JPH1160558A - N−ビニルカプロラクタムの製造方法 - Google Patents
N−ビニルカプロラクタムの製造方法Info
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- JPH1160558A JPH1160558A JP23888597A JP23888597A JPH1160558A JP H1160558 A JPH1160558 A JP H1160558A JP 23888597 A JP23888597 A JP 23888597A JP 23888597 A JP23888597 A JP 23888597A JP H1160558 A JPH1160558 A JP H1160558A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アセチレンとカプロラクタムとの反応を行う
に当たり、低温、低圧の条件下での反応性を高めること
により、N−ビニルカプロラクタムを安全に、効率よく
製造する方法を提供する。 【解決手段】 アセチレンとカプロラクタムとから、ア
ルカリ金属化合物を触媒としてN−ビニルカプロラクタ
ムを製造する方法において、ポリアルキレングリコール
ジアルキルエーテルの存在下、温度70〜140℃、ア
セチレン分圧0〜10Kg/cm2・Gで反応させる。
に当たり、低温、低圧の条件下での反応性を高めること
により、N−ビニルカプロラクタムを安全に、効率よく
製造する方法を提供する。 【解決手段】 アセチレンとカプロラクタムとから、ア
ルカリ金属化合物を触媒としてN−ビニルカプロラクタ
ムを製造する方法において、ポリアルキレングリコール
ジアルキルエーテルの存在下、温度70〜140℃、ア
セチレン分圧0〜10Kg/cm2・Gで反応させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カプロラクタムと
アセチレンの反応を低圧、低温の条件下に行うN−ビニ
ルカプロラクタムの製造方法に関する。N−ビニルカプ
ロラクタムは、単独で重合しポリビニルカプロラクタム
を製造する場合の原料や、他のビニル化合物との共重合
原料等として重要な化合物である。
アセチレンの反応を低圧、低温の条件下に行うN−ビニ
ルカプロラクタムの製造方法に関する。N−ビニルカプ
ロラクタムは、単独で重合しポリビニルカプロラクタム
を製造する場合の原料や、他のビニル化合物との共重合
原料等として重要な化合物である。
【0002】
【従来の技術】アセチレンによるカプロラクタムのビニ
ル化反応について従来提案されている方法は、反応条件
が高圧であるか、高温であるのが一般的であった。例え
ば、特公昭34−520号公報に開示されている方法で
は、ラクタムとアセチレンの混合物を液状に保つに足る
圧力(約70〜352Kg/cm2・G)と温度150〜28
0℃という高圧、高温を用いている。これは、ビニル化
反応の効率を考慮した結果であるが、アセチレン分圧が
高いほどアセチレンが分解し、爆発する危険性が増大す
るため、反応に高いアセチレン分圧を用いることは、反
応操作上の安全性やその圧力に対応する特殊な耐圧反応
器を必要とする点で不利である。また、アセチレンを用
いる反応は、低温の方が安全性の面ばかりでなく、反応
機器の材質やエネルギー収支の面で有利である。
ル化反応について従来提案されている方法は、反応条件
が高圧であるか、高温であるのが一般的であった。例え
ば、特公昭34−520号公報に開示されている方法で
は、ラクタムとアセチレンの混合物を液状に保つに足る
圧力(約70〜352Kg/cm2・G)と温度150〜28
0℃という高圧、高温を用いている。これは、ビニル化
反応の効率を考慮した結果であるが、アセチレン分圧が
高いほどアセチレンが分解し、爆発する危険性が増大す
るため、反応に高いアセチレン分圧を用いることは、反
応操作上の安全性やその圧力に対応する特殊な耐圧反応
器を必要とする点で不利である。また、アセチレンを用
いる反応は、低温の方が安全性の面ばかりでなく、反応
機器の材質やエネルギー収支の面で有利である。
【0003】一方、カプロラクタムは、他のラクタム類
例えばピロリドン等と比べると、アルカリ性化合物の存
在下で開環重合し易い性質があり、特に高温では一層顕
著となり、目的とする生成物の収率が低下する。
例えばピロリドン等と比べると、アルカリ性化合物の存
在下で開環重合し易い性質があり、特に高温では一層顕
著となり、目的とする生成物の収率が低下する。
【0004】そこで近年、反応条件をできるだけ低温、
低圧化する研究が続けられてきた。例えば、特開平8−
