【発明の詳細な説明】
高容量スプレー器を用いた家庭内表面の処理方法
発明の分野
本発明は、家庭内表面の処理のための大キャパシティフィンガー操作スプレー
(large capacity finger operated spray)装置の使用に関する。
発明の背景
家庭内表面(household surface)は、様々な手段により、クリーニング、脱
臭、消毒および他の目的のために処理される。この分野で消費者のニーズを満た
す上で産業界による多大な努力にもかかわらず、家庭内表面の処理については典
型的な消費者にとりなお問題を残したままである。
消費者は、様々な表面を同じように様々な製品で処理する必要性に直面してい
る。典型的な消費者は、セラミックタイルから深いパイルカーペットにおよぶ表
面を頻繁に扱っている。フルストレングス(full-strength)で、または希釈し
てスポンジで適用する液体製品、高密集面または大面積用のエアゾールフォーム
および顆粒、カーペットの脱臭用のシェーカー容器から散布する粉末、および、
小さな汚点やしみ用の比較的低容量のトリガーおよびポンプスプレーの使用は、
すべて当業界で周知である。
用いられる表面処理の性能は、それが適用される手法にしばしば依存する。粉
末は広い面積にわたり均一に広げることが困難である。スプレーフォームと非泡
立ち液体は繊維に浸透しない。低キャパシティトリガースプレー器は、大きな面
積をカバーして、望ましい効果に達するために十分な処理を行うことが困難であ
る。今まで広く用いられてきたエアゾールスプレーディスペンサー、特にフルオ
ロカーボンを用いるタイプは、科学的研究によるとそれらが有害な環境作用を生
じうることを示したことから、現在は置き換えられている;更に、フルオロカー
ボンキャリアは入手が次第に困難または高価になってきている。こうして、家庭
内表面を処理する改良方法の必要性が続いているのである。
高容量手動操作スプレー器の使用は、家庭内表面の処理に関する多くの問題を
効果的に処理できることがわかった。約3ml以上の容量の処理液を分配できる
フィンガー操作スプレー装置は、家庭内表面を処理する上で有効な手段を消費者
に提供できることがわかった。
圧縮スプレー器はもちろん周知である。通常、トリガーは空気を圧縮するため
に用いられ、その後でそれは射出空気を作り出すように制限オリフィスから放出
される。リザーバーからの流体は、直接衝突によりまたは間接的(例えば、ベン
チュリ効果)に飛沫化される。トリガーは流体も加圧できて、それは小滴スプレ
ー分散液を形成するように制限オリフィスから放出される。米国特許第2,92
3,481号明細書は、例えば害虫駆除、脱臭などで家庭内品およびガーデンス
プレー溶液を適用するために用いられる手動操作圧縮スプレー器の全体的形態を
一般的に表している。その特許はこのような関係内にある特別なノズル形態に特
に関するが、付随リザーバー内に収納された液体の噴射に関与する圧力ヘッドを
手動ストロークで作り出す加圧ピストンを閉鎖圧縮室が内蔵した構造について例
示している。
伝統的な消費者向け手動スプレー装置は約1ml以下の液体を分配する。これ
らのスプレー器は、ビニルフローリングおよびカーペットのような大きな面積を
処理する上で無効である。本発明は、大きな表面積を均一に処理して、小さな面
積をスポット処理するために、効率的で消費者の容認しうる方法を提供する必要
性について取り扱っている。意外にも、たとえ費やす身体労作の量が伝統的な1
mlスプレー器の場合よりも1ストローク当たりで大きいとしても、消費者は大
キャパシティ手動操作スプレー器の使用を望ましいと認めたのである。消費者が
少ないトリガー引き回数で大きな労作を費やすことを望ましいと認めた事実は、
全く予想外の結果であった。
この方法は、現在使用されるいくつかのシステムに一部または全部置き換わる
、表面を処理するための多用性手段を消費者に提供する。この方法は、フルスト
