JPH11345497A - 増幅器及びサンプルアンドホールド回路 - Google Patents

増幅器及びサンプルアンドホールド回路

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JPH11345497A
JPH11345497A JP10151177A JP15117798A JPH11345497A JP H11345497 A JPH11345497 A JP H11345497A JP 10151177 A JP10151177 A JP 10151177A JP 15117798 A JP15117798 A JP 15117798A JP H11345497 A JPH11345497 A JP H11345497A
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amplifier circuit
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Abstract

(57)【要約】 【課題】2種類の差動増幅動作が可能な増幅器と、この
増幅器を用いたサンプルアンドホールド回路を提供す
る。 【解決手段】この増幅器70は、電圧増幅回路からなる
第1、第2の副増幅回路11、12のいずれか一方と、
同じく電圧増幅回路からなる主増幅回路13とを、切換
回路15によって接続することで差動増幅回路を構成す
ることができ、切換回路15で接続状態を変えることで
2種類の差動増幅動作を切り換えることができる。通常
1個の差動増幅回路について2個の電圧増幅回路が必要
なため、2種類の差動増幅動作をするためには4個の電
圧増幅回路が必要になるが、増幅器70では3個の電圧
増幅回路を用いることで2種類の差動増幅動作ができる
ので、電圧増幅回路の数を少なくでき、回路面積を小さ
くして、消費電力を少なくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、増幅器及びサンプ
ルアンドホールド回路に関し、特に、入出力回路に多用
されるサンプルホールド回路の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、時間とともに変化しているア
ナログ信号のある時点の電圧を保持するために、サンプ
ルアンドホールド回路が用いられている。図3において
符号100は、従来技術のサンプルホールド回路であ
り、前段のアナログ信号出力回路181と、後段の信号
処理回路、例えばA/Dコンバータ182との間に配置
されている。
【0003】このサンプルアンドホールド回路100
は、サンプリングスイッチ111、112と、入力切換
スイッチ113、114と、コンデンサ121、122
とを2個ずつ有し、オペアンプ110を1個有してい
る。
【0004】オペアンプ110は、非反転入力端子T
111と反転入力端子T112と出力端子T 113とを有し、反
転入力端子T112は出力端子T113に接続され、出力端子
113はサンプルアンドホールド回路100の出力端子
102に接続されている。
【0005】またコンデンサ121、122の一端はと
もに接地電位Vssに接続されており、各コンデンサ12
1、122の他端と、アナログ信号出力回路181の出
力端子T101との間には、サンプリングスイッチ11
1、112がそれぞれ接続されている。また、各コンデ
ンサ121、122の他端と、非反転入力端子T111
の間には、入力切換スイッチ113、114がそれぞれ
接続されている。
【0006】このようなサンプルアンドホールド回路1
00は、その動作にあたって下記のようなA相、B相な
る2つの状態を有するものとする。A相は、サンプリン
グスイッチ111と入力切換スイッチ114と(一方の
組)がオン状態にあり、サンプリングスイッチ112と
入力切換スイッチ113と(他方の組)がオフ状態にあ
り、一方のコンデンサ121がアナログ信号出力回路1
81の出力端子T101と接続され、かつ他方のコンデン
サ122が非反転入力端子T111に接続されている状態
である。
【0007】このA相では出力端子T101に接続された
コンデンサ121が充電される。他方、非反転入力端子
111に接続されたコンデンサ122の電圧が、非反転
入力端子T111からオペアンプ110に入力される。オ
ペアンプ110の反転入力端子T112は出力端子T113
接続されており、オペアンプ110はボルテージフォロ
ワ動作をしているので、出力端子T113(出力端子T102)
からは、非反転入力端子T111に入力される電圧が出力
されて、A/Dコンバータ182に入力される。
【0008】このとき、非反転入力端子T111に接続さ
れたコンデンサ122は、アナログ信号出力回路181
とは切り離されており、非反転入力端子T111に入力さ
れる後述のアナログ信号Vinbは、刻々と変化するアナ
ログ信号Vinとは無関係に、一定電圧を維持する。
【0009】これに対し、B相は、A相とは逆のコンデ
ンサが非反転入力端子T111、出力端子T101に接続され
た状態であり、A相でオン状態であったサンプリングス
イッチ111と入力切換スイッチ114とがオフ状態、
A相でオフ状態であったサンプリングスイッチ112と
入力切換スイッチ113がオン状態にある場合である。
【0010】このB相でも、出力端子T101に接続され
たコンデンサ122が充電され、非反転入力端子T111
に接続されたコンデンサ121の電圧が、非反転入力端
子T1 11からオペアンプ110に入力される。B相にお
いてもオペアンプ110はボルテージフォロワ動作をし
ているので、出力端子T113(出力端子T102)からは非反
転入力端子T111に接続されたコンデンサ121の電圧
