JPH11503321A - Ndfペプチド - Google Patents

Ndfペプチド

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JPH11503321A
JPH11503321A JP8530376A JP53037696A JPH11503321A JP H11503321 A JPH11503321 A JP H11503321A JP 8530376 A JP8530376 A JP 8530376A JP 53037696 A JP53037696 A JP 53037696A JP H11503321 A JPH11503321 A JP H11503321A
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JP8530376A
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クラナハン,ジヨゼツト・フランソワーズ
ハラ,シンイチ
ルー,シエン・セン
メイヤー,ジヨン・フイリツプ
ヨシナガ,ステイーブル・キヨシ
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アムジエン・インコーポレーテツド
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Abstract

(57)【要約】 NDF/ヘレグリン類のEGF様ドメインの生物学的に活性な誘導体であり、結腸上皮細胞の増殖および分化を促進し、シュワン細胞の生存および成長を支持する新規なペプチドを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 NDFペプチド 発明の分野 本発明は、いわゆるNDF/ヘレグリン族のポリペプチドから誘導される新規 なペプチドに関する。これらのペプチドは、結腸上皮細胞では有糸分裂誘起/分 化因子として並びにシュワン細胞では栄養/有糸分裂誘起因子としての生物学的 特性を示す。 発明の背景 neu分化因子即ちNDFと呼ばれる蛋白質は、上皮細胞の成長または分化を 誘導することが示されてきたラット線維芽細胞から初めて単離された44キロダ ルトンのポリペプチドである;Peles等,Cell,69巻,205-216ページ(1992)。ヘ レグリンと呼ばれる、この熱に安定な齧歯動物蛋白質及びそのヒト相同体の両者 は、培養癌細胞の培地からヘパリン結合クロマトグラフィーにより初めて精製さ れた分泌蛋白質である;Peles等,Cell,上記,および Holmes 等,Science,25 6 巻,1205-1210ページ(1992)。ウシ脳組織から単離されたいくつかのグリア細 胞成長因子(GGF)は、これらのいわゆるNDF/ヘレグ リン類と関係があることが分かっている;Marchionni 等,Nature,362 巻,312 -318ページ(1993)。同様に、分子量33から44キロダルトンの範囲でありその アセチルコリン受容体誘導活性に基づいてニワトリの脳組織から精製されたAR IAと呼ばれる蛋白質の群は、NDF/ヘレグリン類と構造的に関係があること が示されてきた;Falls 等,Cell,72巻,801-815ページ(1993)。NDF/ヘレ グリン族の蛋白質は、今日では、少なくとも12の異なる分子を有することが公 知である。この族のヒト相同体構成員は、その正確なゲノム構成は決定されてい ない少なくとも13のエクソンを有するヒト染色体8p12−p21に位置する単一 の遺伝子によりコードされていることが報告されている;Orr-Urtreger 等,Pro ceedings of the National Academy of Science,USA,90巻,1867-1871ページ( 1993)。 これらの蛋白質の細胞膜に結合した前駆体型(本明細書では゛proNDF/ ヘレグリン類゛と称する)は、認識可能な構造モチーフのモザイクである。これ らは、N−末端疎水性シグナルペプチドに続いて、いわゆる゛クリングル゛ドメイ ン(約250のアミノ酸残基から成る)またはN−末端非疎水性配列 (約40のアミノ酸残基から成る)のいずれかを含む。他の領域としては、免役 グロブリン(Ig)様ドメイン(約70のアミノ酸残基)、N−およびO−結合 型グリコシル化用の多数の結合部位を含有するいわゆる゛スペーサー゛ドメイン、 6個のシステイン残基を含む約60−75のアミノ酸残基の上皮成長因子(EG F)様ドメイン、膜貫通ドメインとして機能する約25のアミノ酸残基の疎水性 領域、並びに鎖長を変えることのできる゛細胞質ティル゛が含まれる。これらの膜 貫通性前駆体型のいくつかは、N−末端および、EGF様ドメインと膜貫通ドメ インとを接続する短い配列[膜近傍(juxtamembrane)]の両方の位置で、細胞内 で蛋白質分解切断を受ける。この膜近傍領域のアミノ酸配列に依存して、NDF /ヘレグリン類は、サブタイプ1、サブタイプ2、サブタイプ3等と命名されて いる。