JPH1160563A - ジヒドロフェナジン誘導体 - Google Patents

ジヒドロフェナジン誘導体

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JPH1160563A
JPH1160563A JP21780597A JP21780597A JPH1160563A JP H1160563 A JPH1160563 A JP H1160563A JP 21780597 A JP21780597 A JP 21780597A JP 21780597 A JP21780597 A JP 21780597A JP H1160563 A JPH1160563 A JP H1160563A
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JP
Japan
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dihydrophenazine
reaction
mmol
fluoroanilino
fluorophenylimino
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Application number
JP21780597A
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English (en)
Inventor
Mikio Kikuchi
幹雄 菊地
Hisashi Miyamoto
寿 宮本
Motohiro Itotani
元宏 糸谷
Makoto Matsumoto
真 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結核菌および非定型抗酸菌に対して優れた抗
菌活性を有する新規化合物を提供することである。 【解決手段】 一般式(1) : 【化1】 〔式中、R1 はアルキル基、シクロアルキル基またはジ
低級アルキル基を示す。R4 は水素原子、低級アルキル
基、低級アルコキシ基またはハロゲン原子を示す。X1
およびX2 は水素原子、低級アルキル基、ハロゲン原子
またはトリフルオロメチル基を示す。R2 およびR3
水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、フェニル
基、アミノ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基
または低級アルコキシ低級アルキル基を示し、前記アミ
ノ低級アルキル基は低級アルキル基を有していてもよ
い。またR2 とR3 とは互いに結合して他のヘテロ原子
を介しまたは介さずに置換基として低級アルキル基を有
することのある5員または6員環の飽和複素環式基を形
成してもよい。〕で表されるジヒドロフェナジン誘導体
またはその医薬的に許容される塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、結核菌並びに非定
型抗酸菌に対して抗菌活性を有するジヒドロフェナジン
誘導体またはその医薬的に許容される塩に関する。
【0002】
【従来の技術】結核菌(M.tuberculosis)、非定型抗酸
菌(M.kansasii、 M.avium、 M.fortuitum、M.chelonea
など)は主に吸入により肺内に感染し、そこで病変を形
成する。その結果、発熱、悪寒、夜間発汗、体重減少な
どの症状を伴う肺結核を引き起こすことが知られてい
る。さらに、前記結核菌および非定型抗酸菌はマクロフ
ァージに貪食され、肺のリンパ球を介して血流に入り、
リンパ節、軟部組織、関節、骨など様々な部位に感染病
巣を形成し、リンパ節炎、皮下膿瘍、血尿、髄膜炎、骨
髄炎、心膜炎、腹膜炎などの結核類似の疾患も引き起こ
す。
【0003】従来より、結核菌および非定型抗酸菌に対
して抗菌作用を示す化合物としてジヒドロフェナジン誘
導体があげられる。かかるジヒドロフェナジン誘導体と
しては、(i) ヴィー・シー・バリーら(V. C. Barry et
al.),ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイエティー
(J. Chem. Soc. ),4495,(1958)、(ii)英
国特許1,233,375号明細書、(iii) 特公昭46
−9248号公報などに開示されている。しかし、上記
開示のジヒドロフェナジン誘導体は、結核菌および非定
型抗酸菌に対する抗菌効果が不十分であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特願平8−12597
5号には、結核菌および非定型抗酸菌に対して上記開示
のジヒドロフェナジン誘導体よりも優れた抗菌活性を示
すジヒドロフェナジン誘導体が開示されている。前記ジ
ヒドロフェナジン誘導体は、薬効の持続時間、安定性、
吸収排泄性などの特性にも優れており、結核菌および非
定型抗酸菌などに起因する結核症や結核類似の疾患など
の治療剤として期待されるものである。
【0005】そこで、本発明の目的は、結核菌および非
定型抗酸菌に対して、より優れた抗菌活性を有する新規
な化合物を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の一般式
(1) で表される文献未記載の新規なジヒドロフェナジン
誘導体またはその医薬的に許容される塩を提供するもの
である。
【0007】
【化2】
【0008】〔式中、R1 は炭素数が1〜10のアルキ
ル基、シクロアルキル基またはジ低級アルキルアミノ低
級アルキル基を示す。R4 は水素原子、低級アルキル
基、低級アルコキシ基またはハロゲン原子を示す。X1
およびX2 は同一または異なって水素原子、低級アルキ
ル基、ハロゲン原子またはトリフルオロメチル基を示
す。R2 およびR3 は同一または異なって水素原子、炭
素数が1〜10のアルキル基、シクロアルキル基、フェ
ニル基、アミノ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキ
ル基または低級アルコキシ低級アルキル基を示し、前記
アミノ低級アルキル基は置換基として低級アルキル基を
有していてもよい。また、R2 およびR3 は互いに結合
して他のヘテロ原子を介しまたは介さずに置換基として
低級アルキル基を有することのある5員環または6員環
の飽和複素環式基を形成してもよい。nは1〜3を示
す。〕 本発明におけるジヒドロフェナジン誘導体(1) は、結核
菌および非定型抗酸菌に対して優れた抗菌活性および殺
菌活性を示す。
【0009】従って、前記ジヒドロフェナジン誘導体
(1) を含有した薬剤は、結核菌または非定型抗酸菌によ
る結核症、あるいはリンパ節炎、皮下膿瘍、血尿、髄膜
炎、骨髄炎、心膜炎、腹膜炎などの結核類似の疾患に対
しても有効である。また、前記ジヒドロフェナジン誘導
体(1) を含有した薬剤は、特願平8−125975号公
報に開示されているジヒドロフェナジン誘導体と同様
に、生体内への吸収性が良好であり、薬効の持続時間が
長いという特性のほか、脂肪組織への色素沈着、光過敏
症、肝毒性、腎毒症などの副作用が少ないという特性を
有しており、他の抗結核剤の耐性菌に対しても優れた効
果を示す。さらに、安定性が高く、吸収排泄性にも優れ
ており、感染治療効果が高い、肺組織への移行性が良好
であるなどの特徴も有している。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明における前記一般式(1) に
おいて示される各基をより具体的に説明すると次のとお
りである。低級アルキル基としては、例えばメチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、
s−ブチル、t−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネ
オペンチル、ヘキシル等の炭素数が1〜6のアルキル基
があげられる。
【0011】炭素数が1〜10のアルキル基としては、
前記低級アルキル基に加えて、ヘプチル、オクチル、ノ
ニル、デシルなどのアルキル基があげられる。シクロア
ルキル基としては、例えばシクロプロピル、シクロペン
チル、シクロヘキシル、シクロオクチルなどの炭素数が
3〜8のシクロアルキル基があげられる。
【0012】ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基とし
ては、例えばジメチルアミノメチル、ジエチルアミノメ
チル、ジブチルアミノメチル、ジヘキシルアミノメチ
ル、ジメチルアミノエチル、ジエチルアミノエチル、ジ
ブチルアミノエチル、ジヘキシルアミノエチル、ジメチ
ルアミノプロピル、ジエチルアミノプロピル、ジブチル
アミノプロピル、ジヘキシルアミノプロピル、ジメチル
アミノブチル、ジエチルアミノブチル、ジブチルアミノ
ブチル、ジヘキシルアミノブチル、ジメチルアミノヘキ
シル、ジエチルアミノヘキシル、ジブチルアミノヘキシ
ル、ジヘキシルアミノヘキシルなどの、アルキル部分の
炭素数が1〜6であるジ低級アルキルアミノ低級アルキ
ル基があげられる。
【0013】ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子、ヨウ素原子が含まれる。低級アルコキ
シ基としては、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、イソプロポキシ、ブトキシ、t−ブトキシ、ペンチ
ルオキシ、ヘキシルオキシ等の炭素数が1〜6のアルコ
キシ基があげられる。
【0014】置換基として低級アルキル基を有すること
のある5員環または6員環の飽和複素環式基としては、
例えばピペリジノ、モルホリノ、ピロリジノ、ピラゾリ
ニル、ピペラジニル、2−メチルピペリジノ、3−メチ
ルピペリジノ、2−メチルモルホリノ、3−エチルモル
ホリノ、2,3−ジメチルモルホリノ、2−ジヘキシル
モルホリノ、2−メチルピペリジノ、2,3−ジメチル
ピペリジノ、2−エチルピペリジノ、2,3−ジメチル
ピペラジノ、2,5−ジブチルピペリジノ、2−ヘキシ
ルピペリジノ、2−メチルピロリジノ、2,3−ジメチ
ルピロリジノ、2−ブチルピロリジノ、3−ブチルピロ
リジノ、3−ヘキシルピロリジノ、2−メチルピペラジ
ニル、3−ブチルピペラジニル、2,3−ジメチルピペ
ラジニル、2−ヘキシルピペラジニル、4−メチルピペ
ラジニル、4−ブチルピペラジニル、4−ヘキシルピペ
ラジニルなどの、炭素数が1〜6の低級アルキルを有す
ることのある複素環式基があげられる。
【0015】ヒドロキシ低級アルキル基としては、例え
ばヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、1,1−
ジメチル−2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロ
ピル、4−ヒドロキシブチル、2−ヒドロキシブチル、
5−ヒドロキシペンチル、1−ヒドロキペンチル、6−
ヒドロキシヘキシルなどの、アルキル部分の炭素数が1
〜6のヒドロキシ低級アルキル基があげられる。
【0016】低級アルコキシ低級アルキル基としては、
