【発明の詳細な説明】
Microlonospora Carbonacea由来の新規オルトソマイシン
発明の要旨
化合物A、B、C、D、E、F、G、H、およびJを、微生物Micromonospora
Carbonacea var Africana(SCC 2146と命名)の発酵ブロス(broth)から単離
した。これらの化合物は、オルトソマイシン(orthosomycin)として同定された
。これらの化合物は抗菌剤である。培養物由来の成分(化合物A)は、最も強力
な抗菌剤であることが見出された。
本発明は、新規な抗菌性化合物A、B、C、D、E、F、G、H、およびJ、
ならびにその調製に関し、そして、このような化合物を含む組成物に関する。本
発明はまた、微生物Micromonospora Carbonacea var Africanaの発酵ブロス、お
よびMicromonospora Carbonacea var Africanaの純粋培養物の培養により得るこ
とができる、その成分部分(component part)に関する。
本発明は、微生物Micromonospora Carbonacea var Africanaに関する。本発明
の別の局面は、酸素で覆った制御された条件下(controlled submerged aerobic
condition)において、実質的な抗生活性を有する目的の組成物が産生するまで
、炭素および窒素の吸収性供給源(assimilable source)を有する、pHおよび温
度が制御された水性栄養培地中で、Micromonospora Carbonacea var Africana株
を培養することにより産生される、抗生物質複合体に関する。本発明の培養物の
主要な成分は、米国特許第4,597,968号(本明細書中で参考として援用される)
に開示されるように、抗生物質13-384、成分1である。(培養物の他の主要な成
分は、対応するニトロソアナログである。)しかし、本発明は、以下に記載する
ように、培養物中の他の化合物を権利請求(claim)する。
本発明はまた、化合物A、B、C、D、E、F、G、H、およびJからなる群
から選択される1つ以上の化合物の抗生有効量ならびに薬学的に受容可能なキャ
リアを含む、抗生物質組成物に関する。本発明はまた、細菌感染を処置する方法
に関し、この方法は、化合物A、B、C、D、E、F、G、H、およびJからな
る群から選択される1つ以上の化合物の抗生有効量を投与する工程を包含する。
図面の説明
図1、2、4、5、6、7、および8は、それぞれ、化合物A、B、E、F、
G、H、およびJのプロトンNMRスペクトルである。図3は、化合物CおよびD
の混合物のプロトンNMRスペクトルである。
発明の詳細な説明
微生物の発酵
Micromonospora carbonacea亜種Africana、株PF6-3の凍結培養物1mLを、種培
地100mLを含む300mLのエーレンマイヤー振とうフラスコに移した。培地の組成(
g/L)は、以下の通りであった:牛肉抽出物(Difco)3、Tryptone(Difco)5
、Cerelose(CPC、2001)1、ジャガイモデキストリン(Avebe、WPD-650)24、
酵母抽出物(Universal、Taston)5、炭酸カルシウム(Pfizer、Albaglos)1
、およびシリコーン消泡剤(Union Carbide、SAG-471、30%懸濁液)0.3mL/L。
フラスコを30℃で激しく撹拌しながら48時間インキュベート(300rpm、1インチ
ストローク)し、そして培養物30mLを6×2Lフラスコ(それぞれ、同一の種培
地を500mL含む)に移した。上記のような48時間のインキュベーションの後、培
養物3Lを、さらなる24時間の培養のために、同一の培地300Lを含む接種発酵器
(inoculation fermenter)に移した。最終的に、接種発酵器の内容物を、産生
