JPH1158933A - インクジェット記録用被記録媒体 - Google Patents
インクジェット記録用被記録媒体Info
- Publication number
- JPH1158933A JPH1158933A JP9217705A JP21770597A JPH1158933A JP H1158933 A JPH1158933 A JP H1158933A JP 9217705 A JP9217705 A JP 9217705A JP 21770597 A JP21770597 A JP 21770597A JP H1158933 A JPH1158933 A JP H1158933A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording medium
- formula
- recording
- ink
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Paper (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 インターカレーション反応により水溶性染料
を受容保持する層間化合物と結着剤とからなる染料定着
層が形成されてなるインクジェット記録用被記録媒体に
おいて、被記録媒体の表面の光沢と形成された画像の耐
光性とを低下させず、且つプリンターでの給紙において
重送のないスムーズな搬送性を、バックコート層を設け
ることなく実現する。 【解決手段】 基材2上に、水溶性染料をインターカレ
ーション反応により受容保持する層間化合物と結着剤と
から成る染料定着層1が形成されてなるインクジェット
記録用被記録媒体において、染料定着層1にシリコーン
オイルを含有させる。
を受容保持する層間化合物と結着剤とからなる染料定着
層が形成されてなるインクジェット記録用被記録媒体に
おいて、被記録媒体の表面の光沢と形成された画像の耐
光性とを低下させず、且つプリンターでの給紙において
重送のないスムーズな搬送性を、バックコート層を設け
ることなく実現する。 【解決手段】 基材2上に、水溶性染料をインターカレ
ーション反応により受容保持する層間化合物と結着剤と
から成る染料定着層1が形成されてなるインクジェット
記録用被記録媒体において、染料定着層1にシリコーン
オイルを含有させる。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録用水性インク中の水溶性染料を、インターカレーショ
ン反応により受容保持することのできる層間化合物を含
有する染料定着層を有するインクジェット記録用被記録
媒体に関する。
録用水性インク中の水溶性染料を、インターカレーショ
ン反応により受容保持することのできる層間化合物を含
有する染料定着層を有するインクジェット記録用被記録
媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータやワードプロセ
ッサーなどにより作成した画像情報や文字コード情報
を、紙やOHPフイルム等の被記録媒体に出力させる有
力な方法の一つとして、電界、熱、圧力等を駆動源とす
る記録ノズルから水溶性染料を含有するインクを被記録
媒体に吐出させて画像形成を行うインクジェット記録方
式が挙げられる。
ッサーなどにより作成した画像情報や文字コード情報
を、紙やOHPフイルム等の被記録媒体に出力させる有
力な方法の一つとして、電界、熱、圧力等を駆動源とす
る記録ノズルから水溶性染料を含有するインクを被記録
媒体に吐出させて画像形成を行うインクジェット記録方
式が挙げられる。
【0003】インクジェット記録方式は、記録時の騒音
が小さく、ランニングコストが低く、普通紙に画像形成
が可能であり、しかもインクリボン等の廃棄物が伴わな
いという利点を有するために、オフィス内や家庭内にお
いて、近年その利用が拡大している。
が小さく、ランニングコストが低く、普通紙に画像形成
が可能であり、しかもインクリボン等の廃棄物が伴わな
いという利点を有するために、オフィス内や家庭内にお
いて、近年その利用が拡大している。
【0004】近年、このようなインクジェット記録方式
用の被記録媒体として、インターカレーション反応によ
り水溶性染料を保持することができる層間化合物と、ポ
リビニルピロリドン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、
ヒドロキシプロピルセルロース樹脂あるいはポリビニル
アルコール樹脂などの結着剤とから形成された染料定着
層を有するインクジェット記録用被記録媒体が提案され
ている(特開平7−68925号公報)。このインクジ
ェット記録用被記録媒体は、画像定着性等が飛躍的に向
上している。
用の被記録媒体として、インターカレーション反応によ
り水溶性染料を保持することができる層間化合物と、ポ
リビニルピロリドン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、
ヒドロキシプロピルセルロース樹脂あるいはポリビニル
アルコール樹脂などの結着剤とから形成された染料定着
層を有するインクジェット記録用被記録媒体が提案され
ている(特開平7−68925号公報)。このインクジ
ェット記録用被記録媒体は、画像定着性等が飛躍的に向
上している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
7−68925号公報で提案されたインクジェット記録
用被記録媒体には、媒体の走行時の摩擦係数を低減する
手段が施されていないという問題がある。このため、記
録紙を1枚ずつ給紙搬送する機構を有する一般のインク
ジェットプリンターの給紙トレイに複数枚のインクジェ
ット記録用被記録媒体をセットした場合には、高い紙間
摩擦によりインクジェット記録用被記録媒体同士が離れ
ず、2枚以上の被記録媒体が同時に重ね送りされる重送
トラブルが生ずる。
7−68925号公報で提案されたインクジェット記録
用被記録媒体には、媒体の走行時の摩擦係数を低減する
手段が施されていないという問題がある。このため、記
録紙を1枚ずつ給紙搬送する機構を有する一般のインク
ジェットプリンターの給紙トレイに複数枚のインクジェ
ット記録用被記録媒体をセットした場合には、高い紙間
摩擦によりインクジェット記録用被記録媒体同士が離れ
ず、2枚以上の被記録媒体が同時に重ね送りされる重送
トラブルが生ずる。
【0006】これを解決するために、一般的には被記録
媒体の表裏面の接触面積を下げるために、表面の受容層
へフィラーを添加したり、裏面にフィラーと滑剤とを含
有するバックコート層を形成することが考えられる。し
かし、受容層へフィラーを添加することは染料受容面の
光沢を著しく低下させると同時に印画品質をも低下させ
る結果になる。また、染料受容面の光沢を保持したまま
被記録媒体の走行性を確保するためにバックコート層を
設けることは有効であるが、被記録媒体のコストアップ
