JPH1133662A - 多段内溝部材鍛造用パンチ - Google Patents
多段内溝部材鍛造用パンチInfo
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- JPH1133662A JPH1133662A JP8132598A JP8132598A JPH1133662A JP H1133662 A JPH1133662 A JP H1133662A JP 8132598 A JP8132598 A JP 8132598A JP 8132598 A JP8132598 A JP 8132598A JP H1133662 A JPH1133662 A JP H1133662A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】多段内溝を高同軸度で形成できるとともに、押
し込み時に割れが生じにくい多段内溝部材鍛造用パンチ
を提供する。 【解決手段】第1スプライン形成部2aが形成された第
1軸部2と、この第1軸部2と挿入方向側で軸心に対し
て30°の傾斜面3を介して連続し、第1軸部2より小
径で第2スプライン形成部2aが形成された第2軸部4
と、を有する。第2軸部に円筒面を設けることもでき
る。
し込み時に割れが生じにくい多段内溝部材鍛造用パンチ
を提供する。 【解決手段】第1スプライン形成部2aが形成された第
1軸部2と、この第1軸部2と挿入方向側で軸心に対し
て30°の傾斜面3を介して連続し、第1軸部2より小
径で第2スプライン形成部2aが形成された第2軸部4
と、を有する。第2軸部に円筒面を設けることもでき
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多段内溝部材、つ
まり2段以上の内スプライン等の内溝をもつ溝部材を鍛
造する際に用いる多段内溝部材鍛造用パンチに関する。
まり2段以上の内スプライン等の内溝をもつ溝部材を鍛
造する際に用いる多段内溝部材鍛造用パンチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開昭62−40947号公報に
2段の内スプラインをもつスプライン部材の鍛造方法が
開示されている。この鍛造方法では、まず円柱状の粗材
から大径穴及び小径穴からなる段付き穴をもつ粗材を押
し出し成形する。次いで、粗材の段付き穴の大径穴に第
1パンチを押し込むことにより、大径の内スプラインを
形成する。そして、こうして得られた大径の内スプライ
ンをもつ粗スプライン部材の段付き穴の小径穴に第2パ
ンチを押し込むことにより、小径の内スプラインを形成
する。こうして、大径の内スプラインと小径の内スプラ
インとをもつスプライン部材が得られる。
2段の内スプラインをもつスプライン部材の鍛造方法が
開示されている。この鍛造方法では、まず円柱状の粗材
から大径穴及び小径穴からなる段付き穴をもつ粗材を押
し出し成形する。次いで、粗材の段付き穴の大径穴に第
1パンチを押し込むことにより、大径の内スプラインを
形成する。そして、こうして得られた大径の内スプライ
ンをもつ粗スプライン部材の段付き穴の小径穴に第2パ
ンチを押し込むことにより、小径の内スプラインを形成
する。こうして、大径の内スプラインと小径の内スプラ
インとをもつスプライン部材が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の鍛
造方法では、大径の第1パンチと小径の第2パンチとの
二つのパンチを用いて二工程でスプライン部材を鍛造し
ているため、第1、2パンチを摺動させるためのクリア
ランス等により第1パンチと第2パンチとの同軸度を確
保しにくく、大径の内スプラインと小径の内スプライン
とを高同軸度で形成しにくいという欠点がある。
造方法では、大径の第1パンチと小径の第2パンチとの
二つのパンチを用いて二工程でスプライン部材を鍛造し
ているため、第1、2パンチを摺動させるためのクリア
ランス等により第1パンチと第2パンチとの同軸度を確
保しにくく、大径の内スプラインと小径の内スプライン
とを高同軸度で形成しにくいという欠点がある。
【0004】このため、発明者らは、図9に示すよう
に、第1スプライン形成部90aが形成された第1軸部
90と、この第1軸部90と挿入方向側で連続し、第1
軸部90より小径で第2スプライン形成部91aが形成
された第2軸部91とからなる2段内スプライン部材鍛
造用パンチ80を検討した。かかるパンチ80を粗材W
に押し込めば、図10に示すように、第1スプライン形
成部90aにより形成した大径のバルブスプラインS1
と、第2スプライン形成部91aにより形成した小径の
マニュアルストッパスプラインS2とをもつステアリン
グ用ピニオンWを一工程で得られるため、バルブスプラ
