JPH1134833A - 自動二輪車用ブレーキ制御装置 - Google Patents

自動二輪車用ブレーキ制御装置

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JPH1134833A
JPH1134833A JP20540697A JP20540697A JPH1134833A JP H1134833 A JPH1134833 A JP H1134833A JP 20540697 A JP20540697 A JP 20540697A JP 20540697 A JP20540697 A JP 20540697A JP H1134833 A JPH1134833 A JP H1134833A
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Tadashige Sakamoto
忠重 坂元
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 後輪のブレーキ作用を前輪のブレーキに連動
させる自動二輪車用ブレーキ制御装置を低コストで提供
すること。 【解決手段】 前輪用マスタシリンダ及び後輪用マスタ
シリンダの各作動により独立して前輪のホイールシリン
ダ及び後輪のホイールシリンダにブレーキ圧液を供給可
能とする自動二輪車用ブレーキ制御装置において、前輪
用及び後輪用マスタシリンダと後輪用及び前輪のホイー
ルシリンダとの間にそれぞれ電磁切換弁SV2、SV5
を配設し、少なくとも前輪用又は後輪用マスタシリンダ
を作動させた状態で、該電磁切換弁を駆動させて、開と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動二輪車用ブレー
キ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の自動二輪車の配管系統図を
示すものであるが、前輪F及び後輪Rのブレーキ作動装
置M/Cはそれぞれ独立して、前輪F及び後輪Rのホイ
ールシリンダW/Cに接続されている。従って、レバー
入力により後輪RのホイールシリンダW/Cに液圧を与
えることができず、また、ペダル入力により前輪Fのホ
イールシリンダW/Cに液圧を供給することもできな
い。
【0003】図5は図4の自動二輪車にABS(アンチ
ロック・ブレーキ・システム)制御回路を加えた配管系
統図であるが、前輪F及び後輪Rのブレーキ作動装置の
マスターシリンダM/Cはそれぞれフロント用チャンネ
ル(CH)及びリヤ用チャンネル(CH)に接続され
る。これらは前輪F及び後輪RのホイールシリンダW/
Cに接続される。フロント用チャンネル及びリヤ用チャ
ンネルはそれぞれ電磁切換弁から成っているが、これら
のソレノイド部はコントロールユニットECUから励
磁、非励磁の信号を受ける。更に、前輪F及び後輪Rに
は車輪速度センサFS、RSが設けられており、これら
はコントロールユニットECUに加えられる。レバー入
力、ペダル入力があれば、前輪用BLSF信号及び後輪
用BLSR信号がコントロールユニットECUに加えら
れる。フロント用チャンネル及びリヤ用チャンネルによ
り、前輪F及び後輪Rのブレーキ力が保持、減圧、上昇
させられ、公知のアンチスキッド制御を行うが、やは
り、前輪のブレーキ作動装置M/Cで後輪Rにブレーキ
をかけることができず、また後輪のブレーキ作動装置M
/Cで前輪Fのブレーキをかけることもできない。図4
及び図5の配管系統で、高μ路面上で、後輪系統で制動
を行った場合、荷重移動により、後輪Rの接地力の減少
が生じ、前輪系統で制動を行った場合と比較して、約1
/2〜2/3程度の減速度しか発生しない。自動二輪車
では全体の重心がホイールベースに関し、四輪車より高
いので、この差は特に著しい。
【0004】他方、特開平8−133159号公報の車
両のブレーキ装置によれば、前輪は後輪のブレーキ作動
に連動してブレーキをかけられるようにしているが、一
