JPH1137825A - 投げ込み式水位計 - Google Patents

投げ込み式水位計

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JPH1137825A
JPH1137825A JP19398897A JP19398897A JPH1137825A JP H1137825 A JPH1137825 A JP H1137825A JP 19398897 A JP19398897 A JP 19398897A JP 19398897 A JP19398897 A JP 19398897A JP H1137825 A JPH1137825 A JP H1137825A
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JP
Japan
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pressure
signal
water level
temperature
atmospheric pressure
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Application number
JP19398897A
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English (en)
Inventor
Minoru Yamazaki
実 山▲崎▼
Chikashi Oyama
近 大山
Isamu Izumida
勇 泉田
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JFE Advantech Co Ltd
Original Assignee
Kawatetsu Advantech Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 投げ込み式水位計において、中継器を水没す
る箇所に配置可能とすること。 【解決手段】 水中に投入される圧力検出器21は、密
閉室27aを備える、密閉室27a内外の差圧を検出す
る差圧センサ31を設ける。密閉室27a内に温度セン
サ39を設ける。中継器22は密閉された防水構造と
し、差圧センサ31の出力する圧力信号の密閉室27a
内の温度変化に起因する誤差を、温度検知手段の出力す
る温度信号を利用して補正する第1の誤差補正手段を設
ける。変換器は、圧力信号の大気圧変動に起因する誤差
を補正して水位に対応する圧力信号を得る第2の誤差補
正手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上下水道施設の水
路、河川等の水位を水圧を検出することにより計測する
投げ込み式水位計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14に示すように、この種の投げ込み
式水位計は圧力検出器1、中継器2及び変換器3を備え
ている。
【0003】上記圧力検出器1は、水中5に投入して水
圧を検出するものであり、ケース6に設けた圧力導入口
6aと対向して、ベローズ7、ばね8、可動子9及びコ
イル10を備える差動トランス型の差圧センサ12を設
けている。この差圧センサ12は、ベローズ7の外側
(ケース6の外部)と内側(ケース6の内部)に作用す
る圧力の差に応じてばね8の付勢力に抗して移動子9が
移動し、この移動により生じるコイル10の出力信号変
化からベローズ7内外の圧力差を検出することができ
る。
【0004】圧力検出器1は、差圧センサ12の出力信
号を送信するための信号線13a,13bと、可撓性を
有する管部材からなる大気圧導入パイプ14とを備える
1本の中空ケーブル15を介して中継器2に接続されて
いる。
【0005】上記大気圧導入パイプ14は、一端が圧力
検出器1のケース6内で開口し、他端が中継器2のケー
ス17内で開口している。また、中継器2のケース17
には大気導入口18が設けられている。そのため、圧力
検出器1のケース6の内部には、大気圧導入口18、中
