JPH117097A - ハロゲン化銀乳剤及びハロゲン化銀感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀乳剤及びハロゲン化銀感光材料

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JPH117097A
JPH117097A JP15873297A JP15873297A JPH117097A JP H117097 A JPH117097 A JP H117097A JP 15873297 A JP15873297 A JP 15873297A JP 15873297 A JP15873297 A JP 15873297A JP H117097 A JPH117097 A JP H117097A
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silver halide
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silver
compound
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JP15873297A
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Nobuaki Kagawa
宣明 香川
Tatsuo Tanaka
達夫 田中
Toshihiko Iwasaki
利彦 岩崎
Hiroshi Otani
博史 大谷
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、カブリ/感度及び感度/粒
状の関係に優れ、保存性が改良されたハロゲン化銀乳剤
及びそれを用いたハロゲン化銀感光材料を提供すること
である。 【解決手段】 分子内にハロゲン化銀への吸着基と不安
定テルル原子部位を有する化合物を用いて化学増感され
たハロゲン化銀乳剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲン化銀乳剤及
びそれを用いたハロゲン化銀感光材料に関し、詳しく
は、カブリ/感度及び感度/粒状の関係に優れ、保存性
が改良されたハロゲン化銀乳剤及びそれを用いたハロゲ
ン化銀感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀カラー写真感光材料は極め
て完成度の高い成熟製品と言われている一方、要求され
る性能は、高感度、高画質、保存条件による性能変動が
少ない等多岐にわたり、更に今後は現像進行性などを早
めた迅速処理適性を加味する必要があり、その要求レベ
ルは近年益々高まってきている。
【0003】特に高感度化という点では、昨今のデジタ
ルカメラの技術進歩により、ハロゲン化銀感光材料の優
位性を保持するためにはカブリを低く抑えたままかつ保
存性と両立する更なる高感度化が必要である。
【0004】ハロゲン化銀乳剤の高感度化技術、即ち増
感技術はハロゲン化銀乳剤の製造方法に関するもの、ハ
ロゲン化銀乳剤の化学増感に関するもの、ハロゲン化銀
乳剤の分光増感に関するもの、ハロゲン化銀感光材料の
設計方法によるもの、ハロゲン化銀感光材料の現像プロ
セスに関するもの等々、各種の方法が知られているが、
その中でも最も好ましく且つ本質的な方法はハロゲン化
銀結晶の感光過程での非効率を軽減させ量子効率を向上
させることである。その手段の一つとして化学増感があ
り、硫黄増感、セレン増感、テルル増感などのカルコゲ
ン増感や、金などの貴金属を用いる貴金属増感や、還元
剤を用いる還元増感があり、これらを単独或いは組み合
わせて用いられている。
【0005】中でも硫黄増感やセレン、テルル増感に金
増感を併用すると、ともに著しい感度増加が得られる
が、同時にカブリも上昇する。特に金−硫黄増感に比べ
金−セレン、テルル増感は特にカブリ上昇が大きく、カ
ブリの発生を抑える技術、更に保存時のカブリ、感度変
動の少ない増感技術開発が望まれていた。
【0006】この様な要望に関して、ハロゲン化銀への
吸着基とカルコゲン部位を有する化合物により化学増感
を施し、カブリの発生を抑えるという技術が硫黄に関し
て特開平9−50088号、特願平9−8668号、セ
レンに関して特公平5−18091号、特開平9−15
777号、同6−208186号、同6−208184
号、同6−317867号、同6−175258号、同
6−43576号、同4−25832号、同4−109
240号、同4−147250号、特願平8−9107
0等に開示されている。しかしながら未だカブリ/感度
という点において不十分であったり、ハロゲン化銀への
抑制力が強いと予想されるが、到達感度と言う点で若干
劣っており更なる改良が望まれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、カブリ/感度及び感度/粒状の関係に優れ、保存性
が改良されたハロゲン化銀乳剤及びそれを用いたハロゲ
ン化銀感光材料を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成によって達成された。
【0009】(1) 分子内にハロゲン化銀への吸着基
と不安定テルル原子部位を有する化合物を用いて化学増
感されたハロゲン化銀乳剤。
【0010】(2) 前記分子内にハロゲン化銀への吸
着基と不安定テルル原子部位を有する化合物が、下記一
般式(I)で表される化合物であることを特徴とする
(1)に記載のハロゲン化銀乳剤。
【0011】
【化2】
【0012】〔式中、Aはハロゲン化銀に吸着可能な基
を含む原子群を表し、Lは2価の連結基を表し、Zは不
安定テルル原子部位を含む原子群を表す。mは0又は1
を表し、nは1〜3の整数を表す。〕 (3) 支持体上に少なくとも1層の感光性ハロゲン化
銀乳剤層を有し、少なくとも1層の該ハロゲン化銀乳剤
層中に(1)又は(2)に記載のハロゲン化銀乳剤を含
有することを特徴とするハロゲン化銀カラー感光材料。
【0013】(4) 前記(1)又は(2)に記載の化
合物を含有することを特徴とするハロゲン化銀感光材
料。
【0014】(5) 前記(1)又は(2)に記載の化
合物を含有することを特徴とする(3)に記載のハロゲ
ン化銀カラー感光材料。
【0015】以下、本発明を詳細に説明する。
【0016】一般式(I)で表される化合物について詳
細に説明する。
【0017】前記一般式(I)において、Aで表される
ハロゲン化銀に吸着可能な基を含む原子群としては、メ
