JPH1136295A - ねじ込み式鋼管杭 - Google Patents
ねじ込み式鋼管杭Info
- Publication number
- JPH1136295A JPH1136295A JP19808197A JP19808197A JPH1136295A JP H1136295 A JPH1136295 A JP H1136295A JP 19808197 A JP19808197 A JP 19808197A JP 19808197 A JP19808197 A JP 19808197A JP H1136295 A JPH1136295 A JP H1136295A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel pipe
- steel
- wing
- pipe pile
- pile
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Piles And Underground Anchors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 鋼製翼の制作が容易で費用が安価であり、鋼
製翼を鋼管に取付ける手間と費用を低減することができ
ること。玉石を含む地盤にスムーズに施工でき、その上
鉛直支持力が大きいこと。及び鋼製翼から鋼管に伝達す
る曲げモーメントに対処できるばかりでなく、経済的に
も対応することのできるねじ込み式鋼管杭を得ることを
目的とする。 【解決手段】 鋼管2に取付ける翼を、外径が鋼管2の
外径の1.5〜2.5倍で内径が鋼管2の内径とほぼ等
しいドーナツ状の鋼板を複数に分割した平板状の鋼製板
10a,10bを、鋼管2の先端部近傍の外周面にほぼ
同じ高さ、同じ角度、同じ向きに傾斜して取付けてな
り、かつ、鋼製板10a,10bの内角の和を315°
〜540°の範囲とした鋼製翼10によって構成した。
製翼を鋼管に取付ける手間と費用を低減することができ
ること。玉石を含む地盤にスムーズに施工でき、その上
鉛直支持力が大きいこと。及び鋼製翼から鋼管に伝達す
る曲げモーメントに対処できるばかりでなく、経済的に
も対応することのできるねじ込み式鋼管杭を得ることを
目的とする。 【解決手段】 鋼管2に取付ける翼を、外径が鋼管2の
外径の1.5〜2.5倍で内径が鋼管2の内径とほぼ等
しいドーナツ状の鋼板を複数に分割した平板状の鋼製板
10a,10bを、鋼管2の先端部近傍の外周面にほぼ
同じ高さ、同じ角度、同じ向きに傾斜して取付けてな
り、かつ、鋼製板10a,10bの内角の和を315°
〜540°の範囲とした鋼製翼10によって構成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ねじ込み式鋼管杭
に係り、さらに詳しくは、鋼管の先端部の近傍の外周面
に鋼製翼を取付けたねじ込み式鋼管杭に関するものであ
る。
に係り、さらに詳しくは、鋼管の先端部の近傍の外周面
に鋼製翼を取付けたねじ込み式鋼管杭に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】鋼管の先端部や側面に螺旋翼などを取付
けた鋼管杭に、地上に設置した駆動装置により回転力を
与えることにより、ねじの作用で地中に埋設するように
したねじ込み式鋼管杭は従来から多数提案されており、
その一部は小径の杭を対象としたものではあるが実用化
されている。以下、従来のこの種ねじ込み式鋼管杭の一
例について説明する。
けた鋼管杭に、地上に設置した駆動装置により回転力を
与えることにより、ねじの作用で地中に埋設するように
したねじ込み式鋼管杭は従来から多数提案されており、
その一部は小径の杭を対象としたものではあるが実用化
されている。以下、従来のこの種ねじ込み式鋼管杭の一
例について説明する。
【0003】特公平2−62648号公報に記載された
鋼管杭の埋設工法は、鋼管製の杭本体の下端に底板を固
設し、該底板に掘削刃を設けると共に、杭本体の下端部
外周面に杭本体の外径のほぼ2倍強の外径を有する翼幅
の大きな杭ネジ込み用の螺旋翼を、ほぼ一巻きにわたり
突設した鋼管杭を、軟弱地盤にネジ込むように回転させ
ながら地中に押圧し、下端の掘削刃によって杭本体先端
の土砂を掘削軟化させて、杭側面の未掘削土砂中に螺旋
翼を食い込ませて、土の耐力を反力として杭体を回転推
進しつつ、掘削軟化した土砂を杭側面に押出し圧縮し、
無排土で地中に杭体をネジ込んでゆくようにしたもので
ある(従来技術1)。
鋼管杭の埋設工法は、鋼管製の杭本体の下端に底板を固
設し、該底板に掘削刃を設けると共に、杭本体の下端部
外周面に杭本体の外径のほぼ2倍強の外径を有する翼幅
の大きな杭ネジ込み用の螺旋翼を、ほぼ一巻きにわたり
突設した鋼管杭を、軟弱地盤にネジ込むように回転させ
ながら地中に押圧し、下端の掘削刃によって杭本体先端
の土砂を掘削軟化させて、杭側面の未掘削土砂中に螺旋
翼を食い込ませて、土の耐力を反力として杭体を回転推
進しつつ、掘削軟化した土砂を杭側面に押出し圧縮し、
無排土で地中に杭体をネジ込んでゆくようにしたもので
ある(従来技術1)。
【0004】特開平7−292666号公報に記載され
た鋼管杭は、一枚の長さが半周巻きで、外径が杭本体の
1.5〜3倍程度である一対のラセン翼を、鋼管杭の下
端部外周面の同じ高さ位置でラセン方向を同じにして互
いに相対的に複数枚不連続に固定したものである(従来
技術2)。
た鋼管杭は、一枚の長さが半周巻きで、外径が杭本体の
1.5〜3倍程度である一対のラセン翼を、鋼管杭の下
端部外周面の同じ高さ位置でラセン方向を同じにして互
いに相対的に複数枚不連続に固定したものである(従来
技術2)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術1に
は、次のような問題がある。 (1)製作上の問題点 (a)平板を曲げ加工して螺旋翼を製作するために多く
の手間と費用がかかる。螺旋翼を製作するためには、ド
ーナツ状平板の1か所を切断してこれを螺旋状に曲げ加
工するのであるが、全面を均一の角度に折曲げるのは容
易ではない。特に鋼管の外径が500mm程度に大きく
なると、螺旋翼は40mm程度の厚さが必要になり、加
工設備も大型になる。
は、次のような問題がある。 (1)製作上の問題点 (a)平板を曲げ加工して螺旋翼を製作するために多く
