JPH1135771A - ポリビニルアルコール系樹脂組成物、それを主成分とする紙用コート剤および水性エマルジョン組成物 - Google Patents
ポリビニルアルコール系樹脂組成物、それを主成分とする紙用コート剤および水性エマルジョン組成物Info
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- JPH1135771A JPH1135771A JP20832097A JP20832097A JPH1135771A JP H1135771 A JPH1135771 A JP H1135771A JP 20832097 A JP20832097 A JP 20832097A JP 20832097 A JP20832097 A JP 20832097A JP H1135771 A JPH1135771 A JP H1135771A
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Abstract
で、ポットライフが長いため、作業性が優れており、か
つそれを比較的低温で乾燥しても、優れた耐水性および
発揮するポリビニルアルコール系樹脂組成物、それを主
成分とする紙用コート剤、および水性エマルジョン組成
物を提供する。 【解決手段】 (A)ジアセトンアクリルアミド単位を
0.1〜15モル%含有するジアセトンアクリルアミド
共重合変性ポリビニルアルコール、(B)ヒドラジン系
化合物、(C)カルボニル化合物および(D)アミン系
化合物を配合してなるポリビニルアルコール系樹脂組成
物、それを主成分とする紙用コート剤、およびポリビニ
ルアルコール系樹脂組成物を含有する水性エマルジョン
組成物。
Description
優れたポリビニルアルコール系樹脂組成物、それを主成
分とする紙用コート剤および前記ポリビニルアルコール
系樹脂組成物を含有する水性エマルジョン組成物に関す
るものである。
下、PVAと略記する)系樹脂は、造膜性に優れ、皮膜
強度が高く、また接着強度に優れていることから、紙用
コート剤、各種バインダー、接着剤、乳化分散剤、繊維
糊剤、表面処理剤、フィルム等に広く使用されている。
しかし、PVA系樹脂は水溶性であるため、その水溶液
およびPVAを乳化分散剤とするエマルジョン組成物よ
り得られる皮膜は耐水性に乏しく、これを改良する目的
で種々の方法が検討されてきた。
成物にグリオキザール等のジアルデヒド類、金属塩類な
どの架橋剤を添加し、耐水化する方法等が知られている
が、これらの方法で十分な耐水性を得るためには、高温
での処理や、酸触媒を用いた強酸条件下での処理が必要
であり、使用できる用途が限定される。また、、PVA
水溶液およびエマルジョンに架橋剤を添加した系は粘度
安定性が悪く、添加後短時間でゲル化してしまう等、作
業性の点に問題を有している。更に、PVAおよびエマ
ルジョン組成物に尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミ
ン−ホルムアルデヒド樹脂等を添加する耐水化方法など
も知られているが、これらを添加した場合、高温多湿下
でホルムアルデヒドが遊離し、安全・衛生面の問題があ
るとともに、粘度安定性もよくなかった。
を解決する方法として、アセトアセチル基を有するPV
Aにヒドラジン化合物を反応させる耐水化方法(特公平
1−60192号公報)およびジアセトン基を有するP
VAにヒドラジン類を反応させる耐水化方法(特開平8
−151412号公報)が提案されており、これらの耐
水化方法は、加熱や強酸添加などの特別な処理を必要と
せず、ホルムアルデヒドなどの有害物質の発生なども見
られない。しかしながら、この系に架橋剤を添加した場
合、架橋反応が急速に起こるため、溶液状態での可使時
間が短いという問題点があった。
ヒドラジド化合物にケトン類を反応させたヒドラジド誘
導体をPVA系樹脂の架橋剤として使用するポットライ
フの長い硬化性樹脂組成物が提案されているが、この方
法でも1時間以内に水溶液のゲル化が起こり、作業性の
改良効果は小さかった。
アミド共重合変性PVAにヒドラジン系化合物を反応さ
せる際、有機アミン系化合物を共存させて、耐水化効果
を損なわず、ポットライフを延長したPVA系樹脂組成
物、エマルジョン組成物を提案しており(特願平8−2
66577、特願平8−304158)、特開平9−6
