JPH1136272A - 油吸着型オイルフェンス - Google Patents
油吸着型オイルフェンスInfo
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- JPH1136272A JPH1136272A JP9211236A JP21123697A JPH1136272A JP H1136272 A JPH1136272 A JP H1136272A JP 9211236 A JP9211236 A JP 9211236A JP 21123697 A JP21123697 A JP 21123697A JP H1136272 A JPH1136272 A JP H1136272A
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- oil
- fence
- absorption type
- fabric
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A20/00—Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
- Y02A20/20—Controlling water pollution; Waste water treatment
- Y02A20/204—Keeping clear the surface of open water from oil spills
Landscapes
- Cleaning Or Clearing Of The Surface Of Open Water (AREA)
- Removal Of Floating Material (AREA)
- Water Treatment By Sorption (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 油吸着材としての油の吸着量を増大でき、し
かも油漏れが少なく、使用時までは嵩張り難く、これに
より一艘の船でより多量の油吸着型オイルフェンスを輸
送できるとともに、比較的保管スペースが小さくて安価
であり、さらに焼却処分時の処分量が比較的少なく、ま
た使用時に浮力材である浮き袋体が物体などの衝突によ
ってパンクし難い油吸着型オイルフェンスを提供する。 【解決手段】 K=L/√(4πS)の式で表される、
異形度Kが1.1〜10である親油性を有する異形繊維
状物の布帛からなる筒袋11内に、気体の注入により膨
らむ浮き袋体12を装着した。ただし、Sは布帛を構成
する繊維の断面積、Lは布帛を構成する繊維の総周長の
平均値である。
かも油漏れが少なく、使用時までは嵩張り難く、これに
より一艘の船でより多量の油吸着型オイルフェンスを輸
送できるとともに、比較的保管スペースが小さくて安価
であり、さらに焼却処分時の処分量が比較的少なく、ま
た使用時に浮力材である浮き袋体が物体などの衝突によ
ってパンクし難い油吸着型オイルフェンスを提供する。 【解決手段】 K=L/√(4πS)の式で表される、
異形度Kが1.1〜10である親油性を有する異形繊維
状物の布帛からなる筒袋11内に、気体の注入により膨
らむ浮き袋体12を装着した。ただし、Sは布帛を構成
する繊維の断面積、Lは布帛を構成する繊維の総周長の
平均値である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水面、例えば海面
上に流出した油の外部拡散を防止するとともに、吸着回
収機能も有する油吸着型オイルフェンスに関する。
上に流出した油の外部拡散を防止するとともに、吸着回
収機能も有する油吸着型オイルフェンスに関する。
【0002】
【従来の技術】オイルフェンスとは、文字どおり、水
面、例えば海面上に流出した油の外部拡散を防止するた
めの単純な壁機能を狙ったもので、ブロック状の発泡ス
チロール体、発泡ポリエチレン体、発泡ウレタン体など
の浮力材を紐などで線状に連結し、長尺な多関節フェン
スとしたものである。
面、例えば海面上に流出した油の外部拡散を防止するた
めの単純な壁機能を狙ったもので、ブロック状の発泡ス
チロール体、発泡ポリエチレン体、発泡ウレタン体など
の浮力材を紐などで線状に連結し、長尺な多関節フェン
スとしたものである。
【0003】海上で油の流出事故が発生すると、その流
出現場をオイルフェンスで囲み、油がそれ以上に広がる
のを防止する。油の回収には、他の手段、例えば吸引回
収装置によって油を吸い上げたり、マット状物を海面へ
投げて吸収させている。しかしながら、回収中に油がオ
イルフェンスの隙間から外部へ流出したり、波の影響に
よりオイルフェンスの上を乗り越えたり、フェンスの下
を潜って外部へ流出する恐れがある。
出現場をオイルフェンスで囲み、油がそれ以上に広がる
のを防止する。油の回収には、他の手段、例えば吸引回
収装置によって油を吸い上げたり、マット状物を海面へ
投げて吸収させている。しかしながら、回収中に油がオ
イルフェンスの隙間から外部へ流出したり、波の影響に
よりオイルフェンスの上を乗り越えたり、フェンスの下
を潜って外部へ流出する恐れがある。
【0004】そこで、これを解消する従来技術として、
例えば特開昭54−42388号公報や実開平7−31
188号公報に記載されたものが知られている。両従来
技術は、フェンスと吸着材とを兼ね備えた油吸着型オイ
ルフェンスである。これらは、基本的に、ブロック状の
浮力材、例えば発泡スチロール体、発泡ポリエチレン
体、発泡ウレタン体などを芯部にして、その周囲を不織
布状の油吸着材で覆い、フェンス状にしたものである。
例えば特開昭54−42388号公報や実開平7−31
188号公報に記載されたものが知られている。両従来
技術は、フェンスと吸着材とを兼ね備えた油吸着型オイ
ルフェンスである。これらは、基本的に、ブロック状の
浮力材、例えば発泡スチロール体、発泡ポリエチレン
体、発泡ウレタン体などを芯部にして、その周囲を不織
布状の油吸着材で覆い、フェンス状にしたものである。
【0005】このような従来技術の油吸着型オイルフェ
ンスにあっては、通常、親油性素材からなる筒袋とし
て、円形断面の合成樹脂繊維素材を加工して設けたもの
であるので、油吸着材としての油の吸着量が比較的少な
いという問題点がある。また、この従来の油吸着型オイ
ルフェンスでは、上述したようにブロック状の浮力材を
不織布で覆う構造であるので、上記オイルフェンスの欠
点を増長させる結果になっている。
ンスにあっては、通常、親油性素材からなる筒袋とし
て、円形断面の合成樹脂繊維素材を加工して設けたもの
であるので、油吸着材としての油の吸着量が比較的少な
いという問題点がある。また、この従来の油吸着型オイ
