JPH1170812A - 車輌用熱発生器 - Google Patents
車輌用熱発生器Info
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- JPH1170812A JPH1170812A JP4393498A JP4393498A JPH1170812A JP H1170812 A JPH1170812 A JP H1170812A JP 4393498 A JP4393498 A JP 4393498A JP 4393498 A JP4393498 A JP 4393498A JP H1170812 A JPH1170812 A JP H1170812A
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Landscapes
- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】車輌用熱発生器において、ロータを起動する際
の負荷トルクを可能な限り低減することでロータの起動
を円滑化し、各種の不都合を解消する。 【解決手段】ハウジング内には発熱室7が区画され、発
熱室7には駆動軸13に連結されたロータ14とシリコ
ーンオイル(粘性流体)とが収容される。発熱室7の下
側のハウジングには収容孔17が形成され、この収容孔
17内には電磁ソレノイド30によって前後摺動される
区画体35が配設されている。この区画体35は収容孔
17内に、連通路18を介して発熱室7と連通すると共
に容積可変の待避室19を区画する。区画体35の前後
動に応じて、発熱室7でのオイルの液位を変化させるこ
とができる。故に、ロータの停止時には発熱室7でのオ
イルの液位を低下させておき、再起動時の負荷トルクを
小さくすることができる。
の負荷トルクを可能な限り低減することでロータの起動
を円滑化し、各種の不都合を解消する。 【解決手段】ハウジング内には発熱室7が区画され、発
熱室7には駆動軸13に連結されたロータ14とシリコ
ーンオイル(粘性流体)とが収容される。発熱室7の下
側のハウジングには収容孔17が形成され、この収容孔
17内には電磁ソレノイド30によって前後摺動される
区画体35が配設されている。この区画体35は収容孔
17内に、連通路18を介して発熱室7と連通すると共
に容積可変の待避室19を区画する。区画体35の前後
動に応じて、発熱室7でのオイルの液位を変化させるこ
とができる。故に、ロータの停止時には発熱室7でのオ
イルの液位を低下させておき、再起動時の負荷トルクを
小さくすることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハウジング内に区
画された発熱室及び放熱室を備え、前記発熱室内に収容
された粘性流体を外部駆動源と作用連結されたロータで
剪断して熱を発生させ、その熱を前記放熱室を流れる循
環流体に熱交換する車輌用熱発生器に関するものであ
る。
画された発熱室及び放熱室を備え、前記発熱室内に収容
された粘性流体を外部駆動源と作用連結されたロータで
剪断して熱を発生させ、その熱を前記放熱室を流れる循
環流体に熱交換する車輌用熱発生器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】車輌用暖房装置としては、水冷エンジン
の冷却に用いられた熱冷却水をダクト内のヒータコアに
供給し、このヒータコアで暖められた空気を車室内に送
り込んで車室内の暖房を行う車輌用温水式暖房装置が一
般的である。ところが、例えばディーゼルエンジン車や
リーンバーンエンジン車のように、エンジンの発熱量が
比較的少なく、エンジン冷却水を充分に加熱することが
できない車輌にあっては、ヒータコアに供給される冷却
水の温度を所定水温(例えば80℃)に維持することが
困難であり、車室内の暖房能力に不足を生じやすいとい
う欠点がある。
の冷却に用いられた熱冷却水をダクト内のヒータコアに
供給し、このヒータコアで暖められた空気を車室内に送
り込んで車室内の暖房を行う車輌用温水式暖房装置が一
般的である。ところが、例えばディーゼルエンジン車や
リーンバーンエンジン車のように、エンジンの発熱量が
比較的少なく、エンジン冷却水を充分に加熱することが
できない車輌にあっては、ヒータコアに供給される冷却
水の温度を所定水温(例えば80℃)に維持することが
困難であり、車室内の暖房能力に不足を生じやすいとい
う欠点がある。
【0003】かかる欠点を解消する目的で、エンジン冷
却水の循環回路系に、エンジン冷却水を加熱する補助加
熱装置として剪断発熱器(車輌用熱発生器の範疇に属す
る)を配設することが提案されている。例えば、特開平
2−246823号公報に開示された剪断発熱器は、そ
のハウジング内に区画された発熱室及びウォータジャケ
ット(放熱室)、駆動軸、並びに、前記発熱室内に収容
されたロータを備えている。駆動軸には車輌エンジンの
回転動力がベルト伝動機構及び電磁クラッチを介して伝
達され、駆動軸の回転に伴ってロータが一体回転され
る。そして、この回転するロータにより発熱室内に収容
された粘性流体(例えば高粘性シリコーンオイル)を剪
断して流体摩擦に基づく熱を発生させ、その熱でウォー
タジャケットを流れる循環流体(エンジン冷却水)を加
熱している。
却水の循環回路系に、エンジン冷却水を加熱する補助加
熱装置として剪断発熱器(車輌用熱発生器の範疇に属す
る)を配設することが提案されている。例えば、特開平
2−246823号公報に開示された剪断発熱器は、そ
のハウジング内に区画された発熱室及びウォータジャケ
ット(放熱室)、駆動軸、並びに、前記発熱室内に収容
されたロータを備えている。駆動軸には車輌エンジンの
回転動力がベルト伝動機構及び電磁クラッチを介して伝
達され、駆動軸の回転に伴ってロータが一体回転され
る。そして、この回転するロータにより発熱室内に収容
された粘性流体(例えば高粘性シリコーンオイル)を剪
断して流体摩擦に基づく熱を発生させ、その熱でウォー
タジャケットを流れる循環流体(エンジン冷却水)を加
熱している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
剪断発熱器を起動する際(即ち、ロータにエンジンの回
転動力を伝達し始めるとき)に、冷えて粘度が非常に高
くなった粘性流体がロータの円滑な起動を阻害する傾向
にある。換言すれば、剪断発熱器の起動時には、ロー
タ、電磁クラッチ及びベルト伝達機構を介してエンジン
に大きな負荷トルクが加わる。このため、ロータの起動
を強行した場合には大きな起動ショックが生じたり、電
磁クラッチのクラッチプレートやベルト伝動機構のベル
トに滑りが生ずる。また、異音が発生したり、剪断発熱
器の各部の摩耗を早めるという不都合がある。
剪断発熱器を起動する際(即ち、ロータにエンジンの回
転動力を伝達し始めるとき)に、冷えて粘度が非常に高
くなった粘性流体がロータの円滑な起動を阻害する傾向
にある。換言すれば、剪断発熱器の起動時には、ロー
タ、電磁クラッチ及びベルト伝達機構を介してエンジン
に大きな負荷トルクが加わる。このため、ロータの起動
を強行した場合には大きな起動ショックが生じたり、電
磁クラッチのクラッチプレートやベルト伝動機構のベル
トに滑りが生ずる。また、異音が発生したり、剪断発熱
器の各部の摩耗を早めるという不都合がある。
【0005】本発明の目的は、ロータを起動する際の負
荷トルクを可能な限り低減することでロータの起動を円
滑化し、負荷トルクに起因する異音の発生や部材の早期
摩耗という不都合を解消することができる車輌用熱発生
器を提供することにある。加えて、剪断に供される粘性
流体の量をより多く確保して長期使用に耐え得ると共
に、粘性流体の過熱による劣化を防止しつつ、必要に応
じた発熱性能を持続的に発揮することができる車輌用熱
発生器を提供することにある。
荷トルクを可能な限り低減することでロータの起動を円
滑化し、負荷トルクに起因する異音の発生や部材の早期
摩耗という不都合を解消することができる車輌用熱発生
器を提供することにある。加えて、剪断に供される粘性
流体の量をより多く確保して長期使用に耐え得ると共
に、粘性流体の過熱による劣化を防止しつつ、必要に応
じた発熱性能を持続的に発揮することができる車輌用熱
発生器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ハウ
ジング内に区画された発熱室及び放熱室を備え、前記発
熱室内に収容された粘性流体をロータで剪断して熱を発
生させ、その熱を前記放熱室を流れる循環流体に熱交換
する車輌用熱発生器であって、前記発熱室における粘性
流体の流体レベルを変化させる流体レベル制御手段を備
え、当該流体レベル制御手段は、前記発熱室の下側に配
設されると共に当該発熱室とつながる容積可変の待避室
を具備してなることを特徴とする。
ジング内に区画された発熱室及び放熱室を備え、前記発
熱室内に収容された粘性流体をロータで剪断して熱を発
生させ、その熱を前記放熱室を流れる循環流体に熱交換
する車輌用熱発生器であって、前記発熱室における粘性
流体の流体レベルを変化させる流体レベル制御手段を備
え、当該流体レベル制御手段は、前記発熱室の下側に配
設されると共に当該発熱室とつながる容積可変の待避室
を具備してなることを特徴とする。
【0007】この構成によれば、流体レベル制御手段
は、その容積可変の待避室にその変化する容積に応じて
発熱室内の粘性流体を導入し、あるいは一旦導入した粘
性流体をそこから導出することで、発熱室における粘性
流体の流体レベルを適宜変化させる。このため、停止状
態のロータを再起動する前に、発熱室における流体レベ
ルを予め低下させておくことで、発熱室に残留する粘性
流体がロータ再起動時の負荷トルクを過度に増大させる
要因とならないようにすることができる。
は、その容積可変の待避室にその変化する容積に応じて
発熱室内の粘性流体を導入し、あるいは一旦導入した粘
性流体をそこから導出することで、発熱室における粘性
流体の流体レベルを適宜変化させる。このため、停止状
態のロータを再起動する前に、発熱室における流体レベ
ルを予め低下させておくことで、発熱室に残留する粘性
流体がロータ再起動時の負荷トルクを過度に増大させる
要因とならないようにすることができる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1に記載の車輌
用熱発生器において、前記流体レベル制御手段は、前記
待避室の容積を変化させることで前記発熱室から当該待
避室への粘性流体の導入及び当該待避室から前記発熱室
への粘性流体の導出を可能とする容積可変手段を具備し
てなることを特徴とする。
用熱発生器において、前記流体レベル制御手段は、前記
待避室の容積を変化させることで前記発熱室から当該待
避室への粘性流体の導入及び当該待避室から前記発熱室
への粘性流体の導出を可能とする容積可変手段を具備し
てなることを特徴とする。
【0009】この容積可変手段は、発熱室の下側に配設
された待避室の容積を変化させることを基本機能とす
る。即ち、待避室の容積を拡大することで、発熱室から
当該待避室に粘性流体がその自重等に基づいて導入(又
は待避)されるのを許容する。一方、一旦拡大した待避
室の容積を縮小することで、当該待避室に待避していた
粘性流体を発熱室内に導出(又は横溢)させる。こうし
て、発熱室における粘性流体の流体レベルの可変制御が
実現される。
された待避室の容積を変化させることを基本機能とす
る。即ち、待避室の容積を拡大することで、発熱室から
当該待避室に粘性流体がその自重等に基づいて導入(又
は待避)されるのを許容する。一方、一旦拡大した待避
室の容積を縮小することで、当該待避室に待避していた
粘性流体を発熱室内に導出(又は横溢)させる。こうし
て、発熱室における粘性流体の流体レベルの可変制御が
実現される。
【0010】請求項3の発明は、請求項2に記載の車輌
用熱発生器において、前記容積可変手段は、前記発熱室
の下側のハウジングに形成された収容孔内に移動可能に
設けられると共に当該収容孔内に前記待避室を区画形成
する区画体と、当該区画体を移動させるための駆動手段
とを備えてなることを特徴とする。
用熱発生器において、前記容積可変手段は、前記発熱室
の下側のハウジングに形成された収容孔内に移動可能に
