JPH1139883A - 処理機能付記憶装置 - Google Patents

処理機能付記憶装置

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JPH1139883A
JPH1139883A JP9193828A JP19382897A JPH1139883A JP H1139883 A JPH1139883 A JP H1139883A JP 9193828 A JP9193828 A JP 9193828A JP 19382897 A JP19382897 A JP 19382897A JP H1139883 A JPH1139883 A JP H1139883A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用いるトランジスタなどの数が少なく、単純
な動作で処理することができ、トラブルの少ない処理機
能付記憶装置を提供する。 【解決手段】 Wセル34は強誘電体コンデンサCFを
備えている。強誘電体コンデンサCFの一端40は、ト
ランジスタT1を介してデータラインDに接続されてい
る。強誘電体コンデンサCFの一端40は、また、トラ
ンジスタT2を介して内部データラインMWに接続され
ている。Qセル36の構成もほぼ同じである。データラ
インDを用いて、外部から情報の読み書きが行なわれ
る。Wセル34およびQセル36の内容は、内部データ
ラインMW、MQを用いて、加算器28に送られ、演算
結果は、バッファ回路32を介してQセル36に書き込
まれる。強誘電体コンデンサCFを用いることにより、
簡単な構成で機能メモリを実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は記憶装置に関し、
とくに、情報を記憶する記憶素子と、記憶素子に記憶さ
れた情報に所定の処理を施す内部処理手段とを備えた処
理機能付記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像データなどの演算処理を行なうため
に、機能メモリが用いられる。機能メモリは、データを
記憶するのみならず、記憶しているデータに対し簡単な
演算を行なう機能をも備えている。たとえば、複数ワー
ド分のデータを記憶するメモリセルを備えるとともに、
各ワードごとに演算回路を備えた機能メモリがある。こ
のような機能メモリを用いれば、いったん書込まれたデ
ータを、入出力回路(I/O回路)および外部のメイン
プロセッサを用いることなく、内蔵した演算回路を用い
て各ワードを並列処理できる。このため、記憶している
大量のデータを高速で処理することができる。また、メ
インプロセッサの負担が少なくなるため、画像データな
どの演算処理によって、他の処理が大幅に抑制されるこ
ともない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
機能メモリには、つぎのような問題点があった。従来の
機能メモリは、メモリ装置の面積を小さくするために、
メモリセルとしてDRAM(Dynamic Random Access Me
mory)を用いていた。このため、リフレッシュ動作等を
行なわなければならないので、多くのトランジスタや配
線が必要であり、動作も煩雑であった。また、DRAM
は揮発性のメモリであるため、電源のトラブルなどによ
って、処理中の大量のデータがすべて消失してしまうお
それがある。
【0004】この発明は、このような問題点を解決し、
用いるトランジスタなどの数が少なく、単純な動作で処
理することができ、トラブルの少ない処理機能付記憶装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の処理機能付記
憶装置は、情報を記憶する記憶素子と、記憶素子に記憶
された情報に所定の処理を施す内部処理手段と、を備え
た処理機能付記憶装置において、記憶素子として、強誘
電体のヒステリシス特性を利用して情報を記憶する強誘
電体記憶素子を用いたこと、を特徴とする。
【0006】請求項2の処理機能付記憶装置は、請求項
1の処理機能付記憶装置において、当該装置の外部と前
記記憶素子との間における情報の授受を可能とするか否
かを制御する対外スイッチ手段と、前記内部処理手段と
前記記憶素子との間における情報の授受を可能とするか
否かを制御する内部スイッチ手段と、を備えたことを特
徴とする。
【0007】請求項3の処理機能付記憶装置は、請求項
1ないし請求項2のいずれかの処理機能付記憶装置にお
いて、前記内部処理手段は、内部スイッチ手段が継状態
のときに前記記憶素子から情報を読み出し、読み出した
情報に所定の処理を施した後、処理結果を記憶素子に書
き込むこと、を特徴とする。
【0008】請求項4の処理機能付記憶装置は、請求項
3の処理機能付記憶装置において、前記記憶素子と内部
処理手段との間の信号伝送路に内部スイッチ手段と直列
に配置された読み書き切換え手段と、前記処理結果を記
憶素子に書込むためのバッファ回路と、を設け、前記記
憶素子から内部処理手段に情報を読み出すときには、内
部スイッチ手段および読み書き切換え手段を継状態と
し、前記処理結果を記憶素子に書き込むときには、内部
スイッチ手段を継状態とするとともに読み書き切換え手
段を断状態とし、前記バッファ回路を用いて、処理結果
を記憶素子に書込むようにしたこと、を特徴とする。
【0009】請求項5の処理機能付記憶装置は、請求項
3ないし請求項4のいずれかの処理機能付記憶装置にお
いて、前記記憶素子として、第1の記憶素子と第2の記
憶素子とを設け、前記内部処理手段は、第1の記憶素子
に記憶された情報と第2の記憶素子に記憶された情報と
