JPH1158105A - 高速高送り用被覆超硬工具 - Google Patents

高速高送り用被覆超硬工具

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JPH1158105A
JPH1158105A JP23032997A JP23032997A JPH1158105A JP H1158105 A JPH1158105 A JP H1158105A JP 23032997 A JP23032997 A JP 23032997A JP 23032997 A JP23032997 A JP 23032997A JP H1158105 A JPH1158105 A JP H1158105A
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JP
Japan
Prior art keywords
cemented carbide
feed
tool
speed
high speed
Prior art date
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Pending
Application number
JP23032997A
Other languages
English (en)
Inventor
Yusuke Iyori
裕介 井寄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Moldino Tool Engineering Ltd
Original Assignee
Hitachi Tool Engineering Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Tool Engineering Ltd filed Critical Hitachi Tool Engineering Ltd
Priority to JP23032997A priority Critical patent/JPH1158105A/ja
Publication of JPH1158105A publication Critical patent/JPH1158105A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速高送りに対応する耐熱性、靱性、硬さ及
びそれらに起因する耐塑性変形性に関し、具備した高速
高送り用被覆超硬工具を提供することを目的とする。 【構成】 主としてWCとFe族金属からなる超硬合金
に少なくとも一層の皮膜の硬さがHV2000以上であ
る単層又は多層の硬質皮膜を被覆した高速高送り用被覆
超硬工具であって、該工具の高速高送り適応指数HVF
が2.3以上であることより構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、切削用途に供する超
硬合金材料で、近年の傾向である高硬度金型材を効率よ
く切削加工するための高速高送り用被覆超硬工具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】高速高送り用被覆超硬工具は切削用工具
として広く使用されており、特に金型切削加工分野にお
いてはエンドミルなどの回転工具の使用が頻繁である。
ここでの工具の回転数は高々10、000rpm、テー
ブル送り量は高々500mm/分程度である。ところが
近年、高速マシンと称する超高速スピンドルを装備した
工作機械が出現し始めた。例えば50、000rpmを
超える工作機械も出現し始めている。これによって回転
工具の使用条件をさらなる高速高送りへ移行させる試み
が盛んに行われている。工具回転数を飛躍的に上げると
一刃当たりの送り量を増加させることなく、いやむしろ
一刃当たりの送り量を減少せしめ、代りにテーブル送り
量を飛躍的に増大させ、切削の高能率化をめざす意図で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】ところで、工具回転
数を増大させると、当然のことながら工具の周速が回転
数に比例して増大する。工具の周速が増大すると一般に
は切削による熱の発生も増大する。また、1刃当たりの
送り量を減少させることにより、切刃近傍のごく狭い範
囲の耐熱性・靱性が要求されるようになる。このこと
は、強度もさることながら、熱的な影響がより大きな因
子となることを示す。以上説明したような高速高送り
は、主に調質材でなく焼き入れ材の切削に効果があるた
め、工具も高硬度のものが望ましい。ところが従来の被
覆超硬合金では今述べたような高速高送りに対応するこ
とが困難であった。
【0004】
【問題点を解決するための手段】上述したように高速高
送りに対応するには耐熱性と靱性と硬さが十分に兼ね備
わっていればそれで十分であるが、当然全ての性質を最
高に持つことは不可能であり、その兼ね合いが問題とな
る。特にこれらの相乗効果である耐塑性変形性はすべて
の因子と兼ね合っている。本発明者らはどのように、ど
の程度に耐熱性を具備し、どの程度に靱性を持たせ、ど
の程度に靱性を持たせ、且つどのようにような高速高送
り用被覆超硬工具を創製するかについて鋭意検討した結
果、高速高送り適応指数HVFの概念に到達したのであ
る。
【0005】本願発明は、主としてWCとFe族金属か
らなる超硬合金に少なくとも一層の皮膜の硬さがHV2
000以上である単層又は多層の硬質皮膜を被覆した高
速高送り用被覆超硬工具において、該工具の高速高送り
適応指数HVFが2.3以上であることを特徴とする高
速高送り用被覆超硬工具、である。但し、HVF=
{(HC−200)/200}×{(HRA−85)/
85}×{6/(M+6)}×CRで、HVFは高速高
送り適応指数、HCは超硬合金の保磁力(Oe)、HR
Aは超硬合金の硬さ(ロックウエルAスケール)、Mは
超硬合金のFe族金属量(重量%)、CRは該超硬合金
のクラック抵抗(kgf/mm)を表す。ここにCRの
値はビッカース硬度計の圧子を50kgf荷重にて打
ち、その圧痕の四隅に発生するクラックの長さの総計で
荷重を除した値である。
【0006】尚、Fe族金属を主としてCoとすること
により耐熱性、靱性にすぐれた合金に、主としてNiと
することにより、熱サイクルに対しヒートクラックが発
生しにくい合金となり高速切削により好ましい。また、
WCの一部を周期率表の4a、5a、6a族の炭化物、
窒化物、炭窒化物の群から選ばれた1または2以上の物
質で置換することにより耐摩耗性、耐熱性、耐酸化性が
向上するので鋼の切削により好ましい。
【0007】
【作用】該超硬合金母材においてHCは構成するWC炭
化物の平均粒径を間接的に表すパラメータで、周知の如
く一定組成の下ではHCが大きいと粒径が微細である。
