JPH11513751A - 酸化方法 - Google Patents

酸化方法

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JPH11513751A
JPH11513751A JP9516384A JP51638497A JPH11513751A JP H11513751 A JPH11513751 A JP H11513751A JP 9516384 A JP9516384 A JP 9516384A JP 51638497 A JP51638497 A JP 51638497A JP H11513751 A JPH11513751 A JP H11513751A
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ディヴィッド フレイム スティール
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エイイーエイ テクノロジー パブリック リミテッド カンパニー
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Abstract

(57)【要約】 電気化学的に再生されたRuO4(又はOs、Ir、Rhに相当する酸化物)は、物質の分解、特に有機物質を含む物質の分解に使用される。当該方法は、塩素を含む化合物を扱うのに特に有利であって、さらには、酸化されていない有機物及び/又はRu(また、場合によってはOs、Ir、Rh)により汚染されることを妨いでヘテロ原子N、Cl、P、As、Sを除去するために提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 酸化方法 この発明は、酸化方法及び特に有機物質、中でもハロゲン化合物を含むような 廃棄有機物質の分解に適した酸化方法に関するものである。 有機廃棄物質の分解における電気化学的に再生されたAg++イオンの利用は、 欧州特許第0297738 号明細書に記載されている。その方法は、ハロゲン有機化合 物の処理に使用できるものであるが、問題は、不溶性であること、その結果とし てのハロゲン化銀生成物の沈殿によって引き起こされる。 ポリ塩化ビフェニルのような物質の酸化処理において、電気化学的に再生され た高い原子価のルテニウム、オスミウム、イリジウム、ロジウムの酸化物又は塩 の使用は、英国特許第2226331 号明細書に記載されている。 本発明は英国特許第2226331 号の発展であり、この発展は、この方法の多くの 点における改良点を提供するものである。さらに、この方法が、兵器材料及びロ ケット燃料に見られるハロゲン有機化合物の分解に役立つ実用性を持っているこ とを評価している。そのような物質の大量蓄積の処理の必要性は、現在の主要な 環境問題となっている。このような物質中の窒素、塩素、リン、ヒ素及び硫黄の ようなヘテロ原子の物質の存在は、英国特許第2226331 号明細書の方法の操作で 問題を起こす。本発明の目的は、これらの問題を克服又は改善することである。 本発明は、最初は高い原子価状態にあって、酸化反応中に低い原子価状態に還 元される金属酸化物又は塩で処理して物質を酸化する方法を提供するものである 。その金属は、ルテニウム、オスミウム、イリジウム及びロジウムからなる群か ら選択され、酸化反応後の金属酸化物又は塩は、ハロゲン化金属及び前述の金属 酸化物又は塩を含む水溶液からなる陽極液と、水性の陰極液、及び陽極液と陰極 液を分離する陽イオン交換膜とを含む電気化学セルを使って連続的に再生される 。本発明は、ルテニウム、オスミウム、イリジウム又はロジウムを回収するため に及び/又は窒素、塩素、リン、ヒ素、又は硫黄のようなヘテロ原子の除去のた めに、酸化のための物質の供給は、定期的に又はバッチ処理の最後に中断される が、 電気化学セルの操作は、低い原子価状態にあって回収されるべき当該セル中の当 該金属の全てが、高い原子価状態に変換し及び残存ヘテロ原子が廃液として除去 でき又は結晶化又は沈殿のような分離法により回収できるように分離されるまで 継続される。 金属がルテニウムであるときは、RuO4は、セル内の回収すべきすべてのR uO2が、定期的又はバッチ処理の最後のいずれかにおいて、電気化学的にRu O4に変換された後、蒸発させ、アルカリ溶液に吸収させることにより容易に分 離される。 