JPH11512389A - 内部アミド結合を有するアミド−カルボン酸エステルの製造方法 - Google Patents
内部アミド結合を有するアミド−カルボン酸エステルの製造方法Info
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- JPH11512389A JPH11512389A JP9511302A JP51130297A JPH11512389A JP H11512389 A JPH11512389 A JP H11512389A JP 9511302 A JP9511302 A JP 9511302A JP 51130297 A JP51130297 A JP 51130297A JP H11512389 A JPH11512389 A JP H11512389A
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、カルボン酸又はカルボン酸エステルを、一価アルコール及びラクタム、アミノカルボン酸又はポリマー性アミノカルボン酸の何れかと反応させることによって2個のカルボニル炭素の間に位置しているアミド窒素を有するアミド−カルボン酸エステルを一工程で製造する方法に関する。この方法においては、アミド化反応、エステル化反応、アルコーリシス反応及び加水分解反応が同時に起こる。
Description
【発明の詳細な説明】
内部アミド結合を有するアミド−カルボン酸エステルの製造方法発明の分野
本発明は、カルボン酸又はカルボン酸エステルを、一価アルコール及びラクタ
ム、アミノ−カルボン酸又はポリマー性アミノカルボン酸の何れかと反応させる
ことによって2個のカルボニル炭素の間に位置しているアミド窒素を有するアミ
ド−カルボン酸エステルを製造する方法に関する。発明の背景
アミド−カルボン酸エステルは、商業的に多数の化学品を製造するために使用
される工業的中間体である。ドイツ特許第1,184,769号には、カルボン酸エステ
ルをラクタムと反応させることによりアミド−カルボン酸エステルを製造する方
法が開示されている。この方法から誘導されるアミド−カルボン酸エステルは、
出発カルボン酸エステルの入手性によって制限されている。例えば、ブチルアミ
ド−カルボン酸エステルを製造するために、ブチルカルボン酸エステルを別の反
応工程で製造しなくてはならない。この別の反応工程は、長い処理時間を必要と
し、より高いコストになる。更に、この方法には、特殊な触媒及び/又は高エネ
ルギー放射が含まれる。
ドイツ特許第975,633号には、アルコールと反応するN−アシル化ラクタムを
生成させることによりアミド−カルボン酸エステルを多段で製造する方法が開示
されている。この方法は、N−アシル化ラクタムの前生成及び酸触媒の使用を必
要とする。追加の反応工程は、より長い処理時間を必要とし、より高いコスト及
びより低い収
率になる。
ドイツ特許第942,864号には、酸性のアルコール溶液中でラクタムを反応させ
てアミノ−カルボン酸エステルを製造し、これをアシル化剤と反応させてアミド
−カルボン酸エステルを製造することによりアミド−カルボン酸エステルを製造
する方法が開示されている。この方法は、N−アシル化ラクタムの前生成及び酸
触媒の使用を必要とする。追加の反応工程は、より長い処理時間を必要とし、よ
り高いコストになる。ドイツ特許第942,864 号に開示されている方法は、ドイツ
特許第942,864 号に於ける出発ラクタムが、最初にオキシムのベックマン転位に
よって製造される以外は、ドイツ特許第975,633 号に開示されている方法と類似
している。
N−アシル化ラクタムの前生成を必要とすることなく、容易に入手可能な出発
物質からアミド−カルボン酸エステルを単純化された方法で製造することに対す
るニーズがある。発明の要約
本発明は、アミド化反応、エステル化反応、アルコーリシス反応及び加水分解
反応を一工程で組み合わせて、式:
(式中、R1は炭素数1〜26のアルキル、アルケニル、アルキニル又はシクロア
ルキル基及び炭素数6〜14のアリール又はアルキルアリール基からなる群から選
択され、R2は水素、炭素数1〜10のアルキル、アルケニル、アルキニル又はシ