の手間と費用がかかる。螺旋翼を製作するためには、ド
ーナツ状平板の1か所を切断してこれを螺旋状に曲げ加
工するのであるが、全面を均一の角度に折曲げるのは容
易ではない。特に鋼管の外径が500mm程度に大きく
なると、螺旋翼は40mm程度の厚さが必要になり、加
工設備も大型になる。
【0006】(b)螺旋翼に鋼管を挿入する作業に手間
がかかる。ドーナツ状平板を曲げ加工して螺旋翼を製作
する際に、その内径に寸法誤差が発生して鋼管の外径よ
り小さい直径になる部分が生じ易いため、鋼管を挿入で
きなくなる場合がある。また、鋼管杭として一般に使用
されているスパイラル製鋼管やUOE製鋼管などの溶接
鋼管は、継ぎ目の溶接ビードが盛上っているため、さら
に挿入しにくい。
がかかる。ドーナツ状平板を曲げ加工して螺旋翼を製作
する際に、その内径に寸法誤差が発生して鋼管の外径よ
り小さい直径になる部分が生じ易いため、鋼管を挿入で
きなくなる場合がある。また、鋼管杭として一般に使用
されているスパイラル製鋼管やUOE製鋼管などの溶接
鋼管は、継ぎ目の溶接ビードが盛上っているため、さら
に挿入しにくい。
【0007】(c)螺旋翼と鋼管の溶接作業に多大の手
間と費用を要する。鋼管は製造する際に完全な円になら
ず若干楕円になると共に、前述の螺旋翼の内径の寸法誤
差のために、螺旋翼の内縁部と鋼管の外周が均一に接触
せず部分的に隙間が生じるため、溶接作業に時間を要す
ると共に、溶接欠陥が発生し易い。
間と費用を要する。鋼管は製造する際に完全な円になら
ず若干楕円になると共に、前述の螺旋翼の内径の寸法誤
差のために、螺旋翼の内縁部と鋼管の外周が均一に接触
せず部分的に隙間が生じるため、溶接作業に時間を要す
ると共に、溶接欠陥が発生し易い。
【0008】(2)ねじ込み施工上の問題点 (a)鋼管杭を大きな玉石を含む地盤にねじ込み埋設す
る場合、螺旋翼がほぼ一巻であるために螺旋翼の終始点
部の間に玉石が詰まってしまい、以後のねじ込みによる
貫入ができなくなる。螺旋の傾斜を非常に大きくして終
始点部の隙間幅を大きくすることも考えられるが、傾斜
が大きすぎると貫入抵抗が大きくなるため、施工機械が
大型化して不経済な工法になる。 (b)鋼管杭の下端部を底板を用いて完全に閉塞してい
るために、非常に固い地盤に突き当った場合、空回りし
て以後の貫入が不能になる。
る場合、螺旋翼がほぼ一巻であるために螺旋翼の終始点
部の間に玉石が詰まってしまい、以後のねじ込みによる
貫入ができなくなる。螺旋の傾斜を非常に大きくして終
始点部の隙間幅を大きくすることも考えられるが、傾斜
が大きすぎると貫入抵抗が大きくなるため、施工機械が
大型化して不経済な工法になる。 (b)鋼管杭の下端部を底板を用いて完全に閉塞してい
るために、非常に固い地盤に突き当った場合、空回りし
て以後の貫入が不能になる。
【0009】(3)構造力学上の問題点 上載構造物の完成後、鋼管杭に鉛直力が作用したとき、
螺旋翼にはその下側の地盤から上方向の反力を受け、螺
旋翼に大きな曲げモーメントが発生する。この曲げモー
メントが鋼管に伝達されて螺旋翼取付部周辺の鋼管に曲
げ応力を発生させる。鋼管の外径がこれまで施工実績の
多い200mm程度と小さい場合はこの曲げ応力はさほ
ど大きくないが、鋼管の外径が500mm程度と大きく
なると大きな問題になる。外径500mmの一般の鋼管
杭の肉厚は通常10mm前後であるが、発明者らが行っ
たFEM解析によると、螺旋翼取付部近傍では20mm
程度の肉厚が必要であり、鋼管杭の全長をこのように厚
くすることは大変不経済である。
螺旋翼にはその下側の地盤から上方向の反力を受け、螺
旋翼に大きな曲げモーメントが発生する。この曲げモー
メントが鋼管に伝達されて螺旋翼取付部周辺の鋼管に曲
げ応力を発生させる。鋼管の外径がこれまで施工実績の
多い200mm程度と小さい場合はこの曲げ応力はさほ
ど大きくないが、鋼管の外径が500mm程度と大きく
なると大きな問題になる。外径500mmの一般の鋼管
杭の肉厚は通常10mm前後であるが、発明者らが行っ
たFEM解析によると、螺旋翼取付部近傍では20mm
程度の肉厚が必要であり、鋼管杭の全長をこのように厚
くすることは大変不経済である。
【0010】(4)支持力上の問題点 地盤が軟弱であれば、鋼管杭の1回転当りの貫入量はほ
ぼ螺旋翼の寸法形状から決るピッチになるが、一般の地
盤、特に支持層においては、実際には1回転当りの貫入
量は螺旋翼のピッチよりも小さくならざるを得ない。こ
のとき、螺旋翼は地盤に食い込んでいくというよりも螺
旋翼の下端部で地盤を削り取っていくという表現に近い
現象になる。このため、螺旋翼周辺の地盤をかき乱し、
地盤によって程度は異なるが、鉛直支持力が減少する。
ぼ螺旋翼の寸法形状から決るピッチになるが、一般の地
盤、特に支持層においては、実際には1回転当りの貫入
量は螺旋翼のピッチよりも小さくならざるを得ない。こ
のとき、螺旋翼は地盤に食い込んでいくというよりも螺
旋翼の下端部で地盤を削り取っていくという表現に近い
現象になる。このため、螺旋翼周辺の地盤をかき乱し、
地盤によって程度は異なるが、鉛直支持力が減少する。
【0011】また、従来技術2は、上述の従来技術1の
(1)−(a)、(1)−(c)、(2)−(a)、
(3)、(4)と同様の問題を有するが、特に、(2)
−(a)が大きな問題である。すなわち、従来技術1で
は、玉石が詰るおそれがあるのは1か所であるが、従来
技術2はラセン翼が半周巻きのため、少なくとも2か所
に玉石の詰る場所があり、ねじ込みによる鋼管杭の貫入
がさらに困難になる。
(1)−(a)、(1)−(c)、(2)−(a)、
(3)、(4)と同様の問題を有するが、特に、(2)
−(a)が大きな問題である。すなわち、従来技術1で
は、玉石が詰るおそれがあるのは1か所であるが、従来
技術2はラセン翼が半周巻きのため、少なくとも2か所
に玉石の詰る場所があり、ねじ込みによる鋼管杭の貫入
がさらに困難になる。
【0012】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されもので、鋼製翼の制作が容易で費用が安価であり、
鋼製翼を鋼管に取付ける手間と費用を低減することがで
きること。玉石を含む地盤にスムーズに施工でき、その
上鉛直支持力が大きいこと。及び鋼製翼から鋼管に伝達
する曲げモーメントに対処できるばかりでなく、経済的
にも対応することのできるねじ込み式鋼管杭を得ること
を目的としたものである。
