JPH1146438A - 広域後備保護装置 - Google Patents

広域後備保護装置

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Publication number
JPH1146438A
JPH1146438A JP9215718A JP21571897A JPH1146438A JP H1146438 A JPH1146438 A JP H1146438A JP 9215718 A JP9215718 A JP 9215718A JP 21571897 A JP21571897 A JP 21571897A JP H1146438 A JPH1146438 A JP H1146438A
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JP
Japan
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current
circuit breaker
protection device
accident
retrofit
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Application number
JP9215718A
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English (en)
Inventor
Kuniaki Yabe
邦明 矢部
Jun Koda
潤 香田
Hideyuki Takani
英之 高荷
Shigenori Mizuguchi
重則 水口
Makoto Sato
真 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Tokyo Electric Power Co Holdings Inc
Original Assignee
Toshiba Corp
Tokyo Electric Power Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主保護リレーによる事故除去ができない場合
であっても、高速,高感度かつ最小区間で事故除去を可
能とする。 【解決手段】 系統事故時に遮断器不良により主保護に
よる遮断が行なわれない場合には、演算処理部401 にて
事故検出した事故検出手段に使用する電流値を定数倍に
制御する指令を入力部101 に出力し、入力部にて電流値
を定数倍に制御し、演算処理部401 では制御後の電流値
にて保護演算を行なう。これにより、正常遮断された遮
断器の電流を使用する隣接の事故検出手段は動作しない
が、遮断されない遮断器の電流を使用する隣接の事故検
出手段が動作するため遮断器不良を検出することがで
き、同時に隣接する事故検出手段により出力部201 にて
必要な遮断器を遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力系統を保護す
る保護継電装置、特に主保護装置による事故除去ができ
ない場合に必要となる広域後備保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、(1)主保護リレーロック中
の事故、(2)主保護リレーが正常動作できない場合、
(3)関連機器(遮断器,PD,CT)不良の場合など
の主保護リレーによる事故除去ができない場合には、後
備保護装置が必要とされ、後備保護装置にて事故除去す
る方法がとられている。
【0003】従来の後備保護装置の多くは、距離リレー
を適用しており、例えば電気共同研究第37巻第1号P
−12では、短絡後備保護のうち約90%が距離リレー
を、地絡後備保護のうち直接接地系では99%が距離リ
レーを適用してることが示されている。
【0004】しかし、距離リレーによる後備保護装置
は、同電気共同研究第37巻第1号P−32〜36に記
載されているように、時間協調を考慮して事故除去時間
を遅く設定する必要や、系統の分流誤差や負荷電流の影
響によって保護能力の低下する場合など、事故除去時間
の高速化や、事故区間の選択性において課題がある。
【0005】具体的に事故除去時間が遅れるケースとし
ては、長距離送電線と短距離送電線が混在する系統で、
双方の送電線の距離リレーのインピーダンス整定値の協
調が取りにくく、長距離送電線の距離リレー第2段の動
作が遅延することがある。
【0006】又、多端子系統では第1段リレーで事故除
去できない盲点が生じ、第2段トリップとなるため、事
故除去が遅延することがある。又、距離リレーの原理
上、分流効果や零相補償の過不足,非電源端設置などで
測距誤差を生じやすく、アンダーリーチになり事故除去
が遅れる。
【0007】又、平常時の負荷電流で動作させないため
ブラインダーを設けており、事故点抵抗の大きな事故は
検出できない。このため、検出感度を高感度にすること
ができない。
【0008】従来技術では動作時間の遅延やルート断及
び運用の繁雑さを無くすために、例えば特開平6−27
6663号に示される後備保護方式や、遮断器不動作対
策として特開平4−133614号に示される従来の遮
断器不動作対策装置や、遮断器不良対策の向上策として
同特開平4−133614号に示される広域保護装置な
どが考えられている。
【0009】先ず、従来技術の一例として、動作時間の
遅延やルート断及び運用の繁雑さを無くすための特開平
6−276663号に示される電力系統の後備保護方式
について説明する。
【0010】図34は従来技術の例1を示す機能ブロック
構成図である。図34ではA,B,Cの3電気所とそれを
接続する2回線で構成された送電線を示している。1
A,1B甲,1B乙,1C甲,1C乙は各々A電気所,
B電気所,C電気所の母線を示す。21,22はA電気所と
B電気所とを結ぶ送電線を、31,32はB電気所とC電気
所とを結ぶ送電線を示す。
【0011】2A1CB,2A2CB,2B1CB,2
B2CB,3B1CB,3B2CB,3C1CB,3C
2CBは、送電線の両端の遮断器(CB)を示す。1B
CB,1CCBはB電気所,C電気所の母線連絡用CB
を示す。2A1,2A2,2B1,2B2,3B1,3
B2,3C1,3C2は各々送電線方向の事故を検出す
る距離リレー装置(DZ)である。
【0012】DZは送電線の対向端子80%程度までの
事故を検出する第1段(DZ1)リレー、自区間の12
0%程度に整定し対向母線の事故を確実に検出する第2
段(DZ2)リレー、次区間事故を検出するため自区間
の300〜500%に整定された第3段(DZ3)、あ
るいは第4段(DZ4)リレーの3〜4段階の距離リレ
ーより構成されている。このDZ2リレーは外部からの
条件によって設定されていた動作時限を変えることがで
きる。
【0013】B−BD1,C−BD1は甲母線事故方向
を識別して、又、B−BD2,C−BD2は乙母線事故
方向を識別して、母線連絡用CBを解放する母線分離リ
レー(BD)である。BDは事故母線方向を識別する方
向要素(BDD)と母線近傍の事故を検出する距離リレ
ー(BDZ)より構成されている。BDZはその電気所
に接続される送電線あるいは変圧器の後備保護としての
距離リレーの第1段(DZ1)の動作範囲より小さく整
定されている。
【0014】4BはDZやBDの動作状態と系統構成か
ら所定のロジックに従って事故区間識別を行ない、その
結果を転送する端子の選択と転送制御を行なう装置であ
る。5TA,5TBはAB電気所間を、6TB,6TC
はBC電気所間を結ぶ伝送装置であり、5T,6Tはそ
の伝送路を結ぶマイクロ無線の例で示している。
【0015】以上の構成により従来技術の例1は、事故
点までのインピーダンスを測定して、その値に応じて遮
断時限を変え、各保護区間の装置の協調を図る距離リレ
ーを用いた電力系統の後備保護方式であり、母線事故を
識別する手段と、事故識別結果を所定の端子の距離リレ
ーに伝達する手段と、伝達された信号をもとに予め設定
された距離リレーの時限を制御する手段とからなる。
【0016】そして母線事故であると識別した場合は当
該母線に接続される送電線及び変圧器の対向端子に設置
されている距離リレーの動作時限を、又、送電線及び変
圧器の事故であると識別した場合は、当該送電線あるい
は変圧器の対向端子に設置されている距離リレーの動作
時限を短絡すると同時に、自端の距離リレーの動作時限
を短縮する方法である。
【0017】次に、従来技術の例2として、遮断器不良
対策装置について説明する。図35は特開平4−1336
14号に示された従来の遮断器対策装置の構成図であ
る。図35において、甲及び乙の二重母線と甲母線に接続
された1〜4の送電線からなる電力系統ならびに甲母線
を保護対象とする母線保護装置101 、送電線1を保護対
象とする送電線保護装置102 ,103 及び遮断器CB1の
不良対策代用の遮断器不良対策装置104 を示す。
【0018】母線保護装置101 は変流器CT2,CT
6,CT10,CT12及びCT13から電流を入力して電流
差動方式により甲母線における事故の有無を判定し、事
故検出すると遮断器CB1,CB3,CB5,CB6及
びCB7にトリップ指令を出力する。
【0019】送電線保護装置102 は変流器CT1の電流
と送電線保護装置103 から送信される変流器CT4の電
流とを入力して電流差動方式により送電線1における事
故の有無を判定し、事故を検出すると遮断器CB1にト
リップ指令を出力する。このとき、遮断器CB2は同様
にして送電線保護装置103 からのトリップ指令により遮
断される。この送電線保護装置102 及び103 としては、
一般にPCM伝送を用いた電流差動リレーが用いられて
いる。
【0020】遮断器不良対策装置104 は変流器CT1の
電流と送電線保護装置102 のトリップ出力S102 とを入
力する。変流器CT1の電流は過電流リレー105 に入力
され、過電流リレー105 が動作と判定すると出力S101
を出力する。出力S101 とトリップ出力S102 との論理
積がとられ、共に信号があると出力S103 が出力され
る。
【0021】この出力S103 は所定の時間T101 だけ出
力を遅らせる時限動作回路106 に入力され、時限動作回
路106 の出力はCB3,CB5,CB6及びCB7のト
リップ指令となる。従って、この遮断器不良対策装置10