ルカプト基を有する原子群(例えば、メルカプトオキサ
ジアゾール、メルカプトテトラゾール、メルカプトトリ
アゾール、メルカプトジアゾール、メルカプトチアゾー
ル、メルカプトチアジアゾール、メルカプトオキサゾー
ル、メルカプトイミダゾール、メルカプトベンゾチアゾ
ール、メルカプトベンゾオキサゾール、メルカプトベン
ズイミダゾール、メルカプトテトラザインデン、メルカ
プトピリジル、メルカプトキノリル、2−メルカプトピ
リジル、メルカプトフェニル、メルカプトナフチル等の
各基)、チオン基を有する原子群(例えば、チアゾリン
−2−チオン、オキサゾリン−2−チオン、イミダゾリ
ン−2−チオン、ベンゾチアゾリン−2−チオン、ベン
ゾイミダゾリン−2−チオン、チアゾリジン−2−チオ
ン等の各基)、イミノ銀を形成する原子群(例えば、ト
リアゾール、テトラゾール、ベンゾトリアゾール、ヒド
ロキシアザインデン、ベンズイミダゾール、インダゾー
ル等の各基)、アセチレン基を有する原子群(例えば、
2−[N−(2−プロピニル)アミノ]ベンゾチアゾー
ル、N−(2−プロピニル)カルバゾール等の各基)等
が挙げられる。
【0018】Zで表される不安定テルル原子部位を含む
原子群の具体例としては、テルロ尿素基を有する原子群
(例えば、N,N′−ジエチルテルロ尿素、N−エチル
−N′−(2−チアゾリル)テルロ尿素、N−フェニル
テルロ尿素、N,N′−ジエチル−N,N′−ジメチレ
ンテルロ尿素、N,N′−ジメチレン−N,N′−ジメ
チルテルロ尿素等の各基)、テルロアミド基を有する原
子群(例えば、テルロベンズアミド、N,N−ジエチル
−テルロアセトアミド、N,N−ジメチル−テルロベン
ズアミド、N,N−テトラメチレン−(p−トリル)テ
ルロベンズアミド等の各基)、ポリテルリド、フォスフ
ィンテルリド基を有する原子群(例えば、ブチル−ジ−
イソプロピルフォスフィンテルリド、トリスシクロヘキ
シルフォスフィンテルリド、ジエチルフォスフィンテル
リド、ジメチルフェニルフォスフィンテルリド等の各
基)テルロフォスフェート基を有する原子群(例えば、
トリス(p−トリル)テルロフォスフェート、トリスブ
チルテルロフォスフェート等の基)、テルロフォスフォ
リックアミド基を有する原子群(例えば、ヘキサメチル
テルロフォスフォリックアミド等の各基)、テルロエス
テル基を有する原子群(例えば、p−メトキシテルロベ
ンゾイックアシド=O−イソプロピルエステル、テルロ
ベンゾイックアシド=Te−(3′−オキソブチル)エ
ステル、p−メトキシテルロベンゾイックアシド=O−
(3′−オキソシクロヘキシル)エステル等の各基)、
テルリド基を有する原子群(例えば、ビス(2,6−ジ
メトキシベンゾイル)テルリド、ビス(n−ブトキシカ
ルボニル)テルリド、ビス(N−メチル−N−ベンジル
カルバモイル)テルリド、ビス(N,N−ジメチルカル
バモイル)テルリド等の各基)、テルロケトン基を有す
る原子群(例えば、4−メトキシテルロアセトフェノ
ン、4,4−メトキシテルロベンゾフェノン等の各基)
等の原子群が挙げられる。不安定テルル部位を有する原
子群としてはその他に、特開平4−20460号、同4
−33043号、同5−303157号、同5−306
268号、同5−306269号、同6−17528
号、同6−17529号、同6−27573号、同6−
180478号、同6−208184号、同6−208
186号、同6−317867号、同7−104415
号、同7−140579号、同7−301880号等に
開示された化合物群から選択することが出来る。これら
の原子群は置換基の任意の部分から連結基Lを介して、
或いは直接に上記ハロゲン化銀に吸着可能な基を含む原
子群Aとの間に共有結合を形成している。
【0019】一般式(I)において、Lで表される2価
の連結基としては、炭素原子、水素原子、酸素原子、窒
素原子、硫黄原子から構成される基であり、具体的に
は、炭素数1〜20のアルキレン基(例えば、メチレ
ン、エチレン、プロピレン、ヘキシレン等の各基)、ア
リーレン基(例えば、フェニレン、ナフチレン等の各
基)、−CONR1−、−SO2NR2−、−O−、−S
−、−NR3−、−NR4CO−、−NR5SO2−、−N
6CONR7−、−CO−O−、−O−CO−、−CO
−、−CH=N−、−N=CH−等の基が挙げられる。
【0020】R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7は各
々水素原子、脂肪族基、芳香族基又は複素環基を表す。
1〜R7で表される脂肪族基としては炭素数1〜20の
直鎖、分岐又は環状のアルキル基(例えば、メチル、エ
チル、イソプロピル、2−エチル−ヘキシル、シクロペ
ンチル、シクロヘキシル等の各基)、アルケニル基(例
えば、プロペニル、3−ペンテニル、2−ブテニル、シ
クロヘキセニル等の各基)、アルキニル基(例えば、プ
ロパルギル、3−ペンチニル等の各基)、アラルキル
(例えば、ベンジル、フェネチル等の各基)等が挙げら
れる。芳香族基としては、炭素数6〜10の単環又は縮
合環の基であり、具体的には、フェニル基又はナフチル
基等が挙げられ、複素環基としては酸素原子、硫黄原
子、窒素原子を含む5員〜7員の単環又は縮合環の基で
あり、具体的には、フリル、チエニル、ベンゾフリル、
ピロリル、インドリル、チアゾリル、イミダゾリル、モ
ルフォリル、ピペラジル、ピラジル等の各基が挙げられ
る。R1〜R7で表される各基は任意の位置に任意の基が
置換でき、置換基の例としては、ヒドロキシ基、ハロゲ
ン基(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、沃素
原子)、シアノ基、アミノ基(例えば、メチルアミノ、
アニリノ、ジエチルアミノ、2−ヒドロキシエチルアミ
ノ等の各基)、アシル基(例えば、アセチル、ベンゾイ
ル、プロパノイル等の各基)、カルバモイル基(例え
ば、カルバモイル、N−メチルカルバモイル、N,N−
テトラメチレンカルバモイル、N−メタンスルホニルカ
ルバモイル、N−アセチルカルバモイル等の各基)、ア
ルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、2−ヒドロ
キシエトキシ、2−メトキシエトキシ等の各基)、アル
コキシカルボニル(例えば、メトキシカルボニル、エト
キシカルボニル、2−メトキシエトキシカルボニル等の
各基)、スルホニル基(例えば、メタンスルホニル、ト
リフルオロメタンスルホニル、ベンゼンスルホニル、p
−トルエンスルホニル等の各基)、スルファモイル基