個のアクチュエータを介して連動され、また、これに関
連してモータの正転、逆転により、アンチスキッド制御
も行っているが、機械的な構成であり、部品点数も大き
く、構造が複雑である。
【0005】特開平7−329747号公報に記載の自
動二輪車用制動装置においても、後輪のブレーキ作動装
置を作動させた場合には、前輪のブレーキ作動装置を作
動させずとも、前輪にブレーキをかけられるようにして
いるが、やはり、チェーンや係合部材やガイド部材やワ
イヤーなどが用いられており、部品点数が大きく、その
機械的な構造は複雑である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の問題に
鑑みてなされ、簡単な構成で、後輪又は前輪ブレーキ作
動装置のみを作動させたときでも前輪又は後輪にブレー
キを連動して加えることができ、アンチスキッド制御も
同時に行うことができる自動二輪車用アンチスキッド制
御装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題は、前輪用マ
スタシリンダ及び後輪用マスタシリンダの各作動により
独立して前輪のホイールシリンダ及び後輪のホイールシ
リンダにブレーキ圧液を供給可能とする自動二輪車用ブ
レーキ制御装置において、前記後輪用マスタシリンダと
前記前輪のホイールシリンダとの間及び前記前輪用マス
タシリンダと前記後輪のホイールシリンダとの間に、そ
れぞれ連動用電磁切換弁を配設し、少なくとも前記後輪
用マスタシリンダ又は前記前輪用マスタシリンダを作動
させた状態で、該作動させた方の前記連動用電磁切換弁
を駆動させて、開とすることを特徴とする自動二輪車用
ブレーキ制御装置、または、前輪用マスタシリンダ及び
後輪用マスタシリンダと、前輪のホイールシリンダ及び
後輪のホイールシリンダとの間にそれぞれ配設される供
給用電磁切換弁と、前記前輪のホイールシリンダ及び前
記後輪のホイールシリンダにそれぞれ接続される第1の
排出用電磁切換弁と、前記排出用電磁切換弁にそれぞれ
接続される第1リザーバ及び第2リザーバと、該第1リ
ザーバ及び第2リザーバに吸込口が接続される液圧ポン
プと、前記前輪用マスタシリンダと前記後輪のホイール
シリンダとの間に配設される第1連動用電磁切換弁と、
前記後輪用マスタシリンダと前記前輪のホイールシリン
ダとの間に配設される第2連動用電磁切換弁と、前記後
輪のホイールシリンダと前記第1のリザーバとの間、及
び前記前輪のホイールシリンダと前記第2のリザーバと
の間に、それぞれ配設される第2の排出用電磁切換弁と
からなる自動二輪車用ブレーキ制御装置、によって解決
される。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態による
配管系統の概略を示すものであるが、前輪ブレーキ作動
装置FMのレバーに入力させると、そのマスターシリン
ダから管路100aを介して、フロント用チャンネル及
びリヤ連動用チャンネルに圧液が加えられ、これらの開
閉により、前輪F及び後輪RのホイールシリンダW/C
の第1ポート(図示するポートの数がディスクブレーキ
の摩擦面積に比例するものとする)に液圧が加えられる
か、これが保持とされるか、減少させられる、あるいは
増大させられる。また、コントロールユニットECUに
は、レバー入力があれば、前輪のBLSF信号が電線路
104aを介して、コントロールユニットECUに入力
され、また、後輪ブレーキ作動装置RMを作動させる
と、後輪用のBLSR信号が電線路104bを介して、
コントロールユニットECUに供給される。これには更
に、車輪速度センサ105a、105bの出力が加えら
れ、これら入力を受けて公知のアンチスキッド制御回路
及び本発明で新たに加えられる電子制動力配分制御回路
により、これらの制御信号はそれぞれフロント用チャン
ネル、リヤ用チャンネル、リヤ連動用チャンネル及びフ
ロント連動用チャンネルに電線路103a、103b、