4 は、送電線1における事故発生時、送電線保護装置10
2 のトリップ出力後、所定の時間T101 だけ経過しても
CT1に電流が流れていることから遮断器CB1の不良
と判定し、甲母線に接続されている全ての遮断器CB1
の不良の影響を甲母線に接続された送電線の遮断のみと
し、被害の最小限化を図っている。
【0022】なお、母線事故発生時の遮断器、例えばC
B1の不良に対しては同様な装置により遮断器CB2を
遮断する対策が考えられるが、上述の過電流リレー105
及びトリップ出力S102 に相当する各回線用が必要であ
ると共に、送電線の対向遮断器にトリップ指令を送信す
ることが必要であって、このための信号線のやりとりの
煩雑さから、事故発生の頻度を考慮して、母線事故発生
時の遮断器不良対策のための装置は一般に設けられてい
ないのが実状である。
【0023】又、従来技術の例3として、従来の遮断器
不良対策の性能を向上させた特開平4−133614号
に示される広域保護装置を説明する。図36は特開平4−
133614号に示された広域保護装置の構成図であ
る。図36において、母線保護装置1は甲母線の各端子電
流を変流器CT2,CT6,CT10,CT12及びCT13
から入力するため、あるいはサンプリング信号を端末装
置T1,T2,T3,T4及びT5に出力するため、光
ファイバーケーブルHBに出力する。
【0024】この光信号の出力は、スターカプラ2によ
り端末装置T1,T2,T3,T4及びT5に各々光フ
ァイバーケーブルH1,H2,H3,H4及びH5を介
して分配される。端末装置T1,T2,T3,T4及び
T5は、入力したサンプリング信号に従って、各々変流
器CT2,CT6,CT10,CT12及びCT13からの電
流入力をディジタル信号に変換し、各々光ファイバーケ
ーブルH1,H2,H3,H4及びH5を介して母線保
護装置1に出力する。
【0025】母線保護装置1は、光ファイバーケーブル
HBを介して入力した各端子電流を用いて電流差動保護
方式により、甲母線における事故の有無を判定する。そ
して甲母線における事故を検出すると、トリップ指令を
光ファイバーケーブルHBに出力する。
【0026】このトリップ指令S1B,S2B,S3
B,S4B及びS5Bは、各々端末装置T1,T2,T
3,T4及びT5に入力され、各々遮断器CB1,CB
3,CB5,CB6及びCB7に出力される。送電線保
護装置3は送電線1を保護するために変流器CT1の電
流と相手端送電線保護装置4からPCM伝送システム5
により送信される変流器CT4の電流とを入力するが、
変流器CT1と変流器CT4の電流を同時刻にサンプリ
ングするため、送電線保護装置4との間でサンプリング
同期制御を行なう。
【0027】このサンプリング同期制御によって得られ
たサンプリング信号は、変流器CT1の電流をディジタ
ル信号に変換するために使われると共に、広域保護装置
6にサンプリング信号S1として出力される。送電線保
護装置3はディジタル信号に変換された変流器CT1及
び変流器CT4の電流を入力して、電流差動方式により
送電線1における事故の有無を判定すると共に、変流器
CT1,CT4の電流のディジタル信号を広域保護装置
6に電流データS2A,S2Bとして出力する。
【0028】そして、送電線1の事故を検出すると遮断
器CB1にトリップ指令S3を出力する。このとき、遮
断器CB2は同様にして送電線保護装置4からのトリッ
プ指令S4により遮断される。広域保護装置6は端末装
置T10,時間差算出手段7,補正手段8,動作判定手段
9から構成される。
【0029】端末装置T10は母線保護装置1が入力する
母線全端子電流とサンプリング信号を入力し、遮断器C
B3,CB5,CB6及びCB7に、各々トリップ指令
S2B,S3B,S4B及びS5Bを出力するため、光
ファイバーケーブルH10によりスターカプラ2に接続さ
れる。
【0030】時間差算出手段7は端末T10から出力され
るサンプリング信号S5と送電線保護装置3から出力さ
れるサンプリング信号S1とを入力して、この信号間の
時間差を算出し時間差データS6を出力する。補正手段
8は端末装置T10から出力されるディジタル信号化され
た母線全端子電流データS7と時間差データS6とを入
力する。
【0031】そして母線端子電流データを時間差データ
S6が示す時間分補正した母線端子電流データを作成
し、変流器CT2の電流データS8Aと変流器CT2以
外の電流データS8Bを出力する。この補正により、送
電線保護装置3及び4におけるサンプリング時刻と同じ
時刻にサンプリングされた母線端子電流データを得るこ
とができる。
【0032】動作判定手段9において、電流差動リレー
10は電流データS2Bと電流データS8Bとを入力し、
送電線1及び甲母線における事故の有無を判定する。そ
して、事故を検出するとトリップ信号S9を限時動作回
路11に出力する。限時動作回路11はトリップ信号S9を
入力後、所定の時間T0経過後もなおトリップ信号S9
が入力されているとき、トリップ信号S10を出力する。
【0033】一方、過電流データS8Aを入力し、その
絶対値を加算演算後、遮断器CB1に電流が流れている
か否かを判定する。そして、電流が流れていればトリッ
プ信号S11を出力する。AND回路13はトリップ信号
S10とトリップ信号S11とを入力し、共に信号があると
きトリップ信号S12を出力する。このトリップ信号S12
は、遮断器CB2を遮断するために送電線保護装置3に
出力されると共に、遮断器CB3,CB5,CB6及び
CB7を遮断するための端末装置T10に出力される。
【0034】送電線保護装置3はトリップ信号S12を入
力すると、伝送データにトリップ信号をのせることによ
り送電線保護装置4に信号を伝送する。この技術は一般
に転送トリップとして知られている。対向母線において
も広域保護装置6と全く同じ広域保護装置が設置され、
送電線1と送電線1が接続された母線とを保護する。
【0035】上記により、送電線保護装置の対向端の電
流を入力する入力手段1と、母線保護装置における上記
送電線端子以外の端子の電流を入力する入力手段2と、
送電線保護装置と母線保護装置のサンプリングタイミン
グの時間差を算出する時間差算出手段と、時間差算出手
段の結果に基づき入力手段2の出力を補正し入力手段1
の出力電流とサンプリングタイミングが等しい出力電流
を出力する補正手段と、入力手段1の出力電流と入力手
段2の出力電流とを入力して電流差動保護方式により動
作判定を行なう動作判定手段を備え、動作判定手段は事
故を検出したとき送電線の対向端及び上記送電線端子以
外の母線端子もしくはいずれか一方の遮断器にトリップ
指令を出力する手段を備えるように構成している。
【0036】以上のように、1つの送電線とそれに接続
する母線とを対象としているため、送電線及び母線のい
ずれの事故に対しても、遮断器不良により送電線保護装
置及び母線保護装置により事故が除去されない場合で
も、送電線の対向端及び上記送電線端子以外の母線端子
の遮断器にトリップ指令を出力することができ、遮断器
不良を確実に検出して影響を最小限にしている。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来技術
の例1〜3に示されるように、事故除去時間の高速化,
遮断器不良時の対策など個別に性能を向上することは可
能であるが、総合的にみた場合に、高速に、高感度に、
最小区間で事故除去を行なう後備保護装置は考えられて
いなかった。
【0038】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、後備保護リレーの責務を鑑み、(1)主
保護リレーロック中の事故、(2)主保護リレーが正常
動作できない場合、(3)関連機器(遮断器,PD,C
T)不良の場合などの主保護リレーによる事故除去がで
きない場合であっても、高速に、高感度に、かつ最小区
間で事故除去が可能な広域後備保護装置を提供すること
を目的としている。
【0039】
【課題を解決するための手段】本発明の[請求項1]に
係る広域後備保護装置は、被保護電力系統の電流を入力
する手段と後述の演算処理部からの指令に応じて電流値
を定数倍に制御する手段とを備えた入力部と、前記入力
電気量に基づいた保護演算手段を有する演算処理部と、
前記演算結果を用いて遮断器への遮断指令を出力する出
力部とを備えた。
【0040】そして、系統事故時に遮断器不良により主
保護による遮断が行なわれない場合には、演算処理部に
て事故検出した事故検出手段に使用する電流値を定数倍
に制御する指令を入力部に出力し、入力部にて電流値を
定数倍に制御し、演算処理部では制御後の電流値にて保
護演算を行なう。これにより、正常遮断された遮断器の
処理を使用する隣接の事故検出手段は動作しないが、遮
断されない遮断器の電流を使用する隣接の事故検出手段
が動作するため遮断器不良を検出することができ、同時
に隣接する事故検出手段により必要な遮断器を遮断する
ことができる。
【0041】本発明の[請求項2]に係る広域後備保護
装置は、被保護電力系統の電流を入力する手段を備えた
入力部と、前記入力電気量に基づいた保護演算手段と保
護演算に使用する電流値を定数倍に制御する手段とを備
えた演算処理部と、前記演算結果を用いて遮断器への遮
断指令を出力する出力部とを備えた。
【0042】そして、系統事故時に遮断器不良により主
保護による遮断が行なわれない場合には、演算処理部に
て事故検出した事故検出手段に使用する電流値を定数倍
に制御し、制御後の電流値にて保護演算を行なう。これ
により、正常遮断された遮断器の処理を使用する隣接の
事故検出手段は動作しないが、遮断されない遮断器の処
理を使用する隣接の事故検出手段が動作するため遮断器
不良を検出することができ、同時に隣接する事故検出手
段により必要な遮断器を遮断することができる。
【0043】本発明の[請求項3]にかかる広域後備保
護手段は、[請求項1]記載において、入力部は被保護
電力系統の送電線の各端子,母線区分,母線連絡及び変
圧器の電流を取り込む手段と、後述の演算電流部からの
指令により電流値を定数倍に制御する手段とを備え、演
算処理部は前記入力部の送電線の各端子の電流を使用し
た差動演算による送電線事故検出手段と、前記入力部の
変圧器の電流を使用した差動演算による変圧器事故検出
手段と、前記入力部の送電線,変圧器,母線区分,母線
連絡の電流を使用した差動演算による母線事故検出手段
