JPH11501310A - レトロウイルスの調節タンパク質から誘導された無毒の免疫原、抗体、製造方法およびそれらを含んでなる医薬組成物 - Google Patents

レトロウイルスの調節タンパク質から誘導された無毒の免疫原、抗体、製造方法およびそれらを含んでなる医薬組成物

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JPH11501310A JP8526669A JP52666996A JPH11501310A JP H11501310 A JPH11501310 A JP H11501310A JP 8526669 A JP8526669 A JP 8526669A JP 52666996 A JP52666996 A JP 52666996A JP H11501310 A JPH11501310 A JP H11501310A
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Abstract

(57)【要約】 無毒であるために、ヒトに投与することができ、そしてHIV−1、HIV−2、HTLV−1またはHTLV−2ウイルス調節タンパク質から化学的方法によりカップリング剤、例えば、アルデヒドを使用して誘導されるか、またはカップリング剤で前処理して活性化された担体タンパク質から誘導され、これにより前記調節タンパク質に対する抗体により認識されることができ、かつ前記自然タンパク質を中和またはブロックする抗体を産生するために十分な免疫原性を保持すると同時に、前記自然タンパク質の毒性の生物学的性質の少なくとも50%を失っている、免疫原性化合物。

Description

【発明の詳細な説明】 レトロウイルスの調節タンパク質から誘導された無毒の免疫原、抗体、製造方法 およびそれらを含んでなる医薬組成物 本発明は、新規なレトロウイルスの免疫原(これらはレトロウイルスの調節タ ンパク質を使用し、それらの免疫原性が保持されるか、または増加するように、 それらの必須の生物学的性質が前以て不活性化されている)、それらの製造方法 およびそれらを含んでなる医薬組成物に関する。これらの新規な「不活性化され た」免疫原はヒトにおいて活性免疫化を誘発することができ、この免疫化は前記 免疫原が生成される自然タンパク質が生成を促進できる調節解除作用を防止また は補正できる。 本発明は、また、これらの「不活性化された」免疫原を使用することによって 得られる新規な抗体、それらの製造方法およびそれらを含んでなる受動免疫化用 組成物に関する。 Tat分子は、ウイルス粒子の中に見出されないが、HIV−1遺伝子により コードされるHIV調節タンパク質である。感染した細胞の内部において、プロ ウイルスDNAによりコードされるこのタンパク質は、ウイルスまたは細胞の遺 伝子に対してトランス活性化の役割を演ずる。しかしながら、この遺伝的調節タ ンパク質は、また、循環する細胞外媒質の中において細胞の外側に見出すことが でき、自然の状態または断片化された状態で死んだ細胞の破片内に分泌されるか 、または分泌プロセスにより分泌される。循環する媒質中のその存在は、ある血 清反応陽性の被検者における検出可能な抗Tat抗体の存在を説明する。Tat のこの細胞外の関係において、細胞表面のインテグリンにより認識されるRGD 残基およびこ の分子の塩基領域(残基45−70)を有する末端のCセグメントのために、細 菌のトキシンと同様に、Tatは異なる組織の非感染細胞に作用することができ る。こうして、循環するTatタンパク質は、真のウイルストキシンと同様に、 内皮細胞に有害作用を発揮することができ、そして、成長因子BFGFと組み合 って、エイズ疾患を特徴づけるカポージ肉腫の新血管形成に寄与することができ る。また、循環するTatタンパク質は、T細胞に対する直接の免疫抑制作用に よるか、またはAPC(マクロファージまたは樹枝突起細胞)と呼ばれる、抗原 提示細胞によるインターフェロン−αの産生の調節解除を促進することによって 、エイズにより漸進的確立されるようになる免疫抑制を悪化することがある。 後天性免疫不全症候群(エイズ)は、免疫抑制のための日和見性疾患によるか 、またはカポージ肉腫により臨床的に定義される。後天性免疫抑制は、HIV感 染の過程において漸進的に確立され、最初の場合において記憶抗原により、次い で同種抗原により、最後にマイトジェン(PHA)により刺激された後、T細胞 の免疫学的反応性(細胞増殖抑制およびIL2産生の減少)の喪失によりそれ自 体発現する。免疫抑制はインターフェロン−αおよび−γの過剰産生に関係付け られる。 免疫抑制を誘発する細胞変性メカニズムは複雑であり、そして免疫性細胞、T リンパ球およびAPCに直接作用するか、またはサイトカイン系を介して間接的 に作用する、ウイルス由来の種々の因子を包含する。エンベロープタンパク質g p120は、HIV−1粒子により担体され、そしてその細胞外存在は血清ウイ ルス負荷により測定され、こうして表現型CD4のT細胞のアネルギーを直接誘 発することができる。それらの部分上において、HIV調節タンパク質、特にT atは、循環するウイルストキシンのその細胞外立体 配置において、また、例えば、記憶抗原または抗CD3抗体により活性化された in vitroT細胞がTat分子の存在においてもはや増殖しないという事 実により、T細胞の直接的免疫抑制または他の病原性を誘発するように思われる 。さらに、循環するTatタンパク質は、インターフェロン−α(エイズ疾患で 観察される免疫抑制およびアポプトーシスを増幅できる細胞増殖抑制性およびア ポプトジェニックのサイトカイン)のAPCにより過剰産生を促進するように思 われる。事実、マクロファージによるインターフェロン−αの分泌は、Tatの 存在において、レトロ調節(フィードバック)によりもはや中止されないように 思われる。レトロ調節は、正常状態において、このインターフェロン−αの産生 を制御する(無反応性期間)。 カポージ肉腫は、内皮細胞から出発する新血管形成を表す脈管小結節の出現に より、臨床的にそれ自体発現する。これらの細胞は、サイトカイン(インターフ ェロン−γ、IL1およびIL6)の産生を発生する炎症プロセスにより活性化 されており、BFGF(基本的繊維芽細胞成長因子)を生産し、そして増殖する 。活性化された内皮細胞のin vitro増殖は、Tatタンパク質の媒質中 の存在により増加される。抗Tat抗体は、in vitroにおけるTatタ ンパク質の増殖作用をブロックする。