につながる。
媒体の表裏面の接触面積を下げるために、表面の受容層
へフィラーを添加したり、裏面にフィラーと滑剤とを含
有するバックコート層を形成することが考えられる。し
かし、受容層へフィラーを添加することは染料受容面の
光沢を著しく低下させると同時に印画品質をも低下させ
る結果になる。また、染料受容面の光沢を保持したまま
被記録媒体の走行性を確保するためにバックコート層を
設けることは有効であるが、被記録媒体のコストアップ
につながる。
【0007】本発明は、以上の従来技術の課題を解決し
ようとするものであり、インターカレーション反応によ
り水溶性染料を受容保持する層間化合物と結着剤とから
なる染料定着層が形成されてなるインクジェット記録用
被記録媒体において、被記録媒体の表面の光沢と形成さ
れた画像の耐光性とを低下させず、且つプリンターでの
給紙において重送のないスムーズな搬送性を、バックコ
ート層を設けることなく実現できるようにすることを目
的とする。
ようとするものであり、インターカレーション反応によ
り水溶性染料を受容保持する層間化合物と結着剤とから
なる染料定着層が形成されてなるインクジェット記録用
被記録媒体において、被記録媒体の表面の光沢と形成さ
れた画像の耐光性とを低下させず、且つプリンターでの
給紙において重送のないスムーズな搬送性を、バックコ
ート層を設けることなく実現できるようにすることを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、インクジェ
ット記録用被記録媒体の表面の染料定着層に、又はその
上にインク吸収層が形成されている場合にはインク吸収
層に、シリコーンオイルを添加することにより、上述の
目的を達成できることを見出し、本発明を完成させるに
至った。
ット記録用被記録媒体の表面の染料定着層に、又はその
上にインク吸収層が形成されている場合にはインク吸収
層に、シリコーンオイルを添加することにより、上述の
目的を達成できることを見出し、本発明を完成させるに
至った。
【0009】即ち、本発明は、基材上に、水溶性染料を
インターカレーション反応により受容保持する層間化合
物と結着剤とからなる染料定着層が形成されてなるイン
クジェット記録用被記録媒体において、該染料定着層が
シリコーンオイルを含有することを特徴とするインクジ
ェット記録用被記録媒体を提供する。
インターカレーション反応により受容保持する層間化合
物と結着剤とからなる染料定着層が形成されてなるイン
クジェット記録用被記録媒体において、該染料定着層が
シリコーンオイルを含有することを特徴とするインクジ
ェット記録用被記録媒体を提供する。
【0010】また、本発明は、基材上に、水溶性染料を
インターカレーション反応により受容保持する層間化合
物と結着剤とからなる染料定着層が形成され、更にその
上にインク吸収性樹脂からなるインク吸収層が形成され
てなるインクジェット記録用被記録媒体において、該イ
ンク吸収層がシリコーンオイルを含有することを特徴と
するインクジェット記録用被記録媒体を提供する。
インターカレーション反応により受容保持する層間化合
物と結着剤とからなる染料定着層が形成され、更にその
上にインク吸収性樹脂からなるインク吸収層が形成され
てなるインクジェット記録用被記録媒体において、該イ
ンク吸収層がシリコーンオイルを含有することを特徴と
するインクジェット記録用被記録媒体を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照しなが
ら詳細に説明する。
ら詳細に説明する。
【0012】図1及び図2は、本発明のインクジェット
記録用被記録媒体の断面図である。図1のインクジェッ
ト記録用被記録媒体は、水溶性染料をインターカレーシ
ョン反応により受容保持する層間化合物と結着剤とを含
有する染料定着層1が、基材2上に形成された構造とな
っており、一方、図2のインクジェット記録用被記録媒
体は、水溶性染料をインターカレーション反応により受
容保持する層間化合物と結着剤とを含有する染料定着層
1が基材2上に形成され、更に染料定着層1上に、イン
ク吸収性樹脂からなるインク吸収層3が形成された構造
となっている。まず、図1の態様について説明する。
記録用被記録媒体の断面図である。図1のインクジェッ
ト記録用被記録媒体は、水溶性染料をインターカレーシ
ョン反応により受容保持する層間化合物と結着剤とを含
有する染料定着層1が、基材2上に形成された構造とな
っており、一方、図2のインクジェット記録用被記録媒
体は、水溶性染料をインターカレーション反応により受
容保持する層間化合物と結着剤とを含有する染料定着層
1が基材2上に形成され、更に染料定着層1上に、イン
ク吸収性樹脂からなるインク吸収層3が形成された構造
となっている。まず、図1の態様について説明する。
【0013】図1のインクジェット記録用被記録媒体に
おいては、染料定着層1にシリコーンオイルを含有させ
ることを特徴とする。これにより、被記録媒体の表面の
光沢と形成された画像の耐光性とを低下させずに、且つ
プリンターでの給紙において重送のないスムーズな搬送
性を、バックコート層を設けることなく実現できる。
おいては、染料定着層1にシリコーンオイルを含有させ
ることを特徴とする。これにより、被記録媒体の表面の
光沢と形成された画像の耐光性とを低下させずに、且つ
プリンターでの給紙において重送のないスムーズな搬送
性を、バックコート層を設けることなく実現できる。
【0014】ここで、シリコーンオイルとしては、水系
溶剤に溶解又は分散可能なシリコーンオイル、例えばポ
リエーテル変性シリコーンオイル、アルコール変性シリ
コーンオイル等を使用することができる。
溶剤に溶解又は分散可能なシリコーンオイル、例えばポ
リエーテル変性シリコーンオイル、アルコール変性シリ
コーンオイル等を使用することができる。
【0015】染料定着層1中のシリコーンオイルの含有
量は、結着剤100重量部に対し、少なすぎると搬送性
改善が十分でなく、多すぎると画像形成時のインク吸収
性が劣化するので、好ましくは0.1〜10重量部、よ
り好ましくは0.5〜5重量部である。
量は、結着剤100重量部に対し、少なすぎると搬送性
改善が十分でなく、多すぎると画像形成時のインク吸収
性が劣化するので、好ましくは0.1〜10重量部、よ
り好ましくは0.5〜5重量部である。
【0016】染料定着層1に使用する結着剤としては、
水系ポリウレタンエマルジョン樹脂、ポリビニルピロリ
ドン樹脂、ヒドロキシプロピルアルコール樹脂、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロース樹脂、ポリビニルアルコ
ール樹脂、エチルセルロース樹脂、ゼラチン等の有機樹
脂を好ましく使用することができる。これらの有機樹脂
の結着剤中の含有量は、多すぎると本発明の十分な効果
が得られないので好ましくは90重量%以下、より好ま
しくは60重量%以下である。
水系ポリウレタンエマルジョン樹脂、ポリビニルピロリ