と、前記事故検出手段の所定時間動作継続を条件に、事
故検出した事故検出手段の差動演算に使用される電流値
を定数倍に制御する指令を出力する手段とを備えた。
【0044】そして、系統事故時に遮断器不良により主
保護による遮断が行なわれない場合には、演算処理部の
事故検出手段の所定時間動作を条件に、事故検出した事
故検出手段の当該遮断器に相当する全ての入力電流値を
制御する。これにより、正常遮断された遮断器の電流を
使用する隣接の事故検出手段は動作しないが、遮断され
ない遮断器の電流を使用する隣接の事故検出手段が動作
するため遮断器不良を検出することができ、同時に隣接
する事故検出手段により必要な遮断器を遮断することが
できる。
【0045】本発明の[請求項4]に係る広域後備保護
装置は、[請求項2]において、入力部は被保護電力系
統の送電線の各端子,母線区分,母線連絡及び変圧器の
電流を取り込む手段を備え、演算電流部は前記入力部の
送電線の各端子の電流を使用した差動演算による送電線
事故検出手段と、前記入力部の変圧器の電流を使用した
差動演算による変圧器事故検出手段と、前記入力部の送
電線,変圧器,母線区分,母線連絡の各電流を使用した
差動演算による母線事故検出手段と、前記事故検出手段
の所定時間動作継続を条件に、事故検出した事故検出手
段の差動演算に使用される電流値を定数倍に制御する手
段と、隣接する広域後備保護装置へ電流値を定数倍に制
御する指令を出力する手段と、隣接する広域後備保護装
置から電流値を定数倍に制御する指令を受けて当該電流
値を定数倍に制御する手段とを備えた。
【0046】そして、系統事故時に遮断器不良により主
保護による遮断が行なわれない場合には、演算処理部の
事故検出手段の所定時間動作を条件に、事故検出した事
故検出手段の差動演算に使用する電流値を定数倍に制御
し、事故検出した事故検出手段の遮断器に隣接する区域
の保護を他装置で行なっている場合には、電流値の定数
倍制御指令を他装置に転送する。これにより、正常遮断
された遮断器の電流を使用する隣接の事故検出手段は動
作しないが、遮断されない遮断器の電流を使用する隣接
の事故検出手段が動作するため遮断器不良を検出するこ
とができ、同時に隣接する事故検出手段により必要な遮
断器を遮断することができる。
【0047】本発明の[請求項5]に係る広域後備保護
装置は、[請求項1]又は[請求項3]において、入力
部は被保護電力系統の電流を入力する手段と演算処理部
からの指令に応じて電流値を0に制御する手段とを備え
た。
【0048】そして、電流値を0に制御することによ
り、[請求項1]又は[請求項3]と同様に、正常遮断
された遮断器の電流を使用する隣接の事故検出手段は動
作しないが、遮断されない遮断器の電流を使用する隣接
の事故検出手段が動作するため遮断器不良を検出するこ
とができ、同時に隣接する事故検出手段により必要な遮
断器を遮断することができる。又、電流値制御が簡単で
ある利点がある。
【0049】本発明の[請求項6]に係る広域後備保護
装置は、[請求項2]又は[請求項4]において、演算
処理部は事故検出手段の所定時間動作を条件に、事故検
出した事故検出手段の差動演算に使用する電流値を0に
制御すると共に、隣接する広域後備保護装置へ電流値を
0に制御する指令を出力する手段と、隣接する広域後備
保護装置からの電流値0制御指令により当該電流値を0
に制御する手段とを備えた。
【0050】そして、電流値を0に制御することによ
り、[請求項2]又は[請求項4]と同様に、正常遮断
された遮断器の電流を使用する隣接の事故検出手段は動
作しないが、遮断されない遮断器の電流を使用する隣接
の事故検出手段が動作するため遮断器不良を検出するこ
とができ、同時に隣接する事故検出手段により必要な遮
断器を遮断することができる。又、電流値制御が簡単で
ある利点がある。
【0051】本発明の[請求項7]に係る広域後備保護
装置は、[請求項5]又は[請求項6]において、事故
検出手段の所定時間動作を条件に、入力部又は中央演算
処理部にて事故検出した事故検出手段の遮断器に相当す
る電流値を0に制御すると共に、各事故検出手段の事故
検出感度を変化させることにより、遮断器不良を検出す
る手段を有した装置である。
【0052】そして、電流値を0に制御することによ
り、[請求項5]又は[請求項6]と同様に、正常遮断
された遮断器の電流を使用する隣接の事故検出手段は動
作しないが、遮断されない遮断器の電流を使用する隣接
の事故検出手段が動作するため遮断器不良を検出するこ
とができ、同時に隣接する事故検出手段により必要な遮
断器を遮断することができる。又、各事故検出手段の感
度は、従来、固定分誤差や端子数,回線数をもとに決め
られており、系統1次側において数百A〜数千Aの感度
となっているが、事故後に遮断された遮断器と遮断され
ない遮断器が存在する場合には、事故電流が小さくなる
ため、遮断器不良用の検出感度として事故検出手段の事
故検出感度をそのまま用いることができない。そのた
め、遮断器不良検出用に電流値を0に制御すると共に、
各事故検出手段の事故検出感度を変化させることによ
り、従来の事故検出感度をそのまま採用しても、電流値
制御により遮断器不良が検出できる。
【0053】本発明の[請求項8]に係る広域後備保護
装置は、[請求項1]ないし[請求項7]において、遮
断器不良検出後、不良遮断器に隣接する設備を含む拡大
した範囲の差動演算を行なうことにより、遮断すべき遮
断器を決定する手段を備えた装置である。そして、拡大
された範囲の差動演算を行なうことにより、遮断器不良
時に遮断すべき遮断器を決定することができ、必要な遮
断器を遮断できる。
【0054】本発明の[請求項9]に係る広域後備保護
装置は、[請求項8]において、拡大した範囲の差動演
算を行なう場合、各事故検出手段の1遮断器あたりに換
算した事故検出感度を統一して、電流値を0に制御する
手段を有した装置である。そして、拡大された範囲の差
動演算を行なうことにより、遮断器不良時に遮断すべき
遮断器を決定することができ、又、各事故検出手段の事
故検出感度を統一して電流値を0に制御することによ
り、簡単な電流値制御で遮断器不良の検出が可能であ
る。
【0055】本発明の[請求項10]に係る広域後備保
護装置は、[請求項1]ないし[請求項9]において、
入力部における遮断器の電流データを最小でも対向端の
母線周りの遮断器の電流データを取得する手段を備えた
装置である。電流データ取得範囲を最小でも対向端の母
線周りの遮断器の電流データとすることにより、1広域
後備保護装置の不良時のバックアップを隣接の広域後備
保護装置によって行なうことができる。
【0056】本発明の[請求項11]に係る広域後備保
護装置は、被保護電力系統の送電線,母線連絡,母線区
分及び変圧器の各電流を入力する手段を備えた入力部
と、前記入力部の送電線の各端子の遮断器の電流を使用
した差動演算による送電線事故検出手段と、前記入力部
の変圧器の電流を使用した差動演算による変圧器事故検
出手段と、前記入力部の送電線,変圧器,母線連絡,母
線区分の各電流を使用した差動演算による母線事故検出
手段と、入力部の電流の計測手段と、前記事故検出手段
の所定時間動作を条件に、事故検出した事故検出手段に
使用する全ての電流値が所定以上の場合に当該遮断器の
遮断器不良と判定する手段を備えた演算処理部と、遮断
器の遮断指令を出力する手段を備えた出力部とを備え
た。
【0057】そして、系統事故時に遮断器不良により主
保護による遮断が行なわれない場合には、演算電流部の
事故検出手段の所定時間動作を条件に、事故検出した事
故検出手段の当該遮断器の電流値と所定値の比較を行な
い、電流値が所定値以上であることより、遮断器不良を
検出することができる。
【0058】本発明の[請求項12]にかかる広域後備
保護装置は、[請求項1]ないし[請求項11]におい
て、各遮断器の遮断器不良時に遮断する遮断器を系統の
機器情報などをもとにテーブルに設定し、遮断器不良検
出時に必要な遮断器を遮断する手段を備えた装置であ
る。そして、電流値制御又は電流値の所定値以上の判定
により遮断器不良を検出後、テーブル設定値により、必
要な遮断器を遮断できる。
【0059】本発明の[請求項13]に係る広域後備保
護装置は、[請求項1]ないし[請求項12]におい
て、入力部が不良の場合には、中央演算電流部において
不良入力部を囲む範囲に拡大した差動演算を行なう手段
を備えた装置である。そして、入力部が不良の場合に、
不良入力部を囲む範囲に拡大した差動演算を行なう手段
を備えることにより、入力部の不良時にも事故除去及び
遮断器不良時の遮断が可能である。
【0060】本発明の[請求項14]にかかる広域後備
保護装置は、[請求項1]ないし[請求項13]におい
て、事故検出手段により事故検出した所定時間後に、当
該遮断器に相当する全ての電流値を制御すると共に、事
故検出した事故検出手段から当該遮断器へ遮断出力を出
す手段を備えた装置である。そして、電流値制御により
遮断器不良を検出し、必要な遮断器を遮断できると共
に、事故検出した事故検出手段から当該遮断器へ遮断出
力を出すことにより、遮断器不良のみならず、主保護装
置の不動作の場合の後備保護も可能になる。
【0061】本発明の[請求項15]にかかる広域後備
保護装置は、[請求項1]ないし[請求項13]におい
て、自装置に遮断手段をもたせず、遮断器不良検出後、
不良遮断器に隣接する主保護装置への転送手段を備えた
装置である。そして、隣接する主保護装置への転送手段
を備えることにより、自装置に遮断手段をもたせること
なく、遮断器不良検出後の遮断器の遮断が可能である。
【0062】本発明の[請求項16]にかかる広域後備
保護装置は、[請求項1]ないし[請求項14]におい
て、遮断器への遮断出力遮断と、遮断器不良検出後、不
良遮断器に隣接する主保護装置への転送手段を備えた装
置である。そして、事故検出手段による事故検出の所定
時間後に、当該遮断器へ遮断指令を出すと共に、電流値
制御又は電流値の所定値との比較により、遮断器不良を
検出し、隣接する主保護装置への転送遮断を備えること
により、必要な遮断器の遮断が可能となり、又、主保護
不動作による遮断失敗時の後備保護も可能である。
【0063】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)([請求項1]対応) [請求項1]に係る広域後備保護装置の実施の形態を図
