JPH113412A - データ記録媒体およびデータ記録媒体製造用転写体 - Google Patents
データ記録媒体およびデータ記録媒体製造用転写体Info
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- JPH113412A JPH113412A JP15387997A JP15387997A JPH113412A JP H113412 A JPH113412 A JP H113412A JP 15387997 A JP15387997 A JP 15387997A JP 15387997 A JP15387997 A JP 15387997A JP H113412 A JPH113412 A JP H113412A
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Abstract
ードの読取機でも読み取ることが可能なデータ記録媒体
を提供する。 【解決手段】データ記録媒体10は、支持体とその上に
設けられた光学的データ記録層14とを有する。光学的
データ記録層14は、光学干渉効果によって可視光線に
対する反射率が互いに異なる高反射率領域14Hと低反
射率領域14Lとを有する。これらの領域14H,14
Lはバーコードパターン状に配列され、このパターンが
光学的データ記録層14の記録データに対応する。
Description
読取り可能なデータが記録されるデータ記録層を支持体
上に形成したデータ記録媒体およびこのデータ記録媒体
の製造に用いられる転写体に関する。
たバーコードパターンを形成したデータ記録媒体が様々
な分野で利用されている。このコードパターンの読取原
理は、基材の下地の部分とコードパターンの白と黒のコ
ントラストを利用している。例えば、発光ダイオードや
半導体レーザからの光をバーコードパターンに照射し、
下地とバーコードパターンの反射率の相違に基づいて、
パターン部分の幅を検出し、この幅に基づいて記録デー
タを読み取っている。一般には、品質およびコストの観
点から、コードパターンには、カーボンブラックのよう
な黒色が用いられている。特殊な例として、青色または
赤色のカラーコードパターンも存在するが、読取原理は
上記と全く同一である。
るコードパターンを利用すると、コードパターンを付与
する媒体の種類によってはコードパターンが美観を損ね
ることがある。また、バーコードパターンは複写機等で
簡単に複製や偽造をすることができる。
沢を有する特殊な光学媒体を転写箔またはシールとし
て、物品に貼着または接着する方策も行われている。例
えば、クレジットカードには、OVD(optical variab
le device)転写箔を熱転写によりカードに接着し、ホ
ログラムもしくはグレーティング像をカードに形成する
方法がある。
角度に応じて固有のカラーシフト(反射色の色変化)を
起こす光干渉機能を有しており、これにより観察する位
置に応じて見える色が異なる。その有無を確認すれば、
本物であるか否かを判定することができると同時に、カ
ラー複写機等を用いた偽造に対しても顕著な偽造防止効
果を有する。これらのホログラムやグレーティング像に
は、偽造防止効果や装飾効果を発揮するだけでなく、機
械による情報読取ができるようにしたものが開発されて
いる。これらは、マシンリーダブルホログラムと呼ばれ
ている。
ブルホログラムは、特殊な光学読取機を必要とし、現在
普及しているバーコードの読取機を使用することができ
ないという問題があった。
のであり、偽造や複製が困難であり、しかも従来のコー
ドパターンの読取機でも読み取ることが可能なデータ記
録媒体を提供することを目的とする。また、本発明の第
2の目的は、かかるデータ記録媒体を簡易に製造するこ
とが可能な転写体を提供することにある。
め、本発明に係るデータ記録媒体は、支持体と、上記支
持体上に設けられた光学的データ記録層とを備え、上記
光学的データ記録層は、光学干渉効果によって特定波長
の光に対する反射率が互いに異なる複数の領域を有して
おり、上記領域がコードパターン状に配列され、上記領
域のなすパターンが上記光学的データ記録層の記録デー
タに対応していることを特徴とする。
持体と、上記支持体上に設けられた光学的データ記録層
とを備え、上記光学的データ記録層はコードパターン状
に配列された複数の領域を有しており、各上記領域は少
なくとも一層の薄膜からなるとともに少なくとも一つの
上記領域は積層された複数層の薄膜からなり、上記領域
の互いの薄膜の厚さ、積層数および成分の少なくともい
ずれかが異なることにより、上記領域同士では特定波長
の光に対する反射率が互いに異なるようになされてお
り、上記領域のなすパターンが上記光学的データ記録層