(例えば、スルファモイル、N,N−ジメチルスルファ
モイル、モルフォリノスルホニル、N−エチルスルファ
モイル等の各基)、アシルアミノ基(例えば、アセトア
ミド、トリフルオロアセトアミド、ベンズアミド、チエ
ノカルボニルアミノ、ベンゼンスルホンアミド等の各
基)、アルコキシカルボニルアミノ基(例えば、メトキ
シカルボニルアミノ、N−メチル−エトキシカルボニル
アミノ等の各基)等の基が挙げられる。
【0021】以下に本発明の化合物の具体例を示すが、
本発明の化合物はこれに限定されるものではない。
【0022】
【化3】
【0023】
【化4】
【0024】
【化5】
【0025】
【化6】
【0026】上記本発明の化合物は公知の置換反応を利
用して合成することが出来る。例えば以下の式に示す方
法が用いられる。
【0027】 (W)−[A]−COOH + Z−NH2 →縮合剤→ (W)−[A]−CONH−Z (式1) (W)−[A]−NH2 + Z−COOH →縮合剤→ (W)−[A]−NHCO−Z (式2) (W)−[A]−COCl + Z−NH2 →塩基→ (W)−[A]−CONH−Z (式3) (W)−[A]−NH2 + Z−COCl →塩基→ (W)−[A]−NHCO−Z (式4) (W)−[A]−X + Z−NRH →塩基→ (W)−[A]−N(R)−Z + HX (式5) (W)−[A]−NRH + Z−X →塩基→ (W)−[A]−N(R)−Z + HX (式6) (W)−[A]−X + Z−OH →塩基→ (W)−[A]−O−Z + HX (式7) (W)−[A]−OH + Z−X →塩基→ (W)−[A]−O−Z + HX (式8) 式5,6,7,8においてXは反応後、脱離する基であ
り、例えばハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子、沃素原子)、スルホン酸エステル基(例
えば、p−トルエンスルホナート、トリフルオロメタン
スルホナート、m−クロロベンゼンスルホナート等の各
基)等が挙げられる。
【0028】 (W)−[A]−CHO + Z−H2 →塩基→ (W)−[A]−CH=Z (式9) (W)−[A]−H2 + Z−CHO →塩基→ (W)−[A]=CH−Z (式10) 本発明で用いられる一般式(I)で表される化合物(テ
ルル化合物)の使用量は、使用するカルコゲン化合物、
ハロゲン化銀粒子、化学増感環境などにより変わるが、
ハロゲン化銀1モル当たり、10-8〜10-2モルが好ま
しく、より好ましくは10-7〜10-3モル程度を用い
る。本発明における化学増感環境として特に制限はない
が、pAgとしては6〜11が好ましく、より好ましく
は7〜10であり、pHは4〜10が好ましく、より好
ましくは5〜8、温度としては40℃〜90℃が好まし
く、より好ましくは45℃〜80℃である。
【0029】本発明のハロゲン化銀乳剤に、更に硫黄増
感、セレン増感、本発明外のテルル増感、還元増感及び
貴金属増感を組合わせて用いるのが好ましい。
【0030】硫黄増感においては不安定硫黄化合物を用
いることが出来、具体的には、1,3−ジフェニルチオ
尿素、トリエチルチオ尿素、1−エチル−3−(2−チ
アゾリル)チオ尿素などのチオ尿素誘導体、ローダニン
誘導体、ジチカルバミン酸類、ポリスルフィド有機化合
物、チオ硫酸塩、硫黄単体などが好ましい。尚、硫黄単
体としては、斜方晶系に属するα−硫黄が好ましい。そ
の他米国特許1,574,944号、同2,410,6
89号、同2,278,947号、同2,728,66
8号、同3,501,313号、同3,656,955
号、西独出願公開(OLS)1,422,869号、特
開昭56−24937号、同55−45016号等に記
載されている硫黄増感剤を用いることが出来る。
【0031】セレン増感においては不安定セレン化合物
を用いることが出来、例えば米国特許1,574,94
4号、同1,602,592号、同1,623,499
号、特開昭60−150046号、特開平4−2583
2号、同4−109240号、同4−147250号等
に記載されている。有用なセレン増感剤としては、コロ
イドセレン金属、イソセレノシアネート類(例えば、ア
リルイソセレノシアネート等)、セレノ尿素類(例え
ば、N,N−ジメチルセレノ尿素、N,N,N′−トリ
エチルセレノ尿素、N,N,N′−トリメチル−N′−
ヘプタフルオロセレノ尿素、N,N,N′−トリメチル
−N′−ヘプタフルオロプロピルカルボニルセレノ尿
素、N,N,N′−トリメチル−N′−4−ニトロフェ
ニルカルボニルセレノ尿素等)、セレノケトン類(例え
ば、セレノアセトン、セレノアセトフェノン等)、セレ
ノアミド(例えば、セレノアセトアミド、N,N−ジメ
チルセレノベンズアミド等)、セレノカルボン酸類及び
セレノエステル類(例えば、2ーセレノプロピオン酸、
メチル−3−セレノブチレート等)、セレノフォスフェ
ート類(例えば、トリ−p−トリセレノフォスフェート
等)、セレナイド類(ジメチルセレナイド、トリフェニ
ルフォスフィンセレナイド、ペンタフルオロフェニル−
ジフェニルフォスフィンセレナイド等)が挙げられる。
特に好ましいセレン増感剤はセレノ尿素、セレノアミド
類、セレナイド類である。
【0032】これらのセレン増感剤の使用技術の具体例
は下記特許明細書に開示されている。米国特許1,57
4,944号、同1,602,592号、同1,62
3,499号、同3,297,466号、同3,29
7,447号、同3,320,069号、同3,40
8,196号、同3,408,197号、同3,44
2,653号、同3,420,670号、同3,59
1,385号、フランス特許2,693,038号、同
2,093,209号、特公昭52−34491号、同
52−34492号、同53−295号、同57−22
090号、特開昭59−180536号、同59−18
5330号、同59−181337号、同59−187
338号、同59−192241号、同60−1500
46号、同60−151637号、同61−24673
8号、特開平3−4221号、同3−24537号、同
3−111838号、同3−116132号、同3−1
48648号、同3−237450号、同4−1683
8号、同4−25832号、同4−32831号、同4
−96059号、同4−109240号、同4−140
738号、同4−140739号、同4−147250
号、同4−184331号、同4−190225号、同
4−191729号、同4−195035号、英国特許
255,846号、同861,984号、尚、H.E.