インS1とマニュアルストッパスプラインS2とを高同
軸度で形成することができる。
に、第1スプライン形成部90aが形成された第1軸部
90と、この第1軸部90と挿入方向側で連続し、第1
軸部90より小径で第2スプライン形成部91aが形成
された第2軸部91とからなる2段内スプライン部材鍛
造用パンチ80を検討した。かかるパンチ80を粗材W
に押し込めば、図10に示すように、第1スプライン形
成部90aにより形成した大径のバルブスプラインS1
と、第2スプライン形成部91aにより形成した小径の
マニュアルストッパスプラインS2とをもつステアリン
グ用ピニオンWを一工程で得られるため、バルブスプラ
インS1とマニュアルストッパスプラインS2とを高同
軸度で形成することができる。
【0005】しかしながら、かかるパンチ80では、図
12(A)に示すように、押し込み時に第1軸部90の
第2軸部91側端部に割れCが生じやすいことが明らか
となった。これでは内溝部材を精度よく量産することが
できない。本発明は、上記従来の実状に鑑みてなされた
ものであって、多段内溝を高同軸度で形成できるととも
に、押し込み時に割れが生じにくい多段内溝部材鍛造用
パンチを提供することを解決課題としている。
12(A)に示すように、押し込み時に第1軸部90の
第2軸部91側端部に割れCが生じやすいことが明らか
となった。これでは内溝部材を精度よく量産することが
できない。本発明は、上記従来の実状に鑑みてなされた
ものであって、多段内溝を高同軸度で形成できるととも
に、押し込み時に割れが生じにくい多段内溝部材鍛造用
パンチを提供することを解決課題としている。
【0006】
(1)発明者は、上記課題の下、鋭意研究を重ねた結
果、上記提案のパンチ80において、押し込み時に第1
軸部90の第2軸部91側端部に割れCが生じやすいの
は、第1軸部90と第2軸部91とを軸心に対して直交
する直交面92を介して連続させていたためであること
を発見し、第1の発明を完成させた。
果、上記提案のパンチ80において、押し込み時に第1
軸部90の第2軸部91側端部に割れCが生じやすいの
は、第1軸部90と第2軸部91とを軸心に対して直交
する直交面92を介して連続させていたためであること
を発見し、第1の発明を完成させた。
【0007】すなわち、請求項1の多段内溝部材鍛造用
パンチは、粗材に多段内溝を一工程で形成し、多段内溝
部材を得るための多段内溝部材鍛造用パンチであって、
第1溝形成部が形成された第1軸部と、該第1軸部と挿
入方向側で軸心に対して45°以下の傾斜面を介して連
続し、該第1軸部より小径で第2溝形成部が形成された
第2軸部と、を有することを特徴とする。
パンチは、粗材に多段内溝を一工程で形成し、多段内溝
部材を得るための多段内溝部材鍛造用パンチであって、
第1溝形成部が形成された第1軸部と、該第1軸部と挿
入方向側で軸心に対して45°以下の傾斜面を介して連
続し、該第1軸部より小径で第2溝形成部が形成された
第2軸部と、を有することを特徴とする。
【0008】請求項1のパンチを粗材に押し込めば、第
1溝形成部により形成した大径の内溝と、第2溝形成部
により形成した小径の内溝とをもつ多段内溝部材を一工
程で得られるため、多段内溝を高同軸度で形成すること
ができる。また、請求項1のパンチを粗材に押し込む
時、第2軸部側の材料は傾斜面で滑らかに第1軸部側に
流動するため、パンチは流動抵抗による応力集中が緩和
されるため、第1軸部の第2軸部側端部に割れが生じに
くい。
1溝形成部により形成した大径の内溝と、第2溝形成部
により形成した小径の内溝とをもつ多段内溝部材を一工
程で得られるため、多段内溝を高同軸度で形成すること
ができる。また、請求項1のパンチを粗材に押し込む
時、第2軸部側の材料は傾斜面で滑らかに第1軸部側に
流動するため、パンチは流動抵抗による応力集中が緩和
されるため、第1軸部の第2軸部側端部に割れが生じに
くい。
【0009】請求項1に係る傾斜面は軸心に対して0°
を超え、45°以下である。軸心に対して0°では傾斜
面にならず、上記図9に示すパンチと同様、第1軸部と
第2軸部とを軸心に対して直交する直交面を介して連続
させることになるからである。他方、軸心に対して45
°を超えておれば、第2軸部側の材料が滑らかに第1軸
部側に流動しにくく、本発明の効果を生じにくい。ステ
アリング用ピニオンを鍛造する場合には、20〜40°
の傾斜面とすることが好ましい。
を超え、45°以下である。軸心に対して0°では傾斜
面にならず、上記図9に示すパンチと同様、第1軸部と
第2軸部とを軸心に対して直交する直交面を介して連続
させることになるからである。他方、軸心に対して45
°を超えておれば、第2軸部側の材料が滑らかに第1軸
部側に流動しにくく、本発明の効果を生じにくい。ステ