1〜図5を用いて説明する。先ず、図1の本発明の実施
の形態の広域後備保護装置のブロック構成図を用いて各
部の構成を説明する。入力部101 にて電力系統の電流を
変流器(CT)から取り込み、演算電流部401 にて差動
演算による保護演算を行ない、出力部201 にて遮断指令
を出力する。入力部101 では必要に応じて電流値の定数
倍制御を行なう。
【0064】次に、図2及び図3の概略フローチャート
を用いて各部の処理を説明する。図2は入力部101 の概
略フローチャートであり、処理A1,A2,A3から構
成される。処理A1にて電力系統の処理を取り込み、処
理A2にて電流値制御指令の有無を判定し、電流値制御
指令ありの場合には処理A3にて電流値を定数倍に制御
する。
【0065】図3は演算処理部401 の概略フローチャー
トであり、処理C1,C4から構成される。処理C1に
て入力部から電流値を取り込み、処理C4にて差動演算
による保護演算を行なう。以上の構成により、作用とし
て主保護動作時の遮断器不良時には、遮断器不良を検出
して高速に後備保護を行なうことができる。作用を具体
的に図4及び図5を用いて説明する。
【0066】図4は簡単な系統A,B,C,からなる電
力系統の系統Cにおいて事故が発生し、A−B間が遮断
器不良により事故除去できなかった場合の系統及び各電
流の変化を示している。系統事故時の系統Aの電流をI
A1〜IAn,系統Bの電流をIB1〜IBn,系統Cの電流を
IAj,IBk,事故電流をIf とし、系統A−B間遮断失
敗,系統B−C間正常遮断後の系統Aの電流をI′A1〜
I′An,系統Bの電流をI′B1〜I′Bn,系統Cの電流
をI′Aj,I′Bk,事故電流をI′f としている。
【0067】遮断失敗時に、電流値制御を行なわない場
合の系統Aの差動は、(1) 式となり、系統Bの差動は
(2) 式となる。又、事故の発生した系統Cにおいて、遮
断失敗後に(3) ,(4) 式に示すように電流値を定数倍に
制御すると、電力系統Aにおける差動は(5) 式に、同じ
く電力系統Bにおける差動は(6) 式となる。
【0068】
【数1】
【0069】ここでn≠1とすれば、(5) 式よりdIA
≠0となり、系統A−B間の遮断器不良を検出すること
ができる。又、動作時間は距離リレーによる一般的な動
作時間よりも短くなり、遮断器不良時にも高速な事故除
去が可能となる。
【0070】動作時間について図5を用いて説明する。
図5は一般に差動演算の動作時間を30ms、遮断器の
動作時間を40msとした場合の遮断器不良時の広域後
備保護装置による遮断時間を示している。図5に示すよ
うに、電流値制御までの動作継続確認時間を40ms、
電流値制御後の確認時間を35msとすると、事故除去
時間は150msとなり、従来の距離リレーによる事故
除去時間約200msよりも高速に事故除去することが
可能となる。
【0071】以上のように、本広域後備保護装置は差動
演算を用いて保護演算を行なうことにより、主保護と同
等の高速な事故検出,主保護と同様の高感度な事故検出
及び差動演算を用いていることにより事故区間の選択が
可能であり、前述した遮断器不良の検出も可能である。
【0072】以上説明したように[請求項1]の発明に
よれば、事故検出の差動演算に使用する電流値を入力部
において制御することにより、正常遮断された遮断器の
電流を使用する隣接の事故検出手段は動作しないが、遮
断失敗した遮断器の電流を使用する隣接の事故検出手段
が動作するため、遮断器不要を検出することができ、差
動演算を用いているため、従来の距離リレーによる後備
保護装置に比べて、高速かつ高感度に事故区間検出が可
能であり。主保護不動作及び遮断器不良時の後備保護の
性能を向上することができる。
【0073】(第2の実施の形態)([請求項2]対
応) [請求項2]に係る広域後備保護装置の実施の形態を図
6〜図8を用いて説明する。先ず、図6の本発明の実施
の形態の広域後備保護装置のブロック構成図を用いて各
部の構成を説明する。入力部101 にて電力系統の電流を
変流器(CT)から取り込み、演算電流部401 にて保護
演算を行ない、出力部201 にて遮断指令を出力する。演
算電流部401 では必要に応じて電流値の定数倍制御を行
なう。
【0074】次に、図7及び図8の概略フローチャート
を用いて各部の処理を説明する。図7は入力部101 の概
略フローチャートであり、処理A1から構成される。処
理A1にて電力系統の電流を取り込む。演算処理部401
は処理C1,C2,C3,C4から構成される。処理C
1にて入力部から電流値を取り込み、処理C4にて保護
演算を行なう。
【0075】以上の構成により、[請求項1]と同様の
作用が得られ、主保護動作時の遮断器不良時には、遮断
器不良を検出して高速に後備保護を行なうことができ、
差動演算を用いて保護演算を行なうことにより、主保護
と同等の高速な事故検出,主保護と同様の高感度な事故
検出及び差動演算を用いていることにより、事故区間の
選択が可能であり、前述した遮断器不良の検出も可能で
ある。又、[請求項1]に対応する第1の実施の形態と
比較して、入力部が簡素化できる利点がある。
【0076】[請求項2]の発明によれば、電流値制御
を演算部において行なうことにより、[請求項1]と同
様に隣接する事故検出手段により遮断器不良の検出がで
き、従来の距離リレーによる後備保護装置に比べて、高
速かつ高感度に事故区間検出が可能であり、主保護不動
作及び遮断器不良時の後備保護の性能を向上することが
できる。演算処理部から後備装置へ電流制御指令の転送
が必要となるが、入力部の構成は簡素化できる。
【0077】(第3の実施の形態)([請求項3]対
応) [請求項3]に係る広域後備保護装置の実施の形態を図
9〜図12を用いて説明する。先ず、図9の本発明の実施
の形態の広域後備保護装置のブロック構成図を用いて各
部の構成を説明する。図9では演算処理部401 の保護対
象を送電線1,2,3及び母線10、演算処理部402 の保
護対象を送電線3,4,5,6及び母線11としている。
【0078】送電線,変圧器,母線連絡及び母線区分の
電流のうち保護対象とする各遮断器CB41〜CB52の電
流は変流器CT101 〜CT112 を介して、入力部101 〜
112に入力される。入力された電流データは、データ送
受信部301 〜312 を介して演算電流部401 及び402 へ送
られる。
【0079】演算電流部401 に着目して、入力部及び演
算電流部の処理を図10〜図12に示す。図10は入力部の処
理を示すフローチャートであり、入力部101 〜106 に共
通である。図11は演算処理部401 の概略フローを示すフ
ローチャートであり、図12は図11の保護演算処理C4の
内容を示す概略不フローチャートである。
【0080】図10は処理A1,A2,A3,A4から構
成され、A1にて系統の電流を取り込み、A2にて演算
処理装置から電流値の定数倍(n倍:n=定数)制御指
令があるかどうか判断し、電流値のn倍制御指令がある
場合にはA3にて電流Iをn倍制御して(7) 式とし、電
流値n倍制御指令がない場合には、A4にて(8) 式とす
る。入力部101 から106 についても同様に演算電流部か
ら電流値のn倍制御指令がある場合にはn倍制御し、な
い場合にはそのままの電流値とする。
【数2】 I′=nI ………………………(7) I′=I ………………………(8)
【0081】図11は処理C11,〜C16,C41〜C44から
構成され、処理C11,〜C16にて入力部から保護対象の
事故検出を行なう差動演算に必要な電流値を取り込む。
処理C41〜C44にて送電線1〜3及び母線10の保護演算
を行なう。
【0082】各保護演算の処理内容は図12のフローチャ
ートに示すように処理d1〜d8から構成され、d1に
て差動演算を行ない、d2にて動作判定を行なう。差電
流が整定値以上でないときは事故なしと判断し、差電流
が整定値以上のときはd3にて一定時間以上動作継続の
判定を行なう。
【0083】d3にて一定時間動作継続でない場合は正
常遮断と判断し、一定時間以上動作継続した場合にはd
4にて電流値n倍制御指令の有無を判断する。d4にて
電流値のn倍制御指令がない場合にはd8にて電流値n
倍制御指令を出力し、電流値n倍の制御指令が既にある
場合には、d5にて一定時間動作継続の判断を行なう。
【0084】d5にて一定時間動作継続でない場合には
遮断器不良でないと判断し、一定時間動作継続した場合
には遮断器不良と判断して、d6にて遮断器不良検出、
d7にて遮断出力を行なう。更に遮断器不良が起こるこ
とを加味して、d8にて電流値のn倍制御指令を出す。
【0085】以上を送電線1〜3及び母線10の事故検出
において同様に行なう。ここで電流値の制御対象は各差
動演算に使用している電流であり、送電線1の保護演算
C41の場合は電流値I101 とI102 、送電線2の保護演
算C42の場合は電流値I103とI104 、送電線3の保護
演算C43の場合は電流値I105 とI106 、母線10の保護
演算C44の場合には電流値I102 ,I104 ,I106 であ
る。以上の構成により、[請求項1]と同様に主保護動
作時の遮断器不良時には、遮断器不良を検出して高速に
後備保護を行なうことができる。
【0086】具体的な作用内容を以下に説明する。仮に
送電線1にて事故が発生し、CB41は正常遮断を行なっ
たが、CB42が不良にて遮断失敗の場合には送電線1の
保護演算C41の動作継続判定によりCT101 の電流I10
1 とCT102 の電流I102 の電流をn倍制御し、(9)
式,(10)式とすると、演算電流部401 の保護演算に使用
する電流I101 ′〜I106 ′は(11)式〜(16)式となる。
【0087】
【数3】 I101 ′=n・I101 (nは定数) ……………(9) I102 ′=n・I102 (nは定数) ……………(10) I101 ′=n・I101 ……………(11) I102 ′=n・I102 ……………(12) I103 ′=I103 …………………(13) I104 ′=I104 …………………(14) I105 ′=I105 …………………(15) I106 ′=I106 …………………(16)
【0088】ここで、入力部101 〜106 の電流I101 〜
I106 の値はCB41遮断、CB42不良により、(17)式〜
(21)式となる。よって差動電流値は(22)〜(25)式とな