更なる変形例は、この領域のアミノ酸配列に依存してアルファ(α)およ びベータ(β)と呼ばれる、EGF様ドメインの2つの型のC−末端ループを含 む;Wen 等,Molecular and Cellular Biology,14巻,3号,1909-1919ページ( 1994)。 erbB2/Her2プロトオンコジーン発現生成物のチロシン残基のリン酸 化を誘導する分子族として初めて単離された NDF/ヘレグリン類は、最初、多分その受容体のリガンドであろうと考えられ た;Peles等,Cell,上記;Wen等,Cell,69巻,559-572ページ(1992);Holme s等,Science,上記およびBacus 等,Cancer Research,53巻,5251-5261ページ (1993)。しかしながら、更に最近では、NDF/ヘレグリン類は、erbB3/ Her3およびerbB4/Her4として知られている遺伝子によりコードさ れる受容体蛋白質と結合し、その蛋白質を刺激することが示されている;Plowma n 等,366 巻,473-475ページ(1993);Kita等,FEBS Letters,349巻,139-143ペ ージ(1994);Carraway 等,The Journal of Biological Chemistry,269巻,1 9号,14303-14306ページ(1994);および Carraway等,Cell,78巻,5-8ページ (1994)。種々のNDF/ヘレグリン類のEGF様ドメインは、受容体認識に関与 すると考えられ、他の構造モチーフから独立して作用する;Holmes 等,Scicenc e,上記,参照。 インビトロで、NDF/ヘレグリン類は、乳房、肺および胃の上皮細胞を含む 種々の上皮細胞において弱く有糸分裂を誘起することが分かっている;Holmes 等,Science,上記。しかしながら、ある種の乳癌細胞は、明らかに、NDF又 はそのヒト 相同体に応答して成長阻止を受ける;Peles 等,Cell,上記;および Bacus 等 ,Cell Growth and Differentiation,3 巻,401-411ページ(1992)。処理した細 胞は、扁平形態、細胞内の細胞接着分子ICAM−1の合成、および乳房細胞の 場合、乳成分の分泌を含む成熟表現型を示す;Bacus等,Cell Growth and Differ entiation,上記;およびBacus 等,Cancer Research,上記。組み換え法により 生成したグリア細胞成長因子(GGF)は、さもなくば公知の有糸分裂誘起因子 の存在下においてさえ非常に緩慢に分裂する培養シュワン細胞に対し有糸分裂誘 起性であることが観察されている;Marchionni 等,Nature,上記,参照。運動 ニューロンが誘導するARIAとして知られるNDF/ヘレグリン族構成員は、 後シナプス筋肉細胞によりアセチルコリン受容体、及びおそらくは他の分子類、 の合成を誘導すると考えられる;Falls,Cell,上記,参照。 発明の概要 膜結合NDF/ヘレグリンポリペプチドの細胞外可溶性゛)部分のN−およびC −末端の位置に関して行われた研究に基づき、推定上のC−末端プロセシング部 位は、これらのポリペプチドに帰属されてきた。このC−末端は、特にEGF様 ド メインに関わるポリペプチドの2つのより短鎖型の設計に組み入れられてきた。 生物学的に活性であり本発明の一態様を成すこれらのペプチドは、それぞれ、以 下のアミノ酸配列を有する: SHLVKCAEKEKTFCVNGGECFMVKDLSNPSRYLCKC QPGFTGARCQNYVMAS(配列番号:1)、および SHLVKCAEKEKTFCVNGGECFMVKDLSNPSRYLCKC PNEFTGDRCQNYVMAS(配列番号:2) 本発明は、更に、これらのペプチドをコードするDNA分子、宿主細胞中での コードされたペプチドの発現を指令する発現ベクター、これらのペプチドの生産 に有用な形質転換した又はトランスフェクションした真核および原核宿主細胞、 これらのペプチドの組み換えによる生産方法、細胞のエクスビボ(exvivo)治療 およびヒトの治療におけるこれらのペプチドの使用方法、ならびに生物学的に活 性な成分としてこれらのペプチドを含有する組成物を含んで成る。 本発明は、細胞外NDF−ヘレグリン類の公知のEGF様ドメイン内の重要な 亜領域(subregion)の発見に基づいており、 この亜領域は、C−末端近くにあり、細胞外NDF/ヘレグリンのアミノ酸残基 222からアミノ酸残基228まで伸びている(更に下記で詳細を説明するよう に、PCT出願公開第WO94/28133号のアミノ酸配列番号付けに対応す る)。更に詳しくは、細胞外NDF/ヘレグリン類のβ型中の222から228 までの7個のアミノ酸残基は、細胞外NDF/ヘレグリン類のα型由来の対応す る配列と比較して、分子の残りの配列の同一性にも拘わらず、ここで示すアッセ イ法で、より高い生物学的活性を付与することが認められている。