インテグリンのファミリーからのアドヘシ ン(adhesin)をそれらの表面上に担体する内皮細胞に対するTatの作 用は、これらの分子により認識されるRGD配列の存在により説明される。 こうして、in vivoカポージ肉腫に根元的な新血管形成は、その細胞外 の立体配置におけるTat調節タンパク質により促進されると言われた。この調 節タンパク質は、RGD配列を含有するその末端のC断片のおかげて、内皮細胞 のインテグリンにより認識 されることができた。さらに、TatはKおよびR残基に富んだ塩基領域により 作用することもでき、そして結局、成長因子BFGFを濃縮する、細胞外基質の 硫酸ヘパリンに結合することができる。こうして、成長因子により誘発される内 皮細胞の増殖はTatの存在により増加し、そして新血管形成を発生させる。内 皮細胞の増殖に対するこの作用は、in vitroにおいて、抗Tat抗体の 作用により減少される。 したがって、細胞外媒質(血液、リンパ、腸の媒質...)中を循環するレト ロウイルス調節タンパク質、特にTat、すなわち、真のウイルストキシンの有 害活性をブロックすることが望ましいように思われる。 HIVウイルスに関すると、現在までに、ワクチン接種の試みは、これらのウ イルスの構造タンパク質または構造タンパク質の断片を使用してなされてきてい るが、これらのウイルスの調節タンパク質または調節タンパク質の断片を使用し てなされてきていない。 したがって、驚くべきことには、細菌のトキシン(テタヌス、ジフテリアまた はボツリヌス(その毒性が特定の抗体により中和される))に似て、調節ウイル スタンパク質、特にTat、すなわち、その細胞外立体配置におけるHIVの真 のトキシン、の有害作用(これらはT細胞の免疫抑制により、APCによるイン ターフェロン−αの産生の調節解除によるか、またはカポージ肉腫に根元的な新 血管形成により発揮される)は、下記の実験の部分において理解されるように、 特定の抗Tat抗体により壊滅される。 同一な事柄がHIV−1、HIV−2、HTLV−1またはHTLV−2のよ うなウイルスの他の調節タンパク質に適用される。ヒトに投与することができ、 かつこのような抗体を産生することができる免疫原を入手可能すること、および また、治療および予防の双 方の目的で、このような抗体を入手可能とすることは望ましいことであろう。事 実、免疫原として使用された先行技術の化合物、特に塩基領域を含有する化合物 はヒトに対して毒性であることがある(例えば、国際特許出願(WO−A)第9 118454号参照)。これらはTat、NefまたはRevの非修飾自然断片 であるが、これと対照的に、本発明はこれらのタンパク質またはタンパク質断片 の不活性化に基づく。 したがって、この出願は、無毒であるために、ヒトに投与できる免疫原性化合 物に関し、これらは、カップリング剤、例えば、アルデヒドで化学的に処理する ことによってHIV−1、HIV−2、HTLV−1またはHTLV−2ウイル ス調節タンパク質から誘導されるか、またはアルデヒド、好ましくはホルムアル デヒドまたはグルタルアルデヒドで前処理して活性化された担体タンパク質から 誘導され、前記調節タンパク質に対する抗体により認識可能とされ、かつ前記自 然タンパク質を中和またはブロックする抗体をつくるために十分な免疫原性を保 持すると同時に、前記自然タンパク質の毒性の生物学的性質の少なくとも50% 、特に少なくとも80%、より特に95%を失っているようにされていることを 特徴とする。 これらの化合物は、細菌のトキソイド、例えば、破傷風トキソイドに対する類 似性により、下記において「トキソイド」とみなされるであろう。 事実、従来の細菌のトキソイドに似て、それらは固有毒性を欠くが、それにも かかわらず、被検者への投与により免疫化を引き起こすことができる。 下記の化学的処理は、本発明による免疫原性化合物の残留毒性を減少させる目 的で、物理的処理、例えば、照射、特にUV照射により補助することができる。 前述のトキソイドは、例えば、調節タンパク質、例えば、Tatのペプチド配 列と同一であるか、またはそれに類似する配列を有するペプチドから製造するこ とができ、そして、例えば、樹脂上の慣用のペプチド合成によるか、または遺伝 子工学により得ることができる。すべてのこれらのプロセスはこの分野において よく知られている。 本発明による修飾された調節タンパク質またはその修飾された断片が前記自然 調節タンパク質に対する抗体により容易に認識されることを検査するために、下 記の実験の部分において理解されるように、例えば、抗原−抗体複合体の形成を 免疫学的にELISAにより特定の抗体の存在において検査することができる。 前記自然タンパク質を中和する抗体をつくるために十分に、調節タンパク質の 免疫学的性質が保持されたかどうかを決定するために、下記の実験の部分におい てTatについて理解されるように、哺乳動物(ウサギ、ラット、マウス)を、 例えば、本発明による免疫原性化合物で免疫化し、そして産生された抗体が調節 タンパク質の毒性活性を中和することを検査することができる。 修飾された調節タンパク質がその生物学的性質の少なくとも50%を失ったか どうかを決定するために、例えば、T細胞の免疫抑制に対して、または末梢血の 活性化された単核細胞によるインターフェロン−αの産生に対して、またはまた 、調節タンパク質により誘発された新血管形成に対して、調節タンパク質、例え ば、活性化されたTatの作用を研究することができる。 Tat調節タンパク質の不活性化は、例えば、「Tatレスキューアッセイ」 により、その複製が自然Tatの外性供給に依存する、細胞系HLM−1上で培 養されたTat欠如非感染性HIV変異体を使用して検査される。 免疫原性化合物はHIV−1、HIV−2、HTLV−1またはHTLV−2 ウイルス調節タンパク質の任意のものから、特にHIV−1およびHIV−2ウ イルスのVif、Rev、NefおよびTatから誘導することができる;特に Rev、NefおよびTat、より特にRevおよびTat、好ましくは後者が 使用される。 また、HTLV−1またはHTLV−2のTaxタンパク質をモニターするこ とができる。 また、ことにTatおよびRevの塩基領域の外側の領域、すなわち、Tat の外側領域49〜57およびRevの35〜50、または最大4アミノ酸、好ま しくは最大2アミノ酸がオーバーラッピングするこれらの領域、特にペプチドH QVSLSKQPTSQPRGDを挙げることができる。 