JPH11349792A - ポリエステル組成物及びそれからなるフィルム - Google Patents
ポリエステル組成物及びそれからなるフィルムInfo
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- JPH11349792A JPH11349792A JP15445198A JP15445198A JPH11349792A JP H11349792 A JPH11349792 A JP H11349792A JP 15445198 A JP15445198 A JP 15445198A JP 15445198 A JP15445198 A JP 15445198A JP H11349792 A JPH11349792 A JP H11349792A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 粒子解砕の少ない、高透明で易滑性なフィル
ムを製造するのに有用なポリエステル組成物を効率よく
得ることができ、さらに該組成物からなるフィルムを提
供する。 【解決手段】 平均耐圧縮力、平均粒径及び細孔容積が
特定の関係にある不活性微粒子を含有するポリエステル
組成物、およびそれからなるフィルム。
ムを製造するのに有用なポリエステル組成物を効率よく
得ることができ、さらに該組成物からなるフィルムを提
供する。 【解決手段】 平均耐圧縮力、平均粒径及び細孔容積が
特定の関係にある不活性微粒子を含有するポリエステル
組成物、およびそれからなるフィルム。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリエステル組成物
及びそれからなるフィルムに関し、さらに詳しくは平均
耐圧縮力が特定の範囲にある不活性微粒子を含有するポ
リエステル組成物及びそれからなるフィルムに関する。
及びそれからなるフィルムに関し、さらに詳しくは平均
耐圧縮力が特定の範囲にある不活性微粒子を含有するポ
リエステル組成物及びそれからなるフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルは優れた物理的、化学的性
質を有することから、繊維、フィルム、樹脂等に大量に
利用されているが、一方で、そのような形成品を得る成
形工程あるいは製品自体を取り扱う際に滑り性不良によ
る作業性、生産性の悪化、製品価値の低下といったトラ
ブルが生じることが知られている。
質を有することから、繊維、フィルム、樹脂等に大量に
利用されているが、一方で、そのような形成品を得る成
形工程あるいは製品自体を取り扱う際に滑り性不良によ
る作業性、生産性の悪化、製品価値の低下といったトラ
ブルが生じることが知られている。
【0003】このような問題に対して、ポリエステル中
に微粒子を存在せしめて成形品の表面に適度の凹凸を付
与し、易滑性を向上させる方法が知られ、該微粒子とし
て例えば、シリカ、二酸化チタン、炭酸カルシウム、タ
ルク、カオリナイトなどの無機粒子や、架橋ポリスチレ
ンのような架橋高分子からなる粒子などの有機微粒子が
採用されている。中でもシリカは、価格、粒度、ハンド
リング等の点で好ましい無機粒子の一つである。
に微粒子を存在せしめて成形品の表面に適度の凹凸を付
与し、易滑性を向上させる方法が知られ、該微粒子とし
て例えば、シリカ、二酸化チタン、炭酸カルシウム、タ
ルク、カオリナイトなどの無機粒子や、架橋ポリスチレ
ンのような架橋高分子からなる粒子などの有機微粒子が
採用されている。中でもシリカは、価格、粒度、ハンド
リング等の点で好ましい無機粒子の一つである。
【0004】シリカをはじめ微粒子を添加する場合に
は、目的の成形品品質、例えばフィルム品質を得る為
に、種々の性質、例えば形状、ポリマー親和性、細孔容
積を考慮し添加されている。
は、目的の成形品品質、例えばフィルム品質を得る為
に、種々の性質、例えば形状、ポリマー親和性、細孔容
積を考慮し添加されている。
【0005】特に高透明、易滑用途で用いられているシ
リカ粒子においては、粒子そのものの透明性及びフィル
ム延伸段階における追従性などが考慮され、特定の性質
