JPH1172912A - 水溶性感光性組成物およびこれを用いたブラックマトリックスパターンの形成方法 - Google Patents
水溶性感光性組成物およびこれを用いたブラックマトリックスパターンの形成方法Info
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- JPH1172912A JPH1172912A JP24606197A JP24606197A JPH1172912A JP H1172912 A JPH1172912 A JP H1172912A JP 24606197 A JP24606197 A JP 24606197A JP 24606197 A JP24606197 A JP 24606197A JP H1172912 A JPH1172912 A JP H1172912A
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- Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 特にカラーブラウン管などのブラックマトリ
ックスの製造に用いられるホトレジストとして、高感度
で、ガラス基板との密着性に優れ、容易に剥離可能でか
つ剥離残りがなく、使用寿命の長い、保存安定性に優れ
た水溶性感光性組成物を提供する。 【解決手段】 ポリビニルピロリドン、ポリビニルアル
コール、およびビニルピロリドン−ビニルイミダゾール
コポリマーの3種を含む非感光性高分子と、感光性ビス
アジド化合物を配合して水溶性感光性組成物とする。こ
の水溶性感光性組成物で光硬化パターン形成後、光吸収
性物質を全面に塗布、乾燥した後、光硬化パターンとそ
の上の光吸収性物質を剥離除去してブラックマトリック
スパターンを形成する。
ックスの製造に用いられるホトレジストとして、高感度
で、ガラス基板との密着性に優れ、容易に剥離可能でか
つ剥離残りがなく、使用寿命の長い、保存安定性に優れ
た水溶性感光性組成物を提供する。 【解決手段】 ポリビニルピロリドン、ポリビニルアル
コール、およびビニルピロリドン−ビニルイミダゾール
コポリマーの3種を含む非感光性高分子と、感光性ビス
アジド化合物を配合して水溶性感光性組成物とする。こ
の水溶性感光性組成物で光硬化パターン形成後、光吸収
性物質を全面に塗布、乾燥した後、光硬化パターンとそ
の上の光吸収性物質を剥離除去してブラックマトリック
スパターンを形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にカラーブラウ
ン管の蛍光面などに用いられるブラックマトリックスの
製造に有用な水溶性感光性組成物およびこれを用いたブ
ラックマトリックスパターンの形成方法に関し、さらに
詳しくは、高感度で、かつガラス基板との密着性に優
れ、容易に剥離可能でしかも剥離残りがなく、使用寿命
の長い、保存安定性に優れた水溶性感光性組成物、およ
びこれを用いたブラックマトリックスパターンの形成方
法に関する。
ン管の蛍光面などに用いられるブラックマトリックスの
製造に有用な水溶性感光性組成物およびこれを用いたブ
ラックマトリックスパターンの形成方法に関し、さらに
詳しくは、高感度で、かつガラス基板との密着性に優
れ、容易に剥離可能でしかも剥離残りがなく、使用寿命
の長い、保存安定性に優れた水溶性感光性組成物、およ
びこれを用いたブラックマトリックスパターンの形成方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】カラーテレビ等のカラーブラウン管の蛍
光面に用いられるブラックマトリックスは、通常、ガラ
スパネル内面に光吸収性物質(例えば黒鉛など)からな
るブラックマトリックスが所定パターンにて形成され、
このパターン部以外の部分は多数の小さなホール(ブラ
ックマトリックスホール)あるいはストライプ(ブラッ
クストライプ)をなす。そしてこのブラックマトリック
スホールあるいはストライプ内に通常、赤色(R)、緑
色(G)、青色(B)の3原色蛍光体を充填して3原色
蛍光体ドット(パターン)を形成し、画像形成時には、
電子銃から電子ビームを発射し、このビームをシャドウ
マスクに形成された多数の透孔を通過させ、上記蛍光体
ドットを選択的に刺激することにより発光させ、パネル
上にカラー画像を形成するようになっている。
光面に用いられるブラックマトリックスは、通常、ガラ
スパネル内面に光吸収性物質(例えば黒鉛など)からな
るブラックマトリックスが所定パターンにて形成され、
このパターン部以外の部分は多数の小さなホール(ブラ
ックマトリックスホール)あるいはストライプ(ブラッ
クストライプ)をなす。そしてこのブラックマトリック
スホールあるいはストライプ内に通常、赤色(R)、緑
色(G)、青色(B)の3原色蛍光体を充填して3原色
