JPH1147925A - 板材の接合方法 - Google Patents
板材の接合方法Info
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- JPH1147925A JPH1147925A JP9206020A JP20602097A JPH1147925A JP H1147925 A JPH1147925 A JP H1147925A JP 9206020 A JP9206020 A JP 9206020A JP 20602097 A JP20602097 A JP 20602097A JP H1147925 A JPH1147925 A JP H1147925A
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- JP
- Japan
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- welding
- plate
- slit
- plate material
- line
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- Pending
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- Laser Beam Processing (AREA)
- Arc Welding In General (AREA)
- Welding Or Cutting Using Electron Beams (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 接合すべき金属製の板材を、安価な設備で、
美観が良く、かつ高精度に溶接する。 【解決手段】 第1の板材1上に第2の板材を重ねる。
第2の板材2には、その表裏方向に深さを有するスリッ
ト3を形成する。スリット3の両端部にはブリッジ部5
を形成する。第2の板材2の上方から、スリット5に沿
って非消耗電極アーク溶接を施して両板1,2を接合す
る。
美観が良く、かつ高精度に溶接する。 【解決手段】 第1の板材1上に第2の板材を重ねる。
第2の板材2には、その表裏方向に深さを有するスリッ
ト3を形成する。スリット3の両端部にはブリッジ部5
を形成する。第2の板材2の上方から、スリット5に沿
って非消耗電極アーク溶接を施して両板1,2を接合す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は板材の接合方法に関
する。
する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば図4に示すような、金属製
の管材100の内部に金属製の仕切板101を溶接固定
する場合に、その仕切板101部で管材100を分割
し、この分割材102と103の接合部104と仕切板
101の3者を溶接にて接合する場合がある。
の管材100の内部に金属製の仕切板101を溶接固定
する場合に、その仕切板101部で管材100を分割
し、この分割材102と103の接合部104と仕切板
101の3者を溶接にて接合する場合がある。
【0003】このような接合における従来の接合方法を
図5により説明する。なお、図5において、符号101
で示す板材は上記図4の仕切板に該当する第1の板材で
あり、符号102,103で示す板材は上記図4の分割
材102,103に該当する第2の板材と第3の板材で
ある。
図5により説明する。なお、図5において、符号101
で示す板材は上記図4の仕切板に該当する第1の板材で
あり、符号102,103で示す板材は上記図4の分割
材102,103に該当する第2の板材と第3の板材で
ある。
【0004】先ず、図5(a)に示すように第1の板材
101の上面に第2の板材102と第3の板材103を
重合するとともにその第2の板材102の接合端面と第
3の板材103の接合端面を突き合わせる。この両接合
端面が突き合わされた部分を突き合わせ部104として
示す。
101の上面に第2の板材102と第3の板材103を
重合するとともにその第2の板材102の接合端面と第
3の板材103の接合端面を突き合わせる。この両接合
端面が突き合わされた部分を突き合わせ部104として
