【発明の詳細な説明】
ピラゾール−4−イルベンゾイル誘導体
本発明は、新規の除草活性なピラゾール−4−イルベンゾイル誘導体、ピラゾ
ール−4−イルベンゾイル誘導体の製造法、これを含有する組成物およびこれら
の誘導体またはこれらを含有する組成物の、雑草を防除するための使用法に関す
る。
除草作用を有するピラゾールベンゾイル誘導体は、ヨーロッパ特許出願公開第
352543号、国際特許出願公開第93/15060号、同第94/0143
1号および同第93/18031号各公報等の文献に開示されている。
しかしながらこれら公知化合物の除草性能および農作物との適合性はおおよそ
満足であると言えるに止まる。
しかるに本発明は、優れた性能を有する新規のピラゾールベンゾイル誘導体を
提供することをその目的とする。
本発明の上記目的は、式I
で表され、式中
L、Mが水素、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル
、C1−C4アルコキシ(これらの基は非置換であっても、1〜5個のハロゲン原
子、またはC1−C4アルコキシにより置換されてもよい)、ハロゲン、シアノ、
ニトロ、−(A)m−S(O)nR1で示される基、または−(A)m−CO−R2
で示される基を意味し、
YがC=O、C=N−R3、CR7−NR5R6、CR7−OR8、CR10R11、C
R7−SR8、1,3−ジオキサニルまたは1,3−ジオキソラ
ニル(これらはそれぞれ水素またはC1−C4アルキルにより置換されてもよい)
、酸素、硫黄および窒素からなる群から選択されるヘテロ原子を意味し、
Xが鎖(−CR12R13−)、(−CR12R13−CR21R22−)、(−CR12=
CR13−)、(−CR12R13−CR12=CR13−)またはNR23を意味し、
XとYとの間の結合が飽和または不飽和であり、
Aが酸素またはNR14を意味し、
mが0または1であり、
nが0、1または2であり、
R1がC1−C4アルキル、C1−C4ハロアルキル、またはNR14を意味し、
R2がC1−C4アルキル、C1−C4ハロアルキル、C1−C4アルコキシまたは
NR14、
R3が水素、−NR9R4、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6
アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、C2−C6アルケニル、C2−C6ハロア
ルケニル、C2−C6アルキニル、
モノ置換または多置換されたフェニル(C1−C4アルキル、C1−C4アルコキ
シ、C1−C4ハロアルコキシ、C1−C4ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニト
ロにより置換されてもよい)、
モノ置換または多置換されたベンジル(C1−C4アルキル、C1−C4アルコキ
シ、C1−C4ハロアルコキシ、C1−C4ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニト
ロにより置換されてもよい)、または
モノ置換または多置換されたベンジルオキシ(C1−C4アルキル、C1−C4ア
ルコキシ、C1−C4ハロアルコキシ、C1−C4ハロアルキル、ハロゲン、シアノ
、ニトロにより置換されてもよい)を意味し、
R4が水素、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキル、C2−C6アルケニル
、C2−C6アルキニル、C=O−NR14、
モノ置換または多置換されたフェニル(C1−C4アルキル、C1−C4アルコキ
シ、C1−C4ハロアルコキシ、C1−C4ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニト
ロにより置換されてもよい)、
モノ置換または多置換されたベンジル(C1−C4アルキル、C1−C4アルコキ
シ、C1−C4ハロアルコキシ、C1−C4ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニト
ロにより置換されてもよい)を意味し、
R9が水素、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキル、C2−C6アルケニル
、C2−C6アルキニル、C=O−NR14、
モノ置換または多置換されたフェニル(C1−C4アルキル、C1−C4アルコキ
シ、C1−C4ハロアルコキシ、C1−C4ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニト
ロにより置換されてもよい)、または
モノ置換または多置換されベンジル(C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ
、C1−C4ハロアルコキシ、C1−C4ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロ
により置換されてもよい)を意味し、
R5、R6が、それぞれ独立に水素、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、
C1−C4ハロアルキル、C2−C6ハロアルケニル、C1−C6アルコキシ、C1−
C6ハロアルコキシ、
モノ置換または多置換されたフェニル(C1−C4アルキル、C1−C4アルコキ
シ、C1−C4ハロアルコキシ、C1−C4ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニト
ロにより置換されてもよい)、または
モノ置換または多置換されたベンジル(C1−C4アルキル、C1−C4アルコキ
シ、C1−C4ハロアルコキシ、C1−C4ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニト
ロにより置換されてもよい)を意味し、
R7が水素、C1−C6アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルキル
、C1−C4ハロアルコキシ、非置換または1〜3個のハロゲン、C1−C4アルキ
ル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルコキシ、ニトロにより置換されても
よいフェニルを意味するか、R7とR21、R7とR23、またはR7とR12が結合を
形成してもよく、
R8が水素、C1−C6アルキル、C1−C4ハロアルキル、
置換フェニル(C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルコ
キシ、C1−C4ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロで置換されてもよい)
、または
置換ベンジル(C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルコ
キシ、C1−C4ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロで置換されてもよい)
を意味し、
R10、R11がそれぞれ独立に水素、C1−C6アルキル、
非置換または1〜3個のハロゲン、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、
C1−C4ハロアルコキシ、ニトロにより置換されてもよいフェニルを意味するか
、またはR10とR12、R10とR23、またはR10とR21が結合を形成してもよく、
R12、R13がそれぞれ独立に水素、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキル
、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、
非置換または置換フェニル(C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−
C4ハロアルコキシ、C1−C4ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロにより
置換されてもよい)を意味し、
R14がC1−C4アルキルを、
R21が水素、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ
、C1−C6ハロアルコキシ、
非置換または置換フェニル(C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−
C4ハロアルコキシ、C1−C4ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロにより
置換されてもよい)を意味し、
R22が水素、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ
、C1−C6ハロアルコキシ、
非置換または置換フェニル(C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−
C4ハロアルコキシ、C1−C4ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロにより
置換されてもよい)を意味し、
R23が水素、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C1−C6アルコキシ、
フェニルまたはベンジル(これらはそれぞれ非置換であっても、C1−C4アルキ
ル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルコキシ、C1−C4ハロアルキル、ハ
ロゲン、シアノ、ニトロにより置換されてもよい)を意味し、
Qが4位で結合する式II
のピラゾール環(式中、
R15はC1−C4アルキルを、
R16は水素、C1−C4アルキルまたはC1−C4ハロアルキルを、
R17は水素、C1−C4アルキルスルホニル、フェニルスルホニルまたはアルキ
ルフェニルスルホニルをそれぞれ意味する)を意味し、
YがC=Oである場合、XがNR23ではないことを特徴とするピラゾール−4
−イルベンゾイル誘導体または化合物Iの農業上有用な塩により達成されること
を、本発明者等が見出した。
式Iの化合物は、式IIaの5−ヒドロキシピラゾールを式IIIの安息香酸
誘導体と反応させ、生成物を転位反応に付すことにより式Iのピラゾール−4−
イルベンゾイル誘導体として得られる。ダイヤグラム1
上記ダイヤグラム1において、各式中のTはハロゲンまたはOHを、R15、R16
、L、M、X、Yおよびnは上述の意味を有する。
反応列の第一工程、すなわちアシル化は公知方法、例えば式III(T=Cl
)酸塩化物またはカルボン酸III(T=OH)(DCC(ジシクロカルボジイ
ミド)またはこれと同様の、例えばトリフェニルホスフィン/DEAD=ジエチ
ルアゾジカルボキシラート、2−ピリジンジスルフィド/トリフェニルホスフィ
ン等の文献により公知の薬剤を使用して活性化したもの)を、助剤塩基の存在下
または不存在下に、シクロヘキサジオンIIの溶液または懸濁液に添加すること
により行われる。反応体および助剤塩基は等モル量にて使用されると有利である
。特定条件下において、IIに対してやや過剰の、例えば1.2〜1.5モル当
量の助剤塩基を用いることも有効である。
適する助剤塩基は、第三級アルキルアミン、ピリジンまたは炭酸アルカリ金属
塩である。使用可能な溶媒の例には、塩化メチレン、ジオキサン、ジエチルエー
テル、トルエン、アセトニトリルまたは酢酸エチルが挙げられる。
酸塩化物の添加中に反応混合物を0−10℃に冷却すると好ましく、次いで反
応が終結するまでこれを、20−100℃、特に25−50℃で攪拌する。後処
理は、慣用の方法で、例えば反応混合物を水に注入し、必要な生成物を塩化メチ
レン等を用いて抽出することにより行われる。有機相を乾燥し、溶媒を除去した
後の粗エノールエステルは、更に精製せずに転位反応に使用可能である。5−ヒ
ドロキシピラゾールの安息香酸エステルの製造例は、ヨーロッパ特許出願公開第
282944号公報、米国特許第4643757号明細書等に記載されている。
5−ヒドロキシピラゾール安息香酸エステルの、式Iの化合物への転位は、2
0−40℃で、溶媒中、助剤塩基の存在下に、必要に応じて触媒としてシアノ化
合物を用いて行われると有利である。
ここで用いられる溶媒の例には、アセトニトリル、塩化メチレン、tert−
アミルアルコール、ジオキサン、1,2−ジクロロエタン、酢酸エチル、トルエ
ンが挙げられる。適する溶媒はアセトニトリルおよびジオキサンである。適する
助剤塩基としては、第三級アルキルアミン、ピリジンまたは炭酸アルカリ金属塩
が用いられ、これらは等モル量または5−ヒドロキシピラゾール安息香酸エステ
ルに対して4倍までの過剰量で用いられると好ましい。好ましい助剤塩基には、
トリエチルアミンおよび炭酸アルカリ金属塩があり、上記量の2倍で用いられる
。
適する触媒は、シアン化カリウム、アセトンシアノヒドリンおよびシアン化ト
リメチルシリルであり、エノールエステルに対して好ましくは1−50モル%の
量で用いられる。アセトシアノヒドリンは、例えば5−15モル%、特に10モ
ル%の量で用いられる。
5−ヒドロキシピラゾールの安息香酸エステルの転位は、例えばヨーロッパ特
許出願公開第282944号公報または米国特許第4643757号明細書に記
載されているが、これらの刊行物はジオキサン中での、炭酸カリウムまたは炭酸
ナトリウムの触媒としての使用を言及するに止まっている。シアン化カリウムま
たはアセトンシアノヒドリンの使用は、シクロヘキサン−1,3−ジオンのエノ
ールエステルの同様の転位に関連して開示されているものの(米国特許第469
5673号明細書)、同文献にはシアン化化合物が5−ヒドロキシピラゾールの
O−アシル誘導体のフリース転位に特に有効であることについての例示はなされ
ていない。
後処理は公知方法で行われるが、例えば反応混合物を希鉱酸、例えば濃度5%
の塩酸または硫酸で酸性とし、塩化メチレンまたは酢酸エチルなどの有機溶媒に
より抽出する等の方法が行われる。精製にあたっては、抽出物を50−10%濃
度の炭酸アルカリ金属塩溶液で抽出し、最終生成物を水相で濃縮する。この水溶
液を酸性とするか、或いは塩化メチレンまたは酢酸エチルで再抽出し、乾燥し、
次いで溶媒を除去することにより、式Ia−Ieの生成物が沈殿する。
これまでに公知ではなく、出発材料として使用される、この様な式IIの5−
ヒドロキシピラゾールは公知方法で製造される(例えばヨーロッパ特許出願公開
第240001およびJ.Prakt.Chem.315、382(1973)
)。1,3−ジメチル−5−ヒドロキシピラゾールは市販の化合物である。
式IIIの安息香酸は、以下のように製造される。
式IIIの塩化ベンゾイル(T=Cl)等のハロゲン化ベンゾイルは、公知方
法により、式IIIの安息香酸(T=OH)を塩化チオニルと反応させることに
より製造される。
式IIIの安息香酸(T=OH)は、式IIIにより示される対応のエステル
(T=C1−C4アルコキシ)を酸性または塩基性加水分解することにより公知方
法で製造される。
式IIIで示される新規の中間体は文献により公知の方法で製造可能である。ダイヤグラム2
例えば、ダイヤグラム2に示されるように、アリールチオ化合物IVは置換ハ
ロアルキル(J.Med.Chem.1984、27、1516に記載)、置換
アルキニルカルボン酸(J.Org.Chem.1980、45、4611、J
.Am.Chem.Coc.1983、105、883に記載)、置換ハロアル
キルカルボン酸(Chem.Ber.1925、58、1612)と、塩基、例
えば水酸化アルカリ金属塩、水素化アルカリ金属または炭酸アルカリ金属塩の存
在下に反応可能である。得られた化合物Vを、ルイス酸またはプロトン酸の添
加によりフリーデル・クラフツ条件下に環化してVIとされる。Can.J.C
hem.1981、59、199およびChem.Ber.1925、58、1
625およびChem.Ber.1926、59、1074およびPhosp.
