JPH1147585A - 脱酸素剤 - Google Patents
脱酸素剤Info
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- JPH1147585A JPH1147585A JP9204766A JP20476697A JPH1147585A JP H1147585 A JPH1147585 A JP H1147585A JP 9204766 A JP9204766 A JP 9204766A JP 20476697 A JP20476697 A JP 20476697A JP H1147585 A JPH1147585 A JP H1147585A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 初期の酸素吸収速度を速くすることにより脱
酸素に要する時間を短くし、従来の脱酸素剤に比べて広
範囲の食品等の保存に適用可能な鉄粉を主剤とする脱酸
素剤を提供する。 【解決手段】 酸素含有量が0.7〜7重量%であり且
つ比表面積が200〜2000m2/kgである表面を部分
酸化した鉄粉及び電解質より成る脱酸素剤。
酸素に要する時間を短くし、従来の脱酸素剤に比べて広
範囲の食品等の保存に適用可能な鉄粉を主剤とする脱酸
素剤を提供する。 【解決手段】 酸素含有量が0.7〜7重量%であり且
つ比表面積が200〜2000m2/kgである表面を部分
酸化した鉄粉及び電解質より成る脱酸素剤。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた酸素吸収性
能を持つ鉄粉及び電解質より成る脱酸素剤に関する。更
に詳しくは、原料鉄粉を部分酸化して特定の酸素含有量
と比表面積を持たせることにより酸素吸収性能を向上さ
せた脱酸素剤に関する。
能を持つ鉄粉及び電解質より成る脱酸素剤に関する。更
に詳しくは、原料鉄粉を部分酸化して特定の酸素含有量
と比表面積を持たせることにより酸素吸収性能を向上さ
せた脱酸素剤に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄粉を主剤とする脱酸素剤は、食品など
の酸素の影響を受けやすい物品の保存に広く使用されて
いる。従来、良好な酸素吸収性能を得る手段として、例
えば特開昭53−14185号公報では、金属粉をハロ
ゲン化金属で被覆することにより高い酸素吸収性能を得
る方法等が知られている。
の酸素の影響を受けやすい物品の保存に広く使用されて
いる。従来、良好な酸素吸収性能を得る手段として、例
えば特開昭53−14185号公報では、金属粉をハロ
ゲン化金属で被覆することにより高い酸素吸収性能を得
る方法等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ハロゲ
ン化金属を被覆した鉄粉からなる従来の脱酸素剤は、酸
素吸収初期の酸素吸収速度が必ずしも充分ではなく、物
品保存の立ち上がり時の酸素吸収速度が遅いために、食
品等への適用分野が制限されたり、脱酸素状態に達する
までの適用食品等の劣化が大きくなる等の問題があっ
た。本発明は、前記問題を解決し、酸素吸収性能を改良
した鉄粉及び電解質より成る脱酸素剤を提供することを
目的とする。
ン化金属を被覆した鉄粉からなる従来の脱酸素剤は、酸
素吸収初期の酸素吸収速度が必ずしも充分ではなく、物
品保存の立ち上がり時の酸素吸収速度が遅いために、食
品等への適用分野が制限されたり、脱酸素状態に達する
までの適用食品等の劣化が大きくなる等の問題があっ
た。本発明は、前記問題を解決し、酸素吸収性能を改良
した鉄粉及び電解質より成る脱酸素剤を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意検討した結果、原料鉄粉の表面を予
め部分酸化して比表面積を大きくすることにより、立ち
上がり時から酸素吸収速度の速い脱酸素剤が得られるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
解決するために鋭意検討した結果、原料鉄粉の表面を予
め部分酸化して比表面積を大きくすることにより、立ち
上がり時から酸素吸収速度の速い脱酸素剤が得られるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】本発明は、酸素含有量が0.7〜7重量%
であり且つ比表面積が200〜2000m2/kgである表
面を部分酸化した鉄粉及び電解質より成る脱酸素剤に関
する。