クロアルキル基及び炭素数6〜10のアリール又はアルキルアリール基からなる群
から選択され、R3及びR4は、独立に、水素、ハロゲン、炭素数1〜10のアル
キル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル又はアルコキシ基及び炭素数6
〜10のアリール又はアルキルアリール基からなる群から選択され、R5は炭素数
1〜6のアルキル、アルケニル、アルキニル又はシクロアルキル基及び炭素数6
〜10のアリール又はアルキルアリール基からなる群から選択され、そしてnは1
〜12の整数である)
を有するアミド−カルボン酸エステルを製造する方法であって、該方法が、温度
150 ℃〜300 ℃及び自然発生圧力で0.5 〜15時間、
(1)式:
(式中、R1は前記の通り定義され、R6は水素原子又は炭素数1〜6のアルキル
、アルケニル、アルキニル若しくはシクロアルキル基又は炭素数6〜10のアリー
ル若しくはアルキルアリール基である)
を有するカルボン酸又はカルボン酸エステル、
(2)
(式中、R1,R2,R3,R4,R6及びnは前記の通り定義され、そしてmは1
〜12の整数であり、そしてpは1又はそれ以上の整数である)
からなる群から選択された窒素含有化合物、及び
(3)式:
HO−R5
(式中、R5は前記の通り定義される)
を有する一価アルコール
を含有する混合物(但し、カルボン酸又はカルボン酸エステル、窒素含有化合物
及び一価アルコールは、それぞれ、1〜5:0.5 〜2:2〜50のモル比で存在す
る)を反応させることを含んでなる。発明の説明
本発明は、アミド窒素が、2個のカルボニル炭素の間に位置している、内部ア
ミド結合を有するアミド−カルボン酸エステルの製造方法に関する。この方法で
は、アミド化、エステル化、アルコーリシス及び加水分解のような多数の反応が
同時に生起する。この内部アミド結合を有するアミド−カルボン酸エステルは式
:
を有する。
アミド−カルボン酸エステルについての上記の式に於いて、R1は炭素数1〜2
6のアルキル、アルケニル、アルキニル若しくはシクロアルキル基又は炭素数6
〜14のアリール若しくはアルキルアリール基から選択される。R2は水素又は炭
素数1〜10のアルキル、アルケニル、アルキニル若しくはシクロアルキル基又は
炭素数6〜10のアリール若しくはアルキルアリール基から選択される。R3及び
R4は、独立に、水素、ハロゲン又は炭素数1〜10のアルキル、アルケニル、ア
ルキニル、シクロアルキル若しくはアルコキシ基又は炭素数6〜10のアリール若
しくはアルキルアリール基から選択され
る。R5は炭素数1〜6のアルキル、アルケニル、アルキニル若しくはシクロア
ルキル基又は炭素数6〜10のアリール若しくはアルキルアリール基から選択され
る。文字nは1〜12の整数である。
このアミド−カルボン酸エステルは、温度 150〜 300℃、好ましくは 180℃〜
250℃及び自然発生圧力で、0.5時間〜15時間、好ましくは1時間〜10時間、オ
ートクレーブのような適当な反応器中で、カルボン酸又はカルボン酸エステル、
窒素含有化合物及び一価アルコールを含有する混合物を反応させることによって
製造される。
カルボン酸又はカルボン酸エステルである成分(1)は式:
を有する。このカルボン酸又はカルボン酸エステルの式に於いて、R1は前記の
通り定義され、そしてR6は水素原子又は炭素数1〜6のアルキル、アルケニル
、アルキニル若しくはシクロアルキル基又は炭素数6〜10のアリール若しくはア
ルキルアリール基である。このカルボン酸は、2〜27個の炭素原子、好ましくは
6〜20個の炭素原子、最も好ましくは8〜14個の炭素原子を有する。このカルボ
ン酸は、直鎖、分枝鎖又は環式鎖を含有していてよく、天然又は合成起源のもの
であってよく、そして飽和又は不飽和性のものであってよい。このカルボン酸エ
ステルは上記のカルボン酸から誘導され、このカルボン酸のメチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル及びブチルエステルを含有していてよいが、これらに限定
されない。このカルボン酸及びそのカルボン酸エステルは、純粋の形で又はその