継器2のケース17の内部及び大気圧導入パイプ14を
介して大気圧が導入される。
【0006】上記差圧センサ12の信号線13a,13
bは、中継器2のケース17内の基板19に接続されて
おり、この基板19に設けた回路(図示せず)は差圧セ
ンサ12の出力信号に応じた電流を出力する。また、基
板19は信号線21a,21bを備えるケーブル22に
より、ゼロスパン調整等の所定の信号補正を行う変換器
3に接続されている。変換器3は、測定した水圧を表示
する計器等の表示装置(図示せず。)に接続されてい
る。
【0007】上記従来の投げ込み式水位計において、圧
力検出器1のケース6の内部に大気圧を導入しているの
は、大気圧の変動が水位計測に及ぼす影響を補正するた
めである。すなちわ、図15に示すように、水面5aに
大気圧Paが作用しているため、差圧センサ12のベロ
ーズ7の外側には、この大気圧Paと水位Hに対応する
水圧Pの和が作用する。一方、圧力検出器1のケース6
の内部には、大気圧導入パイプ14を介して大気圧が導
入されているため、差圧センサ12のベローズ7の内側
には、大気圧Paが作用する。よって、差圧センサ12
が検出する圧力差Psは下記の式(1)に示すように水
位Hに対応する圧力に等しい。
【0008】
【数1】
【0009】このように従来のこの種の投げ込み式水位
計では、一端が中継器2の大気圧導入口18を介して大
気に開口し、他端が圧力検出器1のケース6内で開口す
る大気圧導入パイプ14を設けることにより、水位に対
応する水圧を計測するようにしていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の投
げ込み式水位計では、中継器2のケース17の内部と外
部が大気圧導入口18を介して連通しているため、中継
器2を水没する可能性のある箇所や高湿度の箇所に配置
すると、大気圧導入口18を介してケース17内に水分
が侵入し、基板19に設けた回路が故障等を起こすおそ
れがある。また、上記中継器2のケース17内に侵入し
た水分が大気圧導入パイプ14を介して圧力検出器1内
に流入し、差圧センサ12が故障等を起こすおそれがあ
る。そのため、中継器2は、水中に投入される圧力検出
器1とは離して配置する必要がある。例えば、都市部の
下水道の水路中にマンホールから圧力検出器1を投入し
て水位を測定する場合には、中継器2を圧力検出器1か
ら約200m以上も離れた箇所に配置する必要がある。
圧力検出器1と中継器2は、上記したように大気圧導入
パイプ14を含むケーブル15により接続することにな
るが、大気圧導入パイプ14が長尺であると取り扱い上
不便である。また、ケーブル15上に誤って重量物が載
せられてしまうと、大気圧導入パイプ14に狭窄が生じ
て正確な水位計測が困難となる。
【0011】上記従来の投げ込み式水位計における問題
を解決するため、本願の第1の発明は、圧力検出器のケ
ース内に大気圧を導入せずに水位計測する構成とするこ
とにより、大気圧導入パイプ、中継器の大気圧導入口等
をなくし、中継器を水没する箇所や高湿度の箇所に配置
可能とすることを課題としている。また、本願の第2の
発明は上記中継器そのものをなくすことを課題としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、第1の発明に係る投げ込み式水位計は、水位を測定
する水中に投入され、その内部に密閉室を備える防水構
造のケースと、大気圧と水位に対応する水圧の和の上記
密閉室内の気圧に対する差圧を検出し、圧力信号として
出力する差圧検知手段と、上記密閉室内の温度を検出
し、温度信号として出力する温度検知手段を備える圧力
検出器と、上記圧力信号の上記密閉室内の温度変化に起
因する誤差を、上記温度検知手段の出力する温度信号を
利用して補正する第1の誤差補正手段と、補正後の圧力
信号を出力する手段を備える防水構造の中継器と、上記
圧力信号の大気圧変動に起因する誤差を補正して水位に
対応する圧力信号を得る第2の誤差補正手段と、該圧力
信号に対応する水位を表す水位信号を出力する手段を備
える変換器とを有することを特徴としている。