レングス処理溶液が家庭内表面に直接かつ均一に適用される手段も提供する。こ
のため、単一製品であっても、大きな面積を処理するため、カーペットのような
表面を脱臭する手段を提供するため、並びに汚点およびしみのついた小さな面を
スポット処理するために用いることができる。本発明のこれらと他の利点は、後
の開示からわかるであろう。
本明細書に引用されたすべての文献は、参考のために組み込まれる。
発明の要旨
本発明は、家庭内表面上に処理液の約3ml以上の容量を1回のストロークで
分配できるフィンガー操作スプレー装置の使用に関する。
本発明は、日常的に消費者が出会う一般家庭内表面に適用できる。このように
処理できる表面には、木材、ガラス、金属、セラミックタイル、ビニル、ラミネ
ート、石、カーペットおよびラグがあるが、それらに限定されない。本発明の好
ましい表面は、家庭カーペットおよびカーペットのひいてない床である。本発明
で最も好ましい表面はカーペットである。処理液、特に濃縮処理液の使用は、フ
ォームまたは希釈処理液と比較して、カーペットの処理で驚くべき利点を発揮す
る。
フィンガー操作スプレー装置には、トリガー操作スプレー器およびポンプスプ
レー器があるが、それらに限定されない。好ましくは、トリガースプレー器が処
理液を分配する上で消費者により費やされる労作を最少にするために用いられる
。スプレー装置の必須要素は、約3ml以上の処理液の容量を1回のストローク
で分配しうる能力である。ストローク当たりで比較的多量の液体を分配しうる能
力
は、大面積にわたる処理を有効に施せる処理を選択すること、および/または小
さな汚点上に集中した処理を向けることを消費者に可能とさせる。
処理液には、クリーニングおよび/または脱臭溶液、消毒溶液、殺虫剤、除草
剤、肥料と、目止剤または剥離剤のような保護処理剤があるが、それらに限定さ
れない。好ましい処理液はクリーニングおよび/または脱臭溶液、最も好ましく
は有効酸素源を含有したクリーニングおよび/または脱臭溶液である。
発明の具体的な説明
本発明は、家庭内表面上に処理液の約3ml以上の容量を1回のストロークで
分配できるフィンガー操作スプレー装置の使用に関する。表面
本発明は一般家庭内の表面に適用できる。処理できる表面には、木材、ガラス
、金属、セラミックタイル、ビニル、ラミネート、石、カーペットおよびラグが
あるが、それらに限定されない。特に、その方法はカーペットで覆われた表面を
クリーニングする上で有用である。
しみまたは汚れは、特にこぼした直後に処理されないと、しばしばカーペット
から容易に落とせなくなる。実際に、しみまたは汚れが乾いてくると、しみまた
は汚れを有効に落とす困難さはかなり増す。汚れおよびしみの結果として、カー
ペットは見苦しく、しばしば悪臭をもって、非衛生的になる。カーペットは比較
的大きな面積の家庭内表面をカバーする傾向にある。カーペットで覆われた表面
は、特に蓄積後に、脱臭して汚れを毎日除去する広い面積の処理と、局在しみお
よびこぼれを扱うスポット処理とを、双方とも要することがある。これらの問題
は、有効に大きな面積を均一に処理して、小さな面積を集中的な適用で処理しう
る本発明の能力と理想的に合っている。したがって、カーペットは本発明の方法
にとり高度に好ましい表面である。
本発明による方法を用いて処理される表面は、いかなるサイズであってもよい
。
加えて、セクション全部またはカーペット全体でも本発明による処理液で適用す
ることができる。スプレー装置
好ましくは、スプレーディスペンサーは非エアゾール、手作動、ポンプまたは
トリガースプレーディスペンサーである。上記ポンプまたはトリガースプレーデ
ィスペンサーは、容器と、容器にしっかりとネジ止めまたは嵌合されたポンプメ
カニズムからできている。容器は分配される処理液組成物を収納する入れ物から
なる。
