JPH11336573A - スロットル制御システム - Google Patents
スロットル制御システムInfo
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- JPH11336573A JPH11336573A JP14343598A JP14343598A JPH11336573A JP H11336573 A JPH11336573 A JP H11336573A JP 14343598 A JP14343598 A JP 14343598A JP 14343598 A JP14343598 A JP 14343598A JP H11336573 A JPH11336573 A JP H11336573A
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- JP
- Japan
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- opening
- throttle
- torque
- opening degree
- coil current
- Prior art date
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- Pending
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- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 全開度範囲において、また、コイル電流の多
い領域でも応答性の良好なスロットル制御システムを提
供する。 【解決手段】 スロットル弁13を開度0〜90度の範
囲で開閉させる直流トルクモータ1と、スロットル弁1
3の要求開度ψrを設定するアクセルセンサ16と、ス
ロットル弁13の実開度ψsを検出するスロットル開度
センサ14と、アクセルセンサ16により設定される要
求開度ψrとスロットル開度センサ14により検出され
る実開度ψsとの偏差△ψを用いてデューティ比を演算
し、このデューティ比に基づいて直流トルクモータ1を
駆動するエンジン制御ユニット15とを備え、直流トル
クモータ1は、実開度ψsに依存したトルク特性を有
し、エンジン制御ユニット15は、実開度ψsによるト
ルク特性の違いを補償したデューティ比Daを演算す
る。補償されたデューティ比Daに基づいて直流トルク
モータ1を駆動する。
い領域でも応答性の良好なスロットル制御システムを提
供する。 【解決手段】 スロットル弁13を開度0〜90度の範
囲で開閉させる直流トルクモータ1と、スロットル弁1
3の要求開度ψrを設定するアクセルセンサ16と、ス
ロットル弁13の実開度ψsを検出するスロットル開度
センサ14と、アクセルセンサ16により設定される要
求開度ψrとスロットル開度センサ14により検出され
る実開度ψsとの偏差△ψを用いてデューティ比を演算
し、このデューティ比に基づいて直流トルクモータ1を
駆動するエンジン制御ユニット15とを備え、直流トル
クモータ1は、実開度ψsに依存したトルク特性を有
し、エンジン制御ユニット15は、実開度ψsによるト
ルク特性の違いを補償したデューティ比Daを演算す
る。補償されたデューティ比Daに基づいて直流トルク
モータ1を駆動する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スロットル制御シ
ステムに関し、特に、スロットル軸を直流トルクモータ
によって揺動するスロットル制御システムに関する。
ステムに関し、特に、スロットル軸を直流トルクモータ
によって揺動するスロットル制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、内燃機関のスロットル弁を要
求開度に応じて、フィードバック制御するスロットル制
御システムが知られている。例えば、特開平7−332
136号公報には、スロットル弁の目標開度(要求開
度)と実開度との偏差を基に、PID制御によって、直
流サーボモータ等のスロットルアクチュエータを作動さ
せて、スロットル開度を制御するものが示されている。
さらにこのものでは、偏差が小さくなった領域で、比例
(P)ゲインを増加させることで、スロットル弁の摩擦
抵抗による動作速度の低下を防止している。一方、例え
ば、特開平6−6964号公報には、構造が簡単で堅牢
な、バルブ制御用の直流トルクモータが提案されてい
る。
求開度に応じて、フィードバック制御するスロットル制
御システムが知られている。例えば、特開平7−332
136号公報には、スロットル弁の目標開度(要求開
度)と実開度との偏差を基に、PID制御によって、直
流サーボモータ等のスロットルアクチュエータを作動さ
せて、スロットル開度を制御するものが示されている。
さらにこのものでは、偏差が小さくなった領域で、比例
(P)ゲインを増加させることで、スロットル弁の摩擦
抵抗による動作速度の低下を防止している。一方、例え
ば、特開平6−6964号公報には、構造が簡単で堅牢
な、バルブ制御用の直流トルクモータが提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな直流トルクモータ(以下、単にモータともいう)を
スロットルアクチュエータとして用い、スロットル軸を
揺動させてスロットル弁開度を変化させる場合、コイル
電流を一定として揺動角度(開度)−トルク特性を測定
すると、揺動角度範囲内、即ち、作動開度範囲内で、角
度(開度)に関係なく一定のフラットな特性になるとは
限らず、開度が全閉および全開近傍でトルクが低下する
特性となるなど、開度によってトルクが低下する領域を
持つ場合がある。特に、軟鉄等からなる固定子の重量を
減らす為、この断面積(磁路断面積)を比較的細くする
と、このような特性となり易い。このように実開度によ
って得られるトルクが異なるモータを、上記したような
スロットル制御システムで用いた場合、同じ駆動制御量
に基づいてモータを駆動しても、スロットル弁の実開度
の違いによって応答性が変化する。例えば、トルクの低
下する領域では、揺動のための角加速度が小さくなるの
で、応答性が低下する。
うな直流トルクモータ(以下、単にモータともいう)を
スロットルアクチュエータとして用い、スロットル軸を
揺動させてスロットル弁開度を変化させる場合、コイル
電流を一定として揺動角度(開度)−トルク特性を測定
すると、揺動角度範囲内、即ち、作動開度範囲内で、角
度(開度)に関係なく一定のフラットな特性になるとは
限らず、開度が全閉および全開近傍でトルクが低下する
特性となるなど、開度によってトルクが低下する領域を
持つ場合がある。特に、軟鉄等からなる固定子の重量を
減らす為、この断面積(磁路断面積)を比較的細くする
と、このような特性となり易い。このように実開度によ
って得られるトルクが異なるモータを、上記したような
スロットル制御システムで用いた場合、同じ駆動制御量
に基づいてモータを駆動しても、スロットル弁の実開度
の違いによって応答性が変化する。例えば、トルクの低
下する領域では、揺動のための角加速度が小さくなるの
で、応答性が低下する。
【0004】また、直流トルクモータは、理想的には、
コイル電流とトルクとが比例するので、流すコイル電流
が多くなるとトルクも比例して増加するが、実際には、
コイル電流が多くなるほどトルクの増加が鈍くなる場合
がある。従って、大きなトルクによって素早くスロット
ル弁を開閉させようとして、多くの電流を流す場合ほ
ど、得られるトルクが理想より小さくなって、理想の場
合に比べて応答性の低下が著しくなる。本発明は、かか
る問題点に鑑みてなされたものであって、全開度範囲に
おいて、応答性の良好なスロットル制御システムを提供
することを目的とする。またさらに、コイル電流の多い
領域でも応答性の良好なスロットル制御システムを提供
することを目的とする。
コイル電流とトルクとが比例するので、流すコイル電流
が多くなるとトルクも比例して増加するが、実際には、
コイル電流が多くなるほどトルクの増加が鈍くなる場合
がある。従って、大きなトルクによって素早くスロット
ル弁を開閉させようとして、多くの電流を流す場合ほ
ど、得られるトルクが理想より小さくなって、理想の場
合に比べて応答性の低下が著しくなる。本発明は、かか
る問題点に鑑みてなされたものであって、全開度範囲に
おいて、応答性の良好なスロットル制御システムを提供
することを目的とする。またさらに、コイル電流の多い
領域でも応答性の良好なスロットル制御システムを提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】しかし
て、その解決手段は、機関吸気系に介挿されるスロット
ル弁を備えるスロットル軸と、上記スロットル軸を所定
の揺動角度範囲内で揺動させて上記スロットル弁を開閉
させる直流トルクモータと、上記スロットル弁の要求開
度を設定する要求開度設定手段と、上記スロットル弁の
実開度を検出するスロットル開度センサと、上記要求開
度設定手段により設定される要求開度と上記スロットル
開度センサにより検出される実開度との偏差を用いて駆
動制御量を演算し、この駆動制御量に基づいて上記直流
トルクモータを駆動する駆動制御手段と、を備えるスロ
ットル制御システムにおいて、上記直流トルクモータ
は、実開度に依存したトルク特性を有し、上記駆動制御