設けられると共に当該収容孔内に前記待避室を区画形成
する区画体と、当該区画体を移動させるための駆動手段
とを備えてなることを特徴とする。
【0011】この構成において、区画体は発熱室下側の
ハウジングに形成された収容孔内に待避室を区画形成す
る。この区画体は駆動手段により収容孔内を移動され
る。この移動により待避室の容積を変化させている。
ハウジングに形成された収容孔内に待避室を区画形成す
る。この区画体は駆動手段により収容孔内を移動され
る。この移動により待避室の容積を変化させている。
【0012】請求項4の発明は、請求項2又は3に記載
の車輌用熱発生器において、前記流体レベル制御手段
は、前記発熱室に残留する粘性流体の流体レベルを、前
記発熱室内における前記ロータの最下部よりも降下、及
び、前記ロータの最下部以上に上昇させることができる
ことを特徴とする。
の車輌用熱発生器において、前記流体レベル制御手段
は、前記発熱室に残留する粘性流体の流体レベルを、前
記発熱室内における前記ロータの最下部よりも降下、及
び、前記ロータの最下部以上に上昇させることができる
ことを特徴とする。
【0013】発熱室に残留する粘性流体の流体レベルを
ロータの最下部よりも降下させることでロータを粘性流
体の拘束から解放することができ、停止したロータを再
起動する際の負荷トルクを小さくすることができる。他
方、発熱室に残留する粘性流体の流体レベルをロータの
最下部以上に上昇させることで、回転中のロータによる
粘性流体の剪断発熱作用を回復することができる。
ロータの最下部よりも降下させることでロータを粘性流
体の拘束から解放することができ、停止したロータを再
起動する際の負荷トルクを小さくすることができる。他
方、発熱室に残留する粘性流体の流体レベルをロータの
最下部以上に上昇させることで、回転中のロータによる
粘性流体の剪断発熱作用を回復することができる。
【0014】請求項5の発明は、請求項2〜4のいずれ
か一項に記載の車輌用熱発生器において、前記流体レベ
ル制御手段は制御装置と連結されており、当該制御装置
は、前記ロータと作動連結された外部駆動源が駆動を停
止する状況下においては前記発熱室から前記待避室への
粘性流体の導入を許容し、前記外部駆動源が駆動を開始
する状況下においては前記待避室から前記発熱室への粘
性流体の導出を行い得るように前記流体レベル制御手段
を制御することを特徴とする。
か一項に記載の車輌用熱発生器において、前記流体レベ
ル制御手段は制御装置と連結されており、当該制御装置
は、前記ロータと作動連結された外部駆動源が駆動を停
止する状況下においては前記発熱室から前記待避室への
粘性流体の導入を許容し、前記外部駆動源が駆動を開始
する状況下においては前記待避室から前記発熱室への粘
性流体の導出を行い得るように前記流体レベル制御手段
を制御することを特徴とする。
【0015】この制御装置による流体レベル制御手段の
制御に基づけば、外部駆動源が駆動を停止する状況下に
おいては発熱室から待避室への粘性流体の導入が許容さ
れ、発熱室内の粘性流体が将来のロータの再起動を拘束
しない程度まで流体レベルを下げることが可能となる。
他方、外部駆動源が駆動を開始する状況下においては待
避室から発熱室への粘性流体の導出が行われ、発熱室の
粘性流体が外部駆動源によって駆動されるロータの剪断
作用を受けることが可能となる。
制御に基づけば、外部駆動源が駆動を停止する状況下に
おいては発熱室から待避室への粘性流体の導入が許容さ
れ、発熱室内の粘性流体が将来のロータの再起動を拘束
しない程度まで流体レベルを下げることが可能となる。
他方、外部駆動源が駆動を開始する状況下においては待
避室から発熱室への粘性流体の導出が行われ、発熱室の
粘性流体が外部駆動源によって駆動されるロータの剪断
作用を受けることが可能となる。
【0016】請求項6の発明は、請求項1〜4のいずれ
か一項に記載の車輌用熱発生器において、前記ハウジン
グ内に区画されて粘性流体を追加収容すると共に供給通
路及び回収通路を介して前記発熱室と連通する貯留室
と、前記供給通路の連通状態を開閉制御する弁手段とを
更に備えてなることを特徴とする。
か一項に記載の車輌用熱発生器において、前記ハウジン
グ内に区画されて粘性流体を追加収容すると共に供給通
路及び回収通路を介して前記発熱室と連通する貯留室
と、前記供給通路の連通状態を開閉制御する弁手段とを
更に備えてなることを特徴とする。
【0017】この構成によれば、発熱室の他に貯留室に
おいて粘性流体を追加収容し、粘性流体量をより多く確
保することになる。また、発熱室と貯留室とを連通する
供給通路及び回収通路を設けたことで、粘性流体は貯留
室から供給通路を介して発熱室へ供給される一方で発熱
室から回収通路を介して貯留室に回収されるという入れ
替え循環が可能になる。そして、弁手段によって供給通
路の連通状態を開閉制御することで、発熱室と貯留室と
における粘性流体の分配率が調節される。その結果、発
熱室内の粘性流体量(即ち、剪断に供される粘性流体
量)が増減変更されて、発熱能力の可変調節が達成され
る。
おいて粘性流体を追加収容し、粘性流体量をより多く確
保することになる。また、発熱室と貯留室とを連通する
供給通路及び回収通路を設けたことで、粘性流体は貯留
室から供給通路を介して発熱室へ供給される一方で発熱
室から回収通路を介して貯留室に回収されるという入れ
替え循環が可能になる。そして、弁手段によって供給通
路の連通状態を開閉制御することで、発熱室と貯留室と
における粘性流体の分配率が調節される。その結果、発
熱室内の粘性流体量(即ち、剪断に供される粘性流体
量)が増減変更されて、発熱能力の可変調節が達成され
る。
【0018】請求項7の発明は、請求項6に記載の車輌
用熱発生器において、前記弁手段は、前記供給通路を開
放又は閉塞すべく前記貯留室内に配置された弁体と、当
該弁体を作動させる作動機構とを備えてなることを特徴
とする。
用熱発生器において、前記弁手段は、前記供給通路を開
放又は閉塞すべく前記貯留室内に配置された弁体と、当
該弁体を作動させる作動機構とを備えてなることを特徴
とする。
【0019】この構成によれば、停止したロータの起動
直後等の、弁体が閉塞位置から開放位置に移った直後の
ように供給通路での粘性流体の流動が不活発な場合に、
作動機構によって弁体を意図的に作動させ、この弁体の
動きにより供給通路での粘性流体の流動を促進すること
ができる。これにより、発熱能力の可変調節が遅滞なく
達成される。
直後等の、弁体が閉塞位置から開放位置に移った直後の
ように供給通路での粘性流体の流動が不活発な場合に、
作動機構によって弁体を意図的に作動させ、この弁体の
動きにより供給通路での粘性流体の流動を促進すること
ができる。これにより、発熱能力の可変調節が遅滞なく
達成される。
【0020】請求項8の発明は、請求項7に記載の車輌
用熱発生器において、前記作動機構は制御装置と連結さ
れており、当該制御装置は前記供給通路を閉塞状態から
開放状態に移行させた直後の一定期間、前記弁体を閉塞
位置と開放位置との間で連続的に切り換え配置させるべ
く前記作動機構を制御することを特徴とする。
用熱発生器において、前記作動機構は制御装置と連結さ
れており、当該制御装置は前記供給通路を閉塞状態から
開放状態に移行させた直後の一定期間、前記弁体を閉塞
位置と開放位置との間で連続的に切り換え配置させるべ
く前記作動機構を制御することを特徴とする。
【0021】この制御装置による作動機構の制御によれ
ば、弁体の連続的な切り換え配置によって供給通路内へ
の粘性流体の押し込み、即ちポンピングが行われる。こ
の結果、供給通路内への慣性流れが生じ、供給通路を介
しての貯留室から発熱室への粘性流体の引き込みが迅速
化される。
ば、弁体の連続的な切り換え配置によって供給通路内へ
の粘性流体の押し込み、即ちポンピングが行われる。こ
の結果、供給通路内への慣性流れが生じ、供給通路を介
しての貯留室から発熱室への粘性流体の引き込みが迅速
化される。
【0022】請求項9の発明は、請求項2に記載の車輌
用熱発生器において、前記容積可変手段は、前記発熱室
の下側のハウジングに形成された収容孔内に移動可能に
設けられると共に当該収容孔内に前記待避室を区画形成
する区画体を備え、該熱発生器は更に、前記ハウジング
内に区画されて粘性流体を追加収容すると共に供給通路
及び回収通路を介して前記発熱室と連通する貯留室と、
前記供給通路の連通状態を開閉制御する弁手段とを備
え、前記弁手段は、前記供給通路を開放又は閉塞すべく
前記貯留室内に配置された弁体を備えており、前記区画
体と前記弁体とを結合体を介して共通の駆動源に作動連
結したことをその要旨とする。
用熱発生器において、前記容積可変手段は、前記発熱室
の下側のハウジングに形成された収容孔内に移動可能に
設けられると共に当該収容孔内に前記待避室を区画形成
する区画体を備え、該熱発生器は更に、前記ハウジング
内に区画されて粘性流体を追加収容すると共に供給通路
及び回収通路を介して前記発熱室と連通する貯留室と、
前記供給通路の連通状態を開閉制御する弁手段とを備
え、前記弁手段は、前記供給通路を開放又は閉塞すべく
前記貯留室内に配置された弁体を備えており、前記区画
体と前記弁体とを結合体を介して共通の駆動源に作動連
結したことをその要旨とする。
【0023】この構成によれば、共通の駆動源を制御す
ることによって結合体が作動され、かかる結合体を介し
て弁体の作動と区画体の移動とが実現される。このた
め、弁手段と容積可変手段とは共通の駆動源によって機
能することになる。このように、両手段が駆動源を共有
することによって、車輌用熱発生器の部材点数の削減に
寄与することができ、それだけ製造コストが抑制され
る。また、制御装置は、共通の駆動源を制御すれば容積
可変手段と弁手段とを機能させることができるため、制
御プログラムの簡略化が図られる。
ることによって結合体が作動され、かかる結合体を介し
て弁体の作動と区画体の移動とが実現される。このた
め、弁手段と容積可変手段とは共通の駆動源によって機
能することになる。このように、両手段が駆動源を共有
することによって、車輌用熱発生器の部材点数の削減に
寄与することができ、それだけ製造コストが抑制され
る。また、制御装置は、共通の駆動源を制御すれば容積
可変手段と弁手段とを機能させることができるため、制
御プログラムの簡略化が図られる。
【0024】尚、本明細書で言う「ポンピング」とは、
粘性流体を収容する発熱室と貯留室とをつなぐ通路に対
して粘性流体の移動を促すために行われる弁体の接近離
間運動を意味するものである。
粘性流体を収容する発熱室と貯留室とをつなぐ通路に対
して粘性流体の移動を促すために行われる弁体の接近離
間運動を意味するものである。
【0025】
(実施形態1)以下、本発明に従う実施形態1を図1〜
図3を参照しつつ説明する。
図3を参照しつつ説明する。
【0026】図1に示すように、車輌用熱発生器の外郭
はハウジング本体1及びハウジング蓋体2によって構成
されている。ハウジング本体1は、前方(図示左方)に
向かって突出した中空筒状のボス部1aと、該ボス部1
aの基端部から後方に向かって大きく碗形状に延在した
円筒部1bとを有している。ハウジング蓋体2は、前記
円筒部1bの後方開口側を覆う形状とされている。ハウ
ジング本体1とハウジング蓋体2とは、ハウジング本体
1の円筒部1b内に一対の前部区画プレート5及び後部
区画プレート6を内装しつつ、複数本のボルト3(一本
のみ図示)によって締結されている。
はハウジング本体1及びハウジング蓋体2によって構成
されている。ハウジング本体1は、前方(図示左方)に
向かって突出した中空筒状のボス部1aと、該ボス部1
aの基端部から後方に向かって大きく碗形状に延在した
円筒部1bとを有している。ハウジング蓋体2は、前記
円筒部1bの後方開口側を覆う形状とされている。ハウ
ジング本体1とハウジング蓋体2とは、ハウジング本体
1の円筒部1b内に一対の前部区画プレート5及び後部
区画プレート6を内装しつつ、複数本のボルト3(一本
のみ図示)によって締結されている。
【0027】前部区画プレート5と後部区画プレート6
とはそれぞれ、その外周部に環状のリム部5a,6aを
有している。これらリム部5a,6aを相互連結される
両ハウジング体1,2の対向壁面間に挟着することによ
り、両ハウジング体1,2内に両区画プレート5,6が