例えばメトキシメチル、メトキシエチル、メトキシブチ
ル、メトキシヘキシル、エトキシメチル、プロポキシエ
チル、イソプロポキシメチル、メトキシプロピル、ブト
キシエチル、t−ブトキシヘキシル、ペンチルオキシプ
ロピル、ヘキシルオキシメチルなどの、アルコキシ部分
およびアルキル部分の炭素数がいずれも1〜6である低
級アルコキシ低級アルキル基があげられる。
【0017】低級アルキル基を有することのあるアミノ
低級アルキル基としては、例えばアミノメチル、アミノ
エチル、アミノプロピル、アミノブチル、アミノヘキシ
ル、メチルアミノメチル、エチルアミノメチル、ブチル
アミノメチル、ジメチルアミノメチル、ジエチルアミノ
メチル、N−エチル−N−メチルアミノメチル、N−エ
チル−N−メチルアミノブチル、N−エチル−N−ヘキ
シルアミノブチル、ジブチルアミノメチル、メチルアミ
ノエチル、エチルアミノエチル、プロピルアミノエチ
ル、ブチルアミノエチル、ヘキシルアミノエチル、メチ
ルアミノプロピル、エチルアミノプロピル、ブチルアミ
ノプロピル、ヘキシルアミノプロピル、メチルアミノブ
チル、エチルアミノブチル、ブチルアミノブチル、ヘキ
シルアミノブチル、ジメチルアミノブチル、ジエチルア
ミノブチル、ジブチルアミノブチル、ジヘキシルアミノ
ブチル、メチルアミノヘキシル、エチルアミノヘキシ
ル、プロピルアミノヘキシル、ブチルアミノヘキシル、
ジブチルアミノヘキシル、ペンチルアミノヘキシル、ヘ
キシルアミノヘキシルなどの、炭素数が1〜6のアルキ
ル基を1〜2個有することのある、アルキル部分の炭素
数が1〜6であるアミノ低級アルキル基があげられる。
【0018】次に、本発明におけるジヒドロフェナジン
誘導体(1) の製造方法を説明する。 反応式(I−A)
【0019】
【化3】
【0020】(式中、R1 〜R4 、X1 〜X2 およびn
は前記と同じである。Yは炭素数が0〜2の低級アルキ
レン基を示す。) この反応は、化合物(2-a) を適当な溶媒中にて還元する
ことにより、本発明のジヒドロフェナジン誘導体(1) を
得るものである。上記溶媒としては、反応に影響を及ぼ
さないものであればよく、例えばジオキサン、テトラヒ
ドロフラン、ジエチルエーテル等のエーテル類、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素などがあげ
られる。
【0021】還元剤としては、例えば水素化アルミニウ
ムリチウム、水素化ホウ素ナトリウム、ジボラン、水素
化ジイソブチルアルミニウムなどがあげられる。還元剤
の使用割合は、化合物(2-a) に対して4〜10倍モル
量、好ましくは4〜5倍モル量であるのが適当である。
反応は、通常0〜70℃、好ましくは20〜70℃で行
われ、1〜16時間程度で終了する。 反応式(I−B)
【0022】
【化4】
【0023】(式中、R1 〜R4 、X1 〜X2 、Yおよ
びnは前記と同じである。) この反応は、酸存在下、化合物(2-b) を適当な溶媒中に
てアミン(3) と反応させイミンを得、ついで還元するこ
とにより本発明のジヒドロフェナジン誘導体(1) を得る
ものである。上記溶媒としては、反応に影響を及ぼさな
いものであればよく、例えばメタノール、エタノール、
イソプロパノール等の低級アルコール類、ジオキサン、
テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエーテル類
などがあげられる。
【0024】酸としては、p−トルエンスルホン酸、ト
リクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、
酢酸などがあげられる。還元剤としては、例えば水素化
アルミニウムリチウム、水素化ホウ素ナトリウム、シア
ン化水素化ホウ素ナトリウム、ジボラン、水素化ジイソ
ブチルアルミニウムなどがあげられる。
【0025】化合物(2-b) に対する酸の使用割合は、1
〜4倍モル量、好ましくは2倍モル量であるのが適当で
ある。化合物(2-b) に対する還元剤の使用割合は、1〜
4倍モル量、好ましくは2倍モル量であるのが適当であ
る。化合物(2-b) に対するアミン(3) の使用割合は、少
なくとも等モル量、好ましくは2〜150倍モル量とす
るのがよい。
【0026】反応は、通常20〜70℃にて行われ、化
合物(2-b) にアミン(3) を加えてから2〜3時間、さら
に還元剤を加えてから3〜12時間程度で終了する。 反応式(I−C)
【0027】
【化5】
【0028】(式中、R1 〜R4 、X1 〜X2 、Yおよ
びnは前記と同じである。) この反応は、化合物(2-c) を適当な溶媒中にてメタンス
ルホニルクロライドと反応させ、ついで無溶媒または適
当な溶媒中にてアミン(3) と反応させることにより、本
発明のジヒドロフェナジン誘導体(1) を得るものであ
る。上記溶媒としては、反応に影響を及ぼさないもので
あればよく、例えばジオキサン、テトラヒドロフラン、
ジエチルエーテル等のエーテル類、塩化メチレン、クロ
ロホルム等のハロゲン化炭化水素などがあげられる。
【0029】化合物(2-c) に対するメタンスルホニルク
ロライドの使用割合は、2〜4倍モル量、好ましくは3
倍モル量であるのが適当である。また、メタンスルホニ
ルクロライドに代えてp−トルエンスルホニルクロライ
ドを用いてもよい。化合物(2-c) に対するアミン(3) の
使用割合は、少なくとも等モル量、好ましくは2〜6倍
モル量とするのがよい。
【0030】化合物(2-c) とメタンスルホニルクロライ
ドとの反応は、通常0〜25℃で行われ、1〜3時間程
度で終了する。また、アミン(3) との反応は、通常20
〜60℃で行われ、2〜7時間程度で終了する。 反応式(I−D)
【0031】
【化6】
【0032】(式中、R1 、R4 、X1 、X2 、Yおよ
びnは前記と同じである。) この反応は、前記R2 およびR3 が水素原子である本発
明のジヒドロフェナジン誘導体(1) を得る他の方法であ
る。すなわち、化合物(2-d) を適当な溶媒中で還元する
ことにより、上記ジヒドロフェナジン誘導体(1-a) を得
るものである。溶媒としては、ジオキサン、テトラヒド
ロフラン、ジエチルエーテル等のエーテル類、塩化メチ
レン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素、ベンゼ
ン、トルエンなどの芳香族炭化水素があげられる。
【0033】還元剤としては、例えば水素化アルミニウ
ムリチウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リ
チウム、ジボラン、ラネーニッケル、パラジウム炭素な
どがあげられる。化合物(2-d) に対する還元剤の使用割
合は、2〜10倍モル量、好ましくは6〜7倍モル量で
ある。反応は、通常0〜25℃で行われ、3〜5時間程
度で終了する。
【0034】上記反応工程式(I-B) の出発原料である化
合物(2-b) 、および反応工程式(1-C) の出発原料である
(2-c) は、例えば以下に示す反応工程式(II-A)によって
合成される。 反応行程式(II-A):
【0035】
【化7】
【0036】(式中、R1 、R4 、X1 、X2 およびY
は前記と同じである。) この反応は、カルボン酸誘導体(4-a) を適当な溶媒中で
還元することにより反応工程式(I-C) の出発原料である
前記化合物(2-c) を得、さらにこの化合物(2-c) を酸化
することにより反応工程式(I-b) の出発原料である前記
化合物(2-b) を得るものである。
【0037】上記溶媒としては、反応に影響を及ぼさな
いものであればよく、例えばメタノール、エタノール、
イソプロパノール等の低級アルコール類、ジオキサン、
テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエーテル
類、塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水
素などがあげられる。還元剤としては、例えば水素化ア
ルミニウムリチウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化
ホウ素リチウム、ジボラン、水素化ジイソブチルアルミ
ニウムなどがあげられる。
【0038】化合物(4-a) に対する還元剤の使用割合
は、2〜3倍モル量、好ましくは2.2倍モル量である
のが適当である。酸化剤としては、例えば酸化クロム、
酸化鉛、酸化マンガン等の金属酸化物、ジメチルスルホ
キシド(DMSO)などがあげられる。化合物(2-c) に
対する酸化剤の使用割合は、5〜10倍モル量、好まし
くは7倍モル量であるのが適当である。
【0039】化合物(4-a) と還元剤との反応は、通常0
〜25℃で行われ、0.5〜2時間程度で終了する。ま
た、化合物(2-c) と酸化剤との反応は、通常60〜70
℃で行われ、4〜8時間程度で終了する。前記反応工程
式(II-A)の出発原料である(4-a) 、反応工程式(I-A) の
出発原料である化合物(2-a) 、および反応工程式(1-D)
の出発原料である化合物(2-d) は、例えば反応工程式(I
I-B)によって合成される。 反応行程式(II-B):
【0040】
【化8】
【0041】〔式中、R1 、R4 、X1 およびX2 は前
記と同じである。Zは基:−Y−CONR2 3 、基:
−Y−CNまたは基:−Y−COOC2 5 (式中、Y
は前記と同じである。)を示す。〕 この反応は、ニトロベンゼン誘導体(5) を酸の存在下で
亜鉛、鉄、スズ、パラジウム等の触媒により還元し、得
られたアニリン誘導体(6) を4,5−ビス(アニリノ)
−o−キノン誘導体(7) と反応させることにより、上記
反応工程式(II-A)、(I-A) または(1-D) の出発原料であ
る化合物(4) を得るものである。
【0042】使用する溶媒としては、反応に影響を及ぼ
さないものであればよく、例えばメタノール、エタノー
ル、イソプロパノール等の低級アルコール類、ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエーテ
ル類、ジメトキシメタン、ジメトキシエタン、水などが
あげられる。アニリン誘導体(6) に対する化合物(7) の
使用割合は、0.9〜1倍モル量であるのがよい。
【0043】化合物(5) と還元剤との反応は、通常10
〜30℃で行われ、1〜3時間程度で終了する。また、
アニリン誘導体(6) と化合物(7) との反応は、通常70
〜100℃で行われ、2〜20時間程度で終了する。 反応行程式(III) :
【0044】
【化9】
【0045】(式中、X1 およびX2 は前記と同じであ
る。) この反応は、ヨウ素酸ナトリウムの存在下、カテコール
(8) にアニリン誘導体(9-a) および(9-b) を適当な溶媒
中で反応させることにより、反応工程式(II-B)で使用し
た前記化合物(7) を得るものである。カテコール(8) に
対するアニリン誘導体(9) の使用割合は、2〜4倍モル
量、好ましくは2〜2.2倍モル量であるのが適当であ
る。
【0046】カテコール(8) に対するヨウ素酸ナトリウ
ムの使用割合は、1〜2倍モル量、好ましくは1〜1.