7466号公報の方法に比べ、大幅にポットライフは延
長されているものの、一部の用途ではポットライフが十
分とは言えず、さらに延長する方法が切望されている。
来技術の欠点を解決し、常温で乾燥しても、優れた耐水
性を発揮し、その水溶液に架橋剤が共存しても、ポット
ライフが十分に長く、作業性に優れたPVA系樹脂組成
物、それを主成分とする紙用コート剤および前記PVA
系樹脂組成物を含有する水性エマルジョン組成物を提供
することを目的としたもので、(A)ジアセトンアクリ
ルアミド単位を0.1〜15モル%含有するジアセトン
アクリルアミド共重合変性PVA、(B)ヒドラジン系
化合物、(C)カルボニル化合物および(D)アミン系
化合物を配合してなることを特徴とするPVA系樹脂組
成物(なお、(B)ヒドラジン系化合物と(C)カルボ
ニル化合物は、これらをあらかじめ反応させて得られる
分子内に=C=N−NH−CO−基を有するヒドラジド
誘導体であってもよい)、これを主成分とする紙用コー
ト剤および前記PVA系樹脂組成物を含有する水性エマ
ルジョン組成物である。
アセトンアクリルアミド単位を0.1〜15モル%含有
するジアセトンアクリルアミド共重合変性PVA、
(B)ヒドラジン系化合物、(C)カルボニル化合物お
よび(D)アミン系化合物からなるものであり、上記
(B)ヒドラジン系化合物と(C)カルボニル化合物
は、ヒドラジン系化合物とカルボニル化合物をあらかじ
め反応させて得られる(E)分子内に=C=N−NH−
CO−基を有するヒドラジド誘導体であってもよい。
ミド共重合変性PVA(A)は、脂肪酸ビニルエステル
とジアセトンアクリルアミドとを共重合して得た重合体
を鹸化するなどの公知の方法により製造することができ
る。
テルとして、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビ
ニル、ピバリン酸ビニルなどが挙げられ、中でも酢酸ビ
ニルが工業的に好ましい。
アクリルアミドとの共重合方法は、従来から公知の塊状
重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合などの各種の方法
が採用でき、中でもメタノールを溶剤として用いる溶液
重合が工業的に好ましい。脂肪酸ビニルエステルとジア
セトンアクリルアミドとを共重合して得た重合体の鹸化
方法は、従来から公知のアルカリ鹸化および酸鹸化を適
用することができ、中でも重合体のメタノール溶液また
はメタノールと水、酢酸メチル、ベンゼン等の混合溶液
に水酸化アルカリを添加して加アルコール分解する方法
が工業的に好ましい。
ミド共重合変性PVA(A)は、本発明の効果を阻害し
ない範囲で、脂肪酸ビニルエステルまたはジアセトンア
クリルアミドと共重合可能な、例えば、クロトン酸、ア
クリル酸、メタクリル酸などの不飽和モノカルボン酸お
よびそのエステル・塩・無水物・アミド・ニトリル類、
マレイン酸、イタコン酸、フマル酸などの不飽和ジカル
ボン酸およびその塩、マレイン酸モノメチル、イタコン
酸モノメチル等の不飽和二塩基酸モノアルキルエステル
類、炭素数2〜30のα−オレフィン類、アルキルビニ
ルエーテル類、ビニルピロリドン類とともに共重合した
ものであっても良い。この他、得られたジアセトンアク
リルアミド共重合変性PVAを本発明の効果を阻害しな
い範囲でアセタール化、ウレタン化、エーテル化、グラ
フト化、リン酸エステル化、アセトアセチル化などの反
応によって後変性したものでも良い。
ミド共重合変性PVA(A)のジアセトンアクリルアミ
ド単位の含有量は0.1〜15モル%の範囲であり、好
ましくは0.5〜10モル%である。ジアセトンアクリ
ルアミド単位の含有量が0.1モル%未満であると、耐
水化の目的を達成することができない。また、含有量が
15モル%を超えると、耐水化効果が飽和状態になるの
みでなく、水溶性が低下し作業性に問題を生じる。
リルアミド共重合変性PVA(A)の重合度、鹸化度は
特に制限されないが、20℃における4%水溶液粘度が
3mPa・s以上、鹸化度85モル%以上が好ましい。
(B)としては、各種のものが使用され、例えばヒドラ
ジン、ヒドラジンヒドラート、ヒドラジンの1水和物も
しくは塩、フェニルヒドラジン、メチルヒドラジン、エ
チルヒドラジン、n−プロピルヒドラジン、n−ブチル
ヒドラジン、エチレン−1,2−ジヒドラジン、プロピ