培地10,000Lを含むより大きい発酵器に移した。産生培地の組成(g/L)は、以下
の通りである:酵母抽出物5、肉ペプトン(meat peptone)(Marcor、PS型)6
、Cerelose 22、トウモロコシスティープ(steep)粉末(Marcor)2、ジャガイ
モデキストリン60、煮沸亜麻仁油(Kleenstrip)4、炭酸カルシウム4、塩化コ
バルト・6H2O(Mallinckrodt)0.002、シリコーン消泡剤0.5mL/L。溶解酸素を50
%〜100%飽和に維持しながら、通気および激しい撹拌下で、36℃において120時
間〜140時間発酵させた。1分あたり80標準立方フィート〜240標準立方フィート
の空気流を用いて、約120時間〜130時間、発酵を行った。
単離
発酵ブロスを、約25℃に冷却した。発酵ブロスの半量を、別の容器に移し、激
しく撹拌し、そして2N NaOHを用いて、pHを10.5に調整した。300L XAD-7樹脂
(Rohm&Haas非官能性アクリルエステルポリマー製吸着剤)を、発酵ブロスにチ
ャージし、そして0.5時間激しく撹拌した。pHを9.25に下げ、そして3.5時間激し
く撹拌した。pHを、さらに7.00に下げ、そして樹脂をスクリーニングによりブロ
スから分離した。タップ水を用いて洗浄し、ブロスおよび菌糸体の両方から樹脂
を除いた(free)。発酵ブロスの残りの半量(second half)を、同様の方法で
処理した。
吸着した樹脂約300Lを、脱イオン水100Lを含むテーパー状の500Lカラムにチャ
ージした。樹脂をアップフロー(upflow)で洗浄した。水性レベル(aqueous le
vel)を樹脂床に滴下した後、樹脂を脱イオン水900Lを用いてダウンフロー(dow
nflow)で洗浄した。抗生物質を、酢酸エチル900L(水酸化ナトリウムを用いてp
H8に調整された0.1Mリン酸ナトリウム一塩基緩衝液140Lで予め洗浄した)を10L
/分でカラムにチャージすることにより、樹脂ダウンフローから溶出させた。溶
出物を、150L〜200Lのカット(cut)中に回収した。カットを含む抗生物質複合
体を合わせ、そして水酸化ナトリウムでpH8に調整された0.1Mリン酸ナトリウム
一塩基緩衝液140Lを用いて抽出し、次いで脱イオン水2×60Lで抽出した。残留
する水の共沸蒸留により、酢酸エチル層を、30℃未満の温度において、最初の容
積の10分の1(約50mL)まで真空濃縮した。濃縮物を、ヘプタン100L(2容積)
中で沈澱させた。沈殿物を濾過し、そして窒素ブリード(bleed)を用いて真空
オーブン中、約25℃で乾燥させて、5.2kg〜5.5kgの粗物質(2.6kg〜3.1kgの抗生
物質複合体)を得た。
酸化
10kg〜11kgの粗抗生物質複合体を、抗生物質13-384の複合体のニトロソ成分を
酸化するために、激しく撹拌しながら80/20酢酸エチル-アセトン(10容積)に溶
解させた。重炭酸ナトリウム2kgと、バナジルアセチルアセトネート(acetyace
tonate)触媒50gを添加した。温度を25℃〜30℃に維持しながら、tert-ブチル過
酸化水素(2,2,4-トリメチルペンタン中の3M溶液)5.5Lを、0.5時間かけてゆ
っくり添加した。酸化の進行を、HPLC(高圧液体クロマトグラフィー)によりモ
ニタリングした。必要な場合、さらなる触媒を添加し、そして、反応が完結する
まで、反応混合物の激しい撹拌を続けた。
最初の精製
粗酸化物質の約2.5kgを、酢酸エチル9Lに溶解させ、そして、酢酸イソプロ
ピル(溶媒は、80/20酢酸エチル/ヘプタンでもあり得る)中の裸の(bare)不規
則シリカゲル(70μm〜250μm)70kgで充填された10フィート×直径1フィート
のカラムの頂部に付与した。カラムを、1平方インチゲージあたり35ポンドで、
5L/分〜7L/分の流速において、酢酸イソプロピルで溶出させた。画分1、2、
