JPH115829A - 熱硬化性樹脂組成物 - Google Patents
熱硬化性樹脂組成物Info
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- JPH115829A JPH115829A JP16245797A JP16245797A JPH115829A JP H115829 A JPH115829 A JP H115829A JP 16245797 A JP16245797 A JP 16245797A JP 16245797 A JP16245797 A JP 16245797A JP H115829 A JPH115829 A JP H115829A
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- spiral flow
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Epoxy Resins (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 常温においては長期間にわたって安定に保存
することが可能で、成形時の加熱により速やかに硬化し
て、良好な硬化性及び高品質の成形品を与えることので
きる熱硬化性樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 エポキシ樹脂、マレイミド樹脂などの潜
伏性触媒として、一般式[1]で表されるテトラ置換ホ
スホニウムテトラ置換ボレートを配合する。 【化1】 式中、R1〜R4は、芳香環若しくは複素環を有する有機
基又は1価の脂肪族基であり、それらは互いに同一であ
っても異なっていてもよい。Arは、置換基X,Yを分
子内に有する2価の芳香環若しくは複素環を含む基であ
る。また、XおよびYは、1価のプロトン供与性置換基
がプロトンを放出してなる基であり、同一Ar分子内の
置換基X,Yがホウ素原子と結合してキレート環を形成
する。
することが可能で、成形時の加熱により速やかに硬化し
て、良好な硬化性及び高品質の成形品を与えることので
きる熱硬化性樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 エポキシ樹脂、マレイミド樹脂などの潜
伏性触媒として、一般式[1]で表されるテトラ置換ホ
スホニウムテトラ置換ボレートを配合する。 【化1】 式中、R1〜R4は、芳香環若しくは複素環を有する有機
基又は1価の脂肪族基であり、それらは互いに同一であ
っても異なっていてもよい。Arは、置換基X,Yを分
子内に有する2価の芳香環若しくは複素環を含む基であ
る。また、XおよびYは、1価のプロトン供与性置換基
がプロトンを放出してなる基であり、同一Ar分子内の
置換基X,Yがホウ素原子と結合してキレート環を形成
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱硬化性樹脂組成
物に関するものである。さらに詳しくは、常温において
は長期間にわたって安定に保存することが可能であり、
また、成形時に加熱したときには速やかに硬化し、良好
な成形性及び高品質の成形品を与えることができ、特に
電気電子部品用として有用な樹脂組成物に関するもので
ある。
物に関するものである。さらに詳しくは、常温において
は長期間にわたって安定に保存することが可能であり、
また、成形時に加熱したときには速やかに硬化し、良好
な成形性及び高品質の成形品を与えることができ、特に
電気電子部品用として有用な樹脂組成物に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】熱硬化性樹脂は、一般的には成形時にお
ける樹脂の硬化を速めるために、触媒を配合して用い
る。例えば、エポキシ樹脂の場合、硬化触媒としては、
アミン類、イミダゾール系化合物、ジアザビシクロウン
デセンなどの含窒素複素環式化合物、オルガノシリコー
ン系化合物、オルガノホスフィン系化合物、第4級アン
モニウム、ホスホニウムあるいはアルソニウム化合物な
ど、種々の化合物が使用されている。
ける樹脂の硬化を速めるために、触媒を配合して用い
る。例えば、エポキシ樹脂の場合、硬化触媒としては、
アミン類、イミダゾール系化合物、ジアザビシクロウン
デセンなどの含窒素複素環式化合物、オルガノシリコー
ン系化合物、オルガノホスフィン系化合物、第4級アン
モニウム、ホスホニウムあるいはアルソニウム化合物な
ど、種々の化合物が使用されている。
【0003】また、マレイミド系樹脂は加熱のみでラジ
カル硬化させることもできるが、硬化により得られる成
形品の性質は、一般には触媒を用いて硬化したものの方
が良好である。マレイミド系樹脂の硬化触媒としては、
アゾ化合物、有機過酸化物のようなラジカル重合開始
剤、アミン類、イミダゾール系化合物、オルガノホスフ
ィン系化合物、第4級アンモニウム、あるいはホスホニ
ウム化合物のようなイオン触媒など、種々の化合物が用
いられている。
カル硬化させることもできるが、硬化により得られる成
形品の性質は、一般には触媒を用いて硬化したものの方
が良好である。マレイミド系樹脂の硬化触媒としては、
アゾ化合物、有機過酸化物のようなラジカル重合開始
剤、アミン類、イミダゾール系化合物、オルガノホスフ
ィン系化合物、第4級アンモニウム、あるいはホスホニ
ウム化合物のようなイオン触媒など、種々の化合物が用
いられている。
【0004】通常使用される触媒は、常温などの比較的
低い温度においても硬化促進効果を示すことが多いた
め、例えば、樹脂と他の配合成分とを混合する際の加熱
又は発熱によって、樹脂の硬化を進行させるほか、混合
したのち樹脂組成物を常温で保存する間にも硬化反応を
進行させるために、樹脂組成物の品質の低下を生じやす
い。従って、このような触媒を用いる際には、諸成分と
の混合時の品質管理を厳重にし、しかも保存や運搬にあ
たっては低温に保ち、さらに成形条件等の厳密な管理が
必要であり、作業上の煩雑さが避けられなかった。
低い温度においても硬化促進効果を示すことが多いた
め、例えば、樹脂と他の配合成分とを混合する際の加熱
又は発熱によって、樹脂の硬化を進行させるほか、混合
したのち樹脂組成物を常温で保存する間にも硬化反応を
進行させるために、樹脂組成物の品質の低下を生じやす
い。従って、このような触媒を用いる際には、諸成分と
の混合時の品質管理を厳重にし、しかも保存や運搬にあ
たっては低温に保ち、さらに成形条件等の厳密な管理が
必要であり、作業上の煩雑さが避けられなかった。
【0005】そのため近年は、常温のような比較的低温
では樹脂の硬化反応を進行させず、成形時に加熱された
際にのみ硬化反応を促進する、いわゆる潜伏性触媒を開
発するための多くの研究がなされている。触媒の潜伏化
手法の1つとして、触媒の活性点をイオン対化し、保護
基でキャップする潜伏性触媒がある。例えば、特開昭5
1−24399号公報には、テトラフェニルホスホニウ
ムテトラフェニルボレートが、常温保存性及び硬化性改
善に対して有効であることが記載されている。しかし、
テトラフェニルホスホニウムテトラフェニルボレート
は、カチオン性のテトラフェニルホスホニウム基とアニ
オン性のテトラフェニルボレート基のイオン結合が強力
で、融点は300℃以上となり、熱硬化性樹脂組成物に
混練しても、均一に分散させることができないため、触
媒活性が低くなり、成形時に良好な硬化反応性を発現す
ることができない。
では樹脂の硬化反応を進行させず、成形時に加熱された
際にのみ硬化反応を促進する、いわゆる潜伏性触媒を開
発するための多くの研究がなされている。触媒の潜伏化
手法の1つとして、触媒の活性点をイオン対化し、保護
基でキャップする潜伏性触媒がある。例えば、特開昭5
1−24399号公報には、テトラフェニルホスホニウ
ムテトラフェニルボレートが、常温保存性及び硬化性改
善に対して有効であることが記載されている。しかし、
テトラフェニルホスホニウムテトラフェニルボレート
は、カチオン性のテトラフェニルホスホニウム基とアニ
オン性のテトラフェニルボレート基のイオン結合が強力
で、融点は300℃以上となり、熱硬化性樹脂組成物に
混練しても、均一に分散させることができないため、触
媒活性が低くなり、成形時に良好な硬化反応性を発現す
ることができない。
【0006】これに対して、アニオン部とカチオン部の
イオン結合が程良い強さであり、潜伏性触媒として常温
安定性と成形時硬化性が両立した好ましい挙動を示す、
熱硬化性樹脂にドライブレンド可能な触媒の研究がなさ
