JPH1166650A - 微小開口を有する突起の製造方法と微小開口を有する突起、及びそれらによるプローブまたはマルチプローブ - Google Patents
微小開口を有する突起の製造方法と微小開口を有する突起、及びそれらによるプローブまたはマルチプローブInfo
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Abstract
とができ、また、基板上に集積化が容易で、複数の微小
開口を形成したときに開口径のばらつきが小さく、バッ
チプロセスでの形成により生産性の高い、微小開口を有
する突起の製造方法と微小開口を有する突起、及びそれ
らによるプローブまたはマルチプローブを提供すること
を目的としている。 【解決手段】本発明の微小開口を有する突起の製造方法
または微小開口を有する突起は、表面に先端部が先鋭化
された形状を有する凹部が形成された第1基板を備え、
該第1基板に形成された凹部の先端部を除いて遮光材料
を堆積することによって、先端部に微小開口を有する遮
光層からなる突起を形成し、該突起を第2基板に転写す
ることを特徴とするものであり、また、本発明はそれら
によって構成したプローブまたはマルチプローブを提供
することを特徴とするものである。
Description
突起の製造方法と微小開口を有する突起、及びそれらに
よるプローブまたはマルチプローブに関し、特に、近視
野光学顕微鏡等に用いられるエバネッセント光検出また
は照射用の微小開口を有する突起、及び該突起を有する
プローブ、及びこれらの製造方法に関するものである。
観察できる走査型トンネル顕微鏡(以下、「STM」と
いう)が開発されて(G.Binnig et a
l.,Phys.Rev.Lett,49,57(19
82))、単結晶、非晶質を問わず実空間像を高い分解
能で測定ができるようになって以来、走査型プローブ顕
微鏡(以下、「SPM」という)が材料の微細構造評価
の分野でさかんに研究されるようになってきた。SPM
としては、微小探針を有するプローブを評価する試料に
近接させることにより得られるトンネル電流、原子間
力、磁気力、光等を用いて表面の構造を検出する走査型
トンネル顕微鏡(STM)、原子間力顕微鏡(AF
M)、磁気力顕微鏡(MFM)等がある。また、STM
を発展させたものとして、尖鋭なプローブ先端の微小開
口からしみ出すエバネッセント光を試料表面から光プロ
ーブで検出して試料表面を調べる走査型近接場光顕微鏡
(以下SNOMと略す)[Durig他,J.App
l.Phys.59,3318(1986)]が開発さ
れた。さらに、試料裏面からプリズムを介して全反射の
条件で光を入射させ、試料表面へしみ出すエバネッセン
ト光を試料表面から光プローブで検出して試料表面を調
べるSNOMの一種であるフォトンSTM(以下PST
Mと略す)[Reddick他,Phys.Rev.B
39,767(1989)]も開発された。
ーブの先端径が分解能を決定するため、プローブ表面を
遮光し、先端に微小な開口を形成することにより光の出
口を小さくする方法が取られている。このような微小開
口の形成方法としては、透明結晶の劈開面の交点を金属
でコーティングし、これを固い面に押しつけ交点部分の
金属を除去して交点を露出させ微小開口をする方法(図
10(a)参照)が提案されている(欧州特許EPO1
12402号)。また、光ファイバープローブを回転さ
せながらある方向からのみメタルを蒸着することによ
り、メタルの堆積しない部分を作って微小開口を形成す
る方法がある(図10(b)参照)。
来例においては、ファイバープローブ1本に対する微小
開口形成プロセスが不可欠であり、生産性が低く、か
つ、微小開口の集積化が困難であるという問題点があっ
た。また、微小開口の径を厳密に制御するのが困難で再
現性が得にくいという問題点があった。そこで、本発明
は、上記従来技術の課題を解決し、微小な開口を再現性
良く形成することができ、また、基板上に集積化が容易
