JPH11342801A - 自動車内装部材 - Google Patents

自動車内装部材

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JPH11342801A
JPH11342801A JP15145898A JP15145898A JPH11342801A JP H11342801 A JPH11342801 A JP H11342801A JP 15145898 A JP15145898 A JP 15145898A JP 15145898 A JP15145898 A JP 15145898A JP H11342801 A JPH11342801 A JP H11342801A
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JP
Japan
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nonwoven fabric
fiber
interior member
synthetic resin
automobile interior
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Application number
JP15145898A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Yamaguchi
宏幸 山口
Mitsuhiro Takeda
充弘 武田
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Unipres Corp
Original Assignee
Unipres Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熱接着性が高く、低コストで、しかも表皮材の
風合いのよい自動車内装部材を提供すること。 【解決手段】トランクルームやラゲージルーム等に使用
される、合成樹脂基材にラミネートされた不織布からな
る自動車内装部材が、合成樹脂基材3と、前記基材3に
対して溶着される第一不織布5と、該第一不織布5の上
層に張布され、第一不織布5にニードルパンチによりか
らめられた第二不織布4と、から構成され、前記第一不
織布5を合成樹脂基材3に対して熱溶着性のよいPP等
の合成繊維から構成し、前記第二不織布4をPET等の
耐熱性の高い合成繊維から構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のトランク
ルームやラゲージルーム等に使用される自動車内装部材
に関し、更に詳細には、表皮材となる所定の合成繊維か
らなる不織布をトランクルーム等を構成する合成樹脂基
材にラミネートした自動車内装部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車のトランクルームやラ
ゲージルーム等に使用される自動車内装部材の表皮材の
風合いとしては、フェルト様の柔らかなものが消費者に
好まれ、求められている。
【0003】このため、現在、従来技術を示す図5から図7
に示すような自動車内装部材、即ち、トランクルーム等
1を構成する合成樹脂基材301に、表皮材となる合成
繊維からなる不織布501を溶着固定した内装部材2が
一般的に使用され、広く普及している。
【0004】この種の内装部材2の製造方法の一つとして、
特公平7−100349号に本出願人が開示した、「溶
融した樹脂を押出してシート状の基材に形成し、このシ
ート基材に合成繊維からなる不織布を熱溶着することで
ラミネートした後、所定の型に熱プレス成形するという
方法」がある。
【0005】この方法は、樹脂の押出しシート成形、シート
基材への表皮材のラミネート、プレス成形を一貫して行
えるため、生産性に優れているだけでなく、基材のみを
まず成形した後に、表皮材を接着(溶着)させる方法と
は異なって、表皮材にそりやしわが発生したり、表皮材
の基材への接着(溶着)が不良となることが少なく、製
品の品質が安定するという大きな利点がある。
【0006】ここで、この製造法において製造されてきた自
動車内装部材としては、図5、図6に示すようなポリプ
ロピレン(以下「PP」という。)又はPPを主体とす
る基材301に対して、同じPP材質の合成繊維である
不織布501を表皮材としてラミネートして形成したも
のが一般的である。
