JPH115112A - 板圧延方法 - Google Patents
板圧延方法Info
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- JPH115112A JPH115112A JP10105038A JP10503898A JPH115112A JP H115112 A JPH115112 A JP H115112A JP 10105038 A JP10105038 A JP 10105038A JP 10503898 A JP10503898 A JP 10503898A JP H115112 A JPH115112 A JP H115112A
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Abstract
ル周速度を測定し、その測定結果から当該パスの反りを
制御することにより、反りの無い板状の金属製品を製造
する方法を提供する。 【解決手段】 板材を圧延する方法において、前パスに
於ける上下ワークロール周速度(VT R1,VB R1)およ
び前パスにおける圧延材先端部の反り曲率半径ρ 1 を測
定し、VT R1,VB R1,ρ1 から前パスにおける反り曲
率κM1と異周速率χ1 を求め、χ1 に起因する前パスに
おける反り曲率κV1を推定し、前パス後の反り曲率κM1
からχ1 に起因する反り曲率κV1を差し引いて、前パス
における異周速以外の要因による反り曲率κP1を求め、
当該パスにおける異周速以外の要因による反り曲率κP2
をκP2=κP1として算出し、κP2を解消するように、当
該パスにおける上下ワークロールの周速度差を設定して
圧延する。
Description
製造する圧延方法に関する。
率の低下、設備事故の発生、精整工程の増加など、製品
の生産性に多大な影響を及ぼす。例えば、精整工程に関
しては、レベラー、プレス等による反りの矯正が必要と
なり、極端な場合、不良部を切断しなければならないこ
ともある。また、さらに大きな反りが発生した場合、板
の衝突によって、圧延設備が破損することもある。この
場合、板自体が製品価値を失うばかりでなく、生産停
止、圧延設備の修理など多大の損害をもたらす。
は、一般に、下記の圧延における上下の非対称要因が原
因であると言われている。 ワークロールと圧延材との摩擦係数の上下差…Δμ 圧延材の上下温度差(変形抵抗の上下差)……Δt 上下ワークロール周速度の差……………………ΔV 幾何学条件 ・上下ワークロールの半径差……………………ΔR ・板入射角(上下パスライン差)………………α しかしながら、上記の上下非対称要因が反りに及ぼす影
響は、必ずしも全て解明されている訳ではない。そこ
で、前パスの反りを測定することによって当該パスの反
り制御を行う方法が、特開昭63−60012号公報、
特開昭63−132708号公報、特開平3−2343
09号公報、特開平4−262811号公報に示されて
いる。これらの方法は、いずれも前パスの反りを測定
し、その反りを解消する制御(例えば、異周速圧延)を
当該パスで実施する方法である。
0012号公報、特開昭63−132708号公報、特
開平3−234309号公報、特開平4−262811
号公報においては、いずれの方法においても前パスの反
りが、当該パスでも継続することを前提としている。し
かしながら、実際の圧延では、条件によっては前パスと
当該パスにおいて反り方向が逆になることもあり、従来
の方法では、制御すると却って反りを増大させる場合も
あった。
金属製品の製造において、高精度の反り制御の方法を提
供することである。
解決するため、前パスの反り量および上下ワークロール
周速度を測定し、その測定結果から当該パスの反りを予
測することにより、当該パスの反りを制御することを特
徴とする。すなわち、本発明の要旨とする処は、以下の
通りである。
ールを有する圧延機により板材を圧延する方法におい
て、前パスにおける上下ワークロールの周速度および前
パスにおける圧延材先端部の反り曲率半径とから前パス
における異周速に起因する反り曲率と、前パスにおける
異周速以外の要因による反り曲率を求め、この前パスに
おける異周速以外の要因による反り曲率に基づいて、当
該パスにおける反り曲率を求め、これを解消するよう
に、当該パスにおける上下ワークロールの周速度差、上
下材料温度差、上下摩擦係数差を単独あるいは組み合わ
せて設定して板材を圧延することを特徴とする板圧延方
法である。 (2)また、本発明は、当該パスにおける反り曲率を、
前パスにおける異周速以外の要因による反り曲率とし、
この反り曲率を解消するように、当該パスにおける上下
ワークロールの周速度差、上下材料温度差、上下摩擦係
数差を単独あるいは組み合わせて設定して圧延すること
を特徴とする前記(1)記載の板圧延方法である。 (3)更に本発明は、好ましくは、当該パスにおける反
り曲率を、前パスにおける異周速以外の要因による反り
曲率に前パスと当該パスとの形状比の変動の影響を考慮
した反り曲率と等しいと予測し、この反り曲率を解消す
るように、当該パスにおける上下ワークロールの周速度
差、上下材料温度差、上下摩擦係数差を単独あるいは組
み合わせて設定して圧延することを特徴とする前記
(1)記載の板圧延方法である。
とも上下ワークロールを有する圧延機により板材を圧延
する方法において、前パスに於ける上下ワークロール周
速度(VT R1,VB R1)および前パスにおける圧延材先
端部の反り曲率半径ρ1 を測定し、この測定したロール