and Sulf.1984、19、31に記載されてるように、ルイス酸とし
てはAlCl3またはSnCl4、プロトン酸としてはポリ燐酸および硫酸が好ま
しく用いられる。
更にチオクロメノン酸は、Ann.Chem.1964、680、40に記載
されているように、例えば3−ハロチオクロ間ノン酸からハロゲン化水素を除去
することにより、または例えば置換チオフェノール酸を置換α−アルキルアセト
アセタートと、五酸化燐の存在下に反応させることにより合成される。
アリールチオ化合物IVは、例えばサンドマイヤー反応により対応のアニリン
から得られるが、ここで用いられるアニリンはOrganikum、第19版、
1992、552等に記載のように、適するニトロ化合物を還元することにより
合成される。
例えばXが(−CR12R13−)または(−CR12R13CR21R22−)を意味し
、YがC=Oを意味し、およびTがC1−C4アルコキシを意味する場合、上記チ
オクロマノンエステルまたはジヒドロベンゾチオフェンエステルはダイヤグラム
2に記載のようにアリールチオ化合物IVをハロプロピオン酸またはハロ酢酸に
より上記塩基のいずれかの存在下、溶媒または水の中でアルキル化することによ
り得られ、これを環化してVIを得る。
反応体および塩基は等モル量で用いられると有利である。反応混合物を、好ま
しくは20−100℃、特に20−40℃で攪拌する。反応混合物を水に注入し
、塩酸または硫酸等の鉱酸を用いて水相を酸性化し、所望の生成物を吸引濾過ま
たは塩化メチレンまたは酢酸エチルによる抽出により得、これを乾燥し、溶媒を
除去する等の方法により後処理が行われる。得られたエステルは更に精製せずに
反応に使用される。
Vをポリ燐酸等に40−140℃、特に70−100℃で攪拌しながら導入す
るか、或いはカルボン酸を酸塩化物として活性化させ、2−6時間、特にルイス
酸、例えばAlCl3またはSnCl4に対して3.5−4.5モル当量で、溶
媒中攪拌を行うか、または硫酸と共にまたは硫酸中で攪拌することにより、公知
方法、例えば氷水の添加と吸引濾過または酢酸エチルまたは塩化メチレンによる
水相の抽出により所望の生成物を除去し、乾燥させ、溶媒を除去することにより
式IIIの中間体が得られる。
式IIIの中間体は、更にJerry March著、「Advanced O
rganic Chemistry」、第4版、例えば第910頁に記載の還元
、Jerry March著、「Advanced Organic Chemi
stry」、第4版、例えば第934、935、1039、1226、405等
に記載のオキシム化、Jerry March著、「Advanced Orga
nic Chemistry」、第4版に記載のイミンまたはアミンへの転化、
Jerry March著、「Advanced Organic Chemis
try」、第4版に記載のケタール化、アルキル化、ハロゲン化、脱離および酸
化等の、文献により公知の反応により官能化される。
対応のサッカリン誘導体または1,2−ベンゾイソチアゾールから出発して、
例えば米国特許第4571429号明細書、Arch.Pharm.1984、
317、807、米国特許第4461901号、同第450916号各明細書、
J.Med.Chem.1986、29、359等に記載ように、例えばPCl5
、POCl3または塩素およびアルコールと、助剤、例えばトリエチルアミンの
存在下または不存在下に、3−アルコキシ−1,2−ベンゾイソチアゾール1,
1−ジオキシドまたは3−アルコキシ−1,2−ベンゾイソチアゾールの酸を得
ることができる。サッカリンカルボン酸は、Chem.427、231、192
2、Chem.Ber.13、1554、1980、Chem.Ber.25、
1740、1892、ドイツ特許出願公開第3607343号公報、ドイツ特許
出願第P4427995.7号に記載のような文献に公知の方法により製造可能
である。
例えばJ.Org.Chem.1968、33、456から、未だ公知ではな
いこれらのベンゾ−1,4−オキサチオン酸誘導体は、例えばChem.Com
m.1975、451、J.Org.Chem.1974、39、
1811、J.Am.Chem.Soc.1954、76、1068に記載の反
応により、或いはJ.Het.Chem.1983、20、867に記載のよう
なハロゲン置換チオフェノール誘導体上の置換反応とこれに次ぐ酸化、還元また
は付加等の反応の組み合わせにより合成可能とされる。
式IIIの安息香酸は、対応の式VIIの臭素または沃素置換化合物を、以下
のダイヤグラム3で示されるように、ダイヤグラム3
(上記式中、TはOH、C1−C4アルコキシを、
Y、L、M、Xは上述の意味を有する。)
一酸化炭素または水と、高圧にて、パラジウム、ニッケル、コバルト、ロジウム
遷移金属触媒と塩基との存在下に反応させることにより得られる。
触媒のニッケル、コバルト、ロジウム、特にパラジウムは金属形状または慣用
の塩、例えばハロゲン化合物、例えばPdCl2、RhCl3・H2O、酢酸塩、
例えばPd(OAc)2、シアン化物等の形状で公知原子価レベルで存在可能で
ある。第三級ホスフィン、金属アルキルカルボニル、金属カルボニル、例えばC
O2(CO)8、Ni(CO)4、第三級ホスフィンとの金属カルボニル錯体、例
えば[P(Ph)3]2Ni(CO)2、または第三級ホスフィンとの遷移金属塩
錯体または第三級ホスフィンと遷移金属塩との錯体も存在可能である。後者の例
はパラジウムを触媒として用いる場合に特に有効である。たとえばこれらは以下
の式により示される。
(上記式中、nは1、2、3または4の数値を示し、置換基R24−R26は低分子
量アルキル、例えばC1−C6アルキル、アリール、C1−C4アルキルアリール、
例えばベンジル、フェニルエチルまたはアリールオキシを意味する。アリールの
例には、ナフチル、アントリル、および好ましくは非置換または置換フェニルを
意味し、この置換基はカルボキシル化反応に対して不活性である限り広範囲で変
更可能であり、あらゆるC−有機基、例えばメチル等のC1−C6アルキル基、C
OOH等のカルボキシル基、COOM(Mは例えばアルカリ金属塩、アルカリ土
類金属塩またはアンモニウム塩を意味する。)、またはC1−C6アルコキシ基等
、酸素を介して結合するC−有機基を含む。
ホスフィン錯体は、冒頭で言及した各文献中に記載されているような公知方法
により製造可能である。例えば出発材料を通常市販されている金属塩、例えばP
dCl2、Pd(OCOCH3)2とし、これにP(C6H5)3、P(n−C4H9)3
、PCH3(C6H5)または1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン等の
ホスフィンを添加する。
遷移金属に対するホスフィンの使用量は、通常0−20モル当量、好ましくは
0.1−10モル当量、特に1−5モル当量とされる。
遷移金属の使用量は臨界的ではない。工業的理由からは、出発材料IIまたは
IIIに対して例えば0.1−10モル%、特に1−5モル%程度の少量が用い
られる。
安息香酸III(T=OH)を製造するためには、一酸化炭素と、出発材料V
Iに対して等モル以上の水とを用いて反応を行う。反応体である水を同時に溶媒
として作用させることも可能であるため、最大使用量は臨界的ではない。
しかしながら出発材料と使用する触媒の性質により、溶媒として反応体とは異
なる不活性溶媒またはカルボキシル化反応に用いられる塩基を用いることも有効
である。
カルボキシル化反応に適する不活性溶媒は、慣用の溶媒、例えば炭化水素、例
えばトルエン、キシレン、ヘキサン、ペンタン、シクロヘキサン、エーテル、例
えばメチルtert−ブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメ
トキシエタン、置換アミド、例えばジメチルホルムアミド、過置換尿素、例えば
テトラ−C1−C4アルキル尿素、またはニトリル類、例えばベンゾニトリルまた
はアセトニトリルである。
この方法の好ましい実施形態において、反応体の1種、特に塩基を過剰で用い
ると、付加的な溶媒の使用が省略される。
この方法に適する塩基は、反応中に遊離する沃化水素または臭化水素を結合可
能な全ての不活性塩基であり、具体例には第三級アミン、例えばtert−アル
キルアミン、例えばトリエチルアミン等のトリアルキルアミン、環状アミン、例
えばN−メチルピペリジンまたはN,N’−ジメチルピペラジン、ピリジン、炭
酸アルカリ金属塩または炭酸水素アルカリ金属塩、またはテトラアルキル置換尿
素誘導体、例えばテトラメチル尿素等のテトラ−C1−C4アルキル尿素が挙げら
れる。
塩基の使用量は臨界的ではないが、通常は1−10モル、特に1−5モルが使
用される。塩基を同時に溶媒として使用する場合には、反応体を溶解する量とし
て通常は用いられるが、コスト削減、小さい反応容器の使用、反応体同士を最大
限に接触させるといった実際的な理由から、不必要な過剰は避けられる。
反応中の一酸化炭素圧は、VIに対して常にCOが過剰となるように調整され
る。一酸化炭素圧は室温、好ましくは1−250バール、特に5−150バール
とする。
カルボニル化は、通常20−250℃、30−150℃で、連続的にもバッチ
式にも行われる。バッチ式操作の場合、反応混合物に一酸化炭素を連続的に注入
し、一定圧を保つようにすると有利である。
この様な、出発化合物として用いられ、公知ではないアリールハロゲン化合物
VIIは、公知合成法を適切に組み合わせ、上述の反応列を用いると容易に製造
可能である。
一般式Iのピラゾール−4−イルベンゾイル誘導体の所望の使用法に鑑みて、
以下の各基が置換基として好適に用いられる。
L、Mは水素、
C1−C6アルキル、例えばメチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブ
チル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチル、ペ
ンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、1,1−ジ
メチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、2,2−ジメチルプロピル、1−
エチルプロピル、ヘキシル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メ
チルペンチル、4−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチ
ルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチ
ルブチル、3,3−ジメチルブチル、1−エチルブチル、1,1,2−トリメチ
ルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル、1−エチル−1−メチルプロピ
ルまたは1−エチル−2−メチルプロピル、
特にメチル、エチル、1−メチルエチル、1−メチルプロピル、2−メチルプ
ロピル、1,1−ジメチルエチルまたは1,1−ジメチルプロピル、または
C2−C6アルケニル、例えば2−プロペニル、2−ブテニル、3−ブテニル、
1−メチル−2−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、2−ペンテニル、
3−ペンテニル、4−ペンテニル、3−メチル−2−ブテニル、1−メチル−2
−ブテニル、2−メチル-2−ブテニル、1−メチル−3−ブテニル、2−メチ
ル−4−ブテニル、3−メチル−3−ブテニル、1,1−ジメチル−2−プロペ
ニル、1,2−ジメチル−2−プロペニル、1−エチル−2−プロペニル、2−
ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニル、1−メチル−
2−ペンテニル、2−メチル−2−ペンテニル、3−メチル−2−ペンテニル、
4−メチル-2−ペンテニル、1−メチル−3−ペンテニル、2−メチル−3−
ペンテニル、3−メチル−3−ペンテニル、4−メチル−3−ペンテニル、1−
メチル−4−ペンテニル、2−メチル−4−ペンテニル、3−メチル−4−ペン
テニル、4−メチル−4−ペンテニル、1,1−ジメチル−2−ブテニル、1,
2−ジメチル−3−ブテニル、1,3−ジメチル−3−ブテニル、2,2−ジメ
チル−3−ブテニル、2,3−ジメチル−2−ブテニル、2,3−ジメチル−3
−ブテニル、1−エチル−2−ブテニル、1−エチル−3−ブテニル、2−
エチル−2−ブテニル、2−エチル−3−ブテニル、1,1,2−トリメチル−
2−プロペニル、1−エチル−1−メチル−2−プロペニルまたはエチル−2−
メチル−2−プロペニル、
特に1−メチル−2−プロペニル、−メチル−2−ブテニル、1,1−ジメチ
ル−2−プロペニルまたは1,1−ジメチル−2−ブテニルまたは、
C2−C6アルキニル、例えばプロパルギル、2−ブチニル、3−ブテニル、2
−ペンチニル、3−ペンチニル、4−ペンチニル、1−メチル−3−ブチニル、
2−メチル−3−ブチニル、1−メチル−2−ブチニル、1,1−ジメチル−2
−プロピニル、1−エチル−2−プロピニル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル
、4−ヘキシニル、5−ヘキシニル、1−メチル−2−ペンチニル、1−メチル
−3−ペンチニル、1−メチル−4−ペンチニル、3−メチル−4−ペンチニル
、4−メチル−2−ペンチニル、1,1−ジメチル−2−ブチニル、1,1−ジ
メチル−3−ブチニル、1,2−ジメチル−3−ブチニル、2,2−ジメチル−
3−ブチニル、1−エチル−2−ブチニル、1−エチル−3−ブチニル、2−エ
チル−3−ブチニルまたは1−エチル−1−メチル−2−プロピニルまたは、
C1−C4アルコキシ、例えばメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、1−メチ
ルエトキシ、n−ブトキシ、1−メチルプロポキシ、2−メチルプロポキシまた
は1,1−ジメチルエトキシ、
特にC1−C3アルコキシ、例えばメトキシ、エトキシまたはi−プロポキシで
あり、
これらの基は非置換であるか、または上述のように1−5個までのハロゲン原
子、例えば弗素、塩素、臭素および沃素、好ましくは弗素および塩素、またはC1
−C4アルコキシにより置換されてもよい。
上記定義による−(A)m−S(O)nR1は例えば、
C1−C4アルキルチオ、例えばメチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、
1−メチルエチルチオ、n−ブチルチオ、1−メチルプロピルチオ、2−メチル
プロピルチオまたは1,1−ジメチルエチルチオ、特にメチルチオ、または
C1−C4アルキルスルフィニル、例えばメチルスルフィニル、エチルスルフ
ィニル、n−プロピルスルフィニル、1−メチルエチルスルフィニル、n−ブチ
ルスルフィニル、1−メチルプロピルスルフィニル、2−メチルプロピルスルフ
ィニルまたは1,1−ジメチルエチルスルフィニル、特にメチルスルフィニル、
C1−C4アルキルスルホニル、例えばメチルスルホニル、エチルスルホニル、
n−プロピルスルホニル、1−メチルエチルスルホニル、n−ブチルスルホニル
、1−メチルプロピルスルホニル、2−メチルプロピルスルホニルまたは1,1
−ジメチルエチルスルホニル、特にメチルスルホニル、
C1−C4アルコキシスルホニル、例えばメトキシスルホニル、エトキシスルホ
ニル、n−プロポキシスルホニル、1−メチルエトキシスルホニル、n−ブトキ
シスルホニル、1−メチルプロポキシスルホニル、2−メチルプロポキシスルホ
ニルまたは1,1−ジメチルエトキシスルホニル、特にメトキシスルホニル、
N−C1−C4アルキルスルファモイル、例えばN−メチルスルファモイル、N
−エチルスルファモイル、N−n−プロピルスルファモイル、N−1−メチルエ
チルスルファモイル、N−2−メチルプロピルスルファモイルまたはN−1,1
−ジメチルエチルスルファモイル、特にN−メチルスルファモイル、
N−C1−C4アルキルスルフィナモイル、例えばN−メチルスルフィナモイル
、N−エチルスルフィナモイル、N−n−プロピルスルフィナモイル、N−1−
メチルエチルスルフィナモイル、N−n−ブチルスルフィナモイル、N−1−メ
チルプロピルスルフィナモイル、N−2−メチルプロピルスルフィナモイルまた
はN−1,1−ジメチルエチルスルフィナモイル、例えばN−メチルスルフィナ
モイル、
ジ−C1−C4アルキルスルファモイル、例えばジメチルスルファモイル、ジエ
チルスルファモイル、ジプロピルスルファモイル、ジブチルスルファモイル、N
−メチル−N−エチルスルファモイル、N−メチル−N−プロピルスルファモイ
ル、N−メチル−N−1−メチルエチルスルファモイル、N−メチル−N−1,
1−ジメチルエチルスルファモイル、ジ−1−メチルエチルスルファモイル、N
−エチル−N−1−メチルスルファモイルまたはN−エチル−N−1,1−ジメ
チルエチルスルファモイル、特にジメチルスルファモイル、
ジ−C1−C4アルキルスルフィナモイル、例えばジメチルスルフィナモイ
ル、ジエチルスルフィナモイル、ジプロピルスルフィナモイル、ジブチルスルフ
ィナモイル、N−メチル−N−エチルスルフィナモイル、N−メチル−N−プロ
ピルスルフィナモイル、N−メチル-N−1−メチルエチルスルフィナモイル、
N−メチル−N−1,1−ジメチルエチルスルフィナモイル、ジ−1−メチルエ
チルスルフィナモイル、N−エチル−N−1−メチルエチルスルフィナモイルお
よびN−エチル−N−1,1−ジメチルエチルスルフィナモイル、特にジメチル
スルフィナモイル、
C1−C4アルキルスルフィニルオキシ、例えばメチルスルフィニルオキシ、エ
チルスルフィニルオキシ、n−プロピルスルフィニルオキシ、1−メチルエチル
スルフィニルオキシ、n−ブチルスルフィニルオキシ、1−メチルプロピルスル
フィニルオキシ、2−メチルプロピルスルフィニルオキシおよび1,1−ジメチ
ルエチルスルフィニルオキシ、特にメチルスルフィニルオキシ、
C1−C4アルキルスルホニルオキシ、例えばメチルスルホニルオキシ、エチル
スルホニルオキシ、n−プロピルスルホニルオキシ、1−メチルエチルスルホニ
ルオキシ、n−ブチルスルホニルオキシ、1−メチルプロピルスルホニルオキシ
、2−メチルプロピルスルホニルオキシまたは1,1−ジメチルエチルスルホニ
ルオキシ、特にメチルスルホニルオキシ、
C1−C4アルキルスルフィニルアミノ、例えばメチルスルフィニルアミノ、エ
チルスルフィニルアミノ、n−プロピルスルフィニルアミノ、1−メチルエチル
スルフィニルアミノ、n−ブチルスルフィニルアミノ、1−メチルプロピルスル
フィニルアミノ、2−メチルプロピルスルフィニルアミノまたは1,1−ジメチ
ルエチルスルフィニルアミノ、特にメチルスルフィニルアミノ、
C1−C4アルキルスルホニルアミノ、例えばメチルスルホニルアミノ、エチル
スルホニルアミノ、n−プロピルスルホニルアミノ、1−メチルエチルスルホニ
ルアミノ、n−ブチルスルホニルアミノ、1−メチルプロピルスルホニルアミノ
、2−メチルプロピルスルホニルアミノまたは1,1−ジメチルエチルスルホニ
ルアミノ、特にメチルスルホニルアミノ、
N−C1−C4アルキルスルフィニル−N−メチルアミノ、例えばN−メチルス
ルフィニル−N−メチルアミノ、N−エチルスルフィニル−N−メチルアミ
ノ、N−n−プロピルスルフィニル−N−メチルアミノ、N−1−メチルエチル
スルフィニル−N−メチルアミノ、N−n−ブチルスルフィニル−N−メチルア
ミノ、N−1−メチルプロピルスルフィニル−N−メチルアミノ、N−2−メチ
ルプロピルスルフィニル−N−メチルアミノまたはN−1,1−ジメチルエチル
スルフィニル−N−メチルアミノ、特にN−メチルスルフィニル−N−メチルア
ミノ、
N−C1−C4アルキルスルフィニル−N−エチルアミノ、例えばN−メチルス
ルフィニル−N−エチルアミノ、N−エチルスルフィニル−N−エチルアミノ、
N−n−プロピルスルフィニル−N−エチルアミノ、N−1−メチルエチルスル
フィニル−N−エチルアミノ、N−n−ブチルスルフィニル−N−エチルアミノ
、N−1−メチルプロピルスルフィニル−N−エチルアミノ、N−2−メチルプ
ロピルスルフィニル−N−エチルアミノまたはN−1,1−ジメチルエチルスル
フィニル−N−エチルアミノ、特にN−メチルスルフィニル−N−エチルアミノ
、
N−C1−C4アルキルスルホニル−N−メチルアミノ、例えばN−メチルスル
ホニル−N−メチルアミノ、N−エチルスルホニル−N−メチルアミノ、N−n
−プロピルスルホニル−N−メチルアミノ、N−1−メチルエチルスルホニル−
N−メチルアミノ、N−n−ブチルスルホニル−N−メチルアミノ、N−1−メ
チルプロピルスルホニル−N−メチルアミノ、N−2−メチルプロピルスルホニ
ル−N−メチルアミノまたはN−1,1−ジメチルエチルスルホニル−N−メチ
ルアミノ、特にN−メチルスルホニル−N−メチルアミノ、