1倍モル量であるのが適当である。反応に使用される溶
媒としては、反応に影響を及ぼさないものであれば、い
ずれも使用することができ、例えばメタノール、エタノ
ール等の低級アルコールと水との混合溶媒があげられ
る。
【0047】反応は、通常0〜25℃で行われ、2〜1
6時間程度で終了する。 反応行程式(IV):
【0048】
【化10】
【0049】(式中、R1 、R4 およびZは前記と同じ
である。Xはハロゲン原子を示す。) この反応は、無溶媒または適当な溶媒中にてモノハロゲ
ノニトロベンゼン誘導体(10)とアミン(11)とを反応させ
ることにより、前記反応工程式(II-B)の出発原料である
化合物(5) を得るものである。その際、アミン(11)の塩
基性を高めるために、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムな
どを添加してもよい。
【0050】使用する溶媒としては、反応に影響を及ぼ
さないものであればよく、例えばメタノール、エタノー
ル、イソプロパノール等の低級アルコール類、ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエーテ
ル類、塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン化炭化
水素などがあげられる。化合物(10)に対するアミン類(1
1)の使用割合は、少なくとも等モル量、好ましくは3〜
10倍モル量であるのがよい。
【0051】反応は、通常70〜150℃で行われ、2
〜7時間程度で終了する。 反応行程式(V) :
【0052】
【化11】
【0053】(式中、R2 〜R4 、YおよびXは前記と
同じである。) この反応は、モノハロゲノニトロ安息香酸(12)をエタノ
ール中で塩化チオニルと反応させることにより、前記化
合物(10)中の置換基Zが基:−Y−COOCH 2 CH3
である化合物(10-a)を得るものである。さらに、モノハ
ロゲノニトロ安息香酸(12)を塩化チオニルにてクロロホ
ルミル基に変換し、ついでアミン(3) と反応させること
により、前記化合物(10)中の置換基Zが基:−Y−CO
NR2 3 である化合物(10-b)を得るものである。
【0054】塩化チオニルの使用量は、モノハロゲノニ
トロ安息香酸(12)に対して2〜5倍モル量、好ましくは
3〜4倍モル量の割合で使用される。 反応行程式(VI):
【0055】
【化12】
【0056】(式中、R1 〜R4 、X1 〜X2 、Xおよ
びnは前記と同じである。) この反応は、本発明のジヒドロフェナジン誘導体(1) を
得る他の方法である。すなわち、化合物(13)をハロゲン
化剤と反応させることにより化合物(14)を得、、ついで
この化合物(14)とアミン(3) とを反応させることにより
化合物(15)を得、さらに上記反応工程式(iv)、(II-b)に
記載の方法と同様にして反応を行うことにより、上記ジ
ヒドロフェナジン誘導体(1) を得るものである。
【0057】化合物(13)から化合物(14)を得る反応は、
無溶媒または適当な溶媒中で行われる。溶媒としては、
ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等
のエーテル類、塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲ
ン化炭化水素、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水
素があげられる。上記ハロゲン化剤としては、例えば塩
化チオニル、臭化チオニル等のハロゲン化チオニル、塩
化水素、臭化水素、ヨウ化水素等のハロゲン化水素、三
塩化リン、三臭化リン等のハロゲン化リンがあげられ
る。
【0058】化合物(13)に対するハロゲン化剤の使用量
は、0.5〜0.6倍モル量である。反応は、通常0〜
25℃で行われ、6〜16時間程度で終了する。化合物
(14)から化合物(15)を得る反応は、無溶媒または適当な
溶媒中で行われる。その際、第三級アミンを添加する
と、反応系からハロゲン化水素が除去され、反応が促進
する。
【0059】溶媒としては、ジオキサン、テトラヒドロ
フラン、ジエチルエーテル等のエーテル類、塩化メチレ
ン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素、ベンゼン、
トルエンなどの芳香族炭化水素、ジメチルホルムアミド
(DMF)があげられる。上記第三級アミンとしては、
例えばトリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン
等があげられる。
【0060】化合物(14)に対するアミン(3) の使用割合
は、少なくとも等モル量、好ましくは2〜2.5倍モル
量である。反応は、通常0〜25℃で行われ、3〜5時
間程度で終了する。本発明におけるジヒドロフェナジン
誘導体(1) は、医薬的に許容される酸が付加した塩を包
含する。かかる塩としては、例えば塩酸塩、臭化水素酸
塩、硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩などの無機酸塩、メタン
スルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、酢酸塩、ク
エン酸塩、酒石酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、リン
ゴ酸塩、乳酸塩などの有機酸塩などがあげられる。
【0061】また、本発明におけるジヒドロフェナジン
誘導体(1) は、シス−トランスやシン−アンチなどの幾
何異性体、および光学異性体などがすべて包含される。
本発明におけるジヒドロフェナジン誘導体(1) は、通
常、一般的な医療用薬剤の形態で用いられる。次に、本
発明のジヒドロフェナジン誘導体(1) またはその塩を有
効成分として含有する薬剤について詳細に説明する。
【0062】上記薬剤は、本発明のジヒドロフェナジン
誘導体(1) を通常の医療製剤の形態に製剤したものであ
って、通常使用される充填剤、増量剤、結合剤、付湿
剤、崩壊剤、表面活性剤、滑沢剤などの希釈剤あるいは
賦形剤を用いて調製される。薬剤の形態は、治療目的に
応じて種々の形態のなかから選択でき、その代表的なも
のとして錠剤、丸剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒
剤、カプセル剤、座剤、注射剤(液剤、懸濁剤等)など
があげられる。
【0063】錠剤の形態に成形する際、担体としては従
来公知のものを広く使用でき、例えば乳糖、白糖、塩化
ナトリウム、ブドウ糖、尿素、デンプン、炭酸カルシウ
ム、カオリン、結晶セルロース、ケイ酸などの賦形剤、
水、エタノール、プロパノール、単シロップ、ブドウ糖
液、デンプン液、ゼラチン溶液、カルボキシメチルセル
ロース、セラック、メチルセルロース、リン酸カリウ
ム、ポリビニルピロリドンなどの結合剤、乾燥デンプ
ン、アルギン酸ナトリウム、寒天末、ラミナラン末、炭
酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ポリオキシエチレ
ンソルビタン脂肪酸エステル類、ラウリル硫酸ナトリウ
ム、ステアリン酸モノグリセリド、デンプン、乳糖など
の崩壊剤、白糖、ステアリン、カカオバター、水素添加
油などの崩壊抑制剤、第4級アンモニウム塩基、ラウリ
ル硫酸ナトリウムなどの吸収促進剤、グリセリン、デン
プンなどの保湿剤、デンプン、乳糖、カオリン、ベント
ナイト、コロイド状ケイ酸などの吸着剤、精製タルク、
ステアリン酸塩、ホウ酸末、ポリエチレングリコールな
どの滑沢剤などが使用できる。さらに錠剤は、必要に応
じて通常の錠皮を施した錠剤、たとえば糖衣剤、ゼラチ
ン被包錠、腸溶被錠、フィルムコーティング錠あるいは
二重錠、多層錠とすることができる。
【0064】丸剤の形態に成形する際、担体としては従
来公知のものを広く使用でき、例えばブドウ糖、乳糖、
デンプン、カカオ脂、硬化植物油、カオリン、タルクな
どの賦形剤、アラビアゴム末、トラガント末、ゼラチ
ン、エタノールなどの結合剤、ラミナラン、寒天などの
崩壊剤などが使用できる。座剤の形態に成形する際、担
体としては従来公知のものを広く使用でき、例えばポリ
エチレングリコール、カカオ脂、高級アルコール、高級
アルコールのエステル類、ゼラチン、半合成グリセライ
ドなどが使用できる。
【0065】注射剤として調製される場合は、液剤、乳
剤および懸濁剤は殺菌され、かつ血液と等張であるのが
好ましい。これらの液剤、乳剤および懸濁剤の形態に成
形する際、希釈剤としては従来より広く用いられている
ものを使用することができ、例えば水、エタノール、プ
ロピレングリコール、エトキシ化イソステアリルアルコ
ール、ポリオキシ化イソステアリルアルコール、ポリオ
キシエチレンソルベタン脂肪酸エステル類などが使用で
きる。なお、この場合、等張性の溶液を調製するのに十
分な量の食塩、ブドウ糖あるいはグリセリンを医薬製剤
中に含有させてもよく、また通常の溶解補助剤、緩衝
剤、無痛化剤などを、さらに必要に応じて着色剤、保存
剤、香料、風味剤、甘味剤などや他の医薬品を含有させ
てもよい。
【0066】薬剤中に含有される本発明のジヒドロフェ
ナジン誘導体(1) またはその塩の量は、特に限定されず
広範囲に選択することができるが、通常、全組成物中に
1〜70重量%とするのが好ましい。薬剤の投与方法と
しては特に限定されないが、各種製剤形態、患者の年
齢、性別、疾患の状態、その他の条件に応じて従来公知
の方法のなかから適宜選択すればよい。例えば、錠剤、
丸剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤およびカプセル剤の
場合には経口投与を選択することができる。
【0067】また、注射剤の場合には、単独であるいは
ブドウ糖、アミノ酸などの通常の補液と混合して静脈内
に投与したり、さらには必要に応じて単独で筋肉内、皮
内、皮下もしくは腹腔内に投与することができる。座剤
の場合には、直腸内に投与される。薬剤の投与量として
は特に限定されないが、用法、患者の年齢、性別、疾患
の程度、その他の条件に応じて適宜選択すればよく、通
常、1日あたり体重1kgに対して1〜100mg、好
ましくは2〜20mgを1〜4回に分けて投与される。
【0068】なお、本発明におけるジヒドロフェナジン
誘導体(1) またはその塩は、インターフェロン−γと併
用することによって、抗結核作用が増強されるという特
徴をも有している。
【0069】
【実施例】以下、参考例および実施例を挙げて本発明を
詳細に説明する。 参考例1 〔4−クロロ−3−ニトロベンジルブロミドの合成〕4
−クロロ−3−ニトロベンジルアルコール3.0g(1
6.0ミリモル)をベンゼン30mlに溶かし、氷冷下
で三臭化リン0.77ml(8.11ミリモル)を滴下
した。終夜で攪拌後、反応液に水を加え、ジクロロメタ
ンで抽出した。ジクロロメタン層を硫酸ナトリウムで乾
燥し、溶媒を留去することにより、油状物の標記化合物
を得た(3.13g,78%)。
【0070】1H−NMR(CDCl3 )δ:4.47
(2H,s)、7.54〜7.55(2H,m)、7.