されもので、鋼製翼の制作が容易で費用が安価であり、
鋼製翼を鋼管に取付ける手間と費用を低減することがで
きること。玉石を含む地盤にスムーズに施工でき、その
上鉛直支持力が大きいこと。及び鋼製翼から鋼管に伝達
する曲げモーメントに対処できるばかりでなく、経済的
にも対応することのできるねじ込み式鋼管杭を得ること
を目的としたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、鋼管に取付け
た翼を利用してねじ込みにより地盤中に埋設するねじ込
み式鋼管杭において、次の通り構成したものである。 (1)鋼管に取付けた翼を、外径が前記鋼管の外径の
1.5〜2.5倍で内径が鋼管の内径とほぼ等しいドー
ナツ状の鋼板を複数に分割した平板状の鋼製板を、前記
鋼管の先端部近傍の外周面にほぼ同じ高さ、同じ角度、
同じ向きに傾斜して取付けてなり、かつ、前記鋼製板の
内角の和を315℃〜540℃の範囲とした鋼製翼によ
って構成したものである。
た翼を利用してねじ込みにより地盤中に埋設するねじ込
み式鋼管杭において、次の通り構成したものである。 (1)鋼管に取付けた翼を、外径が前記鋼管の外径の
1.5〜2.5倍で内径が鋼管の内径とほぼ等しいドー
ナツ状の鋼板を複数に分割した平板状の鋼製板を、前記
鋼管の先端部近傍の外周面にほぼ同じ高さ、同じ角度、
同じ向きに傾斜して取付けてなり、かつ、前記鋼製板の
内角の和を315℃〜540℃の範囲とした鋼製翼によ
って構成したものである。
【0014】(2)上記(1)のねじ込み式き鋼管杭に
おいて、鋼製翼を取付ける部分を、その上部の鋼管の肉
厚より厚い肉厚の増強鋼管又は前記鋼管より材料強度の
高い増強鋼管で構成したものである。
おいて、鋼製翼を取付ける部分を、その上部の鋼管の肉
厚より厚い肉厚の増強鋼管又は前記鋼管より材料強度の
高い増強鋼管で構成したものである。
【0015】(3)上記(1)又は(2)のねじ込み式
鋼管杭において、鋼管杭を構成する鋼管若しくは増強鋼
管の先端部又はその近傍の内側に、前記鋼管若しくは増
強鋼管の外径又は内径とほぼ等しい外径の円板状又はド
ーナツ状の鋼製底板を取付けたものである。
鋼管杭において、鋼管杭を構成する鋼管若しくは増強鋼
管の先端部又はその近傍の内側に、前記鋼管若しくは増
強鋼管の外径又は内径とほぼ等しい外径の円板状又はド
ーナツ状の鋼製底板を取付けたものである。
【0016】(4)上記(1),(2)又は(3)のね
じ込み式鋼管杭において、鋼管杭打設の打止め直前又は
打止め後に、前記鋼管杭の先端部又はその近傍から地盤
中に固化材を注入して前記鋼管杭と一体に構成したもの
である。
じ込み式鋼管杭において、鋼管杭打設の打止め直前又は
打止め後に、前記鋼管杭の先端部又はその近傍から地盤
中に固化材を注入して前記鋼管杭と一体に構成したもの
である。
【0017】
実施形態1 図1は本発明に係るねじ込み式鋼管杭の実施形態1の斜
視図、図2はそのA−A断面図である。図において、1
はねじ込み式鋼管杭(以下単に鋼管杭という)、2はこ
の鋼管杭1を構成する鋼管である。10は鋼管2の先端
部の近傍、すなわち、鋼管2の先端部の外周面又は先端
よりやや上方において鋼管2の外周面に取付けられた鋼
製翼である。
視図、図2はそのA−A断面図である。図において、1
はねじ込み式鋼管杭(以下単に鋼管杭という)、2はこ
の鋼管杭1を構成する鋼管である。10は鋼管2の先端
部の近傍、すなわち、鋼管2の先端部の外周面又は先端
よりやや上方において鋼管2の外周面に取付けられた鋼
製翼である。
【0018】鋼製翼10は、図3に示すように、その外
径D1 が鋼管2の外径dより大きく(例えばD1 =2
d)、内径D2 が鋼管2の外径dとほぼ等しいドーナツ
状の鋼板を2等分した平板からなる鋼製板10a,10
bを、鋼管2の先端部(下端部)の外周面、又は先端部
よりやや上方の外周面に、ほぼ同じ高さ、同じ角度、同
じ向きに傾斜して配置され、溶接により接合したもので
ある。鋼製翼10の大きさは、鋼管杭1を埋設する地盤
の状態、鋼管2の外径d、鋼製板10a,10bの数な
どによって異なるが、一般に鋼管2の外径dの1.5〜
2.5倍適度が望ましく、また、鋼製板10a,10b
の内角の和はほぼ360°となっている。
径D1 が鋼管2の外径dより大きく(例えばD1 =2
d)、内径D2 が鋼管2の外径dとほぼ等しいドーナツ
状の鋼板を2等分した平板からなる鋼製板10a,10
bを、鋼管2の先端部(下端部)の外周面、又は先端部
よりやや上方の外周面に、ほぼ同じ高さ、同じ角度、同
じ向きに傾斜して配置され、溶接により接合したもので
ある。鋼製翼10の大きさは、鋼管杭1を埋設する地盤
の状態、鋼管2の外径d、鋼製板10a,10bの数な
どによって異なるが、一般に鋼管2の外径dの1.5〜
2.5倍適度が望ましく、また、鋼製板10a,10b
の内角の和はほぼ360°となっている。
【0019】この場合、鋼製翼10は鋼管2の先端部か
ら離れるほど、鋼管杭1の先端部下方の地盤の乱れが少
なくなるため地盤支持力が大きくなるが、先端部下方の
地盤の側方誘導機能が働らかなくなるため、貫入力が低
下し、地盤支持力も低下する。発明者らが種々検討した
結果によれば鋼製翼10は、鋼管2の下端部から鋼管2
の外径dに相当する高さ(0〜1.0d)までの領域内
に設けることが望ましい。
ら離れるほど、鋼管杭1の先端部下方の地盤の乱れが少
なくなるため地盤支持力が大きくなるが、先端部下方の
地盤の側方誘導機能が働らかなくなるため、貫入力が低
下し、地盤支持力も低下する。発明者らが種々検討した
結果によれば鋼製翼10は、鋼管2の下端部から鋼管2
の外径dに相当する高さ(0〜1.0d)までの領域内
に設けることが望ましい。
【0020】また、鋼製翼10の傾斜角度(ピッチ)、
換言すれば鋼製板10aの鋼管2への取付部の最下部か
ら最上部までの高さ(段差)は、鋼管杭1を埋設する地
盤の状態、鋼管2の外径d、鋼製板10a,10bの数
などによって異なるが、一般に、0.1〜0.5d(但
し、dは鋼管2の外径)程度であればよい。
換言すれば鋼製板10aの鋼管2への取付部の最下部か
ら最上部までの高さ(段差)は、鋼管杭1を埋設する地
盤の状態、鋼管2の外径d、鋼製板10a,10bの数
などによって異なるが、一般に、0.1〜0.5d(但
し、dは鋼管2の外径)程度であればよい。
【0021】上記のように構成した鋼管杭1は、図16