移動不能に収納されている。また、前部区画プレート5
の後端側はそのリム部5aに対して凹んだ形状となって
おり、両区画プレート5,6の相互接合によって両者間
には発熱室7が形成される。このように、車輌用熱発生
器のハウジングは、ハウジング本体1、ハウジング蓋体
2、前部及び後部区画プレート5,6から構成されてい
る。これらハウジングの構成部材は、アルミニウム又は
アルミニウム合金から作られている。
とはそれぞれ、その外周部に環状のリム部5a,6aを
有している。これらリム部5a,6aを相互連結される
両ハウジング体1,2の対向壁面間に挟着することによ
り、両ハウジング体1,2内に両区画プレート5,6が
移動不能に収納されている。また、前部区画プレート5
の後端側はそのリム部5aに対して凹んだ形状となって
おり、両区画プレート5,6の相互接合によって両者間
には発熱室7が形成される。このように、車輌用熱発生
器のハウジングは、ハウジング本体1、ハウジング蓋体
2、前部及び後部区画プレート5,6から構成されてい
る。これらハウジングの構成部材は、アルミニウム又は
アルミニウム合金から作られている。
【0028】前部区画プレート5は、その前端側におい
て、その中央部に形成された支持筒部5bと、当該支持
筒部5bの外側に沿って周方向に延びる同心円弧状に形
成された複数のガイドフィン5cとを有している。前部
区画プレート5は、支持筒部5bの一部がハウジング本
体1の内壁部と密接するように、ハウジング本体1内に
嵌め込まれている。この結果、ハウジング本体1の内壁
部と前部区画プレート5の本体部との間には、発熱室7
の前側に隣接する放熱室としての円環状の前部ウォータ
ジャケット8が区画される。この前部ウォータジャケッ
ト8内において、前記リム部5a、支持筒部5b及びガ
イドフィン5cは、循環流体としての循環水の流れをガ
イドするガイド壁の役目を果たし、前側放熱室内におけ
る循環水の流通経路を設定する。
て、その中央部に形成された支持筒部5bと、当該支持
筒部5bの外側に沿って周方向に延びる同心円弧状に形
成された複数のガイドフィン5cとを有している。前部
区画プレート5は、支持筒部5bの一部がハウジング本
体1の内壁部と密接するように、ハウジング本体1内に
嵌め込まれている。この結果、ハウジング本体1の内壁
部と前部区画プレート5の本体部との間には、発熱室7
の前側に隣接する放熱室としての円環状の前部ウォータ
ジャケット8が区画される。この前部ウォータジャケッ
ト8内において、前記リム部5a、支持筒部5b及びガ
イドフィン5cは、循環流体としての循環水の流れをガ
イドするガイド壁の役目を果たし、前側放熱室内におけ
る循環水の流通経路を設定する。
【0029】後部区画プレート6は、その後端側におい
て、その中央部に形成された筒部6bと、当該筒部6b
の外側に沿って周方向にのびる同心円弧状に形成された
複数のガイドフィン6cとを有している。後部区画プレ
ート6が前部区画プレート5と共に前部ハウジング本体
1内に嵌め込まれた状態では、後部区画プレート6の筒
部6bがハウジング蓋体2に突設された環状壁2aと密
接する。この結果、ハウジング蓋体2と後部区画プレー
ト6の本体部との間には、発熱室7の後側に隣接する放
熱室としての円環状の後部ウォータジャケット9、及
び、筒部6b内側に位置する貯留室としての副オイル室
10が区画される。この後部ウォータジャケット9内に
おいて、前記リム部6a,筒部6b及びガイドフィン6
cは、循環流体としての循環水の流れをガイドするガイ
ド壁の役目を果たし、後側放熱室内における循環水の流
通経路を設定する。
て、その中央部に形成された筒部6bと、当該筒部6b
の外側に沿って周方向にのびる同心円弧状に形成された
複数のガイドフィン6cとを有している。後部区画プレ
ート6が前部区画プレート5と共に前部ハウジング本体
1内に嵌め込まれた状態では、後部区画プレート6の筒
部6bがハウジング蓋体2に突設された環状壁2aと密
接する。この結果、ハウジング蓋体2と後部区画プレー
ト6の本体部との間には、発熱室7の後側に隣接する放
熱室としての円環状の後部ウォータジャケット9、及
び、筒部6b内側に位置する貯留室としての副オイル室
10が区画される。この後部ウォータジャケット9内に
おいて、前記リム部6a,筒部6b及びガイドフィン6
cは、循環流体としての循環水の流れをガイドするガイ
ド壁の役目を果たし、後側放熱室内における循環水の流
通経路を設定する。
【0030】更にハウジング本体1の側壁部には、車輌
内に設けられた暖房回路(図示略)から前部及び後部ウ
ォータジャケット8,9の各々に循環水を取り入れる入
水ポート(図示略)と、前部及び後部ウォータジャケッ
ト8,9から循環水を前記暖房回路に送り出す出水ポー
ト(図示略)とが並設されている。
内に設けられた暖房回路(図示略)から前部及び後部ウ
ォータジャケット8,9の各々に循環水を取り入れる入
水ポート(図示略)と、前部及び後部ウォータジャケッ
ト8,9から循環水を前記暖房回路に送り出す出水ポー
ト(図示略)とが並設されている。
【0031】図1に示すように、ハウジング本体1及び
前部区画プレート5には、軸受け11及びシール付き軸
受け12を介して駆動軸13が回動可能に支承されてい
る。シール付き軸受け12は、前部区画プレート5の支
持筒部5bの内周面と、駆動軸13の外周面との間に介
在され、発熱室7の前方を封止している。
前部区画プレート5には、軸受け11及びシール付き軸
受け12を介して駆動軸13が回動可能に支承されてい
る。シール付き軸受け12は、前部区画プレート5の支
持筒部5bの内周面と、駆動軸13の外周面との間に介
在され、発熱室7の前方を封止している。
【0032】駆動軸13の前端部にはボルト15によっ
てプーリ16が固着されている。プーリ16はその外周
部に巻き掛けられるVベルト27を介して、外部駆動源
としての車輌のエンジンEと駆動連結される。
てプーリ16が固着されている。プーリ16はその外周
部に巻き掛けられるVベルト27を介して、外部駆動源
としての車輌のエンジンEと駆動連結される。
【0033】駆動軸13の後端部には、発熱室7内に収
容される円板形のロータ14が一体回転可能に圧入固定
されている。ロータ14の前後端面及び外周縁と、これ
らに対向する発熱室7の内壁面との間のクリアランス
は、非常に小さく設定されており、例えば数十〜数百ミ
クロン(μm)の範囲である。駆動軸13に近いロータ
14の中心域には、該ロータ14を前後に貫通する複数
のロータ連通孔14aが形成されている。これらロータ
連通孔14aは、駆動軸13の中心軸線から等距離の位
置において駆動軸13を取り囲んで等角度間隔にて配置
されている。
容される円板形のロータ14が一体回転可能に圧入固定
されている。ロータ14の前後端面及び外周縁と、これ
らに対向する発熱室7の内壁面との間のクリアランス
は、非常に小さく設定されており、例えば数十〜数百ミ
クロン(μm)の範囲である。駆動軸13に近いロータ
14の中心域には、該ロータ14を前後に貫通する複数
のロータ連通孔14aが形成されている。これらロータ
連通孔14aは、駆動軸13の中心軸線から等距離の位
置において駆動軸13を取り囲んで等角度間隔にて配置
されている。
【0034】後部区画プレート6の筒部6bとハウジン
グ蓋体2とによって囲まれる領域には、貯留室としての
副オイル室10が提供されている。後部区画プレート6
は、その本体部を前後に貫通する回収通路としての上側
連通孔6d及び供給通路としての下側連通孔6e、並び
に、該区画プレート6の前面において下側連通孔6eか
ら略半径方向に延びる誘導溝6fを有している。発熱室
7と副オイル室10とは、上側及び下側連通孔6d,6
eを介して相互に連通している。尚、下側連通孔6eの
連通断面積は、上側連通孔6dのそれよりも大きく設定
されている。また、上側連通孔6dは、前記ロータ連通
孔14aと対面可能な位置に形成されている。
グ蓋体2とによって囲まれる領域には、貯留室としての
副オイル室10が提供されている。後部区画プレート6
は、その本体部を前後に貫通する回収通路としての上側
連通孔6d及び供給通路としての下側連通孔6e、並び
に、該区画プレート6の前面において下側連通孔6eか
ら略半径方向に延びる誘導溝6fを有している。発熱室
7と副オイル室10とは、上側及び下側連通孔6d,6
eを介して相互に連通している。尚、下側連通孔6eの
連通断面積は、上側連通孔6dのそれよりも大きく設定
されている。また、上側連通孔6dは、前記ロータ連通
孔14aと対面可能な位置に形成されている。
【0035】図1〜図3に示すように、ハウジング蓋体
2には第1の電磁ソレノイド20が設けられている。こ
の電磁ソレノイド20は、ハウジング蓋体2の外面側に
複数のボルト21により取り付けられたケース22内に
収容されている。電磁ソレノイド20は、ケース22内
に配設された上部ソレノイドコイル23と、その中心に
配設された弁体としての芯棒24を備えている。この芯
棒24はハウジング蓋体2に対して前後摺動可能に取り
付けられると共に、その先端部が供給通路としての下側
連通孔6eと対向するように副オイル室10内に配置さ
れている。芯棒24の先端面の直径は下側連通孔6eの
開口径(連通断面の直径)よりも大きく設定されてお
り、当該先端面にて下側連通孔6eを閉塞可能となって
いる。こうして、弁体としての芯棒24は、開放位置
(図1,3に示す)と閉塞位置(図2に示す)との間で
切り替え配置可能となっている。
2には第1の電磁ソレノイド20が設けられている。こ
の電磁ソレノイド20は、ハウジング蓋体2の外面側に
複数のボルト21により取り付けられたケース22内に
収容されている。電磁ソレノイド20は、ケース22内
に配設された上部ソレノイドコイル23と、その中心に
配設された弁体としての芯棒24を備えている。この芯
棒24はハウジング蓋体2に対して前後摺動可能に取り
付けられると共に、その先端部が供給通路としての下側
連通孔6eと対向するように副オイル室10内に配置さ
れている。芯棒24の先端面の直径は下側連通孔6eの
開口径(連通断面の直径)よりも大きく設定されてお
り、当該先端面にて下側連通孔6eを閉塞可能となって
いる。こうして、弁体としての芯棒24は、開放位置
(図1,3に示す)と閉塞位置(図2に示す)との間で
切り替え配置可能となっている。
【0036】また、弁体としての芯棒24にはその先端
面に開口する凹部25が形成されている。この凹部25
は横断面円形状をなし、その内径は下側連通孔6eの開
口径とほぼ一致する。更に、芯棒24の先端部とハウジ
ング蓋体2の内壁面との間には、付勢部材としてのコイ
ルバネ26が配設されており、芯棒24全体を後部区画
プレート6に向けて付勢している。尚、実施形態1で
は、前記ソレノイドコイル23、芯棒24及びコイルバ
ネ26により電磁ソレノイド20が構成され、この電磁
ソレノイド20は弁手段の主要部を構成する。また、ソ
レノイドコイル23及びコイルバネ26は、弁体の作動
機構を構成する。
面に開口する凹部25が形成されている。この凹部25
は横断面円形状をなし、その内径は下側連通孔6eの開
口径とほぼ一致する。更に、芯棒24の先端部とハウジ
ング蓋体2の内壁面との間には、付勢部材としてのコイ
ルバネ26が配設されており、芯棒24全体を後部区画
プレート6に向けて付勢している。尚、実施形態1で
は、前記ソレノイドコイル23、芯棒24及びコイルバ
ネ26により電磁ソレノイド20が構成され、この電磁
ソレノイド20は弁手段の主要部を構成する。また、ソ
レノイドコイル23及びコイルバネ26は、弁体の作動
機構を構成する。
【0037】更に、図1に示すように、発熱室7の最底
部の直下域において前部及び後部区画プレート5,6の
リム部5a,6aには、収容孔17が設けられている。
この収容孔17はハウジング蓋体2側から両リム部5
a,6aに対して穿設されたものであり、駆動軸13と
平行に延びると共に横断面円形状をなしている。この収
容孔17のリム部6a内の領域と、発熱室7の最底部領
域とは、当該リム部6aを斜めに貫通形成された連通路
18を介して相互に連通している。
部の直下域において前部及び後部区画プレート5,6の
リム部5a,6aには、収容孔17が設けられている。
この収容孔17はハウジング蓋体2側から両リム部5
