JPH1155976A - 回転速度制御装置およびこれを備えた機器 - Google Patents

回転速度制御装置およびこれを備えた機器

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JPH1155976A
JPH1155976A JP21073397A JP21073397A JPH1155976A JP H1155976 A JPH1155976 A JP H1155976A JP 21073397 A JP21073397 A JP 21073397A JP 21073397 A JP21073397 A JP 21073397A JP H1155976 A JPH1155976 A JP H1155976A
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泰治 橋本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡易で低いコストの1次電池の不要な精度の高
い回転速度制御装置やこれを用いた機器を得る事 【解決手段】機械エネルギを蓄える駆動源と、前記駆動
源に蓄えられた機械エネルギを徐々に開放しながら伝達
する輪列と、前記輪列によって駆動される電気粘性流体
(ER流体)を格納し前記ER流体に電圧を印加できる
様に電極を形成した調速手段と、前記増速輪列によって
駆動され機械エネルギを電気エネルギに変換する発電機
と、前記発電機の発生した電圧を前記ER流体に印加す
る手段とを設ける事により、簡易で低いコストの1次電
池の不要な精度の高い回転速度制御装置やこれを用いた
機器を得る事ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘性流体を用いた
回転速度制御装置およびこれを備えた機器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】蓄積した機械エネルギを回転速度を制御
しながら開放し、時計などとして使用する装置が幾つか
提案されており、例えば特開昭59−135388号や
特公平3−3752号にはゼンマイに蓄積された機械エ
ネルギを輪列を用いて発電機に伝達し、この発電機によ
って機械エネルギから変換された電気エネルギーで水晶
発振器及び電子回路を駆動し、電子回路で発電機の制動
量を調整する事で、回転速度を制御する技術が記載され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような回転速度制
御装置を用いた機器は機械エネルギの蓄積装置、例えば
手動または重錘を用いたエネルギ補給装置によってゼン
マイへのエネルギ蓄積を行い、このゼンマイより供給さ
れるエネルギにより発電機を駆動し発電を行い、水晶振
動子や制御用ICを駆動する。制御用ICは水晶振動子
の出力を基準信号として発電機の回転速度を制御する事
で、回転速度を一定に保つ事ができる。
【0004】この様な回転速度制御装置を使用する事
で、1次電池や2次電池の不要な精度の高い時計等を得
る事ができる。
【0005】しかしながらこのような回転速度制御装置
は、水晶振動子駆動ブロック、水晶振動子出力から基準
信号を作成するブロック、発電機回転速度検出ブロッ
ク、基準信号と回転速度比較ブロック、発電機回転速度
制御ブロックなどの多くのブロックを必要とする。また
発電機回転速度制御ブロックの回路は発電機から発生す
る大きな電流を直接制御する必要があり、制御用のIC
は複雑で大規模となる。そのためこのような回転速度制
御装置やこれを使用した機器は複雑であり、コストが高
いと言う課題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ため本発明においては以下のような手段を用いる。
【0007】請求項1は本発明の基本構成を示し、機械
エネルギを蓄える駆動源と、前記駆動源に蓄えられた機
械エネルギを徐々に開放しながら伝達する輪列と、前記
輪列によって駆動される電気粘性流体を格納した調速手
段と、電圧発生手段により発生した電圧を前記電気粘性
流体に印加する手段を有する事を特徴とする。
【0008】請求項2は請求項1において前記電圧発生
手段が前記輪列によって駆動される発電機であることを