レン−1,3−ジヒドラジン、ブチレン−1,4−ジヒ
ドラジンなどの芳香族もしくは脂肪族ヒドラジンおよび
その塩、カルボヒドラジド、安息香酸ヒドラジド、ギ酸
ヒドラジド、酢酸ヒドラジド、プロピオン酸ヒドラジ
ド、n−酪酸ヒドラジド、イソ酪酸ヒドラジド、n−吉
草酸ヒドラジド、イソ吉草酸ヒドラジド、ピバリン酸ヒ
ドラジドなどのモノカルボン酸ヒドラジド、シュウ酸ジ
ヒドラジド、マロン酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒドラ
ジド、グルタル酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジ
ド、セバシン酸ジヒドラジド、マレイン酸ジヒドラジ
ド、フマル酸ジヒドラジド、イタコン酸ジヒドラジドな
どのジカルボン酸ジヒドラジド、炭酸ヒドラジンおよび
N−アミノポリアクリルアミドなどのヒドラジノ基を有
する高分子化合物などが挙げられる。これらのヒドラジ
ン化合物は、単独または2種以上を併用して使用しても
よい。
物(B)の添加量は、種々の量とすることができるが、
PVA系樹脂100重量部に対して、0.05〜20重
量部が好ましく、より好ましくは0.5〜15重量部で
ある。ヒドラジン化合物の添加量が0.05重量部未満
の場合には、耐水化効果が低く、また20重量部を超え
る場合には耐水化効果が飽和になるばかりでなく、未反
応のヒドラジン化合物が水中に溶出する恐れがある。
(C)としては、例えば、アセトン、メチルエチルケト
ン、ジエチルケトン、メチル−n−プロピルケトン、メ
チルイソブチルケトン、ジ−n−プロピルケトン、シク
ロヘキサン、アセトフェノン等のケトン化合物およびホ
ルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ブチルアルデヒ
ド、イソブチルアルデヒド、プロピオンアルデヒド等の
アルデヒド化合物などが挙げられるが、これに限られる
わけではない。
物(C)の添加量は、種々の量とすることができるが、
PVA系樹脂100重量部に対して、0.05〜50重
量部が好ましく、より好ましくは0.5〜30重量部で
ある。カルボニル化合物の添加量が0.05重量部未満
の場合には、ポットライフ延長効果が低く、また50重
量部を超える場合には効果が飽和になり、コスト面で不
利になる。
物(B)とカルボニル化合物(C)とは、あらかじめ、
両者を無溶媒下又は溶媒中で反応させることにより得ら
れる分子内に=C=N−NH−CO−基を有するヒドラ
ジド誘導体(E)として添加してもよい。
造方法は公知の方法でよく、ヒドラジド化合物とケトン
化合物およびアルデヒド化合物から選ばれる少なくとも
1種を任意の割合で配合し、反応させることにより得ら
れるが、通常、ヒドラジド化合物1モルに対してケトン
化合物および/またはアルデヒド化合物を1.5〜10
0モル、好ましくは2〜20モル使用すればよい。ま
た、溶媒を使用する場合、その使用量は特に制限されな
い。
は反応に不活性なものであればよく、例えば、ヘキサ
ン、ベンゼン、トルエン、塩化メチレン、メタノール、
エタノール、ジエチルエーテル等を挙げることができ
る。
ルデヒド化合物から選ばれる少なくとも1種との反応
は、必要に応じて攪拌しながら、通常10〜150℃、
好ましくは20〜80℃で行われ、必要に応じて還流下
で0.1〜2時間程度で終了する。
(E)を含む反応混合物は、そのまま使用することもで
きるが、公知の方法に従って、単離精製して用いること
もできる。
しては、アジピン酸ジヒドラジドジアセトンゾン、カル
ボヒドラジドジアセトンゾン、グルタル酸ジヒドラジド
ジアセトンゾン、N−アミノポリアクリルアミドポリア
セトンゾン、アジピン酸ジヒドラジドジメチルエチルケ
トンゾン、アジピン酸ジヒドラジドジジエチルケトンゾ
ン、アジピン酸ヒドラジドジイソブチルケトンゾン等が
挙げられるが、これらに限られるわけではない。
(E)の添加量は、種々の量とすることができるが、P
VA系樹脂100重量部に対して、0.1〜20重量部
が好ましく、より好ましくは0.5〜15重量部であ
る。ヒドラジド誘導体の添加量が0.1重量部未満の場
合には、耐水化効果が低く、また20重量部を超える場
合には耐水化効果が飽和になるばかりでなく、未反応の
ヒドラジド誘導体が水中に溶出する恐れがある。
としては、種々のものを使用することができるが、例え