好ましくは、陽極液のハロゲン化金属は、ハロゲン化アルカリ金属及び好まし くは塩化アルカリ金属である。 現在、好ましくはリン酸塩のような無機塩で緩衝させた、中性又はわずかに酸 性の溶液である陽極液で操作することが好ましいことがわっている。 好ましくは、陰極液はアルカリ性の水溶液からなり、操作中において、陰極液 のアルカリ性度の増加と共に陽極液の酸性度が増加する傾向は、多少の陰極液の 陽極液への制御された供給によって打ち消される。 この陽極液への陰極液の制御された供給は、陽極液から放出される塩素ガスを 洗浄するために都合よく使用される。洗浄に使用される陽極液への陰極液の制御 された供給の量は、放出される二酸化炭素のすべてではないが、放出される塩素 ガスのすべてが洗浄されるように調節できる。ここで、当該二酸化炭素の放出は 、この操作が作動していることの指標として利用できる。 陽極液への陰極液の制御された供給の一部又は全部は、好ましくない陽イオン を沈殿させ及び/又は被酸化物質の成分の部分的な加水分解を引き起こすための 当該物質に対する前処理としても使用することができる。 被酸化物質は、前処理をして又はせずにセルの陽極液に直接加えてもよく、そ して、電流をセルに流す。この高い原子価状態にある金属酸化物又は塩は、陽極 液から取り除いてもよく、セル外で当該物質を酸化するのに使用してもよい。こ の場合、還元された金属塩又は酸化物は、高い原子価状態に再生するためにセル の陽極液に再循環される。 以下、本発明を具体化した特定構造の装置及び方法を、実施例及び添付図面を 参照して説明する。 図1は、先行技術として記載され、物質を酸化処理するための電気化学セルを 含む装置を概略的に説明する英国特許第2226331 号明細書の図面に対応している 。また、 図2は、電気化学セルへの及び電気化学セルからの、いくつかの化学物質のフ ロー(flow)を概略的に図解している。 図1は、本発明の方法が実施できる装置10の適当な形態を図解している。 装置10は、陰極室15にあるステンレスの陰極14と、陽極室17にある白 金の陽極16、及び陰極室15と陽極室17を分離するイオン交換膜18とを有 する電気化学セル12を有する。膜18は、陽極中の酸化状態に耐性がなければ ならなず、デュポン製ナフィオン(スルホン化したフッ素ポリマー)系の膜は、 極めて適していることがわかった。陰極室15は管20によって陰極液貯臓器2 2に結ばれ、及び管20にある気/液分離器24は、陰極液から水素を除去する 。貯臓器22からの戻り管26は、陰極室15に結ばれたポンプ28に結ばれて いる。陽極室17からの排出管30は、廃棄物のための、引入口34を有する陽 極液貯臓器32まで伸びている。陽極液貯臓器32からの戻り管36は、ポンプ 38を通って陽極室17に結ばれている。 陽極液貯臓器32からのガス通気孔40は、二酸化炭素のための排出口44と 循環管48からの引入口46とを有する洗浄カラム42に結ばれている。循環管 48は、陽極液貯臓器22から移送ポンプ50を通って伸びている。洗浄カラム 42の底からの管55は、洗浄貯臓器54中の洗浄した液体のあらかじめ選択さ れた高さ(level)を維持するために配置された放出管56を有する洗浄貯臓器 54に送り込まれている。ポンプ52は、洗浄カラム42を通って戻ってくる貯 臓器54からの洗浄した液体のいくらかの再循環のために用意している。水を供 給する引入口58は、陰極液貯臓器22と移送ポンプ50の間の循環管48に結 ばれている。 操作中、廃棄物は、陽極液貯臓器32から引入口34を経て供給され、陽極室 17を通って陽極液と共に循環される。陰極液貯臓器22からの陰極液は、陰極 室15を通って循環される。同時に、陰極液貯臓器22からの陰極液の部分は、 移送ポンプ50によって循環管48を通り、引入口46を通って洗浄カラム42 の上部へと循環され、補給水は、供給引入口58を通じて注入される。陽極液貯 臓器32の発生気体(off-gases)は、ガス通気孔40を通って洗浄カラム42 に送られ及び二酸化炭素は、排出口44を通って排出される。循環液は、洗浄カ ラム42から洗浄貯臓器54に排出され、洗浄貯臓器54からの定常的なオーバ ーフローが、放出管56を通って陽極液貯臓器32へと持続される。 