JPH1135603A - 新規ヘパリン、ヘパリン結合担体及びフルクトース−1,6−ビスリン酸アルドラーゼの分離方法 - Google Patents

新規ヘパリン、ヘパリン結合担体及びフルクトース−1,6−ビスリン酸アルドラーゼの分離方法

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JPH1135603A
JPH1135603A JP21271497A JP21271497A JPH1135603A JP H1135603 A JPH1135603 A JP H1135603A JP 21271497 A JP21271497 A JP 21271497A JP 21271497 A JP21271497 A JP 21271497A JP H1135603 A JPH1135603 A JP H1135603A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定のヘパリン結合担体を用いるアフィニテ
ィークロマトグラフィーで極めて簡便な手法によりフル
クトース−1,6−ビスリン酸アルドラーゼを分離・精
製する方法を提供し、更にその為の該酵素にたいする親
和性を有する特定構造のヘパリン及びヘパリン結合担体
を提供するものである。 【解決手段】本発明の要旨は、ヘパリン骨格中のグルコ
サミン残基の50%以上が6−O−硫酸基を有し、且つ
N−硫酸基を有する該残基は多くても10%であるヘパ
リンが担体に結合しているヘパリン結合担体、該ヘパリ
ン結合担体を用いたアフィニティークロマトグラフィー
によりフルクトース−1,6−ビスリン酸アルドラーゼ
酵素の含有物から、当該酵素を分離する方法、並びにヘ
パリン骨格中のグルコサミン残基の50%以上が6−O
−硫酸基を有し、且つN−硫酸基を有する該残基は多く
ても10%である当該酵素に対する親和性を有するヘパ
リンに存する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘパリンが結合し
た担体及び該ヘパリン結合担体を使用したアフィニティ
ークロマトグラフィーにより、フルクトース−1,6−
ビスリン酸アルドラーゼの含有物から当該酵素を分離す
る方法に関するものであり、さらに、当該酵素に特異的
な親和性を有するヘパリンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ヘパリンは、ウロン酸残基とグルコサミ
ン残基から成る二糖単位の連なったヘパリン骨格を有
し、そのウロン酸残基の2位水酸基並びにグルコサミン
残基の2位アミノ基及び6位水酸基が様々な程度に硫酸
化されているグリコサミノグリカンの一種である。この
物質は一般にアンチトロンビンIII結合部位を有し(FEB
SLett.(1980)117, 203-206)、ATIIIとの結合の結果と
してトロンビン活性を阻害して抗凝固活性を発現するた
め、古くから透析治療薬等の成果を向上させるための医
薬品として盛んに用いられてきた。また、ヘパリンがリ
ポプロテインリパーゼと相互作用すること(J. Biol. C
hem.(1981)256, 12893-12898)、塩基性繊維芽細胞増殖
因子と親和性を有すること(J. Cell Biol.(1990)111,
1651-1659)など、様々な生理活性因子と相互作用する
ことが明らかになってきた。
【0003】上記のようにヘパリンは様々な物質と親和
性を有することから、ヘパリンと生理活性物質の結合に
関与する構造の解明が着目されつつあり、またATIII結
合部位に由来する抗凝固作用を低減させた上で、生理活
性因子との相互作用を増強させることを目的として、ヘ
パリンポリマーの脱硫酸化を中心とした化学修飾が盛ん
に行われている(J. Carbohydr.Chem.(1993)12, 507-52
1;Carbohydr. Res.,193, 165-172(1989);Carbohydr.
Res.46,87-95(1976);Can. J. Chem.,67, 1449(1989);
米国特許第5,296,471号)。また、ヘパリンを硫酸化及
び脱硫酸化等の手法を用いて修飾することによりヘパリ
ン誘導体が創作されているが、そのヘパリン誘導体の中
には生理活性物質と親和性を有するものがあるので、生
理活性物質と親和性を有したり、あるいは生理活性物質
の活性を制御し得るヘパリン誘導体の探索が行われてい
る。
【0004】一方、進行性筋ジストロフィー、急性肝
炎、心筋梗塞、悪性腫瘍の診断上有用な酵素であるフル
クトース−1,6−ビスリン酸アルドラーゼ(EC 4.1.2.1
3)は、これまで筋肉、肝臓、心臓、腎臓、および脳など
から得られた粗抽出物から、硫安沈殿、リン酸セルロー
スカラムクロマトグラフィー、DEAEセルロースカラムク
ロマトグラフィーさらには結晶化法等の手法を複雑に組
み合わせることにより単離・精製されたもの(Methods
Enzymol.(1975)42, 240-249)が供給されてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】フルクトース−1,6
−ビスリン酸アルドラーゼは上述の各種疾患の診断上有
用であり、単離された状態で必要とされているにもかか
わらず、当該酵素を得る手段は複雑なカラムワークが必
須であった。しかし、前記カラムワークによって得られ
る酵素は非常に微量であり、大量の当該酵素を得るため
には簡略化された効率のよい精製方法が必要とされてい
た。本発明は、特定の担体を用いるアフィニティークロ
マトグラフィーによる極めて簡便な手法で当該酵素を分
離・精製する方法を提供し、更にその為の該酵素にたい
する親和性を有する特定構造のヘパリン及びヘパリン結
合担体を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ヘパリン
骨格(ウロン酸とグルコサミンの繰り返し構造)を有す
るグリコサミノグリカンが様々な生理活性物質と親和性
を有することに注目し、フルクトース−1,6−ビスリ
ン酸アルドラーゼが特定の構造を有するヘパリンに親和
性が高く、当該ヘパリンが結合した担体を使用するアフ
ィニティクロマトグラフィーにより、上記酵素の含有物
から該酵素のみを高純度に分離・精製することができる
ことを見出し本発明を完成した。すなわち、50%以上
のグルコサミンの6位の水酸基が硫酸化されたヘパリン
は上記酵素との高い親和性を有しているので、このよう
なヘパリンを結合したヘパリン結合担体を用いて、上記
酵素の含有物から酵素を単離、精製する過程でアフィニ
ティーカラムクロマトグラフィーを行えば前記酵素を効
率的に、且つ高純度で分離・精製し得るのである。そし