手段は、上記実開度によるトルク特性の違いを補償した
上記駆動制御量を演算することを特徴とするスロットル
制御システムである。
て、その解決手段は、機関吸気系に介挿されるスロット
ル弁を備えるスロットル軸と、上記スロットル軸を所定
の揺動角度範囲内で揺動させて上記スロットル弁を開閉
させる直流トルクモータと、上記スロットル弁の要求開
度を設定する要求開度設定手段と、上記スロットル弁の
実開度を検出するスロットル開度センサと、上記要求開
度設定手段により設定される要求開度と上記スロットル
開度センサにより検出される実開度との偏差を用いて駆
動制御量を演算し、この駆動制御量に基づいて上記直流
トルクモータを駆動する駆動制御手段と、を備えるスロ
ットル制御システムにおいて、上記直流トルクモータ
は、実開度に依存したトルク特性を有し、上記駆動制御
手段は、上記実開度によるトルク特性の違いを補償した
上記駆動制御量を演算することを特徴とするスロットル
制御システムである。
【0006】上記構成を有する本発明のスロットル制御
システムでは、要求開度と実開度との偏差によって演算
される駆動制御量を、実開度に応じて補償して演算す
る。このため、モータの実開度−トルク特性がフラット
でなく、トルクが実開度に依存、例えば、トルクの低下
する領域があったとしても、トルクの低下が補償される
などして、実開度の値に拘わらず、全閉から全開まで全
開度範囲にわたって、高い応答性を得ることができる。
ここで、駆動制御量は、直流トルクモータの駆動条件を
示すのに用いる物理量であれば良く、例えば、電圧、電
流、周波数、デューティー比等が挙げられる。また、開
度補償係数は、駆動制御量と、この駆動制御量に基づい
てモータに流されるコイル電流との関係を考慮した上
で、コイル電流を一定として得られた直流トルクモータ
の開度−トルク特性について、トルクの変動を補償する
ために与えられる補償係数である。開度補償係数は、例
えば、コイル電流とデューティー比とが比例関係となる
PWM駆動方式を用い、駆動制御量として、デューティ
ー比そのものを算出する場合などには、スロットル弁の
全閉から全開の開度範囲内で得られる最大トルクを1と
したときに、各開度において得られるトルクの逆数で与
えることができる。一方、駆動制御量(例えば電圧値)
とコイル電流とが比例関係とならない(例えば非線形関
係となる)場合には、その関係に応じた算出方法で開度
補償係数を求める必要がある。
システムでは、要求開度と実開度との偏差によって演算
される駆動制御量を、実開度に応じて補償して演算す
る。このため、モータの実開度−トルク特性がフラット
でなく、トルクが実開度に依存、例えば、トルクの低下
する領域があったとしても、トルクの低下が補償される
などして、実開度の値に拘わらず、全閉から全開まで全
開度範囲にわたって、高い応答性を得ることができる。
ここで、駆動制御量は、直流トルクモータの駆動条件を
示すのに用いる物理量であれば良く、例えば、電圧、電
流、周波数、デューティー比等が挙げられる。また、開
度補償係数は、駆動制御量と、この駆動制御量に基づい
てモータに流されるコイル電流との関係を考慮した上
で、コイル電流を一定として得られた直流トルクモータ
の開度−トルク特性について、トルクの変動を補償する
ために与えられる補償係数である。開度補償係数は、例
えば、コイル電流とデューティー比とが比例関係となる
PWM駆動方式を用い、駆動制御量として、デューティ
ー比そのものを算出する場合などには、スロットル弁の
全閉から全開の開度範囲内で得られる最大トルクを1と
したときに、各開度において得られるトルクの逆数で与
えることができる。一方、駆動制御量(例えば電圧値)
とコイル電流とが比例関係とならない(例えば非線形関
係となる)場合には、その関係に応じた算出方法で開度
補償係数を求める必要がある。
【0007】さらに、要求開度設定手段としては、自動
車等のアクセルペダルの踏み込み量で与えられる要求開
度を検出するアクセルセンサや、航空機等におけるスロ
ットルレバーの指示値を検出するセンサ等が挙げられる
他、定速走行や自動速度制御走行などのために、速度計
や回転計(タコメータ)等の出力に応じてエンジン制御
ユニット等で演算によりスロットル開度を設定するもの
も挙げられる。アクセルセンサなどのセンサとしては、
アクセルペダルの踏み込み量やスロットルレバーの指示
値を検出できるものであれば良く、例えばポテンショメ
ータやロータリーエンコーダを用いたものが挙げられ
る。なお、駆動制御量が実開度に応じて補償されていれ
ば、いずれの方法で駆動制御量を演算しても良いが、例
えば、各実開度に対応する開度補償係数を用いて駆動制
御量を補償する手法や、各実開度に応じて駆動制御量の
演算における係数(例えば、PID制御における比例、
積分、微分の各ゲイン)を選択し、それに基づいて駆動
制御量を演算する手法が挙げられる。
車等のアクセルペダルの踏み込み量で与えられる要求開
度を検出するアクセルセンサや、航空機等におけるスロ
ットルレバーの指示値を検出するセンサ等が挙げられる
他、定速走行や自動速度制御走行などのために、速度計
や回転計(タコメータ)等の出力に応じてエンジン制御
ユニット等で演算によりスロットル開度を設定するもの
も挙げられる。アクセルセンサなどのセンサとしては、
アクセルペダルの踏み込み量やスロットルレバーの指示
値を検出できるものであれば良く、例えばポテンショメ
ータやロータリーエンコーダを用いたものが挙げられ
る。なお、駆動制御量が実開度に応じて補償されていれ
ば、いずれの方法で駆動制御量を演算しても良いが、例
えば、各実開度に対応する開度補償係数を用いて駆動制
御量を補償する手法や、各実開度に応じて駆動制御量の
演算における係数(例えば、PID制御における比例、
積分、微分の各ゲイン)を選択し、それに基づいて駆動
制御量を演算する手法が挙げられる。
【0008】ここで、上記スロットル制御システムにお
いて、前記駆動制御手段は、前記実開度に対応して与え
られる開度補償係数によって前記駆動制御量を補償する
制御量補償手段を含むことを特徴とするスロットル制御
システムとすると良い。
いて、前記駆動制御手段は、前記実開度に対応して与え
られる開度補償係数によって前記駆動制御量を補償する
制御量補償手段を含むことを特徴とするスロットル制御
システムとすると良い。
【0009】開度補償係数を求めておき、これで駆動制
御量を補償する場合には、駆動制御量の演算は、実開度
に拘わらず同様なアルゴリズムで処理できるので、全体
のアルゴリズムが簡単になり、制御が容易となる。
御量を補償する場合には、駆動制御量の演算は、実開度
に拘わらず同様なアルゴリズムで処理できるので、全体
のアルゴリズムが簡単になり、制御が容易となる。
【0010】さらに、上記スロットル制御システムにお
いて、前記制御量補償手段は、補償前の前記駆動制御量
から、この駆動制御量によって前記直流トルクモータの
コイルに流されるコイル電流の正負を判別する電流極性
判別手段を備え、上記コイル電流の正負により、用いる
上記開度補償係数を変更することを特徴とするスロット
ル制御システムとするとよい。
いて、前記制御量補償手段は、補償前の前記駆動制御量
から、この駆動制御量によって前記直流トルクモータの
コイルに流されるコイル電流の正負を判別する電流極性
判別手段を備え、上記コイル電流の正負により、用いる
上記開度補償係数を変更することを特徴とするスロット
ル制御システムとするとよい。
【0011】直流トルクモータは、コイル電流の向きを
反転させることにより揺動する方向が反転する。従っ
て、スロットル弁の開度を弁開方向に変化させる場合
と、弁閉方向に変化させる場合とでは、コイル電流の向
きが異なる。この場合において、モータの開度−トルク
特性が、コイル電流の向きによって異なる場合がある。
上記スロットル制御システムでは、制御量補償手段に電
流極性判別手段を備え、用いる開度補償係数を、コイル
電流の正負により変更するので、モータの開度−トルク
特性がコイル電流の正負によって異なる場合でも、その
正負に応じて適当な開度補償係数を用いることができ
る。従って、コイル電流の正負に応じて、より適切な開
度補償係数で補償でき、より高い応答性を得ることがで
きる。
反転させることにより揺動する方向が反転する。従っ
て、スロットル弁の開度を弁開方向に変化させる場合
と、弁閉方向に変化させる場合とでは、コイル電流の向
きが異なる。この場合において、モータの開度−トルク
特性が、コイル電流の向きによって異なる場合がある。
上記スロットル制御システムでは、制御量補償手段に電
流極性判別手段を備え、用いる開度補償係数を、コイル
電流の正負により変更するので、モータの開度−トルク
特性がコイル電流の正負によって異なる場合でも、その
正負に応じて適当な開度補償係数を用いることができ
る。従って、コイル電流の正負に応じて、より適切な開
度補償係数で補償でき、より高い応答性を得ることがで
きる。
【0012】さらに、これらのスロットル制御システム
において、前記直流トルクモータは、コイル電流に依存
したトルク特性を有し、前記制御量補償手段は、前記補
償前の駆動制御量に応じて与えられる電流補償係数によ
っても、上記駆動制御量を補償することを特徴とするス
ロットル制御システムとすると良い。
において、前記直流トルクモータは、コイル電流に依存
したトルク特性を有し、前記制御量補償手段は、前記補
償前の駆動制御量に応じて与えられる電流補償係数によ