HIV−1、HIV−2、HTLV−1またはHTLV−2ウイルス調節タン パク質「から誘導」または「誘導すること」は、免疫原性化合物を調節タンパク 質のすべてまたは断片から構築することができ、そして、修飾が上に特定した関 係(毒性の非存在、免疫学的特性)内に止まる程度に、このタンパク質または断 片のアミノ酸の1または2以上の修飾、例えば、欠失、置換、付加または官能化 、例えば、アミノ酸のアシル化を包含することができる意味として理解される。 例えば、一般に、イソロイシン残基によるロイシンの置換はこのような性質を修 飾しない;修飾は少なくとも8アミノ酸、特に少なくとも12アミノ酸の調節タ ンパク質の相同セグメントにわたる一般に30%より低く、好ましくは20%よ り低く、特に10%より低くあるべきである。断片は8〜60アミノ酸、例えば 、好ましくは12〜40アミノ酸、特に25〜40アミノ酸を含んでなることが できる。HIV−1のTatのC末端における残基65−80を例として挙げる ことができる。 優先的条件下に、本発明の免疫原性化合物は全体の調節タンパク質の少なくと も50%、好ましくは少なくとも70%、特に少なくとも90%、ことに前記タ ンパク質のすべてまたはほとんどすべてを構成する。 一般に、修飾、修飾された免疫原と自然タンパク質または自然タンパク質の一 部分との間の相同性または類似性、ならびに免疫原性化合物の次元、およびさら に本発明による免疫原性化合物の使用または免疫原性タンパク質、例えば、破傷 風トキソイドに対するカップリングに関しては、下記の参考文献を参照のこと: 特に国際特許出願(WO−A)第86/06,414号または欧州特許出願(E P−A)第0,220,273号、またはまた、PCT/US第86/0083 1号明細書(これらは同等であり、それらの開示は引用することによって本明細 書の一部とされる)。 本発明による免疫原性化合物は下記のように使用することができる: 本発明による免疫原性化合物を、患者に、例えば、皮下または筋肉内に、治療 を必要とする被検者に、治療的レベルにおいて有効であるために十分な量におい て投与される。投与量は、例えば、3カ月間に1回、次いで誘導される血清抗体 レベルに従い周期的に、例えば、2〜6カ月毎に、皮下的に100〜1,000 μgの範囲であることができる。 本発明による組成物は、ワクチンの分野において慣用の任意の普通のルートに より、特に皮下、筋肉内、静脈内または経口的に投与することができる。投与は 単一の投与で行うことができるか、またはある期間後に1回または数回反復する ことができる。 したがって、この出願は、また、活性成分として上記において定義した免疫原 性化合物を含んでなることを特徴とする、治療または 予防医薬組成物に関する。免疫原性化合物は、それ自体で処方するか、または薬 学上許容される賦形剤、例えば、アジュバントと混合することができる。 本発明は、また、上記において定義した免疫原性化合物、前述の免疫原性化合 物を含んでなることを特徴とする、ヒトまたは動物の体の治療法において使用す るための薬剤、および前述の調節タンパク質、特にTatの有害作用の治療また は予防に意図される治療または予防の薬剤を製造するための、このような免疫原 性化合物の使用に関する。事実、本発明による化合物は、下記の実験の部分にお いて理解されるように、それらの毒性を失っており、したがってヒトに投与する ことができる。 本発明による免疫原性化合物の投与は積極的免疫療法に相当する。また、受動 的免疫療法を実施すること、すなわち、HIV−1、HIV−2、HTLV−1 またはHTLV−2ウイルス調節タンパク質の有害作用の中和する抗体を直接患 者に供給すること、は重要であろう。 これらの抗調節タンパク質抗体は、例えば、哺乳動物、ヒトまたは動物を上記 において定義した免疫原性化合物で免疫化した後、EBウイルスで形質転換され たヒトBリンパ球をクローニングし、次いで前記形質転換Bリンパ球が分泌する 必要な抗体を集めることによって、あるいは、また、ファージのライブラリーの 遺伝的組換えにより、好都合に得ることができる。 したがって、この出願は、また、哺乳動物を上記において定義した免疫原性化 合物で免疫化することを特徴とする、抗HIV−1、抗HIV−2、抗HTLV −1または抗HTLV−2ウイルス調節タンパク質抗体、特に抗Tatトキソイ ド抗体を生産する方法、特に上記抗体を生産する方法に関する。 この出願は、また、抗HIV−1、抗HIV−2、抗HTLV−1または抗H TLV−2ウイルス調節タンパク質抗体、特に前述の方法を実施することによっ て免疫化されたヒトまたは哺乳動物の被検者から得られた特定のポリクローナル またはモノクローナル抗体に関する。 これらの特定の抗体は、下記のものから由来することができる: 1.生物学的に不活性化されているが、免疫原性である調節タンパク質、特に Tatを使用する積極的免疫化(ワクチン接種)により誘発された、被検者自身 から。例えば、Tatの場合における、このような免疫原性化合物は、細菌のト キソイドに類似するために、Tatトキソイドと呼ばれる。 2.あるいは、受動的免疫化(血清治療)により、被検者に投与された、外来 同種または異種の生物。同種抗体(ヒトにおける)は、本発明による免疫原性化 合物またはその誘導体、特にTat(本発明によるTatトキソイドまたはペプ チド断片)で免疫化(ワクチン接種)した後、ボランティアの非感染被検者にお いて発生させることができる。これらの受動的に投与された抗体は、同種(ヒト )または異種(動物)のいずれであっても、完全なモノクローナル抗体またはポ リクローナル抗体であるか、または前記抗体のF(ab’)2またはFab断片 であることができる。 「抗調節タンパク質抗体」は、モノクローナル抗体またはポリクローナル抗体 であるか、またはこれらの抗体のF(ab’)2またはFab断片、あるいは、 また、ファージのライブラリーから遺伝的構築により得られた抗調節タンパク質 抗体であることができる。 ヒト由来の同種抗体は、下記の通りである: − ポリクローナル抗体−これは本発明による免疫原性化合物、特にTatト キソイドまたはTatのペプチド断片で免疫化された ボランティアの血清反応陰性の被検者において得るすることができる。 − またはモノクローナル抗体、これらの免疫化された個体(EBV特異的B 系統)のEBVウイルスで形質転換されたB細胞の特定のクローンからの抗体。 