JPH1161045A - シリカ被膜形成用塗布液 - Google Patents
シリカ被膜形成用塗布液Info
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- JPH1161045A JPH1161045A JP23074597A JP23074597A JPH1161045A JP H1161045 A JPH1161045 A JP H1161045A JP 23074597 A JP23074597 A JP 23074597A JP 23074597 A JP23074597 A JP 23074597A JP H1161045 A JPH1161045 A JP H1161045A
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- hydrotrialkoxysilane
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 半導体基板等の各種基材に、良好な密着性で
下地を良好に平均化する、クラックのない厚膜を形成す
ることが出来、可使時間の長い塗布液を提供する。 【解決手段】 ハイドロトリアルコキシシランの加酸分
解によって得られる下記T0 〜T3 成分を含有する溶液
であって、29SiNMRの積分比で、T0 〜T3を構成
する全ケイ素の原子数に対するT3 成分のケイ素の原子
数が10%以下であることを特徴とするシリカ被膜形成
用塗布液。 【化1】 (式中、Rは、炭素数1から4のアルキル基又は水素原
子を示す。)
下地を良好に平均化する、クラックのない厚膜を形成す
ることが出来、可使時間の長い塗布液を提供する。 【解決手段】 ハイドロトリアルコキシシランの加酸分
解によって得られる下記T0 〜T3 成分を含有する溶液
であって、29SiNMRの積分比で、T0 〜T3を構成
する全ケイ素の原子数に対するT3 成分のケイ素の原子
数が10%以下であることを特徴とするシリカ被膜形成
用塗布液。 【化1】 (式中、Rは、炭素数1から4のアルキル基又は水素原
子を示す。)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシリカ被膜形成用塗
布液に関するものである。詳しくは、半導体基板、ガラ
ス、セラミックスなどの基材に、良好な密着性でクラッ
ク無く下地を平坦化するシリカ被膜を形成し、半導体素
子や液晶表示素子などにおける平坦化膜や保護膜に好適
に用いられるシリカ被膜を形成する塗布液に関する。
布液に関するものである。詳しくは、半導体基板、ガラ
ス、セラミックスなどの基材に、良好な密着性でクラッ
ク無く下地を平坦化するシリカ被膜を形成し、半導体素
子や液晶表示素子などにおける平坦化膜や保護膜に好適
に用いられるシリカ被膜を形成する塗布液に関する。
【0002】
【従来の技術】各種シリケートを原料にゾルゲル法を用
いて各種基板にシリカ被膜を形成することが各分野で行
なわれている。なかでもスピンコーティング法で薄膜を
形成する方法はその簡便さから製造工程上有効な手段で
ある。具体的には超LSIの製造プロセス分野における
多層配線プロセスの配線段差の平坦化膜、液晶表示素子
の保護膜などに、スピンコーティング法でシリカ被膜を
得る方法が広く用いられている。(特開昭55−342
58)
いて各種基板にシリカ被膜を形成することが各分野で行
なわれている。なかでもスピンコーティング法で薄膜を
形成する方法はその簡便さから製造工程上有効な手段で
ある。具体的には超LSIの製造プロセス分野における
多層配線プロセスの配線段差の平坦化膜、液晶表示素子
の保護膜などに、スピンコーティング法でシリカ被膜を
得る方法が広く用いられている。(特開昭55−342
58)
【0003】一方、近年の超LSIの高集積化、多機能
化に伴い、これらのシリカ被膜に高度な要求がなされて
いる。例えば、半導体の多層配線デバイスの平坦化膜用
途では配線の微細化に伴って、異なる配線幅の段差を一
回の塗布で平坦化するために、充分な膜厚の被膜が得ら
れる塗布液が求められる。しかし、単純に液中のシラン
の濃度の高い液を塗布するなどの方法では、硬化の際の
収縮により膜にクラックが生じ、断線の原因につながる
という欠点がある。
