I] 式中、xは、遷移金属原子Mの原子価である。Mは、周
期律表第IVB族から選ばれる遷移金属原子であり、具体
的には、ジルコニウム、チタン、ハフニウムである。中
でも、ジルコニウムが好ましい。
【0046】L1は、遷移金属原子Mに配位する配位子
であり、これらのうち、少なくとも1個の配位子L
1は、シクロペンタジエニル骨格を有する配位子であ
る。上記のような遷移金属原子Mに配位するシクロペン
タジェニル骨格を有する配位子L1としては、具体的に
は、シクロペンタジエニル基、メチルシクロペンタジエ
ニル基、ジメチルシクロペンタジエニル基、トリメチル
シクロペンタジエニル基、テトラメチルシクロペンタジ
エニル基、ペンタメチルシクロペンタジエニル基、メチ
ルエチルシクロペンタジエニル基、へキシルシクロペン
タジエニル基等のアルキル置換シクロペンタジエニル
基、あるいはインデニル基、4,5,6,7−テトラヒドロ
インデニル基、フルオレニル基などが挙げられる。これ
らの基は、ハロゲン原子、トリアルキルシリル基などで
置換されていてもよい。
【0047】上記一般式[I]で表わされる化合物がシ
クロペンタジエニル骨格を有する基を2個以上含む場合
には、そのうち2個のシクロペンタジエニル骨格を有す
る基同士は、エチレン、プロピレン等のアルキレン基、
イソプロピリデンジフェニルメチレン等の置換アルキレ
ン基、シリレン基またはジメチルシリレン基、ジフェニ
ルシリレン基、メチルフェニルシリレン基等の置換シリ
レン基などを介して結合されていてもよい。
【0048】シクロペンタジエニル骨格を有する配位子
以外の配位子L1は、炭素原子数1〜12の炭化水素
基;メトキシ基等のアルコキシ基;フェノキシ基等のア
リーロキシ基;トリメチルシリル基、トリフェニルシリ
ル基等のトリアルキルシリル基;S03R(Rはハロゲ
ンなどの置換基を有していてもよい炭素原子数1〜8の
炭化水素基)、ハロゲン原子または水素原子である。
【0049】有機アルミニウムオキシ化合物触媒成分
(b)としては、アルミノオキサンが好ましく用いられ
る。具体的には、式 −Al(R)O− [ただし、Rはアルキル基である]
で表わされる繰り返し単位が通常3〜50経度のメチル
アルミノオキサン、エチルアルミノオキサン、メチルエ
チルアルミノオキサン等が用いられる。このようなアル
ミノオキサンは、従来公知の製法で調製することができ
る。
【0050】オレフイン重合用触媒の調製で用いられる
微粒子状担体(c)は、無機あるいは有機の化合物であ
って、粒経が通常10〜300μm程度であり、好まし
くは20〜200μmの顆粒状ないし微粒子状の固体で
ある。
【0051】無機担体としては多孔質酸化物が好まし
く、具体的には、Si02、A123、MgO、Zr
2、Ti02、B23、CaO、ZnO、BaO、Sn
2等またはこれらの混合物を例示することができる。
なお、上記無機酸化物には、少量のNa2C03等の炭酸
塩、Al2(SO43等の硫酸塩、KNO3等の硝酸塩、
Li 20等の酸化物を含有していても差し支えない。
【0052】また、微粒子状担体として用いられる有機
化合物としては、エチレン、4−メチル−1−ペンテン
等の炭素原子数2〜14のα−オレフインを主成分とし
て生成される(共)重合体、あるいはビニルシクロへキ
サシ、ステレンを主成分として生成される(共)重合体
を例示することができる。
【0053】オレフイン重合用触媒の調製において必要
に応じて用いられる有機アルミニウム化合物触媒成分
(d)としては、具体的には、トリメチルアルミニウム
等のトリアルキルアルミニウム、イソプレニルアルミニ
ウム等のアルケニルアルミニウム、ジメチルアルミニウ
ムクロリド等のジアルキルアルミニウムハライド、メチ
ルアルミニウムセスキクロリド等のアルキルアルミニウ
ムセスキハライド、メチルアルミニウムジクロリド等の
アルキルアルミニウムジハライド、ジエチルアルミニウ
ムハイドライド等のアルキルアルミニウムハイドライド
などを例示することができる。
【0054】イオン化イオン性化合物触媒成分(e)と
しては、たとえば特開平4−253711号(USP5
321106号)に記載されたトリフェニルボロン、M
gC12、A123、SiO2−A123等のルイス酸;
トリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロ
フェニル)ボレート等のイオン性化合物;ドデカボラ
ン、ビスn−ブチルアンモニウム(1−カルベドデカ)
ボレート等のカルボラン化合物が挙げられる。
【0055】本発明で用いられるエチレン・α−オレフ
イン共重合体は、上記のようなメタロセン触媒成分
(a)、有機アルミニウムオキシ化合物触媒成分
(b)、微粒子状担体(c)、および必要に応じて有機
アルミニウム化合物触媒で成分(d)、イオン化イオン
性化合物触媒成分(e)を含むオレフイン重合用触媒の
存在下に、気相、またはスラリー状あるいは溶液状の液
相で種々の条件で、エチレンとα−オレフインとを共重
合させることにより得ることができる。
【0056】本発明のメタロセン系触媒には、シングル
サイト触媒の1種であるプルックハルト系触媒も含み、
同様にポリオレフィンを製造することができる。
【0057】(B)塩基性炭酸マグネシウム 本発明で用いられる塩基性炭酸マグネシウムは、下記の
一般式[II] mMgCO3・Mg(OH)2・nH2O [II] (式中、m=2.4〜4.0、n=0〜5.0を表わ