のシリカ粒子が使用されている。それ以外の粒子を用い
た場合には、透明性の悪化を引起こす原因になったりす
るなど、重要なフィルム品質を損なうことになる。
リカ粒子においては、粒子そのものの透明性及びフィル
ム延伸段階における追従性などが考慮され、特定の性質
のシリカ粒子が使用されている。それ以外の粒子を用い
た場合には、透明性の悪化を引起こす原因になったりす
るなど、重要なフィルム品質を損なうことになる。
【0006】このような性質のシリカを添加してポリエ
ステルを製造する方法として、粒子の比表面積、細孔容
積及び平均粒径を規定したシリカ粒子を添加する方法
(特許2056014号等)が提案されている。
ステルを製造する方法として、粒子の比表面積、細孔容
積及び平均粒径を規定したシリカ粒子を添加する方法
(特許2056014号等)が提案されている。
【0007】しかしながら、本発明者らの検討によれ
ば、上記提案に該当する粒子を使用しても、粒子がフィ
ルム製造段階において解砕されてしまい、結果としてフ
ィルム中の解砕したシリカ粒子の近傍に大きな空隙が生
じ、フィルムの透明性を低下させてしまう場合のあるこ
とが分った。
ば、上記提案に該当する粒子を使用しても、粒子がフィ
ルム製造段階において解砕されてしまい、結果としてフ
ィルム中の解砕したシリカ粒子の近傍に大きな空隙が生
じ、フィルムの透明性を低下させてしまう場合のあるこ
とが分った。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、透明性、易滑性及びフイルム表面の均一性に優れた
フィルム用ポリエステルを得るために鋭意検討した結
果、本発明に到達したものである。
は、透明性、易滑性及びフイルム表面の均一性に優れた
フィルム用ポリエステルを得るために鋭意検討した結
果、本発明に到達したものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、平
均耐圧縮力Aが式(1)を満たす不活性微粒子を含有す
ることを特徴とするポリエステル組成物
均耐圧縮力Aが式(1)を満たす不活性微粒子を含有す
ることを特徴とするポリエステル組成物
【0010】
【数2】 0.1≦C×(A×B)0.5≦20 (1) ただし、 A:平均耐圧縮力[MPa] B:圧縮を加えた粒子の平均粒径[μm] C:細孔容積[ml/g] である。
【0011】さらには、本発明は前記ポリエステル組成
物からなるフィルムである。
物からなるフィルムである。
【0012】本発明において、ポリエステルは芳香族ジ
カルボン酸を主たる酸成分とし、脂肪族グリコールを主
たるグリコール成分とする芳香族ポリエステルが特に好
ましい。
カルボン酸を主たる酸成分とし、脂肪族グリコールを主
たるグリコール成分とする芳香族ポリエステルが特に好
ましい。
【0013】この芳香族ジカルボン酸としては、テレフ
タル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,4′−
ジフェニルジカルボン酸を好ましく例示することがで
き、中でもテレフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン
酸が好ましい。
タル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,4′−
ジフェニルジカルボン酸を好ましく例示することがで
き、中でもテレフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン
酸が好ましい。
【0014】また、この脂肪族グリコールとしては、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタ
ンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノールを好ま
しく例示することができ、中でもエチレングリコールが
好ましい。
チレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタ
ンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノールを好ま