特徴とする。
【0009】請求項3は請求項1において前記電圧発生
手段が光発電素子であることを特徴とする。
【0010】請求項4は請求項2において前記電気粘性
流体に印加される電圧を、回転速度に応じて変化させる
手段を持つことを特徴とする。
【0011】請求項5は請求項1から3のいずれかにお
いて前記電気粘性流体に印加される電圧を、前記駆動源
の発生トルクに応じて変化させる手段を持つ事を特徴と
する。
【0012】請求項6は請求項1から3のいずれかにお
いて前記駆動源が、ゼンマイであることを特徴とする。
【0013】請求項7は請求項6において前記電気粘性
流体に印加される電圧を、前記駆動源の発生トルクに応
じて変化させる手段が前記ゼンマイの両端の回転差を検
出する事によってなされる事を特徴とする。
【0014】請求項8は請求項7において、前記ゼンマ
イの両端の回転差を表示する手段を有することを特徴と
する。
【0015】請求項9は請求項2において前記電気粘性
流体に印加される電圧を、温度に応じて変化させる手段
を持つ事を特徴とする。
【0016】請求項10は請求項1から3のいずれかに
おいて前記電気粘性流体に電圧を印加する電極が複数対
である事を特徴とする。
【0017】請求項11は請求項1から3のいずれかに
記載の回転速度制御装置を有する事を特徴とする。
【0018】これらの手段により、本発明によって簡易
で低いコストの1次電池の不要な精度の高い回転速度制
御装置やこれを用いた機器を得る事ができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しながら本発明
をさらに詳しく説明する。図1に本発明の実施例に係る
回転速度制御装置を備えた時計装置の概要を示してあ
る。本例の時計装置30は、格納したER流体4に電圧
を印加可能なように電極5を形成した調速装置3と、着
磁ロータ6、ステータ7、発電コイル8を備えた発電装
置20と、着磁ロータ6が回転して得られた交流電流を
整流する整流回路9と、整流された電流を蓄積する蓄電
手段11と、蓄電手段11の電圧を調速装置3に調整し
て印加する電圧調整手段13と、駆動輪列2によって調
速装置3、発電装置20と結合され、これらを駆動する
機械エネルギーを供給するゼンマイ15を格納した香箱
1と、このゼンマイ15の発生力に応じて電圧調整手段
13を制御する制御手段40からなっている。なおER
流体4は、液晶やイオン交換樹脂等を有機溶媒に分散さ
せたものなど、印加する電界によりその流体の粘性抵抗
が変化するものであればよい。制御手段40はゼンマイ
15のたわみをその内端と外端の回転差で表せるように
構成された制御輪列16と、この制御輪列16によって
電圧調整手段13の可変抵抗器14の抵抗値を変化させ
る巻き上げ量指示針17からなっている。また本例で
は、時計装置を駆動するためのエネルギー源にゼンマイ
を用いているが、重り等を吊るし、その落下時のエネル
ギや、空気を容器に圧縮して注入し、それが吹き出す時
のエネルギを用いるなど、輪列を駆動する機械エネルギ
ーを供給できるものであればよい。また蓄電手段11に
はコンデンサ12を用いているが、2次電池などの電力
蓄積能力を備えたものであれば良い。さらに整流回路9
は、本例のようにダイオード10を用いた半波整流に限
定されず、全波整流回路であっても良く、インバータな
どを用いた整流回路であってももちろん良い。
【0020】図1では本例の時計装置を概念図を用いて
示してあるが、駆動輪列2および調速装置3などは、整
流回路9、蓄電手段11と平面的に重なる様に配置され
ており、装置全体の小型化が図られている。
【0021】駆動輪列2には不図示の針が取り付けられ
ており、これを用いて時刻を表示する事ができる。
【0022】ここでER流体を用いた調速装置の原理に
ついて説明する。図1において香箱1のゼンマイ15に
蓄積された機械エネルギは定常状態において、駆動輪列
2や軸受け等の摩擦、調速装置3内のER流体4の粘性
抵抗、発電機20の磁気損失と発電電力などに消費され
ているが、簡単のためゼンマイの発生トルクとER流体
の粘性抵抗のみに着目し、説明を行う。
【0023】図5に示すように、ゼンマイ15からの駆
動トルクは短い時間の間では、直線61の様に回転速度