す。)で表される白色粉末で、代表的なものは、3Mg
CO3・Mg(OH)2・3H2Oである。
【0058】この塩基性炭酸マグネシウムは、平均粒子
径0.1〜10μm、好ましくは0.1〜5μm、さら
に好ましくは0.1〜1.0μmの範囲のものであるこ
とがハンドリング性と樹脂中への分散性が優れる点で、
また、透明性の樹脂に対してはその透明性を阻害しない
点で、望ましい。したがって、平均粒子径がこの範囲に
あると、本発明の熱可塑性樹脂組成物の成形体は、成形
直後から優れた帯電防止性能、防曇性能を発現し、しか
も長期間にわたって安定的な性能を有することができ
る。なお、平均粒子径は、コールターカウンター粒度測
定法で粒子径を測定したときの見かけの平均値である。
【0059】また、本発明に係る塩基性炭酸マグネシウ
ムの金属含有量は、3〜55重量%、好ましくは5〜5
0重量%であり、さらに好ましくは10〜50重量%で
ある。金属含有量がこの範囲に有るときは、本発明の熱
可塑性樹脂組成物の成形体は、成形直後から優れた帯電
防止性能、防曇性能を発現し、しかも長期間にわたって
安定的な性能を有することができる。
【0060】この理由については次のように推察され
る。すなわち、塩基性炭酸マグネシウムの金属含有量が
上記の範囲にあると、樹脂中に分散された塩基性炭酸マ
グネシウムが、界面活性剤と適度な相互作用をもち、界
面活性剤の表面への移行を制御して、帯電防止性能、防
曇性能を長期間にわたって持続させることができるため
である。この場合、塩基性炭酸マグネシウムは、界面活
性剤の移行制御剤として作用する。なお、金属含有量
は、通常の原子吸光分析法で測定できる。
【0061】本発明で用いられる、塩基性炭酸マグネシ
ウムは、見かけ比重で軽質のものも、重質のものも使用
が可能であるが、熱可塑性樹脂との分散性の点で、容器
に入れた密度で0.15以下の軽質のものが、好まし
い。
【0062】塩基性炭酸マグネシウムの製造には、一般
的には、1)苦汁に硫酸を加えて塩素を吹き込み加熱し
て臭素を分離した母液に、ソーダ灰溶液を混合して加熱
する方法。2)苦汁に炭酸ガスを吹き込んだアンモニア
水を加える方法。3)苦汁に硫酸を加えて塩素を吹き込
み加熱して臭素を分離した母液に、石灰乳をくわえ硫酸
根を分離し、再び石灰乳をくわえ水酸化マグネシウムの
沈殿を作り、これに水を加えて乳状とした後、炭酸ガス
を吹き込む方法。4)マグネサイトまたはドロマイトを
焙焼し、酸化物として水に溶かし、炭酸ガスを吹き込む
方法などが用いられるが、そのいずれであってもよい。
また、高純度のものを得るためには、炭酸マグネシウム
を炭酸ガスの加圧下で処理し、純粋な炭酸水素マグネシ
ウムをつくり、これと水と煮沸する方法を採用すること
もできる。
【0063】 本発明の塩基性炭酸マグネシウムには、
本発明の目的を損なわない範囲でMgO等の他のマグネ
シウム化合物を、上記の金属含有量および、平均粒径の
範囲内で含有させることができる。これに用いるMgO
は水酸化マグネシウムを加熱して得られるものが好まし
い。
【0064】 (C)界面活性
本発明の界面活性剤としては、脂肪族スルホン酸
塩、高級アルコール硫酸エステル塩、高級アルコールエ
チレンオキサイド付加物硫酸エステル塩、高級アルコー
ルリン酸エステル塩、高級アルコールエチレンオキサイ
ド付加物リン酸エステル塩、第4級アンモニウム塩型カ
チオン界面活性剤、ベタイン型両性界面活性剤などのイ
オン型界面活性剤、グリセリンモノ脂肪酸エステル、グ
リセリンジ脂肪酸エステル、グリセリントリ脂肪酸エス
テル、ジグリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリ
コール脂肪酸エステル、高級アルコールエチレンオキサ
イド付加物、多価アルコール脂肪酸エステル、N,N-ビス
(2-ヒドロキシエチル)脂肪族アミン、N,N-ビス(2-ヒ
ドロキシイソプロピル)脂肪族アミン、N,N-ビス(2-ヒ
ドロキシエチル)脂肪族アミド、N,N-ビス(2-ヒドロキ
シイソプロピル)脂肪族アミドなどの非イオン型界面活
性剤が挙げられる。
【0065】具体的には、ラウリルスルホン酸Na塩な
どの脂肪族スルホン酸塩;ラウリルアルコール硫酸エス
テルNa塩などの高級アルコール硫酸エステル塩;ラウ
リルアルコールEO4モル付加物硫酸エステルNa塩
(EO=エチレンオキサイド)などの高級アルコールエ
チレンオキサイド付加物硫酸エステル塩;オクチルアル
コールリン酸エステルNa塩、ラウリルアルコールリン
酸エステルNa塩、セチルアルコールリン酸エステルN
a塩、ステアリルアルコールリン酸エステルNa塩、オ
レイルアルコールリン酸エステルNa塩などの高級アル
コールリン酸エステル塩;
【0066】オクチルアルコールEO4モル付加物リン
酸エステルNa塩、ラウリルアルコールEO4モル付加
物リン酸エステルNa塩、セチルアルコールEO4モル
付加物リン酸エステルNa塩、ステアリルアルコールE
O4モル付加物リン酸エステルNa塩、オレイルアルコ
ールEO4モル付加物リン酸エステルNa塩などの高級
アルコールエチレンオキサイド付加物リン酸エステル
塩;ラウリルトリメチルアンモニウムメトサルフェート
などの第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤;
【0067】ラウリルジメチルべタインなどのベタイン
型両性界面活性剤;グリセリンモノラウレート、グリセ
リンモノミリスチレート、グリセリンモノパルミテー
