JPH1164342A - 検体処理システム - Google Patents

検体処理システム

Info

Publication number
JPH1164342A
JPH1164342A JP22908197A JP22908197A JPH1164342A JP H1164342 A JPH1164342 A JP H1164342A JP 22908197 A JP22908197 A JP 22908197A JP 22908197 A JP22908197 A JP 22908197A JP H1164342 A JPH1164342 A JP H1164342A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
processing unit
processing
rack
transport line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22908197A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryuichiro Kodama
隆一郎 児玉
Hitoshi Tokieda
仁 時枝
Toshiyuki Ikeda
俊幸 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP22908197A priority Critical patent/JPH1164342A/ja
Publication of JPH1164342A publication Critical patent/JPH1164342A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】搬入出機構を共通化して検体搬送ラインと検体
処理ユニットとの接続を簡潔にして、検体処理システム
を小型化しても、デッドロックを回避することのできる
検体処理システムを提供すること。 【解決手段】搬送ライン100,110,120上を検
体容器を載置した検体ラックが搬送される。処理ユニッ
ト20,30,40は、この搬送ライン100,11
0,120によって搬送された検体ラックに載置された
検体容器中の検体の処理を行う。搬送ライン上には、搬
入口と搬出口を共用する搬入出口10を有している。処
理ユニット内で処理中の検体ラックの数が、処理ユニッ
トにおいて一度に処理が許容されている最大許容ラック
数に等しいときは、処理ユニットにおいて処理を必要と
する検体ラックの搬送ラインの搬入出口への搬入を禁止
するように、上記搬送ラインを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、臨床検査分野の検
体検査の処理を自動的に行う検体処理システムに係り、
特に、搬送ラインに小形検体処理ユニットを接続して構
成されたシステムに使用するに好適な検体処理システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の検体処理システムとしては、例え
ば、特開平9―43249号公報に記載されているよう
に、搬送ラインに接続される検体処理ユニットと搬送ラ
インとの間に、検体をプールすべきバッファを設けるこ
とが知られている。このバッファによって処理検体の搬
出を制御して、検体処理ユニットの前の搬送ラインを通
過する検体を、妨害せずに通過させるようにしている。
なお、この例における検体処理ユニットとしては、分析
装置が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の検体処
理システムにおいては、検体処理ユニットと搬送ライン
との間にバッファを設けるようにしているため、システ
ムが大型化するという問題があった。
【0004】かかる観点からすると、バッファを採用し
ないことにより、システムの小型化が図れることにな
る。そこで、本発明者らは、バッファを使用しないこと
で検体処理システムの小型化を図るとともに、さらに、
小型な検体処理システムについて検討を進めた。その結
果、搬送ラインから処理ユニットに処理の必要な検体ラ
ックを移送する機構と、処理ユニットから搬送ラインに
処理の終了した検体ラックを移送する機構とを共通化す
る構成について検討を行い、シュミレーションを行っ
た。しかしながら、シュミレーションの結果、これらの
2つの移送機構を共通化しようとすると、次の問題点が
あることが判明した。即ち、かかる方法において、処理
ユニットが処理中に、処理の必要な新たな検体ラックを
搬送ラインの搬入位置に待たせると、搬入出口が共通な
ために処理の終わった検体ラックが処理ユニットから排
出されるのを妨害するだけでなく、両者の検体ラック
(処理ユニットから出てくる検体ラックと処理ユニット
に入っていく検体ラック)がお互いの移送終了を待ち合
うという、デッドロックが発生するという問題があるこ
とが判明した。このようなデッドロックが発生すると、
この搬送ライン上で検体ラックが永遠に停滞することに
なり、引き続いて、システム全体の停止を引き起こし、
致命的な結果となる。
【0005】本発明の目的は、搬入出機構を共通化して
検体搬送ラインと検体処理ユニットとの接続を簡潔にし
て、検体処理システムを小型化しても、デッドロックを
回避することのできる検体処理システムを提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、検体容器
を載置した検体ラックを搬送する搬送ラインと、この搬
送ラインによって搬送された上記検体ラックに載置され
た検体容器中の検体の処理を行う処理ユニットと、上記
搬送ライン及び上記処理ユニットを制御する制御部とを
有する検体処理システムにおいて、上記処理ユニット
は、上記搬送ラインからの検体ラックの取り込みと、上
記処理ユニットから上記搬送ラインへの検体ラックの送
り出しを共に行い、上記搬送ライン上の搬入口と搬出口
を共用する搬入出口を有する共用ラック搬送機構を備
え、上記制御部は、上記処理ユニット内で処理中の上記
検体ラックの数が、上記処理ユニットにおいて一度に処
理が許容されている最大許容ラック数に等しいときは、
上記処理ユニットにおいて処理を必要とする検体ラック
の上記搬送ラインの上記搬入出口への搬入を禁止するよ
うに、上記搬送ラインを制御するようにしたものであ
る。かかる構成により、バッファを用いず、しかも、共
用ラック搬送機構を用いることにより、検体処理システ
ムが小型化できるとともに、共用ラック搬送機構を用い
ても、処理ユニットで最大許容ラック数の検体ラックの
処理中には、その処理ユニットで処理の必要な新たな検
体ラックの搬入出口への搬入を禁止するようにしている
ので、搬送ラインにおける検体ラックのデッドロックが
発生し得なくなるものである。
【0007】(2)上記(1)において、好ましくは、
上記制御部は、上記処理ユニット内で処理中の上記検体
ラックの数に拘らず、上記処理ユニットにおいて処理を
必要としない検体ラックの上記搬送ラインの上記搬入出
口への搬入を許可するように、上記搬送ラインを制御す
るようにしたものである。かかる構成により、処理ユニ
ットで処理の必要のない検体ラックが搬送ライン上に滞
ることなく、搬送処理のスループットを向上し得るもの
となる。
【0008】(3)上記(1)において、好ましくは、
上記処理ユニットは、上記処理ユニットにおける最大許