しく例示することができ、中でもエチレングリコールが
好ましい。
【0015】本発明におけるポリエステルは上記の芳香
族ジカルボン酸成分と脂肪族グリコール成分からなるホ
モポリマーが好ましいが、その特徴が損なわれない範囲
で少量の共重合成分が共重合したコポリマーであること
もできる。この第三成分としては、例えば主たる構成成
分がエチレンテレフタレートである場合、脂肪族ジオー
ル成分としては、ジエチレングリコール、プロピレング
リコール、ネオペンチルグリコール、ポリアルキレング
リコール、1,4−シクロヘキサンジメタノールなどのジ
オール、またカルボン酸成分としては、コハク酸、アジ
ピン酸、セパシン酸、フタル酸、イソフタル酸、2,6−
ナフタレンジカルボン酸などのジカルボン酸、トリメリ
ット酸、ピロメリット酸などの多官能多価カルボン酸な
どが例示できる。また、主たる構成成分がエチレンー
2,6−ナフタレートである場合、上記と同じ第三成分
(ただし、2,6−ナフタレンジカルボン酸の代わりにテ
レフタル酸を挙げる)を例示することができる。
族ジカルボン酸成分と脂肪族グリコール成分からなるホ
モポリマーが好ましいが、その特徴が損なわれない範囲
で少量の共重合成分が共重合したコポリマーであること
もできる。この第三成分としては、例えば主たる構成成
分がエチレンテレフタレートである場合、脂肪族ジオー
ル成分としては、ジエチレングリコール、プロピレング
リコール、ネオペンチルグリコール、ポリアルキレング
リコール、1,4−シクロヘキサンジメタノールなどのジ
オール、またカルボン酸成分としては、コハク酸、アジ
ピン酸、セパシン酸、フタル酸、イソフタル酸、2,6−
ナフタレンジカルボン酸などのジカルボン酸、トリメリ
ット酸、ピロメリット酸などの多官能多価カルボン酸な
どが例示できる。また、主たる構成成分がエチレンー
2,6−ナフタレートである場合、上記と同じ第三成分
(ただし、2,6−ナフタレンジカルボン酸の代わりにテ
レフタル酸を挙げる)を例示することができる。
【0016】さらに、本発明のポリエステルには、その
製造時に用いられる金属系触媒、例えばリチウム、ナト
リウム、カルシウム、マグネシウム、マンガン、亜鉛、
アンチモン、ゲルマニウム、チタンなどの化合物、安定
剤としてのリン化合物などを含有していてもよい。
製造時に用いられる金属系触媒、例えばリチウム、ナト
リウム、カルシウム、マグネシウム、マンガン、亜鉛、
アンチモン、ゲルマニウム、チタンなどの化合物、安定
剤としてのリン化合物などを含有していてもよい。
【0017】本発明において、不活性微粒子を添加しポ
リエステル組成物を製造する方法は、従来から知られて
いる方法又は当業界に蓄積されている方法で効率よく製
造できる方法であれば特に限定はされない。
リエステル組成物を製造する方法は、従来から知られて
いる方法又は当業界に蓄積されている方法で効率よく製
造できる方法であれば特に限定はされない。
【0018】また、不活性微粒子の添加時期は特に限定
されるものではなく、フィルム製膜時でも、それ以前の
任意の段階でも良い。中でも、ポリエステルの製造工程
のいずれかの段階、好ましくはエステル化もしくはエス
テル交換反応終了後、重縮合反応開始前の段階で添加し
重縮合反応を行うという方法が好ましい。その際、必要
に応じ触媒や安定剤を用いることができ、また他の添加
剤を添加することもできる。
されるものではなく、フィルム製膜時でも、それ以前の
任意の段階でも良い。中でも、ポリエステルの製造工程
のいずれかの段階、好ましくはエステル化もしくはエス
テル交換反応終了後、重縮合反応開始前の段階で添加し
重縮合反応を行うという方法が好ましい。その際、必要
に応じ触媒や安定剤を用いることができ、また他の添加
剤を添加することもできる。
【0019】本発明における不活性微粒子は、平均耐圧
縮力Aが式(1)を満たす不活性微粒子であることが必
要である。
縮力Aが式(1)を満たす不活性微粒子であることが必
要である。
【0020】
【数3】 0.1≦C×(A×B)0.5≦20 (1) ただし、 A:平均耐圧縮力[MPa] B:圧縮を加えた粒子の平均粒径[μm] C:細孔容積[ml/g] である。