洗浄カラム42を通るフローは、ポンプ50からの陰極液及び補給水ならびに ポンプ52による再循環による供給速度によって決定される。これは、安全に対 する適度なゆとりを持って、二酸化炭素と陰極液中における水酸化ナトリウムの 反応に適応するような又は発生気体中のすべての塩素気体を除去するようなもの であるべき洗浄カラム42の操作を制御するために用意されている。 ポンプ50からの供給を、洗浄カラム42の上部の引入口46ではなく、洗浄 貯臓器54に直接注ぐように装置を改良することができる。このとき、洗浄カラ ム42への全ての供給は、ポンプ52によってなされかつ制御される。このよう な配置は、管48から供給される水酸化ナトリウムの濃度が、所望の洗浄カラム 42の上部から供給されるときよりも高ければ有利である。 金属としてルテニウムを使用して操作する装置10は、セル12又は陽極液貯 臓器32における酸化反応により連続的にRuO4を生成する。 英国特許第2226331 号明細書に記載されているように、基本的反応は、陽極に おけるハロゲンの生成から、以下のとおりである。 2Cl-→Cl2+2e- (1) 塩素は、陽極液中のOH-イオン又は水と反応してOCl-又はHOCl(次亜 塩素酸塩又は、次亜塩素酸;反応はpHに依存する。)になる。 Cl2+2OH-→OCl-+Cl-+H2O (2) 及び Cl2+H2O→HOCl+H++Cl- この次亜塩素酸塩/次亜塩素酸は、以下のとおり、金属塩又は酸化物を酸化す る。 RuO2+2OCl-→RuO4+2Cl- (3) 当該RuO4は、有機廃棄物質を二酸化炭素、水及び塩素イオンに酸化し、及 びそれ自身、RuO2に還元される。このとき、有機廃棄物及び反応(3)から 生ずるRuO2及び塩素イオンは、上記反応(1)、(2)及び(3)で示すよ うに再酸化される。 セルを通じて流れる電流は、陽イオン種の選択透過性がある膜を通してNa+ イオンによって運ばれる。多少の水分子もNa+イオンに付随して膜を通過する 。陰イオン又は中性の陽極液内のRu−含有種は、膜を通過して陰極に入ること を妨げられ、RuO2として陰極上に析出し、更なる反応には利用されなくなる 。 陰極では、水素が生成する。 2H2O+2e-→H2+2OH- (4) 陽極の全反応は、例えばC2Cl4を加えたとき、次のように表すことができる だろう。 C2Cl4+4H2O→2CO2+8H++4Cl-+4e- (5) 英国特許第2226331 号明細書記載の方法は、アルカリ性の陽極液を採用してい る。本発明者は、中性又は少し酸性溶液で操作した方を見出した。pH変化の影 響で、塩素イオンをCl2に酸化する陽極における生成物の分布が変化すること になる。強アルカリ溶液中では、ただ一つの生成物はOCl-イオンであり、こ れは、揮発性でないために陽極液から容易に消失しないので申し分ない。反応( 3)で示すように、OCl-はRu(IV)と反応して所望のRuO4酸化物を生 成する。pHが低下するにつれて、OCl-生成は、HOCl生成のために減少 し、pH6ではHOClが唯一の生成物となる。さらにpHがさらに減少すると 、HOCl生成が減少し、酸性度が増加するにつれて塩素ガスが増加し、pH2 とpH0の間で最大値に近づく。 このように、この方法をアルカリ性pHで操作すると、生成した二酸化炭素は 陽極液中に吸収され、電気化学的な効果は低くなる傾向があることがわかる。よ り弱い酸性pHで操作すると、CO2が放出されるので、これはこの操作が作動 していることの有用な指標を提供する。Cl2及びO2の生成に対する電極電位も 、アルカリ性pHよりも酸性pHの方がより近接している。その効果は、低いp Hでは、塩化物の酸化が優位であるという所望の結果になり、高いpHで起こ る水から酸素への酸化の抑制は望ましくない結果になる。4より低いpHで操作 すると、陽極液から塩素の放出があるが、これは洗浄カラム42の使用に合わせ ているのである。 pH4〜pH8の範囲の陽極液pHで操作した方がよく、もしその範囲がpH 5.5とpH6.5の間で維持されれば、最高の成果があることがわかった。陽 極液pHを一定に保つような速度で陰極液を循環させれば、セル電流が伝ってい る間に膜を通過して置き換わる必要があるNa+は、化学量論的に置き換わるか もしれない。 