であり且つ比表面積が200〜2000m2/kgである表
面を部分酸化した鉄粉及び電解質より成る脱酸素剤に関
する。
【0006】本発明では、鉄粉に電解質を0.1〜4重
量%被覆することが好ましい。
量%被覆することが好ましい。
【0007】本発明では、表面を部分酸化した鉄粉が、
酸素含有量が0.5重量%以下であり且つ比表面積が1
50m2/kg以下である鉄粉を部分酸化したものであるこ
とが好ましい。
酸素含有量が0.5重量%以下であり且つ比表面積が1
50m2/kg以下である鉄粉を部分酸化したものであるこ
とが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明では、主たる酸素吸収組成
物が鉄粉と電解質から成り、主剤の鉄粉が水と電解質の
共存下に酸素を吸収する反応を利用するものである。本
発明では、主たる酸素吸収組成物である鉄粉と電解質の
他に、必要に応じて、脱臭剤、流動性向上剤等の助剤を
加えることができる。この他、炭酸ガスの吸収剤または
発生剤あるいはアルコールの発生剤を加えて、炭酸ガス
の吸収または発生機能あるいはアルコールの発生機能を
付与することもできる。
物が鉄粉と電解質から成り、主剤の鉄粉が水と電解質の
共存下に酸素を吸収する反応を利用するものである。本
発明では、主たる酸素吸収組成物である鉄粉と電解質の
他に、必要に応じて、脱臭剤、流動性向上剤等の助剤を
加えることができる。この他、炭酸ガスの吸収剤または
発生剤あるいはアルコールの発生剤を加えて、炭酸ガス
の吸収または発生機能あるいはアルコールの発生機能を
付与することもできる。
【0009】本発明では、部分酸化前の原料鉄粉とし
て、還元鉄粉、電解鉄粉、噴霧鉄粉、破砕鉄粉等が用い
られるが、酸素吸収性能が良好なことから還元鉄粉と噴
霧鉄粉が好ましく用いられる。鉄粉の純度に関しては、
本発明の目的が達せられる限り特に制限はないが、高い
酸素吸収能力を得るためには、鉄粉の純度は高い方が好
ましい。部分酸化前の鉄粉は、酸素含有量が0.5重量
%以下であり且つ比表面積が150m2/kg以下であるも
のが好ましい。また、原料鉄粉の粒度は10メッシュ以
下が好ましく、50メッシュ以下がより好ましい。
て、還元鉄粉、電解鉄粉、噴霧鉄粉、破砕鉄粉等が用い
られるが、酸素吸収性能が良好なことから還元鉄粉と噴
霧鉄粉が好ましく用いられる。鉄粉の純度に関しては、
本発明の目的が達せられる限り特に制限はないが、高い
酸素吸収能力を得るためには、鉄粉の純度は高い方が好
ましい。部分酸化前の鉄粉は、酸素含有量が0.5重量
%以下であり且つ比表面積が150m2/kg以下であるも
のが好ましい。また、原料鉄粉の粒度は10メッシュ以
下が好ましく、50メッシュ以下がより好ましい。
【0010】本発明においては、上記原料鉄粉を部分酸
化して、酸素含有量が0.7〜7重量%であり且つ比表
面積が200〜2000m2/kgである表面を部分酸化し
た鉄粉とする。部分酸化が不充分なため酸素含有量が
0.7重量%に達せず比表面積が200m2/kg以下の場
合には、鉄粉表面の部分酸化の度合いが不充分であり、
脱酸素剤としたときの酸化反応が活性化されず、立ち上
がり時の酸素吸収速度が速くならない。また部分酸化を
進めて酸素含有量が7重量%を超え比表面積が2000
m2/kg以上になっても、より以上の酸素吸収速度の向上
は望めず、酸素吸収能力も低下する。尚、酸素含有量が
0.7〜7重量%であっても例えば比表面積が200m
2/kg未満の場合には、酸素吸収速度の改善は期待できな
い。
化して、酸素含有量が0.7〜7重量%であり且つ比表
面積が200〜2000m2/kgである表面を部分酸化し
た鉄粉とする。部分酸化が不充分なため酸素含有量が
0.7重量%に達せず比表面積が200m2/kg以下の場
合には、鉄粉表面の部分酸化の度合いが不充分であり、
脱酸素剤としたときの酸化反応が活性化されず、立ち上
がり時の酸素吸収速度が速くならない。また部分酸化を
進めて酸素含有量が7重量%を超え比表面積が2000
m2/kg以上になっても、より以上の酸素吸収速度の向上
は望めず、酸素吸収能力も低下する。尚、酸素含有量が
0.7〜7重量%であっても例えば比表面積が200m
2/kg未満の場合には、酸素吸収速度の改善は期待できな
い。
【0011】鉄粉の部分酸化は、電解質の共存下に鉄粉
を大気中の酸素と反応させることにより行う。例えば、
次の方法を適宜選び、脱酸素剤の製造工程を利用して鉄
粉の部分酸化を行うことができる。 (1)鉄粉と粉末または粒状の電解質(鉄粉に対し0.