れ、特公平5−76490号公報には、潜伏性触媒とし
て、テトラ置換ホスホニウムテトラ置換ボレートが提案
されている。この化合物のボロン側の置換基は炭化水素
基で、そのうちの少なくとも1個は炭素数1〜6個のア
ルキル基である。また、特開平8−295721号公報
には、ボロン側がテトラ有機酸ボレートである、テトラ
置換ホスホニウムテトラ置換ボレート、およびその合成
方法が提案されている。特公平5−76490号公報と
同様に、潜伏性触媒として常温での保存安定性と成形時
硬化性が両立した、好ましい挙動を示すとされている。
イオン結合が程良い強さであり、潜伏性触媒として常温
安定性と成形時硬化性が両立した好ましい挙動を示す、
熱硬化性樹脂にドライブレンド可能な触媒の研究がなさ
れ、特公平5−76490号公報には、潜伏性触媒とし
て、テトラ置換ホスホニウムテトラ置換ボレートが提案
されている。この化合物のボロン側の置換基は炭化水素
基で、そのうちの少なくとも1個は炭素数1〜6個のア
ルキル基である。また、特開平8−295721号公報
には、ボロン側がテトラ有機酸ボレートである、テトラ
置換ホスホニウムテトラ置換ボレート、およびその合成
方法が提案されている。特公平5−76490号公報と
同様に、潜伏性触媒として常温での保存安定性と成形時
硬化性が両立した、好ましい挙動を示すとされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、常温におい
て長期間にわたって安定に保存することが可能であり、
また同時に、成形時の加熱によって優れた硬化性を発揮
し、良好な成形性及び高品質の成形品を与えることがで
きる、熱硬化性樹脂組成物を提供することを目的とす
る。
て長期間にわたって安定に保存することが可能であり、
また同時に、成形時の加熱によって優れた硬化性を発揮
し、良好な成形性及び高品質の成形品を与えることがで
きる、熱硬化性樹脂組成物を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記のよ
うな問題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、特定構造
のテトラ置換ホスホニウムテトラ置換ボレートを、熱硬
化性樹脂に配合することにより、常温においては優れた
保存安定性を、加熱成形時においては優れた硬化性を示
し、且つその最終硬化物は、高品質の成形物を与えるこ
とを見い出し、これらの知見に基づいて本発明を完成す
るに至った。
うな問題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、特定構造
のテトラ置換ホスホニウムテトラ置換ボレートを、熱硬
化性樹脂に配合することにより、常温においては優れた
保存安定性を、加熱成形時においては優れた硬化性を示
し、且つその最終硬化物は、高品質の成形物を与えるこ
とを見い出し、これらの知見に基づいて本発明を完成す
るに至った。
【0009】すなわち本発明は、エポキシ樹脂、マレイ
ミド樹脂などからなる群から選択される少なくとも1
種、または2種以上の熱硬化性樹脂の、潜伏性触媒とし
て、一般式[1]で示されるテトラ置換ホスホニウムテ
トラ置換ボレートを配合してなることを特徴とする。
ミド樹脂などからなる群から選択される少なくとも1
種、または2種以上の熱硬化性樹脂の、潜伏性触媒とし
て、一般式[1]で示されるテトラ置換ホスホニウムテ
トラ置換ボレートを配合してなることを特徴とする。
【0010】
【化1】 式中、R1〜R4は、芳香環若しくは複素環を有する有機
基又は1価の脂肪族基であり、それらは互いに同一であ
っても異なっていてもよい。Arは、置換基X,Yを分
子内に有する芳香環若しくは複素環を含む基である。X
およびYは1価のプロトン供与性置換基がプロトンを放
出してなる基であり、同一Ar分子内の置換基X,Y
が、ホウ素原子と結合してキレート環を形成する。
基又は1価の脂肪族基であり、それらは互いに同一であ
っても異なっていてもよい。Arは、置換基X,Yを分
子内に有する芳香環若しくは複素環を含む基である。X
およびYは1価のプロトン供与性置換基がプロトンを放
出してなる基であり、同一Ar分子内の置換基X,Y
が、ホウ素原子と結合してキレート環を形成する。
【0011】またさらに、一般式[1]で表されるテト
ラ置換ホスホニウムテトラ置換ボレートのうち、X−A
r−Yはプロトン供与体がプロトンを2個放出してなる
基を表し、特に多官能芳香族カルボン酸または多価フェ
ノール化合物が、プロトンを2個放出してなる基である
ことを特徴とする。
ラ置換ホスホニウムテトラ置換ボレートのうち、X−A
r−Yはプロトン供与体がプロトンを2個放出してなる
基を表し、特に多官能芳香族カルボン酸または多価フェ
ノール化合物が、プロトンを2個放出してなる基である
ことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の熱硬化性樹脂組成物は、
前記一般式[1]で示されるテトラ置換ホスホニウムテ
トラ置換ボレートからなる潜伏性触媒を、熱硬化性樹脂
に配合してなる組成物である。
前記一般式[1]で示されるテトラ置換ホスホニウムテ
トラ置換ボレートからなる潜伏性触媒を、熱硬化性樹脂
に配合してなる組成物である。
【0013】一般式[1]において、R1〜R4は、芳香
環若しくは複素環を有する有機基又は1価の脂肪族基で
あり、それらは互いに同一であっても異なっていてもよ
い。このような基としては、例えば、メチル基、エチル
基、ブチル基、アリル基、フェニル基、トリル基、ベン
ジル基、エチルフェニル基、フェノキシ基、ナフチル基
等が挙げることができる。また一般式[1]を構成する
ホスホニウム基としては、例えば、テトラフェニルホス
ホニウム基、テトラトリルホスホニウム基、テトラエチ
ルホスホニウム基、テトラメトキシホスホニウム基、テ
トラナフチルホスホニウム基、テトラベンジルホスホニ
ウム基、エチルトリフェニルホスホニウム基、n−ブチ
ルトリフェニルホスホニウム基、2−ヒドロキシエチル
トリフェニルホスホニウム基、トリメチルフェニルホス
ホニウム基、メチルジエチルフェニルホスホニウム基、
メチルジアリルフェニルホスホニウム基、テトラ−n−
ブチルホスホニウム基等を挙げることができる。
環若しくは複素環を有する有機基又は1価の脂肪族基で
あり、それらは互いに同一であっても異なっていてもよ
い。このような基としては、例えば、メチル基、エチル
基、ブチル基、アリル基、フェニル基、トリル基、ベン
ジル基、エチルフェニル基、フェノキシ基、ナフチル基
等が挙げることができる。また一般式[1]を構成する
ホスホニウム基としては、例えば、テトラフェニルホス
ホニウム基、テトラトリルホスホニウム基、テトラエチ
ルホスホニウム基、テトラメトキシホスホニウム基、テ
トラナフチルホスホニウム基、テトラベンジルホスホニ
ウム基、エチルトリフェニルホスホニウム基、n−ブチ
ルトリフェニルホスホニウム基、2−ヒドロキシエチル
トリフェニルホスホニウム基、トリメチルフェニルホス
ホニウム基、メチルジエチルフェニルホスホニウム基、
メチルジアリルフェニルホスホニウム基、テトラ−n−
ブチルホスホニウム基等を挙げることができる。
【0014】式中Arは、置換基X,Yを分子内に有す
る芳香環若しくは複素環を含む基である。XおよびY
は、1価のプロトン供与性置換基がプロトンを放出して
なる基であり、同一Ar分子内の置換基X,Yが、ホウ
素原子と結合してキレート環を形成する。このような有
機基X−Ar−Yを与えるプロトン供与体としては、Ar
が置換基X,Yを有していれば、その他の置換基につい
ては何ら限定されることはなく、3価以上のプロトン供
与体も用いることが可能である。中でも、芳香族あるい
は複素環式の多官能カルボン酸または多価フェノール類
が特に好ましい。この場合の多価フェノールとは、ベン
ゼン環、ナフタレン環、その他の芳香族性の環に結合す
る水素原子が、2個以上水酸基に置換された化合物の総
称である。
る芳香環若しくは複素環を含む基である。XおよびY
は、1価のプロトン供与性置換基がプロトンを放出して
なる基であり、同一Ar分子内の置換基X,Yが、ホウ
素原子と結合してキレート環を形成する。このような有
機基X−Ar−Yを与えるプロトン供与体としては、Ar
が置換基X,Yを有していれば、その他の置換基につい
ては何ら限定されることはなく、3価以上のプロトン供
与体も用いることが可能である。中でも、芳香族あるい
は複素環式の多官能カルボン酸または多価フェノール類
が特に好ましい。この場合の多価フェノールとは、ベン
