JPH11505603A - 免疫測定法および懸濁性炭素標識バイオアフィン粒子を含む試薬 - Google Patents

免疫測定法および懸濁性炭素標識バイオアフィン粒子を含む試薬

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JPH11505603A JP8522207A JP52220796A JPH11505603A JP H11505603 A JPH11505603 A JP H11505603A JP 8522207 A JP8522207 A JP 8522207A JP 52220796 A JP52220796 A JP 52220796A JP H11505603 A JPH11505603 A JP H11505603A
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Abstract

(57)【要約】 分析物と、その対応するバイオアフィンと、炭素粒子で標識され、試料中の分析物の量に関係した量で複合体に包含される懸濁性バイオアフィンリアクタント(R1)との間の複合体を形成することにより試料中の分析物の存在が確定される分析法。この方法は、測定可能な部分の粒子が沈降することができるということを特徴とする。粒子が炭素粒子であることを特徴とする、粒子で標識され、IgE、抗−IgE抗体、又はそのIgE反応性エピトープを含むアレルゲンの群から選ばれる免疫試薬。

Description

【発明の詳細な説明】 免疫測定法および懸濁性炭素標識 バイオアフィン粒子を含む試薬 技術分野および公知の技法 この分析は、試料の分析物含有量を、その対応するバイオアフィン(bioaffin e)を用い、対応物と分析物間の複合体を形成することにより、定性的または定 量的のいずれかで測定することに関する。分析物を測定するために、分析的に示 すことのできる基(=標識)で標識され複合体中に含有されるバイオアフィンリ アクタント(R1)を用いる。試料の分析物濃度を、次いで、複合体結合および /または非複合体結合標識リアクタント(それぞれR1′およびR1″)の量から 測定することができる。 本発明は、懸濁性炭素粒子を標識として用いる。 バイオアフィニティが、抗体および抗原/ハプテンに関する場合、免疫測定ま たは免疫化学的測定について述べている。バイオアフィニティが、相補的なオリ ゴ/ポリヌクレオチドに関する場合、ハイブリダイゼーション法について述べて いる。 本発明は、特に免疫測定に用いる。 生物特異的親和性に基づく分析法に用いられる多数の標識が、当業界で知られ ている。粒子は、このような状況においては重要である。公知の技法によれば、 これらの粒子は、第一にコロイド次元のゾルの形態である(即ち、通常1−20 0nmで球形で単分散している)。周知の微粒子の標識基は、金属粒子、非金属 粒子(例えば、SiO2および炭素、ラテックスならびに死滅した赤血球および細 菌)である。バイオアフィン対の個々の構成員、例えば、ビオチンもしくは(ス トレプト)アビジン、ハプテンもしくは抗体、抗体中のクラス特異的決定基等の ような間接的に示すことのできる標識について詳述することもできる。間接的に 検出可能な標識は、しばしば、直接的または間接的に検出することのできる標識 で標識したそれらのバイオアフィンの対応物により測定または分析する。 この点で、分析を行う時、場所および方法ならびに分析しようとする物質に依 存して種々の方法論を利用することができる。代表的方法の例は: a. 不均一系および均一系法。不均一系および均一系という言葉は、標識化 リアクタントを測定する以前に、複合体中に存在する標識化リアクタント(R1 ′)が、非複合体結合リアク タント(R1″)から分離するかどうかに関する。 b. 競合(阻害)および非競合法。競合法は、分析物および分析物類似体の 両方に生物特異的親和性を有するリアクタントの欠乏に対し結合しようと分析物 と競い合う分析物類似体を用いる。分析物類似体は、分析媒体中の不溶性相(固 相)で標識した又はそれに結合した分析物であってもよい。非競合法の例は、分 析物上の相互に一定の距離を保ったエピトープに対する生物特異的親和性を示す 2つ以上のリアクタントの間で分析物が複合体を形成するいわゆるサンドイッチ 法である。 c. 前述の複合体形成法に関与するリアクタントで被覆されるコロイド粒子 の凝集を含む凝集テスト。 d. 免疫組織化学法。 e. 生物特異的親和性(例えば、DASP)、イオン結合、疎水的相互作用 、共有結合等のいずれかを介して複合体結合または非複合体結合標識化リアクタ ントを選択的に不溶化するリアクタントを用いた沈殿/不溶化処理を含む方法で ある。 前述の方法は、いくらか均質な溶液中で、試験片、多孔性マトリックス上で、 試験管、マイクロタイターウェル中で、平らな表面上等で行われてきた。 炭素粒子の標識としての使用および粒子標識した免疫試薬による免疫化学的測 定用試験片に関する公知の技法。 A. Waller等,Laboratory Animal 11(1977)93-97 は、血清試料を India I nk で処理し、続いて試料と Encephalitosooncuniculi 由来の抗原とを接触させ る免疫化学的測定法について述べている。India Ink は安定に懸濁したカーボン ブラック(ゾル)(Hackns Chemical Dictionary,4th Ed.,Ed.Julius Grant ,McGraw-Hill Book Company,page 346)に基づくインク/製図インクである。 B. EP321,008(HBT Holland Biotechnology)は、分析物または分析 物のバイオアフィンの対応物に結合したコロイド性の単分散した非金属粒子(炭 素粒子が言及されている)を用いる免疫化学的方法に関する。この特許は、沈降 して沈殿物を形成することのできる粒子が、用いる粒子調製物中に存在しないこ とを意味する、粒子がゾルの形態で存在するであろうことを強調している。この 特許は、不活性な親水性エンベロープ中に非金属性コロイドの一次粒子を包囲す ることによる又はリアクタントを直接むきだしの粒子に結合させることによるゾ ルの生成について特に述べている。特許は、粒子サイズが増加す るにつれ感受性が増加すること、但し、用いた粒子調製物は、ゾル形態の単分散 粒子であることを述べている。 