がA/Dコンバータ182に入力される。このときも、
非反転入力端子T111に接続されたコンデンサ121
は、一定電圧を維持する。
【0011】図3に示すサンプルアンドホールド回路1
00は、上記のA相とB相とを交互に繰り返すように動
作しており、A相で一方のコンデンサ121を充電して
いる間に、他方のコンデンサ122の電圧を出力し、B
相でそのコンデンサ122を充電している間に、A相で
充電したコンデンサ121の電圧を出力することができ
る。
【0012】しかしながら、上記のサンプルアンドホー
ルド回路100では、A相とB相との間が切り換わる時
に、非反転入力端子T111に接続されるコンデンサ12
1、122が切り換わるために、各コンデンサ121、
122が異なる電圧で充電されている場合、オペアンプ
110内部で非反転入力端子T111に接続された入力ト
ランジスタの入力端子の電位が振られてしまう。
【0013】電位が振られる際に、コンデンサ121又
は122と、オペアンプ110内部の寄生容量との間で
充放電がなされ、その結果、コンデンサ121、122
の電圧が変化し、オペアンプ110から正確な電圧が出
力されなくなってしまう。
【0014】そこで、このような不具合を解決すべく、
2つのオペアンプ131、132を用いた図4に示すよ
うなサンプルアンドホールド回路が考えられている。図
4で符号101はサンプルアンドホールド回路であり、
アナログ信号出力回路183と、後段のA/Dコンバー
タ184との間に配置されている。
【0015】このサンプルホールド回路101は、サン
プリングスイッチ141、142と、入力切換スイッチ
143、144と、コンデンサ151、152と、オペ
アンプ131、132とを2個ずつ有している。
【0016】このサンプルホールド回路101は、各サ
ンプリングスイッチ141、142がアナログ信号出力
回路183の出力端子T200と、2個のコンデンサ15
1、152の一端との間にそれぞれ接続されており、ま
た、各コンデンサ151、152の他端は接地されてい
る。それらの構成は図3のサンプルアンドホールド回路
100と同じであるが、このサンプルアンドホールド回
路101では、各オペアンプ131、132の非反転入
力端子T211、T214には、各コンデンサ121、122
の一端が直結されており、他方、それらの出力端子T
213、T216は、それぞれ入力切換スイッチ143、14
4を介して、サンプルアンドホールド回路101全体の
出力端子T201に接続されている。
【0017】その動作については図3のサンプルホール
ド回路100と同様であって、前述のようなA相、B相
の2つの状態を有し、A相では一方のコンデンサ151
がアナログ信号出力回路183の出力端子T200と接続
されてこのコンデンサ151に充電がなされている間
に、他方のコンデンサ152が出力端子T200と切り離
された状態で、その電圧がオペアンプ132に入力さ
れ、サンプルアンドホールド回路101の出力端子T
201から出力されるように動作する。
【0018】他方、B相では、A相で充電されていたコ
ンデンサ151が出力端子T200と切り離され、コンデ
ンサ151の電圧が、ボルテージフォロワ動作をするオ
ペアンプ131を介して出力端子T201から出力される
とともに、A相で出力端子T2 00と切り離されていたコ
ンデンサ152が出力端子T200と接続されて充電がな
されるように動作する。そして、上記のA相とB相とを
交互に繰り返すように動作することにより、A相で一方
のコンデンサ151を充電している間に、他方のコンデ
ンサ152の電圧を出力し、B相では、逆にそのコンデ
ンサ152を充電している間に、A相で充電したコンデ
ンサ151の電圧を出力することができる。
【0019】かかるサンプルアンドホールド回路101
では、各非反転入力端子T211、T2 14が、常時コンデン
サ151、152のそれぞれに接続されているので、A
相とB相との間が切り換わる時でも、非反転入力端子T
211、T214に接続されるコンデンサ151、152が切
り換わることはないため、非反転入力端子T211、T2 14
に接続された入力トランジスタの入力端子の電位も振ら
れない。従って、電位が振られることで生じる図3のサ
ンプルアンドホールド回路100で生じていた不具合を
防止できる。
【0020】しかしながら、図4のサンプルアンドホー
ルド回路101では、2個のオペアンプ131、132
を必要とするので、回路サイズが大きくなって半導体チ
ップの面積が増大してしまい、また、消費電流が増大し
てしまうという問題がある。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の技術の課題を解決するために創作されたものであ
り、その目的は、サンプルホールドの精度が高く、かつ
素子数や消費電力が少なくなるサンプルアンドホールド
回路を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、第1の入力端子に接続され
ている第1の副増幅回路と、第2の入力端子に接続され
ている第2の副増幅回路と、第3の入力端子に接続され
ている主増幅回路と、上記第1及び第2の副増幅回路と
上記主増幅回路との間に配置されている切換回路とを有
し、上記切換回路の切り換え動作により上記第1の副増
幅回路と上記主増幅回路又は上記第2の副増幅回路と上
記主増幅回路とにより差動増幅回路が構成される増幅器
である。
【0023】請求項2記載の発明は、請求項1に記載の
増幅器であって、出力端子に接続された増幅回路を更に
有し、上記切換回路の切り換え動作により上記第1の副
増幅回路又は上記第2の副増幅回路と上記増幅回路とが
接続される。
【0024】請求項3記載の発明は、請求項2に記載の