に関係なくほぼ一定である。ER流体4に電圧を印加し
ない状態で回転速度を変化させると、調速装置3の負荷
トルクは65の様に回転速度にほぼ比例する。これは流
体が本来持っている粘性抵抗のためである。しかしなが
ら、回転数に応じた電圧を印加すると、このトルクは曲
線62または66の様になる。曲線の傾きは、回転速度
に対する印加電圧の比例定数が大きいほど大きくなる。
これは直線65に対し、ER流体4の印加電圧により粘
性抵抗が変化する効果が上乗せされるためである。
【0024】このような特性によって調速機3は、何ら
かの外乱によって回転速度が一時的に変化すると通常の
粘性抵抗増加分の他に電圧変化分の効果が働き、すばや
く安定点に復帰するため、電圧を印加しない場合よりも
回転安定性が高い。
【0025】また、一般に流体の粘性抵抗は図8の曲線
90に示すように温度によって変化する。しかしながら
ER流体は上述した様な回転速度に対する電圧変化分の
効果があるので、回転速度の温度による変動は通常の流
体よりも小さくなる。さらに後述する様に、通常は回転
速度に比例してER流体に印加する電圧を、温度変化分
を補正した値にする事によって、より安定した回転速度
制御を行う事ができる。
【0026】ここまではゼンマイのトルクが一定である
前提で述べた。しかしながら、ゼンマイトルクが変動し
ても、変動分をER流体に印加する電圧により補正する
ことで回転速度を一定に保つことができる。図6の曲線
67に示した様にゼンマイ15の発生トルクは、ゼンマ
イを巻上げ輪列を駆動し始めてからの経過時間に応じ
て、それがほどけるため徐々に低下する。すなわちゼン
マイのトルクは図5における直線61から直線63に変
化し、回転速度は64Aから64Bに低下する。この
時、後述する様に電圧調整手段13により、ER流体4
の回転速度とトルクの関係を66に補正する事で回転速
度を一定に保ち続ける事ができる。なお、温度変化に対
するER流体の粘性負荷トルクの変動や、ゼンマイ駆動
トルクの変動による回転速度の変動が使用目的に対して
問題にならない場合はこれらの補正を行う必要がない事
はもちろんである。その場合もER流体の回転速度に対
する負荷トルクの特性は図5の曲線62、66に示す様
に、直線65に対しER流体4の印加電圧により粘性抵
抗が変化する効果が上乗せされるため、前述したトルク
の変動に対する回転速度の変動は回転速度に対応した電
圧を印加しない場合よりも小さくなる。
【0027】これらの補正を実現するために、図1に示
す様に、ER流体4を格納しER流体4に電圧を印加可
能なように電極5を形成した調速装置3と、発電装置2
0と、発電装置20が発電した交流電流を整流する整流
回路9と、整流された電流を蓄積する蓄電手段11と、
蓄電手段11の電圧を調速装置3に調整して印加する電
圧調整手段13と、駆動輪列2によって調速装置3、発
電装置20と結合され、これらを駆動する機械エネルギ
ーを供給するゼンマイ15を格納した香箱1と、このゼ
ンマイ15の発生力に応じて電圧調整手段13を制御す
る制御手段40が必要となる。
【0028】以下調速装置3と電圧調整手段13、制御
手段40の構成について詳細に説明する。
【0029】本例の調速装置3は図2に示したように、
ER流体4を格納し不図示の駆動輪列2とかみあう駆動
用歯車52と共に回転する外円筒51と、外円筒51を
支える軸受け56a、56bと、地板54に固定され回
転しない内円筒53からなっている。また内円筒53は
地板から絶縁板55によって絶縁されており、電圧調整
手段13の出力電圧が印加される様な構成となってい
る。回転する外円筒51は駆動輪列2と常に噛み合って
いるため、駆動輪列2もしくは香箱1を地板54に電気
的に接続する事により、外円筒51もブラシ等を介さず
に地板54に接続することができる。またA−A’にお
ける調速装置3の断面図を図3に示す。外円筒51と内
円筒53の間には円板状の電極57、58が、互いに接
触しないように構成されている。外円筒51が回転する
と外円筒51に形成されている電極58も回転し、回転
しない内円筒53に形成されている電極57との間に満
たされているER流体4によって、粘性抵抗が働く。な
お501は外円筒51と共に回転し、ER流体4が外部
に流出しないように封止している絶縁体のパッキンであ