しかしながら、ほぼ中性の陽極液に強アルカリ性陰極液の再循環ストリーム( stream)を加えると、特に小規模な処理のときにpHの偏りを引き起こす傾向が ある。従って、操作が中性に近いpHで安定に保たれるように、リン酸塩のよう な緩衝剤を混合することが望ましい。この系と他の点で両立できる弱酸と強塩基 の好適な塩も使用することができるが、強酸化性陽極液中では弱有機酸の酸化が 起こり易いため、その選択は、おそらく無機の緩衝剤の系に限られる。 セルの操作中、Na+及びH2Oは、陽極液から陰極液に移動し、水はNa+・ (H2O)n(n=2〜4)としてナトリウムイオンと共に運ばれる。水素が陰極 で放出されるので、消費された水を補うために水を系に加えていく必要がある( 消費された水における酸素は、CO2、CO又はO2として陽極液から発生する) 。その理由については以下で十分に述べるが、NaOHも同様に消費される。図 2は、セルまわりのNa+及びH2Oのこれらのフロー及び必要な補給を行う種々 の方法を図式的に示す。 水を添加する二つの可能性が、図2においてH2O(A)及びH2O(C)とし て表示されている。つまり必要な補給水を陽極液に直接又は陰極液に直接に別々 に提供するということだが、どちらの場合においても、陰極液は、陽極液のpH を制御し、これを所望の値に保持するために陽極液に再循環される。陽極液に直 接加えられる補給水、H2O(A)は、図2において、点線の囲み61として示 すように、分解される有機物質の供給物と組み合わせてもよい。これとは別に、 この補給水は、図1に示すように陰極液から陽極液への再循環ストリームに導入 してもよい。図1について説明したように、再循環ストリーム、補給水及び 廃棄供給物は、すべていっしょにしてもよい。 水の消費の他に、NaOHの消費もある。被酸化物質が、例えばS、Cl、P 、As、Nからのような、酸化によって陰イオン種を生成するヘテロ原子を含む 場合には、陰極液から移動してくるNaOHの量は、pHの低下を阻止するため に増加する必要がある(過剰なH+は、各陰イオン種に比例して生成される。) 。追加のNaOHを系に添加しなければ、陰極液のNaOH濃度は、連続的に減 少するだろう。NaOHの制御された添加は、図2にNaOH(A)として表示 した陽極液又はNaOH(C)として表示した陰極液のいずれかにおいてするこ とができる。前者は、図2における鎖線の囲み62によって示すような廃棄物質 の前処理として、補給水H2O(A)と適切に組み合せることができる。 上記反応(5)で例示するようなC2Cl4の酸化について言及すると、酸化さ れるC2Cl4の各モルに対して4モルのHClの生成と同じであり、これを中和 するために4モルの追加のNaOHが必要とされる。図2に示すように、追加の NaOHは、陽極液のみに又は陰極液のみに、あるいはこの2つに分けて加えて もよい。どちらの場合も、NaOHは固体又補給水溶液として、あるいはその適 当なフラクションとして加えてもよい。 必要な補給水を陽極液に加え、かつ追加のNaOHを陰極液再循環ストリーム に加えてその濃度を上げる。これは、更に濃縮されたNaOH再循環ストリーム (溶解度を限界として)を生成するのに役立つ。このことは、陰極液再循環スト リームが、例えば、酸化すべき廃棄物中の厄介なハロゲン化有機物を加水分解す るための前処理として使用されるときに特に有用である。 これとはさらに別に、補給水とNaOHは、廃棄供給物を前処理するための希 薄溶液として使用できる。例えば、供給物が水性であり、かつ陽極液に入れるこ とが許容される前に取り除かれる陽イオンを含むならば、これは望ましいことで ある。Fe、Ca及びMgの陽イオンはこの方法で最もよく除去され、これらが 陽極液に入り、陰極液に移動されるならば途中で膜に析出するかもしれない問題 を避けることができる。逆に、強アルカリの陰極液再循環ストリームも、系の廃 棄供給物に含まれているかもしれないA1のような金属を溶解するために使用さ れる。しかしながら、このような処理は、溶解した金属がセル、特に膜の操作に 影響するような場合には、採用できない。 水が、廃棄物質の供給ストリームの一部として陽極液に加えられるとき、装置 内での水の全消費量を超える電気浸透性溶剤によって陽極液から陰極液への水の 移動が存在するだろう。この場合、陰極液の過剰な水は、取り除くべきであり、 これは、蒸発によって行うことができる。