C. Amerongen 等(J.Biotechnol.30(1983)185-189 および Clin.Chim. Acta 229(1994)67-75)は、ゾル形態の炭素粒子を標識として用いる免疫化学 的測定に関する。用いるゾルは、EP321,008により製造する。Ameronge n 等もEP321,008も、使用に適切であると言われる炭素粒子の源、その 特徴または製造に関して何ら開示していない。炭素粒子を用いる技法を試験片に 供し、コンピューターに基づく画像分析を用いて定量的分析を達成する。EP3 21,008の場合と同様に、ゾル形態で存在する粒子調製物の重要性が強調さ れている。 D. Diverse.U.S.4,318,707(Syva)は、バイオアフィンリアクタントがそれ に結合した音吸着粒子(例えば、ゾル)と組み合わせた蛍光標識したリアクタン トを用いる均一系免疫化学的測定法について述べている。GB2,005,01 9は、不均一系免疫化学的測定法における抗原担体としての炭について述べてい る。 E. 優先年中に、スウェーデンの特許庁は、国際型調査を行 った。この報告は、我々の実験部分で用いたものと類似した炭素粒子を標識とし て用いる免疫測定法について漠然と述べているGB2,239,314ならびに、 その中に炭が含まれる種々の型の粒子を考察するEP239,318およびWO 8911102に言及している。 発明の目的 本発明の目的は、標識基として炭素粒子を用いる導入部で明らかにした類の分 析法を改良し簡易化することである。 図1 これは、検出ゾーン(Z1)に結合した固相結合抗−IgE抗体(R2)、標識 した抗−IgE抗体(R1)および、固相結合抗−IgG抗体(本研究者等の場 合、R1がマウスモノクローナルであることから抗−マウスIgG)を含む対照 ゾーン(Z4)を用いるサンドイッチ試験により全IgEを測定するための本発 明の一態様(試験片)を具体的に説明する。試料供試ゾーン(Z3)は、片の下 部に位置しており、試薬R1は、片のゾーンZ3に供する前に試料と混合する。移 動ゾーン(Z2′およびZ2″およびZ2′′′)は、それぞれ、試料供試ゾーン( Z3)と検出ゾーン(Z1の間、検出ゾーン(Z1)と対照ゾー ン(Z4)の間および対照ゾーンと吸引体の間に位置する。対照ゾーンの上に残 っている片のその部分は、更なる移動ゾーン(Z2′′′)であと考えてもよい 。矢印は、片の流れの方向を示す。異なる型の分析物のために下記で考察するよ うにリアクタントを置き換えることができる。固相結合抗体R2を抗原/ハプテ ンに置き換えることにより、試験は、抗原/ハプテン特異的IgEを測定する( 以下の実施例参照)。 発明 本発明は、好ましくは多分散した及び/又は不規則な形状の非コロイド次元の 炭素粒子が、標識として機能し、前述の分析法に対し有利な作用を有することさ えできるという発見に基づく。不規則な粒子は、球状粒子と比較して1粒子当た りの表面/容積比が大きく、従って、それを標識として用いる分析に対する応答 または感受性がより大きい。 本発明の1つの態様には、導入で明らかにした類の方法が含まれる。これらの 方法には、通常、以下のものが含まれる。 i. 分析物を含有する試料、おそらく予め処理した試料/分析物と炭素粒子で 標識した懸濁性バイオアフィンリアクタント(R1)との、R1が試料の分析物濃 度の定性的または定量的測 定に対応する量で存在するバイオアフィン複合体の形成を可能にする条件下での 接触、この後 ii. 複合体に結合した粒子標識したリアクタント(R1′)または非結合リ アクタント(R1″)の量を、定性的または定量的に測定、ここで、 iii. 測定した量は、試料中の分析物の量のそれぞれ存在または量のものさ しとする。 本発明の方法は、炭素粒子の測定可能な量が非常に大きいことから、粒子(粒 子標識したバイオアフィンリアクタント(R1)の形態)が、+4℃の測定用緩 衝液中で満7日間にわたり沈降するということに特徴づけられる。懸濁液がこの 条件を満たすかどうかは、前述の条件下で懸濁液を静置した後の視覚的判断によ り決定することができる。 この書類の実験部分で開示した結果によれば、前述のパラグラフにより沈降す ることのできる粒子の量と共に感受性が増加する。これは、沈降することのでき る粒子の量が、100%の上限で、しばしば>0.1%、例えば>1%、好まし くは>50%であることを意味する(全てのパーセンテージは、w/wパーセン テージであり、これは、この書類の実験部分中 のみだし″沈降可能な粒子の量の関数としての感受性″の下に述べた方法により 測定される)。 関与する粒子を調製するにあたって、 a.炭素粒子が、>0.05μmの加重平均粒子サイズ、好ましくは0.2−5 μmの範囲、更に好ましくは0.2−1μmの範囲であること;および b.100%の上限で>1%(例えば>50%)の粒子が0.2−5μm、好ま しくは0.2−1μmの範囲にあることが特に好ましい。 前述のサイズは、Brookhaben Corporation,U.S.A.から得た装置を用い、Disk Centrifuge Photosedimentometer により測定する。 “Flow-Field-Flow-Fractionation”(=FFF):(Jengthun Li 等,ブロックコポ リマー被覆ポリスチレンラテックスの粒径分析,ACS Symposium Series No.472 ,粒子分布 2,Chapter 16,pp.246-262(1991)American Chemical Society) により測定する場合、相当する好ましいサイズは、 a.粒子分布の最高値が、>0.1μmである直径、好ましくは0.2−5μm の範囲、更に好ましくは0.2−1μmの範 囲の直径であり;および b.100%の上限で>10%または>50%のように>1%の粒子が、>0. 1μmであり、好ましくは0.2−5μmの範囲、更に好ましくは0.2−1μ mの範囲にある。 適切な粒子サイズおよび沈降可能な粒子のパーセンテージは、供する試験方法 、分析物、用いるバイオアフィン試薬の親和性および特異性により変化する。主 な規則は、より高い分析物濃度に比較して、より低い分析物濃度が、>200n mである粒子のより大きい部分を要求するということである。中でも、低濃度の 分析物(≦10-10M)は、通常、>50%の炭素粒子が0.2−1μm(FF Fにより測定した)(“Disk Centrifuge Photosedimentometer”により測定し た粒子サイズの対応する限界は、0.2−1μmより大きい>25%の粒子であ る)の範囲にある粒子調製物を必要とする。