を読み出して演算処理し、処理結果を第2の記憶素子に
書込むこと、を特徴とする。
【0010】請求項6の処理機能付記憶装置は、請求項
5の処理機能付記憶装置において、前記第1の記憶素子
を複数配置して第1のワード部とし、前記第2の記憶素
子を複数配置して第2のワード部とし、第1のワード部
および第2のワード部で構成される一対のワード部ごと
に前記内部処理手段を一つ設け、一対のワード部の対応
する一対の記憶素子単位で前記演算処理を行なうととも
に、複数対のワード部に対応する複数の演算処理を並列
に行なうようにしたこと、を特徴とする。
【0011】請求項7の処理機能付記憶装置は、請求項
3ないし請求項6のいずれかの処理機能付記憶装置にお
いて、前記内部処理手段が加算器であること、を特徴と
する。
【0012】請求項8の処理機能付記憶装置は、請求項
1ないし請求項7のいずれかの処理機能付記憶装置にお
いて、前記記憶素子は、強誘電体コンデンサと、強誘電
体コンデンサに対して直列に接続された負荷用コンデン
サと、を備えたこと、を特徴とする。
【0013】
【発明の作用および効果】請求項1の処理機能付記憶装
置は、記憶素子として、強誘電体のヒステリシス特性を
利用して情報を記憶する強誘電体記憶素子を用いたこと
を特徴とする。すなわち、強誘電体記憶素子は不揮発性
の記憶素子であるため、リフレッシュ動作等が不要とな
る。このため、用いるトランジスタや配線の数を少なく
することができる。また、単純な動作で読み書きや演算
処理を行なうことができる。さらに、電源のトラブルな
どが生じたとしても、処理中の大量のデータが消失して
しまうこともない。
【0014】請求項2の処理機能付記憶装置は、対外ス
イッチ手段と内部スイッチ手段とを備えたことを特徴と
する。したがって、対外スイッチ手段を継状態とし、内
部スイッチ手段を断状態とすることにより、装置の外部
から記憶素子への情報の読み書きを行なうことができ
る。また、対外スイッチ手段を断状態とし、内部スイッ
チ手段を継状態とすることにより、内部処理手段を用い
て記憶素子に記憶された情報に所定の処理を施すことが
できる。
【0015】請求項3の処理機能付記憶装置は、内部処
理手段は、内部スイッチ手段が継状態のときに記憶素子
から情報を読み出し、読み出した情報に所定の処理を施
した後、処理結果を記憶素子に書き込むことを特徴とす
る。
【0016】したがって、記憶素子に対し装置外部から
アクセスすることなく、記憶素子に記憶された情報を処
理し、処理後の情報を記憶しておくことができる。この
ため、一定の情報処理を記憶装置の内部で行なうととも
に、処理結果を記憶しておくことができる。
【0017】請求項4の処理機能付記憶装置は、読み書
き切換え手段とバッファ回路とを設け、記憶素子から内
部処理手段に情報を読み出すときには、内部スイッチ手
段および読み書き切換え手段を継状態とし、処理結果を
記憶素子に書き込むときには、内部スイッチ手段を継状
態とするとともに読み書き切換え手段を断状態とし、バ
ッファ回路を用いて、処理結果を記憶素子に書込むよう
にしたことを特徴とする。
【0018】したがって、記憶素子から内部処理手段に
情報を読み出すときには、内部スイッチ手段および読み
書き切換え手段を介して確実に読み出すことができ、処
理結果を記憶素子に書き込むときには、バッファ回路お
よび内部スイッチ手段を介して確実に書込むことができ
る。
【0019】請求項5の処理機能付記憶装置は、記憶素
子として、第1の記憶素子と第2の記憶素子とを設け、
内部処理手段は、第1の記憶素子に記憶された情報と第
2の記憶素子に記憶された情報とを読み出して演算処理
し、処理結果を第2の記憶素子に書込むことを特徴とす
る。
【0020】したがって、2種類の情報を演算処理する
ことにより新たな情報を得ることが必要で、かつ、元の
情報のうち少なくとも1種類の情報は演算処理後に不要
である場合には、記憶素子の数を少なくすることができ
好都合である。
【0021】請求項6の処理機能付記憶装置は、第1の
ワード部および第2のワード部で構成される一対のワー
ド部ごとに前記内部処理手段を一つ設け、一対のワード
部の対応する一対の記憶素子単位で演算処理を行なうと
ともに、複数対のワード部に対応する複数の演算処理を
並列に行なうようにしたことを特徴とする。
【0022】したがって、複数対のワード部に対する演
算を、ビット直列にかつワード並列に行なうことができ
る。このため、大量の情報処理を高速に行なうことがで
きる。
【0023】請求項7の処理機能付記憶装置は、内部処
理手段が加算器であることを特徴とする。したがって、
単純な情報処理を大量かつリアルタイムで行なう必要が
ある画像処理等に特に好ましい。
【0024】請求項8の処理機能付記憶装置は、記憶素
子は、強誘電体コンデンサと、強誘電体コンデンサに対
して直列に接続された負荷用コンデンサとを備えたこと
を特徴とする。したがって、簡単な構成の記憶素子とす
ることができる。このため、記憶装置をコンパクトに形
成することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1に、この発明の一実施形態に
よる処理機能付記憶装置である機能メモリ10の全体構
成を示す。機能メモリ10は、セルマトリックス部1
2、ワードデコーダ14、ドライブ回路16、データデ
コーダ18、センスアンプ部20、ビットデコーダ2
2、読み書き切換え手段である複数のトランジスタ2
4、読み書き制御部26、内部処理手段である複数の加
算器28を備えている。
【0026】セルマトリックス部12には、第1の記憶
素子であるWセル34と第2の記憶素子であるQセル3