アリング用ピニオンを鍛造する場合には、20〜40°
の傾斜面とすることが好ましい。
【0010】(2)また、発明者らは、第1軸部の第2
軸部側端部の割れを防止するためには、第2軸部の第1
軸部側に円筒面を形成することも有効であることを発見
し、第2の発明を完成させた。すなわち、請求項2の多
段内溝部材鍛造用パンチは、粗材に多段内溝を一工程で
形成し、多段内溝部材を得るための多段内溝部材鍛造用
パンチであって、第1溝形成部が形成された第1軸部
と、該第1軸部と挿入方向側で連続し、該第1軸部より
小径で、該第1軸部側に円筒面が形成され、該円筒面よ
り該挿入方向側に第2溝形成部が形成された第2軸部
と、を有することを特徴とする。
軸部側端部の割れを防止するためには、第2軸部の第1
軸部側に円筒面を形成することも有効であることを発見
し、第2の発明を完成させた。すなわち、請求項2の多
段内溝部材鍛造用パンチは、粗材に多段内溝を一工程で
形成し、多段内溝部材を得るための多段内溝部材鍛造用
パンチであって、第1溝形成部が形成された第1軸部
と、該第1軸部と挿入方向側で連続し、該第1軸部より
小径で、該第1軸部側に円筒面が形成され、該円筒面よ
り該挿入方向側に第2溝形成部が形成された第2軸部
と、を有することを特徴とする。
【0011】請求項2のパンチでも多段内溝を高同軸度
で形成することができる。また、請求項2のパンチを粗
材に押し込む時、第1軸部の第1溝形成部によって生じ
る材料の流動は、第2軸部の円筒面で止められ、第2軸
部の第2溝形成部によって生じる材料と干渉しない。こ
のため、パンチは材料の干渉による応力集中が抑制され
るため、第1軸部の第2軸部側端部に割れが生じにく
い。
で形成することができる。また、請求項2のパンチを粗
材に押し込む時、第1軸部の第1溝形成部によって生じ
る材料の流動は、第2軸部の円筒面で止められ、第2軸
部の第2溝形成部によって生じる材料と干渉しない。こ
のため、パンチは材料の干渉による応力集中が抑制され
るため、第1軸部の第2軸部側端部に割れが生じにく
い。
【0012】請求項2のパンチは、第1軸部と第2軸部
とが挿入方向側で軸心に対して0°を超え、90°未満
の傾斜面を介して連続していることができる。請求項2
のパンチに傾斜面を設ける場合、その傾斜面は、請求項
1と同様、好ましくは軸心に対して0°を超え、45°
以下である。特に、ステアリング用ピニオンを鍛造する
場合には、20〜40°の傾斜面とすることが好まし
い。また、請求項2に係る円筒面は、ステアリング用ピ
ニオンを鍛造する場合には、5〜15mmの長さとする
ことが好ましい。
とが挿入方向側で軸心に対して0°を超え、90°未満
の傾斜面を介して連続していることができる。請求項2
のパンチに傾斜面を設ける場合、その傾斜面は、請求項
1と同様、好ましくは軸心に対して0°を超え、45°
以下である。特に、ステアリング用ピニオンを鍛造する
場合には、20〜40°の傾斜面とすることが好まし
い。また、請求項2に係る円筒面は、ステアリング用ピ
ニオンを鍛造する場合には、5〜15mmの長さとする
ことが好ましい。
【0013】請求項1、2のパンチは、円筒形状の下穴
を設ける穴明工程を行わない鍛造方法の他、穴明工程を
行う鍛造方法で使用可能である。
を設ける穴明工程を行わない鍛造方法の他、穴明工程を
行う鍛造方法で使用可能である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、請求項1、2の発明を具体
化した実施形態1、2と比較形態1、2とを図面を参照
しつつ説明する。ここで、内溝の一例として内スプライ
ンについて説明する。 (実施形態1)実施形態1の2段内スプライン部材鍛造
用パンチ1は、図1に示すように、第1軸部2と、この
第1軸部2と挿入方向側で軸心に対して30°の傾斜面
3を介して連続し、第1軸部2より小径の第2軸部4と
からなる。
化した実施形態1、2と比較形態1、2とを図面を参照
しつつ説明する。ここで、内溝の一例として内スプライ
ンについて説明する。 (実施形態1)実施形態1の2段内スプライン部材鍛造
用パンチ1は、図1に示すように、第1軸部2と、この
第1軸部2と挿入方向側で軸心に対して30°の傾斜面
3を介して連続し、第1軸部2より小径の第2軸部4と
からなる。
【0015】第1軸部2の周面には第1溝形成部として
の第1スプライン形成部2aが形成されている。第1ス
プライン形成部2aは、図3に示すように、傾斜面3側
にランド2bを有し、ランド2bの後方(挿入方向と反
対方向。以下、同様。)を逃がしとしている。また、図
1に示すように、第2軸部4の周面には第2溝形成部と
しての第2スプライン形成部4aが形成されている。第
2スプライン形成部4aは、図4に示すように、前側に
ランド4bを有し、ランド4bの後方を0.01〜0.