N−C1−C4アルキルスルホニル−N−エチルアミノ、例えばN−メチルスル
ホニル−N−エチルアミノ、N−エチルスルホニル−N−エチルアミノ、N−n
−プロピルスルホニル−N−エチルアミノ、N−1−メチルエチルスルホニル−
N−エチルアミノ、N−n−ブチルスルホニル−N−エチルアミノ、N−1−メ
チルプロピルスルホニル−N−エチルアミノ、N−2−メチルプロピルスルホニ
ル−N−エチルアミノまたはN−1,1−ジメチルエチルスルホニル−N−エチ
ルアミノ、特にN−メチルスルホニル−N−エチルアミノ、または
C1−C4ハロアルキルチオ、例えばクロロメチルチオ、ジクロロメチルチ
オ、トリクロロメチルチオ、フルオロメチルチオ、ジフルオロメチルチオ、トリ
フルオロメチルチオ、クロロフルオロメチルチオ、クロロジフルオロメチルチオ
、1−フルオロエチルチオ、2−フルオロエチルチオ、2,2−ジフルオロエチ
ルチオ、2,2,2−トリフルオロエチルチオ、2−クロロ−2,2−ジフルオ
ロエチルチオ、2,2−ジクロロ−2−フルオロエチルチオ、2,2,2−トリ
クロロエチルチオまたはペンタフルオロエチルチオ、特にトリフルオロメチルチ
オを意味する。
上記定義による−(A)m−CO−R2で示される基は、例えば
C1−C4アルキルカルボニル、例えばメチルカルボニル、エチルカルボニル、
n−プロピルカルボニル、1−メチルエチルカルボニル、n−ブチルカルボニル
、1−メチルプロピルカルボニル、2−メチルプロピルカルボニルまたは1,1
−ジメチルエチルカルボニル、特にメチルカルボニル、
C1−C4アルコキシカルボニル、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボ
ニル、n−プロポキシカルボニル、1−メチルエトキシカルボニル、n−ブトキ
シカルボニル、1−メチルプロポキシカルボニル、2−メチルプロポキシカルボ
ニルまたは1,1−ジメチルエトキシカルボニル、特にメトキシカルボニル、
N−C1−C4アルキルカルバモイル、例えばN−メチルカルバモイル、N−エ
チルカルバモイル、N−n−プロピルカルバモイル、N−1−メチルエチルカル
バモイル、N−n−ブチルカルバモイル、N−1−メチルプロピルカルバモイル
、N−2−メチルプロピルカルバモイルまたはN−1,1−ジメチルエチルカル
バモイル、特にN−メチルカルバモイル、
ジ−C1−C4アルキルカルバモイル、例えばジメチルカルバモイル、ジエチル
カルバモイル、ジプロピルカルバモイル、ジブチルカルバモイル、N−メチル−
N−エチルカルバモイル、N−メチル−N−プロピルカルバモイル、N−メチル
−N−1−メチルエチルカルバモイル、N−メチル−N−1,1−ジメチルエチ
ルカルバモイル、ジ−1−メチルエチルカルバモイル、N−エチル−N−メチル
エチルカルバモイルまたはN−エチル−N−1,1−ジメチルエチルカルバモイ
ル、特にジメチルカルバモイル、
C1−C4アルキルカルボニルオキシ、例えばメチルカルボニルオキシ、エチ
ルカルボニルオキシ、n−プロピルカルボニルオキシ、1−メチルエチルカルボ
ニルオキシ、n−ブチルカルボニルオキシ、1−メチルプロピルカルボニルオキ
シ、2−メチルプロピルカルボニルオキシまたは1,1−ジメチルエチルカルボ
ニルオキシ、特にメチルカルボニルオキシ、
C1−C4アルキルカルボニルアミノ、例えばメチルカルボニルアミノ、エチル
カルボニルアミノ、n−プロピルカルボニルアミノ、1−メチルエチルカルボニ
ルアミノ、n−ブチルカルボニルアミノ、1−メチルプロピルカルボニルアミノ
、2−メチルプロピルカルボニルアミノまたは1,1−ジメチルエチルカルボニ
ルアミノ、特にメチルカルボニルアミノ、または
N−C1−C4アルキルカルボニル−N−メチルアミノ、例えばN−メチルカル
ボニル−N−メチルアミノ、N−エチルカルボニル−N−メチルアミノ、N−n
−プロピルカルボニル−N−メチルアミノ、N−1−メチルエチルカルボニル−
N−メチルアミノ、N−n−ブチルカルボニル−N−メチルアミノ、N−1−メ
チルプロピルカルボニル−N−メチルアミノ、N−2−メチルプロピルカルボニ
ル−N−メチルアミノまたはN−1,1−ジメチルエチルカルボニル−N−メチ
ルアミノ、特にN−メチルカルボニル−N−メチルアミノを意味する。
Xは例えば
を、
Yは例えば
1,3−ジオキサニル、1,3−ジオキソラニル、5,5−ジメチル−1,3−
ジオキサニルを意味する。
好ましいピラゾール−4−イルベンゾイル誘導体は、式Ia
で表され、式中Lが水素、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6ア
ルキニル、C1−C4アルコキシ、C1−C4アルキルチオ、C1−C4ハロアルキル
、C1−C4ハロアルコキシ、C1−C4ハロアルキルチオ、C1−C4アルキルスル
ホニル、ハロゲン、ニトロまたはシアノを意味し、Mが水素、C1−C6アルキル
、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ア
ルキルチオ、C1−C4ハロアルキル、C1−C4ハロアルコキシ、C1−C4ハロア
ルコキシ、C1−C4ハロアルキルチオ、C1−C4アルキルスルホニル、ハロゲン
、ニトロまたはシアノを意味し、
Q、X、nおよびYがそれぞれ上述の意味を有し、YがC=Oを意味する場合、
XはNR23ではない。
更に好ましいピラゾール−4−イルベンゾイル誘導体は、式Ib
で表され、式中LがC1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニ
ル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルキル、C1−C4ハロアルコキシ、ハ
ロゲン、ニトロまたはシアノを意味し、Mが水素、C1−C6アルキル、C2−C6
アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルキル
、C1−C4ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロまたはシアノを意味し、Q、X、
nおよびYがそれぞれ上述の意味を有し、YがC=Oを意味する場合、XはNR23
ではない。
更に、式Iで示される好ましいピラゾール−4−イルベンゾイル誘導体は、L
およびMが水素、メチル、メトキシ、塩素、シアノ、ニトロまたはトリフルオロ
メチルを意味するものである。
好ましいピラゾール−4−イルベンゾイル誘導体は、式Ic
で表され、式中Lが水素、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6ア
ルキニル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルキル、C1−C4ハロアルコキ
シ、ハロゲン、ニトロまたはシアノを、Mが水素、C1−C6アルキル、C2−C6
アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルキル
、C1−C4ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロまたは
シアノを意味し、Q、n、Y、R22、R21、R12およびR13が上述の意味を有す
る。
また、好ましいピラゾール−4−イルベンゾイル誘導体は、式Id
で表され、式中Lが水素、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6ア
ルキニル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルキル、C1−C4ハロアルコキ
シ、ハロゲン、ニトロまたはシアノを、Mが水素、C1−C6アルキル、C2−C6
アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルキル
、C1−C4ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロまたはシアノを意味し、Q、n、
Y、R12およびR13が上述の意味を有する。
他の好ましいピラゾール−4−イルベンゾイル誘導体は、式Ie
で表され、式中Lが水素、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6ア
ルキニル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルキル、C1−C4ハロアルコキ
シ、ハロゲン、ニトロまたはシアノを、Mが水素、C1−C6アルキル、C2−C6
アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルキル
、C1−C4ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロまたはシアノを意味し、Q、Y、
R12およびR13が上述の意味を有する。
式Iで表される他の好ましいピラゾール−4−イルベンゾイル誘導体には、n
が1または2であり、YがCR7−OR8を意味し、このR7およびR8が上述の意
味を有するものがある。
製造実施例
A)出発材料と中間体の製造
[1.3−チオ−2−メチル安息香酸]
100g(0.66モル)の3−アミノ−2−メチル安息香酸を270gの氷
と、127ミリリットルの濃HClと共に、反応容器に導入した。次いで270
ミリリットルの水中の45.7g(0.66モル)の亜硝酸ナトリウムを0−1
0℃で滴下した。
第二の容器で、84.2g(0.79モル)の炭酸ナトリウムと106g(0
.66モル)のメチルキサントゲン酸カリウムを450ミリリットルの水中に溶
解し、この溶液を60−70℃に加熱した。得られたジアゾニウム溶液を注意深
く滴下し、攪拌を1時間継続した。この後、270ミリリットルの水中の106
g(2.65モル)の水酸化ナトリウムを添加し、得られた溶液を更に2時間攪
拌して、塩酸により酸性と成した。得られた沈殿を吸引濾過した。固体物質を水
で洗浄し、乾燥した。
収量:110g(化学量論量の100%)の3−チオ−2−メチル安息香酸、
融点:155℃、1HNMR(d6−DMSO)、δ[ppm]=13.0(1H
、bs)、7.7(2H、m)、7.3(1H、tr)、2.4(3H、s)。
[2.3−チオ−2−メチル安息香酸メチル]
110g(0.66モル)の3−チオ−2−メチルベンゾエートを5%の硫酸
を含有する1.6リットルのメタノールに溶解し、得られた混合物を5時間攪拌