蛍光体ドット(パターン)を形成し、画像形成時には、
電子銃から電子ビームを発射し、このビームをシャドウ
マスクに形成された多数の透孔を通過させ、上記蛍光体
ドットを選択的に刺激することにより発光させ、パネル
上にカラー画像を形成するようになっている。
【0003】このようなシャドウマスク型カラーブラウ
ン管においては、ガラスパネル内面に形成された各蛍光
体ドットとシャドウマスクの透孔(電子ビーム通過孔)
の位置対応関係がずれると、電子ビームが目的とする蛍
光体に射突しなかったり、あるいは他の蛍光体に射突し
たりして、色再現性が低下してしまう。したがって、ブ
ラックマトリックスのパターン形成においては、上記シ
ャドウマスクの透孔と正確に対応する位置関係を保って
ブラックマトリックスホールあるいはストライプ部分が
ガラスパネル内面に形成される必要がある。そのため、
一般に、ブラックマトリックスパターンを形成する際に
用いる露光用マスクは、カラーブラウン管に用いられる
シャドウマスクそのものが用いられる。
ン管においては、ガラスパネル内面に形成された各蛍光
体ドットとシャドウマスクの透孔(電子ビーム通過孔)
の位置対応関係がずれると、電子ビームが目的とする蛍
光体に射突しなかったり、あるいは他の蛍光体に射突し
たりして、色再現性が低下してしまう。したがって、ブ
ラックマトリックスのパターン形成においては、上記シ
ャドウマスクの透孔と正確に対応する位置関係を保って
ブラックマトリックスホールあるいはストライプ部分が
ガラスパネル内面に形成される必要がある。そのため、
一般に、ブラックマトリックスパターンを形成する際に
用いる露光用マスクは、カラーブラウン管に用いられる
シャドウマスクそのものが用いられる。
【0004】通常、このようなブラックマトリックスパ
ターン形成においては、まず、ガラス基板上に水溶性感
光性組成物を塗布してホトレジスト層を形成し、シャド
ウマスクを介して上記ホトレジスト層の露光部分を光硬
化させ、現像して非露光部分を除去して光硬化パターン
を形成した後、該光硬化パターン上および露出基板上に
全面に亘って光吸収性物質を塗布、乾燥して黒色膜を形
成する。次いで上記光硬化パターンを剥離除去するとと
もに、該光硬化パターン上の黒色膜も剥離除去して、シ
ャドウマスクの透孔に対応する位置にマトリックスホー
ルあるいはストライプの形成されたブラックマトリック
スパターンを形成する。そして、該マトリックスホール
あるいはストライプ内に、赤色(R)、緑色(G)、青
色(B)の3原色蛍光体のいずれかをそれぞれ充填して
3原色蛍光体パターンを形成することによって、蛍光面
を作製している。
ターン形成においては、まず、ガラス基板上に水溶性感
光性組成物を塗布してホトレジスト層を形成し、シャド
ウマスクを介して上記ホトレジスト層の露光部分を光硬
化させ、現像して非露光部分を除去して光硬化パターン
を形成した後、該光硬化パターン上および露出基板上に
全面に亘って光吸収性物質を塗布、乾燥して黒色膜を形
成する。次いで上記光硬化パターンを剥離除去するとと
もに、該光硬化パターン上の黒色膜も剥離除去して、シ
ャドウマスクの透孔に対応する位置にマトリックスホー
ルあるいはストライプの形成されたブラックマトリック
スパターンを形成する。そして、該マトリックスホール
あるいはストライプ内に、赤色(R)、緑色(G)、青
色(B)の3原色蛍光体のいずれかをそれぞれ充填して
3原色蛍光体パターンを形成することによって、蛍光面
を作製している。
【0005】かかるブラックマトリックスパターン形成
に用いられる水溶性感光性組成物としては、従来より、
ポリビニルアルコール−重クロム酸塩系のもの、あるい
は水溶性ポリマー−水溶性ビスアジド化合物系のものな
どが使用されている。
に用いられる水溶性感光性組成物としては、従来より、
ポリビニルアルコール−重クロム酸塩系のもの、あるい
は水溶性ポリマー−水溶性ビスアジド化合物系のものな
どが使用されている。
【0006】しかしながら、ポリビニルアルコール−重
クロム酸塩系のものでは、感度変化が経時的に増大し、
また解像性が悪く、さらに、露光停止後に暗反応による
架橋領域の増大を引き起こすという問題点がある。その
ため、3原色蛍光体パターンを順次形成するために3回
露光、現像、充填を行うと、ホトレジスト層に照射され
る光にパターン間どうしでの重複が生じ、本来ならば分
離されなければならないはずの隣接する他の色の蛍光体
パターンが連なってしまう、いわゆるドッキングと呼ば
れる現象が生じやすいという不具合がある。このような
不具合は、特に、マスクをホトレジスト層に接触させず
離隔させて露光を行うギャップ露光において大きな問題
となっていた。
クロム酸塩系のものでは、感度変化が経時的に増大し、
また解像性が悪く、さらに、露光停止後に暗反応による