容ラック数が2以上のマルチ処理ユニットであり、上記
制御部は、上記マルチ処理ユニット内の処理中の検体ラ
ックが一度最大許容ラック数に達したら、それが全て排
出されるまでの間、上記マルチ処理ユニットの処理を要
する検体ラックが上記搬入出口に搬入されることを禁止
するように、上記搬送ラインを制御するようにしたもの
である。かかる構成により、処理ユニットへの搬入と処
理ユニットからの搬出が競合することを回避し得るもの
となる。
【0009】(4)上記(3)において、好ましくは、
さらに、上記制御部に接続された処理情報表示器を備
え、上記制御部は、上記マルチ処理ユニットの処理を要
する検体ラックが搬入出口に搬入されることが禁止され
ているか否かを上記処理情報表示器に表示するようにし
たものである。かかる構成により、検体処理システムの
操作者は、表示器の表示内容に検体ラックの搬送が止ま
っている理由を知り得るものとなる。
【0010】(5)上記(1)において、好ましくは、
上記制御部は、上記処理ユニットの初期化時には、上記
処理ユニットに残留している検体ラックを上記搬送ライ
ンに排出するよう上記ラック搬送機構及び上記搬送ライ
ンを制御するとともに、上記処理ユニットの初期化中に
は、新たな検体ラックが上記搬送ラインに搬入されるこ
とを禁止するように、上記搬送ラインを制御するように
したものである。かかる構成により、初期化処理を容易
に行い得るものとなる。
【0011】(6)上記(1)において、好ましくは、
さらに、上記制御部に接続された処理情報表示器を備
え、上記制御部は、上記検体処理ユニットにおいて処理
されている最中の検体識別子を上記処理情報表示器に表
示するようにしたものである。かかる構成により、検体
の処理状況を一目で把握し得るものとなる。
【0012】(7)上記(1)において、好ましくは、
上記制御部は、上記検体処理ユニットが故障した場合
に、全ての検体ラックが搬入出口に搬入されることを許
可するようにしたものである。かかる構成により、故障
時の処理を容易に行い得るものとなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図7を用いて、本発
明の一実施形態による検体処理システムについて説明す
る。最初に、図1を用いて、本実施形態による検体処理
システムの全体構成について説明する。図1は、本発明
の一実施形態による検体処理システムの全体構成を示す
ブロック図である。
【0014】ラック投入部10には、検体をのせた検体
ラックを複数個置くことができる。ラック投入部10に
置かれた検体ラックは、第1処理ユニット20,第2処
理部30,第3処理ユニット40などからなる各処理ユ
ニットでの処理がすすむにつれ、置かれた順に検体ラッ
クをラック搬送ライン100,110,120に供給す
る。ラック搬送ライン100,110,120は、検体
ラックをある場所から別のある場所に搬送するものであ
り、それぞれ、第1処理ユニット20,第2処理ユニッ
ト30,第3処理ユニット40の検体ラック入出力の場
でもある。ラック搬送ライン100,110,120
は、通信ケーブルL1,L2,L3によって中央制御部
60に接続され、搬送ラインへの検体ラックの搬入出が
管理される。
【0015】第1処理ユニット20,第2処理ユニット
30,第3処理ユニット40は、それぞれ、遠心分離,
開栓,分注,閉栓,分類,分析などの様々の処理機能を
有している。また、第1処理ユニット20,第2処理ユ
ニット30,第3処理ユニット40の寸法も種々存在す
る処理ユニットである。各処理ユニットは、ラック搬送
ライン100,110,120から搬送されてきた検体
ラックを自装置内に取り込み、処理後再びラック搬送ラ
イン100,110,120に検体ラックを送りだす。
【0016】また、ラック収納部50は、検査依頼に基
づく処理を完了した検体ラックを収納するものであり、
システムの使用者は処理済みの検体ラックをラック収納
部50から取出すことができる。
【0017】ラック投入部10,ラック搬送ライン10
0,110,120およびラック収納部50は、中央制
御部60によって制御されている。中央制御部60は、
検査依頼項目入力器70と、検査結果出力器72と、パ
ラメータ入力器74と、処理情報表示器76に、通信ケ
ーブルL4,L5,L6,L7によって接続される。
【0018】検査依頼項目入力器70は、どのような検
査をするかの検査項目依頼を入力するものであり、検体
毎に検査項目,検体を識別するための検体ID,検体属
性情報(性別、年齢、検体種別など)を入力する。検査
結果出力器72は、検査結果を出力するものであり、検
査依頼項目入力器70から入力された検査依頼に対し
て、第1処理ユニット20,第2処理ユニット30,第
3処理ユニット40が行った処理のうち、必要な結果が
出力される。
【0019】パラメータ入力器74は、システムを構成
する各種処理ユニットの種類や並びなどのシステム構
成、各処理ユニット20,30,40がラック搬送ライ
ン100,110,120と検体ラックの受け渡しを行
うラックアクセス位置、システムで使用される検体ラッ
クの種別、各処理ユニットがラック搬送ライン100,
110,120を通して他の処理ユニットあるいはラッ
ク収納部50に検体ラックを転送するタイミング、各処
理ユニットがラック搬送ライン100,110,120
を通して他の処理ユニットあるいはラック収納部50に
転送する検体ラックの種別(例えば、処理ユニットが分
注装置であった場合、転送される検体ラックは分注元と
なった親ラック、サンプルカップに分注された子ラッ
ク、試験管に分注された子ラックの3種類)をパラメー
タとして入力するものである。
【0020】処理情報表示器76は、検体処理ユニット
において処理されている最中の検体識別子を一覧表示し
たり、検体処理ユニットにおけるマルチ処理ユニットの
処理を要する検体ラックがラックアクセス位置に搬入さ
れることを待っている状態であることを表示する。
【0021】中央制御部60は、検査依頼項目入力器7
0によって入力された検査依頼内容に基づき検体ラック
を、ラック投入部10からラック搬送ライン100,1
10,120に搬送し、またラック搬送ライン100,
110,120から各処理ユニットまたはラック収納部
50に送り、収納部は各処理ユニットである第1処理ユ
ニット20,第2処理ユニット30,第3処理ユニット
40からラック搬送ライン100,110,120を通
って送られてくる検体ラックを収納する。
【0022】また、各処理ユニット20,30,40
は、それぞれ、図示しないの制御部を有している。これ
らの制御部は、中央制御部60と情報交換を行うために
通信ケーブルL8,L9,L10,L11で接続されて
いる。各制御部は独立して動作しているが、中央制御部
60との間で検体ラックの受け渡しが行われるときに
は、各制御部が検体ラックを送り出せるという要求(以
下「搬出可能要求」と称す)および検体ラックを受け取
れるという要求(以下「搬入可能要求」と称す)を通信
ケーブルL8,L9,L10,L11にて中央制御部6
0に報告し、中央制御部60はそれらの要求の中から一
組を選択し、搬送ライン100,110,120の制御
を行うと同時に、通信ケーブルL8,L9,L10,L
11を通して各制御部に指示を出し、協調して検体ラッ
クのやり取りを行う。
【0023】次に、図2を用いて、本実施形態による検