a,6aに対して穿設されたものであり、駆動軸13と
平行に延びると共に横断面円形状をなしている。この収
容孔17のリム部6a内の領域と、発熱室7の最底部領
域とは、当該リム部6aを斜めに貫通形成された連通路
18を介して相互に連通している。
【0038】ハウジング蓋体2には第2の電磁ソレノイ
ド30が設けられている。この電磁ソレノイド30は、
ハウジング蓋体2の外面側に複数のボルト31により取
り付けられたケース32内に収容されている。電磁ソレ
ノイド30は、ケース32内に配設された下部ソレノイ
ドコイル33と、その中心に配設されたロッド体として
の芯棒34を備えている。この芯棒34はハウジング蓋
体2に対して前後摺動可能に取り付けられると共に、そ
の先端が収容孔17内に進入している。芯棒34の先端
には、摺動区画体35が固定されている。
ド30が設けられている。この電磁ソレノイド30は、
ハウジング蓋体2の外面側に複数のボルト31により取
り付けられたケース32内に収容されている。電磁ソレ
ノイド30は、ケース32内に配設された下部ソレノイ
ドコイル33と、その中心に配設されたロッド体として
の芯棒34を備えている。この芯棒34はハウジング蓋
体2に対して前後摺動可能に取り付けられると共に、そ
の先端が収容孔17内に進入している。芯棒34の先端
には、摺動区画体35が固定されている。
【0039】摺動区画体35の横断面形状は収容孔17
のそれと符合しており、この摺動区画体35は収容孔1
7の内周壁と密接しながら当該収容孔17内を前後に摺
動可能となっている。そして、収容孔17内において摺
動区画体35とハウジング蓋体2の内壁面との間には、
摺動区画体35の前後動に応じて容積を変化させる待避
室19が区画される。この待避室19は、芯棒34が前
方に突出して摺動区画体35が最も前方に配置されてい
る最前位置(図2参照)にあるときも、芯棒34が後方
に後退して摺動区画体35が最も後方に配置されている
最後位置(図1,3参照)にあるときも、連通路18を
介して発熱室7の最底部領域と常に連通している。この
待避室19内において摺動区画体35とハウジング蓋体
2との間には、付勢部材としてのコイルバネ36が配設
されている。このコイルバネ36は芯棒34に巻回され
ており、摺動区画体35及び芯棒34を前方に付勢して
いる。尚、実施形態1では、下部ソレノイドコイル3
3、ロッド体としての芯棒34及びコイルバネ36によ
り区画体35の駆動手段が構成され、区画体35及びそ
の駆動手段により待避室19の容積を変化させる容積可
変手段が構成され、連通路18及び待避室19とその容
積可変手段により流体レベル制御手段が構成される。
のそれと符合しており、この摺動区画体35は収容孔1
7の内周壁と密接しながら当該収容孔17内を前後に摺
動可能となっている。そして、収容孔17内において摺
動区画体35とハウジング蓋体2の内壁面との間には、
摺動区画体35の前後動に応じて容積を変化させる待避
室19が区画される。この待避室19は、芯棒34が前
方に突出して摺動区画体35が最も前方に配置されてい
る最前位置(図2参照)にあるときも、芯棒34が後方
に後退して摺動区画体35が最も後方に配置されている
最後位置(図1,3参照)にあるときも、連通路18を
介して発熱室7の最底部領域と常に連通している。この
待避室19内において摺動区画体35とハウジング蓋体
2との間には、付勢部材としてのコイルバネ36が配設
されている。このコイルバネ36は芯棒34に巻回され
ており、摺動区画体35及び芯棒34を前方に付勢して
いる。尚、実施形態1では、下部ソレノイドコイル3
3、ロッド体としての芯棒34及びコイルバネ36によ
り区画体35の駆動手段が構成され、区画体35及びそ
の駆動手段により待避室19の容積を変化させる容積可
変手段が構成され、連通路18及び待避室19とその容
積可変手段により流体レベル制御手段が構成される。
【0040】上側及び下側連通孔6d,6eを介して相
互に連通する発熱室7及び副オイル室10、並びに、連
通路18を介して発熱室7と連通する待避室19は、こ
の車輌用熱発生器のハウジング内において液密な内部空
間を形成する。この内部空間には、粘性流体としてのシ
リコーンオイルが所要量入れられている。図1に示す状
態で、ロータ14の回転時には副オイル室10から発熱
室7に下側連通孔6e及び誘導溝6fを介してシリコー
ンオイルが供給され、発熱室7から副オイル室10に上
側連通孔6dを介してシリコーンオイルが回収される。
故に、ロータ回転時には、発熱室7と副オイル室10と
の間においてオイルの入れ替え循環が生じ得る。
互に連通する発熱室7及び副オイル室10、並びに、連
通路18を介して発熱室7と連通する待避室19は、こ
の車輌用熱発生器のハウジング内において液密な内部空
間を形成する。この内部空間には、粘性流体としてのシ
リコーンオイルが所要量入れられている。図1に示す状
態で、ロータ14の回転時には副オイル室10から発熱
室7に下側連通孔6e及び誘導溝6fを介してシリコー
ンオイルが供給され、発熱室7から副オイル室10に上
側連通孔6dを介してシリコーンオイルが回収される。
故に、ロータ回転時には、発熱室7と副オイル室10と
の間においてオイルの入れ替え循環が生じ得る。
【0041】また、図2に示すように摺動区画体35が
最前位置にある状態での待避室19の容積(最大容積)
は、ロータ14の停止時でかつ摺動区画体35が最後位
置にある状態(待避室19内容積最小の状態)での発熱
室7内に残留するシリコーンオイルの大部分を収容可能
な容積に設定されている。
最前位置にある状態での待避室19の容積(最大容積)
は、ロータ14の停止時でかつ摺動区画体35が最後位
置にある状態(待避室19内容積最小の状態)での発熱
室7内に残留するシリコーンオイルの大部分を収容可能
な容積に設定されている。
【0042】図2及び図3は、実施形態1の車輌用熱発
生器の制御構成を模式的に示す。この車輌用熱発生器
は、制御装置40を自ら内蔵するか、あるいは車輌用熱
発生器本体とは別体化された制御装置40と接続されて
いる。この制御装置40は、発熱室7と副オイル室10
との間の粘性流体の入れ替え循環に関する制御や、発熱
室7内での粘性流体の残留量管理に関する制御を司る。
尚、制御装置40を車輌用熱発生器本体から切り離して
設ける場合には、車輌エンジンEの電子制御ユニット
(ECU)に当該制御装置40の機能を併せ持たせても
よい。
生器の制御構成を模式的に示す。この車輌用熱発生器
は、制御装置40を自ら内蔵するか、あるいは車輌用熱
発生器本体とは別体化された制御装置40と接続されて
いる。この制御装置40は、発熱室7と副オイル室10
との間の粘性流体の入れ替え循環に関する制御や、発熱
室7内での粘性流体の残留量管理に関する制御を司る。
尚、制御装置40を車輌用熱発生器本体から切り離して
設ける場合には、車輌エンジンEの電子制御ユニット
(ECU)に当該制御装置40の機能を併せ持たせても
よい。
【0043】制御装置40は、CPU、ROM、RAM
及び入出力インターフェイス(いずれも図示せず) を内
蔵したマイクロコンピュータ類似の制御ユニットであ
り、そのROMには制御プログラムが予め記憶されてい
る。この制御装置40は、各種センサ群41と接続され
ている。このセンサ群41に含まれるセンサの範疇とし
ては、車輌の室内又は室外の気温を検出する温度セン
サ、暖房回路の循環水(エンジン冷却水)の温度を検出
する温度センサ、発熱室7又は副オイル室10内の粘性
流体の温度を検出する温度センサ、エンジンEの回転数
(回転速度)を検出する回転数センサ、更にかかる回転
数センサからのデータに基づいてエンジンEの回転加速
度を計測する演算器等があげられる。制御装置40は、
前掲のセンサの範疇に含まれるものから選択される少な
くとも一つと接続されている。
及び入出力インターフェイス(いずれも図示せず) を内
蔵したマイクロコンピュータ類似の制御ユニットであ
り、そのROMには制御プログラムが予め記憶されてい
る。この制御装置40は、各種センサ群41と接続され
ている。このセンサ群41に含まれるセンサの範疇とし
ては、車輌の室内又は室外の気温を検出する温度セン
サ、暖房回路の循環水(エンジン冷却水)の温度を検出
する温度センサ、発熱室7又は副オイル室10内の粘性
流体の温度を検出する温度センサ、エンジンEの回転数
(回転速度)を検出する回転数センサ、更にかかる回転
数センサからのデータに基づいてエンジンEの回転加速
度を計測する演算器等があげられる。制御装置40は、
前掲のセンサの範疇に含まれるものから選択される少な
くとも一つと接続されている。
【0044】センサ群41からは温度に関するデータや
エンジン回転数等のデータがアナログ又はデジタルの検
出信号として出力される。制御装置40は前記センサ群
41からの信号を入力する。また、制御装置40は、車
室内に設けられたヒータスイッチ/温度設定器42とも
接続されて各種の指令や制御情報を入力している。ヒー
タスイッチ/温度設定器42は、車室に設けられた操作
パネル内に組み込まれており、搭乗者がヒータの作動及
び停止(ON/OFF)を指令し、又、好みの車室内温
度を設定するための入力装置である。制御装置40は、
上部及び下部ソレノイドコイル23,33と接続されて
おり、制御プログラムに基づいて各ソレノイドコイル2
3,33への通電制御を行う。
エンジン回転数等のデータがアナログ又はデジタルの検
出信号として出力される。制御装置40は前記センサ群
41からの信号を入力する。また、制御装置40は、車
室内に設けられたヒータスイッチ/温度設定器42とも
接続されて各種の指令や制御情報を入力している。ヒー
タスイッチ/温度設定器42は、車室に設けられた操作
パネル内に組み込まれており、搭乗者がヒータの作動及
び停止(ON/OFF)を指令し、又、好みの車室内温
度を設定するための入力装置である。制御装置40は、
上部及び下部ソレノイドコイル23,33と接続されて
おり、制御プログラムに基づいて各ソレノイドコイル2
3,33への通電制御を行う。
【0045】次に、実施形態1の車輌用熱発生器の作用
を各場面毎に説明する。 (場面1:停止したエンジンEの起動時)車輌エンジン
Eが停止(回転数=0rpm )している場合には、プーリ
16、駆動軸13及びロータ14も停止している。この
状態では、制御装置40による各ソレノイドコイル2
3,33への通電制御は行われず、図2に示すように、
コイルバネ26の付勢力によって芯棒24の先端が下側
連通孔6eを閉塞すると共に、コイルバネ36の付勢力
によって摺動区画体35が最前位置に配置される。この
場合には、シリコーンオイル(粘性流体)の大部分が、
副オイル室10と、容積の拡大した待避室19及び連通
路18とに分けて貯留されており、発熱室7内にはオイ
ルはほとんど残留していない。従って、ロータ14は高
粘性オイルの拘束を受けることなく容易に回転可能な状
況にある。車輌エンジンEの起動と共に、プーリ16、
駆動軸13及びロータ14も回転を開始するが、ヒータ
スイッチ42がOFFを選択されている限り、制御装置
40は何らの制御も行わず現状を維持する。従って、ロ
ータ14の外面と発熱室7の内壁面とのクリアランスに
はシリコーンオイルが満たされず、オイル剪断がないの
で剪断発熱も生じない。
を各場面毎に説明する。 (場面1:停止したエンジンEの起動時)車輌エンジン
Eが停止(回転数=0rpm )している場合には、プーリ
16、駆動軸13及びロータ14も停止している。この
状態では、制御装置40による各ソレノイドコイル2
3,33への通電制御は行われず、図2に示すように、
コイルバネ26の付勢力によって芯棒24の先端が下側
連通孔6eを閉塞すると共に、コイルバネ36の付勢力
によって摺動区画体35が最前位置に配置される。この
場合には、シリコーンオイル(粘性流体)の大部分が、
副オイル室10と、容積の拡大した待避室19及び連通
路18とに分けて貯留されており、発熱室7内にはオイ
ルはほとんど残留していない。従って、ロータ14は高
粘性オイルの拘束を受けることなく容易に回転可能な状
況にある。車輌エンジンEの起動と共に、プーリ16、
駆動軸13及びロータ14も回転を開始するが、ヒータ
スイッチ42がOFFを選択されている限り、制御装置
40は何らの制御も行わず現状を維持する。従って、ロ