架橋領域の増大を引き起こすという問題点がある。その
ため、3原色蛍光体パターンを順次形成するために3回
露光、現像、充填を行うと、ホトレジスト層に照射され
る光にパターン間どうしでの重複が生じ、本来ならば分
離されなければならないはずの隣接する他の色の蛍光体
パターンが連なってしまう、いわゆるドッキングと呼ば
れる現象が生じやすいという不具合がある。このような
不具合は、特に、マスクをホトレジスト層に接触させず
離隔させて露光を行うギャップ露光において大きな問題
となっていた。
【0007】このドッキング現象を回避するために、例
えば特開昭48−79970号公報では、水溶性ポリマ
ー−水溶性ビスアジド化合物系の水溶性感光性組成物の
水溶性ポリマーとしてポリビニルピロリドンを用いた方
法が開示されている。すなわち、ポリビニルピロリドン
を用いた場合、光照射積算値がある一定値以下のとき、
それによって生じる架橋がほとんど進行しないという特
性(「相反則不軌特性」)をもつため、ホトレジスト層
の架橋度のプロフィルは、ビーム通過孔の中心に比較的
近い場所では傾斜が急であって、中心から離れるにした
がって架橋度が著しく低下する。そのためビーム通過孔
の外縁部付近における架橋度は、ドットを形成するに必
要な最低架橋度に達せず、生ずるドットの直径はビーム
通過孔の直径より小さくなり、ドッキングが生じない、
というものである。しかしながらこの特開昭48−79
970号公報に開示されているような水溶性ポリマー−
水溶性ビスアジド化合物系のものは、解像性は優れるも
のの感度が低く、さらにガラス基板との密着性が悪いた
め、水溶性のシランカップリング剤などの密着性向上剤
をある一定量以上添加しなければならない。しかしなが
ら、シランカップリング剤は水中で分解変質を起こしや
すく、そのためガラス基板との接着強度が経時的に変化
したり、塗布液中に異物を生成しやすく、塗布液の保存
安定性が悪く、使用寿命が著しく短いといった欠点を有
する。さらに、剥離時にホトレジスト層が完全に除去さ
れずに剥離残りが生じ、そのため次工程の蛍光体形成に
おいて、蛍光体がこの剥離残りに付着し、混色の原因と
なる等の問題がある。
えば特開昭48−79970号公報では、水溶性ポリマ
ー−水溶性ビスアジド化合物系の水溶性感光性組成物の
水溶性ポリマーとしてポリビニルピロリドンを用いた方
法が開示されている。すなわち、ポリビニルピロリドン
を用いた場合、光照射積算値がある一定値以下のとき、
それによって生じる架橋がほとんど進行しないという特
性(「相反則不軌特性」)をもつため、ホトレジスト層
の架橋度のプロフィルは、ビーム通過孔の中心に比較的
近い場所では傾斜が急であって、中心から離れるにした
がって架橋度が著しく低下する。そのためビーム通過孔
の外縁部付近における架橋度は、ドットを形成するに必
要な最低架橋度に達せず、生ずるドットの直径はビーム
通過孔の直径より小さくなり、ドッキングが生じない、
というものである。しかしながらこの特開昭48−79
970号公報に開示されているような水溶性ポリマー−
水溶性ビスアジド化合物系のものは、解像性は優れるも
のの感度が低く、さらにガラス基板との密着性が悪いた
め、水溶性のシランカップリング剤などの密着性向上剤
をある一定量以上添加しなければならない。しかしなが
ら、シランカップリング剤は水中で分解変質を起こしや
すく、そのためガラス基板との接着強度が経時的に変化
したり、塗布液中に異物を生成しやすく、塗布液の保存
安定性が悪く、使用寿命が著しく短いといった欠点を有
する。さらに、剥離時にホトレジスト層が完全に除去さ
れずに剥離残りが生じ、そのため次工程の蛍光体形成に
おいて、蛍光体がこの剥離残りに付着し、混色の原因と
なる等の問題がある。
【0008】このほかに、パターン形状および解像性に
優れたものとして、水溶性ポリマーに感光基を導入した
系のものも提案されているが、これは感度および安定性
において問題があり、実用化に至っていない。
優れたものとして、水溶性ポリマーに感光基を導入した
系のものも提案されているが、これは感度および安定性
において問題があり、実用化に至っていない。
【0009】したがって、高感度で、ガラス基板との接
着性がよく、使用寿命の長い、保存安定性に優れた水溶
性感光性組成物の実現が望まれていた。
着性がよく、使用寿命の長い、保存安定性に優れた水溶
性感光性組成物の実現が望まれていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みてなされたものであり、その課題は、特にカラーブラ
ウン管などのブラックマトリックスの製造に用いられる
ホトレジストとして、高感度で、ガラス基板との密着性
に優れ、容易に剥離可能でしかも剥離残りがなく、使用
寿命の長い、保存安定性に優れた水溶性感光性組成物、
およびこれを用いたブラックマトリックスパターンの形