1〜10重量%)との混合物を湿度60%以上の大気中
で常温または加温下に所定時間撹拌混合する。 (2)(1)の方法において、鉄粉と粉末または粒状の
電解質の混合物を所定量の空気とともに容器内に密封
し、水の共存下に雰囲気中の酸素濃度が0.1%以下に
なるまで撹拌混合する。 (3)大気中で、鉄粉を撹拌しながら電解質水溶液(鉄
粉に対し0.1〜4重量%の電解質を水に溶解し、濃度
を1〜70%としたもの)を散布、含浸させ、常温また
は加温下に所定時間撹拌混合する。 (4)(3)の方法において、鉄粉と電解質水溶液の混
合物を所定量の空気とともに容器内に密封して雰囲気中
の酸素濃度が0.1%以下になるまで撹拌混合する。 (5)真空下または窒素雰囲気下で、鉄粉を撹拌しなが
ら電解質水溶液(鉄粉に対し0.1〜4重量%の電解質
を水に溶解し、濃度を1〜70%としたもの)を散布、
含浸させ、乾燥した後、該鉄粉を湿度60%以上の大気
中で常温または加温下に所定時間撹拌混合する。 (6)(5)の方法において、鉄粉に電解質水溶液を含
浸して乾燥させたものを所定量の空気とともに容器内に
密封して水の共存下に雰囲気中の酸素濃度が0.1%以
下になるまで撹拌混合する。
を大気中の酸素と反応させることにより行う。例えば、
次の方法を適宜選び、脱酸素剤の製造工程を利用して鉄
粉の部分酸化を行うことができる。 (1)鉄粉と粉末または粒状の電解質(鉄粉に対し0.
1〜10重量%)との混合物を湿度60%以上の大気中
で常温または加温下に所定時間撹拌混合する。 (2)(1)の方法において、鉄粉と粉末または粒状の
電解質の混合物を所定量の空気とともに容器内に密封
し、水の共存下に雰囲気中の酸素濃度が0.1%以下に
なるまで撹拌混合する。 (3)大気中で、鉄粉を撹拌しながら電解質水溶液(鉄
粉に対し0.1〜4重量%の電解質を水に溶解し、濃度
を1〜70%としたもの)を散布、含浸させ、常温また
は加温下に所定時間撹拌混合する。 (4)(3)の方法において、鉄粉と電解質水溶液の混
合物を所定量の空気とともに容器内に密封して雰囲気中
の酸素濃度が0.1%以下になるまで撹拌混合する。 (5)真空下または窒素雰囲気下で、鉄粉を撹拌しなが
ら電解質水溶液(鉄粉に対し0.1〜4重量%の電解質
を水に溶解し、濃度を1〜70%としたもの)を散布、
含浸させ、乾燥した後、該鉄粉を湿度60%以上の大気
中で常温または加温下に所定時間撹拌混合する。 (6)(5)の方法において、鉄粉に電解質水溶液を含
浸して乾燥させたものを所定量の空気とともに容器内に
密封して水の共存下に雰囲気中の酸素濃度が0.1%以
下になるまで撹拌混合する。
【0012】前記(1)〜(6)の各方法においては、
主剤の鉄粉に対する電解質量、水分量、湿度、反応時間
等の条件を適宜設定することにより、鉄粉中の酸素含有
量が0.7〜7重量%の範囲になるように部分酸化の度
合いが調整される。尚、撹拌は混合物を静置しておき時
々撹拌する方法であってもよいが、鉄粉の表面を均一に
部分酸化させるためには、常時撹拌混合しながら酸化す
ることが好ましい。
主剤の鉄粉に対する電解質量、水分量、湿度、反応時間
等の条件を適宜設定することにより、鉄粉中の酸素含有
量が0.7〜7重量%の範囲になるように部分酸化の度
合いが調整される。尚、撹拌は混合物を静置しておき時