この認識は、 より長い鎖長のNDF/ヘレグリン類の生理学的作用を二倍にすることのできる 生物学的に活性なペプチドの設計および構築を可能にし、一方、その小さいサイ ズのため、特定の治療目的投与における非常に容易な送達を潜在的に可能にする 。 更に、下記に更に示した生物学的結果から分かるように、本発明のペプチドは 、ヒト結腸上皮およびシュワン細胞成長因子として、このような細胞の増殖およ び成熟を促進する能力を有することから、適切で効果的な量で有用である。よっ て、これらのペプチドは、培養中のこのような細胞の生存および研究のための栄 養素として、ならびに潜在的に、体内のこのような細 胞の欠落、悪化または異常に起因する疾患または症状の治療用治療薬として利用 可能である。 図面の簡単な説明 図1.この図は、(細胞膜に結合した末端から遠位に)推定上のN−末端゛ヘ パリン結合゛領域、免役グロブリン(Ig)様ドメイン、炭水化物(または゛スペ ーサー゛)ドメイン、およびC−末端に近いEGF様ドメインを含むヒトNDF /ヘレグリンの細胞外構造の模式図(比例した尺度ではない)である。スペーサ ードメイン内の白丸は、O−結合型糖を表し、枝分かれした黒丸は、N−結合型 糖を表す。1つはIg様ドメイン内にあり、他の3つはEGF様ドメイン内にあ る4つのジスルフィド結合も示す。番号は、ポリペプチド鎖に沿って選択した個 所でのアミノ酸残基の位置を示しており、N−末端から連続的に開始しC−末端 の方に移動する。EGF様ドメインは、ほぼアミノ酸残基位置177(印を付け た)で始まり、ほぼアミノ酸残基位置228(印を付けなかった)で終わる。 図2.この図は、インビトロでのヒト結腸上皮細胞に対する本発明のペプチド の増殖効果をグラフ表示したものである。これらのペプチドは、この図では、黒 丸により表されるEGF− β(配列番号:2、上記)、および白丸により表されるEGF−α/β(配列番 号:1、上記)と呼ぶ。比較のために、それぞれ黒四角および白四角により表さ れるEGF−αおよびEGF−β/αと命名した、同じ鎖長の2つの他のペプチ ドを含めた。後者の2つは、細胞外NDF−ヘレグリン類のEGFドメインに基 づく相同体であり、本文の更に下記で示すアミノ酸配列(それぞれ、配列番号: 3および4)から成る。増殖は、細胞蛋白を染色し、細胞数を示しうるクリスタ ルバイオレット染料を用いて測定している。結果は、縦軸に未処理の細胞の吸光 度で割ったペプチド処理した細胞の吸光度である促進倍数の単位で示す。細胞を 処理するために用いたペプチドのピコモル(pM)濃度を、横軸に示す。細胞増 殖のための最良の結果が、本発明によるEGF−βおよびEGF−α/βで見ら れる。明らかにEGF−βおよびEGF−α/βより劣っているが、いくらかの 増殖がEGF−αで得られた。EGF−β/αでは何の効果も見られなかった。 図3.この図は、非処理(上方のパネル)または5%ウシ胎児血清と一緒に3 日間インキュベーションした(FBS、下方のパネル)のいずれかのLIM 1 215ヒト結腸上皮細胞中 の蛍光標識したアクチンの顕微鏡写真から成る。非処理(上方パネル)では、細 胞は、小さく丸く見えた。FBS処理した細胞は、いくらかの変化を示し、僅か に大きく見える。 図4.この図は、EGF−α(比較、上方のパネル)およびEGF−β(本発 明、下方のパネル)と一緒に3日間のインキュベーション後のLIM 1215 ヒト結腸上皮細胞中の蛍光標識したアクチンの顕微鏡写真から成る。細胞の形態 学的変化の証拠が、EGF−βで処理した細胞では見られるが、EGF−αで処 理した細胞では見られない。全てのペプチドは、420ピコモル濃度で加えた。 図5.この図は、EGF−β/α(比較、上方のパネル)およびEGF−α/ β(本発明、下方のパネル)と一緒に3日間のインキュベーション後のLIM 1215ヒト結腸上皮細胞中の蛍光標識したアクチンの顕微鏡写真から成る。E GF−β(図4、上記)と同様に、細胞の発達および成熟の証拠が、EGF−α /βで処理した細胞で見られる。対照的に、EGF−β/αで処理した細胞は、 変化していないように見える。全てのペプチドは、420ピコモル濃度で加えた 。 発明の詳細な説明 チャイニーズハムスターの卵巣(CHO)細胞で発現した、細胞外NDF/ヘ レグリンのαおよびβ型に対するcDNAに関して行った研究は、蛋白質分解切 断の第一の部位としてアミノ酸残基228の位置にC−末端を位置づけることに 成功した。α2およびβ1として公知である特定のNDF/ヘレグリン類を用い 、これらの蛋白質内のEGF様ドメインとの同一性または相同性に基づいて、い くつかのペプチドを設計した。本明細書で用いたような゛α2゛および゛β1゛と呼 ばれる蛋白質は、1994年12月8日に公表されたPCT出願公開第WO94 /28133号で開示されたものである。α2の配列(アミノ酸残基1からアミ ノ酸残基462まで)は、該PCT出願の図32(その中の配列番号:8も参照 のこと)に示されている。β1の配列は、公表されたPCT出願の図35(その 中の配列番号14も参照のこと)に部分的に(アミノ酸残基95からアミノ酸残 基645まで)示されている。