成方法を提供することにある。
みてなされたものであり、その課題は、特にカラーブラ
ウン管などのブラックマトリックスの製造に用いられる
ホトレジストとして、高感度で、ガラス基板との密着性
に優れ、容易に剥離可能でしかも剥離残りがなく、使用
寿命の長い、保存安定性に優れた水溶性感光性組成物、
およびこれを用いたブラックマトリックスパターンの形
成方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らはかかる課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、非感光性高分
子−感光性ビスアジド化合物系の水溶性感光性組成物に
おいて、前記非感光性高分子として特定の3種の高分子
を用いることにより上記課題を解決することができると
いう知見を得、これに基づいて本発明を完成させるに至
った。
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、非感光性高分
子−感光性ビスアジド化合物系の水溶性感光性組成物に
おいて、前記非感光性高分子として特定の3種の高分子
を用いることにより上記課題を解決することができると
いう知見を得、これに基づいて本発明を完成させるに至
った。
【0012】すなわち本発明は、(A)少なくとも
(a)ポリビニルピロリドン、(b)ポリビニルアルコ
ール、および(c)ビニルピロリドン−ビニルイミダゾ
ールコポリマーの3種の高分子を含有する非感光性高分
子と、(B)感光性ビスアジド化合物を含有してなる、
水溶性感光性組成物に関する。
(a)ポリビニルピロリドン、(b)ポリビニルアルコ
ール、および(c)ビニルピロリドン−ビニルイミダゾ
ールコポリマーの3種の高分子を含有する非感光性高分
子と、(B)感光性ビスアジド化合物を含有してなる、
水溶性感光性組成物に関する。
【0013】また本発明は、基板上に上記水溶性感光性
組成物を用いて光硬化パターンを形成した後、光吸収性
物質を全面に塗布、乾燥後、前記光硬化パターンとその
上の光吸収性物質を剥離除去することによりブラックマ
トリックスパターンを形成するブラックマトリックスパ
ターンの形成方法に関する。
組成物を用いて光硬化パターンを形成した後、光吸収性
物質を全面に塗布、乾燥後、前記光硬化パターンとその
上の光吸収性物質を剥離除去することによりブラックマ
トリックスパターンを形成するブラックマトリックスパ
ターンの形成方法に関する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳述する。
【0015】(A)成分としての非感光性高分子は、少
なくとも(a)ポリビニルピロリドン、(b)ポリビニ
ルアルコール、および(c)ビニルピロリドン−ビニル
イミダゾールコポリマーの3種の高分子を含有する。
なくとも(a)ポリビニルピロリドン、(b)ポリビニ
ルアルコール、および(c)ビニルピロリドン−ビニル
イミダゾールコポリマーの3種の高分子を含有する。
【0016】(a)ポリビニルピロリドン(PVP)と
しては、K値が80〜100のものが好ましく、特には
85〜95のものが好ましい。ここでK値とは、分子量
に依存する値であり、下記の数1
しては、K値が80〜100のものが好ましく、特には
85〜95のものが好ましい。ここでK値とは、分子量
に依存する値であり、下記の数1
【0017】
【数1】
【0018】(式中、Cはポリビニルピロリドン水溶液
100mlに含まれる該ポリビニルピロリドンのグラム
数を示し;ηrは該ポリビニルピロリドンの相対粘度を
示す)で表される関係式を満足するものである。なお、
上記数式において相対粘度(ηr)とは、溶媒に対する
溶液の比粘度のことであり、ある濃度の溶液(ここでは
上記ポリビニルピロリドン1gを100mlの水に溶解
した溶液)の粘度をη、その溶媒の粘度をηoとすると
相対粘度(ηr)は、ηr=η/ηoにより求められる。
K値が高すぎると、粘性が高くなりホトレジスト膜厚の
コントロールが難しく、また剥離性も低下する傾向があ
る。一方、K値が低すぎると、光硬化性が低下し、所望
の光硬化パターンを形成することが難しくなる。
100mlに含まれる該ポリビニルピロリドンのグラム
数を示し;ηrは該ポリビニルピロリドンの相対粘度を
示す)で表される関係式を満足するものである。なお、
上記数式において相対粘度(ηr)とは、溶媒に対する
溶液の比粘度のことであり、ある濃度の溶液(ここでは
上記ポリビニルピロリドン1gを100mlの水に溶解
した溶液)の粘度をη、その溶媒の粘度をηoとすると
相対粘度(ηr)は、ηr=η/ηoにより求められる。
K値が高すぎると、粘性が高くなりホトレジスト膜厚の
コントロールが難しく、また剥離性も低下する傾向があ
る。一方、K値が低すぎると、光硬化性が低下し、所望