に示すように、施工装置であるベースマシン30に搭載
したオーガー31に取付けられ、オーガー31により回
転されて鋼製翼10のねじ作用により地盤中にねじ込ま
れ、埋設される。
に示すように、施工装置であるベースマシン30に搭載
したオーガー31に取付けられ、オーガー31により回
転されて鋼製翼10のねじ作用により地盤中にねじ込ま
れ、埋設される。
【0022】本実施形態に係る鋼管杭1は、鋼製翼10
が鋼管2の外周面から大きく突出しているため、地中へ
のねじ込み施工時においては、鋼製翼10は地盤へ食い
込んで鋼管杭1をねじ込む機能と、鋼管杭1の下方の土
砂を鋼管2の側方へ誘導し、かつこれを圧縮する機能を
有する。また、施工後において、上載構造物等による鉛
直荷重を支持する杭として機能するときは、鋼製翼10
の鋼管2の外周から突出した部分の全面積が支持体とし
て機能する。
が鋼管2の外周面から大きく突出しているため、地中へ
のねじ込み施工時においては、鋼製翼10は地盤へ食い
込んで鋼管杭1をねじ込む機能と、鋼管杭1の下方の土
砂を鋼管2の側方へ誘導し、かつこれを圧縮する機能を
有する。また、施工後において、上載構造物等による鉛
直荷重を支持する杭として機能するときは、鋼製翼10
の鋼管2の外周から突出した部分の全面積が支持体とし
て機能する。
【0023】実施形態2 実施形態1では、ドーナツ状鋼板を複数等分して内角の
和が360°の製板10a,10bにより鋼製翼10を
構成した場合を示したが、本実施形態においては、鋼製
板10a,10bの内角の和を360°より小さく、又
は360°より大きく形成したものである。図4は鋼製
板10a,10bの内角の和を360°より小さくした
もので、鋼製板10aと10bとの間には、図5に示す
ようにすき間11が生じる。また、図6は鋼製板10
a,10b,10cの内角の和を360°より大きくし
たもので、各鋼製板10a〜10cとの間には、図7に
示すように重なり12が生じる。
和が360°の製板10a,10bにより鋼製翼10を
構成した場合を示したが、本実施形態においては、鋼製
板10a,10bの内角の和を360°より小さく、又
は360°より大きく形成したものである。図4は鋼製
板10a,10bの内角の和を360°より小さくした
もので、鋼製板10aと10bとの間には、図5に示す
ようにすき間11が生じる。また、図6は鋼製板10
a,10b,10cの内角の和を360°より大きくし
たもので、各鋼製板10a〜10cとの間には、図7に
示すように重なり12が生じる。
【0024】発明者らが行った現場試験や数値解析など
による検討結果によれば、各鋼製板10a,10b,…
の内角の和を315°以上とすることにより、施工に際
して玉石による鋼製翼10の終始端間の詰りを防止でき
ると共に、一巻の鋼製翼(鋼製板の内角の和が360
°)の場合とほぼ同程度の推進力を得ることができ、ま
た、内角の和を540°以下にすることにより、鋼管杭
1を下方に押込むより大きい推進力が得られるため、空
回りを生じ易い地盤でもスムーズに貫入できることがわ
かった。このようなことから、鋼製翼10を構成する鋼
製板10a,10b,…の内角の和は、315°〜54
0°の範囲内とするのがよい。
による検討結果によれば、各鋼製板10a,10b,…
の内角の和を315°以上とすることにより、施工に際
して玉石による鋼製翼10の終始端間の詰りを防止でき
ると共に、一巻の鋼製翼(鋼製板の内角の和が360
°)の場合とほぼ同程度の推進力を得ることができ、ま
た、内角の和を540°以下にすることにより、鋼管杭
1を下方に押込むより大きい推進力が得られるため、空
回りを生じ易い地盤でもスムーズに貫入できることがわ
かった。このようなことから、鋼製翼10を構成する鋼
製板10a,10b,…の内角の和は、315°〜54
0°の範囲内とするのがよい。
【0025】この場合、鋼製翼10を構成する鋼製板1
0a,10b,…の内角をすべて等しくする必要はな
く、若干異ってもよい。また、すき間11又は重なり1
2を等しい大きさとし、あるいは1か所に集中する必要
はなく、隣接する鋼製板10a,10b,…の間に適宜
設けてもよい。
0a,10b,…の内角をすべて等しくする必要はな
く、若干異ってもよい。また、すき間11又は重なり1
2を等しい大きさとし、あるいは1か所に集中する必要
はなく、隣接する鋼製板10a,10b,…の間に適宜
設けてもよい。
【0026】実施形態3 図8は本発明の実施形態3の斜視図、図9はその縦断面
図である。なお、実施形態1と同じ部分にはこれと同じ
部号を付し、説明を省略する。本実施形態は鋼管杭1を
構成する鋼管2の先端部に、鋼管2の肉厚より厚い鋼管
からなる増強鋼管5を溶接により接合し、この補強鋼管
5の外周面に鋼製板210a,10bからなる鋼製翼1
0を取付けたものである。なお、肉厚の厚い増強鋼管5
に代えて、鋼管2より材料強度の高い増強鋼管を用いて
もよい。この場合、鋼管2に増強鋼管5を接合したのち
鋼製翼10を取付けてもよく、あるいは、鋼製翼10を
取付けた増強鋼管5を鋼管2に接合してもよい。
図である。なお、実施形態1と同じ部分にはこれと同じ
部号を付し、説明を省略する。本実施形態は鋼管杭1を
構成する鋼管2の先端部に、鋼管2の肉厚より厚い鋼管
からなる増強鋼管5を溶接により接合し、この補強鋼管
5の外周面に鋼製板210a,10bからなる鋼製翼1
0を取付けたものである。なお、肉厚の厚い増強鋼管5
に代えて、鋼管2より材料強度の高い増強鋼管を用いて
もよい。この場合、鋼管2に増強鋼管5を接合したのち
鋼製翼10を取付けてもよく、あるいは、鋼製翼10を
取付けた増強鋼管5を鋼管2に接合してもよい。
【0027】ところで、鋼製翼10によって大きな地盤
反力を受けるためには、鋼製翼10は高い剛性が要求さ
れる。例えば、鋼管2の外径が500mm、鋼製翼10
の外径が1000mmの場合、鋼製翼10には、地盤反
力により大きな曲げモーメントが発生するため、設計
上、厚さ40mm程度の鋼板を用いることが要求され、
この曲げモーメントは鋼管2に伝達されて大きな曲げ応
力が生ずることになる。
反力を受けるためには、鋼製翼10は高い剛性が要求さ
れる。例えば、鋼管2の外径が500mm、鋼製翼10
の外径が1000mmの場合、鋼製翼10には、地盤反
力により大きな曲げモーメントが発生するため、設計
上、厚さ40mm程度の鋼板を用いることが要求され、
この曲げモーメントは鋼管2に伝達されて大きな曲げ応
