JPH1163094A - 空気圧加振式の能動型制振器 - Google Patents
空気圧加振式の能動型制振器Info
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- JPH1163094A JPH1163094A JP9232463A JP23246397A JPH1163094A JP H1163094 A JPH1163094 A JP H1163094A JP 9232463 A JP9232463 A JP 9232463A JP 23246397 A JP23246397 A JP 23246397A JP H1163094 A JPH1163094 A JP H1163094A
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Abstract
ス部材を加振することにより、制振対象に能動的な制振
力を及ぼす空気圧加振式の能動型制振器において、マス
部材の空気圧による加振制御精度を向上させて、制振効
果を向上させること。 【解決手段】 作用空気室20に空気圧を及ぼすエア給
排路22上に、特定周波数域の空気圧変動を減衰せしめ
得る消音器64を配設した。それにより、防振すべき振
動に対応しない周波数域の空気圧変動が、作用空気室2
0に伝達されるのを低減し、マス部材の加振制御精度の
向上を図った。
Description
着されて制振対象における振動を能動的に低減せしめる
能動型制振器に係り、特に、空気圧変動を利用してマス
部材を加振せしめることによって生ぜしめられる加振力
を制振対象に及ぼすことによって能動的な制振効果を得
るようにした空気圧加振式の能動型制振器に関するもの
である。
部材である制振対象において、その振動を低減するため
の手段の一つとして、従来から、動的吸振器(ダイナミ
ックダンパ)が、広く知られている。また、近年では、
より高度な制振効果を得るために、制振対象に加振力を
及ぼすことにより、制振対象の振動を抑制乃至は制御す
るようにした能動型の制振装置が提案されており、その
一種として、特開平3−292219号公報や特開平6
−235438号公報等には、制振対象に取り付けられ
る取付部材に対し、ばね部材を介してマス部材を支持せ
しめて一振動系を構成すると共に、この振動系のマス部
材に加振力を及ぼす電磁駆動機構を設けて、振動系の振
動作用を利用することにより、制振対象に大きな加振力
を及ぼすようにした制振器が、開示されている。ところ
が、このような従来の制振器では、構造が複雑で重く製
作困難な電磁駆動機構を組み込まなければならず、サイ
ズや重量が増大し、製作性やコスト性が悪いという不具
合があった。
26464号において、制振対象に取り付けられる取付
部材に対してマス部材を離隔配置せしめて、弾性連結体
によって弾性連結せしめると共に、内部の圧力変化によ
ってマス部材に対して加振力を及ぼす密閉された作用空
気室を設けてなる構造の空気圧加振式の能動型制振器
を、明らかにした。このような制振器においては、電磁
駆動機構等の加振手段を制振器内部に組み込む必要がな
く、部品点数の減少が図られて、小型化や軽量化等が有
利に達成され得るのである。
型制振器においては、作用空気室に対して圧力変化を及
ぼすために、例えば、作用空気室が、エア給排路を通じ
て切換弁に接続せしめられ、切換弁の切換作動によっ
て、作用空気室が、互いに異なる圧力を有する二つの空
気圧源に交互に繰り返し連通せしめられるようにされ
る。より具体的には、例えば、二つの空気圧源として負
圧源と大気を採用して、切換弁の切換作動を適当な周期
で行い、作用空気室に対する負圧供給と大気開放を繰り
返させることにより、マス部材に対して、切換弁の切換
作動周期に対応した周波数の加振力を、有利に及ぼすこ
とが出来るのである。
構造の制振器について、本発明者が更なる検討を加えた
ところ、切換弁の切換作動等によって生ぜしめられて、
エア給排路を通じて作用空気室に及ぼされる空気圧の変
動が、切換弁の切換周期等に対応した目的とする周波数
成分だけでなく、それ以外の副次的な周波数成分をも内
在し易いことが見い出された。そして、かかる副次的な
周波数成分は、制振すべき振動成分とは、基本的に相関
性を有するものでないために、この副次的な周波数成分
を有する空気圧変動が作用空気室に及ぼされてマス部材
が加振されることによって、制振効果に悪影響が及ぼさ
れるおそれがあったのである。例えば、自動車用の制振
器においては、副次的な周波数成分を有する空気圧変動