々撹拌する方法であってもよいが、鉄粉の表面を均一に
部分酸化させるためには、常時撹拌混合しながら酸化す
ることが好ましい。
【0013】尚、前記(1)〜(6)の各方法により部
分酸化した鉄粉は、水分を含んでいることがある。その
ままでの使用も可能であるが、ハンドリング上の問題か
ら乾燥状態にすることが好ましい。部分酸化した鉄粉を
乾燥状態にするためには、前記各方法の最後の工程で、
大気下に加熱するか、常温または加温下に吸引脱気す
る、または酸化熱を利用して加熱状態を保つ等の方法が
採用できる。
分酸化した鉄粉は、水分を含んでいることがある。その
ままでの使用も可能であるが、ハンドリング上の問題か
ら乾燥状態にすることが好ましい。部分酸化した鉄粉を
乾燥状態にするためには、前記各方法の最後の工程で、
大気下に加熱するか、常温または加温下に吸引脱気す
る、または酸化熱を利用して加熱状態を保つ等の方法が
採用できる。
【0014】本発明に用いられる電解質としては、金属
のハロゲン化物、炭酸塩、硫酸塩、水酸化物等が挙げら
れるが、ハロゲン化金属が好ましく用いられる。ハロゲ
ン化金属の中でも、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩
化カルシウム及び塩化マグネシウムがより好ましい。
のハロゲン化物、炭酸塩、硫酸塩、水酸化物等が挙げら
れるが、ハロゲン化金属が好ましく用いられる。ハロゲ
ン化金属の中でも、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩
化カルシウム及び塩化マグネシウムがより好ましい。
【0015】電解質は粉末又は粒状のものを用いて鉄粉
と混合して使用してもよいが、電解質の水溶液を用いて
鉄粉表面に電解質を分散させた後に水分を除去した被覆
鉄粉(コーティング鉄粉)として使用することが好まし
い。電解質は、通常、鉄粉に対して0.1〜10重量%
の範囲で用いられるが、被覆することによって配合量を
減らすことができる。被覆による場合の電解質量は、鉄
粉に対し0.1〜4重量%が好ましい。電解質量が前記
の範囲より少ない場合には酸素吸収速度が遅くなり、一
方、前記の範囲より多い場合には吸湿して水分が鉄粉表
面を覆ってしまい、酸素吸収反応を停止させることがあ
るため、いずれにしても好ましくない。
と混合して使用してもよいが、電解質の水溶液を用いて
鉄粉表面に電解質を分散させた後に水分を除去した被覆
鉄粉(コーティング鉄粉)として使用することが好まし
い。電解質は、通常、鉄粉に対して0.1〜10重量%
の範囲で用いられるが、被覆することによって配合量を
減らすことができる。被覆による場合の電解質量は、鉄
粉に対し0.1〜4重量%が好ましい。電解質量が前記
の範囲より少ない場合には酸素吸収速度が遅くなり、一
方、前記の範囲より多い場合には吸湿して水分が鉄粉表
面を覆ってしまい、酸素吸収反応を停止させることがあ
るため、いずれにしても好ましくない。
【0016】電解質を被覆する方法には特に制限はな
く、鉄粉の部分酸化前、部分酸化後、あるいは部分酸化
と同時に被覆する方法の何れであってもよい。また、部
分酸化した鉄粉と同様に被覆鉄粉が水分を含んでいると
取り扱い性が悪くなるため、前述の方法で鉄粉の部分酸
化及び電解質の被覆の最後の工程で鉄粉を乾燥すること