【0021】この際、C×(A×B)0.5が0.1未満
の場合には、粒子の変形性が不十分となり、フィルムと
したときに、粒子とポリマー間の空隙率が増加してしま
う。一方、20より大きい場合には、粒子が柔らかすぎ
て、フィルムとしたときに粒子が解砕してしまい、その
解砕粒子の近傍に空隙が生じ透明性が悪化、さらには滑
性や耐摩耗性も悪化してしまう。
の場合には、粒子の変形性が不十分となり、フィルムと
したときに、粒子とポリマー間の空隙率が増加してしま
う。一方、20より大きい場合には、粒子が柔らかすぎ
て、フィルムとしたときに粒子が解砕してしまい、その
解砕粒子の近傍に空隙が生じ透明性が悪化、さらには滑
性や耐摩耗性も悪化してしまう。
【0022】本発明において前記不活性微粒子は平均粒
径が0.01〜5μmであることが好ましく、0.05
〜3μmであることがより好ましい。この平均粒径が
0.01μm未満ではフィルムとしたときに、滑性や耐
摩耗性が不十分となり、好ましくない。一方、この平均
粒径が5μm超の場合には表面粗度が大きすぎたり、透
明性が低下するなどの問題が生じ、好ましくない。
径が0.01〜5μmであることが好ましく、0.05
〜3μmであることがより好ましい。この平均粒径が
0.01μm未満ではフィルムとしたときに、滑性や耐
摩耗性が不十分となり、好ましくない。一方、この平均
粒径が5μm超の場合には表面粗度が大きすぎたり、透
明性が低下するなどの問題が生じ、好ましくない。
【0023】また、前記不活性微粒子は細孔容積が0.
05〜2ml/gであることが好ましく、0.1〜2m
l/gであることがより好ましい。この細孔容積が0.
05ml/g未満では粒子の変形性が低下してしまい、
フィルムとしたときに、粒子とポリマー間の空隙率が増
加し、好ましくない。一方、この細孔容積が2より大き
い場合には、粒子が柔らかすぎて、フィルムとしたとき
に滑性や耐摩耗性が不十分となり、好ましくない。
05〜2ml/gであることが好ましく、0.1〜2m
l/gであることがより好ましい。この細孔容積が0.
05ml/g未満では粒子の変形性が低下してしまい、
フィルムとしたときに、粒子とポリマー間の空隙率が増
加し、好ましくない。一方、この細孔容積が2より大き
い場合には、粒子が柔らかすぎて、フィルムとしたとき
に滑性や耐摩耗性が不十分となり、好ましくない。
【0024】また、かかる不活性微粒子を構成する成分
としては、シリカ、チタニア、アルミナ、ジルコニア、
カオリナイト、タルクなどの金属酸化物、また架橋ポリ
スチレンなどの架橋高分子を好ましく例示することがで
きる。さらに、粒子表面に多くの水酸基を持つ不活性無
機微粒子、例えば、シリカ、チタニア、アルミナなどか
らなる微粒子が好ましい。特に比表面積が比較的大きな
多孔質シリカ粒子を用いる場合には、大きな効果を得る
ことができる。
としては、シリカ、チタニア、アルミナ、ジルコニア、
カオリナイト、タルクなどの金属酸化物、また架橋ポリ
スチレンなどの架橋高分子を好ましく例示することがで
きる。さらに、粒子表面に多くの水酸基を持つ不活性無
機微粒子、例えば、シリカ、チタニア、アルミナなどか
らなる微粒子が好ましい。特に比表面積が比較的大きな
多孔質シリカ粒子を用いる場合には、大きな効果を得る
ことができる。
【0025】本発明において、不活性無機微粒子が表面
水酸基を多く持つ場合には、粒子の比表面積が100〜
400m2/gであることが好ましい。比表面積が40
0m2/g超の不活性無機微粒子を用いると、粒子の凝
集性が大きすぎて、フィルター処理の段階で凝集粒子が
多数発生してしまい、フィルム品質を損ねる結果となる
ことがあり、好ましくない。一方、比表面積が100m
2/g未満の不活性無機微粒子を用いるとと、ポリエス
テルとの親和性が悪化してしまい、フィルム品質、特に
透明性が低下するので好ましくない。
水酸基を多く持つ場合には、粒子の比表面積が100〜
400m2/gであることが好ましい。比表面積が40
0m2/g超の不活性無機微粒子を用いると、粒子の凝
集性が大きすぎて、フィルター処理の段階で凝集粒子が
多数発生してしまい、フィルム品質を損ねる結果となる
