JPH11342159A - 補助動力式車椅子 - Google Patents
補助動力式車椅子Info
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- JPH11342159A JPH11342159A JP11134892A JP13489299A JPH11342159A JP H11342159 A JPH11342159 A JP H11342159A JP 11134892 A JP11134892 A JP 11134892A JP 13489299 A JP13489299 A JP 13489299A JP H11342159 A JPH11342159 A JP H11342159A
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Abstract
室内での小回りの利いた走行、屋外での快適な走行、楽
な登坂、安定した降坂、後進時の恐怖感の解消等を図る
ことができる補助動力式車椅子を提供すること。 【構成】 電動モータ32と、車輪2に加えられる人力
を検出する人力検出手段であるポテンショメータ27
と、検出された人力に応じて電動モータ32を制御する
制御手段としてのコントローラ31を有し、人力の大き
さに応じた補助動力を車輪2に加えてこれを回転駆動す
る補助動力式車椅子1において、補助動力の時間減衰率
を人力が小さい程大きく、人力が大きい程小さく設定す
る。本発明によれば、例えば室内での細かい動きに対し
て車椅子1の惰行量が小さく抑えられるため、室内での
小回りの利いた細かい動きが可能となり、又、屋外での
走行では惰行量が十分確保され、平地での快適な走行が
可能となるとともに、傾斜の急な坂道でも楽に登ること
ができ、乗員の肉体的負担が軽減される。
Description
られる人力の大きさに応じた補助動力を各車輪に加えて
該車輪を人力と補助動力との合力によって回転駆動する
ようにした補助動力式車椅子に関する。
電動車椅子の中間に位置するものであって、左右一対の
車輪に間欠的に加えられる人力を検出し、検出された人
力に応じた補助動力を左右の車輪にそれぞれ加えること
によって乗員の肉体的負担を軽減するものである。
いては、乗員によって各車輪に加えられる人力が検知さ
れる度に補助動力が間欠的に供給されるが、この補助動
力は人力が除去された後は時間と共に減衰せしめられて
車椅子の走行に惰行感覚が付与されるようになっている
(特開平8−168506号公報参照)。
ては、補助動力の時間減衰率は人力や走行速度の大きさ
或は走行方向(前進か後進か)に拘らず常に一定に設定
されていたため、例えば惰行量が大き過ぎる場合には走
行抵抗の小さな路面では予想外に行き過ぎ、室内では細
かい動きに対して小回りが利かず、逆に惰行量が不足す
る場合には走行抵抗の大きな路面や傾斜の急な坂道では
楽に走行することができない等の問題があった。
越した後に車椅子が予想外の惰行をしてしまうことがあ
る。
な恐怖感を与えてしまうが、逆に惰行量が不足する場合
には、例えば急な坂道を下る場合に車輪にこれを逆転さ
せる後進方向の人力を加えてブレーキ力を発生させよう
としても安定したブレーキ力が得られない場合がある。
応じた惰行量を確保することよって室内での小回りの利
いた走行、屋外での快適な走行、楽な登坂、安定した降
坂、後進時の恐怖感の解消等を図ることができる補助動
力式車椅子を提供することにある。
め、請求項1記載の発明は、補助動力を発生する電動モ
ータと、左右の車輪に加えられる人力を検出する人力検
出手段と、該人力検出手段によって検出された人力に応
じて前記電動モータを制御する制御手段を有し、人力検
出手段によって検出された人力の大きさに応じた補助動
力を各車輪に加えてこれを回転駆動する補助動力式車椅
子において、前記制御手段は、前記人力検出手段が人力
を検出すると補助動力を発生せしめるとともに、その補
助動力を時間の経過と共に減衰させ、その時間減衰率を
走行状況に応じて変化させて前記電動モータを制御する
ことを特徴とする。
明において、補助動力の時間減衰率を人力の大きさに応
じて変化させることを特徴とする。
明において、補助動力の時間減衰率を人力が小さい程大
きく、人力が大きい程小さく設定することを特徴とす
る。
載の発明において、補助動力の時間減衰率を調整スイッ
チによって任意に調整し得るようにしたことを特徴とす
る。
4記載の発明において、走行速度を検出する速度検出手
段と走行方向を検出する走行方向検出手段を備え、少な
くとも前進時の補助動力の時間減衰率を走行速度の大き
さに応じて変化させることを特徴とする。
明において、前進時の補助動力の時間減衰率を走行速度
が小さい程大きく、走行速度が大きい程小さく設定する
ことを特徴とする。
載の発明において、後進時における後進方向の補助動力