に起因する加振力によって、当初の制振目的以外の周波
数域で、こもり音やビビリ振動等が発生し、防振性が悪
化する可能性があった。
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、空気圧加振式の能動型制振器において、制
振すべき振動に対応した周波数を有する加振力だけを、
制振対象に対して有効に及ぼすことを可能とし、それに
よって、制振効果の更なる向上と安定化を図ることにあ
る。
に、本発明の特徴とするところは、制振対象に取り付け
られる取付部材に対して、マス部材が離隔配置されてお
り、該マス部材が該取付部材に対して、弾性連結体によ
り、防振すべき振動の入力方向に相対変位可能に弾性支
持せしめられると共に、内部の圧力変化によって該マス
部材に加振力を及ぼす密閉された作用空気室が設けられ
た空気圧加振式の能動型制振器において、前記作用空気
室に圧力変化を及ぼすエア給排路上に、防振すべき振動
の周波数から外れた周波数域の空気圧変動を減衰せしめ
る消音器を配設したことにある。
圧加振式の能動型制振器においては、エア給排路上に配
設された消音器による空気圧変動の減衰効果によって、
制振すべき振動に対応しない周波数成分を有する空気圧
変動が、作用空気室に至るまでのエア給排路上で低減せ
しめられることにより、かかる周波数成分の作用空気室
への伝達、ひいては制振対象における振動悪化が軽減乃
至は防止されることとなる。しかも、消音器は、その特
性を適当に調節することによって、制振すべき振動に対
応した周波数成分の空気圧変動に対する減衰効果を低く
抑えることが出来ることから、制振対象となる周波数域
の振動に対しては、有効な制振効果が安定して発揮され
るのである。
振式の能動型制振器は、取付部材やマス部材,弾性連結
体を含んで構成された制振器本体や、空気圧源等には、
特別な改造を加えることなく、エア給排路上に消音器を
付加するだけの極めて容易で且つ簡単な構成によって、
実現されるのであり、実用化が容易であるといった利点
もある。
は、例えばゴム弾性体が好適に採用される。また、消音
器としては、特定の周波数域の空気圧変動に対して減衰
効果を発揮し得るものであれば良く、従来から公知のレ
ゾネータタイプ(共鳴型)の他、空洞型や干渉型など、
各種のものが、単独で或いは組み合わせた態様で採用可
能であるが、特に、制振すべき振動に対応した周波数成
分の空気圧変動に対する減衰効果を、副次的な周波数成
分の空気圧変動に対する減衰効果に比べて、充分に低く
設定することの出来るものが望ましい。更に、消音器
は、エア給排路上に複数配設することも可能であり、そ
の際、各消音器に対して、異なる空気圧変動減衰効果の
周波数特性を設定するようにしても良い。また、エア給
排路の形態や材質等は、特に限定されるものでないが、
及ぼされる空気圧変動に対して充分な変形強度を有し、
少なくとも変形による閉塞が防止されるだけの強度を有
する材質、例えば金属や樹脂,ゴム等が採用される。こ
こにおいて、エア給排路が空気圧変動によって弾性変形
する場合には、エア給排路の弾性変形に起因した副次的
な空気圧変動が惹起されるおそれもあるが、本発明に従
う構造とされた能動型制振器においては、そのような空
気圧変動に対しても、消音器によって、有効な低減効果
を得ることが出来るのである。
振器においては、例えば、作用空気室を、エア給排路を
通じて、エアシリンダ機構等の圧力制御型の空気圧源に
接続することによって、作用空気室に空気圧変化を及ぼ
すことも可能であるが、好適には、作用空気室が、エア
給排路を通じて、切換弁に接続せしめられ、該切換弁の
切換作動によって、作用空気室が、互いに異なる圧力を
有する二つの空気圧源に交互に繰り返し連通せしめられ
ることにより、作用空気室に圧力変化が生ぜしめられる
ようにされる。なお、空気圧源としては、負圧,正圧お
よび大気圧のうちの適当なものを組み合わせて採用する
ことが有効である。また、切換弁としては、制御が容易
であると共に応答性に優れていることから、ソレノイド
バルブ等が、好適に採用される。
よって複数の空気圧源を交互に連通させるようにすれ
ば、極めて簡単な構造をもって、作用空気室に空気圧変
化を及ぼすことが可能であり、特に、自動車用制振器に
おいては、内燃機関の吸気系で生ぜしめられる負圧と大
気圧を採用することによって、特別な空気圧源を設ける
必要がなく、構造の簡略化が有利に達成される。
弁の切換作動により、作用空気室を異なる空気圧源に交
互に連通せしめることによって、作用空気室に圧力変化