体処理システムの各部の詳細な構成について説明する。
図2は、本発明の一実施形態による検体処理システムの
各部の詳細な構成を示すブロック図である。
【0024】処理ユニット20,30,40は、図1に
示した第1処理ユニット20,第2処理ユニット30,
第3処理ユニット40に相当するものであり、3台の異
なる寸法・機能を有している。例えば、処理ユニット2
0は遠心分離機であり、処理ユニット30は開栓機であ
り、処理ユニット40は分注機である。遠心分離機であ
る処理ユニット20には、同時に最大8個の検体ラック
に載置された検体の遠心分を処理することができるマル
チ処理ユニットである。開栓機である処理ユニット30
は、同時に1個の検体ラックに載置された検体容器の開
栓処理を行うことができるシングル処理ユニットであ
る。分注機である処理ユニット40は、同時に1個の検
体ラックに載置された検体容器の開栓処理を行うことが
できるシングル処理ユニットである。
【0025】各処理ユニット20,30,40は、それ
ぞれ、搬送ライン100,110,120上の検体ラッ
クを自ユニット内に取り込むラック搬送機構部と自ユニ
ット内の検体ラックを搬送ライン100,110,12
0上に送りだすラック搬送機構部を有している。処理ユ
ニット20が有しているラック搬送機構部22は、搬送
ライン100からの検体ラックの取り込みと、搬送ライ
ン100への検体ラックの送り出しを共に行う共用ラッ
ク搬送機構である。従って、搬送ライン100上の検体
ラックの取り込み口と、検体ラックの送り出し口である
ラックアクセス位置は、搬入出口102として共用化さ
れている。処理ユニット30が有しているラック搬送機
構部32も、搬送ライン110からの検体ラックの取り
込みと、搬送ライン110への検体ラックの送り出しを
共に行う共用ラック搬送機構である。従って、搬送ライ
ン110上の検体ラックの取り込み口と、検体ラックの
送り出し口であるラックアクセス位置は、搬入出口11
2としてを共用化されている。処理ユニット40は、ラ
ック搬送機構部42とラック搬送機構部44とを有して
おり、ラック搬送機構42は、搬送ライン120からの
検体ラックの取り込みを行い、ラック搬送機構部44
は、搬送ライン120への検体ラックの送り出しを行
う。従って、搬送ライン120上には、検体ラックの取
り込み口である搬入口122と、検体ラックの送り出し
口である搬出口124を有しており、検体ラックアクセ
ス位置が2カ所設けられている。
【0026】ここで、図3を用いて、本実施形態に用い
るラック搬送機構部の構成について説明する。図3は、
本発明の一実施形態による検体処理システムに用いるラ
ック搬送機構部の側面図である。なお、図3において
は、ラック搬送機構部22を例にとって説明するが、他
のラック搬送機構部32,42,44の構成も同様であ
る。
【0027】ラック搬送機構部22は、検体移載機構2
2Aと、検体把持機構22Bから構成されている。検体
移載機構22Aは、モータの駆動軸22A1と、プーリ
22A2の間に巻回されたベルト22A3とを有してい
る。検体移載機構22Aは、搬送ライン100の搬入出
口102と、処理ユニット20のラック受取口20Aと
の間の上方に配置されている。検体把持機構22Bは、
ベルト22A3に取り付けられており、開閉可能な一対
のフィンガーなる把持部材22B1,22B2を有して
いる。図3(A)に示すように、把持部材22B1,2
2B2は、通常は開いており、搬送ライン100の搬入
出口102の上で検体容器90が載置された検体ラック
80が到着するのを待機している。検体ラック80は、
搬送ライン100上を、紙面に垂直な図示の手前方向か
ら搬送されてくる。検体ラック80が到着すると、把持
部材22B1,22B2が閉じて、検体ラックを把持す
る。次に、図3(B)に示すように、検体把持機構22
Bによって把持された検体ラック80は、搬入出口10
2からラック受取口20A方向に移送される。そして、
図3(C)に示すように、ラック受取口20Aの位置ま
で運ばれて、その位置で把持部材22B1,22B2か
ら解放される。ラック受取口20Aから搬入出口102
に検体ラック80が搬送される動作は、上述したのと逆
の動作が行われる。
【0028】ここで、図4を用いて、本実施形態におい
て用いる検体ラックの構成について説明する。図4は、
本発明の一実施形態による検体処理システムに用いる検
体ラックの構成を示す斜視図である。
【0029】検体ラック80は、複数の装填孔を有して
おり、その中に、例えば、図示するように、5本の検体
容器90を保持することができる。検体容器90の中に
は、血清,血漿、あるいは尿などの分析ユニットで分析
処理されるべき検体が収容されている。検体ラック80
の側面には、検体容器90の保持位置に合わせて、切り
欠き82が形成されている。検体容器90の外壁には、
それぞれ、検体識別情報媒体92として、磁気記録媒体
やバーコードラベルが付されている。検体識別情報体9
2には、個々の検体の検体IDが保持されている。この
検体識別情報は、検体ラック80に形成された切り欠き
82を通して、バーコードリーダーのような周知の読み
取り装置によって読み取られる。
【0030】検体ラック80には、個々のラック番号を
表すコード情報としての複数の穴や、バーコードが印刷
されたバーコードラベル84が設けられている。このラ
ック番号識別情報は、バーコードリーダーのような周知
の読み取り装置によって読み取られる。
【0031】各検体に対して検査依頼された分析項目
は、中央制御部60に記憶されているので、各検体容器
に対応する検体IDを認識することにより、その検体容
器90を保有している検体ラック80を該当する分析項
目の分析処理のための処理ユニットに搬送するように対
応づけることができる。検体IDを認識する方法として
は、例えば、検体容器の識別情報を直接読み取る方法
や、検体ラック上の各検体容器の配列位置とラック番号
の組み合わせを予め検体IDに対応づけて記憶させてお
いて、ラック番号を読み取る方法を用いることができ
る。
【0032】なお、図4に示した例では、5本の検体容
器を保持しているが、検体容器数はこれに限られず1本
以上又は10本を保持する検体ラックであってもよい。
【0033】さらに、図2に戻って、ラック投入部の構
成について説明する。図1に示したラック投入部10
は、主として、投入トレイ11,12と、投入搬送ライ
ン13と、緊急検体投入口14とによって構成されてい
る。一般の検体を保持した検体ラック80は、投入トレ
イ11,12の上に置かれる。投入トレイ11,12の
上の検体ラック80は、移動アーム15,16によっ
て、投入搬送ライン13に運ばれる。さらに、プーリ1
7のフック18によって搬送ライン100の直前まで運
ばれる。また、検体ラックが緊急検体投入口14に置か
れたときは、投入トレイ11,12の検体(一般検体)
に優先して、フック18により投入搬送ライン13上を
搬送ライン100の直前まで搬送される。
【0034】図1に示したラック収納部50は、主とし
て、収納搬送ライン51と、収納トレイ52,53とに
よって構成されている。検体ラック80が搬送ライン1
20から搬送されてくると、プーリー54のフック55
によって、収納搬送ライン51上を運ばれる。さらに、
ラック送り出し機構56,57によって、収納トレイ5
2,53に送り出される。