の時間減衰率を前進時の前進方向のそれ以上に設定する
ことを特徴とする。
7記載の発明において、前進時における後進方向の補助
動力の時間減衰率を後進時における後進方向の補助動力
のそれよりも小さくすることを特徴とする。
8記載の発明において、走行速度を検出する速度検出手
段と走行方向を検出する走行方向検出手段を備え、車輪
に加えられた人力が除去された時点の走行速度を記憶し
てこれと現在の走行速度との偏差を検出する速度偏差検
出手段を備え、補助動力の時間減衰率を速度偏差及び速
度偏差の時間積分値の少なくとも一方に応じて変化させ
ることを特徴とする。
発明において、補助動力の時間減衰率を前記速度偏差及
び速度偏差の時間積分値の少なくとも一方が大きい程大
きく、小さい程小さく設定することを特徴とする。
ば、車椅子の走行状況に応じて必要な惰行量を確保する
ことができる。具体的には、補助動力の時間減衰率を人
力が小さい程大きくしたため、例えば室内での細かい動
きに対して車椅子の惰行量が小さく抑えられ、室内での
小回りの利いた細かい動きが可能となって乗員の利便性
を高めることができる。又、人力が大きい程補助動力の
時間減衰率を小さくしたために屋外での走行では惰行量
が十分確保され、平地での快適な走行が可能となるとと
もに、特に傾斜の急な坂道でも楽に登ることができ、乗
員の肉体的負担を更に軽減することができる。
車椅子の走行状況に応じて必要な惰行量を確保すること
ができる。具体的には、補助動力の時間減衰率は走行速
度が小さい程大きく、走行速度が大きい程小さく設定さ
れるため、例えば室内での細かい動きに対して車椅子の
惰行量が小さく抑えられ、室内での小回りの利いた細か
い動きが可能となって乗員の利便性を高めることができ
るとともに、屋外での走行では惰行量が十分確保されて
平地での快適な走行が可能となり、更に、車椅子が段差
等を乗り越す場合には走行速度が小さいために時間減衰
率が大きくなり、段差を乗り越した後に車椅子が予想外
の惰行をしてしまうことがなくなって乗員に安定感を与
えることができる。
進方向の補助動力の時間減衰率を前進時の前進方向のそ
れ以上に設定したため、後進時に車椅子が惰行し過ぎる
ことがなく、乗員に無用な恐怖感を与えることがない。
ける後進方向の補助動力の時間減衰率は後進時における
後進方向の補助動力のそれよりも小さいため、急な坂道
を下る場合に車輪にこれを逆転させる後進方向の人力を
加えてブレーキ力を発生させる場合に後進方向にブレー
キ力が十分残存するために安定した降坂が可能となる。
椅子の走行状況に応じて必要な惰行量を確保することが
できる。具体的には、速度偏差及び速度偏差の時間積分
値の少なくとも一方が大きい程大きく、小さい程小さく
設定されるた、人力及び走行速度の大きさに拘らず人力
が無くなった後の車椅子の大きな増速を防ぐことができ
る。又、請求項1〜4記載の発明に対して走行抵抗の小
さな路面でも大きな操作力を必要とする発進時において
発進後の予想外の増速を防ぐことができる、請求の範囲
第5項及び第6項記載の発明に対して走行速度の遅い傾
斜の急な坂道の登りでも十分な惰行量が確保され、走行
抵抗の小さな平坦路での惰行量の抑制との両立が可能と
なる。
図面に基づいて説明する。
動力式車椅子1は左右の車輪2に加えられる人力の大き
さに応じた補助動力を各車輪2に加えてこれを回転駆動
するものであって、これは既存の折畳式手動車椅子の車
体の左右に駆動輪である車輪2を脱着自在に取り付けて
構成され、これのパイプ枠状の車体フレーム3の前後部
は左右一対のキャスタ4と車輪2によって移動自在に支
持されている。
員が着座すべき布製のシート5が設置されている。尚、
車体フレーム3は図3に示すように前後一対のクロス部
材3aを有しており、X字状を成す2本のクロス部材3
aはその交点を軸6によって枢着され、軸6を中心とし
て車体を折り畳むことができるよう構成されている。
のバックパイプ3bが立設されており、各バックパイプ
3bの上端部は後方に折曲され、その折曲部には介助者
用のグリップ7が取り付けられている。又、各車輪2の
内側には、車体後方(図1の右方)に向かって斜め下方
に延出する転倒防止用のウイリーバー8がそれぞれ取り
付けられている。
bの中間高さ位置から車体前方に水平に延びる左右一対
の肘パイプ3cはその前端部が略直角に折り曲げられて
垂直下方に延び、その下端部に前記キャスタ4が回転自
在に支持されている。そして、前記肘パイプ3cの下方
に配された左右一対のシートパイプ3dの前側部分は車
体前方に向かって斜め下方に延出しており、その延出端
(前端部)には左右一対のステップ9が取り付けられて
いる。
そのハブ2aが図6に示すように車体フレーム3に溶着
された車軸取付ボス10に支持された車軸11にボール
ベアリング12を介して回転自在に支承されており、各
車輪2の外側には、乗員が手でこれを回すべきリング状