6とが行列配置されている。Wセル34を要素とする行
とQセル36を要素とする行とは交互に配置されてい
る。
【0027】図2に示すように、Wセル34を要素とす
る行が第1のワード部であるWワード部LW1,LW
2,・・・を構成している。Qセル36を要素とする行
が第2のワード部であるQワード部LQ1,LQ2,・
・・を構成している。隣接するWワード部およびQワー
ド部により、一対のワード部Lを構成している。たとえ
ば、Wワード部LW1とQワード部LQ1とにより、一
対のワード部L1を構成している。
【0028】一対のワード部の対応するWセル34およ
びQセル36が一対の記憶素子である一対のセル38を
構成している。
【0029】図3に、Wセル34の構成を示す。Wセル
34は、強誘電体コンデンサCFを備えている。強誘電
体コンデンサCFは、強誘電体膜(たとえば、PZT
(PbZrxTi1-x3))を2枚の電極で挟み込むことに
より形成されている。このようにして形成された強誘電
体コンデンサCFの一端40は、対外スイッチ手段であ
るトランジスタT1を介して、データラインDに接続さ
れている。なお、データラインDとグランドGとの間に
は、負荷用コンデンサCB1が形成されている。この実
施形態においては、負荷用コンデンサCB1は、データ
ラインDの寄生容量として与えられる。トランジスタT
1のゲートはワードラインWWに接続されている。
【0030】強誘電体コンデンサCFの一端40は、ま
た、内部スイッチ手段であるトランジスタT2を介し
て、内部データラインMWに接続されている。なお、内
部データラインMWとグランドGとの間には、負荷用コ
ンデンサCB2が形成されている。この実施形態におい
ては、負荷用コンデンサCB2は、内部データラインM
Wの寄生容量として与えられる。トランジスタT2のゲ
ートはビットラインBitに接続されている。
【0031】強誘電体コンデンサCFの他端42は、ド
ライブラインDriveに接続されている。
【0032】Qセル36の構成も、Wセル34の構成と
ほぼ同じである。ただし、Qセル36においては、トラ
ンジスタT1のゲートはワードラインWQに接続されて
いる。また、強誘電体コンデンサCFの一端40は、ト
ランジスタT2を介して、内部データラインMQに接続
されている。
【0033】図1に戻って、ワードデコーダ14によっ
て、いずれかのワードラインWWまたはWQを選択する
ことで、所望のWワード部またはQワード部を選択す
る。データデコーダ18によって、いずれかのデータラ
インDを選択することで、所望のビットBを選択する。
つまり、ワードデコーダ14およびデータデコーダ18
によって選択された任意のWセル34またはQセル36
に対し、外部から情報の読み書きが行なわれる。このと
き、ドライブ回路16は、ドライブラインDriveに
所定の電圧を供給する。センスアンプ部20は、Wセル
34またはQセル36から情報を読み出す際の増幅手段
および再書き込み手段として用いられる。
【0034】ビットデコーダ22によって、ビットライ
ンBitを選択することで、所望のビットBを選択す
る。つまり、全てのワード部L1,L2,・・・につい
て、ビットデコーダ22によって選択された任意のビッ
トに対し、内部演算処理が行なわれる。外部からの情報
の読み書きの場合(上述)と同様に、このとき、ドライ
ブ回路16は、ドライブラインDriveに所定の電圧
を供給する。
【0035】図2に示すように、内部データラインM
W、MQは、トランジスタ24およびセンスアンプ30
を介して、加算器28に接続されている。内部演算処理
においては、内部データラインMW、MQに読み出し出
力が現れる。センスアンプ部30は、Wセル34および
Qセル36から情報を読み出す際の増幅手段および再書
き込み手段として用いられる。加算器28の出力はバッ
ファ回路32を介して、内部データラインMQに接続さ
れている。一対のワード部ごとに、一対のセンスアンプ
30と1個のバッフア回路32が設けられている。全ワ
ード部に用いられる加算器28とバッファ回路32とに
より読み書き制御部26(図1参照)を構成している。
トランジスタ24のゲートは読み書き制御ラインR/W
に接続されている。
【0036】内部演算処理の読み出し時においては、読
み書き制御ラインR/Wによりトランジスタ24をON
状態とすることで、Wセル34およびQセル36からの
読み出し出力はセンスアンプ30を介して、加算器28
に送られる。内部演算処理の書き込み時においては、読
み書き制御ラインR/Wによりトランジスタ24をOF
F状態とする。加算器28の出力は、バッファ回路3
2、内部データラインMQを介して、Qセル36に書き
込まれる。
【0037】図4に、センスアンプ30の構成の一例を
示す。このセンスアンプ30は、4つのトランジスタを
用いて構成されている。また、4点で外部と接続されて
いる。一点は内部データラインMWに接続されている。
他の一点は、基準電圧ラインMWBar(図面では、MW
の上に横線を付してある)に接続されている。なお、基
準電圧ラインMWBarは、基準電圧を発生するダミーセ
ル(図示せず)に接続されている。センスアンプ30の
他の2点は、それぞれラインSAP、SANBar(図面
では、SANの上に横線を付してある)に接続されてい
る。ラインSAP、SANBarに適当な電圧を与えるこ
とにより、センスアンプ30を作動させることができ
る。
【0038】図5に、バッファ回路32の構成の一例を
示す。このバッファ回路32は、4つのトランジスタに
より構成されており、加算器28の出力端および内部デ
ータラインMQに接続されている。また、制御入力であ