および3を、200Lカットとして回収した。抗生物質成分を、HPLCおよびTLCによ
りモニターした。TLCクロマトグラフィーに用いられた溶媒は、9:1塩化メチレン
-メチルアルコールであった。主要な抗生物質成分に富む画分5〜11を合わせ、
そして、30℃未満の温度において、約6Lまで真空濃縮した。激しく撹拌しなが
らこの濃縮物をヘプタン2容積に添加することにより、主要なカットを単離した
。沈殿物を濾過し、そして窒素ブリードを用いて、真空オーブン中で約25℃にお
いて乾燥して、生成物1.2kgを得た。不純物に富むヘッドカット画分3および4
を、同様の様式で処理し、生成物0.4kgを得た。不純物に富むテイルカット画分1
2〜15を、同様の様式で処理して、生成物0.2kgを得た。
抗生物質複合体のさらなる精製
精製を、2工程のクロマトグラフィー手順により達成した。最初の精製で得ら
れたヘッドカット(ID 33285-104-2)およびテイルカット(ID 33285-104-1)の
両方を、まず、ジオール結合シリカゲル(40〜63μ、不規則媒体)を用いる中圧
条件(medium presure conditions)下でクロマトグラフィーにかけた。カラム
を、窒素ガス下で、30ml/分〜50ml/分の流速において、CH2Cl2:ヘプタン:MeOH
(60:40:2 v/v/v)の3種混合物(ternary mixture)を用いて平衡化した。
サンプル付与後、移動相2.4L〜2.8Lを集め、そして廃棄した。次いで、移動相を
調整し、そしてジオールカラム床容積に基づく画分を集めた。次いで、新規な成
分を含む画分を、265nmにおけるUVシグナルモニタリングに基づくピーク収集を
行いながら、PVA-Sil(ポリビニルアルコール官能基化シリカゲル)上の半分取
(semi-preparative)高圧液体クロマトグラフィーを用いて精製した。個々の成
分の精製について、移動相の微調整がなされた(スキーム1を参照のこと)。
実施例1
富化されたテイルカット(ID 33285-104-1)5gを、CH2Cl2:MeOH(96:4 v/v
)20mL中に溶解させ、そしてガラスカラム(600×50mm、1.18L)中に含まれる予
備コンディショニングした(pre-conditioned)ジオール結合シリカ(40μ〜63
μ、不規則媒体)200g(約400mL)に付与した。サンプル付与前のジオールカラ
ムコンディショニング工程は、MeOH1Lに続いて最初の移動相CH2Cl2:ヘプタン
:MeOH(60:40:2 v/v/v)1.2Lを通過させる工程を包含した。サンプル付与後
、移動相の比を75:25:2に調整した後、移動相2.4Lを集め、そしてさらに8L
を維持した。個々の画分を得、そして以下のイソクラチック条件下で、分析HPLC
により少量成分の存在を評価した:PVA-Sil、5μ、15cm×4.6mm CH2Cl2:MeOH
(98:2)/20分。複合体1は、新規成分(化合物A(これは、抗生物質13-384,
成分1よりも極性が低い))を15%含む材料200mgを生じた。複合体1を、そのサ
ンプル30mg〜40mgをCH2Cl2:MeOH(96:4 v/v)0.5ml中に溶解させ、そしてCH2
Cl2:MeOH(97.5:2.5 v/v)を用いて平衡化した半分取PVA-Silカラム(250×20
mm)上に注入することにより、さらに精製した。12mL/分の流速により、12分〜1
4.2分の溶出時間ウインドウ(elution time window)内で、所望の物質5mgを得
た。4回のさらなる注入がなされた後、計24mgの化合物A(98%より高い純度)
を得た。
複合体2(100mg)を、CH2Cl2:ヘプタン:MeOH(78:20:2 v/v/v)溶媒系
を移動相として用いた以外は上記と同様の半分取HPLC条件を用いて、さらに精製
した。2つの純粋な成分(化合物E(1.5mg)および化合物F(9.5mg))が得ら