全エネルギー消費を減ずる目的で陰極 において生成した水素の燃焼を利用することは好都合である。 図1は、洗浄器42を通って陽極液に流れる全ての陰極液再循環ストリームを 示すが、このストリームの分割によって多くの利点があり、ただ一つのフラクシ ョンが洗浄器を通過する。従って、洗浄器自身の中では高濃度のNaOHとCO2 の反応がNa2CO3を形成し、Na2CO3は、Cl2を洗浄できるアルカリ溶液 を形成するので、それ自身に問題はない。当該CO2は、洗浄器からの溶液がわ ずかに酸性の陽極液に入ると再び放出されるが、洗浄器自身の中のNa2CO3の 存在は、溶解度の問題を起こすことがある。 この理由で、比較的希薄な溶液として、洗浄カラム42への供給に再循環され たNaOHのフラクションのみ使用した方がよい。陽極液から放出されるCO2 ガスからの炭酸ナトリウムの形成がまだ存在するが、その溶液は、アルカリ性で あり、陽極液からOCl-として出てくるいかなるCl2も洗浄でき、その結果、 当該Cl2の酸化度を系に戻すことになる。 洗浄カラム42に供給される再循環陽極液ストリーム中のNaOHのフラクシ ョンは、放出される全てのCl2を取り除くように制御する必要がある。希釈は 、補給水H2O(A)の一部又は全部により都合よく達成される。 このような配置により、陽極液での酸化の前に、廃棄供給物の前処理のために 高濃度NaOHの陰極液再循環ストリームの残った部分を使用することが一層容 易になる。上述した望ましくない陽イオンの沈殿とは別に、強アルカリ溶液は、 供給原料の非反応性成分を部分的に加水分解し、これをより反応性にし及び/又 は陽極液により溶解性にすることができる。これは主にハロゲン化有機物種と関 係がある。 R−Cl+NaOH→R−OH+NaCl 強アルカリを用いて酸性種(カルボン酸類、フェノール類等)をそのナトリウ ム塩として可溶化することもできる。また、強アルカリは、不混合性有機相から 酸性種をストリッピングするのに使用することができ、次いで有機相は、再使用 のために元に戻される。この処理の利点は、アルカリが電気化学的過程で完全に 内部のストリームであること及び廃棄物質が酸化された後に再び回収されること にある。このようにして、おそらく有害で又は厄介な化合物を、後の処理のため のいかなる付加的な廃棄物のストリームも生成せずに取り除くことができる。そ のような過程は、例えばフェノール類を取り除くために、水性のストリームの溶 媒洗浄による調整にこれ自身を加える。そして、加えた溶媒は、陰極液再循環ス トリームを用いてストリッピングし、再利用のために戻した。この処理は、陽極 液に全ての廃水のストリームを供給するもう一つのやり方であるが、ある環境で は、廃水ストリームの組成の故に望ましくない又は実用的ではないかもしれない 。 廃棄供給物中に存在するヘテロ原子(N、Cl、P、As、S等)は、最終的 に、陽極液の溶液中で適切なナトリウム塩(NaNO3、NaCl、NaH2PO4 、NaH2AsO4、Na2SO4)として現れる。ヘテロ原子陰イオンが蓄積で きる限度は、これらナトリウム塩の溶解度によって制限される。原理的には、こ れらの塩は、これらの濃度がある制限値まで増加するような、連続的又はバッチ 処理の後に、結晶化によって取り除かれる。しかしながら、連続除去の問題は、 結晶化によって分離された塩が、酸化を受けると考えられる有機物質により汚染 されるかもしないこと及びその値段ゆえに回収されるべきRuO2により汚染さ れるかもしれないということである。 この問題に関して、その価値故に確保されなければならない、ルテニウムの回 収の問題がある。操作中、RuはRuO4及び水和RuO2として存在し、前者は 揮発性の液体で、後者は黒い固体である。いくらかの陰イオンのRu種も副次的 成分として存在している。原則として、RuO2は、不溶性であり、公知の技術 で回収できるが、これは2つの要因によって複雑となっている。第一に、陽極液 における沈殿した塩の存在及び第二に、RuO2が極めて微細であって特にろ過 による分離が格別に困難であるということである。 ヘテロ原子の除去とルテニウムの回収というこれらの異なる問題は、RuO4 が揮発性(沸点127℃)であり、有機溶媒に溶解するという事実を利用した本 発明によって解決された。