のハンドリム13が設けられている。このハンドリム1
3は、車輪2のハブ2aに一体成形されたボス部に回動
自在に支持された円板状のディスク14に3本のスポー
ク15を介してボルト16によって取り付けられてお
り、従って、該ハンドリム13は車輪2に対して独立に
回転し得る。尚、本実施の形態においては、図6に示す
ように、車輪2のハブ2aとディスク14との間には弾
性体から成るシールリング17が介設されており、ディ
スク14はこれに結着されたカバー18によって覆われ
ている。尚、シールリング17はシール機能と共にディ
スク14の慣性に伴う周方向の振動を抑制するフリクシ
ョンダンパーとしての機能も果たす。
の3箇所が図4及び図5に示す構造によって車輪2に対
して双方向に相対回転可能に弾性支持されている。
4の全周3箇所には矩形孔14aが形成されており、各
矩形孔14aと車輪2のハブ2aの端面の3箇所に形成
された断面半円状の凹部2a−1には、図5に示すよう
に、大小異径のスプリング19,20が縮装されてお
り、これらのスプリング19,20の両端は、図4及び
図6に示すように、2本のボルト23によって車輪2の
ハブ2aに結着されたリテーナ24によって保持されて
おり、ハンドリム13に人力が加わらない中立状態にお
いては、小径のスプリング20は両スプリング受け2
1,22間に所定の予圧をもって縮装される一方、大径
のスプリング19は両端がスプリング受け21,22か
ら若干離脱してスプリング受け21,22に力を及ぼし
ていない。尚、大径のスプリング19のバネ定数は小径
のスプリング20のそれよりも大きく設定されている。
aの外端面には、車輪2(ハブ2a)とハンドリム13
(ディスク14)との相対回転量及び相対回転方向によ
ってハンドリム13に加えられる人力の大きさと方向を
検出するためのポテンショメータ27がこれの長孔27
aに挿通するボルト25によって位置調整可能に取り付
けられており(図4参照)、該ポテンショメータ27の
入力軸の端部にはレバー28の一端が結着されており、
該レバー28の他端はディスク14に突設されたピン2
9に長孔係合している。
一対の車輪2の各ハブ2aの車幅方向内側には円板状の
固定プレート30が車軸11に結着されて設けられてお
り、該固定プレート30には制御手段を構成するコント
ローラ31と駆動源である電動モータ32が取り付けら
れている。
30で囲まれる空間が形成されるが、該空間はリング状
の隔壁33によって室S1と室S2とに区画されてお
り、室S1には前記コントローラ31が収納されてい
る。尚、回転トランス34はコントローラ31と前記ポ
テンショメータ27間の信号伝達を行うものである。
生する補助動力は動力伝達手段を経て各車輪2に伝達さ
れるが、この動力伝達手段は、ベルト伝動機構G1とギ
ヤG2,G3を含んで構成されている。
ンショメータ27によって構成される入力検出手段、回
転トランス34によって構成される信号伝達手段、コン
トローラ31によって構成される制御手段、電動モータ
32及びベルト伝動機構G1やギヤG2,G3等を含ん
で構成される動力伝達手段が補助動力ユニットを構成し
ているが、この補助動力ユニットは各車輪2のハブ2a
の車軸11周りに径方向及び軸方向に亘って集約的に配
置されており、このように補助動力ユニットをハブ2a
内に組み込んで成る左右一対の車輪2は前述のように車
体に対して着脱自在に取り付けられている。
車椅子1においては、右側の車輪2のハブ2a内に不図
示のメインスイッチが内蔵されており、このメインスイ
ッチは図7に示すレバー35の回動操作によってON/
OFFされる。即ち、レバー35は車軸11によって回
動自在に枢着されており、その基端部にはギヤ35aが
部分的に形成されており、該ギヤ35aは前記メインス
イッチをON/OFFするためのセクターギヤ36に噛
合している。又、レバー35の先端にはメインスイッチ
のON/OFF表示用の不図示のLED(発光ダイオー
ド)が埋め込まれており、該LEDから導出するリード
線37は後述のバッテリ38に電気的に接続されてい
る。
1においては、図1及び図7に示すように、右側の車輪
2側にバッテリ38が着脱自在に設けられている。即
ち、図6に示すように、右側の車輪2の固定プレート3
0にはブラケット39がボルト40によって取り付けら
れ、このブラケット39の上部にバッテリホルダ41が
ビス42によって取り付けられており、このバッテリホ
ルダ41に対してバッテリ38が着脱自在に装着され
る。
1に装着された状態において前記レバー35の回動操作
によってメインスイッチがONされると、バッテリ38
はワイヤーハーネス52,43を経て左右の各車輪2に
それぞれ設けられた補助動力ユニットにそれぞれ給電し
て各補助動力ユニットを駆動する。
ーハーネス43,52はカプラー44a,44bによっ
て互いに電気的に接続されており、ワイヤーハーネス4