の光硬化パターンを形成することが難しくなる。
【0019】(b)ポリビニルアルコール(PVA)と
しては、ケン化度が80〜95モル%のものが好まし
く、特には85〜90モル%である。また、重合度が3
00〜1800程度のものが好ましく、特には800〜
1200程度のものが好ましい。ケン化度が上記範囲を
外れると基板への塗布性が低下する傾向がみられ、ま
た、重合度が上記範囲を外れると解像性が低下する傾向
がみられ、好ましくない。
しては、ケン化度が80〜95モル%のものが好まし
く、特には85〜90モル%である。また、重合度が3
00〜1800程度のものが好ましく、特には800〜
1200程度のものが好ましい。ケン化度が上記範囲を
外れると基板への塗布性が低下する傾向がみられ、ま
た、重合度が上記範囲を外れると解像性が低下する傾向
がみられ、好ましくない。
【0020】(c)ビニルピロリドン−ビニルイミダゾ
ールコポリマー(VP−VIコポリマー)としては、K
値が10〜100のものが好ましく、特には20〜95
である。ここでK値は、上記数1で示される関係式を満
足する値である(ただし、式中のCをビニルピロリドン
−ビニルイミダゾールコポリマー水溶液100mlに含
まれる該ビニルピロリドン−ビニルイミダゾールコポリ
マーのグラム数に読み替え;ηrを該ビニルピロリドン
−ビニルイミダゾールコポリマーの相対粘度に読み替え
るものとする)。K値を上記範囲とするのが好ましい理
由は、上記(a)で述べた理由と同様である。
ールコポリマー(VP−VIコポリマー)としては、K
値が10〜100のものが好ましく、特には20〜95
である。ここでK値は、上記数1で示される関係式を満
足する値である(ただし、式中のCをビニルピロリドン
−ビニルイミダゾールコポリマー水溶液100mlに含
まれる該ビニルピロリドン−ビニルイミダゾールコポリ
マーのグラム数に読み替え;ηrを該ビニルピロリドン
−ビニルイミダゾールコポリマーの相対粘度に読み替え
るものとする)。K値を上記範囲とするのが好ましい理
由は、上記(a)で述べた理由と同様である。
【0021】また、ビニルピロリドン(VP):ビニル
イミダゾール(VI)=99.9:0.1〜1:99
(モル%比)程度のものが好ましく、特には50:50
〜25:75(モル%比)程度のものが好ましい。VP
に対するVIの比が上記範囲より小さい場合は、ガラス
基板に対する接着性の向上効果が十分に発現せず、一
方、上記範囲を超えると解像性が劣化する傾向があり、
好ましくない。
イミダゾール(VI)=99.9:0.1〜1:99
(モル%比)程度のものが好ましく、特には50:50
〜25:75(モル%比)程度のものが好ましい。VP
に対するVIの比が上記範囲より小さい場合は、ガラス
基板に対する接着性の向上効果が十分に発現せず、一
方、上記範囲を超えると解像性が劣化する傾向があり、
好ましくない。
【0022】なお、本発明において、上記「ビニルピロ
リドン」はN−ビニル−2−ピロリドンを意味し、また
「ビニルイミダゾール」は、N−ビニル体、2−ビニル
体、4−ビニル体などのすべての異性体を含むものであ
る。
リドン」はN−ビニル−2−ピロリドンを意味し、また
「ビニルイミダゾール」は、N−ビニル体、2−ビニル
体、4−ビニル体などのすべての異性体を含むものであ
る。
【0023】(A)成分としてこれら(a)、(b)お
よび(c)の3成分を配合することにより、本発明の水
溶性感光性組成物のガラス基板との接着性および剥離性
を向上させることができ、また、このことからシランカ
ップリング剤を用いる必要がなくなり、塗布液の使用寿
命、保存安定性を向上させることができる。
よび(c)の3成分を配合することにより、本発明の水
溶性感光性組成物のガラス基板との接着性および剥離性
を向上させることができ、また、このことからシランカ
ップリング剤を用いる必要がなくなり、塗布液の使用寿
命、保存安定性を向上させることができる。
【0024】本発明に用いられる(A)成分としての非
感光性高分子は、上記(a)、(b)および(c)成分
のほかに、これら各成分と相容性をもち得る他の非感光
性高分子物質を1種または2種以上さらに配合してもよ
い。
感光性高分子は、上記(a)、(b)および(c)成分
のほかに、これら各成分と相容性をもち得る他の非感光
性高分子物質を1種または2種以上さらに配合してもよ
い。
【0025】このような非感光性高分子物質としては、
例えばカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチル
セルロース、ポリ−L−グルタミン酸のナトリウム塩、
ゼラチン、ポリアクリルアミド、ポリビニルメチルエー
テル、ポリビニルアセタール、ポリエチレンオキシド等
の単独重合体、あるいはアクリルアミド−ジアセトンア
クリルアミド共重合体、アクリルアミド−ビニルアルコ