ゼン環、ナフタレン環、その他の芳香族性の環に結合す
る水素原子が、2個以上水酸基に置換された化合物の総
称である。
【0015】そのような多官能カルボン酸、多価フェノ
ールの例としては、カテコール、サリチル酸、o-フタル
酸、1,2-ジヒドロキシナフタレン、2,3-ジヒドロキシナ
フタレン、1-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸、3-ヒドロキシ-
2-ナフトエ酸、2,3-ナフタレンジカルボン酸、3,4-ビフ
ェノール、2-ヒドロキシビフェニル-3-カルボン酸、4-
ヒドロキシビフェニル-3-カルボン酸、2,3-ピリジンジ
カルボン酸、2,2'-ビフェノール、1,8-ナフタル酸、2,
2'-ビナフトール等の2価芳香族有機酸が挙げられる。
また、レゾルシン、トリメリット酸、ピロメリット酸、
2,2'-ビフェノール-3-カルボン酸、1,4,5,8-ナフタレン
テトラカルボン酸等の3価以上の芳香族多価有機酸類で
も構わない。上記化合物が一例として挙げられるが、も
ちろんこれらに限定されるものではない。また、上記化
合物の単独はもちろん2種以上の併用も可能である。
ールの例としては、カテコール、サリチル酸、o-フタル
酸、1,2-ジヒドロキシナフタレン、2,3-ジヒドロキシナ
フタレン、1-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸、3-ヒドロキシ-
2-ナフトエ酸、2,3-ナフタレンジカルボン酸、3,4-ビフ
ェノール、2-ヒドロキシビフェニル-3-カルボン酸、4-
ヒドロキシビフェニル-3-カルボン酸、2,3-ピリジンジ
カルボン酸、2,2'-ビフェノール、1,8-ナフタル酸、2,
2'-ビナフトール等の2価芳香族有機酸が挙げられる。
また、レゾルシン、トリメリット酸、ピロメリット酸、
2,2'-ビフェノール-3-カルボン酸、1,4,5,8-ナフタレン
テトラカルボン酸等の3価以上の芳香族多価有機酸類で
も構わない。上記化合物が一例として挙げられるが、も
ちろんこれらに限定されるものではない。また、上記化
合物の単独はもちろん2種以上の併用も可能である。
【0016】一般式[1]で表されるテトラ置換ホスホ
ニウムテトラ置換ボレートからなる潜伏性触媒におい
て、X−Ar−Yで表される有機基が、ホウ素原子と結
合してキレート環構造を形成して結合することにより、
低温における触媒活性の抑制が、環状キレート構造を形
成しないプロトン供与体の場合より一層効果的となり、
常温において樹脂組成物のより長期間の安定保存が可能
となる。
ニウムテトラ置換ボレートからなる潜伏性触媒におい
て、X−Ar−Yで表される有機基が、ホウ素原子と結
合してキレート環構造を形成して結合することにより、
低温における触媒活性の抑制が、環状キレート構造を形
成しないプロトン供与体の場合より一層効果的となり、
常温において樹脂組成物のより長期間の安定保存が可能
となる。
【0017】一般式[1]で表されるテトラ置換ホスホ
ニウムテトラ置換ボレートからなる潜伏性触媒は、一般
式[2]で表されるテトラ置換ホスホニウムテトラ置換
ボレートと、一般式[3]で示されるキレート環構造を
形成しうる2価以上の芳香族あるいは複素環式のプロト
ン供与体とを、バルクまたは有機溶媒中で150〜25
0℃で反応させることにより、合成することが可能であ
る。
ニウムテトラ置換ボレートからなる潜伏性触媒は、一般
式[2]で表されるテトラ置換ホスホニウムテトラ置換
ボレートと、一般式[3]で示されるキレート環構造を
形成しうる2価以上の芳香族あるいは複素環式のプロト
ン供与体とを、バルクまたは有機溶媒中で150〜25
0℃で反応させることにより、合成することが可能であ
る。
【0018】
【化2】 式中、R5〜R12は、芳香環若しくは複素環を有する有
機基又は1価の脂肪族基であり、それらは互いに同一で
あっても異なっていてもよい。
機基又は1価の脂肪族基であり、それらは互いに同一で
あっても異なっていてもよい。
【0019】
【化3】 式中、Arは、置換基X,Yを分子内に有する芳香環若
しくは複素環からなる基であり、XおよびYは、1価の
プロトン供与性置換基がプロトンを放出してなる基であ
る。また、nは(n≧2)なる整数を表す。
しくは複素環からなる基であり、XおよびYは、1価の
プロトン供与性置換基がプロトンを放出してなる基であ
る。また、nは(n≧2)なる整数を表す。
【0020】一般式[1]で表されるテトラ置換ホスホ
ニウムテトラ置換ボレートからなる潜伏性触媒は、熱硬
化性樹脂に配合された場合、常温においては触媒活性を
示さないので、熱硬化性樹脂の硬化反応が進むことな
く、成形時の高温において触媒活性が発現し、しかも一
度発現すると従来の硬化促進剤よりも強い触媒活性を示
して、熱硬化性樹脂を高度に硬化させる。
ニウムテトラ置換ボレートからなる潜伏性触媒は、熱硬
化性樹脂に配合された場合、常温においては触媒活性を
示さないので、熱硬化性樹脂の硬化反応が進むことな
く、成形時の高温において触媒活性が発現し、しかも一
度発現すると従来の硬化促進剤よりも強い触媒活性を示
して、熱硬化性樹脂を高度に硬化させる。
【0021】本発明において用いる潜伏性触媒は、1種
のみ単独で使用するのみならず、2種以上を同時に配合
して用いることも可能である。また本発明の目的を損な
わない範囲で他の硬化促進剤と併用することもできる。
のみ単独で使用するのみならず、2種以上を同時に配合
して用いることも可能である。また本発明の目的を損な
わない範囲で他の硬化促進剤と併用することもできる。
【0022】本発明中のテトラ置換ホスホニウムテトラ
置換ボレートからなる潜伏性触媒は、その潜伏性触媒に
よって硬化反応が促進されるすべての熱硬化性樹脂に対
して有効であるが、従来よりホスフィンまたはホスホニ
ウム塩触媒が有効である熱硬化性樹脂に対して特に有効
である。このような熱硬化性樹脂としては、例えば、エ
ポキシ樹脂、特にフェノール樹脂またはカルボン酸無水
物硬化剤を含むエポキシ樹脂や、マレイミド系樹脂を挙
げることができる。これらの樹脂以外にも、シアネート
樹脂、イソシアネート樹脂、アクリレート樹脂、アルケ
ニル樹脂等を挙げることができる。
置換ボレートからなる潜伏性触媒は、その潜伏性触媒に
よって硬化反応が促進されるすべての熱硬化性樹脂に対
して有効であるが、従来よりホスフィンまたはホスホニ
ウム塩触媒が有効である熱硬化性樹脂に対して特に有効
である。このような熱硬化性樹脂としては、例えば、エ
ポキシ樹脂、特にフェノール樹脂またはカルボン酸無水
物硬化剤を含むエポキシ樹脂や、マレイミド系樹脂を挙
げることができる。これらの樹脂以外にも、シアネート
樹脂、イソシアネート樹脂、アクリレート樹脂、アルケ
ニル樹脂等を挙げることができる。
【0023】テトラ置換ホスホニウムテトラ置換ボレー
トからなる潜伏性触媒が特に有効なエポキシ樹脂として
は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノール
F型エポキシ樹脂、臭素化ビスフェノール型エポキシ樹
脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、フェノールノボラック
型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹
脂、脂環式エポキシ樹脂、グリシジルエステル型エポキ
シ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、複素環式エ
ポキシ樹脂、スチルベン型エポキシ樹脂、4,4'-ビス
(1,2-エポキシエチル)ジフェニルエーテル、4,4'-ビ
ス(1,2-エポキシエチル)ビフェニルなどを挙げること
ができ、単独もしくは2種以上の併用も可能である。ま
た、これらのエポキシ化合物に、さらに硬化剤として、
フェノール類、酸無水物類、アミン類を併用することも
可能である。
トからなる潜伏性触媒が特に有効なエポキシ樹脂として
は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノール
F型エポキシ樹脂、臭素化ビスフェノール型エポキシ樹
脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、フェノールノボラック
型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹
脂、脂環式エポキシ樹脂、グリシジルエステル型エポキ