92(1H,s). 参考例2 〔4−クロロ−N,N−ジメチル−3−ニトロベンジル
アミンの合成〕4−クロロ−3−ニトロベンジルブロミ
ド3.13g(12.5ミリモル)にジメチルアミン塩
酸塩2.38g(29.2ミリモル)およびジクロロメ
タン60mlを加えた。氷冷下でトリエチルアミン6.
1ml(43.8ミリモル)を滴下し、室温で4時間攪
拌した。反応終了後、反応液に水を加え、ジクロロメタ
ンで抽出したのち、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留
去することにより、油状物である標記化合物を得た
(2.65g,99%)。
【0071】1H−NMR(CDCl3 )δ:2.25
(6H,s)、3.45(2H,s)、7.48〜7.
49(2H,m)、7.85(1H,s). 参考例3 〔4−クロロ−N,N−ジメチル−3−ニトロベンズア
ミドの合成〕4−クロロ−3−ニトロ安息香酸10.0
8g(50ミリモル)に、チオニルクロライド30ml
およびN,N’−ジメチルホルムアミド5滴を加えて還
流した。1時間後、過剰量のチオニルクロライドとN,
N’−ジメチルホルムアミドとを留去し、得られた残渣
にジクロロメタン100mlおよびジメチルアミン塩酸
塩4.89g(60ミリモル)を加え、氷冷下でトリエ
チルアミン16.7ml(120ミリモル)をゆっくり
滴下したのち、室温で攪拌した。10分後、反応液をジ
クロロメタンで抽出し、乾燥したのち、溶媒を留去し
た。得られた残渣をヘキサン:酢酸エチル(体積比で前
者:後者=5:1)の混合液で再結晶することにより、
標記化合物を得た(10.69g,94%)。 1H−N
MR(CDCl3 )δ:3.03(3H,brs)、
3.13(3H,brs)、7.59〜7.62(2
H,m)、7.96(1H,s). 参考例4 〔N,N−ジメチル−4−メチルアミノ−3−ニトロベ
ンジルアミンの合成〕4−クロロ−N,N−ジメチル−
3−ニトロベンジルアミン8.80g(41.0ミリモ
ル)、40%メチルアミンメタノール溶液16.14g
(205ミリモル)およびメタノール30mlをステン
レス製の反応管に加え、130〜140℃で6時間攪拌
した。反応終了後、反応液を留去し、得られた残渣に塩
酸を加え、ジクロロメタンで抽出した。ジクロロメタン
層を硫酸ナトリウムで乾燥したのち、溶媒を留去するこ
とにより、油状物である標記化合物を得た(7.97
g,93%)。
【0072】1H−NMR(CDCl3 )δ:2.23
(6H,s)、3.03(3H,d,J=5.1H
z)、3.34(2H,s)、6.83(1H,d,J
=8.8Hz)、7.48(1H,dd,J=2.0,
8.8Hz)、8.05(1H,brs)、8.06
(1H,d,J=2.0Hz) 参考例5 〔N,N−ジメチル−4−メチルアミノ−3−ニトロベ
ンズアミドの合成〕4−クロロ−N,N−ジメチル−3
−ニトロベンジルアミンに代えて4−クロロ−N,N−
ジメチル−3−ニトロベンズアミドを10.69g(4
6.7ミリモル)使用した以外は参考例4と同様に反応
を行い、標記化合物を得た(10.25g,98%)。
【0073】1H−NMR(CDCl3 )δ:3.07
(3H,d,J=5.1Hz)、3.09(6H,
s)、6.88(1H,d,J=8.9Hz)、7.6
5(1H,dd,J=2.1,8.9Hz)、8.20
(1H,brs)、8.33(1H,d,J=2.1H
z). 参考例6 〔4−シクロプロピルアミノ−N,N−ジメチル−3−
ニトロベンズアミドの合成〕4−クロロ−N,N−ジメ
チル−3−ニトロベンズアミド4.00g(17.5ミ
リモル)に、シクロプロピルアミン3.00g(52.
5ミリモル)、炭酸カリウム4.88g(35.0ミリ
モル)およびエタノール30mlを加え、還流反応を行
った。7時間後、反応液を留去し、得られた残渣をシリ
カゲルクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン:
酢酸エチル=9:1)により精製することにより、標記
化合物を得た(4.00g,92%)。
【0074】1H−NMR(CDCl3 )δ:0.67
〜0.72(2H,m)、0.92〜0.97(2H,
m)、2.59〜2.64(1H,m)、3.09(6
H,s)、7.35(1H,d,J=8.9Hz)、
7.65(1H,dd,J=1.8,8.9Hz)、
8.21(1H,brs)、8.30(1H,d,J=
1.8Hz). 参考例7 〔4−シクロオクチルアミノ−N,N−ジメチル−3−
ニトロベンズアミドの合成〕シクロプロピルアミンに代
えてシクロオクチルアミンを7.70ml(56ミリモ
ル)使用した以外は参考例6と同様に反応を行い、標記
化合物を得た(4.89g,88%)。
【0075】1H−NMR(CDCl3 )δ:1.55
〜2.01(14H,m)、3.09(6H,s)、
3.69〜3.81(1H,m)、6.83(1H,
d,J=9.0Hz)、7.59(1H,dd,J=
2.1,9.0Hz)、8.31(1H,brs)、
8.32(1H,d,J=2.1Hz). 参考例8 〔N,N−ジメチル−4−(2−ジメチルアミノ)エチ
ルアミノ−3−ニトロベンズアミドの合成〕シクロプロ
ピルアミンに代えてN,N−ジメチルエチレンジアミン
を4.3ml(39.3ミリモル)、4−クロロ−N,
N−ジメチル−3−ニトロベンズアミドを3.00g
(13.1ミリモル)使用した以外は参考例6と同様に
反応を行い、標記化合物を得た(1.73g,47
%)。
【0076】1H−NMR(CDCl3 )δ:2.31
(6H,s)、2.64(2H,t,J=6.2H
z)、3.09(6H,s)、3.34〜3.41(2
H,m)、6.86(1H,d,J=8.9Hz)、
7.62(1H,dd,J=2.0,8.9Hz)、
8.32(1H,d,J=2.0Hz)、8.50(1
H,brs). 参考例9 〔N,N−ジメチル−3−ニトロ−4−オクチルアミノ
ベンズアミドの合成〕シクロプロピルアミンに代えてn
−オクチルアミンを6.5ml(39.3ミリモル)、
4−クロロ−N,N−ジメチル−3−ニトロベンズアミ
ドを3.00g(13.1ミリモル)使用した以外は参
考例6と同様に反応を行い、標記化合物を得た(3.0
0g,71%)。
【0077】1H−NMR(CDCl3 )δ:0.89
(3H,t,J=6.7Hz)、1.29〜1.49
(10H,m)、1.68〜1.80(2H,m)、
3.09(6H,s)、3.28〜3.38(2H,
m)、6.88(1H,d,J=9.0Hz)、7.6
1(1H,dd,J=2.1,9.0Hz)、8.17
〜8.23(1H,m)、8.32(1H,d,J=
2.1Hz). 参考例10 〔N,N−ジメチル−4−エチルアミノ−3−ニトロベ
ンジルアミンの合成〕メチルアミンに代えてエチルアミ
ンを11ml(141.6ミリモル)、4−クロロ−
N,N−ジメチル−3−ニトロベンジルアミンを3.0
4g(14.2ミリモル)使用した以外は参考例4と同
様に反応を行い、標記化合物を得た(3.18g,99
%)。
【0078】1H−NMR(CDCl3 )δ:1.37
(3H,t,J=7.2Hz)、2.23(6H,
s)、3.32〜3.45(4H,m),6.83(1
H,d,J=8.8Hz)、7.45(1H,dd,J
=1.8,8.8Hz)、7.98(1H,brs)、
8.05(1H,d,J=1.8Hz). 参考例11 〔N,N−ジメチル−4−イソプロピルアミノ−3−ニ
トロベンジルアミンの合成〕メチルアミンに代えてイソ
プロピルアミンを4ml(46.6ミリモル)、4−ク
ロロ−N,N−ジメチル−3−ニトロベンジルアミンを
3.00g(14.0ミリモル)使用した以外は参考例
4と同様に反応を行い、標記化合物を得た(3.11
g,94%)。
【0079】1H−NMR(CDCl3 )δ:1.33
(6H,d,J=6.4Hz)、2.23(6H,
s)、3.31(2H,s),3.76〜3.91(1
H,m)、6.84(1H,d,J=8.9Hz)、
7.44(1H,dd,J=2.0,8.8Hz)、
8.04(1H,brs)、8.05(1H,d,J=
2.0Hz). 参考例12 〔4−メチルアミノ−3−ニトロベンズニトリルの合
成〕4−クロロ−N,N−ジメチル−3−ニトロベンジ
ルアミンに代えて4−クロロ−3−ニトロベンズニトリ
ルを2.96g(16.21ミリモル)、40%メチル
アミンメタノール溶液を3.15g(40.53ミリモ
ル)使用した以外は参考例4と同様に反応を行い、標記
化合物を得た(2.61g,91%)。
【0080】1H−NMR(CDCl3 )δ:3.10
(3H,d,J=5.1Hz)、6.92(1H,d,
J=9.0Hz)、7.64(1H,dd,J=1.
9,9.0Hz)、8.42(1H,brs)、8.5
1(1H,d,J=1.9Hz). 参考例13 〔4−メチルアミノ−3−ニトロ安息香酸の合成〕4−
クロロ−N,N−ジメチル−3−ニトロベンジルアミン
に代えて4−クロロ−3−ニトロ安息香酸を30.0g
(148.8ミリモル)、40%メチルアミンメタノー
ル溶液を57.8g(744.2ミリモル)使用した以
外は参考例4と同様に反応を行い、標記化合物を得た
(24.68g,85%)。
【0081】1H−NMR(DMSO)δ:3.00
(3H,d,J=5.0Hz)、7.04(1H,d,
J=9.0Hz)、7.98(1H,dd,J=2.