増幅器であって、上記第1又は第2の入力端子が上記差
動増幅回路の非反転入力端子として機能し、上記第3の
入力端子が上記差動増幅回路の反転入力端子として機能
する。
【0025】請求項4記載の発明は、請求項1、2又は
3に記載の増幅器であって、上記各増幅回路は入力トラ
ンジスタと当該入力トランジスタの負荷トランジスタと
をそれぞれ有し、上記切換回路の切り換え動作により上
記主増幅回路の負荷トランジスタと上記第1の副増幅回
路の負荷トランジスタ又は上記第2の副増幅回路の負荷
トランジスタとでカレントミラー回路が構成される。
【0026】請求項5記載の発明は、請求項4に記載の
増幅器であって、上記第1又は第2の副増幅回路の負荷
トランジスタは、上記切換回路の切り換え動作により、
上記主増幅回路の負荷トランジスタとカレントミラー回
路を構成しない場合にはダイオード接続となるように構
成されている。
【0027】請求項6記載の発明は、請求項1、2、
3、4又は5に記載の増幅器であって、上記第1及び第
2の副増幅回路、並びに上記主増幅回路のそれぞれが電
流源を有する。
【0028】請求項7記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5又は6に規定された増幅器と、上記第1の入
力端子に接続された第1のコンデンサと、上記第2の入
力端子に接続された第2のコンデンサとを有するサンプ
ルアンドホールド回路である。
【0029】本発明の増幅器は、切換回路により、主増
幅回路は第1又は第2の副増幅回路のいずれか一方と差
動増幅回路を構成できるように構成されており、例え
ば、第1の副増幅回路と主増幅回路とで差動増幅回路を
構成して所定の差動増幅動作を行ったのちに、第2の副
増幅回路と主増幅回路とで差動増幅回路を構成して所定
の差動増幅動作を行うというように、2種類の差動増幅
動作を行うことができる。
【0030】一般に、差動増幅回路は、電圧増幅回路等
で構成された2つの増幅回路が対になることにより構成
されるため、2種類の差動増幅動作をするために2つの
差動増幅回路を設けると合計4個の増幅回路が必要とな
るが、本発明の増幅器では、3個の増幅回路で2種類の
差動増幅動作を行うことができるので、増幅回路を1個
減らすことができる。従って、回路構成に必要な素子数
を少なくし、回路の形成面積を小さくすることができ
る。
【0031】また、増幅回路が1個減ることにより、増
幅回路の駆動に必要な電流(特に差動増幅回路を構成す
る場合には一定電流)の消費も減るので、消費電力の低
減が可能になる。
【0032】さらに、切換回路により、差動増幅回路の
後段に、例えば電流増幅回路等のような増幅回路を接続
できる構成としてもよく、第1又は第2の入力端子が非
反転入力端子として機能し、第3の入力端子が反転入力
端子として機能するようにし、さらに出力端子が主増幅
回路(第3の入力端子)に対して帰還するように構成し
て、2入力のボルテージフォロワ動作をするようにして
もよい。
【0033】また、差動増幅回路の一対の負荷をトラン
ジスタで構成する場合(以下、このトランジスタを負荷
トランジスタと称する)、一方の負荷トランジスタをダ
イオード接続にし、他方の不可トランジスタとともにカ
レントミラー回路を構成させて一対の入力トランジスタ
にそれぞれ接続させるのが一般的であるが、本発明のよ
うに、各負荷トランジスタの入出力端子(例えばMOS
トランジスタの場合はゲート端子とソース端子、バイポ
ーラトランジスタの場合はベース端子とコレクタ端子)
の間にそれぞれスイッチを設けておくなどして、入出力
端子間を短絡させられるようにしておくと、一方の負荷
トランジスタを短絡し、他方の負荷トランジスタを短絡
しないようにすることができる。
【0034】このようにすると、短絡された側の負荷ト
ランジスタはダイオード接続に、短絡されない側の負荷
トランジスタは非ダイオード接続になるので、これらの
負荷トランジスタを対にすることで、差動増幅回路の負
荷として一般的に用いられるカレントミラー回路を構成
することができる。
【0035】さらに、第1、第2の副増幅回路において
は、負荷トランジスタをダイオード接続にも非ダイオー
ド接続にもできるように構成されており、各々には定電
流が供給されるように構成されているので、差動増幅回
路を構成しない側の電圧増幅回路(例えば第1の副増幅
回路と主増幅回路とが差動増幅回路を構成しているとき
には第2の副増幅回路)の負荷トランジスタをダイオー
ド接続にすることにより、ダイオード接続にされた負荷
トランジスタを負荷とする入力トランジスタに定電流を
流し続けることができる。
【0036】差動増幅回路の動作中に、差動増幅回路を
構成しない側の副増幅回路に一定電流が供給されていな
いときには、その後この電圧増幅回路が主増幅回路と対
になって差動増幅回路を構成する動作に切り替わる時
に、急激に電流が電圧増幅回路内に流れて、回路内の各
動作点における電位が急激に変動して動作が不安定にな
り、出力電位が変動するという不具合が生じることがあ
り得るが、本発明の増幅器では、上述のように差動増幅
回路を構成しない側の副増幅回路にも定電流を供給する
ことで、かかる副増幅回路内の電位状態を、差動増幅回
路を構成している副増幅回路とほぼ同等の電位状態とす
ることができる。
【0037】従って、差動増幅動作の切り換え時に電位
変動が生じ、切り換え後に形成された差動増幅回路の内
部電位が不安定になることを防止することができる。さ
らに、本発明のサンプルアンドホールド回路は、本発明
の増幅器と、第1の入力端子に接続された第1のコンデ
ンサと、第2の入力端子に接続された第2のコンデンサ
とを有する。
【0038】このため、第1の副増幅回路と主増幅回路
とで差動増幅回路を構成し、負帰還をかけた時には、第