ータ14の外面と発熱室7の内壁面とのクリアランスに
はシリコーンオイルが満たされず、オイル剪断がないの
で剪断発熱も生じない。
【0046】尚、このときの副オイル室10でのオイル
の液位は上側連通孔6dよりも下にある。また、発熱室
7でのオイルの液位(流体レベル)は、ロータ14の最
下部よりも下にある。
の液位は上側連通孔6dよりも下にある。また、発熱室
7でのオイルの液位(流体レベル)は、ロータ14の最
下部よりも下にある。
【0047】(場面2:エンジンE起動後のヒータ動
作)車輌エンジンEの駆動中にヒータスイッチ42がO
Nされると、制御装置40は車輌用熱発生器に発熱動作
をさせるべく、各ソレノイドコイル23,33への通電
制御を開始する。即ち、図3に示すように、上部ソレノ
イドコイル23への通電によって電磁力を発生させ、こ
れによりコイルバネ26の付勢力に抗して芯棒24を後
退(開放位置へ移行)させて下側連通孔6eを開放す
る。これにより、副オイル室10内のシリコーンオイル
が発熱室7内に流入を開始する。芯棒24の後退によっ
て、その先端部の凹部25内には副オイル室10のオイ
ルが進入する。同時に、下部ソレノイドコイル33への
通電によって電磁力を発生させ、これによりコイルバネ
36の付勢力に抗して芯棒34と共に摺動区画体35を
最後位置(図3に示す)に後退させる。これにより、待
避室19内に貯留(待避)されていたオイルが連通路1
8を介して発熱室7の最底部領域に押し出され、発熱室
7でのオイルの液位(流体レベル)がロータ14の最下
部以上に上昇されると共に、回転するロータ14の最外
周域にオイルが迅速に供給される。
作)車輌エンジンEの駆動中にヒータスイッチ42がO
Nされると、制御装置40は車輌用熱発生器に発熱動作
をさせるべく、各ソレノイドコイル23,33への通電
制御を開始する。即ち、図3に示すように、上部ソレノ
イドコイル23への通電によって電磁力を発生させ、こ
れによりコイルバネ26の付勢力に抗して芯棒24を後
退(開放位置へ移行)させて下側連通孔6eを開放す
る。これにより、副オイル室10内のシリコーンオイル
が発熱室7内に流入を開始する。芯棒24の後退によっ
て、その先端部の凹部25内には副オイル室10のオイ
ルが進入する。同時に、下部ソレノイドコイル33への
通電によって電磁力を発生させ、これによりコイルバネ
36の付勢力に抗して芯棒34と共に摺動区画体35を
最後位置(図3に示す)に後退させる。これにより、待
避室19内に貯留(待避)されていたオイルが連通路1
8を介して発熱室7の最底部領域に押し出され、発熱室
7でのオイルの液位(流体レベル)がロータ14の最下
部以上に上昇されると共に、回転するロータ14の最外
周域にオイルが迅速に供給される。
【0048】更に、下側連通孔6eを開放した直後の一
定期間、制御装置40は上部ソレノイドコイル23への
通電・遮断を数回(例えば、2〜10回)繰り返す。即
ち、上部ソレノイドコイル23への最初の通電の直後に
この通電を停止する。すると、電磁力による吸引を失っ
た芯棒24がコイルバネ26によって前方へ押し出さ
れ、芯棒24の先端が後部区画プレート6の壁面に当接
する(芯棒24の閉塞位置への移行)。この当接によっ
て芯棒24は急停止するが、芯棒先端の凹部25が下側
連通孔6eと連通し、凹部25内のオイルが慣性によっ
て下側連通孔6eを介して発熱室7内に送り込まれる。
こうして、制御装置40が制御プログラムに定める所定
回数だけ上部ソレノイドコイル23への通電・遮断を繰
り返すことで、芯棒24が複数回にわたり進退を繰り返
す。この芯棒24の連続的な往復動は、下側連通孔6e
内へのシリコーンオイルの圧送作用を生み出す。かかる
粘性流体の圧送を目的とした弁体の連続的な進退運動を
ポンピング動作と呼ぶことにする。かかるポンピング動
作終了後は、ヒータ発熱量の増大が求められる限り、上
部ソレノイドコイル23への通電が持続され、芯棒24
は開放位置に保持され、下側連通孔6eは開放状態に維
持される。
定期間、制御装置40は上部ソレノイドコイル23への
通電・遮断を数回(例えば、2〜10回)繰り返す。即
ち、上部ソレノイドコイル23への最初の通電の直後に
この通電を停止する。すると、電磁力による吸引を失っ
た芯棒24がコイルバネ26によって前方へ押し出さ
れ、芯棒24の先端が後部区画プレート6の壁面に当接
する(芯棒24の閉塞位置への移行)。この当接によっ
て芯棒24は急停止するが、芯棒先端の凹部25が下側
連通孔6eと連通し、凹部25内のオイルが慣性によっ
て下側連通孔6eを介して発熱室7内に送り込まれる。
こうして、制御装置40が制御プログラムに定める所定
回数だけ上部ソレノイドコイル23への通電・遮断を繰
り返すことで、芯棒24が複数回にわたり進退を繰り返
す。この芯棒24の連続的な往復動は、下側連通孔6e
内へのシリコーンオイルの圧送作用を生み出す。かかる
粘性流体の圧送を目的とした弁体の連続的な進退運動を
ポンピング動作と呼ぶことにする。かかるポンピング動
作終了後は、ヒータ発熱量の増大が求められる限り、上
部ソレノイドコイル23への通電が持続され、芯棒24
は開放位置に保持され、下側連通孔6eは開放状態に維
持される。
【0049】ロータ14の回転時にはシリコーンオイル
の自重及び高い粘性のために、開放状態の下側連通孔6
e及び誘導溝6fを介して副オイル室10からオイルが
引き出されるが、それ以上に前述したポンピング動作が
行われるため、副オイル室10から発熱室7へのオイル
供給が迅速に行われる。従って、ロータ14の外面と発
熱室7の内壁面との微少なクリアランスの全体にオイル
が素早く円滑に行き渡る。そして、ロータ14の最上部
まで短時間でオイルが持ち上げられると共に、上側連通
孔6dを介してオイル回収も早々に行われる。従って、
発熱室7と副オイル室10とにおけるオイルの入れ替え
循環が短時間のうちに達成される。
の自重及び高い粘性のために、開放状態の下側連通孔6
e及び誘導溝6fを介して副オイル室10からオイルが
引き出されるが、それ以上に前述したポンピング動作が
行われるため、副オイル室10から発熱室7へのオイル
供給が迅速に行われる。従って、ロータ14の外面と発
熱室7の内壁面との微少なクリアランスの全体にオイル
が素早く円滑に行き渡る。そして、ロータ14の最上部
まで短時間でオイルが持ち上げられると共に、上側連通
孔6dを介してオイル回収も早々に行われる。従って、
発熱室7と副オイル室10とにおけるオイルの入れ替え
循環が短時間のうちに達成される。
【0050】発熱室7の内壁面とロータ14の外面との
クリアランスに満たされたシリコーンオイルは剪断され
て発熱する。発熱室7で生じた熱は、前部及び後部ウォ
ータジャケット8,9を流れる循環水に熱交換され、加
熱された循環水が暖房回路(図示略)を介して車室内の
暖房等に供される。
クリアランスに満たされたシリコーンオイルは剪断され
て発熱する。発熱室7で生じた熱は、前部及び後部ウォ
ータジャケット8,9を流れる循環水に熱交換され、加
熱された循環水が暖房回路(図示略)を介して車室内の
暖房等に供される。
【0051】(場面3:ヒータ発熱量のフィードバック
制御)駆動中の車輌エンジンEによってプーリ16、駆
動軸13及びロータ14の回転が維持され、かつ、ヒー
タスイッチ42がONを選択されている限り、制御装置
40は、センサ群41からの各種データを参照しつつ車
室内の気温が温度設定器42で設定された設定温度T付
近となるように、上部ソレノイドコイル23への通電制
御を介してヒータ発熱量をフィードバック制御する。
制御)駆動中の車輌エンジンEによってプーリ16、駆
動軸13及びロータ14の回転が維持され、かつ、ヒー
タスイッチ42がONを選択されている限り、制御装置
40は、センサ群41からの各種データを参照しつつ車
室内の気温が温度設定器42で設定された設定温度T付
近となるように、上部ソレノイドコイル23への通電制
御を介してヒータ発熱量をフィードバック制御する。
【0052】例えば、車室内の気温が設定温度Tを下回
る場合、制御装置40は上部ソレノイドコイル23への
通電によって芯棒24を後退させ、下側連通孔6eを開
放したままとする。すると、下側連通孔6eと上側連通
孔6dとの内径の大小関係よりオイル回収量よりもオイ
ル供給量が上回るため、発熱室7内のオイル量が次第に
増大し、ロータ14の外面と発熱室7の内壁面とのクリ
アランスの全体がシリコーンオイルで満たされる。こう
して、オイルの剪断力が向上し発熱量も増大傾向とな
る。
る場合、制御装置40は上部ソレノイドコイル23への
通電によって芯棒24を後退させ、下側連通孔6eを開
放したままとする。すると、下側連通孔6eと上側連通
孔6dとの内径の大小関係よりオイル回収量よりもオイ
ル供給量が上回るため、発熱室7内のオイル量が次第に
増大し、ロータ14の外面と発熱室7の内壁面とのクリ
アランスの全体がシリコーンオイルで満たされる。こう
して、オイルの剪断力が向上し発熱量も増大傾向とな
る。
【0053】他方、ヒータ発熱量等の増大によって車室
内の気温が設定温度Tを超えた場合には、制御装置40
は、上部ソレノイドコイル23への通電を停止して芯棒
24を前進させ、下側連通孔6eを閉塞する。すると、
副オイル室10から発熱室7へのオイル供給が遮断され
る一方で上側連通孔6dを介してのオイル回収のみが行
われるため、発熱室7内のオイル量が次第に減少し、ロ
ータ14はあたかも空回り状態に近づき、オイルの剪断
力が低下して発熱量も低下傾向となる。
内の気温が設定温度Tを超えた場合には、制御装置40
は、上部ソレノイドコイル23への通電を停止して芯棒
24を前進させ、下側連通孔6eを閉塞する。すると、
副オイル室10から発熱室7へのオイル供給が遮断され
る一方で上側連通孔6dを介してのオイル回収のみが行
われるため、発熱室7内のオイル量が次第に減少し、ロ
ータ14はあたかも空回り状態に近づき、オイルの剪断
力が低下して発熱量も低下傾向となる。
【0054】このように、芯棒(弁体)24による下側
連通孔(供給通路)6eの開閉制御により、発熱量が可
変調節される。この意味で、発熱室7と副オイル室10
とを連通する上側及び下側連通孔6d,6e、芯棒24
を備えた電磁ソレノイド20並びに制御装置40は、車
輌用熱発生器の発熱能力を可変制御する能力可変構成を
提供するものである。
連通孔(供給通路)6eの開閉制御により、発熱量が可
変調節される。この意味で、発熱室7と副オイル室10
とを連通する上側及び下側連通孔6d,6e、芯棒24
を備えた電磁ソレノイド20並びに制御装置40は、車
輌用熱発生器の発熱能力を可変制御する能力可変構成を
提供するものである。
【0055】ところで、エンジンEの駆動中にヒータス
イッチ42がOFFされた場合、制御装置40は、上部
ソレノイドコイル23への通電を停止して芯棒24によ
り下側連通孔6eを閉塞する。そして、上側連通孔6d
を介して発熱室7から副オイル室10にオイルの相当量
を回収させ、ロータ14による剪断発熱を事実上中断さ
せる。尚、上側連通孔(回収通路)6dが駆動軸13の
近傍で当該駆動軸13よりも上に位置するにもかかわら
ず、上側連通孔6dを介してオイルの相当量を副オイル
室10に回収することができるのは、シリコーンオイル
の粘弾性のためにロータ14の低速回転時にはオイルに
働く遠心力よりもワイセンベルク効果が勝り、発熱室7
内のオイルが駆動軸13の周囲に集まる傾向を示すため
である。
イッチ42がOFFされた場合、制御装置40は、上部
ソレノイドコイル23への通電を停止して芯棒24によ
り下側連通孔6eを閉塞する。そして、上側連通孔6d
を介して発熱室7から副オイル室10にオイルの相当量
を回収させ、ロータ14による剪断発熱を事実上中断さ
せる。尚、上側連通孔(回収通路)6dが駆動軸13の
近傍で当該駆動軸13よりも上に位置するにもかかわら
ず、上側連通孔6dを介してオイルの相当量を副オイル
室10に回収することができるのは、シリコーンオイル
の粘弾性のためにロータ14の低速回転時にはオイルに
働く遠心力よりもワイセンベルク効果が勝り、発熱室7
内のオイルが駆動軸13の周囲に集まる傾向を示すため
である。
【0056】(場面4:エンジンEの停止及び再起動
時)エンジンEが停止されると、プーリ16、駆動軸1
3及びロータ14も同時に停止する。エンジンEの停止