化に伴い、これらのシリカ被膜に高度な要求がなされて
いる。例えば、半導体の多層配線デバイスの平坦化膜用
途では配線の微細化に伴って、異なる配線幅の段差を一
回の塗布で平坦化するために、充分な膜厚の被膜が得ら
れる塗布液が求められる。しかし、単純に液中のシラン
の濃度の高い液を塗布するなどの方法では、硬化の際の
収縮により膜にクラックが生じ、断線の原因につながる
という欠点がある。
【0004】この欠点を改善すべく、収縮の小さいシリ
カ源として3官能のアルキルトリメトキシシランを用い
た塗布液が提案されている(特開昭63−24107
6)。しかしながら、これより得られる膜は後工程の酸
素プラズマ処理の際に不安定であるという欠点を有す
る。具体的には、プラズマのエネルギーによってSi−
C構造が分解を受けやすく、その結果、クラックが生じ
る。或いは発生する有機物由来のアウトガスにより、ま
たはアルキル基が酸素ブラズマに損傷されて吸湿の原因
となってアルミ配線の腐食が起こりやすい等の問題があ
るため、被膜形成後にプラズマ照射される部分を選択的
に除去するためのエッチバックと呼ばれる工程が不可欠
で、生産性の低下を免れない。
カ源として3官能のアルキルトリメトキシシランを用い
た塗布液が提案されている(特開昭63−24107
6)。しかしながら、これより得られる膜は後工程の酸
素プラズマ処理の際に不安定であるという欠点を有す
る。具体的には、プラズマのエネルギーによってSi−
C構造が分解を受けやすく、その結果、クラックが生じ
る。或いは発生する有機物由来のアウトガスにより、ま
たはアルキル基が酸素ブラズマに損傷されて吸湿の原因
となってアルミ配線の腐食が起こりやすい等の問題があ
るため、被膜形成後にプラズマ照射される部分を選択的
に除去するためのエッチバックと呼ばれる工程が不可欠
で、生産性の低下を免れない。
【0005】本発明者らの1人は先に低収縮で、かつ後
処理工程のエッチバックが不要な塗布液として、アウト
ガスの原因の有機官能基をもたないハイドロトリアルコ
キシシランをシリカ源に用いた塗布液を提案した(特開
平9−100444)。しかし、この液はハイドロトリ
アルコキシシランの縮合反応が速く制御が困難であり、
可使時間が短いという問題があった。そのためハイドロ
トリアルコキシシランとテトラアルコキシシランを併用
することにより塗布液の安定性を向上させる方法が、特
願平9−74022に提案されている。しかしテトラア
ルコキシシランを使用すると、硬化後の酸化膜中に未反
応のシラノール基が多数残存する。膜中のシラノール基
は膜の吸湿を促し、近年の超微細配線において特に配線
の腐食の原因となっている水を発生するという問題があ
る。
処理工程のエッチバックが不要な塗布液として、アウト
ガスの原因の有機官能基をもたないハイドロトリアルコ
キシシランをシリカ源に用いた塗布液を提案した(特開
平9−100444)。しかし、この液はハイドロトリ
アルコキシシランの縮合反応が速く制御が困難であり、
可使時間が短いという問題があった。そのためハイドロ
トリアルコキシシランとテトラアルコキシシランを併用
することにより塗布液の安定性を向上させる方法が、特
願平9−74022に提案されている。しかしテトラア
ルコキシシランを使用すると、硬化後の酸化膜中に未反
応のシラノール基が多数残存する。膜中のシラノール基
は膜の吸湿を促し、近年の超微細配線において特に配線
の腐食の原因となっている水を発生するという問題があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来技術が有する欠点を克服し、特に、性能発揮のための
可使時間が長く、クラックのない厚膜の形成が可能で、
且つ、半導体、ガラス、各種セラミック基材等の各種基
材に良好な密着性で下地を良好に平坦化する能力を有
し、半導体素子や液晶表示素子などにおける平坦化膜や
保護膜に好適に用いられるシリカ被膜形成用塗布液を提
供することを目的とする。
来技術が有する欠点を克服し、特に、性能発揮のための
可使時間が長く、クラックのない厚膜の形成が可能で、
且つ、半導体、ガラス、各種セラミック基材等の各種基
材に良好な密着性で下地を良好に平坦化する能力を有
し、半導体素子や液晶表示素子などにおける平坦化膜や