力が生ずることになる。
【0028】本実施形態においては、鋼管杭1の曲げ応
力の影響がある部分について、鋼管2の肉厚より厚い肉
厚の増強鋼管5又は鋼管2より強度の高い増強鋼管を使
用することにより、曲げ応力の影響がある部分に関して
発生応力を許容応力内に収めることができるので、鋼管
2には大きな曲げ応力は生じない。
力の影響がある部分について、鋼管2の肉厚より厚い肉
厚の増強鋼管5又は鋼管2より強度の高い増強鋼管を使
用することにより、曲げ応力の影響がある部分に関して
発生応力を許容応力内に収めることができるので、鋼管
2には大きな曲げ応力は生じない。
【0029】増強鋼管5の板厚及びその高さH1 は、想
定される地盤反力を考慮して、数値解析により決定する
ことになる。例えば、鋼管2の直径が500mm、鋼製
翼10の直径が1000mmで、500tの鉛直荷重が
作用した場合、通常の鋼管では、軸力のみが作用する部
分では14mmの肉厚で降伏応力(2400kgf/c
m2 )内に収まるところを、軸力と曲げモーメントの両
者が作用する部分の応力を許容応力内に収めるために
は、20mm程度の肉厚の鋼管を必要とする。このた
め、鋼管2の肉厚を厚くして鋼製翼10を直接鋼管2に
取付ける方法では、不経済となってしまう。
定される地盤反力を考慮して、数値解析により決定する
ことになる。例えば、鋼管2の直径が500mm、鋼製
翼10の直径が1000mmで、500tの鉛直荷重が
作用した場合、通常の鋼管では、軸力のみが作用する部
分では14mmの肉厚で降伏応力(2400kgf/c
m2 )内に収まるところを、軸力と曲げモーメントの両
者が作用する部分の応力を許容応力内に収めるために
は、20mm程度の肉厚の鋼管を必要とする。このた
め、鋼管2の肉厚を厚くして鋼製翼10を直接鋼管2に
取付ける方法では、不経済となってしまう。
【0030】そこで、曲げモーメントが作用する部分に
鋼管2より肉厚の厚い増強度鋼管5又は鋼管2より強度
の高い増強鋼管を用いれば、鋼管2の肉厚を厚くする必
要がないので経済的であり、その上曲げモーメントにも
十分対応できることになる。また、増強鋼管5は鋼管2
に溶接により接合するだけなので、作用荷重に対応して
各種サイズのものを用いることができる。
鋼管2より肉厚の厚い増強度鋼管5又は鋼管2より強度
の高い増強鋼管を用いれば、鋼管2の肉厚を厚くする必
要がないので経済的であり、その上曲げモーメントにも
十分対応できることになる。また、増強鋼管5は鋼管2
に溶接により接合するだけなので、作用荷重に対応して
各種サイズのものを用いることができる。
【0031】実施形態4 本実施形態は、鋼管杭1の下端部又はその近傍に、円板
状又はドーナツ状の鋼製底板6又は7を取付けたもので
ある。すなわち、図10(a)は鋼管2の先端部に円板
状の鋼製底板6を溶接により接合したものであり、図1
0(b)は鋼管2の先端部にドーナツ状の鋼製底板7を
溶接により接合したものである。また、図10(c)は
鋼管2の先端部近傍の内側に円板状の鋼製底板6を溶接
により接合し、図10(d)は同様にしてドーナツ状の
鋼製底板7を接合したものである。なお、鋼製底板6,
7は増強鋼管5の下端部又はその近傍に取付けてもよ
い。また、鋼製翼10に対応した位置に鋼製底板6又は
7を接合すれば、鋼製翼10の取付部の補強効果も得ら
れる。
状又はドーナツ状の鋼製底板6又は7を取付けたもので
ある。すなわち、図10(a)は鋼管2の先端部に円板
状の鋼製底板6を溶接により接合したものであり、図1
0(b)は鋼管2の先端部にドーナツ状の鋼製底板7を
溶接により接合したものである。また、図10(c)は
鋼管2の先端部近傍の内側に円板状の鋼製底板6を溶接
により接合し、図10(d)は同様にしてドーナツ状の
鋼製底板7を接合したものである。なお、鋼製底板6,
7は増強鋼管5の下端部又はその近傍に取付けてもよ
い。また、鋼製翼10に対応した位置に鋼製底板6又は
7を接合すれば、鋼製翼10の取付部の補強効果も得ら
れる。
【0032】上記のように構成した本実施形態に係る鋼
管杭1は、先端開口部の全部又は一部が鋼製底板6,7
で閉塞され、鋼製翼10は鋼管2の外周面から大きく突
出しているため、地中へのねじ込み施工時においては、
鋼製翼10は、その下方の地盤へ食い込んで鋼管杭1を
ねじ込む機能と、鋼管杭1の下方の土砂を鋼管2の側方
へ誘導し、かつこれを圧縮する機能とを有する。
管杭1は、先端開口部の全部又は一部が鋼製底板6,7
で閉塞され、鋼製翼10は鋼管2の外周面から大きく突
出しているため、地中へのねじ込み施工時においては、
鋼製翼10は、その下方の地盤へ食い込んで鋼管杭1を
ねじ込む機能と、鋼管杭1の下方の土砂を鋼管2の側方
へ誘導し、かつこれを圧縮する機能とを有する。
【0033】また、施工後において、上載構造物等によ
る鉛直荷重を支持する杭として機能するときは、鋼管2
の下端開口部の全部又は一部を閉塞する鋼製底板6,7
と、鋼製翼10の鋼管2の外周から突出した部分とを合
わせた全面積が支持体として機能する。
る鉛直荷重を支持する杭として機能するときは、鋼管2
の下端開口部の全部又は一部を閉塞する鋼製底板6,7
と、鋼製翼10の鋼管2の外周から突出した部分とを合
わせた全面積が支持体として機能する。
【0034】このように、鋼製翼10は、鋼管2の外周
に突出して地盤へ食い込む機能と、支持体としての機能
との両機能を備えている。先端部を閉塞した鋼管杭の地
盤支持力は、閉塞面積に比例することが知られており、
例えば、鋼管2の下端開口部を全部閉塞した場合は、鋼
製翼10の外径を鋼管2の外径の2倍にすると、鋼製翼
の面積は、これがない場合の4倍の面積となり、非常に
大きな地盤支持力が得られる。なお、本実施形態におい
ては、円板状の鋼製底板6を取付けた鋼管杭1は、地盤
が比較的柔らかい場所に用いるとよく、ドーナツ状の鋼
製底板7を取付けた鋼管杭は、非常に固い地盤に用いれ
ば、ねじ込み埋設中に土砂を鋼管2内に取込むので貫入
し易い。
に突出して地盤へ食い込む機能と、支持体としての機能
との両機能を備えている。先端部を閉塞した鋼管杭の地
盤支持力は、閉塞面積に比例することが知られており、
例えば、鋼管2の下端開口部を全部閉塞した場合は、鋼
製翼10の外径を鋼管2の外径の2倍にすると、鋼製翼
の面積は、これがない場合の4倍の面積となり、非常に
大きな地盤支持力が得られる。なお、本実施形態におい