て、上記アフィニティ担体に結合するヘパリンとして
は、6位の水酸基が硫酸化されたグルコサミンが50%
以上で、しかも2位のアミノ基に硫酸基が結合したグル
コサミン残基が多くても10%であり、更にヘパリン中
のウロン酸残基の50%以上が2−O−硫酸基を有しな
いヘパリンが最も効率よく前記酵素を分離・精製するこ
とを可能にするのである。
【0007】本発明の第1の要旨は、ヘパリン骨格中の
グルコサミン残基の50%以上が6−O−硫酸基を有す
るヘパリンが担体に結合しているヘパリン結合担体であ
り、第2の要旨は、フルクトース−1,6−ビスリン酸
アルドラーゼの含有物から、本発明のヘパリン結合担体
を用いたアフィニティークロマトグラフィーにより当該
酵素を分離する方法であり、第3の要旨は、ヘパリン骨
格中のグルコサミン残基の50%以上が6−O−硫酸基
を有し、且つN−硫酸基を有する該残基は多くても10
%であるヘパリンに存する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を詳説
する。本発明のヘパリン結合担体は50%以上のグルコ
サミン残基の6位が硫酸化しているヘパリン、特に、5
0%以上のグルコサミン残基の6位が硫酸化し、さらに
2位にN−硫酸基を有するグルコサミン残基は多くても
10%であるヘパリンが担体に結合しているものであ
る。本発明の結合担体における担体としては、特に限定
はされず、不溶性担体、水溶性高分子担体が使用され
る。不溶性担体としては、クロマトグラフィー用担体と
して使用されている不溶性天然高分子及びその活性化物
のような担体が好ましい。例えばアミノアガロース、ア
ミノヘキシルアガロース及び臭化シアン活性化アガロー
ス等が挙げられ、アミノアガロースが最も好ましいが特
に限定はされない。これらの担体としては、セファロー
ス、バイオゲル等の商品名で市販されているものから適
宜選ぶこともできる。水溶性高分子担体としては、ポリ
エチレングリコール等が用いられる。
【0009】本発明において上記担体に結合するヘパリ
ンとしては、その平均分子量は特に限定されないが、通
常8,000〜13,000Da、好ましくは9,00
0〜11,000Daである。又、その好ましい構造と
しては、ヘパリン骨格中50%以上のグルコサミン残基
の6位の水酸基が硫酸化されており、しかも2位にN−
硫酸基を有するグルコサミン残基は多くても10%であ
ることを特徴とする。このようなヘパリンとしては、グ
リコサミノグリカン分解酵素による分解と高速液体クロ
マトグラフィーによる分析を組み合わせた二糖分析によ
り得られる下記構造式で表される二糖体組成において
(a)の規定を充たし、且つ(b)に規定する物性を有
することを特徴とするヘパリンが最も好ましい。 (a)ΔDiHS−tri(U,6,N)S、ΔDiH
S−di(6,N)S及びΔDiHS−di(U,N)
Sのそれぞれのモル%が全て3%以下であり、ΔDiH
S−6Sのモル%が50%以上である。(但し、ΔDi
HS−tri(U,6,N)Sは、式中においてR1
2、R3がSO3 -であることを意味し、ΔDiHS−d
i(6,N)Sは、式中においてR1及びR2がSO3 -
あり、R3がHであることを意味し、ΔDiHS−di
(U,N)Sは、式中においてR1がHであり、R2及び
3がSO3 -であることを意味し、更にΔDiHS−6
Sは、式中においてR1がSO3 -であり、R2及びR3
Hであることを意味する。) (b)平均分子量が9,000〜11,000Daであ
る。
【0010】
【化1】
【0011】更に好ましいヘパリンは、上記(a)及び
(b)の規定に加えて、二糖体組成においてΔDiHS
−NSのモル%が3%以下であることを満たすものであ
る(但し、ΔDiHS−NSは、上記式中においてR1
及びR3がHでありR2がSO3 -であることを意味す
る。)。本発明のヘパリン結合担体としては、これらの
最適ヘパリンをアミノアガロースに結合させたものが最
も好ましい。本発明の上記特定の構造を有するヘパリン
は、フルクトース−1,6−ビスリン酸アルドラーゼに
対し親和性を有するものである。ここで、親和性とは、
後述の試験例4に示すフルクトース−1,6−ビスリン
酸アルドラーゼの活性測定法により測定し、その比活性
が少なくとも1.0であることを意味する。
【0012】本発明における上記ヘパリンの二糖体組成
は、後述する実施例に記載の二糖分析法による測定値か
ら算出したものであり、また分子量は実施例に記載の分
子量測定法による測定値である。二糖体組成は試験法1
に記載の酵素消化による二糖分析により得られる特定が
可能な構造をもつ不飽和二糖の量[ΔDiHS−0S、
ΔDiHS−6S、ΔDiHS−US、ΔDiHS−d
i(6,N)S、ΔDiHS−di(U,N)S、ΔD
iHS−di(U,6)S及びΔDiHS−tri
(U,6,N)Sのモル%の合計]を100%として、
上記特定の構造をもつ二糖の割合を示したものであり、
当該数値は酵素消化前のヘパリンの構成糖における硫酸
化の位置を反映するものである。なお、本願明細書にお
いて、二糖体組成の表記は、下記を意味する。
【0013】
【表1】 表 − 1 不飽和二糖 構造式の置換基 R123 ΔDiHS-OS H COCH3 H ΔDiHS-6S SO3 - COCH3 H ΔDiHS-NS H SO3 - H ΔDiHS-US H COCH3 SO3 - ΔDiHS-di(6,N)S SO3 - SO3 - H ΔDiHS-di(U,N)S H SO3 - SO3 - ΔDiHS-di(U,6)S SO3 - COCH3 SO3 - ΔDiHS-tri(U,6,N)S SO3 - SO3 - SO3 -
【0014】本明細書中における略号の示す構造は以下
の通り表記されることもある。 ΔDiHS−0S:ΔHexA1→4GlcNAc、Δ
DiHS−6S:ΔHexA1→4GlcNAc(6
S)、ΔDiHS−NS:ΔHexA1→4GlcNA
c(NS)、ΔDiHS−US:ΔHexA1(US)
→4GlcNAc、ΔDiHS−di(6,N)S:Δ
HexA1→4GlcNAc(6,N−di)S、ΔD
iHS−di(U,N)S:ΔHexA1(2S)→4
GlcNAc(NS)、ΔDiHS−di(U,6)
S:ΔHexA1(2S)→4GlcNAc(6S)、
ΔDiHS−tri(U,6,N)S:ΔHexA1
(2S)→4GlcNAc(6,N−diS) 上記式中、ΔHexAは不飽和ウロン酸、GlcNAc
はN−アセチル−D−グルコサミン、括弧内は硫酸基の
結合位置を示す。
【0015】本発明ヘパリン結合担体に結合するヘパリ
ンの製造方法としては、市販のヘパリン中のグルコサミ
ンの6位の水酸基を硫酸化することによって得ることが
可能であるが、上述の最も好ましいヘパリンは、市販の