を生ぜしめるような場合には、切換弁の切換作動がパル
ス的にON/OFF(開閉)制御されることに起因し
て、エア給排路内の空気圧が歪んでしまうために、作用
空気室に及ぼされる空気圧に対して、制振すべき振動に
対応しない副次的な周波数成分がのり易いことが認めら
れたが、その場合に、本発明を適用して、上述の如く、
エア給排路上に消音器を配設することによって、極めて
優れた制振効果が発揮され得るのである。
振器において、作用空気室は、内部の圧力変化によって
マス部材に加振力を及ぼし得るものであれば良く、例え
ば、取付部材とマス部材を中空形状乃至は環状形状の弾
性連結体で弾性的に連結することにより、取付部材とマ
ス部材の対向面間において、周壁部が弾性連結体で構成
された作用空気室を採用することも可能であるが、その
他、例えば、作用空気室の壁部の一部を可撓性膜で構成
すると共に、該可撓性膜を挟んで作用空気室とは反対側
に、非圧縮性流体が充填されて密閉された作用液室を形
成せしめて、作用空気室の圧力変化による加振力が、作
用液室を介して、マス部材に及ぼされるようにしても良
い。
ては、作用空気室の容積を小さく設定することが可能で
あり、それによって、空気圧の制御による加振力の応答
性の向上が図られ得る。
かにするために、本発明の実施形態について、図面を参
照しつつ、詳細に説明する。
としての能動型制振器が、示されている。この能動型制
振器は、制振器本体10と、該制振器本体10に対して
空気圧変化を及ぼしめて加振力を生ぜしめるための空気
圧制御手段を含んで構成されている。かかる制振器本体
10は、自動車のボデー等の制振対象としての振動体1
2に取り付けられる取付部材としての取付金具14に対
して、マス部材16が、弾性連結体としてのゴム弾性体
18を介して弾性的に連結支持せしめられており、それ
によって、マス部材16をマス系としゴム弾性体18を
バネ系とする一つの振動系が構成されている。また、取
付金具14とマス部材16の間には、壁部の一部がゴム
弾性体18によって構成されて、外部空間に対して遮断
されて密閉された作用空気室20が画成されている。そ
して、この作用空気室20に対して、空気圧制御手段を
構成するエア給排路22を通じて圧力変化が及ぼされる
ことにより、かかる振動系に加振力が及ぼされてマス部
材16が取付金具14に対して加振変位せしめられるよ
うになっており、この振動系における加振力を取付金具
14を介して振動体12に及ぼすことにより、振動体1
2における振動を能動的に抑えるようになっている。な
お、本実施形態の制振器本体10においては、図1中の
上下方向の振動に対して、有効な制振効果を発揮し得る
ようにされている。
ド形状を有しており、軸方向一方の端部(図1中、上端
部)がボルト23とされている。また、取付金具14の
内部には、ボルト23側の軸方向端部から軸方向に所定
長さで延びて、取付金具14の軸方向中間部分の外周面
に開口するエア通路24が設けられている。なお、取付
金具14には、エア通路24に対して、後述するエア給
排路22を接続するために、ボルト23の軸方向端部か
ら軸方向外方に突出するポート26が一体形成されてい
る。
比重の大きい材質により、円形ブロック形状をもって形
成されたマス本体28に対して、薄肉の有底円筒形状を
有するカバー金具30が、軸方向一方の側から外挿され
て一体的に固着された構造とされている。また、マス本
体28には、中心軸上を軸方向に貫通するガイド孔32
が設けられており、カバー金具30がマス本体28に外
嵌されることにより、このガイド孔32の軸方向一方の
開口部が、カバー金具30の底壁によって閉塞せしめら
れている。更に、カバー金具30における筒壁の開口周
縁部は、マス本体28から軸方向に突出したカシメ部3
4とされている。
ガイド孔32に対して取付金具14の軸方向下端側(ボ
ルト23とは反対側の軸方向端部)が挿入されることに
より、取付金具14と同軸的に配設されている。なお、
マス部材16のガイド孔32は、取付金具14の外径寸
法よりも僅かに大きな内径寸法を有しており、取付金具
14に対して非接触に遊挿されて、軸方向の相対変位が
許容されるようになっている。また、マス部材16にお
けるガイド孔32には、カバー金具30で閉塞された開
口端部にガイドスリーブ36が内挿固定されており、こ
のガイドスリーブ36の内周面によって、取付金具14
の軸方向先端部が、軸方向に低摩擦で摺接案内されるよ
うになっていると共に、取付金具14とマス部材16の
軸直角方向への相対変位に起因する当接が軽減乃至は防
止されるようになっている。