高濃度分析物の場合(>10-10M )、シグナル強度を減少させ試薬の量を増加させる必要があり、これは、とりわ け、>0.2μmの粒子部分を、最も低いパーセンテージに近づく水準まで都合 よく低下させる(あるいは、平均粒子サイズ(Disk Centrifuge Photosedimento meter)または上位平均値(FFF)を低下させる) ことを意味する。分析物濃度>10-7M、これらの濃度は、通常、他の手段によ り測定される。 当業者等は、相当する方法で推論することにより、生物特異的親和性反応を用 いる他の方法が適する考察した点を適合させることができるが、前述のパラグラ フの問題は、主としてラテラル免疫測定クロマトグラフィーに関する。実験部分 も参照のこと。 従来行われた試験は、安定に結合した、共有結合が最も考えられる、一次炭素 団塊(一次粒子)の一次凝集物の形態の商業的に入手可能な炭素粒子調製物を用 いて達成されてきた。団塊のサイズは、炭素の質に依存して変化するが、通常5 −250nmの範囲、好ましくは20−100nmである。それぞれの一次凝集 物に含まれる一次団塊の数も、やはり変化し、最も用いうる質に関しては4−2 00であり、好ましくは6−75である。″安定に結合した″とは、凝集物が、 普通に生物特異的親和性反応に供することのできる条件下で崩壊しないことを意 味する。一次凝集物の形状は、伸びた枝分れした形状からより密集した構造にま で変えることもできる。 一次凝集物は、順次、二次的に凝集してより大きな単位を形 成することができる。これらの二次凝集物が崩壊に対して安定である場合、それ らのサイズが、供した方法に対して有害な作用を及ぼさないならば、これらを本 発明の分析法に用いることができる。 前述の定義を満たす多数の潜在的に用いうる炭素の質(共有的に結合した一次 団塊から成る凝集物)は、Degussa(ドイツ)および他の製造元から商業的に入 手可能である。例としては、ファーネスブラック、チャンネルブラック、ランプ ブラックおよびアセチレンブラックの総称であるカーボンブラックがある。これ らの物質の炭素含有量は、通常、85%以上であり、100%直前の含有量(9 9.999%)(w/w)で終わる。製造元は、中でも、カーボンブラックの酸 化処理により、炭素含有量を99−100%から85−99.9%(w/w)ま で低下させた。関係する炭素粒子の酸化的に処理した形態が、炭素標識したリア クタントR1を調製する場合、改善された懸濁化能力により本発明の方法に特に 使用できることを見い出した。 前述の炭素粒子は、重合包容物(エンベロープ)中に封じ込んでもよいし及び /又はバイオアフィンリアクタントもしくは、疎水的相互作用、イオン結合、双 極子、双極子結合等に参与す ることのできる他の基を有してもよい。1個以上の粒子を1つおよび同じ重合包 容物または包装材料に封じ込むことができる。 バイオアフィンリアクタントR1は、むき出しの凝集物に直接吸着により、ま たは前述のパラグラフによる包容物を介して結合することができる。この後者の 場合、共有結合の可能性は明らかであり、むき出しの凝集物への直接の共有結合 も潜在的に可能である。バイオアフィンリアクタントは、懸濁した形態である炭 素粒子上に最もよく吸着する。 好ましい態様によれば、標識したバイオアフィンリアクタントは、試料にとっ て外因性であり、通常、試料が由来する個体/生物/源にとっても外因性である 。 試料の前処理の例としては、a)試料希釈、b)試料濃縮、c)分析物富化( 例えば、妨害物質の除去)、d)pH調整または他の手段の使用による調整、e )分析物とバイオアフィン対応物との複合体形成、f)e)による複合体形成以 外の分析物修飾等がある。上記e)およびf)の点は、i−iii段階の分析物 が、元の試料中の分析物の修飾バージョンである分析物を指すことを意味する。 元の試料中の分析物の量および前処理した試料中の修飾した分析物の量が、相互 に明白に関連する ように全ての前処理法を行う。 温度、濃度、pH、リアクタントの添加順および加えるリアクタントの選択の ような分析条件は、生物特異的親和性反応(免疫化学的測定、ハイブリダイジン グ法等)を用いる測定に用いた他の標識に関して以前に供された条件と同様であ る。測定媒体は、通常、水であり、任意に水混和性溶媒と混合する。免疫化学的 反応の場合、温度は、0−40℃の範囲、pHは、4−10の範囲である。相補 的オリゴ/ポリヌクレオチド間のハイブリダイゼーションを含む反応の場合、温 度は、好ましくは0−100℃の範囲である。 実施の好ましい態様 不均一系方法論 本発明の最も実施しやすい態様は、不均一系方法論、即ち、一方または両方の リアクタントを測定するに先立ち、複合体中に含まれる標識化リアクタントR1 ′が、複合体中に含まれていない標識化リアクタントR1″から物理的に分離さ れている技法を用いる。ほとんどの場合、これらのリアクタントは、分離を行う 前に、複合体に結合した標識化リアクタントのマトリックスへの選択的分配を達 成する、測定媒体中で不溶性であり、 それへ結合したバイオアフィンリアクタントを有する相(マトリックス)を用い ることにより分離する。 本発明の不均一系バリアントに用いる不溶性相(マトリックス)は、片、プレ ート、多孔性連続マトリックス(モノリス)、親水性粒子、好ましくは多孔性粒 子、膜、隔膜等の形態を有することができる。 標識したリアクタントの関数として分析物を分離、測定および関連付ける必要 条件は、本発明による標識基が粒子から成るという事実に適合することを除いて は、公知の技法に供することのできるものと同じである。 多孔性マトリックス−試験片および他のイムノクロマトグラフィー技法 現在最も実施しやすいと考えられる本発明による不均一系法は、粒子充填床の 形態またはモノリス(自己密着性マトリックス)の形態のいずれかで多孔性マト リックスを用いる。 モノリス型マトリックスは、形成した複合体検出用検出ゾーン(Z1)を含む 試験片または膜を形成することができる。試験片または膜は、通常、試料、リア クタント(例えば、R1)、洗浄溶液等のそれぞれの検出ゾーンへ及び/又はそ れから移動 のための1つ以上のゾーン(例えば、Z2′およびZ2″)、ならびに試料供試ゾ ーン(Z3)、ならびに任意に更なるゾーンZ4、Z5等も含む。移動ゾーンZ2′ は、試料供試ゾーンと検出ゾーンの間にある。 これらのゾーンは、必ずしも同じ材料から成る必要はない。例えば、ゾーンの 機能に関する材料を選択することが、しばしば実際的である。下記参照。 