ことがあり、好ましくない。一方、比表面積が100m
2/g未満の不活性無機微粒子を用いるとと、ポリエス
テルとの親和性が悪化してしまい、フィルム品質、特に
透明性が低下するので好ましくない。
【0026】本発明における不活性微粒子は製造方法、
形状など特に制限はない。しかし、粒子変形性のある多
孔質微粒子を用いる場合、大きな効果を得ることができ
る。
形状など特に制限はない。しかし、粒子変形性のある多
孔質微粒子を用いる場合、大きな効果を得ることができ
る。
【0027】本発明において不活性微粒子の含有量は、
ポリエステルの重量に対し、好ましくは0.01〜10重量
%であり、より好ましくは0.01〜5重量%である。この
量が10重量%を超えると、十分な分散性が得られないの
で好ましくない。一方、0.01重量%未満であると、
粒子添加の効果が十分に発現しないので好ましくない。
ポリエステルの重量に対し、好ましくは0.01〜10重量
%であり、より好ましくは0.01〜5重量%である。この
量が10重量%を超えると、十分な分散性が得られないの
で好ましくない。一方、0.01重量%未満であると、
粒子添加の効果が十分に発現しないので好ましくない。
【0028】本発明のポリエステル組成物は不活性微粒
子が均一に分散含有されており、従って、該組成物を用
いて延伸フィルム、特に二軸延伸フィルムにした場合に
は、フィルム中での粒子の解砕の少なく、均一な凹凸表
面が得られ、透明性、易滑性、耐藤耗性に優れたフィル
ムが得られる。
子が均一に分散含有されており、従って、該組成物を用
いて延伸フィルム、特に二軸延伸フィルムにした場合に
は、フィルム中での粒子の解砕の少なく、均一な凹凸表
面が得られ、透明性、易滑性、耐藤耗性に優れたフィル
ムが得られる。
【0029】この延伸フィルムは従来から知られている
延伸フィルムの製造方法に準じて製造することが出来
る。例えば、ポリエステル組成物をダイからフィルム状
に溶融押出し、冷却ドラムで急冷して未延伸フィルムと
し、続いて該未延伸フィルムを逐次延伸法で二軸方向に
延伸する方法で製造することができる。その際、延伸処
理はポリエステルの二次転移点近傍の温度かそれより高
い温度(高々70℃)でそれぞれの方向に3倍以上、さ
らには3〜6倍の倍率で行うのが好ましい。延伸処理後
は通常最終延伸温度より高い温度で熱固定処理を行う。
延伸フィルムの製造方法に準じて製造することが出来
る。例えば、ポリエステル組成物をダイからフィルム状
に溶融押出し、冷却ドラムで急冷して未延伸フィルムと
し、続いて該未延伸フィルムを逐次延伸法で二軸方向に
延伸する方法で製造することができる。その際、延伸処
理はポリエステルの二次転移点近傍の温度かそれより高
い温度(高々70℃)でそれぞれの方向に3倍以上、さ
らには3〜6倍の倍率で行うのが好ましい。延伸処理後
は通常最終延伸温度より高い温度で熱固定処理を行う。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げて更に詳細に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実
施例によって限定されるものではない。なお、実施例に
おける種々の物性および特性の測定方法、定義は以下の
通りである。また、例中の「部」は重量部を意味する。
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実
施例によって限定されるものではない。なお、実施例に
おける種々の物性および特性の測定方法、定義は以下の
通りである。また、例中の「部」は重量部を意味する。
【0031】(1)平均耐圧縮力A 島津製作所製微小圧縮試験器(MCTM型)を用い、顕
微鏡で対象粒子を観測しながら荷重をかけていき、破壊
した際の荷重を耐圧縮力とし、この操作を少なくとも1
00個の粒子について行った結果の平均値(MPa)
を、平均耐圧縮力Aとする。
微鏡で対象粒子を観測しながら荷重をかけていき、破壊
した際の荷重を耐圧縮力とし、この操作を少なくとも1
00個の粒子について行った結果の平均値(MPa)
を、平均耐圧縮力Aとする。