PCTの図35に示されていない、β1の初めの 94個のアミノ酸残基(N−末端)は、PCTの図32に示されたα2の初めの 94個のアミノ酸残基と同じである。NDF/ヘレグリンのαおよびβ型の 細胞外(゛可溶性゛)部分の描写を、本説明の図1に示す。 本明細書で参照した初めの研究は、NDF/ヘレグリンの前述のα2およびβ 1型のEGF様ドメインの配列、即ち、アミノ酸残基177からアミノ酸残基2 28までの細胞外蛋白質のその部分(本明細書の図1参照)にのみ基づくペプチ ドを用いた。研究は、本明細書でEGF−βと称するβペプチドが、特定のアッ セイでαペプチド(EGF−α)より生物学的に活性であることを示した。この 相違の理由は、初め明らかではなかった。しかしながら、NDF/ヘレグリン類 のEGF様ドメインのペプチドマッピング研究中、エンドプロテイナーゼLys −Cによる消化に供した場合、αおよびβ型が異なる速度で切断(分解)された ことを見い出した。特に、β型は、この酵素に抵抗性であり、より遅い速度で切 断される。更に、この現象は、211の位置のリシン残基に限定されているよう である。EGF様ドメインのN−末端内の他のリシン残基ではαおよびβ間の切 断の速度に明白な相違はなかった。この観察は、リシン−211を含有する分子 の領域の立体構造が、αおよびβ間で異なり、α型のより速い酵素的切断をもた らしているかもしれないことを示唆した。 更に、αおよびβ型のEGF様ドメイン内のアミノ酸配列が、177の位置の アミノ酸残基から212の位置のアミノ酸残基まで同一であることを特記する。 切断に対する感受性の相違は、アミノ酸残基212からアミノ酸残基228まで の、EGF様ドメインのC−末端における立体構造の相違に起因するに違いない ことが推測された。この理論的解釈は、C−末端が生物学的活性のために重要で あるかもしれないことを示唆し、この仮説の更なる調査および確認のための2つ のキメラの合成を促した。詳しくは、これらの2つのキメラペプチドは、この配 列の生物学的活性に対する影響を研究するための、EGF−αおよびEGF−β の間での222−228のアミノ酸配列の゛スイッチング゛に基づいた。前述の2 つのキメラペプチドを含め全部で4つのペプチドを合成した。4つのペプチドは 、以下の配列を有する: (1)SHLVK(A)QNYVMAS、即ちEGF-α/β(配列番号:1) (2)SHLVK(B)QNYVMAS、即ちEGF-β(配列番号:2) (3)SHLVK(A)TENVPMK、即ちEGF-α(配列番号:3) (4)SHLVK(B)TENVPMK 、即ちEGF-β/α(配列番号:4) ここで、゛(A)゛は、アミノ酸配列 CAEKEKTFCVNGGECFMVKDLSNPSRYLCKCQPGFTGARC(配列番号:5) を表し、゛(B)゛は、アミノ酸配列 CAEKEKTFCVNGGECFMVKDLSNPSRYLCKCPNEFTGDRC(配列番号:6) を表す。 比較的短い鎖長のこれらのペプチドは、以下の方法を用いた化学合成による調 製に適していた。ペプチドの化学合成 各ペプチドを、ペプチド合成のためのFmoc(フルオレニル−メトキシカル ボニル)/t−ブチルに基づいた固相化学法により調製した。単一のカップリン グプログラムをもつABI−431装置(Applied Biosystems,Foster City,C A)を用いて、ヒドロキシメチル−フェニルアセチル(HMP)で誘導体化した 市販のポリスチレン樹脂で開始するペプチド鎖組立てを実施した。ジシクロヘキ シル カルボジイミド(DDC)が仲介するC−末端残基、FmocLys(t −Boc)OHのカップリングは、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)が 触媒した。続く残基の全ては、対称無水物またはヒドロキシベンズトリアゾール (HOBt)エステルのいずれかとして結合した。合成完了後、各ペプチド樹脂 を、一晩真空乾燥し、次いで、 それぞれ80:5:5:5:5の比のトリフルオロ酢酸:チオアニソール:β− メルカプトエタノール:水:フェノールから成る20mlの混合物を用いた酸分 解による脱保護および切断に供した。室温で4時間攪拌後、懸濁液を濾過し、濾 液を(ロータリーエバポレーターを用いて)濃縮し、粗ペプチドを、冷ジエチル エーテルを用いて沈殿させた。 このペプチドを、直ちに、pH8に調整した100mMのジチオトレイトール (DTT)および50mMのトリス(TRIS)を含有する50mlの8Mのグア ニジン緩衝液に懸濁した。室温で数時間の攪拌後、溶液を、Vydac C4分 取用逆相カラムにアプライし、Beckmanモデル114M溶媒供給システム を用い、1時間にわたり0−60%勾配の0.1%TFA/アセトニトリルで溶 出した。最良の分析プロフィールを有する画分をプールし、凍結乾燥した。 活性な生成物を得るためのペプチド折り畳みの最適条件は、この直鎖状の物質 (約1mg/ml)を、25mMのトリス、pH8、1mMのEDTA、1mM (α型の場合)または0.5mM(β型の場合)のグルタチオン(酸化型)およ び1mMのグルタチオン(還元型)から成る緩衝液に溶解し、室温 で一晩攪拌することを含んだ。