05mmの逃がしΔとしている。なお、逃がしΔの後方
はランド4bのもどしとしている。
の第1スプライン形成部2aが形成されている。第1ス
プライン形成部2aは、図3に示すように、傾斜面3側
にランド2bを有し、ランド2bの後方(挿入方向と反
対方向。以下、同様。)を逃がしとしている。また、図
1に示すように、第2軸部4の周面には第2溝形成部と
しての第2スプライン形成部4aが形成されている。第
2スプライン形成部4aは、図4に示すように、前側に
ランド4bを有し、ランド4bの後方を0.01〜0.
05mmの逃がしΔとしている。なお、逃がしΔの後方
はランド4bのもどしとしている。
【0016】さらに、図1に示すように、傾斜面3で
は、第1スプライン形成部2aと第2スプライン形成部
4aとを連続させている。このパンチ1を炭素鋼からな
る円柱状の粗材Wに押し込む。これにより、図2に示す
ように、第1スプライン形成部2aにより形成した大径
のバルブスプラインS1と、第2スプライン形成部4a
により形成した小径のマニュアルストッパスプラインS
2とをもつステアリング用ピニオンWが一工程で得られ
る。このため、バルブスプラインS1とマニュアルスト
ッパスプラインS2とを高同軸度で形成し得る。この
際、バルブスプラインS1の前方には傾斜面3により案
内面5が形成される。
は、第1スプライン形成部2aと第2スプライン形成部
4aとを連続させている。このパンチ1を炭素鋼からな
る円柱状の粗材Wに押し込む。これにより、図2に示す
ように、第1スプライン形成部2aにより形成した大径
のバルブスプラインS1と、第2スプライン形成部4a
により形成した小径のマニュアルストッパスプラインS
2とをもつステアリング用ピニオンWが一工程で得られ
る。このため、バルブスプラインS1とマニュアルスト
ッパスプラインS2とを高同軸度で形成し得る。この
際、バルブスプラインS1の前方には傾斜面3により案
内面5が形成される。
【0017】また、このパンチ1を粗材Wに押し込む
時、第2軸部4側の材料は傾斜面3で滑らかに第1軸部
2側に流動した。特に、傾斜面3で第1スプライン形成
部2aと第2スプライン形成部4aとを連続させている
ことから、材料が滑らかに流動した。このため、パンチ
1は流動抵抗による応力集中が緩和され、第1軸部2の
第2軸部4側端部に割れは生じなかった。
時、第2軸部4側の材料は傾斜面3で滑らかに第1軸部
2側に流動した。特に、傾斜面3で第1スプライン形成
部2aと第2スプライン形成部4aとを連続させている
ことから、材料が滑らかに流動した。このため、パンチ
1は流動抵抗による応力集中が緩和され、第1軸部2の
第2軸部4側端部に割れは生じなかった。
【0018】さらに、このパンチ1では、引き抜き時に
第2軸部4のランド4b後方にも割れは生じなかった。
これは逃がしΔの後方におけるもどしが逃がしΔへの材
料の侵入を抑制しているからである。したがって、この
パンチ1によれば、ステアリング用ピニオンWを精度よ
く量産することができる。
第2軸部4のランド4b後方にも割れは生じなかった。
これは逃がしΔの後方におけるもどしが逃がしΔへの材
料の侵入を抑制しているからである。したがって、この
パンチ1によれば、ステアリング用ピニオンWを精度よ
く量産することができる。
【0019】そして、このパンチ1により得た図2に示
すステアリング用ピニオンWでは、マニュアルストッパ
スプラインS2の上部を円筒面に切削加工する所定の加
工後、図15(B)に示すように、案内面5がバルブシ
ャフト7のベアリングニードル6を好適に案内してマニ
ュアルストッパスプラインS2の上方に好適に位置させ
ることができたため、バルブシャフト7を迅速に組付け
ることができた。 (比較形態1)図9に示す2段内スプライン部材鍛造用
パンチ80を用いて実施形態1と同様にステアリング用
ピニオンWを一工程で得る。ここで、図11に示すよう
に、パンチ80におけるランド91bの後方の逃がしΔ
は0.1〜0.2mmとしている。
すステアリング用ピニオンWでは、マニュアルストッパ
スプラインS2の上部を円筒面に切削加工する所定の加
工後、図15(B)に示すように、案内面5がバルブシ
ャフト7のベアリングニードル6を好適に案内してマニ
ュアルストッパスプラインS2の上方に好適に位置させ
ることができたため、バルブシャフト7を迅速に組付け
ることができた。 (比較形態1)図9に示す2段内スプライン部材鍛造用
パンチ80を用いて実施形態1と同様にステアリング用
ピニオンWを一工程で得る。ここで、図11に示すよう
に、パンチ80におけるランド91bの後方の逃がしΔ
は0.1〜0.2mmとしている。