ドン樹脂、ヒドロキシプロピルアルコール樹脂、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロース樹脂、ポリビニルアルコ
ール樹脂、エチルセルロース樹脂、ゼラチン等の有機樹
脂を好ましく使用することができる。これらの有機樹脂
の結着剤中の含有量は、多すぎると本発明の十分な効果
が得られないので好ましくは90重量%以下、より好ま
しくは60重量%以下である。
【0017】染料定着層1に含有させる層間化合物とし
ては、層状構造を有し、その親水性の層間に水溶性染料
とイオン交換しうる交換性イオンを有する層状無機高分
子を好ましく例示することができる。
ては、層状構造を有し、その親水性の層間に水溶性染料
とイオン交換しうる交換性イオンを有する層状無機高分
子を好ましく例示することができる。
【0018】ここで、層状無機高分子の交換性イオンと
しては、水溶性染料が水溶性カチオン染料である場合に
はナトリウムイオンなどの交換性陽イオンであり、水溶
性染料が水溶性アニオン染料である場合にはカルボキシ
ルアニオンなどの交換性陰イオンとなる。
しては、水溶性染料が水溶性カチオン染料である場合に
はナトリウムイオンなどの交換性陽イオンであり、水溶
性染料が水溶性アニオン染料である場合にはカルボキシ
ルアニオンなどの交換性陰イオンとなる。
【0019】交換性陽イオンを有する層状無機高分子
(以下、カチオン交換性層間化合物と称する)として
は、天然もしくは合成層状珪酸塩又はそれらの焼成体を
例示することができ、代表的には3−八面体型スメクタ
イト構造を有する以下の式(1)で表される粘土鉱物の
一種であるモンモリロナイト群鉱物を好ましく使用する
ことができる。
(以下、カチオン交換性層間化合物と称する)として
は、天然もしくは合成層状珪酸塩又はそれらの焼成体を
例示することができ、代表的には3−八面体型スメクタ
イト構造を有する以下の式(1)で表される粘土鉱物の
一種であるモンモリロナイト群鉱物を好ましく使用する
ことができる。
【0020】
【化7】 (X,Y)2〜3Z4O10(OH)2・mH2O・(W1/3) (1) (式(1)中、XはAl、Fe(III)、Mn(III)又はC
o(III)であり、YはMg、Fe(II)、Ni、Zn又は
Liであり、ZはSi又はAlであり、WはK、Na又
はCaであり、H2Oは層間水であり、そしてmは整数
を表す。)
o(III)であり、YはMg、Fe(II)、Ni、Zn又は
Liであり、ZはSi又はAlであり、WはK、Na又
はCaであり、H2Oは層間水であり、そしてmは整数
を表す。)
【0021】具体的には、XとYの組み合わせと置換数
に応じて、モンモリロナイト、マグネシアンモンモリロ
ナイト、鉄モンモリロナイト、鉄マグネアンモンモリロ
ナイト、バイデライト、アルミニアンバイデライト、ノ
ントロナイト、アルミニアンノントロライト、サボナイ
ト、アルミニアンサポナイト、ヘクトライト、ソーコナ
イト等の天然物や合成物を例示することができる。な
お、上記式(1)中のOH基がフッ素で置換されたもの
も使用することができる。
に応じて、モンモリロナイト、マグネシアンモンモリロ
ナイト、鉄モンモリロナイト、鉄マグネアンモンモリロ
ナイト、バイデライト、アルミニアンバイデライト、ノ
ントロナイト、アルミニアンノントロライト、サボナイ
ト、アルミニアンサポナイト、ヘクトライト、ソーコナ
イト等の天然物や合成物を例示することができる。な
お、上記式(1)中のOH基がフッ素で置換されたもの
も使用することができる。
【0022】本発明においては、式(1)のモンモリロ
ナイト群鉱物の他にも、ナトリウムシリシックマイカ、
ナトリウムテニオライト、リチウムテニオライト等の雲
母群鉱物をカチオン交換性層間化合物として使用でき
る。
ナイト群鉱物の他にも、ナトリウムシリシックマイカ、
ナトリウムテニオライト、リチウムテニオライト等の雲
母群鉱物をカチオン交換性層間化合物として使用でき
る。
【0023】なお、合成粘土鉱物と同様に、層状鉱物を
有し且つ交換性陽イオンを有するカチオン交換性層間化
合物として、燐酸ジルコニウム等の酸性塩、層状含水酸
化チタン等がある。これらは光学的隠蔽性もしくは固有
の色を有するので、透明性、光沢性、白色度が同時に染
料定着層1に要求されない場合に使用することができ
る。
有し且つ交換性陽イオンを有するカチオン交換性層間化
合物として、燐酸ジルコニウム等の酸性塩、層状含水酸
化チタン等がある。これらは光学的隠蔽性もしくは固有
の色を有するので、透明性、光沢性、白色度が同時に染
料定着層1に要求されない場合に使用することができ
る。
【0024】また、上述したようなカチオン交換性層間
化合物として、夾雑物を含まない合成珪素塩などの純白
色を呈する微粉末を使用した場合、その微粉末結晶その
ものは光学的に透明であるので、銀塩写真に比較しうる
ような高い彩度を実現する染料定着層を形成することが
可能となる。
化合物として、夾雑物を含まない合成珪素塩などの純白
色を呈する微粉末を使用した場合、その微粉末結晶その
ものは光学的に透明であるので、銀塩写真に比較しうる
ような高い彩度を実現する染料定着層を形成することが
可能となる。
【0025】本発明に用いるカチオン交換性層間化合物
に存在させる交換性陽イオンとしては、水やアルコール
等の高誘電率媒体に溶媒和しやすい無機陽イオン、例え
ばLi+、Na+、K+等のアルカリ金属イオン、Mg2+
等のアルカリ土類金属イオン、H+(この場合にはいわ
ゆる粘土酸となる)などを使用することができる。な
お、アルカリ土類金属イオンのうちCa2+、Ba2+は上
述した他の無機イオンに比べ溶媒和し難い層間を与える
傾向がある。
に存在させる交換性陽イオンとしては、水やアルコール
等の高誘電率媒体に溶媒和しやすい無機陽イオン、例え
ばLi+、Na+、K+等のアルカリ金属イオン、Mg2+
等のアルカリ土類金属イオン、H+(この場合にはいわ
ゆる粘土酸となる)などを使用することができる。な
お、アルカリ土類金属イオンのうちCa2+、Ba2+は上
述した他の無機イオンに比べ溶媒和し難い層間を与える
傾向がある。
【0026】なお、結着剤に対するカチオン交換性層間
化合物の分散性を改善し、更にアルコールなどの非水溶
媒に対する膨潤性を改善するために、カチオン交換性層
間化合物の交換性無機陽イオンの一部を、層間距離を拡
げる効果(ピラー効果)や層間を部分的に疎水化すると
いう効果とを実現する有機陽イオンで置換してもよい。
そのような有機イオンとしては、第4級アンモニウムイ
オンやホスホニウムイオン、例えばアルキルホスホニウ
ムイオン、アリールホスホニウムイオン等を好ましく使
用することができる。ここで、第4級アンモニウムイオ
ンの場合、4つのアルキル基のうち少なくとも3つは各
々炭素数4以上、好ましくは8以上であることが好まし
い。長鎖アルキルの数が少ない場合にはピラー効果が十
分ではなく、定着座席(=交換性無機陽イオン)として
の層間を確保することが困難となる。例えば、n-オク