103c、103dを介して加えられる。なお、後輪ブ
レーキ作動装置RMも同様に管路100bを介して、フ
ロント連動用チャンネル及びリヤ用チャンネルに接続さ
れ、更に管路102b及び101bを介して、前輪F及
び後輪RのホイールシリンダW/Cに接続されている。
【0009】次に、図2を参照して、フロント用チャン
ネル、リヤ用チャンネル、リヤ連動用チャンネル、フロ
ント連動用チャンネルの詳細について説明する。
【0010】図2において前輪ブレーキ作動装置1(図
1のFMに相当)はレバー1a、マスターシリンダ1b
とから成り、これは管路3及び電磁切替弁SV1を介し
て、管路4、更には前輪6のホイールシリンダの第1ポ
ート6a、6aに接続されている。更に、このホイール
シリンダは電磁切替弁SV3を介し、管路7及びリザー
バ8aに接続されている。リザーバ8aは低圧リザーバ
とも呼ばれ、公知のようにシリンダ本体と、これにシー
ルリングを装着して摺動自在なピストン及びこれを図に
おいて上方に付勢するばねとから成る。ピストンの上方
にリザーバ貯液室を画成させている。このリザーバ8a
は液圧ポンプ9の吸込側に接続されている。液圧ポンプ
9は公知のように電動機10、この回転軸に固定される
カム、これにより、図において往復運動するプランジャ
ー11a、11b、これらプランジャー11a、11b
を摺動させるシリンダー本体の端壁との間に形成される
液圧室、これに接続される逆止弁12a、12b、13
a、13bから成っており、更に、吐出側の逆止弁13
a、13bにはダンパ14a、14b、及び絞り15
a、15bを介して、前輪ブレーキ作動装置1及び後輪
ブレーキ作動装置2(図1のRMに相当)が接続されて
いる。後輪ブレーキ作動装置2はペダル2aとマスター
シリンダ2bとから成り、これは管路16を介して、電
磁切換弁SV6に接続され、これは更に管路17を介し
て、後輪19のホイールシリンダの第1ポート19aに
接続されている。またこれは、排出用電磁切換弁SV7
及び管路20を介して、リザーバ8bに接続され、この
リザーバ8bも液圧ポンプ9の吸込口に接続されてい
る。
【0011】前輪ブレーキ作動装置1は更に、管路21
を介して、連動用の電磁切換弁SV5に接続され、これ
は更に、管路22を介して、後輪19のホイールシリン
ダの第2ポート19bに接続されている。 同様に、後
輪ブレーキ作動装置2は管路24を介して、同じく連動
用の電磁切換弁SV2に接続され、これは更に、管路2
5を介して、前輪6のホイールシリンダの第2ポート6
bに接続されている。
【0012】前輪6のホイールシリンダの第2ポート6
b及び後輪19のホイールシリンダの第2ポート19b
は第2の排出用の電磁切換弁SV4、SV8を介して、
管路26、23に接続され、これはリザーバ8a、8b
に接続されている。
【0013】電磁切換弁SV1、SV2、SV5、SV
6には並列にマスターシリンダ側への方向を順方向とす
る逆止弁gが接続されており、電磁切換弁SV1ないし
SV8のソレノイド部S1 、S2 、S3 、S4 、S5
6 、S7 及びS8 は図示しないコントロールユニット
に接続されている。前輪6及び後輪19には図示せずと
も、これらの車輪速度を検出する車輪速度センサが設け
られており、これらの出力が上記コントロールユニット
に入力される。前輪ブレーキ作動装置1及び後輪ブレー
キ作動装置2のレバー1a及びペダル2aに近接して、
ブレーキ作動スイッチが設けられており、これらレバー
1a及びペダル2aを作動させると、このスイッチをオ
ンとして、上述のコントロールユニットにBLSF、B
LSR信号を供給する。
【0014】本実施の形態によれば、更に、図示せずと
も電子制動力配分回路が設けられており、この出力端子
は後輪19用の電磁切換弁SV5、SV6、SV7及び
SV8のソレノイド部S5 、S6 、S7 及びS8 に接続
されている。電磁切換弁SV1ないしSV8のソレノイ