1のコンデンサに現れる電圧を増幅して出力し(第1の
ホールド動作)、これとともにアナログ信号によって第
2のコンデンサに充電(第1のサンプリング動作)する
ことができる。
【0039】又、第2の副増幅回路と主増幅回路とで差
動増幅回路を構成し、負帰還をかけた時には、第2のコ
ンデンサに現れる電圧を増幅して出力し(第2のホール
ド動作)、これとともにアナログ信号によって第1のコ
ンデンサに充電(第2のサンプリング動作)することが
できるので、2個のコンデンサについて、一方のコンデ
ンサについてサンプリング動作を行なっている間に他方
のコンデンサについてホールド動作を行なうことができ
るので、交互にサンプリング動作、ホールド動作を繰り
返すことにより、ホールド動作を連続的に行うことがで
きる。また、本発明の増幅器を用いていることにより、
2個の差動増幅回路を用いた場合よりも消費電力を少な
くでき、回路面積を小さくすることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本実施形態のサンプルアン
ドホールド回路について説明する。
【0041】図1(a)において、符号1は液晶表示装置
に用いられるサンプルアンドホールド回路である。サン
プルアンドホールド回路1の前段には、アナログ信号出
力回路81が接続され、後段には、A/Dコンバータ8
2が接続されている。
【0042】サンプルアンドホールド回路1は、増幅器
70と、出力端子T0とを1個ずつ有し、サンプリング
スイッチ31、32と、コンデンサ51、52とを2個
ずつ有している。
【0043】アナログ信号出力回路81は、その出力に
出力端子T1を有する。この出力端子T1と、一端がとも
に接地電位Vssに接続されたコンデンサ51、52の他
端との間には、サンプリングスイッチ31、32がそれ
ぞれ接続されている。
【0044】そしてこれらのサンプリングスイッチ3
1、32は、いずれか一方がオンすることにより、オン
した側のサンプリングスイッチ31、32に接続された
コンデンサ51、52を、アナログ信号出力回路81が
出力する電圧で充電できるように構成されている。
【0045】増幅器70は、第1、第2の入力端子
11、T12と、第1、第2の副増幅回路11、12と、
主増幅回路13と、電流増幅回路14(後段の回路)と、
定電流回路61〜63と、切換回路15と、出力端子T
0とを有している。
【0046】第1、第2の副増幅回路11、12と主増
幅回路13とは、pチャネルMOSトランジスタからな
る入力トランジスタ21、23、25をそれぞれ1個ず
つ有している。また、第1、第2の副増幅回路11、1
2と主増幅回路13とは、nチャネルMOSトランジス
タからなる負荷トランジスタ22、24、26をそれぞ
れ1個ずつ有している。入力トランジスタ21、23、
25のそれぞれには、nチャネルMOSトランジスタか
らなる負荷トランジスタ22、24、26がそれぞれ直
列接続されている。
【0047】第1、第2の副増幅回路11、12の入力
トランジスタ21、23のゲートは、それぞれ第1、第
2の入力端子T11、T12に接続されており、第1、第2
の入力端子T11、T12は、コンデンサ51、52にそれ
ぞれ接続されている。そして、各コンデンサ51、52
の電圧が、常時第1、第2の副増幅回路11、12の入
力トランジスタ21、23のゲートに入力されるように
構成されている。
【0048】これらの各入力トランジスタ21、23、
25のソースは、定電流回路61、62、63にそれぞ
れ接続されている。そして、各定電流回路61、62、
63から入力トランジスタ21、23、25のソースへ
と定電流が供給されることにより、第1、第2の入力端
子T11、T12及び出力端子T0の電圧を、それぞれ電圧
増幅するように構成されている。
【0049】さらに、主増幅回路13の入力トランジス
タ25のゲートは、出力端子T0に接続されており、出
力端子T0からの出力される電圧が、主増幅回路13に
帰還されるように構成されている。
【0050】また、短絡スイッチ41、42は、第1、
第2の副増幅回路11、12の負荷トランジスタ22、
24のドレイン−ゲート間にそれぞれ接続されており、
短絡スイッチ41、42をオン状態にすることにより、
負荷トランジスタ22、24のそれぞれをダイオード接
続して、負荷トランジスタ22、24のそれぞれに電流
を流すことができるように構成されている。主増幅回路
13にはこのような短絡スイッチは設けられていない
が、主増幅回路13の負荷トランジスタ26のドレイン
−ゲート間は常時短絡され、ダイオード接続になってい
る。
【0051】電流増幅回路14は、定電流回路64と、
これに直列接続されているnチャネルMOSトランジス
タからなる出力トランジスタ27とを有している。この
出力トランジスタ27は、定電流回路64から供給され
る定電流によって動作し、ゲートに入力される電圧を電
流増幅して出力端子T0からA/Dコンバータ82に出
力できるように構成されている。
【0052】切換回路15は、アナログスイッチ等で構
成される負荷接続スイッチ43、44と、入力接続スイ
ッチ45、46と、出力接続スイッチ47、48とを2
個ずつ有し、不図示の外部信号によってそれぞれがオン
/オフするように構成されている。
【0053】負荷接続スイッチ43、44は、負荷トラ
ンジスタ22、24のゲートと、負荷トランジスタ26
のゲートとの間にそれぞれ接続されており、負荷トラン
ジスタ22、24のいずれか一方のゲートを主増幅回路
13の負荷トランジスタ26のゲートに接続するように
構成されている。
【0054】入力接続スイッチ45、46は、入力トラ
ンジスタ21、23のソースと、入力トランジスタ25
のソースとの間にそれぞれ接続されており、入力トラン