チルトリメチルアンモニウムイオンを用いると定着座席
を殆ど占めても層間隔は4オングストローム程度以上に
は増大せず、しかも過度に疎水化された層間を与えるの
で本発明には好ましくない。
化合物の分散性を改善し、更にアルコールなどの非水溶
媒に対する膨潤性を改善するために、カチオン交換性層
間化合物の交換性無機陽イオンの一部を、層間距離を拡
げる効果(ピラー効果)や層間を部分的に疎水化すると
いう効果とを実現する有機陽イオンで置換してもよい。
そのような有機イオンとしては、第4級アンモニウムイ
オンやホスホニウムイオン、例えばアルキルホスホニウ
ムイオン、アリールホスホニウムイオン等を好ましく使
用することができる。ここで、第4級アンモニウムイオ
ンの場合、4つのアルキル基のうち少なくとも3つは各
々炭素数4以上、好ましくは8以上であることが好まし
い。長鎖アルキルの数が少ない場合にはピラー効果が十
分ではなく、定着座席(=交換性無機陽イオン)として
の層間を確保することが困難となる。例えば、n-オク
チルトリメチルアンモニウムイオンを用いると定着座席
を殆ど占めても層間隔は4オングストローム程度以上に
は増大せず、しかも過度に疎水化された層間を与えるの
で本発明には好ましくない。
【0027】本発明において使用する交換性陰イオンを
有する層状無機高分子(以下、アニオン交換性層状化合
物と称する)としては、0:1型粘土鉱物の一種であ
り、AlO6八面体シートからなる層状のハイドロタル
サイト群鉱物を好ましく例示することができる。このよ
うなハイドロタルサイト群鉱物の代表的なものとしては
式(2)で表される化合物又は式(3)で表される天然
のハイドロタルサイトを挙げることができる。
有する層状無機高分子(以下、アニオン交換性層状化合
物と称する)としては、0:1型粘土鉱物の一種であ
り、AlO6八面体シートからなる層状のハイドロタル
サイト群鉱物を好ましく例示することができる。このよ
うなハイドロタルサイト群鉱物の代表的なものとしては
式(2)で表される化合物又は式(3)で表される天然
のハイドロタルサイトを挙げることができる。
【0028】
【化8】 [MII 1-xMIII x(OH)2]+x[Ax/n・mH2O]-x (2) (式(2)中、MIIは2価金属イオン(例えば、Mg、
Zn、Ni、Ca)を表し、MIIIは3価金属イオン
(例えば、Al)を表わし、Aはn価のアニオンを表わ
し、x及びmは0.1<x<0.4、0<m<2を満た
す数である。)
Zn、Ni、Ca)を表し、MIIIは3価金属イオン
(例えば、Al)を表わし、Aはn価のアニオンを表わ
し、x及びmは0.1<x<0.4、0<m<2を満た
す数である。)
【0029】
【化9】 [LiAl2(OH)6]+1[A1/n・mH2O]-1 (3) (式(3)中、Aはn価のアニオンを表し、mは0<m
<2を満たす数である。)
<2を満たす数である。)
【0030】なお、式(2)の化合物は、式(3)の天
然のハイドロタルサイトの組成と若干異なるが、合成ハ
イドロタルサイトとして商業的に入手可能である。この
合成ハイドロタルサイトの微粉末は夾雑物を含まず純白
色を呈するが、結晶自体は光学的透明であるので、その
微粉末を使用した場合、銀塩写真に比較しうるような高
い彩度を実現する染料定着層1を形成することが可能と
なる。
然のハイドロタルサイトの組成と若干異なるが、合成ハ
イドロタルサイトとして商業的に入手可能である。この
合成ハイドロタルサイトの微粉末は夾雑物を含まず純白
色を呈するが、結晶自体は光学的透明であるので、その
微粉末を使用した場合、銀塩写真に比較しうるような高
い彩度を実現する染料定着層1を形成することが可能と
なる。
【0031】なお、上述のハイドロタルサイト群鉱物以
外にも、アニオン交換性層間化合物として、チタンやジ
ルコニウム、ランタン、ビスマスなどの含水酸化物ある
いは水酸化リン酸塩などがあるが、これらは光学隠蔽性
もしくは固有の色を有するので、透明性、光沢性、白色
度が同時に染料定着層1に要求されない場合に使用する
ことができる。
外にも、アニオン交換性層間化合物として、チタンやジ
ルコニウム、ランタン、ビスマスなどの含水酸化物ある
いは水酸化リン酸塩などがあるが、これらは光学隠蔽性
もしくは固有の色を有するので、透明性、光沢性、白色
度が同時に染料定着層1に要求されない場合に使用する
ことができる。
【0032】本発明に用いるアニオン交換性層間化合物
の層間に存在させる交換性陰イオンとしては水やアルコ
ールなどの高誘電率媒体に溶媒和し易い無機陰イオン、
例えばNO3−、SO4 2-、ClO4 -、Fe(CN)6 4-、
ヘテロポリン酸イオンや、親水性有機アニオン、例え
ば、低級カルボキシレートイオンなどを使用することが
できる。なお、高級カルボキシレートイオンは、上述の
陰イオンに比べ溶媒和し難い層間を与える傾向がある。
の層間に存在させる交換性陰イオンとしては水やアルコ
ールなどの高誘電率媒体に溶媒和し易い無機陰イオン、
例えばNO3−、SO4 2-、ClO4 -、Fe(CN)6 4-、
ヘテロポリン酸イオンや、親水性有機アニオン、例え
ば、低級カルボキシレートイオンなどを使用することが
できる。なお、高級カルボキシレートイオンは、上述の
陰イオンに比べ溶媒和し難い層間を与える傾向がある。
【0033】なお、結着剤に対するアニオン交換性層間
化合物の分散性を改善し、更に、アルコール等の非水溶
媒に対する膨潤性を改善するために、アニオン交換性層
間化合物の交換性陰イオンの一部を、層間距離を拡げる
効果(ピラー効果)や層間を部分的に疎水化するという
効果とを実現する有機アニオンで置換してもよい。その
ような有機アニオンとしては、カルボン酸アニオン、ス
ルホン酸アニオン、エステルアニオン、リン酸エステル
アニオンなどを例示することができる。
化合物の分散性を改善し、更に、アルコール等の非水溶
媒に対する膨潤性を改善するために、アニオン交換性層
間化合物の交換性陰イオンの一部を、層間距離を拡げる
効果(ピラー効果)や層間を部分的に疎水化するという
効果とを実現する有機アニオンで置換してもよい。その
ような有機アニオンとしては、カルボン酸アニオン、ス
ルホン酸アニオン、エステルアニオン、リン酸エステル
アニオンなどを例示することができる。
【0034】なお、このようなアニオンは、アルキル基
もしくはアニケル基を通常有するが、それらの炭素数が
少ない場合にはピラー効果が十分ではなく、定着座席
(=交換性無機陰イオン)としての層間を確保すること
が困難となる。また、多すぎると置換しにくくなるので
炭素数を5〜20とすることが好ましい。
もしくはアニケル基を通常有するが、それらの炭素数が
少ない場合にはピラー効果が十分ではなく、定着座席
(=交換性無機陰イオン)としての層間を確保すること
が困難となる。また、多すぎると置換しにくくなるので
炭素数を5〜20とすることが好ましい。
【0035】また、染料定着層1中の層間化合物と結着