6を弾性的に連結するゴム弾性体18は、略円環板形状
を有しており、その内周面に金属スリーブ38が、外周
部分に連結金具40が、それぞれ加硫接着されている。
金属スリーブ38は円筒形状を有しており、この金属ス
リーブ38が取付金具14に外嵌固定されることによっ
て、ゴム弾性体18が、取付金具14から軸直角方向外
方に広がる状態で固着されている。なお、金属スリーブ
38は、取付金具14に対して、エア通路24の開口部
よりもボルト23側に位置して嵌着固定されており、し
かも、金属スリーブ38と取付金具14の嵌着面では、
充分な流体密性が保持されるようになっている。
していると共に、軸方向両側がそれぞれ径方向外方に湾
曲されて上下のフランジ部42,44が一体形成されて
おり、ゴム弾性体18の外周部分に対して埋設状態で加
硫接着されている。また、下フランジ部44は、ゴム弾
性体18から径方向外方に突出しており、この下フラン
ジ部44の外周縁部に対して、マス部材16を構成する
カバー金具30のカシメ部34が係止されて、該カシメ
部34とマス本体28の間で下フランジ部44を挟圧す
ることにより、マス部材16が連結金具40に対して固
定的に取り付けられている。なお、マス部材16の連結
金具40への取付部位では、下フランジ部44とマス本
体28の間でシールゴム層46が挟圧されることによ
り、流体密性が確保されている。
周側が取付金具14に、外周側がマス部材16に、それ
ぞれ取り付けられることによって、マス部材16が取付
金具14に対してゴム弾性体18を介して弾性的に支持
されているのであり、また、取付金具14とマス部材1
6の間には、壁部の一部がゴム弾性体18にて構成され
て、外部空間に対して密閉された一つの作用空気室20
が形成されている。なお、この作用空気室20は、取付
金具14とマス部材16の間において、ガイド孔32の
内部も含んで形成されている。また、かかる作用空気室
20には、取付金具14に貫設されたエア通路24が、
連通,接続せしめられている。
体10は、図1に示されているように、振動体12に設
けられた取付孔50に対して、取付金具14がボルト2
3側から挿入せしめられ、取付金具14に外嵌固定され
た金属スリーブ38と、取付金具14に螺着されたナッ
ト52の間で、振動体12を挟圧保持せしめて、取付金
具14を振動体12に固着することによって、振動体1
2に装着されている。また、その際、取付金具14に対
するマス部材16の可動方向、即ち取付金具14の軸方
向が、振動体12において防振しようとする振動の方向
となるようにセットせしめられている。
て、空気圧制御手段を構成するエア給排路22が接続さ
れており、このエア給排路22を通じて、作用空気室2
0が、負圧ポンプや内燃機関の吸気系等の負圧源によっ
て生ぜしめられた負圧を蓄える負圧タンク54に接続さ
れている。また、ポート26を負圧タンク54に接続す
るエア給排路22上には、切換バルブ56が設けられて
おり、この切換バルブ56の切換作動によって、作用空
気室20が、負圧タンク54と大気中とに、択一的に接
続されるようになっている。なお、切換バルブ56とし
ては、高速で切換作動可能な電磁式のもの等が好適に採
用される。
せて、作用空気室20に負圧と大気圧を交互に及ぼすこ
とによって、作用空気室20の圧力変化に伴い、マス部
材16に対し、取付金具14の軸方向で、該取付金具1
4に対して接近/離隔する方向の変位力が及ぼされるよ
うになっている。即ち、取付金具14と金属スリーブ3
8は、それらの軸方向端面において、マス部材16に対
して、作用空気室20を挟んで軸方向に対向位置せしめ
られていると共に、ゴム弾性体18の弾性変形に基づい
て軸方向に相対変位可能に連結されていることから、作
用空気室20に負圧を及ぼすことによって、マス部材1
6が取付金具14に対して軸方向に接近変位せしめられ
るのである。
切換周期に対応した周期で、取付金具14に対して軸方
向に変位せしめられるのであり、切換バルブ56の切換
周期を調節することによって、マス部材16とゴム弾性
体18からなる振動系を、任意の周波数で加振すること
が出来ると共に、作用空気室20に及ぼされる負圧の大
きさを調節することによって、マス部材16とゴム弾性
体18からなる振動系における加振力乃至は振幅を制御
することが出来るのである。
動の周波数や振幅等に応じて、切換バルブ56を切換制
御することにより、振動体12に対して有効な加振力を
及ぼしめて、有効な振動抑制効果乃至は振動制御効果を
得ることが出来るのである。特に、マス部材16とゴム