ヘパリンを公知の完全脱硫酸化法により脱硫酸化した後
にグルコサミンのアミノ基をアセチル化した後、特公平
6−99485に記載の方法等によりグルコサミンの6
位の水酸基を選択的に硫酸化することによって得ること
が可能である。グルコサミンの6位の水酸基が選択的に
硫酸化されたヘパリンを、以下選択的6−O−硫酸化ヘ
パリンと記載する。
【0016】最適ヘパリンの具体的製造法としては、例
えば以下の方法が挙げられる。500mgのヘパリン
(ブタ小腸由来:SPL社製)を10mlの蒸留水に溶
解後、蒸留水で平衡化したアンバーライトIR−120
Bカラム(φ2 x 15cm)に吸着させ、溶出液の酸性画分
を回収し、ピリジンを添加してpHを5.0〜7.5、
好ましくは6.0〜7.0に調整する。この溶液を凍結
乾燥することにより、ヘパリンピリジニウム塩を得る。
得られたヘパリンピリジニウム塩500mgに対し、例
えば5mlのメタノール、30mlのジメチルスルホキ
シド(DMSO)及び15mlの1,4−ジオキサンを
添加してヘパリンピリジニウム塩を完全に溶解し、この
溶液を、Ogamoらの方法(Carbohydr. Res.,193, 165-17
2(1989))に従って、80〜95℃にて20時間以上、
好ましくは40時間以上、より好ましくは60〜75時
間加熱することによりヘパリンの完全脱硫酸化を行う。
脱硫酸反応終了後、100〜200mlの氷冷蒸留水を
添加し、反応混液のpHをNaOHを添加することによ
り8〜11、好ましくは9〜10に調整する。次いで、
反応混液を蒸留水に対して20時間以上透析した後、透
析内液を凍結乾燥処理し、完全脱硫酸化ヘパリンを黄色
パウダーとして回収できる。
【0017】次いで、Danishefskyらの方法(Arch. Bio
chem. Biophys.,90, 114-121(1960))に従い、完全脱硫
酸化ヘパリンのグルコサミンのN−アセチル化反応を行
う。例えば、400mgの完全脱硫酸化ヘパリンを60
mlの50mMの炭酸ナトリウムを含む10%メタノー
ルに溶解した後、酢酸を適量添加して溶液のpHを6以
上、好ましくは7〜8の間に調整する。次いで、反応混
液を氷冷しながら、よく撹拌する。次の1時間の間に3
00〜500μlの無水酢酸を5〜8回添加し、そのた
びごとに低下した反応混液のpHを、飽和炭酸ナトリウ
ムを含む10%メタノールを適量添加することにより、
7〜8の間に調整する。反応終了後、100〜150m
lの蒸留水を添加し、蒸留水に対して48時間以上、好
ましくは72時間程度透析する。透析内液を凍結乾燥す
ることにより 完全脱硫酸化/N−アセチル化ヘパリン
を得ることができる。
【0018】次いで、400mgの完全脱硫酸化/N−
アセチル化ヘパリンを10ml程度の蒸留水に溶解した
後、蒸留水で平衡化したアンバーライトIR−120B
カラム(φ2×15cm)に通塔し、溶出液の酸性画分
を回収し、10%トリブチルアミンエタノール溶液を添
加してpHを4.5〜7.0、好ましくは5.5〜6.
5に調整する。この溶液を凍結乾燥することにより得ら
れる完全脱硫酸化/N−アセチル化ヘパリントリブチル
アンモニウム塩を、Takanoらの方法(Biosci.Biotech.
Biochem.,56, 1413-1416(1992))に従い、5〜10ml
のジメチルホルムアミド(DMF)に溶解して氷冷した
後、10〜15mlの4.6mlジクロロヘキシルカル
ボジイミド(DCC)を含むDMFを添加する。さらに
撹拌した後、4〜5mlの1.2mmol硫酸を含むD
MFを添加し、氷冷条件下にて10〜20分間撹拌を続
けて反応を進行させる。反応終了後、反応混液全量を5
0〜100gの氷中に投入し、直ちに炭酸水素ナトリウ
ムで中和してpHを6.5〜7.5に調整する。次い
で、この反応混液を蒸留水に対して透析した後、ガラス
繊維濾紙、メンブレンフィルター(4.5μm)の順に
通して、ジシクロヘキシル尿素の塩を除去した後、凍結
乾燥処理を施すことにより選択的6−O−硫酸化ヘパリ
ンを合成することができる。
【0019】本発明においてヘパリンの担体への結合方
法は特に限定はされないが、共有結合が好ましく、ヘパ
リンの還元末端部に存在しうるアルデヒド基と担体が共
有結合していることが結合力が強く、アフィニティー担
体として最も好ましい。上記のようにして得た選択的6
−O−硫酸化ヘパリンを担体に結合することにより本発
明ヘパリン結合担体とすることができる。選択的6−O
−硫酸化ヘパリンの種々の官能基と活性化クロマトグラ
フィー用坦体(アミノ基等の官能基を導入した誘導体)
の官能基とのカップリング反応を利用して選択的6−O
−硫酸化ヘパリンの坦体への固定化を行うことができ
る。一般には、選択的6−O−硫酸化ヘパリン分子中の
還元末端部に存在しうるアルデヒド基を担体とのカップ
リング反応に使用することが好ましく、この場合は、担
体としてアミノ基を有する不溶性担体(例えば、アミノ
ヘキシルアガロース又はアミノアガロース)を使用す
る。又、選択的6−O−硫酸化ヘパリン分子中のカルボ
キシル基を担体とのカップリング反応に使用する場合
は、担体として上記と同様のアミノ基を有する担体を使
用し、選択的6−O−硫酸化ヘパリン分子中の遊離のア
ミノ基を担体とのカップリング反応に使用する場合は臭
化シアン活性化アガロースの担体を使用する。アミノア
ガロースの担体がヘパリンと最も結合し易いため好まし
い。
【0020】選択的6−O−硫酸化ヘパリンと担体とを
結合させる方法としては以下の方法が挙げられる。選択
的6−O−硫酸化ヘパリン中の還元末端部に存在しうる
アルデヒド基とアミノアガロースゲルのアミノ基を結合
する方法としては、シッフ塩基を形成した後、NaB(CN)H
3等の還元剤を作用させ、アルキルアミノ架橋を生成さ
せる。この方法としては、例えば公知の一般的な方法で
行うことが可能であり、Sakaiらの方法(J. Chromatog
r.,400, 123(1987))等が挙げられる。また、選択的6
−O−硫酸化ヘパリン中ウロン酸残基中のカルボキシル
基とアミノアガロースゲルのアミノ基を結合する方法と
しては、該カルボキシル基を1−エチル−3−(3−ジ
メチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)等の
カルボジイミド試薬により活性化して酸アミド結合(-CO
NH-)の架橋を生成させる方法である。しかし、選択的6
−O−硫酸化ヘパリンの立体構造上、担体としてより結
合力が強いと考えられる前者の結合方法が好ましい。
【0021】選択的6−O−硫酸化ヘパリンが結合した
ヘパリン結合担体中に未反応(遊離)のアミノ基が残存
すると、非特異的な相互作用を引き起こし、特にアフィ
ニティークロマトグラフィーの担体として使用した際に