した。次いでアルコールを留去し、残渣を酢酸エチルに取り込んだ。有機相を水
、および炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、回転式蒸発器
で蒸発させた。
収量:104g(化学量論量の87%)の3−チオ−2−メチル安息香酸メチ
ル:1HNMR(CDCl3):δ[ppm]=7.6(1H、d)、7.4(1
H、d)、7.1(1H、d)、3.9(3H、s)、3.4(1H、s)、2
.5(3H、s)。
[3.3−カルボキシエチルチオ−2−メチル安息香酸メチル]
70g(0.38モル)の3−チオ−2−メチル安息香酸メチルを400ミリ
リットルの水中に溶解し、30.8g(0.77モル)の水酸化ナトリウム溶液
および58.8g(0.45モル)のブロモプロピオン酸と共に7時間還流した
。冷却後、水相をメチルtert−ブチルエーテルで洗浄した。次いで水相を2
NのHClにより酸性とし、得られた沈殿を吸引濾過し、水で洗浄し、生成物を
乾燥した。
収量:75.5(化学量論量の78%)の2−メチル−3−カルボキシエチル
チオ安息香酸メチル:1HNMR(CDCl3):δ[ppm]=7.66(1H
、d)、7.51(1H、d)、7.20(1H、tr)、3.96(3H、s
)、3.18(2H、tr)、2.70(2H、tr)、2.63(3H、s)
。
[4.8−メチルチオクロマン−4−オン−7−カルボン酸メチル]
4g(15.8ミリモル)の2−メチル−3−カルボキシエチルチオ安息香酸
メチルを40gのポリ燐酸中、70℃で15分間攪拌した。次いで反応溶液を氷
水中に注入し、得られた沈殿を吸引濾過した。生成物を水で洗浄し、乾燥炉中で
乾燥した。環化により8−メチルチオクロメン−4−オンカルボン酸メチル生成
の可能性があるが、これはクロマトグラフィーにより除去可能である。
収量:3.1g(化学量論量の83%)の8−メチルチオクロマン−4−オン
−7−カルボン酸メチル:1HNMR(CDCl3):δ[ppm]=8.00(
1H、d)、7.30(1H、d)、3.94(3H、s)、3.15(2H、
m)、2.98(2H、m)、2.50(3H、s)。
[二次生成物]
8−メチルチオクロメン−4−オンカルボン酸メチル:1HNMR(CDCl3
):δ[ppm]=8.4(1H、d)、7.9(1H、d)、7.8(1H、
d)、7.0(1H、d)、4.0(3H、s)、2.7(3H、s)。
[5.8−メチルチオクロマン−4−オン−7−カルボン酸]
41.1g(0.17モル)の8−メチルチオクロマン−4−オン−7−カル
ボン酸メチルを、400ミリリットルの水とメタノールの混合物中、10.3g
(0.26モル)のNaOHにより、還流温度で加水分解した。次いでメタノー
ルを留去し、残渣を水で希釈し、2Nの塩酸で酸性と成した。所望の生成物が沈
殿し、これを吸引濾過し、水で洗浄し、乾燥した。
収量:34.4g(化学量論量の89%)の8−メチルチオクロマン−4−オ
ン−7−カルボン酸、融点:243−246℃。
[6.8−メチル−1,1−ジオキソチオクロマン−4−オン−7−カルボン酸
]
20g(0.09モル)の8−メチルチオクロマン−4−オン−7−カルボン
酸を100ミリリットルの酢酸に溶解した。スパチュウラ1杯のタングステン酸
ナトリウムを添加した。次いで24.9g(0.22モル)の30%濃度の過酸
化水素溶液を50℃で滴下した。室温にて1時間攪拌を継続した。次いで反応溶
液を水に注入し、この操作の間に沈殿が生成し、これを吸引濾過した。生成物を
水で洗浄し、乾燥した。
収量:18.4g(化学量論量の80%)の8−メチル−1,1−ジオキソチ
オクロマン−4−オン−7−カルボン酸、融点:224−225℃。
[7.4−ヒドロキシ−8−メチルチオクロマン−7−カルボン酸メチル]
30g(0.127モル)の8−メチルチオクロマン−4−オン−7−カルボ
ン酸メチルを、120ミリモルの塩化メチレンと60ミリリットルのメタノール
中との混合物中に溶解し、得られた溶液を0−5℃に冷却した。次いで2.4g
(0.064モルの)硼水素化ナトリウムを少量ずつ添加した。200ミリリッ
トルの2N塩酸を反応溶液に添加した。これにより二層が得られた。有機相を分
離し、乾燥させ、溶媒を留去した。次いで粗生成物を更に精製することなく直接
反応に使用した。
収量:27.6g(化学量論量の91%)の4−ヒドロキシ−8−メチルチオ
クロマン−7−カルボン酸メチル。
[8.4−エトキシ−8−メチルチオクロマン−7−カルボン酸メチル]
13.8g(0.058モル)の4−ヒドロキシ−8−メチルチオクロマン−
7−カルボン酸メチルを、60ミリリットルのエタノール中、1gの硫酸を添加
して、沸点未満に4時間に亘り加熱した。次いで溶媒を留去し、残渣を水に取り
込んだ。水相を酢酸エチルで抽出した。有機相を炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄
し、乾燥し、濃縮した。生成物をクロマトグラフィーで精製した。
収量:10.1g(化学量論量の60%)の4−エトキシ−8−メチルチオク
ロマン−7−カルボン酸メチル:1HNMR(CDCl3):δ[ppm]=7.
44(1H、d)、7.13(1H、d)、4.40(1H、m)、3.90(
3H、s)、3.60(2H、m)、3.38(1H、dtr)、2.
90(1H、m)、2.50(3H、s)、2.40(1H、m)、1.98(
1H、m)、1.10(3H、tr)。
上記操作と類似の反応により、4−メトキシ−8−メチルチオクロマン−4−
オン−7−カルボン酸メチルおよび4−イソプロポキシ−8−メチルチオクロマ
ン−4−オン−7−カルボン酸メチルが得られた。ここで4−メトキシ−8−メ
チルチオクロマン−4−オン−7−カルボン酸メチルの場合はエタノールの代わ
りにメタノールを、4−イソプロポキシ−8−メチルチオクロマン−4−オン−
7−カルボン酸メチルの場合はエタノールの代わりにイソプロパノールを用いた
。
[9.4−エトキシ−8−メチルチオクロマン−7−カルボン酸]
2.1gの水酸化ナトリウム溶液を20ミリリットルの水に溶解した。20ミ
リリットルのメタノールに溶解した4−エトキシ−8−メチルチオクロマン−4
−オン−7−カルボン酸メチルを約20℃にて滴下した。混合物を2時間にわた
り還流した。次いで溶媒を留去し、残渣を2N塩酸中に注入した。水相を塩化メ
チレンで抽出した。有機相を乾燥し、濃縮した。
収量:9.3g(化学量論量の100%)の4−エトキシ−8−メチルチオク
ロマン−7−カルボン酸が得られた。融点:89−98℃。
対応のエステルの、4−メトキシ−8−メチルチオクロマン−7−カルボン酸
および4−イソプロポキシ−8−メチルチオクロマン−7−カルボン酸への加水
分解も同様に進行した。以下に記載する対応のベンゾ[b]チオフェン誘導体の
加水分解も同様に行われた。
[10.8−メチル−4−エトキシ−1,1−ジオキソチオクロマン−7−カル
ボン酸]
8.4g(0.033モル)の4−エトキシ−8−メチルチオクロマン−7−
カルボン酸を60ミリリットルの酢酸中に導入した。スパチュウラ1杯のタング
ステン酸ナトリウムを添加した。7.9g(0.07モル)の30%濃度の過酸
化水素溶液を50℃にてゆっくりと滴下し、攪拌を2時間継続した。この後、反
応バッチを水に注入し、水相を酢酸エチルで抽出した。有機相を亜硫酸水素塩溶
液で洗浄し、乾燥し、濃縮した。
収量:9.5g(化学量論量の100%)の8−メチル−4−エトキシ−1,
1−ジオキソチオクロマン−7−カルボン酸、融点:150℃。
[11.8−メチルチオクロマン−4−オン−7−カルボン酸O−エチルオキシ
ム]
0.88g(9ミリモル)のエチルヒドロキシルアミンを20ミリリットルの
メタノール中に導入した。次いで0.62g(4.5ミリモル)の炭酸カリウム
を添加し、この後2.0g(9ミリモル)の8−メチルチオクロマン−4−オン
−7−カルボン酸を添加した。反応混合物を約20℃にて10日間にわたり攪拌
した。水と2Nの塩酸を添加することにより後処理を行った。得られた沈殿を吸
引濾過し、乾燥した。
収量:2.2g(化学量論量の92%)の8−メチルチオクロマン−4−オン−
7−カルボン酸O−エチルオキシム、融点:166℃。
[12.8−メチル−1,1−ジオキソチオクロマン−4−オン−7−カルボン
酸O−エチルオキシム]
3.0g(0.011モル)の8−メチルチオクロマン−4−オン−7−カル
ボン酸O−エチルオキシムをスパチュウラ1杯のタングステン酸ナトリウムと共
に、30ミリリットルの酢酸に導入した。2.8g(0.024モル)の30%
濃度の過酸化水素溶液を50℃で滴下した。反応混合物を更に1時間攪拌した後
、氷水に注入し、得られた沈殿を吸引濾過した。生成物を水で洗浄し、乾燥した
。
収量:2.5g(化学量論量の74%)の8−メチル−1,1−ジオキソチオ
クロマン−4−オン−7−カルボン酸O−エチルオキシム、融点:198℃。
[13.8−メチル−1−オキソチオクロマン−4−オン−7−カルボン酸]
7.0g(31.5ミリモル)の8−メチルチオクロマン−4−オン−7−カ
ルボン酸を、スパチュウラ1杯のタングステン酸ナトリウムと共に、70ミリリ
ットルの酢酸中に導入した。3.6g(31.5ミリモル)の30%濃度の過酸
化水素溶液を50℃にて滴下し、攪拌を3時間継続した。生成物を酢酸エチルで
抽出した。有機相を乾燥させ、溶媒を除去した。生成物をクロマトグラフィーで
精製した。
収量:5.4g(化学量論量の72%)の8−メチル−1−オキソチオクロマ
ン−4−オン−7−カルボン酸:1HNMR(d6−DMSO):δ[ppm]=
8.0(2H、m)、3.5(3H、m)、2.8(1H、d)、2.7(3H
、s)。
[14.2−メチル−3−カルボキシメチルチオ安息香酸メチル]
80ミリリットルのジメチルホルムアミド中の12.4g(0.068モル)
の3−チオ−2−メチル安息香酸メチルを40ミリリットルのジメチルホルムア
ミド中の1.6g(0.068モル)のNaH中に滴下した。混合物を約20℃
にて60分間攪拌し、次いで8g(0.068モル)のクロロ酢酸を添加した。
混合物を約20℃にて4時間攪拌した。
反応混合物を氷水/HClに攪拌しつつ導入することにより後処理を行った。
得られた沈殿を吸引濾過し、水で洗浄し、乾燥した。
収量:14.6g(化学量論量の89%)の2−メチル−3−カルボキシメチ
ルチオ安息香酸メチル、1HNMR(d6−DMSO):δ[ppm]=7.55
(1H、d)、7.45(1H、d)、7.21(1H、tr)、3.82(2
H、s)、250(3H、s)。