3の一端は右側車輪2の補助動力ユニットに電気的に接
続されており、同ワイヤーハーネス43の他端は図8に
示すように左側車輪2の補助動力ユニットに電気的に接
続されている。尚、図8に示すように、左側車輪2の固
定プレート30にはカプラー45が取り付けられてお
り、ワイヤーハーネス43は、これの端部に結着された
カプラー46を前記カプラー45に結合することによっ
て左側車輪2の補助動力ユニットへの電気的な接続がワ
ンタッチで容易になされる。
ンショメータ27の0点調整は図4に示すボルト25を
緩めてその位置を調整することによってなされるが、固
定プレート30に固定されたコントローラ31には、ポ
テンショメータ27の0点調整がなされた段階で点灯す
るLED47(図4及び図6参照)が設置されている。
そして、図4に示すように、車輪2内の隔壁33のLE
D47に対向する位置には、LED47が臨む円形の調
整用窓33aが形成されており、この調整用窓33aに
は円形の透明部材48が嵌め込まれている。尚、本実施
の形態では透明部材48を設けたが、隔壁33全体を透
明にしても良く、或は隔壁33のLED47に対向する
部位を薄肉として半透明としてもLED47を視認する
ことができる。
D47と調整用窓33a及び透明部材48は、車輪2の
回転位置によって前記ハブ2aの端面の全周4箇所に形
成された大小の開口部2a−2と前記ディスク14の全
周3箇所に形成された扇形の開口部14bとは車軸11
方向に互いに整列し得るよう配置されている。従って、
ポテンショメー27の0点調整に際して前記カバー18
(図6参照)を取り外せば、図4に示すように、各車輪
2の外側方からLED47の点灯状態(つまり、ポテン
ショメー27の0点調整状態)を視認することができ
る。
〜図12を参照しながら以下に説明する。
前進方向に回すためにこれに力を加えると、各ハンドリ
ム13に加えられた人力の大きさが前記3本の小径スプ
リング20の予圧力に打ち勝つまでの間はハンドリム1
3は不動であって、ハンドリム13と車輪2の間に相対
回転は生じず、このとき、ポテンショメータ27の出力
は0を示す。
によって先ず小径のスプリング20のみが圧縮され、ハ
ンドリム13はスプリング20の圧縮量に見合う角度だ
け車輪2に対して相対回転する。そして、このハンドリ
ム13の相対回転量はレバー28によって拡大されてポ
テンショメータ27に伝達され、ポテンショメータ27
はハンドリム13に加えられる人力の大きさに応じた信
号を出力し、この信号は回転トランス34を介して各コ
ントローラ31の制御部に送信される。尚、小径スプリ
ング20のバネ定数は小さいため、該スプリング20の
人力の増加量に対する圧縮量(つまり、ハンドリム13
の回動量)は大きく、従って、ポテンショメータ27の
感度は高く保たれ、このため、乗員は当該車椅子1のデ
リケートな操作が可能となる。
の大きさが所定値に達すると、大径のスプリング19も
小径のスプリング20と共に圧縮され始め、ハンドリム
13は両スプリング19,20の圧縮量に見合う角度だ
け車輪2に対して相対回転し、このとき、ポテンショメ
ータ27はハンドリム13に加えられる人力の大きさに
応じた信号を出力する。
の大きさが所定値を超えて増大すると、両スプリング受
け21,22が接触するため、人力は車輪2に直接伝達
され、このとき、ポテンショメータ27の出力は一定と
なる。
に加えられ、この人力は前述のようにポテンショメータ
27によって検出され、その検出信号が回転トランス3
4を介してコントローラ31の制御部に入力される。
ョメータ27から出力された入力信号に基づいてハンド
リム13に加えられる人力の大きさを求め、その人力の
大きさに応じた電流を電動モータ32に供給し、該電動
モータ32を回転駆動して所要の補助動力を発生せしめ
る。尚、本実施の形態における補助動力制御には電流制
御方式(トルク制御方式)が採用されており、電流制御
ループ内においてデューティ比に制限を設けることによ
って電動モータ32が発生する補助動力を定電圧特性に
沿って制御する方式が採られている。
ローラ31の制御動作を図9に基づいて説明するが、右
側のコントローラ31の制御動作も同様であるため、こ
れについての説明は省略する。
た人力FLが前述のようにポテンショメータ27によっ
て検出され、その信号がコントローラ31の不感帯処理
部101に入力され、検出された人力FLが不感帯とし
て設定された閾値を超えた値である場合には、増幅比率
設定手段102によって増幅比率KLが設定される。そ
して、旋回成分設定手段103において、人力FLと増
幅比率KLとの積(FL・KL)から旋回運動を生じる
成分としての旋回トルクiLが求められる。
側人力FL及び右側人力FRとこれらに対応する増幅比
率KL,KRとの積(FL・KL),(FR・KR)の
和(FL・KL+FR・KR)と重心成分設定手段10