陽極液は、空気又は適当なキャリアガスで散布され、 電気化学セルの操作は、陽極液中に廃棄物や、有機物がなく又は他の還元剤の存 在する中で継続される。これにより、残った全てのRuO2が電気化学的にRu O4に変換され、RuO4はキャリアガスストリーム中の電解液から除去される。 当該キャリアガスは、水酸化ナトリウムに通気させ、過ルテニウム塩(perruthe nate)RuO4 -の形態のガスからルテニウムを吸収する。当該過ルテニウム塩は 、必要に応じて、反応性のRuO4又は水和RuO2に直ちに変換される。吸収用 の水酸化ナトリウムは、セル中の陰極液から都合よく得られる。 この段階では、陽極液中に残存するヘテロ原子のナトリウム塩は、ルテニウム や残存する有機物質が取り除かれ、例えば、廃棄物としても又は結晶化を利用し た回収によっても処理できる。 ルテニウム回収過程において、陽極液を十分な酸にしておけば、塩素ガスの多 量の放出があり、RuO4と一緒に除去され及びOCl-イオンとして水酸化ナト リウムに吸収される。注意深く制御することによって、強い水酸化ナトリウム陰 極液の一定量を取り出し、これに、多少の塩素や消費された陽極液からの全ての 回収RuO4を吸収させ、HClで中和し、水で希釈して[Na]、[Cl]及 び[Ru]の全体的に正確なバランスを持って、次のバッチ操作のために準備し た新しい陽極液を作ることができる。この中で、多少のClがOCl-として存 在しているかどうかは重要ではない。 上述した方法によるRu−媒介酸化の操作は、反応することが予想されなかっ た物質に対する予期しない酸化反応性を示すことを我々は見出した。例えばドデ カン、飽和脂肪族炭化水素は、ケトンへの酸化のみが達成されるだろうと予想さ れたが、成功裡に分解された。 以下を含めた多くの要因が、この強力な酸化作用に寄与すると考えられる。 i.周囲よりも60〜90℃高い温度での操作。 ii.陽極液がRuO4以外の多くの酸化系(system)を含む。特に、 ルテニウム酸塩 RuO4 2- 過ルテニウム酸塩 RuO4 - 次亜塩素酸塩(直接) HOCl/OCl- 次亜塩素酸塩(間接) HOCl/OCl-+H2O→O2 (有機物を攻撃するOHのような反応性種を 介して) 直接陽極酸化 有機物+nH2O→n/2CO2+2nH+ +2ne- 陽極水の分解 H2O→O2(OHのような反応性種を介し て) これら酸化系の相対的な役割は、正確な条件及び特に酸化を受ける有機物に依 存しているものと考えられる。廃棄物の破壊という点において、上記した酸化系 の結合された作用を受ける陽極液に供給物を直接供給することは、まったく害は なく、むしろ明確な利益がある。 当該方法は、(2−クロロエチル)エチルスルフィド(化学薬品硫黄マスター ドに関係する)、リン酸トリブチル(神経剤の類似品といえる)、ドデカン、ヘ キサクロロブタジエン(59重量%の塩素を含む)、テトラクロロエチレン(8 5.5重量%の塩素を含む)、ポリ塩化ビフェニル(約55重量%の塩素を含む )、ペンタクロロフェノール(67重量%の塩素を含む)、2.4−ジニトロト ルエン等の様々な物質、混合床(mixed bed)及び陰イオン交換樹脂について、 実験室規模で成功裡に適用された。 これら2つの詳細を以下に、実施例として示す。 装置と手順 以下の実施例の双方において、装置と手順は以下のとおりである。 フランジ付きガラス’H’−セルを使用し、陽極液と陰極液の区画室(それぞ れ約150mls)は、ナフィオン324膜で分離した。当該セルを、ウォーター バスに浸して所望の温度(50℃)に保持した。 陽極室には、冷却器、攪拌器の押え、サンプリング線及び18cm2の表面積を 有するPtメッシュ陽極を備えたフランジのふたを取り付けた。陰極室は、ふた なしで作動させ、陰極は、所定長さのステンレス管からなっている。 陽極液は、モーターで動く攪拌器で勢いよく攪拌した。試料ガスは、細い皮下 注射針を取り付けた1ml注射器を使用して、陽極液上の空間からPTFE仕上の ガスクロマトグラフの隔膜を通して導いた。陽極液の発生気体は、冷却器から排 気量流量計へ導かれる。NaOH溶液(15M)の供給は、陽極液を所望のpH に保つために、蠕動ポンプを使って、分離した容器から陽極液へ注入した。 陽極液は、0.05Mの”RuCl3・nH2O”を含む2.5MのNaCl溶 液である。