Spencer等著Journal of Photo
graphic science誌,31巻,158〜
169(1983)等の研究論文にも開示されている。
【0033】テルル増感においては不安定テルル化合物
を用いることが出来、テルル増感剤及び増感方法につい
ては、米国特許1,623,499号、同3,320,
069号、同3,772,031号、同3,531,2
89号、同3,655,394号、英国特許235,2
11号、同1,121,469号、同1,295,46
2号、同1,396,696号、カナダ特許800,9
58号、特開平4−20464号等に開示されている。
具体的にはフォスフィンテルリド類(例えば、ブチル−
ジイソプロピルフォスフィンテルリド、トリブチルフォ
スフィンテルリド等)、テルロ尿素類(例えば、N,N
−ジメチルエチレンテルロ尿素、N,N−ジフェニルエ
チレンテルロ尿素等)、テルロアミド類等が挙げられ
る。
【0034】貴金属増感においては、Research
Disclosure誌,307巻,307105号
などに記載されている金、白金、パラジウム、イリジウ
ムなどの貴金属塩を用いることが出来、中でも特に金増
感が好ましい。有用な金増感剤としては、塩化金酸、チ
オ硫酸金、チオシアン酸金等の他に米国特許2,59
7,856号、同5,049,485号、同5,62
0,841号、特公昭44−15748号、特開平1−
147537号、同4−70650号等に開示されてい
る有機金化合物などが挙げられる。
【0035】還元増感においては、Research
Disclosure誌,307巻,307105号や
特開平7−78685号などに記載されている還元性化
合物を用いることが出来る。具体的には、アミノイミノ
メタンスルフィン酸(別名二酸化チオ尿素)、ボラン化
合物(例えば、ジメチルアミンボラン等)、ヒドラジン
化合物(例えば、ヒドラジン、p−トリルヒドラジン
等)、ポリアミン化合物(例えば、ジエチレントリアミ
ン、トリエチレンテトラミン等)、塩化第1スズ、シラ
ン化合物、レダクトン類(例えば、アスコルビン酸
等)、亜硫酸ナトリウム、アルデヒド化合物、水素ガス
などが挙げられる。また特願平8−277938号、同
8−251486号、同8−182035号等に開示さ
れている高pHや銀イオン過剰の雰囲気下で還元増感を
施してもよい。
【0036】これらの化学増感のうち、金増感と組み合
わせるのが好ましい。
【0037】前記の種々の増感剤の添加方法は、使用す
る化合物の性質に応じて、水又はメタノール等の有機溶
媒の単独又は混合溶媒に溶解して添加する方法でも、或
いはゼラチン溶液と予め混合して添加する方法でも特開
平4−140739号に開示されている方法、即ち有機
溶媒可溶性の重合体との混合溶液の乳化分散物の形態で
添加する方法でもよい。
【0038】次に本発明のハロゲン化銀乳剤について説
明する。本発明で用いられるハロゲン化銀粒子はその形
状及びハロゲン組成などについて特に限定されない。但
し、その用途によってハロゲン化銀粒子の好ましい形態
は異なる。例えば、カラーネガフィルムで用いられるハ
ロゲン化銀粒子としては以下のような平板状の粒子(以
下、平板状粒子という)が好ましい。
【0039】本発明において平板状粒子というのは、2
つの平行な主平面を有し、該主平面の円相当直径(該主
平面と同じ投影面積を有する円の直径)と主平面間の距
離(即ち粒子の厚み)の比、即ちアスペクト比2以上の
粒子を言う。本発明における平板状粒子の全粒子の投影
面積の総和の50%以上がアスペクト比3以上の平板状
粒子であることが好ましく、アスペクト比5以上である
ことが更に好ましい。本発明における平板状粒子の直径
は0.3〜10μmが好ましく、より好ましくは0.5
〜5.0μm、更に好ましくは0.5〜2.0μmであ
る。粒子の厚みは好ましくは0.05〜0.8μmであ
る。本発明における粒子直径、粒子厚みの測定は米国特
許4,434,226号に記載の方法で求めることがで
きる。
【0040】本発明の平板状粒子のサイズ分布は、主平
面の円換算直径(該主平面と同じ投影面積を有する円の
直径)の変動係数(直径分布の標準偏差を平均直径で割
ったもの)が30%以下であることが好ましく、20%
以下であることが更に好ましい。
【0041】ハロゲン化銀粒子のハロゲン組成として
は、臭化銀又は沃臭化銀であることが好ましく、沃化銀
含有率は0.1モル%以上5モル%未満であることが好
ましく、0.5モル%以上〜3モル%未満であることが
更に好ましい。
【0042】本発明でいうところの実質的に塩化銀を含
有しないとは、ハロゲン化銀粒子の塩化銀含有率が0.