異種抗体は、本発明による免疫原性化合物、特にTatまたはその誘導体(本発 明によるTatのTatトキソイド、解毒されたペプチド断片)で超免疫化され た動物から由来し、そして下記の通りである: − ポリクローナル抗体、超免疫化された動物から由来する、 − またはモノクローナル抗体、KohlerおよびMilstein技術に 従い脾細胞または腺細胞上において骨髄腫系統、x63型、特にx63AG3と のハイブリダイゼーション後に得られた。 この出願は、また、哺乳動物、ヒトまたは動物を上記において定義した免疫原 性化合物で免疫化することを特徴とする、抗HIV−1、抗HIV−2、抗HT LV−1または抗HTLV−2ウイルス調節タンパク質抗体を生産する方法に関 する。 この出願は、また、本発明による免疫原性化合物で免疫化された個体から由来 するB細胞を使用し、前記B細胞をEBVウイルスで形質転換し、そして特定の 抗HIV−1、抗HIV−2、抗HTLV−1または抗HTLV−2ウイルス調 節タンパク質抗体をB細胞により生産することを特徴とする、モノクローナル抗 HIV−1、抗HIV−2、抗HTLV−1または抗HTLV−2ウイルス調節 タンパク質抗体を生産する方法に関する。 上記のEBV+細胞を培養して、必要な抗体を生産させることができる。これ らの細胞は、前述したように、特に自然調節タンパク質で、または本発明による 免疫原性化合物で免疫化された患者から 由来する。 この出願は、また、先行技術においてよく知られている方法(Kohlerお よびMilstein)により、自然調節タンパク質または本発明による免疫原 性化合物で免疫化された哺乳動物、特にマウスから、脾細胞または腺細胞から、 特にマウスから、および骨髄腫細胞、好ましくはx63系統の骨髄腫細胞から、 ヘテロダイマーを生産することを特徴とする、HIV−1、HIV−2、HTL V−1またはHTLV−2ウイルス調節タンパク質に対するモノクローナル抗体 を生産する方法に関する。 この出願は、また、上記において定義した免疫原性化合物を免疫原として使用 することを特徴とする、抗HIV−1、抗HIV−2、抗HTLV−1または抗 HTLV−2ウイルス調節タンパク質抗体を生産する方法に関する。 この出願は、また、前記抗体のF(ab’)2またはFab断片に関する;こ れらは、例えば、酵素の消化により得ることができる。 本発明は、さらに、HIVウイルスタンパク質の有害作用をその細胞外の立体 配置において中和またはブロックし、そして前述したように生産される、特定の 抗HIVウイルス増殖調節タンパク質抗体、詳しくは抗Tat抗体、またはこれ らの抗体のF(ab’)2またはFab断片を使用する、HIVウイルスで汚染 された被検者を受動的免疫化する方法に関する。 本発明は、また、前述の免疫原性化合物と、HIVウイルスの構成(構造)タ ンパク質、特にエンベロープ糖タンパク質gp120またはgp160またはそ れらの修飾されたペプチドまたは非修飾ペプチド、あるいは不活性化されたHI Vウイルス、あるいは、例えば、アルカリ性加水分解により、そのゲノムRNA が欠失された HIVウイルスとの組み合わせを使用して、積極的抗HIVまたは抗エイズ免疫 化する方法に関する。 本発明は、また、前述の免疫原性化合物と、不活性化されたサイトカイン、特 にインターフェロン−α、TGF−βまたはTNFに基づく1または2以上の免 疫原との組み合わせを使用して、積極的抗HIVまたは抗エイズ免疫化する方法 に関する。事実、下記の実験の部分において理解されるように、調節タンパク質 に対する本発明による抗体、特に抗インターフェロン−α抗体の作用の組み合わ せは、HIVにより誘発された免疫抑制を完全に回復する。 この出願は、また、例えば、国際特許出願(WO−A)第9118454号に 開示されているような、2つの免疫原性化合物、すなわち、前述の免疫原性化合 物と、サイトカイン、例えば、インターフェロン−αまたはTFN−αに対する 抗体を誘導できる免疫原性化合物とを含んでなる組成物、およびサイトカイン、 特にインターフェロン−αに対する抗体と、調節タンパク質に対する前述の抗体 とを含んでなる組成物に関する。 この出願は、また、前述の免疫原性化合物と、無機質、油性または合成の免疫 性アジュバントとの組み合わせ、あるいは、また、前述の免疫原性化合物と、そ の免疫原性を増加するタンパク質との結合物または組み合わせを、免疫原として 使用する、積極的免疫化の方法に関する。 免疫化は治療的または予防的に実現することができる。 好ましくは、Tatタンパク質の誘導体を上記および下記のすベての方法にお いて免疫原として使用する。 本発明は、また、上記において定義した免疫原を、精製された特定の抗体また はそれらのF(ab’)2またはFab断片の投与による受動的血清治療に特に 意図することができる、超免疫ヒト血清 に使用することを特徴とする、HIV−1、HIV−2、HTLV−1またはH TLV−2血清反応陰性または血清反応陽性の被検者を超免疫化する方法に関す る。 本発明は、また、治療的または予防的成分として、少なくとも1種の上記にお いて定義した、または前述の方法により得られた、抗ウイルス調節タンパク質抗 体を含んでなる医薬組成物に関する。 本発明は、最後に、HIV−1、HIV−2、HTLV−1またはHTLV− 2ウイルス調節タンパク質の有害作用の治療に意図する薬物を製造するための免 疫原性化合物または前述の抗体に関する。 要約すると、また、特に、本発明は、血清反応陽性の被検者またはARC/エ イズに罹った被検者に対して、HIV−1、HIV−2、HTLV−1またはH TLV−2ウイルス調節タンパク質、特に循環するTatの有害作用をブロック する特定の抗体を治療的または予防的に使用することに関する。これらの特定の 抗体は下記のものからの由来であることができる:1.生物学的に不活性化され ているが、免疫原性のTat(細菌トキソイドに類似することによりTatトキ ソイドと呼ばれる)で積極的免疫化(ワクチン接種)により誘発された、被検者 自身、または2.受動的免疫化(血清治療)により被検者に投与された、外来同 種または異種生物。同種抗体(ヒトにおける)は、調節タンパク質、例えば、T atまたはその誘導体(本発明によるTatのTatトキソイドまたはペプチド 断片)で積極的免疫化(ワクチン接種)した後、ボランティアの非感染被検者に おいて発生させることができる。これらの受動的的に投与された抗体は、同種( ヒト)または異種(動物)のいずれであっても、完全なモノクローナル抗体また はポリクローナル抗体であるか、または抗体のF(ab’)2またはFab断片 であることが できる。 