【0020】このパンチ80を用いた場合、図10に示
すように、バルブスプラインS1とマニュアルストッパ
スプラインS2とは高同軸度で形成することができたも
のの、図12(A)に示すように、押し込み時にパンチ
80における第1軸部90の第2軸部91側端部に割れ
Cが生じてしまった。そして、この際、図10に示すよ
うに、バルブスプラインS1の前方には直交面92によ
り段部8が形成される。
すように、バルブスプラインS1とマニュアルストッパ
スプラインS2とは高同軸度で形成することができたも
のの、図12(A)に示すように、押し込み時にパンチ
80における第1軸部90の第2軸部91側端部に割れ
Cが生じてしまった。そして、この際、図10に示すよ
うに、バルブスプラインS1の前方には直交面92によ
り段部8が形成される。
【0021】また、このパンチ80では、図12(B)
に示すように、引き抜き時に第2軸部91のランド91
b後方にも割れCが生じやすかった。これは、発明者の
原因究明によれば、図11に示すように、第2軸部91
のランド91b後方の逃がしΔが過度に大きかったた
め、逃がしΔに充満した材料をしごき返し、これにより
引張応力がランド91b後方に作用するからである。
に示すように、引き抜き時に第2軸部91のランド91
b後方にも割れCが生じやすかった。これは、発明者の
原因究明によれば、図11に示すように、第2軸部91
のランド91b後方の逃がしΔが過度に大きかったた
め、逃がしΔに充満した材料をしごき返し、これにより
引張応力がランド91b後方に作用するからである。
【0022】したがって、このパンチ80によれば、ス
テアリング用ピニオンWを精度よく量産することができ
ない。そして、このパンチ80により得た図10に示す
ステアリング用ピニオンWでは、所定の加工後、図15
(A)に示すように、段部8がバルブシャフト7のベア
リングニードル6の移動を阻止しやすいため、バルブシ
ャフト7を迅速に組付けることができなかった。 (比較形態2)比較形態2の2段内スプライン部材鍛造
用パンチ70は、図13に示すように、第1軸部72
と、この第1軸部72と挿入方向側で軸心に対して60
°の傾斜面73を介して連続し、第1軸部72より小径
の第2軸部74とからなる。
テアリング用ピニオンWを精度よく量産することができ
ない。そして、このパンチ80により得た図10に示す
ステアリング用ピニオンWでは、所定の加工後、図15
(A)に示すように、段部8がバルブシャフト7のベア
リングニードル6の移動を阻止しやすいため、バルブシ
ャフト7を迅速に組付けることができなかった。 (比較形態2)比較形態2の2段内スプライン部材鍛造
用パンチ70は、図13に示すように、第1軸部72
と、この第1軸部72と挿入方向側で軸心に対して60
°の傾斜面73を介して連続し、第1軸部72より小径
の第2軸部74とからなる。
【0023】第1軸部72の周面には第1溝形成部とし
ての第1スプライン形成部72aが形成されている。第
1スプライン形成部72aは、実施形態1と同様、傾斜
面73側に図示しないランドを有し、ランドの後方を逃
がしとしている。また、第2軸部74の前方周面には第
2溝形成部としての第2スプライン形成部74aが形成
されている。第2スプライン形成部74aは、実施形態
1と同様、前側に図示しないランドを有し、ランドの後
方を0.01〜0.2mmの逃がしとしている。なお、
逃がしの後方はランドのもどしとしている。
ての第1スプライン形成部72aが形成されている。第
1スプライン形成部72aは、実施形態1と同様、傾斜
面73側に図示しないランドを有し、ランドの後方を逃
がしとしている。また、第2軸部74の前方周面には第
2溝形成部としての第2スプライン形成部74aが形成
されている。第2スプライン形成部74aは、実施形態
1と同様、前側に図示しないランドを有し、ランドの後
方を0.01〜0.2mmの逃がしとしている。なお、
逃がしの後方はランドのもどしとしている。
【0024】但し、傾斜面73では、実施形態1と異な
り、第1スプライン形成部72aと第2スプライン形成
部74aとを連続させていない。このパンチ70を用い
た場合、傾斜面73が軸心に対して60°であるととも
に、第1スプライン形成部72aと第2スプライン形成
部74aとを連続させていないことから、第2軸部74
側の材料が滑らかに第1軸部12側に流動しにくかっ
た。
り、第1スプライン形成部72aと第2スプライン形成
部74aとを連続させていない。このパンチ70を用い
た場合、傾斜面73が軸心に対して60°であるととも
に、第1スプライン形成部72aと第2スプライン形成
部74aとを連続させていないことから、第2軸部74