245578号公報に開示された方法では、まず第1段
目の工程でラクタムをアルカリ金属水酸化物水溶液と反
応させ、続く2段目で温度60〜250℃及び圧力1〜
100バールでアセチレンと反応させるが、具体的な実
施態様を示す実施例では、反応温度は90℃と比較的低
いものの、圧力はアセチレン分圧18バール、全圧20
バールという高圧を採用している。
低圧化する研究が続けられてきた。例えば、特開平8−
245578号公報に開示された方法では、まず第1段
目の工程でラクタムをアルカリ金属水酸化物水溶液と反
応させ、続く2段目で温度60〜250℃及び圧力1〜
100バールでアセチレンと反応させるが、具体的な実
施態様を示す実施例では、反応温度は90℃と比較的低
いものの、圧力はアセチレン分圧18バール、全圧20
バールという高圧を採用している。
【0005】また、特開平4−501252号公報で
は、ラクタムとアセチレンを、特定の触媒を用い比較的
低圧、低温で反応させる方法を開示しているが、その実
施例では、アセチレン分圧が7Kg/cm2・G、反応温度が
150〜160℃であり、なお充分満足できるものでは
ない。
は、ラクタムとアセチレンを、特定の触媒を用い比較的
低圧、低温で反応させる方法を開示しているが、その実
施例では、アセチレン分圧が7Kg/cm2・G、反応温度が
150〜160℃であり、なお充分満足できるものでは
ない。
【0006】このように、アセチレンとカプロラクタム
の反応においては、安全性やカプロラクタムの重合によ
る損失という観点からは、低温かつ低圧の使用がより好
ましいが、反応条件を低温、低圧にすると、ビニル化反
応速度が低下し高収率が達成しにくいために、温度と圧
力の両方を低くすることは困難であった。
の反応においては、安全性やカプロラクタムの重合によ
る損失という観点からは、低温かつ低圧の使用がより好
ましいが、反応条件を低温、低圧にすると、ビニル化反
応速度が低下し高収率が達成しにくいために、温度と圧
力の両方を低くすることは困難であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、アセ
チレンとカプロラクタムとの反応を行うに当たり、低
温、低圧の条件下での反応性を高めることにより、N−
ビニルカプロラクタムを安全に、効率よく製造する方法
を提供することにある。
チレンとカプロラクタムとの反応を行うに当たり、低
温、低圧の条件下での反応性を高めることにより、N−
ビニルカプロラクタムを安全に、効率よく製造する方法
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らはかかる状況
に鑑み鋭意検討した結果、反応の際、反応系内に特定の
溶媒を存在させることにより、低いアセチレン分圧と低
い反応温度でも高いカプロラクタム転化率(以下、単に
転化率と記す場合がある)と高いN−ビニルカプロラク
タム収率が得られることを見出したものである。
に鑑み鋭意検討した結果、反応の際、反応系内に特定の
溶媒を存在させることにより、低いアセチレン分圧と低
い反応温度でも高いカプロラクタム転化率(以下、単に
転化率と記す場合がある)と高いN−ビニルカプロラク
タム収率が得られることを見出したものである。
【0009】即ち、本発明の要旨は、アセチレンとカプ
ロラクタムとから、アルカリ金属化合物を触媒としてN
−ビニルカプロラクタムを製造する方法において、ポリ
アルキレングリコールジアルキルエーテルの存在下、温
度70〜140℃、アセチレン分圧0〜10Kg/cm2・G
で反応させることを特徴とするN−ビニルカプロラクタ
ムの製造方法に存する。
ロラクタムとから、アルカリ金属化合物を触媒としてN
−ビニルカプロラクタムを製造する方法において、ポリ
アルキレングリコールジアルキルエーテルの存在下、温
度70〜140℃、アセチレン分圧0〜10Kg/cm2・G
で反応させることを特徴とするN−ビニルカプロラクタ
ムの製造方法に存する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的に説明す
る。本発明において使用される触媒は、水酸化ナトリウ
ムや水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、あるい
はナトリウムアルコラートやカリウムアルコラート等の
アルカリ金属アルコラートである。
る。本発明において使用される触媒は、水酸化ナトリウ
ムや水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、あるい
はナトリウムアルコラートやカリウムアルコラート等の
アルカリ金属アルコラートである。