検出ゾーンZ1は、マトリックスに安定に結合し、試料の分析物含有量の関数 である一定量の標識化リアクタントR1を捕獲することのできるバイオアフィン リアクタント(R2)を含有する。分析物が試料中に存在する場合、検出ゾーン は黒くなる。検出ゾーンの黒色化は、いくつかの方法で、好ましくは可視的に、 だが、おそらく更に好ましくは且つ更に信頼できることには、Amerongen 等(J. Biotechnol.30(1983),pp.185-189,and Clin.Chim.Acta 229(1994),pp.6 7-75)によるコンピューターに基づく写真または画像分析の媒体を介して、量的 に質的にの両方で示すことができる。 最も単純な場合においては、 a. 安定に結合したリアクタントR2および標識化リアクタ ントR1は、両方とも分析物に向けられる(サンドイッチ試験);または b. 検出ゾーンに安定に固定したバイオアフィンリアクタントR2は、分析物 およびリアクタントR1(R1は、分析物類似体)の両方に存在するエピトープに 向けられる(競合試験)。 R2が検出ゾーンに安定に固定されるという言及は、R2が、通過する種々の測 定用緩衝液により溶出されないことを意味する。リアクタントR2は、従来の方 法、即ち、共有結合または吸着を介した結合(通常、疎水力)で固定される。 充填した粒子床の形態またはモノリスの形態の多孔性マトリックスを用いる本 発明の最も単純な不均一系バリアントは、只1つの検出ゾーンZ1を有し、この ゾーンは、試料供試ゾーンとしても機能する。試薬(例えば、R1)および洗浄 溶液は、検出ゾーンに直接供され、このゾーンを通過した直後マトリックスを去 る。 単純な更なる展開において、検出ゾーンは、それぞれ検出ゾーンへの及び検出 ゾーンからの移動のための1つ又は2つの移動ゾーン(Z2′およびZ2″)と接 触する。Z2″は、液体移動が容易になるように好ましくは吸収性が高い。移動 ゾーン Z2′が存在する場合、試料供試ゾーンZ3をそこに並べる。 リアクタントR1は、多数の異なる方法で検出ゾーンと接触することができる 。共に検出ゾーン(Z1)に移動することができるようにリアクタントR1と分析 物とを接触させる(インキュベートして)ことが、通常好ましい。1つのバリア ントは、試料供試ゾーンへのその供試に先立ち、試料とリアクタントR1とをプ レインキュベート/混合することである。R1が分析物と共に検出ゾーンZ1に移 動するように、リアクタントR1を、移動ゾーンZ2′、または試料供試ゾーンZ3 に予め分配することもできる。考えられる選択肢には、リアクタントR1を、検 出ゾーンZ1もしくは、今までに述べたゾーンから物理的に離れているゾーンに 予め分配すること、又はそこに分析物を結合させた後に検出ゾーンZ1に直接供 することが含まれる。 本発明のあるバリアントにおいて、検出ゾーンに安定に結合している生物特異 的リアクタントR2は、分析物に直接結合することができない。例えば試料また は検出ゾーンZ1または移動ゾーンZ2′を、分析物とR2間の結合を創出するこ とのできる二官能性親和性試薬と共に予めインキュベートすることがあっても良 い。 マトリックスを初めにかなりの程度まで乾燥させる場合、試料は、異なるゾー ンから検出ゾーンへ毛管力により移動することができる。あるいは、吸引体を、 移動ゾーンZ2′の近く(検出ゾーンからの移動)に含ませてもよい。また、移 動は、電場により達成することもできる。試料供試ゾーンが、検出ゾーンより高 い水準に位置する場合、移動は、特に、膜の形態の多孔性マトリックスの場合、 静水圧により達成することができる。 異なる試薬を供した後、検出ゾーンの洗浄は、しばしば、検出ゾーンの下流の 位置で過剰の液体吸収能力を必要とする。これは、移動ゾーンZ2″の容積を増 加させることにより、又はそれと接触する液体の流れに高吸収性マトリックスを 配することにより成し遂げることができる。 試料供試ゾーンZ3は、しばしば、良好な水保持特性を有すると同時に、分析 処理中に移動ゾーンZ2′に水をうまく放出することのできる多孔性マトリック スの形態を有する。マトリックスは、液体の移動を可能にするのに十分親水性で あってもよい。マトリックスは、炭素粒子が試料供試ゾーンから検出ゾーンへと 移動することを可能にする多孔度を有する。ガイドラインにより、孔の径は、炭 素粒子の径より大きいということが 言える。孔の径は、親水性マトリックスの許容される機能を得るために、好まし くは0.4−100μmの範囲である。 この出願の優先日に、移動ゾーンの多孔性ナイロンマトリックスおよび多孔性 ニトロセルロースマトリックスを試験するのに成功した。ナイロン、ニトロセル ロースおよびセルロース(ペーパー)を、検出ゾーンに用いた。共有的に固定さ れたリアクタントR2にはナイロンおよびセルロースを用い、吸着により固定さ れたリアクタントR2にはニトロセルロースを用いた。試料供試ゾーンに用いた 材料は、液体貯蔵用としてのセルロースフィルターおよび/またはガラス繊維フ ィルターと任意に組み合わせて、移動ゾーンに用いる材料と同じであった。 粒子サイズ、多孔度および疎水性は、容易な方法での簡単な実験により相互に 関して最適化することができる。実験部分参照。 多孔性マトリックスの場合の幾何学的に最も好ましい態様は、試料供試ゾーン 、移動ゾーンおよび検出ゾーンを、その間の液体移動の可能性があるように順々 に側面に配置する試験片である。過剰の標識化リアクタントR1が検出ゾーンZ1 から移動ゾーンZ2″に移動する態様の場合、R1が通過を余儀なくされる 対照ゾーン(Z4)を検出ゾーンの下流に置くことが有利である。対照ゾーンが 、R1に結合するバイオアフィンリアクタントを含有する場合、対照ゾーンは、 負の試料に応答して(および正の試料にも応答して)黒くなり、それによって機 能のコントロールを提供する。 マトリックスは、ブラックカーボン粒子と良好なコントラストを提供する他の 色の薄い微妙な色合いをたとえ許容できるとしても、好ましくは白色である。 試験片の構築およびそれと関係する材料の選択の更に詳細な説明のために、特 に、WO 8808534(Unilever)、U.S.5,120,643(Abbott Labs)、 U.S.4,954,452(A bbott Labs)、 Amerongen 等(J.Biotechnol.30(1983),pp.185-189,Clin.C him.Acta 229(1994),pp.67-75)、およびコロイド粒子の形態の標識基の使用 をやはり扱っているその他を参照する。 