【0007】この自動車内装部材の構成では、基材301と
表皮材501に同材質のPPを使用しているため、熱溶
着性がよく、接着不良がないことから、生産性を向上さ
せるという点においては好適な部材と言えた。
【0008】また、図7に示すような、PP又はPPを主体
とする基材301の表層に、バインダー6としてポリエ
チレン(以下「PE」という。)フィルムや接着性PP
フィルム等を介装し、最表層にポリエチレンテレフタレ
ート(以下「PET」という。)製の表皮材401を張
布し溶着した構成のものも採用されている。
【0009】この構成によれば、バインダー6の効果によ
り、異材質であるPP材質の基材301とPET表皮材
401の溶着性を確保することができ、PETの融点
(260℃)がPPの融点(164〜170℃)よりも
高いため、加工工程での熱影響が少なくなり、合成繊維
表面のフェルト様の柔らかな風合いを保持することがで
きるという利点がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、以下の技術的課題があった。まず、
PP基材にPP不織布をラミネートした構成の内装部材
では、生産性も良く、材料コストも安いが、シート基材
に対してPP不織布をラミネートする際の熱や成形時の
加熱及び加圧などで、表面のフェルト様の風合いが損な
われてしまうという課題である。
【0011】また、PP基材にバインダーとしてポリエチレ
ン(以下「PE」という。)フィルム等を介装し、最上
層にPET表皮材を設けるという構成の従来技術では、
最表層のPETが融点が高いため、成形時の加熱及び加
圧によって風合いが損なわれるという課題が解決される
が、バインダーのコーティング加工が新たに必要となる
ため、生産性低下の要因となり、また、バインダー自体
の材料費も加わって、製品コストを押し上げてしまうと
いう課題が発生していた。
【0012】更には、バインダーを介装したとしても、接着
強度という点においては、前者の構成より劣っているだ
けでなく、溶融温度差による成形収縮の影響により、そ
りやしわ等の変形を生じやすくなり、品質の安定性とい
う面での課題も生じていた。
【0013】そこで、本発明は、これらの技術的課題を解決
するため、基材に対する熱溶着性が高く、かつ低コスト
で、しかも表皮材の風合いが保持された自動車内装部材
を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、以下の手段を採用する。
【0015】請求項1では、トランクルームやラゲージルー
ム等に使用される、合成樹脂基材に不織布がラミネート
された自動車内装部材を、合成樹脂基材と、該合成樹脂
基材に対して溶着固定される第一不織布と、該第一不織
布の上層に張布されるとともに、第一不織布の繊維に絡
められて一体化された第二不織布から構成する。そし
て、前記第一不織布を合成樹脂基材に対して熱溶着性の
よい合成繊維とするとともに、前記第二不織布を、第一
不織布よりも融点が高い合成繊維とする。この手段で
は、基材に対して接合される第一不織布を熱溶着性の合
成繊維から構成したことにより、合成樹脂基材に対して
不織布が確実に固定される。また、第一不織布の上層に
該第一不織布よりも融点が高い、即ち耐熱性の大きい合
成繊維からなる第二不織布を設けたことにより、表層の
風合いが加熱及び加圧行程によって損なわれることがな
くなる。
【0016】請求項2では、請求項1記載の第二不織布を、
色彩の異なる複数の単層不織布をニードルパンチ加工に
より絡めて一体化した構成とする。この手段により、表
層の風合いが加熱及び加圧工程によって損なわれること
がなくなるだけでなく、色違いの合成繊維が織り混ざっ
て、多様な色彩の自動車内装部材を提供できる。
【0017】請求項3では、請求項1記載の第二不織布と同
項記載の第一不織布の繊維をニードルパンチ加工により
絡めて一体化する。この手段では、第一不織布と第二不
織布の二層構造を保持しながら、両不織布を一体化でき
るので、合成樹脂基材に対する不織布の溶着性を維持で
きるとともに、上層に固定された、耐熱性のより大きい
合成繊維からなる第二不織布によって、表層の風合い
が、加熱及び加圧工程によって損なわれることがなくな
る。
【0018】請求項4では、請求項1又は請求項2記載の合
成樹脂基材を、ポリプロピレン(以下「PP」とい
う。)又はポリプロピレンを主体とする材料から構成す
るとともに、同項記載の前記第一不織布をPP繊維、同
項記載の第二不織布をポリエチレンテレフタレート(以