の記録データに対応していることを特徴とするものでも
よい。
コードパターン状に配列された複数の領域が互いに異な
る反射率を有する。コードパターンの読取機は、通常、
コードパターンの部分的な反射率の相違に基づいて、デ
ータの読取を行うから、本発明に係るデータ記録媒体で
も、上記領域の互いの反射率の相違を読取機の感度より
大きくすれば、従来のコードパターンの読取機で従来と
全く同一の原理により読み取ることが可能である。ま
た、本発明による光学的データ記録層は、通常のバーコ
ードなどのコードパターンとは全く美観が異なり、その
有無を確認すれば、本物か偽造物かの見分けが容易に可
能である。しかも複写機等の簡易な手段では製造するこ
とができない。従って、偽造や複製を防止することが可
能である。
上記光学的データ記録層における上記支持体とは反対の
面側には、光学干渉効果により上記コードパターンとは
異なる回折像を呈する光学的回折層が設けられているも
のでもよい。光学的回折層の回折像は、観察する位置に
応じて見える色が異なるため、その有無を確認すれば、
本物であるか否かを判定することがさらに確実にできる
と同時に、カラー複写機等を用いた偽造に対しても顕著
な偽造防止効果を有する。さらに、光学的データ記録層
が、光学的回折層によって重ねられており、光学的回折
層が光学的な回折像を観察者に見せるため、光学的デー
タ記録層はさらに美観上目立たなくなる。また、仮に従
来のコードパターン上に光学的回折層を形成した場合に
は、光学的回折層を通じて白黒のパターンが見えてしま
い美観を損ねてしまうが、本実施形態の光学的データ記
録層ではそのような不具合を避けることも可能である。
転写体は、転写支持体と、上記転写支持体の一面側に設
けられた剥離層と、上記剥離層の上記転写支持体側とは
反対の面側に設けられた光学的データ記録層と、上記光
学的データ記録層の上記転写支持体側とは反対の面側に
設けられており、被転写体となる支持体に接着可能な接
着層とを備え、上記光学的データ記録層は、光学干渉効
果によって特定波長の光に対する反射率が互いに異なる
複数の領域を有しており、上記領域がコードパターン状
に配列され、上記領域のなすパターンが上記光学的デー
タ記録層の記録データに対応していることを特徴とす
る。
転写体は、転写支持体と、上記転写支持体の一面側に設
けられた剥離層と、上記剥離層の上記転写支持体側とは
反対の面側に設けられた光学的データ記録層と、上記光
学的データ記録層の上記転写支持体側とは反対の面側に
設けられており、被転写体となる支持体に接着可能な接
着層とを備え、上記光学的データ記録層はコードパター
ン状に配列された複数の領域を有しており、各上記領域
は少なくとも一層の薄膜からなるとともに少なくとも一
つの上記領域は積層された複数層の薄膜からなり、上記
領域の互いの薄膜の厚さ、積層数および成分の少なくと
もいずれかが異なることにより、上記領域同士では特定
波長の光に対する反射率が互いに異なるようになされて
おり、上記領域のなすパターンが上記光学的データ記録
層の記録データに対応していることを特徴とするもので
もよい。
写体となる支持体上に直接光学的データ記録層を形成し
てもよいが、被転写体となる支持体の種類によっては、
このような形成工程が適さない場合もある。また、被転
写体となる支持体の取引過程等において、記録データを
変更する必要もありうるので、光学的データ記録層を取
り替えることができると便利な場合もある。かかる場合
には、上記のように、転写体を利用して被転写体となる
支持体に転写すると好適である。
て、上記光学的データ記録層と上記剥離層との間には、
光学干渉効果により上記コードパターンとは異なる回折
像を呈する光学的回折層が設けられていてもよい。被転
写体に転写体を転写した後、この光学的回折層は光学的
データ記録層の上に重なって残される。このように、上
記した光学的回折層を備えたデータ記録媒体を容易に製
造することが可能である。
施形態について説明する。 1.第1実施形態 A.構成および使用方法 図1は、本発明の第1実施形態に係るデータ記録媒体1
0を示す。このデータ記録媒体10は、支持体11と、
この支持体11上に形成された光学的データ記録層14
とを備える。光学的データ記録層14の上には、保護層
12が形成されている。また、支持体11の下面には接
着層15が設けられている。なお、図示例では、データ
記録媒体10の厚さを誇張して示すが、実際にはデータ
記録媒体10の全体の厚さは100μmに満たない。
ト、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネー
ト、ポリメタクリル酸エチル、ポリスチレン等の合成樹
脂、天然樹脂、紙、合成紙等から単独に選択されたも