シ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、複素環式エ
ポキシ樹脂、スチルベン型エポキシ樹脂、4,4'-ビス
(1,2-エポキシエチル)ジフェニルエーテル、4,4'-ビ
ス(1,2-エポキシエチル)ビフェニルなどを挙げること
ができ、単独もしくは2種以上の併用も可能である。ま
た、これらのエポキシ化合物に、さらに硬化剤として、
フェノール類、酸無水物類、アミン類を併用することも
可能である。
【0024】テトラ置換ホスホニウムテトラ置換ボレー
トからなる潜伏性触媒が特に有効なマレイミド樹脂とし
ては、例えば、 N,N'-m-フェニレンビスマレイミド、
N,N'-p-フェニレンビスマレイミド、N,N'-m-トルイレン
ビスマレイミド、N,N'-4,4'-ビフェニレンビスマレイミ
ド、N,N'-4,4'-[3,3'-ジメチルビフェニレン]ビスマ
レイミド、 N,N'-4,4'-[3,3'-ジメチルジフェニルメタ
ン]ビスマレイミド、N,N'-4,4'-[3,3'-ジエチルジフ
ェニルメタン]ビスマレイミド、N,N'-4,4'-ジフェニル
メタンビスマレイミド、N,N'-4,4'-ジフェニルプロパン
ビスマレイミド、N,N'-4,4'-ジフェニルエーテルビスマ
レイミド、N,N'-4,4'-ジフェニルスルホンビスマレイミ
ド、 N,N'-3,3'-ジフェニルスルホンビスマレイミド、
2,2-ビス-(4-(4-マレイミドフェノキシ)フェニル)
プロパン、2,2-ビス-(4-(4-マレイミドフェノキシ)
フェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2-ビス-(4-(4
-マレイミドフェノキシ)フェニル)スルホン、2,2-ビ
ス-(4-(3-マレイミドフェノキシ)フェニル)スルホ
ンなどのマレイミド化合物またはこれらのマレイミド化
合物を芳香族アミン化合物や芳香族アリル化合物で変成
したアミンまたはアリル変成マレイミド樹脂を挙げるこ
とができ、単独もしくは2種以上の併用も可能である。
トからなる潜伏性触媒が特に有効なマレイミド樹脂とし
ては、例えば、 N,N'-m-フェニレンビスマレイミド、
N,N'-p-フェニレンビスマレイミド、N,N'-m-トルイレン
ビスマレイミド、N,N'-4,4'-ビフェニレンビスマレイミ
ド、N,N'-4,4'-[3,3'-ジメチルビフェニレン]ビスマ
レイミド、 N,N'-4,4'-[3,3'-ジメチルジフェニルメタ
ン]ビスマレイミド、N,N'-4,4'-[3,3'-ジエチルジフ
ェニルメタン]ビスマレイミド、N,N'-4,4'-ジフェニル
メタンビスマレイミド、N,N'-4,4'-ジフェニルプロパン
ビスマレイミド、N,N'-4,4'-ジフェニルエーテルビスマ
レイミド、N,N'-4,4'-ジフェニルスルホンビスマレイミ
ド、 N,N'-3,3'-ジフェニルスルホンビスマレイミド、
2,2-ビス-(4-(4-マレイミドフェノキシ)フェニル)
プロパン、2,2-ビス-(4-(4-マレイミドフェノキシ)
フェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2-ビス-(4-(4
-マレイミドフェノキシ)フェニル)スルホン、2,2-ビ
ス-(4-(3-マレイミドフェノキシ)フェニル)スルホ
ンなどのマレイミド化合物またはこれらのマレイミド化
合物を芳香族アミン化合物や芳香族アリル化合物で変成
したアミンまたはアリル変成マレイミド樹脂を挙げるこ
とができ、単独もしくは2種以上の併用も可能である。
【0025】本発明の熱硬化性樹脂組成物は、必要に応
じてアルミナ、溶融シリカ、結晶シリカ、クレー、タル
ク等の無機充填剤や、離型剤、難燃剤、カップリング剤
等の従来公知の添加剤を配合することもできる。
じてアルミナ、溶融シリカ、結晶シリカ、クレー、タル
ク等の無機充填剤や、離型剤、難燃剤、カップリング剤
等の従来公知の添加剤を配合することもできる。
【0026】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定
されるものではない。実施例及び比較例において使用し
た触媒(硬化促進剤)の化学構造、及び略号を、以下に
まとめて示す。
に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定
されるものではない。実施例及び比較例において使用し
た触媒(硬化促進剤)の化学構造、及び略号を、以下に
まとめて示す。
【0027】
【化4】
【0028】
【化5】
【0029】
【化6】
【0030】
【化7】
【0031】
【化8】
【0032】
【化9】
【0033】
【化10】
【0034】
【化11】
【0035】
【化12】
【0036】
【化13】
【0037】
【化14】
【0038】
【化15】
【0039】各種の触媒を熱硬化性樹脂中に配合して成
形材料を調製し、潜伏性の評価を行なった。材料の評価
には、スパイラルフロー、硬化トルク、および保存性
(スパイラルフロー残存率)を測定したが、それぞれ下
記の方法により行なった。 (1)スパイラルフロー EMMI−I−66に準じたスパイラルフロー測定用の
金型を用い、金型温度175℃、注入圧力70kg/c
m2、硬化時間2分の条件で測定した。スパイラルフロー
は流動性のパラメーターであり、値が大きいほど流動性
が良好である。
形材料を調製し、潜伏性の評価を行なった。材料の評価
には、スパイラルフロー、硬化トルク、および保存性
(スパイラルフロー残存率)を測定したが、それぞれ下
記の方法により行なった。 (1)スパイラルフロー EMMI−I−66に準じたスパイラルフロー測定用の
金型を用い、金型温度175℃、注入圧力70kg/c
m2、硬化時間2分の条件で測定した。スパイラルフロー
は流動性のパラメーターであり、値が大きいほど流動性
が良好である。
【0040】(2)硬化トルク キュラストメーター(オリエンテック(株)製、JSR
キュラストメーターPS型)を用い、175℃、90秒
後のトルクを求めた。キュラストメーターにおけるトル
クは硬化性のパラメータであり、値の大きい方が硬化性
は良好である。
キュラストメーターPS型)を用い、175℃、90秒
後のトルクを求めた。キュラストメーターにおけるトル
クは硬化性のパラメータであり、値の大きい方が硬化性
は良好である。
【0041】(3)保存性(スパイラルフロー残存率) 成形材料を25℃にて7日および30日間保存した後、
スパイラルフローを再測定し、材料調製直後に測定した
スパイラルフローの初期値に対する百分率(スパイラル
フロー残存率)を求め、保存性の指標とした。このスパ
イラルフロー残存率が大きい値を示すものほど、保存性
は良好であることを表す。
スパイラルフローを再測定し、材料調製直後に測定した
スパイラルフローの初期値に対する百分率(スパイラル
フロー残存率)を求め、保存性の指標とした。このスパ
イラルフロー残存率が大きい値を示すものほど、保存性
は良好であることを表す。
【0042】(実施例1)軟化点65℃、エポキシ当量
210のオルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂
(日本化薬(株)製、EOCN−1025−65)67
重量部、軟化点105℃、水酸基当量104のフェノー
ルノボラック樹脂(住友デュレズ(株)製、PR−51
470)33重量部、潜伏性触媒として一般式[4]で
示される4PPB−CT(テトラフェニルホスホニウム
−ビス(カテコラト)ボレート)を3.5重量部、溶融
シリカ300重量部、及びカルナバワックス2重量部を
配合し、90℃で8分間ロール混練して成形材料を得
た。この成形材料のスパイラルフローは77cm、硬化
トルクは77kgf・cmであった。また、25℃・7
日間保存後のスパイラルフロー残存率は95%、25℃
・30日後の残存率は90%であった。
210のオルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂
(日本化薬(株)製、EOCN−1025−65)67
重量部、軟化点105℃、水酸基当量104のフェノー
ルノボラック樹脂(住友デュレズ(株)製、PR−51
470)33重量部、潜伏性触媒として一般式[4]で
示される4PPB−CT(テトラフェニルホスホニウム
−ビス(カテコラト)ボレート)を3.5重量部、溶融
シリカ300重量部、及びカルナバワックス2重量部を
配合し、90℃で8分間ロール混練して成形材料を得
た。この成形材料のスパイラルフローは77cm、硬化
トルクは77kgf・cmであった。また、25℃・7