ば、モノエタノールアミン、アミノエチルエタノールア
ミン、モノイソプロパノールアミン、N−(2−ヒドロ
キシプロピル)−エチレンジアミン、2−アミノ−1−
ブタノール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノー
ル、3−アミノ−1−プロパノール、2−アミノ−2−
メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−
エチル−1,3−プロパンジオール、トリス(ヒドロキ
シエチル)−アミノメタン等の第一級アルカノールアミ
ン、ジエタノールアミン、メチルエタノールアミン、ブ
チルメタノールアミン、N−アセチルエタノールアミ
ン、ジイソプロピルアミン等の第二級アルカノールアミ
ン、トリエタノールアミン、メチルジエタノールアミ
ン、ジエチルエタノールアミン、エチルジエタノールア
ミン、トリイソプロパノールアミン等の第三級アルカノ
ールアミン、メチルアミン、エチルアミン、n−プロピ
ルアミン、イソプロピルアミン、アリルアミン、n−ブ
チルアミン、イソブチルアミン、t−ブチルアミン、シ
クロヘキシルアミン等の第一級アルキルアミン、ジメチ
ルアミン、ジエチルアミン、ジイソプロピルアミン等の
第二級アルキルアミン、トリメチルアミン等の第三級ア
ルキルアミン、グリシン、アラニン、バリン、ロイシ
ン、イソロイシン、セリン、トレオニン、アスパラギン
酸、グルタミン酸、アスパラギン、グルタミン、リシ
ン、メチオニン、フェニルアラニン、チロシンなどのア
ミノ酸、アミノ安息香酸、アミノカプロン酸、アミノ酪
酸、アミノドデカン酸等のアミノカルボン酸およびアン
モニア、アミノエチル化アクリルポリマーなどが挙げら
れ、これらは単独で、あるいは2種以上を組み合わせて
使用することができる。
の添加量は、種々の量とすることができ、使用目的に応
じて選択することができるが、ポットライフの延長効果
の点から、架橋剤として用いるヒドラジン系化合物
(B)または/およびヒドラジド誘導体(E)に対して
等モル以上が好ましい。
溶解して水溶液として使用した後、最終的に乾燥され、
耐水化される。該水溶液は、通常、PVA系樹脂(A)
の水溶液にヒドラジン系化合物(B)、カルボニル化合
物(C)および/またはヒドラジド誘導体(E)、アミ
ン系化合物(D)をそのままの形態でまたはその水溶液
として添加、混合して作製されるが、その際、(B)ま
たは(E)を添加する前に(C)および(D)を添加す
る方がポットライフの延長効果が大きく、好ましいが、
これらの方法に限られるわけではない。
ト剤として使用することができるが、この際は、通常、
本発明のPVA系樹脂組成物の水溶液を作製し、これを
主成分として紙用コート剤とする。これはエアーナイフ
コーター、ロールブレードコーター、ドクターブレード
コーターなどを使用する通常の方法を用いて、一般上質
紙のほか、撥水紙、感熱紙、感圧紙、転写紙、防錆紙、
剥離紙、着色紙、艶紙、アート紙、コート紙、板紙、段
ボール紙等に塗工した後、乾燥して使用される。水溶液
の濃度、塗工量は使用目的に応じて任意にすることがで
きるが、通常、濃度は0.5〜40%であり、塗工量は
0.1〜50g/ m2 であるが、これに限られるわけで
はない。
する水性エマルジョン組成物とは、ジアセトンアクリル
アミド共重合変性PVA(A)、ヒドラジン化合物
(B)、カルボニル化合物(C)、アミン系化合物
(D)、エチレン性不飽和単量体の重合体(F)および
水(G)またはジアセトンアクリルアミド共重合変性P
VA(A)、ヒドラジド誘導体(E)、アミン系化合物
(D)、エチレン性不飽和単量体の重合体(F)および
水(G)を主成分とするものであり、その一例として
は、ジアセトンアクリルアミド共重合変性PVA(A)
を分散剤としてエチレン性不飽和単量体の重合体を分散
質とする水性エマルジョンに、ヒドラジン化合物
(B)、カルボニル化合物(C)およびアミン系化合物
(D)またはヒドラジド誘導体(E)およびアミン系化
合物(D)を配合してなる水性エマルジョン組成物など
が挙げられる。
法としては、ジアセトンアクリルアミド共重合変性PV
A(A)の水溶液を分散剤に用いて、重合開始剤の存在
下に1種以上のエチレン性不飽和単量体を一時または連
続的に添加して、乳化重合する方法、また、エチレン性
不飽和単量体を該PVA系樹脂の水溶液を用いて乳化し