ルフェンスでは、上述したようにブロック状の浮力材を
不織布で覆う構造であるので、上記オイルフェンスの欠
点を増長させる結果になっている。
【0006】すなわち、ブロック状の浮力材を有するオ
イルフェンスは、嵩張り易く、広大な保管場所が必要で
運搬にも不便であるとともに、表面の油汚れや破損など
により機能が低下した場合には、修理再使用が困難で焼
却しなければならずに、環境問題を誘発する恐れがあ
る。これに対して、ブロック状の浮力材を不織布で覆っ
た油吸着型オイルフェンスにあっては、ブロック状の浮
力材に加えて油吸着材が存在することで、この単なるオ
イルフェンスよりさらに嵩張るばかりでなく、粗な構造
であるので変形し易く、保管や運搬が一層不便で、かつ
コスト高にもなっている。しかも、油が吸着された油吸
着材を回収する際には、中心部の浮力材が発泡構造であ
るので摩擦が大きい。この結果、浮力材を吸着材から抜
き取るのが困難となり、最終的にはこの油吸着材も浮力
材といっしょに焼却処分しなければならず、その処分量
は、単純なオイルフェンスよりも不織布がある分だけ増
大している。
イルフェンスは、嵩張り易く、広大な保管場所が必要で
運搬にも不便であるとともに、表面の油汚れや破損など
により機能が低下した場合には、修理再使用が困難で焼
却しなければならずに、環境問題を誘発する恐れがあ
る。これに対して、ブロック状の浮力材を不織布で覆っ
た油吸着型オイルフェンスにあっては、ブロック状の浮
力材に加えて油吸着材が存在することで、この単なるオ
イルフェンスよりさらに嵩張るばかりでなく、粗な構造
であるので変形し易く、保管や運搬が一層不便で、かつ
コスト高にもなっている。しかも、油が吸着された油吸
着材を回収する際には、中心部の浮力材が発泡構造であ
るので摩擦が大きい。この結果、浮力材を吸着材から抜
き取るのが困難となり、最終的にはこの油吸着材も浮力
材といっしょに焼却処分しなければならず、その処分量
は、単純なオイルフェンスよりも不織布がある分だけ増
大している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点に鑑みなされたもので、油吸着材としての油の吸
着量を増大でき、しかも油漏れが少なく、使用時までは
嵩張り難く、これにより一艘の船でより多量の油吸着型
オイルフェンスを輸送できるとともに、比較的保管スペ
ースが小さくて安価であり、さらに焼却処分時の処分量
が比較的少なく、また使用時に浮力材である浮き袋体が
物体などの衝突によってパンクし難い油吸着型オイルフ
ェンスを提供することを目的としている。特に、請求項
2の発明にあっては、親油性および布帛の構成繊維の接
合強度が高く、油を吸着しても変形したり破損し難い油
吸着型オイルフェンスを提供することを目的としてい
る。
問題点に鑑みなされたもので、油吸着材としての油の吸
着量を増大でき、しかも油漏れが少なく、使用時までは
嵩張り難く、これにより一艘の船でより多量の油吸着型
オイルフェンスを輸送できるとともに、比較的保管スペ
ースが小さくて安価であり、さらに焼却処分時の処分量
が比較的少なく、また使用時に浮力材である浮き袋体が
物体などの衝突によってパンクし難い油吸着型オイルフ
ェンスを提供することを目的としている。特に、請求項
2の発明にあっては、親油性および布帛の構成繊維の接
合強度が高く、油を吸着しても変形したり破損し難い油
吸着型オイルフェンスを提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1記載
の発明は、下記式で表される異形度Kが1.1〜10で
ある親油性を有する異形繊維状物の布帛からなる筒袋内
に、気体の注入により膨らむ浮き袋体を装着したことを
特徴とする油吸着型オイルフェンスである。 K=L/√(4πS) ただし、Sは布帛を構成する繊維の断面積、Lは布帛を
構成する繊維の総周長の平均値である。
の発明は、下記式で表される異形度Kが1.1〜10で
ある親油性を有する異形繊維状物の布帛からなる筒袋内
に、気体の注入により膨らむ浮き袋体を装着したことを
特徴とする油吸着型オイルフェンスである。 K=L/√(4πS) ただし、Sは布帛を構成する繊維の断面積、Lは布帛を
構成する繊維の総周長の平均値である。
【0009】この構成により、浮き袋体に気体(例え
ば、空気、窒素ガス、ヘリウムガスなど)を注入して、
油が流出している海面または水面へ投下すると、油吸着
型オイルフェンスが浮き袋体により海面上または水面上
に浮いて、油の流出を堰き止めると同時に、親油性素材
製の筒袋によって、浮遊している油が吸着される。
ば、空気、窒素ガス、ヘリウムガスなど)を注入して、
油が流出している海面または水面へ投下すると、油吸着
型オイルフェンスが浮き袋体により海面上または水面上
に浮いて、油の流出を堰き止めると同時に、親油性素材
製の筒袋によって、浮遊している油が吸着される。
【0010】また、この発明の油吸着型オイルフェンス
は、使用するまで浮き袋体に気体を注入しなければ、使
用時までは比較的嵩張らず、これにより一艘の船でより
多くの油吸着型オイルフェンスを油流出現場まで輸送で
きる。しかも、比較的保管スペースを小さくできる。さ
らに、従来のように、油吸着型オイルフェンスのフロー
ト材に比較的高価な発泡樹脂を使用していないので、コ
スト低下が図れる。そして、回収後は、浮き袋体から気
体を抜いてコンパクトにできるので、廃棄処分時にも、
運搬や取り扱いにおいて有利となる。また、浮き袋体が
布帛製の筒袋内に内包された構造であるので、物体など
の衝突によってパンクして沈下する恐れが少ない。
は、使用するまで浮き袋体に気体を注入しなければ、使
用時までは比較的嵩張らず、これにより一艘の船でより
多くの油吸着型オイルフェンスを油流出現場まで輸送で
きる。しかも、比較的保管スペースを小さくできる。さ
らに、従来のように、油吸着型オイルフェンスのフロー
ト材に比較的高価な発泡樹脂を使用していないので、コ
スト低下が図れる。そして、回収後は、浮き袋体から気
体を抜いてコンパクトにできるので、廃棄処分時にも、
運搬や取り扱いにおいて有利となる。また、浮き袋体が
布帛製の筒袋内に内包された構造であるので、物体など
の衝突によってパンクして沈下する恐れが少ない。
【0011】さらに、この筒袋は、異形度Kが1.1〜
10である親油製の異形繊維状物を主成分とする布帛に
より構成されているので、通常の親油性の円形断面繊維
からなる不織布などの布帛に対して、油との接触面積が
大きく、格段に油吸着性に優れている。かつ、長期間波
に揺られても油を保持し続けることが可能であり、油を
オイルフェンスの外部へ流出し難い。ここで、異形度K
とは、上記式で表され、繊維断面の総周長を繊維と同一
面積の円の周長で除した値に等しい。