4内に設定された時間減衰率マップに基づいて直進運動
を生じる成分としての重心トルクiGが求められる。
尚、時間減衰率マップは1種類だけでも良いが、複数種
類用意しておき、調整スイッチ110によって任意に選
択するようにしても良い。
iGとを加算することによって目標トルクiRが求めら
れ、電流リミッタ105において電動モータ32が目標
トルクiRを発生するに必要な目標電流iREFが求め
られる。そして、この目標電流iREFと電流検出セン
サ109によって検出された実際に流れている電流iF
Bとの差(|iREF−iFB|)に基づいてPID制
御回路106によって補正量が求められた後、デューテ
ィリミッタ107によって電圧チェックが行われ、所定
の制御信号(デューティ比)が出力される。この制御信
号(デューティ比)はバイポーラ電力増幅器108によ
って実際の電流に変換され、電動モータ32に所定の電
流が供給されて図10に示すように人力が検出されると
同時に該人力の大きさに応じた所望の補助動力が電動モ
ータ32において発生する。尚、図10に示すように、
補助動力は人力が除去された後に所定の時間減衰率で減
衰する。
動されてこれに所望の補助動力が発生すると、その回転
はベルト伝動機構G1やギヤG2,G3を含む動力伝達
手段を経て左右の各車輪2にそれぞれ伝達される。する
と、左右の車輪2が人力に補助動力を加えた大きさの駆
動力によって回転駆動され、これによって車椅子1が前
進せしめられて乗員は全駆動力の例えば約1/2程度の
小さな力で楽に車椅子1を操作することができる。
のようにポテンショメータ27が人力を検出すると同時
に補助動力を発生せしめるとともに、その補助動力が時
間の経過と共に減衰するよう電動モータ32を制御する
が、補助動力の時間減衰率は人力の大きさに応じて変化
させるようにしている。具体的には、図11に示すよう
に、補助動力のうち重心トルクの時間減衰率は人力(F
L・KL+FR・KR)が小さい程大きく、人力(FL
・KL+FR・KR)が大きい程小さく設定され、その
値は前記調整スイッチ110によって任意に調整され得
る。
率を人力が小さい程大きくすることによって、例えば室
内での細かい動きに対して車椅子1の惰行量が小さく抑
えられるため、室内での小回りの利いた細かい動きが可
能となって乗員の利便性を高めることができる。
を小さくしたために比較的大きな人力が入力される屋外
での走行では惰行量が十分確保され、平地での快適な走
行が可能となるとともに、特に傾斜の急な坂道でも楽に
登ることができ、乗員の肉体的負担を更に軽減すること
ができる。
態2を図12及び図13に基づいて説明する。
本構成は前記実施の形態1に係る補助動力式車椅子のそ
れと同じであるため、これについての説明は省略する。
尚、図12においては図9に示したと同一要素には同一
符号を付している。
行速度を検出する速度検出手段と走行方向(前進か後進
か)を検出する走行方向検出手段(具体的には、後述の
車速演算手段111等)を備え、補助動力の時間減衰率
を走行速度の大きさと走行方向(前進か後進か)及び補
助動力の方向(前進方向か後進方向か)に応じて変化さ
せるようにしている。
法を図12に基づいて説明する。
は車速演算手段111が設けられており、この車速演算
手段111においては、電流検出センサ109によって
検出された電流iFB、デューティリミッタ107から
出力される制御信号(デューティ比)及びモータ定数
(モータ抵抗や起電圧係数等)に基づいて左側車輪2の
速度(回転速度)ωLが算出され、この速度ωLと同様
にして求められた右側車輪2の速度(回転速度)ωRと
の和(ωL+ωR)を1/2することによって重心速度
(回転速度)ωGが求められ、この重心速度ωGは重心
成分設定手段104に対して出力される。尚、図12に
おいて、112は電源電圧観察手段である。
に示すように、前進時の走行速度VがV0 以上となると
前進方向及び後進方向の補助動力の時間減衰率は走行速
度Vが大きい程小さく、走行速度Vが小さい程大きく設
定され、走行速度VがV0 未満の低速及び後進時の前進
方向及び後進方向の補助動力の時間減衰率はそれぞれ大
きく設定されている。尚、本実施の形態では、後進時の
前進方向及び後進方向の補助動力の時間減衰率を一定値
に設定しているが、後進時の速度が大きくなる程大きく
なるよう設定しても良い。
時間減衰率は前進時の前進方向のそれ以上に設定されて
おり、前進時における後進方向の補助動力の時間減衰率
は後進時における後進方向の補助動力のそれよりも小さ
く設定されている。
1の走行状況に応じて必要な惰行量を確保することがで
きる。具体的には、補助動力の時間減衰率は走行速度V
が小さい程大きく、走行速度Vが大きい程小さく設定さ
れるため、例えば室内での細かい動きに対して車椅子1
の惰行量が小さく抑えられ、室内での小回りの利いた細