示す。
【0005】次で、図5(b)に示すように、高エネル
ギービーム照射機105によって電子ビーム又はレーザ
ビームを上記突き合わせ部104に照射しつつ突き合わ
せ部104の線上に沿って移動し、該突き合わせ部10
4における上記第2,第3板材102,103の両接合
端部と第1の板材101を溶融させて図5(c)に示す
ように貫通溶接し、これら3つの板材を相互に接合す
る。図5(c)において106は溶接ビード部を示す。
ギービーム照射機105によって電子ビーム又はレーザ
ビームを上記突き合わせ部104に照射しつつ突き合わ
せ部104の線上に沿って移動し、該突き合わせ部10
4における上記第2,第3板材102,103の両接合
端部と第1の板材101を溶融させて図5(c)に示す
ように貫通溶接し、これら3つの板材を相互に接合す
る。図5(c)において106は溶接ビード部を示す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の接合方法に
おいては、溶接前の状態において、第2の板材102と
第3の板材103の接合端面が相互に接触しその隙間が
極めて小さい状態であるため、第1の板材101を溶か
すためには大出力の高エネルギービーム照射機が必要で
あり、安価な溶接ができない上に、溶接溶け込み(ビー
ド)幅が狭く溶接強度を確保し難い。
おいては、溶接前の状態において、第2の板材102と
第3の板材103の接合端面が相互に接触しその隙間が
極めて小さい状態であるため、第1の板材101を溶か
すためには大出力の高エネルギービーム照射機が必要で
あり、安価な溶接ができない上に、溶接溶け込み(ビー
ド)幅が狭く溶接強度を確保し難い。
【0007】また、上記のような重ね状態の板材をアー
ク溶接で行うとしても、MIG溶接は安価な設備でビー
ド幅も大きいが、ビードが盛り上がって溶接部の美観を
損ねる。一方、TIGやプラズマ溶接などの非消耗電極
アーク溶接では、安価な設備でビードの美観も良いが、
MIG溶接ほどの溶け込みを確保しにくい等の問題があ
る。
ク溶接で行うとしても、MIG溶接は安価な設備でビー
ド幅も大きいが、ビードが盛り上がって溶接部の美観を
損ねる。一方、TIGやプラズマ溶接などの非消耗電極
アーク溶接では、安価な設備でビードの美観も良いが、
MIG溶接ほどの溶け込みを確保しにくい等の問題があ
る。
【0008】更に、上記の突き合わせ部104を、その
線方向に連続的に接続していくと、その溶接完了部では
溶融池の冷却により板材の収縮が発生し、溶接中の部位
では溶接入熱で板材が膨張して、未溶接部の突き合わせ
部104が開いて大きな隙間が発生し、精度の高い溶接
ができない問題もある。また、このような隙間の発生を
防止するために、第2の板材102と第3の板材103
を押さえ保持する工夫も多く行われているが、その押さ
え機構を必要とする問題がある。
線方向に連続的に接続していくと、その溶接完了部では
溶融池の冷却により板材の収縮が発生し、溶接中の部位
では溶接入熱で板材が膨張して、未溶接部の突き合わせ
部104が開いて大きな隙間が発生し、精度の高い溶接
ができない問題もある。また、このような隙間の発生を
防止するために、第2の板材102と第3の板材103
を押さえ保持する工夫も多く行われているが、その押さ
え機構を必要とする問題がある。
【0009】そこで本発明は、上記の各問題を解消し
て、安価で接合強度が高く、かつ精度の高い板材の接合
方法を提供することを目的とするものである。
て、安価で接合強度が高く、かつ精度の高い板材の接合
方法を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の第1の発明は、第1の板材上に第
2の板材を重ね、少なくとも第2の板材における溶接線
上に、その表裏方向に深さを有するスリットを、その両
端部にブリッジ部を残して形成し、その後、第2の板材
の上方から上記溶接線に沿って非消耗電極アーク溶接を
施して、上記両板を接合することを特徴とするものであ
る。
めに、請求項1記載の第1の発明は、第1の板材上に第
2の板材を重ね、少なくとも第2の板材における溶接線
上に、その表裏方向に深さを有するスリットを、その両
端部にブリッジ部を残して形成し、その後、第2の板材
の上方から上記溶接線に沿って非消耗電極アーク溶接を