る。
【数4】 I101 =0 ……………………(17) I102 =IF′(IF′はCB41遮断後の事故電流) ……(18) I103 =−I104 ……………………(19) I104 +I106 =−IF′ ……………………(20) I105 =−I106 ……………………(21) 送電線1:Id=I101 ′+I102 ′=nIF′ ………(22) 送電線2:Id=I103 ′+I104 ′=0 ……………(23) 送電線3:Id=I105 ′+I106 ′=0 ……………(24) 母線4 :Id=I102 ′+I104 ′+I106 ′ =nIF′−IF′ =(n−1)IF′ ………………(25)
【0089】nの値を1以外の値に設定すれば、母線4
の差動演算(25)式によって事故検出し、CB44,CB46
が遮断される。以上のように、正常遮断された遮断器の
電流を使用する隣接の事故検出手段は動作しないが、遮
断されない遮断器の電流を使用する隣接の事故検出手段
により必要な遮断器を遮断することができる。
【0090】又、nの値としては、送電線事故検出手段
又は変圧器事故検出手段にかかる入力部の電流値又は演
算処理部の電流値を制御する場合に、遮断器CTk の電
流値制御を(1+nk )倍とすると仮定してnk を(26)
式とし、又、母線事故検出手段にかかる入力部の電流値
又は中央演算処理部の電流値を制御する場合に、遮断器
CTk の電流値制御を(1+nk )倍とすると仮定し
て、nk を(27)式とすることにより、任意に設定された
送電線事故検出,変圧器事故検出及び母線事故検出の事
故検出感度を変えずに遮断器不良の検出が可能になる。
【0091】
【数5】
【0092】又、1遮断器あたりの各事故検出手段の感
度を統一し、送電線事故検出手段又は変圧器事故検出手
段の電流値を制御する場合に、遮断器CTk の電流値制
御を(1+nk )倍とし、nk を(28)式として、母線事
故検出手段の電流値を制御する場合に、遮断器CTk の
制御を(1+nk )倍とし、nk を(29)式とすることに
より、1遮断器あたりの送電線事故検出感度,母線事故
検出感度,変圧器事故検出感度を統一し、電流値を(1
+nk )倍制御することにより、正常遮断された遮断器
の電流を使用する隣接の事故検出手段は動作しないが、
遮断されない遮断器の電流を使用する隣接の事故検出手
段が動作するため遮断器不良を検出することができ、同
時に隣接する事故検出手段により必要な遮断器を遮断す
ることができる。
【0093】
【数6】
【0094】特に送電線事故検出手段において、nk の
値を(28)式、母線事故検出手段において、k を(29)式の
ようにすることにより、任意に設定された送電線事故検
出手段の事故検出感度を変えずに遮断器不良の検出が可
能になる。
【0095】以上により、差動演算を用いて保護演算を
行なうことにより、主保護と同等の高速な事故検出,主
保護と同様の高感度な事故検出及び差動演算を用いてい
ることにより、事故区間の選択が可能であり、前述した
遮断器不良の検出も可能である。
【0096】[請求項3]の発明によれば、送電線事故
検出手段,母線事故検出手段,変圧器事故検出手段を備
え、差動演算を使用して事故検出を行ない、入力部にお
いて電流値を定数倍に制御することにより、遮断器不良
時には隣接する事故検出手段により、遮断器不良の検出
が可能となる。又、制御する値を電源容量や事故検出感
度を考慮して決めることにより、事故検出及び適切な遮
断器不良検出ができる。
【0097】(第4の実施の形態)([請求項4]対
応) [請求項4]に係る広域後備保護装置の実施の形態を図
7,図12,図13,図14を用いて説明する。先ず、図13に
よる実施の形態の広域後備保護装置のブロック構成図を
用いて各部の構成を説明する。図13では演算処理部401
の保護対象を送電線1,2,3及び母線10、演算処理部
402 の保護対象を送電線3,4,5,6及び母線11とし
ている。
【0098】送電線,変圧器,母線連絡及び母線区分の
電流のうち保護対象とする各遮断器CB41〜CB52の電
流は変流器CT101 〜CT112 を介して、入力部101 〜
112に入力される。入力された電流データは、データ送
受信部301 〜312 を介して演算処理部401 及び402 へ送
られる。又、演算処理部401 及び402 の電流値制御指令
は指令送受信部501 及び502 により隣接装置との間で送
受信される。
【0099】演算処理部401 に着目して、入力部及び演
算処理部の処理を説明する。入力部の概略フローチャー
トは[請求項2]に対応する実施の形態2の図7と同様
であり、入力部101 〜106 において、処理A1にて各変
流器CT101 〜CT106 より系統の電流I101 〜I106
を取り込む。
【0100】演算処理部401 の概略フローチャートは図
14に示すようになり、処理C11〜C16,C21〜C26,C
31〜C36,C41〜C44から構成される。処理C11〜C16
にて入力部101 〜106 から電流値I′101 〜I′106 を
取り込み、処理C21〜C26にて電流制御指令の有無を判
断し、電流制御指令がある場合には処理C31〜C36にて
電流値をn倍(nは定数)に制御する。
【0101】電流値制御指令がない場合はそのままとす
る。そして処理C41〜C44にて送電線1〜3及び母線10
の保護演算を行なう。各保護演算の処理内容は[請求項
3]に対応する実施の形態の図12のフローチャートと同
様である。
【0102】[請求項3]に対応する第3の実施の形態
では、入力部にて電流制御することにより、隣接する広
域後備保護装置も自ずと電流制御することになるが、演
算処理部で演算する場合には隣接装置の電流値制御を意
図的に行なう必要がある。そのために隣接装置への電流
制御手段を設けている。しかし、本実施の形態は[請求
項3]に対して入力部の構成が簡略化される利点があ
る。
【0103】以上の構成により、[請求項2]と同様に
主保護動作時の遮断器不良時には、遮断器不良を検出し
て高速に後備保護を行なうことができる。又、差動演算
を用いて保存演算を行なうことにより、主保護と同等の
高速な事故検出,主保護と同様の高感度な事故検出及び
差動演算を用いていることにより事故区間の選択が可能
であり、前述した遮断器不良の検出も可能である。
【0104】[請求項4]の発明によれば、送電線事故
検出手段,母線事故検出手段,変圧器事故検出手段を備
え、差動演算を使用して事故検出を行ない、演算処理部
において電流値を定数倍に制御することにより、遮断器
不良を検出でき、[請求項3]と同様の効果を得ること
ができる。又、演算処理部から隣接装置へ電流制御指令
の転送が必要となるが、入力部の構成は簡素化できる。
【0105】(第5の実施の形態)([請求項5]対
応) [請求項5]に係る広域後備保護装置の実施の形態を図
15,図16を用いて説明する。本発明の実施の形態の広域
後備保護装置のブロック構成図は、[請求項3]に対応
する第3の実施の形態の図9と同様であり、又、演算処
理部の概略フローチャートも[請求項3]に対応する第
3の実施の形態の図11と同様である。
【0106】[請求項3]に対応する第3の実施の形態
との違いは、入力部及び保護演算であり、入力部の処理
を示すフローチャートを図15、保護演算処理を示すフロ
ーチャートを図16に示す。
【0107】図15に示す入力部は、処理A1,A2,A
3,A4から構成され、A1にて系統の電流を取り込
み、A2にて演算処理装置から電流値0制御指令がある
かどうか判断し、電流値の0制御指令がある場合にはA
3にて電流Iを0に制御して(30)式とし、電流値0の制
御指令がない場合には、A4にて(31)式とする。入力部
101 から106 についても同様に演算電流部から電流値の
0制御指令がある場合には0制御し、ない場合にはその
ままの電流値とする。
【数7】 I′=0 ………………………(30) I′=I ………………………(31)
【0108】図16に示す保護演算処理はd1〜d8から
構成され、d1にて差動演算を行ない、d2にて動作判
定を行なう。差電流が整定値以上でないときは事故なし
と判断し、差電流が整定値以上のときはd3にて一定時
間以上動作継続の判定を行なう。d3にて一定時間動作
継続でない場合は正常遮断と判断し、一定時間以上動作
継続した場合にはd4にて電流値の制御指令の有無を判
断する。
【0109】d4にて電流値の0制御指令がない場合に
はd8にて電流値0制御指令を出力し、電流値の0制御
指令が既にある場合には、d5にて一定時間動作継続の
判断を行なう。d5にて一定時間動作継続できない場合
には遮断器不良でないと判断し、一定時間動作継続した
場合には遮断器不良と判断して、d6にて遮断器不良検
出、d7にて遮断出力を行なう。更に、遮断器不良が起
こることを加味して、d8にて電流値の0制御指令を出
す。
【0110】以上を送電線1〜3及び母線10の事故検出
において同様に行なう。ここで電流値の制御対象は各差
動演算に使用している電流であり、送電線1の保護演算
C41の場合は電流値I101 とI102 、送電線2の保護演
算C42の場合は電流値I103とI104 ,送電線3の保護
演算C43の場合は電流値I105 とI106 、母線10の保護
演算C44の場合には電流値I102 ,I104 ,I106 であ
る。以上の構成により、[請求項1]〜[請求項4]と
同様に主保護動作時の遮断器不良時には、遮断器不良を
検出して高速に後備保護を行なうことができる。
【0111】具体的な作用内容を以下に説明する。仮に
送電線1にて事故が発生し、CB41は正常遮断を行なっ
たが、CB42が不良にて遮断失敗の場合には送電線1の
保護演算C41の動作継続判定によりCT101 の電流I10
1 とCT102 の電流I102 の電流を0制御し、(32)式,
(33)式とすると、演算電流部401 の保護演算に使用する
電流I101 ′〜I106 ′は(34)式〜(39)式となる。
【0112】
【数8】 I101 ′=0 …………………………(32) I102 ′=0 …………………………(33) I101 ′=0 ……………(34) I102 ′=0 ……………(35) I103 ′=I103 …………………(36) I104 ′=I104 …………………(37) I105 ′=I105 …………………(38) I106 ′=I106 …………………(39)