ト、グリセリンモノステアレート、グリセリンモノベヘ
ネート、グリセリンモノオレートなどのグリセリンモノ
脂肪酸エステル;
【0068】グリセリンジラウレート、グリセリンジミ
リスチレート、グリセリンジパルミテート、グリセリン
ジステアレート、グリセリンジベヘネート、グリセリン
ジオレートなどのグリセリンジ脂肪酸エステル;グリセ
リントリラウレート、グリセリントリミリスチレート、
グリセリントリパルミテート、グリセリントリステアレ
ート、グリセリントリベヘネート、グリセリントリオレ
ートなどのグリセリントリ脂肪酸エステル;
【0069】ジグリセリンモノラウレート、ジグリセリ
ンモノミリスチレート、ジグリセリンモノパルミテー
ト、ジグリセリンモノステアレート、ジグリセリンベヘ
ネート、ジグリセリンモノオレートなどのジグリセリン
脂肪酸エステル;ポリエチレングリコール200モノラ
ウレート、ポリエチレングリコール200モノステアレ
ート、ポリエチレングリコール200モノオレエートな
どのポリエチレングリコール脂肪酸エステル;
【0070】ラウリルアルコールEO2モル付加物、ラ
ウリルアルコールEO4モル付加物、ラウリルアルコー
ルEO6モル付加物、ラウリルアルコールEO10モル
付加物、ノニルフェノールEO4モル付加物、ノニルフ
ェノールEO10モル付加物などの高級アルコールエチ
レンオキサイド付加物;
【0071】ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレング
リコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、クエ
ン酸モノ(ジまたはトリ)ステアリルエステル、ペンタ
エリスリトール脂肪酸エステル、トリメチロールプロパ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エス
テル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリプ
ロピレングリコール脂肪酸エステルなどの多価アルコー
ル脂肪酸エステル;
【0072】N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)ラウリル
アミン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)ミリスチルア
ミン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)パルミチルアミ
ン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)ステアリルアミ
ン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)オレイルアミンな
どのN,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)脂肪族アミン;
【0073】N,N-ビス(2-ヒドロキシイソプロピル)ラ
ウリルアミン、N,N-ビス(2-ヒドロキシイソプロピル)
ミリスチルアミン、N,N-ビス(2-ヒドロキシイソプロピ
ル)パルミチルアミン、N,N-ビス(2-ヒドロキシイソプ
ロピル)ステアリルアミン、N,N-ビス(2-ヒドロキシイ
ソプロピル)オレイルアミンなどのN,N-ビス(2-ヒドロ
キシイソプロピル)脂肪族アミン;
【0074】N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)ラウリル
アミド、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)ミリスチルア
ミド、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)パルミチルアミ
ド、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)ステアリルアミ
ド、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)ベヘニルアミド、
N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)オレイルアミドなどの
N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)脂肪族アミド;
【0075】N,N-ビス(2-ヒドロキシイソプロピル)ラ
ウリルアミド、N,N-ビス(2-ヒドロキシイソプロピル)
ミリスチルアミド、N,N-ビス(2-ヒドロキシイソプロピ
ル)パルミチルアミド、N,N-ビス(2-ヒドロキシイソプ
ロピル)ステアリルアミド、N,N-ビス(2-ヒドロキシイ
ソプロピル)オレイルアミドなどのN,N-ビス(2-ヒドロ
キシイソプロピル)脂肪族アミドが挙げられる。
【0076】また、前記N,N-ビス(2-ヒドロキシエチ
ル)脂肪族アミンとラウリン酸、ステアリン酸などの脂
肪酸とのモノあるいはジエステルが挙げられる。さらに
鉱物油、ラウリルアルコール、ジエチレングリコールモ
ノラウレート、ポリオキシエチレングリコール脂肪酸ア
ルコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル、ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレ
ンブロックポリマー、ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコールなどが挙げられる。
【0077】これらのなかではグリセリン脂肪酸エステ
ル、グリセリン脂肪酸ジエステル、グリセリン脂肪酸ト
リエステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、
高級アルコールエチレンオキサイド付加物、N,N-ビス
(2-ヒドロキシエチル)脂肪族アミン、N,N-ビス(2-ヒ
ドロキシイソプロピル)脂肪族アミン、N,N-ビス(2-ヒ
ドロキシエチル)脂肪族アミド、N,N-ビス(2-ヒドロキ
シイソプロピル)脂肪族アミドから選ばれる少なくとも
1種の化合物を用いることが、性能的および価格的観点
から好ましい。
【0078】上記のような界面活性剤は、単独で用いて
もよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。このよう
な界面活性剤は、通常速効性に優れた帯電防止剤および
防曇剤となる。
【0079】熱可塑性樹脂組成物 本発明に係る熱可塑性樹脂組成物は、(A)熱可塑性樹
脂;100重量部と、(B)塩基性炭酸マグネシウム;
0.01〜30重量部、好ましくは0.05〜10重量
部、好ましくは0.1〜5重量部と、(C)界面活性
剤;0.01〜30重量部、好ましくは0.05〜10
重量部、好ましくは0.1〜5重量部とから形成されて
いる。
【0080】このような組成の熱可塑性樹脂組成物は、
熱可塑性樹脂が本来有する優れた特性をそのまま有する
とともに、成形直後から帯電防止性能および防曇性能を
発現し、かつ長期間にわたって安定的な性能を発揮す
る。
【0081】熱可塑性樹脂組成物を製造する方法として
は、公知の任意の方法を採用でき、たとえば、(A)熱
可塑性樹脂と、(B)塩基性炭酸マグネシウムと、
(C)界面活性剤とを押出機、ニーダーなどを用いて溶
融混練して、熱可塑性樹脂組成物を調製し、次いで射出
成形、押出成形および延伸成形などの成形方法により射
出成形体、押出成形体または延伸成形体などの種々の成
形体に成形する方法が挙げられる。
【0082】本発明では熱可塑性樹脂組成物を製造する
際に、必要に応じて高級脂肪酸金属塩、ポリオレフィン
ワックス、水添石油樹脂、前記以外の帯電防止剤などの
相溶化剤を用いてもよい。また、架橋剤、耐熱安定剤、
耐候安定剤、滑剤、離型剤、塩基性炭酸マグネシウム以
外の無機充填剤、顔料分散剤、顔料、染料などの各種配
合剤を、本発明の目的を損なわない範囲で配合してもよ
い。
【0083】このような熱可塑性樹脂組成物は、長期防
曇性や、長期帯電防止性を必要とするフィルム、シー
ト、射出成形品および防曇剤マスターバッチ、帯電防止
剤マスターバッチに用いられる。
【0084】フィルム フィルムは、前記のような熱可塑性樹脂組成物を従来公
知の方法でフィルム形成することにより製造することが
できる。たとえば、単軸スクリュー押出機、混練押出
機、ラム押出機、ギヤ押出機などを用い、溶融した熱可
塑性樹脂組成物をTダイから押出すことにより製造する
ことができる。また成形条件も、従来公知の条件を採用
することができる。
【0085】フィルムは延伸されていてもよく、延伸フ
ィルムは、上記のような熱可塑性樹脂組成物からなるシ
ートまたはフィルムを用いて従来公知の延伸装置により
製造することができる。たとえば、テンター法(縦横延
伸、横縦延伸)、同時二軸延伸法、一軸延伸法などが挙
げられる。さらに、フィルムは、インフレーションフィ
ルムであってもよい。
【0086】また、本発明に係るフィルムは、多層フィ
ルムであってもよく、たとえば外層と中間層と内層とか
らなり、少なくとも1つの層が前記熱可塑性樹脂組成物
から形成されている3層積層フィルムが挙げられる。
【0087】本発明に係るフィルムは、成形直後から帯
電防止性能および防曇性能を発現し、かつ長期間にわた
って安定的な帯電防止性能および防曇性能を有する。以
下に、本発明に係る熱可塑性樹脂組成物を用いた3層積
層フィルムの好適な例を示す。以下に示す積層フィルム
は、エチレン・α−オレフィン共重合体(D)からなる
外層と、エチレン・α−オレフィン共重合体(E)から
なる中間層と、前記熱可塑性樹脂組成物からなる内層と
から形成されている。
【0088】外 層 外層を形成するエチレン・α−オレフィン共重合体
(D)は、エチレンと炭素原子数が4〜12のα−オレ
フィンとからなる共重合体である。ここで炭素原子数が
4〜12のα−オレフィンとしては、具体的には、1-ブ
テン、1-ペンテン、1-ヘキセン、4-メチル-1-ペンテ
ン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセンなどが挙げられ
る。これらの中では、炭素原子数が4〜10のα−オレ
フィン、特に炭素原子数が4〜6のα−オレフィンが好
ましい。
【0089】エチレン・α−オレフィン共重合体(D)
は、密度が0.925〜0.940g/cm3 、好まし
くは0.927〜0.935g/cm3の範囲にあり、
メルトフローレート(MFR;ASTM D1238−
65T、190℃、荷重2.16kg)は、0.1〜1
0g/10分、好ましくは0.1〜5g/10分、さら
に好ましくは0.5〜2g/10分の範囲にあり、GP
Cにより測定した分子量分布(Mw/Mn:Mw=重量
平均分子量、Mn=数平均分子量)は、1.5〜3.