ポンプメカニズムは実質的に固定された容量のポンプ室からなり、その内端に
は開口部を有している。ポンプ室内には、ポンプ室で往復運動できるようにピス
トンを端部に配置したポンプ軸が存在している。ポンプ軸はその中に通路を有し
ており、分配出口を通路の外端におよび軸方向入口をその内側に配置している。
容器およびポンプメカニズムは、限定されないが、ポリエチレン;ポリプロピ
レン;ポリエチレンテレフタレート;ポリエチレン、酢酸ビニルおよびゴムエラ
ストマーのブレンドを含めた、ポンプスプレーディスペンサーを仕上げる上で用
いられる慣用的物質から組み立てることができる。好ましい容器は、透明な、例
えばポリエチレンテレフタレート、および不透明な、例えば高密度ポリエチレン
(HDPE)である。他の物質としてはステンレススチールもある。市販分配装
置の更に詳細な開示は、1990年1月23日付で発行されたSchultzの米国特
許第4,895,279号、1988年4月5日付で発行されたSchultzらの第
4,735,347号、および1981年6月23日付で発行されたCarterの第
4,274,560号明細書でみられ、上記すべての文献は参考のため本明細書
に組み込まれる。
更に好ましくは、スプレーディスペンサーは手動式トリガースプレーディスペ
ンサーである。上記トリガースプレーディスペンサーは容器およびトリガーから
なり、その双方とも、限定されないが、ポリエチレン;ポリプロピレン;ポリア
セタール;ポリカーボネート;ポリエチレンテレフタレート;ポリビニルクロリ
ド;ポリスチレン;ポリエチレン、酢酸ビニルおよびゴムエラストマーのブレン
ドを含めた、トリガースプレーディスペンサーを仕上げる上で用いられる慣用的
物質から作ることができる。他の物質としてはステンレススチールおよびガラス
がある。トリガースプレーディスペンサーでは処理組成物中に噴射ガスを配合せ
ず、好ましくは処理組成物を発泡させるものを含まない。本発明のトリガースプ
レーディスペンサーは、典型的には希薄液体のスプレーを作るように組成物をノ
ズルから放出させるピストンまたは折りたたみベロー(bellow)により、別々な
量の処理液組成物自体で作用するものが典型的である。上記トリガースプレーデ
ィスペンサーは、ポンプ室の容量を変えるためにトリガーに対する限定的ストロ
ーク応答で可動するピストンまたはベローを有したポンプ室から典型的になる。
このポンプ室またはベロー室は、分配のために製品を集めて保持する。トリガー
スプレーディスペンサーは、典型的には遮断伝達とノズルからの流体の流出のた
めの出口チェックバルブを有していて、室内の圧力に応答する。ピストンタイプ
トリガースプレー器の場合には、トリガーが圧縮されると、それは室内にある流
体とスプリングに作用して、流体にかかる圧力を増加させる。ベロースプレーデ
ィスペンサーの場合には、ベローが圧縮されると、圧力は流体で増加する。トリ
ガースプレーディスペンサーで流体圧の増加は、上の出口チェックバルブを開け
るように作用する。上部バルブは、渦巻室を通って、排出パターンを形成させる
ノズルから、製品を押し出させる。調整ノズルキャップは、分配される流体のパ
ターンを変えるために用いることができる。
ピストンスプレーディスペンサーの場合には、トリガーが離されると、スプリ
ングはピストンに作用して、それをその元の位置に戻す。ベロースプレーディス
ペンサーの場合には、ベローがスプリングとして作用して、それをその元の位置
に戻す。この作用は室内を真空にする。応答する流体は出口バルブを閉じるよう
に作用し、その一方で入口バルブを開けて、製品をリザーバーから室内に引き込
む。
市販分配装置の更に詳細な開示は、1978年4月4日付で発行されたNozawa
の米国特許第4,082,223号、1985年7月17日付で発行されたMcKi
nneyの第4,161,288号、1984年3月6日付で発行されたSaitoらの