【0113】ここで、入力部103 〜106 の電流I103 〜
I106 の値はCB41遮断、CB42不良により、(40)式〜
(42)式となる。よって差動演算値は(43)式〜(46)式とな
る。事故電流IF′が事故検出感度以上の値ならば、母
線4の差動演算(47)式によって事故検出し、CB44,C
B46が遮断される。
【0114】
【数9】 I103 =−I104 …………………………(40) I104 =+I106 =−IF′ (IF′はCB41遮断後の事故電流) ………(41) I105 =−I106 ………………………(42) 送電線1:1d=I101 ′+I102 ′=0 …………(43) 送電線2:1d=I103 ′+I104 ′=0 …………(44) 送電線3:1d=I105 ′+I106 ′=0 …………(45) 母線4 :1d=I102 ′+I104 ′=+I106 ′ =−IF′ …………………(46)
【0115】以上のように、正常遮断された遮断器の電
流を使用する隣接の事故検出手段は動作しないが、遮断
されない遮断器の電流を使用する隣接の事故検出手段が
動作するため遮断器不良を検出することができ、同時に
隣接する事故検出手段により必要な遮断器を遮断するこ
とができる。
【0116】[請求項5]の発明によれば、送電線事故
検出手段,母線事故検出手段,変圧器事故検出手段を備
え、差動演算を使用して事故検出を行ない、入力部にお
いて電流値を0に制御することにより、遮断器不良時に
は隣接する事故検出手段により、遮断器不良の検出が可
能となる。
【0117】(第6の実施の形態)([請求項6]対
応) [請求項6]に係る広域後備保護装置の実施の形態を図
17を用いて説明する。本実施の形態の広域後備保護装置
のブロック構成図は、[請求項4]に対応する第4の実
施の形態の図13と同様であり、又、入力部の概略フロー
チャートも[請求項4]に対応する第4の実施の形態の
図7と同様である。
【0118】[請求項4]に対応する第4の実施の形態
との違いは、演算処理部であり、演算処理部401 の概略
フローチャートを図17に示す。図17は処理C11〜C16,
C21〜C26,C31〜C36,C41〜C44から構成され、処
理C11〜C16にて入力部101〜106 から電流値I′101
〜I′106 を取り込み、処理C21〜C26にて電流制御指
令の有無を判断し、電流制御指令がある場合には処理C
31〜C36にて電流値を0に制御する。
【0119】電流値制御指令がない場合はそのままとす
る。そして処理C41〜C44にて送電線1〜3及び母線10
の保護演算を行なう。各保護演算の処理内容は[請求項
5]に対応する実施の形態の図16のフローチャートと同
様である。
【0120】[請求項4]に対応する第4の実施の形態
では、入力部にて電流制御することにより、隣接する広
域後備保護装置も自ずと電流制御することになるが、演
算処理部で演算する場合には隣接装置の電流値制御を意
図的に行なう必要がる。そのために隣接装置への電流制
御手段を設けている。しかし、本実施の形態は[請求項
4]に対して入力部の構成が簡略化される利点がある。
【0121】以上の構成により、[請求項4]と同様に
主保護動作時の遮断器不良時には、遮断器不良を検出し
て高速に後備保護を行なうことができる。又、差動演算
を用いて保護演算を行なうことにより、主保護と同等の
高速な事故検出,主保護と同様の高感度な事故検出及び
差動演算を用いていることにより、事故区間の選択が可
能であり、前述した遮断器不良の検出も可能である。
【0122】[請求項6]の発明によれば、送電線事故
検出手段,母線事故検出手段,変圧器事故検出手段を備
え、差動演算を使用して事故検出を行ない、演算処理部
において電流値を0に制御することにより、遮断器不良
時には隣接する事故検出手段により遮断器不良の検出が
可能となる。又、電流値制御が簡単である利点がある。
【0123】(第7の実施の形態)([請求項7]対
応) [請求項7]に係る広域後備保護装置の実施の形態を図
18を用いて説明する。本実施の形態の広域後備保護装置
のブロック構成図は、[請求項5]又は[請求項6]と
同様であり、又、入力部と演算処理部の概略フローチャ
ートも[請求項5]又は[請求項6]と同様である。
【0124】[請求項5]又は[請求項6]との違い
は、保護演算処理であり、保護演算処理を示すフローチ
ャートを図18に示す。図18は処理d1〜d9から構成さ
れ、d1にて差動演算を行ない、d2にて遮断器不良検
出の有無の判定を行なう。遮断器不良を検出した場合
は、一定時間後に事故検出感度を変更する。
【0125】遮断器不良を検出していない場合は、d5
にてそのままの感度とする。次にd6にて動作判定を行
ない、差電流が事故検出感度以上でないときは事故なし
と判断し、差電流が事故検出感度以上のときはd7にて
一定時間以上動作継続の判定を行なう。一定時間動作継
続でない場合は正常遮断と判断し、一定時間以上動作継
続した場合にはd8にて遮断器不良を判断し、d9にて
電流値を0に制御する指令を出力する。
【0126】処理d4にて事故検出感度を変更する場合
に、特に、送電線事故検出手段の事故検出感度の場合は
(47)式とし、又、母線事故検出手段の事故検出感度の場
合は(48)式とすることにより、好感度な事故検出が可能
となる。
【0127】
【数10】
【0128】以上により、正常遮断された遮断器の電流
を使用する隣接の事故検出手段は動作しないが、遮断さ
れない遮断器の電流を使用する隣接の事故検出手段が動
作するため遮断器不良を検出することができ、同時に隣
接する事故検出手段により必要な遮断器を遮断すること
ができる、特に、送電線事故検出感度を(47)式、母線事
故検出感度を(48)式のようにすることにより、遮断後の
事故電流を考慮した適切な感度設定が可能となり、隣接
の事故検出手段による適切な遮断が可能となる。
【0129】[請求項7]の発明によれば、電流値を制
御する手段に加えて、事故検出感度を変化させることに
より、適切な事故検出が可能となる。
【0130】(第8の実施の形態)([請求項8]対
応) [請求項8]に係る広域後備保護装置の実施の形態を図
19,図20を用いて説明する。図20は送電線1〜5及び母
線10,12からなる電力系統において、送電線3で事故が
発生し、遮断器CB43は正常遮断、遮断器CB44は不良
の場合を示している。
【0131】図19は本発明の実施の形態の広域後備保護
装置のブロック構成図であり、入力部101 〜110 と伝送
部301 〜304 と演算電流部401 及び出力部201 から構成
される。又、1〜4は送電線、10,11は母線、CB41〜
CB45は遮断器、CT101 〜CT110 は変流器を示す。
【0132】演算電流部401 において、各入力電流を用
いた差動演算を行なって動作判定を行ない、動作が継続
する場合は遮断器不良を判断して不良遮断器を囲む範囲
に拡大した差動演算を行なう。拡大差動演算の動作判定
により、不良遮断器を遮断する。拡大差動演算の具体的
を図20を用いて示す。
【0133】送電線1〜5,母線10,11及び遮断器CB
41〜CB46から構成される電力系統の送電線3において
事故が発生し、CB43は正常遮断を行なったが、CB44
が遮断失敗した場合は、遮断失敗したCB44を囲む範囲
Wにおいて差動演算を行なうことになる。拡大差動を行
なうことにより、遮断器不良時の遮断判定の信頼性を向
上することができる。
【0134】[請求項8]の発明によれば、遮断器不良
検出後、不良遮断器に隣接する範囲に拡大した差動演算
を行なうことにより、遮断器不良時に遮断すべき遮断器
を決定することができる。又、拡大差動を行なっている
ことにより、遮断器不良検出の信頼性を向上することが
できる。
【0135】(第9の実施の形態)([請求項9]対
応) [請求項9]に対応する実施の形態は、拡大した範囲の
差動演算を行なう場合に、複数の事故検出手段のうち送
電線事故検出手段及び変圧器事故検出手段の電流値をn
倍制御するに際して、nを(49)式のようにしたものであ
る。
【0136】
【数11】 nの値を(49)式のようにすることにより、遮断器不良の
検出感度を母線事故検出感度と同じにして遮断器不良を
検出することができる。
【0137】[請求項9]の発明によれば、遮断器不良
検出後、不良遮断器に隣接する範囲に拡大した差動演算
を行なうことにより、遮断器不良時に遮断すべき遮断器
を決定することができる。又、事故検出手段の感度を統
一して電流値を0に制御することにより、簡単な電流値
制御で遮断器不良を検出できる。
【0138】(第10の実施の形態)([請求項10]
対応) [請求項10]に係る広域後備保護装置の実施の形態を
図21を用いて説明する。図21は本実施の形態の広域後備
保護装置のブロック構成図であり、入力部101〜113 ,
出力部201 〜213 ,伝送部301 〜312 及び演算処理部40
1 〜405 からなる。
【0139】図21の1〜3は送電線、10〜14は母線、20
は変圧器、CB41〜CB53は遮断器、CT101 〜CT11
3 は変流器を示す。この場合、各演算処理部401 〜405
の差動演算における電流の取得範囲は夫々対向端の母線
周りまでとなっている。
【0140】差動演算における電流の取得範囲を最低で
も対向端の母線周りとすることで、送電線又は変圧器又
は母線において事故が発生した場合の遮断器不良の検出
が可能となり、遮断器不良時の対策が行なえる。
【0141】[請求項10]の発明によれば、電流デー
タ取得範囲を最小でも対向端の母線周りの遮断器の電流
データとすることにより、1広域後備保護装置の不良時
のバックアップを隣接の広域後備保護装置によって行な
うことができる。
【0142】(第11の実施の形態)([請求項11]
対応) [請求項11]に係る広域後備保護装置の実施の形態を
図22,図23を用いて説明する。図22は本実施の形態の広
域後備保護装置の演算処理部の概略フローチャートであ
り、図23は保護演算処理を示す概略フローチャートであ
る。
【0143】図22は処理C11〜C16,C41〜C44,C51
〜C56,C61〜C66から構成され、処理11〜C16にて入
力部から保護対象の事故検出を行なう差動演算及び遮断
器不良を検出するための過電流リレー判定に必要な電流
値を取り込む。処理C41〜C44にて送電線1〜3及び母