の周速度と、反り曲率半径とから前パスにおける反り曲
率κM1と異周速率χ1 を求め、この異周速率χ1 に起因
する前パスにおける反り曲率κV1を求め、前パスにおけ
る反り曲率κM1からこの異周速率χ1 に起因する反り曲
率κV1を差し引いて、前パスにおける異周速以外の要因
による反り曲率κ P1を求め、当該パスにおける反り曲率
κP2をκP2=κP1と予測し、この反り曲率κP2を解消す
るように、当該パスにおける上下ワークロールの周速度
差、上下材料温度差、上下摩擦係数差を単独あるいは組
み合わせて設定して圧延することを特徴とする板圧延方
法である。
パスにおける反り曲率κP2を、前パスにおける異周速以
外の要因による反り曲率κP1に、前パスと当該パスとの
形状比の変動の影響を考慮した下式に基づいて求めるこ
とを特徴とする前記(1)または(3)記載の板圧延方
法である。 κP2=δ1 ・κP1 ただし、δ1 :反り曲率と前パスと当該パスとの関係か
ら得られた学習係数 (6)さらに、本発明はより好ましくは、当該パスにお
ける反り曲率κP2を、前期前パスにおける異周速以外の
要因による反り曲率κP1に、前パスと当該パスとの形状
比の変動の影響を考慮した下式に基づいて求めることを
特徴とする前記(1)または(3)記載の板圧延方法で
ある。
らない場合の、形状比がΓ2 の場合に発生する反り曲率
q(Γ2 )と形状比がΓ1 の場合に発生する反り曲率q
(Γ1 )との比(q(Γ2 )/q(Γ1 )) Δt:圧延材の上下温度差 Δμ:ワークロールと圧延材との摩擦係数の上下差 Γ1 :前パスの形状比 Γ2 :当該パスの形状比 Γ :形状比:圧延材とワークロールとの接触投影弧長
を入側と出側板厚の平均値で除した値 (7)更に、本発明は、反り曲率に、ワークロール半径
/反り曲率半径として規格化した反り曲率を用いること
を特徴とする板圧延方法である。また、本発明において
は、好ましくは当該パスの圧延時に上下材料温度差Δt
c 2 を付与して圧延を行った場合において、次パスに継
続する反り曲率κP'2 を κP'2 =κM2−κV2−κT2 として、好ましくは、 κP'2 =κM2−κV2−β・κT2 として、次パスにおける反り曲率κP3を κP3=κP'2 と予測し、この反りを解消するように、次パスにおいて
上下ワークロール速度差、上下材料温度差、上下摩擦係
数差のいずれかを単独あるいは組み合わせて設定して圧
延することを特徴とする前記(4)記載の板圧延方法で
ある。ここで、κM2は当該パスにおける反り曲率であ
り、κV2は当該パスにおける上下ワークロール速度差起
因の反り曲率であり、κT2は当該パスにおけるΔtc 2
起因の反り曲率であり、βは学習、実験あるいは計算で
求めた補正係数である。 (8)また、本発明は、当該パスの圧延時に上下摩擦係
数差ΔμL 2 を付与して圧延を行った場合において、次
パスに継続する反り曲率κP'2 を κP'2 =κM2−κV2−κL2 として、好ましくは、 κP'2 =κM2−κV2−γ・κL2 として、次パスにおける反り曲率κP3を κP3=κP'2 と予測し、この反りを解消するように、次パスにおいて
上下ロール速度差、上下材料温度差、上下摩擦係数差の
いずれかを単独あるいは組み合わせて設定して圧延する
ことを特徴とする前記(4)記載の板圧延方法である。
ここで、κL2は当該パスにおけるΔμL 2 起因の反り曲
率であり、γは学習、実験あるいは計算で求めた補正係
数である。 (9)更に、本発明においては、好ましくは次パスにお
ける反り曲率κP3を、当該パスにおける異周速以外の要
因による反り曲率κP'2 に、当該パスと次パスとの形状
比の変動の影響を考慮した下式に基づいて求めることを
特徴とし、 κP3=δ1 ・κP'2 好ましくは、下式に基づいて求めることを特徴とする前
記(7)または(8)記載の板圧延方法である。 κP3=δ2 ・κP'2 但し、 δ1 :反り曲率と前パスと当該パスとの関係から得られ
た学習係数 δ2 :異周速以外の要因(Δt,Δμ)が変わらない場
合の、形状比がΓ2 の場合に発生する反り曲率q(Γ
2 )と形状比がΓ1 の場合に発生する反り曲率q(Γ
1 )との比(q(Γ2 )/q(Γ1 )) Δt:圧延材の上下温度差 Δμ:ワークロールと圧延材との摩擦係数の上下差 Γ1 :前パスの形状比 Γ2 :当該パスの形状比 Γ :形状比:圧延材とワークロールとの接触投影弧長
を入側と出側板厚の平均値で除した値 (10)なお、本発明においては反り曲率に、ワークロ
ール半径/反り曲率半径として規格化した反り曲率を用
いることを特徴とする(1)ないし(9)のいずれかに
記載の板圧延方法である。
細に説明する。図1に、本発明を適用する圧延機の一例
を示す。上下のワークロール1,2を有する圧延機7の
前後には、ローラーテーブル4,4が設けられている。
ローラーテーブル4の上に図示されている圧延材3は、
上ワークロール1と下ワークロール2で所定の板厚に圧
延される。上ロール系は、上ワークロール1と上バック
アップロール5とから構成され、下ロール系は、下ワー
クロール2と下バックアップロール6とから構成され
る。なお、以下、特にことわりの無い限り、ロールとは
ワークロールを示すこととする。
た反り曲率κ* および形状比を以下の様に定義するもの
とする。 異周速率χ=(VT −VB )/ max(VT ,VB )×10
0 (%) ここで、VT は上ロールの周速度、VB は下ロールの周
速度。 反り曲率κ=1/反り曲率半径ρ(圧延ラインより上方
