JPH11350421A - ケーブルの耐風制振方法とその構造 - Google Patents

ケーブルの耐風制振方法とその構造

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JPH11350421A
JPH11350421A JP16057498A JP16057498A JPH11350421A JP H11350421 A JPH11350421 A JP H11350421A JP 16057498 A JP16057498 A JP 16057498A JP 16057498 A JP16057498 A JP 16057498A JP H11350421 A JPH11350421 A JP H11350421A
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JP
Japan
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cable
strand
strands
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weathering
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JP16057498A
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English (en)
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Yoshinobu Kubo
喜延 久保
Kusuo Kato
九州男 加藤
Akiyoshi Suzuki
昭好 鈴木
Koichi Oikawa
孝一 及川
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SE KK
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SE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、ストランドケーブルの耐風制振方法
に係り、ケーブルにおける断面形状による渦励振とギャ
ロッピングを効果的に防止させることを課題とする。 【解決手段】ストランド1を複数本束ねてその断面形状
が六角形となるケーブル2に、当該六角形断面における
対角線上にはストランド1を配置しないで、かつ、各辺
部分に複数本のストランド1を線対称に配置して追加
し、更に、当該ケーブル2a又は2bの外周にストラン
ド1を螺旋状に巻き付けて、ストランドケーブル3,4
にして、耐風制振させるケーブルの耐風制振方法であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーブルの制振方
法に係り、特に、PC鋼線等のストランドの複数本を一
本に束ねて斜張橋の斜材ケーブルや吊り橋のケーブル等
に使用される各種ケーブルにおけるギャロッピング振動
を抑制する方法とその構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、斜張橋等に使用される吊構造用の
ストランドケーブル(以下、単にケーブルという)にお
いて、ケーブルを円筒保護管で被覆したものは、低風速
領域におけるレインバイブレーションが問題となってい
る。この対策として、例えば、減衰装置等をケーブルと
別体に設けることなくケーブル自体の構造を工夫し制振
させたものとしては、被覆表面の特定の位置に長手方向
に連続した突起を設けたもの(特公平6−64941
号)、ポリエチレン製の保護管の表面に複数条の溝を設
けたもの(特開平1−146006号)、表面を被覆さ
れた吊構造用ケーブル類に凹凸部を設けて振動を抑制し
風荷重を低減するもの(特開平6−272180号)が
知られている。また、ケーブルのままで保護管無しで制
振させるものとしては、例えば、素線を軸方向に平国束
ねた後に、軸回りに捻りを与えたもの(特公昭58−4
2318号)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の制振方法では、ケーブルを被覆する保護管に所要の加
工を施したのであり、保護管を必要とするのでコストが
嵩むとともに施工の手間が掛かる。また、ケーブルのま
まで軸回りに捻りを与えるものも、その捻り施工が必要
である。本発明は、ストランドを束ねたままで、そのス
トランドケーブル(以下、単にケーブルともいう)の断
面形状により制振させることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係るケーブルの
耐風制振方法の上記課題を解決するための要旨は、スト
ランドを複数本束ねてその断面形状が六角形となるケー
ブルに、当該六角形断面における対角線上にはストラン
ドを配置しないで、かつ、各辺部分に複数本のストラン
ドを線対称に配置して追加し、更に、当該ケーブルの外