で、複数の微小開口を形成したときに開口径のばらつき
が小さく、バッチプロセスでの形成により生産性の高
い、微小開口を有する突起の製造方法と微小開口を有す
る突起、及びそれらによるプローブまたはマルチプロー
ブを提供することを目的としている。
決するため、微小開口を有する突起の製造方法と微小開
口を有する突起、及びそれらによるプローブまたはマル
チプローブを、つぎのように構成したことを特徴とする
ものである。すなわち、本発明の微小開口を有する突起
の製造方法は、表面に先端部が先鋭化された形状を有す
る凹部が形成された第1基板を備え、該第1基板に形成
された凹部の先端部を除いて遮光材料を堆積することに
よって、先端部に微小開口を有する遮光層からなる突起
を形成し、該突起を第2基板に転写することを特徴とし
ている。また、本発明の微小開口を有する突起の製造方
法は、(a)第1基板の表面に凹部を形成する工程であ
って、該凹部の最深部に相当する先端部の形状を、先鋭
化された形状に形成する工程と、(b)真空装置を用い
て前記第1基板表面に遮光材料を堆積し、微小開口を有
する遮光層を形成するに当たり、該第1基板表面の斜め
上方に前記遮光材料のソースがある位置関係を保持しな
がら、該第1基板表面に形成された凹部の先端部を除く
ように該第1基板上に遮光材料を堆積して、該第1基板
表面に形成された凹部の先端部に微小開口を有する遮光
層を形成する工程と、(c)第2基板上に前記第1基板
の遮光層を接合し、前記第1基板を除去することによ
り、該第2基板上に微小開口を有する該遮光層よりなる
突起を転写する工程と、を少なくとも有することを特徴
としている。また、本発明の微小開口を有する突起の製
造方法は、(a)第1基板の表面に略角錐型の凹部を形
成する工程であって、該凹部の内壁と該第1基板表面と
のなす角θ1が、先端部において局所的にθ2まで(θ
2>θ1)先鋭化された該凹部を形成する工程と、
(b)真空装置を用いて前記第1基板表面に遮光材料を
堆積し、微小開口を有する遮光層を形成するに当たり、
該第1基板と遮光材料よりなるソースとを結ぶ線分と該
第1基板の表面とがθ1〜θ2の範囲の一定角度を保持
した状態で、該第1基板を回転させながら、該遮光材料
を該第1基板上に堆積することにより、前記凹部先端部
に微小開口を有する遮光層を形成する工程と、(c)第
2基板上に前記第1基板の遮光層を接合し、前記第1基
板を除去することにより、該第2基板上に微小開口を有
する該遮光層よりなる突起を転写する工程と、を少なく
とも有することを特徴としている。また、本発明のこれ
らの製造方法において、前記表面に凹部が形成される基
板は、シリコン基板からなり、該凹部の表面が該基板を
熱酸化した二酸化シリコン層であることを特徴としてい
る。また、本発明のこれらの製造方法において、前記二
酸化シリコン層は、その膜厚が200nm以上であるこ
とを特徴としている。また、本発明のこれらの製造方法
において、前記第2基板上への微小開口を有する遮光層
よりなる突起の転写は、第1基板と遮光層との間に形成
された剥離層を介して該第1基板と該剥離層との界面で
剥離することにより該第1基板を除去して、前記第2基
板の接合層上に該遮光層よりなる微小開口を有する突起
を転写して行われることを特徴としている。また、本発
明のこれらの製造方法において、前記遮光材料の堆積
は、真空蒸着法またはスパッタリング法で行われること
を特徴としている。また、本発明の微小開口を有する突
起は、該微小開口を有する突起が、基板に形成された凹
部の先端部を除いて遮光材料を堆積することによって、
先端部に微小開口を有する遮光層からなる突起を形成
し、該突起を第2基板に転写することにより構成されて
いることを特徴としている。また、本発明の微小開口を
有する突起を具備した微小光検出または微小光照射用の
プローブは、該プローブが、上記した本発明のいずれか
の微小開口を有する突起の製造方法によって形成された
微小開口を有する突起、または上記した本発明の微小開