【0035】次に、図1及び図2を用いて、本実施形態
による検体処理システムの全体的な動作について説明す
る。搬送ライン100の直前に検体が到着すると、ラッ
ク投入部10は、中央制御部60に搬送ライン100へ
のラック搬出要求をだし、搬出の許可を待つ。その途中
で、バーコードリーダー19を用いて、検体ID及びラ
ックIDを読み取る。中央制御部60は、読みとられた
検体ID及びラックIDの情報に基づき、検体ラック8
0の搬送先を判断する。搬送ライン100は、パルスモ
ータ104によって駆動される1本のベルトラインであ
る。
【0036】処理ユニット20,30,40及び収納部
50は、動作開始直後は各部内に検体ラックがないの
で、全てラック搬入可能の要求を出している。中央制御
部60は、決められた周期で定期的に各処理ユニット2
0,30,40からの要求を検査し、処理ユニットから
の搬出可能要求があったときに、予め検体依頼項目入力
器70から入力された検査依頼および、処理ユニット2
0,30,40から送信される転送ラックの種別から搬
出可能要求を出したユニットの搬出口の検体ラックの行
き先を検査し、行き先の処理ユニットの搬入口が搬入可
能であるならば検体ラックの搬出許可を出し検体ラック
の搬送を行う。
【0037】投入部10の出口、即ち、搬送ライン10
0の搬入部106の直前で待機している検体が、処理ユ
ニット20での処理依頼を有する場合には、搬送ライン
100の搬入部106から処理ユニット100の搬入出
口102までの搬送要求が発生する。またその検体が処
理ユニット100での処理を必要とせず、処理ユニット
200での処理依頼を有する場合には、搬送ライン10
0の搬入出口102から、次の処理ユニット30の搬入
口114までの搬送要求が発生する。また、処理ユニッ
ト20及び処理ユニット30での処理を必要とせず、処
理ユニット40での処理依頼を有する場合には、搬送ラ
イン100の搬入部106から処理ユニット40の搬入
口122までの搬送要求が発生する。
【0038】各処理ユニットの搬入口および搬出口に
は、搬送ライン100,110,120上の検体ラック
を処理ユニット内に搬入するための、あるいは処理ユニ
ット内の検体ラックを搬送ライン100,110,12
0上に搬出するため、図3に示したラック搬送機構2
2,32,42が取り付けられている。このラック搬送
機構22,32,42は搬送されてきた検体ラックを検
知するセンサと検体ラックを停止させるストッパを備え
ている。
【0039】一方、処理ユニットに検体ラックが搬入さ
れ、検体容器の処理を終えた検体を有する処理ユニット
20,30,40は、中央制御部60に検体ラックの搬
出可能要求を出す。このとき、同時に搬出可能な検体ラ
ックのラック種別を中央制御部60に伝える。この要求
に対して中央制御部60は、搬出可能な検体ラックの次
の行き先を決定し、その行き先となる処理ユニットが検
体ラックの搬入可能要求を出しており、なおかつ搬送ラ
イン100,110,120上で検体ラックが搬送中で
ない場合に限り、搬出可能要求を出している処理ユニッ
トに検体ラックの搬出指示をあたえ、同時に搬出される
検体ラックを次の処理ユニットへ搬送するために搬送ラ
イン100,110,120の制御を行う。検体ラック
の行き先が収納部50である場合も同様のシーケンスに
よって検体ラックの搬出許可を出し、搬送ライン120
の制御を行う。
【0040】また、ラック収納部50に搬送されてきた
検体ラックは、プーリ54のフック55によって、収納
部52,53の前まで運ばれ、ラック送り出し機構5
6,57によって、収納トレイ52あるいは収納トレイ
53に送られ、収納される。
【0041】なお、以上説明した本実施形態において
は、処理ユニットは3台としているが、例えばこれが1
台、10台などであってもよく、処理ユニットの台数は
制限されるものではない。
【0042】さて、図2に示した処理ユニット20,3
0,40の中で、処理ユニット20,30は、取り込み
部/送り出し部が共通な共用ラック搬送機構22,32
を用いている。このような共用ラック搬送機構を用いる
ことにより、処理ユニットを小型化することが可能であ
る。また、このような共用ラック搬送機構を用いるもの
の中で、一度に処理できる最大ラック数が1個の処理ユ
ニット30(「シングル処理ユニット」と称する)と、
最大ラック数が複数個の8個である処理ユニット20
(「マルチ処理ユニット」と称する)がある。
【0043】処理ユニット30の例としては、開栓ユニ
ットや、閉栓ユニットなどがあげられるが、これらは、
機構が検体ラック1個単位に処理されるので、この共用
ラック搬送機構を用いることによって、小型化が可能と
なる代表的なユニットとなる。
【0044】この処理ユニットに接続された搬送ライン
に検体ラックを搬入するときには、次のような問題が発
生する。即ち、その処理ユニットが1検体ラックを処理
している最中に、その処理ユニットに処理要求のある別
の検体ラックを搬入してしまうと、処理中の検体ラック
の搬出が妨害されて搬出できなくなる一方で、その別の
検体ラックも処理終了検体ラックを搬出できない処理ユ
ニットを延々と待ち続けるという状況が発生する。これ
はお互いの検体ラックがお互いを待ち続けるという、デ
ッドロックと呼ばれる状況であり、一度発生するとこの
場所で検体ラックが停滞するだけでなく、システム全体
が停止することになる。
【0045】このようなデッドロックは、基本的には搬
入出場所を共有するということに起因するが、一方で搬
入出場所を共有することはシステムを小形化するにあた
って重要な施策でもある。本発明は、この小形装置の搬
送ライン接続にあたって、デッドロックを回避するもの
であり、更に、搬送ラインの素通り(当該処理ユニット
をスキップすること)も可能にする。
【0046】そこで、図5を用いて、シングル処理ユニ
ットにおいて、上述したようなデッドロックを回避する
ための、搬送ラインにおける処理について説明する。図
5は、本発明の一実施形態による検体処理システムにお
ける搬送ラインにおける処理を示すフローチャートであ
る。
【0047】なお、以下の説明においては、図2におけ
る搬送ライン110を中心に考えて説明する。従って、
搬送ライン110の上流側の搬送ラインとは、搬送ライ
ン100のことであり、また、下流側の搬送ラインと
は、搬送ライン120のことである。また、搬送ライン
110に対する処理ユニットとは、シングル処理ユニッ
トである処理ユニット30のことである。また、搬送ラ
イン100,110,120及び処理ユニット30は、
いずれも、通信ラインL1,L2,L3,L10によっ
て中央制御部60と接続されている。
【0048】搬送ライン110は、通常、2つの搬入要
求を待っている。即ち、上流側搬送ライン100からの
ラック搬入要求と、処理ユニット30からのラック搬入
要求の2つである。処理ユニット30からのラック搬入
要求とは、一般に、処理を終了した検体ラックが出てく
る場合のことを意味しており、搬送ライン110に対し
て検体ラックを搬入する要求である。
【0049】ステップ505において、中央制御部60
は、上流側搬送ライン100から搬送ライン110に対
するラック搬入要求、または処理ユニット30からの搬
送ライン110に対するラック搬入要求が発生するのを
待っている。そして、搬入要求が発生すると、ステップ
510に進む。ステップ510において、中央制御部6