向に反る反りを上反り、正とし、圧延ラインより下方向
に反る反りを下反り、負として表す。) 規格化した反り曲率κ* =ロール半径R/反り曲率半径
ρ(上反り:+、下反り:−) 形状比Γ:圧延材とワークロールとの接触投影弧長をロ
ール入側と出側の板厚の平均値で除した値。
行う場合に反りが生じると、前述したように、圧延の中
断、大事故の発生等の大きな問題が生じる。反りの発生
原因としては、上述したような観点から以下に示すよう
な上下非対称要因が考えられる。 ワークロールと圧延材との摩擦係数の上下差…Δμ 圧延材の上下温度差(変形抵抗の上下差)……Δt 上下ワークロール周速度の差……………………ΔV 幾何学条件 ・上下ワークロールの半径差……………………ΔR ・板入射角(上下パスライン差)………………α したがって、当該パスにおける、これら全ての値を正確
に測定できれば、反りの予測はかなりの精度で可能と考
えられる。しかしながら、パス毎のΔμを正確に測定す
ることは、実際上、殆ど不可能である。また、Δtに関
しても、板上下面の温度測定装置が設置されていない場
合には、パス毎の上下面の温度を正確に測定すること
は、非常に困難である。
パス圧延における反り量に加えて、前パスの圧延時にお
いて、上下ロール周速度を測定し、その両者に基づいて
異周速以外の要因による反りを演算すれば、Δμ,Δt
の測定を行わなくても、正確に当該パスの反りが予測で
き、ひいては正確な反り制御が可能なことを見出した。
以下に、リバース圧延の場合を例に、その詳細を説明す
る。なお、前パスにおける反り曲率とは前パス圧延時に
発生する反りの曲率を示し、当該パスにおける反り曲率
とは当該パス圧延時に発生する反りの曲率を示すことに
する。
用いてリバース圧延実験を行い、反りの発生挙動を調べ
た。その結果、Δt,Δμ,ΔV等の上下非対称条件が
存在する時、圧延材の先端部を圧延する場合には反り
(上反りおよび下反りのいずれも発生し得る)が発生す
るが、圧延材の圧延方向中央部および後端部を圧延する
場合には反りが発生しないことを見出し、さらに、その
メカニズムを明らかにした。そのメカニズムは、以下の
通りである。
は、圧延材が圧延によって移動する際に、その前方の端
部を先端部、後方の端部を後端部とする。リバース圧延
の場合、パス毎に圧延材の移動する向きが逆になるため
に、圧延材自体に着目すれば、先端部と後端部はパス毎
に入れ替わる。すなわち、リバース圧延においては、圧
延材における同一場所が先端部の圧延となるのは、2パ
ス毎ということになる。したがって、反りを制御すべき
当該パスをNパスとすれば、そのためにκとχを測定す
べき前パスは、N−2となる。一方、一方向圧延の場合
は、圧延材が圧延によって移動する向きは常に一定のた
め、圧延材自体に着目しても、先端部と後端部の場所は
変化しない。すなわち、一方向圧延では、パス毎に、圧
延材における同一場所が先端部の圧延となるので、当該
パスをNパスとすれば、κとχを測定すべき前パスは、
N−1となる。
反りおよび下反りのいずれもが発生し得る。これは、先
端部の圧延の場合、材料がテーブルローラーに達するま
では材料の変形(反り)を拘束するものが無く、また出
側の材料長さ、すなわちロールバイト出口から材料の圧
延方向先端部までの距離も短いので材料の自重の影響も
小さく、圧延材の上下の温度差等の上下非対称性により
反りが発生し始めると、反りの曲率は限界まで拡大する
からである。
部の圧延時には、反りは発生しない。まず、下反りに関
しては、下反りが発生しようとしても、出側のテーブル
ローラーにより材料が拘束され、材料が下方向に大きく
変形できないためである。また、上反りに関しての発生
メカニズムは以下の通りである。ここでは、上下の非対
称要因として、圧延材の上下面の温度差を例示する。図
2に、材料下面が高温の場合における、圧延挙動を示
す。下面が高温のため、下面の材料の延伸が大きくな
り、まず上方向の先端部の反りが発生する(図2
(a))。圧延が進むとロールバイト前後の材料の拘束
のために、反りは発生しなくなる(図2(b))。さら
に圧延が進むと後端側の材料は短くなり後端が自由とな
るために、再び上反りが発生しようとする。しかしなが
ら、ロールバイト出側には既に圧延を終了した長い材料
が存在するので、自重によって、ロールバイト出口にお
ける出側速度の材料上下面での不均一性を解消する大き
な張力差が材料上下面に作用し、後端部においては反り
は発生しない(図2(c))。以上の結果から、制御す
べき反りは、先端部の反りであることが判明した。
ース圧延機を用いた圧延実験により、前パス(1パス
目)と当該パス(3パス目)の先端圧延時における反り
発生挙動および上下ロール周速度を詳細に調べた。表1
に、板厚が異なる3本(条件1,2,3)の鋼材におけ
る、1パス目と3パス目の反り発生挙動を示す。この結
果から、いずれの条件においても、1パス目と3パス目
において、発生した反り曲率半径ρは大きく異なること
が判る。例えば、条件2では、1パス目が下反りなのに
対し、3パス目では上反りが発生している。
κM から、後述する式(3)より算出した異周速起因の
反り曲率κV を減じた反り曲率κP =κM −κV は、い
ずれの条件でも1パス目と3パス目で非常に良く一致す
ることを見出した。すなわち、当該パス(3パス目)に
継続するのは、前パス(1パス目)圧延後に観察された
反り曲率κM ではなく、κM から異周速起因の反り曲率
κV を差し引いた反り曲率κP ということになる。これ
は、異周速以外の上下非対称要因、摩擦係数の上下差Δ