第4,434,917号、1989年4月11日付で発行されたTasakiの第4,
819,835号、1994年4月19日付で発行されたPetersonの第5,30
3,867号明細書でみられ、上記すべての文献は参考のため本明細書に組み込
まれる。
本発明で有用なスプレー装置は、約3ml以上の液体を1回のストロークで分
配できる。この1回のストロークは、装置のユーザーの1ステップ動作の全体と
、それに起因した装置の作用、例えばトリガーをしぼって解放する、またはポン
プ装置のメカニズムを押して解放する作用からなる。トリガーは分配動作により
圧縮されるスプリングの作用により通常リセットされる。
1回の作用で比較的多量の処理液を分配する能力は、大きな面積でも効率的に
処理して、しかも小さな汚点面に集中的な処理を施すことを、消費者に可能とさ
せる。
約3ml以上の処理液を分配できるトリガースプレー器は市販されている。こ
のようなスプレー器はCSI(Continental Sprayers,Inc.),St.Peters,Missouri
内表面を処理するようには、消費製品で今まで用いられていなかった。処理液
処理液には、クリーニングおよび/または脱臭溶液、消毒溶液、殺虫剤、除草
剤、肥料と、目止剤または剥離剤のような保護処理剤があるが、それらに限定さ
れない。好ましい処理液は、すべて参考のため本明細書に組み込まれる、199
1年10月29日付で発行されたLinaresらの米国特許第5,061,393号
、1993年4月27日付で発行されたMichaelの第5,108,660号およ
び1994年12月27日付で発行されたMichaelの第5,376,298号明
細書に例示されたものを含めたクリーニングおよび/または脱臭溶液、最も好ま
しくは有効酸素源を含有したクリーニングおよび/または脱臭溶液である。
本発明には、有効酸素源を含有した安定な酸性の水性組成物の使用を含む。本
明細書で用いられる“安定な”という用語は、組成物の効力を壊すようないかな
る化学的または物理的相互作用もうけない組成物に関し、このためその組成物は
長期間貯蔵されたときでも一定かつ有効なままである。結果的に、本発明による
組成物の諸成分は、上記組成物の使用またはpH調節前に混合を要しない。その
ため、組成物中で有効酸素の量は、典型的には12月間である製品寿命中におい
て、組成物が処方されたときに存在する有効酸素の量の約85%以上であること
が好ましい。
このように、本発明によると、好ましい成分は有効酸素源である。本発明によ
る好ましい供給源は、過酸化水素またはその供給源である。本発明で用いられる
過酸化水素源は、水と接触したときに過酸化水素を生じるあらゆる化合物に関す
る。本発明で使用上過酸化水素の適切な水溶性供給源には、アルカリ金属ペルカ
ーボネート、ペルオキシドおよび/またはペルボレートがある。
加えて、他のクラスのペルオキシドも、過酸化水素およびその供給源の代わり
に、または過酸化水素およびその供給源と組み合わせて使用できる。適切なクラ
スには、ジアルキルペルオキシド、ジアシルペルオキシド前形成過カルボン酸、
ペルサルフェートおよび/または有機および/または無機ペルオキシドがある。
過酸化水素またはその供給源は、全組成物の0.1〜15重量%、好ましくは
0.5〜10%、最も好ましくは1〜7%の有効酸素を上記組成物に供給する。
本発明で用いられる“有効酸素”濃度は、ペルオキシド化合物のペルオキシド
官能基が完全にオキシドに還元されたときに、所定%濃度の所定ペルオキシド化
合物と化学量論的に相当する、水に還元された酸化数ゼロの酸素元素の%濃度に
関する。本発明による有効酸素源は、着色したしみを取る、悪臭分子を壊す、お
よび雑菌を殺すといった、組成物の能力を増加させる。
有効酸素の濃度は、ヨウ素滴定法、過マンガン酸滴定法およびセリウム滴定法
のような、当業界で知られる方法により調べることができる。上記方法と、適切