れた。しかし、第1の成分(2.4mg)は、スペクトルデータの分析に基づいて、
2つの成分(化合物Cおよび化合物D)の混合物として同定された。
実施例2
富化されたヘッドカット5g(ID 33285-104-2)を、CH2Cl2:MeOH(96:4 v
/v)25mL中に溶解させ、そして再生したジオール結合シリカゲルカラム200gに付
与した。再生工程は、MeOHを通し、続いて最初の移動相CH2Cl2:ヘプタン:MeOH
(60:40:2 v/v/v)1.5Lを通す工程を包含した。サンプル付与後、移動相2.8L
を集め、そして溶出液を廃棄した。移動相を75:25:2(v/v/v)に調整し、そ
して画分400mLを集めた。分析HPLCに基づき、4つの画分を複合体3としてプー
ルし、そしてロータリーエバポレーターにかけて、黄色がかった粉末360mgを得
た。(画分の残りを、複合体4としてプールした。)PVA-Sil上での複合体3のH
PLC分析は、化合物Aよりも早い流出時間を有する2つのピークを示した。分取
クロマトグラフィーのための最適化の研究により、n-ブチルクロリド:MeOHから
なる2種溶媒系(binary solvent system)が選択され、これにより、第3の実
在物(entity)の存在が明らかになった。次いで、複合体3の約40mg〜45mgを、
CH2Cl2:MeOH(96:4 v/v)1.0mL中に溶解させ、そして、n-ブチルクロリド:M
eOH(93:7 v/v)で平衡化された半分取PVA-Silカラム(250×20mm)上に注入
した。流速は15mL/分であり、そしてUV検出は265mnで行った。3つの成分を集め
た。最初の2成分(9.5mgおよび11.5mg)は不安定であり、同定することができ
なかった。第3の成分(39mg)のみが、化合物Bとして同定された。
複合体4(61mg)を、異なる移動相CH2Cl2:MeOH(97.5:2.5 v/v)を用いる
以外は上記の条件と同様である、改変された半分取HPLC法によりさらに精製した
。この複合体から、3つの純粋な成分(化合物G(6.1mg)、化合物H(8.7mg)
、および化合物J(27.5mg))を得た。
物理化学的特性
全ての化合物は、溶媒の除去後に白色粉末として得られた。この化合物は、メ
タノール、ジメチルスルホキシド、酢酸エチル、アセトン、およびクロロホルム
に可溶であり;ジエチルエーテル、ジクロロメタン、および1-クロロブタンに一
部可溶(partially soluble)であり;ヘキサン、石油エーテル、および水に不
溶である。本発明のこれらの化合物の物理化学的特性および分光学的データを表
1にまとめる。
本発明の化合物の構造決定
化合物の構造は、分光学的データ(紫外(UV)、赤外(IR)、高速原子衝撃質量分
析(FAB-MS)、プロトンおよび炭素-13核磁気共鳴(1Hおよび13C NMR)法を含む)
の分析に基づいて解明した。これらの化合物を、新規のエバニノマイシン(ever
ninomicin)関連の抗生物質として特徴付けた。2つの重要なオルトエステルの1 3
C NMRデータを表1に列挙した。個々の化合物の1H NMRスペクトルデータを、
それぞれ図1〜8に示す。いくつかの重要なプロトンおよび炭素の帰属は、プロ
トン付加試験(attanched proton test)(APT)、2次元核オーバーハウザー効果
分光法(NOESY)、ヘテロ核多重結合相関(heteronuclear multiple bond correl
ation)(HMBC)およびヘテロ核多量子コヒーレンス(HMQC)実験により、ならび
に米国特許第4,597,968号において権利化された抗生物質(13-384-成分-1、エバ
ニノマイシン)を参照標準としてスペクトルデータと直接比較することにより、
達成された。
実施例1
化合物Aの構造解明を、質量分析データおよびNMRスペクトルデータの分析に