下「PET」という。)繊維又はナイロン繊維から構成
する。この手段では、PPの融点(164〜170℃)
よりも融点の高いPET繊維(融点260℃)又はナイ
ロン繊維(例えば、6,6−ナイロンの融点264℃)
をPP繊維の上層に設けたことにより、加工工程におけ
る表層への熱影響が少なくして、表層の繊維の柔らかな
風合いを確実に保持する。
【0019】請求項5では、トランクルームやラゲージルー
ム等に使用される、合成樹脂基材にラミネートされた不
織布からなる自動車内装部材を、合成樹脂基材と、前記
合成樹脂基材に対して溶着固定される単層不織布と、か
ら構成し、前記単層不織布を、合成樹脂基材に対して熱
溶着性のよい合成繊維と融点が高く耐熱性の高い合成繊
維とを均一に混紡形成する。この手段では、予め合成樹
脂基材に対して熱溶着性のよい合成繊維と耐熱性の高い
合成繊維が混紡形成されている単層の不織布を基材に溶
着するため、不織布のニードルパンチ加工工程が短縮さ
れ加工費が安価となるとともに、耐熱性の高い合成繊維
が混紡されているため、加工工程における表層に対する
熱影響が少なくなり、表層の繊維の柔らかな風合いが保
持される。
【0020】請求項6では、請求項5記載の合成樹脂基材
を、PP又はPPを主体とする材料から構成するととも
に、前記単層不織布を、PP繊維とPET繊維、PP繊
維とナイロン繊維のいずれかを混紡形成する。この手段
では、請求項5同様に不織布のニードルパンチ加工工程
が短縮され加工費が安価となることに加え、合成樹脂基
材に対して熱溶着性のよいPP合成繊維とPP繊維より
も耐熱性の高いPET合成繊維又はナイロン繊維が混紡
形成されている不織布を使用することにより、加工工程
における表層に対する熱影響が少なくして、表層の繊維
の柔らかな風合いを確実に保持する。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好適な実施例につ
いて添付図面を参照して説明する。まず、添付図面の内
容を説明すると、図1は、本発明に係る第1実施例であ
る自動車内装部材の構成を示す部分拡大図で、図(A)
は、同部材に使用される第一不織布及び第二不織布のニ
ードルパンチ加工前の状態を示す図、図(B)は、同第
一不織布及び第二不織布のニードルパンチ加工後の状態
を示す図、図(C)は、ニードルパンチ加工して第一不
織布と第二不織布を一体化した不織布を合成樹脂基材に
溶着して形成した第1実施例である自動車内装部材の構
成を示す図である。
【0022】図2は、本発明に係る第2実施例である自動車
内装部材の構成を示す部分拡大図である。図3は、本発
明に係る第3実施例である自動車内装部材の構成を示す
部分拡大図で、図(A)は、同部材に使用される不織布
の合成樹脂基材に溶着前の状態を示す図、図(B)は、
同不織布が合成樹脂基材に溶着した状態を示す図であ
る。図4は、本発明に係る自動車内装部材の製造工程を
簡略に示す図である。
【0023】さて、図1に示す本発明に係る第1実施例であ
る自動車内装部材は、トランクルームやラゲージルーム
等に使用されるもので、低コストでかつ成形加工性に優
れるPP製(又はフィラー等を混入したPP製)の合成
樹脂基材に対して、合成繊維からなる不織布がラミネー
トされた構成を備えた部材である。
【0024】図1(A)に示すように、本実施例で採用され
る不織布は、合成樹脂基材3に溶着される第一不織布た
るPP繊維5と、該PP繊維5の上層に張布される第二
不織布たるPET繊維又はナイロン繊維(以下「PET
繊維等」という。)4、から構成されて、両繊維4,5
が積み重ねられた二層構造を備えている。
【0025】この二層に重ねられた不織布に対して、「か
ぎ」のついた多数の針で突き刺して(一般に「ニードル
パンチ」加工と呼ばれる)、両繊維4,5を絡ましてフ
ェルト状とし、下層のPP繊維5と上層のPET繊維等
4を一体化する(図1(B)参照)。そして、図1
(C)に示すように、基材3に下層のPP繊維5を溶着
させて、不織布と基材3を一体化する。
【0026】このようにPET繊維4等をPP繊維5の上層
に設けた理由は、PETの融点(260℃)又はナイロ
ン繊維の融点(例えば、6,6−ナイロン:264℃)
が、PPの融点(164〜170℃)よりも高いことに
よって、加工工程における加熱及び加圧で生じる表層に
対する熱影響を少なくすることができ、表層の柔らかな
風合いを保持することが可能となるからである。
【0027】即ち、PP繊維5をそのまま表層とすると、加