っても、上記駆動制御量を補償することを特徴とするス
ロットル制御システムとすると良い。
【0013】直流トルクモータは、コイル電流に依存し
たトルク特性を有する場合がある。例えば、理想的に
は、コイル電流に比例してトルクが増加するはずである
が、実際の直流トルクモータにおいては、コイル電流が
多くなるほどトルクの増加が鈍くなる特性となることが
ある。この場合にも、上記スロットル制御システムで
は、補償前の駆動制御量に応じて与えられる電流補償係
数で補償する。従って、コイル電流−トルク特性に関し
ても理想のモータのように扱うことができ、さらに高い
応答性を得ることができる。ここで、電流補償係数は、
駆動制御量と、この駆動制御量に基づいてモータに流さ
れるコイル電流との関係を考慮した上で、直流トルクモ
ータのコイル電流−トルク特性に関し、コイル電流に比
例した理想のトルク特性からのずれを補償するために与
えられる補償係数である。電流補償係数は、例えば、コ
イル電流とデューティー比とが比例関係となるPWM駆
動方式を用い、駆動制御量として、デューティー比その
ものを算出する場合などには、あるコイル電流における
理想のトルクを現実のトルクで除することで与えられ
る。一方、駆動制御量(例えば電圧値)とコイル電流と
が比例関係とならない(例えば非線形関係となる)場合
には、単に除算で求めることはできず、その関係に応じ
た算出方法で電流補償係数が求められる。
たトルク特性を有する場合がある。例えば、理想的に
は、コイル電流に比例してトルクが増加するはずである
が、実際の直流トルクモータにおいては、コイル電流が
多くなるほどトルクの増加が鈍くなる特性となることが
ある。この場合にも、上記スロットル制御システムで
は、補償前の駆動制御量に応じて与えられる電流補償係
数で補償する。従って、コイル電流−トルク特性に関し
ても理想のモータのように扱うことができ、さらに高い
応答性を得ることができる。ここで、電流補償係数は、
駆動制御量と、この駆動制御量に基づいてモータに流さ
れるコイル電流との関係を考慮した上で、直流トルクモ
ータのコイル電流−トルク特性に関し、コイル電流に比
例した理想のトルク特性からのずれを補償するために与
えられる補償係数である。電流補償係数は、例えば、コ
イル電流とデューティー比とが比例関係となるPWM駆
動方式を用い、駆動制御量として、デューティー比その
ものを算出する場合などには、あるコイル電流における
理想のトルクを現実のトルクで除することで与えられ
る。一方、駆動制御量(例えば電圧値)とコイル電流と
が比例関係とならない(例えば非線形関係となる)場合
には、単に除算で求めることはできず、その関係に応じ
た算出方法で電流補償係数が求められる。
【0014】
【発明の実施の形態】(実施形態1)ついで、本発明の
実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。図1
に示すスロットル制御システム10では、吸入管12を
径方向に貫くスロットル軸11に、バタフライバルブ形
式のスロットル弁13が形成され、このスロットル軸1
1を直流トルクモータ1で、全閉から全開まで約90度
の角度にわたって揺動させることにより、スロットル弁
13のスロットル開度(以下、単に開度ともいう)を全
閉から全開の範囲で変化させる。ここで、このスロット
ル軸11の揺動角度をθで、また、スロットル弁13の
スロットル開度をψで表すことにする。このスロットル
軸11の実際の揺動角度θs、従って、スロットル弁1
3の実際の開度(以下、実開度ともいう)ψsは、例え
ば、ポテンショメータからなるスロットル開度センサ1
4によって検知できるようにされている。
実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。図1
に示すスロットル制御システム10では、吸入管12を
径方向に貫くスロットル軸11に、バタフライバルブ形
式のスロットル弁13が形成され、このスロットル軸1
1を直流トルクモータ1で、全閉から全開まで約90度
の角度にわたって揺動させることにより、スロットル弁
13のスロットル開度(以下、単に開度ともいう)を全
閉から全開の範囲で変化させる。ここで、このスロット
ル軸11の揺動角度をθで、また、スロットル弁13の
スロットル開度をψで表すことにする。このスロットル
軸11の実際の揺動角度θs、従って、スロットル弁1
3の実際の開度(以下、実開度ともいう)ψsは、例え
ば、ポテンショメータからなるスロットル開度センサ1
4によって検知できるようにされている。
【0015】スロットル開度センサ14の出力は、エン
ジン制御ユニット(以下、ECUともいう)15に入力
される。このECU15では、スロットル開度センサ1
4からの実開度ψsに対応するアナログ出力を(第1)
A/Dコンバータ21によりデジタル値の実開度信号S
ig1に変換する。一方、運転者が操作するアクセル
(図示しない)の踏み込み量(要求開度ψr)を検出す
るアクセルセンサ16からの要求開度ψrに対応するア
ナログ出力も、第2A/Dコンバータ22でデジタル値
の要求開度信号Sig2に変換する。アクセルセンサ1
6は、ポテンショメータからなる。
ジン制御ユニット(以下、ECUともいう)15に入力
される。このECU15では、スロットル開度センサ1
4からの実開度ψsに対応するアナログ出力を(第1)
A/Dコンバータ21によりデジタル値の実開度信号S
ig1に変換する。一方、運転者が操作するアクセル
(図示しない)の踏み込み量(要求開度ψr)を検出す
るアクセルセンサ16からの要求開度ψrに対応するア
ナログ出力も、第2A/Dコンバータ22でデジタル値
の要求開度信号Sig2に変換する。アクセルセンサ1
6は、ポテンショメータからなる。
【0016】ついで、実開度信号Sig1の要求開度信
号Sig2に対する偏差などから、コンピュータ23
で、例えばPID制御などの制御手法に従って所定の演
算を行って駆動制御量(具体的には、デューティ比)を
算出する。この駆動制御量に基づいて、モータ駆動回路
24で、モータ1のコイル電流Icの値を制御すること
で、モータ1がフィードバック制御される。具体的に
は、駆動回路24は、後述するように、コンピュータ2
3で演算したデューティ比に基づき印加電圧をスイッチ
ングし、モータ1に流すコイル電流Icを変化させるP
WM方式の駆動回路である。なお、コイル電流Icは、
スロットル軸11およびスロットル弁13を正方向へ揺
動させる場合には正の電流を、負方向へ揺動させる場合
には負の電流を流すので、これに対応して、デューティ
比も−1〜+1の間の正および負の値を取りうる。即
ち、駆動回路24は、正のデューティ比に基づいて、モ
ータ1に正方向のコイル電流を流し、負のデューティ比
により、モータ1に負方向のコイル電流を流す。但し、
後述する実施形態2,3と異なり、本実施形態ではコイ
ル電流Icの正負によって特性が変わらないので、コイ
ル電流の正負は問題としない。
号Sig2に対する偏差などから、コンピュータ23
で、例えばPID制御などの制御手法に従って所定の演
算を行って駆動制御量(具体的には、デューティ比)を
算出する。この駆動制御量に基づいて、モータ駆動回路
24で、モータ1のコイル電流Icの値を制御すること
で、モータ1がフィードバック制御される。具体的に
は、駆動回路24は、後述するように、コンピュータ2
3で演算したデューティ比に基づき印加電圧をスイッチ
ングし、モータ1に流すコイル電流Icを変化させるP
WM方式の駆動回路である。なお、コイル電流Icは、
スロットル軸11およびスロットル弁13を正方向へ揺
動させる場合には正の電流を、負方向へ揺動させる場合
には負の電流を流すので、これに対応して、デューティ
比も−1〜+1の間の正および負の値を取りうる。即
ち、駆動回路24は、正のデューティ比に基づいて、モ
ータ1に正方向のコイル電流を流し、負のデューティ比
により、モータ1に負方向のコイル電流を流す。但し、
後述する実施形態2,3と異なり、本実施形態ではコイ
ル電流Icの正負によって特性が変わらないので、コイ
ル電流の正負は問題としない。
【0017】ついで、モータ1について図2を参照しつ
つ説明する。このモータ1は、単極可動磁石型直流トル
クモータである。即ち、このモータ1は、図2(a)に
示すように、軸3を中心にした円柱状で、周方向表面に
現れた磁極が、それぞれN極であるN極部分5とS極で
あるS極部分6とを有する可動子2と、略コ字形状であ
って、その端部にはそれぞれ可動子2と所定の空隙を保
って対向する第1磁極部7、第2磁極部8が形成され、
基部(図中上方)にはコイル9が巻き付けられた、軟鉄
からなる固定子4とからなる。なお、可動子2の磁極
は、実際には、円柱状の鉄心の周方向表面に半円筒状で
互いに逆方向に磁化された永久磁石を固着して実現して
いる。つまり、N極部分5は、表面(外周面)側がN極
で、裏面(内面)側がS極とされた永久磁石により磁極
が与えられ、一方、S極部分6は、表面(外周面)側が
S極で、裏面(内面)側がN極とされた永久磁石で磁極
が与えられている。
つ説明する。このモータ1は、単極可動磁石型直流トル
クモータである。即ち、このモータ1は、図2(a)に
示すように、軸3を中心にした円柱状で、周方向表面に
現れた磁極が、それぞれN極であるN極部分5とS極で
あるS極部分6とを有する可動子2と、略コ字形状であ
って、その端部にはそれぞれ可動子2と所定の空隙を保
って対向する第1磁極部7、第2磁極部8が形成され、