0,9.0Hz)、8.52〜8.58(1H,m)、
8.60(1H,d,J=2.0Hz)、12.86
(1H,brs). 参考例14 〔4−メチルアミノ−3−ニトロ安息香酸エチルの合
成〕4−メチルアミノ−3−ニトロ安息香酸32.02
g(148ミリモル)をエタノール320mlに懸濁さ
せ、氷冷下で塩化チオニル32.4ml(446ミリモ
ル)を滴下し、24時間還流を行った。反応終了後、反
応液を室温に戻し、析出した固体を濾取し、エタノール
により再結晶することにより、標記化合物を得た(2
9.75g,89%)。
【0082】1H−NMR(CDCl3 )δ:1.40
(3H,t,J=7.1Hz)、3.09(3H,d,
J=5.1Hz)、4.36(2H,q,J=7.1H
z)、6.86(1H,d,J=9.0Hz)、8.0
9(1H,dd,J=1.8,9.0Hz)、8.35
(1H,brs)、8.87(1H,d,J=1.8H
z). 参考例15 〔N−メチル−4−メチルアミノ−3−ニトロベンズア
ミドの合成〕4−メチルアミノ−3−ニトロ安息香酸
5.00g(25.5ミリモル)に、メチルアミン塩酸
塩3.44g(51.0ミリモル)、1−(3−ジメチ
ルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩
5.36g(28.0ミリモル)およびジクロロメタン
50mlを加えたのち、トリエチルアミン3.56ml
(51.0ミリモル)を滴下した。反応液を室温下で7
時間攪拌した後、ジクロロメタンで抽出した。有機層を
硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた残
渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロ
メタン:メタノール=100:1)を用いて精製するこ
とにより、標記化合物を得た(2.42g,45%)。
【0083】1H−NMR(CDCl3 )δ:3.02
(3H,d,J=4.8Hz)、3.08(3H,d,
J=5.1Hz)、6.23(1H,brs)、6.9
0(1H,d,J=9.0Hz)、8.01(1H,d
d,J=2.0,9.0Hz)、8.28(1H,br
s)、8.55(1H,d,J=2.0Hz). 参考例16 〔4,5−ビス(4−フルオロアニリノ)−o−キノン
の合成〕カテコール22.02g(0.2モル)に、4
−フルオロアニリン4.45g(0.4モル)およびエ
タノール600mlを加え、氷冷下でヨウ素酸ナトリウ
ム39.58g(0.2モル)の水溶液600mlを滴
下し、室温下で終夜攪拌した。攪拌後、反応液に水10
00mlを加え、析出した結晶を濾取した。得られた固
体をエタノールで再結晶することにより、標記化合物を
得た(45.12g,69%)。 融点:188〜190℃ 参考例17 〔4,5−ビス(4−クロロアニリノ)−o−キノンの
合成〕4−フルオロアニリンに代えて4−クロロアニリ
ン25.5g(0.7モル)を使用した以外は、参考例
16と同様に反応を行い、標記化合物を得た(23.2
g,32%)。 融点:198〜200℃ 参考例18 〔4,5−ビス(4−トルイジノ)−o−キノンの合
成〕4−フルオロアニリンに代えて4−トルイジン9.
43g(88ミリモル)を使用した以外は、参考例16
と同様に反応を行い、標記化合物を得た(9.59g,
68%)。 融点:176〜178℃ 参考例19 〔3−(4−フルオロアニリノ)−2−(4−フルオロ
フェニルイミノ)−10−メチル−7−N−メチルカル
バモイル−2,10−ジヒドロフェナジンの合成〕N−
メチル−4−メチルアミノ−3−ニトロベンズアミド
2.09g(10.0ミリモル)に、塩化アンモニウム
3.21g(60.0ミリモル)、1,2−ジメトキシ
エタン20mlおよび水4mlを加え、32℃以下で亜
鉛粉末3.92g(60.0ミリモル)をゆっくり加え
た。ついで反応液を濾過し、残渣をジクロロメタンで洗
浄したのち、濾液と洗浄液とを混合して濃縮した。得ら
れた残渣に水酸化ナトリウム水溶液を加え、反応液をア
ルカリ性にした後、ジクロロメタンで抽出した。有機層
を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。そして、
得られた残渣に、上記参考例16で得られた4,5−ビ
ス(4−フルオロアニリノ)−o−キノン3.26g
(10.0ミリモル)とエタノール30mlとを加え、
終夜還流を行った。反応終了後、反応液を室温に戻し、
析出する結晶を濾過することにより、標記化合物を得た
(2.78g,59%)。
【0084】1H−NMR(CDCl3 )δ:3.04
(3H,d,J=4.8Hz)、3.50(3H,
s)、6.00(1H,s)、6.23(1H,br
s)、6.80(1H,s)、6.90〜7.02(2
H,m)、7.07〜7.16(4H,m)、7.30
〜7.39(4H,m)、7.90(1H,dd,J=
2.1,8.7Hz)、7.96(1H,d,J=2.
1Hz)、8.26(1H,brs). 参考例20 〔7−N,N−ジメチルカルバモイル−3−(4−フル
オロアニリノ)−2−(4−フルオロフェニルイミノ)
−10−メチル−2,10−ジヒドロフェナジンの合
成〕N−メチル−4−メチルアミノ−3−ニトロベンズ
アミドに代えてN,N−ジメチル−4−メチルアミノ−
3−ニトロベンズアミドを1.00g(4.5ミリモ
ル)使用した以外は、参考例19と同様に反応を行い、
標記化合物を得た(1.11g,51%)。
【0085】1H−NMR(CDCl3 )δ:3.11
(6H,s)、3.52(3H,s)、6.00(1
H,brs)、6.83(1H,s)、6.96〜7.
01(2H,m)、7.07〜7.16(4H,m)、
7.31〜7.40(3H,m)、7.53(1H,d
d,J=1.8,8.6Hz)、7.76(1H,d,
J=1.8Hz)、8.25(1H,brs). 参考例21 〔10−シクロオクチル−7−N,N−ジメチルカルバ
モイル−3−(4−フルオロアニリノ)−2−(4−フ
ルオロフェニルイミノ)−2,10−ジヒドロフェナジ
ンの合成〕 N−メチル−4−メチルアミノ−3−ニトロベンズアミ
ドに代えて4−シクロオクチルアミノ−N,N−ジメチ
ル−3−ニトロベンズアミドを3.00g(9.4ミリ
モル)使用した以外は、参考例19と同様に反応を行
い、標記化合物を得た(1.10g,20%)。
【0086】1H−NMR(CDCl3 )δ:1.50
〜2.28(14H,m)、3.11(6H,s)、
4.50〜4.63(1H,m)、6.05〜6.14
(1H,m)、6.82(1H,m)、6.94〜6.
99(2H,m)、7.06〜7.16(4H,m)、
7.29〜7.39(4H,m)、7.74(1H,
d,J=1.9Hz)、8.19(1H,brs). 参考例22 〔10−シクロプロピル−7−N,N−ジメチルカルバ
モイル−3−(4−フルオロアニリノ)−2−(4−フ
ルオロフェニルイミノ)−2,10−ジヒドロフェナジ
ンの合成〕N−メチル−4−メチルアミノ−3−ニトロ
ベンズアミドに代えて4−シクロプロピルアミノ−3−
ニトロ−N,N−ジメチルベンズアミドを3.00g
(12.1ミリモル)使用した以外は、参考例19と同
様に反応を行い、標記化合物を得た(1.58g,26
%)。
【0087】1H−NMR(CDCl3 )δ:0.81
〜0.88(2H,m)、1.24〜1.32(2H,
m)、2.86〜2.93(1H,m)、3.10(6
H,s)、6.38(1H,s)、6.78(1H,
s)、6.97〜7.15(6H,m)、7.33〜
7.38(2H,m)、7.49(1H,dd,J=
1.9,8.6Hz)、7.68(1H,d,J=8.
6Hz)、7.71(1H,d,J=1.9Hz)、
8.21(1H,brs). 参考例23 〔7−N,N−ジメチルカルバモイル−3−(4−フル
オロアニリノ)−2−(4−フルオロフェニルイミノ)
−10−オクチル−2,10−ジヒドロフェナジンの合
成〕N−メチル−4−メチルアミノ−3−ニトロベンズ
アミドに代えてN,N−ジメチル−3−ニトロ−4−オ
クチルアミノベンズアミドを3.00g(9.4ミリモ
ル)使用した以外は、参考例19と同様に反応を行い、
標記化合物を得た(1.67g,31%)。
【0088】1H−NMR(CDCl3 )δ:0.92
(3H,t,J=6.2Hz)、1.18〜1.42
(10H,m)、1.59〜1.69(2H,m)、
3.11(6H,s)、3.91(2H,t,J=7.