周にストランドを螺旋状に巻き付けて耐風制振させるこ
とである。
【0005】また、本発明に係るケーブルの耐風構造の
要旨は、ストランドを複数本束ねてその断面形状が六角
形となるケーブルに、当該六角形断面における対角線上
にはストランドを配置しないで、かつ、各辺部分に複数
本のストランドを線対称に配置し、当該ケーブルの外周
にストランドを螺旋状に巻き付けたことである。
【0006】本発明に係るケーブルの耐風制振方法とそ
の構造によれば、ケーブルの断面形状によりギャロッピ
ングが防止されるとともに、更にケーブル外周に螺旋状
にストランドを巻き付けたことで、渦励振の発生が効果
的に抑制されることになる。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。例えば一例として、図1(イ)に示すよ
うに、PC鋼より線からなるストランド1(直径が約1
9mm程度)の同径のものを、37本束ねたもの(最大
外径寸法は約133mm)がストランドケーブル2であ
って、これが基本形となる。
【0008】そして、このストランドケーブル2は、外
側の各ストランド1の接線によって、または、外側のス
トランド1の各中心点を結ぶ線によって示される断面形
状が、正六角形となっている。なお、各ストランド1
は、合成樹脂(例えばポリエチレン)製の被覆保護体が
一体に成形されている。
【0009】そして、Aタイプのストランドケーブル3
は、前記基本形のストランドケーブル2における断面六
角形状の各辺の部分に、三本のストランド1を追加し
(追加したストランドを斜線を施して示す、以下同
じ)、更に、図2に示すように、そのストランドケーブ
ル2aの外周にストランド1を螺旋状に巻き付けたもの
である。
【0010】また、Bタイプのストランドケーブル4
は、前記基本形である断面六角形状のストランドケーブ
ル2の対角線上にある頂点のストランドの両側にストラ
ンド1を配置し追加し、更に、図2に示すように、その
ストランドケーブル2bの外周にストランド1を螺旋状
に巻き付けたものである。
【0011】以上のようなケーブルの断面形状がAタイ
プとBタイプのものを、図3に示すように、空力弾性試
験用風洞(可視型)にセットし、ストランドケーブル3
(4)の鉛直面内の傾斜角θをθ=0(水平状態)と
し、風向角βをβ=0(直交状態)とする。
【0012】そして、図4に示すように、Aタイプのス
トランドケーブル3で代表させると、風に対する仰角α
を0゜〜30゜まで(なお、40゜と50゜は、対称性
によって20゜と10゜との場合と同じ)により10゜
刻みで変化させ、ストランドケーブル2のスパイラルの
巻き角θを、θ=30°,45°,60°として、たわみ
1自由度応答試験を行うものである。Bタイプのストラ
ンドケーブル4も同様である。また、各ストランドケー
ブル3,4の模型緒元を表1に示す。
【0013】
【表1】
【0014】試験結果を振幅の特性と空力減衰率の特性
として図にして示すが、図において、振幅特性の応答図
における縦軸のNondim.Double Amp.
(2A/D)は、無次元倍振幅であり、図5に示すよう
に、Dがストランドケーブルの直径を示し、Aが応答片
振幅を示すものである。
【0015】また、横軸のReduced Veloc
ity(Vr=V/fd)は、換算風速であり、V:風
速,f:固有振動数,d:ケーブル径を各々示す。更
に、空力減衰率の図において、縦軸のδa は空力減衰率
(Aerodynamic Damping)を示す。
【0016】この結果により、スパイラルの有無による
空力特性が顕著に表れている応答図(仰角α=10°、
スパイラルの巻き角θ=30°,45°,60°)とし
て、図6乃至図7に、縦軸を無次元倍振幅とし、横軸を
換算風速にとって示す。また、このときのAタイプのス
トランドケーブル3の空力減衰率を図8に示す。
【0017】これらから、例えば、Aタイプのストラン
ドケーブル3においては、仰角α=0°で、スパイラル
の巻き角θが、θ=30°では、渦励振の無次元倍振幅
は、2A/D=0.46であり、また、θ=45°,60
°では各々2A/D=0.41,2A/D=0.30程度
であり、スパイラルの巻き角θが大きくなるに従って、
渦励振が抑制される。
【0018】渦励振時の空力減衰率についても、θ=6
0°でδa =−0.002と発散力が最も小さくなり、
渦励振は抑制されている。
【0019】また、他の仰角においても、渦励振は発生
したがギャロッピングは発生しておらず良好な空力特性
を持つものである。
【0020】このように、スパイラル無しの場合におい
て換算風速Vr=15〜40で発生する大振幅を伴った
振動が、スパイラル有りとすることでその振動が大幅に
抑制され、渦励振の振幅が抑制されていることが判る。
【0021】また、空力減衰率δa は、図8に示すよう
に、スパイラル無しの場合に比較して、スパイラル有り
の場合は同等かもしくは半分以下に抑えられている。よ
って、渦励振の抑制に効果がある。
【0022】一方、Bタイプのストランドケーブル4に
おいては、図7に示すように、巻き角θ=30°で、無