保護膜に好適に用いられるシリカ被膜形成用塗布液を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、これらの
従来の問題点にたいし鋭意検討した結果、加酸分解の条
件を選択することにより、ハイドロトリアルコキシシラ
ンの安定な分解液が得られ、かかる分解液が、本発明の
目的を満足させ得ることを知り本発明を達成した。即ち
本発明の要旨は、ハイドロトリアルコキシシランの分解
によって得られる下記T0 〜T3 成分を含有する溶液で
あって、29SiNMRの積分比で、T0〜T3 を構成す
る全ケイ素の原子数に対するT3 成分のケイ素の原子数
が10%以下であることを特徴するシリカ被膜形成用塗
布液に存する。
従来の問題点にたいし鋭意検討した結果、加酸分解の条
件を選択することにより、ハイドロトリアルコキシシラ
ンの安定な分解液が得られ、かかる分解液が、本発明の
目的を満足させ得ることを知り本発明を達成した。即ち
本発明の要旨は、ハイドロトリアルコキシシランの分解
によって得られる下記T0 〜T3 成分を含有する溶液で
あって、29SiNMRの積分比で、T0〜T3 を構成す
る全ケイ素の原子数に対するT3 成分のケイ素の原子数
が10%以下であることを特徴するシリカ被膜形成用塗
布液に存する。
【0008】
【化2】
【0009】(式中、Rは、炭素数1〜4のアルキル基
又は水素原子を示す。) 本発明者等は、クラックのない厚膜の形成が可能で、可
使時間が長く、且つ、エッチバックの後処理が不要なシ
リカ被膜を形成するためには、用いるシリカ源は、硬化
時の収縮を少なくするためにアルコキシ官能基が少ない
ことが好ましく、後工程で熱分解しやすいSi−C結合
を含まない膜を得るためにはSi原子にアルキル基が直
結しない構造が好ましいことから、ハイドロトリアルコ
キシシランをシリカ源とすることが必須と考えた。ま
た、ハイドロトリアルコキシシランを少量の酸の存在下
で分解して得られた上記組成液が、液中での縮合反応が
ある時点で平衡に達して、液の安定性が増し、可使時間
が長くなることを見出した。
又は水素原子を示す。) 本発明者等は、クラックのない厚膜の形成が可能で、可
使時間が長く、且つ、エッチバックの後処理が不要なシ
リカ被膜を形成するためには、用いるシリカ源は、硬化
時の収縮を少なくするためにアルコキシ官能基が少ない
ことが好ましく、後工程で熱分解しやすいSi−C結合
を含まない膜を得るためにはSi原子にアルキル基が直
結しない構造が好ましいことから、ハイドロトリアルコ
キシシランをシリカ源とすることが必須と考えた。ま
た、ハイドロトリアルコキシシランを少量の酸の存在下
で分解して得られた上記組成液が、液中での縮合反応が
ある時点で平衡に達して、液の安定性が増し、可使時間
が長くなることを見出した。
【0010】上記組成において、T0 には原料のハイド
ロトリアルコキシシランであることの他に、分解により
生成した、シラノール基(R=H)を含むもの、或い
は、アルコキシ基と溶媒が置換したのもの含まれる。T
1 はT2 、T3 を含む縮合体の末端基、およびT1 同士
の二量体を示すものである。T2 、T3 はいずれも分子
鎖中のユニットを示すものであるが、T2 が線状構造を
形成するのに対し、T3は3次元構造の分岐を示すもの
である。上記T1 、T2 のORは、原料であるハイドロ
トリアルコキシシランのアルコキシル基、または酸分解
により生成したシラノール、さらには溶媒が置換したも
のも含まれる。
ロトリアルコキシシランであることの他に、分解により
生成した、シラノール基(R=H)を含むもの、或い
は、アルコキシ基と溶媒が置換したのもの含まれる。T
1 はT2 、T3 を含む縮合体の末端基、およびT1 同士
の二量体を示すものである。T2 、T3 はいずれも分子
鎖中のユニットを示すものであるが、T2 が線状構造を
形成するのに対し、T3は3次元構造の分岐を示すもの
である。上記T1 、T2 のORは、原料であるハイドロ
トリアルコキシシランのアルコキシル基、または酸分解
により生成したシラノール、さらには溶媒が置換したも
のも含まれる。
【0011】本発明塗布液におけるT3 のケイ素の原子
数はT0 〜T3 を構成する全ケイ素の原子数に対し、29
SiNMRの積分比で10%以下であることが必要であ
る。T3 のケイ素が10%を超えると、液中の縮合反応