弾性体18からなる振動系の共振周波数域では、その共
振作用によってより大きな加振力が効率的に生ぜしめら
れて、一層優れた振動抑制効果乃至は振動制御効果が発
揮され得るのである。
振動体としての自動車のボデー12に装着せしめた場合
の概略構造が、図2にモデル的に示されている。なお、
図2において、58は、エンジンを含むパワーユニット
60をボデー12に対して防振支持せしめるエンジンマ
ウントであり、このエンジンマウント58を通じてパワ
ーユニット60からボデー12に伝達される振動が、制
振器によって能動的に抑制されるようになっている。即
ち、エンジン回転数やシフトポジション,エアコンスイ
ッチの状態等の車両状態信号に基づいて、予め求められ
たデータにより、問題となるボデー振動の周波数や振
幅,位相等を割り出し、かかるボデー振動と逆位相とな
ってボデー振動を相殺的に抑制する加振力がボデー12
に及ぼされるように、制御装置62において、切換バル
ブ56の切換制御信号が生成され、必要に応じてアンプ
等で増幅されて切換バルブ56に入力されるようになっ
ており、かかる制御信号に従って切換バルブ56が、適
当な周期と位相で切換作動せしめられることにより、有
効な制振効果が発揮されるようになっているのである。
56の切換作動によって生ぜしめられた変動空気圧の伝
達経路上、換言すれば切換バルフ56よりも制振器本体
10側に位置して、消音器64が、設けられている。こ
の消音器64は、エア給排路22の周壁面に開口,連通
せしめられて、該エア給排路22から分岐して所定長
さ:Lで延び出すと共に、先端部が蓋体66で気密に閉
塞された中空管体68にて構成されている。これによ
り、かかる消音器64は、良く知られているように、中
空管体68の長さ:Lを適当に調節することにより、そ
の長さ:Lに対応した周波数(振動数)域の空気振動
(空気圧変動)に対して、波動の共鳴減衰作用に基づく
有効な低減効果を発揮し得るようにされている。
Lは、ボデー12において抑制すべき振動周波数に対応
した空気圧変動に対しては出来るだけ低減効果を発揮せ
ずに、それ以外の空気圧変動、即ちボデー12において
抑制すべき振動周波数に対応しない空気圧変動に対して
は出来るだけ有効な低減効果を発揮し得るように調節さ
れている。具体的には、例えば、切換バルブ56のパル
ス的な切換作動によっては、エア給排路22内におい
て、切換バルブ56の切り換えによる基本的な空気圧変
動周波数よりも高次(例えば、2次や3次等)の周波数
成分が発生し易く、この高次成分がのることによって理
想的な正弦波的な空気圧変動から大きく外れてしまう
が、その場合には、問題となる高次の周波数の空気圧変
動に対して有効な低減効果を発揮し得るように、中空管
体68の長さ:Lが設定されることとなる。
おいては、エア給排路22を通じて作用空気室20に及
ぼされる空気圧変動のうち、ボデー振動に対応しない雑
音的な空気圧変動が消音器64によって低減乃至は消去
されることにより、作用空気室20に対して、制振すべ
きボデー振動に対応した空気圧変動だけが有効に及ぼさ
れて、ボデー振動を相殺的に抑制する加振力が、ボデー
12に対して効果的に及ぼされるのであり、制振対象以
外の周波数域における振動状態の悪化現象等の不具合が
有利に回避されるのである。
自体に電磁駆動手段等のアクチュエータ部材を組み込む
必要がないことから、構造が極めて簡単で製作が容易で
あり、軽量でコンパクト且つ安価であるといった大きな
利点がある。しかも、構造が簡単であることから、耐久
性や信頼性にも優れており、故障した場合でも対処が容
易であるといった利点もある。
してマス部材16の変位力を得るようになっていること
から、特に内燃機関を利用した自動車等においては、吸
気系等に生ずる負圧を有利に活用することが出来るので
あり、特別な駆動エネルギ発生手段が必要ないといった
利点もある。なお、圧縮エアが容易に得られる場合に
は、負圧力に代えて正圧力を利用してマス部材16を変
位させることも、勿論可能である。
器64としては、上述の如きサイドブランチタイプの
他、特定周波数域の空気圧変動に対して有効な低減効果
を発揮し得る各種の構造のものが採用され得る。具体的
には、例えば、図3に示されているように、分岐した中
空管体68の先端部に所定大きさの共鳴箱70が設けら
れた共鳴型消音器や、図4に示されているように、所定
大きさの拡径部72が軸方向に複数配列されて、エア給
排路22に対して直列的に配設される共鳴型消音器、図
5に示されているように、エア給排路22の外周を覆う
