JPH1171319A - (ジフルオロメトキシ)ベンズアルデヒド化合物の製造方法 - Google Patents

(ジフルオロメトキシ)ベンズアルデヒド化合物の製造方法

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JPH1171319A
JPH1171319A JP9234904A JP23490497A JPH1171319A JP H1171319 A JPH1171319 A JP H1171319A JP 9234904 A JP9234904 A JP 9234904A JP 23490497 A JP23490497 A JP 23490497A JP H1171319 A JPH1171319 A JP H1171319A
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phenylene group
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difluoromethoxy
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Toshihiko Fujima
俊彦 藤間
Tomoyuki Asai
智之 浅井
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Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】医薬、農薬の中間体として有用な(ジフルオロ
メトキシ)ベンズアルデヒド化合物HCF2 O−Ph−
CHO[Phは置換または非置換のフェニレン基]の効
率良い製造方法の提供。 【解決手段】ヒドロキシベンズアルデヒド化合物HO−
Ph−CHOとクロロジフルオロメタンとを、水、有機
溶媒、塩基、および相間移動触媒の存在下で反応させて
(ジフルオロメトキシ)ベンズアルデヒド化合物とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬、農薬の中間
体として有用な(ジフルオロメトキシ)ベンズアルデヒ
ド化合物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】(ジフルオロメトキシ)ベンズアルデヒ
ド化合物の製造方法としては以下の方法が知られてい
る。 (1)ヒドロキシベンズアルデヒド化合物とクロロジフ
ルオロメタンを、6〜10倍当量の水酸化アルカリの存
在下に、ジオキサンと水の混合溶媒系で60〜70℃の
加熱条件で反応させる方法(特開昭57−7435)。 (2)ヒドロキシベンズアルデヒド化合物とクロロジフ
ルオロメタンを、トルエン溶媒中、トリス(3,6−ジ
オキサヘプチル)アミンを使用して105℃で反応させ
る方法(J.Fluorine Chem.,1988,41,247)。
【0003】(3)4−ヒドロキシアセトフェノンまた
は4−ヒドロキシプロピオフェノン等を、水、有機溶
媒、アンモニウム塩、および塩基の存在下にクロロジフ
ルオロメタンと反応させてヒドロキシ基をジフルオロメ
チル基に変換する方法(特開平4−356439)。 また、(4)2−ニトロフェノール、4−ニトロフェノ
ール、4−ヒドロキシアセトフェノンを、水、無極性ま
たは適度に極性の溶媒、相間移動触媒、および塩基の存
在下にクロロジフルオロメタンと反応させてヒドロキシ
基をジフルオロメチル基に変換する方法(特開平6−3
40567)、も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方法に
は、以下の欠点がある。(1)の方法は、熱的に不安定
なアルデヒド化合物を加熱条件で反応させるため、副生
成物を生じ、収率が低い。(2)の方法は、転化率が2
4%と低い。(3)、(4)の方法に用いられる原料化
合物と本発明の原料化合物とは、本発明の反応条件にお
いて化学的性質が異なる化合物である。
【0005】本発明は、従来技術の欠点を解消し、医
薬、農薬の中間体として有用な(ジフルオロメトキシ)
ベンズアルデヒド化合物を、効率良く製造できる方法を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、下式
1で表されるヒドロキシベンズアルデヒド化合物とクロ
ロジフルオロメタンとを、水、有機溶媒、塩基、および
相間移動触媒の存在下で反応させることを特徴とする下
式2で表される(ジフルオロメトキシ)ベンズアルデヒ
ド化合物の製造方法を提供する。 HO−Ph−CHO・・・・・・式1 HCF2 O−Ph−CHO・・・式2 (ただし式中のPhは、炭素数1〜4のアルキル基、炭