4Hz)、5.96(1H,s)、6.83(1H,
s)、6.95〜7.01(2H,m)、7.07〜
7.15(4H,m)、7.26〜7.39(3H,
m)、7.53(1H,dd,J=1.8,8.6H
z)、7.76(1H,d,J=1.8Hz)、8.2
4(1H,brs). 参考例24 〔10−(2−ジメチルアミノ)エチル−7−N,N−
ジメチルカルバモイル−3−(4−フルオロアニリノ)
−2−(4−フルオロフェニルイミノ)−2,10−ジ
ヒドロフェナジンの合成〕4−メチルアミノ−3−ニト
ロ−N−メチルベンズアミドに代えて4−(2−ジメチ
ルアミノエチル)アミノ−N,N−ジメチル−3−ニト
ロベンズアミドを1.72g(6.1ミリモル)使用し
た以外は、参考例19と同様に反応を行い、標記化合物
を得た(1.67g,50%)。
【0089】1H−NMR(CDCl3 )δ:2.20
(6H,s)、2.55(2H,t,J=7.6H
z)、3.11(6H,s)、4.06(2H,t,J
=7.6Hz)、6.03(1H,s)、6.82(1
H,s)、6.94〜7.00(2H,m)、7.07
〜7.15(4H,m)、7.29〜7.39(3H,
m)、7.54(1H,dd,J=1.9,8.7H
z)、7.75(1H,d,J=1.9Hz)、8.2
3(1H,brs). 参考例25 〔3−(4−クロロアニリノ)−2−(4−クロロフェ
ニルイミノ)−7−N,N−ジメチルカルバモイル−1
0−メチル−2,10−ジヒドロフェナジンの合成〕
4,5−ビス(4−フルオロアニリノ)−o−キノンに
代えて4,5−ビス(4−クロロアニリノ)−o−キノ
ンを2.68g(7.36ミリモル)使用した以外は、
参考例19と同様に反応を行い、標記化合物を得た
(1.11g,29%)。 融点:176〜178℃ 参考例26 〔7−N,N−ジメチルカルバモイル−10−メチル−
2−(4−メチルフェニルイミノ)−3−(4−トルイ
ジノ)−2,10−ジヒドロフェナジンの合成〕4,5
−ビス(4−フルオロアニリノ)−o−キノンに代えて
4,5−ビス(4−トルイジノ)−o−キノンを2.3
4g(7.46ミリモル)使用した以外は、参考例19
と同様に反応を行い、標記化合物を得た(0.63g,
18%)。 融点:147〜149℃ 参考例27 〔7−シアノ−3−(4−フルオロアニリノ)−2−
(4−フルオロフェニルイミノ)−10−メチル−2,
10−ジヒドロフェナジンの合成〕4−メチルアミノ−
3−ニトロ−N−メチルベンズアミドに代えて4−メチ
ルアミノ−3−ニトロベンズニトリルを2.61g(1
4.73ミリモル)使用した以外は、参考例19と同様
に反応を行い、標記化合物を得た(2.09g,32
%)。
【0090】1H−NMR(CDCl3 )δ:3.51
(3H,s)、6.06(1H,s)、6.79(1
H,s)、6.94〜6.99(2H,m)、7.09
〜7.17(4H,m)、7.29〜7.39(3H,
m)、7.57(1H,d,J=8.7Hz)、7.9
4(1H,s)、8.28(1H,brs). 参考例28 〔7−エトキシカルボニル−3−(4−フルオロアニリ
ノ)−2−(4−フルオロフェニルイミノ)−10−メ
チル−2,10−ジヒドロフェナジンの合成〕N−メチ
ル−4−メチルアミノ−3−ニトロベンズアミドに代え
て4−メチルアミノ−3−ニトロ安息香酸エチルを1
6.63g(7.42ミリモル)使用した以外は、参考
例19と同様に反応を行い、標記化合物を得た(16.
23g,45%)。
【0091】1H−NMR(CDCl3 )δ:1.40
(3H,t,J=7.1Hz)、3.52(3H,
s)、4.38(2H,q,J=7.1Hz)、6.0
2(1H,s)、6.84(1H,s)、6.94〜
7.00(2H,m)、7.07〜7.16(4H,
m)、7.28〜7.39(3H,m)、8.02(1
H,dd,J=1.9,8.8Hz)、8.25(1
H,brs)、8.40(1H,d,J=1.9H
z). 参考例29 〔3−(4−フルオロアニリノ)−2−(4−フルオロ
フェニルイミノ)−7−ハイドロキシメチル−10−メ
チル−2,10−ジヒドロフェナジンの合成〕水素化ア
ルミニウムリチウム2.80g(73.7ミリモル)の
THF懸濁溶液(150ml)に、参考例28で得られ
た7−エトキシカルボニル−3−(4−フルオロアニリ
ノ)−2−(4−フルオロフェニルイミノ)−10−メ
チル−2,10−ジヒドロフェナジン16.23g(3
3.5ミリモル)のTHF溶液150mlを氷冷下で滴
下し、室温下で攪拌した。10分後、氷冷下で反応液に
水2.8ml、15%水酸化ナトリウム水溶液2.8m
l、水8.4mlを順次加え、析出した固体を濾別し
た。ついで、濾液を濃縮し、得られた残渣にエタノール
を加え、析出した結晶を濾取することにより、標記化合
物を得た(13.74g,93%)。
【0092】1H−NMR(CDCl3 )δ:1.93
(1H,brs)、3.51(3H,s)、4.76
(1H,s)、5.96(1H,s)、6.85(1
H,s)、6.96〜7.02(2H,m)、7.06
〜7.15(4H,m)、7.28〜7.44(4H,
m)、7.69(1H,s)、8.25(1H,br
s). 参考例30 〔3−(4−フルオロアニリノ)−2−(4−フルオロ
フェニルイミノ)−7−ホルミル−10−メチル−2,
10−ジヒドロフェナジンの合成〕参考例29で得られ
た3−(4−フルオロアニリノ)−2−(4−フルオロ
フェニルイミノ)−7−ハイドロキシメチル−10−メ
チル−2,10−ジヒドロフェナジン5.71g(1
2.9ミリモル)に、クロロホルム150mlおよび二
酸化マンガン6.61g(76.0ミリモル)を加え、
還流反応を行った。4.5時間後、反応液を濾過し、濾
液を濃縮したのち、得られた残渣にエタノールを加え、
析出した結晶を濾過することにより、標記化合物を得た
(4.97g,87%)。
【0093】1H−NMR(CDCl3 )δ:3.54
(3H,s)、6.05(1H,s)、6.82(1
H,s)、6.95〜7.01(2H,m)、7.10
〜7.17(4H,m)、7.34〜7.39(3H,
m)、7.88〜7.93(1H,m)、8.13(1
H,d,J=1.6Hz)、8.24(1H,br
s)、10.00(1H,s). 実施例1 〔3−(4−フルオロアニリノ)−2−(4−フルオロ
フェニルイミノ)−10−メチル−7−メチルアミノメ
チル−2,10−ジヒドロフェナジンの合成〕水素化ア
ルミニウムリチウム12.11g(319ミリモル)の
THF懸濁液700mlに、参考例19で得られた3−
(4−フルオロアニリノ)−2−(4−フルオロフェニ
ルイミノ)−10−メチル−7−N−メチルカルバモイ
ル−2,10−ジヒドロフェナジン37.45g(7
9.8ミリモル)を室温下で少しずつ加えた。ついで、
反応液を加熱し、2時間還流を行った後、反応液を冷却
し、水12ml、15%水酸化ナトリウム水溶液12m
l、水36mlを順次加えた。析出した固体を濾別し、
濾液を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラ
フィー(溶出液:ジクロロメタン:メタノール:アンモ
ニア水=100:10:1)で精製して、標記化合物を
得た(13.2g,36%)。 融点:199〜201℃ 実施例2 〔7−ジメチルアミノメチル−3−(4−フルオロアニ
リノ)−2−(4−フルオロフェニルイミノ)−10−
メチル−2,10−ジヒドロフェナジンの合成〕 (方法1)参考例4で得られたN,N−ジメチル−4−
メチルアミノ−3−ニトロベンジルアミン3.00g
(14.3ミリモル)に、塩化アンモニウム4.60g
(86.0ミリモル)、1,2−ジメトキシエタン30
mlおよび水5mlを加え、32℃以下で亜鉛粉末(8
6.0ミリモル)をゆっくり加えた。反応終了後、反応
液を濾過し、濾過物をジクロロメタンで洗浄した。洗浄
液と濾液とを濃縮し、得られた残渣に水酸化ナトリウム
水溶液を加え、反応液をアルカリ性とした後、ジクロロ
メタンで抽出した。ジクロロメタン層を硫酸ナトリウム
で乾燥し、溶媒を留去して、未精製の3−アミノ−N,
N−ジメチル−4−メチルアミノベンジルアミンを得
た。
【0094】上記未精製の3−アミノ−N,N−ジメチ
ル−4−メチルアミノベンジルアミン2.57g(1
4.3ミリモル)に、4,5−ビス(4−フルオロアニ
リノ)−o−キノン4.21g(12.9ミリモル)お
よびエタノール30mlを加え、終夜還流した。つい
で、反応液を濃縮し、得られた残渣に水酸化ナトリウム
水溶液を加え、反応液をアルカリ性とした後、ジクロロ
メタンで抽出した。ジクロロメタン層を硫酸ナトリウム
で乾燥し、溶媒を留去した。得られた固体をイソプロピ
ルアルコールで再結晶することにより、標記化合物を得
た(1.55g,23%)。 融点:194〜196℃ (方法2)水素化アルミニウムリチウム0.078g
(2.07ミリモル)のTHF懸濁液10mlに、7−
N,N−ジメチルカルバモイル−3−(4−フルオロア
ニリノ)−2−(4−フルオロフェニルイミノ)−10
−メチル−2,10−ジヒドロフェナジン0.25g
(0.52ミリモル)を室温下で少しずつ加えた。反応
終了後、反応液に水0.08ml、15%水酸化ナトリ
ウム水溶液0.08ml水0.24mlを順次氷冷下で
加えた。析出した固体を濾別し、濾液を濃縮し、得られ
た残渣をジクロロメタンに溶かした。ジクロロメタン溶
液に塩酸を加え逆抽出し、水層をジクロロメタンで洗浄
し、水酸化ナトリウムでアルカリ性としたのち、ジクロ
ロメタンで抽出することにより、標記化合物を得た
(0.13g,56%)。 実施例3 〔7−ジメチルアミノメチル−10−エチル−3−(4
−フルオロアニリノ)−2−(4−フルオロフェニルイ
ミノ)−2,10−ジヒドロフェナジンの合成〕N,N
−ジメチル−4−メチルアミノ−3−ニトロベンジルア
ミンに代えて、N,N−ジメチル−4−エチルアミノ−
3−ニトロベンジルアミン3.18g(14.3ミリモ
ル)を使用した以外は、実施例2の(方法1)と同様に
して標記化合物を得た(1.06g,15%)。 融点:173〜174℃(分解) 実施例4 〔7−ジメチルアミノメチル−3−(4−フルオロアニ
リノ)−2−(4−フルオロフェニルイミノ)−10−
イソプロピル−2,10−ジヒドロフェナジンの合成〕
N,N−ジメチル−4−メチルアミノ−3−ニトロベン
ジルアミンに代えて、N,N−ジメチル−4−イソプロ
ピルアミノ−3−ニトロベンジルアミン3.11g(1
3.1ミリモル)を使用した以外は、実施例2の(方法
1)と同様にして標記化合物を得た(1.30g,20
%)。 融点:134〜136℃(分解) 実施例5 〔7−ジメチルアミノメチル−3−(4−フルオロアニ
リノ)−2−(4−フルオロフェニルイミノ)−10−
オクチル−2,10−ジヒドロフェナジンの合成〕7−
N,N−ジメチルカルバモイル−3−(4−フルオロア
ニリノ)−2−(4−フルオロフェニルイミノ)−10
−メチル−2,10−ジヒドロフェナジンに代えて、7