口を有する突起で構成されていることを特徴としてい
る。また、本発明の微小光検出または微小光照射用のマ
ルチプローブは、上記した本発明のプローブを、基板上
に複数個形成したことを特徴としている。また、本発明
の微小光検出または微小光照射用のプローブは、上記し
た本発明のプローブを、光ファイバーの先端に接合した
ことを特徴としている。また、本発明の微小光検出また
は微小光照射用あるいは微小力検出用のプローブは、上
記した本発明のプローブを、弾性体の自由端部に搭載し
たことを特徴としている。また、本発明の微小光検出ま
たは微小光照射用あるいは微小力検出用のマルチプロー
ブは、上記した弾性体の自由端部に搭載した本発明のプ
ローブを、複数個形成したことを特徴としている。
る突起は、特に、エバネッセント光を検知または照射す
るために構成したものである。つぎに、本発明の微小開
口を有する突起の製造方法について、図1に基づいて説
明する。第一に、第1基板表面に、凹部の内壁と基板表
面とのなす角θ1が先端部(最深部)においてθ2(θ
2>θ1)にまで先鋭化されるような凹部を形成する。
そのような凹部の作製方法としては以下の方法がある。
まず、(100)方位のシリコン単結晶よりなる第1基
板1の表面に保護層2を形成し、次に、保護層2の所望
の箇所を、フォトリソグラフィとエッチングによりパタ
ーニングしてシリコンの一部を露出させ、次に、結晶軸
異方性エッチング等を用いてシリコンをエッチングして
凹部3を形成する。保護層2としては二酸化シリコンや
窒化シリコンを用いることができる。シリコンのエッチ
ングにはティップ先端部を鋭利に形成できる結晶軸異方
性エッチングを用いることが好ましい。エッチング液に
水酸化カリウム水溶液等を用いることにより(111)
面と等価な4つの面で囲まれた逆ピラミッド状の凹部3
を形成することができる(図1(a)参照)。この場
合、4つの凹部の内壁と第1基板表面とのなす角はほぼ
55°である。次に、第1基板1のシリコン表面を熱酸
化することにより二酸化シリコン(SiO2)よりなる
剥離層4を形成する(図1(b)参照)。この方法によ
り凹部3の先端部を先鋭化することができる。これは、
シリコンの形状により、熱酸化した時の二酸化シリコン
の厚みに差が生じることを利用している。先鋭化の形状
は全体の熱酸化膜の厚さを変えることにより制御するこ
とが可能であり、200nm以上の二酸化シリコン膜厚
により先鋭化される。また、剥離層4として二酸化シリ
コンを用いることにより、後の工程で述べる遮光層5と
の剥離が容易となる。先鋭化した凹部を形成する他の方
法としては、FIB(集束イオンビーム)をもちいて基
板に凹部を形成する方法がある。すなわち、FIBによ
り基板に凹部を形成する際、先端部のビーム密度を大き
くして先端部を先鋭化することが可能である。
いて遮光層5を堆積する。遮光層5としては例えばA
u,Pt,W,Ti,Cr,Pd,Ta,Ir,Re,
Rh,Zr,Hf,Ag,Cu,Ni等の金属が好まし
いが、目的に応じて半導体や誘電体が選択されても良
い。特にAu,Ptは、表面の反応性が低いために後工
程で述べる剥離プロセスに有利である。この際、基板面
の斜め上方に遮光材料のソースを配置し、基板を自転さ
せながら堆積させることにより、凹部内壁の影となって
先端部に遮光層が堆積しない微小開口領域が形成され
る。この様子を図9を用いて説明する。すなわち凹部の
内壁が先端部においてθ1からθ2に変化する場合、蒸
着粒子が基板に入射角θ(θ1<θ<θ2)で入射する
ようソースを配置し、この状態で基板を自転させること
により、図のように先端部に蒸着粒子の堆積しない微小
開口部が形成される。ソースとは真空蒸着法の場合の蒸
着源であり、また、スパッタリング法の場合のターゲッ
トである。この後、遮光層にて囲まれた領域の内側に光
透過性の材料を形成しても良い。
をフォトリソグラフィーとエッチングの手法を用いて所
望の形状にパターニングする(図1(c)参照)。第四