5モル%以下であることをいう。
【0043】本発明のハロゲン化銀粒子の沃化銀含有率
の粒子間分布は、沃化銀含有率の変動係数(沃化銀含有
率粒子間分布の標準偏差を平均沃化銀含有率で割ったも
の)が30%以下であることが好ましく、20%以下で
あることが更に好ましい。
【0044】本発明の平板状粒子は、粒子内部にハロゲ
ン組成の異なる少なくとも2つ以上の相を有していても
よい。最表層を除いたハロゲン化銀粒子内の最大沃化銀
含有層の沃化銀含有率は5モル%未満であることが好ま
しく、更に好ましくは、2モル%未満である。また、該
相の粒子内に占める体積分率は30%以上90%以下で
あることが好ましい。
【0045】粒子内のハロゲン組成に関する構造は、X
線回折法、EPMAによる組成分析法等により調べるこ
とができる。
【0046】本発明でいうハロゲン化銀粒子最表層の沃
化銀含有率とは、以下の方法によって求めるられる値の
ことを言う。粒子最表層の沃化銀含有率は、XPS法
(X−ray Photoelectron Spec
troscopy:X線光電子分光法)によって次のよ
うにもとめられる。試料を1×10-8torr以下の超
高真空中で−115℃以下まで冷却し、プローブ用X線
としてMgKαをX線源電圧15kV、X線源電流40
mAで照射し、Ag3d5/2、Br3d、I3d3/
2電子について測定する。測定されたピークの積分強度
を感度因子(Sensitivity Factor)
で補正し、これらの強度比から最表層の沃化銀含有率を
求める。
【0047】本発明のハロゲン化銀粒子の最表層の沃化
銀含有率は8モル%以上であることが好ましいが、11
モル%以上であることが更に好ましい。
【0048】また、本発明でいう粒子内部の最大沃化銀
含有相とは、転位線を形成するために行われた後述する
ような操作により生じた高沃度局在領域は含まない。
【0049】平板状粒子の製法としては、当業界で知ら
れた方法を適宜組み合わせることができる。例えば、特
開昭61−6643号、同61−146305号、同6
2−157024号、同62−18556号、同63−
92942号、同63−163451号、同63−22
0238号、同63−311244号等による公知の方
法を参考にする事ができる。例えば、同時混合法、ダブ
ルジェット法、同時混合法のひとつの形式であるハロゲ
ン化銀の生成される液相中のpAgを一定に保ついわゆ
るコントロールダブルジェット法、異なる組成の可溶性
ハロゲン化銀をそれぞれ独立に添加するトリプルジェッ
ト法も用いる事ができる。順混合法を用いることもで
き、また粒子を銀イオン過剰の下において形成する方法
(いわゆる逆混合法)を用いることもできる。必要に応
じてハロゲン化銀溶剤を用いることができる。しばしば
用いられるハロゲン化銀溶剤としては、アンモニア、チ
オエーテル、チオ尿素類を挙げることができる。チオエ
ーテルに関しては米国特許第3,271,157号、同
第3,790,387号、同第3,574,628号等
を参考にすることができる。また、混合法としては特に
限定はなく、アンモニアを使わない中性法、アンモニア
法、酸性法などを用いることができるが、ハロゲン化銀
粒子のかぶりを少なくするという点で、好ましくはpH
(水素イオン濃度の逆数の対数値)5.5以下、更に好
ましくは4.5以下である。
【0050】本発明のハロゲン化銀粒子は沃素イオンを
含有するが、この場合粒子成長において、沃素イオンの
添加方法に特に限定はなく、沃化カリウムのようなイオ
ン溶液として添加されてもよく、また、例えば沃化銀微
粒子として添加してもよい。
【0051】本発明のハロゲン化銀乳剤は、少なくとも
その一部をハロゲン化銀微粒子を用いて形成するのが粒
子間のハロゲン組成分布をより均一にし感光量子効率の
不均一性を減少させるという点で好ましく、粒子成長全
体に渡って、ハロゲン化銀微粒子を用いて成長するのが
更に好ましい。但し、本発明でいうところの「粒子全体
に渡って、ハロゲン化銀微粒子を用いて成長する」と
は、種粒子を用いる場合には該種粒子は含まない。
【0052】ハロゲン化銀微粒子を用いた粒子形成は、
特開平1−183417号、同1−183644号、同
1−183645号等に開示された粒子と同様にハロゲ
ン化銀微粒子のみを用いて粒子成長を行なってよいが、
少なくともハロゲン元素の一つをハロゲン化銀微粒子に
よって供給するものであればよい。この場合、沃素イオ
ンは、ハロゲン化銀微粒子によって供給されるのが好ま
しい。特願平3−218608号の特許請求の範囲のよ
うに粒子成長に用いるハロゲン化銀微粒子は、2種以上
であり、そのうちの少なくとも1種が1種類のハロゲン
元素のみからなるものであってもよい。
【0053】また、特開平2−167537号の特許請
求の範囲と同様に成長中のハロゲン化銀粒子よりも溶解
度の小さいハロゲン化銀粒子を用いることが望ましく、
溶解度積の小さいハロゲン化銀粒子としては沃化銀を用
いることが特に望ましい。
【0054】平板状粒子の転位は、例えばJ.F.Ha
milton、Photo.Sci.Eng.、11
(1967)、57やT.Shiozawa、J.Sc
i.Phot.Sci.Japan、35(197
2)、213に記載の方法、即ち低温での透過型電子顕
微鏡を用いた直接的な方法により観察することができ
る。即ち、乳剤から粒子に転位が発生するほどの圧力を
かけないように注意して取りだしたハロゲン化銀粒子
を、電子顕微鏡用のメッシュにのせ、電子線による損傷
(プリントアウト等)を防ぐように試料を冷却した状態
で透過法により観察を行う。このとき、粒子の厚みが厚
いほど電子線が透過しにくくなるので、高圧型(0.2
5μmの厚さに対して200kV)の電子顕微鏡を用い
た方がより鮮明に観察することができる。このような方
法によって得られた粒子写真より、主平面に対し垂直な
方向から見た場合の各粒子についての転位の位置及び数
を求めることができる。
【0055】本発明の粒子の転位の位置は、特に特定の
箇所になければならないということではないが、平板状
粒子のフリンジ部に存在していることが好ましい。
【0056】本発明でいう平板状粒子のフリンジ部とは
平板粒子の外周のことを指し、詳しくは主平面側から見
た平板状粒子投影面の重心から粒子の各辺に降ろした垂