る。
【0030】この粘性抵抗は電極57、58間の電圧に
より変化するが、図4の曲線60に示すように直線では
ない。印加電界Eに対する粘性抵抗の変化の大きい領域
602が、領域601、603よりも望ましい。図3に
示すように、電極57、58を円板状とし外円筒51と
内円筒53に互い違いに取り付ける電極を積層した構成
とする事により電極間の距離を自在に設定することが可
能となるので時計内で実現可能な低い電圧でも、電界E
をER流体の粘性抵抗を有効に制御することができる領
域602に設定することが可能となる。
【0031】次に図7を参照して本例の電圧調整手段1
3と制御手段40について説明する。制御手段40は、
ゼンマイ15の内端に直結された内端車70、内端車7
0と巻き上げ量指示車75を結合する輪列71、73か
らなる内端伝達系80と、ゼンマイ15の外端に直結さ
れた外端車72と、外端車72と巻き上げ量指示車75
を結合する輪列74の外端伝達系81をからなる。2つ
の伝達系はゼンマイ15からの減速比が同じで巻き上げ
指示車75を逆方向に駆動するように設定されている。
このため巻き上げ量指示針17は一定範囲よりも外に移
動することはなく、ゼンマイの巻き上げ量、すなわちゼ
ンマイの発生トルクに対応した位置を示すようになる。
【0032】さらに可変抵抗機14の両端には発電装置
20の出力を整流し、蓄電しているコンデンサ12が接
続されている。このため回転速度に比例した電圧が検出
素子等の手段を設けることなく可変抵抗機14の両端に
印加されることとなる。
【0033】今、ゼンマイ15の外端車72を不図示の
リュウズ等で巻き上げる場合を考える。この時外端伝達
系81は矢印83の方向に回転し、巻き上げ指示車75
を時計回りに回転させる。この時、巻き上げ量指示車7
5に直結し、先端に可変抵抗器14から電圧を取り出す
ための電極78を持つ巻き上げ量指示針17も左側に移
動し、電極78に出力される電圧は高くなる。この結果
調速装置3に印加される電圧も高くなる。この時図5に
おいて巻上げ後の高いゼンマイトルク61に対するER
流体4の粘性抵抗によるトルクは曲線62となり、回転
速度は64Aとなる。
【0034】一方、ゼンマイ15は発電機を駆動しなが
ら徐々にほどけて行く。この時内端伝達系80は矢印8
2の方向に回転し、巻き上げ指示車75を反時計回りに
回転させる。この時、巻き上げ量指示針17は右側に移
動し、電極78には徐々に低い電圧が印加されてゆく事
となる。この結果、調速装置3にも徐々に低い電圧が印
加される。ゼンマイがほどけて、トルクが図5の直線6
3まで下がった時、ER流体4への印加電圧も下がって
いるので、粘性抵抗によるトルクは曲線66となり、回
転速度は、やはり64Aに保たれる。このようにして力
センサ等を用いることなく、簡単な回路構成で一定の回
転速度制御を実現することができる。
【0035】さらに、この巻き上げ指示針を文字側から
見る事ができるようにする事により、この時計があとど
の程度持続するかを知る事ができユーザーの利便性も向
上する。
【0036】また、図7に示したように巻き上げ量指示
針17と電極78はバイメタル77で結合されている。
前述したように、一般に流体の粘性抵抗は図8の曲線9
0に示すように温度変化によって変化する。しかしなが
ら温度変化によってバイメタル77が変形すると、それ
に伴い電極78の位置が変化するため、ER流体に印加
される電圧が温度に応じて補正され、ゼンマイのトルク
変動に対する時と同様に回転速度を適正に保つことがで
きる。
【0037】なお、前述したように電圧調整手段13、
制御手段40、バイメタル77は、温度変化に対するE
R流体の粘性負荷トルクの変動や、ゼンマイ駆動トルク
の変動による回転速度の変動が使用目的に対して問題に
ならない場合は省略する事ができる。
【0038】この様に、図1に示した本例の回転速度制
御装置を備えた時計装置30は調速装置3にER流体4
を用い、このER流体4に印加する電圧に、駆動輪列2
で調速装置3と機械エネルギーの供給源であるゼンマイ
15と結合された発電装置20で発電された電力を、ゼ
ンマイ15のトルクに応じて補正した電圧で印加する事
により、複雑な電子回路によることのない、低コストで
精度の高い回転速度制御を行う事ができる。また図3に