代わりに市販されているようなこれらの混合物の形で使用することができる。
カルボン酸の例は、カプロン酸、ヘプタン酸、カプリル酸、2−エチルヘキサ
ン酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデシル酸、ラ
ウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノレン酸、ベヘン酸、
安息香酸、フェニル酢酸、桂皮酸などである。好ましいカルボン酸は、カプロン
酸、ヘプタン酸、カプリル酸、2−エチルヘキサン酸、ペラルゴン酸、カプリン
酸、ウンデシル酸及びラウリン酸である。カルボン酸エステルの例は、カプロン
酸、ヘプタン酸、カプリル酸、2−エチルヘキサン酸、ペラルゴン酸、カプリン
酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リ
ノレン酸、ベヘン酸、安息香酸、フェニル酢酸、桂皮酸などの、メチル、エチル
、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル及びtert−ブチル
エステルである。
窒素含有化合物である成分(2)は、ラクタム、アミノ−カルボン酸及びポリ
マー性アミノ−カルボン酸から選択される。本発明の方法で有用なラクタムは、
式:
を有する。ラクタムについての式に於いて、R2は水素又は炭素数1〜10のアル
キル、アルケニル、アルキニル若しくはシクロアルキル基又は炭素数6〜10のア
リール若しくはアルキルアリール基から選択される。R3及びR4は、独立に、水
素、ハロゲン又は炭素数1〜10のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロア
ルキル若しくはアルコキシ基又は炭素数6〜10のアリール若しくはアルキルアリ
ール基から選択される。文字mは1〜12の整数である。適当なラクタムには、ブ
チロラクタム、γ−バレロラクタム、δ−バレロラクタム、γ−カプロラクタム
、δ−カプロラクタム、ε−カプロラクタム、β−プロピオラクタム及び類似の
ラクタムが含まれる。好ましくは、このラクタムには、ラクタム環内に3〜7個
の炭素原子
が含有される。このラクタムは、炭素数1〜10の低級炭化水素基によって窒素原
子で置換されてよい。例えば、置換基がメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、フェニル及びベンジルであるN−置
換ラクタムを使用することができる。
本発明の方法で有用なアミノ−カルボン酸は、式:
を有する。アミノ−カルボン酸についての式に於いて、R2は水素又は炭素数1
〜10のアルキル、アルケニル、アルキニル若しくはシクロアルキル基又は炭素数
6〜10のアリール若しくはアルキルアリール基から選択される。R3及びR4は、
独立に、水素、ハロゲン又は炭素数1〜10のアルキル、アルケニル、アルキニル
、シクロアルキル若しくはアルコキシ基又は炭素数6〜10のアリール若しくはア
ルキルアリール基から選択される。R6は水素又は炭素数1〜6のアルキル、ア
ルケニル、アルキニル若しくはシクロアルキル基又は炭素数6〜10のアリール若
しくはアルキルアリール基である。文字nは1〜12、好ましくは2〜7の整数で
ある。アミノ−カルボン酸の例は、グリシン、アラニン、3−アミノプロピオン
酸、4−アミノ酪酸、5−アミノペンタン酸、6−アミノヘキサン酸、7−アミ
ノヘプタン酸などである。適当なアミノ−カルボン酸にはまた、置換基がメチル
、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、フ
ェニル、ベンジルなどであるN−置換アミノ−カルボン酸が含まれる。
本発明の方法で有用なポリマー性アミノ−カルボン酸は、式:
を有する。ポリマー性アミノ−カルボン酸についての式に於いて、R2は水素又
は炭素数1〜10のアルキル、アルケニル、アルキニル若しくはシクロアルキル基
又は炭素数6〜10のアリール若しくはアルキルアリール基から選択される。R3
及びR4は、独立に、水素、ハロゲン又は炭素数1〜10のアルキル、アルケニル