る読み書き制御反転信号ラインR/WBar(図面では、
R/Wの上に横線を付してある)が接続されている。
【0039】読み書き制御反転信号ラインR/WBarの
信号が「0」のとき(すなわち、内部演算処理の読み出
し時)には、内部データラインMQはハイインピーダン
ス状態となる。読み書き制御反転信号ラインR/WBar
の信号が「1」のとき(すなわち、内部演算処理の書き
込み時)には、加算器28の出力が反転されて内部デー
タラインMQに与えられる。なお、加算器28は、桁上
げを考慮した加算を行ない、加算結果を反転して出力す
るよう構成されている。
【0040】つぎに、機能メモリ10に対する外部から
の読み書き動作について説明する。図6Aは、外部から
情報を書き込む場合における、各信号線の状態を示すタ
イミングチャートである。図6Bは、外部へ情報を読み
出す場合における、各信号線の状態を示すタイミングチ
ャートである。
【0041】図2、図6Aに基づいて、外部から情報を
書き込む場合の動作を説明する。外部から情報を書き込
む場合には、まず、全てのビットラインBitおよび読
み書き制御ラインR/Wを「0」にしておく。これによ
り、全てのトランジスタT2および全てのトランジスタ
24はOFF状態となるので、全ての内部データライン
MW,MQはハイインピーダンス状態となる。
【0042】この状態で、情報を書き込みたいセルに接
続されたワードラインWWまたはWQを「1」にする
(図6Aの(a)参照)。以後、説明のため、情報を書
き込みたいセルを、図2に示すWセル34であると仮定
する。該当するワードラインWWを「1」にすることに
より、当該ワードラインWWに接続されたトランジスタ
T1がON状態になる。これにより、情報を書き込みた
いセルの強誘電体コンデンサCFの一端40は、トラン
ジスタT1を介してデータラインDに接続される。この
とき、ドライブラインDriveおよびデータラインD
は「0」であるので(図6Aの(b)参照)、強誘電体
コンデンサCFの両端は同電位となる。したがって、こ
の状態においては、強誘電体コンデンサCFの分極状態
は変化しない。
【0043】つぎに、ドライブラインDriveを
「1」にする(図6Aの(c)参照)。ドライブライン
Driveを「1」にすることにより、強誘電体コンデ
ンサCFの他端42が「1」となる。このとき強誘電体
コンデンサCFの一端40は「0」のままである。した
がって、強誘電体コンデンサCFの他端42には、一端
40に対して正の電圧が印加されることになる。
【0044】図9に、強誘電体コンデンサCFに生ずる
電圧(強誘電体コンデンサCFの一端40を基準とした
場合における他端42の電圧)と、電荷(強誘電体コン
デンサCFの他端42に正の電圧が印加された場合に強
誘電体コンデンサCFに生ずる電荷を正とする)すなわ
ち分極状態との関係を示す。図9に示すように、強誘電
体コンデンサCFの他端42に正の電圧を印加すること
により、強誘電体コンデンサCFは分極状態P1を呈す
ることとなる。
【0045】情報「0」を書き込みたい場合には、デー
タラインDを「0」のまま維持する(図6Aの(d)参
照)。
【0046】つぎに、ドライブラインDriveを
「0」にする(図6Aの(e)参照)。これにより、強
誘電体コンデンサCFの両端は、再び同電位となる。し
たがって、強誘電体コンデンサCFは、図9に示す分極
状態P2(情報「0」に対応する)となる。
【0047】一方、情報「1」を書き込みたい場合に
は、データラインDを「1」にする(図6Aの(f)参
照)。これにより、強誘電体コンデンサCFの両端は、
同電位となる。したがって、強誘電体コンデンサCF
は、いったん、図9に示す分極状態P2となる。
【0048】さらに、データラインDを「1」に保った
まま、ドライブラインDriveを「0」にする(図6
Aの(e)参照)。これにより、強誘電体コンデンサC
Fの他端42には、一端40に対して負の電圧が印加さ
れることになる。したがって、強誘電体コンデンサCF
は、図9に示す分極状態P3となる。
【0049】つぎに、データラインDを「0」にする
(図6Aの(g)参照)。これにより、強誘電体コンデ
ンサCFの両端は、再び同電位となる。したがって、強
誘電体コンデンサCFは、図9に示す分極状態P4(情
報「1」に対応する)となる。
【0050】このようにして、所望の情報を書き込んだ
後、ワードラインWWを「0」にする(図6Aの(o)
参照)ことで、トランジスタT1をOFF状態とする。
これにより、強誘電体コンデンサCFの一端40をハイ
インピーダンス状態として、書き込み処理を終了する。
【0051】このようにして、所望のセル(Wセル3
4、Qセル36)すなわち、所望のワード部(Wワード
部、Qワード部)の所望のビットに、所望の情報「0」
または「1」を書き込むことができる。
【0052】つぎに、図2、図6Bに基づいて、所望の
セルから外部へ情報を読み出す場合の動作を説明する。
外部へ情報を読み出す場合には、書き込みの場合と同様
に、まず、全てのビットラインBitおよび読み書き制
御ラインR/Wを「0」にしておく。これにより、全て
のトランジスタT2および全てのトランジスタ24はO
FF状態となるので、全ての内部データラインMW,M
Qはハイインピーダンス状態となる。
【0053】この状態で、読み出したいセルに接続され
たデータラインDを「0」とする(図6Bの(h)参
照)。データラインDを「0」とすることにより、当該
データラインDに接続された負荷用コンデンサCB1が
プリチャージされる。なお、プリチャージ終了後、デー
タラインDをハイインピーダンス状態にしておく。
【0054】つぎに、読み出したいセルに接続されたワ