施して、上記両板を接合することを特徴とするものであ
る。
【0011】本発明においては、非消耗電極アーク溶接
のアークによる第2の板材の溶融が、スリットの深さ分
不要になるため、溶け込み力が弱い非消耗電極アーク溶
接でも充分第1の板材を溶融して溶接ビード幅を広くで
きる。更に、スリットの両端部には、スリットが形成さ
れていないブリッジ部を形成して溶接線を挟んで両側に
位置する板部を繋げたので、溶接入熱に起因するスリッ
ト部の拡開が防止される。
のアークによる第2の板材の溶融が、スリットの深さ分
不要になるため、溶け込み力が弱い非消耗電極アーク溶
接でも充分第1の板材を溶融して溶接ビード幅を広くで
きる。更に、スリットの両端部には、スリットが形成さ
れていないブリッジ部を形成して溶接線を挟んで両側に
位置する板部を繋げたので、溶接入熱に起因するスリッ
ト部の拡開が防止される。
【0012】請求項2記載の第2の発明は、上記第1の
発明において、スリットが板材の表裏方向に貫通してい
るものである。本発明においては、更に溶接開始時から
アークが貫通したスリットを通じて第1の板材に達し、
より一層第1の板材を溶融し易い。
発明において、スリットが板材の表裏方向に貫通してい
るものである。本発明においては、更に溶接開始時から
アークが貫通したスリットを通じて第1の板材に達し、
より一層第1の板材を溶融し易い。
【0013】請求項3記載の第3の発明は、上記第1又
は第2の発明において、スリットを、溶接線に沿って直
列的に複数形成したものである。本発明においても上記
第1又は第2の発明と同様の作用を発揮する。
は第2の発明において、スリットを、溶接線に沿って直
列的に複数形成したものである。本発明においても上記
第1又は第2の発明と同様の作用を発揮する。
【0014】請求項4記載の第4の発明は、上記第1又
は第2又は第3の発明において、スリットを、エネルギ
ービームを照射して形成するようにしたものである。本
発明においては、上記のスリットの形成が容易に行え、
かつ上記第1又は第2又は第3の発明と同様の作用を発
揮する。
は第2又は第3の発明において、スリットを、エネルギ
ービームを照射して形成するようにしたものである。本
発明においては、上記のスリットの形成が容易に行え、
かつ上記第1又は第2又は第3の発明と同様の作用を発
揮する。
【0015】請求項5記載の第5の発明は、上記第4の
発明において、エネルギービームを電子ビーム又はレー
ザビームとし、非消耗電極アーク溶接をTIG溶接とし
たものである。
発明において、エネルギービームを電子ビーム又はレー
ザビームとし、非消耗電極アーク溶接をTIG溶接とし
たものである。
【0016】本発明においては、小出力の電子ビーム又
はレーザビームで安価な設備でスリットを形成でき、ま
た、TIG溶接により、安価な設備で溶接ができる上に
その溶接の仕上がりの美観もよくなる。
はレーザビームで安価な設備でスリットを形成でき、ま
た、TIG溶接により、安価な設備で溶接ができる上に
その溶接の仕上がりの美観もよくなる。
【0017】そして、請求項6記載の第6の発明は、上
記第1乃至第5のいずれかに記載の発明において、その
第2の板材を管材とし、第2の板材を上記管材の仕切板
としたものである。
記第1乃至第5のいずれかに記載の発明において、その
第2の板材を管材とし、第2の板材を上記管材の仕切板
としたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】図1乃至図3に示す実施例に基づ
いて本発明の実施の形態について説明する。図1(a)
〜(d)は第1実施例を示す。
いて本発明の実施の形態について説明する。図1(a)
〜(d)は第1実施例を示す。
【0019】図1において、接合される第1の板材1は
所望の金属材で形成されている。この第1の板材1の上
面には接合される第2の板材2が重合される。該第2の
板材2も所望の金属材で形成されている。
所望の金属材で形成されている。この第1の板材1の上
面には接合される第2の板材2が重合される。該第2の
板材2も所望の金属材で形成されている。
【0020】上記第2の板材2には予め、その表裏に貫
通するスリット3が、第1の板材1と溶接するための溶
接線4に沿って形成されている。更に、このスリット3