10である親油製の異形繊維状物を主成分とする布帛に
より構成されているので、通常の親油性の円形断面繊維
からなる不織布などの布帛に対して、油との接触面積が
大きく、格段に油吸着性に優れている。かつ、長期間波
に揺られても油を保持し続けることが可能であり、油を
オイルフェンスの外部へ流出し難い。ここで、異形度K
とは、上記式で表され、繊維断面の総周長を繊維と同一
面積の円の周長で除した値に等しい。
【0012】式中、S,Lは、下記の限定されないが、
繊維断面の形状が複雑な場合、例えば、次の方法で求め
る。すなわち、不織布などの布帛を構成する繊維を無作
為に50本取り出し、この繊維束を繊維軸に垂直方向に
切断し、顕微鏡で断面写真を撮影する。Sは、得られた
繊維断面を紙にトレースし、トレースした形状に紙を切
取り、その断面部分の全質量を紙の単位面積あたりの質
量と繊維断面の総数(本数)で除すことによって求め
る。また、Lを求める方法としては、図7に示すよう
に、得られた繊維断面を方眼紙にトレースし、方眼紙上
にトレースした繊維断面を全て含む任意の領域を設定す
る。ここで、幾何学的確立論(積分幾何学)を利用し、
下記式を用いることによって求める。L=πnM/2N
Tここで、nは方眼紙の格子線とトレースした繊維断面
の周線との交点の総数、Mは設定した領域の面積、Nは
繊維断面の総数(本数)、Tは設定した領域内の方眼紙
の格子線の長さ(設定した領域線は含まない)の総和で
ある。
繊維断面の形状が複雑な場合、例えば、次の方法で求め
る。すなわち、不織布などの布帛を構成する繊維を無作
為に50本取り出し、この繊維束を繊維軸に垂直方向に
切断し、顕微鏡で断面写真を撮影する。Sは、得られた
繊維断面を紙にトレースし、トレースした形状に紙を切
取り、その断面部分の全質量を紙の単位面積あたりの質
量と繊維断面の総数(本数)で除すことによって求め
る。また、Lを求める方法としては、図7に示すよう
に、得られた繊維断面を方眼紙にトレースし、方眼紙上
にトレースした繊維断面を全て含む任意の領域を設定す
る。ここで、幾何学的確立論(積分幾何学)を利用し、
下記式を用いることによって求める。L=πnM/2N
Tここで、nは方眼紙の格子線とトレースした繊維断面
の周線との交点の総数、Mは設定した領域の面積、Nは
繊維断面の総数(本数)、Tは設定した領域内の方眼紙
の格子線の長さ(設定した領域線は含まない)の総和で
ある。
【0013】異形度は、1.1〜10であり、1.1未
満では、効果的な油の吸着性が得られず、また長期間波
に揺られると油を保持し続けられず、一方、10を超え
ると、繊維自体に充分な強度が得られず、油を吸着した
際、繊維が構成する布帛からバラバラに離脱し、破損し
易くなる。図6に、異形度が1.1〜10である異形繊
維状物の断面形状の例を示す。これらの異形断面は、紡
糸口の形状を変えたり、発泡するなどによって形成で
き、図6に示すように、弓形であったり、表面形状に凹
凸があったり、多孔質であったり、様々な形状が可能で
ある。親油性の繊維状物の平均断面積は、0.001〜
1mm2 が好ましく、0.001mm2 未満では、繊維
密度が大きく、すなわち油を吸着する空隙が小さすぎ
て、吸着繊維が悪くなり、一方、1mm2 を超えると、
油との接触面積が小さく、効果的な油の吸着性が得られ
ない。
満では、効果的な油の吸着性が得られず、また長期間波
に揺られると油を保持し続けられず、一方、10を超え
ると、繊維自体に充分な強度が得られず、油を吸着した
際、繊維が構成する布帛からバラバラに離脱し、破損し
易くなる。図6に、異形度が1.1〜10である異形繊
維状物の断面形状の例を示す。これらの異形断面は、紡
糸口の形状を変えたり、発泡するなどによって形成で
き、図6に示すように、弓形であったり、表面形状に凹
凸があったり、多孔質であったり、様々な形状が可能で
ある。親油性の繊維状物の平均断面積は、0.001〜
1mm2 が好ましく、0.001mm2 未満では、繊維
密度が大きく、すなわち油を吸着する空隙が小さすぎ
て、吸着繊維が悪くなり、一方、1mm2 を超えると、
油との接触面積が小さく、効果的な油の吸着性が得られ
ない。
【0014】ここで、異形繊維状物の布帛の素材である
ポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン−プロピレン共重合体などが挙
げられ、その他、親油剤で処理加工したポリエステルや
ナイロンなどのポリアミドなどの2種類以上の成分を含
む組成物でも構わない。上記布帛は、織布、不織布、編
布が採用できる。不織布としては、例えば特開平53−
78374号公報や、特公昭63−12172号公報に
示す製法で形成されるが、製法はこれに限定されない。
なお、前者の公報における異形繊維状物は、断面形状が
非円形のもので、しかも複雑な形状をしており、内部に
独立気胞や連続気胞が存在する。この異形繊維状物の表
面積は、例えば円形断面の1.5〜10倍にも達し、不
織布の見掛密度が減少して、流出油の吸着性能は極めて
大きくなる。
ポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン−プロピレン共重合体などが挙
げられ、その他、親油剤で処理加工したポリエステルや
ナイロンなどのポリアミドなどの2種類以上の成分を含
む組成物でも構わない。上記布帛は、織布、不織布、編
布が採用できる。不織布としては、例えば特開平53−
78374号公報や、特公昭63−12172号公報に
示す製法で形成されるが、製法はこれに限定されない。
なお、前者の公報における異形繊維状物は、断面形状が
非円形のもので、しかも複雑な形状をしており、内部に
独立気胞や連続気胞が存在する。この異形繊維状物の表
面積は、例えば円形断面の1.5〜10倍にも達し、不
織布の見掛密度が減少して、流出油の吸着性能は極めて
大きくなる。
【0015】また、布帛の厚さは、1〜100mm、特
に3〜10mmが好ましい。1mm未満では、充分な強
度が得られず、油を吸着した際、変形や破損を生じ易く
なり、一方、100mmを超えると、油を吸着しない部
分が発生し、経済的でないばかりか、取り扱い性も悪く
なる。さらに、布帛の単位面積当たりの質量(目付)
は、50〜5,000g/m2が好ましい。50g/m
2 未満では、充分な強度が得られず、油を吸着した際
に、変形や破損が生じやすくなり、一方、5,000g
/m2 を超えると、繊維密度が大きく、油を保持する空
隙が小さすぎて吸着性が悪くなる。
に3〜10mmが好ましい。1mm未満では、充分な強
度が得られず、油を吸着した際、変形や破損を生じ易く
なり、一方、100mmを超えると、油を吸着しない部
分が発生し、経済的でないばかりか、取り扱い性も悪く