剤との重量比率は、層間化合物が少なすぎると、インタ
ーカレーション反応により保持される水溶性染料の量が
低下して画像のボケが生じ、多すぎると相対的に結着剤
の量が減少して染料定着層の接着性や分散性が低下する
ので、好ましくは1:0.1〜1:2、より好ましくは
1:0.2〜1:1.5である。
剤との重量比率は、層間化合物が少なすぎると、インタ
ーカレーション反応により保持される水溶性染料の量が
低下して画像のボケが生じ、多すぎると相対的に結着剤
の量が減少して染料定着層の接着性や分散性が低下する
ので、好ましくは1:0.1〜1:2、より好ましくは
1:0.2〜1:1.5である。
【0036】なお、染料定着層1には必要に応じて、従
来の染料定着層において用いられている各種添加剤(例
えば、架橋剤、可塑剤、紫外線吸収剤、蛍光増白剤、他
の親水性樹脂等)を配合することができる。
来の染料定着層において用いられている各種添加剤(例
えば、架橋剤、可塑剤、紫外線吸収剤、蛍光増白剤、他
の親水性樹脂等)を配合することができる。
【0037】染料定着層1の層厚としては、通常2〜4
0μm,好ましくは4〜15μmである。
0μm,好ましくは4〜15μmである。
【0038】基材2としては、紙、合成紙、プラスチッ
クペーパー、金属板、金属箔、アルミニウム等を蒸着し
たプラスチックフイルム等から任意に選択でき、有機樹
脂などによる易接着処理を施した基材も用いることがで
きる。なお、OHP等の用途には光透過性であることが
必要である。
クペーパー、金属板、金属箔、アルミニウム等を蒸着し
たプラスチックフイルム等から任意に選択でき、有機樹
脂などによる易接着処理を施した基材も用いることがで
きる。なお、OHP等の用途には光透過性であることが
必要である。
【0039】次に、図2の態様のインクジェット記録用
被記録媒体について説明する。
被記録媒体について説明する。
【0040】図2の態様は、図1の態様の被記録媒体の
染料定着層1の上に、水溶性染料を含有するインクを一
時的に受容し、染料定着層1に伝達する機能を有するイ
ンク吸収層3が更に形成された態様であり、このインク
吸収層3にシリコーンオイルを含有させることを特徴と
する。これにより、被記録媒体の表面の光沢と形成され
た画像の耐光性とを低下させずに、且つプリンターでの
給紙において重送のないスムーズな搬送性を、バックコ
ート層を設けることなく実現できる。
染料定着層1の上に、水溶性染料を含有するインクを一
時的に受容し、染料定着層1に伝達する機能を有するイ
ンク吸収層3が更に形成された態様であり、このインク
吸収層3にシリコーンオイルを含有させることを特徴と
する。これにより、被記録媒体の表面の光沢と形成され
た画像の耐光性とを低下させずに、且つプリンターでの
給紙において重送のないスムーズな搬送性を、バックコ
ート層を設けることなく実現できる。
【0041】なお、図2の態様の場合には、染料定着層
1にシリコーンオイルを含有させなくてもよい。
1にシリコーンオイルを含有させなくてもよい。
【0042】インク吸収層3に含有させるシリコーンオ
イルとしては、図1の態様において使用できるものと同
様のもの、即ち、水系溶剤に溶解又は分散可能なシリコ
ーンオイル、例えばポリエーテル変性シリコーンオイ
ル、アルコール変性シリコーンオイル等を使用すること
ができる。
イルとしては、図1の態様において使用できるものと同
様のもの、即ち、水系溶剤に溶解又は分散可能なシリコ
ーンオイル、例えばポリエーテル変性シリコーンオイ
ル、アルコール変性シリコーンオイル等を使用すること
ができる。
【0043】インク吸収層3中のシリコーンオイルの含
有量は、インク吸収性樹脂100重量部に対し、少なす
ぎると搬送性改善が十分でなく、多すぎると画像形成時
のインク吸収性が劣化するので、好ましくは0.1〜1
0重量部、より好ましくは0.5〜5重量部である。
有量は、インク吸収性樹脂100重量部に対し、少なす
ぎると搬送性改善が十分でなく、多すぎると画像形成時
のインク吸収性が劣化するので、好ましくは0.1〜1
0重量部、より好ましくは0.5〜5重量部である。
【0044】インク吸収層3に使用するインク吸収性樹
脂としては、例えばヒドロキシプロピルセルロース樹
脂、ポリビニルアルコール樹脂、ゼラチン、水和性ポリ
ビニルアセタール樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂を挙
げることができる。
脂としては、例えばヒドロキシプロピルセルロース樹
脂、ポリビニルアルコール樹脂、ゼラチン、水和性ポリ
ビニルアセタール樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂を挙
げることができる。
【0045】インク吸収層3の層厚としては、厚すぎる
と染料定着層1に定着する染料の割合が低下し染料定着
性が悪化するので、通常5μm以下、好ましくは3μm
以下である。
と染料定着層1に定着する染料の割合が低下し染料定着
性が悪化するので、通常5μm以下、好ましくは3μm
以下である。
【0046】図2の態様における染料定着層1及び基材
2については、染料定着層1にシリコーンオイルを添加
しなくてもよい以外は、図1の態様で説明した構成と同
様とすることができる。
2については、染料定着層1にシリコーンオイルを添加
しなくてもよい以外は、図1の態様で説明した構成と同
様とすることができる。
【0047】本発明のインクジェット記録用被記録媒体
は、常法により製造することができる。例えば、図1の
態様のインクジェット記録用被記録媒体は、層間化合物
と結着剤とシリコーンオイルとを溶媒中で分散させて染
料定着層形成用塗料を調製し、それを基材上に塗布し、
乾燥することにより製造することができる。また、図2
の態様のインクジェット記録用被記録媒体は、層間化合
物と結着剤とを溶媒(例えば、トルエン、メチルエチル
ケトン等)中で分散させて染料定着層形成用塗料を調製
し、それを基材上に塗布し乾燥して染料定着層を形成
し、その上にインク吸収性樹脂とシリコーンオイルとを
溶媒(例えば、トルエン、メチルエチルケトン等)に混
合してインク吸収層形成用塗料を調製し、それを染料定
着層2上に塗布し、乾燥することにより製造することが
できる。
は、常法により製造することができる。例えば、図1の
態様のインクジェット記録用被記録媒体は、層間化合物
と結着剤とシリコーンオイルとを溶媒中で分散させて染
料定着層形成用塗料を調製し、それを基材上に塗布し、
乾燥することにより製造することができる。また、図2
の態様のインクジェット記録用被記録媒体は、層間化合
物と結着剤とを溶媒(例えば、トルエン、メチルエチル
ケトン等)中で分散させて染料定着層形成用塗料を調製
し、それを基材上に塗布し乾燥して染料定着層を形成
し、その上にインク吸収性樹脂とシリコーンオイルとを
溶媒(例えば、トルエン、メチルエチルケトン等)に混
合してインク吸収層形成用塗料を調製し、それを染料定
着層2上に塗布し、乾燥することにより製造することが