特異的な結合が起こらず、不特定物質を結合するため好
ましくない。従って、ヘパリン結合担体中の未反応の残
存アミノ基は以下の方法によりアセチル化して不活化す
ることが好ましい。すなわち例えば、上記で調製したヘ
パリン結合担体を5mlの0.2M 酢酸ナトリウム溶
液に懸濁させ、2.5mlの無水酢酸を添加して氷冷条
件下にて20〜40分間、次いで室温にて20〜40分
間反応させることによってアミノ基をアセチル化し不活
化することが可能である。ヘパリンの固定化(場合によ
り、更にアセチル化反応後)したヘパリン結合担体は、
水洗して完全に脱塩することが好ましい。また、Bitter
&Muirの方法(Anal. Biochem.,4, 330-334(1962))に従
ってカルボキシル基の定量を行い、単位重量あたりのア
ガロースゲルに固定化された選択的6−O−硫酸化ヘパ
リンの重量を見積ることにより、ヘパリンの固定化量を
確認することが可能である。
【0022】本発明の不溶性担体にヘパリンが結合した
結合担体は、カラムに充填して酵素含有物と接触させ、
非吸着画分と分離するのに使用出来、またバッチ法で酵
素含有物と接触後、濾過、遠心分離等により分離するこ
ともできる。また、水溶性高分子担体とヘパリンとの結
合担体は、酵素含有物と接触させた後、分子ふるい等の
方法で分離することができる。
【0023】本発明のフルクトース−1,6−ビスリン
酸アルドラーゼを分離・精製する方法は、上記本発明ヘ
パリン結合担体を用いたアフィニティークロマトグラフ
ィーにより、フルクトース−1,6−ビスリン酸アルド
ラーゼの含有物から当該酵素を分離・精製する方法であ
る。本発明方法においては、本発明ヘパリン結合担体を
使用したアフィニティークロマトグラフィーを用いる方
法であれば、フルクトース−1,6−ビスリン酸アルド
ラーゼを分離・精製する為に、常法に従い付随的に行わ
れる予備処理等の他の処理操作は特に制限されない。本
発明の好ましい態様として、例えば、当該酵素の素材原
料をホモジナイズして得られた液状物をコンドロイチン
ポリ硫酸固定化アフィニティークロマトグラフィーを行
って分画し、その吸着画分の流出物を本発明ヘパリン結
合担体を用いるアフィニティークロマトグラフィーによ
り分画し、その吸着画分から上記酵素を分離・取得する
方法が挙げられる。
【0024】本発明方法におけるアフィニティークロマ
トグラフィーは、本発明のヘパリン結合担体を充填した
カラムを使用し、それ以外の操作は常法に従っておこな
われ、その特異的吸着画分を溶離剤(例えば、NaC
l、KClなどのアルカリ金属塩水溶液)で処理するこ
とにより、酵素を含有した溶出物を得ることが出来る。
更に、この溶出物をゲル濾過クロマトグラフィー、限外
濾過等の分子ふるいを行って、より高純度の酵素を得る
ことができる。
【0025】本発明方法においてフルクトース−1,6
−ビスリン酸アルドラーゼを分離・精製するための素材
原料は、上記酵素が発現している組織であれば限定はさ
れないが、哺乳動物類由来の組織が好ましい。組織とし
ては、好ましくは筋肉、肝臓、心臓、腎臓及び脳などが
挙げられ、その中でも脳が好ましく、特に大脳が好まし
い。これらの組織を、通常、緩衝液中でホモジナイズ
し、遠心分離したものを酵素源として用いる。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はその要旨を超えない限り本実施例によ
り限定されることはない。なお、実施例における各試験
法は、以下の通りである。
【0027】試験法1 [酵素消化による二糖分析]ヘパリンの硫酸基の位置の
分析は、次のようにして行った。すなわち、それぞれの
硫酸化多糖を酵素消化し、生成した不飽和二糖(前記構
造式:化1)を高速液体クロマトグラフィー(HPL
C)で分析した(新生化学実験講座3、糖質II(東京化
学同人刊、1991)、49−62頁に記載の「2・8
グリコサミノグリカン分解酵素とHPLCを組み合わせ
た構造解析」参照)。各不飽和二糖のピーク面積を計算
して、全面積に対するピーク面積をパーセントとして表
した。
【0028】(1)ヘパリンの完全脱硫酸化6−O−硫
酸化処理によって生成したヘパリンの分解酵素による消
化 新生化学実験講座3、糖質II 54−59頁に記載の方
法により、ヘパリン1.0mgを2mM酢酸カルシウム
を含む20mM酢酸ナトリウム(pH7.0)溶液22
0μlに溶解して、20mUのヘパリチナーゼ、20m
UのヘパリチナーゼI及びIIを加えて、37℃、2時
間反応させた。
【0029】(2)HPLCによる分析 ヘパリンの分解酵素による消化を行った後の溶液20μ
lを、HPLC(医理化、モデル852型)を用いて分
析した。イオン交換カラム(Dionex社、Carb
oPac PA−1カラム φ4.0mm×250m
m)を使用し、232nmでの吸光度を測定した。流速
1ml/分で、塩化リチウムを用いたグラジエント系
(50mM→2.5M)を用いる方法に準拠した(Kari
ya, et al.,Comp.Biochem.Physiol.,103B,473,(199
2))。
【0030】試験法2 [分子量測定]ヘパリンの3%溶液10μlをHPLC
によるゲルろ過で分析した。カラムはTSKgel−
(G4000+G3000+G2500)PWX(東ソ
ー、7.8mm×30cm)を用い、溶離液に0.2M
塩化ナトリウムを使用して、1.0ml/分の流速で展
開した。ヘパリンの検出には、示差屈折計(島津製作
所、AID−2A)を用いた。平均分子量はヘパリンの
分子量標準品を対照にして求めた(Kaneda et al.,Bioc
hem. Biophys. Res. Comm.,220 ,108-112(1996))。標
準ヘパリンの分子量の測定は光散乱法を用いて行った
(Nagasawa et al., J.Biochem.,81 ,989-993(197
7))。
【0031】試験例3 [NMR分析]13C−NMRは、GE社製QE300型
NMRスペクトロメーターを用い、100%D2O置換
を行った試料につき10%濃度のD2O溶液を調製した
うえ、TPSを0ppmとした時のケミカルシフトが5
1.66ppmのメタノールを内部標準とし、測定温度
80℃、パルス幅60°、積算回数90,000回の条
件にて実施した。
【0032】試験例4 [フルクトース−1,6−ビスリン酸アルドラーゼ活性
測定]Herbert G. Lebherz and William J. Rutterらの
方法( Methods Enzymol.,42,249 - 258(1975))に準
じ、下記の如く活性測定を行った。すなわち、試薬とし
て次の5種類のものを調製した。 0.1M グリシルグリシン緩衝液(pH 7.