の、または上記より選択されたものの複合体からなる。
保護するために設けられたものであり、透明な樹脂また
は無機物等からなる。例えば、保護層12の素材となる
樹脂としては、熱可塑性アクリル樹脂、塩化ゴム系樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロース系樹
脂、塩素化ポリプロピレン樹脂等から単独に選択された
もの、または上記より選択されたものの混合体、あるい
はこれらにオイルシリコン、脂肪酸アミド、ステアリン
酸亜鉛を添加したもの等が挙げられる。
物品16に接着するための層であり、アクリル系、ブチ
ルゴム系、天然ゴム系、シリコン系、ポリイソブチル系
等の粘着成分と、アルキルメタクリレート、ビニルエス
テル、アクリルニトリル、スチレン、ビニルモノマー等
の凝集成分とが混合された粘着剤からなる。なお、これ
らの成分に、不飽和カルボン酸、ヒドロキシル基含有モ
ノマー、アクリルニトリル等の改質成分や重合開始剤、
可塑剤、硬化剤、効果促進剤、酸化防止剤等の添加物を
必要に応じて添加してもよい。光学的データ記録層14
を変質させるのでなければ、接着層15の材料は限定さ
れない。
過する外光を反射する。図2および図3に示すように、
光学的データ記録層14は、光学干渉効果によって特定
波長の光に対する反射率が互いに異なる複数の領域14
H,14Lを有しており、これらの領域14H,14L
は交互に配列されている。具体的には、可視光線に対し
て、領域14Hは高反射率を有し、領域14Lは低反射
率を有しており、領域14H,14Lはバーコード状に
配列されている。領域14H,14Lはともに、金属薄
膜層141、セラミック薄膜層142、金属薄膜層14
3が積層された多層光学膜であるが、各層の厚さや成分
は、高反射率領域14Hと低反射率領域14Lとで異な
っている。なお、図2において添え字H,Lは高反射率
領域14Hと低反射率領域14Lのいずれに属する層で
あるかを区別する。
しては、アルミニウム、鉄、チタン、銀等が使用可能で
ある。各金属薄膜層141,143の形成は、真空蒸着
法やスパッタリング法等により行うことが可能である。
具体的な形成方法は各層の成分材料に応じて決定され
る。
ラミックとしては、硫化亜鉛、二酸化チタン、二酸化ジ
ルコニウム、酸化インジウム、酸化錫、酸化タンタル、
酸化セリウム、酸化亜鉛、フッ化マグネシウム、フッ化
カルシウム、フッ化アルミニウム、フッ化セリウム、二
酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム等が使
用可能である。セラミック薄膜層142の形成方法は、
厚さの制御ができるのであれば限定されないが、乾式法
が優れている。例えば、真空蒸着法やスパッタリング法
等の物理的気相析出法やCVD法のような化学的気相析
出法が可能である。
に形成するため、高反射率領域14Hを形成する前に
は、低反射率領域14Lに相当する位置にマスクを施
し、必要な部分だけに層が形成されるようにするとよ
い。一方、低反射率領域14Lを形成する前には、高反
射率領域14Hに相当する位置にマスクを施すとよい。
である。光学的データ記録層14においては、可視光線
に対する高反射率領域14Hと低反射率領域14Lの反
射率の相違を利用したコードパターンが形成されてい
る。つまり、上記領域14H,14Lのなすパターンが
記録されるデータに対応している。例えば、領域14
H,14Lの反射率の高低に拘わらず、領域の幅が太け
れば二進法の「1」を表し、領域の幅が細ければ「0」
を表すことにする。図3の光学的データ記録層14で
は、左側から「0011010」のデータが記録されて
いる。
バーコードパターンの白バーと黒バーのコントラストを
利用し、両者の反射率の相違に基づいて、パターン部分
の幅を検出し、この幅に基づいて記録データを読み取っ
ている。この実施形態における領域14H,14Lも反
射率の相違があるので、その反射率の相違を読取機の感
度より大きくすれば、従来のバーコードの読取機で従来
と全く同一の原理により読み取ることが可能である。
読取機に対して、図3中の矢印で示すように、左方へ一
定速度で移動させれば、読取機は、ここに記録された
「0011010」のデータを読み取ることが可能であ
る。あるいは、読取機が右方へ一定速度でスキャンする
ようにしても同様である。
白バーと黒バーとから構成されたバーコードパターンに
比べ、美観上目立たないようにすることができる。ま
た、光学的データ記録層14は、通常のバーコードとは
全く美観が異なり、その有無を確認すれば、本物か偽造
物かの見分けが容易に可能である。しかも複写機等の簡
易な手段では製造することができないので、データ記録