【0032】(2)粒子の平均粒径 粒子の平均粒径は、上記(1)で測定対象となった少な
くとも100個の粒子の長径を測定し、その平均値を平
均粒径(μm)とする。
くとも100個の粒子の長径を測定し、その平均値を平
均粒径(μm)とする。
【0033】(3)粒子の比表面積 粒子を粉体の状態で、ユアサアイオニクス(株)製オー
トソーブ1型を用い、窒素ガス吸着法(BET法)を用
いて測定する。
トソーブ1型を用い、窒素ガス吸着法(BET法)を用
いて測定する。
【0034】(4)粒子の細孔容積 粒子を粉体の状態で、ユアサアイオニクス(株)製オー
トスキャン−60ポロシメーターを用いて、水銀圧入法
により測定する。
トスキャン−60ポロシメーターを用いて、水銀圧入法
により測定する。
【0035】(5)粒子解砕性 二軸延伸フィルムを用い、光学顕微鏡下で、500cm
2当りの、径が10μm以上の解砕粒子で形成される空隙
の個数測定し、下記の判定基準による評価を行う。 [判断基準] ○:50個未満 △:50〜1000個 ×:1000個以上
2当りの、径が10μm以上の解砕粒子で形成される空隙
の個数測定し、下記の判定基準による評価を行う。 [判断基準] ○:50個未満 △:50〜1000個 ×:1000個以上
【0036】(6)分散性 二軸延伸フィルムを用い、光学顕微鏡下で、100cm2
当りの、径が10μm以上の粗大粒子(凝集粒子)の数を
測定し、下記の判定基準による評価を行う。ただし、フ
イルム中の微粒子の濃度は、ポリエステルに対して0.
06重量%となるように設定する。 [判断基準] ○:100個未満 △:100〜1000個 ×:1000個以上
当りの、径が10μm以上の粗大粒子(凝集粒子)の数を
測定し、下記の判定基準による評価を行う。ただし、フ
イルム中の微粒子の濃度は、ポリエステルに対して0.
06重量%となるように設定する。 [判断基準] ○:100個未満 △:100〜1000個 ×:1000個以上
【0037】(7)フィルムの摩擦係数 二軸延伸フィルムを、東洋テスター工業製摩擦係数測定
器を用いてて静摩擦係数、動摩擦係数を測定する。
器を用いてて静摩擦係数、動摩擦係数を測定する。
【0038】(8)フィルムのヘーズ 二軸延伸フィルムを、日本精密工業株式会社製POIC
ヘーズメーター SET−HS−D1型を用いて表面ヘ
ーズを測定する。
ヘーズメーター SET−HS−D1型を用いて表面ヘ
ーズを測定する。
【0039】[実施例1]平均粒径が1.6μm、細孔
容積が1.5ml/g、平均耐圧縮力が20MPa、か
つ比表面積300m2/gの多孔質性シリカ粒子をエチ
レングリコールに分散させて分散液を調製した。
容積が1.5ml/g、平均耐圧縮力が20MPa、か
つ比表面積300m2/gの多孔質性シリカ粒子をエチ
レングリコールに分散させて分散液を調製した。
【0040】テレフタル酸ジメチルエステル100部と
エチレングリコール70部を、酢酸マンガン4水和物
0.035部をエステル交換反応触媒として用いて常法
にしたがって反応させ、その後トリメチルホスフェート
0.03部を添加してエステル交換反応を終了させた。
エチレングリコール70部を、酢酸マンガン4水和物
0.035部をエステル交換反応触媒として用いて常法
にしたがって反応させ、その後トリメチルホスフェート
0.03部を添加してエステル交換反応を終了させた。
【0041】次いで、前記分散液をポリマー中の濃度が
0.05wt%となるように添加し、さらに三酸化アン
チモン0.03部を加えてから、反応生成物を重合反応
機に移し、295℃まで昇温し、26.7Pa以下の高
真空下にて常法通り重縮合反応を行って固有粘度0.6
0のポリエステルを得た。
0.05wt%となるように添加し、さらに三酸化アン
チモン0.03部を加えてから、反応生成物を重合反応
機に移し、295℃まで昇温し、26.7Pa以下の高
真空下にて常法通り重縮合反応を行って固有粘度0.6
0のポリエステルを得た。
【0042】また、分散液を添加しない以外は上記と同
様に行なって、粒子を含有しないポリエステルを得た。
様に行なって、粒子を含有しないポリエステルを得た。
【0043】得られた粒子含有ポリエステル組成物と粒