は、上記の溶接線4の全長、すなわち、第1の板材2の
両端に渡って一連に設けるのではなく、図1(a)及び
(b)に示すように、溶接線4において断続的に複数本
直列的に形成されており、このスリット3の両端部に未
切断状態のブリッジ部(以下ブリッジ部という)5が形
成されている。なお、上記スリット3は、その両端にブ
リッジ部5を有すればよく、溶接する板材によっては溶
接線4上に1本形成するのみでもよい。上記のスリット
3の隙間幅(溶接線4と直交する方向の幅)は狭いほど
良く、その寸法は0.3mm以下にすると良い。更に、
上記のスリット3は適宜の切断機で切断するものである
が、エネルギービーム、例えば小出力の電子ビーム又は
レーザビームを照射して切断すると良い。このようなエ
ネルギービームで切断すると、上記のスリット3が容易
に形成でき、更に、そのスリット幅(隙間幅)をビーム
の幅で容易に管理することができる。このビームによる
とスリット幅を0.2mmの幅に容易にできる。
通するスリット3が、第1の板材1と溶接するための溶
接線4に沿って形成されている。更に、このスリット3
は、上記の溶接線4の全長、すなわち、第1の板材2の
両端に渡って一連に設けるのではなく、図1(a)及び
(b)に示すように、溶接線4において断続的に複数本
直列的に形成されており、このスリット3の両端部に未
切断状態のブリッジ部(以下ブリッジ部という)5が形
成されている。なお、上記スリット3は、その両端にブ
リッジ部5を有すればよく、溶接する板材によっては溶
接線4上に1本形成するのみでもよい。上記のスリット
3の隙間幅(溶接線4と直交する方向の幅)は狭いほど
良く、その寸法は0.3mm以下にすると良い。更に、
上記のスリット3は適宜の切断機で切断するものである
が、エネルギービーム、例えば小出力の電子ビーム又は
レーザビームを照射して切断すると良い。このようなエ
ネルギービームで切断すると、上記のスリット3が容易
に形成でき、更に、そのスリット幅(隙間幅)をビーム
の幅で容易に管理することができる。このビームによる
とスリット幅を0.2mmの幅に容易にできる。
【0021】次で、上記のように、第2の板材2を第1
の板材1上に重合した状態において、非消耗電極アーク
溶接機の溶接トーチ6を図1(c)に示すように、上記
溶接線4上に指向させるとともにその溶接線4の一端部
に位置させ、この位置からアーク溶接を行いながら溶接
トーチ6を溶接線4に沿って移動させ、溶接線4の他端
部まで溶接する。すなわち、溶接線4上に位置して交互
に配置されたブリッジ部5とスリット3を連続して溶接
する。図1(d)は溶接された状態を示し、溶接ビード
7により第1の板材1と第2の板材2が溶着接合され
る。
の板材1上に重合した状態において、非消耗電極アーク
溶接機の溶接トーチ6を図1(c)に示すように、上記
溶接線4上に指向させるとともにその溶接線4の一端部
に位置させ、この位置からアーク溶接を行いながら溶接
トーチ6を溶接線4に沿って移動させ、溶接線4の他端
部まで溶接する。すなわち、溶接線4上に位置して交互
に配置されたブリッジ部5とスリット3を連続して溶接
する。図1(d)は溶接された状態を示し、溶接ビード
7により第1の板材1と第2の板材2が溶着接合され
る。
【0022】上記の溶接時においては、第2の板材2に
予めその板材2を表裏方向に貫通するスリット3が形成
されているため、溶け込み力が弱い非消耗電極アーク溶
接でも、上記のスリット3を通じてアークが第1の板材
1に達してビード7の幅を広くすることができる。した
がって、美観に優れ、かつ強度も充分な溶接が安価な設
備で可能になる。
予めその板材2を表裏方向に貫通するスリット3が形成
されているため、溶け込み力が弱い非消耗電極アーク溶
接でも、上記のスリット3を通じてアークが第1の板材
1に達してビード7の幅を広くすることができる。した
がって、美観に優れ、かつ強度も充分な溶接が安価な設
備で可能になる。
【0023】更に、第2の板材2における溶接線4を挟
んでその両側に位置する部分2a,2bは部分的にブリ
ッジ部5で繋がっているため、溶接入熱に起因する前記
従来のような未溶接部におけるスリット部3の開きが阻
止され、精度の高い溶接が行われる。
んでその両側に位置する部分2a,2bは部分的にブリ
ッジ部5で繋がっているため、溶接入熱に起因する前記