日間保存後のスパイラルフロー残存率は95%、25℃
・30日後の残存率は90%であった。
【0043】(実施例2)潜伏性触媒として一般式
[5]で示される4PPB−SA(テトラフェニルホス
ホニウム−ビス(サリチラト)ボレート)を3.8重量
部配合した以外は、実施例1と同じ配合・操作により成
形材料を調製した。得られた材料のスパイラルフローは
80cm、硬化トルクは81kgf・cmであった。ま
た、25℃・7日間保存後のスパイラルフロー残存率は
96%、25℃・30日後の残存率は92%であった。
[5]で示される4PPB−SA(テトラフェニルホス
ホニウム−ビス(サリチラト)ボレート)を3.8重量
部配合した以外は、実施例1と同じ配合・操作により成
形材料を調製した。得られた材料のスパイラルフローは
80cm、硬化トルクは81kgf・cmであった。ま
た、25℃・7日間保存後のスパイラルフロー残存率は
96%、25℃・30日後の残存率は92%であった。
【0044】(実施例3)潜伏性触媒として一般式
[6]で示される4PPB−DHN(テトラフェニルホ
スホニウム−ビス(2,3−ジオキシナフタレン)ボレ
ート)を4.1重量部配合した以外は、実施例1と同じ
配合・操作により成形材料を調製した。得られた材料の
スパイラルフローは77cm、硬化トルクは80kgf
・cmであった。また、25℃・7日あいだ保存後のス
パイラルフロー残存率は96%、25℃・30日後の残
存率は91%であった。
[6]で示される4PPB−DHN(テトラフェニルホ
スホニウム−ビス(2,3−ジオキシナフタレン)ボレ
ート)を4.1重量部配合した以外は、実施例1と同じ
配合・操作により成形材料を調製した。得られた材料の
スパイラルフローは77cm、硬化トルクは80kgf
・cmであった。また、25℃・7日あいだ保存後のス
パイラルフロー残存率は96%、25℃・30日後の残
存率は91%であった。
【0045】(実施例4)潜伏性触媒として一般式
[7]で示される4PPB−HNA(テトラフェニルホ
スホニウム−ビス(3−オキシ−2−ナフトエート)ボ
レート)を4.4重量部配合した以外は、実施例1と同
じ配合・操作により成形材料を調製した。得られた材料
のスパイラルフローは81cm、硬化トルクは78kg
f・cmであった。また、25℃・7日間保存後のスパ
イラルフロー残存率は97%、25℃・30日後の残存
率は93%であった。
[7]で示される4PPB−HNA(テトラフェニルホ
スホニウム−ビス(3−オキシ−2−ナフトエート)ボ
レート)を4.4重量部配合した以外は、実施例1と同
じ配合・操作により成形材料を調製した。得られた材料
のスパイラルフローは81cm、硬化トルクは78kg
f・cmであった。また、25℃・7日間保存後のスパ
イラルフロー残存率は97%、25℃・30日後の残存
率は93%であった。
【0046】(実施例5)潜伏性触媒として一般式
[8]で示される4PPB−OBP(テトラフェニルホ
スホニウム−ビス(2,2'−ジオキシビフェニル)ボレ
ート)を4.4重量部配合した以外は、実施例1と同じ
配合・操作により成形材料を調製した。得られた材料の
スパイラルフローは80cm、硬化トルクは75kgf
・cmであった。また、25℃・7日間保存後のスパイ
ラルフロー残存率は96%、25℃・30日後の残存率
は90%であった。
[8]で示される4PPB−OBP(テトラフェニルホ
スホニウム−ビス(2,2'−ジオキシビフェニル)ボレ
ート)を4.4重量部配合した以外は、実施例1と同じ
配合・操作により成形材料を調製した。得られた材料の
スパイラルフローは80cm、硬化トルクは75kgf
・cmであった。また、25℃・7日間保存後のスパイ
ラルフロー残存率は96%、25℃・30日後の残存率
は90%であった。
【0047】(実施例6)潜伏性触媒として一般式
[9]で示される4PPB−BNP(テトラフェニルホ
スホニウム−ビス(1,1'−ビ−2−オキシナフタレ
ン)ボレート)を5.6重量部配合した以外は、実施例
1と同じ配合・操作により成形材料を調製した。得られ
た材料のスパイラルフローは85cm、硬化トルクは8
1kgf・cmであった。また、25℃・7日間保存後
のスパイラルフロー残存率は97%、25℃・30日後
の残存率は91%であった。
[9]で示される4PPB−BNP(テトラフェニルホ
スホニウム−ビス(1,1'−ビ−2−オキシナフタレ
ン)ボレート)を5.6重量部配合した以外は、実施例
1と同じ配合・操作により成形材料を調製した。得られ
た材料のスパイラルフローは85cm、硬化トルクは8
1kgf・cmであった。また、25℃・7日間保存後
のスパイラルフロー残存率は97%、25℃・30日後
の残存率は91%であった。
【0048】(比較例1)触媒として一般式[10]で
示されるトリフェニルホスフィンを0.8重量部配合し
た以外は、実施例1と同じ配合・操作により成形材料を
調製した。得られた材料のスパイラルフローは71c
m、硬化トルクは73kgf・cmであった。また、2
5℃・7日間保存後のスパイラルフロー残存率は64
%、25℃・30日後の残存率は53%であった。
示されるトリフェニルホスフィンを0.8重量部配合し
た以外は、実施例1と同じ配合・操作により成形材料を
調製した。得られた材料のスパイラルフローは71c
m、硬化トルクは73kgf・cmであった。また、2
5℃・7日間保存後のスパイラルフロー残存率は64
%、25℃・30日後の残存率は53%であった。
【0049】(比較例2)触媒として一般式[11]で
示される1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウ
ンデセンを0.3重量部配合した以外は、実施例1と同
じ配合・操作により成形材料を調製した。得られた材料
のスパイラルフローは70cm、硬化トルクは71kg
f・cmであった。また、25℃・7日間保存後のスパ
イラルフロー残存率は60%、25℃・30日後の残存
率は48%であった。
示される1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウ
ンデセンを0.3重量部配合した以外は、実施例1と同
じ配合・操作により成形材料を調製した。得られた材料
のスパイラルフローは70cm、硬化トルクは71kg
f・cmであった。また、25℃・7日間保存後のスパ
イラルフロー残存率は60%、25℃・30日後の残存
率は48%であった。
【0050】(比較例3)触媒として一般式[12]で
示される2−メチルイミダゾールを0.3重量部配合し
た以外は、実施例1と同じ配合・操作により成形材料を
調製した。得られた材料のスパイラルフローは73c
m、硬化トルクは75kgf・cmであった。また、2
5℃・7日間保存後のスパイラルフロー残存率は67
%、25℃・30日後の残存率は58%であった。
示される2−メチルイミダゾールを0.3重量部配合し
た以外は、実施例1と同じ配合・操作により成形材料を
調製した。得られた材料のスパイラルフローは73c
m、硬化トルクは75kgf・cmであった。また、2
5℃・7日間保存後のスパイラルフロー残存率は67
%、25℃・30日後の残存率は58%であった。
【0051】(比較例4)触媒として一般式[13]で
示されるテトラフェニルホスホニウム−テトラフェニル
ボレートを4.0重量部配合した以外は、実施例1と同
じ配合・操作により成形材料を調製した。得られた材料
のスパイラルフローは78cm、硬化トルクは61kg
f・cmであった。また、25℃・7日間保存後のスパ
イラルフロー残存率は95%、25℃・30日後の残存
率は83%であった。
示されるテトラフェニルホスホニウム−テトラフェニル
ボレートを4.0重量部配合した以外は、実施例1と同
じ配合・操作により成形材料を調製した。得られた材料
のスパイラルフローは78cm、硬化トルクは61kg
f・cmであった。また、25℃・7日間保存後のスパ
イラルフロー残存率は95%、25℃・30日後の残存
率は83%であった。
【0052】(比較例5)触媒として一般式[14]で
示される4PPB−ICA(テトラフェニルホスホニウ
ム−テトラキス(イソシアヌラト)ボレート)を3.3
重量部配合した以外は、実施例1と同じ配合・操作によ
り成形材料を調製した。得られた材料のスパイラルフロ
ーは70cm、硬化トルクは73kgf・cmであっ
た。また、25℃・7日間保存後のスパイラルフロー残
存率は93%、25℃・30日後の残存率は76%であ
った。
示される4PPB−ICA(テトラフェニルホスホニウ