線において、該垂線の長さの50%より外側(辺側)、
好ましくは70%より外側、更に好ましくは80%より
外側の領域のことをいう。
【0057】本発明でいう粒子内部の転位線とは、前述
のフリンジ部以外の領域に存在する転位線のことを示
す。
【0058】本発明の平板状粒子の転位の数については
10本以上の転位を含む粒子が乳剤中のハロゲン化銀粒
子の全投影面積の50%以上であることが好ましく、8
0%以上であることが更に好ましい。
【0059】本発明の転位線の導入方法については特に
限定はないが、転位を導入したい位置で沃化カリウムの
ような沃素イオン水溶液と水溶性銀塩溶液をダブルジェ
ットで添加する方法、もしくは沃化銀微粒子を添加する
方法、沃素イオン溶液のみを添加する方法、特開平6−
11781号に記載されているような沃化物イオン放出
剤を用いる方法等で行うことができる。沃素イオン水溶
液と水溶性銀塩溶液をダブルジェットで添加する方法、
沃化銀微粒子を添加する方法、沃化物イオン放出剤を用
いる方法が好ましく、沃化銀微粒子を用いる方法が更に
好ましい。沃素イオン水溶液としては沃化アルカリ水溶
液が好ましく、水溶性銀塩水溶液としては硝酸銀溶液が
好ましい。
【0060】転位線を導入する位置は、粒子全体の銀量
の50〜95%相当に成長した位置で導入されることが
好ましく、60〜80%未満で導入されることが更に好
ましい。
【0061】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤はメ
チン色素類その他によって分光増感されていることが好
ましい。増感色素は単独で用いてもよいが、2種類以上
を組み合わせて用いても良い。増感色素と共にそれ自身
分光増感作用をもたない色素、或いは可視光を実質的に
吸収しない化合物であって、増感色素の増感作用を強め
る強色増感剤を乳剤中に含有させてもよい。増感色素と
してはシアニン色素、メロシアニン色素、複合シアニン
色素、複合メロシアニン色素、ホロポーラーシアニン色
素、ヘミシアニン色素、スチリル色素、ヘミオキソノー
ル色素、オキソノール、メロスチリル及びストレプトシ
アニンを含むポリメチン染料等を挙げることが出来る。
【0062】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、
感光材料の製造工程、保存中或いは処理中のカブリを防
止し、写真性能を安定化する事を目的として、種々のカ
ブリ防止剤、安定剤を含有させることができる。具体的
には、テトラザインデン類、アゾール類、ベンゾチアゾ
リウム塩、ニトロインダゾール類、ニトロベンズイミダ
ゾール類、クロロベンズイミダゾール類、プロモベンズ
イミダゾール類、メルカプトチアゾール類、メルカプト
ベンズイミダゾール類、アミノトリアゾール類、ベンゾ
トリアゾール類、ニトロベンゾトリアゾール類、メルカ
プトテトラゾール類、メルカプトピリミジン類、メルカ
プトトリアジン類、チオケト化合物、更にはベンゼンチ
オスルフィン酸、ベンゼンスルフィン酸、ベンゼンスル
フォン酸アミド、ハイドロキノン誘導体、アミノフェノ
ール誘導体、没食子酸誘導体、アスコルビン酸誘導体等
を挙げることが出来る。
【0063】本発明においては、ハロゲン化銀溶剤共存
下で化学増感を施してもよい。本発明で用いられるハロ
ゲン化銀溶剤としては、米国特許3,271,157
号、同3,574,628号、特開昭54−1019
号、同54−158917号等に記載された有機チオエ
ーテル類、特開昭53−82408号、同55−777
37号、同55−2982号等に記載されたチオ尿素誘
導体、特開昭53−144319号に記載された酸素又
は硫黄原子と窒素原子とに挟まれたチオカルボニル基を
有するハロゲン化銀溶剤、特開昭54−100717号
に記載されたイミダゾール類、亜硫酸塩、チオシアネー
ト等が挙げられる。
【0064】本発明のカラー感光材料に使用できる公知
の写真用添加剤は、RD17643,25頁VIII−A項
〜27頁XIII項、RD18716,650〜651頁、
RD308119,1003頁VIII−A項〜1012頁
XXI−E項に、又、各種カプラーの具体例は、RD17
643,25頁VII−C〜G項、RD308119,1
001頁VII−C〜G項に記載されている。
【0065】本発明においては、前述RD17643,
28頁XVII項、RD18716,647〜8頁及びRD
308119,1009頁XVII項に記載される支持体
を使用することができる。
【0066】感光材料には、前述RD308119,1
002頁VII−K項に記載されるフィルター層や中間層
等の補助層を設けることができる。
【0067】感光材料は、前述RD308119,VII
−K項に記載の順層、逆層、ユニット構成等の様々な層
構成を採ることができる。
【0068】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0069】実施例1 [種乳剤−1の調製]以下に示す方法によって、2枚の
平行な双晶面を有する種乳剤−1を調製した。
【0070】 (E−5液) 脱イオン化アルカリ処理ゼラチン(平均分子量15,000) 244.0g 臭化カリウム 156.6g HO(CH2CH2O)m(CH(CH3)CH2O)19.8(CH2CH2O)nH (m+n=9.77) の10%メタノール溶液 0.48mL 水で 34.0L (F−5液) 硝酸銀 1200g 水で 3716mL (G−5液) 脱イオン化アルカリ処理ゼラチン(平均分子量15,000) 31.6g 臭化カリウム 906.0g 水で 4.0L (H−5液) アンモニア水(28%) 299mL (I−5液) 水 8.0L (J−5液) オセインゼラチン 400.0g 水で 4832mL (K−5液) 臭化カリウム 69.2g 水で 386mL (L−5液) 56重量%酢酸水溶液 1000mL 特開昭62−160128号記載の撹拌装置を用い、3
0℃で激しく撹拌したE−5液にK−5液を添加し、そ
の後F−5液とG−5液とをダブルジェット法により2
分で添加し、ハロゲン化銀核の生成を行った。
【0071】その後J−5液を添加し、41分かけて温
度を68℃に上げ、更にH−5液を添加し、7分間熟成
を行った。その後、更にI−5液を添加し、1分後にL