5、好ましくは2.0〜3.0の範囲にあることが望ま
しい。
【0090】また、エチレン・α−オレフィン共重合体
(D)は、23℃におけるn-デカン可溶成分量分率(W
(重量%))が1%以下、好ましくは0.5%以下であ
ることが望ましい。
【0091】このエチレン・α−オレフィン共重合体
(D)からなる外層は、機械的特性にも優れるので多層
フィルムの外層を薄膜化することができ、多層フィルム
の軽量化を図ることができる。また、このエチレン・α
−オレフィン共重合体(D)からなる外層は、光線透過
率の経時的低下が非常に小さいので、このような外層を
有する多層フィルムを農業用に用いた場合、長期に亘っ
て展張することが可能である。
【0092】上記のようなエチレン・α−オレフィン共
重合体(D)は、従来公知の触媒、たとえばメタロセン
系オレフィン重合用触媒の存在下に、エチレンと炭素原
子数が4〜12のα−オレフィンとを、得られる共重合
体の密度が0.925〜0.940g/cm3 となるよ
うに共重合させることによって製造することができる。
【0093】エチレン・α−オレフィン共重合体(D)
には後述するような高圧法低密度ポリエチレン(G)を
ブレンドしてもよい。高圧法低密度ポリエチレン(G)
は、エチレン・α−オレフィン共重合体(D)と高圧法
低密度ポリエチレン(G)との合計量に対して、1〜4
0重量%、好ましくは1〜20重量%の割合で用いられ
る。
【0094】 またエチレン・α−オレフィン共重合体
(D)には、従来公知の耐候安定剤、防霧剤、無機化合
物、熱安定剤などの前記以外の添加剤を、本発明の目的
を損なわない範囲で配合することができる。
【0095】[高圧法低密度ポリエチレン(G)] 前
記エチレン・α−オレフィン共重合体(D)にブレンド
することができる高圧法低密度ポリエチレン(G)は、
MFR(ASTM D1238,190℃、荷重2.1
6kg)が0.1〜100g/10分、密度が0.91
5〜0.935g/cm3 、スウェル比が60%以下で
あることが好ましい。
【0096】なお、高圧法低密度ポリエチレン(G)の
密度は、上述したエチレン・α−オレフィン共重合体
(D)の密度の測定方法と同じ方法で求められる。
【0097】また、スウェル比は、以下のようにして求
める。メルトフローレート測定時に得られるストランド
の先端から5mmの位置の直径をサンプルの径(mm)
としてマイクロメーターで測定する。そして、下式によ
りスウェル比を算出する。 スウェル比(%)=[(L1 /L0)−1]×100 ここで、L1:サンプルの径(mm)、L0:オリフィス
の径(=2.0955mm)である。上記のような高圧
法低密度ポリエチレン(G)は、従来公知の高圧法で製
造することができる。
【0098】上記高圧法低密度ポリエチレン(G)は、
エチレン・α−オレフィン共重合体(D)と高圧法低密
度ポリエチレン(G)との合計量100重量%に対し
て、通常1〜40重量%、好ましくは1〜20重量%の
範囲の割合で用いられる。
【0099】[耐候安定剤]耐候安定剤は、紫外線吸収
剤と光安定剤とに大別されるが、積層フィルムを農業用
フィルムとして用いる場合には光安定剤の方が有効であ
り、耐候安定性の改良効果が大きい。一方、紫外線吸収
剤は、耐候安定性に加えて紫外線カットの効果が有り、
作物によってはその生育に好影響を及ぼす。
【0100】光安定剤としては、従来公知の光安定剤を
用いることができ、中でもヒンダードアミン系光安定剤
(HALS;Hindered Amine Light Stabilizers)が好
ましく用いられる。これらの光安定剤は、1種単独でま
たは2種以上組合わせて用いることができる。光安定剤
は、エチレン・α−オレフィン共重合体(D)100重
量部(高圧法低密度ポリエチレン(G)をブレンドした
場合には(D)と(G)との合計100重量部)に対し
て、0.005〜5重量部、好ましくは0.005〜2
重量部、さらに好ましくは0.01〜1重量部の割合で
用いられる。
【0101】紫外線吸収剤として具体的には、サリチル
酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベ
ンゾトリアゾール系吸収剤、シアノアクリレート系紫外
線吸収剤などが挙げられる。紫外線吸収剤は、エチレン
・α−オレフィン共重合体(D)100重量部(高圧法
低密度ポリエチレン(G)をブレンドした場合には
(D)と(G)との合計100重量部)に対して、0.
005〜5重量部、好ましくは0.005〜2重量部、
さらに好ましくは0.01〜1重量部の割合で用いられ
る。
【0102】[無機化合物]無機化合物としては、M
g、Ca、AlおよびSiの少なくとも1つの原子を含
有する無機酸化物、無機水酸化物、ハイドロタルサイト
類などで本発明の必須成分である塩基性炭酸マグネシウ
ム以外のものが挙げられる。具体的には、SiO2、A
23、MgO、CaO、Al(OH)3、Mg(O
H)2、Ca(OH)2、ハイドロタルサイトなどが挙げ
られるが、必要に応じて本発明の塩基性炭酸マグネシウ
ムも添加することができる。
【0103】無機化合物の平均粒径は、10μm以下、
好ましくは5μm以下、さらに好ましくは3μm以下で
あることが望ましい。無機化合物の平均粒径が上記範囲
以内であれば、透明性が良好な多層フィルムを得ること
ができる。このような無機化合物は、保温剤として有効
である。
【0104】上記のような無機化合物は、1種単独でま
たは2種以上組合わせて用いることができる。無機化合
物は、エチレン・α−オレフィン共重合体(D)100
重量部(高圧法低密度ポリエチレン(G)をブレンドし
た場合には(D)と(G)との合計100重量部)に対
して、1〜20重量部、好ましくは1〜18重量部、さ
らに好ましくは2〜15重量部の割合で用いられる。
【0105】中間層 中間層を形成するエチレン・α−オレフィン共重合体
(E)は、エチレンと炭素原子数が4〜12のα−オレ
フィンとからなる共重合体であり、密度が0.880〜
0.910g/cm3 、好ましくは0.890〜0.9
05g/cm3であること以外は、上述したエチレン・
α−オレフィン共重合体(D)と同じである。エチレン
・α−オレフィン共重合体(E)の密度が0.910g
/cm3を超えて大きくなり過ぎると、得られるフィル
ムが固くなるため、たとえば農業用に用いた場合、伸び
が不足して展張作業性が悪くなったり、また張り終えた
フィルムにシワが入りやすいなどの不都合が生じること
がある。
【0106】上記のようなエチレン・α−オレフィン共
重合体(E)は、上述したエチレン・α−オレフィン共
重合体(D)の製造方法と同様の方法で、メタロセン系
オレフィン重合用触媒の存在下に、エチレンと炭素原子
数4〜12のα−オレフィンとを、得られる共重合体の