ム−テトラキス(イソシアヌラト)ボレート)を3.3
重量部配合した以外は、実施例1と同じ配合・操作によ
り成形材料を調製した。得られた材料のスパイラルフロ
ーは70cm、硬化トルクは73kgf・cmであっ
た。また、25℃・7日間保存後のスパイラルフロー残
存率は93%、25℃・30日後の残存率は76%であ
った。
【0053】(比較例6)触媒として一般式[15]で
示される4PPB−BZ(テトラフェニルホスホニウム
−テトラキス(ベンゾトリアゾラト)ボレート)を2.
7重量部配合した以外は、実施例1と同じ配合・操作に
より成形材料を調製した。得られた材料のスパイラルフ
ローは74cm、硬化トルクは70kgf・cmであっ
た。また、25℃・7日間保存後のスパイラルフロー残
存率は91%、25℃・30日後の残存率は71%であ
った。
示される4PPB−BZ(テトラフェニルホスホニウム
−テトラキス(ベンゾトリアゾラト)ボレート)を2.
7重量部配合した以外は、実施例1と同じ配合・操作に
より成形材料を調製した。得られた材料のスパイラルフ
ローは74cm、硬化トルクは70kgf・cmであっ
た。また、25℃・7日間保存後のスパイラルフロー残
存率は91%、25℃・30日後の残存率は71%であ
った。
【0054】実施例1〜6及び比較例1〜6の結果を、
それぞれ表1及び表2にまとめて示した。
それぞれ表1及び表2にまとめて示した。
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】実施例1〜6の樹脂組成物は、いずれも製
造直後の流動性は適切で良好であり、また25℃・7日
間はもちろん、25℃・30日間保存後においても、す
べて90%以上のスパイラルフロー値を示し、長期の保
存安定性に優れていることが分かる。また、硬化トルク
も高い値を示し良好であった。
造直後の流動性は適切で良好であり、また25℃・7日
間はもちろん、25℃・30日間保存後においても、す
べて90%以上のスパイラルフロー値を示し、長期の保
存安定性に優れていることが分かる。また、硬化トルク
も高い値を示し良好であった。
【0057】これに対して、比較例1〜3の樹脂組成物
は、硬化トルクにおいては実施例同等の良好な値を示す
ものの、スパイラルフロー残存率は25℃・30日後で
は60%以下、25℃・7日後でも70%以下の低いレ
ベルにとどまった。また、比較例4では、スパイラルフ
ローやスパイラルフロー残存率では比較的良好な値を示
すものの、硬化トルクは実施例に比べて低く、硬化性が
悪かった。さらに、比較例5〜6は、スパイラルフロ
ー、硬化トルク、25℃・7日後のスパイラルフロー残
存率では比較的良好な値を示すものの、25℃・30日
後のスパイラルフロー残存率では実施例に比べて低い値
であった。
は、硬化トルクにおいては実施例同等の良好な値を示す
ものの、スパイラルフロー残存率は25℃・30日後で
は60%以下、25℃・7日後でも70%以下の低いレ
ベルにとどまった。また、比較例4では、スパイラルフ
ローやスパイラルフロー残存率では比較的良好な値を示
すものの、硬化トルクは実施例に比べて低く、硬化性が
悪かった。さらに、比較例5〜6は、スパイラルフロ
ー、硬化トルク、25℃・7日後のスパイラルフロー残
存率では比較的良好な値を示すものの、25℃・30日
後のスパイラルフロー残存率では実施例に比べて低い値
であった。
【0058】(実施例7)融点105℃、エポキシ当量
185のテトラメチルビフェニル型エポキシ樹脂(油化
シェルエポキシ(株)製、YX−4000H)52重量
部、軟化点95℃、水酸基当量177のパラキシレン型
フェノール樹脂(三井東圧化学(株)製、XL−22
5)を48重量部、潜伏性触媒として一般式[4]で示
される4PPB−CTを3.5重量部、溶融シリカ80
0重量部、及びカルナバワックス2重量部を配合し、9
0℃で8分間ロール混練して成形材料を調製した。この
成形材料のスパイラルフローは97cm、硬化トルクは
91kgf・cmであった。また、25℃・7日間保存
後のスパイラルフロー残存率は91%、25℃・30日
後の残存率は83%であった。
185のテトラメチルビフェニル型エポキシ樹脂(油化
シェルエポキシ(株)製、YX−4000H)52重量
部、軟化点95℃、水酸基当量177のパラキシレン型
フェノール樹脂(三井東圧化学(株)製、XL−22
5)を48重量部、潜伏性触媒として一般式[4]で示
される4PPB−CTを3.5重量部、溶融シリカ80
0重量部、及びカルナバワックス2重量部を配合し、9
0℃で8分間ロール混練して成形材料を調製した。この
成形材料のスパイラルフローは97cm、硬化トルクは
91kgf・cmであった。また、25℃・7日間保存
後のスパイラルフロー残存率は91%、25℃・30日
後の残存率は83%であった。
【0059】(実施例8)潜伏性触媒として一般式
[5]で示される4PPB−SAを3.8重量部配合し
た以外は、実施例7と同じ配合・操作により成形材料を
調製した。得られた材料のスパイラルフローは105c
m、硬化トルクは88kgf・cmであった。また、2
5℃・7日間保存後のスパイラルフロー残存率は90
%、25℃・30日後の残存率は83%であった。
[5]で示される4PPB−SAを3.8重量部配合し
た以外は、実施例7と同じ配合・操作により成形材料を
調製した。得られた材料のスパイラルフローは105c
m、硬化トルクは88kgf・cmであった。また、2
5℃・7日間保存後のスパイラルフロー残存率は90
%、25℃・30日後の残存率は83%であった。
【0060】(実施例9)潜伏性触媒として一般式
[6]で示される4PPB−DHNを4.1重量部配合
した以外は、実施例7と同じ配合・操作により成形材料
を調製した。得られた材料のスパイラルフローは110
cm、硬化トルクは90kgf・cmであった。また、
25℃・7日間保存後のスパイラルフロー残存率は92
%、25℃・30日後の残存率は87%であった。
[6]で示される4PPB−DHNを4.1重量部配合
した以外は、実施例7と同じ配合・操作により成形材料
を調製した。得られた材料のスパイラルフローは110
cm、硬化トルクは90kgf・cmであった。また、
25℃・7日間保存後のスパイラルフロー残存率は92
%、25℃・30日後の残存率は87%であった。
【0061】(実施例10)潜伏性触媒として一般式
[7]で示される4PPB−HNAを4.4重量部配合
した以外は、実施例7と同じ配合・操作により成形材料
を調製した。得られた材料のスパイラルフローは109
cm、硬化トルクは86kgf・cmであった。また、
25℃・7日間保存後のスパイラルフロー残存率は94
%、25℃・30日後の残存率は86%であった。
[7]で示される4PPB−HNAを4.4重量部配合
した以外は、実施例7と同じ配合・操作により成形材料
を調製した。得られた材料のスパイラルフローは109
cm、硬化トルクは86kgf・cmであった。また、
25℃・7日間保存後のスパイラルフロー残存率は94
%、25℃・30日後の残存率は86%であった。
【0062】(実施例11)潜伏性触媒として一般式
[8]で示される4PPB−OBPを4.4重量部配合
した以外は、実施例7と同じ配合・操作により成形材料
を調製した。得られた材料のスパイラルフローは99c
m、硬化トルクは90kgf・cmであった。また、2
5℃・7日間保存後のスパイラルフロー残存率は91
%、25℃・30日後の残存率は81%であった。
[8]で示される4PPB−OBPを4.4重量部配合
した以外は、実施例7と同じ配合・操作により成形材料
を調製した。得られた材料のスパイラルフローは99c
m、硬化トルクは90kgf・cmであった。また、2
5℃・7日間保存後のスパイラルフロー残存率は91
%、25℃・30日後の残存率は81%であった。
【0063】(実施例12)潜伏性触媒として一般式
[9]で示される4PPB−BNPを5.6重量部配合
した以外は、実施例7と同じ配合・操作により成形材料
を調製した。得られた材料のスパイラルフローは104
cm、硬化トルクは91kgf・cmであった。また、
25℃・7日間保存後のスパイラルフロー残存率は94
%、25℃・30日後の残存率は82%であった。
[9]で示される4PPB−BNPを5.6重量部配合
した以外は、実施例7と同じ配合・操作により成形材料
を調製した。得られた材料のスパイラルフローは104
cm、硬化トルクは91kgf・cmであった。また、
25℃・7日間保存後のスパイラルフロー残存率は94
%、25℃・30日後の残存率は82%であった。
【0064】(比較例7)触媒として一般式[10]で