【0013】第1の発明に係る投げ込み式水位計は、圧
力検出器に温度検知手段を設けると共に、中継器に温度
誤差を補正する第1の誤差補正手段を設け、かつ、変換
器に大気圧変動誤差を補正する第2の誤差検出手段を設
けているため、差圧検知手段により検出される圧力検出
器の密閉室の内外の圧力差から水位に対応する水圧を得
ることができる。すなわち、第1の発明では、圧力検出
器のケース内に大気圧を導入することなく水位計測を行
うことができる。その結果、従来のこの種の装置に必要
であった大気圧導入パイプ、大気圧導入口等をなくすこ
とができ、中継器を密閉された防水構造とすることがで
きる。
【0014】また、第2の発明に係る投げ込み式水位計
は、水位を測定する水中に投入され、その内部に密閉空
間を備える防水構造のケースと、大気圧と水位に対応す
る水圧の和の上記密閉空間の気圧に対する差圧を検出
し、圧力信号として出力する差圧検知手段と、上記密閉
空間内の温度を検出し、温度信号として出力する温度検
知手段を備える圧力検出器と、上記差圧検知手段の出力
する圧力信号の上記密閉空間内の温度変化に起因する誤
差を、上記温度検知手段の出力する温度信号を利用して
補正する第1の誤差補正手段と、補正後の圧力信号を出
力する手段とを備える圧力検出器と、該圧力検出器の出
力する圧力信号の大気圧変動に起因する誤差を補正して
水位に対応する圧力信号を得る第2の誤差補正手段と、
該水位に対応する圧力信号を出力する手段を備える変換
器とを有することを特徴としている。
【0015】上記構成とした第2の発明に係る投げ込み
式水位計では、上記第1の発明と同様に、圧力検出器の
ケースを密閉構造とすることができるため、大気圧導入
パイプ等をなくすことができる。また、第1の誤差補正
手段に加え、第2の誤差補正手段をも圧力検出器内に設
けたため、中継器をなくすことができる。
【0016】なお、上記変換器内に大気圧検知手段を設
け、上記第2の誤差補正手段は該大気圧検知手段の出力
する大気圧信号を利用して、上記圧力信号の大気圧変動
に起因する誤差の補正を行うようにしている。
【0017】あるいは、上記変換器は大気圧を表す大気
圧信号を入力する入力手段を備え、上記第2の誤差補正
手段は入力手段から入力される大気圧信号を利用して、
上記圧力信号の大気圧変動に起因する誤差の補正を行う
ようにしてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、図面に示す本発明の実施形
態について説明する。 (第1実施形態)図1及び図2に示す本発明の第1実施
形態に係る投げ込み式水位計20は、圧力検出器21、
中継器22及び変換器23を備えている。
【0019】圧力検出器21は、図3に示すように、上
部カバー25と受圧部本体26からなり内部に密閉室2
7aを設けたケース27を備えている。これら上部カバ
ー25と受圧部本体26にはそれぞれフランジ部25
a,26aを設けており、これらフランジ部25a,2
6aをボルト28で固定することにより、上部カバー2
5と受圧部本体26を一体に組み付けている。なお、フ
ランジ部25a,26aの間には、Oリング29を縮装
してフランジ部25a,26a間の隙間をシールしてい
る。
【0020】上記受圧部本体26の下端部には、圧力導
入口26bを設けた大径円筒状部26cを設け、この大
径円筒状部26cの上壁部26dの上端外周に上記フラ
ンジ部26aを設けている。また、大径円筒状部26c
の上壁部26dには、上記圧力導入口26bと対向して
連通孔26eを設けている。さらに、上記上壁部26d
の大径円筒状部26cと反対側(図において上方側)に
は、小径円筒状部26fを設けている。
【0021】この受圧部本体26には、差圧検知手段を
構成する差動トランス型の差圧センサを取り付けてい
る。この差圧センサ31は、ベローズ32、ばね33、
コイル34、移動子35を備えている。上記ベローズ3
2はその開口端が上記連通孔26eの周囲を取り囲むよ
うに、上壁部26dの下面側に密着固定している。一
方、図において下端に位置するベローズ32の閉鎖端か
ら棒状の移動子35が突設しており、移動子35の先端