に、上記遮光層5または光透過層を転写する対象となる
第2基板あるいは被転写物を用意し、必要に応じて第2
基板あるいは被転写物上に遮光層5または光透過層と第
2基板との接合を容易にするための接合層を形成する
(図1(d)参照)。例えば光ファイバーを被転写物と
することにより微小開口プローブを有する光ファイバー
とすることができる。また、カンチレバー等の弾性体を
被転写物とすることによりAFM/SNOM複合プロー
ブとすることができる。
過層を第2基板8または第2基板8上の接合層7に接合
する。これには、それぞれの基板を真空チャック等によ
り保持できるアライメント装置を用い、第1基板1と第
2基板8とを位置合わせして対向・接触させ、更に荷重
を加えることにより遮光層5または光透過層と、第2基
板8または第2基板8上の接合層7との接合(圧着)を
行う(図1(e)参照)。第六に、剥離層4と遮光層5
の界面で剥離を行い第2基板8または第2基板8上の接
合層7上に遮光層5を転写する。すなわち、第1基板1
と第2基板8を引き離すことにより、剥離層4と遮光層
5との界面で剥離させる(図1(f)参照)。本発明に
よる微小開口を有する突起の形成方法は、微小開口の大
きさが、シリコンの熱酸化の条件と蒸着時の入射角とい
う2つのプロセス条件により決定されるため、従来の方
法と比較して小さい微小開口を再現性良く作製すること
ができる。また、基板上に複数の微小開口を形成した際
もそれぞれの開口径ばらつきを非常に小さく形成するこ
とができる。
開口を有する突起よりなるプローブまたはマルチプロー
ブ及び、これらを用いた表面観察装置、露光装置、情報
処理装置も含む。本発明によるプローブを試料に接近さ
せて、xyアクチュエータにより試料面内方向に2次元
の相対走査を行い、試料表面からしみだすエバネッセン
ト光を検知することにより試料の表面状態を観察するこ
とが可能である。また、本発明によるプローブを用いて
レジストに露光することにより光の波長よりも微細なパ
ターンを形成できる露光装置を作製することが可能であ
る。また、このプローブを用いて記録媒体の微小領域に
おける表面状態を変化させ、また、これを観察すること
により記録再生装置とすることが可能である。この際、
試料または記録媒体との間隔制御・接触力制御はSNO
M信号自体を使うことが可能である。また、STMの手
法やシェアフォースによる手法も用いることができ、こ
れらの手段は本発明を限定するものではない。また、本
発明によるマルチプローブを用いて情報を並列処理する
ことにより転送レートの大きい表面観察装置または露光
装置または記録再生装置を提供することが可能である。
この場合の記録媒体としては、電圧印加により光学特性
が変化する記録媒体の例として、特開平4−90152
号公報に記載されているような電圧印加により、局所的
に流れる電流によるジュール熱によりジアセチレン誘導
体重合体に構造変化が起こり、光の吸収帯のピーク波長
がシフトするような10,12−ペンタコサジイン酸が
挙げられる。また、光照射下の電圧印加により光学特性
が変化する記録媒体の例として、特開平2−98849
号公報に記載されているような光を照射した場合のみシ
ス型⇔トランス型の光異性反応を起こしてレドックス・
ペアを形成し、電界印加によりこのレドックス・ペア間
でプロトン移動を起こすようなキノン基およびヒドロキ
ノン基を有するアゾ化合物が挙げられる。
コン基板上にマトリックス状に配置した微小光照射用マ
ルチプローブ(図2参照)及びその形成方法である。本
実施例によるマルチプローブの使用方法は、例えば図3
に示すように、微小開口を有する面と反対側から光を照
射し、微小開口から出るエバネッセント光が及ぶ距離ま
でフォトレジストを接近させることにより、微細なパタ
ーンの露光を行うために用いる。図1は本実施例による
微小光照射用マルチプローブの製造工程を示す断面図で
あり、以下これをもちいて製造方法を説明する。まず、
第1基板1として面方位(100)の単結晶シリコンウ