なる。さらに、布帛の単位面積当たりの質量(目付)
は、50〜5,000g/m2が好ましい。50g/m
2 未満では、充分な強度が得られず、油を吸着した際
に、変形や破損が生じやすくなり、一方、5,000g
/m2 を超えると、繊維密度が大きく、油を保持する空
隙が小さすぎて吸着性が悪くなる。
【0016】上記筒袋は、この布帛を帯状に裁断して、
筒状にまるめたのち、その端部を縫着したり、融着した
りして設けられる。上記浮き袋体としては、ゴム製の浮
き袋、例えばポリエチレンなどの各種合成樹脂製の浮き
袋など、その素材、品種、大きさ、1つの筒袋内に収納
される浮き袋の個数などは限定されない。要は、気体の
注入により膨らんで、油吸着型オイルフェンスに浮力を
与えるものであればよい。なお、浮き袋体は、エアコン
プレッサで圧縮空気を注入してもよいし、作業者が注入
口から自分の口で吹き込んでもよい。
筒状にまるめたのち、その端部を縫着したり、融着した
りして設けられる。上記浮き袋体としては、ゴム製の浮
き袋、例えばポリエチレンなどの各種合成樹脂製の浮き
袋など、その素材、品種、大きさ、1つの筒袋内に収納
される浮き袋の個数などは限定されない。要は、気体の
注入により膨らんで、油吸着型オイルフェンスに浮力を
与えるものであればよい。なお、浮き袋体は、エアコン
プレッサで圧縮空気を注入してもよいし、作業者が注入
口から自分の口で吹き込んでもよい。
【0017】請求項2に記載の発明は、上記布帛が不織
布であって、不織布を構成する異形繊維状物の成分の2
0〜100重量%がポリオレフィン系重合体でり、かつ
異形繊維状物の相互がこの重合体の融着によって部分的
に接合されている請求項1に記載の油吸着型オイルフェ
ンスである。この構成により、格段に、上記筒袋を構成
する布帛の接合強度が高くなり、油を吸着しても、変形
しづらく破れたりしにくい。異形繊維状物の成分の20
〜100重量%を構成するポリオレフィン系重合体とし
ては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン−
ポリプロピレン共重合体などが挙げられ、またその他の
成分としては、ポリエステルやポリアミドなどが挙げら
れる。そして、上記不織布は、例えば特開昭53−78
374号公報や特公昭63−12172号公報に示す製
法で形成されるが、製法はこれに限定されない。
布であって、不織布を構成する異形繊維状物の成分の2
0〜100重量%がポリオレフィン系重合体でり、かつ
異形繊維状物の相互がこの重合体の融着によって部分的
に接合されている請求項1に記載の油吸着型オイルフェ
ンスである。この構成により、格段に、上記筒袋を構成
する布帛の接合強度が高くなり、油を吸着しても、変形
しづらく破れたりしにくい。異形繊維状物の成分の20
〜100重量%を構成するポリオレフィン系重合体とし
ては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン−
ポリプロピレン共重合体などが挙げられ、またその他の
成分としては、ポリエステルやポリアミドなどが挙げら
れる。そして、上記不織布は、例えば特開昭53−78
374号公報や特公昭63−12172号公報に示す製
法で形成されるが、製法はこれに限定されない。
【0018】布帛が不織布の場合には、微細にフィブリ
ル化した亀裂シートでもよい。また、この不織布は、ポ
リオレフィン系樹脂製の異形繊維状物と、このポリオレ
フィンと融点が異なる1種または複数種の親油性を有す
る熱可塑性樹脂製の異形繊維状物とを部分的に絡ませ、
かつ部分的に熱融着させたものでもよい。これにより、
熱処理によって高融点の繊維状物と低融点の繊維状物と
に収縮差が生じ、繊維が厚さ方向へ絡み合う。例えば、
低融点成分として、ポリプロピレン80重量%、ポリエ
チレン20重量%が採用でき、また高融点成分として、
ポリプロピレン80重量%、ナイロン20重量%などが
挙げられる。また、このポリオレフィン系樹脂製の異形
繊維状物と、他の樹脂からなる異形繊維状物との融点差
は、5℃以上ある方が好ましい。さらに、不織布の表面
層を低融点成分で構成すれば、繊維の毛羽立ちを完全に
防止できる。
ル化した亀裂シートでもよい。また、この不織布は、ポ
リオレフィン系樹脂製の異形繊維状物と、このポリオレ
フィンと融点が異なる1種または複数種の親油性を有す
る熱可塑性樹脂製の異形繊維状物とを部分的に絡ませ、
かつ部分的に熱融着させたものでもよい。これにより、
熱処理によって高融点の繊維状物と低融点の繊維状物と
に収縮差が生じ、繊維が厚さ方向へ絡み合う。例えば、
低融点成分として、ポリプロピレン80重量%、ポリエ
チレン20重量%が採用でき、また高融点成分として、
ポリプロピレン80重量%、ナイロン20重量%などが
挙げられる。また、このポリオレフィン系樹脂製の異形
繊維状物と、他の樹脂からなる異形繊維状物との融点差
は、5℃以上ある方が好ましい。さらに、不織布の表面
層を低融点成分で構成すれば、繊維の毛羽立ちを完全に
防止できる。
【0019】なお、本発明の上記油吸着型オイルフェン
スは、隣接する他の油吸着型オイルフェンスと連結可能
なフェンス連結部材を、上記筒袋のフェンス連結方向の
端部に設けることが好ましい。この構成により、フェン
ス連結部材を用いて、筒袋のフェンス連結方向の端部ど
うしを順次連結するので、長尺な油吸着型オイルフェン
スができ、これにより広範囲に油が流出していても、そ
れに対応できる。
スは、隣接する他の油吸着型オイルフェンスと連結可能
なフェンス連結部材を、上記筒袋のフェンス連結方向の
端部に設けることが好ましい。この構成により、フェン
ス連結部材を用いて、筒袋のフェンス連結方向の端部ど
うしを順次連結するので、長尺な油吸着型オイルフェン
スができ、これにより広範囲に油が流出していても、そ
れに対応できる。
【0020】フェンス連結部材としては、面ファスナや
ロープのほか、スライドファスナ、スナップ、ホックな
どが挙げられる。例えば、一方の油吸着型オイルフェン
スの一部を構成する筒袋の端部に、他方の油吸着型オイ
ルフェンスの筒袋の端部を差し込み、この重合部分をロ
ープで連結したり、または両筒袋に取り付けた連結金具
どうしを接続して、連結するようにしてもよい。
ロープのほか、スライドファスナ、スナップ、ホックな
どが挙げられる。例えば、一方の油吸着型オイルフェン
スの一部を構成する筒袋の端部に、他方の油吸着型オイ
ルフェンスの筒袋の端部を差し込み、この重合部分をロ
ープで連結したり、または両筒袋に取り付けた連結金具
どうしを接続して、連結するようにしてもよい。
【0021】また、本発明の上記油吸着型オイルフェン
スは、親油性を有する異形繊維状物の布帛からなるスカ
ートを、上記筒袋の外周面に取り付けることが好まし