ド部はアンチスキッド制御により励磁−非励磁とされ、
更に電磁切換弁SV5、SV6、SV7及びSV8のソ
レノイド部は電子制動力配分回路の出力により励磁−非
励磁とされる。アンチスキッド制御及び電子制動力配分
制御は前輪6と後輪19の連動作用に関連して、どのよ
うに行われるかが、図3のプログラムチャートによって
説明する。
【0015】本発明の実施形態による、自動二輪車用ブ
レーキ制御装置は以上のように構成されるが、次にこの
作用について説明する。
【0016】運転者が今、前輪6及び後輪19にブレー
キをかける場合には、前輪ブレーキ作動装置1及び後輪
ブレーキ作動装置2のレバー1a及びペダル2aを作動
させる。これにより、それぞれのマスターシリンダ1
b、2bからの液圧は管路3、16を通り、更に今、開
なる電磁切換弁SV1、SV6を通り、前輪6のホイー
ルシリンダの第1ポート6a、6a及び後輪19のホイ
ールシリンダの第1ポート19aに供給され、これら前
輪6及び後輪19にブレーキがかけられる。
【0017】図示しないコントロールユニットがアンチ
スキッド制御をすべく、今、ブレーキを保持すべきであ
ると判断すると、電磁切換弁SV1、SV6のソレノイ
ド部S1 、S6 が励磁される。なお、説明を分かりやす
くするために、前、後輪は同じスキッド状態にあるとす
る。これにより、前輪6のホイールシリンダの第1ポー
ト6a、6a及び後輪19のホイールシリンダの第1ポ
ート19aに加えられているブレーキ液圧は一定に保持
される。また、コントロールユニットがブレーキを弛め
るべきであると判断すると、電磁切換弁SV3、SV7
のソレノイド部S3 、S7 も励磁され、これらは連通状
態となり、前輪6のホイールシリンダの第1ポート6
a、6a及び後輪19のホイールシリンダの第1ポート
19aに加えられているブレーキ圧液は電磁切換弁SV
3、SV7を通り、リザーバ8a、8bに排出され、こ
れらのブレーキが弛められる。このブレーキ弛めと共
に、液圧ポンプ9のモータ10が駆動開始され、リザー
バ8a、8bに排出されたブレーキ液は吸い上げられ
て、ダンパ14a、14b及び絞り15a、15bを介
して、マスターシリンダ1b、2bに加えられる。液圧
ポンプ9の吐出液圧は脈動しているが、ダンパ14a、
14b及び絞り15a、15bにより、この脈圧を押さ
えている。従って、運転者の手及び足に伝わるキックバ
ック力は減衰される。
【0018】本実施の形態によれば更に、前輪、または
後輪のブレーキ作動装置のみを駆動させた場合、ある条
件下において、他方の後輪、または前輪のブレーキ力を
増大させることができる。この場合には、電磁切換弁S
V2、SV5のソレノイド部S2 、S5 が励磁されて、
これらは連通状態となり、管路22、または25を通
り、後輪19、または前輪6のホイールシリンダの第2
ポート19b、または6bにブレーキ液圧が加えられ
る。同一系統のブレーキ作動装置を、作動させなくと
も、他方の系統のブレーキ作動装置に連動して、ブレー
キ力が後輪19、または前輪6にも加えられる。
【0019】更に、本実施の形態によれば、前輪6に対
する後輪19のブレーキ力配分が、電磁切換弁SV5〜
SV8のソレノイド部S5 〜S8 に電子制動力配分制御
回路から加えられる信号により、励磁、非励磁とされ
て、前輪とは独立して、ブレーキ力保持、弛め、及び上
昇が行われる。これによって、前輪に対する後輪の理想
的なブレーキ力配分曲線に沿って、増大させることがで
きる。自動二輪車においては特に、前輪6及び後輪19
の車軸から車体全体の重心までの距離が、四輪車に比べ
て大きく、従って、小さな減速度で後輪19がロックし
てしまう傾向があるが、この電子制動力配分制御、及び
上述の連動作用により、制動距離を理想的に短くするこ
とができる。
【0020】本発明の実施の形態によれば、更にEBD
(電子制動力配分)制御回路が設けられており、この入
力端子にも上述のホイールスピードセンサ105a、1
05bの検出出力が供給され、この他にBLSF信号、