【0011】これらの内、アルカリ金属アルコラート
は、公知の方法、例えばアルコールとアルカリ金属水酸
化物を、後者をアルコールに対しモル比で1以下で反応
させ、副生する水を蒸留等の方法で除去することにより
調製できる。また、溶液からさらにアルコールの一部ま
たは全部を除去したものを用いてもよい。用いるアルコ
ールは、特に限定されないが、鎖状脂肪族アルコールま
たは環状脂肪族アルコールが使用される。鎖状脂肪族ア
ルコールとしては、例えば炭素数1〜10の直鎖ないし
分岐鎖の脂肪族アルコールであり、分子内に不飽和結合
を含んでいても良い。また環状脂肪族アルコールとして
は、例えば炭素数5〜8の環状脂肪族アルコールであ
る。
は、公知の方法、例えばアルコールとアルカリ金属水酸
化物を、後者をアルコールに対しモル比で1以下で反応
させ、副生する水を蒸留等の方法で除去することにより
調製できる。また、溶液からさらにアルコールの一部ま
たは全部を除去したものを用いてもよい。用いるアルコ
ールは、特に限定されないが、鎖状脂肪族アルコールま
たは環状脂肪族アルコールが使用される。鎖状脂肪族ア
ルコールとしては、例えば炭素数1〜10の直鎖ないし
分岐鎖の脂肪族アルコールであり、分子内に不飽和結合
を含んでいても良い。また環状脂肪族アルコールとして
は、例えば炭素数5〜8の環状脂肪族アルコールであ
る。
【0012】反応の際の触媒使用量は、カプロラクタム
を基準とするモル比で、一般に0.01〜0.30、好
ましくは0.02〜0.20である。モル比0.01未
満では充分な効果が得られず、また0.30を超えて用
いてもコストが上昇するのみでさしたる効果は得られな
い。また、反応系内の触媒の濃度は、一般に0.1〜
2.0mol/l、好ましくは0.2〜1.0mol/
lである。濃度0.1mol/l未満では大きい反応器
が必要となり、また2.0mol/lを越えて用いても
経済性の面での損失が大きくなり、好ましくない。
を基準とするモル比で、一般に0.01〜0.30、好
ましくは0.02〜0.20である。モル比0.01未
満では充分な効果が得られず、また0.30を超えて用
いてもコストが上昇するのみでさしたる効果は得られな
い。また、反応系内の触媒の濃度は、一般に0.1〜
2.0mol/l、好ましくは0.2〜1.0mol/
lである。濃度0.1mol/l未満では大きい反応器
が必要となり、また2.0mol/lを越えて用いても
経済性の面での損失が大きくなり、好ましくない。
【0013】本発明において用いられる溶媒としては、
ポリエーテルの一種であるポリアルキレングリコールジ
アルキルエーテルが用いられ、特に沸点が150℃から
300℃の範囲のポリアルキレングリコールジアルキル
エーテルが好ましい。具体的には、例えばジエチレング
リコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジ
メチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、トリ
エチレングリコールジエチルエーテル、テトラエチレン
グリコールジエチルエーテル、ジプロピレングリコール
ジメチルエーテル、トリプロピレングリコールジメチル
エーテル、テトラプロピレングリコールジメチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、トリプ
ロピレングリコールジエチルエーテル等が挙げられる。
また、溶媒としてはこれらポリアルキレングリコールジ
アルキルエーテルの混合物も使用できる。
ポリエーテルの一種であるポリアルキレングリコールジ
アルキルエーテルが用いられ、特に沸点が150℃から
300℃の範囲のポリアルキレングリコールジアルキル
エーテルが好ましい。具体的には、例えばジエチレング
リコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジ
メチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、トリ
エチレングリコールジエチルエーテル、テトラエチレン
グリコールジエチルエーテル、ジプロピレングリコール
ジメチルエーテル、トリプロピレングリコールジメチル
エーテル、テトラプロピレングリコールジメチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、トリプ
ロピレングリコールジエチルエーテル等が挙げられる。
また、溶媒としてはこれらポリアルキレングリコールジ
アルキルエーテルの混合物も使用できる。
【0014】これら溶媒の使用量は、特に限定されない
が、好ましくは反応系の全成分中30〜90重量%、さ