は連通孔26eを介して上記小径円筒状部26f内に突
出している。小径円筒状部26fの内周面には、コイル
34を固定しており、上記移動子35の先端部分はコイ
ル34の内部に位置している。このコイル34には圧力
信号線37a,37bが接続してある。
【0022】上記差動トランス型の差圧センサ31で
は、密閉室27aの内側(ベローズ32の底部より上
側)の圧力と、密閉室27aの外側(図においてベロー
ズ32の底部より下側)の圧力の差により、ベローズ3
2が伸縮し、移動子35が上下動する。すなわち、密閉
室27aの内側の圧力が密閉室27aの外側の圧力より
も高いと、移動子35が図において下方に移動し、密閉
室27aの内側の圧力が密閉室27aの外側の圧力より
も低いと、移動子35が図において上方移動する。そし
て、この移動子35の上下移動に応じて、コイル34か
ら出力される電気信号が変化し、密閉室27aの内側と
外側の差圧に対応した電気信号(圧力信号)が出力され
る。
【0023】なお、受圧部本体26の先端部を保護する
ための着脱可能な保護枠38を設けている。この保護枠
38は、受圧部本体26の先端の周囲を取り囲む円環部
材38aと、この円環部材38aとフランジ部26aを
連結する支持部材38bとを備えている。
【0024】上部カバー25の内側面には、温度検知手
段を構成する温度センサ39を固定している。この温度
センサ39は密閉室27a内の空気の温度を示す信号
(温度信号)を出力する。なお、図において37cは温
度センサ39からの出力信号を送信する温度信号線であ
る。
【0025】上部カバー25の図において上端には挿通
孔25bを設けており、この挿通孔25bを介して、圧
力検出器21と中継器22を接続するためのケーブル4
2の一端が密閉室27aに挿入されている。このケーブ
ル42は、2本の圧力信号線43a,43bと1本の温
度信号線43cを備えている。挿通孔25bには雌ねじ
部25cを設けており、この雌ねじ部25cにはケーブ
ル42を挿通した締付金具44を螺合しており、挿通孔
25bの底部と締付金具44の間には、ケーブル42に
挿通したケーブルパッキン46及びパッキン押さえ47
を配置している。よって、上記締付金具44を締め付け
ることにより、パッキン押さえ47を介してケーブルパ
ッキン46を圧縮し、ケーブル42の外装42aと挿通
孔25bの隙間をシールしている。また、ケーブル42
の端部では、外装42aから圧力信号線43a,43b
及び温度信号線43cを突出させており、この部分には
ケーブル密閉金具48を装着すると共に、接着シール材
を流し込み、ケーブル42の外装42a内を介して密閉
室27aと中継器22との間で空気が移動する。
【0026】図4に示すように、上記ケーブル42に含
まれる圧力信号線43a,43bと温度信号線43c
は、プリント基板49を介して、差圧センサ31側の2
本の圧力信号線37a,37bと温度センサ39側の温
度信号線37cに接続している。具体的には、ケーブル
42の圧力信号線43a,43bと温度信号線43cの
先端に、圧着接続ピン51を圧着しており、この圧着接
続ピン51をプリント基板49に設けたスルーホール
(図示せず)の上端側にはんだ付けにより接続してい
る。一方、プリント基板49のスルーホールの下端側に
差圧センサ31の圧力信号線37a,37bと温度セン
サ39の温度信号線37cがはんだ付けにより接続され
ている。
【0027】上記プリント基板49の上面側をシリコン
チューブ52で覆い、かつ、シリコンチューブ52内に
は接着シール材53を流し込んで、ケーブル42に含ま
れる圧力信号線43a,43b及び温度信号線43cを
介して圧力検出器21の密閉室27aと中継器22との
間で空気が移動しないようにシールしている。
【0028】図1及び図5に示す中継器22は、円筒状
の本体54と、円板状の蓋部材55とを備えている。本
体54は、図5(A)において下端側を閉鎖端、上端側
を開放端とすると共に、上下両端にフランジ部54a,
54bを設けている。上端側のフランジ部54aと蓋部
材55をボルト57により固定している。フランジ部5