、アルキニル、シクロアルキル若しくはアルコキシ基又は炭素数6〜10のアリー
ル若しくはアルキルアリール基から選択される。R6は水素原子又は炭素数1〜
6のアルキル、アルケニル、アルキニル若しくはシクロアルキル基又は炭素数6
〜10のアリール若しくはアルキルアリール基である。文字nは1〜12の整数であ
る。文字pは1又はそれ以上の整数である。
ポリマー性アミノ−カルボン酸の例は、ポリ(グリシン)、ポリ(アラニン)
、ポリ(3−アミノプロピオン酸)、ポリ(4−アミノ酪酸)、ポリ(5−アミ
ノペンタン酸)、ポリ(6−アミノヘキサン酸)〔ナイロン−6〕、ポリ(7−
アミノヘプタン酸)、ポリ(11−アミノウンデカン酸)〔ナイロン−11〕、ポリ
(12−アミノドデカン酸)〔ナイロン−12〕などである。適当なポリマー性アミ
ノ−カルボン酸にはまた、置換基がメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、フェニル、ベンジルなどであるN−置換
ポリマー性アミノ−カルボン酸が含まれる。
一価アルコールである成分(3)は、式:
HO−R5
を有する。一価アルコールについての式に於いて、R5は、炭素数1〜6のアル
キル、アルケニル、アルキニル若しくはシクロアルキル基又は炭素数6〜10のア
リール若しくはアルキルアリール基から選択される。この一価アルコールは、パ
ラフィン性及びオレフィン性アルコールを含む脂肪族アルコール、脂環式アルコ
ール並びに芳香族アルコールから選択される。適当な一価アルコールの例には、
メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、
sec−ブタノール、tert−ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘ
キサノール、フェノール、シクロペンタノール、2−フェニルエタノール、4−
メチルペンタン−1−オール、ベンジルアルコールなどが含まれる。好ましくは
、この一価アルコールは、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパ
ノール及びブタノールである。
水をこのプロセスに0.01〜5重量%の触媒量で任意的に添加することができる
。水は、加水分解剤として作用し、この反応の速度を加速する。水道水、蒸留水
及び反応混合物の全ての他の成分中に存在する水を含む、全ての水源を使用する
ことができる。水道水には、カルボン酸と組合わさって界面活性剤を形成し、ア
ミド−カルボン酸エステル生成物の単離を阻害する金属塩が含有されているおそ
れがあるので、蒸留水が好ましい。
本発明の方法によって製造されたアミド−カルボン酸エステルを含有する混合
物には、アミド−カルボン酸エステル生成物並びに未反応出発物質並びに水、オ
リゴマー性アミド−カルボン酸及びオリゴマー性アミド−カルボン酸エステルの
ような他の副生物が含有されている。
アミド−カルボン酸エステル生成物を回収するための反応混合物
の精製は、蒸留、抽出、結晶化又はこれらの組合せのような、当該技術分野で公
知の方法によって達成される。反応器の中で多数の反応が同時に行われるので、
未反応出発物質並びにアミド−カルボン酸、オリゴマー性アミド−カルボン酸及
びオリゴマー性アミド−カルボン酸エステルを含む副生物の全てを、所望のアミ
ド−カルボン酸エステルが粗製反応混合物から除去された後に、反応器に再循環
させて戻すことができる。精製機構の例は、2段蒸留であろう。第一の蒸留段階
に於いて、アルコール、ラクタム、カルボン酸エステル、カルボン酸及び水のよ
うな低沸点成分を、反応混合物から除去し、アミド−カルボン酸エステルに富ん
だ残渣を得る。第二の蒸留段階に於いて、温度を上昇させ、圧力を低下させて、
蒸留の第一段階で製造されたアミド−カルボン酸エステルに富んだ残渣から、所
望のアミド−カルボン酸エステル生成物を除去する。アミド−カルボン酸エステ
ルに富んだ残渣から、アミド−カルボン酸エステル生成物を除去したとき残留す
る高沸点物質には、高レベルの、オリゴマー性アミド−カルボン酸及びオリゴマ
ー性アミド−カルボン酸エステルのような高沸点成分が含有されている。蒸留の