示されるトリフェニルホスフィンを0.8重量部配合し
た以外は、実施例7と同じ配合・操作により成形材料を
調製した。得られた材料のスパイラルフローは86c
m、硬化トルクは89kgf・cmであった。また、2
5℃・7日間保存後のスパイラルフロー残存率は59
%、25℃・30日後の残存率は43%であった。
示されるトリフェニルホスフィンを0.8重量部配合し
た以外は、実施例7と同じ配合・操作により成形材料を
調製した。得られた材料のスパイラルフローは86c
m、硬化トルクは89kgf・cmであった。また、2
5℃・7日間保存後のスパイラルフロー残存率は59
%、25℃・30日後の残存率は43%であった。
【0065】(比較例8)触媒として一般式[11]で
示される1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウ
ンデセンを0.3重量部にした以外は実施例7と同じ配
合・操作により成形材料を調製した。得られた材料のス
パイラルフローは84cm、硬化トルクは84kgf・
cmであった。また、25℃・7日間保存後のスパイラ
ルフロー残存率は51%、25℃・30日後の残存率は
40%であった。
示される1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウ
ンデセンを0.3重量部にした以外は実施例7と同じ配
合・操作により成形材料を調製した。得られた材料のス
パイラルフローは84cm、硬化トルクは84kgf・
cmであった。また、25℃・7日間保存後のスパイラ
ルフロー残存率は51%、25℃・30日後の残存率は
40%であった。
【0066】(比較例9)触媒として一般式[12]で
示される2−メチルイミダゾールを0.3重量部配合し
た以外は、実施例7と同じ配合・操作により成形材料を
調製した。得られた材料のスパイラルフローは81c
m、硬化トルクは88kgf・cmであった。また、2
5℃・7日間保存後のスパイラルフロー残存率は55
%、25℃・30日後の残存率は41%であった。
示される2−メチルイミダゾールを0.3重量部配合し
た以外は、実施例7と同じ配合・操作により成形材料を
調製した。得られた材料のスパイラルフローは81c
m、硬化トルクは88kgf・cmであった。また、2
5℃・7日間保存後のスパイラルフロー残存率は55
%、25℃・30日後の残存率は41%であった。
【0067】(比較例10)触媒として一般式[13]
で示されるテトラフェニルホスホニウムテトラフェニル
ボレートを4.0重量部配合した以外は、実施例7と同
じ配合・操作により成形材料を調製した。得られた材料
のスパイラルフローは204cm、硬化トルクは38k
gf・cmであった。また、25℃・7日間保存後のス
パイラルフロー残存率は98%、25℃・30日後の残
存率は86%であった。
で示されるテトラフェニルホスホニウムテトラフェニル
ボレートを4.0重量部配合した以外は、実施例7と同
じ配合・操作により成形材料を調製した。得られた材料
のスパイラルフローは204cm、硬化トルクは38k
gf・cmであった。また、25℃・7日間保存後のス
パイラルフロー残存率は98%、25℃・30日後の残
存率は86%であった。
【0068】(比較例11)触媒として一般式[14]
で示される4PPB−ICAを3.3重量部配合した以
外は、実施例7と同じ配合・操作により成形材料を調製
した。得られた材料のスパイラルフローは101cm、
硬化トルクは90kgf・cmであった。また、25℃
・7日間保存後のスパイラルフロー残存率は91%、2
5℃・30日後の残存率は76%であった。
で示される4PPB−ICAを3.3重量部配合した以
外は、実施例7と同じ配合・操作により成形材料を調製
した。得られた材料のスパイラルフローは101cm、
硬化トルクは90kgf・cmであった。また、25℃
・7日間保存後のスパイラルフロー残存率は91%、2
5℃・30日後の残存率は76%であった。
【0069】(比較例12)触媒として一般式[15]
で示される4PPB−BZを2.7重量部配合した以外
は、実施例7と同じ配合・操作により成形材料を調製し
た。得られた材料のスパイラルフローは96cm、硬化
トルクは87kgf・cmであった。また、25℃・7
日間保存後のスパイラルフロー残存率は89%、25℃
・30日後の残存率は70%であった。
で示される4PPB−BZを2.7重量部配合した以外
は、実施例7と同じ配合・操作により成形材料を調製し
た。得られた材料のスパイラルフローは96cm、硬化
トルクは87kgf・cmであった。また、25℃・7
日間保存後のスパイラルフロー残存率は89%、25℃
・30日後の残存率は70%であった。
【0070】実施例7〜12及び比較例7〜12の結果
を、それぞれ表3及び表4にまとめて示した。
を、それぞれ表3及び表4にまとめて示した。
【表3】
【0071】
【表4】
【0072】実施例7〜12の樹脂組成物は、いずれも
製造直後の流動性は適切で良好であり、また25℃・7
日間はもちろん、25℃・30日間保存後においても、
すべて80%以上のスパイラルフロー値を示し、長期の
保存安定性に優れていることが分かる。また、硬化トル
クも高い値を示し良好であった。
製造直後の流動性は適切で良好であり、また25℃・7
日間はもちろん、25℃・30日間保存後においても、
すべて80%以上のスパイラルフロー値を示し、長期の
保存安定性に優れていることが分かる。また、硬化トル
クも高い値を示し良好であった。
【0073】これに対して、比較例7〜9の樹脂組成物
は、硬化トルクにおいては実施例同等の良好な値を示す
ものの、スパイラルフロー残存率は25℃・30日後で
は50%以下、25℃・7日後でも60%以下の低いレ
ベルにとどまった。また、比較例11では、スパイラル
フローやスパイラルフロー残存率では比較的良好な値を
示すものの、硬化トルクは実施例に比べて低く、硬化性
が悪かった。また、比較例11〜12は、スパイラルフ
ロー、硬化トルク、25℃・7日後のスパイラルフロー
残存率では比較的良好な値を示すものの、25℃・30
日後のスパイラルフロー残存率は、実施例に比べて低い
値であった。
は、硬化トルクにおいては実施例同等の良好な値を示す
ものの、スパイラルフロー残存率は25℃・30日後で
は50%以下、25℃・7日後でも60%以下の低いレ
ベルにとどまった。また、比較例11では、スパイラル
フローやスパイラルフロー残存率では比較的良好な値を
示すものの、硬化トルクは実施例に比べて低く、硬化性
が悪かった。また、比較例11〜12は、スパイラルフ
ロー、硬化トルク、25℃・7日後のスパイラルフロー
残存率では比較的良好な値を示すものの、25℃・30
日後のスパイラルフロー残存率は、実施例に比べて低い
値であった。
【0074】
【発明の効果】本発明で用いられる潜伏性触媒は、常温
においては触媒作用を発現することなく、加熱時には優
れた触媒作用を発揮する。これを用いた熱硬化性樹脂組
成物は、長期間にわたって安定に保存することが可能で
あり、また、成形時には加熱によって速やかに硬化し、
良好な成形性及び高品質な成形品を与える。本発明によ
る潜伏性触媒を配合してなるエポキシ樹脂及びマレイミ
ド樹脂の組成物は、特に電子電気部品用として有用であ
る。
においては触媒作用を発現することなく、加熱時には優
れた触媒作用を発揮する。これを用いた熱硬化性樹脂組
成物は、長期間にわたって安定に保存することが可能で
あり、また、成形時には加熱によって速やかに硬化し、
良好な成形性及び高品質な成形品を与える。本発明によ
る潜伏性触媒を配合してなるエポキシ樹脂及びマレイミ
ド樹脂の組成物は、特に電子電気部品用として有用であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大久保 明子 東京都品川区東品川2丁目5番8号 住友 ベークライト株式会社内 (72)発明者 小林 稔 東京都品川区東品川2丁目5番8号 住友 ベークライト株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 熱硬化性樹脂の硬化を促進させる潜伏性
触媒として、一般式[1]で表されるテトラ置換ホスホ
ニウムテトラ置換ボレートを配合してなることを特徴と
する熱硬化性樹脂組成物。 【化1】 式中、R1〜R4は、芳香環若しくは複素環を有する有機
基又は1価の脂肪族基であり、それらは互いに同一であ
っても異なっていてもよい。Arは、置換基X,Yを分
子内に有する芳香環若しくは複素環を含む基である。ま