4aと蓋部材55の間にはOリング58を縮装してお
り、これによって中継器22の内部22aをシールして
いる。
【0029】上記本体54の周壁部54cには、一対の
ケーブル接続部54d,54dを設けている。一方のケ
ーブル接続部54dは上記圧力検出器21からのケーブ
ル42を接続するためのものであり、他方のケーブル接
続部54dは中継器22と変換器23を接続するケーブ
ル69を接続するためのものである。図5(B)に示す
ように、ケーブル接続部54dには雌ねじ部54eを設
けており、この雌ねじ部54eにはケーブル42,69
を挿通した締付金具59を螺合しており、ケーブル接続
部54dの底部と締付金具59の間には、ケーブル4
2,69に挿通したケーブルパッキン61及びパッキン
押さえ62を配置している。上記締付金具59を締め付
けることにより、パッキン押さえ62を介してケーブル
パッキン61を圧縮し、ケーブル42,69の外装42
a,69aとケーブル接続部54dに設けた挿通孔54
fの隙間をシールしている。このように中継器22は、
内部22aを密閉した防水構造としており、従来のこの
種の投げ込み式水位計のような大気圧連通口は設けられ
ていない。
【0030】中継器22の内部22aには、基板63が
収容されてる。この基板63には、図6に示すように、
増幅回路64A,64B、第1の誤差補正手段を構成す
る温度補正回路65、スパン調整回路66及び電流変換
回路67を備えている。上記圧力検出器21と接続した
ケーブル42の圧力信号線43a,43b及び温度信号
線43cはそれぞれ増幅回路64A,64Bに接続され
ている。なお、上記基板63に設けた各種回路の機能に
ついては後述する。
【0031】上記変換器23と接続するケーブル69
は、2本の圧力信号線71a,71bを備えており、こ
れらの圧力信号線71a,71bは上記電流変換回路6
7に接続されている。
【0032】変換器23は図1及び図2に示すように、
矩形箱状のケース72内にターミナル部73を備えてお
り、このターミナル部73に上記ケーブル69の圧力信
号線71a,71bが接続される。また、図7に示すよ
うに、変換器23内には入力回路75A,75B、A/
D変換回路76、第2の誤差補正手段を構成するCPU
(中央処理装置)77、大気圧検知手段を構成する大気
圧センサ78、スパン調整回路79及びD/A変換回路
80を備えている。CPU77には、D/A回路80を
介して計器等からなる表示装置81が接続されると共
に、ブザー等からなる警報装置82が接続されている。
なお、これらの機器の機能については後述する。
【0033】本実施形態では、圧力検出器21の内部を
密閉室27aとして大気圧を導入していないため、温度
が変動すれば密閉室27a内の空気の圧力が変動し、そ
の結果、ベローズ32の上側の圧力も変動する。よっ
て、この温度の変動による誤差を補正する必要がある。
また、密閉室27aを密閉して空気を閉じ込めた時の大
気圧と水位計測時の大気圧は必ずしも同じでない。よっ
て、この大気圧変動による誤差を補正する。そのため、
第1実施形態の投げ込み式水位計では、以下の原理で水
位を計測している。
【0034】密閉室27aを密閉して空気を閉じ込めた
時の大気圧をPa0、温度をT0とする。また、水位計測
時の大気圧をPa、温度をTとし、水位計測時の密閉室
内の圧力をPvとする。また、水位に対応する水圧をP
とする。なお、圧力検出器21の密閉室内の密閉室27
aの容積Vは無視できる程度に一定である。図3に示す
ように、水面には大気圧Paが作用するため、ベローズ
32の下側(密閉室27aの外側)の圧力はPa+Pで
ある。一方、ベローズ32の上側(密閉室27aの内
側)の圧力は上記したPvである。従って、このときの
差圧センサ31の検出する圧力Psは、下記の式(2)
で表される。
【0035】
【数2】
【0036】一方、密閉室27aを密閉した時と、水位
測定時における圧力、温度及び容積には下記の式(3)
の関係がある。
【0037】
【数3】
【0038】上記式(3)を式(2)に代入すると、下
記の式(4)のようになる。
【0039】
【数4】