Tatトキソイドは、前述したように、化学物質で処理されたペプチドまたは Tatタンパク質を意味するとして理解される。この処理は、循環するTatの 毒性の生物学的性質(T細胞の免疫抑制:インターフェロンを産生する細胞によ るインターフェロン−αの産生の誘発;内皮細胞の新血管形成;マクロファージ に対するインターフェロンの抗ウイルス作用のブロック)を分子に対して喪失さ せたが、適当な方法において提示および調製され、「担体」に結合しているか、 またはしていない、凝集しているか、またはしていないとき、アジュバントの存 在または非存在において、抗体の形成を誘発できる性質を保持させた。 Tatトキソイドの概念は、Tatの免疫原性ペプチド断片、すなわち、適当 な方法において提示され、担体に結合しているか、またはしていないとき、アジ ュバントの存在または非存在において、抗体の形成を誘発できるTatのペプチ ド配列、に拡張された。 本発明は、また、医薬組成物に関する。 a)予防剤または治療剤として、本発明による調節タンパク質、特にTatの ウイルストキソイドまたは断片または類似体を含んでなる医薬組成物。 b)予防剤または治療剤として、本発明による前記タンパク質またはそのF( ab’)2またはFab断片に対して免疫化された生物から生産された抗Tat 抗体を含んでなる医薬組成物。 本発明は、また、活性成分(Tatトキソイドまたはその誘導体または抗Ta t抗体)に加えて、アジュバントおよび/または抗レトロウイルス特性を有する 他の免疫原を含んでなることができる、ワクチン医薬組成物を含んでなるキット を提案する。 最後に、本発明は、慣用のガレヌス製剤の形態の医薬組成物を提 案する。特に、本発明による活性成分は、治療的観点から有効であるために十分 な量において、製剤学的観点から許容できる希釈剤または担体と組み合わせられ る。 実験1:循環するTatタンパク質の病原性作用 Tatの存在におけるT細胞の免疫抑制 末梢血の活性化されたTリンパ球に対するTatの作用を研究した。免疫磁性 により単離された単核細胞(PMBC)およびTリンパ球(HLA35DR−) を、Tat分子の存在または非存在において、抗CD3抗体により活性化させた 。5日間培養した後、H3−チミジンの組込みにより細胞の増殖を測定した。T atはHLA DR−T細胞の増殖を阻害することを結果は示した(1.5μg /mlの濃度において、85%の阻害)。この阻害は特定の抗Tat抗体の存在 において消失した(Intracel、U.K.)。 実験2:循環するTatタンパク質の病原性作用 Tatの存在におけるマクロファージに対するインターフェロンの作用の阻害 慣用の生物学的試験により、MDBK細胞に対するVSVウイルスの細胞変性 効力の測定を使用して、インターフェロン−αの抗ウイルス作用に対するTat の作用を測定した。 外性インターフェロンに対するTatの作用 Tatの投与量を増加すると、1〜20μg/mlの範囲のTat濃度につい ての投与量/作用曲線に従い、低い濃度から外性インターフェロンの抗ウイルス 効力を阻害することができた。代表的な実験において、希釈1/4,800(1 50I.U.に相当する)までに明らかなインターフェロン−αの保護作用は、 10μg/mlのTat濃度について、希釈1/300に減少する。10μg/ mlのTat濃度において、外性インターフェロンの4,800の 希釈で、VSVの力価はこうして103.8(Tatを含まないインターフェロン 試料)から105.5(Tatの存在におけるインターフェロン試料)に増加する 。これらの実験において、Tat分子によるインターフェロン−αの抗ウイルス 作用の阻害は、特定の抗Tat抗体(Intracel、U.K.)の存在にお いて抑制され、そしてまた我々が製造したウマ抗体(下記の実施例を参照のこと )により抑制される。 実験3:HIV−1に感染した被検者における細胞外の立体配置におけるTat タンパク質の検出 血清反応陽性患者の血清中の抗Tat抗体の存在 a)抗原として自然Tat分子を使用する血清抗Tat抗体のELISA研究 を、50人の血清反応陽性被検者および15人の血清反応陰性被検者について実 施した。血清反応陰性被検者のすべての血清および血清反応陽性被検者の20の 血清は、限界値(カット−オフ)(OD=0.250)より下の光学密度で抗T at抗体の存在を明らかにしなかった。前記限界値を超えたHIV感染被検者の 30の血清の中で、6つは0.500より大きいODを有する。一方において抗 Tat抗体の存在と、他方において臨床的症状および血液1mm3当たりCD4 細胞の数との間の明らかな相関を見出すことができなかった。 b)抗原としてTatの種々のペプチドを使用する血清抗Tat抗体のELI SA研究を、血清反応陽性被検者について、HIV感染の進展の種々の段階にお いて実施した−無症候性被検者;前エイズの臨床的症状を示す患者およびエイズ に罹った患者。この研究の結果は下記の通りである: 1)Tatのペプチド配列 MEPVDPRLEPWKHPG(N末端における残基1−15 ) HQVSLSKQPTSQPRGD(C末端における残基65−80) は、血清反応陽性被検者の血清の大部分により認識されが、血清反応陰性被検者 (対照)の血清により認識されなかった。反応は非常に陽性であったが、相関は 被検者におけるHIV感染の進展とCD4数とに関して証明不可能であった。 2)研究した他の配列は、適当な方法において、血清反応陽性個体または対照 のいずれからの血清よっても認識されなかった。各配列についてわずかに稀な血 清のみは、限界値より大きい光学密度を示した(対照血清の平均の2倍)。 3)大部分の反応性配列(アミノ酸65−80)はインテグリンにより認識さ れるRGD残基を含有する配列であることを注意することが重要である。 実施例1:免疫原性Tatタンパク質(Tatトキソイド)の製造 ホルムアルデヒドの存在におけるTatタンパク質の不活性化 70mMのリン酸二ナトリウム、pH8.0、中のTat(1mg/ml)の 溶液に、ホルムアルデヒドを33mMの最終濃度に添加する。 この混合物を37℃において1、3、5、7および9日間インキュベートする 。インキュベーション期間の各々の終わりにおいて、試料を採り、そしてグリシ ンを100mMの最終濃度に添加することによって、ホルムアルデヒドとの反応 をブロックする。 各試料を4℃においてその体積の100倍のPBS(リン酸塩緩衝生理食塩水 )に対して一夜透析する。 