JPH1157377A - 吸着剤内包多孔質容器 - Google Patents

吸着剤内包多孔質容器

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JPH1157377A
JPH1157377A JP9230697A JP23069797A JPH1157377A JP H1157377 A JPH1157377 A JP H1157377A JP 9230697 A JP9230697 A JP 9230697A JP 23069797 A JP23069797 A JP 23069797A JP H1157377 A JPH1157377 A JP H1157377A
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JP
Japan
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adsorbent
porous
container
ptfe
sheets
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JP9230697A
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English (en)
Inventor
Norikane Nahata
憲兼 名畑
Toshiaki Ishino
敏昭 石野
Takuya Maeoka
拓也 前岡
Koji Ota
耕司 太田
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部環境への吸着剤の微粉末の飛散を実質的
に回避でき、且つ、優れた吸着性能を発揮できる吸着剤
内包多孔質容器を提供する。 【解決手段】 透湿度が5000g/m2 /日以上であ
り、且つ、粒子径0.1μm〜0.15μmであるダス
トの捕集効率が99.999%以上であるポリテトラフ
ルオロエチレン多孔質シートを2枚重ね、そのシート間
に挟み入れた吸着剤を包み込むようにシートの端部を封
止して吸着剤内包多孔質容器を得た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリテトラフルオ
ロエチレン多孔質膜を利用した吸着剤内包多孔質容器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、コンピュータのハードディスクド
ライブは小型化・高容量化が進んでいる。これに伴って
ハードディスクドライブの信頼性向上が望まれている
が、信頼性を損なう原因には、内部微粒子によるディス
クドライブヘッドの損傷、有機質蒸気によるディスクの
表面汚染などがある。
【0003】この問題点を解決する手段として、雰囲気
中の気体状不純物を吸着、除去するための吸着剤を、多
孔性の容器に内包して使用することが知られている。一
般に、吸着剤の表面積が増大すれば吸着効率は向上する
ため、吸着剤には粒子径の小さい微粒子が用いられる。
また、内部の吸着剤同士が接触することによって微細な
粉塵が発生する。これらの微粒子および粉塵の飛散によ
る外部環境の汚染を防ぐため、吸着剤を内包する容器に
は、吸着剤の微粒子および粉塵を外部に放出させない工
夫が必要となる。
【0004】不織布やメッシュなどを使用した多孔質容
器では目が粗い(孔径が大きい)ため、内部の微粒子が
容器を透過して外部へ飛散する。これに対し、特公平7
−114911号公報には、多孔質容器として平均孔径
が0.1〜1μmであるポリテトラフルオロエチレン
(以下、「PTFE」とする。)多孔質チューブを用い
たものが開示されており、不織布などに比べて高い微粒
子阻止率を実現している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
PTFE多孔質チューブは、膜厚が0.254〜1.2
7mmと厚く、また気孔率が70%以下と小さいため、
外部の気体不純物を透過させにくい。よって、気体不純
物の容器内への拡散および吸着剤への吸着が起こりにく
く、十分な吸着性能を発揮することができないという問
題があった。
【0006】よって本発明は、吸着剤を内包する容器で
あって、優れた吸着性能を有し、且つ、外部への吸着剤
微粒子の飛散を実質的に防止する吸着剤内包多孔質容器
を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の吸着剤内包多孔質容器は、吸着剤と、この
吸着剤を内包するポリテトラフルオロエチレン多孔質膜
とを含む吸着剤内包多孔質容器であって、前記ポリテト
ラフルオロエチレン多孔質膜が、透湿度が5000g/
2 /日以上であり、且つ、粒子径が0.1μm〜0.