5)、 50mM フルクトース−1,6−ビスリン酸ナトリ
ウム溶液、 0.1M フルクトース−1−リン酸ジモノシクロヘ
キシルアンモニウム溶液、 10mg/ml濃度のグ
リセロール−3−リン酸デヒドロゲナーゼ/トリオース
リン酸イソメラーゼ複合体溶液、 NADH。
【0033】4mgのNADH、50μlのグリセロー
ル−3−リン酸デヒドロゲナーゼ/トリオースリン酸イ
ソメラーゼ複合体溶液、1mlのフルクトース1,6−
ビスリン酸ナトリウム溶液および1mlのフルクトース
−1−リン酸ジモノシクロヘキシルアンモニウム溶液を
含む0.1Mグリシルグリシン緩衝液(pH 7.5)
の20mlに対し、5〜50μlのフルクトース−1、
6−ビスリン酸アルドラーゼを含む測定検体を添加する
ことにより反応を開始させた。単位時間あたりの340
nmの吸光度の減少量につき、25℃の温度条件下で測
定した。340nmにおけるNADHの分子吸光係数が
6.22×106cm2・mol なので、吸光度の変化
が12.44から6.22への減少であった場合、それ
ぞれ1μmolのフルクトース−1、6−ビスリン酸あ
るいは1μmolのフルクトース−1−リン酸が開裂し
たとし、これに基づき、様々な試料における開裂量を算
出した。フルクトース−1、6−ビスリン酸アルドラー
ゼの単位(活性;unit)は、上記の反応系において
25℃にて1μmolの基質を1分間で開裂する酵素量
を1unitと定義した。比活性は、1mgのタンパク
質あたりのunit数として定義した。
【0034】実施例1 選択的6−O−硫酸化ヘパリン
の合成 500mgのヘパリン(ブタ小腸由来;SPL社製)を
10mlの蒸留水に溶解した後、蒸留水で平衡化したア
ンバーライトIR−120Bカラム(φ2×15cm)
に通塔し、溶出液を3mlごとに分画した。最終的に得
られた50本の各画分のpHを測定した後、酸性画分を
集め ピリジンを添加してpHを6.5に調整した。こ
の溶液を凍結乾燥することによりヘパリンピリジニウム
塩を約510mg得た。完全脱硫酸化反応を行うため
に、このうちの500mgに対し、5mlのメタノー
ル、30mlのジメチルスルホキシド(DMSO)、お
よび15mlの1,4-ジオキサンを添加してヘパリンピリ
ジニウム塩を完全に溶解した後、Ogamoらの方法(Carbo
hydr. Res.,193, 165-172(1989))に従って、この反応
混液を90℃にて72時間加熱した。脱硫酸化反応終了
後、150mlの氷冷蒸留水を添加し、反応混液のpH
を、1Nの水酸化ナトリウムを添加することにより9.
5に調整した。次いで、反応混液を蒸留水に対して24
時間透析した後、透析内液を凍結乾燥処理に付した。そ
の結果、430mgの完全脱硫酸化ヘパリンを黄色パウ
ダーとして回収した。
【0035】次いで、Danishefskyらの方法(Arch. Bio
chem. Biophys.,90, 114-121(1960))に従い、N−アセ
チル化反応を行った。すなわち、400mgの完全脱硫
酸化ヘパリンを、60mlの50mM 炭酸ナトリウム
を含む10% メタノールに溶解した後、酢酸を適量添
加して溶液のpHを7〜8の間に調整した。次いで、反
応混液を氷冷水槽中にて冷却しながら、よく撹拌を続け
た。次の1時間の間に400μlの無水酢酸を6〜7回
添加し、そのたびごとに低下した反応混液のpHを、飽
和炭酸ナトリウムを含む10% メタノールを適量添加
することにより、7〜8の間に調整した。反応終了後、
120mlの蒸留水を添加し、蒸留水に対して72時間
透析した。透析内液を凍結乾燥することにより410m
gの完全脱硫酸化/N−アセチル化ヘパリンを得た。
【0036】次いで、400mgの完全脱硫酸化/N−
アセチル化ヘパリンを10mlの蒸留水に溶解した後、
蒸留水で平衡化したアンバーライトIR−120Bカラ
ム(φ2×15cm)に通塔し、溶出液を3mlごとに分
画した。最終的に得られた50本の各画分のpHを測定
した後、酸性画分を集め10%トリブチルアミンエタノ
ール溶液を添加してpHを5.5に調整した。この溶液
を凍結乾燥することにより完全脱硫酸化/N−アセチル
化ヘパリントリブチルアンモニウム塩を430mg得
た。このものを Takanoらの方法(Biosci. Biotech. Bi
ochem.,56, 1413-1416(1992))に従い、8mlのジメチ
ルホルムアミド(DMF)に溶解して0℃に冷却した後、
4.6mlのジクロロヘキシルカルボジイミド(DCC)
を含む12mlのDMFを添加した。さらによく撹拌し
た後、4.4mlの1.2mmol硫酸を含むDMFを
添加し、0℃にて15分間撹拌を続けて反応を進行させ
た。
【0037】反応終了後、反応混液全体を80gの氷中
に投入し、直ちに炭酸水素ナトリウムで中和してpHを
7.0に調整した。次いで、この反応混液を蒸留水に対
して透析した後、ガラス繊維濾紙、メンブレンフィルタ
ー(4.5μm)の順に通して、ジシクロヘキシル尿素
の塩を除去した。最終的に、凍結乾燥処理を施し、選択
的6−O−硫酸化ヘパリンを450mg合成した。この
選択的6−O−硫酸化ヘパリンを光散乱法により分子量
を測定すると、未処理のヘパリンの1.37×104
aに対し、選択的6−O−硫酸化ヘパリンは0.97×
104Daであった。これらのゲルろ過HPLCによる