い。この構成により、油吸着型オイルフェンスを海面ま
たは水面に投下すると、内部の浮き袋体の浮力による浮
遊する筒袋の外周面から、海面または水面に沿ってスカ
ートが浮く。これにより、潮流や水流により筒袋の下を
潜り抜けた油をスカートで補集吸着できる。これによ
り、油吸着型オイルフェンスの流出油の補集面積の拡大
が図れる。
スは、親油性を有する異形繊維状物の布帛からなるスカ
ートを、上記筒袋の外周面に取り付けることが好まし
い。この構成により、油吸着型オイルフェンスを海面ま
たは水面に投下すると、内部の浮き袋体の浮力による浮
遊する筒袋の外周面から、海面または水面に沿ってスカ
ートが浮く。これにより、潮流や水流により筒袋の下を
潜り抜けた油をスカートで補集吸着できる。これによ
り、油吸着型オイルフェンスの流出油の補集面積の拡大
が図れる。
【0022】スカートの素材には、上記筒袋の素材と同
様のものが採用できる。スカートは、好ましくは筒体と
一体に設けた方がよい。また、スカートを設ける位置
は、筒体の外周面の最下部でもよいが、好ましくは海面
または水面に浮かぶ筒体の海面または水面と同じレベル
である。
様のものが採用できる。スカートは、好ましくは筒体と
一体に設けた方がよい。また、スカートを設ける位置
は、筒体の外周面の最下部でもよいが、好ましくは海面
または水面に浮かぶ筒体の海面または水面と同じレベル
である。
【0023】さらに、本発明の上記油吸着型オイルフェ
ンスは、上記隣接する他の油吸着型オイルフェンスと連
結可能なフェンス連結部材を、上記スカートのフェンス
連結方向の端部に設けることが好ましい。この構成によ
り、フェンス連結部材を使用して、隣合う油吸着型オイ
ルフェンスのスカートのフェンス連結方向の端部どうし
を順次連結するので、長尺な油吸着型オイルフェンスが
でき、この結果、広範囲の油流出があっても、それに対
応できる。
ンスは、上記隣接する他の油吸着型オイルフェンスと連
結可能なフェンス連結部材を、上記スカートのフェンス
連結方向の端部に設けることが好ましい。この構成によ
り、フェンス連結部材を使用して、隣合う油吸着型オイ
ルフェンスのスカートのフェンス連結方向の端部どうし
を順次連結するので、長尺な油吸着型オイルフェンスが
でき、この結果、広範囲の油流出があっても、それに対
応できる。
【0024】また、スカートどうしを連結して一体化さ
せるので、特に長い距離にわたり油吸着型オイルフェン
スを連結した場合に、浮力を与える専用のフロート材が
なくとも、潮流や水流によりスカートが捲くれ難い。フ
ェンス連結部材としては、面ファスナやロープのほか、
スライドファスナ、スナップ、ホックなどが挙げられ
る。例えば、突き合わされる一方のスカートの端部と他
方のスカートの端部とを重ね合わせ、この重合部分をロ
ープで連結してもよい。
せるので、特に長い距離にわたり油吸着型オイルフェン
スを連結した場合に、浮力を与える専用のフロート材が
なくとも、潮流や水流によりスカートが捲くれ難い。フ
ェンス連結部材としては、面ファスナやロープのほか、
スライドファスナ、スナップ、ホックなどが挙げられ
る。例えば、突き合わされる一方のスカートの端部と他
方のスカートの端部とを重ね合わせ、この重合部分をロ
ープで連結してもよい。
【0025】さらに、本発明の上記油吸着型オイルフェ
ンスは、上記フェンス連結部材が面ファスナおよび/ま
たはロープであることが好ましい。この構成により、フ
ェンス連結部材に面ファスナを採用した場合には、互い
に突き合わされる一方の油吸着型オイルフェンスおよび
他方の油吸着型オイルフェンスの重ね合わせ状態で連結
される少なくとも各一部に、雄面ファスナか雌面ファス
ナの一方を取り付け、各油吸着型オイルフェンスの一部
どうしを重ね合わせて両面ファスナを係合することで、
油吸着型オイルフェンスを連結する。このように、面フ
ァスナを採用したので、フェンスの連結や離反がワンタ
ッチでできる。
ンスは、上記フェンス連結部材が面ファスナおよび/ま
たはロープであることが好ましい。この構成により、フ
ェンス連結部材に面ファスナを採用した場合には、互い
に突き合わされる一方の油吸着型オイルフェンスおよび
他方の油吸着型オイルフェンスの重ね合わせ状態で連結
される少なくとも各一部に、雄面ファスナか雌面ファス
ナの一方を取り付け、各油吸着型オイルフェンスの一部
どうしを重ね合わせて両面ファスナを係合することで、
油吸着型オイルフェンスを連結する。このように、面フ
ァスナを採用したので、フェンスの連結や離反がワンタ
ッチでできる。
【0026】また、フェンス連結部材にロープを採用し
た場合には、突き合わされる両油吸着型オイルフェンス
の端部どうしをロープで締結するので、しっかりとした
連結が実現できる。なお、ロープの素材はポリエステル
が好ましい。さらに、これらの面ファスナとロープとを
併用すれば、より連結力が強いフェンス連結が可能にな
る。面ファスナは、油吸着型オイルフェンスのフェンス
連結側の端部に縫着や接着により固定される。なお、面
ファスナは雄面ファスナだけでもよい。なぜなら、これ
と係止される他方の油吸着型オイルフェンスの表面は、
雄面ファスナと係合可能な不織布などの布帛となってい
るからである。
た場合には、突き合わされる両油吸着型オイルフェンス
の端部どうしをロープで締結するので、しっかりとした
連結が実現できる。なお、ロープの素材はポリエステル
が好ましい。さらに、これらの面ファスナとロープとを
併用すれば、より連結力が強いフェンス連結が可能にな
る。面ファスナは、油吸着型オイルフェンスのフェンス
連結側の端部に縫着や接着により固定される。なお、面
ファスナは雄面ファスナだけでもよい。なぜなら、これ
と係止される他方の油吸着型オイルフェンスの表面は、
雄面ファスナと係合可能な不織布などの布帛となってい
るからである。
【0027】さらに、本発明の上記油吸着型オイルフェ
ンスは、上記筒袋および/または上記スカートに、錘が
取り付けられていることが好ましい。この構成により、
錘を付けたことで、浮き袋体により浮遊する油吸着型オ
イルフェンスが、海面下または水面下に適当な深さで沈
下する。この結果、ある程度の波や風が吹いても、油吸
着型オイルフェンスが自立できる。なお、錘としては、
その種類や形状は限定されない。例えば、金属製の鎖で
もよい。
ンスは、上記筒袋および/または上記スカートに、錘が
取り付けられていることが好ましい。この構成により、
錘を付けたことで、浮き袋体により浮遊する油吸着型オ
イルフェンスが、海面下または水面下に適当な深さで沈
下する。この結果、ある程度の波や風が吹いても、油吸
着型オイルフェンスが自立できる。なお、錘としては、
その種類や形状は限定されない。例えば、金属製の鎖で