ジスタ21、23のいずれか一方のソースを入力トラン
ジスタ25のソースに接続するように構成されている。
【0055】出力接続スイッチ47、48は、入力トラ
ンジスタ21、23のドレインと、出力トランジスタ2
7のゲートとの間にそれぞれ接続されており、入力トラ
ンジスタ21、23のいずれか一方のドレインを出力ト
ランジスタ27のゲートに接続するように構成されてい
る。
【0056】上記のスイッチ41〜48のうち、短絡ス
イッチ41、42、負荷接続スイッチ43、44はとも
にnチャネルMOSトランジスタから構成され、入力接
続スイッチ45、46はともにpチャネルMOSトラン
ジスタから構成される。また、2個の出力接続スイッチ
47、48はCMOS回路により構成されている。これ
らのスイッチ41〜48のサイズは、いずれもオペアン
プを構成するトランジスタのサイズと比べて充分に小さ
い。
【0057】サンプルアンドホールド回路1の出力端子
0は、A/Dコンバータ82の入力に接続されてい
る。そして、出力端子Toから出力された信号は、A/
Dコンバータ82に入力され、該A/Dコンバータ82
によってディジタル信号に変換され、そのディジタル信
号により、液晶表示パネルが駆動されるように構成され
ている。
【0058】図1(a)に示す本実施形態のサンプルアン
ドホールド回路1は、アナログ信号81から出力される
アナログ信号VinをサンプルホールドしてA/Dコンバ
ータ82に出力するにあたって、図2(a)に示すような
接続状態のA相と、図2(b)に示すような接続状態のB
相の2つの状態があるものとする。
【0059】A相では、サンプリングスイッチ31と短
絡スイッチ41とがオン状態であり、サンプリングスイ
ッチ32と短絡スイッチ42とがオフ状態になってい
る。また、切換回路15内では、負荷接続スイッチ4
3、入力接続スイッチ45、出力接続スイッチ48がオ
ン状態になり、他方の負荷接続スイッチ44、入力接続
スイッチ46、出力接続スイッチ47がオフ状態になっ
ている。
【0060】このように各スイッチのオン/オフ状態を
規定することで、第1の入力端子T 11が出力端子T1
接続されており、第2の入力端子T12がアナログ信号出
力回路81の出力端子T1から切り離されている。そし
て、第1の副増幅回路11に設けられた負荷トランジス
タ22はダイオード接続されており、第2の副増幅回路
12に設けられた負荷トランジスタ24は非ダイオード
接続されている。
【0061】また、第2の副増幅回路12に設けられた
入力トランジスタ23のソースと、主増幅回路13の入
力トランジスタ25のソースとは接続されており、第2
の副増幅回路12に設けられた負荷トランジスタ24の
ゲートと、主増幅回路13の負荷トランジスタ26のゲ
ートとは接続されている。
【0062】さらに、第2の副増幅回路12に設けられ
た負荷トランジスタ24のドレインと、出力トランジス
タ27のゲートとが接続されている。このときは、第2
の副増幅回路12と、主増幅回路13と、電流増幅回路
14によって、符号71で示すオペアンプが構成される
ことになる。
【0063】ここで、第2の副増幅回路12に信号を入
力した場合、入力トランジスタ23によって反転された
後に、出力トランジスタ27によって再度反転されて出
力端子Toから出力される。従って、第2の副増幅回路
12に入力される信号は、同極性で出力されるので、第
2の副増幅回路12側が非反転入力となり、主増幅回路
13側が反転入力になる。
【0064】このように反転入力側には負帰還がかけら
れており、オペアンプ71はボルテージフォロワ動作を
している。従って、A相では、第2の副増幅回路12に
接続されたコンデンサ52の電圧がオペアンプ71から
出力され、後段のA/Dコンバータ82へと出力され
る。
【0065】このとき、第2の副増幅回路12側は、ア
ナログ信号出力回路81から切り離されているので、ア
ナログ信号Vinが変動しても、オペアンプ71から出力
される電圧は、一定電圧を保持する(A相でのホールド
動作)。
【0066】他方、第1の副増幅回路11側では、その
入力トランジスタ21のゲートに接続されたコンデンサ
51は、アナログ信号出力回路81の出力端子T1に接
続されているので、A相ではそのコンデンサ51がアナ
ログ信号出力回路81の出力電圧で充電される(A相で
のサンプル動作)。
【0067】このとき、第1の副増幅回路11は差動増
幅回路を構成していないが、この第1の副増幅回路11
の負荷トランジスタ22はダイオード接続されており、
第1の副増幅回路11に設けられた入力トランジスタ2
1には、定電流回路61から供給される一定電流が流れ
ている。この一定電流は、第2の副増幅回路12や主増
幅回路13に供給されるのとほぼ同じ大きさの電流であ
る。
【0068】以上ではA相について説明したが、以下で
もう一つの状態であるB相について説明する。このB相
は、図2(b)に示すように、第1、第2の入力端子
11、T 12がそれぞれコンデンサ51、52に接続され
た状態にある点や、出力端子T0がA/Dコンバータ8
2に直結された状態である点ではA相と同じ接続状態で
あるが、このB相では、A相でオン状態にあったサンプ
リングスイッチ31と短絡スイッチ41とをオフ状態に
し、A相でオフ状態にあったサンプリングスイッチ32
と短絡スイッチ42とをオン状態にしている。
【0069】そして、A相でオン状態にあった負荷接続
スイッチ43、入力接続スイッチ45、出力接続スイッ
チ48がオフ状態になり、A相でオフ状態にあった負荷
接続スイッチ44、入力接続スイッチ46、出力接続ス
イッチ47がオン状態になっている。
【0070】すなわち、A相でアナログ信号出力回路8
1の出力端子T1に接続されていなかったコンデンサ5
2が出力端子T1に接続されており、A相で出力端子T1