溶出パターンは(図1)の通りであり、未処理ヘパリン
の溶出時間は33.5分(a)、選択的6−O−硫酸化
ヘパリンの溶出時間は35.1分(b)であった。ま
た、これらの物質の二糖分析を行った(図2)。この溶
出パターンから二糖体組成を算出した(表−2)。
【0038】
【表2】 表−2 ΔDiHS− OS NS 6S US (6,N)S (U,N)S (U,6)S (U,6,N)S Hep 4 2 4 2 12 7 1 68 6-O-S Hep 10 0 57 23 0 0 10 0 注 Hep:未処理ヘパリン 6-O-S Hep:選択的6−O−硫酸化ヘパリン
【0039】また、選択的6−O−硫酸化ヘパリンを13
C−NMRにより分析した(図3)。その結果、二糖体
組成同様、選択的6−O−硫酸化ヘパリンは従来のヘパ
リンでは得られなかった、グルコサミン残基にN−硫酸
基が存在せず、6−O−硫酸を多く有するヘパリンであ
ることが明らかになった。また、当該ヘパリンをアフィ
ニティークロマトグラフィーの担体に結合する場合、特
異的な結合を有するヘパリンはΔDiHS−tri
(U,6,N)、ΔDiHS−di(U,N)S及びΔ
DiHS−di(6,N)Sのモル%はそれぞれ全て3
%以下であることが好ましい。
【0040】実施例2 選択的6-O-硫酸化ヘパリンをリ
ガンドとするヘパリン結合坦体の調製 Sakaiらの方法(J. Chromatogr.,400, 123(1987))に従
い、選択的6−O−硫酸化ヘパリン200mgを5ml
の2Mリン酸緩衝液(pH 7.2)に溶解した。次い
で、5gのアミノアガロースゲル粉末を懸濁し、15m
gのNaB(CN)H3を添加して十分撹拌しながら室
温にて24時間反応を進行させた。反応終了後、カップ
リング産物を含有したゲルを濾過した。さらに、水洗処
理を2〜3回施すことにより、完全に脱塩した。
【0041】未反応(遊離)のアミノ基が残存すると、
非特異的な相互作用を引き起こす可能性があるので、残
存アミノ基はアセチル化して不活化することにした。す
なわち、調製した選択的6−O−硫酸化ヘパリン固定化
アガロースゲルを 5mlの0.2M 酢酸ナトリウム溶
液に懸濁させ、2.5mlの無水酢酸を添加して0℃に
て30分、次いで室温にて30分間反応させた。反応終
了後、生成したゲルを水洗して完全に脱塩した。Bitter
& Muirの方法(Anal. Biochem.,4, 330-334(1962))に
従い、カルボキシル基の定量を行うことにより、単位重
量あたりのアガロースゲルに固定化された選択的6−O
−硫酸化ヘパリンの重量を見積もった。その結果、従来
報告されている最大結合量に匹敵する、ゲル湿重量1g
あたり、約10mgの選択的6−O−硫酸化ヘパリンの
固定化が確認されたため、遊離のアミノ基は存在しない
ことが確認された。
【0042】実施例3 選択的6−O−硫酸化ヘパリン
結合坦体を用いたフルクトース−1,6ービスリン酸ア
ルドラーゼの精製 9gのウシ大脳に対し、0℃に冷却した80mlの1m
M EDTAを含む10mM Tris−HCl(pH
7.4緩衝液)を添加し、大脳組織を冷却した。次い
で、大脳組織を取り出し、剃刀を用いて細片化した後、
再度0℃に冷却した上記緩衝液を2倍量(V/W)添加
し、グラスホモジナイザー中でホモジナイズした。この
ように調製したホモジネイトを適量の遠沈管に入れ、0
℃にて100,000×gの加速度の下、60分間の遠
心分離を行った。遠心終了後、上澄液(粗抽出液)を用
いさらに精製を進めた。
【0043】上記粗抽出液をコンドロイチンポリ硫酸固
定化アガロースアフィニティーカラム(φ2×20c
m)を1mM EDTAを含む10mM Tris−H
Cl(pH 7.4)緩衝液で平衡化した。このアフィ
ニティーカラムに粗抽出液を全量をアプライした後、6
0mlの 1mM EDTAを含む10mM Tris−
HCl(pH 7.4)緩衝液で洗浄し、1mM ED
TA、0.5mM メルカプトエタノール及び10%グ
リセロールを含む10mM Tris−HCl(pH
7.4)緩衝液100mlにより吸着画分を溶出させ
た。この吸着画分はSDS−PAGE(Laemmli, U.
K., J. Biol. Chem., 252, 1102-1106(1977))により多
数のバンドを示した。
【0044】次いで、上記実施例2で調製したヘパリン
結合担体を充填したカラム(φ1×10cm)を1mM
EDTA、0.5mM メルカプトエタノール、10
%グリセロールを含む10mM Tris−HCl(p
H 7.4)緩衝液で平衡化した。このアフィニティー
カラムに、コンドロイチンポリ硫酸固定化アガロースア
フィニティーカラムクロマトグラフィー吸着画分のうち
40mlをアプライした後、1mM EDTA、0.5
mM メルカプトエタノール及び10%グリセロールを
含む10mM Tris−HCl(pH 7.4)緩衝
液80mlで洗浄した。特異的吸着画分につき、1mM
EDTA、0.5mMメルカプトエタノール及び10
%グリセロールを含む10mM Tris−HCl(p
H 7.4)緩衝液15mlおよび1.5M 塩化ナト
リウム、1mM EDTA、0.5mM メルカプトエ
タノール及び10%グリセロールを含む10mM Tr
is−HCl(pH 7.4)緩衝液15mlの2種溶
出液による塩化ナトリウムの直線的濃度勾配(0〜1.