もよい。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施
の形態に係る油吸着型オイルフェンスの連結前の状態を
示す斜視図であり、図2は特開昭53−78374号公
報記載の方法で製造した本発明に好適な異形繊維状物
(異形度4.84、繊維断面の断面積0.35mm2 、
繊維断面の総周長10.2mm)の拡大断面図であり、
図3は油吸着型オイルフェンスの連結後の状態を示す斜
視図であり、図4は油吸着型オイルフェンスの使用状態
を示す拡大断面図であり、図5は油吸着型オイルフェン
スの収納状態を示す斜視図である。
て図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施
の形態に係る油吸着型オイルフェンスの連結前の状態を
示す斜視図であり、図2は特開昭53−78374号公
報記載の方法で製造した本発明に好適な異形繊維状物
(異形度4.84、繊維断面の断面積0.35mm2 、
繊維断面の総周長10.2mm)の拡大断面図であり、
図3は油吸着型オイルフェンスの連結後の状態を示す斜
視図であり、図4は油吸着型オイルフェンスの使用状態
を示す拡大断面図であり、図5は油吸着型オイルフェン
スの収納状態を示す斜視図である。
【0029】図1に示すように、一実施の形態に係る油
吸着型オイルフェンス10は、異形度6.25〔繊維断
面の平均断面積0.32mm2 、繊維断面の平均総周長
12.5mm(図2の断面を含む50本の繊維断面につ
いて上述の方法で求めた平均値)〕である繊維状物を主
成分とする、特開昭53−78374号公報の実施例に
示す親油性を有する不織布(厚さ4.5mm、単位面積
当たりの質量250g/m2 )によりなる筒袋11内
に、気体の一例である空気の注入口12aから圧縮空気
を吹き込んで膨らむポリエチレン製の浮き袋体12(直
径200mm、長さ5,000mm)を装着し、さらに
この筒袋11の外周面に、筒袋11と同じ不織布からな
るスカート13(幅600mm、長さ5,000mm)
を取り付けたものである。
吸着型オイルフェンス10は、異形度6.25〔繊維断
面の平均断面積0.32mm2 、繊維断面の平均総周長
12.5mm(図2の断面を含む50本の繊維断面につ
いて上述の方法で求めた平均値)〕である繊維状物を主
成分とする、特開昭53−78374号公報の実施例に
示す親油性を有する不織布(厚さ4.5mm、単位面積
当たりの質量250g/m2 )によりなる筒袋11内
に、気体の一例である空気の注入口12aから圧縮空気
を吹き込んで膨らむポリエチレン製の浮き袋体12(直
径200mm、長さ5,000mm)を装着し、さらに
この筒袋11の外周面に、筒袋11と同じ不織布からな
るスカート13(幅600mm、長さ5,000mm)
を取り付けたものである。
【0030】筒袋11は、一端部が縫着により封止され
た円筒袋で、この縫着された端部の表面に、幅50mm
の雄面ファスナ14が縫着されている。一方、筒袋11
の他端部の内周面全域には、雄面ファスナ14と同じ幅
の雌面ファスナ15が縫着されている。筒袋11やスカ
ート13をつくる不織布素材の異形繊維状物は、断面形
状が異形で、しかも複雑な形状であり、内部に独立気胞
や連続気胞を有している(図2参照)。したがって、こ
の異形繊維状物の異形度は6.25もあり、その結果、
流出油の吸着性能は極めて高く、またその保形性も極め
て高い。
た円筒袋で、この縫着された端部の表面に、幅50mm
の雄面ファスナ14が縫着されている。一方、筒袋11
の他端部の内周面全域には、雄面ファスナ14と同じ幅
の雌面ファスナ15が縫着されている。筒袋11やスカ
ート13をつくる不織布素材の異形繊維状物は、断面形
状が異形で、しかも複雑な形状であり、内部に独立気胞
や連続気胞を有している(図2参照)。したがって、こ
の異形繊維状物の異形度は6.25もあり、その結果、
流出油の吸着性能は極めて高く、またその保形性も極め
て高い。
【0031】スカート13は、筒袋11の外周面の周方
向側部に、筒袋11の軸線方向の全長にわたって一体形
成されて、元部が縫着されている。筒袋11の表面側の
雄面ファスナ14に連続するように、スカート13の一
側部の全長にわたって、同じく雄面ファスナ14が縫着
されている。スカート13の他側部には、その全長にわ
たって、雄面ファスナ14と同じ幅である別の雌面ファ
スナ15が縫着されている。この雌面ファスナ15が縫
着されたスカート13の端部は、図1二点鎖線に示すよ
うに、スカート13の筒袋11側の端に形成されたスリ
ットにより、上下方向へ自由に曲がる。
向側部に、筒袋11の軸線方向の全長にわたって一体形
成されて、元部が縫着されている。筒袋11の表面側の
雄面ファスナ14に連続するように、スカート13の一
側部の全長にわたって、同じく雄面ファスナ14が縫着
されている。スカート13の他側部には、その全長にわ
たって、雄面ファスナ14と同じ幅である別の雌面ファ
スナ15が縫着されている。この雌面ファスナ15が縫
着されたスカート13の端部は、図1二点鎖線に示すよ
うに、スカート13の筒袋11側の端に形成されたスリ
ットにより、上下方向へ自由に曲がる。
【0032】さらに、筒袋11の外周面の周方向下部に
は、筒袋11の軸線方向の全長にわたって、幅20mm
の連結片11aを中間にして、直径25mmの袋縫い部
11bが一体形成されている。この袋縫い部11b中
に、両端部を突出させて、隣接する他の油吸着型オイル
フェンス10と連結可能なフェンス連結部材の一例であ
るポリエステル製のロープ16(直径6mm、長さ7,
000mm)が収納されている。なお、ロープ16は、
筒袋11の内周面と浮き袋体12の間に挿通してもよ
い。
は、筒袋11の軸線方向の全長にわたって、幅20mm
の連結片11aを中間にして、直径25mmの袋縫い部
11bが一体形成されている。この袋縫い部11b中
に、両端部を突出させて、隣接する他の油吸着型オイル
フェンス10と連結可能なフェンス連結部材の一例であ
るポリエステル製のロープ16(直径6mm、長さ7,
000mm)が収納されている。なお、ロープ16は、
筒袋11の内周面と浮き袋体12の間に挿通してもよ
い。
【0033】連結片11aには、100mmピッチで、
直径10mmの貫通孔11a′が形成されており、この
貫通孔11a′に、例えば直径6mmのポリエステル製
のロープ17aを通し、このロープ17aを介して、錘
の一例である鉄製のチェーン17(1m当たりの重量1
6kg)17を連結する。なお、チェーン17は、オイ
ルフェンス10を回収後、再利用することもできる。ま
た、このチェーン17に代えて、廃棄処分が容易な図外
の土壌を縛り付けてもよい。
直径10mmの貫通孔11a′が形成されており、この