0は、搬入要求が処理ユニット30からのものであるか
否かを判断する。処理ユニット30からの搬入要求であ
る場合には、ステップ515に進み、上流側の搬送ライ
ン100からの搬入要求である場合には、ステップ52
0に進む。
【0050】処理ユニット30から搬入要求である場合
には、ステップ515において、処理カウンタを減算
(1を引く)する。この処理カウンタは、現在処理ユニ
ットが処理を行っているラック数を計数するものであ
り、本例においては、ゼロか1が入るカウンタである。
ステップ515を通過するのは、既に処理ユニット30
に搬送され、処理ユニット30によって処理された検体
ラックが搬送ライン110に出てくる場合である。後述
するように、処理ユニットに検体ラックが搬送される
と、処理カウンタには、加算(1を加える)してあるた
め、このステップ515において、過去に加算された処
理カウンタの内容から1を減算され、その内容がゼロに
戻ることになる。処理カウンタの内容「1」である場合
には、処理ユニット30において検体ラック中の検体の
処理が行われていることを示しており、内容が「0」の
場合には、処理ユニット30における処理が行われてい
ないことを示している。そして、処理ユニットにおける
処理が行われているの最中には、後述するステップ55
0において、処理を必要とする検体ラックを搬送ライン
110に搬入禁止する。さらに、ステップ520におい
て、搬送ライン100及び搬送ライン110が駆動さ
れ、検体容器を保持した検体ラックが搬送ライン110
に搬入される。
【0051】次に、ステップ525において、中央制御
部60は、搬入された検体ラックが処理ユニット30で
処理するものか否かを判断し、処理ユニット30で処理
する場合には、ステップ530に進み、下流側の搬送ラ
イン120に搬送する場合には、ステップ540に進
む。処理ユニット30で処理する場合には、ステップ5
30において、処理ユニット30のラック搬送機構22
を駆動して、検体ラックを処理ユニット30に搬出す
る。さらに、ステップ535において、中央制御部60
は、処理カウンタの内容を加算する。これによって、処
理カウンタの内容は、「1」となり、処理ユニット30
で処理中であることが判別できる。
【0052】また、下流側の搬送ライン120に搬送す
る場合には、ステップ540において、搬送ライン11
0及び搬送ライン120を駆動して、検体ラックを下流
側の搬送ライン120に搬出する。この下流ラインへの
搬出にあたって、下流ラインも搬入出共有ラインであっ
た場合には、図5に示したものと同じ処理が、搬送ライ
ン110と下流側の搬送ラインと120の間で行われ
る。
【0053】ステップ545において、中央制御部60
は、処理カウンタの内容が最大許容ラック数となってい
るか否かを判断し、最大となっている場合には、ステッ
プ550に進み、最大でない場合には、ステップ505
に戻って、次の搬入要求を待つことになる。
【0054】処理カウンタの内容が最大値の「1」とな
っている場合において、中央制御部60は、ステップ5
50において、上流側搬送ライン100から搬送ライン
110に対するラック搬入要求、または処理ユニット3
0からの搬送ライン110に対するラック搬入要求が発
生するのを待っている。そして、搬入要求が発生する
と、ステップ555に進む。ステップ555において、
中央制御部60は、搬入要求が検体を処理ユニットで処
理する必要があるものか否かを判断する。処理ユニット
で処理を必要としない場合、即ち、処理ユニット30か
ら搬送ライン110への搬入要求である場合や、搬送ラ
イン110を素通りして、搬送ライン100から搬送ラ
イン110を経て搬送ライン120に搬送される場合に
は、ステップ510に戻る。そして、処理ユニット30
から搬送ライン110への搬入要求である場合には、ス
テップ520,540を実行して、処理ユニット30か
ら搬送ライン110に検体ラックを搬入した後、下流側
の搬送ライン120に検体ラックを搬出する。また、搬
送ライン110を素通りして、搬送ライン100から搬
送ライン110を経て搬送ライン120に搬送される場
合には、ステップ520,540を実行して、搬送ライ
ン100から搬送ライン110に搬入された後、搬送ラ
イン120に搬出される。
【0055】処理ユニット30で処理が必要とされる検
体ラックの場合には、ステップ550に戻って、次の搬
入要求がくるまで、検体ラックの搬入を遅延させる。こ
の判定によって、上述したデッドロックの原因を断つこ
とができる。すなわち、処理ユニットが処理をしている
最中に処理を待つ検体ラックが搬送ラインに停滞するこ
とを回避することができる。また、処理に無関係な検体
ラックは通過することができるので、これによって緊急
などの検体ラックの不定期な通行を可能にする。
【0056】次に、図6を用いて、具体的な検体ラック
の搬送・処理の流れについて説明する。図6は、本発明
の一実施形態による検体処理システムにおける搬送ライ
ンにおける処理を示すタイミングチャートである。
【0057】図6における記載の中で、縦軸は、各搬送
ライン100,110,120や処理ユニット30を示
しており、上流ラインとは、搬送ライン110に対して
上流側の搬送ライン100を示しており、下流ラインと
は、下流側の搬送ライン120を示している。処理ユニ
ットは、処理ユニット30を示しており、この処理ユニ
ット30で検体ラックの処理が「未処理中」であるか、
「処理中」であるかを示している。また、「処」は、処
理ユニット30で処理が必要な検体ラックであることを
示し、「通」は、処理ユニット30での処理を行わず
に、搬送ライン110を通過する検体ラックであること
を示し、「排」は、処理ユニット30から搬送ライン1
10に検体ラックが排出されることを示している。ま
た、図6の横軸は、時間の経過を示している。
【0058】処理ユニット30は通過する検体ラックが
上流側の搬送ライン100にあって、搬送ライン110
に対して搬入要求(610)があると、図5のステップ
520,540の処理に従って、検体ラックは、搬送ラ
イン110を通過して(611)、下流側の搬送ライン
120に排出される(612)。
【0059】次に、処理ユニット30における処理の必
要な検体ラックから搬入要求(620)があると、図5
のステップ520,530,535の処理に従って、検
体ラックは、搬送ライン110に搬入された(621)
後、処理ユニット30に搬出され、処理カウンタが加算
される。従って、処理ユニットの状態は、「未処理中」
の状態6(650)から「処理中」の状態(651)に
変化する。
【0060】この状態において、処理ユニット30にお
ける処理の必要な検体ラックから搬入要求(630)が
あると、このとき、処理カウンタは「1」となってお
り、処理ユニット30において「処理中」であるので、
図5のステップ550,555の処理に従って、検体ラ
ックの搬入は待機状態となる。
【0061】また、処理ユニット30における処理が終
了すると、図5のステップ550,555の処理に従っ
て、ステップ515,520,540の処理を実行し
て、処理カウンタを「0」にし、処理ユニット30から
搬送ライン110に検体ラックを搬入し(622)、さ
らに、下流側の搬送ライン120に搬出する(62
3)。
【0062】ここで、処理カウンタは「0」となったた
め、搬入要求(630)が改めて受け付けられて、図5