従来のような未溶接部におけるスリット部3の開きが阻
止され、精度の高い溶接が行われる。
【0024】なお、上記非消耗電極アーク溶接としては
TIG溶接やプラズマ溶接を用いるが、特にTIG溶接
を用いると安価な設備で行える。なお、上記実施例にお
いてはスリット3を第2の板材の表裏方向に貫通させた
が、該スリット3を、貫通させることなく、上端が開口
し、かつ本発明の目的を達成できる深さを有する有底状
スリットに形成してもよい。図2(a)〜(d)は第2
実施例を示す。
TIG溶接やプラズマ溶接を用いるが、特にTIG溶接
を用いると安価な設備で行える。なお、上記実施例にお
いてはスリット3を第2の板材の表裏方向に貫通させた
が、該スリット3を、貫通させることなく、上端が開口
し、かつ本発明の目的を達成できる深さを有する有底状
スリットに形成してもよい。図2(a)〜(d)は第2
実施例を示す。
【0025】本実施例は、上記第1実施例における第1
の板材にも上記のスリット3と同一位置にスリットを形
成し、その後に溶接を施すようにしたものである。本実
施例は、先ず、上記のようなスリットが形成されていな
い金属製の第1の板材11の上面に、スリットが形成さ
れていない金属製の第2の板材12とを重合して、これ
らが相対移動しないように適宜手段で固定する。
の板材にも上記のスリット3と同一位置にスリットを形
成し、その後に溶接を施すようにしたものである。本実
施例は、先ず、上記のようなスリットが形成されていな
い金属製の第1の板材11の上面に、スリットが形成さ
れていない金属製の第2の板材12とを重合して、これ
らが相対移動しないように適宜手段で固定する。
【0026】次で、この重合状態において、適宜の切断
機により、溶接線4に沿って第1の板材11にスリット
13を、第2の板材12にスリット3を、同一位置、同
一長さに同時形成する。この両スリット3,13は、上
記第1実施例と同様に、夫々の板の表裏方向に貫通して
形成されているとともに溶接線4に沿って複数断続的に
形成され、夫々のスリット3,13の両端に上記第1実
施例と同様のブリッジ5,15が形成されている。ま
た、このスリット3,13も上記第1実施例と同様に、
その両端にブリッジ部5,15を有すればよく、溶接す
る板材によっては溶接線4上に1本形成するのみでもよ
い。更に、この両スリット3,13の隙間幅は上記第1
実施例と同様に設定する。
機により、溶接線4に沿って第1の板材11にスリット
13を、第2の板材12にスリット3を、同一位置、同
一長さに同時形成する。この両スリット3,13は、上
記第1実施例と同様に、夫々の板の表裏方向に貫通して
形成されているとともに溶接線4に沿って複数断続的に
形成され、夫々のスリット3,13の両端に上記第1実
施例と同様のブリッジ5,15が形成されている。ま
た、このスリット3,13も上記第1実施例と同様に、
その両端にブリッジ部5,15を有すればよく、溶接す
る板材によっては溶接線4上に1本形成するのみでもよ
い。更に、この両スリット3,13の隙間幅は上記第1
実施例と同様に設定する。
【0027】この両スリット3,13の形成方法として
は、両板11,12の重合状態で、第2の板材12の上
面側から、上記第1実施例と同様に小出力の電子ビーム
又はレーザビームを照射して同時に両スリット3,13
を形成する。
は、両板11,12の重合状態で、第2の板材12の上
面側から、上記第1実施例と同様に小出力の電子ビーム
又はレーザビームを照射して同時に両スリット3,13
を形成する。
【0028】次で、上記の重合状態において、非消耗電
極アーク溶接機の溶接トーチ6を図2(c)に示すよう
に第2の板材12の上部から上記溶接線4上に指向さ
せ、上記第1実施例と同様に、溶接線4の一端から他端
へ溶接線4に沿って移動してアーク溶接を行う。この溶
接作業により、第1の板材11と第2の板材12は図2
(d)に示すように溶接ビード17により溶着接合され
る。
極アーク溶接機の溶接トーチ6を図2(c)に示すよう
に第2の板材12の上部から上記溶接線4上に指向さ
せ、上記第1実施例と同様に、溶接線4の一端から他端
へ溶接線4に沿って移動してアーク溶接を行う。この溶
接作業により、第1の板材11と第2の板材12は図2
(d)に示すように溶接ビード17により溶着接合され