μ、圧延材の上下温度差Δt、板入射角α等は、パス間
での変化が小さいのに対して、上下ワークロール周速度
の差(異周速率)は、インパクトドロップ等によってパ
ス毎に大きく変化するためだと考えられる。したがっ
て、前パス圧延後に発生した反りの曲率κM1およびその
時の異周速率χ1 を測定し、異周速起因の反りκV1をκ
M1から減じれば、当該パスにおける異周速以外の要因に
よる反り曲率κP2が正確に予測できることになる。
圧延機先端部の圧延における反り量と前パス圧延時の上
下ロール速度を測定し、その両者から当該パスの反り量
を予測・演算して、その予測した反り量を解消する上下
ワークロールの異周速率を演算し、該異周速率に基づい
て、上下ワークロール周速度差を設定制御する方法、お
よびより好ましくは前パスに於ける上下ワークロール周
速度(VT R1,VB R1)および前パスにおける圧延材先
端部の反り曲率半径ρ1 を測定し、この測定したロール
の周速度と、反り曲率半径とから前パスにおける反り曲
率κM1と異周速率χ1 を求め、χ1 に起因する前パスに
おける反り曲率κV1を求め、前パスにおける反り曲率κ
M1からこの異周速率χ1 に起因する反り曲率κV1を差し
引いて、前パスにおける異周速以外の要因による反り曲
率κP1を求め、当該パスにおける反り曲率κP2をκP2=
κP1とし、この反り曲率κP2を解消するように、当該パ
スにおける上下ワークロールの速度差を設定して圧延す
る方法を見出した。すなわち、本方法を用いれば、前パ
スと当該パスの反り方向が逆転する場合においても、正
確な反り制御が可能となる。以下、本制御方法の一例の
手順を説明する。また、表2にそのフローチャートで示
す。 (1)前パスの圧延データ測定 先端圧延時の反り曲率半径ρ1 および上下ロール速度V
T R1,VB R1を測定し、反り曲率κM1および異周速率χ
1 を求める。反り曲率κM1に関しては、式(3)を求め
る際に、異なるロール半径での結果も利用できるよう
に、式(1)で示すような規格化を行う方が好ましい。
また、反り曲率自体の測定が困難であれば、反りの高さ
から反り曲率を算出しても良い。式(2)に、異周速率
の求め方の一例を示す。
V * の関係から、異周速起因の反り曲率κV1 * を求め
る。χとκV * の関係は例えば、あらかじめ、Δt=
0,Δμ=0の条件下で実験あるいは有限要素法の計算
を行い、その結果から回帰曲線、例えば式(3)、ある
いはテーブル等をΓに対応させて作成して、求めてお
く。なお、素材温度t、板厚、鋼種等の影響があれば、
これらの条件毎にχとκV * の実験又は計算を行って、
その結果を式(3)、あるいはテーブル等に考慮すれば
よい。図3(a)は、Δt=0,Δμ=0とした場合の
実験により、形状比Γと反り曲率κV * との関係を異周
速率に関して示したものである。
率χ1 に対応する反り曲率κV1 * を式(3)あるいはテ
ーブルあるいは図3(a)から求める。 κV1 * =fa(χ1 ,Γ1 ) …(3) 異周速以外の要因による反り曲率κP1 * の算出 式(4)に従い、異周速以外の要因による反り曲率κP1
* を算出する。
(3パス目)に継続することから、当該パスでの異周速
以外の要因による反り曲率κP2 * は、式(5)で予測す
ることができる。
るために必要な異周速率χ2 は、当該パスにおける形状
比Γ2 とκP2 * により式(6)から求めることができ
る。式(6)は、式(3)を変形するだけで容易に求め
られる。
が求まれば、式(2)を逆算することにより、当該パス
において先端圧延中に確保すべきVT R2,VB R2が求ま
る。 上記のロール速度を得るのに必要な上下ロール設定
速度VT S2,VB S2の計算 上記のVT R2,VB R2は、先端圧延時に確保すべきロー
ル速度である。したがって、速度制御性の高い圧延機で
あれば、VT S2=VT R2,VB S2=VB R2とすれば良い
が、速度制御性が不十分な圧延機の場合には、VT R2,
VB R2を確保するためのロール設定速度VT S2,VB S2
を実験などで求めておく方が好ましい。
て当該パス(Γ2 )を行うことにより反りを制御するこ
とができる。ところで、図3(b)はΔt=0,ΔV=
0とした場合の実験により形状比Γと反り曲率κ* との
関係をΔμに関して、また図3(c)はΔμ=0,ΔV
=0とした場合の実験により形状比Γと反り曲率κ* と
の関係をΔtに関して、それぞれ示したものである。こ
れらの関係から異周速以外の要因、すなわちΔμとΔt
起因の反り曲率は、図3(b),(c)に示すようにΓ
の影響を受けることが分かる。
される反り曲率κP2 * は、(5)式のようにκP1 * に相
当するとしている。これは、通常の圧延においてはパス
毎のΓの変動幅は小さく、図3(b),(c)からも分
かるように、Γの変化に対するΔt,Δμ起因の反り曲
率の変化は小さいので(3)式で仮定したように上述の
(5)式のκP2 * =κP1 * として周速を設定すればよい
が、パス毎にΓが大きく変わる場合などはΔμとΔtに
起因する反り曲率とΓの関係を考慮する方法を以下に説
明する。
κP2 * を式(7)により想定することが好ましい。 κP2 * =δ・κP1 * …(7) δは、式(8)で示されるように、ΔtおよびΔμが一
定である時の、形状比がΓ2 の場合に発生する反り曲率
qと形状比がΓ1 の場合に発生する反り曲率qとの比で
ある。
比。q(Γ)の具体的な求め方は、一例として、図3
(b)あるいは(c)の任意の曲線、例えばΔμ=0.