エハを用意し、保護層2としてシリコン熱酸化膜を10
0nm形成した。次に、表面の保護層2の所望の箇所
を、フォトリソグラフィとフッ化水素とフッ化アンモニ
ウムの水溶液によるエッチングによりパターニングし、
一辺が10μmの正方形のシリコンを露出した。次に、
水酸化カリウム水溶液を用いた結晶軸異方性エッチング
によりパターニング部のシリコンを濃度30%、液温9
0℃の水酸化カリウム水溶液を用いてエッチングした。
この工程により(111)面と等価な4つの面で囲まれ
た深さ約7μmの逆ピラミッド状の凹部3が形成された
(図1(a)参照)。この際、凹部3の4つの面それぞ
れと基板1表面とのなす角度θ1は結晶方位により決ま
り、ほぼ55°であった。次に、保護層2をフッ化水素
とフッ化アンモニウムの水溶液により除去した後、水素
と酸素の混合ガスを用いて1000℃にて熱酸化し、剥
離層4として二酸化シリコンを400nm堆積した(図
1(b)参照)。この方法により凹部3は先端領域にお
いて先鋭化され、先端部の内壁と基板1表面とのなす角
度θ2はほぼ75°となった。
により100nm堆積し、遮光層5とした。この際、第
1基板1とAuの蒸着源とを結ぶ線分と第1基板1の表
面のなす角度が65°となるように保持し、第1基板1
を面内方向に自転させながらAuを蒸着することによ
り、凹部3の先端部分にAuの堆積しない部分(微小開
口)を形成することができた。次に、遮光層5をフォト
リソグラフィーとエッチングによりパターニングした
(図1(c)参照)。次に、第2基板8として面方位
(100)の単結晶シリコンウエハを用意し、マスク層
10として低圧化学気相成長法により窒化シリコンを1
00nm堆積した。次に、裏面マスク層10の所望の箇
所を、フォトリソグラフィと四フッ化炭素によるドライ
エッチングによりパターニングし、一部のシリコンを露
出した。次に、接合層として真空蒸着法によりクロムC
rを10nm、金Auを100nm堆積した。次に、水
酸化カリウム水溶液を用いた結晶軸異方性エッチングに
よりパターニング部のシリコンを濃度30%、液温11
0℃の水酸化カリウム水溶液を用いて表面マスク層10
までエッチングした。次に、表面マスク層を裏面からエ
ッチング除去した(図1(d)参照)。
の接合層7とを、荷重を加えることにより接合した(図
1(e)参照)。次に、第1基板1と第2基板とを引き
離すことにより、遮光層5と剥離層4との界面で剥離
し、遮光層5を第2基板8に転写した(図1(f)参
照)。こうして作製した複数の微小突起を電子顕微鏡で
観察したところ、各微小開口は長方形に近い形をしてお
りその短径は20nm±5nmである。すなわち本実施
例に示したプロセスにより従来形成方法と比較して開口
径が小さく、かつ、開口径の再現性の高い微小開口を有
する突起を形成することができた。また、本実施例によ
るマルチプローブを露光装置に用いてレジストの露光を
行ったところ、近接場露光による微細なパターンを形成
でき、かつ、露光の速度を大きくすることが可能となっ
た。
る突起よりなる光プローブを基板上にマトリックス状に
配置した微小光検出用マルチプローブ及びその形成方法
であり、それぞれの光プローブはフォトダィオードより
なる受光素子を有している。本実施例によるマルチプロ
ーブの使用方法は、例えば図5に示すように、プリズム
に入射した光が試料21の接面で全反射する時に試料2
1の表面に発生するエバネッセント光の状態を観察する
走査型近接場光顕微鏡(SNOM)として用いられる。
この観察を、各プローブを面内方向に走査しながら行う
ことにより、プローブが1つの場合と比べて観察速度を
向上させることができる。また、本実施例においては、
微小開口プローブを受光素子と組み合わせたが、レーザ
ーダイオード等の発光素子と組み合わせてマルチ発光素
子とすることも可能である。
プローブの製造工程を示す断面図であり、以下これを用
いて製造方法を説明する。まず、実施例1と同様の手法
を用いて第1基板1の表面に、4つの面それぞれと基板