る。
【0029】本第2実施例においては、第1の板材11
にもスリット13を形成したことにより、第2の板材1
2のスリット3を通じてスリット13にアークが侵入
し、上記第1実施例に比べて第1の板材11の溶融が高
まり、この溶融により形成された溶接ビード17によれ
ば上記第1実施例の溶接ビード7に比べて深い溶け込み
を確保でき、その接合強度を高めることができる。
にもスリット13を形成したことにより、第2の板材1
2のスリット3を通じてスリット13にアークが侵入
し、上記第1実施例に比べて第1の板材11の溶融が高
まり、この溶融により形成された溶接ビード17によれ
ば上記第1実施例の溶接ビード7に比べて深い溶け込み
を確保でき、その接合強度を高めることができる。
【0030】更に、上記各スリット3,13の両端には
夫々ブリッジ部5,15が形成されているため、上記第
1実施例と同様に、両板11,12の未溶接部における
スリット部3,13部の開きが阻止され、精度の高い溶
接が行える。
夫々ブリッジ部5,15が形成されているため、上記第
1実施例と同様に、両板11,12の未溶接部における
スリット部3,13部の開きが阻止され、精度の高い溶
接が行える。
【0031】なお、本第2実施例においても、第2の板
材12のスリット3を前述のように有底状にしてもよ
い。この場合は、貫通したスリット13を形成した第1
の板材11上に第2の板材12を、両スリット3,13
が合致するように重合する。図3は上記第1実施例の接
合方法を、パイプ内に仕切板を溶接固定する場合に適用
した例を示す。先ず、金属製パイプ20に、上記のよう
な溶接線4を2本、周方向に180度離れた位置におい
て軸方向に定め、この2本の溶接線4上に夫々上記のよ
うな複数本のスリット3とブリッジ部5を形成する。
材12のスリット3を前述のように有底状にしてもよ
い。この場合は、貫通したスリット13を形成した第1
の板材11上に第2の板材12を、両スリット3,13
が合致するように重合する。図3は上記第1実施例の接
合方法を、パイプ内に仕切板を溶接固定する場合に適用
した例を示す。先ず、金属製パイプ20に、上記のよう
な溶接線4を2本、周方向に180度離れた位置におい
て軸方向に定め、この2本の溶接線4上に夫々上記のよ
うな複数本のスリット3とブリッジ部5を形成する。
【0032】次で、上記パイプ20の内側に、該パイプ
20内を分割する金属製の仕切板21を挿入する。この
仕切板21は、パイプ20の中心を通る仕切り面21a
と、その両端に、パイプ20の内面に接する鍔部21b
とで形成されている。そして、この両鍔部21b,21
bを、その各中心部が上記2本の溶接線4に位置するよ
うにしてパイプ20aの内面に重合してセットする。
20内を分割する金属製の仕切板21を挿入する。この
仕切板21は、パイプ20の中心を通る仕切り面21a
と、その両端に、パイプ20の内面に接する鍔部21b
とで形成されている。そして、この両鍔部21b,21
bを、その各中心部が上記2本の溶接線4に位置するよ
うにしてパイプ20aの内面に重合してセットする。
【0033】次で、パイプ20の外側から、溶接トーチ
6を溶接線4に指向させ、上記のように溶接線4に沿っ
てアーク溶接を行い、パイプ20と仕切板21を溶接接
合する。
6を溶接線4に指向させ、上記のように溶接線4に沿っ
てアーク溶接を行い、パイプ20と仕切板21を溶接接
合する。
【0034】なお、上記パイプ20と仕切板21とを、
上記第2実施例に示す接合方法によって接合するように
してもよい。
上記第2実施例に示す接合方法によって接合するように
してもよい。
【0035】
【発明の効果】以上のようであるから、請求項1及び2
及び3記載の発明によれば、溶け込み力が弱い非消耗電
極アーク溶接でも、スリットを通じて充分第1の板材を
溶融して溶接ビード幅を広くすることができ、美観に優
れ、かつ強度も充分な溶接が、安価な設備で可能にな
る。更に、溶接入熱に起因する接合板材の開きも防止し
て精度の高い溶接が可能になる。特に、請求項2のよう
にスリットを貫通したものにおいては、溶接開始時から
アークがスリットを通じて第1の板材に達し、より一層
第1の板材を溶融し易い特長がある。
及び3記載の発明によれば、溶け込み力が弱い非消耗電
極アーク溶接でも、スリットを通じて充分第1の板材を