共鳴箱74が設けられると共に、該共鳴箱74によって
形成された所定大きさの内部空間に連通する連通孔76
がエア給排路22の周壁部に設けられた共鳴型消音器、
或いは図6に示されているように、エア給排路22に対
して所定容積の膨張箱78が直列的に配設された空洞型
消音器や、図7に示されているように、エア給排路22
上に直列的に配設された所定容積の膨張箱80内に、エ
ア給排路22の入力側開口端部と出力側開口端部が所定
長さ差し込まれた空洞型消音器、図8に示されているよ
うに、エア給排路22の屈曲部位において所定容積の膨
張箱82を実質的に直列的に設置せしめた空洞型消音
器、更には、図9に示されているように、エア給排路2
2において軸方向に離隔位置した2点を、エア給排路2
2の長さとは異なる所定長さで連通せしめるバイパス管
路84を設けた干渉型消音器、或いは図10に示されて
いるように、エア給排路22上に直列的に配設された膨
張箱86内に、エア給排路22の入力側を細孔88を通
じて開口,連通せしめた吹出口型消音器などが、何れ
も、採用可能である。
された作用空気室に空気圧変動を及ぼすことによって、
作用空気圧の変動周期に対応した周期でマス部材が加振
せしめられる空気圧加振式の能動型制振器であれば良
く、その構造は限定されるものではない。具体的には、
例えば、図11に示されているように、非圧縮性流体が
封入された作用液室90を備え、この作用液室90の液
圧を介して、作用空気室の圧力変化による加振力がマス
部材に及ぼされるものであっても良い。
振器本体92は、取付部材として逆向きの皿形状を有す
る取付金具94が用いられており、かかる取付金具94
が、自動車のボデー等の制振対象である所定の振動体9
6の下面に重ね合わされて、底部中央から軸方向上方に
突出して固設された取付ボルト98によって、振動体9
6に取り付けられるようになっている。
のマス金具100にて構成されており、このマス金具1
00の軸方向上端部に円環板形状のゴム弾性体102
が、その内周縁部において加硫接着されることによっ
て、マス金具100の外周面から略径方向外方に向かっ
て広がる状態で固着されている。また、ゴム弾性体10
2の外周縁部は、マス金具100の径方向外方に所定距
離を隔てて配された円筒形状の連結金具104に加硫接
着されている。この連結金具104は、マス金具100
と同軸上で、且つマス金具100よりも軸方向上方に位
置せしめられており、該連結金具104の下側開口周縁
部にゴム弾性体102の外周縁部が加硫接着されている
一方、該連結金具104の上側開口周縁部にカシメ部1
06が一体形成されている。
が、軸方向に所定距離を隔てて対向配置せしめられて、
連結金具104のカシメ部106に対して取付金具94
の外周縁部がかしめ固定されることにより、それら取付
金具94とマス金具100が、ゴム弾性体102を介し
て弾性的に連結されている。また、これにより、取付金
具94とマス金具100の対向面間には、外部空間に対
して密閉された密閉室108が形成されている。
状を有する可撓性膜としてのゴム膜110が配設されて
いる。このゴム膜110は、中央部分に金属等の剛性材
からなる薄肉円板形状の拘束板112が加硫接着されて
いると共に、外周縁部に円環形状の支持金具114が加
硫接着されており、支持金具114が連結金具104の
カシメ部106によって、取付金具94にかしめ固定さ
れることにより、取付金具94とマス金具100の対向
面間の中間部分に配設されている。また、それにより、
密閉室108がゴム膜110によって流体密に二分され
ており、ゴム膜110とマス金具100の間に、水やア
ルキレングリコール等の非圧縮性流体が充填された作用
液室90が形成されている一方、ゴム膜110と取付金
具94の間に作用空気室118が形成されている。
4に貫設されたポート120が連通されており、図示は
されていないが、このポート120に対して、エア給排
路22が接続されることにより、前記図1に示された第
一の実施形態と同様な空気圧制御手段が接続されるよう
になっており、かかる空気圧制御手段によって、作用空
気室118に対して、振動体96における制振すべき振
動周波数に対応した周期の空気圧変動が及ぼされるよう
になっている。
体92においては、第一の実施形態と同様に、作用空気
室118に対して負圧と大気圧を交互に適当な周期で及
ぼすと、ゴム膜110の変形に基づいて、該作用空気室
118の圧力変動が作用液室90に及ぼされ、この作用
液室90の圧力変動に基づいて、マス金具100が、取
付金具94に対して接近/離隔する軸方向に変位せしめ