素数1〜4のアルコキシ基、フッ素原子、塩素原子、シ
アノ基、アルキルカルボニル基、もしくはアルコキシカ
ルボニル基で置換されたフェニレン基、または非置換の
フェニレン基を示す。)
【0007】
【発明の実施の形態】ヒドロキシベンズアルデヒド化合
物(式1)における、Phは、炭素数1〜4のアルキル
基、炭素数1〜4のアルコキシ基、フッ素原子、塩素原
子、シアノ基、アルキルカルボニル基、もしくはアルコ
キシカルボニル基で置換されたフェニレン基、または非
置換のフェニレン基を示し、非置換のフェニレン基が好
ましい。また、フェニレン基としては、1,4−フェニ
レン基、1,3−フェニレン基、1,2−フェニレン基
のいずれであってもよい。
【0008】フェニレン基が置換されたフェニレン基で
ある場合、フェニレン基に置換する置換基または置換原
子(以下、置換基と総称する)の数は1〜4個であり、
特に1個が好ましい。また、フェニレン基に2個以上の
置換基が置換する場合には、同一であっても異なってい
てもよい。
【0009】フェニレン基に置換する炭素数1〜4のア
ルキル基としては、直鎖アルキル基、または、分岐アル
キル基のいずれであってもよく、メチル基、エチル基、
n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソ
ブチル基、tert−ブチル基が挙げられる。
【0010】炭素数1〜4のアルコキシ基としては、メ
トキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロピ
ルオキシ基、n−ブトキシ基、イソブチルオキシ基、t
ert−ブチルオキシ基が挙げられる。
【0011】アルキルカルボニル基[R1 C(=O)−
(R1 はアルキル基)]としては、R1 が前記の炭素数
1〜4のアルキル基であるものが好ましい。アルキルカ
ルボニル基としては、アセチル基、n−プロピオニル
基、n−ブチリル基、またはイソブチリル基等が挙げら
れる。
【0012】アルコキシカルボニル基[R2 OC(=
O)−(R2 はアルキル基)]としては、R2 が前記の
炭素数1〜4のアルキル基であるものが好ましい。アル
コキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、
エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、
イソプロピルオキシカルボニル基、n−ブトキシカルボ
ニル基、イソブチルオキシカルボニル基、tert−ブ
チルオキシカルボニル基が挙げられる。
【0013】置換された、または非置換のフェニレン基
の例としては下記の基が挙げられる。
【0014】2−メチル−1,4−フェニレン基、2−
メトキシ−1,4−フェニレン基、2−エトキシ−1,
4−フェニレン基、2−フルオロ−1,4−フェニレン
基、2−クロロ−1,4−フェニレン基、2−シアノ−
1,4−フェニレン基、2−アセチル−1,4−フェニ
レン基、2−メトキシカルボニル−1,4−フェニレン
基、3−メチル−1,4−フェニレン基、3−メトキシ
−1,4−フェニレン基、3−エトキシ−1,4−フェ
ニレン基、3−フルオロ−1,4−フェニレン基、3−
クロロ−1,4−フェニレン基、3−シアノ−1,4−
フェニレン基、3−アセチル−1,4−フェニレン基、
3−メトキシカルボニル−1,4−フェニレン基。
【0015】2−メチル−1,3−フェニレン基、2−
メトキシ−1,3−フェニレン基、2−エトキシ−1,
3−フェニレン基、2−フルオロ−1,3−フェニレン
基、2−クロロ−1,3−フェニレン基、2−シアノ−
1,3−フェニレン基、2−アセチル−1,3−フェニ
レン基、2−メトキシカルボニル−1,3−フェニレン
基、4−メチル−1,3−フェニレン基、4−メトキシ
−1,3−フェニレン基、4−エトキシ−1,3−フェ
ニレン基、4−フルオロ−1,3−フェニレン基、4−
クロロ−1,3−フェニレン基、4−シアノ−1,3−
フェニレン基、4−アセチル−1,3−フェニレン基、
4−メトキシカルボニル−1,3−フェニレン基。
【0016】5−メチル−1,3−フェニレン基、5−
メトキシ−1,3−フェニレン基、5−エトキシ−1,
3−フェニレン基、5−フルオロ−1,3−フェニレン
基、5−クロロ−1,3−フェニレン基、5−シアノ−
1,3−フェニレン基、5−アセチル−1,3−フェニ
レン基、5−メトキシカルボニル−1,3−フェニレン
基、3−メチル−1,2−フェニレン基、3−メトキシ
−1,2−フェニレン基、3−エトキシ−1,2−フェ