溶融して溶接ビード幅を広くすることができ、美観に優
れ、かつ強度も充分な溶接が、安価な設備で可能にな
る。更に、溶接入熱に起因する接合板材の開きも防止し
て精度の高い溶接が可能になる。特に、請求項2のよう
にスリットを貫通したものにおいては、溶接開始時から
アークがスリットを通じて第1の板材に達し、より一層
第1の板材を溶融し易い特長がある。
【0036】請求項4記載の発明によれば、更に上記の
スリットの形成が容易に行える。請求項5記載の発明に
よれば、小出力の電子ビーム又はレーザビームとTIG
溶接との組み合わせにより、上記の溶接が安価な設備で
得られる。
スリットの形成が容易に行える。請求項5記載の発明に
よれば、小出力の電子ビーム又はレーザビームとTIG
溶接との組み合わせにより、上記の溶接が安価な設備で
得られる。
【0037】請求項6記載の発明によれば、外面の美観
が要求される管と、その内部に配置されて接合強度が要
求される仕切板との接合に用いると効果的である。
が要求される管と、その内部に配置されて接合強度が要
求される仕切板との接合に用いると効果的である。
【図1】本発明の第1実施例を示すもので、(a)は溶
接前の重合状態を示す斜視図、(b)は(a)における
A−A線断面図、(c)は(a)におけるB−B線断面
図で溶接トーチを指向した図、(d)は溶接完了後を示
す断面図。
接前の重合状態を示す斜視図、(b)は(a)における
A−A線断面図、(c)は(a)におけるB−B線断面
図で溶接トーチを指向した図、(d)は溶接完了後を示
す断面図。
【図2】本発明の第2実施例を示すもので、(a)は溶
接前の重合状態を示す斜視図、(b)は(a)における
C−C線断面図、(c)は(a)におけるD−D線断面
図で溶接トーチを指向した図、(d)は溶接完了後を示
す断面図。
接前の重合状態を示す斜視図、(b)は(a)における
C−C線断面図、(c)は(a)におけるD−D線断面
図で溶接トーチを指向した図、(d)は溶接完了後を示
す断面図。
【図3】本発明の第3実施例を示すもので、(a)は仕
切板を接合した状態の管材の平面図、(b)は(a)の
E−E線断面図、(c)は(b)の接合部の拡大断面
図。
切板を接合した状態の管材の平面図、(b)は(a)の
E−E線断面図、(c)は(b)の接合部の拡大断面
図。
【図4】従来の接合方法によって仕切板を接合した管材
を示すもので、(a)は平面図、(b)は側面図。
を示すもので、(a)は平面図、(b)は側面図。
【図5】従来の接合方法を示すもので、(a)は斜視
図、(b)は(a)のF−F線断面図、(c)は溶接完
了後を示す断面図。
図、(b)は(a)のF−F線断面図、(c)は溶接完
了後を示す断面図。
1,11…第1の板材 2,12…第2の板
材 3,13…スリット 4…溶接線 5,15…ブリッジ部 6…溶接トーチ 7,17…溶接ビード
材 3,13…スリット 4…溶接線 5,15…ブリッジ部 6…溶接トーチ 7,17…溶接ビード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 一己 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 澁谷 敏孝 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 第1の板材上に第2の板材を重ね、少な
くとも第2の板材における溶接線上に、その表裏方向に
深さを有するスリットを、その両端部にブリッジ部を残
して形成し、その後、第2の板材の上方から上記溶接線
に沿って非消耗電極アーク溶接を施して、上記両板を接
合することを特徴とする板材の接合方法。 - 【請求項2】 スリットが板材の表裏方向に貫通してい
る請求項1記載の板材の接合方法。 - 【請求項3】 スリットを、溶接線に沿って直列的に複
数形成した請求項1又は2記載の板材の接合方法。 - 【請求項4】 スリットを、エネルギービームを照射し
て形成するようにした請求項1又は2又は3記載の板材
の接合方法。 - 【請求項5】 エネルギービームを電子ビーム又はレー
ザビームとし、非消耗電極アーク溶接をTIG溶接とし
た請求項4記載の板材の接合方法。 - 【請求項6】 第2の板材が管材であり、第1の板材