られることとなる。このマス金具100の変位によっ
て、加振力が振動体96に及ぼされることから、本実施
形態の制振器本体92を採用して制振器を構成しても、
前期第一の実施形態の制振器と同様な振動抑制乃至は制
御等といった効果が有効に発揮され得るのである。
おいては、取付金具94とマス金具100の間に形成さ
れた作用空気室118と作用液室90によって、マス金
具100の変位許容量やゴム弾性体102の変形許容量
等を充分に得ることが出来るだけの容積を確保しつつ、
作用空気室118の容積を抑えて空気圧の制御によるマ
ス金具100の変位、ひいては振動体96に及ぼされる
加振力の応答性の向上を図ることが出来るのである。
いては、作用液室90の壁部において、作用空気室11
8から作用液室90への圧力の入力側壁部を構成するゴ
ム膜110の径寸法:R1よりも、作用液室90の圧力
の出力側壁部を構成するマス金具100側の径寸法:R
2の方が大きく設定されていることから、作用空気室1
18の空気圧が作用液室90で増幅されてマス金具10
0側に及ぼされるのであり、それによって、マス金具1
00に対する総変位力をより有利に得ることが出来るの
である。
束板112で規制されていることから、局部的な変形が
防止されて作用空気室118から作用液室90への圧力
伝達が有利に為され得ると共に、取付金具94側やマス
金具100側への局部的な当接が防止されて耐久性が有
利に確保され得る。また、拘束板112とマス金具10
0との各対向面には、薄肉のゴム層122,124が設
けられていると共に、拘束板112の取付金具94に対
する対向面には、環状の緩衝ゴム126が設けられてお
り、拘束板112のマス金具100や取付金具94に対
する当接時の異音や衝撃が軽減乃至は防止されるように
なっている。
きたが、これらはあくまでも例示であって、本発明は、
これらの実施形態によって何等限定的に解釈されるもの
ではない。
壁ばね剛性等を適当に設定することにより、空気の圧縮
ばね作用による共振現象も利用することが可能であり、
それによって、より大きな加振力を一層効率的に得るこ
とが出来る。
本体92において、作用空気室118から作用液室90
への圧力の入力側壁部を構成するゴム膜110の径寸
法:R1よりも、作用液室90の圧力の出力側壁部を構
成するマス金具100側の径寸法:R2の方を小さく設
定することも可能であり、それによって、作用空気室1
18の空気圧変動に基づくゴム膜110の変位量よりも
マス金具100の変位量の方を大きくして、作用空気室
118への空気給排量に対するマス金具100の変位量
をより有利に確保することが出来るのである。
おいて、作用空気室20,118内に、コイルスプリン
グを配設し、マス部材16や拘束板112に対して、取
付金具14,94から離隔する方向の付勢力を及ぼしめ
るようにしても良い。それによって、マス部材16や拘
束板112の姿勢の安定化が図られると共に、ゴム弾性
体18,102やゴム膜110の弾性力が補助されてヘ
タリ等による特性変化が軽減され得る。
デー用の制振器以外にも、自動車の各部材や自動車以外
の各種装置に用いられる制振器に対して、何れも、同様
に適用され得るものであることは、勿論である。
当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、
言うまでもないところである。
に従う構造とされた制振器においては、マス部材の加振
用のアクチュエータ手段を構成するための特別な部材を
組み込む必要がなく、外部から作用空気室に及ぼされる
空気圧に基づいてマス部材が変位せしめられることか
ら、能動的な振動低減効果を発揮し得る制振器が、簡単
な構造と少ない部品点数をもって有利に実現され得るの
である。
及ぼされる空気圧変動に対して、制振対象において制振
すべき振動に対応しない周波数域の空気圧変動が何等か
の原因でのった場合でも、そのような振動に対応しない
空気圧変動を、消音器によって低減せしめることが出来
ることから、制振すべき振動に対して高精度に対応した
加振力だけを制振対象に及ぼすことが可能となり、それ
によって、空気圧加振による極めて高度な制振効果が発
揮されるのである。
を概略的に示す縦断面説明図である。
モデル的に示す説明図である。
音器の別の具体例を示す説明図である。
音器の別の具体例を示す説明図である。
音器の別の具体例を示す説明図である。
音器の別の具体例を示す説明図である。
音器の別の具体例を示す説明図である。
音器の別の具体例を示す説明図である。
音器の別の具体例を示す説明図である。