を制御することが困難であり、安定性が悪化するばかり
か、塗布後のゲル化反応時点での架橋点間の距離が大き
いため、架橋が不完全なものになり易く、硬化時の歪み
が大きくなり、クラックが生じやすいなどの問題を生じ
る。
数はT0 〜T3 を構成する全ケイ素の原子数に対し、29
SiNMRの積分比で10%以下であることが必要であ
る。T3 のケイ素が10%を超えると、液中の縮合反応
を制御することが困難であり、安定性が悪化するばかり
か、塗布後のゲル化反応時点での架橋点間の距離が大き
いため、架橋が不完全なものになり易く、硬化時の歪み
が大きくなり、クラックが生じやすいなどの問題を生じ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のシリカ被膜形成用塗布液
は、有機溶媒中で、酸の存在下、ハイドロトリアルコキ
シシランを加酸分解することにより得ることができる。
原料として用いるハイドロトリアルコキシシランとして
は、通常ハイドロトリメトキシシラン、ハイドロトリエ
トキシシラン、ハイドロトリプロポキシシラン、ハイド
ロトリブトキシシラン、ハイドロジエトキシモノメトキ
シシラン、ハイドロモノメトキシジプロポキシシラン等
のハイドロトリアルコキシシランが挙げられる。これら
のうち、ハイドロトリメトキシシラン、ハイドロトリエ
トキシシラン、ハイドロトリプロポキシシラン、ハイド
ロトリブトキシシランが好ましい。
は、有機溶媒中で、酸の存在下、ハイドロトリアルコキ
シシランを加酸分解することにより得ることができる。
原料として用いるハイドロトリアルコキシシランとして
は、通常ハイドロトリメトキシシラン、ハイドロトリエ
トキシシラン、ハイドロトリプロポキシシラン、ハイド
ロトリブトキシシラン、ハイドロジエトキシモノメトキ
シシラン、ハイドロモノメトキシジプロポキシシラン等
のハイドロトリアルコキシシランが挙げられる。これら
のうち、ハイドロトリメトキシシラン、ハイドロトリエ
トキシシラン、ハイドロトリプロポキシシラン、ハイド
ロトリブトキシシランが好ましい。
【0013】原料として用いるハイドロトリアルコキシ
シランの量は、原料調合時の塗布液全量に対し8重量%
〜30重量%である。8重量%よりも少ないと膜厚が小
さい膜しか得られず、下地段差の平坦化性能が低いもの
となる。逆に、30重量%よりも多い場合、膜厚の面内
均一性が良好な膜が得られない。一方、ハイドロトリア
ルコキシシランと類似の化合物として、化学構造上でH
の代わりにアルキル基が珪素元素に直結したアルキルト
リアルコキシシランが知られているが、これを用いた場
合、コーティングで得られた膜を加熱硬化する際に30
0℃以上で明らかな熱減量が見られる。これは珪素元素
に結合したアルキル基由来の有機物の熱分解によるもの
であるが、デバイスプロセスの後工程ではこれが配線の
金属を腐食する原因になるので、本発明の塗布液ではこ
のようなアルキルシランを含有しないことが望ましい。
なお、テトラアルコキシシランを併用する場合、その使
用量は全シラン中10重量%以下であることが必要であ
る。10%を超えると、膜中の残存SiOH量が多くな
り、発生水分の増大につながる。
シランの量は、原料調合時の塗布液全量に対し8重量%
〜30重量%である。8重量%よりも少ないと膜厚が小
さい膜しか得られず、下地段差の平坦化性能が低いもの
となる。逆に、30重量%よりも多い場合、膜厚の面内
均一性が良好な膜が得られない。一方、ハイドロトリア
ルコキシシランと類似の化合物として、化学構造上でH
の代わりにアルキル基が珪素元素に直結したアルキルト
リアルコキシシランが知られているが、これを用いた場
合、コーティングで得られた膜を加熱硬化する際に30
0℃以上で明らかな熱減量が見られる。これは珪素元素
に結合したアルキル基由来の有機物の熱分解によるもの
であるが、デバイスプロセスの後工程ではこれが配線の
金属を腐食する原因になるので、本発明の塗布液ではこ
のようなアルキルシランを含有しないことが望ましい。
なお、テトラアルコキシシランを併用する場合、その使
用量は全シラン中10重量%以下であることが必要であ
る。10%を超えると、膜中の残存SiOH量が多くな
り、発生水分の増大につながる。
【0014】本発明に使用される溶媒は沸点が70℃以
上170℃以下、さらに好ましくは80℃以上160℃