工工程における熱影響でPP繊維5が部分的に繊維が密
となり、フェルト様の柔らかな風合いが損なわれてしま
い、商品価値が低下してしまうので、これを防止する必
要があるからである。
【0028】また、本実施例では、ニードルパンチ加工によ
ってPET繊維4等をPP繊維5の上層に固定している
ため、バインダー層(従来技術である図7参照)を設け
て両繊維4,5を溶着させる必要も一切ない。
【0029】従って、余分なバインダー層のコーティング加
工工程が不要なので、PP繊維5単体の不織布からなる
自動車内装部材と比較しても、基材3への不織布のラミ
ネート加工の生産性が低下することがない。そして、バ
インダー層が不要であることから、材料コストを抑える
ことも可能となるとともに、そりやしわ等の変形がなく
なり、安定した品質の自動車内装部材を提供することが
可能となる。
【0030】更には、図2に示す第2実施例の如きに、PP
繊維5の上に張布される第二不織布4を、相互に色合い
が異なるPET繊維等4からなる単層不織布41,42
をニードルパンチ加工で絡めて一体化したものを採用す
れば、下層(PP繊維5と不織布42の間の層)の不織
布41の繊維が、更に上層の不織布42の繊維に絡まっ
て混ざることによって、多様かつ繊細な色合いの自動車
内装部材を形成することもできる。
【0031】例えば、PET繊維等41を薄いグレー色,P
ET繊維等42を濃いグレー色とすれば、PET繊維等
41の薄いグレー色の中にPET繊維等42の濃いグレ
ー色が混ざった、繊細な色合いを呈する自動車内装部材
を形成することが可能となる。尚、第2実施例で採用さ
れ得る、PP繊維5の上に張布される第二不織布4は、
上記したような2層構造に限ったものではなく、更に多
層構造として、より多様かつ繊細な色彩を表現すること
も可能である。
【0032】ここで、PET繊維等4とPP繊維5の構成比
は、不織布全体の目付が400g/m2の場合は、PE
T繊維等4/PP繊維5=200g/200g〜350
g/50g程度がのぞましく、PET繊維等4の構成比
が高いほど表層の風合いが安定する。
【0033】尚、不織布の構成材料は、PET、ナイロン、
PPに限定したものではなく、合成樹脂基材3として採
用された材料に熱溶着性の良い第一不織布と、該第一不
織布よりも耐熱性の高い第二不織布であれば、本願発明
の目的は達成される。
【0034】以下、図3に基づき、本発明に係る第3実施例
である自動車内装部材について説明する。まず、本実施
例の特徴は、不織布部分を二層構造とした上記第1実施
例と異なって、不織布部分を耐熱性を向上させた単層構
造の不織布を使用している点である。
【0035】具体的には、自動車内装部材を構成する不織布
は、PP樹脂等からなる合成樹脂基材3に対して熱溶着
性のよいPP繊維5と、耐熱性の高いPET繊維4と
が、予めニードルパンチ加工によって混紡形成されて、
単層の不織布を形成している。
【0036】この混紡タイプの不織布を使用すると、PP繊
維5のみからなる不織布と比較して、不織布全体の耐熱
性が増加するので、加熱及び加圧によって表層の風合い
が損なわれことを防止することができる。
【0037】尚、第3実施例においては、PP繊維5と耐熱
性の高いPET繊維等4が均一に混紡形成されているた
め、PP繊維5とPET繊維等の二層構造を備えた第2
実施例、更に多層構造の第3実施例と比較して、基材3
に対する溶着性、表層の耐熱性の点では若干劣ってい
る。
【0038】以下、図4を参照しながら、上記した本発明に
係る自動車内装部材の製造工程についての説明を加え
る。図4の符号8は、基材3の材料である溶融樹脂を押
し出すダイを示している。このダイ8から押し出された
溶融樹脂を、シート成形ロール10間を表面成形と厚み
出しを行いつつシート化する。この樹脂シートS1を温
調ロール11に掛け回し、温調工程においてラミネート
用の合成繊維4+5、41+42+5又は7から構成さ
れる不織布Sを、融点の低いPP繊維の融点以上に保持
されるように温調する。
【0039】そして、不織布Sを温調工程直前のシート成形
ロール10間へ高温の樹脂シートS1と共に挟入する
か、又は温調ロール11に導いて樹脂シートS1に張布
し、温調行程を通過する間に樹脂シートS1の保有熱に
より、合成繊維の接触面を溶融させて溶着させる。ここ
で、本発明では、表皮材に融点の高いPET繊維を上記
構成により使用しているため、温調ロールの加熱及び加
圧により表層の風合いが損なわれることがない。