ール共重合体、マレイン酸−ビニルメチルエーテル共重
合体等の共重合体を挙げることができるが、これらの限
定されるものではない。
例えばカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチル
セルロース、ポリ−L−グルタミン酸のナトリウム塩、
ゼラチン、ポリアクリルアミド、ポリビニルメチルエー
テル、ポリビニルアセタール、ポリエチレンオキシド等
の単独重合体、あるいはアクリルアミド−ジアセトンア
クリルアミド共重合体、アクリルアミド−ビニルアルコ
ール共重合体、マレイン酸−ビニルメチルエーテル共重
合体等の共重合体を挙げることができるが、これらの限
定されるものではない。
【0026】(A)非感光性高分子中において、(c)
VP−VIコポリマーの配合割合は、(a)PVPと
(b)PVAの合計重量に対して0.1〜5重量%の範
囲が好ましく、より好ましくは0.5〜3重量%であ
る。(c)成分の配合割合が上記範囲未満ではガラス基
板との接着性の向上効果が十分でなく、一方、上記範囲
を超えると解像性と光硬化パターンの剥離性が低下する
傾向が強くなり、好ましくない。
VP−VIコポリマーの配合割合は、(a)PVPと
(b)PVAの合計重量に対して0.1〜5重量%の範
囲が好ましく、より好ましくは0.5〜3重量%であ
る。(c)成分の配合割合が上記範囲未満ではガラス基
板との接着性の向上効果が十分でなく、一方、上記範囲
を超えると解像性と光硬化パターンの剥離性が低下する
傾向が強くなり、好ましくない。
【0027】また、(a)PVPと(b)PVAの混合
割合は、PVP:PVA=95:5〜40:60(重量
比)程度が好ましく、より好ましくは70:30〜5
0:50程度である。PVAの配合量を多くすることに
より感度が高くなるが、上記範囲を超えてPVAの配合
量が高くなると基板(おもにガラス基板)への接着性お
よび感度が低下し、同時に解像性も劣化する傾向がみら
れる。一方、上記範囲より少ないと高感度化の実現が難
しい。
割合は、PVP:PVA=95:5〜40:60(重量
比)程度が好ましく、より好ましくは70:30〜5
0:50程度である。PVAの配合量を多くすることに
より感度が高くなるが、上記範囲を超えてPVAの配合
量が高くなると基板(おもにガラス基板)への接着性お
よび感度が低下し、同時に解像性も劣化する傾向がみら
れる。一方、上記範囲より少ないと高感度化の実現が難
しい。
【0028】(B)成分としての感光性ビスアジド化合
物としては、例えば、下記一般式(I)
物としては、例えば、下記一般式(I)
【0029】
【化3】
【0030】(式中、XはNa、KまたはNH4を表
す)で表される4,4’−ジアジドスチルベン−2,
2’−ジスルホン酸塩、下記一般式(II)
す)で表される4,4’−ジアジドスチルベン−2,
2’−ジスルホン酸塩、下記一般式(II)
【0031】
【化4】
【0032】(式中、XはNa、KまたはNH4を表
す)で表されるビス(4−アジド−2−スルホベンジリ
デン)アセトン塩のほか、下記一般式(III)
す)で表されるビス(4−アジド−2−スルホベンジリ
デン)アセトン塩のほか、下記一般式(III)
【0033】
【化5】
【0034】(式中、XはNa、KまたはNH4を表
す)で表されるビスアジド化合物等を挙げることができ
る。しかし一般式(III)で表される化合物は水中で
加水分解して変質しやすく、さらに、一般式(I)、
(II)で表される化合物に比べ、保存安定性の点で劣
り、しかも合成が困難で高価であることから、実用的な
面から一般式(I)、(II)で表されるビスアジド化
合物が好ましく用いられる。
す)で表されるビスアジド化合物等を挙げることができ
る。しかし一般式(III)で表される化合物は水中で
加水分解して変質しやすく、さらに、一般式(I)、
(II)で表される化合物に比べ、保存安定性の点で劣
り、しかも合成が困難で高価であることから、実用的な
面から一般式(I)、(II)で表されるビスアジド化
合物が好ましく用いられる。
【0035】また、上記した以外にも、アセチルアセト
ン、メチルエチルケトン等とアジドベンズアルデヒドス
ルホン酸塩との縮合反応により得られるビスアジド化合
物も用いることができるが、一般式(I)、(II)の
ビスアジド化合物に比べ合成が困難であるので、その
分、原料コストがかかる。
ン、メチルエチルケトン等とアジドベンズアルデヒドス
ルホン酸塩との縮合反応により得られるビスアジド化合
物も用いることができるが、一般式(I)、(II)の
ビスアジド化合物に比べ合成が困難であるので、その
分、原料コストがかかる。
【0036】一般式(I)、(II)のビスアジド化合
物は、それぞれ分光感度が異なり、感度に若干の違いは
あるが、どちらも本発明の水溶性感光性組成物に有用で