以下の有機溶媒で、前記ハイドロトリアルコキシシラン
を均一に溶解させ得るものであれば特に限定されるもの
ではない。具体的には、1−ペンタノール、2−ペンタ
ノール、1−ヘキサノール等の脂肪族アルコール、酢酸
エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸n−プロピル、n−
酪酸エチル、乳酸エチル、吉草酸メチル、iso−吉草
酸エチル等のエステル類、2−ヘキサノン、3−ヘキサ
ノン、2−ヘプタノン等のケトン類、2−メトキシエタ
ノール、2−エトキシエタノール、1−メトキシ−2−
プロパノール等のエーテルアルコール類、プロピレング
リコール−1−メチルエーテル−2−アセテート、3−
メトキシプロピオン酸メチル等のエーテルエステル類、
さらにはトルエン、キシレン等を用いることができ、こ
れらの溶媒は2種類以上を混合して用いてもよい。
上170℃以下、さらに好ましくは80℃以上160℃
以下の有機溶媒で、前記ハイドロトリアルコキシシラン
を均一に溶解させ得るものであれば特に限定されるもの
ではない。具体的には、1−ペンタノール、2−ペンタ
ノール、1−ヘキサノール等の脂肪族アルコール、酢酸
エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸n−プロピル、n−
酪酸エチル、乳酸エチル、吉草酸メチル、iso−吉草
酸エチル等のエステル類、2−ヘキサノン、3−ヘキサ
ノン、2−ヘプタノン等のケトン類、2−メトキシエタ
ノール、2−エトキシエタノール、1−メトキシ−2−
プロパノール等のエーテルアルコール類、プロピレング
リコール−1−メチルエーテル−2−アセテート、3−
メトキシプロピオン酸メチル等のエーテルエステル類、
さらにはトルエン、キシレン等を用いることができ、こ
れらの溶媒は2種類以上を混合して用いてもよい。
【0015】これらの溶媒の沸点が70℃よりも低い場
合、スピンコートした際に、基材の回転中における溶媒
の揮発が速すぎるため、基材上での液の展開性が悪くな
り、均一な膜厚のコートが不可能になる。その結果、ス
トライエーションや膜厚の面内での不均一性が生じる。
逆に、沸点が170℃よりも高い溶媒を用いた場合、ス
ピンコートした際に基材の回転中での溶媒の揮発が遅
い。そのために、溶媒の揮発にともなって進行するアル
コキシシランのゾルゲル反応の反応率が極めて低いもの
となり、膜厚の小さい膜しか得られない。このような効
果の点からは、上記溶媒の中でも2−メトキシエタノー
ル、2−エトキシエタノール、1−メトキシ−2−プロ
パノール、1−エトキシ−2−プロパノールが特に好ま
しい。
合、スピンコートした際に、基材の回転中における溶媒
の揮発が速すぎるため、基材上での液の展開性が悪くな
り、均一な膜厚のコートが不可能になる。その結果、ス
トライエーションや膜厚の面内での不均一性が生じる。
逆に、沸点が170℃よりも高い溶媒を用いた場合、ス
ピンコートした際に基材の回転中での溶媒の揮発が遅
い。そのために、溶媒の揮発にともなって進行するアル
コキシシランのゾルゲル反応の反応率が極めて低いもの
となり、膜厚の小さい膜しか得られない。このような効
果の点からは、上記溶媒の中でも2−メトキシエタノー
ル、2−エトキシエタノール、1−メトキシ−2−プロ
パノール、1−エトキシ−2−プロパノールが特に好ま
しい。
【0016】本発明に使用される酸触媒は、ハイドロト
リアルコキシシランのアルコキシ基の酸分解反応の進行
に必要な触媒であり、具体的には、硫酸などの無機酸の
ほか、ベンゼンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、
ナフタレン−1−スルホン酸、ナフタレン−2−スルホ
ン酸等の有機スルホン酸、または氷酢酸、無水酢酸、ギ
酸、シュウ酸、フマル酸、マレイン酸、プロピオン酸、
n−酪酸などの有機カルボン酸が好ましい。得られる塗
膜の均一性から、特に好ましいのはp−トルエンスルホ
ン酸、ベンゼンスルホン酸およびこれらに酢酸を併用し
たものである。本発明の塗布液は従来のこの種塗布液に
比し、少量の酸を使用することにより得られる。
リアルコキシシランのアルコキシ基の酸分解反応の進行
に必要な触媒であり、具体的には、硫酸などの無機酸の