【0040】続いて、表皮材である不織布Sを樹脂シートS
1に溶着させた樹脂シートS2をピンチロール12を通
過させ、その後切断部13で単位シート15とし、温調
炉18内に配設されたコンベアー16a上を移動させ、
搬出コンベアー16bに乗り換えさせる。
【0041】次に、、搬出コンベアー16bで搬出された単
位シート15は、バキュームフィーダー17によって吸
着されて、プレス装置19内に設置されたプレス下型2
0bに投入設置され、直ちに上型20bを下型20bに
降下してプレス成形を行う。ここで、本発明では、表皮
材に融点の高いPET繊維を上記構成により使用してい
るため、プレス成形行程の加熱及び加圧により表層の風
合いが損なわれることがない。
【0042】
【発明の効果】本願によって開示される発明の効果を説
明すれば、以下のとおりである。
【0043】(1)請求項1では、合成樹脂基材にラミネー
トされる不織布を二層構造とし、合成樹脂基材に対して
溶着固定される第一不織布を合成樹脂基材に対して熱溶
着性のよい合成繊維とするとともに、前記該第一不織布
の上層に張布されるとともに、第一不織布の繊維に絡め
られて一体化された第二不織布を、第一不織布よりも融
点が高く、耐熱性の高い合成繊維としているため、基材
に対しては第一不織布を確実に溶着固定できるととも
に、耐熱性の高い第二不織布の表層が、加熱及び加圧工
程によって損なわれることを防止できる。
【0044】(2)請求項2では、請求項1記載の第二不織
布を、色彩の異なる複数の単層不織布をニードルパンチ
加工により絡めて一体化した構成としたため、表層の風
合いが加熱及び加圧工程によって損なわれることがなく
なるだけでなく、色の種類に限りのある合成繊維を絡め
て組み合わせることで、色のバリエーションを増やすこ
とができるとともに、繊細な色彩を表現できるので、自
動車内装部材の付加価値を高めることができる。
【0045】(3)請求項3では、請求項1記載の第二不織
布と同項記載の第一不織布の繊維をニードルパンチ加工
により絡めることにより、第一不織布と第二不織布の二
層構造を保持しつつ一体化しているため、合成樹脂基材
に対する不織布の溶着性を確保できるとともに、上層に
残る耐熱性のより大きい第二不織布によって、表層の風
合いが加熱行程によって損なわれることを有効に防止で
きる。
【0046】(4)請求項4では、請求項1又は請求項2記
載の合成樹脂基材を、PP又はPPを主体とする材料か
ら構成するとともに、第一不織布をPP繊維、第二不織
布をPET繊維又はナイロン繊維から構成したことによ
り、PETの融点又はナイロン繊維の融点がPPの融点
よりもかなり高いため、加工工程における表層に対いす
る熱影響を少なくすることができ、表層の繊維の柔らか
な風合いを確実に保持することができる。
【0047】(5)請求項5では、合成樹脂基材にラミネー
トされる単層不織布を、合成樹脂基材に対して熱溶着性
のよい合成繊維と融点が高く耐熱性の高い合成繊維を均
一に混紡形成したものを使用しているため、内装部材の
ラミネート加工工程前における不織布のニードルパンチ
加工工程が短縮され加工費が安価となるとともに、耐熱
性の高い合成繊維が混紡されているため、加工工程にお
ける表層に対いする熱影響を少なくでき、表層の繊維の
柔らかな風合いを保持することができる。
【0048】(6)請求項6では、請求項5記載の合成樹脂
基材を、PP又はPPを主体とする材料から構成すると
ともに、単層不織布をPP繊維とPET繊維又はナイロ
ン繊維で混紡形成しているため、請求項5同様に不織布
のニードルパンチ加工工程が短縮され加工費が安価とな
るという効果に加え、融点の低いPP繊維で合成樹脂基
材に対する熱溶着性を確保でき、融点がPP繊維よりも
かなり高く(約100℃)、耐熱性の高いPET繊維又
はナイロン繊維が混紡形成されているため、加工工程に
おける表層に対する熱影響を少なし、表層の繊維の柔ら
かな風合いを確実に保持することができる。
【0049】(7)以上の結果、合成樹脂基材に対して不織
布が確実に固定され、消費者のニーズに合致するフェル
ト様の柔らかな風合い(及び繊細な色彩)を呈する商品
価値の高い自動車内装部材を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)本発明に係る第1実施例である自動車内
装部材に使用される第一不織布及び第二不織布のニード
ルパンチ加工前の状態を示す図 (B)同第一不織布及び第二不織布のニードルパンチ加
工後の状態を示す図 (C)ニードルパンチ加工して第一不織布と第二不織布