次元倍振幅2A/D=0.56であり、他の巻き角θ=4
5°,60°では各々2A/D=0.50,2A/D=
0.45程度であり、スパイラルの巻き角θが大きくな
るに従って渦励振が抑制されている。
【0023】更に、渦励振時の空力減衰率については、
どの巻き角θにおいてもδa=−0.005程度となっ
た。他の仰角においても渦励振は発生するもののギャロ
ッピングは発生しておらず良好な空力特性を持つもので
ある。
【0024】こうして、Bタイプのストランドケーブル
4の場合も、スパイラル無しの場合において換算風速V
r=15〜35で発生する振動が、スパイラル有りとす
ることで、ほぼ抑制されている。また、渦励振について
も、スパイラル有りの場合には抑制されているものであ
る。
【0025】このように、ストランドケーブル3,4の
断面形状を、図1(イ)、(ロ)に示すように、ストラ
ンド1を束ねてストランドケーブル2a,2bを形成す
るとともに、図2に示すように、該ストランドケーブル
の外周にストランド1を螺旋状に巻き付けることで、渦
励振や大振幅を伴った振動の抑制に効果を発揮するもの
となる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るケー
ブルの耐風制振方法とその構造は、ストランドを複数本
束ねてその断面形状が六角形となるケーブルに、当該六
角形断面における対角線上にはストランドを配置しない
で、かつ、各辺部分に複数本のストランドを線対称に配
置して追加し、更に、当該ケーブルの外周にストランド
を螺旋状に巻き付けて耐風制振させるものなので、スト
ランドケーブルの断面形状による制振効果とともに、螺
旋状に巻き付けたストランドにより一層の制振効果を発
揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るストランドケーブルの断面図
(イ)、(ロ)である。
【図2】同本発明に係るストランドケーブルの一部外観
図である。
【図3】風洞試験装置の概略図である。
【図4】Aタイプのストランドケーブルにおける仰角α
の各角度の試験状態を示す説明図(イ)〜(ニ)であ
る。
【図5】無次元倍振幅の説明図である。
【図6】Aタイプのストランドケーブルの振動の特性を
示す応答図である。
【図7】Bタイプのストランドケーブルの振動の特性を
示す応答図である。
【図8】Aタイプのストランドケーブルの振動の、渦励
振発生時の空力減衰率を示す図である。
【符号の説明】
1 ストランド、2 正六角形に束ねたストランドケー
ブル、2a Aタイプのストランドケーブル、2b B
タイプのストランドケーブル、3,4 A又はBタイプ
のストランドケーブルの外周に、ストランドを螺旋状に
巻き付けたストランドケーブル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 及川 孝一 東京都新宿区西新宿6丁目3番1号 株式 会社エスイー内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ストランドを複数本束ねてその断面形状が
    六角形となるケーブルに、当該六角形断面における対角
    線上にはストランドを配置しないで、かつ、各辺部分に
    複数本のストランドを線対称に配置して追加し、更に、
    当該ケーブルの外周にストランドを螺旋状に巻き付けて
    耐風制振させること、 を特徴とするケーブルの耐風制振方法。
  2. 【請求項2】ストランドを複数本束ねてその断面形状が
    六角形となるケーブルに、当該六角形断面における対角
    線上にはストランドを配置しないで、かつ、各辺部分に
    複数本のストランドを線対称に配置し、 当該ケーブルの外周にストランドを螺旋状に巻き付けた
    こと、 を特徴とするケーブルの耐風制振構造。
JP16057498A 1998-06-09 1998-06-09 ケーブルの耐風制振方法とその構造 Pending JPH11350421A (ja)

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JP16057498A JPH11350421A (ja) 1998-06-09 1998-06-09 ケーブルの耐風制振方法とその構造

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017190621A (ja) * 2016-04-14 2017-10-19 神鋼鋼線工業株式会社 ケーブル制振用被覆材、ケーブル制振用棒材及びケーブルの制振性能付与方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017190621A (ja) * 2016-04-14 2017-10-19 神鋼鋼線工業株式会社 ケーブル制振用被覆材、ケーブル制振用棒材及びケーブルの制振性能付与方法

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