15μmであるダストの捕集効率が99.999%以上
であるという特性を有することを特徴とする。このよう
な構成にしたことにより、微粉末および粉塵は実質的に
透過しないので、吸着剤の飛散による外部環境汚染を低
減することができる。尚且つ、気体物質が多孔質容器を
透過して容器内部に拡散することを十分に保証でき、優
れた吸着性能を発現することができる。
【0008】ここで、捕集効率は、測定の対象となる粒
子の粒子径が0.1〜0.15μmであること以外は、
JIS K3803に記載の方法と同様の方法によって
測定される値である。
【0009】また、本発明の吸着剤内包多孔質容器にお
いては、重ね合わせた一対のシート状PTFE多孔質膜
の端部を封止して形成された容器内に吸着剤が内包され
ていることが好ましく、吸着剤は、シリカゲル、活性炭
またはそれらの混合物であることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の多孔質容器を構成する材
料には、粒子径0.1〜0.15μmのダスト捕集効率
が99.999%以上であり、且つ、透湿度が5000
g/m2 /日以上であるPTFE多孔質膜を使用する。
【0011】このようなPTFE多孔質膜の製造方法の
一例について略説する。まず、PTFEファインパウダ
ーに潤滑剤を加えたペースト状の混合物を予備成形す
る。潤滑剤は、PTFE表面を濡らすことができ、抽出
や加熱等の方法により除去できるものであれば特に制限
されず、融点が100〜140℃程度のナフサなどの石
油系炭化水素が多用される。また、潤滑剤の添加量は、
PTFE100重量部に対し20〜30重量部程度が適
当である。また、予備成形は、この潤滑剤が絞り出され
ない程度の圧力で行う。
【0012】この予備成形体を、ペースト押出や圧延に
よってシート状やチューブ状に成形し、このPTFE成
形体を少なくとも一軸方向に延伸して多孔質膜を得る。
延伸は潤滑剤を除去してから行うことが好ましい。
【0013】多孔質膜において、気体の透過性は主に膜
厚と気孔率によって決まり、透湿度を向上させるには膜
厚を小さく、気孔率を大きくすれば良い。一方、捕集効
率は細孔の孔径によって決まり、孔径が小さいほど高い
捕集効率を実現することができる。この膜厚、孔径およ
び気孔率は延伸倍率によって調整することができるが、
気孔率の向上を図る目的で延伸倍率を増大させすぎる
と、孔径が大きくなり、透湿度と捕集効率の双方を向上
させることが困難となる。よって、延伸倍率は一軸延伸
の場合20〜50倍程度が好ましい。また、延伸を二軸
方向に行うとフィブリル化が有効に進み微細な繊維構造
が得られるため、孔径を拡大させることなく気孔率を向
上させることができる。よって、延伸は二軸方向に行う
ことが好ましく、このとき延伸倍率は面積倍率で5〜1
00倍程度が適当である。
【0014】また、延伸温度は特に限定するものではな
いが、PTFEの融点以上、つまり327℃以上の温度
であることが好ましい。
【0015】以上のようにして得られるPTFE多孔質
膜は、前述したような高い透湿度と捕集効率を有し、好
ましくは、膜厚が5〜100μm、細孔の平均孔径が
0.5〜1.5μm、気孔率が60〜95%である。
【0016】上記PTFE多孔質膜は単独で用いても良
いが、強度を向上させるためにPTFE多孔質膜と補強
材とを積層して用いることもできる。補強材としては、
不織布、メッシュなどの細孔径の大きい多孔質材料が使
用できる。補強材の材質としては、ポリエチレン、ポリ
プロピレンなどのポリオレフィン、ナイロン、ポリエス
テル、またはこれらの複合体などが挙げられる。ただ
し、積層することのよって膜厚が増大するため、吸着性
能に悪影響を及ぼすおそれがあることを考慮する必要が
ある。
【0017】上記のPTFE多孔質膜、またはPTFE
多孔質膜と補強材との積層体を用いて吸着剤を内包する
容器を作製する。容器の形状、寸法は特に限定されるも
のではなく、内部の吸着剤を実質的に密封できるもので
あれば良い。形状の一例としては、シート状の多孔質材
料を2枚重ね、そのシート間に挟み入れた吸着剤を包み
込むようにシートの端部を封止した、図1〜図3に示す
ような形状が挙げられる。シートを封止する方法として
は、多孔質材料を直接熱溶融接着する方法、またはポリ
エチレンや、テトラフルオロエチレン/パーフルオロア
ルキルビニルエーテル共重合体などのPTFE共重合体
を接着剤として用いて加熱加圧接着する方法などを用い
ることができる。
【0018】なお、本発明に使用する吸着剤としては、
前述の活性炭やシリカゲルの他にも、活性アルミナ、硫
酸カルシウムまたは炭酸カルシウムなどが使用できる。
【0019】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明を説明する。な
お、以下の実施例で作製した多孔質膜および多孔質容器
の特性評価は以下の方法で行った。
【0020】(捕集効率)多孔質材料を所定面積の円形
のホルダーにセットし、多孔質材料の透過流速を5.3
cm/秒に調整して、上流側に多分散型のジオクチルフ
タレート(DOP)を0.1μm〜0.15μmの粒子
濃度が約107 個/リットルになるように流し、多孔質
材料を透過してきた下流側の粒子濃度をパーティクルカ
ウンタで測定し、以下の式(1)で捕集効率を求めた。
【0021】 捕集効率(%)={1−(下流側濃度/上流側濃度)}×100 (1) (ただし、測定対象粒子は粒子径0.1μm〜0.15
μmの範囲のものである。)
【0022】(透湿度)前もって十分乾燥された吸着剤
を封入した多孔質容器を、相対湿度90%RH、温度4
0℃の恒温恒湿器に放置し、24時間経過した後に取り
出す。恒温恒湿器への投入前後の重量から以下の式
(2)で透湿度を求めた。
【0023】 透湿度(g/m2 /日)={(投入後の重量−投入前の重量) /多孔質容器の表面積/投入時間(日)} (2)