を一体化した不織布を合成樹脂基材に溶着して形成した
第1実施例である自動車内装部材の構成を示す図
【図2】本発明に係る第2実施例である自動車内装部材
の部分拡大図
【図3】(A)本発明に係る第3実施例である自動車内
装部材同部材に使用される不織布の合成樹脂基材に溶着
前の状態を示す図 (B)同不織布が合成樹脂基材に溶着した状態を示す図
【図4】本発明に係る自動車内装部材の製造工程の概略
を表す側面図
【図5】従来技術である自動車内装部材が使用された自
動車のトランクルーム周辺を示す図
【図6】従来技術である自動車内装部材の構造を示す部
分断面図
【図7】更に異なる従来技術である自動車内装部材の構
造を示す部分断面図
【符号の説明】
1 トランクルーム(又はラゲージルーム) 2 内装部材 3 合成樹脂基材 4 PET繊維又はナイロン繊維からなる第二不織布 5 PP繊維からなる第一不織布 7 PP繊維とPET繊維又はナイロン繊維が混紡形成
された単層不織布 41、42 互いに色彩が異なるPET繊維又はナイロ
ン繊維からなる第二不織布を構成する単層不織布

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トランクルームやラゲージルーム等に使用
    される、合成樹脂基材に不織布がラミネートされた自動
    車内装部材において、 前記自動車内装部材が、合成樹脂基材と、該合成樹脂基
    材に対して溶着固定される第一不織布と、該第一不織布
    の上層に張布されるとともに、第一不織布の繊維に絡め
    られて一体化された第二不織布から構成され、 前記第一不織布が合成樹脂基材に対して熱溶着性のよい
    合成繊維から構成されるとともに、前記第二不織布が、
    第一不織布よりも融点が高い合成繊維から構成されたこ
    とを特徴とする自動車内装部材。
  2. 【請求項2】前記第二不織布は、色彩の異なる複数の単
    層不織布がニードルパンチ加工により絡められ一体化さ
    れた構成であることを特徴とする請求項1記載の自動車
    内装部材。
  3. 【請求項3】前記第二不織布と前記第一不織布の繊維が
    ニードルパンチ加工により絡められて一体化されたこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載の自動車内装部
    材。
  4. 【請求項4】前記合成樹脂基材が、ポリプロピレン又は
    ポリプロピレンを主体とする材料から構成されるととも
    に、前記第一不織布はポリプロピレン繊維、前記第二不
    織布はポリエチレンテレフタレート繊維又はナイロン繊
    維から構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項
    2記載の自動車内装部材。
  5. 【請求項5】トランクルームやラゲージルーム等に使用
    される、合成樹脂基材に不織布がラミネートされた自動
    車内装部材において、 前記自動車内装部材が、合成樹脂基材と、前記合成樹脂
    基材に対して溶着固定される単層不織布と、から構成さ
    れ、 前記単層不織布が、合成樹脂基材に対して熱溶着性のよ
    い合成繊維と融点が高く耐熱性の高い合成繊維とが均一
    に混紡形成されてなることを特徴とする自動車内装部
    材。
  6. 【請求項6】 前記合成樹脂基材が、ポリプロピレン又
    はポリプロピレンを主体とする材料から構成されるとと
    もに、前記単層不織布が、ポリプロピレン繊維とポリエ
    チレンテレフタレート繊維、ポリプロピレン繊維とナイ
    ロン繊維のいずれかが混紡形成されたことを特徴とする
    請求項5記載の自動車内装部材。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100348783B1 (ko) * 2000-04-17 2002-08-14 한국바이린주식회사 자동차 내장용 성형기재 및 그 제조방법
JP2002327365A (ja) * 2001-04-27 2002-11-15 Unitika Ltd 成形用長繊維不織布及びその製造方法
JP2018162527A (ja) * 2017-03-24 2018-10-18 株式会社フジコー 内装材用の立毛表皮材

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