貫通孔11a′に、例えば直径6mmのポリエステル製
のロープ17aを通し、このロープ17aを介して、錘
の一例である鉄製のチェーン17(1m当たりの重量1
6kg)17を連結する。なお、チェーン17は、オイ
ルフェンス10を回収後、再利用することもできる。ま
た、このチェーン17に代えて、廃棄処分が容易な図外
の土壌を縛り付けてもよい。
【0034】次に、一実施の形態に係る油吸着型オイル
フェンス10の使用方法を説明する。最初の油吸着型オ
イルフェンス10の浮き袋体12に、注入口12aから
空気を注入して膨らませる。それから、この油吸着型オ
イルフェンス10の筒袋11およびスカート13の各雄
面ファスナ14と、対応する次の油吸着型オイルフェン
ス10の筒袋11およびスカート13の各雌面ファスナ
15とを重ね合わせて係合する。さらに、連結される油
吸着型オイルフェンス10の各連結側の端部のロープ1
6どうしを結束して、両油吸着型オイルフェンス10を
堅固に連結する。この連結作業を、2,3・・・番目の
各油吸着型オイルフェンス10間において行うことで、
長尺な油吸着型オイルフェンス10を設ける。
フェンス10の使用方法を説明する。最初の油吸着型オ
イルフェンス10の浮き袋体12に、注入口12aから
空気を注入して膨らませる。それから、この油吸着型オ
イルフェンス10の筒袋11およびスカート13の各雄
面ファスナ14と、対応する次の油吸着型オイルフェン
ス10の筒袋11およびスカート13の各雌面ファスナ
15とを重ね合わせて係合する。さらに、連結される油
吸着型オイルフェンス10の各連結側の端部のロープ1
6どうしを結束して、両油吸着型オイルフェンス10を
堅固に連結する。この連結作業を、2,3・・・番目の
各油吸着型オイルフェンス10間において行うことで、
長尺な油吸着型オイルフェンス10を設ける。
【0035】このように、油吸着型オイルフェンス10
を順次連結して継ぎ足しながら、浮き袋体12を膨らま
せた油吸着型オイルフェンス10を、油が流出している
海面または水面へ連続的に投下する。これにより、油吸
着型オイルフェンス10が浮き袋体12により海面上ま
たは水面上に浮いて、油の流出を堰き止めると同時に、
親油性がある筒袋11により、浮遊している油が吸着さ
れる。しかも、油吸着型オイルフェンス10を海面また
は水面に投下すると、内部の浮き袋体12の浮力による
浮遊する筒袋11の外周面から、海面または水面に沿っ
てスカート13が浮く。これにより、潮流や水流により
筒袋11の下を潜り抜けた油をスカート13で補集吸着
できる。これにより、油吸着型オイルフェンス10の流
出油の補集面積の拡大が図れる。
を順次連結して継ぎ足しながら、浮き袋体12を膨らま
せた油吸着型オイルフェンス10を、油が流出している
海面または水面へ連続的に投下する。これにより、油吸
着型オイルフェンス10が浮き袋体12により海面上ま
たは水面上に浮いて、油の流出を堰き止めると同時に、
親油性がある筒袋11により、浮遊している油が吸着さ
れる。しかも、油吸着型オイルフェンス10を海面また
は水面に投下すると、内部の浮き袋体12の浮力による
浮遊する筒袋11の外周面から、海面または水面に沿っ
てスカート13が浮く。これにより、潮流や水流により
筒袋11の下を潜り抜けた油をスカート13で補集吸着
できる。これにより、油吸着型オイルフェンス10の流
出油の補集面積の拡大が図れる。
【0036】筒袋11は、従来の円形断面の繊維状物よ
り油の吸着性が高い異形繊維状物からなる不織布で作ら
れている。これにより、より高い油吸着性が得られると
ともに、異形繊維状物であるために、筒袋11内で膨ら
ませた浮き袋体12が筒袋11内で移動し難く、筒袋1
1の片側の端部を封止しなくても、この端口から浮き袋
体12が飛び出す虞れが少ない。
り油の吸着性が高い異形繊維状物からなる不織布で作ら
れている。これにより、より高い油吸着性が得られると
ともに、異形繊維状物であるために、筒袋11内で膨ら
ませた浮き袋体12が筒袋11内で移動し難く、筒袋1
1の片側の端部を封止しなくても、この端口から浮き袋
体12が飛び出す虞れが少ない。
【0037】また、油吸着型オイルフェンス10は、使
用するまで浮き袋体12に空気を注入しなければ、使用
時までは比較的嵩張らず、これにより一艘の船で、より
多くの油吸着型オイルフェンス10を油流出現場まで輸
送できる。しかも、保管時には図5に示すように、空気
を抜いた浮き袋体12を有する油吸着型オイルフェンス
10を巻き取って保管できるので、比較的保管スペース
を小さくできる。さらに、従来のように、油吸着型オイ
ルフェンス10のフロート材に比較的高価な発泡樹脂を
使用していないので、コスト低下が図れる。
用するまで浮き袋体12に空気を注入しなければ、使用
時までは比較的嵩張らず、これにより一艘の船で、より
多くの油吸着型オイルフェンス10を油流出現場まで輸
送できる。しかも、保管時には図5に示すように、空気
を抜いた浮き袋体12を有する油吸着型オイルフェンス
10を巻き取って保管できるので、比較的保管スペース
を小さくできる。さらに、従来のように、油吸着型オイ
ルフェンス10のフロート材に比較的高価な発泡樹脂を
使用していないので、コスト低下が図れる。
【0038】雄雌面ファスナ14,15およびロープ1
6のフェンス連結部材を用いて、筒袋11のフェンス連
結方向の端部どうしを順次連結するので、長尺な油吸着
型オイルフェンス10ができ、これにより広範囲に油が
流出していても、それに対応できる。スカート13どう
しを連結して一体化させるので、特に長い距離にわたり
油吸着型オイルフェンス10を連結した場合に、浮力を
与える専用のフロート材がなくとも、潮流や水流により
スカート13が捲くれ難い。
6のフェンス連結部材を用いて、筒袋11のフェンス連
結方向の端部どうしを順次連結するので、長尺な油吸着
型オイルフェンス10ができ、これにより広範囲に油が
流出していても、それに対応できる。スカート13どう
しを連結して一体化させるので、特に長い距離にわたり
油吸着型オイルフェンス10を連結した場合に、浮力を
与える専用のフロート材がなくとも、潮流や水流により
スカート13が捲くれ難い。
【0039】そして、フェンス連結部材に雄雌面ファス
ナ14,15を採用したので、油吸着型オイルフェンス
10の連結や離反がワンタッチでできる。さらに、油吸
着型オイルフェンス10に錘であるチェーン16を取り
付けたので、浮き袋体12の浮力で浮遊する油吸着型オ
イルフェンス10が、海面下または水面下に適当な深さ
で沈下し、ある程度の波や風が吹いても、油吸着型オイ
ルフェンス10が自立できる。
ナ14,15を採用したので、油吸着型オイルフェンス
10の連結や離反がワンタッチでできる。さらに、油吸