特に好ましい不均一系技法 不均一系サンドイッチ技法によれば、R1およびR2は、少なくとも2つのエピ トープを有する抗原またはハプテンである分析物上の物理的に距離を保ったエピ トープに対して向けられる抗体であってもよい。この技法は、主として、蛋白質 のような 高分子量の生物の有機分子、例えば、所定のクラスのIg(IgA、IgD、I gE、IgGおよびIgM)を測定するのに用いる。別のサンドイッチバリアン トにおいて、R1およびR2の内一方は、抗原/ハプテンであり、他方は、クラス 特異的決定基に対して向けられる抗体(IgA、IgD、IgE、IgGおよび IgM)である。この後者のバリアントは、所定のクラスの抗原特異的抗体(分 析物)を測定する。R1が抗−IgE抗体でありR2が抗原である場合、PAST −型RAST−試験(アレルギー試験;PAST=Particle Allergy Sorbent T est)が得られる。サンドイッチ技法は、非常に高度の感受性を提供し、従って、 特に低濃度分析物に適している。 最も好ましい競合技法において、R1は分析物類似体であり、R2は、分析物お よび分析物類似体の両方に対して向けられる抗体である。この技法は、主として 低分子量の生物有機分子に向けられ、IgEのような高分子量蛋白質を測定する のに用いることができる。 本発明の方法は、主として、アレルギー診断の目的で全IgEおよびアレルゲ ン特異的IgEの血清/血漿水準を測定、ならびに他のIgのクラスに関連した 対応する方法のために開発 されてきた。この出願の優先日において、この型の使用法のIgE濃度の範囲は 、それぞれ、10-10−10-7M全IgE/l血清および10-12−10-9Mアレ ルゲン特異的IgE/l血清(即ち、全IgEおよびアレルゲン特異的IgEの 両方とも低濃度分析物である)であった。 本明細書で用いる場合の抗体には、そのままの(intact)抗体および抗原結合 抗体断片が含まれる。本明細書で用いる場合の抗原には、抗原自体、ハプテンお よび抗体結合活性を示す抗原断片が含まれる。 本発明の他の態様 本発明の他の態様は、粒子で標識される、IgE結合エピトープを含む、Ig E、抗−IgE抗体およびアレルゲンから成る群から選ばれる免疫試薬である。 この態様は、粒子が炭素粒子であることに特徴づけられる。好ましい態様の場合 、粒子は、本発明の方法で用いるものと同じ方法で定義される。 発明の利用分野 本発明は、前述の粒子の範囲が直接供することのできる、また多くの場合に必 要な、臨床診断(治療監視過程を含む)に用いることができる。代表的な試料は :脳脊髄液(CSF)、唾 液、涙液、尿、血液(血漿および血清)等である。 特別な目的の診断領域は、治療を追跡(監視)するため及び、喘息のような種 々の炎症症状、およびアレルギー関連症状、および持続性アルコール過剰消費を 診断するために分析物を測定する測定である。適切な分析物の例としては、異な るクラスの抗原/アレルゲン特異的抗体(特に、IgA、IgD、IgE、Ig GおよびIgM)、それぞれのIgクラスの全レベル、好酸性陽イオン性蛋白質 (ECP)、好酸性蛋白質X(EPX)、ミエロペルオキシダーゼ(MPO)、 ヒト好中性リポカリン(HNL)、リゾチーム、トリプターゼ、インターロイキ ン類(IL−5、IL−6、IL−8)、ヒアルロン酸(HA)、オステオカル シン等がある。アルコール過剰消費にとって、炭水化物欠乏トランスフェリン類 (CDT;特にアシアロトランスフェリンおよびジシアロトランスフェリン)は 、重要な分析物である。これは、当然のことながら、本発明の方法が、癌、ホル モン性疾患等のような他の疾患の診断には供することができないことを意味する ものではない。 また、本発明は、生物特異的親和性を示す物質の生産における品質制御と連結 して供することもできる。この後者の文脈に おいて、濃度は、しばしば、かなり高く、感受性および特異性に対して完全に異 なる必要条件が提起される。また、炭素粒子に対して提起される要求は、懸濁化 能がしばしば十分であることを意味して相応じて低い。これは、特に、IgE、 抗−IgE抗体、アレルゲンおよび、抗体(特にIgE)に結合するアレルゲン エピトープ(=アレルゲン由来のハプテン)ならびに他の前述の分析物およびそ れらに向けられる抗体に供する。 また、本発明は、環境分析、例えば、大気中のアレルゲンの存在を測定するた めに供することもできる。アレルゲンは、通常、花粉、ダニ、ネコ等に由来し、 しばしば、蛋白構造を有する。 本発明は、主として、完全に又は部分的に10-10未満にわたる範囲、即ち、 低濃度に属する1−10x10-10以内の濃度を測定する分析物を意味する低濃 度分析物を測定するために開発された。この範囲は、それがその自然の環境(C SF、血漿、血清、全血、尿、涙液、唾液等)に存在するような分析物の濃度を 指す。 多数の実施例により本発明を更に詳細に具体的に説明するが、本発明は、これ らに制限されるものではない。本発明は、以下 の特許請求の範囲で明らかにされる。 実験部分 標識された試薬の調製 炭素懸濁液(母液):約500mgの炭素粒子を、pH8.5の5mMの硼酸緩 衝液50mlに懸濁し、30分間超音波にかけた。炭素粒子上の蛋白質の吸着に 先立ち、懸濁液を1mg/mlに希釈し、更に3分間超音波にかけた。用いた炭 素の質は、以下のそれぞれの試験の説明から明白である。 炭素粒子(凝集物)を用いた抗−IgE抗体の標識化:上記による決められたマ イクログラム数の母液(Xμgの炭素;それぞれの応用参照)および50μgの 抗−IgE抗体(5mMの硼酸緩衝液中、pH8.5)を、5mMの硼酸緩衝液 pH8.5で最終容量1mlに希釈した。この溶液を室温で3時間静置した後、 各1ミリリットルにつき10mgのウシ血清アルブミン(BSA)を加え、混合 物を更に30分間インキュベートした。混合物を、次いで、1%BSAおよび0 .05%NaN3を含有する0.1Mの硼酸緩衝液pH8.5で3回、その間に 16,000 x gで遠心分離をしながら洗浄した。最後の洗浄終了後、沈殿物 を硼酸緩衝液(0.1M、pH8.5, 1%BSA、0.05%NaN3)で500μg/mlの炭素含有量になるよう に希釈した。 用いる量を、抗−IgE抗体濃度が最終溶液で25−50μg/mlになるよ うに適合させた。遠心分離時間は、異なる型の炭素と共に変化させた。 炭素粒子(凝集物)を用いたカゼインの標識化:250μgの炭素(sp100 、Degussa)および100μgのカゼインを含有する母液を、5mMの硼酸緩衝 液pH8.5で最終容量1mlに希釈した。