消音器の別の具体例を示す説明図である。
制振器本体の別の具体例を示す縦断面説明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 制振対象に取り付けられる取付部材に対
して、マス部材が離隔配置されており、該マス部材が該
取付部材に対して、弾性連結体により、防振すべき振動
の入力方向に相対変位可能に弾性支持せしめられると共
に、内部の圧力変化によって該マス部材に加振力を及ぼ
す密閉された作用空気室が設けられた空気圧加振式の能
動型制振器において、 前記作用空気室に圧力変化を及ぼすエア給排路上に、防
振すべき振動の周波数から外れた周波数域の空気圧変動
を減衰せしめる消音器を配設したことを特徴とする空気
圧加振式の能動型制振器。 - 【請求項2】 前記作用空気室が、前記エア給排路を通
じて、切換弁に接続されており、該切換弁の切換作動に
よって、該作用空気室が、互いに異なる圧力を有する二
つの空気圧源に交互に繰り返し連通せしめられることに
より、該作用空気室に圧力変化が生ぜしめられるように
なっている請求項1に記載の空気圧加振式の能動型制振
器。 - 【請求項3】 前記作用空気室の壁部の一部が可撓性膜
で構成されていると共に、該可撓性膜を挟んで該作用空
気室とは反対側に、非圧縮性流体が充填されて密閉され
た作用液室が形成されており、該作用空気室の圧力変化
による加振力が、該作用液室を介して、前記マス部材に
及ぼされるようになっている請求項1又は2に記載の空
気圧加振式の能動型制振器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23246397A JP3782215B2 (ja) | 1997-08-28 | 1997-08-28 | 空気圧加振式の能動型制振器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23246397A JP3782215B2 (ja) | 1997-08-28 | 1997-08-28 | 空気圧加振式の能動型制振器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1163094A true JPH1163094A (ja) | 1999-03-05 |
| JP3782215B2 JP3782215B2 (ja) | 2006-06-07 |
Family
ID=16939692
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23246397A Expired - Fee Related JP3782215B2 (ja) | 1997-08-28 | 1997-08-28 | 空気圧加振式の能動型制振器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3782215B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2013131913A1 (de) * | 2012-03-06 | 2013-09-12 | Conti Temic Microelectronic Gmbh | Pneumatische verstellanordnung für einen fahrzeugsitz |
-
1997
- 1997-08-28 JP JP23246397A patent/JP3782215B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2013131913A1 (de) * | 2012-03-06 | 2013-09-12 | Conti Temic Microelectronic Gmbh | Pneumatische verstellanordnung für einen fahrzeugsitz |
| US9802518B2 (en) | 2012-03-06 | 2017-10-31 | Conti Temic Microelectronic Gmbh | Pneumatic adjustment arrangement for a vehicle seat |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3782215B2 (ja) | 2006-06-07 |
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