ほか、ベンゼンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、
ナフタレン−1−スルホン酸、ナフタレン−2−スルホ
ン酸等の有機スルホン酸、または氷酢酸、無水酢酸、ギ
酸、シュウ酸、フマル酸、マレイン酸、プロピオン酸、
n−酪酸などの有機カルボン酸が好ましい。得られる塗
膜の均一性から、特に好ましいのはp−トルエンスルホ
ン酸、ベンゼンスルホン酸およびこれらに酢酸を併用し
たものである。本発明の塗布液は従来のこの種塗布液に
比し、少量の酸を使用することにより得られる。
【0017】酸触媒の添加量は、ハイドロトリアルコキ
シシラン100重量部に対して0.1重量部以上30重
量部以下であり、原料調合時の塗布液全成分中0.01
重量%以上7重量%以下必要である。酸触媒の量がこれ
以下または加えない組成の液を塗布しても被膜は形成さ
れず、この範囲以上で有れば上記T3 成分量が多くな
り、塗布液の可使時間が短くなったり、クラックを生じ
やすくなる。
シシラン100重量部に対して0.1重量部以上30重
量部以下であり、原料調合時の塗布液全成分中0.01
重量%以上7重量%以下必要である。酸触媒の量がこれ
以下または加えない組成の液を塗布しても被膜は形成さ
れず、この範囲以上で有れば上記T3 成分量が多くな
り、塗布液の可使時間が短くなったり、クラックを生じ
やすくなる。
【0018】本発明の塗布液は、上記3成分を主成分と
するが、その配合方法は室温で、酸触媒を含む溶媒に、
溶媒で希釈したハイドロトリアルコキシシランを添加す
るのが一般的である。この混合液を室温で1日以上撹拌
することで、上記T1 〜T3成分を含有する所望の塗布
液が得られる。かくして得られた本発明の組成物はスピ
ンコート法にてセラミック、各種金属等の基材に塗布さ
れ、次いで、溶媒を揮発後に400℃以上で加熱硬化す
ることで、シリカ被膜を形成することができる。
するが、その配合方法は室温で、酸触媒を含む溶媒に、
溶媒で希釈したハイドロトリアルコキシシランを添加す
るのが一般的である。この混合液を室温で1日以上撹拌
することで、上記T1 〜T3成分を含有する所望の塗布
液が得られる。かくして得られた本発明の組成物はスピ
ンコート法にてセラミック、各種金属等の基材に塗布さ
れ、次いで、溶媒を揮発後に400℃以上で加熱硬化す
ることで、シリカ被膜を形成することができる。
【0019】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実
施例に制約されるものではない。なお、本実施例におけ
る29SiNMRによる組成分析およびT0 〜T3 の構成
比の計算は下記方法で行った。 29SiNMR測定方法 ロック溶媒 なし 積算回数 300〜400回 90°パルス 17.6μm 待ち時間 16s プローブ Si/C測定プローブ ケミカルシフト基準 テトラメトキシシラン/1−メトキシ−2−プロパノー
ル −79.2ppm
明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実
施例に制約されるものではない。なお、本実施例におけ
る29SiNMRによる組成分析およびT0 〜T3 の構成
比の計算は下記方法で行った。 29SiNMR測定方法 ロック溶媒 なし 積算回数 300〜400回 90°パルス 17.6μm 待ち時間 16s プローブ Si/C測定プローブ ケミカルシフト基準 テトラメトキシシラン/1−メトキシ−2−プロパノー
ル −79.2ppm
【0020】T0 〜T3 の構成比 T0 ;−63〜−55ppmに現れるピークの積分値を
全体の積分値で除した値 T1 ;−71〜−65ppmに現れるピークの積分値を
全体の積分値で除した値 T2 ;−80〜−75ppmに現れるピークの積分値を
全体の積分値で除した値 T3 ;−90〜−81ppmに現れるピークの積分値を
全体の積分値で除した値
全体の積分値で除した値 T1 ;−71〜−65ppmに現れるピークの積分値を
全体の積分値で除した値 T2 ;−80〜−75ppmに現れるピークの積分値を
全体の積分値で除した値 T3 ;−90〜−81ppmに現れるピークの積分値を
全体の積分値で除した値
【0021】実施例1 1−メトキシ−2−プロパノール5.8gに氷酢酸0.