基部(図中上方)にはコイル9が巻き付けられた、軟鉄
からなる固定子4とからなる。なお、可動子2の磁極
は、実際には、円柱状の鉄心の周方向表面に半円筒状で
互いに逆方向に磁化された永久磁石を固着して実現して
いる。つまり、N極部分5は、表面(外周面)側がN極
で、裏面(内面)側がS極とされた永久磁石により磁極
が与えられ、一方、S極部分6は、表面(外周面)側が
S極で、裏面(内面)側がN極とされた永久磁石で磁極
が与えられている。
【0018】この可動子2のN極部分5、およびS極部
分6と、コイル9に流したコイル電流Icによって固定
子4の第1、第2磁極部7,8に発生する磁極との反
発、吸引により、可動子2は、軸3の周りを所定角度範
囲にわたって揺動する。なお、本実施形態のモータ1に
おいては、可動子2(軸3)の揺動角度θを、軸3を通
り、第1磁極部7と第2磁極部8との間を通る中心線B
を基準とし、N極部分5とS極部分6との境界と、軸3
とを結ぶ線Cがなす角とし、図2(a)中矢印の方向
(時計方向)の角度θを正に取る。本実施形態にかかる
モータ1は、原理上θ=0〜180度の範囲で揺動可能
であるが、θ=0度または180度付近では、安定点と
なり、揺動方向が不定となること、トルクが極端に低下
することから、本実施形態では、実際の揺動角度θの範
囲を、θ=50〜140度の90度の範囲に制限してい
る。
分6と、コイル9に流したコイル電流Icによって固定
子4の第1、第2磁極部7,8に発生する磁極との反
発、吸引により、可動子2は、軸3の周りを所定角度範
囲にわたって揺動する。なお、本実施形態のモータ1に
おいては、可動子2(軸3)の揺動角度θを、軸3を通
り、第1磁極部7と第2磁極部8との間を通る中心線B
を基準とし、N極部分5とS極部分6との境界と、軸3
とを結ぶ線Cがなす角とし、図2(a)中矢印の方向
(時計方向)の角度θを正に取る。本実施形態にかかる
モータ1は、原理上θ=0〜180度の範囲で揺動可能
であるが、θ=0度または180度付近では、安定点と
なり、揺動方向が不定となること、トルクが極端に低下
することから、本実施形態では、実際の揺動角度θの範
囲を、θ=50〜140度の90度の範囲に制限してい
る。
【0019】ついで、本実施形態のモータ1の角度θと
発生するトルクTとの関係を、図2(b)に示す。図2
(b)は、ある揺動角度θに可動子2(軸3)を固定し
た場合において、コイル9にコイル電流Icを流したと
きに発生するトルクTの大きさを、コイル電流Icをパ
ラメータとして示している。なお、モータ1の揺動角度
θと、トルクT及びコイル電流Icの向きの関係につい
ては、上記の方向(図2(a)参照)に角度θを取り、
角度θが増加する方向に揺動する時のトルク(揺動トル
ク)Tを正とし、この逆に角度θが減少する方向に揺動
する時の揺動トルクTを負とした。また、正方向の揺動
トルクTを発生させるコイル電流Icの向きを正とし、
逆に負方向の揺動トルクTを発生させるコイル電流Ic
の向きを負として表示した。従って、図2(b)は、モ
ータ1が実線で示す揺動角度範囲θ=50〜140度に
おいて、正方向の各コイル電流Icを流すことにより、
それぞれ正方向の揺動トルクTを発生することを示す。
また、スロットル弁13の開度ψ(実開度ψs)は、揺
動角度θに対応して与えられ、本実施形態では、角度θ
=50度のとき開度ψ=0度(全閉)、角度θ=140
度のとき開度ψ=90度(全開)となるようにした。
発生するトルクTとの関係を、図2(b)に示す。図2
(b)は、ある揺動角度θに可動子2(軸3)を固定し
た場合において、コイル9にコイル電流Icを流したと
きに発生するトルクTの大きさを、コイル電流Icをパ
ラメータとして示している。なお、モータ1の揺動角度
θと、トルクT及びコイル電流Icの向きの関係につい
ては、上記の方向(図2(a)参照)に角度θを取り、
角度θが増加する方向に揺動する時のトルク(揺動トル
ク)Tを正とし、この逆に角度θが減少する方向に揺動
する時の揺動トルクTを負とした。また、正方向の揺動
トルクTを発生させるコイル電流Icの向きを正とし、
逆に負方向の揺動トルクTを発生させるコイル電流Ic
の向きを負として表示した。従って、図2(b)は、モ
ータ1が実線で示す揺動角度範囲θ=50〜140度に
おいて、正方向の各コイル電流Icを流すことにより、
それぞれ正方向の揺動トルクTを発生することを示す。
また、スロットル弁13の開度ψ(実開度ψs)は、揺
動角度θに対応して与えられ、本実施形態では、角度θ
=50度のとき開度ψ=0度(全閉)、角度θ=140
度のとき開度ψ=90度(全開)となるようにした。
【0020】ここで、図2(b)に示すモータ1の角度
(開度)−トルク特性を見ると、コイル電流Ic=1〜
5Aのいずれの場合も、略台形状のグラフとなってお
り、揺動角度範囲(θ=50〜140度)、即ち開度ψ
=0〜90度の範囲のうち、概略、角度θ=70〜12
5度(開度ψ=20〜75度)の範囲で、トルクTが略
一定になっているのが判る。一方、それ以外の部分で
は、トルクが低下する。つまり、同じコイル電流Icを
流しても、開度ψの小さい部分(ψ=0〜20度)、お
よび大きい部分(ψ=75〜90度)では、得られるト
ルクが比較的小さいことが判る。
(開度)−トルク特性を見ると、コイル電流Ic=1〜
5Aのいずれの場合も、略台形状のグラフとなってお
り、揺動角度範囲(θ=50〜140度)、即ち開度ψ
=0〜90度の範囲のうち、概略、角度θ=70〜12
5度(開度ψ=20〜75度)の範囲で、トルクTが略
一定になっているのが判る。一方、それ以外の部分で
は、トルクが低下する。つまり、同じコイル電流Icを
流しても、開度ψの小さい部分(ψ=0〜20度)、お
よび大きい部分(ψ=75〜90度)では、得られるト
ルクが比較的小さいことが判る。
【0021】この特性について、コイル電流Icを一定
とした場合(例えばIc=5A)のピークトルクで、各
開度ψにおけるその電流でのトルクを規格化する、即
ち、各トルクをピークトルクで除すると、規格化された
トルク、つまり、各トルクをピークトルクで除したピー
クトルク比は、コイル電流Icに拘わらず、ほぼ図3
(a)に示すようになる。この図から、開度ψ=20〜
75度の範囲では、ピークトルク比が略1.0である
が、ψ=0〜20、75〜90度の範囲では、ピークト
ルク比がψ=0または90に向かうほど徐々に低下する
こと、つまり、得られるトルクが小さくなることが判
る。また、その低下の割合は、コイル電流Icにあまり
影響されないことが判る。このような特性のモータ1を
フィードバック制御により駆動すると、同じコイル電流
Ic(例えば、Ic=2A)を流しても、開度ψ=0〜
20、75〜90度の範囲では、それによって得られる
トルクTが、開度ψ=20〜75度の場合より小さくな
るので、揺動に際して十分なトルクが得られず、スロッ
トル弁開閉の応答性が低下する。
とした場合(例えばIc=5A)のピークトルクで、各
開度ψにおけるその電流でのトルクを規格化する、即
ち、各トルクをピークトルクで除すると、規格化された
トルク、つまり、各トルクをピークトルクで除したピー
クトルク比は、コイル電流Icに拘わらず、ほぼ図3
(a)に示すようになる。この図から、開度ψ=20〜
75度の範囲では、ピークトルク比が略1.0である
が、ψ=0〜20、75〜90度の範囲では、ピークト
ルク比がψ=0または90に向かうほど徐々に低下する
こと、つまり、得られるトルクが小さくなることが判
る。また、その低下の割合は、コイル電流Icにあまり
影響されないことが判る。このような特性のモータ1を
フィードバック制御により駆動すると、同じコイル電流
Ic(例えば、Ic=2A)を流しても、開度ψ=0〜
20、75〜90度の範囲では、それによって得られる
トルクTが、開度ψ=20〜75度の場合より小さくな
るので、揺動に際して十分なトルクが得られず、スロッ
トル弁開閉の応答性が低下する。
【0022】ところで、駆動回路24は、前記したよう
に、PWM方式でモータ1を駆動する。この駆動方式に
おいては、コイル電流Icは、印加するパルス波のデュ
ーティ比に比例する。即ち、デューティ比が増加する
と、それに比例してコイル電流Icも増加する関係を有
する。そこで、上記モータ1の特性(図2(b)参照)
を、以下のようにして補償する。まず、予め、図3
(a)にグラフに示すピークトルク比の逆数を、各実開
度ψs(スロットル開度信号Sig1)について求め、
これを開度補償係数Ko(Ko≧1)とする(図3
(b)参照)。このグラフから判るように、ψ=0〜2
0、75〜90度の範囲において、開度補償係数Ko
は、1より大きく、かつψ=0または90度の近づくほ
ど大きくされている。ついで、図4に示すように、この
ECU15のうち、コンピュータ23の機能を以下のよ
うにする。まず、PID演算手段23Aにおいて、第
1,第2A/Dコンバータ21,22によって得た、ス
ロットル開度信号Sig1と要求開度信号Sig2とか
ら、公知のPID制御方式に基づき駆動回路24の駆動
制御量であるデューティー比Dを求める。ついで、制御
量補償手段23Bにおいて、このデューティ比Dを、実
開度ψs(スロットル開度信号Sig1)についての開
度補償係数Koで補償して、補償されたデューティ比
(開度補償済デューティ比)Daを求める。具体的に
は、デューティ比Dに開度補償係数Koを掛けて、開度
補償済デューティ比Daを得る。その後、開度補償済デ