[15.7−メチルベンゾ[b]チオフェン−3[2H]−オン−6−カルボン
酸メチル]
14.3g(0.06ミリモル)の2−メチル−3−カルボキシメチルチオ安
息香酸を300ミリリットルの塩化メチレンに溶解した。13.1g(0.11
ミリモル)の塩化チオニルを滴下した。混合物を1時間還流し、次いで溶媒と過
剰の塩化チオニルを留去した。残渣を100ミリリットルの塩化メチレン中に取
り込み、31.8g(0.24ミリモルの)三塩化アルミニウムで処理した。反
応混合物を約20℃にて1時間攪拌し、次いで混合物を氷水中に注入し、有機相
を分離した。有機相を洗浄し、乾燥した後、溶媒を除去した。更に精製せずに生
成物を反応に用いた。
収量:12.9g(化学量論量の97%)の7−メチル−ベンゾ[b]−チオ
フェン−3[2H]−オン−6−カルボン酸メチル、1HNMR(CDCl3):
δ[ppm]=7.65(2H、m)、3.93(3H、s)、3.88(2H
、s)、2.50(3H、s)。
[16.7−メチル−3−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−[2H]−6−
カルボン酸メチル]
12.8g(0.058モル)の7−メチル−ベンゾ−[b]チオフェン−3
[2H]−オン−6−カルボン酸エステルを120ミリリットルの塩化メチレン
と60ミリリットルのメタノールに溶解し、得られた溶液を0℃に冷却した。
1.1g(0.029モル)の水素化硼素ナトリウムを少量ずつ添加した。混合
物を3時間攪拌し、水を添加して反応を停止した。各相を分離し、塩化メチレン
で水相を抽出した。合わせた有機相を乾燥した。溶媒を留去し、得られた粗生成
物を更なる反応に用いた。
収量:13.2g(化学量論量の100%)の7−メチル−3−ヒドロキシベ
ンゾ−[b]チオフェン−[2H]−オン−6−カルボン酸メチル、1HNMR
(CDCl3):δ[ppm]=7.6(2H、m)、5.3(1H、m)、3
.9(3H、s)、3.7(1H、m)、3.3(1H、m)、2.4(3H、
s)。
[17.7−メチル−3−メトキシベンゾ[b]チオフェン−[2H]−6−カ
ルボン酸メチル]
2.4g(0.059モル)のNaHを50ミリリットルのDMFに溶解した
。50ミリリットルに溶解した13.2gの7−メチル−3−ヒドロキシベンゾ
[b]チオフェン−[2H]−6−カルボン酸メチルを滴下した。次いで混合物
を約20℃で2時間攪拌し、この後8.4g(0.059モル)のヨードメタン
を添加し、混合物を更に2時間攪拌した。
反応溶液を氷水に注入し、酢酸エチルで抽出した。有機相を乾燥し、次いで濃
縮した。生成物をクロマトグラフィーで精製した。
収量:3.5g(化学量論量の25%)の7−メチル−3−メトキシベンゾ[
b]−チオフェン−[2H]−6−カルボン酸メチル、1HNMR(CDCl3)
:δ[ppm]=7.60(1H、d)、7.20(1H、d)、5.04(1
H、m)、3.90(3H、s)、3.56(1H、m)、3.40(3H、s
)、3.38(1H、m)、2.50(3H、s)。
対応のベンゾチオフェン酸も、上述のチオクロマノンエステルの加水分解と同
様の方法で得られた。
下記表に記載の化合物も同様の方法で得られた。
[最終生成物の製造]
[1.1,3−ジメチル−4−(8−メチル−1,1−ジオキソチオクロマン−
4−オン−7−カルボニル)−5−ヒドロキシピラゾール]
a)17.4g(0.0685ミリモル)の8−メチル−1,1−ジオキソチ
オクロマン−4−オン−7−カルボン酸を170ミリリットルのトルエンに溶解
し、混合物をジメチルホルムアミド1滴で処理し、8.96g(0.0753モ
ル)の塩化チオニルを添加した。反応混合物を4時間還流した後、濃縮した。反
応生成物を更に直接反応させた。
収量:18.6g(化学量論量の99%)の8−メチル−1,1−ジオキソチオ
クロマン−4−オン−7−カルボニルクロリド。
b)0.82g(7.3ミリモル)の1,3−ジメチルピラゾロンと0.74
g(7.3ミリモル)のトリエチルアミンを10ミリリットルのアセトニトリル
中に溶解した。20ミリリットルのアセトニトリル中に溶解した、a)で得られ
た2.0g(7.3ミリモル)の酸塩化物を、上記混合物に滴下した。この混合
物を室温にて1時間攪拌した。次いで0.42g(4.9ミリモル)のアセトン
シアノヒドリンと3.7g(36.7ミリモル)のトリエチルアミンを添加し、
混合物を6時間攪拌した。2Nの塩酸を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出する
ことにより後処理を行った。この後、有機相を炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、
水相を酸性化し、得られた沈殿を吸引濾過し、乾燥した。
収量:0.2g(化学量論量の8%)の1,3−ジメチル−4−(8−メチル
−1,1−ジオキソチオクロマン−4−オン−7−カルボニル)−5−ヒドロキ
シピラゾール、融点:83℃。
[2.7−(1,3−ジメチル−5−ヒドロキシピラゾール−4−カルボニル)
−8−メチルチオクロマン−4−オンO−エチルオキシム]
1g(3.77ミリモル)の7−カルボキシ−8−メチルチオクロマン−4−
オンO−エチルオキシムをtert−アミルアルコール中、0.46g(4.0
7ミリモル)の1,3−ジメチルピラゾロンと0.84g(4.07ミリモル)
のジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)と共に、室温にて2時間攪拌
した。次いで0.78(5.66ミリモル)の炭酸カリウムを添加し、混合物を
90℃に加熱し、この温度で5時間攪拌した。反応バッチを攪拌しながら水中に
導入し、更に酢酸エチルで抽出することにより後処理を行った。有機相を廃棄し
た。水相をHClで酸性化し、所望の生成物を酢酸エチルで抽出した。抽出剤を
除去した。抽出剤を除去し、生成物をクロマトグラフィーで精製した。
収量:0.35g(化学量論量の26%)の7−(1,3−ジメチル−5−ヒ
ドロキシピラゾール−4−カルボニル)−8−メチルチオ−クロマン−4−オン
O−エチルオキシム、1HNMR(CDCl3):δ[ppm]=7.95(1H
、d)、6.99(1H、d)、4.28(2H、q)、3.69(3H、s)
、3.10(2H、m)、2.97(2H、m)、2.30(3H、s)、1.
75(3H、s)、1.38(3H、tr)。
[3.7−(1,3−ジメチル−5−ヒドロキシピラゾール−4−カルボニル)
−8−メチル−1,1−ジオキソチオクロマン]
0.35g(1ミリモル)の1,3−ジメチル−4−(8−メチルチオクロマ
ン−4−オン−7−カルボニルO−エチルオキシム)−5−ヒドロキシピラゾー
ルを、5ミリリットルの酢酸およびスパチュウラ1杯のタングステン酸ナトリウ
ムと共に反応容器に導入し、この混合物を50℃に加熱した。次いで0.24g
(2.1ミリモルの)30%濃度の過酸化水素溶液を添加し、混合物を4時間攪
拌した。水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相をチオ硫酸塩溶液
で洗浄し、回転式蒸発器で蒸発させた。
収量:0.35g(化学量論量の89%)の7−(1,3−ジメチル−5−ヒ
ドロキシピラゾール−4−カルボニル)−8−メチル−1,1−ジオキソ−チオ
クロマンO−エチルオキシム)−5−ヒドロキシピラゾール、1HNMR(CD
Cl3):δ[ppm]=9.90(1H、bs)、8.12(1H、d)、7
.35(1H、d)、7.35(1H、d)、4.32(2H、q)、3.65
(3H、s)、3.44(4H、m)、2.70(3H、s)、1.73(3H
、s)、1.38(3H、tr)。
化合物Iおよびその農業上有用な塩は(双方共に異性体混合物および純粋な異
性体として)除草剤として適している。Iを含有する除草剤組成物は非耕作地帯
の植物を、特に高施与率にて、非常に良好に防除する。栽培植物に害を与えるこ
となく、小麦、稲、とうもろこし、大豆、綿花などの栽培植物における広葉の雑
草および稲科の雑草を非常に良好に防除することができる。この効果は特に低使
用量において顕著である。
施与方法の多様性を考慮して、化合物Iまたはこれらを含有する除草剤を更に
多種類の農作物に使用し、望ましくない植物を除去することも可能である。使用
に適する農作物の例を以下に示す。
タマネギ(Alliumcepa)
パイナップル(Ananas comosus)
ナンキンマメ(Arachis hypogaea)
アスパラガス(Asparagus officinalis)
フダンソウ(Betavulgaris spp.altissima)
サトウジシヤ(Betavulgaris spp.rapa)
アブラナ(変種カブラ)(Brassicanapus var.napus
)
カブカンラン(変種ナポプラシーカ)(Brassicanapus var
.napobrassica)
テンサイ(変種シルベストリス)(Brassica rapa var.si
lvestris)
トウツバキ(Camellia sinensis)
ベニバナ(Carthamus tinctorius)
キヤリーヤイリノイネンシス(Carya illinoinensis)
レモン(Citrus limon)
ナツミカン(Citrus sinensis)
コーヒー〔Coffea arabica(Coffea canephora
、Coffea liberica)〕
キユウリ(Cucumis sativus)
ギヨウギシバ(Cynodon dactylon)
ニンジン(Daucus carota)
アブラヤシ(Elaeis guineensis)
イチゴ(Fragaria vesca)
大豆(Glycine max)
木棉〔Gossypium hirsutum(Gossypium arbo
reum、Gossypium herbaceum、Gossypium vi
tifolium)〕
ヒマワリ(Helianthus annuus)
ゴムノキ(Hevea brasiliensis)
大麦(Hordeum vulgare)
カラハナソウ(Humulus lupulus)
アメリカイモ(Ipomoea batatas)
オニグルミ(Juglans regia)
レンズマメ(Lens culinaris)
アマ(Linumusitatissimum)
トマト(Lycopersicon lycopersicum)
リンゴ属(Malus spp.)