第一段階から除去された低沸点成分及び蒸留の第二段階からアミド−カルボン酸
エステル生成物を単離した後に残留する高沸点成分は、反応器に再循環させて戻
すことができる。
本発明の方法を、本発明の単なる例示という意図で、下記の例を参照して更に
示す。実施例1〜9
実施例1〜9に、アミド−カルボン酸エステルの製造を記載する。実施例1〜
8に於いて、成分(1)はオクタン酸又はオクタン酸メチルであり、成分(2)
はカプロラクタム又はナイロン−6であ
り、そして成分(3)はメタノールであった。実施例9に於いて、水である成分
(4)を添加した。アミド−カルボン酸エステルを製造するための、出発物質の
相対重量比、モル当量及び反応時間を、表Iに要約する。実施例1〜9で製造さ
れたアミド−カルボン酸エステル反応混合物の組成を、表IIに要約する。
各例に於いて、オクタン酸又はオクタン酸メチルをカプロラクタム又はナイロ
ン−6と、メタノール及び1例に於いては触媒量の水の存在下で反応させること
によって、アミド−カルボン酸エステルを製造した。この反応は、揺動オートク
レーブ中で、約230 ℃及び自然発生圧力で、表Iに示す時間行った。反応混合物
を25℃に冷却し、続いてガスクロマトグラフィーを使用して分析した。
実施例1,2及び3に於いて、メタノール及びオクタン酸のカプロラクタムに
対する比を変化させた。実施例4では、オクタン酸の一部をオクタン酸メチルで
置き換えた以外は、実施例3の同じ成分を使用した。実施例5においては、オク
タン酸の全部をオクタン酸メチルで置き換えた以外は、実施例3の同じ成分を使
用した。
実施例6では、カプロラクタムをナイロン−6で置き換えた以外は、実施例3
の同じ成分を使用した。実施例7では、オクタン酸をオクタン酸メチルで置き換
えた以外は、実施例6の同じ成分を使用した。実施例8は、反応時間を1時間か
ら8時間まで延長させた以外は実施例7の繰り返しであった。実施例9において
は、水を添加した以外は実施例7の同じ成分を使用した。
実施例1〜9で製造した反応混合物を、2種の別個のガスクロマトグラフィー
方法によって分析した。反応混合物には、アミド−カルボン酸エステル並びに未
反応出発物質並びに水、メタノール、オリゴマー性アミド−カルボン酸及びオリ
ゴマー性アミド−カルボン酸エステルを含有するその他の副生物が含有されてい
た。第一の方
法は、実施例で製造した各反応混合物の液体部分に含有されているメタノール、
オクタン酸メチル及び水の相対量を決定するために使用した。第二の方法は、各
反応混合物を注入の前にシリル化剤と反応させ、実施例で製造した各反応混合物
中のカプロラクタム、オクタン酸、オクタン酸メチル、アミド−カルボン酸エス
テル(モノ)、ジアミド−カルボン酸エステル及びトリアミド酸エステルの相対
量を決定するために使用した。
反応混合物の幾つかには、固体が含有されていた。この固体を反応混合物から
濾別して、相対重量%を決定し、表IIにナイロン−6として記載する。表IIのデ
ータは相対面積%である。モノ−、ジ−又はトリアミド−カルボン酸エステルと
一致したピークを含むクロマトグラムにはまた、モノ−、ジ−又はトリアミド−
カルボン酸として帰属可能なピークも含まれていた。モノ−、ジ−及びトリアミ
ド−カルボン酸エステルについての表IIの値は、小さいモノ−、ジ−及びトリア
ミド−カルボン酸ピークの面積を、対応するモノ−、ジ−及びトリアミド−カル
ボン酸エステルピークの面積に加えた結果である。
1=カプロラクタム
2=ナイロン−6
3=オクタン酸
4=オクタン酸メチル
5=メタノール
6=水
括弧[]内の数字は、その成分の相対モル当量である。
1=カプロラクタム
2=ナイロン−6
3=オクタン酸
4=オクタン酸メチル
5=メタノール
6=水
7=アミド−カルボン酸エステル
8=ジアミド−カルボン酸エステル
9=トリアミド−カルボン酸エステル
*反応混合物中に含有されている固体(ナイロン−6)の近似重量%を表わす
。
+ オクタン酸及びカプロラクタムは一緒に溶出し、100 %カプロラクタムとし
て処理する。
表IIで得られた結果は、アミド−カルボン酸エステルのジアミド−カルボン酸