のステップ520,530,535の処理に従って、検
体ラックは、搬送ライン110に搬入された(631)
後、処理ユニット30に搬出され、処理カウンタが加算
される。従って、処理ユニットの状態は、「未処理中」
の状態(650)から「処理中」の状態(651)に変
化する。
【0063】この状態において、処理ユニット30にお
いて処理の必要ない通過検体ラックからの搬入要求があ
ると(640)、このとき、処理カウンタは「1」とな
っており、処理ユニット30において「処理中」である
ので、図5のステップ550,555の処理に従って、
ステップ520,540の処理を実行して、搬送ライン
110に搬入し(641)、さらに、下流側の搬送ライ
ン120に搬出する(642)。
【0064】また、処理ユニット30における処理が終
了すると、図5のステップ550,555の処理に従っ
て、ステップ515,520,540の処理を実行し
て、処理カウンタを「0」にし、処理ユニット30から
搬送ライン110に検体ラックを搬入し(632)、さ
らに、下流側の搬送ライン120に搬出する(63
3)。
【0065】以上説明したように、共用ラック搬送機構
を用いるシングル処理ユニットにおいて、処理ユニット
が検体の処理中には、処理ユニットで処理が必要な検体
ラックが搬送ラインへ搬入されるのを防ぐため、デッド
ロックが生じることはなくなる。また、処理ユニットで
の処理の必要ない検体ラックは、搬送ラインを通過でき
るので、緊急検体の搬送が滞ることもなくなる。
【0066】次に、図7を用いて、マルチ処理ユニット
において、上述したようなデッドロックを回避するため
の、搬送ラインにおける処理について説明する。図7
は、本発明の一実施形態による検体処理システムにおけ
る搬送ラインにおける処理を示すフローチャートであ
る。
【0067】マルチ処理ユニットである処理ユニット2
0の例としては、遠心分離ユニットのように、検体ラッ
ク8個単位で処理されるので、共用ラック搬送機構を用
いることによって、小型化が可能となるユニッである。
このようなマルチ処理ユニットにおいても、この処理ユ
ニットに接続された搬送ラインに検体ラックを搬入する
ときには、デッドロックはシングル処理ユニットと同様
に発生する。
【0068】本発明は、遠心分離ユニットのように、n
個を搬入した後、まとめて処理を行い、その後n個搬出
を行うといった処理を繰り返すバッチ処理ユニットに
も、2つの処理カウンタを用意することと、処理フロー
の多少の変更によって対応できる。用意する処理カウン
タは、搬出カウンタと搬入カウンタの2つである。搬入
カウンタは、処理ユニットに入っていった検体ラックの
数を計数するカウンタであり、搬出カウンタは、処理ユ
ニットから出ていった検体ラックの数を計数するカウン
タである。搬入カウンタは検体ラックが処理ユニットに
入っていくたびに1増加されていき、搬入カウンタが最
大許容ラック数に達した時点で、処理を必要とする検体
ラックの搬送ラインへの搬入が禁止される。搬出カウン
タは、検体ラックが処理ユニットから搬出される度に1
増加されていき、搬入カウンタと一致したら、つまり、
全ての検体ラックを出し終えたら、2つのカウンタとも
ゼロにリセットされ、次のバッチ処理に備える。
【0069】なお、以下の説明においては、図2におけ
る搬送ライン100を中心に考えて説明する。従って、
搬送ライン100の上流側の搬送ラインとは、投入搬送
ライン13のことであり、また、下流側の搬送ラインと
は、搬送ライン110のことである。また、搬送ライン
100に対する処理ユニットとは、マルチ処理ユニット
である処理ユニット20のことである。また、投入搬送
ライン13,搬送ライン100,110及び処理ユニッ
ト20は、いずれも、通信ラインL1,L2,L8,L
9によって中央制御部60と接続されている。
【0070】ここで、図7を用いて、マルチ処理ユニッ
トに対する処理フローについて説明する。なお、図5を
同一符号は、同一ステップを示している。
【0071】ステップ505において、搬入要求が発生
すると、ステップ510において、中央制御部60は、
搬入要求が処理ユニット20からのものであるか否かを
判断する。処理ユニット20から搬入要求である場合に
は、ステップ715において、搬出カウンタを1増加さ
せ、さらに、搬出カウンタと搬入カウンタとが一致し
て、全ての検体ラックが処理ユニット20から搬出され
たことが確認されると、搬出カウンタ及び搬入カウンタ
の両方をゼロにリセットする。処理ユニット20に検体
ラックが搬出される度に、後述するステップ735にお
いて、搬入カウンタが1づつ加算されている。一方、処
理ユニット20から搬送ライン100に検体ラックを搬
入する度に、搬出カウンタを1増加させて、搬出カウン
タと搬入カウンタとを比較することにより、全ての検体
ラックが処理ユニット20から搬出されたことを確認し
ている。不一致であるときは、まだ、検体ラックが処理
ユニット20で処理が行われていることを示している。
そして、処理ユニットにおける処理が行われているの最
中には、後述するステップ550において、処理を必要
とする検体ラックを搬送ライン110に搬入禁止する。
【0072】さらに、ステップ525において、中央制
御部60が、搬入された検体ラックが処理ユニット20
で処理するものであると判断し、ステップ530におい
て、処理ユニット20のラック搬送機構22を駆動し
て、検体ラックを処理ユニット20に搬出すると、さら
に、ステップ735において、中央制御部60は、搬入
カウンタの内容を加算する。これによって、搬入カウン
タの内容は、「1」づつ増加することとなり、搬入カウ
ンタの内容が「0」でないことにより、処理ユニット2
0で処理中であることが判別できる。
【0073】また、ステップ745において、中央制御
部60は、搬入カウンタの内容が最大許容ラック数とな
っているか否かを判断し、最大となっている場合には、
ステップ550に進み、最大でない場合には、ステップ
505に戻って、次の搬入要求を待つことになる。処理
ユニット20の場合には、最大許容カウンタ値は、
「8」となっており、この最大数となるまでは、搬送ラ
イン100への検体ラックの搬入が許可され、最大数に
到達すると、ステップ555における判断で、処理ユニ
ット20で処理が必要な検体ラックの搬送ライン100
への搬入が禁止されることになる。
【0074】以上説明したようにして、処理ユニットの
中で同時に処理可能な検体ラックが複数である共用ラッ
ク搬送機構を用いるマルチ処理ユニットにおいても、処
理ユニットが検体の処理中には、処理ユニットで処理が
必要な検体ラックが搬送ラインへ搬入されるのを防ぐた
め、デッドロックが生じることはなくなる。また、処理
ユニットでの処理の必要ない検体ラックは、搬送ライン
を通過できるので、緊急検体の搬送が滞ることもなくな
る。
【0075】なお、以上説明したのように、処理ユニッ
トの状態によって検体ラックの搬入出を制御する場合に
は、他の状態も考慮する必要がある。すなわち、処理ユ
ニットが初期化中の場合や故障中の場合である。初期化
中の場合には、残留していたかもしれない検体ラックを
排出して、新たな検体ラックの処理に備える必要があ
る。このような場合には、処理の必要な検体ラックの搬
入を初期化が終了するまで遅延させることによって対処
できる。そして、処理ユニットから出てきた検体ラック
については次工程以降の処理をキャンセルするように下