な方法の選択基準は、例えば"Hydrogen Peroxide",W.C.Schumb,C.N.Satterfield
and R.L.Wentworth,Reinhold Publishing Corporation,New York,1955および
”Organic Peroxides”,Daniel Swern,Editor Wiley Int.Science,1970に記載さ
れている。
本発明による組成物で使用に適した有機および無機ペルオキシドには、ジベン
ゾイルペルオキシド、ジラウロイルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、過硫
酸およびそれらの混合物のような、ジアシルおよびジアルキルペルオキシドがあ
る。本発明による組成物は、0〜15%、好ましくは0.005〜10%の上記
有機ペルオキシドを含んでいる。
本発明による組成物で使用に適した前形成ペルオキシ酸には、ジペルオキシド
デカン二酸(DPDA)、マグネシウム過フタル酸、過ラウリン酸、過安息香酸
、ジペルオキシアゼライン酸およびそれらの混合物がある。本発明による組成物
は、場合により0〜15%、好ましくは0.005〜10%の上記前形成ペルオ
キシ酸を含むことができる。
場合により、組成物は0〜30%、好ましくは2〜20%の過酸前駆体、即ち
過酸化水素との反応でペルオキシ酸を生じる化合物を更に含むことができる。本
発明で使用に適した過酸前駆体の例は、例えばEP91 87 0207に記載
されたアセチルトリエチルシトレート(ATC)、テトラアセチルエチレンジア
ミン(TAED)、無水コハク酸またはマレイン酸のような、無水物、アミド、
イミドおよびエステルのクラスの中でみられる。好ましくは、上記過酸前駆体は
未公開欧州特許出願第92870188.7明細書に記載されたようなエマルジ
ョン形で使用できる。
本発明は、カーペットのクリーニングのために、汚れ懸濁ポリマー、例えばポ
リカルボキシレートポリマーまたはその混合物と一緒に、キラント、例えばホス
ホネートキラントまたはその混合物を含んだ組成物の使用にも更に関し、それに
より改善された粒状汚れ除去性能が達成される。
“改善された粒状汚れ除去性能”とは、汚れ懸濁ポリカルボキシレートポリマ
ーと一緒にホスホネートキラント含んだカーペットクリーニング組成物を用いる
ことにより行われる、カーペットからの粒状汚れの除去が、ホスホネートキラン
トおよび/または汚れ懸濁ポリカルボキシレートポリマーなしに上記組成物を用
いることで得られる粒状汚れの除去と比較して改善されていることを意味する。
更に詳しくは、粒状汚れ除去性能の相乗効果が、汚れ懸濁ポリカルボキシレート
ポリマーと一緒にホスホネートキラントを含んだクリーニング組成物の使用と関
連していることがわかった。“粒状汚れ”とは、本発明では、カーペットでみら
れる粒状の汚れまたはしみ、例えば土、ほこり、ちり、泥、コンクリートなどを
意味する。
ホスホネートキラントまたはその混合物も本発明に含まれる。このようなホス
ホネートキラントには、アミノアルキレンポリ(アルキレンホスホネート)、ア
ルカリ金属エタン1‐ヒドロキシジホスホネート、ニトリロトリメチレンホスホ
ネート、エチレンジアミンテトラメチレンホスホネートおよびジエチレントリア
ミンペンタメチレンホスホネートを含めた、有機ホスホネート化合物がある。ホ
スホネート化合物は、それらの酸形、あるいはそれら酸官能基の一部または全部
で異なるカチオンの塩として存在できる。本発明で用いられる好ましいホスホネ
ートキラントは、ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホネートである。こ
いる。
本発明によるカーペットのクリーニング用の組成物は、全組成物の0.01〜