10の場合の曲線から読みとってもよいし、これを数式
化した式から求めれば良い。
に、q(Γ)自体は、Δμ,Δtによって異なるため
に、厳密には、下記の式とすべきである。
かるように、その関係の曲線の形が非常に良く類似して
いるので、近似的には、下記のようにみなすことができ
る。
なのは、q(Γ)自体では無く、q(Γ2 )/q(Γ
1 )なので、式(11)より、
良いことになる。なお、δは簡易的に、前パスと当該パ
スにおける形状比Γ1 ,Γ2 とその時の異周速以外の要
因による反り曲率κM1−κV1,κM2−κV2を実生産で測
定し、学習することにより求めても良い。また、上記の
δに関しては、Δμ,Δtのみを考慮し、入射角αの影
響を考慮していないが、αに関しては、下記に示すよう
に実生産の条件では、反りに影響を殆ど及ぼさないの
で、特に考慮する必要は無い。
させても、図3(a)の曲線は全く変化が無く、この範
囲ではαは反りに全く影響を及ぼさない。 通常の圧延条件では、パスラインを調整しなくて
も、板の寸法上、αが1°以上になることは、殆どあり
得ない。 特に、本発明では、前パスと当該パスとの板入射角
の変化量Δαによる反り量の変化が最も重要であるが、
実際のΔαの値は非常に小さい(例えば、ロール半径5
00mm、板長さ1000mmの場合、N−2パス目で13
0mmから110mmまで圧延し、Nパス目で50mmから3
0mmまで圧延するという、非常に極端な条件(Γ1 =
0.83,Γ2 =2.49)の場合でさえも、両者の板
入射角の差Δαは、パスラインを調整せずに一定として
も、わずかΔα=0.1°程度である)。
に説明してきたが、板先端部が圧延されている場合に測
定および制御を行えば、複数のシングルスタンドの圧延
機で一方向にのみ圧下して圧延する場合やタンデム圧延
機で圧延する場合にも、本発明を用いることが可能であ
る。この場合には、当該パスをNパス目とすると前パス
はN−1目となる。さらに、以上は全て、制御手段とし
て、異周速圧延を用いたが、上下材料温度差および
上下摩擦係数差を強制的に付与することによっても反り
を制御することができる。以下にその方法を示す。 〔上下材料温度差による制御〕前パス(添え字1 )での
圧延データを測定して、当該パスで(添え字2 )で材料
温度差によって反り制御を実施し、さらに、当該パスで
圧延データを測定し、次パス(添え字3 )の反りを予測
・制御するまでを示す。 (1)前パスの板先端部の圧延データ測定 前述の異周速圧延での制御の場合と同様、先端圧延時の
反り曲率半径ρ1 および上下ロール速度VT R1,VB R1
を測定し、式(1−1)、(1−2)から、反り曲率κ
M1および異周速率χ1 を求める。 κM1 * =ロール半径R/ρ1 (上反り:+、下反り:−) …(1−1) χ1 =(VT R1−VB R1)/Max (VT R1,VB R1)×100(%) …(1−2) (2)前パスの反りの分析 前述の異周速圧延での制御の場合と全く同様に、式(1
−3)、(1−4)から、κV1 * ,κp1 * を求める。 異周速圧延起因の反り曲率κV1 * の導出 κV1 * =fa(χ1 ,Γ1 ) …(1−3) 異周速以外の要因による反り曲率κp1 * の算出 κp1 * =κM1 * −κV1 * …(1−4) (3)当該パスで発生する反り曲率κp2 * の予測 この場合も、異周速圧延での制御の場合と全く同様に、
式(1−5)からκp2 * を求める。なお、この場合も式
(7)の場合と同様、(1−5)’の方が好ましい。 κp2 * =κp1 * …(1−5) κp2 * =δ・κp1 * …(1−5)’ (4)当該パスでの反り制御 付与すべき上下材料温度差Δtc 2 の計算 χ=0、Δμ=0の条件でのΔtと反り曲率κT * の関
係から、κp2 * を解消するために付与すべき上下材料温
度差Δtc 2 を求める。ΔtとκT * との関係は例え
ば、あらかじめ、χ=0、Δμ=0の条件下で実験ある
いは有限要素法の計算を行い、その結果から回帰曲線、
例えば式(1−6)、あるいはテーブル等をΓに対応さ
せて作成して、求めておく。なお、板厚、鋼種等の影響
があれば、これらの条件毎に実験又は計算を行って、そ
の結果を式(1−6)、あるいはテーブル等に考慮すれ
ばよい。図3(c)は、χ=0、Δμ=0とした場合の
実験により、形状比Γと反り曲率κT * との関係をΔt
に関して示したものである。 Δtc 2 =fe(κp2 * ,Γ2 ) …(1−6) Δtc 2 の付与 上記で求めたΔtc 2 を圧延中の材料に付与する。方法
としては、例えば、圧延前の素材の上面あるいは下面を
冷却あるいは加熱すれば良く、冷却には水冷装置等、加
熱にはヒーター等を用いれば良い。必要なΔtc 2 を得
るための冷却能力等の調整(例えば、冷却水の流量)
は、予め、有限要素法等による計算や実験で求めておけ
ば良い。 (5)当該パスの板先端部の圧延データ測定 次パスの反り曲率を予測するために、下記の測定を行
う。 発生反りの曲率 κM2 * 先端圧延時の異周速率 χ2 (6)当該パスの反りの分析 上記のχ2 および式(1−7)から異周速圧延起因の反
り曲率κV2 * を求め、その結果およびκM2 * から、式
(1−8)を用いて、次パスに継続する反り曲率κp'2
* を算出する。(' を付けて、当該パスで発生すると予
測される反り曲率κp2 *と区別した。)式(1−8)に
おいて、κT2 *は反り制御で付与したΔt c 2 起因の反
り曲率を表す。Δtc 2 は短時間で付与されるために、
圧延後に温度が均一化する速度も速く、次パスの圧延ま
でには、Δtc 2 ≒0になると考えられる。したがっ
て、次パスに継続する反り曲率κp'2 * は、式(1−
8)で示されることになる。ただし、Δtc 2 の影響が
残存する場合もあるので、その場合は式(1−9)に示
すように、Δtc 2 の影響を考慮すればよい。βは、補
正係数であるが、学習で求めても良いし、実験あるいは
有限要素法等による計算で求めても良い。 異周速圧延起因の反り曲率κV2 * の導出 κV2 * =fa(χ2 ,Γ2 ) …(1−7) 次パスに継続する反り曲率κp'2 * の算出 κp'2 * =κM2 * −κV2 * −κT2 * …(1−8) κp'2 * =κM2 * −κV2 * −β・κT2 * …(1−9) (7)次パスで発生する反り曲率κp3 *の予測 反り曲率κp'2 * は、次パスに継続することから、次パ
スでの異周速以外の要因による反り曲率κp3 *は、式
(1−10)で予測することができる。なお、式(7)
で示したように、κp3 *は、式(1−10)’で予測す
る方が好ましい。 κp3 *=κp'2 * …(1−10) κp3 *=δ・κp'2 * …(1−10)’ (8)次パスの反り制御(κp3 *を解消する制御) 式(1−10)で次パスの反りが予測できることから、
κp3 *を解消するためには、下記のいずれかの方法で、
再度反りを制御すれば良い。なお、上下摩擦係数差によ