た混合液を、連続的に重合反応系に添加する方法および
ジアセトンアクリルアミド共重合変性PVA(A)およ
び/またはそれ以外のPVA系樹脂および/または他の
界面活性剤を分散剤に用いて重合した水性エマルジョン
にジアセトンアクリルアミド共重合変性PVA(A)を
添加する方法などにより得られた水性エマルジョンにヒ
ドラジン化合物(B)、カルボニル化合物(C)および
アミン系化合物(D)またはヒドラジド誘導体(E)お
よびアミン系化合物(D)をそのままの形態でまたはそ
の水溶液として添加して、各種の形状に成形する方法な
どが挙げられる。その際、(B)または(E)を添加す
る前に(C)および(D)を添加するほうがポットライ
フの延長効果が大きく、好ましいが、これらの方法に限
られるわけではない。
アセトンアクリルアミド共重合変性PVA(A)、ヒド
ラジン化合物(B)、カルボニル化合物(C)、アミン
系化合物(D)およびヒドラジド誘導体(E)の使用量
は、使用目的に応じて決められるが、好ましくは、水性
エマルジョン組成物100重量部におけるPVA系樹脂
組成物の使用量は1〜20重量部、ヒドラジン化合物
0.05〜10重量部、カルボニル化合物0.1〜20
重量部、アミン系化合物0.05〜10重量部、ヒドラ
ジド誘導体0.05〜10重量部である。なお、ジアセ
トンアクリルアミド共重合変性PVA(A)のみの使用
量は、0.1〜20重量部であることが望ましい。
の重合体の原料となるエチレン性不飽和単量体の例とし
ては、エチレン、プロピレン、イソプレンなどのオレフ
ィン、塩化ビニル、フッ化ビニル、塩化ビニリデン、フ
ッ化ビニリデンなどのハロゲン化オレフィン、ギ酸ビニ
ル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バーサチック酸
ビニル、ピバリン酸ビニルなどのビニルエステル、アク
リル酸、メタクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸
エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキ
シルなどのアクリル酸エステル、メタクリル酸メチル、
メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル
酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ドデシル、メタク
リル酸2−ヒドロキシエチルなどのメタクリル酸エステ
ル、アクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジ
メチルアミノエチルおよびこれらの4級化物、さらに
は、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロー
ルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミドな
どのアクリルアミド系単量体、その他N−ビニルピロリ
ドン、ブタジエン、イソプレン、クロロプレンなどのジ
エン系単量体などが挙げられる。また、分子内にカルボ
ニル基を有するエチレン性不飽和単量体を使用および前
記単量体と併用すると、水性エマルジョン組成物の耐水
化効果が高く好ましい。分子内にカルボニル基を有する
エチレン性不飽和単量体の例としては、ジアセトンアク
リルアミド、ジアセトンアクリレート、ジアセトンメタ
クリレート、アセト酢酸アリル、ビニルメチルケトン、
ビニルエチルケトンが挙げられ、これらのエチレン性不
飽和単量体の1種以上を用いることができる。添加量は
使用目的に応じて決めることができる。
マルジョン組成物には、必要に応じて本発明以外のPV
Aや澱粉、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース等のセルロース誘導体、ポリアクリル酸誘導体、ゼ
ラチン等の他の天然高分子、合成高分子、クレー、カオ
リン、タルク、シリカ、炭酸カルシウム等の無機充填
剤、グリセリン、ソルビトール、ジブチルフタレート等
の可塑剤、界面活性剤、消泡剤、キレート剤およびpH
調整剤として塩酸、硫酸などの各種酸性物質、水酸化ナ
トリウムなどの各種塩基性物質等を本発明の効果を損な
わない範囲で配合することができる。
マルジョン組成物は、その溶液状態では該PVA系樹脂