できる。
【0048】本発明のインクジェット記録用被記録媒体
は、従来のインクジェット記録用被記録媒体と同様に使
用することができる。
は、従来のインクジェット記録用被記録媒体と同様に使
用することができる。
【0049】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。
明する。
【0050】実施例1〜8及び比較例1 イソプロピルアルコール8gと水72gとの混合溶媒中
に、結着剤としてスーパーフレックスE−2000(ポ
リウレタンエマルジョン(樹脂固形分50重量%)、第
一工業製薬製)10gと、層間化合物として有機酸処理
ハイドロタルサイト(ハイドロタルサイト10gにリン
ゴ酸10mg当量吸着処理したもの)5gとを添加し、
ビーズミルで8時間処理して、シリコーンオイルを含有
しない染料定着層形成用塗料を得た。この染料定着層形
成用塗料は、実施例5〜8並びに比較例1のインクジェ
ト記録用被記録媒体を製造する際に使用した。
に、結着剤としてスーパーフレックスE−2000(ポ
リウレタンエマルジョン(樹脂固形分50重量%)、第
一工業製薬製)10gと、層間化合物として有機酸処理
ハイドロタルサイト(ハイドロタルサイト10gにリン
ゴ酸10mg当量吸着処理したもの)5gとを添加し、
ビーズミルで8時間処理して、シリコーンオイルを含有
しない染料定着層形成用塗料を得た。この染料定着層形
成用塗料は、実施例5〜8並びに比較例1のインクジェ
ト記録用被記録媒体を製造する際に使用した。
【0051】また、表1の量(0.09重量部、0.1
重量部、10重量部又は12重量部)のシリコーンオイ
ルを更に添加すること以外は、前述の染料定着層形成用
塗料の場合と同様にして、シリコーンオイルを含有する
染料定着層形成用塗料を得た。これらの染料定着層形成
用塗料は、実施例1〜4のインクジェト記録用被記録媒
体を製造する際に使用した。
重量部、10重量部又は12重量部)のシリコーンオイ
ルを更に添加すること以外は、前述の染料定着層形成用
塗料の場合と同様にして、シリコーンオイルを含有する
染料定着層形成用塗料を得た。これらの染料定着層形成
用塗料は、実施例1〜4のインクジェト記録用被記録媒
体を製造する際に使用した。
【0052】また、インク吸収性樹脂としてゼラチン樹
脂(E−290,宮城化学工業社製)5gと、表1の量
の(0.09重量部、0.1重量部、10重量部又は1
2重量部)のシリコーンオイルと、溶媒100gとを十
分に混合してインク吸収層形成用塗料を得た。これらの
インク吸収層形成用塗料は、実施例5〜8のインクジェ
ト記録用被記録媒体を製造する際に使用した。
脂(E−290,宮城化学工業社製)5gと、表1の量
の(0.09重量部、0.1重量部、10重量部又は1
2重量部)のシリコーンオイルと、溶媒100gとを十
分に混合してインク吸収層形成用塗料を得た。これらの
インク吸収層形成用塗料は、実施例5〜8のインクジェ
ト記録用被記録媒体を製造する際に使用した。
【0053】前述した、シリコーンオイルを含有する染
料定着層形成用塗料を乾燥厚8μmとなるように100
μm厚の易接着処理透明ポリエステルフイルム(D−5
35,ICI社製)にワイヤーバーにて塗布し、90℃
2分という条件で乾燥することにより、染料定着層を形
成した。これにより、実施例1〜4並びに比較例1のイ
ンクジェット記録用被記録媒体を得た。
料定着層形成用塗料を乾燥厚8μmとなるように100
μm厚の易接着処理透明ポリエステルフイルム(D−5
35,ICI社製)にワイヤーバーにて塗布し、90℃
2分という条件で乾燥することにより、染料定着層を形
成した。これにより、実施例1〜4並びに比較例1のイ
ンクジェット記録用被記録媒体を得た。
【0054】また、シリコーンオイルを含有しない染料
定着層形成用塗料を乾燥厚8μmとなるように100μ
m厚の易接着処理透明ポリエステルフイルム(D−53
5,ICI社製)にワイヤーバーにて塗布し、90℃2
分という条件で乾燥することにより、染料定着層を形成
した。その染料定着層上に、インク吸収層形成用塗料
を、乾燥厚0.8μmとなるように塗布し、90℃1分
という条件で乾燥することによりインク吸収層を形成し
た。これにより、実施例5〜8のインクジェット記録用
被記録媒体を得た。
定着層形成用塗料を乾燥厚8μmとなるように100μ
m厚の易接着処理透明ポリエステルフイルム(D−53
5,ICI社製)にワイヤーバーにて塗布し、90℃2
分という条件で乾燥することにより、染料定着層を形成
した。その染料定着層上に、インク吸収層形成用塗料
を、乾燥厚0.8μmとなるように塗布し、90℃1分
という条件で乾燥することによりインク吸収層を形成し
た。これにより、実施例5〜8のインクジェット記録用
被記録媒体を得た。
【0055】
【表1】 シリコーンオイル 種類 含有する層 添加量(重量部) 実施例1 アルコール変性シリコーンオイル*1 染料定着層 0.09 2 アルコール変性シリコーンオイル*1 染料定着層 0.1 3 アルコール変性シリコーンオイル*1 染料定着層 10 4 アルコール変性シリコーンオイル*1 染料定着層 12 5 ホ゜リエーテル変性シリコーンオイル*2 インク吸収層 0.09 6 ホ゜リエーテル変性シリコーンオイル*2 インク吸収層 0.1 7 ホ゜リエーテル変性シリコーンオイル*2 インク吸収層 10 8 ホ゜リエーテル変性シリコーンオイル*2 インク吸収層 12比較例1 (シリコーン添加なし) 表1注 *1: SF8428、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製 *2: KF353、信越シリコーン社製
【0056】(評価)得られたインクジェット記録用被
記録媒体に対し、インクジェット記録方式のプリンター
(HP850C,ヒューレットパッカード社製)にてテ
ストパターン画像を形成し、「光沢度」「搬送性」「イ
ンク吸収性」を以下に説明するように評価した。また、
「印画紙間の摩擦係数」についても評価を行った。得ら
れた結果を表2に示す。
記録媒体に対し、インクジェット記録方式のプリンター
(HP850C,ヒューレットパッカード社製)にてテ
ストパターン画像を形成し、「光沢度」「搬送性」「イ
ンク吸収性」を以下に説明するように評価した。また、
「印画紙間の摩擦係数」についても評価を行った。得ら
れた結果を表2に示す。
【0057】「光沢度」試験 作成した印画紙をグロスメーター(日本電色社製)によ
り受容面の光沢度(45°)を評価した。
り受容面の光沢度(45°)を評価した。
【0058】「搬送性」試験 一定環境条件(15℃、25%)下での画像形成の際
に、20枚の被記録媒体を重ねて給紙トレイにセット
し、連続印画での搬送性を目視にて観察し、以下の評価
基準に従って評価した。
に、20枚の被記録媒体を重ねて給紙トレイにセット
し、連続印画での搬送性を目視にて観察し、以下の評価
基準に従って評価した。