【0040】式(4)の右辺第2項は、差圧センサ31
の検出した圧力Psに対する温度誤差の補正を示してい
る。また、式(4)の第3項は、差圧センサの検出した
圧力Psに対する大気圧変動による誤差の補正を示して
いる。
【0041】次に、上記投げ込み式の水位計を使用して
水位を計測する方法について説明する。まず、水位を計
測する水中に圧力検出器21を配置すると共に、中継器
22と変換器23を所定箇所に設置する。例えば、図8
は、第1実施形態の投げ込み式水位計をポンプ85によ
り水の汲み出しを行う下水道施設の水槽86の水位検出
に使用した例を示している。圧力検出器21は水槽86
の水中5に投入されている。なお、この例では、上記保
護枠38を取り外しており、フレーム部材87及び支持
シャフト88により、水槽86の上方の床部89に設け
た開口89aから吊り下げている。また、中継器22は
上記開口89a近傍に設置してる。開口89aの近傍
は、高湿度であり、かつ、水槽86内の水位が異常に上
昇すると開口89aから溢れた水により中継器22が水
没する可能性もある。しかし、本実施形態では、中継器
22を防水構造としているため、このような箇所にも中
継器22を配置することができる。
【0042】計測時には、まず、圧力検出器21の差圧
センサ31と温度センサ39が信号を出力する。差圧セ
ンサ31の出力する圧力信号は、上記式(2)〜(4)
における検出差圧Psに相当するものであり、上記した
温度変動に起因する誤差と大気圧変動に起因する誤差を
含んでいる。一方、温度センサ39の出力する温度信号
は上記式(2)〜(4)における水位測定時における密
閉室27a内の温度Tを示すものである。
【0043】圧力信号と温度信号はそれぞれケーブル4
2の圧力信号線43a,43bと温度信号線43cを介
して、中継器22に送信される。中継器22では、図9
のフローチャートで示すように、ステップ#10におい
て圧力信号と温度信号が入力される、ステップ#11に
おいて圧力信号と温度信号がそれぞれ増幅器64A,6
4Bで増幅される。増幅された圧力信号及び温度信号は
温度補正回路65に入力され、ステップ#12において
圧力信号の温度補正が実行される。このステップ#12
の温度補正は、差圧センサ31の検出する圧力Psから
温度変動に起因する誤差を補正するものであり、検出差
圧Psに式(4)の右辺第2項を加算する処理を行う。
この温度補正処理の結果、圧力検出器21内の密閉室の
温度が高いほど、その分圧力信号の出力値が減少するこ
とが補正される。
【0044】温度補正後の圧力信号はスパン調整回路6
6に入力され、ステップ#13においてスパン調整が実
行される。このスパン調整は、水位の測定範囲に合わせ
て温度補正後の圧力信号の値を調整するものである。
【0045】スパン調節後の圧力信号は電流変換回路6
7に入力される。この電流変換回路67は、上記したよ
うに圧力信号線71a,71bを介して変換器23と接
続しており、電流変換回路67には、圧力信号線71
a,71bには変換器23から一定の電圧が印加されて
いる。電流変換回路67は、圧力信号をいわゆる二線式
計装信号に変換するものであり、スパン調整回路66か
ら入力された圧力信号の出力値に応じて上記圧力信号線
71a,71bを流れる電流を調節する。二線式計装信
号に変換された圧力信号は、
【0046】変換器23では、図10のフローチャート
のステップ#20において、中継器22から二線式計装
信号として出力される圧力信号を、入力回路75Aを経
てA/D変換回路76によりA/D変換した後、CPU
77に読み込む。また、ステップ#21において、大気
圧センサ78の出力信号(大気圧信号)をスパン調整回
路79でスパン調整した後、さらに、ステップ#22で
入力回路75Bを経てA/D変換器23によりA/D変
換してCPU77に入力する。上記大気圧信号は、上記
式(3),(4)における水位計測時の大気圧信号Pa
に相当するものである。
【0047】CPU77は、ステップ#22において圧
力信号のオフセット調整(ゼロ点調整)を行う。このオ
フセット調整は、水位計測の前に水位計により測定され