より達成した。FABマススペクトルデータは、参照試料(13-384-成分-1、エバニ
ノマイシン)と比較して34 amuの分子量の増加を示した。トリクロロ含有分子イ
オンクラスターを、FABマススペクトル中に観測した。両方の観測により、化合
物A中に第3の塩素原子の存在が明らかになった。分子の右側上の芳香族エステ
ルフラグメントへのこれらの余分の塩素原子の結合を、参照試料(13-384-成分-
1、エバニノマイシン)と比較した2次フラグメンテーション分析に基づいて決
定した。(図解1)。しかし、マススペクトルデータでは、芳香族環上における
塩素原子の正確な位置を決めることができない。C-58でのこの塩素の位置を、NM
Rスペクトルデータ(NOESY実験におけるプロトン−60とメチルプロトン−62との
強い相関、およびHMBC実験におけるプロトン−60とメチル炭素−62との間の結合
性(Connectivity)を示す)に基づいてさらに決定した。従って、化合物Aの構
造が、図解2に示されるように決定された。同じ方法を使用することにより、他
の化合物の構造もまた解明され、これらを図解2に示す。化合物CおよびHを図
解3に示す。化合物Jが、以下の図解4に示されるようにオルトエステル官能基
を介して二環式芳香族エステル部分に連結した、比較的小さな二糖類として特徴
付けられたことに留意すべきである。
★エバニノマイシンは、米国特許第4,597,968号に開示されるような抗生物質1
3-384、成分-1である。
イタリック体の大文字は、本発明の化合物における環と同一である。
化合物CおよびHの構造を、以下に示す。
化合物Jの構造を、以下の図解4に示す。
本発明の化合物の生物学的特性
少量の成分を、寒天ディスク拡散プロトコルに基づいて活性について試験した
。各成分を、CH2Cl2:MeOH(95:5 v/v)中に1mg/mLで溶解し、同じ媒質(vehic
le)中で10倍希釈した。各濃度の20マイクロリットルを8mmの標準ペーパーディ
スクに移し、そして30分間風乾させた。各セットのディスクを、2つのpH(7/8
)にてStaphylococcus aureusを接種した寒天上に配置し、そして35℃で一晩イ
ンキュベートした。阻害の領域(zone)のサイズは、阻害の円の直径として以下
に示され、そしてミリメーター単位で示される。その結果を以下の表にした:
本明細書に使用されるように、NTは試験していないことを意味する。
化合物Aの、エバニノマイシンにほぼ等しい効力を、4倍希釈においてさらに
記録した。
インビボでの本発明の化合物の抗生活性は、マウスに皮下投与して示され得る
。
本発明は、薬学的に受容可能な組成物(これは、薬学的に受容可能なキャリア
と、A、B,C、D、E、F、G、HおよびJからなる群から選択される1つ以
上の化合物とを含む)を用いて行われ得る。
このように、この抗生物質は、任意の適切な薬学的キャリアと共に投与され得
、そして経口的、非経口的、または局所的に種々の処方物で投与され得る。経口
投与のために、本発明の抗生物質は、錠剤、カプセル、エリキシルなどの形態で
調
合され得る。錠剤およびカプセルは、デンプンまたはラクトースのような賦形剤
をを含有し得;液体形態は、着色剤または香料を含み得る。局所調製物は、クリ
ーム、疎水性もしくは親水性の軟膏、または水性、非水性のエマルジョン型ロー
ションの形態であり得る。このような処方物のための代表的なキャリアは、水、
オイル、グリース、ポリエステル、およびポリオールである。非経口処方物(例
えば、注射可能な投薬形態)は、通常、溶液または懸濁液のような液体であり、
代表的なキャリアは蒸留水または生理食塩水溶液である。
特定の任意の投薬形態で投与される用量は、種々のファクター(例えば、処置
される動物種の特徴、感染した微生物の抗生物質に対する感受性、ならびに感染
の段階および重篤度)に依存する。一般的には、投与される投薬量は、1日当た