1表面とのなす角度θ1がほぼ55°で、先端部の内壁
と基板1表面とのなす角度θ2はほぼ75°となる凹部
3を形成した(図4(a)(b)参照)。次に、第1基
板1上に白金Ptをスパッタリング法により100nm
堆積し、遮光層5とした。この際、第1基板1とPtタ
ーゲットとを結ぶ線分と第1基板1の表面のなす角度が
65°となるように保持し、第1基板1を面内方向に自
転させながらPtをスパッタリングすることにより、凹
部3の先端部分にPtの堆積しない部分(微小開口)を
形成することができた。次にポリイミド15を凹部3を
含む第1基板上に塗布した。次に、遮光層5及びポリイ
ミド15をフォトリソグラフィーとエッチングによりパ
ターニングした(図4(c)参照)。
搭載した第2基板8を作製した(図4(d)参照)。次
に、第1基板1と第2基板8を200℃に加熱すること
により接合した(図4(e)参照)。次に、第1基板1
と第2基板8を引き離すことにより、剥離層4と遮光層
5との界面で剥離し、第2基板上に微小開口を有する遮
光層5及びポリイミド15よりなる微小突起を転写した
(図4(f)参照)。こうして作製した複数の微小突起
を電子顕微鏡で観察したところ、各微小開口は長方形に
近い形をしておりその短径は20nm±5nmである。
すなわち本実施例に示したプロセスにより従来形成方法
と比較して開口径が小さく、かつ、開口径の再現性の高
い微小開口を有する突起を形成することができた。ま
た、本実施例によるマルチプローブを用いた表面観察装
置において、高分解能のSNOM像を得ることができ、
かつ、観察の速度を大きくすることが可能となった。
小開口を有する突起を光ファイバーの先端に搭載した微
小光検出または微小光照射用のプローブであり、その製
造方法を図6に示す。まず、実施例2と同様の方法によ
り、第1基板1上に凹部3を形成し、先端に微小開口を
有する遮光層5とポリイミド15よりなる突起を形成し
た(図6(a)(b)(c)参照)。次に、端面を有す
る光ファイバーを用意し、コア17の延長線上に微小開
口が来るように図6(d)のように載置し、200℃に
加熱することにより接合を行った。
き離すことにより、剥離層4と遮光層5との界面で剥離
し、ファイバー16の先端に微小開口を有する遮光層5
及びポリイミド15よりなる微小突起を転写した(図6
(e)参照)。こうして作製した光プローブを電子顕微
鏡で観察したところ、微小開口は長方形に近い形をして
おりその短径は20nm±5nmである。すなわち本実
施例に示したプロセスにより従来形成方法と比較して開
口径が小さく、かつ、開口径の再現性の高い微小開口を
有する突起を形成することができた。また、本実施例に
よるプローブを用いた表面観察装置において、高分解能
のSNOM像を得ることができた。
小開口を有する突起をカンチレバー上に搭載した微小光
検出または微小光照射及び微小力検出用のプローブであ
る。本実施例によるプローブの製造方法を図7に示す。
まず、実施例2と同様の方法により、第1基板1上に剥
離層4よりなる凹部3を形成し、先端に微小開口を有す
る遮光層5よりなる突起を形成した(図7(a)参
照)。次に第2基板8として単結晶シリコン基板を用意
し、第2基板8両面に二酸化シリコン13を0.3μ
m、窒化シリコン14を0.5μm成膜した。次に表面
の窒化シリコン14をフォトリソグラフィとエッチング
によりカンチレバー9(片持ち梁)の形状にパターニン
グした。このとき、カンチレバーの寸法は幅50μm、
長さ300μmとした。次に、裏面の窒化シリコン14
及び二酸化シリコン13を同様にエッチングマスク形状
にパターニングした。次に、チタンTiを3nm、金A
uを50nm成膜し、フォトリソグラフィとエッチング
によりパターン形成を行い、カンチレバー上に接合層7
を形成した。
8上の接合層7とを位置合わせして対向・接触させ、更
に荷重を加えることにより遮光層5と接合層7の接合
(圧着)を行った(図7(b)参照)。次に、第1基板
1と第2基板8を引き離すことに、剥離層4と探針5と