実施例2:免疫原性Tatタンパク質(Tatトキソイド)の製造 グルタルアルデヒドの存在におけるTatタンパク質の不活性化 70mMのリン酸二ナトリウム、pH8.2中のTat(1mg/ml)の溶 液に、グルタルアルデヒドを0.026Mまたは0.0026Mの最終濃度に添 加する。グルタルアルデヒドとの反応を1分から3時間までの変化する種々の時 間続ける。選択した反応時間後、実験室温度において、グリシンを100mMの 最終濃度に添加することによって、反応をブロックする。種々の試料を4℃にお いてそれらの体積の100倍のPBSに対して16時間透析する。 実施例3:免疫原性Tatタンパク質(Tatトキソイド)の製造 Tatの不活性化およびテタヌストキシンへの同時のカップリング 70mM〜100mMのリン酸塩緩衝液(6.8から8.2までの変化するp H値)中のテタヌストキシンとTatとの1/15のモル比の混合物に、グルタ ルアルデヒドを最終濃度(0.0026Mから0.026Mまでの変化する)に 添加し、そして不活性化およびカップリング反応を実験室温度において種々の時 間(3〜15分)起こさせる。グリシンを100mMの最終濃度に添加すること によって反応をブロックし、そして種々の試料を4℃においてそれらの体積の1 00倍のPBSに対して16時間透析する。 実施例4:Tatトキソイドの免疫原的効力および抗原性 マウスにおける免疫原性Tatトキソイド:ELISAによる抗体 ホルムアルデヒド(Tatトキソイド)によるか、またはグルタルアルデヒド (Tat−ポラン)によるか、またはテタヌストキシンへのカップリング(接合 Tat−テタヌストキシン)後において、不活性化されたTatの種々の調製物 、すなわち、実施例1〜3の免疫原性化合物、の免疫原的効力をマウスにおいて 測定した。 体重18〜20gのスイスマウスをフロインド完全アジュバントの存在におい て実施例1、2および3の免疫原の2回の皮下注射により免疫化し、第2回の注 射はフロインド不完全アジュバントの存在において20μgの乳剤調製物を使用 して第1回の注射後3週において実施した。 反復注射後15日に、血液試料を心臓内で採った。血清中の抗Tat抗体をE LISAにより測定した。光学密度を490nmにおいて測定した。 得られた結果を表1に示す。これらの結果が示すように、すべてのTat調製 物は種々の程度に免疫原性であるが、ただし短時間(3分)グルタルアルデヒド で処理した接合Tat−TTは毒性であ り、マウスを24時間以内に殺した(弱く不活性化されたTT)。非免疫化マウ スはTatトキソイドに関して同一の方法において自然Tat0.200(OD )より低く応答することを指摘すべきである。さらに、これらの結果が示すよう に、自然Tatはトキソイドと同一の方法において抗体により認識され、これに よりそれらの同等の抗原性が確証されそして、また、免疫化のためのTatトキ ソイドの使用が正当化された。 実施例5:急性毒性 TatトキソイドおよびTatポランの調製物の毒性を、体重18〜20gの スイスマウスへの皮下注射により決定した。Tatトキソイド(7日)およびT atポラン(15分;0.026M)の調製物を100μg/マウスの投与量で 投与した。動物は7日間観察した。 毒性の発現徴候は観察されなかった。動物の体重は増加し続けた。剖検による 器官の顕微鏡検査において、異常は明らかにされなかった。 実施例6:抗Tat抗体 抗Tat抗体を下記のようにして調製した:Gタンパク質のカラムにより、T atポランで免疫化されたマウスの血清からIgG画分を単離した。また、消化 により単離されたIgG画分からF(ab’)2断片を調製した。これらの画分 の免疫学的反応性をELISAにより検査した。 実施例7:Tatトキソイドの生物学的不活性 HIV−1の「長期反復」(LTR)の遺伝子リポーターのクロラムフェニコ ールアセチルトランスフェラーゼ(CAT)依存性の発現活性の試験において、 実施例1からの1、3、5および9日間不活性化した種々のTatトキソイドを 試験した。 この試験の原理は下記の通りである:HIVのLTRの制御下にCAT遺伝子 を含有するHeLa系統の細胞を、自然Tatまたはトキソイドと6時間接触さ せる。24時間培養した後、細胞を溶解し、生産したCATの量をCATの活性 について試験により測定する。この試験はクロラムフェニコールに結合したアセ チル−CoAの百分率を測定する。Tat分子が活性である場合、アセチル化ク ロラムフェニコールの高い百分率が存在し、そしてそうでない場合 、百分率が低いであろう。標準的方法において、これらの付着性細胞の培養をR PMI、10%FCS培地中で実施する。作用/投与量を与えるために添加され るTatの濃度は、上清の1ml当たり1μg〜10μgの範囲である。 本明細書において示した結果は、Tatトキソイドが3日後完全に不活性化さ れ、1日における残留活性が低いことを示す。 実施例8:Tatトキソイドの病原性作用の非存在 a)Tatトキソイドの存在におけるT細胞の免疫抑制の非存在(実験1およ び2と対照的) 末梢血の活性化されたTリンパ球に対するTatトキソイド(5日)の作用を 研究した。免疫磁性により単離された単核細胞(PMBC)およびTリンパ球( HLA35DR−)を、実施例1の免疫原性化合物の存在または非存在において 抗CD3抗体により活性化した。5日の培養後、細胞の増殖をH3−チミジンの組 込みにより測定した。自然Tatと対照的に、TatトキソイドはHLA DR −T細胞の増殖を阻害しないことが結果により示された。したがって、Tatト キソイドの存在における培養物中の5μg/mlの投与量において、細胞の増殖 は対照の増殖と同一であった。 b)Tatトキソイドの存在におけるマクロファージに対するイ ンターフェロン−αの作用の阻害の非存在 慣用の生物学的試験により、MDBK細胞に対するVSVウイルスの細胞変性 効力の測定を使用して、インターフェロン−αの抗ウイルス作用に対するTat トキソイドの作用を測定した。 外性インターフェロンに対するTatトキソイドの作用 自然Tatと対照的に、同等の投与量の実施例1のTatトキソイドは、外性 インターフェロンの抗ウイルス効力を阻害させなかった。代表的実験において、 希釈1/4,800(150IUに相当する)まで明らかであるインターフェロ ン−αの保護作用は50μgのTatトキソイドの存在において維持されるが、 自然Tatではそれは1/300に減少する。外性インターフェロンの希釈4, 800において、VSVの力価は103.8における対照のレベルに維持される( Tatトキソイドを使用するインターフェロンの試料)が、それは105.5に増 加する(Tatの存在におけるインターフェロンの試料)。 