中のジアセトンアクリルアミド基に対してヒドラジド誘
導体のヒドラジド基がブロックされているため、反応が
抑制されており、その乾燥過程で、カルボニル基の交換
反応が起こるが、アミン系化合物が何らかの形でこの反
応を抑制することにより、ポットライフの延長効果があ
るものと考えられる。また、ジアセトンアクリルアミド
基とヒドラジド基との反応において、最終的にはカルボ
ニル化合物やアミン系化合物は関与しないため、耐水化
効果は損なわれないと考えられる。
ト剤、各種バインダー、接着剤、乳化分散剤、繊維糊
剤、表面処理剤、塗料、フィルム等の高度の耐水性を要
求される用途に有用であり、特に熱処理をすることので
きない感熱紙のコート剤、エマルジョンなどとして有用
である。また、本発明の水性エマルジョン組成物は、接
着剤、粘着剤、塗料、繊維加工剤、紙加工剤、セメント
混和剤、土壌改良剤、化粧品などに有用であるが、これ
に制限されるものではない。
する。得られたPVA系樹脂組成物および水性エマルジ
ョン組成物の性能は以下の試験により評価した。
ート製のシート上に流延して20℃、65%RH中で4
日間乾燥し、厚み100μのキャストフィルムを作製
し、以下のように熱水不溶分率を測定した。試料(乾燥
重量W1 )を95℃の熱水に1時間浸漬して可溶成分を
溶解させ、不溶残留物を105℃で乾燥し、その重量W
2 を測定して下記の式(1)により算出した。 熱水不溶分率(%)=(W2 /W1 )×100 (1)
紙に乾燥後の塗工量が1g/ m2 になるようにワイヤー
バーを用いて塗工し、乾燥ドラムを使用して50℃で乾
燥して塗工紙を得た。上記塗工紙を20℃の水中に一昼
夜浸漬した後、指でこすって塗工物が溶出する程度を2
段階にて判定する耐水性の試験を行った。 ○:粘つきがない ×:粘つきがあるか、塗工物が溶出している
するまでの時間を測定した。
水性が実用レベルに達している。 ×:水溶液がゲル化するまでの時間が1ヶ月未満である
か、耐水性が実用レベルに達していない。
℃、湿度65%の条件下で、純水を一滴落し、30分放
置し、再乳化して皮膜が白化しているかどうか、以下の
基準で評価した。 ○: まったく白化は見られない。 ×: 再乳化による白化が起こる。
件で貼りあわせ、養生後、JIS K-6804の圧縮剪断強さ試
験法に基づき、常態での接着強度および30℃の水中に
3時間浸漬を行った後の耐水接着強度を測定し、下記の
式(2)で常態接着強度に対する浸漬後の接着強度保持
率を算出した。 (接着条件) 温度 : 20±1℃ 圧締時間: 24時間 養生 : 7日間 圧締圧力: 0.5〜0.7MPa 塗布量 : 200g/ m2 浸漬後の接着強度保持率(%)= (耐水接着強度/常態接着強度)×100 (2)
ットライフ)試験 水性エマルジョン組成物を30℃で放置し、ゲル化する
までの時間を測定した。
で評価を行った。 ○:水性エマルジョン組成物の耐水性、接着強度、安定
性が共に実用レベルに達している。 ×:水性エマルジョン組成物の耐水性、接着強度、安定
性のいずれかが実用レベルに達していない。
けたフラスコ中に、酢酸ビニル694重量部、ジアセト
ンアクリルアミド10重量部、およびメタノール178
重量部を仕込み、系内の窒素置換を行った後、内温を6
0℃まで昇温した。この系に2,2−アゾビスイソブチ
リロニトリル1重量部をメタノール50重量部に溶解し
た溶液を添加し、重合を開始した。重合開始後、5時間
かけて、ジアセトンアクリルアミド25重量部をメタノ
ール43重量部に溶解した溶液を一定速度で滴下し、6
時間後に重合禁止剤としてm−ジニトロベンゼンを添加
し、重合を停止した。重合収率は78%であった。得ら
れた反応混合物にメタノール蒸気を加えながら残存する
酢酸ビニルを留出し、ジアセトンアクリルアミド共重合
成分を含有する酢酸ビニル系重合体の50%メタノール
水溶液を得た。この混合物500重量部にメタノール5
0重量部と水酸化ナトリウムの4%メタノール溶液10
重量部とを加えてよく混合し、40℃で鹸化反応を行っ
た。得られたゲル状物を粉砕し、メタノールでよく洗浄
した後に乾燥して、ジアセトンアクリルアミド共重合変
性PVAを得た。また、元素分析測定により、この樹脂
中のジアセトンアクリルアミド単位の含有率は5.0モ
ル%であることが判明した。この樹脂の20℃における
4%水溶液粘度は26.8mPa・s、鹸化度は98.