密度が0.880〜0.910g/cm3 となるように
共重合させることによって製造することができる。
【0107】上記のエチレン・α−オレフィン共重合体
(E)には、前記のような高圧法低密度ポリエチレン
(G)をブレンドしてもよく、従来公知の耐候安定剤、
防霧剤、無機化合物、熱安定剤などの前記以外の添加剤
を、本発明の目的を損なわない範囲で配合することがで
きることは、前記の外層の場合と同様である。また、高
圧法低密度ポリエチレン(G)、添加剤の配合割合は、
前記エチレン・α−オレフィン共重合体(D)の場合と
同じである。
【0108】内 層 内層は、エチレン・α−オレフィ
ン共重合体(F)100重量部と、(B)塩基性炭酸マ
グネシウム;0.01〜30重量部、好ましくは0.0
5〜10重量部、より好ましくは0.1〜5重量部と、
(C)界面活性剤;0.01〜30重量部、好ましくは
0.05〜10重量部、より好ましくは0.1〜5重量
部とから形成されている。
【0109】 エチレン・α−オレフィン共重合体
(F)は、エチレンと炭素原子数が4〜12のα−オレ
フィンとからなる共重合体であり、密度が0.905〜
0.930g/cm3、好ましくは0.910〜0.9
20g/cm3であること以外は、上述したエチレン・
α−オレフィン共重合体(D)と同じである。
【0110】また、エチレン・α−オレフィン共重合体
(F)の密度が0.905g/cm 3よりも小さくなり
過ぎると、フィルムの内面のベトツキが大きくなるた
め、たとえば農業用のパイプハウスに用いると、パイプ
ハウスのパイプとの滑りが悪くなり、展張作業性を損な
うことになる。
【0111】上記のようなエチレン・α−オレフィン共
重合体(F)は、前述したエチレン・α−オレフィン共
重合体の製造方法と同様の方法で、メタロセン系オレフ
ィン重合用触媒の存在下に、エチレンと炭素原子数4〜
12のα−オレフィンとを、得られる共重合体の密度が
0.905〜0.930g/cm3となるように共重合
させることによって製造することができる。
【0112】上記のエチレン・α−オレフィン共重合体
(F)には、前記のような高圧法低密度ポリエチレン
(G)をブレンドしてもよく、従来公知の耐候安定剤、
防霧剤、無機化合物、熱安定剤などの、塩基性炭酸マグ
ネシウム(B)や界面活性剤(C)として例示した以外
の添加剤を、本発明の目的を損なわない範囲で配合する
ことができる。高圧法低密度ポリエチレン(G)、添加
剤の配合割合は、前記エチレン・α−オレフィン共重合
体(D)の場合と同じである。
【0113】このような多層フィルムは、農業用に好適
であり、従来の農業用(多層)フィルムと比べ、防曇持
続性に優れ、しかも防塵性と強靭性に優れている。ま
た、この多層フィルムは、軽量で、かつ、使用している
ポリマー中の低分子量成分が少ないため、ベトツキが少
なく、展張作業性に優れるとともに、高温時のフィルム
同士の融着が少ないという利点を有する。この多層フィ
ルムは、上記のような効果を有するので、ハウス、トン
ネル等の農園芸施設に展張し、有用作物の栽培に長期に
亘って利用することができる。
【0114】多層フィルムの調製 上記のような本発明に係る農業用フィルムとしての多層
フィルムは、多層フィルムの各層で使用するポリエチレ
ン系樹脂および上述した添加剤等の成分をそれぞれ混合
し、バンバリーミキサーまたはロールミル、押出機等で
溶融混合し、次いで、共押出インフレーション法または
共押出Tダイ法により、外層、中間層および内層を積層
することによって調製することができる。
【0115】本発明に係る熱可塑性樹脂組成物をマスタ
ーバッチとして用いる場合には、前記(B)塩基性炭酸
マグネシウムおよび(C)界面活性剤は、(A)熱可塑
性樹脂100重量部に対し、(B)塩基性炭酸マグネシ
ウムを2〜30重量部、好ましくは5〜30重量部、
(C)界面活性剤を2〜30重量部、好ましくは5〜3
0重量部の量で配合することが望ましい。
【0116】マスターバッチを製造する方法としては、
公知の任意の方法を採用でき、押出機、ニーダーなどを
用いて溶融混練する方法が挙げられる。マスターバッチ
を製造する際に、必要に応じて高級脂肪酸金属塩、ポリ
オレフィンワックス、水添石油樹脂などの相溶化剤を用
いてもよい。また、架橋剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、
滑剤、離型剤、塩基性炭酸マグネシウム以外の無機充填
剤、顔料分散剤、顔料あるいは染料などの各種配合剤
を、本発明の目的を損なわない範囲で用いてもよい。
【0117】このようなマスターバッチは、高濃度の
(B)塩基性炭酸マグネシウムと、(C)界面活性剤と
を含有しており、帯電防止剤、防曇剤を含有しない熱可
塑性樹脂に配合して用いられる。このようなマスターバ
ッチを用いると、(A)熱可塑性樹脂と(B)塩基性炭
酸マグネシウムと、(C)界面活性剤とを直接混合する
場合に比べて、混練が容易であり、かつ分散性が向上す
る。
【0118】
【発明の効果】本発明に係る熱可塑性樹脂組成物は、熱
可塑性樹脂と、特定の塩基性炭酸マグネシウムと、特定
の界面活性剤とから形成されているので、成形直後から
防曇性能および帯電防止性能を発現し、かつ長期間にわ
たって安定的な性能を有する。
【0119】本発明に係るフィルムは、成形直後から防
曇性能および帯電防止性能を発現し、かつ従来のフィル
ムと比べ、防曇持続性や帯電防止持続性に優れている。
このような熱可塑性樹脂組成物は、長期防曇性や、長期
帯電防止性を必要とするフィルム、シート、射出成形品
および防曇剤マスターバッチ、帯電防止剤マスターバッ
チなどに用いられる。とりわけ長期の防曇性を必要とす
る農業用フィルムに好適に用いられる。
【0120】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない
【0121】 なお、実施例および比較例におけるフィ
ルムの防曇性評価は、下記のようにして行なった。 フ
ィルムを、広島県大竹市の三井化学株式会社の試験圃場
に設置したパイプハウス(間口5.4m、奥行き20
m)に被覆し、1994年9月から1997年9月まで
の3年間、展張試験を行なった。試験期間中はほぼ1週
間毎に散水し、ハウス内の水分を保った。所定期間後に
フィルム内面に付着している水滴の状態を観察し、フィ
ルムの防曇性として以下のように3段階評価した。 ○ : 流滴状態で、水滴が認められない △ : 部分的に大粒の水滴がフィルムに付着している × : 細かい水滴がフィルムのほぼ全面に付着してい
【0122】(製造例1)エチレン・1-ヘキセン共重合体の調製 [オレフィン重合用触媒の調製]250℃で10時間乾
燥したシリカ5.0kgを80リットルのトルエンで懸
濁状にした後、0℃まで冷却した。その後、メチルアル