ニレン基、3−フルオロ−1,2−フェニレン基、3−
クロロ−1,2−フェニレン基、3−シアノ−1,2−
フェニレン基、3−アセチル−1,2−フェニレン基、
3−メトキシカルボニル−1,2−フェニレン基。
【0017】4−メチル−1,2−フェニレン基、4−
メチル−1,2−フェニレン基、4−メトキシ−1,2
−フェニレン基、4−エトキシ−1,2−フェニレン
基、4−フルオロ−1,2−フェニレン基、4−クロロ
−1,2−フェニレン基、4−シアノ−1,2−フェニ
レン基、4−アセチル−1,2−フェニレン基、4−メ
トキシカルボニル−1,2−フェニレン基、5−メチル
−1,2−フェニレン基、5−メチル−1,2−フェニ
レン基、5−メトキシ−1,2−フェニレン基、5−エ
トキシ−1,2−フェニレン基、5−フルオロ−1,2
−フェニレン基、5−クロロ−1,2−フェニレン基、
5−シアノ−1,2−フェニレン基、5−アセチル−
1,2−フェニレン基、5−メトキシカルボニル−1,
2−フェニレン基、1,4−フェニレン基、1,3−フ
ェニレン基、1,2−フェニレン基。
【0018】ヒドロキシベンズアルデヒド化合物(式
1)は公知化合物であり、容易に入手できる。ヒドロキ
シベンズアルデヒド化合物(式1)の具体例については
後述する。
【0019】ヒドロキシベンズアルデヒド化合物(式
1)はPhが非置換のフェニレン基である場合のp−ヒ
ドロキシベンズアルデヒド、m−ヒドロキシベンズアル
デヒド、o−ヒドロキシベンズアルデヒドが好ましい。
【0020】本発明の製造方法における原料化合物[ヒ
ドロキシベンズアルデヒド化合物(式1)]、および、
後述する目的化合物[(ジフルオロメトキシ)ベンズア
ルデヒド化合物(式2)]は、1,4−フェニレン基に
結合するアルデヒド基の影響等により、通常の反応では
副生成物を生じることもあり、従来の反応方法では、原
料化合物または目的生成物由来の副生成物が生成し、反
応収率が低くなると考えられていた。しかし、特定の方
法および特定の条件を選択して本発明の原料化合物に適
用すると、高収率で目的化合物が得られることを見いだ
した点に本発明の最大の特徴がある。また、本発明の方
法を採用すれば、1段階の反応で、収率よく目的化合物
を得ることができる。
【0021】本発明においては、ヒドロキシベンズアル
デヒド化合物(式1)とクロロジフルオロメタンとを、
水および有機溶媒の存在下で反応させる。
【0022】水と有機溶媒は、水と有機溶媒との混合溶
媒として用いてもよい。有機溶媒としては、本発明の反
応に直接関与しないものであれば特に限定されず、炭化
水素系溶媒(たとえば、ヘキサン、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、シクロヘキサンなど)、塩素系溶媒(た
とえば、クロロベンゼン、ジクロロメタン、クロロホル
ム、ジクロロエタンなど)、エーテル系溶媒(たとえ
ば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、エチレン
グリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエ
チルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチル−t−
ブチルエーテルなど)、アルコール系溶媒(たとえば、
メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロピル
アルコール、ブタノール)など)が好ましい。
【0023】さらに、有機溶媒としては、ジクロロメタ
ン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジイソプロ
ピルエーテル、メチル−t−ブチルエーテルが好まし
い。有機溶媒量は、ヒドロキシベンズアルデヒド化合物
(式1)1モルに対し、50〜2000mlが好まし
く、特に200〜1200mlが好ましい。
【0024】また、水の量としては、ヒドロキシベンズ
アルデヒド化合物(式1)1モルに対して50〜300
0mlが好ましく、特に50〜600mlが好ましい。
また、水はそのものを反応系中に加えてもよく、有機溶
媒との混合物として反応系中に加えてもよく、後述する
塩基の水溶液として反応系に加えてもよい。
【0025】ヒドロキシベンズアルデヒド化合物(式
1)と反応させるクロロジフルオロメタンは、通常の条
件下では気体であり、該気体を溶媒中に吹き込むことに
よって供給し、反応させるのが好ましい。クロロジフル
オロメタン量は、ヒドロキシベンズアルデヒド化合物
(式1)に対し、1.0〜3.0倍モルが好ましく、特
に1.0〜2.0倍モルが好ましい。