エステルに対する比が、メタノールのカプロラクタムに対する比(実施例1及び
2)及びオクタン酸のカプロラクタムに対する比(実施例2及び3)に依存して
いることを示している。アミド−カルボン酸エステルのジアミド−カルボン酸エ
ステルに対する比は、2.4(実施例1)から2.8(実施例2)、5.4(実施例3)に増加
している。実施例4及び5は、オクタン酸が、得られたアミド−カルボン酸エス
テルの画分を増加させることを示している。オクタン酸は、触媒として又は反応
を加速するための水の源として作用する。
実施例6は、ナイロン−6、即ちポリマー物質がカプロラクタムに置き換わっ
て、実施例1〜3に於けるものと同様の結果を得ることができることを示してい
る。実施例7及び8は、ナイロン−6とオクタン酸メチルとの反応が、実施例6
に於けるオクタン酸との対応する反応よりも遥かに遅いことを示している。実施
例9は、水を添加することによって、実施例7に比較してオクタン酸メチルの反
応が加速されることを示している。しかしながら、実施例9に於ける反応の速度
は、実施例6に於けるオクタン酸との反応よりも遅い。本発明の方法の利点は、
アミド化、アルコーリシス、エステル化及び加水分解が同時に起こり、それ故ア
ミド−カルボン酸エステルを製造するために必要な反応工程及び装置の部分の数
を減少させ、反応の間に発生するオリゴマー性物質の効率のよい再循環を可能に
することである。更に、オリゴマー性又はポリマー性アミド−カルボン酸又はエ
ステル及びオリゴマー性又はポリマー性アミノ−カルボン酸又はエステルの反応
は、ナイロン−6のようなポリマーの製造からのオリゴマー性又はポリマー性廃
棄物質の再循環及び潜在的使用を可能にする。更に、この反応の多能性は、所定
のアミド−カ
ルボン酸エステルを得るために種々の出発物質を使用することができることによ
って増大される。
上記の詳細な説明に照らして、多くの変形が当業者に示唆されるであろう。全
てのこのような明らかな修正は、付属する請、求の範囲の全部の意図範囲内であ
る。
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フロントページの続き
(72)発明者 ウィリアムズ,トーマス,ヒュー
アメリカ合衆国,テネシー 37656 フォ
ールブランチ,ポスト オフィス ボック
ス 67
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.式: (式中、R1は炭素数1〜26のアルキル、アルケニル、アルキニル又はシクロア ルキル基及び炭素数6〜14のアリール又はアルキルアリール基からなる群から選 択され、R2は水素、炭素数1〜10のアルキル、アルケニル、アルキニル又はシ クロアルキル基及び炭素数6〜10のアリール又はアルキルアリール基からなる群 から選択され、R3及びR4は、独立に、水素、ハロゲン、炭素数1〜10のアルキ ル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル又はアルコキシ基及び炭素数6〜 10のアリール又はアルキルアリール基からなる群から選択され、R5は炭素数1 〜6のアルキル、アルケニル、アルキニル又はシクロアルキル基及び炭素数6〜 10のアリール又はアルキルアリール基からなる群から選択され、そしてnは1〜 12の整数である) を有するアミド−カルボン酸エステルの製造方法であって、前記方法が150 ℃〜 300 ℃の温度で自然発生圧力で0.5 〜15時間、 (1)式: (式中、R1は前記定義の通りであり、R6は水素原子又は炭素数1〜6のアルキ ル、アルケニル、アルキニル若しくはシクロアルキル基又は炭素数6〜10のアリ ール若しくはアルキルアリール基である) を有するカルボン酸エステル、 (2) (式中、R1,R2,R3,R4,R6及びnは前記定義の通りであり、そしてmは 1〜12の整数であり、そしてpは1又はそれ以上の整数である) からなる群から選択された窒素含有化合物、並びに (3)式: HO−R5 (式中、R5は前記定義の通り) を有する一価アルコール を含有する混合物であるが、カルボン酸又はカルボン酸エステル、窒素含有化合 物及び一価アルコールは、それぞれ1〜5:0.5 〜2:2〜50のモル比で存在す る混合物を反応させることを含んでなる方法。 