側の材料が滑らかに第1軸部12側に流動しにくかっ
た。
【0025】また、このパンチ70を用いた場合、図1
4に示すように、加工度合(断面減少率)の関係から、
第1軸部72の第1スプライン形成部72aによってA
方向に材料の流動が生じる。また、後方押し出しによ
り、第2軸部74の第2スプライン形成部74aによっ
てB方向に材料の流動が生じる。このため、第2軸部7
4の第1軸部72側で材料の干渉を生じ、パンチ70に
は応力集中から第2軸部74の第1軸部72側端部に割
れCを生じるおそれがあった。かかる現象は、円筒形状
の下穴を設ける穴明工程を行わない鍛造方法の他、穴明
工程を行う鍛造方法でも生じ得た。 (実施形態2)実施形態2の2段内スプライン部材鍛造
用パンチ10は、図5に示すように、第1軸部12と、
この第1軸部12と挿入方向側で軸心に対して60°の
傾斜面13を介して連続し、第1軸部12より小径の第
2軸部14とからなる。
4に示すように、加工度合(断面減少率)の関係から、
第1軸部72の第1スプライン形成部72aによってA
方向に材料の流動が生じる。また、後方押し出しによ
り、第2軸部74の第2スプライン形成部74aによっ
てB方向に材料の流動が生じる。このため、第2軸部7
4の第1軸部72側で材料の干渉を生じ、パンチ70に
は応力集中から第2軸部74の第1軸部72側端部に割
れCを生じるおそれがあった。かかる現象は、円筒形状
の下穴を設ける穴明工程を行わない鍛造方法の他、穴明
工程を行う鍛造方法でも生じ得た。 (実施形態2)実施形態2の2段内スプライン部材鍛造
用パンチ10は、図5に示すように、第1軸部12と、
この第1軸部12と挿入方向側で軸心に対して60°の
傾斜面13を介して連続し、第1軸部12より小径の第
2軸部14とからなる。
【0026】第1軸部12の周面には第1溝形成部とし
ての第1スプライン形成部12aが形成されている。第
1スプライン形成部12aは、実施形態1と同様、傾斜
面13側に図示しないランドを有し、ランドの後方を逃
がしとしている。また、第2軸部14の第1軸部12側
には、図8にも示すように、軸方向長さl=5〜15m
mの円筒面14aが形成され、円筒面14aより前方の
周面には第2溝形成部としての第2スプライン形成部1
4bが形成されている。円筒面14aの外径はD0であ
る。第2スプライン形成部14bは、実施形態1と同
様、前側に図示しないランドを有し、ランドの後方を
0.01〜0.2mmの逃がしとしている。なお、逃が
しの後方はランドのもどしとしている。
ての第1スプライン形成部12aが形成されている。第
1スプライン形成部12aは、実施形態1と同様、傾斜
面13側に図示しないランドを有し、ランドの後方を逃
がしとしている。また、第2軸部14の第1軸部12側
には、図8にも示すように、軸方向長さl=5〜15m
mの円筒面14aが形成され、円筒面14aより前方の
周面には第2溝形成部としての第2スプライン形成部1
4bが形成されている。円筒面14aの外径はD0であ
る。第2スプライン形成部14bは、実施形態1と同
様、前側に図示しないランドを有し、ランドの後方を
0.01〜0.2mmの逃がしとしている。なお、逃が
しの後方はランドのもどしとしている。
【0027】そして、図6に示すように、まず穴明工程
として、円柱状の粗材Wに円筒形状の下穴W1を設け
る。この下穴W1の内径D1は、円筒面14aの外径D0
に対し、 0.2>D1−D0>0 となるように設定している。
として、円柱状の粗材Wに円筒形状の下穴W1を設け
る。この下穴W1の内径D1は、円筒面14aの外径D0
に対し、 0.2>D1−D0>0 となるように設定している。
【0028】次いで、図7及び図8に示すように、パン
チ10を粗材Wに押し込む。これにより、第1スプライ
ン形成部12aにより形成した大径のバルブスプライン
S1と、第2スプライン形成部14aにより形成した小
径のマニュアルストッパスプラインS2とをもつステア
リング用ピニオンWが一工程で得られる。このため、バ
ルブスプラインS1とマニュアルストッパスプラインS
2とを高同軸度で形成し得る。この際、バルブスプライ
ンS1の前方には傾斜面13により案内面5が形成され
る。
チ10を粗材Wに押し込む。これにより、第1スプライ
ン形成部12aにより形成した大径のバルブスプライン
S1と、第2スプライン形成部14aにより形成した小
径のマニュアルストッパスプラインS2とをもつステア
リング用ピニオンWが一工程で得られる。このため、バ
ルブスプラインS1とマニュアルストッパスプラインS
2とを高同軸度で形成し得る。この際、バルブスプライ