酸化され折りたたまれた物質を、40℃で平衡に したサーモスタットジャケットを装備した分取用逆相カラム(YMC Co.,Ltd.,日 本)を用い、緩やかな(shallow)0.1%TFA/アセトニトリル勾配で溶出 して単離した。 最終生成物の均一性を、分析用HPLCおよびCZEにより評価した。完全な 特徴が、アミノ酸分析、エレクトロスプレー質量分析、パーシャルプレビュー配 列決定、および酵素的切断により提供された。結腸細胞増殖 a)クリスタルバイオレット増殖アッセイ ヒト結腸上皮細胞系、LIM 1215(Whitehead,R.H.等,J.Natl.Canc er Inst.4:759-765,1985)を、5%FBS、1μg/mlのヒドロコルチゾン 、1μg/mlのウシ インスリン、10μMのアルファ チオグリセロール、 および1X PSG(0.292mg/mlの1−グルタミン、100単位/m lのペニシリンG、および100μg/mlの硫酸ストレプトマイシン)を追加 したRPMI−1640培地で生育させた。アッセイの開始時には細胞は30% 集密であり、急速に増殖した。細胞をトリプシンにより遊離し、PBSで洗浄し 、低血清 (0.05%)培地(4μg/mlのトランスフェリン、10μg/mlのイン スリン、10mMのセレン酸、4nMのトリヨードチロニン、および0.03% のBSAを追加したMcCoy’s−5A)中の細胞を、96ウェルのプレート に5000細胞/ウェルで接種した。試験ペプチドの希釈物をゼロ日に直ちに加 え、全容量を、100μlにした。対照は、非処理およびFBSの連続希釈物を 含んだ。96ウェルのプレートを、次いで、5%CO2雰囲気下37℃で3日間 インキュベートした。培地を吸引により除去し、メタノール中の2%クリスタル バイオレット(Difco)30μlを、15分間の染色のために、細胞に加えた。 過剰の染料を蒸留水で洗い流した。各ウェルにイソプロパノール中の0.04N のHCl 100μlを加え、混合により染料を再可溶化した。吸光度を595 nmで測定し、値を、バックグラウンド(または非処理)に対する促進倍数(fo ld-stimulation)としてプロットした。 b)結腸細胞増殖の促進 LIM 1215細胞を上記のペプチドで処理し、結果を図2に示す。図に示 すように、EGF−βは、LIM 1215細胞の増殖を促進したが、一方、E GF−αは、それほど効力あ る有糸分裂促進剤ではなかった。これは、有糸分裂促進活性の強力な決定基が、 上述の全長の細胞外NDF/ヘレグリンの213−228のアミノ酸に相当する EGF−βのC−末端部分の最後の16個のアミノ酸に存することを強く示唆す る。キメラペプチドは、全長の細胞外NDF/ヘレグリンの222−228のア ミノ酸に相当する7個の残基にこの活性の決定基を正確に位置付けるのに役立っ た。詳しくは、EGF−α/βは、EGF−αのN−末端部分から最初の45個 のアミノ酸残基およびEGF−βのc−末端部分から最後の7個のアミノ酸残基 (または全長の細胞外NDF/ヘレグリンのアミノ酸番号付けに対応するα17 7−221/β222−228)から成る。逆に、EGF−β/αは、EGF− βのN−末端部分から最初の45個のアミノ酸残基およびEGF−αのC−末端 部分から最後の7個のアミノ酸残基(または全長の細胞外NDF/ヘレグリンの アミノ酸番号付けに対応するβ177−221/α222−228)から成る。 EGF−α/βは、LIM 1215結腸細胞に対し著しい有糸分裂促進活性を 示したが、EGF−β/αは、同じ条件下で検出可能な作用を示さなかった(図 2参照)。これらの結果は、ペプチドの有糸分裂促進活性が、 ペプチドのC−末端に存することを非常に明瞭に示す。更に詳しくは、最大の活 性は、β型のEGF様ドメインから最後の7個のアミノ酸残基に帰因する。 c)LIM 1215ヒト結腸細胞の蛍光染料を用いた染色 LIM 1215細胞を、5%FBS、1μg/mlのウシインスリン、10 μMのアルファ チオグリセロール、および1X PSGを追加したRPMI− 1640培地で生育させた。アッセイ時には細胞は30%以上集密であり、急速 に増殖した。無血清培地(4μg/mlのトランスフェリン、10μg/mlの インスリン、10mMのセレン酸、4mMのトリヨードチロニン、および0.0 3%のBSAを追加したMcCoy’s−5A)中の細胞を、24ウェルのプレ ートに25,000細胞/ウェルで接種した。試験ペプチドを420ピコモルの 濃度でゼロ日に直ちに加え、全容量を1.0mlにした。対照は、非処理および FBSの連続希釈物を含んだ。24ウェルのプレートを、次いで、5%CO2、 37℃で3日間インキュベートした後、培地を吸引により除去し、細胞を、0. 5%BSAを含有する1.0mlのPBSで洗浄した。続く全ての洗浄を、この 緩衝液で行った。細胞を、次いで、室温で30分間 Orthopermeafix(Ortho Chemicals Co.)