線10の保護演算を行なう。又、処理C51〜C56にて過電
流判定に必要な振幅値演算を行ない、処理C61〜C66に
て過電流リレー判定を行なう。
【0144】過電流リレー判定により、事故時に遮断失
敗した場合には、遮断失敗を検出することができ、各保
護演算により事故区間を検出するので、不良遮断器を検
出することができる。
【0145】保護演算処理は図23の処理d1〜d6から
構成され、d1にて差動演算を行ない、d2にて動作判
定を行なう。差電流が整定値以上でないときは事故なし
と判断し、差電流が整定値以上のときはd3にて一定時
間以上動作継続の判定を行なう。d3にて一定時間動作
継続でない場合は正常遮断と判断し、一定時間以上動作
継続した場合にはd4にて過電流リレーの動作継続を判
断する。
【0146】過電流リレーが動作していない場合は遮断
器不良なしと判断し、過電流リレーが動作している場合
は、d5により遮断器不良を検出し、d6にて遮断指令
を出力する。以上により、主保護不動作時のバックアッ
プ及び遮断器不良を高速に、高感度に検出して事故除去
することができる。
【0147】[請求項11]の発明によれば、送電線事
故検出手段,母線事故検出手段,変圧器事故検出手段を
備え、差動演算を使用して事故検出を行なうことによ
り、高速かつ高感度な事故検出が可能であり、電流値が
所定値以上であることの判定手段を備えたことにより、
遮断器不良の検出も可能である。
【0148】(第12の実施の形態)([請求項12]
対応) [請求項12]に係る広域後備保護装置の実施の形態を
図24〜図26を用いて説明する。図24は本実施の形態の広
域後備保護装置の演算処理部の概略フローチャートであ
り、図25は保護演算処理を示す概略フローチャート、図
26は遮断器不良検出を示す概略フローチャートである。
【0149】図24は処理C11〜C16,C41〜C44,C71
〜C76から構成され、処理C11〜C16にて入力部から保
護対象の事故検出を行なう差動演算及び遮断器不良を検
出するために必要な電流値を取り込む。処理C41〜C44
にて送電線1〜3及び母線10の保護演算を行なう。又、
処理C71〜C76にて遮断器不良検出処理を行なう。
【0150】保護演算は図25に示す処理d1〜d3から
構成され、d1にて差動演算を行ない、d2にて動作判
定を行なう。差電流が整定値以上でないときは事故なし
と判断し、差電流が整定値以上のときは事故と判断して
遮断指令を出力する。
【0151】遮断器不良検出は図26に示す処理e1〜e
5から構成され、e1にて振幅値演算を行ない、e2に
て過電流リレー判定を行なう。過電流リレーが一定時間
以上動作継続した場合にはe4にて遮断器不良を検出
し、テーブル設定に基づき当該遮断器を遮断する。そし
て系統構成を基に、予め遮断器不良検出時に遮断する遮
断器をテーブルに設定しておくことにより、適切に必要
な遮断器を遮断することができる。
【0152】[請求項12]の発明によれば、遮断すべ
き遮断器をテーブルに設定しておくことにより、遮断器
不良検出後の遮断範囲を決定する手段が不要になる。
【0153】(第13の実施の形態)([請求項13]
対応) [請求項13]に係る広域後備保護装置の実施の形態を
図27を用いて説明する。図27は本実施の形態の広域後備
保護装置の演算処理部の概略フローチャートである。
【0154】図27は処理C11〜C16,C41〜C47,C81
〜C83から構成され、処理C11〜C16にて入力部から電
流値を取り込み、処理C81〜C83にて入力部の不良の有
無を判断する。入力部に不良がある場合には、処理C45
〜C47にて拡大した範囲の差動演算を行ない、入力部の
不良がない場合には、処理C41〜C44にて送電線1〜3
及び母線10の保護演算を行なう。
【0155】拡大差動演算の具体例を図28を用いて示
す。送電線1〜5,母線10,11及び遮断器CB41〜CB
46から構成される電力系統の送電線3において事故が発
生し、CB44に設置されている入力部が不良の場合は、
不良遮断器CB44を囲む範囲Wにおいて差動演算を行な
うことになる。要するに入力部が不良の場合には、拡大
した範囲の差動演算を行なうことにより、入力部が不良
の場合であっても事故及び遮断器不良の対策が可能とな
る。
【0156】[請求項13]の発明によれば、入力部が
不良の場合には、不良入力部を囲む範囲に拡大した差動
演算を行なうことにより、入力部の不良時にも事故除去
及び遮断器不良検出が可能となる。
【0157】(第14の実施の形態)([請求項14]
対応) [請求項14]に係る広域後備保護装置の実施の形態を
図29,図30を用いて説明する。図29は本実施の形態の広
域後備保護装置のブロック構成図であり、図30は演算処
理部の概略フローチャートである。
【0158】図29に示す後備高速化装置は、入力部101
〜110 、出力部201 〜205 、伝送部301 〜304 、演算処
理部401 から構成され、1〜4は送電線、10,11は母
線、CB41〜CB45は遮断器、CT101 〜CT110 は変
流器を示す。
【0159】演算処理部401 の処理は、図30のフローチ
ャートに示す処理C11〜C16,C41〜C44から構成され
る。C11〜C16にて電流値を取り込み、C41〜C44にて
保護演算を行なう。保護演算はd11にて差動演算を行な
い、d21にて動作判定後、d31にて一定時間動作継続を
確認した場合に、電流値の制御指令を出力すると共に、
遮断出力を出力する。これにより、主保護不動作の場合
も高速に事故除去することが可能となる。
【0160】[請求項14]の発明によれば、遮断器不
良の検出を待たずに、電流値の制御指令を同時に、遮断
器への遮断指令を出力することにより、主保護不動作の
場合にも高速な後備保護が可能となる。
【0161】(第15の実施の形態)([請求項15]
対応) [請求項15]に係る広域後備保護装置の実施の形態を
図31,図32を用いて説明する。図31は本実施の形態の広
域後備保護装置のブロック構成図であり、図32は演算処
理部の概略フローチャートである。
【0162】図31に示す後備高速化装置は、入力部101
〜110 、伝送部301 〜304 、演算処理部401 から構成さ
れ、1〜4は送電線、10,11は母線、CB41〜CB45は
遮断器、CT101 〜CT110 は変流器601 〜604 は送電
線主保護装置、610 は母線保護装置を示す。
【0163】演算処理部401 の処理は、図32のフローチ
ャートに示す処理C11〜C16,C41〜C44から構成され
る。C11〜C16にて電流値を取り込み、C41〜C44にて
保護演算を行なう。保護演算処理において、遮断器不良
を検出した場合には隣接主保護へ転送をかける。これに
より、自装置には遮断出力の手段を持たすことなく、遮
断器不良時の遮断を行なうことができる。
【0164】[請求項15]の発明によれば、隣接する
主保護装置への転送遮断手段により、自装置に遮断手段
を持たせずに済むため、構成が簡略化できる。
【0165】(第16の実施の形態)([請求項16]
対応) [請求項16]に係る広域後備保護装置の実施の形態を
図33を用いて説明する。図33は本発明実施の形態の演算
処理部の概略フローチャートである。演算処理部401 の
処理は、図33のフローチャートに示す処理C11〜C16,
C41〜C44から構成される。C11〜C16にて電流値を取
り込み、C41〜C44にて保護演算を行なう。
【0166】保護演算処理において、事故検出の所定時
間後に、当該遮断器へ遮断指令を出すと共に、電流値制
御又はで電流値の所定値との比較により、遮断器不良を
検出し、隣接する主保護装置への転送手段を有すること
により、必要な遮断器の遮断が可能となる、又、主保護
不動作による遮断失敗時の後備保護も可能である。
【0167】[請求項16]の発明によれば、事故検出
した所定時間後に遮断指令を出すと共に、隣接する主保
護装置への転送手段を有することにより、必要な遮断器
の遮断が可能となる。又、主保護不動作による遮断失敗
時の後備保護も可能である。
【0168】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば主
保護リレーによる事故除去ができない場合であっても、
高速,高感度かつ最小区間で事故除去が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す機能ブロック
図。
【図2】本発明の第1の実施の形態の入力部のフローチ
ャート。
【図3】本発明の第1の実施の形態の演算処理部のフロ
ーチャート。
【図4】本発明の第1の実施の形態の遮断器不良検出の
説明図。
【図5】本発明の第1の実施の形態の事故除去時間の説
明図。
【図6】本発明の第2の実施の形態を示す機能ブロック
図。
【図7】本発明の第2の実施の形態の入力部のフローチ
ャート。
【図8】本発明の第2の実施の形態の演算処理部のフロ
ーチャート。
【図9】本発明の第3の実施の形態を示す機能ブロック
図。
【図10】本発明の第3の実施の形態の入力部のフローチ
ャート。
【図11】本発明の第3の実施の形態の演算処理部のフロ
ーチャート。
【図12】本発明の第3の実施の形態の保護演算のフロー
チャート。
【図13】本発明の第4の実施の形態を示す機能ブロック
図。
【図14】本発明の第4の実施の形態の演算処理部のフロ
ーチャート。
【図15】本発明の第5の実施の形態の入力部のフローチ
ャート。
【図16】本発明の第5の実施の形態の保護演算のフロー
チャート。
【図17】本発明の第6の実施の形態の演算処理部のフロ
ーチャート。
【図18】本発明の第7の実施の形態の保護演算のフロー
チャート。
【図19】本発明の第8の実施の形態を示す機能ブロック
図。
【図20】本発明の第8の実施の形態の拡大差動の説明
図。
【図21】本発明の第10の実施の形態を示す機能ブロッ
ク図。
【図22】本発明の第11の実施の形態の演算処理部のフ
ローチャート。
【図23】本発明の第11の実施の形態の保護演算のフロ
ーチャート。
【図24】本発明の第12の実施の形態の演算処理部のフ
ローチャート。
【図25】本発明の第12の実施の形態の保護演算のフロ
ーチャート。
【図26】本発明の第12の実施の形態の遮断器不良検出
のフローチャート。
【図27】本発明の第13の実施の形態の演算処理部のフ
ローチャート。