ンS1の前方には傾斜面13により案内面5が形成され
る。
【0029】また、このパンチ10を粗材Wに押し込む
時、第1軸部12の第1スプライン形成部12aによっ
て生じるA方向の材料の流動は、第2軸部14の円筒面
14aの摩擦抵抗力Fによって止められ、第2軸部14
の第2スプライン形成部14bによって生じるB方向の
材料と干渉しない。このため、パンチ10は材料の干渉
による応力集中が抑制されるため、第1軸部12の第2
軸部14側端部に割れCが生じにくい。
時、第1軸部12の第1スプライン形成部12aによっ
て生じるA方向の材料の流動は、第2軸部14の円筒面
14aの摩擦抵抗力Fによって止められ、第2軸部14
の第2スプライン形成部14bによって生じるB方向の
材料と干渉しない。このため、パンチ10は材料の干渉
による応力集中が抑制されるため、第1軸部12の第2
軸部14側端部に割れCが生じにくい。
【0030】したがって、このパンチ10によっても、
ステアリング用ピニオンWを精度よく量産することがで
きる。そして、このパンチ10により得た図8に示すス
テアリング用ピニオンWでは、円筒面14aによってマ
ニュアルストッパスプラインS2の上部に円筒面が成形
されているため、実施形態1のようなマニュアルストッ
パスプラインS2の上部を円筒面に切削加工する所定の
加工を施す必要がなかった。このため、実施形態1のよ
うな断続切削を行うことによるバリ取りが不要になると
ともに、実施形態1のような断続切削を行うことによる
工具の早期劣化の懸念も解消できた。そして、図15
(B)に示すように、案内面5がバルブシャフト7のベ
アリングニードル6を好適に案内してマニュアルストッ
パスプラインS2の上方に好適に位置させることができ
たため、バルブシャフト7を迅速に組付けることができ
た。
ステアリング用ピニオンWを精度よく量産することがで
きる。そして、このパンチ10により得た図8に示すス
テアリング用ピニオンWでは、円筒面14aによってマ
ニュアルストッパスプラインS2の上部に円筒面が成形
されているため、実施形態1のようなマニュアルストッ
パスプラインS2の上部を円筒面に切削加工する所定の
加工を施す必要がなかった。このため、実施形態1のよ
うな断続切削を行うことによるバリ取りが不要になると
ともに、実施形態1のような断続切削を行うことによる
工具の早期劣化の懸念も解消できた。そして、図15
(B)に示すように、案内面5がバルブシャフト7のベ
アリングニードル6を好適に案内してマニュアルストッ
パスプラインS2の上方に好適に位置させることができ
たため、バルブシャフト7を迅速に組付けることができ
た。
【0031】なお、上記実施形態1、2では二つの軸部
2、4、12、14を傾斜面3、13で連続させた2段
内スプライン部材鍛造用パンチ1で請求項1、2の発明
を具体化したが、三つ以上の軸部を連続させることもで
きる。そうすれば、一工程で3段以上の内溝をもつ多段
内溝部材が得られる。
2、4、12、14を傾斜面3、13で連続させた2段
内スプライン部材鍛造用パンチ1で請求項1、2の発明
を具体化したが、三つ以上の軸部を連続させることもで
きる。そうすれば、一工程で3段以上の内溝をもつ多段
内溝部材が得られる。
【図1】実施形態1のパンチの一部断面図である。
【図2】実施形態1のパンチにより得たステアリング用
ピニオンの断面図である。
ピニオンの断面図である。
【図3】実施形態1のパンチの一部拡大断面図である。
【図4】実施形態1のパンチの一部拡大断面図である。
【図5】実施形態2のパンチの一部断面図である。
【図6】実施形態2のパンチを用いた粗材の一部断面図
である。
である。
【図7】実施形態2のパンチ及び粗材の一部断面図であ
る。
る。
【図8】実施形態2のパンチ及び粗材の一部断面図であ
る。
る。
【図9】比較形態1のパンチの一部断面図である。
【図10】比較形態1のパンチにより得たステアリング
用ピニオンの断面図である。
用ピニオンの断面図である。
【図11】比較形態1のパンチの一部拡大断面図であ
る。
る。
【図12】比較形態1のパンチに係り、(A)は押し込
み時の一部拡大断面図、(B)は引き抜き時の一部拡大
断面図である。
み時の一部拡大断面図、(B)は引き抜き時の一部拡大
断面図である。
【図13】比較形態2のパンチの一部断面図である。
【図14】比較形態2のパンチ及び粗材の一部断面図で
ある。
ある。
【図15】(A)は比較形態1のパンチにより得たステ
アリング用ピニオンであり、(B)は実施形態1、2の
パンチにより得たステアリング用ピニオンであり、それ
ぞれバルブシャフト組付け時を示す一部拡大断面図で
る。
アリング用ピニオンであり、(B)は実施形態1、2の