【0026】さらに、本発明の反応は塩基と相間移動触
媒との存在下に実施する。塩基としては、無機塩基、ア
ルカリ金属アルコキシド等が好ましい。無機塩基として
は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、水酸化リチウム等が好ましい。アル
カリ金属アルコキシドとしては、ナトリウムメトキシ
ド、ナトリウムエトキシド、カリウム−t−ブトキシド
等が好ましい。塩基としては、無機塩基が特に好まし
く、とりわけ水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムが
好ましい。塩基量は、ヒドロキシベンズアルデヒド化合
物(式1)に対し、2.0〜7.0倍モルが好ましく、
特に2.0〜4.0倍モルが好ましい。
【0027】相間移動触媒としては、4級アンモニウム
塩または4級ホスホニウム塩類からなる相間移動触媒が
好ましい。4級アンモニウム塩類としては、[R1 R2
R3R4 N]+ [X]- で表される化合物が好ましい。
【0028】ただし、R1 、R2 、R3 、R4 は、同一
であっても異なっていてもよく、それぞれ、アルキル基
またはアリール基を示し、Xはハロゲン原子を示す。該
アルキル基およびアリール基は、それぞれ、炭素数が1
〜20であるのが好ましく、また、直鎖構造または分岐
構造のいずれであってもよい。ハロゲン原子としては、
塩素原子、臭素原子、またはヨウ素原子が挙げられる。
【0029】上式で表される4級アンモニウム塩として
は、テトラエチルアンモニウムクロリド、テトラエチル
アンモニウムブロミド、テトラブチルアンモニウムクロ
リド、テトラブチルアンモニウムブロミド、テトラブチ
ルアンモニウムヨージド、テトラオクチルアンモニウム
クロリド、テトラオクチルアンモニウムブロミド、テト
ラオクチルアンモニウムヨージド、トリブチルメチルア
ンモニウムクロリド、トリブチルメチルアンモニウムブ
ロミド、トリオクチルメチルアンモニウムクロリド、ト
リオクチルメチルアンモニウムブロミド、トリメチルフ
ェニルアンモニウムクロリド、トリメチルフェニルアン
モニウムブロミド、トリメチルフェニルアンモニウムヨ
ージド等が挙げられ、テトラブチルアンモニウムクロリ
ド、テトラブチルアンモニウムブロミドが好ましい。
【0030】4級ホスホニウム塩類としては、テトラブ
チルホスホニウムブロミド、テトラフェニルホスホニウ
ムブロミド等が好ましい。
【0031】相間移動触媒量は、ヒドロキシベンズアル
デヒド化合物(式1)に対し、1〜20モル%が好まし
く、特に2〜10モル%が好ましい。
【0032】また、本発明における反応温度は、原料や
生成物の分解を避けるために50℃以下でとするのが好
ましく、反応操作の効率性を考慮すると−20〜+50
℃が特に好ましい。さらにクロロジフルオロメタンガス
による内圧の上昇を抑えるためには、とりわけ−20以
上かつ+20℃未満であるのが好ましい。本発明の反応
は、反応温度が従来の方法よりも低い反応であるため、
原料や生成物が分解するのを防止できる。反応時間は、
0.5〜10時間が好ましい。
【0033】本発明の反応により、ヒドロキシベンズア
ルデヒド化合物(式1)におけるヒドロキシ基がジフル
オロメチル基になった、(ジフルオロメトキシ)ベンズ
アルデヒド化合物(式2)が生成する。ただし、式2に
おけるPhは式1におけるPhと同一である。
【0034】原料化合物であるヒドロキシベンズアルデ
ヒド化合物(式1)の具体例、および、(ジフルオロメ
トキシ)ベンズアルデヒド化合物(式2)の具体例とし
ては、下記化合物が挙げられる。ただし、下式中のRは
ヒドロキシベンズアルデヒド化合物(式1)においては
水酸基、(ジフルオロメトキシ)ベンズアルデヒド化合
物(式2)においてはジフルオロメトキシ基を示す。
【0035】
【化1】
【0036】本発明の製造方法においては、上記反応の
終了後、有機層を分離し、濃縮することにより、(ジフ
ルオロメトキシ)ベンズアルデヒド化合物を単離するの
が好ましい。また、必要に応じて精製を行ってもよい。
本発明の方法で製造される(ジフルオロメトキシ)ベン
ズアルデヒド化合物(式2)は、特に医薬、農薬の中間
体として有用である。
【0037】
【実施例】
[例1:p−(ジフルオロメトキシ)ベンズアルデヒド
の合成例]冷却コンデンサを備えた500mlのガラス
製反応器に、48%水酸化カリウム水溶液110g
(0.94mol)、テトラブチルアンモニウムブロミ
ド8.06g(0.025mol)、ジクロロメタン1
50mlを仕込み、5℃に冷却して撹拌した。粉体であ
るp−ヒドロキシベンズアルデヒドの30.55g