ューティ比Daに基づいて駆動回路24でモータ1を駆
動する。
に、PWM方式でモータ1を駆動する。この駆動方式に
おいては、コイル電流Icは、印加するパルス波のデュ
ーティ比に比例する。即ち、デューティ比が増加する
と、それに比例してコイル電流Icも増加する関係を有
する。そこで、上記モータ1の特性(図2(b)参照)
を、以下のようにして補償する。まず、予め、図3
(a)にグラフに示すピークトルク比の逆数を、各実開
度ψs(スロットル開度信号Sig1)について求め、
これを開度補償係数Ko(Ko≧1)とする(図3
(b)参照)。このグラフから判るように、ψ=0〜2
0、75〜90度の範囲において、開度補償係数Ko
は、1より大きく、かつψ=0または90度の近づくほ
ど大きくされている。ついで、図4に示すように、この
ECU15のうち、コンピュータ23の機能を以下のよ
うにする。まず、PID演算手段23Aにおいて、第
1,第2A/Dコンバータ21,22によって得た、ス
ロットル開度信号Sig1と要求開度信号Sig2とか
ら、公知のPID制御方式に基づき駆動回路24の駆動
制御量であるデューティー比Dを求める。ついで、制御
量補償手段23Bにおいて、このデューティ比Dを、実
開度ψs(スロットル開度信号Sig1)についての開
度補償係数Koで補償して、補償されたデューティ比
(開度補償済デューティ比)Daを求める。具体的に
は、デューティ比Dに開度補償係数Koを掛けて、開度
補償済デューティ比Daを得る。その後、開度補償済デ
ューティ比Daに基づいて駆動回路24でモータ1を駆
動する。
【0023】上記した駆動制御量の演算と補償につい
て、図5に示すフローチャートに従って説明すると、以
下のようになる。まず、ステップS1において、要求開
度ψr(要求開度信号Sig2)と、実開度ψs(実開
度信号Sig1)との偏差△ψ(=ψr−ψs)を計算
する。ステップS2において、偏差△ψに基づき、駆動
制御量(デューティ比D)を演算する。本実施形態で
は、公知のPID制御方式により、デューティ比D(−
1≦D≦1)を算出する。さらに、ステップS3におい
て、予め求めておいた図3(b)に示すグラフに基づ
き、実開度ψs(実開度信号Sig1)から、開度補償
係数Koを算出する。具体的には、予め、実開度ψsと
開度補償係数Koとを関連づけたマップを形成して、図
示しないRAM等に記憶しておき、実開度ψsに応じ
て、開度補償係数Koを選択する。
て、図5に示すフローチャートに従って説明すると、以
下のようになる。まず、ステップS1において、要求開
度ψr(要求開度信号Sig2)と、実開度ψs(実開
度信号Sig1)との偏差△ψ(=ψr−ψs)を計算
する。ステップS2において、偏差△ψに基づき、駆動
制御量(デューティ比D)を演算する。本実施形態で
は、公知のPID制御方式により、デューティ比D(−
1≦D≦1)を算出する。さらに、ステップS3におい
て、予め求めておいた図3(b)に示すグラフに基づ
き、実開度ψs(実開度信号Sig1)から、開度補償
係数Koを算出する。具体的には、予め、実開度ψsと
開度補償係数Koとを関連づけたマップを形成して、図
示しないRAM等に記憶しておき、実開度ψsに応じ
て、開度補償係数Koを選択する。
【0024】ついで、ステップS4において、デューテ
ィ比Dを補償して開度補償済デューティ比Daを算出す
る。具体的には、Da=D×Koとする。これにより、
本実施形態においては、ψ(ψs)=0〜20、75〜
90度の範囲で、補償前のデューティー比Dが、開度補
償係数Koによってかさ上げされる。不足したトルクを
補うためにコイル電流Icを増加させるには、これと比
例するデューティ比Dを増加させればよいからである。
上記したように、PWM方式でモータ1を駆動した場合
には、コイル電流Icはデューティ比Dに比例する。従
って、図2(b)に示すモータ1の特性は、パラメータ
をコイル電流Icから、これに対応するデューティ比D
(例えば、Ic=1Aとなるデューティ比D=10%な
ど)に置き換えても、変化しない。一方ステップS4で
は、各実開度ψsについて、図3(b)に示す値の開度
補償係数Koで補償して、開度補償済デューティ比Da
を得ている。従って、この開度補償済デューティ比Da
によって与えられるトルクTは、実開度ψsに拘わら
ず、略一定となることが判る。ついで、ステップS5に
おいて、開度補償済デューティ比Daを出力する。する
と、この開度補償済デューティ比Daに基づいて駆動回
路24が駆動され、モータ1に所定のコイル電流Icが
流される。このとき、スロットル制御システム10は、
あたかも開度−トルク特性がフラットなモータを用いた
場合と同じようにフィードバック制御され、全開度範囲
(ψ=0〜90度)にわたって、良好な応答性を得るこ
とができる。
ィ比Dを補償して開度補償済デューティ比Daを算出す
る。具体的には、Da=D×Koとする。これにより、
本実施形態においては、ψ(ψs)=0〜20、75〜
90度の範囲で、補償前のデューティー比Dが、開度補
償係数Koによってかさ上げされる。不足したトルクを
補うためにコイル電流Icを増加させるには、これと比
例するデューティ比Dを増加させればよいからである。
上記したように、PWM方式でモータ1を駆動した場合
には、コイル電流Icはデューティ比Dに比例する。従
って、図2(b)に示すモータ1の特性は、パラメータ
をコイル電流Icから、これに対応するデューティ比D
(例えば、Ic=1Aとなるデューティ比D=10%な
ど)に置き換えても、変化しない。一方ステップS4で
は、各実開度ψsについて、図3(b)に示す値の開度
補償係数Koで補償して、開度補償済デューティ比Da
を得ている。従って、この開度補償済デューティ比Da
によって与えられるトルクTは、実開度ψsに拘わら
ず、略一定となることが判る。ついで、ステップS5に
おいて、開度補償済デューティ比Daを出力する。する
と、この開度補償済デューティ比Daに基づいて駆動回
路24が駆動され、モータ1に所定のコイル電流Icが
流される。このとき、スロットル制御システム10は、
あたかも開度−トルク特性がフラットなモータを用いた
場合と同じようにフィードバック制御され、全開度範囲
(ψ=0〜90度)にわたって、良好な応答性を得るこ
とができる。
【0025】(実施形態2)ついで、コイルに流すコイ
ル電流の向きによって異なる角度−トルク特性を有する
モータを用いた場合について、説明する。本実施形態の
スロットル制御システム10aは、図1に示すように、
上記実施形態1で説明したスロットル制御システム10
とほぼ同様であり、特性の若干異なるモータ1aを用
い、コンピュータ23における演算が若干異なるのみで
あるので、同様な部分には同じ符号を付し、説明を省略
する。本実施形態で用いるモータ1aは、上記実施形態
1に使用したモータ1とほぼ同等であるが、図6(a)
および図7(a)に示すように、角度−トルク特性が、
コイル9に流すコイル電流Icの向き(正負)によって
異なる。即ち、図6(a)と図7(a)に示すグラフを
対比すれば判るように、角度θが増える方向(正方向)
に揺動させようとして、正方向のコイル電流Icを流し
た場合(図6(a)参照)に得られる正方向のトルクの
ピークが、やや角度θの小さい側(本実施形態では、θ
=60〜120度)、即ち、開度ψの小さい側(ψ=1
0〜70度)に偏っている。一方、角度θが減る方向
(負方向)に揺動させようとして、負方向のコイル電流
Icを流した場合(図7(a)参照)に得られる負方向
のトルクのピークが、やや角度θの大きい側(本実施形
態では、θ=80〜130度)、即ち、開度ψの大きい
側(ψ=20〜80度)に偏っている。
ル電流の向きによって異なる角度−トルク特性を有する
モータを用いた場合について、説明する。本実施形態の
スロットル制御システム10aは、図1に示すように、
上記実施形態1で説明したスロットル制御システム10
とほぼ同様であり、特性の若干異なるモータ1aを用
い、コンピュータ23における演算が若干異なるのみで
あるので、同様な部分には同じ符号を付し、説明を省略
する。本実施形態で用いるモータ1aは、上記実施形態
1に使用したモータ1とほぼ同等であるが、図6(a)
および図7(a)に示すように、角度−トルク特性が、
コイル9に流すコイル電流Icの向き(正負)によって
異なる。即ち、図6(a)と図7(a)に示すグラフを
対比すれば判るように、角度θが増える方向(正方向)
に揺動させようとして、正方向のコイル電流Icを流し
た場合(図6(a)参照)に得られる正方向のトルクの
ピークが、やや角度θの小さい側(本実施形態では、θ
=60〜120度)、即ち、開度ψの小さい側(ψ=1
0〜70度)に偏っている。一方、角度θが減る方向
(負方向)に揺動させようとして、負方向のコイル電流
Icを流した場合(図7(a)参照)に得られる負方向
のトルクのピークが、やや角度θの大きい側(本実施形
態では、θ=80〜130度)、即ち、開度ψの大きい
側(ψ=20〜80度)に偏っている。
【0026】このような特性は、例えば、固定子4の断
面積(磁路断面積)を小さくしたときに生じやすい。こ
の原因は、以下のようなものと考えられる。固定子4に
は、可動子2のN極部分5のN極およびS極部分6のS
極によって固定子4内に生じる磁束と、コイル9に流す
コイル電流Icによって固定子4内に生じる磁束とがあ
る。直流トルクモータのトルクは、コイル電流によって