−N,N−ジメチルカルバモイル−3−(4−フルオロ
アニリノ)−2−(4−フルオロフェニルイミノ)−1
0−オクチル−2,10−ジヒドロフェナジン0.5g
(0.86ミリモル)を使用した以外は、実施例2の
(方法2)と同様にして標記化合物を得た(0.30
g,63%)。 融点:127〜129℃ 実施例6 〔7−ジメチルアミノメチル−10−(2−ジメチルア
ミノ)エチル−3−(4−フルオロアニリノ)−2−
(4−フルオロフェニルイミノ)−2,10−ジヒドロ
フェナジンの合成〕7−N,N−ジメチルカルバモイル
−3−(4−フルオロアニリノ)−2−(4−フルオロ
フェニルイミノ)−10−メチル−2,10−ジヒドロ
フェナジンに代えて、10−(2−ジメチルアミノ)エ
チル−7−N,N−ジメチルカルバモイル−3−(4−
フルオロアニリノ)−2−(4−フルオロフェニルイミ
ノ)−2,10−ジヒドロフェナジン0.5g(0.9
3ミリモル)を使用した以外は、実施例2の(方法2)
と同様にして標記化合物を得た(0.28g,57
%)。 融点:165〜167℃(分解) 実施例7 〔10−シクロプロピル−7−ジメチルアミノメチル−
3−(4−フルオロアニリノ)−2−(4−フルオロフ
ェニルイミノ)−2,10−ジヒドロフェナジンの合
成〕7−N,N−ジメチルカルバモイル−3−(4−フ
ルオロアニリノ)−2−(4−フルオロフェニルイミ
ノ)−10−メチル−2,10−ジヒドロフェナジンに
代えて、10−シクロプロピル−7−N,N−ジメチル
カルバモイル−3−(4−フルオロアニリノ)−2−
(4−フルオロフェニルイミノ)−2,10−ジヒドロ
フェナジン0.5g(0.98ミリモル)を使用した以
外は、実施例2の(方法2)と同様にして標記化合物を
得た(0.29g,53%)。 融点:124〜126℃ 実施例8 〔10−シクロオクチル−7−ジメチルアミノメチル−
3−(4−フルオロアニリノ)−2−(4−フルオロフ
ェニルイミノ)−2,10−ジヒドロフェナジンの合
成〕7−N,N−ジメチルカルバモイル−3−(4−フ
ルオロアニリノ)−2−(4−フルオロフェニルイミ
ノ)−10−メチル−2,10−ジヒドロフェナジンに
代えて、10−シクロオクチル−7−N,N−ジメチル
カルバモイル−3−(4−フルオロアニリノ)−2−
(4−フルオロフェニルイミノ)−2,10−ジヒドロ
フェナジン0.5g(0.86ミリモル)を使用した以
外は、実施例2の(方法2)と同様にして標記化合物を
得た(0.23g,49%)。 融点:176〜178℃ 実施例9 〔3−(4−クロロアニリノ)−2−(4−クロロフェ
ニルイミノ)−7−N,N−ジメチルアミノメチル−1
0−メチル−2,10−ジヒドロフェナジンの合成〕7
−N,N−ジメチルカルバモイル−3−(4−フルオロ
アニリノ)−2−(4−フルオロフェニルイミノ)−1
0−メチル−2,10−ジヒドロフェナジンに代えて、
3−(4−クロロアニリノ)−2−(4−クロロフェニ
ルイミノ)−7−N,N−ジメチルカルバモイル−10
−メチル−2,10−ジヒドロフェナジン0.5g
(0.97ミリモル)を使用した以外は、実施例2の
(方法2)と同様にして標記化合物を得た(0.32
g,66%)。 融点:198〜200℃1 H−NMR(CDCl3 )δ:2.30(6H,
s)、3.50(2H,s)、3.53(3H,s)、
5.95(1H,s)、6.93〜7.02(3H,
m)、7.28〜7.40(7H,m)、7.45(1
H,dd,J=1.9,8.7Hz)、7.65(1
H,d,J=1.9Hz)、8.35(1H,br
s). 実施例10 〔7−N,N−ジメチルアミノメチル−10−メチル−
2−(4−メチルフェニルイミノ)−3−(4−トルイ
ジノ)−2,10−ジヒドロフェナジンの合成〕7−
N,N−ジメチルカルバモイル−3−(4−フルオロア
ニリノ)−2−(4−フルオロフェニルイミノ)−10
−メチル−2,10−ジヒドロフェナジンに代えて、7
−N,N−ジメチルカルバモイル−10−メチル−2−
(4−メチルフェニルイミノ)−3−(4−トルイジ
ノ)−2,10−ジヒドロフェナジン0.5g(1.0
5ミリモル)を使用した以外は、実施例2の(方法2)
と同様にして標記化合物を得た(0.42g,86
%)。 融点:112〜114℃1 H−NMR(CDCl3 )δ:2.26(6H,
s)、2.36(3H,s)、2.39(3H,s)、
3.49(5H,s)、6.05(1H,s)、6.8
9〜6.99(3H,m)、7.13〜7.34(7
H,m)、7.38(1H,dd,J=1.7,8.6
Hz)、7.60(1H,d,J=1.7Hz)、8.
36(1H,brs). 実施例11 〔3−(4−フルオロアニリノ)−2−(4−フルオロ
フェニルイミノ)−10−メチル−7−ピペリジノメチ
ル−2,10−ジヒドロフェナジンの合成〕参考例29
で得られた3−(4−フルオロアニリノ)−2−(4−
フルオロフェニルイミノ)−7−ホルミル−10−メチ
ル−2,10−ジヒドロフェナジン0.5g(1.1ミ
リモル)を、メタノール10mlとTHF20mlとの
混合溶媒に溶かし、シアン化水素化ホウ素ナトリウム
0.11g(1.7ミリモル)、酢酸0.1ml(1.
7ミリモル)およびピペリジン0.14g(1.7ミリ
モル)を加え、8時間還流反応を行った。反応終了後、
反応液をジクロロメタンで抽出し、硫酸ナトリウムで乾
燥した後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲル
クロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン:メタノ
ール=50:1)を用いて精製して、標記化合物を得た
(0.38g,76%)。 融点:175〜176℃(分解) 実施例12 〔7−ジエチルアミノメチル−3−(4−フルオロアニ
リノ)−2−(4−フルオロフェニルイミノ)−10−
メチル−2,10−ジヒドロフェナジンの合成〕ピペリ
ジンに代えて、ジエチルアミン10ml(96.7ミリ
モル)を使用し、3−(4−フルオロアニリノ)−2−
(4−フルオロフェニルイミノ)−7−ホルミル−10
−メチル−2,10−ジヒドロフェナジン0.3g
(0.68ミリモル)を使用した以外は、実施例11と
同様にして標記化合物を得た(0.17g,52%)。 融点:78〜80℃(分解) 実施例13 〔7−エチルアミノメチル−3−(4−フルオロアニリ
ノ)−2−(4−フルオロフェニルイミノ)−10−メ
チル−2,10−ジヒドロフェナジンの合成〕ピペリジ
ンに代えて、エチルアミン溶液(70%)1.5ml
(22.7ミリモル)を使用し、3−(4−フルオロア
ニリノ)−2−(4−フルオロフェニルイミノ)−7−
ホルミル−10−メチル−2,10−ジヒドロフェナジ
ンを2.0g(4.64ミリモル)使用した以外は、実
施例11と同様にして標記化合物を得た(0.17g,
8%)。 融点:196〜198℃ 実施例14 〔3−(4−フルオロアニリノ)−2−(4−フルオロ
フェニルイミノ)−10−メチル−7−オクチルアミノ
メチル−2,10−ジヒドロフェナジンの合成〕ピペリ
ジンに代えて、オクチルアミン1.17g(9.08ミ
リモル)を使用し、3−(4−フルオロアニリノ)−2
−(4−フルオロフェニルイミノ)−7−ホルミル−1
0−メチル−2,10−ジヒドロフェナジンを2.0g
(4.64ミリモル)使用した以外は、実施例11と同
様にして標記化合物を得た(0.71g,28%)。 融点:102〜104℃ 実施例15 〔7−シクロオクチルアミノメチル−3−(4−フルオ
ロアニリノ)−2−(4−フルオロフェニルイミノ)−
10−メチル−2,10−ジヒドロフェナジンの合成〕
ピペリジンに代えて、シクロオクチルアミン1.73g
(13.6ミリモル)を使用し、3−(4−フルオロア
ニリノ)−2−(4−フルオロフェニルイミノ)−7−
ホルミル−10−メチル−2,10−ジヒドロフェナジ
ンを3.0g(6.81ミリモル)使用した以外は、実
施例11と同様にして標記化合物を得た(1.19g,
32%)。 融点:122〜123℃ 実施例16 〔7−アニリノメチル−3−(4−フルオロアニリノ)
−2−(4−フルオロフェニルイミノ)−10−メチル
−2,10−ジヒドロフェナジンの合成〕ピペリジンに
代えて、アニリン0.85g(9.08ミリモル)を使
用し、3−(4−フルオロアニリノ)−2−(4−フル
オロフェニルイミノ)−7−ホルミル−10−メチル−
2,10−ジヒドロフェナジンを2.0g(4.64ミ
リモル)使用した以外は、実施例11と同様にして標記
化合物を得た(0.76g,32%)。 融点:189〜193℃ 実施例17 〔7−N−(3−ジエチルアミノプロピル)アミノメチ
ル−3−(4−フルオロアニリノ)−2−(4−フルオ
ロフェニルイミノ)−10−メチル−2,10−ジヒド
ロフェナジンの合成〕ピペリジンに代えて、3−ジエチ
ルアミノプロピルアミン0.88g(6.76ミリモ
ル)を使用し、3−(4−フルオロアニリノ)−2−
(4−フルオロフェニルイミノ)−7−ホルミル−10
−メチル−2,10−ジヒドロフェナジンを2.0g
(4.64ミリモル)使用した以外は、実施例11と同
様にして標記化合物を得た(0.67g,23%)。 融点:203〜205℃ 実施例18 〔3−(4−フルオロアニリノ)−2−(4−フルオロ
フェニルイミノ)−10−メチル−7−モルホリノメチ
ル−2,10−ジヒドロフェナジンの合成〕3−(4−
フルオロアニリノ)−2−(4−フルオロフェニルイミ
ノ)−7−ヒドロキシメチル−10−メチル−2,10
−ジヒドロフェナジン0.50g(1.13ミリモル)
をジクロメタン50mlに溶かした後、メタンスルホニ
ルクロライド0.27ml(3.49ミリモル)および
トリエチルアミン0.63ml(4.52ミリモル)を
加えた。ついで、反応液を留去し、得られた残渣にクロ
ロホルム50mlおよびモルホリン0.6g(6.78
ミリモル)を加え、7時間還流を行った。ついで、反応
液をジクロロメタンで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し
た後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルクロ
マトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン:メタノール
=75:1)で精製することにより、標記化合物を得た
(0.25g,43%)。 融点:227〜229℃ 実施例19 〔3−(4−フルオロアニリノ)−2−(4−フルオロ
フェニルイミノ)−10−メチル−7−N−メチルピペ
ラジノメチル−2,10−ジヒドロフェナジンの合成〕
モルホリンに代えて、N−メチルピペラジン0.91g
(9.04ミリモル)を使用し、3−(4−フルオロア
ニリノ)−2−(4−フルオロフェニルイミノ)−7−
ヒドロキシメチル−10−メチル−2,10−ジヒドロ
フェナジンを2.0g(4.52ミリモル)使用した以
外は、実施例18と同様にして標記化合物を得た(0.