り約1.0mg〜約25mg/kg体重であり、分割投薬においては、特定の投薬量は、実施
者の裁量にまかせられる。
本発明の化合物で特定の患者を治療する際、投薬ユニット中に他の薬学的に活
性な成分を含有させることができる。
微生物
本発明の化合物を得るために使用される微生物は、米国特許第4,597,968号(
本明細書中において参考として援用される)に記載されるMicromonospora Carbo
nacea var Africanaの変異株である。この変異株を得る方法は、本出願において
記載される通りである。Micromonospora Carbonacea var Africanaの変異株は、
以下のように調製される。まず、親株SCC 1413を、N-ニトロソグアニジン(NTG)
変異誘発に供し、培養物の90%以上を死滅させた。1,500の生菌単離物(Survivi
ng isolation)を、S.aureusおよびE.coli.に対する増大した生物学的活性に
ついて試験した。単一コロニー単離物を、10mLの発芽培地を含む試験管中で発芽
させ、そして旋回振盪器にて250 r.p.mで、30℃、48時間、振盪した。2.5mLの種
を、50mLの発酵培地を含む250mLのエーレンマイヤーフラスコに移し、そして旋
回振盪器にて250 r.p.m.で、30℃、96時間インキュベートすることにより、発酵
研究を開始した。SCC 1631を、S.aureusおよびE.coli.に対するその改善され
た生物活性に基づいて、13-384複合体の改善されたプロデューサーであると同定
した。
SCC 1756株を、SCC 1631のNTG変異により単離し、次いで、エバニノマイシン
(ニトロアナログおよびニトロソアナログの複合体)150μg/mLを含む寒天プレ
ート上で単離物を選別した。SCC 2146株を、SCC 1756のNTG変異誘発によって得
た。高レベルのエバニノマイシン(ニトロアナログおよびニトロソアナログの複
合体)上でのSCC 1631のNTG変異誘発された株を単離すること以外は、両方の変
異研究のためプロトコルは上記の通りであった。2つの変異研究の内の後者では
、発酵ブロスを、酢酸エチルで抽出し、そして濃縮物を、Whatman LKGDF薄層プ
レート上で、クロロホルム:メタノール(9:1)からなる溶媒系中でクロマトグ
ラフにかけ、次いで、S.aureusおよびE.coli.に対してバイオオートグラフィ
ーにかけて、抗生物質複合体の全ての成分の生成物を確認した。エバニノマイシ
ン(ニトロアナログおよびニトロソアナログの複合体)の増加した力価を理解す
るために、Shimadzu CS-930 TLCプレートスキャナーを用い、そしてHPLCを用い
てより多く生成した抽出物を定量することにより、薄層プレートを試験した。エ
バニノマイシンのニトロアナログおよびニトロソアナログの和として、合わせた
力価を定義した。
【手続補正書】
【提出日】1998年6月3日
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S
Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD
,RU,TJ,TM),AL,AM,AU,AZ,BA
,BB,BG,BR,BY,CA,CN,CZ,EE,
GE,HU,IL,IS,JP,KG,KR,KZ,L
C,LK,LR,LT,LV,MD,MG,MK,MN
,MX,NO,NZ,PL,RO,RU,SG,SI,
SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UZ,VN
(72)発明者 ジェンキンズ,ジョン ケイ.
アメリカ合衆国 ニュージャージー
07928,チャットハム,ラファイエット
アベニュー 106
(72)発明者 ペイテル,メイヘッシュ ジー.
アメリカ合衆国 ニュージャージー
07044,ベロナ,ブレントウッド ドライ
ブ 42