に接続されていたコンデンサ51が出力端子T1から切
り離されている。
【0071】また、第2の副増幅回路11が主増幅回路
13から切り離されており、第1の副増幅回路11と主
増幅回路13とが接続されているとともに第1の副増幅
回路11が電流増幅回路14に接続されている。
【0072】さらに、ダイオード接続していた第1の副
増幅回路11の負荷トランジスタ22が非ダイオード接
続されており、非ダイオード接続していた第2の副増幅
回路12の負荷トランジスタ24がダイオード接続され
ている。このときは、第1の副増幅回路11と、主増幅
回路13と、電流増幅回路14によって、符号72で示
すオペアンプが構成されることになる。
【0073】ここで、第1の副増幅回路11に信号を入
力した場合、入力トランジスタ21によって反転された
後に、出力トランジスタ27によって再度反転されて出
力端子Toから出力される。従って、第1の副増幅回路
11に入力される信号は同極性で出力されるので、第1
の副増幅回路11側が非反転入力となり、主増幅回路1
3側が反転入力になる。
【0074】このように反転入力側には負帰還がかけら
れており、オペアンプ72はボルテージフォロワ動作を
している。従って、B相では、第1の副増幅回路11に
接続されたコンデンサ52の電圧がオペアンプ72から
出力され、後段のA/Dコンバータ82へと出力され
る。
【0075】このとき、第1の副増幅回路11側は、ア
ナログ信号出力回路81から切り離されているので、ア
ナログ信号Vinが変動しても、オペアンプ72から出力
される電圧は、一定電圧を保持する(B相でのホールド
動作)。
【0076】他方、第2の副増幅回路12側では、その
入力トランジスタ23のゲートに接続されたコンデンサ
52は、アナログ信号出力回路81の出力端子T1に接
続されているので、B相ではそのコンデンサ52がアナ
ログ信号出力回路81の出力電圧で充電される(B相で
のサンプル動作)。
【0077】このとき、第2の副増幅回路12は差動増
幅回路を構成していないが、この第2の副増幅回路12
に設けられた負荷トランジスタ24はダイオード接続さ
れており、第2の副増幅回路12に設けられた入力トラ
ンジスタ23には、定電流回路62から供給される一定
電流が流れている。この一定電流は、このB相で第1の
副増幅回路11や主増幅回路13に供給されているのと
ほぼ同じ大きさの電流である。
【0078】本実施形態のサンプルアンドホールド回路
1は、上述のA相、B相を交互に繰り返すように動作し
ており、A相で一方のコンデンサ51を充電している間
に、他方のコンデンサ52の電圧を出力し、B相でその
コンデンサ52を充電している間に、A相で充電したコ
ンデンサ51の電圧を出力することができる。
【0079】一例として、A相ではアナログ信号出力回
路81からアナログ電圧Vinaが、B相ではアナログ電
圧Vinbが、それぞれ出力されたものとすると、図1
(b)に示すように、時刻t5〜時刻t9の間には、時刻
2〜時刻t3の間(A相)にコンデンサ51に充電された
アナログ電圧Vinaを出力し、時刻t9以降では時刻t6
〜時刻t7の間(B相)でコンデンサ52に充電されたア
ナログ電圧Vinbを出力することができるので、サンプ
ルアンドホールド動作を連続的に行うことができる。
【0080】以上説明したように、本実施形態のサンプ
ルアンドホールド回路1は、切換回路15内のスイッチ
43〜48のオン/オフ状態を切り換えるとともに、短
絡スイッチ41、42のオン/オフ状態を切り換えるこ
とにより、1つの増幅器70について、A相では第2の
副増幅回路12と主増幅回路13と電流増幅回路14と
でA相のオペアンプ71を構成することができ、B相で
は第1の副増幅回路11と主増幅回路13と電流増幅回
路14とでB相のオペアンプ72を構成することができ
るというように、2種類のオペアンプ71、72を構成
することができる。
【0081】1個の差動増幅回路について通常2つの電
圧増幅回路が必要なので、2種類の差動増幅動作をする
ために2つの差動増幅回路を設けた場合には合計4個の
電圧増幅回路が必要になるが、本実施形態の増幅器70
では3個の電圧増幅回路で2種類のオペアンプ71、7
2を得ることができるので、電圧増幅回路を1個省略す
ることができ、その分回路面積を小さくすることができ
る。
【0082】また、2種類の差動増幅動作を行うために
差動増幅回路を2個用いた場合に、i1なる一定電流を
1個の差動増幅回路に供給して動作させる場合には、2
個の定電流回路が必要になるため、合計2i1の電流が
流れることになる。
【0083】本実施形態の増幅器70では、上述したよ
うにA相、B相とで2種類の差動増幅動作を行うことが
できる。そして、2種類の差動増幅動作を行うために差
動増幅回路を2個用いた場合と同じように、1個の差動
増幅回路についてi1なる一定電流を供給して動作させ
ようとするときには、定電流回路61〜63から第1、
第2の副増幅回路11、12及び主増幅回路13のそれ
ぞれにi1/2なる大きさの一定電流を供給すれば、第
1、第2の副増幅回路11、12のいずれかと主増幅回
路13との対で構成される1個の差動増幅回路にi1
る大きさの一定電流が供給される。
【0084】このとき、差動増幅回路を構成しない側の
第1、第2の副増幅回路11、12にもi1/2なる大
きさの定電流が供給されるので、本実施形態の増幅器7
0では常時合計3i1/2なる大きさの電流が流れる。
これは、2個の差動増幅回路を用いた場合に必要な電流
の大きさ2i1よりも小さいので、同じ電流供給条件で
2個の差動増幅回路を用いたときに比して電流消費を少
なくし、消費電力を減らすことができることがわかる。
【0085】さらに、本実施形態では、第1、第2の入