流ラインに通知して、下流ラインに渡していくことで、
残留検体ラックの処理が可能となる。また、処理ユニッ
トが故障している場合には、処理ができないことを知ら
せるアラームをオペレータに音またはライトまたは中央
制御部50に接続された処理情報表示器76によって通
知して、それでも上流から流れてきた検体ラックについ
ては無条件に下流ラインに流すことで対処できる。
【0076】さらに、以上述べてきた搬入出共有ユニッ
トの搬送ラインにおける検体ラックの搬入出制御は、中
央制御部で行われるとしてきたが、これは各搬送ライン
毎に制御装置を設けて、この制御装置内部で行うことも
できる。また、さらに、処理ユニットに入っていった検
体ラックの識別子、及び、処理の必要な検体ラックの搬
入を搬送ラインが禁止しているか否かの情報を中央制御
部60に転送して、これを処理情報表示器76に表示さ
せて、このような制御の状況をオペレータに報告するこ
とによって、より安心なシステムを提供することができ
る。
【0077】上述した実施形態によれば、処理ユニット
が処理中に、処理ユニットの処理終了を待つ検体ラック
が搬送ラインに搬入されるのを防ぐので、搬入出共有ユ
ニットによる検体ラックのデッドロックを防ぎ、システ
ムの致命的な停止を回避できる。また、バッチ処理を行
う搬入出共有ユニットにおいても同様の簡潔な処理によ
って、デッドロックを防ぐことができる。また、処理ユ
ニットの初期化、故障といった特別な状態にも対応する
ことができ、システムの可用性を高める。更に、このよ
うな制御の状況をオペレータに報告することによって安
心なシステムを構築することができる。
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、検体処理システムにお
いて、搬入出機構を共通化して検体搬送ラインと検体処
理ユニットとの接続を簡潔にして、検体処理システムを
小型化しても、デッドロックを回避することのできるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による検体処理システムの
全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態による検体処理システムの
全体構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態による検体処理システムに
用いるラック搬送機構部の側面図である。
【図4】本発明の一実施形態による検体処理システムに
用いる検体ラックの構成を示す斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態による検体処理システムに
おける搬送ラインにおける処理を示すフローチャートで
ある。
【図6】本発明の一実施形態による検体処理システムに
おける搬送ラインにおける処理を示すタイミングチャー
トである。
【図7】本発明の一実施形態による検体処理システムに
おける搬送ラインにおける処理を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
10…投入部 11,12…投入トレイ 13…投入搬送ライン 14…緊急検体投入口 15,16…移動アーム 17,54…プーリ 18,55…フック 19…バーコードリーダー 20…第1処理ユニット 22,32,42,44…ラック搬送機構 30…第2処理ユニット 40…第3処理ユニット 50…収納部 51…収納搬送ライン 52,53…収納トレイ 56,57…ラック送り出し機構 60…中央制御部 70…検査依頼項目入力器 72…検査結果出力器 74…パラメータ入力器 76…処理情報表示器 80…検体ラック 90…検体容器 100,110,120…ラック搬送ライン部 102,112…搬入出口 104…パルスモータ 106,114,126…搬入部 122…搬入口 124…搬出口

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検体容器を載置した検体ラックを搬送する
    搬送ラインと、 この搬送ラインによって搬送された上記検体ラックに載
    置された検体容器中の検体の処理を行う処理ユニット
    と、 上記搬送ライン及び上記処理ユニットを制御する制御部
    とを有する検体処理システムにおいて、 上記処理ユニットは、上記搬送ラインからの検体ラック
    の取り込みと、上記処理ユニットから上記搬送ラインへ
    の検体ラックの送り出しを共に行い、上記搬送ライン上
    の搬入口と搬出口を共用する搬入出口を有する共用ラッ
    ク搬送機構を備え、 上記制御部は、上記処理ユニット内で処理中の上記検体
    ラックの数が、上記処理ユニットにおいて一度に処理が
    許容されている最大許容ラック数に等しいときは、上記
    処理ユニットにおいて処理を必要とする検体ラックの上
    記搬送ラインの上記搬入出口への搬入を禁止するよう
    に、上記搬送ラインを制御することを特徴とする検体処
    理システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の検体処理システムにおい
    て、 上記制御部は、上記処理ユニット内で処理中の上記検体
    ラックの数に拘らず、上記処理ユニットにおいて処理を
    必要としない検体ラックの上記搬送ラインの上記搬入出
    口への搬入を許可するように、上記搬送ラインを制御す
    ることを特徴とする検体処理システム。
  3. 【請求項3】請求項1記載の検体処理システムにおい
    て、 上記処理ユニットは、上記処理ユニットにおける最大許
    容ラック数が2以上のマルチ処理ユニットであり、 上記制御部は、上記マルチ処理ユニット内の処理中の検
    体ラックが一度最大許容ラック数に達したら、それが全
    て排出されるまでの間、上記マルチ処理ユニットの処理
    を要する検体ラックが上記搬入出口に搬入されることを
    禁止するように、上記搬送ラインを制御することを特徴
    とする検体処理システム。
  4. 【請求項4】請求項3記載の検体処理システムにおい
    て、さらに、 上記制御部に接続された処理情報表示器を備え、 上記制御部は、上記マルチ処理ユニットの処理を要する
    検体ラックが搬入出口に搬入されることが禁止されてい
    るか否かを上記処理情報表示器に表示することを特徴と
    する検体処理システム。
  5. 【請求項5】請求項1記載の検体処理システムにおい
    て、 上記制御部は、上記処理ユニットの初期化時には、上記
    処理ユニットに残留している検体ラックを上記搬送ライ
    ンに排出するよう上記ラック搬送機構及び上記搬送ライ
    ンを制御するとともに、上記処理ユニットの初期化中に
    は、新たな検体ラックが上記搬送ラインに搬入されるこ
    とを禁止するように、上記搬送ラインを制御することを
    特徴とする検体処理システム。
  6. 【請求項6】請求項1記載の検体処理システムにおい
    て、さらに、 上記制御部に接続された処理情報表示器を備え、 上記制御部は、上記検体処理ユニットにおいて処理され
    ている最中の検体識別子を上記処理情報表示器に表示す
    ることを特徴とする検体処理システム。
  7. 【請求項7】請求項1記載の検体処理システムにおい