ードラインWWまたはWQを「1」にする(図6Bの
(i)参照)。以後、説明のため、情報を読み出したい
セルを、図2に示すWセル34であると仮定する。ワー
ドラインWWを「1」にすることにより、当該ワードラ
インWWに接続されたトランジスタT1がON状態にな
る。これにより、プリチャージされた負荷用コンデンサ
CB1と、読み出したいセルの強誘電体コンデンサCF
とが、当該トランジスタT1を介して直列に接続され
る。
【0055】つぎに、ドライブラインDriveを
「1」にする(図6Bの(j)参照)。ドライブライン
Driveを「1」にすることにより、直列に接続され
た負荷用コンデンサCB1および強誘電体コンデンサC
Fの両端に所定電圧が印加されることになる。該所定電
圧が印加されると、負荷用コンデンサCB1と強誘電体
コンデンサCFとの接続点に接続されたデータラインD
の電位が変動する。データラインDの電位は、強誘電体
コンデンサCFに記憶されている情報内容(分極状態)
に応じて変動する。
【0056】強誘電体コンデンサCFに記憶されている
情報内容が「0」(図9に示す分極状態P2に対応)の
場合には、データラインDの電位はほとんど変化しない
(図6Bの(k)参照)。
【0057】その後、センスアンプ部20(図1参照)
のセンスアンプ(図示せず)が作動する。センスアンプ
は、データラインDの電位の変化を検出し、情報内容が
「0」であると判断して、データラインDの電圧を強制
的に「0」にする。このときの情報をセンスアンプから
読み出すことにより、当該セルの記憶している情報
「0」を知ることができる。
【0058】データラインDの電圧を強制的に「0」に
することにより、強誘電体コンデンサCFは、図9に示
す分極状態P1を呈する。その後、ドライブラインDr
iveを「0」に戻す(図6Bの(m)参照)ことによ
り、強誘電体コンデンサCFは分極状態P2を呈するこ
ととなる。このようにして、読み出した情報と同じ内容
の情報「0」を、再び、セルに書き戻しておく。これが
再書き込み処理である。
【0059】一方、強誘電体コンデンサCFに記憶され
ている情報内容が「1」(図9に示す分極状態P4に対
応)の場合には、直列に接続された負荷用コンデンサC
B1および強誘電体コンデンサCFに対し前述の所定電
圧が印加されたとき、データラインDの電位がやや変化
する(図6Bの(n)参照)。
【0060】したがって、センスアンプ部20(図1参
照)のセンスアンプは、情報内容が「1」であると判断
して、データラインDの電圧を強制的に「1」にする
(図6Bの(l)参照)。このときの情報をセンスアン
プから読み出すことにより、当該セルの記憶している情
報「1」を知ることができる。
【0061】データラインDの電圧を強制的に「1」に
したまま、その後、ドライブラインDriveを「0」
に戻す(図6Bの(m)参照)ことにより、強誘電体コ
ンデンサCFは分極状態P3を呈することとなる。この
ようにして、読み出した情報と同じ内容の情報「1」
を、再び、セルに書き戻しておく。
【0062】このようにして、読み出しおよび再書き込
みを終えた後、ワードラインWWを「0」にする(図6
Bの(p)参照)ことで、トランジスタT1をOFF状
態とする。これにより、強誘電体コンデンサCFの一端
40をハイインピーダンス状態として、読み出し処理を
終了する。
【0063】つぎに、機能メモリ10の内部で加算処理
を行なう場合の動作について説明する。図7Aは、内部
で加算処理を行なう場合において、Wセル34から情報
を読み出す際の各信号線の状態を示すタイミングチャー
トである。図7Bは、内部で加算処理を行なう場合にお
いて、Qセル36から情報を読み出す際の各信号線の状
態を示すタイミングチャートである。また、図8は、内
部で加算処理を行なう場合において、Qセル36に加算
結果を書き込む際の各信号線の状態を示すタイミングチ
ャートである。
【0064】機能メモリ10の内部で加算処理を行なう
場合の動作は、Wセル34およびQセル36から情報を
読み出して加算を行なうまでの動作と、加算結果をQセ
ル36に書き込む動作とに分けて考えることができる。
【0065】まず、図2、図7A、図7Bに基づいて、
Wセル34およびQセル36から情報を読み出して加算
を行なうまでの動作について説明する。内部で加算処理
を行なう場合は、まず、全てのワードラインWWおよび
WQを「0」にしておく。これにより、全てのトランジ
スタT1がOFF状態となるので、全てのデータライン
Dは、セルと切り離される。
【0066】Wセル34から情報を読み出す処理と、Q
セル36から情報を読み出す処理とは、並行して行なわ
れる。まず、読み書き制御ラインR/Wを「1」にする
(図7Aおよび図7Bの(a)参照)。これにより、全
てのトランジスタ24はON状態となるので、全ての内
部データラインMW,MQは、トランジスタ24を介し
て、センスアンプ30および加算器28に接続される。
【0067】つぎに、全ての内部データラインMW,M
Qを「0」とする(図7Aおよび図7Bの(b)参
照)。内部データラインMW,MQを「0」とすること
により、内部データラインMW,MQに接続された全て
の負荷用コンデンサCB2がプリチャージされる。な
お、プリチャージ終了後、内部データラインMW,MQ
をハイインピーダンス状態にしておく。
【0068】つぎに、加算処理を行ないたいビットを構
成するセルに接続されたビットラインBitを「1」に
する(図7Aおよび図7Bの(c)参照)。以後、説明
のため、加算処理を行ないたいビットを、図2に示すビ
ットB1であると仮定する。また、複数ワード部L1,
L2,・・・について、同時並行処理が行なわれるが、