5重量%、好ましくは0.05〜3%、更に好ましくは0.1〜1%のホスホネ
ートキラントまたはその混合物を、それらのニート形で含んでいる。
汚れ懸濁ポリカルボキシレートポリマーまたはその混合物も本発明に含まれる
。ポリアクリレートと無水マレイン酸または/およびアクリル酸のコポリマーな
どを含めた、ホモまたはコポリマーポリカルボン酸またはそれらの塩のような、
当業者に知られるいかなる汚れ懸濁ポリカルボキシレートポリマーも、本発明に
従い使用できる。
実際上、このような汚れ懸濁ポリカルボキシレートポリマーは、好ましくはそ
れらの酸形で適切な不飽和モノマーを重合または共重合させることにより製造で
きる。重合させて適切なポリマーポリカルボキシレートを形成することができる
不飽和モノマーには、アクリル酸、マレイン酸(または無水マレイン酸)、フマ
ル酸、イタコン酸、アコニチン酸、メサコン酸、シトラコン酸およびメチレンマ
ロン酸がある。ビニルメチルエーテル、スチレン、エチレンなどのような、カル
ボキシレート基を有しないモノマーセグメントのポリマーポリカルボキシレート
中における存在は、このようなセグメントが約40重量%以上を占めないならば
適切である。
特に適切なポリマーポリカルボキシレートは、アクリル酸から誘導できる。本
発明で有用なこのようなアクリル酸ベースポリマーは、重合アクリル酸の水溶性
塩である。酸形でこのようなポリマーの平均分子量は、好ましくは約2000〜
10,000、更に好ましくは約4000〜7000、最も好ましくは約400
0〜5000である。このようなアクリル酸ポリマーの水溶性塩には、
例えばアルカリ金属、アンモニウムおよび置換アンモニウムがある。このタイプ
の可溶性ポリマーは公知物質である。洗剤組成物でこのタイプのポリアクリレー
トの使用は、例えば1967年3月7日付で発行されたDiehlの第3,308,
067号明細書に開示されている。
アクリル/マレイン酸ベースコポリマー(MA/AA)も、好ましい汚れ懸濁
ポリカルボキシレートポリマーとして使用できる。このような物質には、アクリ
ル酸およびマレイン酸のコポリマーの水溶性塩がある。酸形でこのようなコポリ
マーの平均分子量は、好ましくは約2000〜100,000、更に好ましくは
約5000〜75,000、最も好ましくは約7000〜65,000である。
このようなコポリマー中におけるアクリレート対マレエートセグメントの比率は
、通常約30:1〜約1:1、更に好ましくは約10:1〜2:1である。この
ようなアクリル酸/マレイン酸コポリマーの水溶性塩には、例えばアルカリ金属
、アンモニウムおよび置換アンモニウム塩がある。このタイプの可溶性アクリレ
ート/マレエートコポリマーは、1982年12月15日付で公開された欧州特
許出願第66915号明細書に記載された公知物質である。特に好ましいのは、
約70,000の平均分子量を有するマレイン/アクリル酸のコポリマーである
。
本発明によるカーペットのクリーニング用の組成物は、全組成物の0.05〜
10重量%、好ましくは0.1〜5%、更に好ましくは0.1〜2%、最も好ま
しくは0.2〜1.5%の汚れ懸濁ポリカルボキシレートポリマーまたはその混
合物を、それらのニート形で含んでいる。
汚れ懸濁ポリカルボキシレートポリマーおよびホスホネートキラントについて
本明細書で述べられた濃度は、これらの濃度のときに最大性能が最も経済的に得
られることから好ましい。これらの濃度のときには、本発明のカーペットクリー
ニング用の組成物がカーペット上に最終的に残す残量も最少である。
本発明によるカーペットのクリーニング用の組成物のpHは、1〜14である
。本発明によるカーペットのクリーニング用の組成物が有効酸素源を含んでいる
好ましい態様において、良好な過酸化水素安定性を出すために勧められるpH範
囲は1〜9、好ましくはpH1〜6、更に好ましくはpH2〜5である。したが
って、本発明によるカーペットのクリーニング用の組成物は酸を更に含むことが