示す様に、調速装置3においてER流体4に電圧を印加
する電極57、58を円板状とし外円筒51と内円筒5
3に互い違いに取り付ける構成とする事により、低い電
圧においてもER流体4の粘性抵抗トルクの変化を大き
くする事が可能となり、時計内で実現可能な低い電圧で
ER流体4を直接制御することができる。さらに巻き上
げ量指示針17と電極78をバイメタル77で結合する
事により、ER流体4の温度変化に対する粘性抵抗変化
を補正する事ができ、より高精度の回転速度制御が可能
となる。
【0039】上記実施例では、ER流体4を格納する調
速装置3に円筒形の容器を使用し、内円筒53を固定し
て外円筒51を回転させたが、外円筒51を固定し内円
筒53を回転させてもよい事はもちろんである。
【0040】さらに調速装置3の形状も円筒のみでなく
図9に示したような円板状の調速装置100で、地板5
4に固定された下円板101と、下円板101に取り付
けられた同心円状の電極103と、駆動輪列2によって
駆動される上円板102と、上円板102に取り付けら
れ、電極103に接触しないよう電極103の中間のピ
ッチで構成された電極104を持ち、これらの間にER
流体4を格納した構成でもよい。
【0041】なお502、503はER流体4が外部に
流出しないように封止している絶縁体のパッキンであ
る。また円筒状の調速装置3と同様に調速装置内のER
流体に電界を印加する電極を積層した構成とする事で、
電圧調整手段13からの低い電圧でER流体の粘性抵抗
を有効に制御することができる。この様な調速装置10
0は前述した円筒状の調速装置3に対し、調速装置の薄
型化に有利である。
【0042】前記実施例では回転速度を一定に保つ制御
の実現方法を述べたが、ER流体に印加する電圧を制御
することにより、任意の回転数を実現することができ
る。図10にこのような回転速度制御装置を用いた警告
装置を示す。
【0043】本例の警告装置120は、ER流体4を格
納した調速装置3と、着磁ロータ126、ステータ12
7、発電コイル128を備えた発電装置140と、着磁
ロータ126が回転して得られた電力によって発光する
発光素子129と、輪列122によって発電装置140
や、発光素子129の光を反射する反射板131と結合
され、これらを駆動する機械エネルギーを供給するゼン
マイ135を格納した香箱121からなっている。また
本例では、時計装置を駆動するためのエネルギー源にゼ
ンマイを用いているが、重り等を吊るし、その落下時の
エネルギや、空気を容器に圧縮して注入し、それが吹き
出す時のエネルギを用いるなど、輪列を駆動する機械エ
ネルギーを供給できるものであればよい。
【0044】このように構成された警告装置120は周
囲が明るい昼間は、太陽電池130の発生電圧がER流
体4に印加されるため粘性抵抗が大きく回転しないが、
夜間、太陽電池130の発生電圧が低下するとER流体
の粘性抵抗が小さくなり、回転を開始する。この時発電
装置140も回転するため、この発生電力によって発光
素子129が点灯する。さらに輪列122の回転によっ
て反射板131も駆動されるため、光が反射・明滅し警
告装置として機能する。
【0045】この様に、本例の回転速度制御装置を備え
た警告装置120は調速装置3にER流体4を用い、こ
のER流体4に印加する電圧に、太陽電池130の発生
電圧を用い、駆動輪列122により調速装置3と機械エ
ネルギーの供給源であるゼンマイ135と結合された発
電装置140で発電された電力を、発光素子129の発
光に用いる事で電源の必要がなく、夜間に自動点滅する
警告装置を得る事ができる。またこの警告装置は太陽電
池の電力を蓄積し夜間発光するものの様に、2次電源が
必要ではないため、2次電源の劣化による故障もなく、
半永久的に使用が可能である。
【0046】また、本発明は上記の実施例で説明した時
計装置・警告装置に限定するものではない。回転速度の
制御が必要なタイマー、温度・湿度等の記録計、太陽・
星の追尾装置、レコードプレーヤー、オルゴール、ゼン
マイ駆動の模型・人形などの遊具等にも適用が可能であ
る。
【0047】そして、本発明の回転速度制御装置を適用
したこれらの機器は、回転速度制御に複雑な制御回路を
必要としないためICを用いないで構成できる。このた