抗体−IgE抗体の標識化は、他の 点では同様である。 試験片の作成 試験片1:ニトロセルロース膜(Schleicher and Schuell,ドイツ、8μm)を 、硬い予めゴムをぬったポリエステルシートにのせた。次いで、抗−IgE抗体 溶液を、シートの一方の側と平行な線(検出ゾーン)でシート上に噴霧し、抗− FcマウスIgE抗体溶液を、初めの線から十分距離をあけてそれと平行な線( 対照ゾーン)でシート上に噴霧した。膜を、乾燥させ、次いで、0.8cm×4 cmの寸法の片に切った(抗体の線が片の短い端と平衡になっている)。濾紙( Whatman セルロース 17CHr、英国、寸法0.8cm×0.8cm(試料供試ゾーン))を、検出 ゾーンと同じ側の片の短い端(片の底)に置いた。吸引フィルター(Whatman セ ルロース17CHr、2cm×2cm)を、片の他方の端(片の一番上)におい た。対照ゾーンは、特定の試験では省いた。正確な測定は、場合により僅かに変 化した。 試験片2:ダニアレルゲンが共有的に結合(CNBrカップリング)したセルロ ースペーパー片(幅3mm)から検出ゾーンが成り、ダニディスク(dlアレル ゲンディスク)、Kabi Pharmacia Diagnostics AB,スウェーデン)から片を切 り取ったことを除いては、試験片2は、試験片1と同様であった。ニトロセルロ ース膜を、検出ゾーンの位置で切り離し、反対の端を重複させて(検出ゾーンの より低い部分(流れる方向に面する部分)の一番上に膜および下にダニ片)上部 でも同様にしてダニ片を試験片に糊付けした。 試験片3:ナイロン膜。抗−IgE抗体、カンバアレルゲンまたはカゼインを、 検出ゾーンに共有的に結合させた。 ラテラル免疫測定タロマトグラフィー用標準プロトコール 全IgE:3部の標準溶液/試料(6%BSA、50mM燐酸 緩衝液pH7.5、0.05%NaN3中の含量を変えたIgE)と抗−IgE 抗体が前述のように吸着した1部の炭素(X=390μg炭素、sp100(Degu ssa))懸濁液(約0.1μg炭素/μl)との混合物30−80μlを、試験片 1上の試料供試ゾーンに供し、検出ゾーンへの移動を開始した。緩衝液(0.1 M硼酸緩衝液pH8.95、0.05NaN3中の1%BSA)で湿らせたガラ ス繊維フィルターを、次いで、試料供試ゾーンにおいた。IgEを含有する試料 では10分以内に検出ゾーンに暗いバンドを検出することができた。シグナルは 、IgEを含有していない試料で得られる結果とは容易に識別することができた 。片の黒色化を、ズーム顕微鏡(Askania MZM-1)に搭載したビデオカメラ(Kappa ,CF 8/1)で測定し、画像分析プログラムで算定した。 ダニ特異的IgE:125kU/Lのダニ特異的IgEを含有する陽性ヒト血清 またはブランクの試料(正常なヒト血清<0.35kU IgE/L)38μl を、その表面に抗−IgEが前出により吸着した12μlの懸濁炭素粒子(2. 3μg炭素)(X=250μg炭素、Pr 150T(Degussa))と混合し、試験 片2の試料供試ゾーンに直接供した。次いで、40 μlの0.1M硼酸緩衝液(1%BSA、0.05%NaN3を含有した、pH 8.5)を供することにより洗浄を開始し、 液20μlで更に洗浄した。陽性の試料は、検出ゾーンが明白な黒色化を呈した 。ブランクの試料では黒色化は、全く得られなかった。 カゼイン特異的IgE:45μlの陽性ヒト血清(カゼインに関してRAST陽 性)を、正常なヒト血清で1リットル当たり20kU/Lのカゼイン特異的Ig Eに希釈し、これとまたは45μlのブランク試料(ヒト血清<0.35kU IgE/L)と、カゼインが前述により吸着された炭素粒子の懸濁液7.5μl (5μg炭素)とを混合し、次いで、試験片1の試料供試ゾーンに直接供した。 試料のゾーンへの吸着後、全IgEと同じ方法で洗浄を開始した。陽性の試料は 、検出ゾーンの明白な黒色化が見られた。ブランクの試料の場合、黒色化は、全 く観察されなかった。 沈降可能な粒子(凝集物)の量の関数としての感受性 凝集物標識化抗−IgE抗体:Chloramine T−法により標識した12 5 −抗−IgE抗体で試験を行った。標識した 抗体を、次いで、上記方法により炭素粒子(sp100(Degussa、ドイツ)に吸着 させた。母液を、+4℃の冷蔵庫で貯蔵し、満2日後、全ての粒子が沈降したこ とを見い出した。吸着した抗体を含有する懸濁液を、異なるG数で遠心分離して 異なるサイズの画分を(ペレットおよび上澄の形態で)得た。 それぞれの画分中の沈降可能な粒子のパーセンテージ: それぞれのペレットを、再懸濁し、室温で満11日間にわたって沈降させた。 また、上澄も同じ条件下で沈降させた。沈殿物の放射能を測定し、それぞれの画 分中の沈降可能な粒子の割合/パーセンテージの尺度とした。結果を、下記の表 1に示す。膜(孔サイズ8μm)中で移動する能力:再懸濁した沈殿物、上澄ま たは遠心分離していない懸濁液を、試験片1の試料供試ゾーンにおき、検出ゾー ンへと移動させた。いくらかの炭素粒子が試料供試ゾーンにとどまったために、 ある程度の黒色化がこのゾーンに残った。試料供試ゾーンに残っている放射能の 程度を、移動することのできない粒子の尺度とした。結果を表1に示す。 炭素凝集物のサイズの関数としてのシグナル強度:供した手法は、ラテラル免疫 測定クロマトグラフィーの標準プロトコール による。用いた試料は、IgE−標準(0.5−50kU IgE/L、6%B SA、50mM燐酸緩衝液、pH7.5、0.05%NaN3)であった。アレ ルゲン特異的IgEを試験する場合、低い測定範囲が最も必要な範囲であること から、シグナル強度は、0.5kU IgE/Lで比較した。シグナル強度を相 対的測定値(シグナル強度:平均シグナル)に変換した。画分を3つの群に分け た:上澄(数3)、遠心分離していない懸濁液(数2)およびペレット、沈殿物 (数3)。結果を表1に示す。 まとめると、以下のことが分かった: 1. 最も小さい粒子サイズ(上澄)を有する画分(ペレット)は、低IgE水 準の弱いシグナルが生じた。 2. +4℃から+8℃で満2日間測定用緩衝液(0.1M硼酸緩衝液、1%B SA、0.05%NaN3、pH8.5)中で貯蔵した場合に沈降した(>95 %)遠心分離していない懸濁液は、より低い沈降傾向がある粒子に関して強化し た画分より良好な試験結果であった。 3. 