着型オイルフェンス10に錘であるチェーン16を取り
付けたので、浮き袋体12の浮力で浮遊する油吸着型オ
イルフェンス10が、海面下または水面下に適当な深さ
で沈下し、ある程度の波や風が吹いても、油吸着型オイ
ルフェンス10が自立できる。
【0040】
【発明の効果】請求項1〜2に記載の油吸着型オイルフ
ェンスにおいては、このようにK=L/√(4πS)で
表される異形度Kが1.1〜10である親油性を有する
異形繊維状物の布帛からなる筒袋内に浮き袋体を装着し
たので、浮き袋体を膨らませて、油が流出している海面
または水面へ投下すると、油吸着型オイルフェンスが浮
き袋体により海面上または水面上に浮いて、油の流出を
堰き止めると同時に、親油性素材製の筒袋によって、浮
遊している油を吸着できる。
ェンスにおいては、このようにK=L/√(4πS)で
表される異形度Kが1.1〜10である親油性を有する
異形繊維状物の布帛からなる筒袋内に浮き袋体を装着し
たので、浮き袋体を膨らませて、油が流出している海面
または水面へ投下すると、油吸着型オイルフェンスが浮
き袋体により海面上または水面上に浮いて、油の流出を
堰き止めると同時に、親油性素材製の筒袋によって、浮
遊している油を吸着できる。
【0041】また、この発明の油吸着型オイルフェンス
は、使用するまで浮き袋体に空気を注入しなければ、使
用時までは比較的嵩張らず、これにより一艘の船でより
多くの油吸着型オイルフェンスを油流出現場まで輸送で
きる。しかも、比較的保管スペースを小さくできる。さ
らに、フロート材に比較的高価な発泡樹脂を使用してい
ないので、コスト低下が図れる。そして、回収後は、浮
き袋体から空気を抜いてコンパクトにでき、廃棄処分時
にも、運搬や取り扱いにおいて有利となる。また、浮き
袋体が布帛製の筒袋内に内包された構造であるので、物
体などの衝突によってパンクして沈下する虞れを減少で
きる。
は、使用するまで浮き袋体に空気を注入しなければ、使
用時までは比較的嵩張らず、これにより一艘の船でより
多くの油吸着型オイルフェンスを油流出現場まで輸送で
きる。しかも、比較的保管スペースを小さくできる。さ
らに、フロート材に比較的高価な発泡樹脂を使用してい
ないので、コスト低下が図れる。そして、回収後は、浮
き袋体から空気を抜いてコンパクトにでき、廃棄処分時
にも、運搬や取り扱いにおいて有利となる。また、浮き
袋体が布帛製の筒袋内に内包された構造であるので、物
体などの衝突によってパンクして沈下する虞れを減少で
きる。
【0042】特に、請求項2に記載の油吸着型オイルフ
ェンスにあっては、布帛を構成する異形繊維状物の成分
の20〜100重量%をポリオレフィン系重合体で、か
つ異形繊維状物の相互がこの重合体の融着によって部分
的に接合されているものを採用したので、親油性が良好
で、布帛の構成繊維の接合強度が高く、油を吸着しても
変形したり破損し難い。
ェンスにあっては、布帛を構成する異形繊維状物の成分
の20〜100重量%をポリオレフィン系重合体で、か
つ異形繊維状物の相互がこの重合体の融着によって部分
的に接合されているものを採用したので、親油性が良好
で、布帛の構成繊維の接合強度が高く、油を吸着しても
変形したり破損し難い。
【図1】本発明の一実施の形態に係る油吸着型オイルフ
ェンスの連結前の状態を示す斜視図である。
ェンスの連結前の状態を示す斜視図である。
【図2】異形繊維状物の拡大断面図である。
【図3】油吸着型オイルフェンスの連結後の状態を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図4】油吸着型オイルフェンスの使用状態を示す拡大
断面図である。
断面図である。
【図5】油吸着型オイルフェンスの収納状態を示す斜視
図である。
図である。
【図6】(a)〜(p)各種異形繊維状物の断面形状の
例を示す拡大断面図である。
例を示す拡大断面図である。
【図7】L(布帛を構成する繊維の総周長の平均値)を
求めるための繊維断面の模式図である。
求めるための繊維断面の模式図である。
10 油吸着型オイルフェンス 11 筒袋 12 浮き袋体 13 スカート 14 雄面ファスナ(フェンス連結部材) 15 雌面ファスナ(フェンス連結部材) 16 ロープ(フェンス連結部材) 17 チェーン(錘)
Claims (2)
- 【請求項1】 下記式で表される異形度Kが1.1〜1
0である親油性を有する異形繊維状物の布帛からなる筒
袋内に、気体の注入により膨らむ浮き袋体を装着したこ
とを特徴とする油吸着型オイルフェンス。 K=L/√(4πS) ただし、Sは布帛を構成する繊維の断面積、Lは布帛を
構成する繊維の総周長の平均値である。 - 【請求項2】 上記布帛が不織布であって、不織布を構
成する異形繊維状物の成分の20〜100重量%がポリ
オレフィン系重合体であり、かつ異形繊維状物の相互が
この重合体の融着によって部分的に接合されている請求
項1に記載の油吸着型オイルフェンス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9211236A JPH1136272A (ja) | 1997-07-23 | 1997-07-23 | 油吸着型オイルフェンス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9211236A JPH1136272A (ja) | 1997-07-23 | 1997-07-23 | 油吸着型オイルフェンス |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1136272A true JPH1136272A (ja) | 1999-02-09 |
Family
ID=16602548
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9211236A Withdrawn JPH1136272A (ja) | 1997-07-23 | 1997-07-23 | 油吸着型オイルフェンス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1136272A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1997
- 1997-07-23 JP JP9211236A patent/JPH1136272A/ja not_active Withdrawn
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|---|---|---|---|
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