らに好ましくは40〜80重量%である。30重量%未
満では本願発明の効果が少なく、90重量%を越えると
反応原料の希釈度が高くなり、反応速度の面で不利とな
る。
が、好ましくは反応系の全成分中30〜90重量%、さ
らに好ましくは40〜80重量%である。30重量%未
満では本願発明の効果が少なく、90重量%を越えると
反応原料の希釈度が高くなり、反応速度の面で不利とな
る。
【0015】本発明の方法においては、反応原料を上記
溶媒で希釈することで、低温、低圧でも反応の転化率と
収率が著しく向上する一方、重合物等の生成も防止され
る。
溶媒で希釈することで、低温、低圧でも反応の転化率と
収率が著しく向上する一方、重合物等の生成も防止され
る。
【0016】カプロラクタムとアセチレンとの反応温度
は、70〜140℃、好ましくは80〜120℃であ
る。70℃未満では充分な転化率が得られず、また14
0℃を超えると副反応が増大し選択率が低下する。ま
た、反応時間は反応温度やアセチレン分圧等のその他の
条件に依存するが、バッチ操作の場合、通常1〜30時
間、好ましくは2〜15時間である。
は、70〜140℃、好ましくは80〜120℃であ
る。70℃未満では充分な転化率が得られず、また14
0℃を超えると副反応が増大し選択率が低下する。ま
た、反応時間は反応温度やアセチレン分圧等のその他の
条件に依存するが、バッチ操作の場合、通常1〜30時
間、好ましくは2〜15時間である。
【0017】本発明におけるアセチレン分圧は通常0〜
10Kg/cm2・G、好ましくは0〜4.0Kg/cm2・Gであ
り、さらに好ましくは0〜2.0Kg/cm2・Gである。前
記のとおり圧力が高ければ高いほど反応速度が大きくな
るが、アセチレンの分解爆発を防止し、安全に反応させ
るためにはできるだけ低圧にすることが好ましい。従っ
て、反応圧力はこれらの要因を考慮して設定される。
10Kg/cm2・G、好ましくは0〜4.0Kg/cm2・Gであ
り、さらに好ましくは0〜2.0Kg/cm2・Gである。前
記のとおり圧力が高ければ高いほど反応速度が大きくな
るが、アセチレンの分解爆発を防止し、安全に反応させ
るためにはできるだけ低圧にすることが好ましい。従っ
て、反応圧力はこれらの要因を考慮して設定される。
【0018】アセチレンを原料とする合成反応において
は、一般にアセチレンと共に窒素、アルゴン、プロパン
等の不活性ガスを導入し、アセチレンを希釈した状態で
行われるが、本発明においては低圧下で反応させる場
合、必ずしもその必要はない。
は、一般にアセチレンと共に窒素、アルゴン、プロパン
等の不活性ガスを導入し、アセチレンを希釈した状態で
行われるが、本発明においては低圧下で反応させる場
合、必ずしもその必要はない。
【0019】反応形式は、バッチ式あるいは連続式いず
れでも良いが、連続式の場合、反応系に生成した副生
物、特に重合物が蓄積し易いので充分注意が必要であ
る。バッチ式にせよ連続式にせよ、カプロラクタム転化
率の目安として70〜95重量%が適当である。
れでも良いが、連続式の場合、反応系に生成した副生
物、特に重合物が蓄積し易いので充分注意が必要であ
る。バッチ式にせよ連続式にせよ、カプロラクタム転化
率の目安として70〜95重量%が適当である。
【0020】反応を良好に進行させるためには、特に気
液向流接触が充分行える反応器の使用が好ましい。そし
て、反応器の形式としては、例えば充填塔、気泡塔、撹
拌槽、スプレー塔、棚段塔などが挙げられ、さらにこれ
らの組み合わせでも良い。
液向流接触が充分行える反応器の使用が好ましい。そし
て、反応器の形式としては、例えば充填塔、気泡塔、撹
拌槽、スプレー塔、棚段塔などが挙げられ、さらにこれ
らの組み合わせでも良い。
【0021】反応後、生成物から目的のN−ビニルカプ
ロラクタムを回収する方法は、常法によればよく、例え
ばまずN−ビニルカプロラクタム、原料カプロラクタ
ム、触媒、溶媒、副生物を含む混合液から単蒸留で、N
−ビニルカプロラクタム、原料カプロラクタム及び大部
分の溶媒を含む留出液と、溶媒の一部、触媒及び主に重
合物である副生物からなる釜残とに分離する。その後、
該留出液を精留塔に導いて、N−ビニルカプロラクタム
と溶媒及び原料カプロラクタムとに蒸留分離する。当
然、溶媒と原料カプロラクタムは回収し再利用される。
なお、上記単蒸留及び精留は、蒸留中カプロラクタムが
重合して原料ロスとなったり、目的のN−ビニルカプロ
ラクタムが副反応を起こし、収率低下を引き起こさない
よう減圧下で行うのが好ましい。その場合、0.01〜
50mmHg、好ましくは0.10〜20mmHgの圧
力が採用される。
ロラクタムを回収する方法は、常法によればよく、例え