【図28】本発明の第13の実施の形態の拡大差動の説明
図。
【図29】本発明の第14の実施の形態を機能ブロック
図。
【図30】本発明の第14の実施の形態の演算処理部のフ
ローチャート。
【図31】本発明の第15の実施の形態を示す機能ブロッ
ク図。
【図32】本発明の第15の実施の形態の演算処理部のフ
ローチャート。
【図33】本発明の第16の実施の形態の演算処理部のフ
ローチャート。
【図34】従来技術(1)の後備保護方式を説明する構成
図。
【図35】従来技術(2)の遮断器不良対策装置の構成
図。
【図36】従来技術(3)の広域保護装置の構成図。
【符号の説明】
101 〜112 入力部 201 〜212 出力部 301 〜312 データ送受信部 401 ,402 演算処理部 A,B,C 電力系統
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高荷 英之 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 水口 重則 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 佐藤 真 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被保護電力系統の電流を入力する手段と
    後述の演算処理部からの指令に応じて電流値を定数倍に
    制御する手段とを備えた入力部と、前記入力電気量に基
    づいた保護演算手段を有する演算処理部と、前記演算結
    果を用いて遮断器への遮断指令を出力する出力部とを備
    えたことを特徴とする広域後備保護装置。
  2. 【請求項2】 被保護電力系統の電流を入力する手段を
    備えた入力部と、前記入力電気量に基づいた保護演算手
    段と保護演算に使用する電流値を定数倍に制御する手段
    とを備えた演算電流部と、前記演算結果を用いて遮断器
    への遮断指令を出力する出力部とを備えたことを特徴と
    する広域後備保護装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の広域後備保護装置におい
    て、入力部は被保護電力系統の送電線の各端子,母線区
    分,母線連絡及び変圧器の電流を取り込む手段と、後述
    の演算電流部からの指令により電流値を定数倍に制御す
    る手段とを備え、演算処理部は前記入力部の送電線の各
    端子の電流を使用した差動演算による送電線事故検出手
    段と、前記入力部の変圧器の電流を使用した差動演算に
    よる変圧器事故検出手段と、前記入力部の送電線,変圧
    器,母線区分,母線連絡の電流を使用した差動演算によ
    る母線事故検出手段と、前記事故検出手段の所定時間動
    作継続を条件に、事故検出した事故検出手段の差動演算
    に使用される電流値を定数倍に制御する指令を出力する
    手段とを備えたことを特徴とする広域後備保護装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の広域後備保護装置におい
    て、入力部は被保護電力系統の送電線の各端子,母線区
    分,母線連絡及び変圧器の電流を取り込む手段を備え、
    演算電流部は前記入力部の送電線の各端子の電流を使用
    した差動演算による送電線事故検出手段と、前記入力部
    の変圧器の電流を使用した差動演算による変圧器事故検
    出手段と、前記入力部の送電線,変圧器,母線区分,母
    線連絡の各電流を使用した差動演算による母線事故検出
    手段と、前記事故検出手段の所定時間動作継続を条件
    に、事故検出した事故検出手段の差動演算に使用される
    電流値を定数倍に制御する手段と、隣接する広域後備保
    護装置へ電流値を定数倍に制御する指令を出力する手段
    と、隣接する広域後備保護装置から電流値を定数倍に制
    御する指令を受けて当該電流値を定数倍に制御する手段
    とを備えたことを特徴とする広域後備保護装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項3記載の広域後備保
    護装置において、入力部は被保護電力系統の電流を入力
    する手段と演算処理部からの指令に応じて電流値を0に
    制御する手段とを備えたことを特徴とする広域後備保護
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項2又は請求項4記載の広域後備保
    護装置において、演算処理部は事故検出手段の所定時間
    動作を条件に、事故検出した事故検出手段の差動演算に
    使用する電流値を0に制御すると共に、隣接する広域後
    備保護装置へ電流値を0に制御する指令を出力する手段
    と、隣接する広域後備保護装置からの電流値0制御指令
    により当該電流値を0に制御する手段とを備えたことを
    特徴とする広域後備保護装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は請求項6記載の広域後備保
    護装置において、入力部又は演算処理部にて、事故検出
    した事故検出手段の差動演算に使用する電流値を0に制
    御すると共に、各事故検出手段の事故検出感度を変化さ
    せることを特徴とする広域後備保護装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項7記載の広域後備
    保護装置において、遮断器不良検出後、不良遮断器に隣
    接する設備を含む拡大した範囲の差動演算を行なうこと
    により、遮断すべき遮断器を決定することを特徴とする
    広域後備保護装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の広域後備保護装置におい
    て、拡大した範囲の差動演算を行なう場合、各事故検出
    手段の1遮断器あたりに換算した事故検出感度を統一し
    て、電流値を0に制御することを特徴とする広域後備保
    護装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項9記載の広域後
    備保護装置において、入力部における電流データ取得範
    囲を、最小でも対向端の母線周りの遮断器の電流データ
    とすることを特徴とする広域後備保護装置。
  11. 【請求項11】 被保護電力系統の送電線,母線連絡,
    母線区分及び変圧器の各電流を入力する手段を備えた入
    力部と、前記入力部の送電線の各端子の遮断器の電流を
    使用した差動演算による事故検出手段と、前記入力部の
    変圧器の電流を使用した差動演算による送電線変圧器事
    故検出手段と、前記入力部の送電線,変圧器,母線連
    絡,母線区分の各電流を使用した差動演算による母線事
    故検出手段と、入力部の電流の計測手段と、前記事故検
    出手段の所定時間動作を条件に、事故検出した事故検出
    手段に使用する全ての電流値が所定以上の場合に当該遮
    断器の遮断器不良と判定する手段を備えた演算処理部
    と、遮断器の遮断指令を出力する手段を備えた出力部と
    を備えたことを特徴とする広域後備保護装置。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし請求項11記載の広域
    後備保護装置において、遮断器不良時に遮断する遮断器
    をテーブルに設定し、遮断器不良検出時には前記テーブ
    ルに設定された該当遮断器を遮断することを特徴とする
    広域後備保護装置。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし請求項12記載の広域
    後備保護装置において、入力部が不良の場合には、不良
    入力部を囲む範囲に拡大した差動演算を行なうことを特
    徴とする広域後備保護装置。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし請求項13記載の広域
    後備保護装置において、事故検出手段により事故検出し
    た所定時間後に、事故検出した事故検出手段の遮断器の
    電流値をn倍又は0に制御すると共に、遮断器不良の検
    出を待たずに、事故検出した事故検出手段から当該遮断
    器へ遮断出力を出すことを特徴とする広域後備保護装
    置。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし請求項13記載の広域
    後備保護装置において、自装置には遮断器への遮断手段
    を持たせず、遮断器不良検出後、不良遮断器に隣接する
    主保護装置への転送手段を備えたことを特徴とする広域
    後備保護装置。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし請求項14記載の広域
    後備保護装置において、遮断器への遮断出力手段と、遮
    断器不良検出後、不良遮断器に隣接する主保護装置への
    転送手段を備えたことを特徴とする広域後備保護装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102738778A (zh) * 2012-06-30 2012-10-17 常州市华贤五金厂 开关柜的保护装置及方法
JP2020532942A (ja) * 2017-09-05 2020-11-12 コリア ハイドロ アンド ニュークリアー パワー カンパニー リミテッド 発電所の電力系統の二重引込遮断器システム

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US11527880B2 (en) 2017-09-05 2022-12-13 Korea Hydro & Nuclear Power Co., Ltd. Double incoming breaker system for power system of power plant

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