4モル%であった。なお、この粘度はB型粘度計を用い
て60rpmの回転速度で測定した。
表1のようなジアセトンアクリルアミド共重合変性PV
Aを得た。
性PVA系樹脂100重量部を900重量部の水に溶解
した水溶液にアセトン2重量部、モノイソプロパノール
アミン1重量部を添加し攪拌した後、アジピン酸ジヒド
ラジド1重量部を添加し、よく攪拌し、混合水溶液を作
製した。この水溶液を30℃で放置したところ、87日
後にゲル化した。また、前述のようにして得られたキャ
ストフィルムの熱水不溶分率を調べたところ、95.9
%であり、塗工紙の耐水性も良好であった。結果を表4
に示す。
(A)、ヒドラジン化合物(B)およびカルボニル化合
物(C)またはヒドラジド誘導体(E)、アミン系化合
物(D)を表2に示すように変えた以外は実施例1と同
様にして水溶液を作製し、水溶液の安定性、キャストフ
ィルム、塗工紙の耐水性試験を行った。結果を表4に示
す。
ガラス製重合容器に、イオン交換水500重量部、合成
例1で得られたジアセトンアクリルアミド共重合変性P
VA系樹脂(20℃における4%水溶液粘度26.8m
Pa・s、鹸化度98.4モル%、変性度5.0モル
%)39重量部を仕込み、95℃で完全に溶解した。こ
れを70℃まで冷却し、過硫酸アンモニウム0.5重量
部を添加し、窒素雰囲気下で撹拌しながら、酢酸ビニル
460重量部を2時間かけて連続的に添加した後、80
℃に昇温し、さらに2時間熟成反応を行い、乳化重合を
完結させ、酢酸ビニル系樹脂エマルジョンを得た。
1重量部、モノイソプロパノールアミン0.5重量部を
添加し攪拌した後、アジピン酸ジヒドラジド0.5重量
部を添加し、よく攪拌し、水性エマルジョン組成物を作
製した。この水性エマルジョン組成物の安定性試験、耐
水性試験および接着強度の測定試験を行った。結果を表
5に示す。この水性エマルジョン組成物の30℃でのゲ
ル化時間は56日間であった。また、水滴試験では再乳
化による白化は起こらず、耐水接着強度は1,230gf/c
m2 、浸漬後の接着強度保持率も73%と良好な耐水性
を示した。
(A)、ヒドラジン化合物(B)およびカルボニル化合
物(C)またはヒドラジド誘導体(E)、アミン系化合
物(D)を表3に示すように変えた以外は実施例1と同
様にして水性エマルジョン組成物を作製し、水性エマル
ジョン組成物の経時変化を観察し、皮膜の水滴試験、耐
水接着強度の測定を行った。結果を表5に示す。
性PVAに変えて、鹸化度98.4モル%、20℃にお
ける4%水溶液粘度が27.6mPa.sである未変性
PVAを使用した以外は実施例1と同様にして水溶液を
作製した。この水溶液を20℃でゲル化は起こらなかっ
たが、キャストフィルムは熱水にすべて溶解し、耐水性
は非常に低かった。結果を表4に示す。
およびカルボニル化合物(C)またはヒドラジド誘導体
(E)、アミン系化合物(D)を表2に示すように変え
た以外は実施例1と同様にして水溶液を作製し、水溶液
の安定性、キャストフィルムの耐水性試験を行った。結
果を表4に示す。
およびカルボニル化合物(C)またはヒドラジド誘導体
(E)、アミン系化合物(D)を表3に示すように変え
た以外は実施例8と同様にして水性エマルジョン組成物
を作製し、水性エマルジョン組成物の経時変化を観察
し、皮膜の水滴試験および耐水接着強度を測定した。結
果を表5に示す。
のPVA系樹脂組成物は、水溶液およびエマルジョン混
合液の状態で架橋剤が共存する場合でも、保存安定性、
作業性が優れ、かつそれを比較的低温で乾燥しても、十
分な耐水効果を得ることができる。本発明のPVA系樹
脂組成物は紙用コート剤として有用であり、特に熱処理
が行えない感熱紙のコート剤として有用である。また、
耐水性を必要とするフィルム、成型物等のバインダー、
顔料やエマルジョンの乳化・分散剤、紙・木工・織物等
の接着剤、表面処理剤としても有用である。また、本発
明のPVA系樹脂組成物を含有する水性エマルジョン組
成物は接着剤、粘着剤、塗料、化粧品、紙および繊維の
加工剤等に有用であるが、これらの用途に限られるわけ
ではない。
Claims (6)
- 【請求項1】 (A)ジアセトンアクリルアミド単位を
0.1〜15モル%含有するジアセトンアクリルアミド
共重合変性ポリビニルアルコール、(B)ヒドラジン系
化合物、(C)カルボニル化合物および(D)アミン系
化合物を配合してなることを特徴とするポリビニルアル
コール系樹脂組成物。 - 【請求項2】 請求項1記載の(B)ヒドラジン系化合
物と(C)カルボニル化合物は、ヒドラジン系化合物と
カルボニル化合物をあらかじめ反応させて得られる分子
内に=C=N−NH−CO−基を有するヒドラジド誘導
体であることを特徴とする請求項1記載のポリビニルア
ルコール系樹脂組成物。 - 【請求項3】 請求項1記載のポリビニルアルコール系
樹脂組成物の水溶液を主成分とすることを特徴とする紙
用コート剤。 - 【請求項4】 請求項1記載のポリビニルアルコール系