る反り制御に関しては、後述する。 異周速圧延による反り制御 上下材料温度差による反り制御 上下摩擦係数差による反り制御(後述) なお、表3に、以上の方法のフローチャートを示す。
場合と同様、前パス(添え字1 )での圧延データを測定
して、当該パスで(添え字2 )で上下摩擦係数差によっ
て反り制御を実施し、さらに、当該パスで圧延データを
測定し、次パス(添え字3 )の反りを予測・制御するま
でを示す。 (1)前パスの板先端部の圧延データ測定 前述の異周速圧延での制御の場合と同様、先端圧延時の
反り曲率半径ρ1 および上下ロール速度VT R1,VB R1
を測定し、式(2−1)、(2−2)から、反り曲率κ
M1および異周速率χ1 を求める。 κM1 * =ロール半径R/ρ1 (上反り:+、下反り:−) …(2−1) χ1 =(VT R1−VB R1)/Max (VT R1,VB R1)×100(%) …(2−2) (2)前パスの反りの分析 前述の異周速圧延での制御の場合と全く同様に、式(2
−3)、(2−4)から、κV1 * ,κp1 * を求める。 異周速圧延起因の反り曲率κV1 * の導出 κV1 * =fa(χ1 ,Γ1 ) …(2−3) 異周速以外の要因による反り曲率κp1 * の算出 κp1 * =κM1 * −κV1 * …(2−4) (3)当該パスで発生する反り曲率κp2 * の予測 この場合も、異周速圧延での制御の場合と全く同様に、
式(2−5)からκp2 * を求める。なお、この場合も式
(7)の場合と同様、(2−5)’の方が好ましい。 κp2 * =κp1 * …(2−5) κp2 * =δ・κp1 * …(2−5)’ (4)当該パスでの反り制御 付与すべき上下摩擦係数差ΔμL 2 の計算 χ=0、Δt=0の条件でΔμと反り曲率κμ* の関係
から、κp2 * を解消するために付与すべき上下摩擦係数
差ΔμL 2 を求める。Δμとκμ* との関係は例えば、
あらかじめ、χ=0、Δt=0の条件下で実験あるいは
有限要素法の計算を行い、その結果から回帰曲線、例え
ば式(2−6)、あるいはテーブル等をΓに対応させて
作成して、求めておく。なお、板厚、鋼種等の影響があ
れば、これらの条件毎に実験又は計算を行って、その結
果を式(2−6)、あるいはテーブル等に考慮すればよ
い。図3(b)は、χ=0、Δt=0とした場合の実験
により、形状比Γと反り曲率κμ* との関係をΔμに関
して示したものである。 ΔμL 2 =fg(κp2 * ,Γ2 ) …(2−6) ΔμL 2 の付与 上記で求めたΔμL 2 を付与する。方法の一例として
は、上面あるいは下面を潤滑すれば良い。必要なΔμL
2 を得るための潤滑の調整(例えば、潤滑油の流量等)
は、予め、有限要素法等による計算や実験で求めておけ
ば良い。 (5)当該パスの板先端部の圧延データ測定 次パスの反り曲率を予測するために、下記の測定を行
う。 発生反りの曲率 κM2 * 先端圧延時の異周速率 χ2 (6)当該パスの反りの分析 上記のχ2 および式(2−7)から異周速圧延起因の反
り曲率κV2 * を求め、その結果およびκM2 * から、式
(2−8)を用いて、次パスに継続する反り曲率κp'2
* を算出する。式(2−8)において、κL2 *は反り制
御で付与したΔμ L 2 起因の反り曲率を表す。ΔμL 2
は上下の潤滑の差で付与されるのが一般的なので、その
場合には次パスまでに潤滑油は冷却水で流されてしま
い、次パスの圧延までにはΔμL 2 ≒0になると考えら
れる。したがって、次パスに継続する反り曲率κp'2 *
は、式(2−8)で示されることになる。ただし、Δμ
L 2 の影響が残存する場合もあるので、その場合は式
(2−9)に示すように、ΔμL 2 の影響を考慮すれば
よい。γは、補正係数であるが、学習で求めても良い
し、実験あるいは有限要素法等による計算で求めても良
い。 異周速圧延起因の反り曲率κV2 * の導出 κV2 * =fa(χ2 ,Γ2 ) …(2−7) 次パスに継続する反り曲率κp'2 * の算出 κp'2 * =κM2 * −κV2 * −κL2 * …(2−8) κp'2 * =κM2 * −κV2 * −β・κL2 * …(2−9) (7)次パスで発生する反り曲率κp3 *の予測 反り曲率κp'2 * は、次パスに継続することから、次パ
スでの異周速以外の要因による反り曲率κp3 *は、式
(2−10)で予測することができる。なお、式(7)
で示したように、κp3 *は、式(2−10)’で予測す
る方が好ましい。 κp3 *=κp'2 * …(2−10) κp3 *=δ・κp'2 * …(2−10)’ (8)次パスの反り制御(κp3 *を解消する制御) 式(2−10)で次パスの反りが予測できることから、
κp3 *を解消するためには、下記のいずれかの方法で、
再度反りを制御すれば良い。 異周速圧延による反り制御 上下材料温度差による反り制御 上下摩擦係数差による反り制御 なお、表4に、以上の方法のフローチャートを示す。
て、板厚100mm、板幅1760mmのスラブを板厚55
mmまで、表5に示したパススケジュールでリバース圧延
した。
施例では、まず、前パス(1パス目)での圧延時の反り
の曲率半径とロール周速を測定した結果、先端部の反り
曲率はκM1 * =−0.103(下反り)であり、先端部
圧延時の異周速率はχ1 =5.0%(上高速)が得られ
た。このχ1 に起因する前パスにおける反り曲率κV1 *
を、あらかじめ実験で求めておいた回帰式より算出した
ところ、κV1 * =−0.178であった。次に、当該パ
スにおける異周速以外の要因による反り曲率κ P2 * =κ
P1 * =κM1 * −κV1 * =−0.103−(−0.17
8)=0.075(上反り)を予測し、これを解消する
異周速率χ2 =2.1%(上高速)を前述の回帰式から
求めて、当該パス(3パス目)で付与した。その結果、
殆ど反りの無い板を圧延することができた。
の先端部の反り曲率κM1 * =−0.103(下反り)を
測定し、その反りが当該パスにも継続するとして(κP2
* =−0.103:下反り)、その反りを解消するχ2
=−2.8%(下高速)を当該パス(3パス目)で付与
した。反り方向を誤って予測したために、制御によっ
て、大きな上反りが発生した。
制御の実施例を示したが、以下に、上下材料温度差およ
び上下摩擦係数差を強制的に付与することによって反り
を制御する方法に関しての実施例を示す。両者ともに、
ワークロール径1000mmの圧延機を用いて、板厚10
0mm、板幅1760mmのスラブを板厚42mmまで、表7
に示したパススケジュールでリバース圧延した。
を示す。まず、前パス(1パス目)での圧延時の反りの
曲率半径とロール周速を測定した結果、先端部の反り曲
率はκM1 * =−0.103(下反り)であり、先端部圧
延時の異周速率はχ1 =5.0%(上高速)であった。
このχ1 に起因する前パスにおける反り曲率κV1 * を、
あらかじめ実験で求めておいた回帰式より算出したとこ
ろ、κV1 * =−0.178であった。以上の結果から、
当該パスにおける異周速以外の要因による反り曲率κP2
* =κP1 * =κM1 * −κV1 * =−0.103−(−0.