あり好ましく用いることができる。
物は、それぞれ分光感度が異なり、感度に若干の違いは
あるが、どちらも本発明の水溶性感光性組成物に有用で
あり好ましく用いることができる。
【0037】なお、本発明の水溶性感光性組成物では、
上記した感光性ビスアジド化合物に限らず、水溶性であ
ればどのような感光性ビスアジド化合物も用いることが
できる。
上記した感光性ビスアジド化合物に限らず、水溶性であ
ればどのような感光性ビスアジド化合物も用いることが
できる。
【0038】本発明において感光性ビスアジド化合物
は、1種だけを用いてもよく、あるいは2種以上を用い
てもよい。
は、1種だけを用いてもよく、あるいは2種以上を用い
てもよい。
【0039】(B)感光性ビスアジド化合物の配合量
は、(A)非感光性高分子に対し1〜7重量%の割合で
配合するのが好ましく、より好ましくは2〜6重量%で
ある。上記範囲より配合量を多くしてもあまり感度の向
上がみられないのみならず、解像性の劣化、感光性ビス
アジド化合物の析出などの問題を生じるため、好ましく
ない。
は、(A)非感光性高分子に対し1〜7重量%の割合で
配合するのが好ましく、より好ましくは2〜6重量%で
ある。上記範囲より配合量を多くしてもあまり感度の向
上がみられないのみならず、解像性の劣化、感光性ビス
アジド化合物の析出などの問題を生じるため、好ましく
ない。
【0040】なお、従来は感光性ビスアジド化合物を非
感光性高分子に対して10〜15重量%程度配合してお
り、そのため材料コストが高くなり、生産コスト面で問
題があったが、本発明では(A)成分中に上記(a)〜
(c)成分の3種の高分子を配合することにより、廉価
に高感度化を図ることができ、これにより感光性ビスア
ジド化合物の配合量を抑えることができ、より安価で実
用的な水溶性感光性組成物を得ることができる。
感光性高分子に対して10〜15重量%程度配合してお
り、そのため材料コストが高くなり、生産コスト面で問
題があったが、本発明では(A)成分中に上記(a)〜
(c)成分の3種の高分子を配合することにより、廉価
に高感度化を図ることができ、これにより感光性ビスア
ジド化合物の配合量を抑えることができ、より安価で実
用的な水溶性感光性組成物を得ることができる。
【0041】本発明においては、上記必須構成成分の他
に、必要に応じて相容性のあるポリマーや各種添加剤、
例えば着色剤、可塑剤、界面活性剤、基板との密着性を
さらに高めるためのカップリング剤等を適宜、添加、配
合させることができる。特に、相容性のあるポリマーと
して変性ポリビニルアルコールを配合することによっ
て、ホトレジストパターンの剥離性を向上させることが
できる。これら変性ポリビニルアルコールは水溶性を示
すものであればよく、部分ケン化物でも完全ケン化物で
も用いることができる。なお変性ポリビニルアルコール
としては、ジアセトンアクリルアミド、アクリロイルモ
ルホリン、N−ビニル−2−ピロリドン等により変性さ
せたものや側鎖にシリコーン含有基を付加させたものな
ど、各種の変性ポリビニルアルコールを使用することが
できる。これらは単独で用いてもよく、あるいは2種以
上を組み合わせて用いてもよい。
に、必要に応じて相容性のあるポリマーや各種添加剤、
例えば着色剤、可塑剤、界面活性剤、基板との密着性を
さらに高めるためのカップリング剤等を適宜、添加、配
合させることができる。特に、相容性のあるポリマーと
して変性ポリビニルアルコールを配合することによっ
て、ホトレジストパターンの剥離性を向上させることが
できる。これら変性ポリビニルアルコールは水溶性を示
すものであればよく、部分ケン化物でも完全ケン化物で
も用いることができる。なお変性ポリビニルアルコール
としては、ジアセトンアクリルアミド、アクリロイルモ
ルホリン、N−ビニル−2−ピロリドン等により変性さ
せたものや側鎖にシリコーン含有基を付加させたものな
ど、各種の変性ポリビニルアルコールを使用することが
できる。これらは単独で用いてもよく、あるいは2種以
上を組み合わせて用いてもよい。
【0042】次に、本発明の水溶性感光性組成物を用い
て、本発明に係るブラックマトリックスパターンの形成
方法について説明する。
て、本発明に係るブラックマトリックスパターンの形成
方法について説明する。
【0043】本発明のパターン形成方法によれば、上記
水溶性感光性組成物を用いて光硬化パターンを形成した
後、光吸収性物質を全面に塗布、乾燥後、前記光硬化パ
ターンとこの上の光吸収性物質を剥離除去することによ
って、ブラックマトリックスパターンが形成される。
水溶性感光性組成物を用いて光硬化パターンを形成した
後、光吸収性物質を全面に塗布、乾燥後、前記光硬化パ
ターンとこの上の光吸収性物質を剥離除去することによ
って、ブラックマトリックスパターンが形成される。