中で固定し、2回洗浄した。次いで、P BS中の10nMのNBD ファロイジン蛍光染料200μlを加え、細胞を、 暗所(アルミホイルで包む)で30分間室温でインキュベートした。細胞を、2 回洗浄し、共焦点顕微鏡を用いて観察した。 d)結腸上皮細胞に対するペプチドの形態形成活性 LIM 1215細胞のEGF−βペプチドでの処理により、細胞の形態が劇 的に変化したことは明白であった。図3は、非処理後(上方パネル)および5% FBSで処理後(下方パネル)の細胞のアクチンフィラメントの染色(手法につ いては上記参照)を示す。非処理では、細胞は、小さく丸く見える。FBSの存 在下では、細胞は、外観が変化し、丸みは残っているが僅かに大きくなった。対 照的に、EGF−βの存在下では(図4、下方パネル)、細胞は、形態学的に注 目すべき変化をし、大きくなり丸石様の外観を呈した。一方、EGF−α(図4 、下方パネル)は、同じ形態学的変化をしなかった。細胞が5%FBS血清含有 培地で急速に増殖した(図3)ことから、EGF−βペプチドにより引き起こさ れたユニークな形態学は、増殖を促進するその能力のみに起因するはずがなかっ た。更に、EG F−βおよびEGF−α間の形態形成活性の相違は、それが2つのペプチド間の 配列の相違のみであることから、c−末端の最後の16個のアミノ酸に帰因した に違いなかった。 形態形成活性の更なる局在が、キメラペプチドEGF−β/αおよびEGF− α/βの使用により得られた。図5から分かるように、EGF−α/βは、LI M 1215細胞の明白な形態学的変化を起こし(下方パネル)、一方、EGF −β/αは、注目すべき変化を起こさなかった(上方パネル)。再度、これら2 つのペプチド間の配列の相違は、C−末端部分の最後の7個のアミノ酸である。 この7個のアミノ酸配列の重要性の更なる確認が、LIM 1215細胞に対 する種々のマーカー蛋白質を評価することにより得られた。ACAS共焦点画像 血球計算器を用い、蛍光活性化細胞選別(FACS)分析では通常行われている ように、培養皿から細胞を脱着することなく細胞上の多数のマーカーを検出した 。下記の表1に示したデータは、EGF−βが、癌胎児性抗原(CEA)および インテグリンβ4の増加した発現(+)を引き起こしたことを示す。逆に、ビリ ン発現は、EGF−βによりダウンレギュレート(−)された。いくつかの他 のマーカーの発現は、EGF−βでの処理により変化しなかった(0)。全体的 な観察可能な形態学的変化を特徴づける前述の結果と同様に、EGF−αまたは EGF−β/αのいずれも、これらのマーカー蛋白質のレベルを変化させず、一 方、EGF−α/βは、マーカー蛋白質の発現をEGF−βで観察されたものと 同様の様式で変化させた。 化学療法または放射線療法を含む癌治療は、結腸の上皮層の重篤な破壊に帰す る。前述の結果は、本発明のペプチドが、結腸の再上皮形成を促進し、腸上皮に 対する損傷により引き起こされた悪影響を緩和することができることを示す。シュワン細胞生存および増殖 また、本ペプチドの神経生物学的活性を、下記のように、シ ュワン細胞の生存および成長に対するその影響を調査する事により評価した。 新生児ラット由来の坐骨神経を用いてシュワン細胞の一次培養物を得た。この 細胞を、いずれの成長因子にも露出することなく10%血清中で一晩平板培養し た。翌日、下記の表2に示したミリリットル当たりナノグラム(ng/ml)の 濃度でEGF−β、EGF−α/βおよびEGF−β/αを加えた。24時間後 、BrdUを、6時間各供試試料に加えた。BrdUは、分裂している細胞のD NA中に取り込まれるチミジン類似体であり、標準免役化学手法により検出する ことができる。従って、この物質は、供試試料中のDNAの全量の増加を測定す る手段を提供し、細胞増殖が起こったかどうかの尺度である。試験期間終了後、 シュワン細胞を固定し、免役組織化学的に分析した。細胞を、まず、培養中のシ ュワン細胞の公知のマーカーである神経成長因子受容体(NGFR)を染色し、 続いてBrdUを染色した。細胞カウントを以下のように行った:所定の顕微鏡 視野で、全ての認識可能なシュワン細胞をカウントし、次いで、BrdU染色で 陽性を示す細胞の数もカウントした。各供試試料(またはウェル)について2ま たは3視野でカウントし、全 部で約200から300のシュワン細胞数とした。結果を、シュワン細胞増殖の パーセントとして表2に示す。 これらの結果から分かるように、EGF−βおよびEGF−α/βの両方が、 EGF−β/αと比較して著しく大きくシュワン細胞の増殖を促進した。 EGF−βおよびEGF−α/βに関して上記で示した試験結果は、結腸上皮 細胞およびシュワン細胞の生存、成長および増殖のための物質としてのこれらの ペプチドの有用性を示している。最低でも、これらのペプチドは、調査研究のた めに、お よび更には移植治療を必要とする患者にその治療に使用する組織の生産のために 、培養でこのような細胞を生育するのに利用可能である。特別な興味があるのは 、このような細胞の欠落または喪失に関連した症状または疾患を患っている患者 である。