ミノオキサンのトルエン溶液(Al;1.33モル/リ
ットル)28.7リットルを1時間で滴下した。この
際、系内の温度を0℃に保った。引続き0℃で60分間
反応させ、次いで、1.5時間かけて95℃まで昇温
し、その温度で20時間反応させた。その後60℃まで
降温し上澄液をデカンテーション法により除去した。
【0123】このようにして得られた固体成分をトルエ
ンで2回洗浄した後、トルエン80リットルで再懸濁化
した。この系内へビス(1,3-n-ブチルメチルシクロペン
タジエニル)ジルコニウムジクロリドのトルエン溶液
(Zr;34.0ミリモル/リットル)7.4リットル
およびビス(1,3-ジメチルシクロペンタジエニル)ジル
コニウムジクロリドのトルエン溶液(Zr;28.1ミ
リモル/リットル)1.0リットルを80℃で30分間
かけて滴下し、更に80℃で2時間反応させた。その
後、上澄液を除去し、ヘキサンで2回洗浄することによ
り、1g当り3.6mgのジルコニウムを含有する固体
触媒を得た。
【0124】[予備重合触媒の調製]1.7モルのトリ
イソブチルアルミニウムを含有する85リットルのヘキ
サンに、上記で得られた固体触媒0.85kgおよび1-
ヘキセン255gを加え、35℃で12時間エチレンの
予備重合を行なうことにより、固体触媒1g当り10g
のポリエチレンが予備重合された予備重合触媒を得た。
このエチレン重合体の極限粘度[η]は1.74dl/
gであった。
【0125】[重合]直列に結合した2器の連続式流動
床気相重合装置を用い、上記予備重合触媒の存在下に、
エチレンと1-ヘキセンとの共重合を行なってエチレン・
1-ヘキセン共重合体(i)を得た。
【0126】上記のようにして得られたエチレン・1-ヘ
キセン共重合体(i)は、1-ヘキセン含量が7.5重量
%であり、密度が0.928g/cm3であり、MFR
(ASTM D1238−65T、190℃、荷重2.
16kg)が1.63g/10分であり、GPCにおい
て測定した分子量分布(Mw/Mn)が3.5であっ
た。また、この共重合体は、室温におけるn−デカン可
溶成分量分率[W]が0.25重量%であった。
【0127】(製造例2)製造例1と同様の方法で表1に
示すようなエチレン・1-ヘキセン共重合体(ii)を得
た。
【表1】
【0128】(実施例1〜26および比較例1〜2)
表1に示す樹脂を用いて、表2〜5に示すような構成の
三層フィルム、および表6〜7に示すような内層樹脂の
みによる構成の単層フィルムを下記の条件でインフレー
ション成形した。得られたフィルムの防曇性の評価結果
を表8に示す。 [インフレーション成形条件] 成形機:アルピネ社製3層機、ダイ口径:400mm、
成形温度:200℃ 折幅:1500mm [配合剤] 防曇剤移行制御剤(塩基性炭酸マグネシウム) (W−1):金属含有量25.3重量%、平均粒子径
0.48μmの軽質塩基性炭酸マグネシウム(栄伸化成
(株)製 特殊炭酸マグネシウムE−100、X線回折分
析データ:Mg5(CO3)4(OH)2.42)、 (W−2):金属含有量42.2%、平均粒子径0.3
7μmの軽質塩基性炭酸マグネシウム(栄伸化成(株)製
特殊炭酸マグネシウムE−150、X線回折分析デー
タ:Mg5(CO3)4(OH)2.42+MgO)、 界面活性剤:グリセリンモノステアレート25%、ジグ
リセリンステアレート70%、ジエタノールステアリル
アミン5%混合物 耐候安定剤:キマソーブ944TM(チバガイギー社製 H
ALS系安定剤) ハイドロタルサイト:DHT−4A(協和化学(株)
製) 防霧剤:KC−14(旭硝子(株)製) 紫外線吸収剤:ベンゾトリアゾール系(又は、ベンゾフ
ェノン系)(チバガイギー社製)
【0129】
【表2】
【0130】
【表3】
【0131】
【表4】
【0132】
【表5】
【0133】
【表6】
【0134】
【表7】
【0135】
【表8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 5/06 C08K 5/06 5/103 5/103 5/17 5/17 5/20 5/20 C08L 23/00 C08L 23/00 27/06 27/06 31/04 31/04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)熱可塑性樹脂;100重量部と、
    (B)塩基性炭酸マグネシウム;0.01〜30重量部
    と、(C)界面活性剤;0.01〜30重量部とからな
    ることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 前記熱可塑性樹脂(A)が、ポリオレフ
    ィン、ポリ塩化ビニル、およびエチレン−酢酸ビニル共
    重合体から選ばれる少なくとも1種の熱可塑性樹脂であ
    る請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 前記熱可塑性樹脂(A)が、メタロセン
    系触媒で重合されたポリオレフィンである請求項1に記
    載の熱可塑性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 前記界面活性剤(C)が、グリセリン脂
    肪酸エステル、グリセリン脂肪酸ジエステル、グリセリ
    ン脂肪酸トリエステル、ポリエチレングリコール脂肪酸
    エステル、高級アルコールエチレンオキサイド付加物、
    N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)脂肪族アミン、N,N-ビ
    ス(2-ヒドロキシイソプロピル)脂肪族アミン、N,N-ビ
    ス(2-ヒドロキシエチル)脂肪族アミド、N,N-ビス(2-
    ヒドロキシイソプロピル)脂肪族アミドから選ばれる少
    なくとも1種の化合物である請求項1ないし3のいずれ
    か1項に記載の熱可塑性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 前記塩基性炭酸マグネシウムが、平均粒
    子径が0.1ないし10μmであり、金属含有量が3な
    いし55重量%である請求項1ないし4のいずれか1項
    に記載の熱可塑性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項に記載
    の熱可塑性樹脂組成物からなることを特徴とするフィル
    ム。
  7. 【請求項7】 前記フィルムが農業用フィルムである請
    求項6に記載のフィルム。