媒体10の偽造や複製を防止することが可能である。
は物品16に接着される。つまりデータ記録媒体10は
取付け、取外しまたは交換可能なデータタグとして用い
られる。また、観点を変えれば、このデータタグが付さ
れることにより、物品16はデータ記録媒体として用い
られる。
は、物品16を支持体とし、この物品16上に直接光学
的データ記録層14を形成してもよい。ただし、物品1
6の種類によっては、蒸着やスパッタリング等の光学的
データ記録層14の析出形成が適さない場合もある。ま
た、物品16の取引過程において、記録データを変更す
る必要もありうるので、光学的データ記録層14を取り
替えることができると便利な場合もある。かかる場合に
は、上記のように、データ記録媒体10は接着層15を
利用して物品16に接着すると好適である。
た。支持体11は厚さ50μmの透明なポリエチレンテ
レフタレートのフィルムとした。保護層12は、表1に
示す配合比の組成物をグラビア印刷法で印刷して形成し
た。印刷後の乾燥温度は110℃にした。保護層12の
厚さは0.8μmであった。
4Lは表2に示す構成とした。
成とした。表2および表3中の第2列は素材を示し、第
3列は厚さを示す。
グラビア印刷法で印刷して形成した。印刷後の乾燥温度
は110℃にした。接着層15の厚さは20μmであっ
た。
わち、左側から「0011010」のデータを光学的デ
ータ記録層14に記録した。このように製作したデータ
記録媒体10を通常のバーコードの読取機で読み取った
ところ、読取結果は「0011010」であった。
は、領域14H,14Lともに3つの層から構成されて
いるが、層の数はこれには限定されない。図4は、第2
実施形態に係るデータ記録媒体10の光学的データ記録
層14を示す。この実施形態では、光学的データ記録層
14は、金属薄膜層141、高屈折率セラミック薄膜層
142、低屈折率セラミック薄膜層144および金属薄
膜層143から構成されている。なお、図4において、
添え字H,Lは、高反射率領域14Hと低反射率領域1
4Lのいずれに属する層であるかを区別する。
4が加えられている点が第1実施形態と異なっており、
他の特徴は第1実施形態と同様である。高屈折率セラミ
ック薄膜層142は、硫化亜鉛、二酸化チタン、二酸化
ジルコニウム、酸化インジウム、酸化錫、酸化タンタ
ル、酸化セリウム、酸化亜鉛などの高屈折率セラミック
から形成されており、その形成方法は第1実施形態と同
様である。低屈折率セラミック薄膜層144は、高屈折
率セラミック薄膜層142よりも屈折率の低い材料から
形成されている。例えば、この材料としては、フッ化マ
グネシウム、フッ化カルシウム、フッ化アルミニウム、
フッ化セリウム、二酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化
マグネシウム等が使用可能である。低屈折率セラミック
薄膜層144を形成する方法は、高屈折率セラミック薄
膜層142を形成する方法と同様でよい。
4Lの可視光線に対する反射率を異ならせることがで
き、これによりデータ記録媒体10を上記と同様に使用
することが可能である。なお、領域14H,14Lの反
射率を異ならせることができるのであれば、光学的デー
タ記録層14を構成する層の数は、第1実施形態および
第2実施形態に限定されず、より多層にすることも可能
である。さらには、領域14Hの層の数と、領域14L
の層の数とを異ならせてもよい。
製造に用いられる転写体20を示し、図6は製造された
データ記録媒体30を示す。図5に示すように、転写体
20は、転写支持体21と、その下面に形成された剥離
層22と、その下面に形成された光学的回折層(OVD
層:optical variable device layer)23と、その下
面に形成された光学的データ記録層24と、その下面に
形成された接着層25とを備える。また、転写支持体2
1の上面にはバックコート層26が形成されている。な
お、図示例では、転写体20の厚さを誇張して示すが、
実際には転写体20の全体の厚さは100μmに満たな
い。
に接触させるように、転写体20を物品36上に載置
し、上からサーマルヘッド40により加圧および加熱す
ると、接着層25により転写体20は物品36に接着さ
れる。この後、剥離層22を光学的回折層23から剥離
させることにより、光学的回折層23および光学的デー
タ記録層24が物品36上に取り残される。このように
して、光学的回折層23および光学的データ記録層24
が物品36に接着された構成のデータ記録媒体30が製
造される。
レート、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネ
ート、ポリメタクリル酸エチル、ポリスチレン等の合成