実施例9:自然Tatの作用に関する抗Tatトキソイド抗体の保護の役割 実験1のTatトキソイドに対する抗体(3日間のホルムアルデヒドを使用す る処理)を、超免疫化ウマにおいて調製した。これらの抗体から、また、F(a b’)2断片を実施例6に記載する手順に従い調製した。 抗体は、F(ab’)2断片と同様に、種々の試験において自然Tatの種々 の生物学的活性を阻害する:HIVのLTRのトランス活性化(CAT試験)( 実施例7参照)、免疫抑制(実験1参照)、培養物に対する外性インターフェロ ン−αの作用の阻害(実験2参照)。自然Tatの1μg当たり40μgの抗体 の投与量において抗体またはF(ab’)2断片と、この自然Tatを37℃に おいて1時間インキュベートするか、またはしないで、自然Tatを使用して実 験2および実施例7を反復した。抗体は自然Tatの作用を阻害することが結果 により示された。 実施例10:抗Tat抗体と抗インターフェロン−α抗体との組み合わせによる 細胞増殖の系統的回復:抗Tat抗体および抗インターフェロン−α抗体の相乗 作用 HIV−1でin vitro感染させ、そして6日間培養した健康な被検者 のPBL(末梢血の単核細胞)は免疫抑制活性を有することが見出された。 事実、6日間感染させ(または非感染の)そして照射した前記細胞をスタヒロ コッカス(Staphylococcus)エンテロトキシンB(SEB)タン パク質により活性化されたオートロガス細胞に対して1〜5の比率で添加する場 合、4日後、オートロガス細胞の増殖は対照(非感染細胞)に関して80%だけ 減少することが見出される。 このモデルにおいて、抗インターフェロン−α抗体をin vitro感染し た細胞の培養物に添加する場合、これらの細胞は被検者の50%においてそれら のサプレッサー作用を喪失する。これらの場合の20%において、抑制細胞はサ プレッサー作用の60%を喪失し、そして30%の場合において、このサプレッ サー作用は有意に維持される。 抗Tat抗体(実験1に記載するモノクローナル抗体、または実施例9のウマ からのポリクローナル抗体)を抗インターフェロン−α抗体に添加する場合、i n vitro感染した細胞は場合の100%においてそれらのサプレッサー作 用を喪失する。 これらの実験は、HIV1により誘発された免疫抑制におけるTatおよびイ ンターフェロン−αの組み合わされた毒性の役割を証 明し、そして抗インターフェロン抗体および抗Tat抗体の組み合わせが正常の 免疫性を回復することを証明する。 実施例11:HIV−1感染患者の免疫化 250〜500の範囲のCD4リンパ球レベルを有する6人のボランティアの 患者を、実施例2に従い調製されたTatポランで免疫化した(15分)。この ために、患者に1カ月の間隔において6カ月の反復でTatトキソイド(400 μg/注射)の3回の初期の筋肉内注射をした。これらの注射に使用したアジュ バントはリン酸カルシウムであった。免疫化の前および後(最初の注射後7カ月 )において、これらの個体に見出された応答を下記表に示す。 これらの結果が示すように、自然Tatに対する抗体の応答は実施例1のTa tトキソイドで免疫化することによって非常に有意に増加し、そしてCD4リン パ球のレベルはこの期間を通じて安定に止まった。 この期1の試験はTatトキソイドにより免疫化の無毒性を示し、そしてその 免疫原性を確証する。特に、患者の生物学的定数、特にCD4表現型は安定に止 まった。 実施例12:免疫原性Nefタンパク質(Nefトキソイド)の調製 ホルムアルデヒドの存在におけるNefタンパク質の不活性化 70mMのリン酸二ナトリウム、pH8.0、中のNefタンパク質(1mg /ml)の溶液に、ホルムアルデヒドを33mMの最終濃度に添加する。 この混合物を37℃において1、3、5、7および9日間インキュベートする 。インキュベーション期間の各々の終わりにおいて、試料を採り、そしてグリシ ンを100mMの最終濃度に添加することによって、ホルムアルデヒドとの反応 をブロックする。 各試料をその体積の100倍のPBS(リン酸塩緩衝生理食塩水)に対して4 ℃において一夜透析し、そしてNefトキソイドを単離する。 実施例13:免疫原性Nefタンパク質(Nefポラン)の調製 グルタルアルデヒドの存在におけるNefタンパク質の不活性化 70mMのリン酸二ナトリウム、pH8.2、中のNef(1mg/ml)の 溶液に、グルタルアルデヒドを0.026Mまたは0.0026Mの最終濃度に 添加する。グルタルアルデヒドとの反応を1分〜3時間で変化する種々の時間続 ける。選択した反応時間後、実験室温度において、グリシンを100mMの最終 濃度に添加することによって、反応をブロックする。種々の試料を4℃において それらの体積の100倍のPBSに対して16時間透析し、そしてNefポラン を単離する。 実施例14:Nefトキソイドの免疫原的効力および抗原性 マウスにおける免疫原性Nefトキソイド:ELISAによる抗体 ホルムアルデヒド(Nefトキソイド)によるか、またはグルタ ルアルデヒド(Nefポラン)により不活性化されたNefの種々の調製物、す なわち、実施例12および13の免疫原性化合物、の免疫原的効力をマウスにお いて測定した。体重18〜20gのスイスマウスをフロインド完全アジュバント の存在において実施例12および13の免疫原の2回の皮下注射により免疫化し 、第2回の注射はフロインド不完全アジュバントの存在において20μgの乳剤 調製物を使用して第1回の注射後3週において実施した。 反復注射後15日に、血液試料を心臓内で採った。血清中の抗Nef抗体をE LISAにより測定した。光学密度を490nmにおいて測定した。 得られた結果を下記表に要約する。非免疫化マウスの血清はこれらのELIS A試験において0.2(OD)より低い応答レベルを与えることに注意すべきで ある。 これらの結果が示すように、自然Nefはトキソイドと同一の方法において抗 体により認識され、これによりそれらの同等の抗原性が確証されそして、また、 免疫化のためのNefトキソイドの使用が正当化される。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1996年11月19日 【補正内容】 抗Tat抗体(実験1に記載するモノクローナル抗体、または実施例9のウマ からのポリクローナル抗体)を抗インターフェロン−α抗体に添加する場合、i n vitro感染した細胞は場合の100%においてそれらのサプレッサー作 用を喪失する。 