ては、円板状の鋼製底板6を取付けた鋼管杭1は、地盤
が比較的柔らかい場所に用いるとよく、ドーナツ状の鋼
製底板7を取付けた鋼管杭は、非常に固い地盤に用いれ
ば、ねじ込み埋設中に土砂を鋼管2内に取込むので貫入
し易い。
【0035】上記の各実施形態では、図6の場合を除
き、鋼製翼10を2枚の鋼製板10a,10bで構成し
た場合を示したが、鋼製翼10を構成する鋼製板は2枚
以上であればよく、好ましくは2枚〜4枚程度がよい。
き、鋼製翼10を2枚の鋼製板10a,10bで構成し
た場合を示したが、鋼製翼10を構成する鋼製板は2枚
以上であればよく、好ましくは2枚〜4枚程度がよい。
【0036】実施形態5 図11は本実施形態5の説明図である。本実施形態は、
鋼管杭1を地盤中に打設するにあたり、打止め直前又は
打止め後に鋼管杭1内に固化材注入管13を挿入し、鋼
管杭2の先端部又は鋼製翼10の近傍から、地盤内の鋼
管2(又は補強鋼管5)の下部及び鋼製翼10の周囲
に、例えば、セメントミルク、セメントモルタル、液状
樹脂の如き固化材14を注入し、鋼管杭1と一体化した
ものである。これにより、鋼管杭1の埋設時に鋼製翼1
0によってかき乱された地盤が強化され、大きな支持力
を得ることができる。
鋼管杭1を地盤中に打設するにあたり、打止め直前又は
打止め後に鋼管杭1内に固化材注入管13を挿入し、鋼
管杭2の先端部又は鋼製翼10の近傍から、地盤内の鋼
管2(又は補強鋼管5)の下部及び鋼製翼10の周囲
に、例えば、セメントミルク、セメントモルタル、液状
樹脂の如き固化材14を注入し、鋼管杭1と一体化した
ものである。これにより、鋼管杭1の埋設時に鋼製翼1
0によってかき乱された地盤が強化され、大きな支持力
を得ることができる。
【0037】
【実施例】次に、実施形態3の図8に示す鋼管杭1を例
にとり、図12により本発明の実施例を説明する。鋼管
杭1を構成する鋼管2は、長さ25m、外径500m
m、肉厚9mmで、材質は40キロ鋼である。また、増
強鋼管5は、長さ500mm、外径500mm、肉厚2
0mmで、材質は50キロ鋼であった。鋼製翼10の外
径は1000mm、肉厚は40mmであり2枚の鋼製板
10a,10bによって構成され、玉石による詰まりを
防止するためその内角の和を330°とした。なお、鋼
製板0aと10bとの段差は125mmであった。
にとり、図12により本発明の実施例を説明する。鋼管
杭1を構成する鋼管2は、長さ25m、外径500m
m、肉厚9mmで、材質は40キロ鋼である。また、増
強鋼管5は、長さ500mm、外径500mm、肉厚2
0mmで、材質は50キロ鋼であった。鋼製翼10の外
径は1000mm、肉厚は40mmであり2枚の鋼製板
10a,10bによって構成され、玉石による詰まりを
防止するためその内角の和を330°とした。なお、鋼
製板0aと10bとの段差は125mmであった。
【0038】また、試験場所の地盤は、地表から深さ2
3mまでは最大20cmの玉石を所々に含む平均N値5
の粘性土層、23m以深はN値50以上の砂礫層であっ
た。そして、図16に示すベースマシン30に搭載した
オーガー31により鋼管杭1の杭頭に回転力を伝達して
施工したところ、鋼管杭1をスムーズにかつ短時間で地
盤中に埋設することができた。また、埋込み施工後逆回
転をして鋼管杭1を地盤から引抜いて鋼製翼10を調査
したが、玉石の詰りはなかった。なお、実施形態4で説
明したように、鋼管杭1の先端部又はその近傍に鋼製底
板6又は7を取付けた場合でも、土砂を全く地表に排出
することなく埋設することができた。
3mまでは最大20cmの玉石を所々に含む平均N値5
の粘性土層、23m以深はN値50以上の砂礫層であっ
た。そして、図16に示すベースマシン30に搭載した
オーガー31により鋼管杭1の杭頭に回転力を伝達して
施工したところ、鋼管杭1をスムーズにかつ短時間で地
盤中に埋設することができた。また、埋込み施工後逆回
転をして鋼管杭1を地盤から引抜いて鋼製翼10を調査
したが、玉石の詰りはなかった。なお、実施形態4で説
明したように、鋼管杭1の先端部又はその近傍に鋼製底
板6又は7を取付けた場合でも、土砂を全く地表に排出
することなく埋設することができた。
【0039】本実施例においては、鋼製翼10を構成す
る鋼製板10a,10bの内角の和を330°としたの
で、鋼製翼10の終始端部の間に玉石が詰まるのを防止
することができた。
る鋼製板10a,10bの内角の和を330°としたの
で、鋼製翼10の終始端部の間に玉石が詰まるのを防止
することができた。
【0040】実施形態6 ところで、鋼管2の外径が大きくなると、前述のように
鋼製翼10の外径も大きくなり、これに伴って鋼製翼1
0を構成する鋼製板10a,10bの厚さも厚くなる。
この結果、例えば、図16に示すようなベースマシン3
0で鋼管杭1を地中にねじ込む際に、鋼製翼10の回転
方向側の端部に地盤による大きな抵抗が加わり、トルク
が弱いと回転不能になって地中に貫入できないことがあ
る。このため、ベースマシン30を大型化しなければな
らないという問題が生じる。本実施形態は、このような
問題を解決するために、図13に示すように、鋼製翼1
0の鋼製板10a,10bのくい込み部(回転方向側の
端部)を鋭角に切除して傾斜面15を設け、これにより
端部に加わる地盤の抵抗を軽減し、地中に貫入し易くし
てトルクの低減をはかったものである。また、図14の
例では、鋼製板10a,10bのくい込み部に、鋼製翼
10の掘削を補助するための掘削刃16を取付けたもの
である。
鋼製翼10の外径も大きくなり、これに伴って鋼製翼1
0を構成する鋼製板10a,10bの厚さも厚くなる。
この結果、例えば、図16に示すようなベースマシン3
0で鋼管杭1を地中にねじ込む際に、鋼製翼10の回転
方向側の端部に地盤による大きな抵抗が加わり、トルク
が弱いと回転不能になって地中に貫入できないことがあ
る。このため、ベースマシン30を大型化しなければな
らないという問題が生じる。本実施形態は、このような
問題を解決するために、図13に示すように、鋼製翼1
0の鋼製板10a,10bのくい込み部(回転方向側の
端部)を鋭角に切除して傾斜面15を設け、これにより
端部に加わる地盤の抵抗を軽減し、地中に貫入し易くし
てトルクの低減をはかったものである。また、図14の
例では、鋼製板10a,10bのくい込み部に、鋼製翼
10の掘削を補助するための掘削刃16を取付けたもの
である。