特に結腸上皮細胞の場合、このような症状としては、潰瘍および大腸炎 (colitis)が挙げられ、その両方が、結腸上皮細胞の欠損または悪化を含む。 本発明のペプチドは、置換組織を生育するためにエクスビボで用いようと又はこ のような細胞および組織のその場での産生にインビボで用いようと、このような 症状の治療的処置のための成長因子としての有用性を確約する。 末梢神経系において、グリア細胞種を構成するシュワン細胞は、脊椎動物にお いて軸索を取り囲み絶縁する髄鞘の形成に関与する。ミエリンの機能的重要性は 、中枢神経系の髄鞘の広範囲にわたる変性と関係ある多発性硬化症および筋萎縮 性側索硬化症を含むいわゆる脱髄疾患で観察される運動機能の重篤な欠陥により 強調されてきた。末梢神経系に対する外傷性損傷は、しばしば、適切に治癒する よう修復する必要のあるミエリンの破壊を含む。結果が示すように、本発明のペ プチドは、培養におけるシュワン細胞の生存、生育および増殖を支持するのに有 用であり、従って、末梢神経損傷の脱髄部位中への移植のためのこのような細胞 源を可能にする。また、適切に処方されたこれらのペプチドのインビボ投与によ り、再髄鞘形成および損傷治癒をもたらす置換シュワン細胞の再生および増殖を もたらすことも可能である。 前述の適用法による本発明のペプチドの利用は、十分、熟練した医師の能力の 範囲内にある。特定の疾患または症状のインビボ治療に有効なペプチドの量は、 疾患または症状の特異的性質に依存しており、このような量は、標準臨床技法に より決定することができる。可能な場合、ヒトで検査する前に、まず公知のバイ オアッセイシステムのようなインビトロで、次いで、有用な動物モデル系で、用 量−応答曲線および本発明の医薬組成物を決定するのが望ましい。インビボ投与 の方法としては、静脈、筋肉内、腹腔内、経口または皮内が挙げられるが必ずし もこれらに制限されるわけではない。 更に、本発明の医薬組成物を、治療を必要とする部分に局部的に投与するのが 望ましい場合もある。これは、例えば、手術、注射、カテーテル、または移植中 に局部的注入により達成することができ、移植物は、シアラスチック(sialasti c)メンブラ ンのような膜または繊維を含む多孔性、非多孔性またはゼラチン様物質である。 また、本発明は、リポソーム、微粒子、またはマイクロカプセルを介して投与 されるペプチドを含有する医薬組成物を提供する。本発明の種々の実施態様にお いて、徐放を達成するためのこのような組成物を用いるのが有用であり得る。本 発明のペプチドは、それらに限定される訳ではないが、食塩水、緩衝食塩水、デ キストロース、および水を含むいずれかの滅菌した生物適合性担体それ自体中に 、または所望であれば、いずれかの適切な添加物と共に加えて投与することがで きる。 本ペプチドの製造を、化学的合成に関して特に説明したが、組み換え体生産の 従来法は、それらの調製のための適切な代替手段を提供する。具体的説明により 、本ペプチドをコードするヌクレオチド配列は、適切な発現ベクター、即ち、ペ プチドをコードする挿入配列の転写および翻訳に必要な要素を含有するベクター 、中に挿入することができる。種々の宿主−ベクター系を用いて本ペプチドをコ ードする配列を発現させることができる。このような系としては、ウィルス(例 えば、ワクチンウィルス、アデノウィルス等)に感染した哺乳類細胞系;ウィル ス(例えば、バキュロウィルス)に感染した昆虫細胞系;酵母ベクターを含有す る酵母、またはバクテリオファージDNA、プラスミドDNA、もしくはコスミ ドDNAで形質転換した細菌のような微生物が挙げられるがこれらに制限されな い。これらのベクターの発現要素は、それらの強度および特異性で変化する。用 いた宿主−ベクター系に依存して、多数の好適な転写および翻訳要素のいずれか 1つを用いることができる。 DNA断片のベクター中への挿入について前述した方法のいずれかを用いて、 適切な調節シグナルおよびペプチドをコードする配列から成るキメラ遺伝子を含 有する発現ベクターを構築することができる。これらの方法としては、インビト ロ組み換えDNAおよび合成技法ならびにインビボ組み換え(遺伝的組み換え) を挙げることができる。本ペプチドをコードする核酸配列の発現は、ペプチドが 、組み換えDNA分子で形質転換された宿主中で発現されるように第二の核酸配 列により調節することができる。例えば、発現は、当業界で公知のいずれかのプ ロモーター/エンハンサー要素により調節することができる。 一旦適切な宿主系および生育条件が確立されたならば、組み換え発現ベクター を増殖して大量に調製することができる。既 に説明したように、用いることのできるベクターとしては、ほんの僅かの例では あるが、以下のベクター又はその誘導体:ワクシニア ウィルスまたはアデノウ ィルスのようなヒトまたは動物ウィルス;バキュロウィルスのような昆虫ウィル ス;酵母ベクター;バクテリオファージベクター(例えば、ラムダ)ならびにプ ラスミドおよびコスミドDNAベクターが挙げられるがこれらに制限されない。 