沈殿物における増加の大部分が試料供試ゾーンに残るという事実により、 大きい粒子(ペレット、沈殿物)を含有する画分は、同じ炭素種の遠心分離して いない懸濁液と同じくらいの感受性であった。 異なる炭素の質に対するシグナル強度依存性 約20の異なる型のカーボンブラック(Degussa)、特にチャンネルブラックお よびファーネスブラックおよび特定の特別なブラック型を、試験(ラテラル免疫 測定クロマトグラフィー)でIgG(125I−抗−IgE抗体)の吸着およびそ れらの機能に関して調査した。用いたいくつかのカーボンブラックからは懸濁液 を作ることは不可能であることが分かった。それでも特定の型の炭素から理想的 とはいえない懸濁液ができたが、この問題は、多くの場合、抗体と混合した炭素 に超音波をかけることにより解決した。前出による全IgEのための方法を、ラ テラル免疫測定クロマトグラフィー用標準プロトコールとして用いた。用いた試 料は、0.5−125kU IgE/Lを含有するIgE標準であった。 小さいパーセンテージのものだけは、低い尺度範囲で強いシグナルが生じたが 、試験した全ての炭素種は、5kU IgE/L以上の領域で陽性のシグナルが 生じた。黒色化度は、全ての炭素種でIgEレベルと関連した。対照ゾーンは、 調査した全ての炭素種で黒色化した。 アレルゲン特異的IgEを試験する場合、より低いIgE範囲部分を最も目的 とすることから、シグナル強度は、複数の炭素種で0.5−1 kU/Lで比較 した。測定値を相対値(シグナル強度:平均シグナル)に変換した。測定におけ る低IgE値の関数に依存して、炭素種を各群につき6−7炭素種の3つの群に 分けた。抗−IgE抗体が吸着して懸濁液から沈降(+4℃で1ケ月間)した炭素 粒子の傾向を、凝集物サイズの尺度とした。全ての炭素粒子が沈降して完全な沈 殿物を提供した懸濁液に4+の値を与え、一方、無沈殿物の懸濁液には0+値を 与えた。結果を下記の表IIに示す。 まとめると、以下のことが分かった: 1. 全ての炭素種が、抗−IgE抗体(125I−抗−IgE抗体)を吸着した 。 2. ラテラル免疫測定クロマトグラフィーの場合、炭素種は、明らかに異なる パフォーマンスを示し、より高い沈降傾向は、増加した試験感受性となった。 sp100およびsp4(Degussa)での比較試験 試験プロトコールは、全IgEで用いたものと同じであった。2つの異なる炭 素種(それぞれsp4およびsp100)の同じ量の炭素で2種の分析シリーズ を行った。試料のIgE含量は、1、5、20および100 kU/Lであった 。それぞれの炭素種の標準曲線は、低IgE濃度の場合、sp100はsp4よ り高いシグナルが生じるが、モルベースではsp4はより多くの試薬を担持し、 より高い濃度でより高いシグナルを与えた。異なる膜に対して相当する比較を行 った場合も、より強い シグナルが生じるより大きい粒子/凝集物の傾向が観察された。 sp100は: 0.5 kU/L IgEでsp4で生じたシグナルより2.6倍高いシグナ ル。 1.0 kU/L IgEでsp4で生じたシグナルより2.4倍高いシグナ ル。 5.0 kU/L IgEでsp4で生じたシグナルより1.7倍高いシグナ ル。 20 kU/L IgEでsp4で生じたシグナルより1.3倍高いシグナル が生じた。 炭素粒子(一次凝集物)のサイズの測定 sp100およびsp4(Degussa)の凝集物の直径のサイズを下記により測定 した: 1. (Flow-Field-Flow-Fractionation)(=FFF):(Jengthun Li 等,ブロックコ ポリマー被覆ポリスチレンラテックスの粒径分析,ACS Symposium Series No.4 72,粒子分布 2,Chapter 16,pp.247-262(1991)American Chemical Societ y).炭素sp100およびsp4(Degussa)の直径を測定した。粒子分布のピ ーク値は、sp100で280nmの直径であり、sp4で 140nmの直径である。結果を下記の表IIIに示す: (Disk Centrifuge Photosedimentometer (=DCP):Brookhaven Corp.,U.S.A.の 装置を用いて測定処理を行った。結果を下記の表IVに示す: 荷重平均値は、sp100で200nmおよびsp4で85nmである。 炭素粒子サイズを、その沈降能力から間接的に、及びFFFおよびDCPによ り直接的に測定した。FFFおよびDCPは、粒子幾何学の異なる面に焦点を合 わせる分析方法である。得られた結果(表IIIおよびIV)は、粒子が複雑な 幾何学的形状で不規則で非球形である結果である相違を具体的に説明する。 優先年中に得られた実験結果 優先年中に、本発明の試験片モードのパフォーマンスを改良 してきた。本研究者等の最近の知見は、少なくともサンドイッチ不均一技法に関 しては、抗体をFc部分に欠ける断片の形態で免疫試薬として用いるのが好まし いことを支持する。これは、少なくとも標識化リアクタントR1に当てはまる。 添加の順番に関しては、連続モード、即ち、分析物/試料および標識したリアク タントR1が、この順番で移動ゾーン(Z2′)の少なくとも一部を通って移動す るように配置するモードが好ましい。好ましくは、これは、別々に片に、例えば 、異なる時間に供試ゾーンに加える(下記の実施例1、R1の前に試料)か又は より好ましくは、供試ゾーンと検出ゾーン間の移動ゾーンの異なる位置(下記実 施例2、供試ゾーンへの試料の添加後、移動ゾーンZ2′の始まりの部分にR2 )で加えることを意味する。 1. 全IgE、連続モード 30μlの緩衝液中のIgE(6%BSA、50mMの燐酸緩衝液pH7.5 、0.05%NaN3中の異なるIgE濃度)を、寸法5x30mmのポリエス テル支持ニトロセルロース膜(8μm、Whatham,UK)の一方の端(液体供試ゾー ン)に供した。膜は、供した液体が膜表面に広がるのを阻止するために、供試ゾ ーンから約7mm下流に接着した薄いポリエステル片を 有した。 抗−IgE(Pharmacia Diagnostics,Uppsala,Sweden)を、供試末端から2c mの細い線(1x5mm)(検出ゾーン)に予め吸着させておいた。吸引セルロ ースパッド(5x15mm Whatham セルロース17Chr)を、ニトロセルロース膜 の上、吸着した抗−IgEの下流においた。 試料が膜に移動した時点で、30μlの洗浄用緩衝液(1%BSA、0.05 %ウシガンマグロブリン、0.1Mの硼酸緩衝液pH8.5、0.9%NaCl 、10%蔗糖、0.05%NaN3)を、供試ゾーンに供した。