ばまずN−ビニルカプロラクタム、原料カプロラクタ
ム、触媒、溶媒、副生物を含む混合液から単蒸留で、N
−ビニルカプロラクタム、原料カプロラクタム及び大部
分の溶媒を含む留出液と、溶媒の一部、触媒及び主に重
合物である副生物からなる釜残とに分離する。その後、
該留出液を精留塔に導いて、N−ビニルカプロラクタム
と溶媒及び原料カプロラクタムとに蒸留分離する。当
然、溶媒と原料カプロラクタムは回収し再利用される。
なお、上記単蒸留及び精留は、蒸留中カプロラクタムが
重合して原料ロスとなったり、目的のN−ビニルカプロ
ラクタムが副反応を起こし、収率低下を引き起こさない
よう減圧下で行うのが好ましい。その場合、0.01〜
50mmHg、好ましくは0.10〜20mmHgの圧
力が採用される。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を示すが、これらは説
明のための例示であり、下記実施例によって本発明が何
等制限されるものではない。尚、実施例中及び比較例中
に示すパーセント(%)は重量基準である。
明のための例示であり、下記実施例によって本発明が何
等制限されるものではない。尚、実施例中及び比較例中
に示すパーセント(%)は重量基準である。
【0023】参考例1(触媒の調製) 1lのステンレススチール製反応器にシクロヘキサノー
ル160g、水酸化カリウム14.0g(0.25mo
l)を投入した。これを撹拌しながら150℃に加熱し
て、常圧で、窒素を液層に導入しながらシクロヘキサノ
ールと共に水分を蒸発させた。5時間かけ水分4.5g
(0.25mol)を蒸発させ、シクロヘキサノールの
カリウムアルコラート(シクロヘキサノール溶液)を調
製した。
ル160g、水酸化カリウム14.0g(0.25mo
l)を投入した。これを撹拌しながら150℃に加熱し
て、常圧で、窒素を液層に導入しながらシクロヘキサノ
ールと共に水分を蒸発させた。5時間かけ水分4.5g
(0.25mol)を蒸発させ、シクロヘキサノールの
カリウムアルコラート(シクロヘキサノール溶液)を調
製した。
【0024】実施例1 1 lのステンレススチール製反応器に、カプロラクタム
250g(2.2mol)及び上記参考例によって合成
したシクロヘキサノールのカリウムアルコラート(シク
ロヘキサノール溶液)150g(約0.25molのア
ルコラートを含む)を添加、さらに溶媒としてトリエチ
レングリコールジメチルエーテル250gを添加した。
続いて、攪拌しながら10mmHgの減圧下、100℃
で1時間かけ未反応のまま含まれていたシクロヘキサノ
ールの96%を蒸留除去した。その後、アセチレンを
0.28Kg/cm2・Gまで導入し、100℃で4時間反応
させた。この間アセチレンは消費した分だけ連続的に供
給するようにした。
250g(2.2mol)及び上記参考例によって合成
したシクロヘキサノールのカリウムアルコラート(シク
ロヘキサノール溶液)150g(約0.25molのア
ルコラートを含む)を添加、さらに溶媒としてトリエチ
レングリコールジメチルエーテル250gを添加した。
続いて、攪拌しながら10mmHgの減圧下、100℃
で1時間かけ未反応のまま含まれていたシクロヘキサノ
ールの96%を蒸留除去した。その後、アセチレンを
0.28Kg/cm2・Gまで導入し、100℃で4時間反応
させた。この間アセチレンは消費した分だけ連続的に供
給するようにした。
【0025】得られた生成物をガスクロマトグラフィー
により分析したところ、カプロラクタムの転化率は90
%でり、N−ビニルカプロラクタムへの選択率は81%
であった。従って、本実施例でのN−ビニルカプロラク
タムの収率は73%に相当する。
により分析したところ、カプロラクタムの転化率は90
%でり、N−ビニルカプロラクタムへの選択率は81%
であった。従って、本実施例でのN−ビニルカプロラク
タムの収率は73%に相当する。
【0026】比較例1 溶媒を使用せず、カプロラクタムのみを、実施例1のカ
プロラクタムと溶媒の合計液量に相当する500g
(4.4mol)用いた以外は、実施例1と同一条件で
反応させた。カプロラクタムの転化率は45%で、N−
ビニルカプロラクタムの収率はわずか7%であった。こ
れらの値は、実施例1に比べ著しく低いことが判る。
プロラクタムと溶媒の合計液量に相当する500g
(4.4mol)用いた以外は、実施例1と同一条件で
反応させた。カプロラクタムの転化率は45%で、N−
ビニルカプロラクタムの収率はわずか7%であった。こ
れらの値は、実施例1に比べ著しく低いことが判る。
【0027】比較例2 実施例1において、溶媒としてトリエチレングリコール
ジメチルエーテルの代わりにポリエチレングリコール