た水位の実際の水位に対するオフセット量に応じて圧力
信号の出力値を調節するものである。
【0048】次に、ステップ#23では、CPU77が
上記オフセット調整後の圧力信号の大気圧変動誤差補正
を行う。この大気圧変動誤差補正は圧力検出器21の差
圧センサ31が出力する圧力信号に含まれる密閉室27
aの密閉時と水位計測時で大気圧変動に起因する誤差を
補正するものであり、検出された圧力Psに式(4)の
右辺第3項を加算する処理を行う。この大気圧補正と、
上記した中継器22が行う温度補正により水位計測時に
おける水位に相当する水圧が得られる。CPU77は、
ステップ#24で、測定水位を表す信号(水位信号)を
D/A回路80を介して表示装置81に出力する。ま
た、ステップ#25において水位信号が所定の水位以上
であることを示している場合には、ステップ#26にお
いて警報装置82に作動を指令する信号を出力する。
【0049】図11は、本発明の第2実施形態を示して
いる。この第2実施形態では、圧力検出器21の差圧セ
ンサ31に温度センサ39からの信号を入力し、上記第
1実施形態では中継器22の温度補正回路65(図6参
照)が行っている温度補正を差圧センサ31で行うよう
にしている。また、この差圧センサ31は、上記第1実
施形態では中継器22の電流変換回路67が行っていた
電流変換を行う機能を有する。よって、第2実施形態で
は、中継器を設ける必要はなく、圧力検出器21と変換
器23をケーブル90により直接接続することができ
る。
【0050】図12は、本発明の第3実施形態を示して
いる。この第3実施例では、差圧センサに代えて、絶対
圧センサ91により水圧を検出するようにしている。こ
の絶対圧センサ91は大気圧変動に左右されない絶対圧
を検出するセンサであり、上記第1及び第2実施例の温
度センサ及び温度補正回路に相当する要素を内蔵してい
る。また、本実施例の絶対圧センサ91は、上記第1実
施形態では中継器22の電流変換回路67が行っていた
電流変換を行う機能を有する。よって、中継器を設ける
必要はなく、圧力検出器21と変換器23をケーブル9
0により直接接続することができる。
【0051】図13は、第3実施例の投げ込み式水位計
を下水道の水路97の水位計測に使用した例であり、マ
ンホール95から鎖96により吊り下げられて水路97
の水中5に投入されている。上記のように中継器22は
不要であるため、圧力検出器21に一端を接続したケー
ブル90は地中に設けた管98を介して図示しない変換
器23に接続される。
【0052】なお、本発明は上記実施形態に限定されず
種々の変形が可能であり、例えば、変換器内に大気圧セ
ンサを設けず、別途に設けた大気圧センサを変換器22
のターミナル部73に接続し、入力された大気圧信号を
利用した大気圧補正に供してもよい。
【0053】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本願の
第1の発明に係る投げ込み式水位計では、温度検知手段
と第1及び第2の誤差補正手段を設けたため、差圧検知
手段が検知した大気圧と水位に対応する水圧の和の密閉
空間の気圧に対する差圧から水位に対応する水圧を得る
ことができる。よって、第1の発明では、圧力検出器に
大気圧を導入する必要がなく、大気圧導入パイプや中継
器の大気圧導入口をなくし、中継器を密閉された防水構
造とすることができる。そのため。中継器を水没する可
能性のある箇所や高湿度の箇所に配置することができ
る。
【0054】また、本願の第2の発明では、第1の発明
と同様に、圧力検出器のケースを密閉構造とすることが
できると共に、第1の誤差補正手段に加え、第2の誤差
補正手段も圧力検出器内に設けたため、中継器そのもの
をなくすことができ、装置全体として構造の簡略化を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る投げ込み式水位
計を示す斜視図である。
【図2】 本発明の第1実施形態に係る投げ込み式水位
計を示す一部断面概略図である。
【図3】 本発明の第1実施形態における圧力検出器を
示す断面図である。
【図4】 図2の部分IVの部分拡大断面図である。