加えて、陽極液のpHを容易に中性に近く制御するために、リン酸塩 緩衝剤を加え、これは、所望のNaCl濃度を与えるように、4MのNaClと の間で体積が1:1になるようにした。陰極液は、一般には15MであるNaO H溶液からなる。 セルが操作する温度になったとき、電流のスイッチを入れ、有機基質を1バッ チとして陽極室に添加した。直接反応の目に見える指示(黄色から黒に色が変わ る)を与えるように、有機物を添加する前に数分間RuO4を放出させた。この 段階では、陽極室とふたの内側表面は、RuO2水和物で覆われ及び不透明にな った。有機物のさらなるバッチを、必要に応じて添加した。 陽極液は、pHを決定し、定期的に採取して、NaOHの供給は、最後の試料 が得られるまでpH変化を補正するために調節された。陽極液の発生気体も採取 し、2m×4mmモレキュラシーブカラムを付けたHewlett Packard 5890ガスク ロマトグラフを使用したガスクロマトグラフ/熱伝導率検出器によってCO2、 CO、O2を分析した。発生気体の赤外線分析は、KBr又はCaF2窓を付けた 10cmガスセル及びPerkin Elmer 1710 FTIR分光光度計を使用して行った。 発生気体の流量及び組成及びセルの電流を使用して、瞬間の電気化学効率(す なわち、有用な酸化を実行している電流の割合)を計算した。 実施例I 2−(クロロエチル)エチルスルフィド(CEES)の酸化 当該方法は、硫黄マスタード、つまりビス−(2−クロロエチル)スルフィド ((ClCH2CH22S、44.7%Cl)に対する類似品の酸化の研究に通 じる化学軍需品(munitions)の破壊に関して興味がある。RuO4は、スルフィ ドを対応するスルホンのスルフォキシドに酸化することが知られている。毒 性がはるかに低くかつ商業的に入手できるので、硫黄マスタードの類似品として 、(2−クロロエチル)エチルスルフィド(28.5%Cl)を使用した。それ ぞれの実験の最初に’H’−セル中の陽極液に3gを加えた。 セル電流が2アンペアのとき、CEESのCO2への理論的酸化速度は、0. 31g/hrである。これらは、3つの実験の初期において、効率が低くかつ発生気 体の流量も低い、導入期が見られた。しかしながら、実験が進むにつれて、発生 気体のCO2%は90%を超えて増加した。 有機物質の初期酸化は、低い発生気体流量を引き起こしやすいように思われる 。それは、以下の陽極/陽極液の全反応が起こり得るためである。 C49SCl+2H2O→C49SO2Cl+4H++4e- (Cl-/OCl-、Ru(IV)/Ru(VIII)を含む環状の過程は省 略してある。) CO2とCOが全ての実験の最後まで生成するので、有機物のすべてが酸化さ れてはいないことが明らかである。しかしながら、CO2とCOの存在は、多く の反応過程が完全な酸化へと導いていることを証明した。アセテートのような比 較的溶解しにくい有機物も生成する可能性が残されている。 一回の実験の終期に残っていた陽極液10mlを、1mlCHCl3で抽出し、ガ スクロマトグラフ/質量分析(gc−ms)にかけた。この分析は、有機種の複 雑な混合物が存在することを示した。 gc−msはSIM(Selective Ion Monitoring)モードで実験し、質量分析 器は、m/e=75(CEESのEI質量分析器で最も強いピーク)のイオンの みを見るようにセットし、質量分析器でCEESは検出されなかった。推定の検 出限界は、CEESの10〜100ppbであり、従がって、実験が終わったと きにほ出発物質がとんど又は全く残っていないことが明らかである。RuO2及 び次亜塩素酸塩の双方とも、スルフィドを対応するスルホンに酸化することが知 られており、実験の期間は、双方の酸化物の過剰が生ずるためには十分だった。 しかしながら、有機物の最終混合物中にスルホンが明らかに不在であることがわ かったことは意外だった。実施例II テトラクロロエチレン(TEC)の酸化 テトラクロロエチレンの酸化は、この物質がレッドリスト(Red List)の優先 的な汚染物質であり、極めて高い塩素濃度(86%)のために、興味があり、こ れは、焼却によって又はAg(II)に媒介された電気化学酸化によって酸化す ることは困難であるため、興味がある。 装置と手順は、上述と同じであるが、陽極液の温度は60℃とした。 