(ロータ14の停止)にもかかわらず、その時点でヒー
タスイッチ42がON状態にある場合には、制御装置4
0は先ず、上部ソレノイドコイル23への通電を停止し
て芯棒24により下側連通孔6eを閉塞する。すると、
その時点で上側連通孔6dよりも上方にあった発熱室7
のオイルが、その自重により、上側連通孔6dを介して
副オイル室10内に回収される。
時)エンジンEが停止されると、プーリ16、駆動軸1
3及びロータ14も同時に停止する。エンジンEの停止
(ロータ14の停止)にもかかわらず、その時点でヒー
タスイッチ42がON状態にある場合には、制御装置4
0は先ず、上部ソレノイドコイル23への通電を停止し
て芯棒24により下側連通孔6eを閉塞する。すると、
その時点で上側連通孔6dよりも上方にあった発熱室7
のオイルが、その自重により、上側連通孔6dを介して
副オイル室10内に回収される。
【0057】次に制御装置40は、上部ソレノイドコイ
ル23への通電停止(即ち下側連通孔6eの閉塞)から
所定時間(例えば3〜10秒)の後に、下部ソレノイド
コイル33への通電を停止して芯棒(ロッド体)34の
電磁吸引を中止する。こうして、摺動区画体35をコイ
ルバネ36の作用によって最前位置(図2)に切り替え
配置させ、待避室19を最大容積とする。すると、発熱
室7内に残留するシリコーンオイルが、その自重及び摺
動区画体35の前進に伴う負圧吸引作用の相乗効果に基
づき、連通路18を介して待避室19内に流れ込み、発
熱室7におけるオイルの液位はロータ14の最下部より
も降下する。
ル23への通電停止(即ち下側連通孔6eの閉塞)から
所定時間(例えば3〜10秒)の後に、下部ソレノイド
コイル33への通電を停止して芯棒(ロッド体)34の
電磁吸引を中止する。こうして、摺動区画体35をコイ
ルバネ36の作用によって最前位置(図2)に切り替え
配置させ、待避室19を最大容積とする。すると、発熱
室7内に残留するシリコーンオイルが、その自重及び摺
動区画体35の前進に伴う負圧吸引作用の相乗効果に基
づき、連通路18を介して待避室19内に流れ込み、発
熱室7におけるオイルの液位はロータ14の最下部より
も降下する。
【0058】このように、発熱室7内からシリコーンオ
イルがほぼ完全に排除される。従って、その後にエンジ
ンEが再起動される場合でも、前記場面1で説明したよ
うに、ロータ14は高粘性オイルの拘束を受けないた
め、エンジンEの起動と同時にプーリ16、駆動軸13
及びロータ14を円滑に起動することができる。
イルがほぼ完全に排除される。従って、その後にエンジ
ンEが再起動される場合でも、前記場面1で説明したよ
うに、ロータ14は高粘性オイルの拘束を受けないた
め、エンジンEの起動と同時にプーリ16、駆動軸13
及びロータ14を円滑に起動することができる。
【0059】実施形態1の車輌用熱発生器は次に掲げる
ような利点を有する。 ○ 外部駆動源たる車輌エンジンEが停止された場合に
は、発熱室7にシリコーンオイル(粘性流体)が残留し
ないように待避室19への粘性流体の導入(引き込み回
収又は待避)を行うようにしたので、エンジンEの再起
動時にロータ14は粘性流体の拘束を受けない。換言す
れば、停止したプーリ16、駆動軸13及びロータ14
を起動するための負荷トルクは、無負荷又は極小状態に
される。従って、エンジンEの再起動時に過大な起動シ
ョックは起こらず、異音の発生や部材の早期摩耗という
事態も回避される。
ような利点を有する。 ○ 外部駆動源たる車輌エンジンEが停止された場合に
は、発熱室7にシリコーンオイル(粘性流体)が残留し
ないように待避室19への粘性流体の導入(引き込み回
収又は待避)を行うようにしたので、エンジンEの再起
動時にロータ14は粘性流体の拘束を受けない。換言す
れば、停止したプーリ16、駆動軸13及びロータ14
を起動するための負荷トルクは、無負荷又は極小状態に
される。従って、エンジンEの再起動時に過大な起動シ
ョックは起こらず、異音の発生や部材の早期摩耗という
事態も回避される。
【0060】○ 特に、ヒータスイッチ42をON状態
にしたままでエンジンEが停止されても、発熱室7のオ
イルを待避室19に待避させてその後のエンジンEの再
起動に備えるようにしたため、いかなる状況にあっても
エンジンE再起動の負荷トルクを小さくすることができ
る。このため、ベルト伝達機構を構成するVベルト27
がプーリ16上で滑りを生ずるという事態が回避され、
Vベルト27の要交換時期を遅らせることができる。
にしたままでエンジンEが停止されても、発熱室7のオ
イルを待避室19に待避させてその後のエンジンEの再
起動に備えるようにしたため、いかなる状況にあっても
エンジンE再起動の負荷トルクを小さくすることができ
る。このため、ベルト伝達機構を構成するVベルト27
がプーリ16上で滑りを生ずるという事態が回避され、
Vベルト27の要交換時期を遅らせることができる。
【0061】○ 車輌用熱発生器に剪断発熱を開始させ
る場合、電磁ソレノイド20への通電制御によって芯棒
24に複数回にわたるポンピング動作を行わせている。
このため、発熱室7から副オイル室10へのオイル供給
が定常化されていない段階で副オイル室10に貯留され
るシリコーンオイルを下側連通孔6eを介して発熱室7
へ積極的に圧送することができる。従って、非常に円滑
かつ迅速に発熱室7に必要量のシリコーンオイルを充填
でき、発熱能力の立ち上げを迅速なものとすることがで
きる。
る場合、電磁ソレノイド20への通電制御によって芯棒
24に複数回にわたるポンピング動作を行わせている。
このため、発熱室7から副オイル室10へのオイル供給
が定常化されていない段階で副オイル室10に貯留され
るシリコーンオイルを下側連通孔6eを介して発熱室7
へ積極的に圧送することができる。従って、非常に円滑
かつ迅速に発熱室7に必要量のシリコーンオイルを充填
でき、発熱能力の立ち上げを迅速なものとすることがで
きる。
【0062】○ 弁体としての芯棒24で下側連通孔6
eの開放及び閉塞を制御することにより、ロータ14の
回転時における発熱室7内のオイル量を調節してヒータ
の発熱能力を必要に応じて可変制御することができる。
このため、発熱室7での不要な発熱によるシリコーンオ
イルの過熱が防止され、オイルの熱劣化や剪断による機
械的劣化を可能な限り遅延させることができる。
eの開放及び閉塞を制御することにより、ロータ14の
回転時における発熱室7内のオイル量を調節してヒータ
の発熱能力を必要に応じて可変制御することができる。
このため、発熱室7での不要な発熱によるシリコーンオ
イルの過熱が防止され、オイルの熱劣化や剪断による機
械的劣化を可能な限り遅延させることができる。
【0063】○ 弁体としての芯棒24の先端部には凹
部25が形成されている。この凹部25は副オイル室1
0から発熱室7へのシリコーンオイルの強制圧送に寄与
するのみならず、芯棒24の軽量化にも貢献する。この
ため、芯棒24自体の慣性が小さくなり、芯棒24を迅
速かつ容易に往復動させることができる。
部25が形成されている。この凹部25は副オイル室1
0から発熱室7へのシリコーンオイルの強制圧送に寄与
するのみならず、芯棒24の軽量化にも貢献する。この
ため、芯棒24自体の慣性が小さくなり、芯棒24を迅
速かつ容易に往復動させることができる。
【0064】尚、実施形態1を次のように変更すること
も可能である。 (変更例) 前述の場面3(ヒータ発熱量のフィードバ
ック制御)では、弁体としての芯棒24の進退制御のみ
によってヒータ発熱量の可変制御を達成したが、このと
きに摺動区画体35の進退制御をも加味して発熱室7内
のオイル量調節を行い、ヒータ発熱量の可変制御の一助
としてもよい。即ち、ヒータ発熱量の迅速な低下が求め
られている場合に、下部ソレノイドコイル33への通電
を停止してコイルバネ36にて摺動駆動体35を最前位
置に前進させ、待避室19の容積を拡大する。これによ
り、待避室19の容積増大分に相当するオイルを、連通
路18を介して発熱室7から待避室19に導入すること
ができ、発熱室7内のオイル量の迅速な減少に寄与する
ことができる。このように、芯棒(弁体)24の進退制
御に摺動駆動体35の進退制御を同調させることで、ロ
ータ14の剪断に供されるオイル量の素早い減少を実現
して、ヒータ発熱量の迅速な低下を図ることができる。
も可能である。 (変更例) 前述の場面3(ヒータ発熱量のフィードバ
ック制御)では、弁体としての芯棒24の進退制御のみ
によってヒータ発熱量の可変制御を達成したが、このと
きに摺動区画体35の進退制御をも加味して発熱室7内
のオイル量調節を行い、ヒータ発熱量の可変制御の一助
としてもよい。即ち、ヒータ発熱量の迅速な低下が求め
られている場合に、下部ソレノイドコイル33への通電
を停止してコイルバネ36にて摺動駆動体35を最前位
置に前進させ、待避室19の容積を拡大する。これによ
り、待避室19の容積増大分に相当するオイルを、連通
路18を介して発熱室7から待避室19に導入すること
ができ、発熱室7内のオイル量の迅速な減少に寄与する
ことができる。このように、芯棒(弁体)24の進退制
御に摺動駆動体35の進退制御を同調させることで、ロ
ータ14の剪断に供されるオイル量の素早い減少を実現
して、ヒータ発熱量の迅速な低下を図ることができる。
【0065】(変更例) 前述の場面3(ヒータ発熱量
のフィードバック制御)において、下側連通孔6eを閉
塞状態から開放状態にした直後の一定期間(例えば、2
〜5秒)だけ、芯棒24によるポンピング動作を行わせ
てもよい。こうすれば、発熱室7から回収されて一定期
間、副オイル室10に貯留されることで粘弾性を回復し
たシリコーンオイルを発熱室7へ短時間で圧送供給する
ことができ、発熱量の急上昇を図ることができる。 (実施形態2)図4及び図5は、本発明の実施形態2に
従う車輌用熱発生器を示す。この車輌用熱発生器は前記
実施形態1と基本構成を同じくし、ただ、流体レベル制
御手段、容積可変手段及び弁手段の構成のみが相違し、
その結果、制御方法はほぼ同様であっても作動される各
手段の動態は若干異なる。故に、この相違点を中心に説
明する。
のフィードバック制御)において、下側連通孔6eを閉
塞状態から開放状態にした直後の一定期間(例えば、2
〜5秒)だけ、芯棒24によるポンピング動作を行わせ
てもよい。こうすれば、発熱室7から回収されて一定期
間、副オイル室10に貯留されることで粘弾性を回復し
たシリコーンオイルを発熱室7へ短時間で圧送供給する
ことができ、発熱量の急上昇を図ることができる。 (実施形態2)図4及び図5は、本発明の実施形態2に
従う車輌用熱発生器を示す。この車輌用熱発生器は前記
実施形態1と基本構成を同じくし、ただ、流体レベル制
御手段、容積可変手段及び弁手段の構成のみが相違し、
その結果、制御方法はほぼ同様であっても作動される各
手段の動態は若干異なる。故に、この相違点を中心に説
明する。
【0066】図4及び図5に示すように、ハウジング蓋
体2には駆動源としての電磁ソレノイド50が設けられ
ている。この電磁ソレノイド50は、ハウジング蓋体2
の外面側に複数のボルト51により取り付けられたケー
ス52内に収容されている。電磁ソレノイド50は、ケ
ース52内に配設されたソレノイドコイル53と、その
中心に配設された芯棒54を備えている。この芯棒54
には、その先端部に結合体55がボルト56によって取
り付けられている。
体2には駆動源としての電磁ソレノイド50が設けられ
ている。この電磁ソレノイド50は、ハウジング蓋体2
の外面側に複数のボルト51により取り付けられたケー
ス52内に収容されている。電磁ソレノイド50は、ケ
ース52内に配設されたソレノイドコイル53と、その
中心に配設された芯棒54を備えている。この芯棒54
には、その先端部に結合体55がボルト56によって取
り付けられている。
【0067】結合体55の上端部には、弁体としての上
側芯棒57がボルト58によって取り付けられている。
この上側芯棒57の前端部は、副オイル室10内に配置
されており、当該前端部のフランジ部分と副オイル室1
0の内壁との間には、付勢部材としての上側コイルバネ
59が介装されている。この上側コイルバネ59により
上側芯棒57は、前方へ付勢されている。上側芯棒57
同様に、結合体55の下端部には、ロッド体としての下