できる。加えて、一部の酸は、それらがその場で過酸化水素との反応により小さ
な濃度の対応過酸を形成して、組成物の全体性能を高める、という利点を有する
。これらの酸は、更にキレーティングおよび/またはビルディング性質を有する
ように選択することができる。これらの目的に使用できる本発明の酸には、有機
または無機酸、好ましくはクエン酸、マレイン酸、シュウ酸、コハク酸および酒
石酸のような有機酸、または硫酸のような無機酸がある。
本発明によるカーペットのクリーニング用の組成物は、界面活性剤、ビルダー
系、他のキラント、溶媒、香料、色素、起泡抑制剤、酵素、光活性化剤および他
の副成分のようないくつかの追加化合物を更に含むことができる。本発明により
用いられる組成物が有効酸素源を含んでいる好ましい態様において、任意成分は
上記有効酸素源と適合するように選択される。例えば、色素はしみを防ぐために
低濃度で用いられる。本発明で使用に適した溶媒は、オクチルアルコール、エチ
ルアルコール、イソプロピルアルコール、プロピルアルコールおよびフルフリル
アルコールから選択できる。本発明によるカーペットのクリーニング用の組成物
は、静電気蓄積を減少させる静電気防止剤と、処理されたカーペットまたは室内
装飾品を紫外線から防ぐ日焼け防止剤も更に含むことができる。
本発明で使用に適した洗剤界面活性剤は当業界で周知であり、それにはアニオ
ン性、ノニオン性、双極性およびカチオン性界面活性剤とそれらの混合物がある
。本発明で使用に適した界面活性剤は、過酸化水素およびその供給源と適合して
いる。
本発明で使用できるアニオン性界面活性剤には、例えばアルカリ置換ベンゼン
スルホネートのアルカリ金属塩、アルカリ金属アルキルスルホネート、アルカリ
金属アルキルサルフェートと、例えば脂肪アルコールおよびアルキルフェノール
から誘導されるアルカリ金属アルキルエーテルサルフェート、アルカリ金属アル
カンスルホネート、アルカリ金属オレフィンスルホネート、アルカリ金属スルホ
サクシネートおよびアルキルサクシネート(ナトリウム塩が好ましい)、アルキ
ルカルボキシレートおよびアルキルエーテルカルボキシレートがある。
使用できるノニオン性界面活性剤には、液体または固体エトキシル化(EO)
C6‐C24脂肪アルコールノニオン性界面活性剤、アルキルプロポキシレート(
PO)およびそれらの混合物、脂肪酸C6‐C24アルカノールアミド、C6‐C20
ポリエチレングリコールエーテル、分子量1000〜80000のポリエチレン
グリコール、C6‐C24アミンオキシド、グルコースアミド、アルキルピロピド
ン、ベタインがある。
本発明で使用に適したカチオン性界面活性剤には、式R1R2R3R4N+の四級
アンモニウム化合物があり、ここでR1、R2およびR3はメチル基であり、R4は
C12‐C15アルキル基であるか、あるいはR1はエチルまたはヒドロキシエチル
基であり、R2およびR3はメチル基であり、R4はC12‐C15アルキル基である
。
もう1つの任意成分は双極性界面活性剤である。適切な双極性界面活性剤には
、脂肪族四級アンモニウム、ホスホニウムおよびスルホニウム化合物の誘導体が
あり、ここで脂肪族部分は直鎖でもまたは分岐鎖でもよく、脂肪族置換基の1つ
は約8〜約24の炭素原子を有して、もう1つの置換基は少くともアニオン性水
溶性基を有している。特に好ましい双極性物質は、1975年12月9日付で発
行されたLaughlinらの米国特許第3,925,262号および1975年12月
30日付で発行されたLaughlinらの第3,929,678号明細書に開示された
エトキシル化アンモニウムスルホネートおよびサルフェートである。本発明によ
る組成物は、場合により0〜20%の双極性界面活性剤を含有している。
本発明によるカーペットのクリーニング用の組成物は、全組成物の0.01〜