178)=0.075(上反り)を予測し、これを解消
するために付与すべき上下材料温度差Δtc 2 =34℃
(下面冷却)を別途算出した回帰式から求めた。次に、
Δtc 2 =34℃が付与できる冷却水の条件(流量、流
速、時間等)を回帰式から算出し、当該パス(3パス
目)において、その条件での下面冷却を行った上で、同
速圧延(χ2 =0%)を実施した。その結果、殆ど反り
の無い板(κM2 * =0.002)を圧延することができ
た。さらに、次パス(5パス目)で発生する反りκP3 *
=κP'2 * =κM2 * −κV2 * −κT2 * =0.002−0
−(−0.075)=0.077を予測し、その反りを
解消する異周速率χ3 =2.1%を回帰式より求めて、
異周速圧延を実施した。本パス(5パス目)において
も、殆ど反りの無い板(κM3 * =0.001)を圧延す
ることができた。
実施例を示す。まず、前パス(1パス目)での圧延時の
反りの曲率半径とロール周速を測定した結果、先端部の
反り曲率はκM1 * =−0.103(下反り)であり、先
端部圧延時の異周速率はχ1 =5.0%(上高速)であ
った。このχ1 に起因する前パスにおける反り曲率κV1
* を、あらかじめ実験で求めておいた回帰式より算出し
たところ、κV1 * =−0.178であった。以上の結果
から、当該パスにおける異周速以外の要因による反り曲
率κP2 * =κP1 * =κM1 * −κV1 * =−0.103−
(−0.178)=0.075(上反り)を予測し、こ
れを解消するために付与すべき上下摩擦係数差ΔμL 2
=−0.034(上面潤滑)を別途算出した回帰式から
求めた。次に、ΔμL 2 =−0.034ΔtC 2 が付与
できる潤滑の条件(流量、流速、時間等)を回帰式から
算出し、当該パス(3パス目)において、その条件での
潤滑を行った上で、同速圧延(χ2 =0%)を実施し
た。その結果、殆ど反りの無い板(κM2 * =−0.00
1)を圧延することができた。さらに、次パス(5パス
目)で発生する反りκP3 * =κP'2 * =κM2 * −κV2 *
−κT2 * =−0.001−0−(−0.075)=0.
074を予測し、その反りを解消する異周速率χ3 =
2.0%を回帰式より求めて、異周速圧延を実施した。
本パス(5パス目)においても、殆ど反りの無い板(κ
M3 * =0.002)を圧延することができた。
の無い板を容易に製造できることを可能としたので、形
状の優れた板状の金属製品を効率よく生産できる効果が
ある。
り発生挙動を示す図。
の影響を示す図。
Claims (10)
- 【請求項1】 少なくとも上下ワークロールを有する圧
延機により板材を圧延する方法において、前パスにおけ
る上下ワークロールの周速度および前パスにおける圧延
材先端部の反り曲率半径とから前パスにおける異周速に
起因する反り曲率と、前パスにおける異周速以外の要因
による反り曲率を求め、この前パスにおける異周速以外
の要因による反り曲率に基づいて、当該パスにおける反
り曲率を求め、これを解消するように、当該パスにおけ
る上下ワークロールの周速度差、上下材料温度差、上下
摩擦係数差を単独あるいは組み合わせて設定して板材を
圧延することを特徴とする板圧延方法。 - 【請求項2】 当該パスにおける反り曲率を、前パスに
おける異周速以外の要因による反り曲率と等しいと予測
し、この反り曲率を解消するように、当該パスにおける
上下ワークロールの速度差、上下材料温度差、上下摩擦
係数差を単独あるいは組み合わせて設定して圧延するこ
とを特徴とする請求項1記載の板圧延方法。 - 【請求項3】 当該パスにおける反り曲率を、前パスに
おける異周速以外の要因による反り曲率に前パスと当該
パスとの形状比の変動の影響を考慮した反り曲率と等し
いと予測し、この反り曲率を解消するように、当該パス
における上下ワークロールの速度差、上下材料温度差、
上下摩擦係数差を単独あるいは組み合わせて設定して圧
延することを特徴とする請求項1記載の板圧延方法。 - 【請求項4】 少なくとも上下ワークロールを有する圧
延機により板材を圧延する方法において、前パスに於け
る上下ワークロール周速度(VT R1,VB R1)および前
パスにおける圧延材先端部の反り曲率半径ρ1 を測定
し、この測定したロールの周速度と、反り曲率半径とか
ら前パスにおける反り曲率κM1と異周速率χ1 を求め、
この異周速率χ1 に起因する前パスにおける反り曲率κ
V1を求め、前パスにおける反り曲率κM1からこの異周速
率χ1 に起因する反り曲率κV1を差し引いて、前パスに
おける異周速以外の要因による反り曲率κP1を求め、当
該パスにおける反り曲率κP2をκP2=κP1と予測し、こ
の反り曲率κP2を解消するように、当該パスにおける上
下ワークロールの速度差、上下材料温度差、上下摩擦係
数差を単独あるいは組み合わせて設定して圧延すること
を特徴とする請求項1または2記載の板圧延方法。 - 【請求項5】 当該パスにおける反り曲率κP2を、前パ
スにおける異周速以外の要因による反り曲率κP1に、前
パスと当該パスとの形状比の変動の影響を考慮した下式
に基づいて求めることを特徴とする請求項1または3記
載の板圧延方法。 κP2=δ1 ・κP1 ただし、δ1 :反り曲率と前パスと当該パスとの関係か
ら得られた学習係数 - 【請求項6】 当該パスにおける反り曲率κP2を、前記
前パスにおける異周速以外の要因による反り曲率κ
P1に、前パスと当該パスとの形状比の変動の影響を考慮
した下式に基づいて求めることを特徴とする請求項1ま
たは3記載の板圧延方法。 κP2=δ2 ・κP1 ただし、δ2 :異周速以外の要因(Δt,Δμ)が変わ