(平均分子量200)を用いた以外は、実施例1と同様
にカプロラクタムとアセチレンの反応を行った。反応液
全体が凝固し、流動性がほとんど見られなくなった。こ
の凝固物の一部を採取し、分析したところ、N−ビニル
カプロラクタムの収率はわずか5%であった。
ジメチルエーテルの代わりにポリエチレングリコール
(平均分子量200)を用いた以外は、実施例1と同様
にカプロラクタムとアセチレンの反応を行った。反応液
全体が凝固し、流動性がほとんど見られなくなった。こ
の凝固物の一部を採取し、分析したところ、N−ビニル
カプロラクタムの収率はわずか5%であった。
【0028】実施例2 実施例1において、シクロヘキサノールの蒸留除去の温
度及び反応温度を120℃、反応時間を2時間とした以
外は、実施例1と同様にカプロラクタムとアセチレンの
反応を行った。カプロラクタムの転化率は86%で、N
−ビニルカプロラクタムの収率は69%であった。
度及び反応温度を120℃、反応時間を2時間とした以
外は、実施例1と同様にカプロラクタムとアセチレンの
反応を行った。カプロラクタムの転化率は86%で、N
−ビニルカプロラクタムの収率は69%であった。
【0029】比較例3 溶媒を使用せず、カプロラクタムのみを500g(4.
4mol)用いた以外は、実施例2と同一条件で反応さ
せた。反応液全体が凝固し、流動性がほとんど見られな
くなった。この凝固物の一部採取し、分析したところ、
N−ビニルカプロラクタムの収率は10%であった。
4mol)用いた以外は、実施例2と同一条件で反応さ
せた。反応液全体が凝固し、流動性がほとんど見られな
くなった。この凝固物の一部採取し、分析したところ、
N−ビニルカプロラクタムの収率は10%であった。
【0030】実施例3 実施例1において、カプロラクタムの使用量を300
g、トリエチレングリコールジメチルエーテルの使用量
を200gとした以外は、実施例1と同様にカプロラク
タムとアセチレンの反応を行った。カプロラクタムの転
化率は78%で、N−ビニルカプロラクタムの収率は6
0%であった。
g、トリエチレングリコールジメチルエーテルの使用量
を200gとした以外は、実施例1と同様にカプロラク
タムとアセチレンの反応を行った。カプロラクタムの転
化率は78%で、N−ビニルカプロラクタムの収率は6
0%であった。
【0031】実施例4 溶媒としてテトラエチレングリコールジメチルエーテル
を用い、カプロラクタムと溶媒の使用量を、それぞれ1
00g及び400gとし、反応温度を90℃とした以外
は、実施例1と同様にカプロラクタムとアセチレンの反
応を行った。カプロラクタムの転化率は85%で、N−
ビニルカプロラクタムの収率は66%でであった。
を用い、カプロラクタムと溶媒の使用量を、それぞれ1
00g及び400gとし、反応温度を90℃とした以外
は、実施例1と同様にカプロラクタムとアセチレンの反
応を行った。カプロラクタムの転化率は85%で、N−
ビニルカプロラクタムの収率は66%でであった。
【0032】実施例5〜7 これらの実施例は、触媒として実施例1で用いたシクロ
ヘキサノールのカリウムアルコラートの代わりに水酸化
カリウムを用いた例である。反応器にカプロラクタム1
00gとテトラエチレングリコールジメチルエーテル4
00gを投入した。窒素雰囲気下、70℃に加熱してカ
プロラクタムを溶解した後、水酸化カリウム14g
(0.25mol)を加え、10mmHgで1時間蒸留
することにより、生成した水分4.5g(0.25mo
l)を除去した。ついで、アセチレンを0.28Kg/cm
2・Gまで導入し、表1に示す反応温度で反応させた。反
応条件及び反応結果を表1に示す。
ヘキサノールのカリウムアルコラートの代わりに水酸化
カリウムを用いた例である。反応器にカプロラクタム1
00gとテトラエチレングリコールジメチルエーテル4
00gを投入した。窒素雰囲気下、70℃に加熱してカ
プロラクタムを溶解した後、水酸化カリウム14g
(0.25mol)を加え、10mmHgで1時間蒸留
することにより、生成した水分4.5g(0.25mo
l)を除去した。ついで、アセチレンを0.28Kg/cm
2・Gまで導入し、表1に示す反応温度で反応させた。反
応条件及び反応結果を表1に示す。
【0033】実施例8 溶媒としてトリプロピレングリコールジメチルエーテル
を用いた以外は、実施例1と同様にカプロラクタムとア
セチレンの反応を行った。カプロラクタムの転化率は8
3%で、N−ビニルカプロラクタムの収率は61%でで
あった。
を用いた以外は、実施例1と同様にカプロラクタムとア
セチレンの反応を行った。カプロラクタムの転化率は8
3%で、N−ビニルカプロラクタムの収率は61%でで