BLSR信号などが供給される。これには図6に示すよ
うな理想的な後輪と前輪とのブレーキ力配分を示す曲線
Pに近似するように電磁切換弁SV5〜SV8のソレノ
イド部S5 〜S8 を制御する信号を供給する。
【0021】本発明の実施の形態によれば、これら連動
用供給弁SV5、供給弁SV6及び排出弁SV7、SV
8にはEBD信号が各々、図示しないEBD制御回路の
出力端子から供給される。なお、これら供給弁SV5、
SV6及び排出弁SV7、SV8にはコントロールユニ
ット中のアンチスキッド制御回路の出力端子も接続され
ている。これら制御回路の出力が選択的に後輪用の供給
弁SV5、SV6及び排出弁SV7、SV8のソレノイ
ド部S5 〜S8 を励磁するようにしている。前輪用の供
給弁SV1、排出弁SV3にはアンチスキッド制御回路
の出力端子のみが入力端子として接続されている。
【0022】本発明の実施の形態によれば、車両の減速
度が所定値に達するまでは、図6に示すように後輪制動
力と前輪制動力は同一である。すなわち45度の直線と
して示されるが、点Gで示すように車体減速度が所定値
に達すると及び車体速度が所定値を越えていると制動力
分配制御が行われる。なお、図6において直線g1 、g
2 、g3 、g4 、g5 、g6 は各車体減速度をパラメー
タとして示すものである。EBD制御回路内では、車体
減速度が所定値を越えると(車体減速度が余りに低いと
ブレーキ力配分制御は行わない)前輪に対する後輪のブ
レーキ力の分配制御を行うようにしている。EBD制御
回路内で所定のパルスパターンが選定され、このパター
ンに沿って、供給弁SV5、SV6及び排出弁SV7、
SV8のソレノイド部S5 〜S8 が制御され、これらが
遮断状態を取ると、後輪19のホイールシリンダの液圧
は一定に保持される。次いで、再上昇すべく供給弁SV
5、SV6のソレノイドS5 、S6 は非励磁とされ、再
び後輪19の制動力が増大する。理想曲線P上の後輪ブ
レーキ力と比べてブレーキ込め過ぎであると判断される
と、供給弁SV5、SV6が閉じられ、排出弁SV7、
SV8が開かれてブレーキが弛められる。以下、同様に
して理想曲線Pに近似するように供給弁SV5、SV6
及び排出弁SV7、SV8のソレノイド部が励磁、非励
磁を繰り返し行われ、図6に示すような階段状の後輪制
動力が得られ、理想曲線Pと近似する。
【0023】次に、図3を参照して上述のブレーキ連動
作用及びアンチスキッド制御作用及び電子制動力配分制
御の優先順位について説明する。
【0024】ステップaにおいては前輪車輪速度、後輪
車輪速度、前輪のブレーキ作動の有無(BLS信号の有
無)を検出し、この後、ステップbで電磁切換弁SV5
の駆動決定ルーチンが開始される。次にステップcで
は、前輪、もしくはフロント系の制動入力検出ルーチン
に至り、ステップdでフロント系が制動されているかど
うかを判断する。YESであれば、ステップeで後輪1
9がアンチスキッド制御中でないかどうか、即ち、後輪
がABS非制御中であるかないかを判断し、YESであ
れば、ステップfで後輪ABS開始条件演算ルーチンに
至り、ここでステップgを駆動させて、後輪ABS制御
を開始するかどうかを判断させ、YESであれば、ステ
ップkにおいて、後輪ABS制御演算ブロックで演算さ
せ、その結果として、ステップlにおいてABS(アン
チスキッド制御)駆動を行い、上述したように後輪用の
電磁切換弁SV5の開閉を行う。これにより後輪19の
アンチスキッド制御が行われる。
【0025】他方、ステップgで後輪ABSが開始して
いるかどうかの判断で、NOであれば、ステップhで電
子制動力配分演算ブロックに至り、その演算結果によ
り、ステップiで電子制動力配分制御を行うかどうかを
判断して、YESであれば、電子制動力配分駆動を行な
いSV5を開閉する。また、電子制動力配分制御を行っ
ていないとすれば、ステップnでバルブを開とする。即