【0024】(実施例1)PTFEファインパウダー
(商品名「フルオンCD−123」、旭・ICIフロロ
ポリマーズ社製)100重量部に対して液状潤滑剤(流
動パラフィン)25重量部を均一に混合した。この混合
物を20kg/cm2 の条件で予備成形し、次いでこれ
をロッド状に押出成形し、さらにこのロッド状物を一対
の金属製圧延ロール間に通して、厚さ0.2mmの長尺
のシート状成形体を得た。次に、このシート状成形体か
らトリクレン(トリクロロエチレン)を用いた抽出法に
より前記液状潤滑剤を除去した後、管状芯体にロール状
に巻回した。このシート状成形物をロール延伸法により
370℃で長手方向に15倍に延伸した。次に、前記の
シート状PTFE成形体をテンターを用いて100℃で
幅方向に3倍に延伸しPTFE多孔質膜を得た。次に、
このPTFE多孔質膜を2枚重ね合せ、シリカゲルを封
入するように4方を400℃で加圧接着し、1辺が50
mm、有効表面積が35cm2 の多孔質容器を得た。こ
の多孔質容器の断面を示したものが図1である。
【0025】(実施例2)実施例1で作製したPTFE
多孔質膜と、ポリエステル/ポリエチレンの芯鞘構造を
有する複合繊維で形成されたスパンボンド不織布(商品
名「エルベス」ユニチカ製)とを熱ラミネートし、多孔
質材料とした。この多孔質材料を不織布側の面が内側に
なるようにして2枚重ね合せ、シリカゲルを封入するよ
うに4方を200℃で加圧接着し、1辺が50mm、有
効表面積が35cm2 の多孔質容器を得た。この多孔質
容器の断面を示したものが図2である。
【0026】(実施例3)PTFEファインパウダー
(商品名「フルオンCD−123」、旭・ICIフロロ
ポリマーズ社製)100重量部に対して液状潤滑剤(流
動パラフィン)25重量部を均一に混合した。この混合
物を20kg/cm2 の条件で予備成形し、次いでこれ
をロッド状に押出成形し、さらにこのロッド状物を一対
の金属製圧延ロール間に通して、厚さ0.2mmの長尺
のシート状成形体を得た。次に、このシート状成形体か
らトリクレンを用いた抽出法により前記液状潤滑剤を除
去した後、管状芯体にロール状に巻回した。このシート
状成形物をロール延伸法により370℃で長手方向に2
0倍に延伸しPTFE多孔質膜を得た。次にこのPTF
E多孔質膜を2枚重ね合せ、シリカゲルを封入するよう
に4方を400℃で加圧接着し、1辺が50mm、有効
表面積が35cm2 の多孔質容器を得た。
【0027】(比較例)PTFEファインパウダー(商
品名「フルオンCD−123」、旭・ICIフロロポリ
マーズ社製)100重量部に対して液状潤滑剤(ナフ
サ)18重量部を均一に混合し、この混合物を20kg
/cm2 の条件で予備成形し、次いでこれをチューブ状
に押出成形した。さらにこのチューブ状物を加熱乾燥し
て前記液状潤滑剤を除去した後、250℃で長手方向に
6倍延伸してPTFE多孔質チューブを得た。この多孔
質チューブの外径は5mm、肉厚は450μmであっ
た。次に、このPTFE多孔質チューブにシリカゲルを
封入し、チューブ両端を400℃で加圧接着し、長さが
50mm、有効表面積が7cm2 の多孔質容器を得た。
【0028】以上、実施例1〜3および比較例で作成さ
れた多孔質膜および多孔質容器の特性を表1に示す。
【0029】
【表1】 PTFEの膜厚 気孔率 捕集効率 透湿度 (μm) (%) (%) (g/m2/日) 実施例1 50 88 99.9998 9200 実施例2 50 87 99.9999 8500 実施例3 70 75 99.9993 6000 比較例 450 65 99.996 4500
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の吸着剤内
包多孔質容器によれば、ダストの捕集効率および透湿度
に優れた多孔質膜によって吸着剤を包むことにより、容
器内に存在する吸着剤微粒子などを実質的に透過せず、
飛散による外部環境汚染を低減することができ、その一
方で、気体物質の十分な透過は確保されており、優れた
吸着性能を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1および3による吸着剤内包多孔質容
器の断面図である。
【図2】 実施例2による吸着剤内包多孔質容器の断面
図である。
【図3】 本発明の吸着剤内包多孔質容器の形状の一例
を示す図である。
【符号の説明】
1 PTFE多孔質膜 2 シリカゲル 3 不織布 4 PTFE多孔質膜の封止部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 耕司 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸着剤と、この吸着剤を内包するポリテ
    トラフルオロエチレン多孔質膜とを含む吸着剤内包多孔
    質容器であって、前記ポリテトラフルオロエチレン多孔
    質膜が、透湿度が5000g/m2 /日以上であり、且
    つ、粒子径が0.1μm〜0.15μmであるダストの
    捕集効率が99.999%以上であるという特性を有す
    ることを特徴とする吸着剤内包多孔質容器。
  2. 【請求項2】 重ね合わせた一対のシート状ポリテトラ
    フルオロエチレン多孔質膜の端部を封止して形成された
    容器内に吸着剤が内包されている請求項1に記載の吸着
    剤内包多孔質容器。
  3. 【請求項3】 前記吸着剤が、シリカゲルおよび活性炭
    から選ばれる少なくとも1つからなる請求項1または2
    に記載の吸着剤内包多孔質容器。
JP9230697A 1997-08-27 1997-08-27 吸着剤内包多孔質容器 Pending JPH1157377A (ja)

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