【0059】搬送性評価基準 ランク: 内容 ◎ : 50枚以上の連続印画が可能であった場合 ○ : 少なくとも20枚の連続印画が可能であった場
合 × : 印画の途中で重送(複数の記録媒体が重なって
給紙)が生じ、20 枚の連続印画が不可能であった場合
合 × : 印画の途中で重送(複数の記録媒体が重なって
給紙)が生じ、20 枚の連続印画が不可能であった場合
【0060】「インク吸収性」試験 画像形成の際にインクがインク受容層(以下、インク吸
収層を有さない場合には染料定着層を、インク吸収層を
有する場合にはインク吸収層と染料定着層を示す)に浸
透して吸収されるか否かを目視観察し、以下の評価基準
に従って評価した。
収層を有さない場合には染料定着層を、インク吸収層を
有する場合にはインク吸収層と染料定着層を示す)に浸
透して吸収されるか否かを目視観察し、以下の評価基準
に従って評価した。
【0061】インク吸収性評価基準 ランク: 内容 ◎ : インクが受容層中に非常に良好に浸透して吸収
された場合 ○ : インクが受容層中に浸透して吸収された場合 × : インクがインク受容層中に浸透せず、吸収され
ない場合
された場合 ○ : インクが受容層中に浸透して吸収された場合 × : インクがインク受容層中に浸透せず、吸収され
ない場合
【0062】「紙間摩擦係数」試験 HEIDON表面性試験器でASTM平面圧子を用いて
150gの荷重で移動速度150mm/minの条件で
印画紙表裏の摩擦係数を測定した。
150gの荷重で移動速度150mm/minの条件で
印画紙表裏の摩擦係数を測定した。
【0063】
【表2】 光沢度 搬送性 吸収性 摩擦係数 実施例1 82.5 ○ ◎ 0.31 2 82.5 ◎ ◎ 0.25 3 83.0 ◎ ◎ 0.2 4 83.0 ◎ ○ 0.19 5 81.5 ○ ◎ 0.35 6 84.0 ◎ ◎ 0.23 7 81.5 ◎ ◎ 0.2 8 83.0 ◎ ○ 0.15比較例1 82.0 × ◎ 0.52
【0064】表2に示すように、実施例1〜8及び比較
例1の結果から、インクジェット記録用被記録媒体の表
面に存在する層(染料定着層又はインク吸収層)にシリ
コーンオイルを含有させることにより、被記録媒体のイ
ンク受容面の光沢を落とさず、且つインクの吸収性を悪
化させずに摩擦係数を低減し、搬送性を良好にすること
が可能なことがわかる。
例1の結果から、インクジェット記録用被記録媒体の表
面に存在する層(染料定着層又はインク吸収層)にシリ
コーンオイルを含有させることにより、被記録媒体のイ
ンク受容面の光沢を落とさず、且つインクの吸収性を悪
化させずに摩擦係数を低減し、搬送性を良好にすること
が可能なことがわかる。
【0065】具体的には、実施例1〜4のインクジェッ
ト記録用被記録媒体は、いずれの評価項目についても実
用上問題のない結果を示した。また、これらの結果か
ら、結着剤100重量部に対するシリコーンオイルの好
ましい添加量が0.1〜10重量部であることがわか
る。
ト記録用被記録媒体は、いずれの評価項目についても実
用上問題のない結果を示した。また、これらの結果か
ら、結着剤100重量部に対するシリコーンオイルの好
ましい添加量が0.1〜10重量部であることがわか
る。
【0066】また、実施例5〜8のインクジェット記録
用被記録媒体は、いずれの評価項目についても実用上問
題のない結果を示した。また、これらの結果から、イン
ク吸水性樹脂100重量部に対するシリコーンオイルの
好ましい添加量が0.1〜10重量部であることがわか
る。
用被記録媒体は、いずれの評価項目についても実用上問
題のない結果を示した。また、これらの結果から、イン
ク吸水性樹脂100重量部に対するシリコーンオイルの
好ましい添加量が0.1〜10重量部であることがわか
る。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、インターカレーション
反応により水溶性染料を受容保持する層間化合物と結着
剤とからなる染料定着層が形成されてなるインクジェッ
ト記録用被記録媒体において、被記録媒体の表面の光沢
と形成された画像の耐光性とを低下させず、且つプリン
ターでの給紙において重送のないスムーズな搬送性を、
バックコート層を設けることなく実現できる。
反応により水溶性染料を受容保持する層間化合物と結着
剤とからなる染料定着層が形成されてなるインクジェッ
ト記録用被記録媒体において、被記録媒体の表面の光沢
と形成された画像の耐光性とを低下させず、且つプリン
ターでの給紙において重送のないスムーズな搬送性を、
バックコート層を設けることなく実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録用被記録媒体の断
面図である。
面図である。
【図2】本発明のインクジェット記録用被記録媒体の断
面図である。
面図である。
1 染料定着層、 2 基材、 3 インク吸収層
Claims (16)
- 【請求項1】 基材上に、水溶性染料をインターカレー
ション反応により受容保持する層間化合物と結着剤とか
らなる染料定着層が形成されてなるインクジェット記録
用被記録媒体において、該染料定着層がシリコーンオイ
ルを含有することを特徴とするインクジェット記録用被
記録媒体。 - 【請求項2】 染料定着層中のシリコーンオイルの含有
量が、結着剤100重量部に対し0.1〜10重量部で
ある請求項1記載のインクジェット記録用被記録媒体。 - 【請求項3】 層間化合物が交換性陽イオンを有する層
状無機高分子である請求項1又は2記載のインクジェッ
ト記録用被記録媒体。 - 【請求項4】 交換性陽イオンを有する層状無機高分子
がモンモリロナイト群鉱物である請求項3記載のインク
ジェット記録用被記録媒体。 - 【請求項5】 モンモリロナイト群鉱物が、式(1) 【化1】 (X,Y)2〜3Z4O10(OH)2・mH2O・(W1/3) (1) (式(1)中、XはAl、Fe(III)、Mn(III)又はC
o(III)であり、YはMg、Fe(II)、Ni、Zn又は
Liであり、ZはSi又はAlであり、WはK、Na又
はCaであり、H2Oは層間水であり、そしてmは整数
を表す。)で表される請求項4記載のインクジェット記
録用被記録媒体。 - 【請求項6】 層間化合物が交換性陰イオンを有する層
状無機高分子である請求項1〜5のいずれかに記載のイ
ンクジェット記録用被記録媒体。 - 【請求項7】 交換性陰イオンを有する層状無機高分子
がハイドロタルサイト群鉱物である請求項6記載のイン
クジェット記録用被記録媒体。 - 【請求項8】 ハイドロタルサイト群鉱物が式(2)又
は(3) 【化2】 [MII 1-xMIII x(OH)2]+x[Ax/n・mH2O]-x (2) (式(2)中、MIIは2価金属イオンを表し、MIIIは
3価金属イオンを表わし、Aはn価のアニオンを表わ
し、x及びmは0.1<x<0.4、0<m<2を満た
す数である。) 【化3】 [LiAl2(OH)6]+1[A1/n・mH2O]-1 (3) (式(3)中、Aはn価のアニオンを表し、mは0<m