ち、今、SV5駆動決定ルーチンbであるので、SV5
のソレノイド部S5 は、バルブ開、即ち、ソレノイド部
5 を励磁して、前輪ブレーキ作動装置1のマスターシ
リンダ1bの圧力を管路21、電磁切換弁SV5、管路
22を介して、後輪19のホイールシリンダの第2ポー
ト19bに供給する。よって、後輪ブレーキ作動装置2
が運転者によって作動されていなくとも、自動的にブレ
ーキ力が加えられる。
【0026】次に、ステップdにおいて、フロント系制
動の有りかなしかで、NOであれば、電磁切換弁SV5
のソレノイド部S5 は励磁されることなく閉状態である
ので、連動作用はなく、後輪19にブレーキ力が加えら
れることはない。ステップoのリターンに至ると、再び
上述のステップb〜nが繰り返される。
【0027】本実施の形態は、以上述べたように、アン
チスキッド制御及び電子制動力配分制御を行なうのであ
るが、これら制御を行なうアンチスキッド制御システム
及び電子制動力配分制御システムに異常が発生した場合
には、この検知信号により電磁切換弁SV1乃至SV8
のソレノイド部S1 乃至S8 の駆動信号を全て強制的に
オフとする。これにより従来例を示す図4のブレーキ接
続系統となる。よって通常のブレーキシステムとなるの
であるが、これによりこれらシステムが異常時に電子制
動力配分制御が不可能であるにもかかわらず、前後輪連
動とすることを防止する。すなわち、前輪のブレーキレ
バー1aを操作時に後輪19が先にロックするか、後輪
19用のブレーキペダル2aを踏んでいる時に、前輪6
がロックするとドライバーによるコントロールが不能に
なる恐れがあるがこれを防止することができる。
【0028】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、本
発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0029】例えば、以上の実施の形態では、後輪のブ
レーキ力を前輪に対して電子配分制御を行い、理想的な
理想曲線Pに近似するようにしたが、この制御を省略し
てもよい。
【0030】また、以上の実施の形態では、前輪のブレ
ーキのみをかけた場合でも、後輪のブレーキをかけるよ
うにし、かつ後輪にのみブレーキをかけた場合にも、前
輪のブレーキをかけるようにしたが、問題となる前輪の
ブレーキをかけずに後輪のブレーキをかけた場合の後輪
のブレーキ作用を前輪のブレーキ作用に連動させるよう
にしてもよい。また、図3ではSV5駆動決定ルーチ
ン、すなわち前輪のブレーキ作動装置1のみを作動させ
た場合を説明したが、後輪のブレーキ作動装置2のみを
作動させて前輪のブレーキに連動させるようにしてもよ
い。この場合、図3においてSV5はSV2に、「後
輪」は「前輪」と読み変えるものとする。
【0031】
【発明の効果】以上に述べたように本発明の自動二輪車
用ブレーキ制御装置によれば、前輪又後輪ブレーキ作動
装置のみを作動させた場合でもこれに連動して後輪又は
前輪にブレーキをかけるようにすることができる。これ
が簡単な構成で、部品点数を少なくして行なうことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による自動二輪車用ブレー
キ制御装置の概略的な配管系統図である。
【図2】詳細な配管系統図である。
【図3】発明の実施の形態の作用を示すためのコンピュ
ーターに内蔵されるプログラムチャートである。
【図4】従来例の自動二輪車の配管系統図である。
【図5】他の従来例の自動二輪車の配管系統図である。
【図6】本発明の実施の形態に適用される電子制動力配
分制御回路の作用を示す図である。
【符号の説明】
1 前輪ブレーキ作動装置 2 後輪ブレーキ作動装置 6 前輪 8a リザーバ 8b リザーバ 19 後輪 SV1 電磁切換弁 SV2 電磁切換弁 SV3 電磁切換弁 SV4 電磁切換弁 SV5 電磁切換弁 SV6 電磁切換弁 SV7 電磁切換弁 SV8 電磁切換弁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪用マスタシリンダ及び後輪用マスタ