第1ワード部L1についてのみ説明する。
【0069】ビットラインBitを「1」にすることに
より、当該ビットラインBitに接続されたトランジス
タT2がON状態になる。これにより、プリチャージさ
れた負荷用コンデンサCB2と、加算処理を行ないたい
ビットを構成するセルの強誘電体コンデンサCFとが、
当該トランジスタT2を介して直列に接続される。
【0070】つぎに、ドライブラインDriveを
「1」にする(図7Aおよび図7Bの(d)参照)。ド
ライブラインDriveを「1」にすることにより、直
列に接続された負荷用コンデンサCB2および強誘電体
コンデンサCFの両端に所定電圧が印加されることにな
る。該所定電圧が印加されると、負荷用コンデンサCB
2と強誘電体コンデンサCFとの接続点に接続された内
部データラインMW,MQの電位が、それぞれ変動す
る。内部データラインMW,MQの電位は、それぞれの
強誘電体コンデンサCFに記憶されている情報内容(分
極状態)に応じて変動する。
【0071】強誘電体コンデンサCFに記憶されている
情報内容が「0」(図9に示す分極状態P2に対応)の
場合には、「0」を記憶している内部データラインM
W、MQの電位はほとんど変化しない(図7Aおよび図
7Bの(e)参照)。
【0072】その後、センスアンプ30が作動する。セ
ンスアンプ30は、内部データラインMW、MQの電位
の変化を検出し、情報内容が「0」であると判断して、
内部データラインMW、MQの電圧を強制的に「0」に
する。加算器28は、このときの情報を一対のセンスア
ンプ30から獲得する。
【0073】内部データラインMW、MQの電圧を強制
的に「0」にすることにより、強誘電体コンデンサCF
は、図9に示す分極状態P1を呈する。その後、ドライ
ブラインDriveを「0」に戻す(図7Aおよび図7
Bの(g)参照)ことにより、強誘電体コンデンサCF
は分極状態P2を呈することとなる。このようにして、
読み出した情報と同じ内容の情報「0」を、再び、セル
に書き戻しておく。
【0074】一方、強誘電体コンデンサCFに記憶され
ている情報内容が「1」(図9に示す分極状態P4に対
応)の場合には、直列に接続された負荷用コンデンサC
B2および強誘電体コンデンサCFに対し前述の所定電
圧が印加されたとき、「1」を記憶している内部データ
ラインMW、MQの電位がやや変化する(図7Aおよび
図7Bの(h)参照)。
【0075】したがって、センスアンプ30は、情報内
容が「1」であると判断して、内部データラインMW、
MQの電圧を強制的に「1」にする(図7Aおよび図7
Bの(f)参照)。加算器28は、このときの情報を一
対のセンスアンプ30から獲得する。
【0076】内部データラインMW、MQの電圧を強制
的に「1」にしたまま、その後、ドライブラインDri
veを「0」に戻す(図7Aおよび図7Bの(g)参
照)ことにより、強誘電体コンデンサCFは分極状態P
3を呈することとなる。このようにして、読み出した情
報と同じ内容の情報「1」を、再び、セルに書き戻して
おく。
【0077】このようにして、読み出しおよび再書き込
みを終えた後、ビットラインBitを「0」にする(図
7Aおよび図7Bの(i)参照)ことで、トランジスタ
T2をOFF状態とする。これにより、強誘電体コンデ
ンサCFの一端40をハイインピーダンス状態とする。
【0078】つぎに、読み書き制御ラインR/Wを
「0」に戻す(図7Aおよび図7Bの(j)参照)。こ
れにより、トランジスタ24はOFF状態となるので、
内部データラインMWは、ハイインピーダンス状態とな
る。また、このとき、読み書き制御反転信号ラインR/
WBarの信号が「1」になるので、上述のように、加算
器28の加算結果が、バッファ回路32を介して内部デ
ータラインMQに与えられる(図7Aおよび図7Bの
(k)参照)。
【0079】つぎに、図2および図8に基づいて、内部
データラインMQに与えられた上述の加算結果をQセル
36に書き込む動作について説明する。Wセル34およ
びQセル36から情報を読み出して加算を行なうまでの
動作にひきつづき、ワードラインWW、WQおよび読み
書き制御ラインR/Wを「0」にしておく。また、上述
のように、加算器28の加算結果は内部データラインM
Qに与えられている。一方、内部データラインMWはハ
イインピーダンス状態となっている。
【0080】まず、この状態で、ビットラインBitを
「1」にする(図6の(l)参照)。ビットラインBi
tを「1」にすることにより、当該ビットラインBit
に接続されたトランジスタT2がON状態になる。これ
により、強誘電体コンデンサCFの一端40は、トラン
ジスタT2を介して内部データラインMW,MQに接続
される。このとき、内部データラインMWはハイインピ
ーダンス状態であるため、ドライブラインの値のいかん
に拘らず、内部データラインMWに接続されたWセル3
4の記憶内容は変化しない。
【0081】一方、内部データラインMQには、加算器
28からの加算結果が与えられているので、内部データ
ラインMQに接続されたQセル36の記憶内容は、加算
結果に応じて書換えられることになる。
【0082】まず、加算結果が「0」の場合について説
明する。この場合には、ドライブラインDriveおよ
び内部データラインMQは「0」であるので(図8の
(m)、(n)参照)、Qセル36の強誘電体コンデン
サCFの両端は同電位となる。したがって、この状態に
おいては、強誘電体コンデンサCFの分極状態は変化し
ない。
【0083】つぎに、ドライブラインDriveを
「1」にする(図8の(o)参照)。ドライブラインD
riveを「1」にすることにより、強誘電体コンデン