キヤツサバ(Manihot esculenta)
ムラサキウマゴヤシ(Medicago sativa)
バシヨウ属(Musa spp.)
タバコ〔Nicotiana tabacum(N.rustica)〕
オリーブ(Olea europaea)
イネ(Oryza sativa)
アズキ(Phaseolus lunatus)
ゴガツササゲ(Phaseolus vulgaris)
トウヒ(Picea abies)
マッ属(Pinus spp.)
シロエンドウ(Pisum sativum)
サクラ(Prunus avium)
モモ(Prunus persica)
ナシ(Pyrus communis)
スグリ(Ribes sylvestre)
トウゴマ(Ricinus communis)
サトウキビ(Saccharum officinarum)
ライムギ(Secale cereale)
ジャガイモ(Solanum tuberosum)
モロコシ〔Sorghum bicolor(s.vulgare)〕
カカオ(Theobromacacao)
ムラサキツメクサ(Trifolium pratense)
小麦(Triticum aestivum)
トリテイカム、ドラム(Triticum durum)
ソラマメ(Vicia faba)
ブドウ(Vitis vinifera)
トウモロコシ(Zea mays)。
更に、遺伝子工学的方法を含む、栽培により除草剤に高い抵抗性を有する農作
物においても、化合物Iを用いることが可能である。
除草剤またはその有効物質は事前法または事後法により施与される。有効物質
がある種の栽培植物にうまく適合しない場合は、下部に成長している雑草または
露出している土壌には付着しても、敏感な栽培植物の葉にできるだけ接触しない
ように、噴霧装置により除草剤を噴霧することができる(後直接撒布、レイーバ
イ)。
化合物Iおよびこれを含有する除草剤は、例えば直接的に噴霧可能な水溶液、
粉末、懸濁液、高濃度の水性、油性またはその他の懸濁液または分散液、エマル
ジョン、油性分散液、ペースト、ダスト剤、散布剤または顆粒の形で噴霧、ミス
ト法、ダスト法、散布法または注入法によって適用することができる。適用形式
は、完全に使用目的に基づいて決定される。いずれの場合にも、本発明の有効物
質の可能な限りの微細分が保証されるべきである。
適する不活性添加剤としては、主に中位乃至高位の沸点の鉱油留分、例えば燈
油またはディーゼル油、更にコールタール油等、並びに植物性または動物性産出
源の油、脂肪族、環状および芳香族炭化水素、例えばパラフィン、テトラヒドロ
ナフタレン、アルキル置換ナフタレンまたはその誘導体、アルキル化ベンゼンお
よびその誘導体、アルコール、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、
ブタノール、シクロヘキサノール、シクロヘキサノン、強極性溶剤、例えばN−
メチルピロリドン、水が使用される。
水性使用形は、乳濁液濃縮物、懸濁液、ペースト、または湿潤可能の粉末、水
分散可能の粒体に水を添加して製造することができる。乳濁液、ペーストまたは
油分散液を製造するためには、物質を油または溶剤中に溶解して、湿潤剤、接着
剤、分散剤または乳化剤により水中に均質に混合、或いは油又は溶媒中に溶解す
ることができる。有効物質、湿潤剤、接着剤、分散剤または乳化剤および場合に
より溶剤または油よりなる濃縮物を製造することもでき、これは水にて希釈する
のに適する。
適する界面活性剤(助剤)としては、芳香族スルホン酸、たとえばリグノスル
ホン酸、フェノールスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、ジブチルナフタレンス
ルホン酸の各アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、並びに脂
肪酸、アルキルスルホナート、アルキアリールスルホナート、アルキルスルファ
ート、ラウリルエーテルスルファート、および脂肪アルコールスルファートのア
ルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、並びに硫酸化ヘキサ
デカノール、ヘプタデカノールおよびオクタデカノールの塩、並びに脂肪アルコ
ールグリコールエーテルの塩、スルホン化ナフタレンおよびナフタレン誘導体と
ホルムアルデヒドとの縮合生成物、ナフタレン或はナフタレンスルホン酸とフェ
ノールおよびホルムアルデヒドとの縮合生成物、ポリオキシエチレン−オクチル
フェノールエーテル、エトキシル化イソオクチルフェノール、オクチルフェノー
ル、ノニルフェノール、アルキルフェニルポリグコールエーテル、トリブチルフ
ェニルポリグリコールエーテル、アルキルアリールポリエーテルアルコール、イ
ソトリデシルアルコール、脂肪アルコール/エチレンオキシド縮合物、エトキシ
ル化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、またはポリオキシ
プロピレンアルキルエーテル、ラウリルアルコールポリグリコールエーテルアセ
タート、ソルビトールエステル、リグノ亜硫酸塩廃液およびメチルセルロースが
挙げられる。
粉末、散布剤および振りかけ剤は有効物質と固状担体物質とを混合または一緒
に磨砕することにより製造することができる。
粒状体、例えば被覆−、含浸−および均質粒状体は、有効物質を固状担体物質
に結合することにより製造することができる。固状担体物質は、例えば鉱物土、
例えばシリカ、シリカゲル、珪酸塩、タルク、カオリン、石灰石、石灰、白亜、
膠塊粒土、石灰質黄色粘土、粘土、白雲石、珪藻土、硫酸カルシウム、硫酸マグ
ネシウム、酸化マグネシウム、磨砕合成樹脂、肥料、例えば硫酸アンモニウム、
燐酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、尿素および植物性生成物、例えば穀物粉
、樹皮、木材およびクルミ穀粉、セルロース粉末および他の固状担体物質である
。
直接使用可能な調整における有効成分Iの濃度は広範囲に変更可能である。一
般的に製剤は、0.001〜98重量%、好ましくは0.01〜95重量%の少
なくとも1種類の有効物質を含有する。この際有効物質は純度90〜100%、
特に95〜100%(NMRスペクトルによる)で使用される。
本発明による化合物Iは以下のように調製される。
I.20重量部の化合物No.6.1を、アルキル化ベンゼン80重量部、エ
チレンオキシド8〜10モルをオレイン酸−N−モノエタノールアミド1モルに
付加した付加生成物10重量部、ドデシルベンゼンルスルホン酸のカルシウム塩
5重量部、およびエチレンオキシド40モルをヒマシ油1モルに付加した付加生
成物5重量部よりなる混合物中に添加する。この混合物を100000重量部の
水に注入しかつ細分布することにより有効物質0.02重量%を含有する水性分
散液が得られる。
II.20重量部の化合物No.6.2を、シクロヘキサノン40重量部、イ
ソブタノール30重量部、イソオクチルフェノール40モルの付加生成物20重
量部、エチレンオキシド40モルをヒマシ油1モルに付加した付加生成物10重
量部よりなる混合物中に溶解する。この溶液を水100000重量部に注入する
ことにより有効成分0.02重量%を含有する水性分散液が得られる。
III.20重量部の有効成分No.6.3を、シクロヘキサノン25重量部
、沸点210〜80℃の鉱油留分65重量部、およびエチレンオキシド40モル
をヒマシ油1モルに付加した付加生成物10重量部よりなる混合物中に溶解する
。この溶液を水100000重量部に注入することにより有効物質0.02重量
%を含有する水性分散液が得られる。
IV.20重量部の有効成分No.6.4を、ジイソブチルナフタレン−a−
スルホン酸のナトリウム塩3重量部、亜硫酸塩−廃液よりのリグニンスルホン酸
のナトリウム塩17重量部および粉末状シリカゲル60重量部と充分に混和し、
かつハンマーミル中において磨砕する。この混合物を水20000重量部に細分
布することにより有効物質0.1重量%を含有する噴霧液が得られる。
V.3重量部の有効成分No.6.5を細粒状カオリン97重量部と密に混和
する。かくして有効物質3重量%を含有するダスト剤が得られる。
VI.20重量部の有効成分No.6.8を、ドデシルベンゼンスルホン酸の
カルシウム塩2重量部、脂肪アルコールポリグリコールエーテル8重量部、フェ
ノール−尿素−ホルムアルデヒド縮合物のナトリウム塩2重量部およびパラフィ
ン系鉱油68重量部と密に混和する。安定な油状分散液が得られる。
VII.1重量部の有効成分No.6.9を、シクロヘキサノン70重量部、
エトキシル化イソオクチルフェノール20重量部、エトキシル化ヒマシ油10重
量部に溶解する。これにより安定な乳濁液濃縮物が得られる。
VIII.1重量部の有効成分No.6.10を、シクロヘキサノン80重量
部、Wettol(登録商標)EM31(エトキシル化ヒマシ油を基礎とする非
イオン性乳化剤)20重量部からなる混合物に溶解した。これにより安定な乳濁
液濃縮物が得られる。
有効作用範囲を拡張し、相乗効果を達成するために、ピラゾール−4−イルベ
ンゼン誘導体Iは、多様な他の除草剤ないし生長抑制有効物質と混合され、同時
に施与される。その混合対称物質としては、例えば1,2,4−チアジアゾール
、1,3,4−チアジアゾール、アミド、アミノ燐酸およびその誘導体、アミノ
トリアゾール、アニリド、アリールオキシ−/ヘテロアリールオキシアルカン
酸およびその誘導体、安息香酸およびその誘導体、ベンゾチアジアジノン、2−
(ヘテロアリール/アロイル)−1,3−シクロヘキサンジオン、ヘテロアリー
ルアリールケトン、ベンジルイソキサゾリジノン、メタ−CF3−フェニル誘導
体、カルバマート、キノリンカルボン酸およびその誘導体、クロロアセトアニリ
ド、シクロヘキサン−1,3−ジオン誘導体、ジアジン、ジクロロプロピオン酸
およびその誘導体、ジヒドロベンゾフラン、ジヒドロフラン−3−オン、ジニト
ロアニリン、ジニトロフェノール、ジフェニルエーテル、ジピリジル、ハロカル
ボン酸およびその誘導体、尿素、3−フェニルウラシル、イミダゾール、イミダ
ゾリノン、N−フェニル−3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミド、オキサ
ジアゾール、オキシラン、フェノール、アリールオキシ−およびヘテロアリール
オキシフェノキシプロピオン酸エステル、フェニル酢酸およびその誘導体、2−
フェニルプロピオン酸およびその誘導体、ピラゾール、フェニルピラゾール、ピ
リダジン、ピリジンカルボン酸およびその誘導体、ピリミジルエーテル、スルホ
ンアミド、スルホニル尿素、トリアジン、トリアジノン、トリアゾリノン、トリ
アゾールカルボキシアミドおよびウラシルが挙げられる。
更に、化合物Iは単独で、または他の除草剤と組み合わせて、または他の植物
保護剤、例えば殺害虫剤または植物殺菌剤または殺バクテリア剤と混合して施与
することができるという利点を有する。更に苗栄養不足、希元素欠乏などの症状
治癒のために使用されるミネラル塩溶液と混合し得ること、植物に無害の油類、
油濃縮物類に添加し得ることも重要である。
また有効成分の使用量は、その防除目的、季節、目的植物、その生長段階を考
慮して、1ヘクタール当たり0.001〜3.0kg、好ましくは0.01〜1
.0kgとされる。使用実施例
式Iのピラゾール−4−イルベンゾイル誘導体の除草効果を以下の温室実験で
示す。
プラスチック植木鉢を栽培容器として用い、約3.0%腐蝕したローム質の砂
を培養基とした。被検植物の種子を種類ごとに播種した。
事前法により、水中に懸濁または乳化させた有効物質を、種子を撒いた後に細
分布したノズルを使用して直接撒布した。出芽と成長を促進するために容器を軽
く潅水し、次いで植物が根付くまで半透明のプラスチックの覆いを被せた。有効
物質により害が与えられない限り、この被覆が被検植物の均一な出芽を促進する
。
事後法による処理を行う目的で、被検植物を発育型により、草丈3−15cm
となった後、水中に懸濁または乳化させた有効物質で処理した。この場合、被検
植物を直接播種し同一の容器で栽培することも、当初は別々に苗として植え、処
理の行われる2−3日前に試験用容器に移植することも可能である。事後法の場