が好ましい。
く、鉄粉の部分酸化前、部分酸化後、あるいは部分酸化
と同時に被覆する方法の何れであってもよい。また、部
分酸化した鉄粉と同様に被覆鉄粉が水分を含んでいると
取り扱い性が悪くなるため、前述の方法で鉄粉の部分酸
化及び電解質の被覆の最後の工程で鉄粉を乾燥すること
が好ましい。
【0017】本発明の脱酸素剤は、通常、部分酸化した
鉄粉及び電解質を含む酸素吸収組成物を通気性包装材料
に包装して脱酸素剤包装体として使用される。また本発
明の脱酸素剤は、前記酸素吸収組成物を熱可塑性樹脂と
混合して酸素吸収性樹脂組成物とし、シート状脱酸素剤
として、あるいは他の包装材料を積層し脱酸素性包装材
料や容器に加工して利用することもできる。
鉄粉及び電解質を含む酸素吸収組成物を通気性包装材料
に包装して脱酸素剤包装体として使用される。また本発
明の脱酸素剤は、前記酸素吸収組成物を熱可塑性樹脂と
混合して酸素吸収性樹脂組成物とし、シート状脱酸素剤
として、あるいは他の包装材料を積層し脱酸素性包装材
料や容器に加工して利用することもできる。
【0018】特に本発明の脱酸素剤は、水分を含まない
酸素吸収組成物の場合には水分依存型脱酸素剤(食品等
から蒸散する水分を利用して酸素吸収する脱酸素剤)と
して、また、水分供与体を加えるなどの手段により水分
を含ませた酸素吸収組成物の場合には自力反応型脱酸素
剤(脱酸素剤中に予め存在する水分を利用して酸素吸収
する脱酸素剤)として使用することができる。
酸素吸収組成物の場合には水分依存型脱酸素剤(食品等
から蒸散する水分を利用して酸素吸収する脱酸素剤)と
して、また、水分供与体を加えるなどの手段により水分
を含ませた酸素吸収組成物の場合には自力反応型脱酸素
剤(脱酸素剤中に予め存在する水分を利用して酸素吸収
する脱酸素剤)として使用することができる。
【0019】
<実施例1>大気中で、酸素含有量0.0重量%、比表
面積70m2/kg、粒度100メッシュ以下の鉄粉100
gを撹拌しながら、50%塩化カルシウム水溶液4gを
散布、含浸させ、その状態で30分間約100℃に加熱
した後冷却し、塩化カルシウムを被覆した部分酸化鉄粉
を乾燥状態で得た。該部分酸化鉄粉の水分含有量は0.
2重量%であり、赤外線吸収法で分析した酸素含有量は
1.2重量%、B.E.T.法で分析した比表面積は5
00m2/kgであった。また、SEMにより表面分析した
ところ、該鉄粉の表面が酸化されていることが認められ
た。該部分酸化鉄粉0.7gを通気性の不織布(商品
名:タイベック、デュポン社製)製の小袋(寸法40mm
×40mm)に充填して脱酸素剤包装体とした。これを水
10mlを含浸した脱脂綿とともにKON/PE( 塩化ビ
ニリデンコート延伸ナイロン/ポリエチレン) 製の袋に
入れ、袋内の空気が250mlとなるようにヒートシール
により密封した。次に、この脱酸素剤包装体の密封袋を
温度25℃下に保持しておき、袋内の酸素濃度をジルコ
ニア式酸素濃度計で経時的に分析した。酸素吸収の様子
を図1に示す。
面積70m2/kg、粒度100メッシュ以下の鉄粉100
gを撹拌しながら、50%塩化カルシウム水溶液4gを
散布、含浸させ、その状態で30分間約100℃に加熱
した後冷却し、塩化カルシウムを被覆した部分酸化鉄粉
を乾燥状態で得た。該部分酸化鉄粉の水分含有量は0.