サCFの他端42が「1」となる。このとき強誘電体コ
ンデンサCFの一端40は「0」のままである。したが
って、強誘電体コンデンサCFの他端42には、一端4
0に対して正の電圧が印加されることになる。
【0084】図9に示すように、強誘電体コンデンサC
Fの他端42に正の電圧を印加することにより、強誘電
体コンデンサCFは分極状態P1を呈することとなる。
その後、ドライブラインDriveを「0」にする(図
8の(p)参照)。これにより、強誘電体コンデンサC
Fの両端は、再び同電位となる。したがって、強誘電体
コンデンサCFは、図9に示す分極状態P2(情報
「0」に対応する)となる。
【0085】一方、加算結果が「1」の場合には、ドラ
イブラインDriveが「0」であるのに対し、内部デ
ータラインMQは「1」である(図8の(m)、(q)
参照)。したがって、Qセル36の強誘電体コンデンサ
CFの他端42には、一端40に対して負の電圧が印加
されることになる。したがって、強誘電体コンデンサC
Fは、図9に示す分極状態P3となる。
【0086】つぎに、ドライブラインDriveを
「1」にする(図8の(o)参照)。これにより、強誘
電体コンデンサCFの両端は、再び同電位となる。した
がって、強誘電体コンデンサCFは、図9に示す分極状
態P4(情報「1」に対応する)となる。
【0087】さらに、ドライブラインDriveを
「0」にする(図8の(p)参照)ことにより、強誘電
体コンデンサCFは、再び、図9に示す分極状態P3と
なる。ただし、後に強誘電体コンデンサCFをハイイン
ピーダンス状態で放置することにより、時間の経過とと
もに電荷が一部放電され、図9に示す分極状態P4にな
る。
【0088】このようにして、内部データラインMQに
与えられた加算結果をQセル36に書き込んだあと、ビ
ットラインBitを「0」にする(図8(r)参照)こ
とで、トランジスタT2をOFF状態とする。これによ
り、強誘電体コンデンサCFの一端40をハイインピー
ダンス状態とする。
【0089】このようにして、所望のビットに関し、複
数ワード部L1,L2,・・・について同時並行に加算
処理を行なうことができる。全ビットについて上述の加
算処理を行なうには、加算処理を行なうビットを、順次
ずらして処理すればよい。
【0090】なお、上述の実施形態においては、一対の
ワード部ごとに加算器を一つ設けたが、加算器の配置や
数量はこれに限定されるものではない。たとえば、各ビ
ットごとに加算器を一つ設けるよう構成することもでき
る。また、一対の記憶素子ごとに加算器を一つ設けるこ
ともできる。機能メモリ全体に一つだけ加算器を設ける
よう構成することもできる。
【0091】また、上述の実施形態においては、内部処
理手段として加算器を用いた場合を例に説明したが、内
部処理手段はこれに限定されるものではない。内部処理
手段として、たとえば、乗算器など他の算術演算手段
や、論理演算手段や、シフト手段等を用いることができ
る。
【0092】また、上述の実施形態においては、第1の
記憶素子に記憶された情報と第2の記憶素子に記憶され
た情報とを読み出して演算処理し、処理結果を第2の記
憶素子に書き込むよう構成したが、この発明はこのよう
な構成に限定されるものではない。たとえば、第1の記
憶素子に記憶された情報と第2の記憶素子に記憶された
情報とを読み出して演算処理し、処理結果を第3の記憶
素子に書き込むよう構成することもできる。また、第1
の記憶素子に記憶された情報をたとえば2乗して、計算
結果を第2の記憶素子に書き込むよう構成することもで
きる。また、第1の記憶素子に記憶された情報を2乗し
て、計算結果をもとの第1の記憶素子に書き込むよう構
成することもできる。
【0093】また、上述の実施形態においては、記憶素
子として、強誘電体コンデンサと、強誘電体コンデンサ
に対して直列に接続された負荷用コンデンサとを備えた
記憶素子を例に説明したが、記憶素子はこれに限定され
るものではない。記憶素子として、図10に示すよう
な、強誘電体膜を用いたFET(電界効果型トランジス
タ)を使用することもできる。図10に示すFET50
は、MFMIS(MetalFerroelectric Metal Insulator
Silicon)構造のFETと呼ばれ、半導体基板52のチ
ャネル形成領域CHの上に、ゲート酸化膜54、フロー
ティングゲート56、強誘電体膜58、コントロールゲ
ート60をこの順に形成したものである。
【0094】FET50(Nチャンネル)の基板52を
接地し、コントロールゲート60に正の電圧+Vを与え
ると強誘電体膜58は分極反転を起こす。コントロール
ゲート60の電圧を除去しても、強誘電体膜58の残留
分極によりチャネル形成領域CHには負の電荷が発生す
る。これをたとえば「1」の状態とする。
【0095】逆に、コントロールゲート60に負の電圧
−Vを与えると、強誘電体膜58は逆方向に分極反転を
起こす。コントロールゲート60の電圧を除去しても、
強誘電体膜58の残留分極によりチャネル形成領域CH
には正の電荷が発生する。これを「0」の状態とする。
このようにして、FET50に情報(「1」または
「0」)を書込む。
【0096】書込んだ情報を読み出すには、コントロー
ルゲート60に読み出し電圧Vrを与える。読み出し電
圧Vrは、「1」の状態におけるFET50のしきい値
電圧Vth1と、「0」の状態におけるFET50のしき
い値電圧Vth0との間の値に設定されている。したがっ
て、コントロールゲート60に読み出し電圧Vrを与え
たとき、所定のドレイン電流が流れたか否かを検出する
ことにより、書込まれた情報が「1」であったか「0」
であったかがわかる。読み出しを行なう際、書込まれた