増減する磁束量の変化量に概略比例するのであるが、固
定子4の磁路断面積が小さいと、2つの磁束の向きが一
致した場合に生じる磁束量が飽和して、コイル電流Ic
によって生じる磁束量が余り増加せず、磁束量の変化量
が小さくなる。このため、これに比例して生じるトルク
も小さくなる。容易に判るように、角度θが小さい(例
えばθ=50〜70度)場合、コイルに正のコイル電流
(Ic>0)を流したときに、磁束の向きが一致するの
で、この部分でトルクが低下し、トルクのピークが角度
θの大きい側に偏る(図6(a)参照)。また、逆に、
角度θが大きい(例えば、θ=120〜140度)場
合、負のコイル電流(Ic<0)を流したときに、磁束
の向きが一致するので、この部分でトルクが低下し、ト
ルクのピークが角度θの小さい側に偏る(図7(a)参
照)のである。
面積(磁路断面積)を小さくしたときに生じやすい。こ
の原因は、以下のようなものと考えられる。固定子4に
は、可動子2のN極部分5のN極およびS極部分6のS
極によって固定子4内に生じる磁束と、コイル9に流す
コイル電流Icによって固定子4内に生じる磁束とがあ
る。直流トルクモータのトルクは、コイル電流によって
増減する磁束量の変化量に概略比例するのであるが、固
定子4の磁路断面積が小さいと、2つの磁束の向きが一
致した場合に生じる磁束量が飽和して、コイル電流Ic
によって生じる磁束量が余り増加せず、磁束量の変化量
が小さくなる。このため、これに比例して生じるトルク
も小さくなる。容易に判るように、角度θが小さい(例
えばθ=50〜70度)場合、コイルに正のコイル電流
(Ic>0)を流したときに、磁束の向きが一致するの
で、この部分でトルクが低下し、トルクのピークが角度
θの大きい側に偏る(図6(a)参照)。また、逆に、
角度θが大きい(例えば、θ=120〜140度)場
合、負のコイル電流(Ic<0)を流したときに、磁束
の向きが一致するので、この部分でトルクが低下し、ト
ルクのピークが角度θの小さい側に偏る(図7(a)参
照)のである。
【0027】このような特性を生じる原因はさておき、
このような特性を持つモータ1aを用いる場合、上記実
施形態1に示したように補償しても、補償が不的確、不
十分となりやすい。そこで、まず、図6(a)に示す正
のコイル電流Icによる開度−トルク特性から、上記実
施形態1と同様にして、正方向のコイル電流Icを流す
場合、即ち、スロットル弁13を開方向に揺動し、開度
ψを大きくする場合の開度補償係数Kopを求める(図
6(b)参照)。同様に、図7(a)に示す負のコイル
電流Icによる開度−トルク特性から、負方向のコイル
電流Icを流す場合、即ち、スロットル弁13を閉方向
に揺動し、開度ψを小さくする場合の開度補償係数Ko
nを求める(図7(b)参照)。
このような特性を持つモータ1aを用いる場合、上記実
施形態1に示したように補償しても、補償が不的確、不
十分となりやすい。そこで、まず、図6(a)に示す正
のコイル電流Icによる開度−トルク特性から、上記実
施形態1と同様にして、正方向のコイル電流Icを流す
場合、即ち、スロットル弁13を開方向に揺動し、開度
ψを大きくする場合の開度補償係数Kopを求める(図
6(b)参照)。同様に、図7(a)に示す負のコイル
電流Icによる開度−トルク特性から、負方向のコイル
電流Icを流す場合、即ち、スロットル弁13を閉方向
に揺動し、開度ψを小さくする場合の開度補償係数Ko
nを求める(図7(b)参照)。
【0028】ついで、図8に示すフローチャートに従っ
て、コンピュータ23で演算する。なお、この図に示す
フローチャートは、実施形態1において示したフローチ
ャート(図5参照)と、ステップS1,S2,S4,S
5は同様であるので、異なる部分を中心に説明する。ま
ず、ステップS1で偏差△ψを求めた後、ステップS2
において、この偏差△ψに基づいて駆動制御量であるデ
ューティ比D(−1≦D≦1)を求める。ついで、ステ
ップS21において、デューティ比Dの正負を判別す
る。上記したように、モータ1aに流すコイル電流Ic
の正負により、開度−トルク特性が異なるからである。
て、コンピュータ23で演算する。なお、この図に示す
フローチャートは、実施形態1において示したフローチ
ャート(図5参照)と、ステップS1,S2,S4,S
5は同様であるので、異なる部分を中心に説明する。ま
ず、ステップS1で偏差△ψを求めた後、ステップS2
において、この偏差△ψに基づいて駆動制御量であるデ
ューティ比D(−1≦D≦1)を求める。ついで、ステ
ップS21において、デューティ比Dの正負を判別す
る。上記したように、モータ1aに流すコイル電流Ic
の正負により、開度−トルク特性が異なるからである。
【0029】ここで、デューティ比Dが正(D≧0)の
場合には、ステップS22に進み、上記実施形態1にお
けるステップS3と同様にして、実開度ψsから開度補
償係数Kopを算出する。なお、実施形態1で説明した
のと同様に、実開度ψsと開度補償係数Kopが関連づ
けられて記憶されている場合には、実開度ψsに従って
開度補償係数Kopを選択しても良い。一方、デューテ
ィ比Dが負(D<0)の場合には、ステップS23に進
み、実開度ψsから開度補償係数Konを算出する。な
お、実開度ψsと開度補償係数Konとが関連づけられ
て記憶されている場合には、実開度ψsに従って開度補
償係数Konを選択しても良い。
場合には、ステップS22に進み、上記実施形態1にお
けるステップS3と同様にして、実開度ψsから開度補
償係数Kopを算出する。なお、実施形態1で説明した
のと同様に、実開度ψsと開度補償係数Kopが関連づ
けられて記憶されている場合には、実開度ψsに従って
開度補償係数Kopを選択しても良い。一方、デューテ
ィ比Dが負(D<0)の場合には、ステップS23に進
み、実開度ψsから開度補償係数Konを算出する。な
お、実開度ψsと開度補償係数Konとが関連づけられ
て記憶されている場合には、実開度ψsに従って開度補
償係数Konを選択しても良い。
【0030】ついで、ステップS22,S23のいずれ
に進んだ場合も、ステップS4において、開度補償済デ
ューティ比Daを算出する。具体的には、Da=D×K
op、またはDa=D×Konの式に従って計算する。
なお、図8のステップS4においては、2つの開度補償
係数Kop、Konのいずれかを示す意味で、Koと略
記した。さらに、ステップS5において、求めた開度補
償済デューティ比Daを出力し、これにより、駆動回路
24でモータ1aの所定のコイル電流Icを流す。これ
により、スロットル制御システム10aは、あたかも開
度−トルク特性がフラットで、正負のコイル電流Icで
同じ特性を有するモータを用いた場合と同じようにフィ
ードバック制御され、全開度範囲(ψ=0〜90度)に
わたって、良好な応答性を得ることができる。
に進んだ場合も、ステップS4において、開度補償済デ
ューティ比Daを算出する。具体的には、Da=D×K
op、またはDa=D×Konの式に従って計算する。
なお、図8のステップS4においては、2つの開度補償
係数Kop、Konのいずれかを示す意味で、Koと略
記した。さらに、ステップS5において、求めた開度補
償済デューティ比Daを出力し、これにより、駆動回路
24でモータ1aの所定のコイル電流Icを流す。これ
により、スロットル制御システム10aは、あたかも開
度−トルク特性がフラットで、正負のコイル電流Icで
同じ特性を有するモータを用いた場合と同じようにフィ
ードバック制御され、全開度範囲(ψ=0〜90度)に
わたって、良好な応答性を得ることができる。
【0031】(実施形態3)さらに、コイル電流が大き
くなるほどトルクの増加が少なくなる角度−トルク特性
を有するモータを用いた場合について、説明する。本実
施形態のスロットル制御システム10bは、図1に示す
ように、上記実施形態1で説明したスロットル制御シス
テム10とほぼ同様であり、特性の若干異なるモータ1
bを用い、コンピュータ23における演算も若干異なる
のみであるので、同様な部分には同じ符号を付し、説明
を省略する。本実施形態で用いるモータ1bは、上記実
施形態1および2に使用したモータ1、1aとほぼ同等
であるが、図9(a)の角度(開度)−トルク特性に示
すように、コイル電流Icが、Ic=1A,2A,3
A,4A,5Aというように増加させても、ピークトル
クTp(例えば、角度θ=70〜130度(開度ψ=2
0〜80)におけるトルクTの値)が、コイル電流Ic
に比例せず、トルクTの増加が頭打ちになる。即ち、コ
イル電流Icとこの電流下で得られるピークトルクTp
との関係を示す図9(b)のグラフから判るように、細
い直線で示す理想のモータの特性(Tp∝Ic)に対
し、モータ1bでは、コイル電流Icの増加と共に、ピ
ークトルクTpがこの理想の特性から下方にずれる特性
となっている。なお、コイル電流Icが負(Ic<0)
の場合の特性を示さなかったが、同様にコイル電流Ic
に比例せずトルクTが頭打ちとなり、さらに、上記実施
形態2の場合と同様に、図9(a)に示すグラフとは逆
に、トルクのピークが角度θ(開度ψ)の小さい側に偏
在している。
くなるほどトルクの増加が少なくなる角度−トルク特性
を有するモータを用いた場合について、説明する。本実
施形態のスロットル制御システム10bは、図1に示す
ように、上記実施形態1で説明したスロットル制御シス
テム10とほぼ同様であり、特性の若干異なるモータ1