側芯棒60がボルト61によって取り付けられている。
この下側芯棒60の前端部には摺動区画体62が固定さ
れており、両者60,62は、摺動区画体62とハウジ
ング蓋体2との間に配設される下側コイルバネ65によ
って前方に付勢されている。
側芯棒57がボルト58によって取り付けられている。
この上側芯棒57の前端部は、副オイル室10内に配置
されており、当該前端部のフランジ部分と副オイル室1
0の内壁との間には、付勢部材としての上側コイルバネ
59が介装されている。この上側コイルバネ59により
上側芯棒57は、前方へ付勢されている。上側芯棒57
同様に、結合体55の下端部には、ロッド体としての下
側芯棒60がボルト61によって取り付けられている。
この下側芯棒60の前端部には摺動区画体62が固定さ
れており、両者60,62は、摺動区画体62とハウジ
ング蓋体2との間に配設される下側コイルバネ65によ
って前方に付勢されている。
【0068】発熱室7の最底部の直下域において前部及
び後部区画プレート5,6のリム部5a,6aには、シ
リコーンオイルの待避室63が設けられている。この待
避室63は、その底部にリム部5aに対して穿設された
収容孔64を有している。前記摺動区画体62の横断面
形状は、収容孔64のそれと符合している。
び後部区画プレート5,6のリム部5a,6aには、シ
リコーンオイルの待避室63が設けられている。この待
避室63は、その底部にリム部5aに対して穿設された
収容孔64を有している。前記摺動区画体62の横断面
形状は、収容孔64のそれと符合している。
【0069】芯棒54は、後退位置(図5に示す)と前
進位置(図4に示す)との間で切り替え配置可能となっ
ている。従って、上側芯棒57は結合体55を介して芯
棒54と結ばれているため、当該先端面において下側連
通孔6eを閉塞開放可能に前後間で切り替え配置され
る。また同様に下側芯棒60も結合体55を介して芯棒
54と結ばれているため、摺動区画体62が収容孔64
内を前後に摺動可能となっている。かかる摺動区画体6
2の前後動に応じて待避室63の容積は変化される。
尚、実施形態2では、前記ソレノイドコイル53、芯棒
54及び両コイルバネ59,65により電磁ソレノイド
50が構成され、この電磁ソレノイド50は、容積可変
手段及び弁手段の主要部を構成する。そして、ソレノイ
ドコイル53及び上側コイルバネ59は、弁体の作動機
構を構成する。また、電磁ソレノイド50、ロッド体と
しての下側芯棒60により区画体62の駆動手段が構成
され、区画体62及びその駆動手段により待避室63の
容積を変化させる容積可変手段が構成され、待避室63
とその容積可変手段により流体レベル制御手段が構成さ
れる。実施形態2の車輌用熱発生器の制御構成について
は、図1〜図3の実施形態1と同様である。
進位置(図4に示す)との間で切り替え配置可能となっ
ている。従って、上側芯棒57は結合体55を介して芯
棒54と結ばれているため、当該先端面において下側連
通孔6eを閉塞開放可能に前後間で切り替え配置され
る。また同様に下側芯棒60も結合体55を介して芯棒
54と結ばれているため、摺動区画体62が収容孔64
内を前後に摺動可能となっている。かかる摺動区画体6
2の前後動に応じて待避室63の容積は変化される。
尚、実施形態2では、前記ソレノイドコイル53、芯棒
54及び両コイルバネ59,65により電磁ソレノイド
50が構成され、この電磁ソレノイド50は、容積可変
手段及び弁手段の主要部を構成する。そして、ソレノイ
ドコイル53及び上側コイルバネ59は、弁体の作動機
構を構成する。また、電磁ソレノイド50、ロッド体と
しての下側芯棒60により区画体62の駆動手段が構成
され、区画体62及びその駆動手段により待避室63の
容積を変化させる容積可変手段が構成され、待避室63
とその容積可変手段により流体レベル制御手段が構成さ
れる。実施形態2の車輌用熱発生器の制御構成について
は、図1〜図3の実施形態1と同様である。
【0070】次に、実施形態2の車輌用熱発生器の作用
を説明する。車輌エンジンEが停止(回転数=0rpm )
している場合には、図4に示すように、上側及び下側コ
イルバネ59,65の付勢力によって芯棒54が前進位
置に配置される。これに伴って上側芯棒57は下側連通
孔6eを閉塞する。また、下側芯棒60は最前位置に配
置されるため、待避室63の容積は最大に拡大されてい
る。この場合、シリコーンオイル(粘性流体)の大部分
が、副オイル室10と、待避室63とに分けて貯留され
る。従って、ロータ14は高粘性オイルの拘束を受ける
ことなく容易に回転可能な状況にある。
を説明する。車輌エンジンEが停止(回転数=0rpm )
している場合には、図4に示すように、上側及び下側コ
イルバネ59,65の付勢力によって芯棒54が前進位
置に配置される。これに伴って上側芯棒57は下側連通
孔6eを閉塞する。また、下側芯棒60は最前位置に配
置されるため、待避室63の容積は最大に拡大されてい
る。この場合、シリコーンオイル(粘性流体)の大部分
が、副オイル室10と、待避室63とに分けて貯留され
る。従って、ロータ14は高粘性オイルの拘束を受ける
ことなく容易に回転可能な状況にある。
【0071】車輌エンジンEの駆動中にヒータスイッチ
42がONされると、ソレノイドコイル53への通電制
御を開始する。これにより上側及び下側コイルバネ5
9,65の付勢力に抗して芯棒54が後退位置に移行す
る。これに伴って、上側芯棒57は下側連通孔6eを開
放する。また、下側芯棒60が最後位置に後退されるた
めに待避室63の容積は縮小される。このため、副オイ
ル室10内のシリコーンオイルが発熱室7内に流入を開
始し、待避室19内に貯留(待避)されていたオイルが
発熱室7の最底部領域に押し出される。従って、回転す
るロータ14の中心域及び最外周域にオイルが迅速に供
給される。
42がONされると、ソレノイドコイル53への通電制
御を開始する。これにより上側及び下側コイルバネ5
9,65の付勢力に抗して芯棒54が後退位置に移行す
る。これに伴って、上側芯棒57は下側連通孔6eを開
放する。また、下側芯棒60が最後位置に後退されるた
めに待避室63の容積は縮小される。このため、副オイ
ル室10内のシリコーンオイルが発熱室7内に流入を開
始し、待避室19内に貯留(待避)されていたオイルが
発熱室7の最底部領域に押し出される。従って、回転す
るロータ14の中心域及び最外周域にオイルが迅速に供
給される。
【0072】更に、芯棒54が後退した直後の一定期
間、制御装置40はソレノイドコイル53への通電・遮
断を数回(例えば、2〜10回)繰り返すと、芯棒54
は進退を繰り返すために上側及び下側芯棒57,60の
ポンピング動作が実現される。すると、ロータ14の外
面と発熱室7の内壁面との微少なクリアランスの全体に
オイルが素早く円滑に行き渡り、剪断されて発熱する。
発熱室7で生じた熱は、前部及び後部ウォータジャケッ
ト8,9を流れる循環水に熱交換され、加熱された循環
水が暖房回路(図示略)を介して車室内の暖房等に供さ
れる。
間、制御装置40はソレノイドコイル53への通電・遮
断を数回(例えば、2〜10回)繰り返すと、芯棒54
は進退を繰り返すために上側及び下側芯棒57,60の
ポンピング動作が実現される。すると、ロータ14の外
面と発熱室7の内壁面との微少なクリアランスの全体に
オイルが素早く円滑に行き渡り、剪断されて発熱する。
発熱室7で生じた熱は、前部及び後部ウォータジャケッ
ト8,9を流れる循環水に熱交換され、加熱された循環
水が暖房回路(図示略)を介して車室内の暖房等に供さ
れる。
【0073】ヒータ発熱量をフィードバック制御する場
合では、例えば、車室内の気温が設定温度Tを下回ると
き、制御装置40はソレノイドコイル53への通電によ
って芯棒54を後退させる。すると、上側芯棒57が下
側連通孔6eを開放したままにし、下側芯棒60が待避
室63の容積を縮小したまま維持する。すると、発熱室
7内のオイル量が増大し、オイルの剪断力が向上し発熱
量も増大傾向となる。他方、ヒータ発熱量等の増大によ
って車室内の気温が設定温度Tを超えたときには、制御
装置40は、ソレノイドコイル53への通電を停止して
芯棒54を前進させる。すると、上側芯棒57は下側連
通孔6eを閉塞し、下側芯棒60は待避室63の容積を
拡大させる。こうして、副オイル室10から発熱室7へ
のオイル供給が遮断されると共に、発熱室7のシリコー
ンオイルは、副オイル室10に回収されるか、又は、待
避室63に迅速に収容される。このため、発熱室7内の
オイル量が減少し、ロータ14はあたかも空回り状態に
近づき、オイルの剪断力が低下して発熱量も低下傾向と
なる。
合では、例えば、車室内の気温が設定温度Tを下回ると
き、制御装置40はソレノイドコイル53への通電によ
って芯棒54を後退させる。すると、上側芯棒57が下
側連通孔6eを開放したままにし、下側芯棒60が待避
室63の容積を縮小したまま維持する。すると、発熱室
7内のオイル量が増大し、オイルの剪断力が向上し発熱
量も増大傾向となる。他方、ヒータ発熱量等の増大によ
って車室内の気温が設定温度Tを超えたときには、制御
装置40は、ソレノイドコイル53への通電を停止して
芯棒54を前進させる。すると、上側芯棒57は下側連
通孔6eを閉塞し、下側芯棒60は待避室63の容積を
拡大させる。こうして、副オイル室10から発熱室7へ
のオイル供給が遮断されると共に、発熱室7のシリコー
ンオイルは、副オイル室10に回収されるか、又は、待
避室63に迅速に収容される。このため、発熱室7内の
オイル量が減少し、ロータ14はあたかも空回り状態に
近づき、オイルの剪断力が低下して発熱量も低下傾向と
なる。
【0074】ところで、エンジンEの駆動中にヒータス
イッチ42がOFFされた場合、制御装置40は、ソレ
ノイドコイル23への通電を停止して芯棒24が前進す
るため、上側芯棒57は、下側連通孔6eを閉塞し、下
側芯棒60は待避室63の容積を拡大する。このため、
発熱室7から副オイル室10及び待避室63へオイルが
移動し、ロータ14による剪断発熱を事実上中断させ
る。
イッチ42がOFFされた場合、制御装置40は、ソレ
ノイドコイル23への通電を停止して芯棒24が前進す
るため、上側芯棒57は、下側連通孔6eを閉塞し、下
側芯棒60は待避室63の容積を拡大する。このため、
発熱室7から副オイル室10及び待避室63へオイルが
移動し、ロータ14による剪断発熱を事実上中断させ
る。
【0075】エンジンEが停止されると、プーリ16、
駆動軸13及びロータ14も同時に停止する。エンジン
Eの停止(ロータ14の停止)にもかかわらず、その時
点でヒータスイッチ42がON状態にある場合には、制
御装置40は先ず、ソレノイドコイル53への通電を停
止して芯棒54を前進させる。このため、上側芯棒57
は、下側連通孔6eを閉塞してシリコーンオイルを副オ
イル室10内に回収し、下側芯棒60は、待避室63の
容積を拡大させてシリコーンオイルを収容する。する
と、発熱室7内に残留するシリコーンオイルが、その自
重及び摺動区画体62の前進に伴う負圧吸引作用の相乗
効果に基づき、待避室63内に流れ込み、発熱室7にお
けるオイルの液位はロータ14の最下部よりも降下す
る。
駆動軸13及びロータ14も同時に停止する。エンジン
Eの停止(ロータ14の停止)にもかかわらず、その時
点でヒータスイッチ42がON状態にある場合には、制
御装置40は先ず、ソレノイドコイル53への通電を停
止して芯棒54を前進させる。このため、上側芯棒57
は、下側連通孔6eを閉塞してシリコーンオイルを副オ
イル室10内に回収し、下側芯棒60は、待避室63の
容積を拡大させてシリコーンオイルを収容する。する
と、発熱室7内に残留するシリコーンオイルが、その自
重及び摺動区画体62の前進に伴う負圧吸引作用の相乗
効果に基づき、待避室63内に流れ込み、発熱室7にお
けるオイルの液位はロータ14の最下部よりも降下す
る。
【0076】このようにして、発熱室7内からシリコー
ンオイルがほぼ完全に排除される。従って、その後にエ
ンジンEが再起動される場合でも、上述したように、ロ
ータ14は高粘性オイルの拘束を受けないため、エンジ
ンEの起動と同時にプーリ16、駆動軸13及びロータ
14を円滑に起動することができる。
ンオイルがほぼ完全に排除される。従って、その後にエ