(0.25mol)を冷却しながら添加した。スラリー
を30分撹拌した後、クロロジフルオロメタン38.9
g(0.45mol)を5℃に冷却しつつ2時間にわた
って吹き込んだ。その温度で1.5時間撹拌を継続し
た。この時点でp−ヒドロキシベンズアルデヒドの転化
率は98%であった。
【0038】水100ml、ジクロロメタン50mlを
加えて撹拌したのち、静置し分液を行った。下層である
有機相を水50mlで洗浄し、硫酸マグネシウム3gを
加えて乾燥、ろ過を行った後、濃縮し溶媒を留去した。
この反応粗液を減圧蒸留し、無色透明な液体であるp−
(ジフルオロメトキシ)ベンズアルデヒド39.2g
(0.23mol)を得た。p−ヒドロキシベンズアル
デヒドを基準とした収率91%。沸点102−105℃
/9mmHg。
【0039】[例2:p−(ジフルオロメトキシ)ベン
ズアルデヒドの合成例]例1におけるジクロロメタン1
50mlの代わりにジエチレングリコールジメチルエー
テル150mlを使用すること以外は、例1と同様の方
法で反応を行い、標記化合物を得た。転化率89%。収
率85%。
【0040】[例3:p−(ジフルオロメトキシ)ベン
ズアルデヒドの合成例]例1におけるジクロロメタン1
50mlの代わりにジイソプロピルエーテル150ml
を使用すること以外は、例1と同様の方法で反応を行
い、標記化合物を得た。転化率82%。収率78%。
【0041】[例4:p−(ジフルオロメトキシ)ベン
ズアルデヒドの合成例]例1におけるジクロロメタン1
50mlの代わりにメチル−t−ブチルエーテル150
mlを使用すること以外は、例1とは同様の方法で反応
を行い、標記化合物を得た。転化率92%。収率87
%。
【0042】[例5:p−(ジフルオロメトキシ)ベン
ズアルデヒドの合成例]例1におけるテトラブチルアン
モニウムブロミド8.06gの代わりにテトラブチルホ
スホニウムブロミド8.48g(0.025mol)を
使用すること以外は、例1と同様の方法で反応を行い、
標記化合物を得た。転化率76%。収率69%。
【0043】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、(ジフルオ
ロメトキシ)ベンズアルデヒド化合物から一段階の反応
で(ジフルオロメトキシ)ベンズアルデヒド化合物を製
造できる。本発明の反応方法および条件では、副生成物
の生成が抑制され収率よく目的化合物を得ることができ
る。また、本発明方法に用いる試薬や反応条件は汎用の
ものから採用されるため、実用性のある方法である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下式1で表されるヒドロキシベンズアルデ
    ヒド化合物とクロロジフルオロメタンとを、水、有機溶
    媒、塩基、および相間移動触媒の存在下で反応させるこ
    とを特徴とする下式2で表される(ジフルオロメトキ
    シ)ベンズアルデヒド化合物の製造方法。 HO−Ph−CHO・・・・・・式1 HCF2 O−Ph−CHO・・・式2 (ただし式中のPhは、炭素数1〜4のアルキル基、炭
    素数1〜4のアルコキシ基、フッ素原子、塩素原子、シ
    アノ基、アルキルカルボニル基、もしくはアルコキシカ
    ルボニル基で置換されたフェニレン基、または非置換の
    フェニレン基を示す。)
  2. 【請求項2】Phが、非置換のフェニレン基である請求
    項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】相間移動触媒が、4級アンモニウム塩類ま
    たは4級ホスホニウム塩類からなる請求項1または2記
    載の製造方法。
  4. 【請求項4】4級アンモニウム塩が、一般式[R1 R2
    R3 R4 N]+ [X]- で表される請求項3記載の製造
    方法。ただし、R1 、R2 、R3 、R4 は、同一であっ
    ても異なっていてもよく、それぞれ、アルキル基または
    アリール基を示し、Xはハロゲン原子を示す。
  5. 【請求項5】反応温度が、−20℃以上かつ+20℃未
    満である請求項1、2、3または4に記載の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005021515A3 (en) * 2003-08-29 2005-08-25 Ranbaxy Lab Ltd Inhibitors of phosphodiesterase type-iv

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