た、XおよびYは、1価のプロトン供与性置換基がプロ
トンを放出してなる基であり、同一Ar分子内の置換基
X,Yがホウ素原子と結合してキレート環を形成する。 - 【請求項2】 熱硬化性樹脂が、エポキシ樹脂及びマレ
イミド樹脂からなる群から選択される、1種または2種
以上の樹脂系であることを特徴とする、請求項1記載の
熱硬化性樹脂組成物。 - 【請求項3】 一般式[1]で表されるテトラ置換ホス
ホニウムテトラ置換ボレートの内、X−Ar−Yで表さ
れるプロトン供与体がプロトンを2個放出してなる基
が、多官能芳香族カルボン酸または多価フェノール化合
物がプロトンを2個放出してなる基である、請求項1も
しくは請求項2に記載の熱硬化性樹脂組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16245797A JPH115829A (ja) | 1997-06-19 | 1997-06-19 | 熱硬化性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16245797A JPH115829A (ja) | 1997-06-19 | 1997-06-19 | 熱硬化性樹脂組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH115829A true JPH115829A (ja) | 1999-01-12 |
Family
ID=15754985
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16245797A Pending JPH115829A (ja) | 1997-06-19 | 1997-06-19 | 熱硬化性樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH115829A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6306792B1 (en) | 1997-12-03 | 2001-10-23 | Sumitomo Bakelite Company Limited | Evaluating moisture resistance reliability of phosphonium borate catalyst |
| JP2004224902A (ja) * | 2003-01-22 | 2004-08-12 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 硬化促進剤、エポキシ樹脂組成物および半導体装置 |
| JP2004300256A (ja) * | 2003-03-31 | 2004-10-28 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 硬化促進剤、エポキシ樹脂組成物および半導体装置 |
| JP2005089707A (ja) * | 2003-09-19 | 2005-04-07 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 硬化促進剤、エポキシ樹脂組成物および半導体装置 |
| US7112636B2 (en) | 2002-12-06 | 2006-09-26 | Nichia Corporation | Epoxy resin composition |
| US8129467B2 (en) | 2005-04-15 | 2012-03-06 | Hitachi Chemical Co., Ltd. | Curing accelerating compound-silica composite material, method for producing curing accelerating compound-silica composite material, curing accelerator, curable resin composition, and electronic component device |
| US8148831B2 (en) | 2003-08-29 | 2012-04-03 | Sumitomo Bakelite Company, Ltd. | Latent catalyst for epoxy resin, epoxy resin composition, and semiconductor device |
| JP2016020500A (ja) * | 2010-03-10 | 2016-02-04 | 味の素株式会社 | 樹脂組成物 |
-
1997
- 1997-06-19 JP JP16245797A patent/JPH115829A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6306792B1 (en) | 1997-12-03 | 2001-10-23 | Sumitomo Bakelite Company Limited | Evaluating moisture resistance reliability of phosphonium borate catalyst |
| US6524989B2 (en) | 1997-12-03 | 2003-02-25 | Sumitomo Bakelite Company Limited | Tetraorganophosponium dicyclic tetraorganoborate catalyst |
| US6881812B2 (en) | 1997-12-03 | 2005-04-19 | Sumitomo Bakelite Company, Ltd. | Thermosetting resin and tetraorganophosphonium dicyclic tetraorganoborane catalyst |
| US6946421B2 (en) | 1997-12-03 | 2005-09-20 | Sumitomo Bakelite Company Limited | Latent catalyst |
| US7112636B2 (en) | 2002-12-06 | 2006-09-26 | Nichia Corporation | Epoxy resin composition |
| JP2004224902A (ja) * | 2003-01-22 | 2004-08-12 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 硬化促進剤、エポキシ樹脂組成物および半導体装置 |
| JP2004300256A (ja) * | 2003-03-31 | 2004-10-28 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 硬化促進剤、エポキシ樹脂組成物および半導体装置 |
| US8148831B2 (en) | 2003-08-29 | 2012-04-03 | Sumitomo Bakelite Company, Ltd. | Latent catalyst for epoxy resin, epoxy resin composition, and semiconductor device |
| JP2005089707A (ja) * | 2003-09-19 | 2005-04-07 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 硬化促進剤、エポキシ樹脂組成物および半導体装置 |
| US8129467B2 (en) | 2005-04-15 | 2012-03-06 | Hitachi Chemical Co., Ltd. | Curing accelerating compound-silica composite material, method for producing curing accelerating compound-silica composite material, curing accelerator, curable resin composition, and electronic component device |
| JP2016020500A (ja) * | 2010-03-10 | 2016-02-04 | 味の素株式会社 | 樹脂組成物 |
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