2.0.01〜5重量%の水を更に含む請求の範囲第1項に記載の方法。 3.温度180 ℃〜250 ℃及び自然発生圧力で1〜10時間反応させることによっ てアミド−カルボン酸エステルを製造する請求の範囲第1項に記載の方法。 4.カルボン酸である成分(1)がカプロン酸、ヘプタン酸、カプリル酸、2 −エチルヘキサン酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウ ンデシル酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノレン 酸、ベヘン酸、安息香酸、フェニル酢酸及び桂皮酸からなる群から選択される請 求の範囲第1項に記載の方法。 5.カルボン酸エステルである成分(1)がカプロン酸、ヘプタン酸、カプリ ル酸、2−エチルヘキサン酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデシル酸、ラウ リン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノレン酸、ベへン酸、安 息香酸、フェニル酢酸及び桂皮酸の、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル 、ブチル、イソブチル、sec−ブチル及びtert−ブチルエステルからなる群から 選択される請求の範囲第1項に記載の方法。 6.カルボン酸エステルである成分(1)がオクタン酸メチル、デカン酸メチ ル及びノナン酸メチルからなる群から選択される請求の範囲第1項に記載の方法 。 7.窒素含有化合物である成分(2)がラクタム、アミノ−カルボン酸及びポ リマー性アミノ−カルボン酸からなる群から選択される請求の範囲第1項に記載 の方法。 8.ラクタムがブチロラクタム、γ−バレロラクタム、δ−バレロラクタム、 γ−カプロラクタム、δ−カプロラクタム、ε−カプロラクタム及びβ−プロピ オラクタムからなる群から選択される請求の範囲第7項に記載の方法。 9.ラクタムがγ−カプロラクタムである請求の範囲第8項に記載の方法。 10.アミノ−カルボン酸がグリシン、アラニン、3−アミノプロピオン酸、4 −アミノ酪酸、5−アミノペンタン酸、6−アミノヘキサン酸及び7−アミノヘ プタン酸からなる群から選択される請求の範囲第7項に記載の方法。 11.アミノ−カルボン酸が6−アミノヘキサン酸である請求の範 囲第10項に記載の方法。 12.ポリマー性アミノカルボン酸がポリ(グリシン)、ポリ(アラニン)、ポ リ(3−アミノプロピオン酸)、ポリ(4−アミノ酪酸)、ポリ(5−アミノペ ンタン酸)、ポリ(6−アミノヘキサン酸)、ポリ(7−アミノヘプタン酸)、 ポリ(11−アミノウンデカン酸)及びポリ(12−アミノドデカン酸)からなる群 から選択される請求の範囲第1項に記載の方法。 13.ポリマー性アミノ−カルボン酸がポリ(6−アミノヘキサン酸)である請 求の範囲第12項に記載の方法。 14.一価アルコールである成分(3)が、脂肪族アルコール、脂環式アルコー ル及び芳香族アルコールからなる群から選択される請求の範囲第1項に記載の方 法。 15.一価アルコールがメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノ ール、n−ブタノール、sec−ブタノール、tert−ブタノール、ペンタノール、 ヘキサノール、シクロヘキサノール、フェノール、シクロペンタノール、2−フ ェニルエタノール、4−メチルペンタン−1−オール及びベンジルアルコールか らなる群から選択される請求の範囲第14項に記載の方法。 16.一価アルコールがメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノ ール及びブタノールからなる群から選択される請求の範囲第15項に記載の方法。 17.アミド−カルボン酸エステルの精製工程を更に含んでなる請求の範囲第1 項に記載の方法。
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