この洗浄工程後 、30μlの炭素標識した抗−IgE fab′2(洗浄用緩衝液中の6μgの Sp100+0.6μgの抗−IgE fab′2から前述の実施例と同様に標 識した抗−IgE fab′2)を、供試ゾーンにおいた。この懸濁液の吸着後 、液体供試ゾーンに0.1mlの洗浄用緩衝液(上記参照)を含有するセルロー スパッドを供することにより最終洗浄工程を実施した。試料供試の10分後、液 体供試ゾーンから2cm下流の反応ゾーン上に黒いバンドが徐々に見えてきた。 バンドの強度は、供した試料中のIgEの量に関係した。強度を、ズーム顕微鏡 に搭載した CCDカメラで測定し、コンピューター画像プログラムで算定した。 2. ヒト血漿中のアレルゲン(カゼイン)特異的IgE、連続モード 30μlの患者試料(陰性の血漿中に希釈した、下記表参照) を、寸法5×30mmのポリエチレン支持ニトロセルロース膜(8μm、Whatham ,UK)の一方の端(液体供試ゾーン)に供した。ニトロセルロース膜の上に載せ た濾過膜(Cytosep 1661,Gelman,USA)を介して供試した。膜は、供した液体が 膜表面に広がるのを阻止するために、供試ゾーンからそれぞれ約約7mmおよび 13mm下流のニトロセルロース膜に接着した2つの薄い接着ポリエステル片を 有した。 カゼインを、予め、供試末端から2cmの細い線(1×5mm、検出ゾーン) に吸着させておいた。吸引セルロースパッド(5×15mm Whatham セルロース 17Chr)を、吸着したカゼインの下流のニトロセルロース膜の上においた。 試料が膜に移動した時点で、30μlの洗浄用緩衝液(1%BSA、0.05 %ウシガンマグロブリン、0.1M燐酸緩衝液pH7.5、0.9%NaCl、 10%蔗糖、0.05%NaN3)を供試ゾーンに供した。この洗浄工程後、3 0μlの炭素標識した抗−IgE fab′2(洗浄用緩衝液中の6μgのSp 100+0.6μgの抗−IgE fab′2から前述の実施例と同様に標識し た)を、ポリエステル片間のゾーンにおき、続いてすぐに供試ゾーンに30μl の洗浄用緩衝液を供 した。試料供試の15分後、液体供試ゾーンから2cm下流に位置する検出ゾー ン上に黒いバンドが徐々に見えてきた。バンドの強度は、供した試料中のカゼイ ン特異的IgEの量に関係した。強度を、ズーム顕微鏡に搭載したCCDカメラ で測定し、コンピューター画像プログラムで算定した。 表VおよびVIに示した結果は、少なくとも10-12の低さの濃度は測定する ことができることを具体的に示している。 添加の順番は、炭素標識した抗−IgE fab′2(R1)の添加前に、分 析物が、炭素標識した抗−IgE fab′2(R1)のための供試部分を通過 していたことを保証した。こ れは、更に、炭素標識した抗−IgE fab′2(R1)が供試ゾーンに移動 するのを阻止した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 分析物と、そのバイオアフィン対応物と、炭素粒子で標識され、試料中の 分析物の量に関係した量で複合体に取込まれる懸濁性バイオアフィンリアクタン ト(R1)との間の複合体を形成することにより試料中の分析物の存在が確定さ れる分析法であって、測定可能なパーセンテージの粒子が懸濁液から沈降し得る ことを特徴とする前記方法。 2. 粒子が安定な一次粒子凝集物の形態を有することを特徴とする、請求項1 に記載の方法。 3. 各凝集物が4−200個の一次粒子を含むことを特徴とする、請求項1− 2のいずれか1項に記載の方法。 4. 一次粒子が、5−250nmの範囲のサイズ、好ましくは20−100n mの範囲を有することを特徴とする、請求項2−3のいずれか1項に記載の方法 。 5. 炭素粒子がカーボンブラックであることを特徴とする、請求項1−4のい ずれか1項に記載の方法。 6. 炭素粒子が、ファーネスブラック、チャンネルブラック、ランプブラック およびアセチレンブラックの群から選ばれるこ とを特徴とする、請求項1−5のいずれか1項に記載の方法。 7. 炭素粒子をR1に結合させる前に、炭素粒子を酸化的に処理することを特 徴とする、請求項1−6のいずれか1項に記載の方法。 8. 粒子の炭素含量が85−99.99%(w/w)であることを特徴とする 、請求項1−7のいずれか1項に記載の方法。 9. 1) 分析物を試料供試ゾーン(Z3)に供し、分析物を結合することの できる安定に固定したバイオアフィンリアクタントR2を含有している検出ゾー ン(Z1)に分析物を移動させ;およびその後 2) 検出ゾーンで結合した分析物の特異的存在を、当該ゾーンを黒色化する形 態のリアクタントR1により確定する工程を含み、 試料供試ゾーン(Z3)、検出ゾーン(Z1)および、その間に位置する、分析物 と液体を検出ゾーン(Z1)に移動させるための移動ゾーン(Z2′)を含む多孔 性マトリックスを用いることにより特徴づけられる、請求項1−8のいずれか1 項に記載の方法。 10. 検出ゾーンに移動する前に、標識されたリアクタント R1および分析物を、お互いにインキュベートすることを特徴とする、請求項9 に記載の方法。 11. R1は、分析物に対する抗体であり、R2は抗原であること、又はその逆 であること、および分析物は、抗原特異的抗体であることを特徴とする、請求項 8−10のいずれか1項に記載の方法。 12. R1が、抗−IgA、抗−IgD、抗−IgE、抗−IgGおよび抗− IgM抗体の群から選ばれるクラス特異的抗体、特に抗−IgE抗体であること を特徴とする、請求項11に記載の方法。 13. R1およびR2が、分析物上の物理的に距離をあけたエピトープに対する 抗体であること;分析物は、多重エピトープ性抗原であること;ここで、好まし くは、R1およびR2は抗−IgE抗体であり、分析物はIgEであることを特徴 とする、請求項8−9のいずれか1項に記載の方法。 14. 多孔性マトリックスが、連続しており、ゾーンが横方向に配置されてい る試験片の形態を有することを特徴とする、請求項8−12のいずれか1項に記 載の方法。 15. 粒子で標識され、IgE、抗−IgE抗体、又はその IgE−反応性エピトープを含むアレルゲンの群から選ばれる免疫試薬であって 、粒子が炭素粒子であることを特徴とする前記免疫試薬。 16. 粒子が、請求項1−7で定義したものと同じ方法で定義されることを特 徴とする、前記請求項に記載の方法。
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