<2を満たす数である。)で表される請求項7記載のイ
ンクジェット記録用被記録媒体。 - 【請求項9】 基材上に、水溶性染料をインターカレー
ション反応により受容保持する層間化合物と結着剤とか
ら成る染料定着層が形成され、更にその上にインク吸収
性樹脂からなるインク吸収層が形成されてなるインクジ
ェット記録用被記録媒体において、該インク吸収層がシ
リコーンオイルを含有することを特徴とするインクジェ
ット記録用被記録媒体。 - 【請求項10】 インク吸収層中のシリコーンオイルの
含有量が、インク吸収性樹脂100重量部に対し0.1
〜10重量部である請求項9記載のインクジェット記録
用被記録媒体。 - 【請求項11】 層間化合物が交換性陽イオンを有する
層状無機高分子である請求項9又は10記載のインクジ
ェット記録用被記録媒体。 - 【請求項12】 交換性陽イオンを有する層状無機高分
子がモンモリロナイト群鉱物である請求項11記載のイ
ンクジェット記録用被記録媒体。 - 【請求項13】 モンモリロナイト群鉱物が、式(1) 【化4】 (X,Y)2〜3Z4O10(OH)2・mH2O・(W1/3) (1) (式(1)中、XはAl、Fe(III)、Mn(III)又はC
o(III)であり、YはMg、Fe(II)、Ni、Zn又は
Liであり、ZはSi又はAlであり、WはK、Na又
はCaであり、H2Oは層間水であり、そしてmは整数
を表す。)で表される請求項12記載のインクジェット
記録用被記録媒体。 - 【請求項14】 層間化合物が交換性陰イオンを有する
層状無機高分子である請求項9〜13のいずれかに記載
のインクジェット記録用被記録媒体。 - 【請求項15】 交換性陰イオンを有する層状無機高分
子がハイドロタルサイト群鉱物である請求項14記載の
インクジェット記録用被記録媒体。 - 【請求項16】 ハイドロタルサイト群鉱物が式(2)
又は(3) 【化5】 [MII 1-xMIII x(OH)2]+x[Ax/n・mH2O]-x (2) (式(2)中、MIIは2価金属イオンを表し、MIIIは
3価金属イオンを表わし、Aはn価のアニオンを表わ
し、x及びmは0.1<x<0.4、0<m<2を満た
す数である。) 【化6】 [LiAl2(OH)6]+1[A1/n・mH2O]-1 (3) (式(3)中、Aはn価のアニオンを表し、mは0<m
<2を満たす数である。)で表される請求項15記載の
インクジェット記録用被記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9217705A JPH1158933A (ja) | 1997-08-12 | 1997-08-12 | インクジェット記録用被記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9217705A JPH1158933A (ja) | 1997-08-12 | 1997-08-12 | インクジェット記録用被記録媒体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1158933A true JPH1158933A (ja) | 1999-03-02 |
Family
ID=16708452
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9217705A Pending JPH1158933A (ja) | 1997-08-12 | 1997-08-12 | インクジェット記録用被記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1158933A (ja) |
-
1997
- 1997-08-12 JP JP9217705A patent/JPH1158933A/ja active Pending
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3451718B2 (ja) | 印画紙、その製造のための染料受容層形成用組成物及びそれらを使用する画像形成方法 | |
| EP0500021A1 (en) | Recording film and recording method | |
| EP1122084B1 (en) | Ink-jet recording material suitable for pigment ink | |
| EP1036666A1 (en) | Ink-jet recording sheet containing aluminium and magnesium salts | |
| EP0847867B1 (en) | Recording media and ink-jet recording sheets | |
| JPH10264500A (ja) | インクジェット用被記録媒体 | |
| US6680108B1 (en) | Image layer comprising intercalated clay particles | |
| JP2000185459A (ja) | インクジェット用被記録媒体 | |
| US6841204B2 (en) | Recording medium for printer | |
| JP3921824B2 (ja) | インクジェット方式のプリンタ用記録媒体 | |
| JPH11227318A (ja) | インクジェット用被記録媒体 | |
| JPH11227317A (ja) | インクジェット用被記録媒体 | |
| JP3721782B2 (ja) | インクジェット記録用紙 | |
| JPH10291361A (ja) | インクジェット用被記録媒体 | |
| JP3353427B2 (ja) | 熱転写用インク組成物、熱転写用インクリボン及び熱転写方法 | |
| JPH11334198A (ja) | インクジェット記録方法及び画像保護用ラミネートフィルム | |
| JPH09277697A (ja) | インクジェット用被記録媒体 | |
| JPH09309266A (ja) | インクジェット用被記録媒体 | |
| US7727602B2 (en) | Recording sheet with ink receptive layer and coating liquid for forming ink receptive layer | |
| JP2000247019A (ja) | インクジェット用被記録媒体 | |
| JPH1134479A (ja) | インクジェットプリンタ用記録媒体 | |
| JPH09314990A (ja) | インクジェット用被記録媒体 | |
| JP2000296664A (ja) | インクジェット用被記録媒体 | |
| JP3809671B2 (ja) | インクジェット記録用印画紙 | |
| JPH0930108A (ja) | 被記録材 |