bを用い、コンピュータ23における演算も若干異なる
のみであるので、同様な部分には同じ符号を付し、説明
を省略する。本実施形態で用いるモータ1bは、上記実
施形態1および2に使用したモータ1、1aとほぼ同等
であるが、図9(a)の角度(開度)−トルク特性に示
すように、コイル電流Icが、Ic=1A,2A,3
A,4A,5Aというように増加させても、ピークトル
クTp(例えば、角度θ=70〜130度(開度ψ=2
0〜80)におけるトルクTの値)が、コイル電流Ic
に比例せず、トルクTの増加が頭打ちになる。即ち、コ
イル電流Icとこの電流下で得られるピークトルクTp
との関係を示す図9(b)のグラフから判るように、細
い直線で示す理想のモータの特性(Tp∝Ic)に対
し、モータ1bでは、コイル電流Icの増加と共に、ピ
ークトルクTpがこの理想の特性から下方にずれる特性
となっている。なお、コイル電流Icが負(Ic<0)
の場合の特性を示さなかったが、同様にコイル電流Ic
に比例せずトルクTが頭打ちとなり、さらに、上記実施
形態2の場合と同様に、図9(a)に示すグラフとは逆
に、トルクのピークが角度θ(開度ψ)の小さい側に偏
在している。
【0032】このような特性を持つモータ1bを用いる
場合、上記実施形態1または2のように補償しても、補
償が不十分となりやすい。早く応答するために大きなト
ルクが必要であるとして大きなコイル電流Icを流す場
合ほど、得られるトルクがさほど増えないためである。
そこで、まず、図9(b)に示すコイル電流Ic−ピー
クトルクTp特性から、各コイル電流Icにおける、モ
ータ1bで得られる現実のピークトルクTpを理想のピ
ークトルクTpiで除した、現実/理想トルク比Tp/
Tpiを算出すると、図10(a)に示すグラフとな
る。ここで、本実施形態では、上記実施形態1,2と同
様に、PWM方式の駆動回路24で、コイル電流Icを
制御するので、コイル電流Icと駆動回路24に入力す
るデューティ比Dとは比例関係にある。従って、不足し
たトルクを補うためにコイル電流Icを増加させるに
は、これと比例するデューティ比Dを増加させればよ
い。グラフの横軸を、コイル電流Icからこれに対応し
た値のデューティ比Dに置き換え、さらに、上記で求め
た現実/理想トルク比Tp/Tpiの逆数を、電流補償
係数Kc(=Tpi/Tp)として求めると、図10
(b)に示すグラフとなる。
場合、上記実施形態1または2のように補償しても、補
償が不十分となりやすい。早く応答するために大きなト
ルクが必要であるとして大きなコイル電流Icを流す場
合ほど、得られるトルクがさほど増えないためである。
そこで、まず、図9(b)に示すコイル電流Ic−ピー
クトルクTp特性から、各コイル電流Icにおける、モ
ータ1bで得られる現実のピークトルクTpを理想のピ
ークトルクTpiで除した、現実/理想トルク比Tp/
Tpiを算出すると、図10(a)に示すグラフとな
る。ここで、本実施形態では、上記実施形態1,2と同
様に、PWM方式の駆動回路24で、コイル電流Icを
制御するので、コイル電流Icと駆動回路24に入力す
るデューティ比Dとは比例関係にある。従って、不足し
たトルクを補うためにコイル電流Icを増加させるに
は、これと比例するデューティ比Dを増加させればよ
い。グラフの横軸を、コイル電流Icからこれに対応し
た値のデューティ比Dに置き換え、さらに、上記で求め
た現実/理想トルク比Tp/Tpiの逆数を、電流補償
係数Kc(=Tpi/Tp)として求めると、図10
(b)に示すグラフとなる。
【0033】そこで、図11に示すフローチャートに従
って、コンピュータ23で演算する。なお、この図に示
すフローチャートは、実施形態2において示したフロー
チャート(図8参照)と、ステップS1,S2,S2
1,S22,S23は同様であるので、異なる部分を中
心に説明する。まず、ステップS1で偏差△ψを求めた
後、ステップS2において、この偏差△ψに基づいて駆
動制御量であるデューティ比D(−1≦D≦1)を求め
る。ついで、ステップS21において、デューティ比D
の正負を判別する。上記したように、モータ1aに流す
コイル電流Icの正負により、開度−トルク特性が異な
るからである。ここで、デューティ比Dが正(D≧0)
の場合、ステップS22において、実開度ψsから開度
補償係数Kopを算出する。一方、デューティ比Dが負
(D<0)の場合、ステップS23において、実開度ψ
sから開度補償係数Konを算出する。
って、コンピュータ23で演算する。なお、この図に示
すフローチャートは、実施形態2において示したフロー
チャート(図8参照)と、ステップS1,S2,S2
1,S22,S23は同様であるので、異なる部分を中
心に説明する。まず、ステップS1で偏差△ψを求めた
後、ステップS2において、この偏差△ψに基づいて駆
動制御量であるデューティ比D(−1≦D≦1)を求め
る。ついで、ステップS21において、デューティ比D
の正負を判別する。上記したように、モータ1aに流す
コイル電流Icの正負により、開度−トルク特性が異な
るからである。ここで、デューティ比Dが正(D≧0)
の場合、ステップS22において、実開度ψsから開度
補償係数Kopを算出する。一方、デューティ比Dが負
(D<0)の場合、ステップS23において、実開度ψ
sから開度補償係数Konを算出する。
【0034】ついで、ステップS22,S23のいずれ
に進んだ場合も、ステップS31において、デューティ
比Dから電流補償係数Kcを算出する。なお、デューテ
ィ比Dと電流補償係数Kcとが関連づけられて図示しな
いRAM等に記憶されている場合には、デューティ比D
に従って電流補償係数Kcを選択しても良い。さらに、
ステップS32において、電流・開度補償済デューティ
比Dbを算出する。具体的には、Db=Da×Kc、即
ち、Db=D×Kop×Kc、またはDb=D×Kon
×Kcの式に従って計算する。なお、図11のステップ
32においては、2つの開度補償係数Kop、Konの
いずれかを示す意味で、Koと略記した。さらに、ステ
ップS33において、求めた電流・開度補償済デューテ
ィ比Dbを出力し、これにより、駆動回路24でモータ
1bの所定のコイル電流Icを流す。これにより、スロ
ットル制御システム10bは、あたかも開度−トルク特
性がフラットで、正負のコイル電流Icで同じ特性を有
し、しかも、トルクがコイル電流に比例して得られる理
想のモータを用いた場合と同じようにフィードバック制
御され、全開度範囲(ψ=0〜90度)にわたって、し
かもコイル電流に依存しない、良好な応答性を得ること
ができる。
に進んだ場合も、ステップS31において、デューティ
比Dから電流補償係数Kcを算出する。なお、デューテ
ィ比Dと電流補償係数Kcとが関連づけられて図示しな
いRAM等に記憶されている場合には、デューティ比D
に従って電流補償係数Kcを選択しても良い。さらに、
ステップS32において、電流・開度補償済デューティ
比Dbを算出する。具体的には、Db=Da×Kc、即
ち、Db=D×Kop×Kc、またはDb=D×Kon
×Kcの式に従って計算する。なお、図11のステップ
32においては、2つの開度補償係数Kop、Konの
いずれかを示す意味で、Koと略記した。さらに、ステ
ップS33において、求めた電流・開度補償済デューテ
ィ比Dbを出力し、これにより、駆動回路24でモータ
1bの所定のコイル電流Icを流す。これにより、スロ
ットル制御システム10bは、あたかも開度−トルク特
性がフラットで、正負のコイル電流Icで同じ特性を有
し、しかも、トルクがコイル電流に比例して得られる理
想のモータを用いた場合と同じようにフィードバック制
御され、全開度範囲(ψ=0〜90度)にわたって、し
かもコイル電流に依存しない、良好な応答性を得ること
ができる。
【0035】なお、上記実施形態3では、図11のフロ
ーチャートに示すように、開度補償係数KopまたはK
onを求め(ステップS22,S23)、その後、電流
補償係数Kcを求めた(ステップ31)が、電流補償係
数Kcを先に求めても良い。また、デューティ比Dに、
開度補償係数KopまたはKonと、電流補償係数Ko
とを、かけ算して一挙に電流・開度補償済デューティ比
Dbを求め、2種の補償係数による補償を1つのステッ
プ(ステップS32)で行った。しかし、デューティ比
Dに、2種の補償係数のうちのいずれかを先に掛け、そ
の後、残りの補償係数を掛けて電流・開度補償済デュー
ティ比Dbを求めても良い。例えば、D×Ko(=D
a)を先に行って、開度についての補償を行い、その
後、Da×Kcを行って、電流についての補償を行う。
また、この逆でも良い。
ーチャートに示すように、開度補償係数KopまたはK
onを求め(ステップS22,S23)、その後、電流
補償係数Kcを求めた(ステップ31)が、電流補償係
数Kcを先に求めても良い。また、デューティ比Dに、
開度補償係数KopまたはKonと、電流補償係数Ko
とを、かけ算して一挙に電流・開度補償済デューティ比
Dbを求め、2種の補償係数による補償を1つのステッ
プ(ステップS32)で行った。しかし、デューティ比
Dに、2種の補償係数のうちのいずれかを先に掛け、そ
の後、残りの補償係数を掛けて電流・開度補償済デュー
ティ比Dbを求めても良い。例えば、D×Ko(=D
a)を先に行って、開度についての補償を行い、その
後、Da×Kcを行って、電流についての補償を行う。
また、この逆でも良い。
【0036】以上において、本発明を実施形態に即して