70重量%、好ましくは0.1〜50重量%の上記界面活性剤を、それらのニー
ト形で含んでいる。
本発明によるカーペットのクリーニング用の組成物は、洗剤ビルダーを更に含
むことができる。いかなる慣用的なビルダー系も本発明で使用に適している。明
白な環境的理由から好ましくはないが、リン酸ビルダーも本発明で使用できる。
本発明で使用に適したビルダーには、好ましくは水溶性塩の形のクエン酸、式
RCH(COOH)CH2(COOH)のコハク酸の誘導体(RはC10-20、好ま
しくはC12-16アルキルまたはアルケニルであるか、またはRはヒドロキシル、
スルホスルホキシルまたはスルホン置換基で置換されている)がある。具体例に
は、ラウリルサクシネート、ミリスチルサクシネート、パルミチルサクシネート
、2‐ドデセニルサクシネート、2‐テトラデセニルサクシネートがある。サク
シネートビルダーは、ナトリウム、カリウム、アンモニウムまたはアルカノール
アンモニウム塩を含めた、それらの水溶性塩の形で用いられることが好ましい。
他の適切なビルダーは、米国特許第4,663,071号明細書に記載された
ような、オキソジサクシネートと、タートレートモノコハク酸およびタートレー
トジコハク酸の混合物である。
更に、本発明で使用に適したビルダーは、飽和または不飽和C10-18脂肪酸と
対応石鹸を含めた脂肪酸ビルダーである。好ましい飽和種は、アルキル鎖に12
〜16の炭素原子を有している。好ましい不飽和脂肪酸はオレイン酸である。
本発明で使用上好ましいビルダー系は、前記されたクエン酸、脂肪酸およびコ
ハク酸誘導体の混合物からなる。本発明によるビルダー系は、ニート全組成物の
0〜10重量%、好ましくは1〜7%であることが好ましい。
更にキラントのような他の任意成分も、本発明に従い使用できる。キラントは
処方物中で過酸化水素の安定性を改善して、しみおよび汚れから金属顔料を除去
する組成物の能力を改善することができる。適切なキラントはEDTA、NTA
から、または好ましくはs,s‐エチレンジアミノジサクシネートおよびジピコ
リン酸のような生分解性キラントから選択することができる。
適用される組成物の量は、しみまたは汚れの程度に依存する。頑固なしみの場
合には、2回以上の適用がしみの完全な除去を保証する上で要される。クリーニ
ング組成物は、表面を脱臭して、一般的着用による汚れの拡散層に起因した表面
の黒ずみを除去するために用いることもできる。
本発明によれば、その方法は、カーペットまたは室内製品から臭気、しみおよ
び汚れの除去のために使用できる。加えて、組成物はカーペットを清潔にまたは
消毒して、カーペットまたは室内製品から小さな昆虫を根絶するために用いるこ
とができる。
用いられる処理のタイプと処理される表面のタイプに応じて、処理液は表面で
乾燥させるか、表面で乾燥させて慣用的手段により取り出すか、または液体のま
まで慣用的手段により取り出すことができる。
例
下記組成物は掲載された割合で下記成分を混合することにより作る。例1
過酸化水素 7.0
ナトリウムドデシルサルフェート 1.0
ポリエトキシプロポキシアルコール 1.0
(C13‐C15、EO=4、PO=2)
DETPMP1 1.0
MA/AA2 0.2
BHT(ジt‐ブチルヒドロキシトルエン) 0.03
香料、色素 0.2
硫酸 pH4以内
水 残部1
DETPMPはMonsantoから商品名DEQUEST2060またはDEQUEST4060で
市販されているジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸である2
MA/AAは平均分子量約70,000のマレイン/アクリル酸のコポリマー
である例2
例の組成物は本発明によるカーペットのクリーニング用の組成物であり、即ち
それらは優れた粒状汚れ除去性能を示し、同時にコーヒー、飲料などのような他
のタイプの汚れでも良好なクリーニング性能を発揮する。