切削用材種において通常HCは200程度であるがその
200からの逸脱の割合を示す項が(HC−200)/
200で本発明の主旨を実現するには従来よりある程度
微細WCで構成される合金が条件である。微細WCで構
成される合金とすることで1刃当たりの送り量の減少に
対応できる。同様に(HRA−85)/85は硬さの8
5からの逸脱の割合である。硬さは被加工物が硬くなる
ため、また過酷な条件で工具寿命を維持するためある程
度高いことが必須である。6/(M+6)はFe族金属
量の6%を基準にしてそれからの逸脱の割合の逆数であ
る。通常Fe族金属量は12%前後であるのでそれを標
準とした。超硬合金の耐熱性はFe族金属量に依存し、
その量が少ないほど耐熱性が得られる。発明者らは種々
検討した結果、逆数でほぼ耐熱性を評価できることを結
論した。CRは、はぼ100前後でその値が大きいほど
靱性が高い。本発明者らは、種々の工具を創生して、高
速高送りでの加工の適応性を検討した結果、HVFが
2.3以上の工具に十分の耐熱性と耐摩耗性を有する皮
膜を被覆することで十分に適応することを実証したので
ある。本発明の主旨に叶うには皮膜も母材同様重要な役
目を担う。特に膜の硬さは耐熱性と耐摩耗性に影響を与
え、高速高送り切削においては少なくともビッカース硬
さ(HV)が2000以上の層が存在することが必須で
ある。HV2000以上の層が存在しないと急激に膜が
損耗し良好な工具特性が得られない。
【0008】
【実施例】実施例1を以下のように行った。通常の粉末
冶金法により丸棒素材を製造した。表1に各丸棒試作材
の組成と物理特性ならびにHVF値を示す。
【0009】
【表1】
【0010】この丸棒素材を研削加工して直径8mmの
ボールエンドミル形状に仕上げ、さらに各種の被覆処理
を行ない被覆ボールエンドミル工具とした。まず、表1
の皮膜欄にaと表示したものは、TiCN膜単層で膜の
硬さは2800、bと表示したものは、TiAlN膜単
層で、硬さは2700であり、cと表示したものは、母
材側がTiNで、その硬さは2200、表面側がTiA
lNであり、dと表示したものは、母材側がTiN、中
間にTiAlN、表面側にTiNの3層を被覆した。
【0011】これら被覆ボールエンドミル工具を用いて
高速高送りでの切削テストを実施した。切削加工条件
は、回転数30、000rpm、テーブル送り10m/
分、切り込み量は、ピックフィード0.8mmとし、被
削材は焼き入れ鋼(HRC50)を用いた。その結果も
表1に併記した。表1より、本発明例は、HVF値と切
削長がほぼ相関し、高い硬さの例ほど長時間の切削がで
きたのにたいし、従来例は、ほぼ1/2〜1/4程度で
切削不能となったが、切削不能の状態を観察すると、刃
先が塑性変形を生じ切削できない状態となり寿命となっ
ていた。
【0012】実施例2として以下を行った。通常の粉末
冶金法により丸棒素材を製造した。表2に各丸棒試作材
の組成と物理特性ならびにHVF値を示す。
【0013】
【表2】
【0014】この丸棒素材を実施例1と同様に研削加工
して直径8mmのボールエンドミル形状に仕上げ、さら
に各種の被覆処理を行ない被覆ボールエンドミル工具と
した。表2の皮膜欄は実施例1と同様である。これら被
覆ボールエンドミル工具を用いて高速高送りでの切削テ
ストを実施した。切削加工条件は、回転数40、000
rpm、テーブル送り16m/分、切り込み量は、ピッ
クフィード0.8mmとし、被削材は焼き入れ鋼(HR
C61)を用いた。その結果も表2に併記した。表1、
2より、本発明例は、切削可能長から判断されるように
本発明品は極めて優れた切削特性を示す。
【0015】
【0016】
【発明の効果】このように高速高送り適応指数に着目し
て創生した本発明例は、耐熱性に優れ、かつ、切削時の
耐塑性変形性に優れるため長時間安定した切削ができた
のに対し、Co含有量の高い従来例や、WC粒径の比較
的大きな例は、時間の経過とともに突然切削不能となり
折損し、寿命となった。また、切削時の刃先温度が高い
ためAlを含有したTiAlN皮膜を用いた例の切削時
間が長くなる傾向にあるが、用途としてTiCN皮膜、
TiN皮膜でも基体そのものが耐塑性変形性に優れるた
め、安定した切削が可能である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主としてWCとFe族金属からなる超硬
    合金に少なくとも一層の皮膜の硬さがHV2000以上
    である単層又は多層の硬質皮膜を被覆した高速高送り用
    被覆超硬工具において、該工具の高速高送り適応指数H
    VFが2.3以上であることを特徴とする高速高送り用
    被覆超硬工具。但し、HVF={(HC−200)/2
    00}×{(HRA−85)/85}×{6/(M+
    6)}×CRで、HVFは高速高送り適応指数、HCは
    超硬合金の保磁力(Oe)、HRAは超硬合金の硬さ
    (ロックウエルAスケール)、Mは超硬合金のFe族金
    属量(重量%)、CRは該超硬合金のクラック抵抗(k
    gf/mm)を示す。
JP23032997A 1997-08-12 1997-08-12 高速高送り用被覆超硬工具 Pending JPH1158105A (ja)

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JP23032997A JPH1158105A (ja) 1997-08-12 1997-08-12 高速高送り用被覆超硬工具

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JPH1158105A true JPH1158105A (ja) 1999-03-02

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JP23032997A Pending JPH1158105A (ja) 1997-08-12 1997-08-12 高速高送り用被覆超硬工具

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004306216A (ja) * 2003-04-09 2004-11-04 Hitachi Tool Engineering Ltd 被覆超硬エンドミル
WO2012018063A1 (ja) * 2010-08-04 2012-02-09 株式会社タンガロイ 被覆工具
JP2012232348A (ja) * 2011-04-28 2012-11-29 Mitsubishi Materials Corp 耐剥離性に優れる表面被覆立方晶窒化ほう素基超高圧焼結材料製切削工具

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