    て、 上記制御部は、上記検体処理ユニットが故障した場合
    に、全ての検体ラックが搬入出口に搬入されることを許
    可することを特徴とする検体処理システム
JP22908197A 1997-08-26 1997-08-26 検体処理システム Pending JPH1164342A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22908197A JPH1164342A (ja) 1997-08-26 1997-08-26 検体処理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22908197A JPH1164342A (ja) 1997-08-26 1997-08-26 検体処理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1164342A true JPH1164342A (ja) 1999-03-05

Family

ID=16886460

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22908197A Pending JPH1164342A (ja) 1997-08-26 1997-08-26 検体処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1164342A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11304814A (ja) * 1998-04-20 1999-11-05 Hitachi Ltd 検体分注装置及び検体処理システム
JP2002357612A (ja) * 2001-06-01 2002-12-13 Hitachi Ltd 検体処理システム
JP2009047683A (ja) * 2007-06-15 2009-03-05 Ortho-Clinical Diagnostics Inc 臨床診断分析器性能推定器
JPWO2011148897A1 (ja) * 2010-05-24 2013-07-25 株式会社日立ハイテクノロジーズ 検体検査自動化システム
JPWO2013035418A1 (ja) * 2011-09-05 2015-03-23 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置
WO2018116694A1 (ja) * 2016-12-19 2018-06-28 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置
JPWO2021014672A1 (ja) * 2019-07-22 2021-01-28

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11304814A (ja) * 1998-04-20 1999-11-05 Hitachi Ltd 検体分注装置及び検体処理システム
JP2002357612A (ja) * 2001-06-01 2002-12-13 Hitachi Ltd 検体処理システム
JP2009047683A (ja) * 2007-06-15 2009-03-05 Ortho-Clinical Diagnostics Inc 臨床診断分析器性能推定器
JPWO2011148897A1 (ja) * 2010-05-24 2013-07-25 株式会社日立ハイテクノロジーズ 検体検査自動化システム
US10094844B2 (en) 2011-09-05 2018-10-09 Hitachi High-Technologies Corporation Automatic analyzer
JPWO2013035418A1 (ja) * 2011-09-05 2015-03-23 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置
WO2018116694A1 (ja) * 2016-12-19 2018-06-28 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置
CN110073223A (zh) * 2016-12-19 2019-07-30 株式会社日立高新技术 自动分析装置
JPWO2018116694A1 (ja) * 2016-12-19 2019-10-24 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置
JP2021107818A (ja) * 2016-12-19 2021-07-29 株式会社日立ハイテク 分析方法
US11486887B2 (en) 2016-12-19 2022-11-01 Hitachi High-Tech Corporation Automated analyzer
CN110073223B (zh) * 2016-12-19 2024-03-01 株式会社日立高新技术 自动分析装置
JPWO2021014672A1 (ja) * 2019-07-22 2021-01-28
US12066448B2 (en) 2019-07-22 2024-08-20 Hitachi High-Tech Corporation Specimen inspection automation system and specimen inspection method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3031237B2 (ja) 検体ラックの搬送方法及び検体ラックを搬送する自動分析装置
CN101251544B (zh) 自动分析装置
US9063104B2 (en) Automatic analyzer
JP6132884B2 (ja) 自動分析装置
EP2485059B1 (en) Automated specimen processing system
US11268971B2 (en) Automated analyzer
JP7392097B2 (ja) 分析方法
JP3720990B2 (ja) 検体処理システム
JP3496447B2 (ja) 検体ラックの搬送方法及び自動分析装置
JPH0943246A (ja) 検体搬送システム
JP3175729B2 (ja) 自動分析装置
JP6426569B2 (ja) 検体検査システム
JP3760800B2 (ja) 検体処理システム
JPH1164342A (ja) 検体処理システム
JP6305733B2 (ja) 自動分析装置
JP2000131327A (ja) 検体検査システム及び検体検査方法
JP2000046844A (ja) 自動分析装置
JPH1183866A (ja) 検体処理システム及びこのシステムに用いる検体ラック
JPH04172252A (ja) 検体検査システム
JP3589020B2 (ja) 検体処理システム
JP3031335B2 (ja) 検体ラックの搬送方法及び自動分析装置
JP3618067B2 (ja) 検体振分け装置
JP3276638B2 (ja) 検体処理システム
JPH1194838A (ja) 検体搬送システム
JPWO1998052046A1 (ja) 検体処理システム