3gとp−トルエンスルホン酸0.1gを加えて撹拌
し、この中に、1−メトキシ−2−プロパノール5.9
gにハイドロトリメトキシシラン2.3gを希釈混合し
た液を滴下し、室温下で1日撹拌して塗布液を得た。こ
の液をさらに室温下で2日間静置した後、 29SiNMR
を測定し、組成分析を行った。さらにこの液をシリコン
ウェハ基板に滴下し、3000回転/分の回転速度でス
ピンコートした。続いて、この基板を150℃のホット
プレート上で3分間溶媒を揮発させた後、オーブン中で
400℃、30分加熱し、硬化させた。また、同様の塗
布および硬化条件で図1に示すようなシリカ質の段を付
けたシリコン基材にこの液を塗布した。得られた膜の特
性、段差の被覆特性および平坦化性能について測定し
た。また、得られた塗布液を4〜7℃に管理された低温
庫に90日間保存し、保存後の液を上記と同様の条件で
塗布し、得られた膜について同様にその特性を測定し
た。これらの結果を表−1に示した。また29SiNMR
のチャートを図2に示した。
3gとp−トルエンスルホン酸0.1gを加えて撹拌
し、この中に、1−メトキシ−2−プロパノール5.9
gにハイドロトリメトキシシラン2.3gを希釈混合し
た液を滴下し、室温下で1日撹拌して塗布液を得た。こ
の液をさらに室温下で2日間静置した後、 29SiNMR
を測定し、組成分析を行った。さらにこの液をシリコン
ウェハ基板に滴下し、3000回転/分の回転速度でス
ピンコートした。続いて、この基板を150℃のホット
プレート上で3分間溶媒を揮発させた後、オーブン中で
400℃、30分加熱し、硬化させた。また、同様の塗
布および硬化条件で図1に示すようなシリカ質の段を付
けたシリコン基材にこの液を塗布した。得られた膜の特
性、段差の被覆特性および平坦化性能について測定し
た。また、得られた塗布液を4〜7℃に管理された低温
庫に90日間保存し、保存後の液を上記と同様の条件で
塗布し、得られた膜について同様にその特性を測定し
た。これらの結果を表−1に示した。また29SiNMR
のチャートを図2に示した。
【0022】実施例2 1−メトキシ−2−プロパノール5.9gに氷酢酸0.
07gとベンゼンスルホン酸0.1gを加えて撹拌し、
更に、1−メトキシ−2−プロパノール5.9gにハイ
ドロトリメトキシシラン2.3gを希釈混合した液を滴
下し、室温下で1日撹拌して塗布液を得た。以下、実施
例1と同様に、29SiNMRによる組成分析を行い、同
種の基材に同様の方法で塗布・硬化し、シリカ被膜を製
膜した。得られた膜の特性、段差の被覆特性および平坦
化性能について表−1に示した。
07gとベンゼンスルホン酸0.1gを加えて撹拌し、
更に、1−メトキシ−2−プロパノール5.9gにハイ
ドロトリメトキシシラン2.3gを希釈混合した液を滴
下し、室温下で1日撹拌して塗布液を得た。以下、実施
例1と同様に、29SiNMRによる組成分析を行い、同
種の基材に同様の方法で塗布・硬化し、シリカ被膜を製
膜した。得られた膜の特性、段差の被覆特性および平坦
化性能について表−1に示した。
【0023】比較例1 1−メトキシ−2−プロパノール4.4gに氷酢酸1.