5M)を用いて溶出した。なお、検出は220nmの吸
光度により行い、その溶出パターンを図4に示した。塩
化ナトリウムの直線的濃度勾配においてシングルピーク
が出現したので、この画分を分取してSDS−PAGE
に付したところ、分子量約40kDaのシングルバンド
が観察された。また、この画分はフルクトース−1、6
−ビスリン酸アルドラーゼ活性を有していた。
【0045】実施例4 フルクトース−1、6−ビスリ
ン酸アルドラーゼのアイソフォーム 次いで、1mM EDTAを含む10mM Tris−
HCl(pH 7.4)緩衝液で十分平衡化したMon
oQカラム(商品名:ファルマシア社製)を装着したH
PLCに、選択的6−O−硫酸化ヘパリンアフィニティ
ークロマトグラフィーの特異的吸着画分をアプライし、
15mlの1mM EDTAを含む10mM Tris
−HCl(pH 7.4)緩衝液で洗浄した。吸着画分
につき、7.5mlの1mM EDTAを含む10mM
Tris−HCl(pH 7.4)緩衝液並びに7.
5mlの0.5M 塩化ナトリウム及び1mM EDT
Aを含む10mM Tris−HCl(pH 7.4)
緩衝液の2種溶出液による塩化ナトリウムの直線的濃度
勾配(0〜0.5M)を用いて溶出を試みた。なお、検
出は220nmの吸光度により行い、その溶出パターン
を図5に示す。
【0046】塩化ナトリウムの直線的濃度勾配の開始直
前にブロードなピークが1本(Fr.1)、塩化ナトリウム
の直線的濃度勾配においてシャープなピークが4本(F
r.2〜Fr.5)出現した。得られた5種画分につき、Superd
ex G-200を装着したHPLCによりゲル濾過分析と分取
を行い純度の検定ならびに最終精製を行ったところ、図
6に示すようにいずれの画分も約13分の保持時間にシ
ャープなピークが検出され(220nmの吸光度による
検出)、すべての画分ともきわめて高純度に精製されて
いることが判明した。Fr.1〜Fr.5の収量は、それぞれ
2.7mg、16.5mg、7.1mg、5.4mg、
7.7mgであった。なお、実施例5に示すように、こ
れら5種画分のフルクトース−1、6−ビスリン酸アル
ドラーゼ活性を測定したところ、全ての画分が高い活性
を有した。
【0047】これら5種画分につき、さらに Davidの方
法(Ann. N. Y. Acad. Sci.,121,404(1964))に従って
Native−PAGEを行った。その結果、Fr.1、F
r.2、Fr.3、Fr.4 および Fr.5 の順に移動度が大きくな
ることから、マイナスの帯電はFr.1<Fr.2<Fr.3<Fr.4
<Fr.5 の順に大きいことが判明した。したがって、Fr.
1〜Fr.5 はフルクトース−1、6−ビスリン酸アルドラ
ーゼのアイソフォームであると考えられる。脳に存在す
るフルクトース−1、6−ビスリン酸アルドラーゼは等
電点の高いAおよび等電点の低いCの2種サブユニット
の4量体であり、A4、A3C、A2C2、AC3、C4 の
5種アイソフォームが存在することが報告されている
(Methods Enzymol.,42, 240-249(1975))。AとCは分
子量はほとんど変わらない。Fr.1、2、3、4、および 5
は、それぞれA4、A3C、A2C2、AC3、C4に相当す
ると考えられる。
【0048】実施例5 フルクトース−1、6−ビスリ
ン酸アルドラーゼの活性測定 実施例3で得た選択的6−O−硫酸化ヘパリンを結合し
たヘパリン結合坦体への特異的吸着画分、実施例4にお
いてMonoQカラムによるイオン交換で分画されたF
r.1〜5の各画分及びSuperdex G-200 により精製後の分
画Fr.1〜5のフルクトース−1、6−ビスリン酸アルド
ラーゼの活性測定を行った。その結果、選択的6−O−
硫酸化ヘパリン結合アフィニティーカラムの特異的吸着
画分の全活性および比活性は 142.65および1.
48であった。又、MonoQカラムからの画分Fr.1の
活性および比活性は2.92および2.17、Fr.2の活
性および比活性は32.42および5.0、Fr.3の活性
および比活性は40.98および13.5、Fr.4の活性
および比活性は25.19および8.8、Fr.5の活性お
よび比活性は16.11および4.6であった(表−
3)。尚、表−3中のMonoQカラム及びSuperdex
columnの全活性及び比活性はそれぞれFr.1〜5の活性の
合計及び各Fr.の活性の平均を表す。
【0049】
【表3】 表−3 精製工程 全活性 全タンハ゜ク質量(mg) 比活性 回収率(%) (unit/mg- タンハ゜ク質) Crude extract 176.0 2670 0.07 100 6-O-S Hep column 142.7 96.4 1.48 81 MonoQ column 118.1 17.3 6.81 67 Superdex colimn 96.3 11.5 8.38 55 Clude extract:粗抽出液 6-O-S Hep column:ヘパリン結合担体を使用したカラム特異的吸着画分 MonoQ column:MonoQ吸着画分 Superdex column:Superdex G-200 HPLC後の精製物
【0050】
【発明の効果】本発明により、進行性筋ジストロフィー
等の各種疾患の診断に有用なフルクトース−1,6−ビ
スリン酸アルドラーゼに対して親和性を有する特異的構
造を有するヘパリン及びこのヘパリンが結合した新規ヘ
パリン結合担体が提供される。また、このヘパリン結合
担体を用いたアフィニティーカラムクロマトグラフィー
を、フルクトース−1,6−ビスリン酸アルドラーゼ含
有物から該酵素の分離・精製に使用することにより、単
純な操作で、高度な精製を可能とする方法が提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)未処理ヘパリン及び(b)選択的6−O−硫
酸化ヘパリンのゲルろ過HPLC溶出パターンを示す
図。
【図2】 (a)不飽和二糖標品、(b)未処理ヘパリン、
(c)選択的6−O−硫酸化ヘパリンの酵素消化物のイオ
ン交換HPLC溶出パターンを示す図。
【図3】 選択的6−O−硫酸化ヘパリンの13C−NM
Rスペクトルを示す図。
【図4】 選択的6−O−硫酸化ヘパリン結合アフィニ
ティー担体を用いたアフィニティークロマトグラフィー
の溶出パターンを示す図。
【図5】 MonoQカラムを装着したHPLCにおけ
るイオン交換クロマトグラフィーの溶出パターンを示す
図。
【図6】 Superdex カラムを装着したHPL
Cによるゲル濾過クロマトグラフィーの溶出パターンを
示す図。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘパリン骨格中のグルコサミン残基の5
    0%以上が6−O−硫酸基を有するヘパリンが担体に結
    合していることを特徴とするヘパリン結合担体。
  2. 【請求項2】 ヘパリン骨格中のグルコサミン残基の5
    0%以上が6−O−硫酸基を有し、且つN−硫酸基を有
    する該残基は多くても10%であるヘパリンが担体に結
    合していることを特徴とする請求項1記載のヘパリン結
    合担体。
  3. 【請求項3】 ヘパリンの平均分子量が9,000〜1
    1,000Daであることを特徴とする請求項1又は2
    記載のヘパリン結合担体。