セル電流を2アンペアにしたとき、TCEに対する理論的酸化速度は3.1g/ hrである。TCEは、4.3、4.2及び4.1グラムの3回分として供給し、 それぞれの添加の後、CO2%は急速に90〜95%に上昇し、極めて高い電気 化学効率を示した。多少のCOも生成した。実験の終期において、CO2%は1 0%未満に減少し、これは、供給された有機物の実質的に全てが酸化されたこと を示しており、陽極液は色が黒から黄緑に変化し、これは、過剰のRuO4の存 在を示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV, MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ, VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.最初は高い原子価状態で及び酸化反応中に低い原子価状態に還元されるよう な、金属酸化物又は塩と共に処理することによる物質の酸化方法であって、当該 金属は、ルテニウム、オスミウム、イリジウム及びロジウムからなる群から選ば れ、酸化反応後の当該金属酸化物又は塩を、ハロゲン化金属及び前述の金属酸化 物又は塩を含む水溶液からなる陽極液と、水性の陰極液及び陽極液と陰極液を分 離する陽イオン交換膜(18)を含む電気化学セル(12)によって連続的に再 生する方法において、ルテニウム、オスミウム、イリジウム又はロジウムを回収 するために及び/又は窒素、塩素、リン、ヒ素、又は硫黄のようなヘテロ原子の 除去のために、被酸化物質の供給を、定期的に又はバッチ処理の最後に中断し、 かつ回収すべき及びその低い原子価状態にある当該セル(12)中の当該金属の 全てが、高い原子価状態に変換され、及び残存ヘテロ原子が廃液として除去でき 又は結晶化又は沈殿のような分離過程で回収できるように分離されるまで、電気 化学セル(12)の操作を継続することを特徴とする酸化方法。 2.高い原子価状態に変換された当該金属を、揮発によって陽極液から分離する ことを特徴とする、請求の範囲第1項記載の方法。 3.当該ハロゲン化金属が、ハロゲン化アルカリ金属であることを特徴とする、 請求の範囲第1項又は第2項記載の方法。 4.当該ハロゲン化金属が、塩化アルカリ金属であることを特徴とする、請求の 範囲第3項記載の方法。 5.当該陽極液が、弱酸性溶液からなることを特徴とする、上記請求の範囲のい ずれか1項に記載の方法。 6.当該陽極溶液が、リン酸塩のような無機緩衝塩を含むことを特徴とする、請 求の範囲第5項記載の方法。 7.当該陰極液が、アルカリ性水溶液からなることを特徴とする、上記請求の範 囲のいずれか1項に記載の方法。 8.当該被酸化物質が、破壊のための廃棄有機物質を含むことを特徴とする、上 記請求の範囲のいずれか1項に記載の方法。 9.操作中において、陰極液のアルカリ性度の増加と共に陽極液の酸性度が増加 する傾向を、陽極液への多少の陰極液の制御された供給によって打ち消すことを 特徴とする、上記請求の範囲のいずれか1項に記載の方法。 10.陽極液への陰極液の制御された供給を使用して、陽極液から放出される塩素 ガスを洗浄することを特徴とする、請求の範囲第9項記載の方法。 11.洗浄のために使用する陽極液への陰極液の制御された供給の量を、放出され る二酸化炭素のすべてではないが、放出される塩素ガスのすべてが洗浄されるよ うに調節することを特徴とする請求の範囲第10項記載の方法。 12.当該被酸化物質を、陽極液への陰極液の当該制御された供給の一部又は全て に導き、それによって、当該物質を前処理し、好ましくない陽イオンを沈殿させ 及び/又は当該物質の成分の部分的な加水分解を行うことを特徴とする、請求の 範囲第9項、第10項又は第11項記載の方法。 13.当該物質をセル中の陽極液に添加し、及び電流をセル中に通すことを特徴と する、上記請求の範囲のいずれか1項に記載の方法。 14.高い原子価状態にある金属酸化物又は塩を陽極液から回収して、セルの外で 当該物質を酸化し、及び還元された金属塩又は酸化物をセルの陽極液に再循環し て、高い原子価状態に再生することを特徴とする請求の範囲第1項ないし第12 項のいずれか1項に記載の方法。
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