2重量%であり、赤外線吸収法で分析した酸素含有量は
1.2重量%、B.E.T.法で分析した比表面積は5
00m2/kgであった。また、SEMにより表面分析した
ところ、該鉄粉の表面が酸化されていることが認められ
た。該部分酸化鉄粉0.7gを通気性の不織布(商品
名:タイベック、デュポン社製)製の小袋(寸法40mm
×40mm)に充填して脱酸素剤包装体とした。これを水
10mlを含浸した脱脂綿とともにKON/PE( 塩化ビ
ニリデンコート延伸ナイロン/ポリエチレン) 製の袋に
入れ、袋内の空気が250mlとなるようにヒートシール
により密封した。次に、この脱酸素剤包装体の密封袋を
温度25℃下に保持しておき、袋内の酸素濃度をジルコ
ニア式酸素濃度計で経時的に分析した。酸素吸収の様子
を図1に示す。
【0020】<実施例2>30mmHgの真空下に、酸素含
有量0.0重量%、比表面積70m2/kg、粒度100メ
ッシュ以下の鉄粉100gを撹拌しながら50%塩化カ
ルシウム水溶液4gを散布、含浸させ、その状態で1時
間約100℃に加熱した後冷却し、塩化カルシウム被覆
鉄粉を乾燥状態で得た。次に、該鉄粉を水10mlを含浸
した脱脂綿とともにKON/PE製の袋に入れ、袋内の
空気が1500mlとなるようにヒートシールにより密封
した後、鉄粉を撹拌しながら袋内の酸素濃度が0.1%
以下になるまで25℃に保持して、部分酸化鉄粉を調製
した。該部分酸化鉄粉の赤外線吸収法で分析した酸素含
有量は1.1重量%であり、B.E.T.法で分析した
比表面積は1000m2/kgであった。また、SEMによ
る表面分析から、該部分酸化鉄粉の表面が酸化されてい
ることが認められた。該部分酸化鉄粉を乾燥せずにその
まま用いて、実施例1と同様に脱酸素剤包装体を作製し
て酸素吸収テストを実施した。酸素吸収の様子を図1に
示す。
有量0.0重量%、比表面積70m2/kg、粒度100メ
ッシュ以下の鉄粉100gを撹拌しながら50%塩化カ
ルシウム水溶液4gを散布、含浸させ、その状態で1時
間約100℃に加熱した後冷却し、塩化カルシウム被覆
鉄粉を乾燥状態で得た。次に、該鉄粉を水10mlを含浸
した脱脂綿とともにKON/PE製の袋に入れ、袋内の
空気が1500mlとなるようにヒートシールにより密封
した後、鉄粉を撹拌しながら袋内の酸素濃度が0.1%
以下になるまで25℃に保持して、部分酸化鉄粉を調製
した。該部分酸化鉄粉の赤外線吸収法で分析した酸素含
有量は1.1重量%であり、B.E.T.法で分析した
比表面積は1000m2/kgであった。また、SEMによ
る表面分析から、該部分酸化鉄粉の表面が酸化されてい
ることが認められた。該部分酸化鉄粉を乾燥せずにその
まま用いて、実施例1と同様に脱酸素剤包装体を作製し
て酸素吸収テストを実施した。酸素吸収の様子を図1に
示す。
【0021】<比較例1>30mmHgの真空下に、酸素含
有量0.0重量%、比表面積70m2/kg、粒度100メ
ッシュ以下の鉄粉100gを撹拌しながら50%塩化カ
ルシウム水溶液4gを散布、含浸させ、その状態で1時
間約100℃に加熱した後冷却し、塩化カルシウム被覆
鉄粉を乾燥状態で得た。該鉄粉の水分含有量は0.1重
量%であり、赤外線吸収法で分析した酸素含有量は0.
6重量%、B.E.T.法で分析した比表面積は160
m2/kgであった。また、SEMによる表面分析から、該
鉄粉の表面はほとんど酸化されていないことが認められ
た。該鉄粉を用いて、実施例1と同様に脱酸素剤包装体
を作製して酸素吸収テストを実施した。酸素吸収の様子
を図1に示す。
有量0.0重量%、比表面積70m2/kg、粒度100メ
ッシュ以下の鉄粉100gを撹拌しながら50%塩化カ
ルシウム水溶液4gを散布、含浸させ、その状態で1時
間約100℃に加熱した後冷却し、塩化カルシウム被覆
鉄粉を乾燥状態で得た。該鉄粉の水分含有量は0.1重
量%であり、赤外線吸収法で分析した酸素含有量は0.
6重量%、B.E.T.法で分析した比表面積は160
m2/kgであった。また、SEMによる表面分析から、該
鉄粉の表面はほとんど酸化されていないことが認められ
た。該鉄粉を用いて、実施例1と同様に脱酸素剤包装体
を作製して酸素吸収テストを実施した。酸素吸収の様子
を図1に示す。
【0022】図1から明らかな様に、酸素含有量が0.