の界面で剥離させた(図7(c)参照)。次に、表面保
護層としてポリイミド層をスピンコートにより塗布した
後、200℃にて熱処理を行った。次に、裏面の窒化シ
リコン14をエッチングマスクにして、90℃に加熱し
た30%水酸化カリウム水溶液により裏面からシリコン
基板8のエッチングを行った。次に、フッ酸とフッ化ア
ンモニウム混合水溶液により二酸化シリコン層13を除
去した。最後に、酸素プラズマを用いて表面保護層を除
去してカンチレバー型プローブを形成した。
OM複合装置のブロック図を図8に示す。本装置はカン
チレバー9と接合層7と接合層7に接合した遮光層5か
らなるプローブと、カンチレバー自由端の裏面に照射す
るレーザー光61とカンチレバーのたわみ変位による光
の反射角の変化を検出するポジションセンサー63と、
ポジションセンサーからの信号により変位検出を行う変
位検出回路66と、XYZ軸駆動ピエゾ素子65と、X
YZ軸駆動ピエゾ素子をXYZ方向に駆動するためのX
YZ駆動用ドライバー67と、微小開口から染み出した
エバネッセント光が試料64表面で散乱されて出た伝播
光を検出する微小光検出器68からなる。本実施例にお
いてはSNOMプローブをカンチレバーに搭載すること
により、試料表面の光学的な情報と形状の情報を同時に
測定することが可能となった。また、硬いプローブの場
合は試料との接触によりダメージを受け易かったが、カ
ンチレバー上に搭載することによりプローブのダメージ
を押さえることが可能となった。また、接触状態で光学
的な情報を観察することによりZ方向(高さ方向)のフ
ィードバック制御が不要なSNOM装置を提供すること
ができた。
技術、特に、シリコン基板の熱酸化と、真空装置を用い
た斜入射による薄膜形成という半導体プロセス技術を用
いることにより、所望の径の微小開口を再現性良く形成
でき、基板上の複数の微小開口径のばらつきが小さく、
バッチプロセスで形成できるため生産性が高く、かつ、
集積化が容易な微小開口を有する突起の製造方法を実現
することができる。また、本発明の微小開口を有する突
起で構成したプローブによって、表面観察の分解能が向
上した表面観察装置や、あるいは記録の際の記録ビット
径を小さくすることの可能な情報処理装置を実現するこ
とができる。また、本発明の微小開口を有する突起で構
成したプローブを用いることによって、微細なパターン
を高速で形成できる露光装置を提供することが可能とな
り、また、このプローブでマルチプローブを構成するこ
とにより、小型化・大容量の光メモリーを実現すること
ができる。また、本発明のプローブでAFM/SNOM
プローブを構成することにより、試料表面の光学的な情
報と形状の情報を同時に測定することができ、また、プ
ローブのダメージを押さえることが可能となる。また、
これによって接触状態で光学的な情報を観察することが
可能となり、Z方向(高さ方向)のフィードバック制御
が不要なSNOM装置を実現することができる。
図である。
ある。
図である。
ある。
図である。
図である。
OM装置を示すブロック図である。
の説明図である。
ある。
Claims (13)
- 【請求項1】微小開口を有する突起の製造方法であっ
て、表面に先端部が先鋭化された形状を有する凹部が形
成された第1基板を備え、該第1基板に形成された凹部
の先端部を除いて遮光材料を堆積することによって、先
端部に微小開口を有する遮光層からなる突起を形成し、
該突起を第2基板に転写することを特徴とする微小開口
を有する突起の製造方法。 - 【請求項2】微小開口を有する突起の製造方法であっ
て、(a)第1基板の表面に凹部を形成する工程であっ
て、該凹部の最深部に相当する先端部の形状を、先鋭化
された形状に形成する工程と、(b)真空装置を用いて
前記第1基板表面に遮光材料を堆積し、微小開口を有す
る遮光層を形成するに当たり、該第1基板表面の斜め上
方に前記遮光材料のソースがある位置関係を保持しなが
ら、該第1基板表面に形成された凹部の先端部を除くよ