63g,27%)。 融点:136〜137℃ 実施例20 〔7−アミノメチル−3−(4−フルオロアニリノ)−
2−(4−フルオロフェニルイミノ)−10−メチル−
2,10−ジヒドロフェナジンの合成〕7−シアノ−3
−(4−フルオロアニリノ)−2−(4−フルオロフェ
ニルイミノ)−10−メチル−2,10−ジヒドロフェ
ナジン0.50g(1.14ミリモル)をテトラヒドロ
フラン5mlに溶かし、氷冷下で水素化アルミニウムリ
チウム0.27g(7.17ミリモル)を加え、室温で
攪拌した。4時間後、反応液に水0.3ml、15%水
酸化ナトリウム水溶液0.3ml、水0.9mlを順次
加え、析出した固体を濾別し、濾液を濃縮した。得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
液:ジクロロメタン:メタノール:アンモニア水=10
0:10:1)で精製して、標記化合物を得た(0.0
89g,18%)。 融点:178〜180℃ 製剤例 以下、製剤例を挙げる。 製剤例1 注射用蒸留水に、実施例2で得られた 7−ジメチルア
ミノメチル−3−(4−フルオロアニリノ)−2−(4
−フルオロフェニルイミノ)−10−メチル−2,10
−ジヒドロフェナジンおよびブドウ糖を溶解させた後、
5mlアンプルに注入し、窒素置換後、121℃で15
分間加圧滅菌を行い、上記組成の注射剤を得た。 製剤例2 実施例2で得られた 7−ジメチルアミノメチル−3−
(4−フルオロアニリノ)−2−(4−フルオロフェニ
ルイミノ)−10−メチル−2,10−ジヒドロフェナ
ジン、アビセル、コーンスターチおよびステアリン酸マ
グネシウムを混合研磨後、糖衣R10mmのキネで打錠
する。得られた錠剤をTC−5、ポリエチレングリコー
ル−6000、ひまし油およびエタノールからなるフィ
ルムコーティング剤被膜を行い、上記組成のフィルムコ
ーティング錠を製造した。 製剤例3 サラシミツロウを加温して液状とし、これに 実施例2
で得られた7−ジメチルアミノメチル−3−(4−フル
オロアニリノ)−2−(4−フルオロフェニルイミノ)
−10−メチル−2,10−ジヒドロフェナジン、精製
ラノリンおよび白色ワセリンを加え、液状となるまで加
温後、固化しはじめるまで攪拌し、上記組成の軟膏剤を
得た。
【0095】実施例1〜4、7、9、10および13で
得られたジヒドロフェナジン誘導体(試験化合物)につ
いて、以下の抗菌試験を行った。 抗菌試験1−a 上記各試験化合物について、結核菌(M.tuberculosis H
37Rv)に対する最小発育阻止濃度(MIC)をDubo
s培地(Difco社製)を用いて液体希釈法により求
めた。なお、上記結核菌は、事前に同培地で培養し、生
菌数を算出、−80℃で凍結保存した菌液を使用した。
【0096】上記試験化合物を同培地にて2倍希釈を施
し、最終的に上記結核菌液と混合した後、最終生菌数を
104 CFU/mlになるように調製し、37℃で14
日間培養後、MICを求めた。 抗菌試験1−b 各試験化合物について、結核菌属( M.tuberculosis H37
Rv、M.tuberculosis H37Rv Ebr 、M.tuberculosis H37R
v INHr 、M.tuberculosis H37Rv RFPr 、M.tuberculosi
s H37Rv SMr 、M.tuberculosis H37Rv Kurono 、M.bovi
s BCG )および非定型抗酸菌属(M.avium Flamingo、M.
intracellulare ATCC15984、M.kansasiiNIHJ1619 、M.f
ortuitum NIHJ1615、M.smegmatis Takeo )に対する最
小発育阻止濃度(MIC)を7H11寒天培地(BBL
社製)を用いて寒天平板希釈法により求めた。なお、上
記菌株は抗菌試験1−aと同様に、事前に7H9培地
(BBL社製)で培養し、生菌数を算出、−80℃で凍
結保存した菌液を使用し、最終生菌数を106 CFU/
mlになるように調製した後、試験に供した。
【0097】調製した菌液を試験化合物含有の7H11
寒天培地に5μl接種し、37℃で14日間培養後、M
ICを求めた。 抗菌試験2 結核菌(M.tuberculosis H37Rv Kurono )を、7H9培
地(前出)で培養し、生菌数を算出、−80℃で凍結保
存した菌液を使用し、最終生菌数を105 CFU/ml
になるように調製した後、試験に供した。
【0098】上記調製した菌液をICRマウス(5週
齢)に尾静脈から0.2ml投与し、投与後1日目から
5%アラビアゴム懸濁の試験化合物を1日1回、28日
間にわたり強制的に経口投与した。投与後29日目に頸
椎脱臼により安楽死させ、無菌的に肺を摘出し、ガラス
ホモジナイザーでホモジナイズした後、適当に希釈し
た。ついで、この希釈ホモジナイズ液を7H11寒天平
板上にコンラージし、37℃で14日間培養後、肺内生
菌数を算出し、有意に肺内菌数を減少させる投与量(m
g/kg)を求めた。
【0099】なお、比較のために特願平8−12597
5号開示の3−(4−クロロアニリノ)−10−(4−
クロロフェニル)−2−シクロオクチルイミノ−7−メ
チル−2,10−ジヒドロフェナジン(比較例1)およ
びリファンピシン(比較例2)を用いて、同様に上記各
抗菌試験を行った。抗菌試験1−aの試験結果を表1
に、抗菌試験2の試験結果を表2に、また抗菌試験1−
bの試験結果を表3に示す。
【0100】
【表1】
【0101】
【表2】
【0102】
【表3】
【0103】
【発明の効果】本発明のジヒドロフェナジン誘導体は、
結核菌および非定型抗酸菌に対して優れた抗菌活性およ
び殺菌活性を有する。従って、上記ジヒドロフェナジン
誘導体を有効成分とする薬剤は、結核菌および非定型抗
酸菌による結核症あるいは肺、リンパ節、軟部組織、関
節、腱鞘、骨などに起きる結核類似の疾患に対して好適
なものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) : 【化1】 〔式中、R1 は炭素数が1〜10のアルキル基、シクロ
    アルキル基またはジ低級アルキルアミノ低級アルキル基
    を示す。R4 は水素原子、低級アルキル基、低級アルコ
    キシ基またはハロゲン原子を示す。X1 およびX2 は同
    一または異なって水素原子、低級アルキル基、ハロゲン
    原子またはトリフルオロメチル基を示す。R2 およびR
    3 は同一または異なって水素原子、炭素数が1〜10の
    アルキル基、シクロアルキル基、フェニル基、アミノ低
    級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基または低級ア
    ルコキシ低級アルキル基を示し、前記アミノ低級アルキ
    ル基は置換基として低級アルキル基を有していてもよ
    い。また、R2 およびR3 は互いに結合して他のヘテロ
    原子を介しまたは介さずに置換基として低級アルキル基
    を有することのある5員環または6員環の飽和複素環式
    基を形成してもよい。nは1〜3を示す。〕で表される
    ジヒドロフェナジン誘導体またはその医薬的に許容され
    る塩。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103275065A (zh) * 2013-05-30 2013-09-04 上海同昌生物医药科技有限公司 一种新的生产达比加群酯的方法
CN104356022A (zh) * 2014-10-11 2015-02-18 上海应用技术学院 一种n-甲基-4-(甲基氨基)-3-硝基苯甲酰胺的合成方法
JP2022122305A (ja) * 2021-02-10 2022-08-23 国立大学法人東海国立大学機構 抗菌剤

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CN103275065A (zh) * 2013-05-30 2013-09-04 上海同昌生物医药科技有限公司 一种新的生产达比加群酯的方法
CN104356022A (zh) * 2014-10-11 2015-02-18 上海应用技术学院 一种n-甲基-4-(甲基氨基)-3-硝基苯甲酰胺的合成方法
JP2022122305A (ja) * 2021-02-10 2022-08-23 国立大学法人東海国立大学機構 抗菌剤

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