7重量%未満で比表面積が200m 2/kg未満の部分酸化
が不十分な鉄粉を使用した比較例1では、初期の酸素吸
収速度が遅いために脱酸素時間(雰囲気中の酸素が0.
1%以下に到達するまでの時間)が長いのに対して、酸
素含有量が0.7〜7重量%で比表面積が200〜20
00m2/kgの表面を部分酸化した鉄粉を使用した実施例
1及び2では、酸素吸収初期の酸素吸収速度が速く脱酸
素時間が短い。
7重量%未満で比表面積が200m 2/kg未満の部分酸化
が不十分な鉄粉を使用した比較例1では、初期の酸素吸
収速度が遅いために脱酸素時間(雰囲気中の酸素が0.
1%以下に到達するまでの時間)が長いのに対して、酸
素含有量が0.7〜7重量%で比表面積が200〜20
00m2/kgの表面を部分酸化した鉄粉を使用した実施例
1及び2では、酸素吸収初期の酸素吸収速度が速く脱酸
素時間が短い。
【0023】
【発明の効果】本発明の脱酸素剤は、初期の酸素吸収速
度が速いため脱酸素時間が短くなり、従来の脱酸素剤に
比べ広範囲の食品等の保存に適用が可能である。
度が速いため脱酸素時間が短くなり、従来の脱酸素剤に
比べ広範囲の食品等の保存に適用が可能である。
【図1】 実施例及び比較例の結果をまとめたグラフで
あり、袋内の酸素濃度と経過時間との関係をプロットし
たものである。
あり、袋内の酸素濃度と経過時間との関係をプロットし
たものである。
Claims (3)
- 【請求項1】 酸素含有量が0.7〜7重量%であり且
つ比表面積が200〜2000m2/kgである表面を部分
酸化した鉄粉及び電解質より成る脱酸素剤。 - 【請求項2】 鉄粉に電解質を0.1〜4重量%被覆す
ることを特徴とする請求項1記載の脱酸素剤。 - 【請求項3】 表面を部分酸化した鉄粉が、酸素含有量
が0.5重量%以下であり且つ比表面積が150m2/kg
以下である鉄粉を部分酸化したものであることを特徴と
する請求項1又は請求項2記載の脱酸素剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9204766A JPH1147585A (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | 脱酸素剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9204766A JPH1147585A (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | 脱酸素剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1147585A true JPH1147585A (ja) | 1999-02-23 |
Family
ID=16496001
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9204766A Pending JPH1147585A (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | 脱酸素剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1147585A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014030784A (ja) * | 2012-08-02 | 2014-02-20 | Mitsubishi Gas Chemical Co Inc | 酸素吸収剤の製造方法 |
| WO2017082183A1 (ja) * | 2015-11-09 | 2017-05-18 | Dowaエレクトロニクス株式会社 | 鉄粉並びにそれを用いた発熱体及び温熱用具 |
| JP2017089005A (ja) * | 2015-11-09 | 2017-05-25 | Dowaエレクトロニクス株式会社 | 鉄粉並びにそれを用いた発熱体及び温熱用具 |
| WO2024014022A1 (ja) * | 2022-07-11 | 2024-01-18 | Jfeスチール株式会社 | 酸素反応剤用鉄基粉末および酸素反応剤 |
| WO2024014023A1 (ja) * | 2022-07-11 | 2024-01-18 | Jfeスチール株式会社 | 酸素反応剤用鉄基粉末および酸素反応剤 |
| WO2025150447A1 (ja) * | 2024-01-12 | 2025-07-17 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 脱酸素剤組成物 |
-
1997
- 1997-07-30 JP JP9204766A patent/JPH1147585A/ja active Pending
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| WO2024014023A1 (ja) * | 2022-07-11 | 2024-01-18 | Jfeスチール株式会社 | 酸素反応剤用鉄基粉末および酸素反応剤 |
| JPWO2024014022A1 (ja) * | 2022-07-11 | 2024-01-18 | ||
| WO2024014177A1 (ja) * | 2022-07-11 | 2024-01-18 | Jfeスチール株式会社 | 酸素反応剤用鉄基粉末および酸素反応剤 |
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| WO2025150447A1 (ja) * | 2024-01-12 | 2025-07-17 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 脱酸素剤組成物 |
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