パンチにより得たステアリング用ピニオンであり、それ
ぞれバルブシャフト組付け時を示す一部拡大断面図で
る。
1、10…パンチ 2、12…第1軸部 2a、12a…第1スプライン形成部(第1溝形成部) S1…バルブスプライン 3、13…傾斜面 4、14…第2軸部 14a…円筒面 4a、14b…第2スプライン形成部(第2溝形成部) S2…マニュアルストッパスプライン W…粗材、ステアリング用ピニオン(内溝部材)
Claims (2)
- 【請求項1】粗材に多段内溝を一工程で形成し、多段内
溝部材を得るための多段内溝部材鍛造用パンチであっ
て、 第1溝形成部が形成された第1軸部と、該第1軸部と挿
入方向側で軸心に対して45°以下の傾斜面を介して連
続し、該第1軸部より小径で第2溝形成部が形成された
第2軸部と、を有することを特徴とする多段内溝部材鍛
造用パンチ。 - 【請求項2】粗材に多段内溝を一工程で形成し、多段内
溝部材を得るための多段内溝部材鍛造用パンチであっ
て、 第1溝形成部が形成された第1軸部と、該第1軸部と挿
入方向側で連続し、該第1軸部より小径で、該第1軸部
側に円筒面が形成され、該円筒面より該挿入方向側に第
2溝形成部が形成された第2軸部と、を有することを特
徴とする多段内溝部材鍛造用パンチ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8132598A JPH1133662A (ja) | 1997-05-21 | 1998-03-27 | 多段内溝部材鍛造用パンチ |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13078597 | 1997-05-21 | ||
| JP9-130785 | 1997-05-21 | ||
| JP8132598A JPH1133662A (ja) | 1997-05-21 | 1998-03-27 | 多段内溝部材鍛造用パンチ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1133662A true JPH1133662A (ja) | 1999-02-09 |
Family
ID=26422350
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8132598A Pending JPH1133662A (ja) | 1997-05-21 | 1998-03-27 | 多段内溝部材鍛造用パンチ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1133662A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010054027A (ja) * | 2008-08-29 | 2010-03-11 | Toyota Motor Corp | スプラインシャフト、及び、スプラインシャフトの製造方法 |
| WO2017195957A1 (ko) * | 2016-05-09 | 2017-11-16 | (주)성진포머 | 튜브요크 제조용 성형핀 |
| JP2018079498A (ja) * | 2016-11-17 | 2018-05-24 | Ntn株式会社 | 車輪用軸受のスプライン加工方法 |
-
1998
- 1998-03-27 JP JP8132598A patent/JPH1133662A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010054027A (ja) * | 2008-08-29 | 2010-03-11 | Toyota Motor Corp | スプラインシャフト、及び、スプラインシャフトの製造方法 |
| WO2017195957A1 (ko) * | 2016-05-09 | 2017-11-16 | (주)성진포머 | 튜브요크 제조용 성형핀 |
| JP2018079498A (ja) * | 2016-11-17 | 2018-05-24 | Ntn株式会社 | 車輪用軸受のスプライン加工方法 |
| WO2018092673A1 (ja) * | 2016-11-17 | 2018-05-24 | Ntn株式会社 | 車輪用軸受のスプライン加工方法 |
| CN109862974A (zh) * | 2016-11-17 | 2019-06-07 | Ntn株式会社 | 车轮用轴承的花键加工方法 |
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