樹脂、天然樹脂、紙、合成紙等から単独に選択されたも
の、または上記より選択されたものの複合体からなる。
写体である物品36に効果的に転写するために設けられ
ており、アクリル樹脂、トルエン等を含む樹脂から構成
されている。そのほか、熱可塑性アクリル樹脂、塩化ゴ
ム系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、セル
ロース系樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂あるいはこれ
らにオイルシリコン、脂肪酸アミド、ステアリン酸亜鉛
を添加したものが使用可能である。また、無機物を加え
てもよい。
のホログラム、ピクセルグラムまたはグレーティング像
が剥離層22とは反対側の面、つまり光学的データ記録
層24に対向した面に形成されている。このレリーフ形
のホログラム、ピクセルグラムまたはグレーティング像
は、上記面に微細な凹凸パターンを形成することにより
形成され、見る角度に応じて固有のカラーシフト(反射
色の色変化)を起こす光干渉機能を有しており、これに
より観察する位置に応じて見える色が異なり、観察者に
は縞模様やその他の像が見えるようになっている。この
凹凸パターンは、例えばニッケル製のプレス版によって
形成可能である。
好で、プレス時に欠陥が生じがたく、明るい回折像が得
られ、光学的データ記録層24との接着性が良好で、剥
離層22との一時的な接着性や剥離性が良好な材料から
なる。このような材料としては、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体樹脂とメチルエチルケトン等の混合物があ
る。また、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、
ポリ塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂、不飽和ポリエス
テル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン(メ
タ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレー
ト、エポキシ(メタ)アクリレート、トリアジン(メ
タ)アクリレート等の熱効果性樹脂、あるいはこれらの
混合物、またはラジカル重合性不飽和基を有する熱成型
性材料等が使用可能である。これら以外にも、光学的回
析構造を形成可能な安定性を有する材料が使用可能であ
る。
回折層23が光学的データ記録層24の上に被覆される
ことにより、光学的データ記録層24は肉眼では視認し
にくくなっている。この目的のため、光学的回折層23
は光学的データ記録層24全体を覆うと好適である。
物品36に接着するための層であり、アクリル系、ブチ
ルゴム系、天然ゴム系、シリコン系、ポリイソブチル系
等の粘着成分と、アルキルメタクリレート、ビニルエス
テル、アクリルニトリル、スチレン、ビニルモノマー等
の凝集成分とが混合された粘着剤からなる。なお、これ
らの成分に、不飽和カルボン酸、ヒドロキシル基含有モ
ノマー、アクリルニトリル等の改質成分や重合開始剤、
可塑剤、硬化剤、効果促進剤、酸化防止剤等の添加物を
必要に応じて添加してもよい。光学的データ記録層24
を変質させるのでなければ、接着層25の材料は限定さ
れない。
3を透過する外光を反射する。図7および図8に示すよ
うに、光学的データ記録層24は、光学干渉効果によっ
て特定波長の光に対する反射率が互いに異なる複数の領
域24H,24Lを有しており、これらの領域24H,
24Lは交互に配列されている。具体的には、可視光線
に対して、領域24Hは高反射率を有し、領域24Lは
低反射率を有しており、領域24H,24Lはバーコー
ド状に配列されている。領域24Hは、金属薄膜層24
1、セラミック薄膜層242、金属薄膜層243が積層
された多層光学膜であり、領域24Lは、金属薄膜層2
41と金属薄膜層243が積層された多層光学膜であ
る。図7において、添え字H,Lは、高反射率領域24
Hと低反射率領域24Lのいずれに属する層であるかを
区別する。なお、金属薄膜層241,243、セラミッ
ク薄膜層242の材料や、形成方法は第1実施形態と同
様である。
ト層26は、転写体20を転写してデータ記録媒体30
を製造する際に、サーマルヘッド40が転写支持体21
に付着するのを防止する。このため、バックコート層2
6は例えば、バインダー等となる樹脂にスリップ剤を混
合したもの等で形成される。バインダーとして、例えば
熱可塑性アクリル樹脂、セルロース系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂、あるいはアクリルポリオール、ポリエステル