力端子T11、T12にはそれぞれコンデンサ51、52が
直結されており、A相からB相へ、あるいはB相からA
相へと回路状態を切換える時には、図3のサンプルアン
ドホールド回路100のように、第1、第2の入力端子
11、T12の電位が振られることはないので、第1、第
2の副増幅回路11、12内の寄生容量へ充放電がなさ
れ、オペアンプ131、132の出力電位が変動してし
まうといった、図3のサンプルアンドホールド回路10
0で生じていた問題も生じなくて済む。
【0086】また、本実施形態では、A相で第1の副増
幅回路11に設けられた負荷トランジスタ22はダイオ
ード接続されているので、この第1の副増幅回路11に
設けられた入力トランジスタ21や負荷トランジスタ2
2には、第2の副増幅回路12や主増幅回路13に供給
されるのと同じ大きさの一定電流が定電流回路61から
供給される。
【0087】一方、B相では、第1の副増幅回路11は
主増幅回路13や電流増幅回路14とでオペアンプ72
を構成しているので、第1の副増幅回路11の入力トラ
ンジスタ21や負荷トランジスタ22には、A相で流れ
ていたのとほぼ同じ大きさの電流が流れる。
【0088】このように、A相、B相のいずれにおいて
も、第1の副増幅回路11内にはほぼ同じ大きさの電流
が流れるので、第1の副増幅回路11内の各動作点の電
位はA相でもB相でもほとんど変化せず、ほぼ同じ電位
状態が実現できる。
【0089】従って、A相、B相の間の切換え時に、急
激な電位変動が生じることがないので、かかる電位変動
によって、コンデンサ51と第1の副増幅回路11内の
寄生容量との間に充放電がなされ、コンデンサ51の電
圧が変動してしまい、オペアンプ71の出力電圧が変動
してしまうという出力精度の低下を防止することができ
る。ここでは第1の副増幅回路11について説明した
が、このことは、第2の副増幅回路12についても、同
様である。
【0090】下記の表1に、図1(a)に示す本実施形態
のサンプルアンドホールド回路1と、従来の図3に示す
サンプルアンドホールド回路100、図4に示すサンプ
ルアンドホールド回路101とのそれぞれについて、消
費電流、素子数、充放電用のコンデンサの容量及びオフ
セット電圧について比較した結果を示す。
【0091】表1において、符号LS,MS,SSは、
各々のサンプルアンドホールド回路に設けられ、回路状
態を切り換えるのに必要な切換スイッチの数をそれぞれ
示している。このうち符号LSは大きいサイズの切換ス
イッチの数を、符号MSは中程度の大きさの切換スイッ
チの数を、符号SSは、小さいサイズの切換スイッチの
数をそれぞれ示している。そしてCHは、充放電用のコ
ンデンサの容量を示す。
【0092】また、オペアンプ素子数とは、サンプルア
ンドホールド回路の有するオペアンプを実際に構成する
ために必要なトランジスタの総数を示す。さらに、消費
電流とは、全てのサンプルアンドホールド回路100、
101、1について、オペアンプの有する差動増幅回路
に1個の差動増幅回路の動作中i 1なる大きさの一定電
流が一律に供給され、差動増幅回路の後段の電流増幅回
路にはi2なる大きさの一定電流が一律に供給されるも
のとしたときの消費電流を示している。
【0093】また、オフセット電圧とは、5Vのアナロ
グ電圧を各サンプルアンドホールド回路100、10
1、1に入力させたとき、実際に出力される電圧値と入
力電圧との誤差電圧を示している。
【0094】
【表1】
【0095】上記の表1では、図3のサンプルアンドホ
ールド回路100については、充放電用のコンデンサの
容量CHが0.1pFのものと、50pFのものとの2
種類について示している。図4のサンプルアンドホール
ド回路101及び本実施形態の図1(a)に示すサンプル
アンドホールド回路1については充放電用のコンデンサ
の容量CHが0.1pFのものについて示している。
【0096】この表1をみると、図3のサンプルアンド
ホールド回路100で充放電用のコンデンサの容量CH
が0.1pFのものについては、オペアンプが1個で足
りるためオペアンプを構成するトランジスタの数は少な
くて済み、また、LSが0であるため大きなサイズの切
換スイッチも不要なので、回路面積も比較的少なくて済
む。
【0097】また、オペアンプが1個で済むので消費電
流もi1+i2と少ないという利点があることがわかるも
のの、このときのオフセット電圧は897mVというあ
まりに大きな値になってしまい、実用不可能であったと
いうことがわかる。
【0098】かかるオフセット電圧を低減するために
は、充放電用のコンデンサの容量を大きくすることで対
処できるので、表1には、サンプルアンドホールド回路
100において充放電用のコンデンサの容量を50pF
にしたものを示してある。このときにはオフセット電圧
は2.4mVとなり、充放電用のコンデンサの容量CH
が0.1pFのものに比してはかなり低減がなされた
が、まだ充分とはいえない。
【0099】これに対し、図4のサンプルアンドホール
ド回路101では、充放電用のコンデンサCHが0.1
pFのものについても、オフセット電圧を0.4mVと
いう実用上問題ない程度にまで低減することができた
が、図4に示す2個の入力切換スイッチ143、144
は大きなサイズのスイッチである必要があるので大サイ
ズの素子の数LSが2となり、また、2個のオペアンプ
を要するので、オペアンプ素子数も図3のサンプルアン
ドホールド回路100の2倍の16になって回路面積が
大きく増大する。また、1個のオペアンプについてi1
+i2なる消費電流があるので、消費電流も図3のサン
プルアンドホールド回路100の2倍の大きさの2(i1
+i2)になってしまうことがわかる。
【0100】本実施形態のサンプルアンドホールド回路
1では、オペアンプ素子数は11個になり、図3のサン