  4. 【請求項4】 グリコサミノグリカン分解酵素による分
    解と高速液体クロマトグラフィーによる分析を組み合わ
    せた二糖分析により得られる下記構造式で表される二糖
    体組成において(a)の規定を充たし、且つ(b)に規
    定する物性を有するヘパリンが担体に結合していること
    を特徴とするヘパリン結合担体。 (a)ΔDiHS−tri(U,6,N)S、ΔDiH
    S−di(6,N)S及びΔDiHS−di(U,N)
    Sのそれぞれのモル%が全て3%以下であり、ΔDiH
    S−6Sのモル%が50%以上である。(但し、ΔDi
    HS−tri(U,6,N)Sは、式中においてR1
    2、R3がSO3 -であることを意味し、ΔDiHS−d
    i(6,N)Sは、式中においてR1及びR2がSO3 -
    あり、R3がHであることを意味し、ΔDiHS−di
    (U,N)Sは、式中においてR1がHであり、R2及び
    3がSO3 -であることを意味し、更にΔDiHS−6
    Sは、式中においてR1がSO3 -であり、R2及びR3
    Hであることを意味する。) (b)平均分子量が9,000〜11,000Daであ
    る。 【化1】
  5. 【請求項5】 ヘパリンがその還元末端において共有結
    合を介して担体に結合していることを特徴とする請求項
    1〜4いずれか一項記載のヘパリン結合担体。
  6. 【請求項6】 ヘパリン結合担体がアフィニティークロ
    マトグラフィー用担体であることを特徴とする請求項1
    〜5いずれか一項記載のヘパリン結合担体。
  7. 【請求項7】 担体が、水不溶性担体であることを特徴
    とする請求項1〜6いずれか一項記載のヘパリン結合担
    体。
  8. 【請求項8】 フルクトース−1,6−ビスリン酸アル
    ドラーゼの含有物から、請求項1〜7のいずれか一項記
    載のヘパリン結合担体を用いたアフィニティークロマト
    グラフィーにより当該酵素を分離することを特徴とする
    フルクトース−1,6−ビスリン酸アルドラーゼの分離
    方法。
  9. 【請求項9】 下記の工程(a)及び(b)を包含する
    ことを特徴とする請求項7記載のフルクトース−1,6
    −ビスリン酸アルドラーゼの分離方法。 (a) フルクトース−1,6−ビスリン酸アルドラー
    ゼの含有物を、コンドロイチンポリ硫酸固定化アフィニ
    ティークロマトグラフィーを行い分画すること及び
    (b) 工程(a)で得られる吸着画分を、請求項1〜
    7のいずれか一項に記載のヘパリン結合担体を用いるア
    フィニティークロマトグラフィーにより、該酵素を選択
    的に吸着させ、溶出すること。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の分離方法において、更
    に工程(b)で得られる溶出物を分子ふるいにより精製
    することを特徴とする高純度フルクトース−1,6−ビ
    スリン酸アルドラーゼの分離方法。
  11. 【請求項11】 フルクトース−1,6−ビスリン酸ア
    ルドラーゼの含有物は哺乳動物の組織から得られること
    を特徴とする請求項8〜10のいずれか一項記載のフル
    クトース−1,6−ビスリン酸アルドラーゼの分離方
    法。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の分離方法において、
    哺乳動物の組織が筋肉、肝臓、心臓、腎臓及び脳からな
    る群から選択される1つ以上の組織であることを特徴と
    するフルクトース−1,6−ビスリン酸アルドラーゼの
    分離方法。
  13. 【請求項13】 ヘパリン骨格中のグルコサミン残基の
    50%以上が6−O−硫酸基を有し、且つN−硫酸基を
    有する該残基は多くても10%であることを特徴とする
    ヘパリン。
  14. 【請求項14】 請求項13記載のヘパリンにおいて、
    更にヘパリン骨格中のウロン酸残基の50%以上が2−
    O−硫酸基を有しないことを特徴とするヘパリン。
  15. 【請求項15】 平均分子量が9,000〜11,00
    0Daであることを特徴とする請求項13又は14記載
    のヘパリン。
  16. 【請求項16】 グリコサミノグリカン分解酵素による
    分解と高速液体クロマトグラフィーによる分析を組み合
    わせた二糖分析により得られる下記構造式で表される二
    糖体組成において(a)の規定を充たし、且つ(b)に
    規定する物性を有することを特徴とするヘパリン。 (a)ΔDiHS−tri(U,6,N)S、ΔDiH
    S−di(6,N)S及びΔDiHS−di(U,N)
    Sのそれぞれのモル%が全て3%以下であり、且つΔD
    iHS−6Sのモル%が50%以上である。(但し、Δ
    DiHS−tri(U,6,N)Sは、式中においてR
    1、R2、R3がSO3 -であることを意味し、ΔDiHS
    −di(6,N)Sは、式中においてR1及びR2がSO
    3 -であり、R3がHであることを意味し、ΔDiHS−
    di(U,N)Sは、式中においてR1がHであり、R2
    及びR3がSO3 -であることを意味し、更にΔDiHS
    −6Sは、式中においてR1がSO3 -であり、R2及びR
    3がHであることを意味する。) (b)平均分子量が9,000〜11,000Daであ
    る。 【化1】
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の二糖体組成におい
    て、更にΔDiHS−NSのモル%が3%以下であるこ
    とを特徴とする請求項16記載のヘパリン(但し、ΔD
    iHS−NSは、上記式中においてR1及びR3がHであ
    りR2がSO3 -であることを意味する。)。
  18. 【請求項18】 フルクトース−1,6−ビスリン酸ア
    ルドラーゼ酵素に対する親和性を有することを特徴とす
    る請求項14〜17のずれか一項に記載のヘパリン。
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JP2000344674A (ja) * 1999-03-31 2000-12-12 Seikagaku Kogyo Co Ltd 血管内皮細胞増殖因子作用の抑制剤及び血管新生の抑制剤
JP2002020293A (ja) * 2000-06-29 2002-01-23 Seikagaku Kogyo Co Ltd クラミジア感染症処置剤
JP2013056932A (ja) * 2006-05-19 2013-03-28 National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology 新規なガレクチン−糖鎖結合体、ガレクチン活性調節剤
CN103157452A (zh) * 2013-03-30 2013-06-19 福州大学 脱硫酸化肝素衍生物亲和色谱材料的制备方法

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