ポリオール等の熱硬化性樹脂、シリコーン系のEB硬化
性樹脂等が使用可能である。スリップ剤としては各種の
界面活性剤、ポリエチレンワックス、シリコーンワック
ス、シリコンワックス等も使用可能であるし、タルク等
の充填剤も必要に応じて添加可能である。
を示す。光学的データ記録層24においては、可視光線
に対する高反射率領域24Hと低反射率領域24Lの反
射率の相違を利用したコードパターンが形成されてい
る。つまり、上記領域24H,24Lのなすパターンが
記録されるデータに対応している。この実施形態でも、
第1実施形態と同様に、領域24H,24Lの反射率の
高低に拘わらず、領域の幅が太ければ二進法の「1」を
表し、領域の幅が細ければ「0」を表すことにする。図
3の光学的データ記録層14と同様に、図8の光学的デ
ータ記録層24では、左側から「0011010」のデ
ータが記録されている。この実施形態における領域24
H,24Lも反射率の相違があるので、その反射率の相
違を読取機の感度より大きくすれば、従来のバーコード
の読取機で従来と全く同一の原理により読み取ることが
可能である。
ジスターマーク37が設けられている。このレジスター
マーク37は、上記の光学的回折層23と同様の材料に
より同様の工程で製造可能な、レリーフ形のグレーティ
ング像が形成された薄膜である。レジスターマーク37
は物品36に例えば接着剤で接合されている。読取機
は、レジスターマーク37も逐次読み取り、そのレジス
ターマーク37の読取位置を参照して、領域24H,2
4Lのそれぞれの幅を算出する。これにより、読取機の
スキャン速度あるいは読取機に対するデータ記録媒体3
0の搬送速度が変動しても、領域24H,24Lのそれ
ぞれの幅、つまり光学的データ記録層24に記録された
データを正確に読み取ることができる。
らせることができるのであれば、光学的データ記録層2
4を構成する層の数は、この実施形態に限定されず、よ
り多層にすることも可能である。さらには、領域24H
の層の数と、領域24Lの層の数とを同一にしてもよ
い。また、各層の厚さや成分は、高反射率領域24Hと
低反射率領域24Lとで異なっていてもよい。
白バーと黒バーとから構成されたバーコードパターンに
比べ、美観上目立たないようにすることができる。さら
に、光学的データ記録層24が、光学的回折層23によ
って覆われており、光学的回折層23が光学的な回折像
を観察者に見せるため、図9に示すように、光学的デー
タ記録層24はさらに美観上目立たなくなっている。
光学的回折層23を形成した場合には、光学的回折層2
3を通じて白黒のパターンが見えてしまい美観を損ねて
しまうが、本実施形態の光学的データ記録層24ではそ
のような不具合を避けることも可能である。
バーコードとは全く美観が異なり、その有無を確認すれ
ば、本物であるか否かを判定することができる、しかも
複写機等の簡易な手段では製造することができないの
で、データ記録媒体30の偽造や複製を防止することが
可能である。その上、ホログラム、ピクセルグラムやグ
レーティング像のような回折像も、観察する位置に応じ
て見える色が異なるため、その有無を確認すれば、本物
であるか否かを判定することがさらに確実にできると同
時に、カラー複写機等を用いた偽造に対しても顕著な偽
造防止効果を有する。回折像は光学的データ記録層24
の読取を阻害しないようにする必要があるが、この条件
を満たしていれば、そのパターンの種類は限定されな
い。
ては、物品36を支持体とし、この物品36上に直接光
学的データ記録層24、光学的回折層23を積層しても
よい。ただし、物品36の種類によっては、蒸着やスパ
ッタリング等の光学的データ記録層24の析出形成が適
さない場合もある。また、物品36の取引過程におい
て、記録データを変更する必要もありうるので、光学的
データ記録層24を取り替えることができると便利な場
合もある。かかる場合には、上記のように、転写体20
を利用して物品36に転写すると好適である。
記録媒体30を試作した。転写支持体21は厚さ12μ
mの透明なポリエチレンテレフタレートのフィルムとし
た。剥離層22は、表5に示す配合比の組成物をグラビ
ア印刷法で印刷して形成した。印刷後の乾燥温度は11
0℃にした。剥離層22の厚さは0.8μmであった。
組成物をグラビア印刷法で印刷して形成した。印刷後の
乾燥温度は110℃にした。剥離層22の厚さは0.5
μmであった。光学的回折層23の回折像は、ニッケル
製のプレス版で版面温度165℃の下でプレス成形する
ことにより形成した。回折像は二光線束干渉を利用した
グレーティング像とした。
4Lは表7に示す構成とした。
成とした。表7および表8中の第2列は素材を示し、第