【0041】実施形態7図15は、本発明の実施形態7
を示すもので、鋼管杭1を地中にねじ込んで埋設する
際、鋼製翼10の鋼製板10a,10bの端部が変形す
るのを防止するため、鋼製板10a,10bのくい込み
部に、補強部材17を取付けたものである。
を示すもので、鋼管杭1を地中にねじ込んで埋設する
際、鋼製翼10の鋼製板10a,10bの端部が変形す
るのを防止するため、鋼製板10a,10bのくい込み
部に、補強部材17を取付けたものである。
【0042】
(1)本発明に係るねじ込み式鋼管杭は、地盤中にねじ
込むための翼を、外径が鋼管の外径の1.5〜2.5倍
で内径が鋼管の内径とほぼ等しいドーナツ状の鋼板を複
数に分割した平板状の鋼製板を、鋼管の先端部近傍の外
周面にほぼ同じ高さ、同じ角度、同じ向きに傾斜して取
付けてなり、かつ、鋼製板の内角の和を315℃〜54
0℃の範囲とした鋼製翼によって構成したので、次のよ
うな効果を得ることができる。
込むための翼を、外径が鋼管の外径の1.5〜2.5倍
で内径が鋼管の内径とほぼ等しいドーナツ状の鋼板を複
数に分割した平板状の鋼製板を、鋼管の先端部近傍の外
周面にほぼ同じ高さ、同じ角度、同じ向きに傾斜して取
付けてなり、かつ、鋼製板の内角の和を315℃〜54
0℃の範囲とした鋼製翼によって構成したので、次のよ
うな効果を得ることができる。
【0043】(a)平板の鋼製板により鋼製翼を構成し
たので、鋼製翼の制作が容易かつ安価であり、また、鋼
管に取付ける手間と費用を低減することができる。 (b)鋼管翼の外径を鋼管の外径の1.5〜2.5倍と
したので、施工に際して地盤中にスムーズにねじ込むこ
とができ、かつ、大きな支持力を得ることができる。
たので、鋼製翼の制作が容易かつ安価であり、また、鋼
管に取付ける手間と費用を低減することができる。 (b)鋼管翼の外径を鋼管の外径の1.5〜2.5倍と
したので、施工に際して地盤中にスムーズにねじ込むこ
とができ、かつ、大きな支持力を得ることができる。
【0044】(c)鋼製翼を構成する複数の鋼製板の内
角の和を315°以上とすることにより鋼製翼の終始端
部間に玉石が詰まることを防止でき、しかもほぼ一巻の
螺旋翼を有する鋼管杭と同程度の推進力を得ることがで
きる。また、鋼製板の内角の和を540℃以下にするこ
とにより、軟弱地盤から固い地盤に移る境界でも十分な
推進力を得ることができる。このように、地盤土質に応
じて鋼製翼の全体長さを変えることができるので、鋼管
杭を各種の地盤土質に対してスムーズに埋設することが
できる。
角の和を315°以上とすることにより鋼製翼の終始端
部間に玉石が詰まることを防止でき、しかもほぼ一巻の
螺旋翼を有する鋼管杭と同程度の推進力を得ることがで
きる。また、鋼製板の内角の和を540℃以下にするこ
とにより、軟弱地盤から固い地盤に移る境界でも十分な
推進力を得ることができる。このように、地盤土質に応
じて鋼製翼の全体長さを変えることができるので、鋼管
杭を各種の地盤土質に対してスムーズに埋設することが
できる。
【0045】(2)上記(1)のねじ込み式鋼管杭にお
いて、鋼製翼を取付ける部分を、その上部の鋼管の肉厚
より厚い肉厚の増強鋼管又は鋼管より材料強度の高い増
強鋼管で構成したので、鋼製翼から大きな曲げモーメン
トが伝達されても増強鋼管の応力度を許容値以内に抑え
ることができる。
いて、鋼製翼を取付ける部分を、その上部の鋼管の肉厚
より厚い肉厚の増強鋼管又は鋼管より材料強度の高い増
強鋼管で構成したので、鋼製翼から大きな曲げモーメン
トが伝達されても増強鋼管の応力度を許容値以内に抑え
ることができる。
【0046】(3)上記(1)又は(2)のねじ込み式
鋼管杭において、鋼管杭を構成する鋼管若しくは増強鋼
管の先端部又はその近傍の内側に、鋼管若しくは増強鋼
管の外径又は内径とほぼ等しい外径の円板状又はドーナ
ツ状の鋼製底板を取付けたので、より大きな支持力を得
ることができる。
鋼管杭において、鋼管杭を構成する鋼管若しくは増強鋼
管の先端部又はその近傍の内側に、鋼管若しくは増強鋼
管の外径又は内径とほぼ等しい外径の円板状又はドーナ
ツ状の鋼製底板を取付けたので、より大きな支持力を得
ることができる。
【0047】(4)上記(1),(2)又は(3)のね
じ込み式鋼管杭において、鋼管杭打設の打止め直前又は
打止め後に、鋼管杭の先端部又はその近傍から地盤中に
固化材を注入し、鋼管杭と一体化するようにしたので、
より大きな支持力を得ることができる。
じ込み式鋼管杭において、鋼管杭打設の打止め直前又は
打止め後に、鋼管杭の先端部又はその近傍から地盤中に
固化材を注入し、鋼管杭と一体化するようにしたので、
より大きな支持力を得ることができる。
【図1】本発明の実施形態1の斜視図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1の鋼製板の説明図である。
【図4】本発明の実施形態2の斜視図である。
【図5】図4の底面図である。
【図6】実施形態2の他の例の斜視図である。
【図7】図6の底面図である。
【図8】本発明の実施形態3の斜視図である。
【図9】図8の縦断面図である。
【図10】本発明の実施形態4の諸例を示す模式図であ
る。
る。
【図11】本発明の実施形態5の説明図である。
【図12】本発明の実施例の説明図である。
【図13】本発明の実施形態6の斜視図である。
【図14】実施形態6の他の例の斜視図である。
【図15】本発明の実施形態7の斜視図である。
【図16】本発明のねじ込み式鋼管杭の施工例を示す斜
視図である。
視図である。
1 ねじ込み式鋼管杭(鋼管杭) 2 鋼管 5 増強鋼管 6 円板状の鋼製底板 7 ドーナツ状の鋼製底板 10 鋼製翼 10a〜10c 鋼製板 14 固化材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 正宏 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 鋼管に取付けた翼を利用してねじ込みに
より地盤中に埋設するねじ込み式鋼管杭において、 前記翼を、外径が前記鋼管の外径の1.5〜2.5倍で
内径が鋼管の内径とほぼ等しいドーナツ状の鋼板を複数
に分割した平板状の鋼製板を、前記鋼管の先端部近傍の
外周面にほぼ同じ高さ、同じ角度、同じ向きに傾斜して
取付けてなり、かつ、前記鋼製板の内角の和を315℃
〜540℃の範囲とした鋼製翼によって構成したことを