その結果発現されたペプチドは、クロマトグラフィー(例えば、イオン交換、 アフィニティ、またはサイジングクロマトグラフィー)、遠心分離、溶解度差を 含む標準法により、又はこのような精製のための他の標準技法により単離精製す ることができる。 前述のPCT出願公開第WO 94/28133号に記載の組み換え体生産法 は、ここでの使用に特に好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07K 14/47 C12Q 1/02 C12N 1/19 C12N 5/00 B 1/21 A61K 37/02 ACJ 5/10 ACD C12P 21/02 ADS C12Q 1/02 AAA //(C12P 21/02 C12R 1:91) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN, MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT ,UA,UG,UZ,VN (72)発明者 ハラ,シンイチ アメリカ合衆国、カリフオルニア・91362、 サウザンド・オークス、リツカード・ドラ イブ・2918 (72)発明者 ルー,シエン・セン アメリカ合衆国、カリフオルニア・91362、 サウザンド・オークス、シヤンセリー・プ レイス・3072 (72)発明者 メイヤー,ジヨン・フイリツプ アメリカ合衆国、コロラド・80302、ブル ダー、ブルツク・ロード・868 (72)発明者 ヨシナガ,ステイーブル・キヨシ アメリカ合衆国、カリフオルニア・91360、 サウザンド・オークス、リンウツド・スト リート・644

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. SHLVKCAEKEKTFCVNGGECFMVKDLSNPSRYL CKCQPGFTGARCQNYVMAS(配列番号:1)、および SHLVKCAEKEKTFCVNGGECFMVKDLSNPSRYLCKC PNEFTGDRCQNYVMAS(配列番号:2)から成る群から選ばれるア ミノ酸配列を有するペプチド。 2. 化学合成の生成物である、請求項1に記載のペプチド。 3. 外因性DNA配列の真核または原核発現の組み換え生成物である、請求項 1に記載のペプチド。 4. SHLVKCAEKEKTFCVNGGECFMVKDLSNPSRYL CKCQPGFTGARCQNYVMAS(配列番号:1)、および SHLVKCAEKEKTFCVNGGECFMVKDLSNPSRYLCKC PNEFTGDRCQNYVMAS(配列番号:2)から成る群から選ばれるア ミノ酸配列を有するペプチドをコードするDNA分子。 5. 請求項4に記載のDNA分子で安定に形質転換又はトランスフェクトされ た原核または真核宿主細胞。 6. 請求項5に記載の形質転換またはトランスフェクトされた大腸菌。 7. 請求項4に記載のDNA配列を含有する、生物学的に機能的な環状プラス ミドまたはウィルス性DNAベクター。 8. 請求項7に記載のDNAベクターで安定に形質転換又はトランスフェクト された原核または真核宿主細胞。 9. ペプチドの製造方法であって、宿主細胞がペプチドを発現するのを可能に するように請求項4に記載のDNA配列で形質転換またはトランスフェクトされ た原核または真核宿細胞を適切な栄養条件下で培養し、必要に応じてペプチドを 単離することを含む前記方法。 10. 請求項1に記載のペプチドおよび医薬的に許容され得る希釈剤、アジュ バントまたは担体を含む医薬組成物。 11. シュワン細胞の生存を維持する方法であって、このような細胞と請求項 1に記載の有効量のペプチドとを接触させることを含む前記方法。 12. シュワン細胞の増殖を引き起こす方法であって、この ような細胞と請求項1に記載の有効量のペプチドとを接触させることを含む前記 方法。 13. 結腸上皮細胞の増殖、成長および分化を引き起こす方法であって、この ような細胞と請求項1に記載の有効量のペプチドとを接触させることを含む前記 方法。 14. 細胞培養で実施する、請求項11、12または13に記載の方法。 15. インビボで実施する、請求項11、12または13に記載の方法。 16. 結腸の疾患または障害を治療する方法であって、請求項1に記載の治療 上有効量のペプチドを投与することを含む前記方法。 17. 疾患または障害が大腸炎である、請求項16に記載の方法。 18. 疾患または障害が潰瘍である、請求項16に記載の方法。 19. 結腸の再上皮形成を促進する方法であって、請求項1に記載の有効量の ペプチドを投与することを含む前記方法。 20. 神経系の疾患または障害を治療する方法であって、請 求項1に記載の治療上有効量のペプチドを投与することを含む前記方法。 21. 疾患または障害が、外傷により引き起こされた神経損傷を含む、請求項 20に記載の方法。
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