が、上記管材の仕切板である請求項1乃至5のいずれか
に記載の板材の接合方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9206020A JPH1147925A (ja) | 1997-07-31 | 1997-07-31 | 板材の接合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9206020A JPH1147925A (ja) | 1997-07-31 | 1997-07-31 | 板材の接合方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1147925A true JPH1147925A (ja) | 1999-02-23 |
Family
ID=16516579
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9206020A Pending JPH1147925A (ja) | 1997-07-31 | 1997-07-31 | 板材の接合方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1147925A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006329405A (ja) * | 2005-05-30 | 2006-12-07 | Showa Corp | 支持部材のマウント構造及びその取付方法 |
| JP2011038640A (ja) * | 2010-08-25 | 2011-02-24 | Showa Corp | 支持部材の取付方法 |
| EP2913138A1 (de) * | 2014-02-28 | 2015-09-02 | TRUMPF Werkzeugmaschinen GmbH + Co. KG | Fertigungsverfahren sowie Verfahren zur Herstellung eines Trägers zur Führung einer Bewegungseinheit einer Werkzeugmaschine |
| CN105328310A (zh) * | 2015-12-01 | 2016-02-17 | 山东省科学院新材料研究所 | 一种用于镁合金搭焊的自动氩弧开缝填丝焊接方法 |
| JPWO2023171430A1 (ja) * | 2022-03-11 | 2023-09-14 |
-
1997
- 1997-07-31 JP JP9206020A patent/JPH1147925A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006329405A (ja) * | 2005-05-30 | 2006-12-07 | Showa Corp | 支持部材のマウント構造及びその取付方法 |
| JP2011038640A (ja) * | 2010-08-25 | 2011-02-24 | Showa Corp | 支持部材の取付方法 |
| EP2913138A1 (de) * | 2014-02-28 | 2015-09-02 | TRUMPF Werkzeugmaschinen GmbH + Co. KG | Fertigungsverfahren sowie Verfahren zur Herstellung eines Trägers zur Führung einer Bewegungseinheit einer Werkzeugmaschine |
| CN104874914A (zh) * | 2014-02-28 | 2015-09-02 | 通快机床两合公司 | 加工方法以及用于引导工具机运动单元的支架的制造方法 |
| CN105328310A (zh) * | 2015-12-01 | 2016-02-17 | 山东省科学院新材料研究所 | 一种用于镁合金搭焊的自动氩弧开缝填丝焊接方法 |
| JPWO2023171430A1 (ja) * | 2022-03-11 | 2023-09-14 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19991026 |