樹脂組成物を含有することを特徴とする水性エマルジョ
ン組成物。 - 【請求項5】 請求項2記載のポリビニルアルコール系
樹脂組成物の水溶液を主成分とすることを特徴とする紙
用コート剤。 - 【請求項6】 請求項2記載のポリビニルアルコール系
樹脂組成物を含有することを特徴とする水性エマルジョ
ン組成物。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20832097A JP3665185B2 (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | ポリビニルアルコール系樹脂組成物、それを主成分とする紙用コート剤および水性エマルジョン組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|
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| JP3665185B2 JP3665185B2 (ja) | 2005-06-29 |
Family
ID=16554316
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20832097A Expired - Lifetime JP3665185B2 (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | ポリビニルアルコール系樹脂組成物、それを主成分とする紙用コート剤および水性エマルジョン組成物 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3665185B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001247738A (ja) * | 2000-03-06 | 2001-09-11 | Unitika Chem Co Ltd | ポリビニルアルコール系樹脂組成物およびそれを主成分とする紙コート剤 |
| JP2001261911A (ja) * | 2000-03-13 | 2001-09-26 | Unitika Chem Co Ltd | ポリビニルアルコール系成形体 |
| WO2008059763A1 (en) * | 2006-11-15 | 2008-05-22 | Kuraray Co., Ltd. | Process for production of carbon monoxide-vinyl alcohol copolymer, carbon monoxide-vinyl alcohol copolymer, and water-resistant composition using the copolymer |
| JP2008273146A (ja) * | 2007-05-07 | 2008-11-13 | Daio Paper Corp | インクジェット記録用紙 |
| JP2011109057A (ja) * | 2009-11-20 | 2011-06-02 | Holy Stone Enterprise Co Ltd | 高精密度セラミック基板製造工程 |
-
1997
- 1997-07-18 JP JP20832097A patent/JP3665185B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| WO2008059763A1 (en) * | 2006-11-15 | 2008-05-22 | Kuraray Co., Ltd. | Process for production of carbon monoxide-vinyl alcohol copolymer, carbon monoxide-vinyl alcohol copolymer, and water-resistant composition using the copolymer |
| JPWO2008059763A1 (ja) * | 2006-11-15 | 2010-03-04 | 株式会社クラレ | 一酸化炭素−ビニルアルコール系共重合体の製造方法ならびに一酸化炭素−ビニルアルコール系共重合体とこれを用いた耐水性組成物 |
| JP5009302B2 (ja) * | 2006-11-15 | 2012-08-22 | 株式会社クラレ | 一酸化炭素−ビニルアルコール系共重合体の製造方法ならびに一酸化炭素−ビニルアルコール系共重合体とこれを用いた耐水性組成物 |
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| JP3665185B2 (ja) | 2005-06-29 |
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