かい動きが可能となって乗員の利便性を高めることがで
きるとともに、屋外での走行では惰行量が十分確保され
て平地での快適な走行が可能となり、更に、車椅子1が
段差等を乗り越す場合には走行速度Vが小さいために時
間減衰率が大きくなり、段差を乗り越した後に車椅子1
が予想外の惰行をしてしまうことがなくなって乗員に安
定感を与えることができる。
衰率を前進時の前進方向のそれ以上に設定したため、後
進時に車椅子1が惰行し過ぎることがなく、乗員に無用
な恐怖感を与えることがない。
の時間減衰率は後進時における後進方向の補助動力のそ
れよりも小さいため、急な坂道を下る場合に車輪2にこ
れを逆転させる後進方向の人力を加えてブレーキ力を発
生させる場合に後進方向にブレーキ力が十分残存するた
めに安定した降坂が可能となる。
態3を図14〜図16に基づいて説明する。
本構成は前記実施の形態1に係る補助動力式車椅子のそ
れと同じであるため、これについての説明は省略する。
又、図14においては図9に示したと同一要素には同一
符号を付している。
図14に示すように、車輪2に加えられた入力(FL・
KL+FR・KR)が除去された時点の走行速度(重心
速度ωG)を記憶する速度記憶手段113と、この速度
記憶手段113によって記憶された走行速度と現在の走
行速度(重心速度ωG)との偏差ΔωGを検出して該速
度偏差ΔωGの時間積分値を求める速度偏差PI制御回
路114を備えており、この速度偏差PI制御回路11
4によって求められた速度偏差ΔωGの時間積分値は重
心成分設定手段104に対して出力される。
ΔωGの時間積分値によって補助動力(重心トルクi
G)の時間減衰率を図15に示すように変化させること
を特徴とする。即ち、図15に示すように、補助動力の
時間減衰率は速度偏差ΔωGの時間積分値が大きい程大
きく、小さい程小さく設定される。
動力、走行速度、速度偏差積分値及び補助動力の時間減
衰率の時間的変化を図16に基づいて説明する。
人力が加えられると、該人力に応じた補助動力が各車輪
2に加えられ、走行速度は徐々に増加する。そして、時
間t 1 において人力が除去されると、速度記憶手段11
3はその時点の走行速度を記憶し、速度偏差PI制御回
路114は速度記憶手段113によって記憶された走行
速度と現在の走行速度との偏差の時間積分値(速度偏差
積分値)を求める。而して、速度偏差積分値が所定値に
達した時点(図16の時間t2 )において補助動力の時
間減衰率が2次曲線的に増大されるため、この時間減衰
率に従って補助動力が図示のように減衰される。この結
果、走行速度は最高値が抑えられ、その後は減少に転
じ、これと共に速度偏差積分値の時間増加率が次第に低
下する。そして、走行速度が速度記憶手段113によっ
て記憶された走行速度(人力が除去された時間t1 での
走行速度)まで低下した時点(時間t3 )において速度
偏差積分値と補助動力の時間減衰率が最大値を示し、以
後、両者は走行速度の低下に伴って次第に減少する。
用しない場合には、走行速度と速度偏差積分値は図16
に破線にて示すように時間tの経過と共に直線的に増大
する。
力の時間減衰率が速度偏差積分値が大きい程大きく、小
さい程小さく設定されるため、人力が除去された後の車
椅子の大きな増速を防ぐことができる。
小さな路面でも大きな操作力を必要とする発進時におい
て発進後の予想外の増速を防ぐことができる、更に、前
記実施の形態2に比して走行速度の遅い傾斜の急な坂道
の登りでも十分な惰行量が確保され、走行抵抗の小さな
平坦路での惰行量の抑制との両立が可能となる。
衰率を速度偏差の時間積分値に応じて変化させたが、速
度偏差によって補助動力の時間減衰率を変化させるよう
にしても良い。
では人力の大きさによって、実施の形態2では走行速度
と走行方向及び人力の入力方向によって、実施の形態3
では速度偏差の積分値(又は速度偏差)によってそれぞ
れ変化させたが、これらのパラメータ(人力の大きさ、
走行速度と走行方向及び人力の入力方向、速度偏差の積
分値(又は速度偏差))の任意の組み合わせによって補
助動力の時間減衰率を変化させるようにしても良い。
〜4記載の発明によれば、車椅子の走行状況に応じて必
要な惰行量を確保することができる。具体的には、補助
動力の時間減衰率を人力が小さい程大きくしたため、例
えば室内での細かい動きに対して車椅子の惰行量が小さ
く抑えられ、室内での小回りの利いた細かい動きが可能
となって乗員の利便性を高めることができる。又、人力
が大きい程補助動力の時間減衰率を小さくしたために屋
外での走行では惰行量が十分確保され、平地での快適な
走行が可能となるとともに、特に傾斜の急な坂道でも楽
に登ることができ、乗員の肉体的負担を更に軽減するこ
とができるという効果が得られる。
車椅子の走行状況に応じて必要な惰行量を確保すること
ができる。具体的には、補助動力の時間減衰率は走行速