JP10141687A 1998-05-22 1998-05-22 熱可塑性樹脂組成物および該組成物からなるフィルム Pending JPH11335567A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10141687A JPH11335567A (ja) 1998-05-22 1998-05-22 熱可塑性樹脂組成物および該組成物からなるフィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10141687A JPH11335567A (ja) 1998-05-22 1998-05-22 熱可塑性樹脂組成物および該組成物からなるフィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11335567A true JPH11335567A (ja) 1999-12-07

Family

ID=15297892

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10141687A Pending JPH11335567A (ja) 1998-05-22 1998-05-22 熱可塑性樹脂組成物および該組成物からなるフィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11335567A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002332382A (ja) * 2001-05-11 2002-11-22 Takemoto Oil & Fat Co Ltd オレフィン重合体フィルム用防滑性帯電防止剤、並びに帯電防止性及び防滑性を有するオレフィン重合体フィルム
WO2005023930A1 (en) * 2003-09-05 2005-03-17 Yeon Cheon Gun Composition of film envelope for growing clean agricultural products, method for fabricating the same, and cultivation method for clean agricultural products
JP2006156080A (ja) * 2004-11-29 2006-06-15 Nichias Corp 燃料電池用セパレータ用樹脂組成物及び燃料電池用セパレータ
JP2016183229A (ja) * 2015-03-25 2016-10-20 共同印刷株式会社 酢酸吸着フィルム
JP2024173716A (ja) * 2023-06-02 2024-12-12 フタムラ化学株式会社 二軸延伸ポリエチレンフィルム及びラミネートフィルム並びに包装体

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002332382A (ja) * 2001-05-11 2002-11-22 Takemoto Oil & Fat Co Ltd オレフィン重合体フィルム用防滑性帯電防止剤、並びに帯電防止性及び防滑性を有するオレフィン重合体フィルム
WO2005023930A1 (en) * 2003-09-05 2005-03-17 Yeon Cheon Gun Composition of film envelope for growing clean agricultural products, method for fabricating the same, and cultivation method for clean agricultural products
JP2006156080A (ja) * 2004-11-29 2006-06-15 Nichias Corp 燃料電池用セパレータ用樹脂組成物及び燃料電池用セパレータ
JP2016183229A (ja) * 2015-03-25 2016-10-20 共同印刷株式会社 酢酸吸着フィルム
JP2024173716A (ja) * 2023-06-02 2024-12-12 フタムラ化学株式会社 二軸延伸ポリエチレンフィルム及びラミネートフィルム並びに包装体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6953828B2 (en) Polymeric membrane compositions
JPH09183816A (ja) エチレン・α−オレフィン共重合体およびこの共重合体から得られるフィルム
TW200817441A (en) Improved polymerization processes using metallocene catalysts, their polymer products and end uses
JP3795196B2 (ja) 農業用フィルムおよびその製造方法
JP2002003662A (ja) ポリエチレン樹脂組成物、そのフィルム、多孔フィルム、成形体、および多孔フィルムの製造方法
JP3982904B2 (ja) 農業用フィルム
JP2001064426A (ja) 多孔質フィルムおよびその製法
JPH11335567A (ja) 熱可塑性樹脂組成物および該組成物からなるフィルム
JP2001342306A (ja) クリーン成形体およびその製造方法
JP5489166B2 (ja) ポリプロピレン系樹脂組成物を空冷インフレーション法に用いる方法およびそれより得られるフィルム
JP2001320986A (ja) 防曇性フィルム
JPH11168991A (ja) 農業用ポリオレフィンフィルムおよび積層体
JP3342626B2 (ja) 農業用多層フィルム
JPH10110068A (ja) フィルム用ポリエチレン樹脂組成物
JP3387992B2 (ja) エチレン系共重合体組成物
JPH1158646A (ja) 農業用多層フィルム
JP3784164B2 (ja) 農業用フィルム
JP5198098B2 (ja) ポリプロピレン系フィルム
EP1125979A1 (en) Polymer blends
JP3853504B2 (ja) 農業用フィルム
JP4146920B2 (ja) 農業用フィルム
JP2001320977A (ja) 防曇性フィルム
JP4027996B2 (ja) 農業用多層フィルム
JP3342627B2 (ja) 農業用フィルム
JP3547534B2 (ja) エチレン・α−オレフィン共重合体組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040826

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061003

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070306