うに該第1基板上に遮光材料を堆積して、該第1基板表
面に形成された凹部の先端部に微小開口を有する遮光層
を形成する工程と、(c)第2基板上に前記第1基板の
遮光層を接合し、前記第1基板を除去することにより、
該第2基板上に微小開口を有する該遮光層よりなる突起
を転写する工程と、 を少なくとも有することを特徴とする微小開口を有する
突起の製造方法。 - 【請求項3】微小開口を有する突起の製造方法であっ
て、(a)第1基板の表面に略角錐型の凹部を形成する
工程であって、該凹部の内壁と該第1基板表面とのなす
角θ1が、先端部において局所的にθ2まで(θ2>θ
1)先鋭化された該凹部を形成する工程と、(b)真空
装置を用いて前記第1基板表面に遮光材料を堆積し、微
小開口を有する遮光層を形成するに当たり、該第1基板
と遮光材料よりなるソースとを結ぶ線分と該第1基板の
表面とがθ1〜θ2の範囲の一定角度を保持した状態
で、該第1基板を回転させながら、該遮光材料を該第1
基板上に堆積することにより、前記凹部先端部に微小開
口を有する遮光層を形成する工程と、(c)第2基板上
に前記第1基板の遮光層を接合し、前記第1基板を除去
することにより、該第2基板上に微小開口を有する該遮
光層よりなる突起を転写する工程と、 を少なくとも有することを特徴とする微小開口を有する
突起の製造方法。 - 【請求項4】前記表面に凹部が形成される基板は、シリ
コン基板からなり、該凹部の表面が該基板を熱酸化した
二酸化シリコン層であることを特徴とする請求項1〜請
求項3のいずれか1項に記載の微小開口を有する突起の
製造方法。 - 【請求項5】前記二酸化シリコン層は、その膜厚が20
0nm以上であることを特徴とする請求項4に記載の微
小開口を有する突起の製造方法。 - 【請求項6】前記第2基板上への微小開口を有する遮光
層よりなる突起の転写は、第1基板と遮光層との間に形
成された剥離層を介して該第1基板と該剥離層との界面
で剥離することにより該第1基板を除去して、前記第2
基板の接合層上に該遮光層よりなる微小開口を有する突
起を転写して行われることを特徴とする請求項1〜請求
項5のいずれか1項に記載の微小開口を有する突起の製
造方法。 - 【請求項7】前記遮光材料の堆積は、真空蒸着法または
スパッタリング法で行われることを特徴とする請求項1
〜請求項6のいずれか1項に記載の微小開口を有する突
起の製造方法。 - 【請求項8】微小開口を有する突起であって、該微小開
口を有する突起が、基板に形成された凹部の先端部を除
いて遮光材料を堆積することによって、先端部に微小開
口を有する遮光層からなる突起を形成し、該突起を第2
基板に転写することにより構成されていることを特徴と
する微小開口を有する突起。 - 【請求項9】微小開口を有する突起を具備した微小光検
出または微小光照射用のプローブであって、該プローブ
が、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の微小開
口を有する突起の製造方法によって形成された微小開口
を有する突起、または請求項8に記載の微小開口を有す
る突起、で構成されていることを特徴とする微小光検出
または微小光照射用のプローブ。 - 【請求項10】請求項9に記載のプローブを、基板上に
複数個形成したことを特徴とする微小光検出または微小
光照射用のマルチプローブ。 - 【請求項11】請求項9に記載のプローブを、光ファイ
バーの先端に接合したことを特徴とする微小光検出また
は微小光照射用のプローブ。 - 【請求項12】請求項9に記載のプローブを、弾性体の
自由端部に搭載したことを特徴とする微小光検出または
微小光照射用あるいは微小力検出用のプローブ。 - 【請求項13】請求項12に記載のプローブを、複数個
形成したことを特徴とする微小光検出または微小光照射
用あるいは微小力検出用のマルチプローブ。
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