ンジンEが再起動される場合でも、上述したように、ロ
ータ14は高粘性オイルの拘束を受けないため、エンジ
ンEの起動と同時にプーリ16、駆動軸13及びロータ
14を円滑に起動することができる。
【0077】このように構成された実施形態2では、図
1〜図3の実施形態1と同様の効果を得ることができ
る。そして、上側及び下側芯棒57,60が結合体55
を介して芯棒54に接続されるため、電磁ソレノイド5
0一つで両芯棒57,60を作動させることができる。
このため、車輌用熱発生器の製造コストを低減すること
ができる。また、電磁ソレノイド50一つを制御すれば
容積可変手段及び弁手段を作動することができるため、
その制御プログラムの簡略化を図ることができる。
1〜図3の実施形態1と同様の効果を得ることができ
る。そして、上側及び下側芯棒57,60が結合体55
を介して芯棒54に接続されるため、電磁ソレノイド5
0一つで両芯棒57,60を作動させることができる。
このため、車輌用熱発生器の製造コストを低減すること
ができる。また、電磁ソレノイド50一つを制御すれば
容積可変手段及び弁手段を作動することができるため、
その制御プログラムの簡略化を図ることができる。
【0078】(用語の定義)「粘性流体」とは、ロータ
の剪断作用を受けて流体摩擦に基づく熱を発生するあら
ゆる媒体を意味するものであり、高粘度の液体や半流動
体に限定されず、ましてやシリコーンオイルに限定され
るものではない。
の剪断作用を受けて流体摩擦に基づく熱を発生するあら
ゆる媒体を意味するものであり、高粘度の液体や半流動
体に限定されず、ましてやシリコーンオイルに限定され
るものではない。
【0079】
【発明の効果】以上詳述したように各請求項に記載の車
輌用熱発生器によれば、発熱室における粘性流体のレベ
ルを変化させることでロータの起動直前には発熱室から
粘性流体の大部分を排除しておくことができる。従っ
て、ロータを起動する際の負荷トルクを可能な限り低減
してロータの起動を円滑化し、負荷トルクに起因する異
音の発生や部材の早期摩耗という不都合を解消すること
ができる。
輌用熱発生器によれば、発熱室における粘性流体のレベ
ルを変化させることでロータの起動直前には発熱室から
粘性流体の大部分を排除しておくことができる。従っ
て、ロータを起動する際の負荷トルクを可能な限り低減
してロータの起動を円滑化し、負荷トルクに起因する異
音の発生や部材の早期摩耗という不都合を解消すること
ができる。
【0080】また、請求項6〜8に記載の発明によれ
ば、剪断に供される粘性流体の量をより多く確保して長
期使用に耐え得ると共に、粘性流体の過熱による劣化を
防止しつつ、必要に応じた発熱性能を持続的に発揮する
ことができる車輌用熱発生器とすることができる。
ば、剪断に供される粘性流体の量をより多く確保して長
期使用に耐え得ると共に、粘性流体の過熱による劣化を
防止しつつ、必要に応じた発熱性能を持続的に発揮する
ことができる車輌用熱発生器とすることができる。
【0081】更に、請求項9に記載の発明によれば、部
材点数を減らすことによって製造コストの低減を図ると
共に、各手段を機能させるための制御プログラムを簡略
化することができる。
材点数を減らすことによって製造コストの低減を図ると
共に、各手段を機能させるための制御プログラムを簡略
化することができる。
【図1】実施形態1に従う車輌用熱発生器の概要を示す
縦断面図。
縦断面図。
【図2】実施形態1に従う車輌用熱発生器の非作動時又
は能力抑制時を示す断面図。
は能力抑制時を示す断面図。
【図3】実施形態1に従う車輌用熱発生器の作動時又は
能力拡大時を示す断面図。
能力拡大時を示す断面図。
【図4】実施形態2に従う車輌用熱発生器の非作動時又
は能力抑制時を示す断面図。
は能力抑制時を示す断面図。
【図5】実施形態2に従う車輌用熱発生器の作動時又は
能力拡大時を示す断面図。
能力拡大時を示す断面図。
1…前部ハウジング本体、2…後部ハウジング本体、5
…前部区画プレート、6…後部区画プレート(1,2,
5,6はハウジングを構成する)、6d…回収通路とし
ての上側連通孔、6e…供給通路としての下側連通孔、
7…発熱室、8…放熱室としての前部ウォータジャケッ
ト、9…放熱室としての後部ウォータジャケット、10
…貯留室としての副オイル室、13…駆動軸、14…ロ
ータ、17…収容孔、18…連通路、19…待避室、2
3…ソレノイドコイル、24…弁体としての芯棒、26
…付勢部材としてのコイルバネ(23,26は作動機構
を構成し、23,24,26は弁手段を構成する)、3
3…ソレノイドコイル、34…芯棒、35…摺動区画
体、36…コイルバネ(33,34,36は駆動手段を
構成し、33〜36は容積可変手段を構成し、更に1
7,18,19,33〜36は流体レベル制御手段を構
成する)、40…制御装置、50…駆動源としての電磁
ソレノイド、53…ソレノイドコイル、54…芯棒、5
5…結合体、57…上側芯棒、59…付勢部材としての
上側コイルバネ(53,59は作動機構を構成し、53
〜55,57,59は弁手段を構成する)、60…下側
芯棒、62…摺動区画体、63…待避室、64…収容
孔、65…下側コイルバネ(53〜55,60,65は
駆動手段を構成し、53〜55,60,62,65は容
積可変手段を構成し、更に53〜55,60,62〜6
5は流体レベル制御手段を構成する)。
…前部区画プレート、6…後部区画プレート(1,2,
5,6はハウジングを構成する)、6d…回収通路とし
ての上側連通孔、6e…供給通路としての下側連通孔、
7…発熱室、8…放熱室としての前部ウォータジャケッ
ト、9…放熱室としての後部ウォータジャケット、10
…貯留室としての副オイル室、13…駆動軸、14…ロ
ータ、17…収容孔、18…連通路、19…待避室、2
3…ソレノイドコイル、24…弁体としての芯棒、26
…付勢部材としてのコイルバネ(23,26は作動機構
を構成し、23,24,26は弁手段を構成する)、3
3…ソレノイドコイル、34…芯棒、35…摺動区画
体、36…コイルバネ(33,34,36は駆動手段を
構成し、33〜36は容積可変手段を構成し、更に1
7,18,19,33〜36は流体レベル制御手段を構
成する)、40…制御装置、50…駆動源としての電磁
ソレノイド、53…ソレノイドコイル、54…芯棒、5
5…結合体、57…上側芯棒、59…付勢部材としての
上側コイルバネ(53,59は作動機構を構成し、53
〜55,57,59は弁手段を構成する)、60…下側
芯棒、62…摺動区画体、63…待避室、64…収容
孔、65…下側コイルバネ(53〜55,60,65は
駆動手段を構成し、53〜55,60,62,65は容
積可変手段を構成し、更に53〜55,60,62〜6
5は流体レベル制御手段を構成する)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星野 伸明 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 岡田 昌彦 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内
Claims (9)
- 【請求項1】 ハウジング内に区画された発熱室及び放
熱室を備え、前記発熱室内に収容された粘性流体をロー
タで剪断して熱を発生させ、その熱を前記放熱室を流れ
る循環流体に熱交換する車輌用熱発生器であって、 前記発熱室における粘性流体の流体レベルを変化させる
流体レベル制御手段を備え、当該流体レベル制御手段
は、前記発熱室の下側に配設されると共に当該発熱室と
つながる容積可変の待避室を具備してなる車輌用熱発生
器。 - 【請求項2】 前記流体レベル制御手段は、前記待避室
の容積を変化させることで前記発熱室から当該待避室へ
の粘性流体の導入及び当該待避室から前記発熱室への粘
性流体の導出を可能とする容積可変手段を具備してなる
請求項1に記載の車輌用熱発生器。 - 【請求項3】 前記容積可変手段は、前記発熱室の下側
のハウジングに形成された収容孔内に移動可能に設けら
れると共に当該収容孔内に前記待避室を区画形成する区
画体と、当該区画体を移動させるための駆動手段とを備
えてなる請求項2に記載の車輌用熱発生器。 - 【請求項4】 前記流体レベル制御手段は、前記発熱室
に残留する粘性流体の流体レベルを、前記発熱室内にお
ける前記ロータの最下部よりも降下、及び、前記ロータ
の最下部以上に上昇させることが可能である請求項2又
は3に記載の車輌用熱発生器。 - 【請求項5】 前記流体レベル制御手段は制御装置と連
結されており、当該制御装置は、前記ロータと作動連結
された外部駆動源が駆動を停止する状況下においては前
記発熱室から前記待避室への粘性流体の導入を許容し、
前記外部駆動源が駆動を開始する状況下においては前記
待避室から前記発熱室への粘性流体の導出を行い得るよ
うに、前記流体レベル制御手段を制御する請求項2〜4
のいずれか一項に記載の車輌用熱発生器。 - 【請求項6】 請求項1〜4のいずれか一項に記載の車
輌用熱発生器において、前記ハウジング内に区画されて
粘性流体を追加収容すると共に供給通路及び回収通路を
介して前記発熱室と連通する貯留室と、前記供給通路の
連通状態を開閉制御する弁手段とを更に備えてなること
を特徴とする車輌用熱発生器。 - 【請求項7】 前記弁手段は、前記供給通路を開放又は
閉塞すべく前記貯留室内に配置された弁体と、当該弁体
を作動させる作動機構とを備えてなる請求項6に記載の
車輌用熱発生器。 - 【請求項8】 前記作動機構は制御装置と連結されてお
り、当該制御装置は前記供給通路を閉塞状態から開放状
態に移行させた直後の一定期間、前記弁体を閉塞位置と
開放位置との間で連続的に切り換え配置させるべく前記
作動機構を制御することを特徴とする請求項7に記載の
車輌用熱発生器。 - 【請求項9】 請求項2に記載の車輌用熱発生器であっ
て、 前記容積可変手段は、前記発熱室の下側のハウジングに
形成された収容孔内に移動可能に設けられると共に当該
収容孔内に前記待避室を区画形成する区画体を備え、 該熱発生器は更に、前記ハウジング内に区画されて粘性
流体を追加収容すると共に供給通路及び回収通路を介し
て前記発熱室と連通する貯留室と、前記供給通路の連通
状態を開閉制御する弁手段とを備え、前記弁手段は、前
記供給通路を開放又は閉塞すべく前記貯留室内に配置さ
れた弁体を備えており、 前記区画体と前記弁体とを結合体を介して共通の駆動源
に作動連結したことを特徴とする車輌用熱発生器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4393498A JPH1170812A (ja) | 1997-02-28 | 1998-02-25 | 車輌用熱発生器 |
Applications Claiming Priority (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4560897 | 1997-02-28 | ||
| JP9-161510 | 1997-06-18 | ||
| JP16151097 | 1997-06-18 | ||
| JP9-45608 | 1997-06-18 | ||
| JP4393498A JPH1170812A (ja) | 1997-02-28 | 1998-02-25 | 車輌用熱発生器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1170812A true JPH1170812A (ja) | 1999-03-16 |
Family
ID=27291727
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4393498A Pending JPH1170812A (ja) | 1997-02-28 | 1998-02-25 | 車輌用熱発生器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1170812A (ja) |
-
1998
- 1998-02-25 JP JP4393498A patent/JPH1170812A/ja active Pending
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