め使用時の静電気等によりICが故障し、回転速度制御
が不能になると言ったこともない。また、故障が発生し
た場合ICが手に入らないために修理できないと言った
不具合もないので修理も容易である。また本発明の回転
速度制御装置は簡単な構成であるためコストが低く、ユ
ーザーは精度の高い回転速度制御の行われた機器を安価
に得ることができる。
【0048】
【発明の効果】以上に説明したように本発明において
は、以下のような効果を得る事ができる。
【0049】1.本発明の基本構成である、機械エネル
ギを蓄える駆動源と、前記駆動源に蓄えられた機械エネ
ルギを徐々に開放しながら伝達する輪列と、前記輪列に
よって駆動される電気粘性流体を格納した調速手段と、
電圧発生手段により発生した電圧を前記電気粘性流体に
印加する手段を設ける事により、簡易で低いコストの1
次電池の不要な精度の高い回転速度制御装置を得る事が
できる。
【0050】2.電圧発生手段が前記輪列によって駆動
される発電機や、光発電素子であることにより、回転速
度や照度の検出のために別の電源を必要としないため、
低コストである。
【0051】3.ER流体に印加される電圧を、回転速
度に応じて変化させる手段を持つことにより、駆動トル
クの変動に対する回転速度の変動を電圧が印加されない
場合よりも小さくできる。
【0052】4.ER流体に印加される電圧を、駆動源
の発生トルクに応じて変化させる手段を持つことにより
駆動源のトルクの変動による回転速度変動を補正する事
ができる。
【0053】5.ER流体に印加される電圧を、前記駆
動源の発生トルクに応じて変化させる手段がゼンマイの
両端の回転差を検出する事によってなされるため、力セ
ンサ等を用いることなく、簡単な回路構成で一定の回転
速度制御を実現することができる。
【0054】6.ゼンマイの両端の回転差を表示する手
段を有することにより、あとどの程度装置が持続するか
を知る事ができユーザーの利便性が向上する。
【0055】7.駆動源がゼンマイであることにより、
前記5.6.を実現する事ができる。
【0056】8.ER流体に印加される電圧を、温度に
応じて変化させる手段を持つため、温度変化に対する粘
性抵抗変化を補正する事ができ、より高精度の回転速度
制御が可能となる。
【0057】9.調速装置内のER流体に電界を印加す
る電極を複数対を積層した構成とする事で、低い電圧で
ER流体の粘性抵抗を有効に制御することができる。
【0058】10.これらの効果を有する、本発明の回
転速度制御装置を適用した機器は、回転速度制御に複雑
な制御回路を必要としないためICを用いないで構成で
きる。このため使用時の静電気等によりICが故障し、
回転速度制御が不能になることもない。万一故障が発生
した場合、ICが手に入らないために修理できないと言
った不具合もなく修理も容易である。さらに本発明の回
転速度制御装置は簡単な構成であるためコストが低く、
ユーザーは精度の高い回転速度制御の行われた機器を安
価に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る回転速度制御装置を備え
た時計装置の構成を示す図である。
【図2】図1に示す回転速度制御装置の構成を示す図で
ある。
【図3】図2に示す回転速度制御装置の構成を拡大して
示す断面図である。
【図4】ER流体の印加電界に対する粘性抵抗の変化を
表す図である。
【図5】図1に示す回転速度制御装置の回転速度制御原
理を、ゼンマイの発生トルクとER流体の粘性抵抗によ
るトルクの関係から表した図である。
【図6】図1に示すゼンマイの、経過時間によるトルク
変化を示す図である。
【図7】図1に示す電圧調整手段を制御する制御手段の
構成を示す図である。
【図8】流体の温度に対する粘性抵抗の変化を表す図で
ある。
【図9】回転速度制御装置の他の構成を示す図である。
【図10】本発明の他の実施例に係る回転速度制御装置