らない場合の、形状比がΓ2 の場合に発生する反り曲率
q(Γ2 )と形状比がΓ1 の場合に発生する反り曲率q
(Γ1 )との比(q(Γ2 )/q(Γ1 )) Δt:圧延材の上下温度差 Δμ:ワークロールと圧延材との摩擦係数の上下差 Γ1 :前パスの形状比 Γ2 :当該パスの形状比 Γ :形状比:圧延材とワークロールとの接触投影弧長
を入側と出側板厚の平均値で除した値 - 【請求項7】 当該パスの圧延時に上下材料温度差Δt
c 2 を付与して圧延を行った場合において、次パスに継
続する反り曲率κP'2 を κP'2 =κM2−κV2−κT2 として、好ましくは、 κP'2 =κM2−κV2−β・κT2 として、次パスにおける反り曲率κP3を κP3=κP'2 と予測し、この反りを解消するように、次パスにおいて
上下ワークロール速度差、上下材料温度差、上下摩擦係
数差のいずれかを単独あるいは組み合わせて設定して圧
延することを特徴とする請求項4記載の板圧延方法。こ
こで、κM2は当該パスにおける反り曲率であり、κV2は
当該パスにおける上下ワークロール速度差起因の反り曲
率であり、κT2は当該パスにおけるΔtc 2起因の反り
曲率であり、βは学習、実験あるいは計算で求めた補正
係数である。 - 【請求項8】 当該パスの圧延時に上下摩擦係数差Δμ
L 2 を付与して圧延を行った場合において、次パスに継
続する反り曲率κP'2 を κP'2 =κM2−κV2−κL2 として、好ましくは、 κP'2 =κM2−κV2−γ・κL2 として、次パスにおける反り曲率κP3を κP3=κP'2 と予測し、この反りを解消するように、次パスにおいて
上下ロール速度差、上下材料温度差、上下摩擦係数差の
いずれかを単独あるいは組み合わせて設定して圧延する
ことを特徴とする請求項4記載の板圧延方法。ここで、
κL2は当該パスにおけるΔμL 2 起因の反り曲率であ
り、γは学習、実験あるいは計算で求めた補正係数であ
る。 - 【請求項9】 次パスにおける反り曲率κP3を、当該パ
スにおける異周速以外の要因による反り曲率κP'2 に、
当該パスと次パスとの形状比の変動の影響を考慮した下
式に基づいて求めることを特徴とし、 κP3=δ1 ・κP'2 好ましくは、下式に基づいて求めることを特徴とする請
求項7または請求項8に記載の板圧延方法。 κP3=δ2 ・κP'2 但し、δ1 :反り曲率と前パスと当該パスとの関係から
得られた学習係数 δ2 :異周速以外の要因(Δt,Δμ)が変わらない場
合の、形状比がΓ2 の場合に発生する反り曲率q(Γ
2 )と形状比がΓ1 の場合に発生する反り曲率q(Γ
1 )との比(q(Γ2 )/q(Γ1 )) Δt:圧延材の上下温度差 Δμ:ワークロールと圧延材との摩擦係数の上下差 Γ1 :前パスの形状比 Γ2 :当該パスの形状比 Γ :形状比:圧延材とワークロールとの接触投影弧長
を入側と出側板厚の平均値で除した値 - 【請求項10】 反り曲率に、ワークロール半径/反り
曲率半径として規格化した反り曲率を用いることを特徴
とする請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の板
圧延方法。
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| JP10503898A Expired - Fee Related JP3774563B2 (ja) | 1997-04-24 | 1998-04-15 | 板圧延方法 |
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| KR101230139B1 (ko) | 2010-12-28 | 2013-02-05 | 주식회사 포스코 | 스테인리스강의 연속 냉간 압연 방법 |
| JP2021098213A (ja) * | 2019-12-23 | 2021-07-01 | Jfeスチール株式会社 | 熱間圧延の反り予測方法、反り制御方法、熱延鋼板の製造方法、反り予測モデルの生成方法、及び熱延設備 |
| JP2021194656A (ja) * | 2020-06-10 | 2021-12-27 | Jfeスチール株式会社 | 熱間圧延における反り予測方法、反り抑制方法、反り予測モデルの生成方法、圧延材の製造方法、並びに、熱間圧延における反り予測装置、反り抑制装置、圧延材の製造設備 |
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-
1998
- 1998-04-15 JP JP10503898A patent/JP3774563B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP2021098213A (ja) * | 2019-12-23 | 2021-07-01 | Jfeスチール株式会社 | 熱間圧延の反り予測方法、反り制御方法、熱延鋼板の製造方法、反り予測モデルの生成方法、及び熱延設備 |
| JP2021194656A (ja) * | 2020-06-10 | 2021-12-27 | Jfeスチール株式会社 | 熱間圧延における反り予測方法、反り抑制方法、反り予測モデルの生成方法、圧延材の製造方法、並びに、熱間圧延における反り予測装置、反り抑制装置、圧延材の製造設備 |
| CN115502219A (zh) * | 2021-06-23 | 2022-12-23 | 上海宝信软件股份有限公司 | 翘扣头自动识别控制系统及方法 |
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