4gとp−トルエンスルホン酸0.02gを加えて撹拌
した中に、1−メトキシ−2−プロパノール4.4gに
ハイドロトリメトキシシランの2.3gを希釈混合した
液を滴下し、室温下で1日撹拌することで塗布液を得
た。以下、実施例1と同様に、29SiNMRによる組成
分析を行い、同種の基材に同様の方法で塗布・硬化し、
シリカ被膜を製膜した。ただし、液を調製後20日で液
がゲル化に至ったため、その後の膜特性の測定は不可能
であった。得られた膜の特性、段差の被覆特性および平
坦化性能について表−1に示した。また29SiNMRの
チャートを図3に示した。
4gとp−トルエンスルホン酸0.02gを加えて撹拌
した中に、1−メトキシ−2−プロパノール4.4gに
ハイドロトリメトキシシランの2.3gを希釈混合した
液を滴下し、室温下で1日撹拌することで塗布液を得
た。以下、実施例1と同様に、29SiNMRによる組成
分析を行い、同種の基材に同様の方法で塗布・硬化し、
シリカ被膜を製膜した。ただし、液を調製後20日で液
がゲル化に至ったため、その後の膜特性の測定は不可能
であった。得られた膜の特性、段差の被覆特性および平
坦化性能について表−1に示した。また29SiNMRの
チャートを図3に示した。
【0024】
【表1】 *1;膜厚測定計ラムダエース((株)大日本スクリー
ン製造製)により、基板上の塗膜から9箇所を任意に選
んで測定した膜厚の平均値 *2;9点の膜厚測定データの最大値(または最小値)
と平均値との差の絶対値を平均値で除した値(%) *3;図1に示すシリコンウェハ上のSiO2 段差基材
上へ製膜後、断面方向からSEM(走査型電子顕微鏡)
にて倍率10000倍で観察。0.5μm幅の凹凸10
箇所の断面観察で認知できるクラックの数 *4;断面観察で、凹部の充填厚みを凸部の厚さで除し
た割合(%)
ン製造製)により、基板上の塗膜から9箇所を任意に選
んで測定した膜厚の平均値 *2;9点の膜厚測定データの最大値(または最小値)
と平均値との差の絶対値を平均値で除した値(%) *3;図1に示すシリコンウェハ上のSiO2 段差基材
上へ製膜後、断面方向からSEM(走査型電子顕微鏡)
にて倍率10000倍で観察。0.5μm幅の凹凸10
箇所の断面観察で認知できるクラックの数 *4;断面観察で、凹部の充填厚みを凸部の厚さで除し
た割合(%)
【0025】
【発明の効果】実施例から明らかなように、本発明の塗
布液はクラックのない、下地を良好に平坦化するシリカ
被膜を形成し、かつ保存安定性も良好である。
布液はクラックのない、下地を良好に平坦化するシリカ
被膜を形成し、かつ保存安定性も良好である。
【図1】実施例及び比較例で用いたシリコンウェハ上の
SiO2 段差基材を示す図
SiO2 段差基材を示す図
【図2】実施例1の塗布液の29SiNMR図
【図3】比較例1の塗布液の29SiNMR図
Claims (3)
- 【請求項1】 ハイドロトリアルコキシシランの分解に
よって得られる下記T0 〜T3 成分を含有する溶液であ
って、29SiNMRの積分比で、T0 〜T3を構成する
全ケイ素の原子数に対するT3 成分のケイ素の原子数が
10%以下であることを特徴とするシリカ被膜形成用塗
布液。 【化1】 (式中、Rは、炭素数1から4のアルキル基又は水素原
子を示す。) - 【請求項2】 有機溶媒中で、酸の存在下、ハイドロト
リアルコキシシランを加酸分解して得られることを特徴
とする請求項1記載のシリカ被膜形成用塗布液。 - 【請求項3】 沸点が70〜170℃の有機溶媒中で、
ハイドロトリアルコキシシラン100重量部に対し、
0.1〜30重量部の酸の存在下、ハイドロトリアルコ
キシシランを加酸分解して得られることを特徴とする請
求項1又は2記載のシリカ被膜形成用塗布液。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23074597A JPH1161045A (ja) | 1997-08-27 | 1997-08-27 | シリカ被膜形成用塗布液 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23074597A JPH1161045A (ja) | 1997-08-27 | 1997-08-27 | シリカ被膜形成用塗布液 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1161045A true JPH1161045A (ja) | 1999-03-05 |
Family
ID=16912633
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23074597A Pending JPH1161045A (ja) | 1997-08-27 | 1997-08-27 | シリカ被膜形成用塗布液 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1161045A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11100550A (ja) * | 1997-09-25 | 1999-04-13 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 光硬化性オルガノポリシロキサン組成物の硬化方法 |
-
1997
- 1997-08-27 JP JP23074597A patent/JPH1161045A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11100550A (ja) * | 1997-09-25 | 1999-04-13 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 光硬化性オルガノポリシロキサン組成物の硬化方法 |
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