度が小さい程大きく、走行速度が大きい程小さく設定さ
れるため、例えば室内での細かい動きに対して車椅子の
惰行量が小さく抑えられ、室内での小回りの利いた細か
い動きが可能となって乗員の利便性を高めることができ
るとともに、屋外での走行では惰行量が十分確保されて
平地での快適な走行が可能となり、更に、車椅子が段差
等を乗り越す場合には走行速度が小さいために時間減衰
率が大きくなり、段差を乗り越した後に車椅子が予想外
の惰行をしてしまうことがなくなって乗員に安定感を与
えることができるという効果が得られる。
進方向の補助動力の時間減衰率を前進時の前進方向のそ
れ以上に設定したため、後進時に車椅子が惰行し過ぎる
ことがなく、乗員に無用な恐怖感を与えることがないと
いう効果が得られる。
ける後進方向の補助動力の時間減衰率は後進時における
後進方向の補助動力のそれよりも小さいため、急な坂道
を下る場合に車輪にこれを逆転させる後進方向の人力を
加えてブレーキ力を発生させる場合に後進方向にブレー
キ力が十分残存するために安定した降坂が可能となると
いう効果が得られる。
椅子の走行状況に応じて必要な惰行量を確保することが
できる。具体的には、速度偏差及び速度偏差の時間積分
値の少なくとも一方が大きい程大きく、小さい程小さく
設定されるた、人力及び走行速度の大きさに拘らず人力
が無くなった後の車椅子の大きな増速を防ぐことができ
る。又、請求項1〜4記載の発明に対して走行抵抗の小
さな路面でも大きな操作力を必要とする発進時において
発進後の予想外の増速を防ぐことができる、請求の範囲
第5項及び第6項記載の発明に対して走行速度の遅い傾
斜の急な坂道の登りでも十分な惰行量が確保され、走行
抵抗の小さな平坦路での惰行量の抑制との両立が可能と
なるという効果が得られる。
の側面図である。
の平面図である。
の背面図である。
の車輪のハブ部分のカバーを取り外した状態を示す正面
図である。
の右側車輪の内側面図である。
の左側車輪の内側面図である。
の制御系の構成を示すブロック図である。
る。
図である。
子の制御系の構成を示すブロック図である。
向との関係を示す図である。
子の制御系の構成を示すブロック図である。
関係を示す図である。
及び補助動力の時間減衰率の時間的変化を示す図であ
る。
Claims (10)
- 【請求項1】 補助動力を発生する電動モータと、左右
の車輪に加えられる人力を検出する人力検出手段と、該
人力検出手段によって検出された人力に応じて前記電動
モータを制御する制御手段を有し、人力検出手段によっ
て検出された人力の大きさに応じた補助動力を各車輪に
加えてこれを回転駆動する補助動力式車椅子において、 前記制御手段は、前記人力検出手段が人力を検出すると
補助動力を発生せしめるとともに、その補助動力を時間
の経過と共に減衰させ、その時間減衰率を走行状況に応
じて変化させて前記電動モータを制御することを特徴と
する補助動力式車椅子。 - 【請求項2】 補助動力の時間減衰率を人力の大きさに
応じて変化させることを特徴とする請求項1記載の補助
動力式車椅子。 - 【請求項3】 補助動力の時間減衰率を人力が小さい程
大きく、人力が大きい程小さく設定すことを特徴とする
請求項2記載の補助動力式車椅子。 - 【請求項4】 補助動力の時間減衰率を調整スイッチに
よって任意に調整し得るようにしたことを特徴とする請
求項2又は3記載の補助動力式車椅子。 - 【請求項5】 走行速度を検出する速度検出手段と走行
方向を検出する走行方向検出手段を備え、少なくとも前
進時の補助動力の時間減衰率を走行速度の大きさに応じ
て変化させることを特徴とする請求項1〜3又は4記載
の補助動力式車椅子。 - 【請求項6】 前進時の補助動力の時間減衰率を走行速
度が小さい程大きく、走行速度が大きい程小さく設定す
ることを特徴とする請求項5記載の補助動力式車椅子。 - 【請求項7】 後進時における後進方向の補助動力の時
間減衰率を前進時の前進方向の補助動力のそれ以上に設
定することを特徴とする請求項5又は6記載の補助動力
式車椅子。 - 【請求項8】 前進時における後進方向の補助動力の時
間減衰率を後進時における後進方向の補助動力のそれよ
りも小さくすることを特徴とする請求項5,6又は7記
載の補助動力式車椅子。 - 【請求項9】 走行速度を検出する速度検出手段と走行
方向を検出する走行方向検出手段を備え、車輪に加えら
れた人力が除去された時点の走行速度を記憶してこれと
現在の走行速度との偏差を検出する速度偏差検出手段を
備え、補助動力の時間減衰率を速度偏差及び速度偏差の
時間積分値の少なくとも一方に応じて変化させることを
特徴とする請求項1〜7又は8記載の補助動力式車椅
子。 - 【請求項10】 補助動力の時間減衰率を前記速度偏差
及び速度偏差の時間積分値の少なくとも一方が大きい程
大きく、小さい程小さく設定することを特徴とする請求