あった。
【0034】全ての実施例並びに比較例の反応条件及び
反応結果を表1にまとめて示す。
反応結果を表1にまとめて示す。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】本発明の方法によれば、低いアセチレン
分圧と低い温度においても、反応性を高めることができ
るので、N−ビニルカプロラクタムを安全に効率よく製
造することができる。
分圧と低い温度においても、反応性を高めることができ
るので、N−ビニルカプロラクタムを安全に効率よく製
造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角田 聡 千葉県市原市五井3387−5 (72)発明者 織田 英伸 千葉県市原市五井3387−5
Claims (5)
- 【請求項1】 アセチレンとカプロラクタムとから、ア
ルカリ金属化合物を触媒としてN−ビニルカプロラクタ
ムを製造する方法において、ポリアルキレングリコール
ジアルキルエーテルの存在下、温度70〜140℃、ア
セチレン分圧0〜10Kg/cm2・Gで反応させることを特
徴とするN−ビニルカプロラクタムの製造方法。 - 【請求項2】 ポリアルキレングリコールジアルキルエ
ーテルが、150〜300℃の沸点を有するエーテル類
から選ばれる請求項1記載の製造方法。 - 【請求項3】 ポリアルキレングリコールジアルキルエ
ーテルの使用量が、反応系中の全成分中の割合で30〜
90重量%である請求項1または2記載の製造方法。 - 【請求項4】 アルカリ金属化合物からなる触媒が、ア
ルカリ金属アルコラートまたはアルカリ金属水酸化物で
ある請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。 - 【請求項5】 アセチレン分圧が0〜4Kg/cm2・Gであ
る請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23888597A JPH1160558A (ja) | 1997-08-20 | 1997-08-20 | N−ビニルカプロラクタムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23888597A JPH1160558A (ja) | 1997-08-20 | 1997-08-20 | N−ビニルカプロラクタムの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1160558A true JPH1160558A (ja) | 1999-03-02 |
Family
ID=17036719
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23888597A Pending JPH1160558A (ja) | 1997-08-20 | 1997-08-20 | N−ビニルカプロラクタムの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1160558A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001046139A1 (de) * | 1999-12-22 | 2001-06-28 | Basf Aktiengesellschaft | Verfahren zur herstellung von n-alkenyl-amiden |
| JP2011506381A (ja) * | 2007-12-11 | 2011-03-03 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | アミドのビニル化方法 |
-
1997
- 1997-08-20 JP JP23888597A patent/JPH1160558A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001046139A1 (de) * | 1999-12-22 | 2001-06-28 | Basf Aktiengesellschaft | Verfahren zur herstellung von n-alkenyl-amiden |
| JP2011506381A (ja) * | 2007-12-11 | 2011-03-03 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | アミドのビニル化方法 |
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