プルアンドホールド回路100の8個よりは多いが、図
4のサンプルアンドホールド回路101の16個よりは
少なく、また、中程度の大きさの素子数は8と多いもの
の、大サイズの素子数は0であって、回路面積の増大も
図4のサンプルアンドホールド回路101よりは小さ
い。
【0101】また、消費電流についても、第1、第2の
副増幅回路11、12と主増幅回路13とに一律にi1
/2なる大きさの定電流を供給することで、第1、第2
の副増幅回路11、12のいずれか一方と主増幅回路1
3とが対になって構成される差動増幅回路にi1なる大
きさの定電流が供給されることになる。従って、第1、
第2の副増幅回路11、12と主増幅回路13の消費電
流は3i1/2となり、電流増幅回路14にi2なる電流
が流れるので、合計の消費電流は(3i1/2)+i2
なる。これは図3(a)の消費電流(i1+i2)よりは大き
いものの、図4の消費電流2(i1+i2)よりは小さくな
ることがわかる。
【0102】さらに、充放電用のコンデンサを0.1p
Fにしても、オフセット電圧を0.4mVとすることが
できるので、精度の良いサンプルホールドを行うことが
できることが確認できた。
【0103】なお、本実施形態では、負荷接続スイッチ
43、44、入力接続スイッチ45、46及び出力接続
スイッチ47、48を有する切換回路15を用いて、A
相のオペアンプ71とB相のオペアンプ72とを切り換
えて動作させているが、本発明はこのような接続関係に
限らず、他の回路で動作を切り換えることができるよう
にしてもよい。
【0104】
【発明の効果】本発明のオペアンプでは、2種類の差動
増幅動作を1つの増幅器で行うことができ、同じ目的で
2個の差動増幅回路を用いた場合に比して回路面積を小
さくして、消費電力を少なくすることができる。また、
2種類の差動増幅動作の切換時に電位変動が生じ、切換
後に形成された差動増幅回路の内部電位が不安定になっ
て出力が精度が低下することを防止することができる。
さらに、本発明のサンプルアンドホールド回路では、ホ
ールド動作を連続的に行うことができ、また、本発明の
増幅器を用いていることにより、2個の差動増幅回路を
用いた場合よりも消費電力を少なくでき、回路面積を小
さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a):本発明の実施形態のサンプルアンドホー
ルド回路の構成図 (b):そのタイミングチャート
【図2】(a):本実施形態のA相のサンプルアンドホー
ルド回路を説明する図 (b):本実施形態のB相のサンプルアンドホールド回路
を説明する図
【図3】:従来のサンプルホールド回路の回路図
【図4】:オペアンプを2つ有する従来のサンプルアン
ドホールド回路の回路図
【符号の説明】
1…サンプルアンドホールド回路 11…第1の副増
幅回路 12…第2の副増幅回路 13…主増幅
回路 14…電流増幅回路(後段の回路) 15…切換回路 21、23、25…入力トランジス
タ 22、24、26…負荷トランジスタ 31、
32…サンプリングスイッチ 41、42…短絡スイ
ッチ 43、44…負荷接続スイッチ 45、46
…入力接続スイッチ 47、48…出力接続スイッチ
51、52…コンデンサ 70…増幅器 T11、T12…入力端子 T0…出力端子

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の入力端子に接続されている第1の副
    増幅回路と、 第2の入力端子に接続されている第2の副増幅回路と、 第3の入力端子に接続されている主増幅回路と、 上記第1及び第2の副増幅回路と上記主増幅回路との間
    に配置されている切換回路と、 を有し、上記切換回路の切り換え動作により上記第1の
    副増幅回路と上記主増幅回路又は上記第2の副増幅回路
    と上記主増幅回路とにより差動増幅回路が構成される増
    幅器。
  2. 【請求項2】出力端子に接続された増幅回路を更に有
    し、上記切換回路の切り換え動作により上記第1の副増
    幅回路又は上記第2の副増幅回路と上記増幅回路とが接
    続される請求項1に記載の増幅器。
  3. 【請求項3】上記第1又は第2の入力端子が上記差動増
    幅回路の非反転入力端子として機能し、上記第3の入力
    端子が上記差動増幅回路の反転入力端子として機能する
    請求項2に記載の増幅器。
  4. 【請求項4】上記各増幅回路は入力トランジスタと当該
    入力トランジスタの負荷トランジスタとをそれぞれ有
    し、上記切換回路の切り換え動作により上記主増幅回路
    の負荷トランジスタと上記第1の副増幅回路の負荷トラ
    ンジスタ又は上記第2の副増幅回路の負荷トランジスタ
    とでカレントミラー回路が構成される請求項1、2又は
    3に記載の増幅器。
  5. 【請求項5】上記第1又は第2の副増幅回路の負荷トラ
    ンジスタは、上記切換回路の切り換え動作により、上記
    主増幅回路の負荷トランジスタとカレントミラー回路を
    構成しない場合にはダイオード接続となるように構成さ
    れている請求項4に記載の増幅器。
  6. 【請求項6】上記第1及び第2の副増幅回路、並びに上
    記主増幅回路のそれぞれが電流源を有する請求項1、
    2、3、4又は5に記載の増幅器。
  7. 【請求項7】請求項1、2、3、4、5又は6に規定さ
    れた増幅器と、 上記第1の入力端子に接続された第1のコンデンサと、 上記第2の入力端子に接続された第2のコンデンサと、 を有するサンプルアンドホールド回路。
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