情報が消えることはない。
【0097】このように、強誘電体膜を用いたFETを
用いれば、いわゆる非破壊読み出しが可能となる。この
ため、読み出しを行なう際、記憶内容がいったん破壊さ
れることはない。したがって、読み出し動作時の動作速
度が速い。また、消費電力が小さい。さらに、強誘電体
膜の劣化が少ないので、記憶内容保持に関する信頼性が
さらに高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による処理機能付記憶装
置である機能メモリ10の全体構成を示す図面である。
【図2】機能メモリ10の一部を詳細に示す図面であ
る。
【図3】Wセル34の構成を示す図面である。
【図4】センスアンプ30の構成の一例を示す図面であ
る。
【図5】バッファ回路32の構成の一例を示す図面であ
る。
【図6】図6Aは、外部から情報を書き込む場合におけ
る、各信号線の状態を示すタイミングチャートである。
図6Bは、外部へ情報を読み出す場合における、各信号
線の状態を示すタイミングチャートである。
【図7】図7Aは、内部で加算処理を行なう場合におい
て、Wセル34から情報を読み出す際の各信号線の状態
を示すタイミングチャートである。図7Bは、内部で加
算処理を行なう場合において、Qセル36から情報を読
み出す際の各信号線の状態を示すタイミングチャートで
ある。
【図8】内部で加算処理を行なう場合において、Qセル
36に加算結果を書き込む際の各信号線の状態を示すタ
イミングチャートである。
【図9】強誘電体コンデンサCFに生ずる電圧と、電荷
すなわち分極状態との関係を示す図面である。
【図10】この発明の他の実施形態による記憶素子であ
るFET50の構成を示す図面である。
【符号の説明】
28・・・・・加算器 32・・・・・バッファ回路 34・・・・・Wセル 36・・・・・Qセル 40・・・・・一端 CF・・・・・強誘電体コンデンサ D・・・・・・データライン MQ・・・・・内部データライン MW・・・・・内部データライン T1・・・・・トランジスタ T2・・・・・トランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神澤 公 京都府京都市右京区西院溝崎町21番地 ロ ーム株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報を記憶する記憶素子と、 記憶素子に記憶された情報に所定の処理を施す内部処理
    手段と、 を備えた処理機能付記憶装置において、 記憶素子として、強誘電体のヒステリシス特性を利用し
    て情報を記憶する強誘電体記憶素子を用いたこと、 を特徴とする処理機能付記憶装置。
  2. 【請求項2】請求項1の処理機能付記憶装置において、 当該装置の外部と前記記憶素子との間における情報の授
    受を可能とするか否かを制御する対外スイッチ手段と、 前記内部処理手段と前記記憶素子との間における情報の
    授受を可能とするか否かを制御する内部スイッチ手段
    と、 を備えたことを特徴とするもの。
  3. 【請求項3】請求項1ないし請求項2のいずれかの処理
    機能付記憶装置において、 前記内部処理手段は、内部スイッチ手段が継状態のとき
    に前記記憶素子から情報を読み出し、読み出した情報に
    所定の処理を施した後、処理結果を記憶素子に書き込む
    こと、 を特徴とするもの。
  4. 【請求項4】請求項3の処理機能付記憶装置において、 前記記憶素子と内部処理手段との間の信号伝送路に内部
    スイッチ手段と直列に配置された読み書き切換え手段
    と、 前記処理結果を記憶素子に書込むためのバッファ回路
    と、 を設け、 前記記憶素子から内部処理手段に情報を読み出すときに
    は、内部スイッチ手段および読み書き切換え手段を継状
    態とし、 前記処理結果を記憶素子に書き込むときには、内部スイ
    ッチ手段を継状態とするとともに読み書き切換え手段を
    断状態とし、前記バッファ回路を用いて、処理結果を記
    憶素子に書込むようにしたこと、 を特徴とするもの。
  5. 【請求項5】請求項3ないし請求項4のいずれかの処理
    機能付記憶装置において、 前記記憶素子として、第1の記憶素子と第2の記憶素子
    とを設け、 前記内部処理手段は、第1の記憶素子に記憶された情報
    と第2の記憶素子に記憶された情報とを読み出して演算
    処理し、処理結果を第2の記憶素子に書込むこと、 を特徴とするもの。
  6. 【請求項6】請求項5の処理機能付記憶装置において、 前記第1の記憶素子を複数配置して第1のワード部と
    し、 前記第2の記憶素子を複数配置して第2のワード部と
    し、 第1のワード部および第2のワード部で構成される一対
    のワード部ごとに前記内部処理手段を一つ設け、 一対のワード部の対応する一対の記憶素子単位で前記演
    算処理を行なうとともに、 複数対のワード部に対応する複数の演算処理を並列に行
    なうようにしたこと、 を特徴とするもの。
  7. 【請求項7】請求項3ないし請求項6のいずれかの処理
    機能付記憶装置において、 前記内部処理手段が加算器であること、 を特徴とするもの。
  8. 【請求項8】請求項1ないし請求項7のいずれかの処理
    機能付記憶装置において、 前記記憶素子は、 強誘電体コンデンサと、 強誘電体コンデンサに対して直列に接続された負荷用コ
    ンデンサと、 を備えたこと、 を特徴とするもの。
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