説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるもので
はなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適
用できることはいうまでもない。例えば、上記実施形態
1〜3では、フィードバック制御の手法として、PID
制御を用いたが、PI制御や、ロバスト制御、H∞制御
など他の制御方式で制御しても良いことは明らかであ
る。さらに、上記実施形態1〜3では、モータ1,1
a、1bを駆動する駆動回路24として、PWM方式の
駆動回路を用い、コンピュータ23で演算する駆動制御
量としてデューティ比Dを用いた、しかし、その他の駆
動回路、例えば、電流量を制御可能な直流電流源によっ
てモータを駆動しても良く、また、駆動制御量として
は、駆動回路の駆動条件を変更できる物理量、例えば、
電圧、電流、周波数など、であればいずれのものであっ
てもよい。また、上記実施形態1〜3では、予め駆動制
御量(デューティ比D)を演算し、これに開度補償係数
Koを掛けて補償したが、例えば、実開度ψsに応じて
比例ゲイン、積分ゲインおよび微分ゲインを適当に変更
した上でPID方式による駆動制御量(デューティ比
D)を演算するなど、駆動制御量の演算自体に実開度依
存性を組み入れて演算しても良い。
説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるもので
はなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適
用できることはいうまでもない。例えば、上記実施形態
1〜3では、フィードバック制御の手法として、PID
制御を用いたが、PI制御や、ロバスト制御、H∞制御
など他の制御方式で制御しても良いことは明らかであ
る。さらに、上記実施形態1〜3では、モータ1,1
a、1bを駆動する駆動回路24として、PWM方式の
駆動回路を用い、コンピュータ23で演算する駆動制御
量としてデューティ比Dを用いた、しかし、その他の駆
動回路、例えば、電流量を制御可能な直流電流源によっ
てモータを駆動しても良く、また、駆動制御量として
は、駆動回路の駆動条件を変更できる物理量、例えば、
電圧、電流、周波数など、であればいずれのものであっ
てもよい。また、上記実施形態1〜3では、予め駆動制
御量(デューティ比D)を演算し、これに開度補償係数
Koを掛けて補償したが、例えば、実開度ψsに応じて
比例ゲイン、積分ゲインおよび微分ゲインを適当に変更
した上でPID方式による駆動制御量(デューティ比
D)を演算するなど、駆動制御量の演算自体に実開度依
存性を組み入れて演算しても良い。
【図1】スロットル制御システムの構成を示す説明図で
ある。
ある。
【図2】(a)は実施形態1にかかる直流トルクモータ
の説明図であり、(b)はその揺動角度(開度)−トル
ク特性を示すグラフである。
の説明図であり、(b)はその揺動角度(開度)−トル
ク特性を示すグラフである。
【図3】(a)はスロットル弁の開度とモータのピーク
トルク比との関係のグラフ、(b)は開度と開度補償係
数との関係を示すグラフである。
トルク比との関係のグラフ、(b)は開度と開度補償係
数との関係を示すグラフである。
【図4】図1に示すコンピュータの機能を示す説明図で
ある。
ある。
【図5】コンピュータにおける演算のフローチャートで
ある。
ある。
【図6】実施形態2にかかり、コイル電流の正負により
特性の異なる直流トルクモータに関し、(a)は正のコ
イル電流による揺動角度(開度)−トルク特性を示すグ
ラフであり、(b)はこれによって得られる開度と開度
補償係数との関係を示すグラフである。
特性の異なる直流トルクモータに関し、(a)は正のコ
イル電流による揺動角度(開度)−トルク特性を示すグ
ラフであり、(b)はこれによって得られる開度と開度
補償係数との関係を示すグラフである。
【図7】実施形態2にかかり、コイル電流の正負により
特性の異なる直流トルクモータに関し、(a)は負のコ
イル電流による揺動角度(開度)−トルク特性を示すグ
ラフであり、(b)はこれによって得られる開度と開度
補償係数との関係を示すグラフである。
特性の異なる直流トルクモータに関し、(a)は負のコ
イル電流による揺動角度(開度)−トルク特性を示すグ
ラフであり、(b)はこれによって得られる開度と開度
補償係数との関係を示すグラフである。
【図8】実施形態2にかかり、コンピュータにおける演
算のフローチャートである。
算のフローチャートである。
【図9】実施形態3にかかり、コイル電流の増加と共に
トルクの増加が鈍化する特性の異なる直流トルクモータ
に関し、(a)は揺動角度−トルク特性を示すグラフで
あり、(b)はコイル電流−トルク特性を示すグラフで
ある。
トルクの増加が鈍化する特性の異なる直流トルクモータ
に関し、(a)は揺動角度−トルク特性を示すグラフで
あり、(b)はコイル電流−トルク特性を示すグラフで
ある。
【図10】(a)はコイル電流と現実/理想トルク比と
の関係のグラフ、(b)はデューティー比と電流補償係
数との関係を示すグラフである。
の関係のグラフ、(b)はデューティー比と電流補償係
数との関係を示すグラフである。
【図11】実施形態3にかかり、コンピュータにおける
演算のフローチャートである。
演算のフローチャートである。
10,10a,10b スロットル制御システム 1,1a,1b モータ 2 可動子 3 軸 4 固定子 5 N極部分 6 S極部分 7,8 磁極部 9 コイル 11 スロットル軸 12 吸気管 13 スロットル弁 14 スロットル開度センサ 15 エンジン制御ユニット(E
CU) 16 アクセルセンサ 21,22 A/Dコンバータ 23 コンピュータ 24 駆動回路 θ 揺動角度 ψ 開度
CU) 16 アクセルセンサ 21,22 A/Dコンバータ 23 コンピュータ 24 駆動回路 θ 揺動角度 ψ 開度
Claims (4)
- 【請求項1】 機関吸気系に介挿されるスロットル弁を
備えるスロットル軸と、 上記スロットル軸を所定の揺動角度範囲内で揺動させて
上記スロットル弁を開閉させる直流トルクモータと、 上記スロットル弁の要求開度を設定する要求開度設定手
段と、 上記スロットル弁の実開度を検出するスロットル開度セ
ンサと、 上記要求開度設定手段により設定される要求開度と上記
スロットル開度センサにより検出される実開度との偏差
を用いて駆動制御量を演算し、この駆動制御量に基づい
て上記直流トルクモータを駆動する駆動制御手段と、を
備えるスロットル制御システムにおいて、 上記直流トルクモータは、実開度に依存したトルク特性
を有し、 上記駆動制御手段は、上記実開度によるトルク特性の違
いを補償した上記駆動制御量を演算することを特徴とす
るスロットル制御システム。 - 【請求項2】 請求項1に記載のスロットル制御システ
ムであって、 前記駆動制御手段は、前記実開度に対応して与えられる
開度補償係数によって前記駆動制御量を補償する制御量
補償手段を含むことを特徴とするスロットル制御システ
ム。 - 【請求項3】 請求項2に記載のスロットル制御システ
ムであって、 前記制御量補償手段は、 補償前の前記駆動制御量から、この駆動制御量によって
前記直流トルクモータのコイルに流されるコイル電流の
正負を判別する電流極性判別手段を備え、 上記コイル電流の正負により、用いる上記開度補償係数
を変更することを特徴とするスロットル制御システム。 - 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載のスロッ
トル制御システムであって、 前記直流トルクモータは、コイル電流に依存したトルク
特性を有し、 前記制御量補償手段は、 前記補償前の駆動制御量に応じて与えられる電流補償係
数によっても、上記駆動制御量を補償することを特徴と
するスロットル制御システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14343598A JPH11336573A (ja) | 1998-05-25 | 1998-05-25 | スロットル制御システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14343598A JPH11336573A (ja) | 1998-05-25 | 1998-05-25 | スロットル制御システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11336573A true JPH11336573A (ja) | 1999-12-07 |
Family
ID=15338652
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14343598A Pending JPH11336573A (ja) | 1998-05-25 | 1998-05-25 | スロットル制御システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11336573A (ja) |
-
1998
- 1998-05-25 JP JP14343598A patent/JPH11336573A/ja active Pending
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