合の有効物質(a.i.)の使用量を、1ヘクタール当たり0.5kgまたは0
.25kgとした。
各被検植物を種類ごとに10−25℃または20−35℃に保持し、実験期間
を2−4週間とした。この間、被検植物を管理し、個々の処理に対する反応を評
価した。
0−100の基準に基づき評価を行った。この基準において100は植物が全
く出芽しないか、或いは少なくとも地上に出ている部分の全てが破壊してしまっ
たことを示し、0は全く被害がなく正常な成長を遂げたことを示す。
以下に温室実験で使用した植物の種類を示す。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】1997年7月23日
【補正内容】
請求の範囲
1.式I
で表され、式中
L、Mが水素、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル
、C1−C4アルコキシ(これらの基は非置換であっても、1〜5個のハロゲン原
子、またはC1−C4アルコキシにより置換されてもよい)、ハロゲン、シアノニ
トロ、−(A)m−S(O)nR1で示される基、または−(A)m−CO−R2で示され
る基を意味し、
YがC=O、C=N−R3、CR7−NR5R6、CR7−OR8、CR10R11、C
R7−SR8、酸素、硫黄および窒素からなる群から選択されるヘテロ原子を意味
し、
Xが鎖(−CR12R13−)、(−CR12R13−CR21R22−)、(−CR12=
CR13−)、(−CR12R13−CR12=CR13−)またはNR23を意味し、
XとYとの間の結合が飽和または不飽和であり、
Aが酸素またはNR14を意味し、
mが0または1であり、
nが0、1または2であり、
R1がC1−C4アルキル、C1−C4ハロアルキルまたはNR14、
R2がC1−C4アルキル、C1−C4ハロアルキル、C1−C4アルコキシまたは
NR14、
R3が水素、−NR9R4、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6
アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、C2−C6アルケニル、C2−C6ハロア
ルケニル、C2−C6アルキニル、
非置換または置換フェニル(C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−
C4ハロアルコキシ、C1−C4ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロにより
置換されてもよい)、非置換または置換ベンジル(C1−C4アルキル、C1−C4
アルコキシ、C1−C4ハロアルコキシ、C1−C4ハロアルキル、ハロゲン、シア
ノ、ニトロにより置換されてもよい)、または非置換または置換ベンジルオキシ
(C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルコキシ、C1−C4
ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロにより置換されてもよい)を意味し、
R4が水素、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキル、C2−C6アルケニル
、C2−C6アルキニル、C=O−NR14、
非置換または置換フェニル(C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−
C4ハロアルコキシ、C1−C4ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロにより
置換されてもよい)、
非置換または置換ベンジル(C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−
C4ハロアルコキシ、C1−C4ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロにより
置換されてもよい)を意味し、
R9が水素、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキル、C2−C6アルケニル
、C2−C6アルキニル、C=O−NR14、
非置換または置換フェニル(C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−
C4ハロアルコキシ、C1−C4ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロにより
置換されてもよい)、または
非置換または置換ベンジル(C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−
C4ハロアルコキシ、C1−C4ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロにより
置換されてもよい)を意味し、
R5、R6が、それぞれ独立に水素、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、
C1−C4ハロアルキル、C2−C6ハロアルケニル、C1−C6アルコキシ、C1−
C6ハロアルコキシ、
非置換または置換フェニル(C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−
C4ハロアルコキシ、C1−C4ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニト
ロにより置換されてもよい)、または
非置換または置換ベンジル(C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−
C4ハロアルコキシ、C1−C4ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロにより
置換されてもよい)を意味し、
R7が水素、C1−C6アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルキル
、C1−C4ハロアルコキシ、非置換または置換フェニル(1〜3個のハロゲン、
C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルコキシ、ニトロによ
り置換されてもよい)を意味するか、またはR7とR21、R7とR23、またはR7
とR12が結合を形成してもよく、
R8が水素、C1−C6アルキル、C1−C4ハロアルキル、
非置換または置換フェニル(C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−
C4ハロアルコキシ、C1−C4ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロで置換
されてもよい)、または
非置換または置換ベンジル(C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−
C4ハロアルコキシ、C1−C4ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロで置換
されてもよい)を意味し、
R10、R11がそれぞれ独立に水素、C1−C6アルキル、非置換または置換フェ
ニル(1〜3個のハロゲン、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4
ハロアルコキシ、ニトロにより置換されてもよい)、またはR10とR12、R10と
R21、R10とR23が結合を形成してもよく、R10とR11が合体して1,4−ジオ
キサブタン−1,4−ジイル、1,3−ジオキサブタン−1,4−ジイル、1,
5−ジオキサペンタン−1,5−ジイル、1,3−ジオキサペンタン−1,5−
ジイル、または2,4−ジオキサペンタン−1,5−ジイル鎖(これらは水素ま
たはC1−C4アルキルにより置換されている)を形成してもよい、
R12、R13がそれぞれ独立に水素、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキル
、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、非置換または置換フェニル(
C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルコキシ、C1−C4ハ
ロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロにより置換されてもよ
い)を意味し、
R14がC1−C4アルキル、
R21が水素、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ
、C1−C6ハロアルコキシ、非置換または置換フェニル(C1−C4アルキル、C1
−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルコキシ、C1−C4ハロアルキル、ハロゲン
、シアノ、ニトロにより置換されてもよい)を意味し、
R22が水素、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ
、C1−C6ハロアルコキシ、非置換または置換フェニル(C1−C4アルキル、C1
−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルコキシ、C1−C4ハロアルキル、ハロゲン
、シアノ、ニトロにより置換されてもよい)を意味し、
R23が水素、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C1−C6アルコキシ、
フェニルまたはベンジル(これらはそれぞれ非置換であっても、C1−C4アルキ
ル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルコキシ、C1−C4ハロアルキル、ハ
ロゲン、シアノ、ニトロにより置換されてもよい)を意味し、
Qが4位で結合する式II
のピラゾール環(式中、
R15はC1−C4アルキルを、
R16は水素、C1−C4アルキルまたはC1−C4ハロアルキルを、
R17は水素、C1−C4アルキルスルホニル、フェニルスルホニルまたはアルキ
ルフェニルスルホニルをそれぞれ意味する)を意味し、
YがC=Oである場合、XがNR23ではないことを特徴とするピラゾール−4
−イルベンゾイル誘導体、またはその農業上有用な塩。
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フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),UA(AM,AZ,BY
,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AU,BG
,BR,CA,CN,CZ,EE,GE,HU,IL,
JP,KR,LT,LV,MX,NO,NZ,PL,R
O,SG,SI,SK,TR,UA,US,UZ,VN
(72)発明者 エンゲル,シュテファン
ドイツ国、D−65510、イートシュタイン、
フリードリヒ−エーベルト−シュトラー
セ、13
(72)発明者 ヒル,レジナ,ルイーゼ
ドイツ国、D−67346、シュパイァ、ツィ
ーゲルオーフェンヴェーク、40
(72)発明者 カルドルフ,ウヴェ
ドイツ国、D−68159、マンハイム、デー
3.4
(72)発明者 フォセン,マルクス
ドイツ国、D−68199、マンハイム、ヴィ
ルヘルム−ヴント−シュトラーセ、7
(72)発明者 プラト,ペーター
ドイツ国、D−67227、フランケンタール、
ハンス−バルケ−シュトラーセ、13
(72)発明者 ゲツ,ノルベルト
ドイツ国、D−67547、ヴォルムス、シェ
ファーシュトラーセ、25
(72)発明者 ヴァルター,ヘルムート
ドイツ国、D−67283、オブリッヒハイム、
グリューンシュタッター、シュトラーセ、
82
(72)発明者 ヴェストファレン,カール−オットー
ドイツ国、D−67346、シュパイァ、マウ
スベルクヴェーク、58
(72)発明者 ミスリッツ,ウルフ
ドイツ国、D−67433、ノイシュタット、
アム、ヘルツェル、40