    シリンダの各作動により独立して前輪のホイールシリン
    ダ及び後輪のホイールシリンダにブレーキ圧液を供給可
    能とする自動二輪車用ブレーキ制御装置において、前記
    後輪用マスタシリンダと前記前輪のホイールシリンダと
    の間及び前記前輪用マスタシリンダと前記後輪のホイー
    ルシリンダとの間に、それぞれ連動用電磁切換弁を配設
    し、少なくとも前記後輪用マスタシリンダ又は前記前輪
    用マスタシリンダを作動させた状態で、該作動させた方
    の前記連動用電磁切換弁を駆動させて、開とすることを
    特徴とする自動二輪車用ブレーキ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記前輪用マスタシリンダ及び前記後輪
    用マスタシリンダと、前記前輪のホイールシリンダ及び
    前記後輪のホイールシリンダとの間にそれぞれ供給用電
    磁切換弁を配設し、かつ前輪のホイールシリンダ及び後
    輪のホイールシリンダにそれぞれ排出用電磁切換弁を介
    してリザーバを接続し、該リザーバに排出されたブレー
    キ液を液圧ポンプにより吸い込んで、それぞれ前記前輪
    用マスタシリンダ及び後輪用マスタシリンダ側に吐出さ
    せるようにした請求項1に記載の自動二輪車用ブレーキ
    制御装置。
  3. 【請求項3】 前記供給用電磁切換弁、前記排出用電磁
    切換弁及び前記連動用電磁切換弁により、前記前輪及び
    後輪のアンチスキッド制御を行うようにした請求項2に
    記載の自動二輪車用ブレーキ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記後輪用マスタシリンダ及び前記後輪
    のホイールシリンダにそれぞれ接続されている前記供給
    用電磁切換弁、前記排出用電磁切換弁及び前記前輪用マ
    スタシリンダと前記後輪のホイールシリンダとの間に配
    設されている前記連動用電磁切換弁により前記前輪と前
    記後輪とのブレーキ力配分を理想曲線に近似し得るよう
    に電子制動力配分制御させるようにした請求項2に記載
    の自動二輪車用ブレーキ制御装置。
  5. 【請求項5】 前記アンチスキッド制御を行なうアンチ
    スキッドスキッド制御システム又は前記電子制動力配分
    制御を行なう電子制動力配分システムに異常が検出され
    ると、前記供給用、排出用、連動用電磁切換弁のすべて
    のソレノイド部を強制的に非励磁とした請求項3又は4
    に記載の自動二輪車用ブレーキ制御装置。
  6. 【請求項6】 前輪用マスタシリンダ及び後輪用マスタ
    シリンダと、前輪のホイールシリンダ及び後輪のホイー
    ルシリンダとの間にそれぞれ配設される供給用電磁切換
    弁と、 前記前輪のホイールシリンダ及び前記後輪のホイールシ
    リンダにそれぞれ接続される第1の排出用電磁切換弁
    と、 前記排出用電磁切換弁にそれぞれ接続される第1リザー
    バ及び第2リザーバと、 該第1リザーバ及び第2リザーバに吸込口が接続される
    液圧ポンプと、 前記前輪用マスタシリンダと前記後輪のホイールシリン
    ダとの間に配設される第1連動用電磁切換弁と、 前記後輪用マスタシリンダと前記前輪のホイールシリン
    ダとの間に配設される第2連動用電磁切換弁と、 前記後輪のホイールシリンダと前記第1のリザーバとの
    間、及び前記前輪のホイールシリンダと前記第2のリザ
    ーバとの間に、それぞれ配設される第2の排出用電磁切
    換弁とからなる自動二輪車用ブレーキ制御装置。
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