子を含有しないポリエステルとを用いて、フイルム中の
粒子濃度が0.06重量%、厚さが約240μmの未延
伸フイルムを常法により製造したのち、通常の逐次二軸
延伸法により3.1×3.1倍に延伸して二軸延伸ポリ
エステルフイルムを作製した。
子を含有しないポリエステルとを用いて、フイルム中の
粒子濃度が0.06重量%、厚さが約240μmの未延
伸フイルムを常法により製造したのち、通常の逐次二軸
延伸法により3.1×3.1倍に延伸して二軸延伸ポリ
エステルフイルムを作製した。
【0044】この結果は表1に示した。得られたポリエ
ステルフイルム中の粒子の粒子解砕性、分散性は良好
で、透明性の高いフィルムを得ることができた。
ステルフイルム中の粒子の粒子解砕性、分散性は良好
で、透明性の高いフィルムを得ることができた。
【0045】[実施例2〜4]不活性微粒子の種類、平
均粒径、細孔容積、平均耐圧縮力を表1に示すように変
える以外は、実施例1と同様に行った。結果は表1にま
とめて示した。
均粒径、細孔容積、平均耐圧縮力を表1に示すように変
える以外は、実施例1と同様に行った。結果は表1にま
とめて示した。
【0046】[比較例1]平均粒径が5μm、細孔容積
が0.5ml/g、かつ平均耐圧縮力が350MPaの
シリカ粒子を用いる以外は実施例1と同様に行った。得
られたフィルムは目標の品質を満足するものではなかっ
た。
が0.5ml/g、かつ平均耐圧縮力が350MPaの
シリカ粒子を用いる以外は実施例1と同様に行った。得
られたフィルムは目標の品質を満足するものではなかっ
た。
【0047】[比較例2]不活性微粒子の種類、平均粒
径、細孔容積、平均耐圧縮力、比表面積を表1に示すよ
うに変える以外は、実施例1と同様に行った。結果は表
1にまとめて示した。
径、細孔容積、平均耐圧縮力、比表面積を表1に示すよ
うに変える以外は、実施例1と同様に行った。結果は表
1にまとめて示した。
【0048】かくして得られたポリエステルフィルムに
ついて、粒子解砕性、フィルムの摩擦係数、フィルムの
表面ヘーズの特性を測定し、その結果を表1に示す。
ついて、粒子解砕性、フィルムの摩擦係数、フィルムの
表面ヘーズの特性を測定し、その結果を表1に示す。
【0049】表1の結果から明らかなように、本発明の
効果は優れたものであった。
効果は優れたものであった。
【0050】
【表1】
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、粒子解砕が少なく、高
透明で易滑性のフィルムを製造するのに有用なポリエス
テル組成物を効率よく得ることができ、さらにそれから
なるフィルムを提供することができる。
透明で易滑性のフィルムを製造するのに有用なポリエス
テル組成物を効率よく得ることができ、さらにそれから
なるフィルムを提供することができる。
【手続補正書】
【提出日】平成10年7月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】(8)フィルムのヘーズ 二軸延伸フィルムを、日本精密工業株式会社製POIC
ヘーズメーター SET−HS−D1型を用いて全ヘー
ズ(一枚ヘーズ)を測定する。
ヘーズメーター SET−HS−D1型を用いて全ヘー
ズ(一枚ヘーズ)を測定する。
Claims (7)
- 【請求項1】 平均耐圧縮力Aが式(1)を満たす不活
性微粒子を含有するポリエステル組成物。 【数1】 0.1≦C×(A×B)0.5≦20 (1) ただし、 A:平均耐圧縮力[MPa] B:圧縮を加えた粒子の平均粒径[μm] C:細孔容積[ml/g] である。 - 【請求項2】 不活性微粒子の平均粒径が0.01〜5
μmである請求項1に記載のポリエステル組成物。 - 【請求項3】 不活性微粒子の細孔容積が0.05〜
2.0ml/gである請求項1に記載のポリエステル組
成物。 - 【請求項4】 不活性微粒子が表面水酸基を持つ不活性
無機粒子である請求項1に記載のポリエステル組成物。 - 【請求項5】 不活性無機粒子がシリカ又はチタニアで
ある請求項1または4に記載のポリエステル組成物。 - 【請求項6】 シリカが多孔質シリカである請求項1、