−5液を用いてpHを4.7に調整し、直ちに常法にて
脱塩を行った。
【0072】この種乳剤−1を電子顕微鏡にて観察した
ところ、互いに平行な2枚の双晶面をもつ平均粒径(投
影面積円換算粒径)0.31μm、粒径分布16%の単
分散球型乳剤であった。
【0073】[乳剤Em−1の調製]種乳剤−1と以下
に示す溶液を用い、乳剤Em−1を調製した。
【0074】 (H−6液) オセインゼラチン 223.6g HO(CH2CH2O)m(CH(CH3)CH2O)19.8(CH2CH2O)nH (m+n=9.77) の10%メタノール溶液 3.6mL 種乳剤−1 0.774モル相当 水で 5904mL (I−6液) 3.5N硝酸銀水溶液 6490mL (J−6液) 3.5N臭化カリウム水溶液 7500mL (K−6液) 3.0重量%のゼラチンと沃化銀微粒子(平均粒 径0.05μm)から成る沃化銀微粒子乳剤SMC−1 必要量 (沃化銀微粒子乳剤SMC−1の調製法は下記に示す。) (L−6液) 1.75N臭化カリウム水溶液 必要量 (M−6液) 56重量%酢酸水溶液 必要量 (N−6液) 3.5N臭化カリウム水溶液 500mL 《沃化銀微粒子乳剤SMC−1の調製》0.06モルの
沃化カリウムを含む6.0重量%のゼラチン水溶液5リ
ットルを激しく撹拌し、そこに7.06モルの硝酸銀水
溶液と7.06モルの沃化カリウム水溶液、各々2リッ
トルを10分を要して添加した。この間pHは硝酸を用
いて2.0に、温度は40℃に制御した。粒子調製後
に、炭酸ナトリウム水溶液を用いてpHを5.0に調整
した。得られた沃化銀微粒子の平均粒径は0.05μm
であった。この乳剤をSMC−1とする。
【0075】反応容器内にH−6液を添加し、激しく撹
拌しながら、I−6液、J−6液、K−6液を表1に示
した組み合わせに従って同時混合法によって添加を行
い、種結晶を成長させ、コア/シェル型ハロゲン化銀乳
剤を調製した。
【0076】ここで、I−6液、J−6液、K−6液の
添加速度は、臨界成長速度を考慮し、添加時間に対して
関数様に変化させ、成長している種粒子以外の小粒子の
発生や、成長粒子間のオストワルド熟成による粒径分布
の劣化が起こらないようにした。
【0077】結晶成長はまず、第1添加を反応容器内の
溶液温度を75℃、pAgを8.8にコントロールして
行った後15分間で反応容器内の溶液温度を60℃に下
げ、N−6液を4分間で添加し、K−6液を総使用銀量
に対し2%相当量添加した後、第2添加を行った。第2
添加は反応容器内の溶液温度を60℃、pAgを9.
8、pHを5.8にコントロールして行った。pAg及
びpHのコントロールの為に、必要に応じてL−6液、
M−6液を添加した。
【0078】粒子形成後に、特開平5−72658号に
記載の方法に従い脱塩処理を行い、その後ゼラチンを加
えて分散し、40℃においてpAg8.06、pH5.
8の乳剤を得た。
【0079】この乳剤Em−1中のハロゲン化銀粒子を
電子顕微鏡にて観察したところ、平均粒径1.30μ
m、粒径分布17%の平均アスペクト比8.0の六角平
板状単分散ハロゲン化銀粒子であった。また、この平板
状ハロゲン化銀粒子は、フリンジ部に転位線を有してい
た。
【0080】
【表1】
【0081】この乳剤Em−1を小分けして、以下に示
す方法により、乳剤A〜乳剤Jを作製した。
【0082】58℃に昇温したあと、SD−1を4×1
-4モル/モルAg、SD−2を8×10-5モル/モル
Ag、SD−3を5×10-5モル/モルAg添加し、2
0分後、表2に示すように硫黄増感剤、塩化金酸3.2
×10-6モル/モルAg、チオシアン酸カリウム3.5
×10-4モル/モルAg、トリフェニルホスフィンセレ
ニド2.5×10-6モル/モルAg添加して1/100
秒感度が最適となるように熟成した。熟成終了時に安定
剤ST−1及びかぶり防止剤AF−1を添加して降温
し、冷却固化させてそれぞれの乳剤(乳剤A〜乳剤J)
を作製した。
【0083】得られた乳剤各々に酢酸エチル、トリクレ
ジルホスフェート(OIL−1)に溶解したマゼンタカ
プラーM−1を加え、分散助剤(SU−1)、ゼラチン
を含む水溶液中に乳化分散した分散物、延展剤(SU−
2)及び硬膜剤(H−1,H−2)を加えて塗布液を調
製し、それぞれを下引きされた三酢酸セルロース支持体
上に常法により塗布、乾燥して単一乳剤層塗布試料の試
料101〜110を作製した。
【0084】以下に単一乳剤層塗布試料(試料101〜
110)の作製方法を示す。
【0085】〈塗布処方〉順次、支持体側から 第1層:赤感性ハロゲン化銀乳剤層 乳剤 塗布銀量1.5g/m2 マゼンタカプラー(M−1) 0.33g/m2 トリクレジルホスフェート(OIL−1) 0.50g/m2 ゼラチン 3.5g/m2 第2層:表面保護層 PM−1 0.15g/m2 PM−2 0.04g/m2 ゼラチン 0.65g/m
【0086】
【化7】
【0087】
【化8】
【0088】以上のようにして得られた試料を5400
Kの光源を用い東芝ガラスフィルターY−48を通して
ウエッジ露光を行い、下記処理工程に従って現像処理を
行った。
【0089】《感度》各試料の感度は、緑色濃度がカブ
リ+0.15の光学濃度を与える露光量の逆数で表し、
試料No.101の値を100とした相対値で示した。
【0090】《カブリ》カブリは現像処理済み試料の緑
色濃度を測定して得られた特性曲線の最小濃度値で示し
た。
【0091】《粒状性》更に、マゼンタ色像の粒状性に
ついてRMS粒状度で評価した。RMS粒状度は緑色濃
度のカブリ+0.3の部分を開口走査面積1800μm
(スリット巾10μm、スリット長180μm)のマ
イクロデンシトメーターで走査し、濃度測定サンプリン
グ数1000以上の濃度値の変動の標準偏差の1000
倍値を求め、試料101を100としたときの相対値で
表2に示した。数値が小さいほど粒状性が良好である。
【0092】《保存性(Δカブリ)》更に、保存時に発
生するカブリを評価するために試料を温度23℃・相対
湿度65%の条件下で24時間調湿した後、樹脂缶に密
封し、55℃の温度下で5日間経時させた。この試料を
それぞれ冷蔵保存しておいた試料と共に現像処理を行っ
た後、得られた特性曲線の最小濃度値の差を保存時のカ