3列は厚さを示す。
にした。すなわち、左側から「0011010」のデー
タを光学的データ記録層24に記録した。
グラビア印刷法で印刷して形成した。印刷後の乾燥温度
は110℃にした。接着層25の厚さは1.0μmであ
った。
の組成物をグラビア印刷法で印刷して形成した。印刷後
の乾燥温度は110℃にした。バックコート層26の厚
さは1.0μmであった。
の後、公知のサーマルヘッド40を用いて転写体20を
物品36に転写し、データ記録媒体30を製造した。被
転写物である物品36は白色の塩化ビニルのカードであ
った。
ドの読取機で読み取ったところ、読取結果は「0011
010」であった。また、光学的回折層23および光学
的データ記録層24が重なった部分の外観は、光学的回
折層23のために回折格子像と同様の装飾機能を持って
いた。
各領域の幅を2種類にしたコード体系を採用している
が、現在のバーコードで用いられている他のコード体系
を採用することも可能である。
14,24に可視光線での反射率が互いに異なる領域を
形成したが、赤外線波長での反射率が異なる領域を形成
してもよい。
14,24のコードパターンは、矩形のバーを一列に配
列したバーコードパターンであるが、正方形、三角形、
円、楕円等の幾何学模様の複数の領域を配置したその他
のコードパターンであってもよい。例えば、カルラコー
ドパターンやベリコードパターンも使用可能である。ま
た、幾何学模様の領域は複数列に配置してもよい。
データ記録媒体の偽造や複製を困難にし、しかも従来の
コードパターンの読取機でもデータ記録媒体に記録され
たデータを読み取ることが可能となる。また、本発明に
係る転写体によれば、かかるデータ記録媒体を簡易に製
造することが可能である。
を示す側面図である。
録層の積層状態を詳しく示す拡大側面断面図である。
る。
の光学的データ記録層の積層状態を示す断面図である。
の製造に用いられる転写体を示す側面図である。
記録媒体を示す側面図である。
録層の積層状態を詳しく示す拡大側面断面図である。
る。
14…光学的データ記録層、14H…高反射率領域、1
4L…低反射率領域、141H,141L…金属薄膜
層、142H,142L…セラミック薄膜層、143
H,143L…金属薄膜層、144H,144L…低屈
折率セラミック薄膜層、15…接着層、16…物品(支
持体)、20…転写体、21…転写支持体、22…剥離
層、23…光学的回折層、24…光学的データ記録層、
24H…高反射領域、24L…低反射領域、241H,
241L…金属薄膜層、242H…セラミック薄膜層、
243H,243L…金属薄膜層、25…接着層、26
…バックコート層、30…データ記録媒体、36…物品
(被転写物、支持体)、37…レジスターマーク、40
…サーマルヘッド
Claims (6)
- 【請求項1】 支持体と、 上記支持体上に設けられた光学的データ記録層とを備
え、 上記光学的データ記録層は、光学干渉効果によって特定
波長の光に対する反射率が互いに異なる複数の領域を有
しており、上記領域がコードパターン状に配列され、上
記領域のなすパターンが上記光学的データ記録層の記録
データに対応していることを特徴とするデータ記録媒
体。 - 【請求項2】 支持体と、 上記支持体上に設けられた光学的データ記録層とを備
え、 上記光学的データ記録層はコードパターン状に配列され
た複数の領域を有しており、各上記領域は少なくとも一
層の薄膜からなるとともに少なくとも一つの上記領域は
積層された複数層の薄膜からなり、上記領域の互いの薄
膜の厚さ、積層数および成分の少なくともいずれかが異
なることにより、上記領域同士では特定波長の光に対す
る反射率が互いに異なるようになされており、上記領域
のなすパターンが上記光学的データ記録層の記録データ
に対応していることを特徴とするデータ記録媒体。 - 【請求項3】 上記光学的データ記録層における上記支
持体とは反対の面側には、光学干渉効果により上記コー
ドパターンとは異なる回折像を呈する光学的回折層が設
けられていることを特徴とする請求項1または2に記載
のデータ記録媒体。 - 【請求項4】 転写支持体と、 上記転写支持体の一面側に設けられた剥離層と、 上記剥離層の上記転写支持体側とは反対の面側に設けら
れた光学的データ記録層と、 上記光学的データ記録層の上記転写支持体側とは反対の
面側に設けられており、被転写体となる支持体に接着可
能な接着層とを備え、 上記光学的データ記録層は、光学干渉効果によって特定
波長の光に対する反射率が互いに異なる複数の領域を有
しており、上記領域がコードパターン状に配列され、上
記領域のなすパターンが上記光学的データ記録層の記録
データに対応していることを特徴とするデータ記録媒体