4または5に記載のポリエステル組成物。 - 【請求項7】 請求項1に記載のポリエステル組成物か
らなるポリエステルフィルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15445198A JPH11349792A (ja) | 1998-06-03 | 1998-06-03 | ポリエステル組成物及びそれからなるフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15445198A JPH11349792A (ja) | 1998-06-03 | 1998-06-03 | ポリエステル組成物及びそれからなるフィルム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11349792A true JPH11349792A (ja) | 1999-12-21 |
Family
ID=15584516
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15445198A Pending JPH11349792A (ja) | 1998-06-03 | 1998-06-03 | ポリエステル組成物及びそれからなるフィルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11349792A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001049778A1 (en) * | 2000-01-07 | 2001-07-12 | Teijin Limited | Biaxially oriented polyester film for metal sheet laminating molding |
| WO2003057484A1 (en) * | 2001-12-28 | 2003-07-17 | Teijin Dupont Films Japan Limited | Laminated film |
| JP2014234393A (ja) * | 2013-05-30 | 2014-12-15 | 京セラ株式会社 | 加飾部材およびそれを用いた積層構造体並びに表示装置 |
| WO2025004892A1 (ja) | 2023-06-30 | 2025-01-02 | 東洋紡株式会社 | 二軸延伸ポリエステルフィルム、ラミネート積層体、包装体、及びトップシール材 |
-
1998
- 1998-06-03 JP JP15445198A patent/JPH11349792A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001049778A1 (en) * | 2000-01-07 | 2001-07-12 | Teijin Limited | Biaxially oriented polyester film for metal sheet laminating molding |
| US6617006B1 (en) | 2000-01-07 | 2003-09-09 | Teijin Limited | Biaxially oriented polyester film to be laminated on a metal plate and molded |
| WO2003057484A1 (en) * | 2001-12-28 | 2003-07-17 | Teijin Dupont Films Japan Limited | Laminated film |
| JP2014234393A (ja) * | 2013-05-30 | 2014-12-15 | 京セラ株式会社 | 加飾部材およびそれを用いた積層構造体並びに表示装置 |
| WO2025004892A1 (ja) | 2023-06-30 | 2025-01-02 | 東洋紡株式会社 | 二軸延伸ポリエステルフィルム、ラミネート積層体、包装体、及びトップシール材 |
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