【図5】 (A)は本発明の第1実施形態における中継
器を示す一部断面側面図、(B)は(A)のV−V線での
断面図である。
【図6】 本発明の第1実施形態における中継器を示す
概略構成図である。
【図7】 本発明の第1実施形態における変換器を示す
概略構成図である。
【図8】 本発明の第1実施形態に係る投げ込み式水位
計を下水道施設の水槽に設置した状態を示す概略断面図
である。
【図9】 本発明の第1実施形態における中継器の作動
を示すフローチャートである。
【図10】 本発明の第1実施形態における変換器の作
動を示すフローチャートである。
【図11】 本発明の第2実施形態に係る投げ込み式水
位計を示す一部断面概略図である。
【図12】 本発明の第3実施形態に係る投げ込み式水
位計を示す一部断面概略図である。
【図13】 第2実施形態や第3実施形態を下水道の水
路の水位計測に使用した例を示す概略断面図である。
【図14】 従来の投げ込み式水位計を示す概略構成図
である。
【図15】 従来の投げ込み式水位計における圧力検出
器を示す断面図である。
【符号の説明】
21 圧力検出器 22 中継器 23 変換器 31 差圧センサ 39 温度センサ 91 絶対圧センサ 42,69,90 ケーブル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水位を測定する水中に投入され、その内
    部に密閉室を備える防水構造のケースと、大気圧と水位
    に対応する水圧の和の上記密閉室内の気圧に対する差圧
    を検出し、圧力信号として出力する差圧検知手段と、上
    記密閉室内の温度を検出し、温度信号として出力する温
    度検知手段を備える圧力検出器と、 上記圧力信号の上記密閉室内の温度変化に起因する誤差
    を、上記温度検知手段の出力する温度信号を利用して補
    正する第1の誤差補正手段と、補正後の圧力信号を出力
    する手段を備える防水構造の中継器と、 上記圧力信号の大気圧変動に起因する誤差を補正して水
    位に対応する圧力信号を得る第2の誤差補正手段と、該
    圧力信号に対応する水位を表す水位信号を出力する手段
    を備える変換器とを有することを特徴とする投げ込み式
    水位計。
  2. 【請求項2】 水位を測定する水中に投入され、その内
    部に密閉空間を備える防水構造のケースと、大気圧と水
    位に対応する水圧の和の上記密閉空間の気圧に対する差
    圧を検出し、圧力信号として出力する差圧検知手段と、
    上記密閉空間内の温度を検出し、温度信号として出力す
    る温度検知手段を備える圧力検出器と、上記差圧検知手
    段の出力する圧力信号の上記密閉空間内の温度変化に起
    因する誤差を、上記温度検知手段の出力する温度信号を
    利用して補正する第1の誤差補正手段と、補正後の圧力
    信号を出力する手段とを備える圧力検出器と、 該圧力検出器の出力する圧力信号の大気圧変動に起因す
    る誤差を補正して水位に対応する圧力信号を得る第2の
    誤差補正手段と、該水位に対応する圧力信号を出力する
    手段を備える変換器とを有することを特徴とする投げ込
    み式水位計。
  3. 【請求項3】 上記変換器内に大気圧検知手段を備え、
    上記第2の誤差補正手段は該大気圧検知手段の出力する
    大気圧信号を利用して、上記圧力信号の大気圧変動に起
    因する誤差の補正を行うことを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載の投げ込み式水位計。
  4. 【請求項4】 上記変換器は、大気圧を表す大気圧信号
    を入力する入力手段を備え、上記第2の誤差補正手段は
    入力手段から入力される大気圧信号を利用して、上記圧
    力信号の大気圧変動に起因する誤差の補正を行うことを
    特徴とする請求項1又は請求2に記載の投げ込み式水位
    計。
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