特徴とするねじ込み式鋼管杭。 - 【請求項2】 鋼製翼を取付ける部分を、その上部の鋼
管の肉厚より厚い肉厚の増強鋼管又は前記鋼管より材料
強度の高い増強鋼管で構成したことを特徴とする請求項
1記載のねじ込み式鋼管杭。 - 【請求項3】 鋼管杭を構成する鋼管若しくは増強鋼管
の先端部又はその近傍の内側に、前記鋼管若しくは増強
鋼管の外径又は内径とほぼ等しい外径の円板状又はドー
ナツ状の鋼製底板を取付けたことを特徴とする請求項1
又は2記載のねじ込み式鋼管杭。 - 【請求項4】 鋼管杭打設の打止め直前又は打止め後
に、前記鋼管杭の先端部又はその近傍から地盤中に固化
材を注入して前記鋼管杭と一体に構成したことを特徴と
する請求項1,2又は3記載のねじ込み式鋼管杭。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19808197A JPH1136295A (ja) | 1997-07-24 | 1997-07-24 | ねじ込み式鋼管杭 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19808197A JPH1136295A (ja) | 1997-07-24 | 1997-07-24 | ねじ込み式鋼管杭 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1136295A true JPH1136295A (ja) | 1999-02-09 |
Family
ID=16385205
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19808197A Pending JPH1136295A (ja) | 1997-07-24 | 1997-07-24 | ねじ込み式鋼管杭 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1136295A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003082658A (ja) * | 2001-09-12 | 2003-03-19 | Asahi Kasei Corp | 部分築造ソイルセメント合成杭 |
| JP6014288B1 (ja) * | 2015-04-07 | 2016-10-25 | 隆夫 中野 | 先端翼付き鋼管杭の回転工法 |
| EP3141854B1 (en) * | 2015-06-05 | 2019-07-17 | Kenki Co., Ltd. | Drier apparatus |
| JP2022069756A (ja) * | 2020-10-26 | 2022-05-12 | 株式会社Tjプラン | 鋼管杭 |
| JP7745319B1 (ja) * | 2025-06-03 | 2025-09-29 | 雅久 樋口 | 鋼管杭先端部材 |
-
1997
- 1997-07-24 JP JP19808197A patent/JPH1136295A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003082658A (ja) * | 2001-09-12 | 2003-03-19 | Asahi Kasei Corp | 部分築造ソイルセメント合成杭 |
| JP6014288B1 (ja) * | 2015-04-07 | 2016-10-25 | 隆夫 中野 | 先端翼付き鋼管杭の回転工法 |
| EP3141854B1 (en) * | 2015-06-05 | 2019-07-17 | Kenki Co., Ltd. | Drier apparatus |
| JP2022069756A (ja) * | 2020-10-26 | 2022-05-12 | 株式会社Tjプラン | 鋼管杭 |
| JP7745319B1 (ja) * | 2025-06-03 | 2025-09-29 | 雅久 樋口 | 鋼管杭先端部材 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP5520347B2 (ja) | 杭の中掘工法 | |
| KR940004906B1 (ko) | 강관말뚝, 그의 제조방법 및 말뚝박는 방법 | |
| JP2003184078A (ja) | 場所打ち杭及びその施工方法 | |
| JPH11140869A (ja) | 翼付きねじ込み式鋼管杭 | |
| JP3123472B2 (ja) | ねじ込み式鋼管杭 | |
| JPH1136295A (ja) | ねじ込み式鋼管杭 | |
| JP2001214440A (ja) | ねじ込み式鋼管杭及びその施工方法 | |
| JP4085492B2 (ja) | 翼付きねじ込み杭 | |
| JP2001288741A (ja) | ねじ込み式鋼管杭及びその施工方法 | |
| JP2001348867A (ja) | ねじ込み式鋼管杭及びその施工方法 | |
| JP2000144728A (ja) | ねじ込み杭の施工方法及びこれに使用するねじ込み杭 | |
| JP3031245B2 (ja) | ねじ込み式鋼管杭 | |
| JP2004190313A (ja) | 翼付き鋼管杭 | |
| JP5499335B2 (ja) | 鋼管杭およびその鋼管杭を用いた支持構造と施工方法 | |
| JP4853132B2 (ja) | 基礎杭の施工方法 | |
| JP4129836B2 (ja) | 基礎杭の構築方法、螺旋翼付きの既製杭 | |
| JP4524955B2 (ja) | 杭先端部の補強構造及び杭の施工方法 | |
| JPH1037182A (ja) | ねじ込み式鋼管杭 | |
| JP3031247B2 (ja) | ねじ込み式鋼管杭 | |
| JPH11140870A (ja) | 翼付きねじ込み式鋼管杭 | |
| JPH1121885A (ja) | ねじ込み式鋼管杭 | |
| JPH11140871A (ja) | 翼付きねじ込み式鋼管杭 | |
| JP2001123443A (ja) | ねじ込み式鋼管杭及びその施工方法 | |
| JPH11172669A (ja) | ねじ込み式鋼管杭 | |
| JP2002348863A (ja) | ねじ込み杭及びねじ込み杭の施工方法 |