を備えた警告装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1・・香箱 2・・駆動用輪列 3・・調速装置 4・・ER流体 5・・電極 6・・着磁ロータ 7・・ステータ 8・・発電コイル 9・・整流回路 10・・ダイオード 11・・蓄電手段 12・・コンデンサ 13・・電圧調整手段 14・・可変抵抗器 15・・ゼンマイ 16・・制御輪列 17・・巻き上げ量指示針 18・・時刻指示針 20・・発電装置 30・・時計装置 40・・制御手段 51・・外円筒 52・・駆動用歯車 53・・内円筒 54・・地板 56・・軸受け 57、58・・電極 60・・ER流体の粘性抵抗と印加電界の関係 61、63・・ゼンマイ発生トルクと回転速度の関係 62、65、66・・ER流体の粘性抵抗トルクと回転
速度の関係 67・・ゼンマイ発生トルクと経過時間の関係 70・・内端車 72・・外端車 76・・巻き上げ量指示針 77・・バイメタル 78・・電極 100・・円板状の調速装置 120・・ER流体を用いた警告装置

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機械エネルギを蓄える駆動源と、前記駆動
    源に蓄えられた機械エネルギを徐々に開放しながら伝達
    する輪列と、前記輪列によって駆動される電気粘性流体
    を格納した調速手段と、電圧発生手段により発生した電
    圧を前記電気粘性流体に印加する手段を有する事を特徴
    とする回転速度制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1において前記電圧発生手段が前記
    輪列によって駆動される発電機であることを特徴とする
    回転速度制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1において前記電圧発生手段が光発
    電素子であることを特徴とする回転速度制御装置。
  4. 【請求項4】請求項2において前記電気粘性流体に印加
    される電圧を、回転速度に応じて変化させる手段を持つ
    ことを特徴とする回転速度制御装置。
  5. 【請求項5】請求項1から3のいずれかにおいて前記電
    気粘性流体に印加される電圧を、前記駆動源の発生トル
    クに応じて変化させる手段を持つ事を特徴とする回転速
    度制御装置。
  6. 【請求項6】請求項1から3のいずれかにおいて前記駆
    動源が、ゼンマイであることを特徴とする回転速度制御
    装置。
  7. 【請求項7】請求項6において前記電気粘性流体に印加
    される電圧を、前記駆動源の発生トルクに応じて変化さ
    せる手段が前記ゼンマイの両端の回転差を検出する事に
    よってなされる事を特徴とする回転速度制御装置。
  8. 【請求項8】請求項7において、前記ゼンマイの両端の
    回転差を表示する手段を有することを特徴とする回転速
    度制御装置。
  9. 【請求項9】請求項2において前記電気粘性流体に印加
    される電圧を、温度に応じて変化させる手段を持つ事を
    特徴とする回転速度制御装置。
  10. 【請求項10】請求項1から3のいずれかにおいて前記
    電気粘性流体に電圧を印加する電極が複数対である事を
    特徴とする回転速度制御装置。
  11. 【請求項11】請求項1から3のいずれかに記載の回転
    速度制御装置を有する事を特徴とする機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018159598A (ja) * 2017-03-22 2018-10-11 セイコーインスツル株式会社 調速機、電子制御式機械時計、電子機器
EP4443246A1 (fr) * 2023-04-06 2024-10-09 The Swatch Group Research and Development Ltd Dispositif de régulation de vitesse pour mobile rotatif d'horlogerie
EP4443247A1 (fr) * 2023-04-06 2024-10-09 The Swatch Group Research and Development Ltd Pièce d'horlogerie comportant une micro-génératrice et une source lumineuse

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