製造用転写体。 - 【請求項5】 転写支持体と、 上記転写支持体の一面側に設けられた剥離層と、 上記剥離層の上記転写支持体側とは反対の面側に設けら
れた光学的データ記録層と、 上記光学的データ記録層の上記転写支持体側とは反対の
面側に設けられており、被転写体となる支持体に接着可
能な接着層とを備え、 上記光学的データ記録層はコードパターン状に配列され
た複数の領域を有しており、各上記領域は少なくとも一
層の薄膜からなるとともに少なくとも一つの上記領域は
積層された複数層の薄膜からなり、上記領域の互いの薄
膜の厚さ、積層数および成分の少なくともいずれかが異
なることにより、上記領域同士では特定波長の光に対す
る反射率が互いに異なるようになされており、上記領域
のなすパターンが上記光学的データ記録層の記録データ
に対応していることを特徴とするデータ記録媒体製造用
転写体。 - 【請求項6】 上記光学的データ記録層と上記剥離層と
の間には、光学干渉効果により上記コードパターンとは
異なる回折像を呈する光学的回折層が設けられているこ
とを特徴とする請求項4または5に記載のデータ記録媒
体製造用転写体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15387997A JPH113412A (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | データ記録媒体およびデータ記録媒体製造用転写体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15387997A JPH113412A (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | データ記録媒体およびデータ記録媒体製造用転写体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH113412A true JPH113412A (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=15572112
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15387997A Pending JPH113412A (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | データ記録媒体およびデータ記録媒体製造用転写体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH113412A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6955839B2 (en) | 1999-05-24 | 2005-10-18 | Toppan Printing Co., Ltd. | Laminated composite, information recording medium, and member of imparting forgery-preventing characteristic |
| JPWO2007072794A1 (ja) * | 2005-12-19 | 2009-05-28 | 国際先端技術総合研究所株式会社 | ホログラムチップにより真贋判別可能なカード |
-
1997
- 1997-06-11 JP JP15387997A patent/JPH113412A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6955839B2 (en) | 1999-05-24 | 2005-10-18 | Toppan Printing Co., Ltd. | Laminated composite, information recording medium, and member of imparting forgery-preventing characteristic |
| JPWO2007072794A1 (ja) * | 2005-12-19 | 2009-05-28 | 国際先端技術総合研究所株式会社 | ホログラムチップにより真贋判別可能なカード |
| US8397987B2 (en) | 2005-12-19 | 2013-03-19 | International Frontier Technology Laboratory, Inc. | Card which can be authenticated by hologram chip |
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