これらの実験は、HIV1により誘発された免疫抑制におけるTatおよびイ ンターフェロン−αの組み合わされた毒性の役割を証明し、そして抗インターフ ェロン抗体および抗Tat抗体の組み合わせが正常の免疫性を回復することを証 明する。 実施例12:免疫原性Nefタンパク質(Nefトキソイド)の調製 ホルムアルデヒドの存在におけるNefタンパク質の不活性化 70mMのリン酸二ナトリウム、pH8.0、中のNefタンパク質(1mg /ml)の溶液に、ホルムアルデヒドを33mMの最終濃度に添加する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12P 21/08 C12N 15/00 ZNAA (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN, MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT ,UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 ザギュリー,ダニエル フランス国,エフ−75007 パリ,リュ フレドリク−ル−プレイ,1

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.カップリング剤、例えば、アルデヒドで化学的に処理することによってH IV−1、HIV−2、HTLV−1またはHTLV−2ウイルス調節タンパク 質から誘導されるか、またはカップリング剤で前処理して活性化された担体タン パク質から誘導され、前記調節タンパク質に対する抗体により認識されることが でき、かつ前記自然タンパク質を中和またはブロックする抗体をつくるために十 分な免疫原性を保持すると同時に、前記自然タンパク質の毒性の生物学的性質の 少なくとも50%を失っていることを特徴とする、無毒であるために、ヒトに投 与できる免疫原性化合物。 2.下記のHIV−1またはHIV−2ウイルス調節タンパク質から誘導され たことを特徴とする、請求項1に記載の免疫原性化合物:Nef、Tat、Vi fまたはRev。 3.Tatタンパク質から誘導されたことを特徴とする、請求項2に記載の免 疫原性化合物。 4.Taxタンパク質から、HTLV−1またはHTLV−2ウイルスから誘 導されたことを特徴とする、請求項1に記載の免疫原性化合物。 5.請求項1〜4のいずれか一項に記載の免疫原性化合物を含んでなることを 特徴とする、医薬組成物。 6.ヒトまたは動物の体の治療法において使用のための請求項1〜4のいずれ か一項に記載の免疫原性化合物。 7.HIV−1、HIV−2、HTLV−1またはHTLV−2ウイルス調節 タンパク質をアルデヒドで化学的に処理し、必要な化合物を選択し、次いで精製 することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の免疫原性化合物を 製造する方法。 8.化学的処理がアルデヒドによる処理および引き続く担体タンパク質へのカ ップリングを含んでなることを特徴とする、請求項7に記載の方法。 9.哺乳動物を請求項1〜4のいずれか一項に記載の免疫原性化合物で免疫化 することを特徴とする、抗HIV−1、抗HIV−2、抗HTLV−1または抗 HTLV−2ウイルス調節タンパク質抗体を生産する方法。 10.EBウイルスで形質転換されたBリンパ球をクローニングし、次いで前 記形質転換されたBリンパ球により分泌される必要な抗体を集めることを特徴と する、抗HIV−1、抗HIV−2、抗HTLV−1または抗HTLV−2ウイ ルス調節タンパク質抗体を生産する方法。 11.EBウイルスで形質転換されたBリンパ球をクローニングし、次いで前 記形質転換されたBリンパ球により分泌される必要な抗体を集めることを特徴と する、抗HTLV−1または抗HTLV−2ウイルスTatタンパク質抗体を生 産する方法。 12.EBウイルスで形質転換されたBリンパ球をクローニングし、次いで前 記形質転換されたBリンパ球により分泌される必要な抗体を集めることを特徴と する、抗HTLV−1または抗HTLV−2ウイルスTaxタンパク質抗体を生 産する方法。 13.抗体をファージのライブラリーから出発する遺伝的組換えにより生産す ることを特徴とする、抗HIV−1、抗HIV−2、抗HTLV−1または抗H TLV−2ウイルス調節タンパク質抗体を生産する方法。 14.酵素の消化を抗体について実施することを特徴とする、請求項9〜13 のいずれか一項に記載の方法により生産された抗体のF(ab’)2またはF( ab)断片を製造する方法。 15.請求項1〜4のいずれか一項に記載の免疫原性化合物で哺乳動物を免疫 化することによって得られた、抗HIV−1、抗HIV−2、抗HTLV−1ま たは抗HTLV−2ウイルス調節タンパク質抗体。 16.請求項15に抗体の記載のF(ab’)2またはF(ab)断片。 17.請求項15および16のいずれか一項に記載の抗体を含んでなることを 特徴とする、医薬組成物。 18.請求項1〜5のいずれか一項に記載の免疫原性化合物と、HIV−1、 HIV−2、HTLV−1またはHTLV−2ウイルスのGag、Polまたは Envタンパク質との組み合わせを含んでなることを特徴とする、医薬組成物。 19.請求項1〜5のいずれか一項に記載の免疫原性化合物と、自然であるか 、または物理的、化学的、遺伝学的または免疫学的処理により不活性化されたg p120/gp160タンパク質、またはこのタンパク質の修飾または非修飾ペ プチド画分との組み合わせを含んでなることを特徴とする、医薬組成物。 20.アルデヒドで不活性化された後の、下記式:HQVSLSKQPTSQ PRGDまたはMEPVDPRLEPWKHPGを有するか、またはHIV1ま たはHIV2の自然Tatに対応する免疫原性化合物。 21.− 請求項1〜4のいずれか一項に記載の免疫原性化合物、 − その自然の形態と異なる形態のサイトカインでありかつ前記サイトカイン の不活性化されたまたは不活性の類似体または不活性のまたは不活性化された断 片である免疫原性化合物、を含んでなるワクチン組成物。 22.− 抗HIV−1、抗HIV−2、抗HTLV−1または抗HTLV− 2ウイルス調節タンパク質抗体、 − 抗サイトカイン抗体、例えば、抗ヒトインターフェロン−α抗体、 を含んでなる組成物。
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