項9記載の補助動力式車椅子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13489299A JP4521893B2 (ja) | 1998-05-18 | 1999-05-14 | 補助動力式車椅子 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| PCT/JP1998/002183 WO1998052508A1 (fr) | 1997-05-19 | 1998-05-18 | Fauteuil roulant a energie auxiliaire |
| WO98/02183 | 1998-05-18 | ||
| JP13489299A JP4521893B2 (ja) | 1998-05-18 | 1999-05-14 | 補助動力式車椅子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11342159A true JPH11342159A (ja) | 1999-12-14 |
| JP4521893B2 JP4521893B2 (ja) | 2010-08-11 |
Family
ID=26439177
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13489299A Expired - Fee Related JP4521893B2 (ja) | 1998-05-18 | 1999-05-14 | 補助動力式車椅子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4521893B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7840327B2 (en) | 2008-08-08 | 2010-11-23 | Ulrich Alber Gmbh | Drive assistance device for a wheel chair and a wheel chair having a drive assistance device |
| US10285881B2 (en) | 2015-10-19 | 2019-05-14 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Electrically power assisted wheelchair and method of controlling electrically power assisted wheelchair |
| CN111772959A (zh) * | 2020-07-21 | 2020-10-16 | 太原学院 | 一种智能助老如厕代步装置 |
| CN114601640A (zh) * | 2020-12-04 | 2022-06-10 | 丰田自动车株式会社 | 电动辅助装置以及程序 |
-
1999
- 1999-05-14 JP JP13489299A patent/JP4521893B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7840327B2 (en) | 2008-08-08 | 2010-11-23 | Ulrich Alber Gmbh | Drive assistance device for a wheel chair and a wheel chair having a drive assistance device |
| US10285881B2 (en) | 2015-10-19 | 2019-05-14 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Electrically power assisted wheelchair and method of controlling electrically power assisted wheelchair |
| CN111772959A (zh) * | 2020-07-21 | 2020-10-16 | 太原学院 | 一种智能助老如厕代步装置 |
| CN114601640A (zh) * | 2020-12-04 | 2022-06-10 | 丰田自动车株式会社 | 电动辅助装置以及程序 |
| CN114601640B (zh) * | 2020-12-04 | 2024-03-12 | 丰田自动车株式会社 | 电动辅助装置以及程序 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP4521893B2 (ja) | 2010-08-11 |
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