ブリ上昇巾(Δカブリ)として評価した。結果を表2に
示す。
【0093】 《現像処理》 処理工程 処理時間 処理温度 補充量* 発色現像 3分15秒 38± 0.3℃ 780cc 漂 白 45秒 38± 2.0℃ 150cc 定 着 1分30秒 38± 2.0℃ 830cc 安 定 60秒 38± 5.0℃ 830cc 乾 燥 1分 55± 5.0℃ − *補充量は感光材料1m2当たりの値である。
【0094】発色現像液、漂白液、定着液、安定液及び
その補充液は、以下のものを使用した。
【0095】発色現像液 水 800cc 炭酸カリウム 30g 炭酸水素ナトリウム 2.5g 亜硫酸カリウム 3.0g 臭化ナトリウム 1.3g 沃化カリウム 1.2mg ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.5g 塩化ナトリウム 0.6g 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシルエチル) アニリン硫酸塩 4.5g ジエチレントリアミン五酢酸 3.0g 水酸化カリウム 1.2g 水を加えて1リットルとし、水酸化カリウム又は20%
硫酸を用いてpH10.06に調整する。
【0096】発色現像補充液 水 800cc 炭酸カリウム 35g 炭酸水素ナトリウム 3g 亜硫酸カリウム 5g 臭化ナトリウム 0.4g ヒドロキシルアミン硫酸塩 3.1g 4−アミノ−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシルエチル) アニリン硫酸塩 6.3g 水酸化カリウム 2g ジエチレントリアミン五酢酸 3.0g 水を加えて1リットルとし、水酸化カリウム又は20%
を用いてpH10.18に調整する。
【0097】漂白液 水 700cc 1,3−ジアミノプロパン四酢酸鉄(III)アンモニウム 125g エチレンジアミン四酢酸 2g 硝酸ナトリウム 40g 臭化アンモニウム 150g 氷酢酸 40g 水を加えて1リットルとし、アンモニア水又は氷酢酸を
用いてpH4.4に調整する。
【0098】漂白補充液 水 700cc 1,3−ジアミノプロパン四酢酸鉄(III)アンモニウム 175g エチレンジアミン四酢酸 2g 硝酸ナトリウム 50g 臭化アンモニウム 200g 氷酢酸 56g アンモニア水又は氷酢酸を用いてpH4.4に調整後水
を加えて1リットルとする。
【0099】定着液 水 800cc チオシアン酸アンモニウム 120g チオ硫酸アンモニウム 150g 亜硫酸ナトリウム 15g エチレンジアミン四酢酸 2g アンモニア水又は氷酢酸を用いてpH6.2に調整後水
を加えて1リットルとする。
【0100】定着補充液 水 800cc チオシアン酸アンモニウム 150g チオ硫酸アンモニウム 180g 亜硫酸ナトリウム 20g エチレンジアミン四酢酸 2g アンモニア水又は氷酢酸を用いてpH6.5に調整後水
を加えて1リットルとする。
【0101】安定液及び安定補充液 水 900cc パラオクチルフェニルポリオキシエチレンエーテル(n=10) 2.0g ジメチロール尿素 0.5g ヘキサメチレンテトラミン 0.2g 1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 0.1g シロキサン(UCC製L−77) 0.1g アンモニア水 0.5cc 水を加えて1リットルとした後、アンモニア水又は50
%硫酸を用いてpH8.5に調整する。
【0102】以上の結果を表2に示す。
【0103】
【表2】
【0104】
【化9】
【0105】表2から明らかなように、本発明の一般式
(I)で表される化合物は比較化合物に比べてカブリ/
感度、感度/粒状の関係に優れ、保存時のカブリも吸着
基を持たない比較化合物−4に比べて小さくなり改良さ
れていた。即ち、分子内に吸着基を持った比較化合物−
2及び−3はカブリは低くなるが、同時に感度も低いの
に対して本発明の一般式(I)で表される化合物はカブ
リ発生が抑えられ、且つ、粒状性劣化もなく、高感度が
達成できた。
【0106】実施例2 実施例1で得られた乳剤B,Dを特願平9−9423号
の実施例1の試料No.107の感材構成中の第10層
に用い、実施例1と同様な処理及び評価をしたところ、
本発明の乳剤Dは良好な結果を示した。
【0107】
【発明の効果】本発明により、カブリ/感度及び感度/
粒状の関係に優れ、保存性が改良されたハロゲン化銀乳
剤及びそれを用いたハロゲン化銀感光材料を提供するこ
とができた。
フロントページの続き (72)発明者 大谷 博史 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子内にハロゲン化銀への吸着基と不安
    定テルル原子部位を有する化合物を用いて化学増感され
    たハロゲン化銀乳剤。
  2. 【請求項2】 前記分子内にハロゲン化銀への吸着基と
    不安定テルル原子部位を有する化合物が、下記一般式
    (I)で表される化合物であることを特徴とする請求項
    1に記載のハロゲン化銀乳剤。 【化1】 〔式中、Aはハロゲン化銀に吸着可能な基を含む原子群
    を表し、Lは2価の連結基を表し、Zは不安定テルル原
    子部位を含む原子群を表す。mは0又は1を表し、nは
    1〜3の整数を表す。〕
  3. 【請求項3】 支持体上に少なくとも1層の感光性ハロ
    ゲン化銀乳剤層を有し、少なくとも1層の該ハロゲン化
    銀乳剤層中に請求項1又は2に記載のハロゲン化銀乳剤
    を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー感光材
    料。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の化合物を含有す
    ることを特徴とするハロゲン化銀感光材料。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2に記載の化合物を含有す
    ることを特徴とする請求項3に記載のハロゲン化銀カラ
    ー感光材料。
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