【0044】まず、上記水溶性感光性組成物を、例えば
粘度20〜30cP/25℃程度となるよう、水に溶か
したものを塗布液として用い、これをガラス基板上に塗
布する。
粘度20〜30cP/25℃程度となるよう、水に溶か
したものを塗布液として用い、これをガラス基板上に塗
布する。
【0045】次いで、この水溶性感光性組成物を塗布、
乾燥して得られたホトレジスト層にシャドウマスクを介
して露光する。露光は、紫外線、特に波長300〜40
0nm付近の光を出力するUVランプが好適に用いら
れ、その露光量は水溶性感光性組成物の組成に応じて若
干異なるが、0.5〜1.5mW/cm2程度が好まし
い。本発明の上記水溶性感光性組成物を用いることによ
り、ギャップ露光において、相反則不軌特性を示す良好
な光硬化パターンを得ることができる。その理由は明確
ではないものの、おおよそ以下のようであろうと考えら
れている。
乾燥して得られたホトレジスト層にシャドウマスクを介
して露光する。露光は、紫外線、特に波長300〜40
0nm付近の光を出力するUVランプが好適に用いら
れ、その露光量は水溶性感光性組成物の組成に応じて若
干異なるが、0.5〜1.5mW/cm2程度が好まし
い。本発明の上記水溶性感光性組成物を用いることによ
り、ギャップ露光において、相反則不軌特性を示す良好
な光硬化パターンを得ることができる。その理由は明確
ではないものの、おおよそ以下のようであろうと考えら
れている。
【0046】すなわち、ホトレジスト層の光硬化反応
は、該ホトレジスト層中に含まれるアジド基が露光によ
って励起してナイトレンを発生し、このナイトレンどう
し、あるいはナイトレンとポリマーが反応して架橋し、
光硬化を起こすとされている。しかしながらこのナイト
レンは、酸素や水の存在下においては、上記架橋反応と
酸素や水との非架橋反応とが共存し、その結果、架橋反
応が抑制される。とりわけビニルピロリドンを含有して
なるポリマー、例えば(a)成分であるポリビニルピロ
リドン(PVP)は酸素透過性に優れるので、ギャップ
露光においては、空気中の酸素が効率よくホトレジスト
層中に取り込まれ、ホトレジスト層中のナイトレンと反
応して上記架橋反応を抑制するため、高照度のビーム通
過孔中心部分対応箇所に対しては光硬化反応を起こす一
方、低照度のビーム通過孔周縁部分対応箇所では光硬化
反応が抑制され、その結果、シャドウマスクの透孔(ビ
ーム通過孔)よりも小さいドットの光硬化パターンが得
られる。そのため、従来例のようなドッキング現象が生
じることがない。しかし、その分、ホトレジスト層全体
の感度も低下するため、所望のドット径を得るためには
照度を高くする必要があるが、本発明の(b)成分であ
るポリビニルアルコール(PVA)は、酸素透過率が低
いため、光硬化反応を抑制する酸素をブロックし、低照
度条件下においても効率よく架橋反応が進行する。な
お、本発明の水溶性感光性組成物をコンタクト露光(マ
スクをホトレジスト層に接触させて行う露光)に用いた
場合に、マスクパターンに忠実な光硬化パターンを形成
できることはいうまでもない。また、(c)成分のビニ
ルピロリドン−ビニルイミダゾールコポリマー(VP−
VIコポリマー)を添加したことにより基板に対する接
着性の低下を防止する効果に優れる。
は、該ホトレジスト層中に含まれるアジド基が露光によ
って励起してナイトレンを発生し、このナイトレンどう
し、あるいはナイトレンとポリマーが反応して架橋し、
光硬化を起こすとされている。しかしながらこのナイト
レンは、酸素や水の存在下においては、上記架橋反応と
酸素や水との非架橋反応とが共存し、その結果、架橋反
応が抑制される。とりわけビニルピロリドンを含有して
なるポリマー、例えば(a)成分であるポリビニルピロ
リドン(PVP)は酸素透過性に優れるので、ギャップ
露光においては、空気中の酸素が効率よくホトレジスト
層中に取り込まれ、ホトレジスト層中のナイトレンと反
応して上記架橋反応を抑制するため、高照度のビーム通
過孔中心部分対応箇所に対しては光硬化反応を起こす一
方、低照度のビーム通過孔周縁部分対応箇所では光硬化
反応が抑制され、その結果、シャドウマスクの透孔(ビ
ーム通過孔)よりも小さいドットの光硬化パターンが得
られる。そのため、従来例のようなドッキング現象が生
じることがない。しかし、その分、ホトレジスト層全体
の感度も低下するため、所望のドット径を得るためには
照度を高くする必要があるが、本発明の(b)成分であ
るポリビニルアルコール(PVA)は、酸素透過率が低
いため、光硬化反応を抑制する酸素をブロックし、低照
度条件下においても効率よく架橋反応が進行する。な
お、本発明の水溶性感光性組成物をコンタクト露光(マ
スクをホトレジスト層に接触させて行う露光)に用いた
場合に、マスクパターンに忠実な光硬化パターンを形成
できることはいうまでもない。また、(c)成分のビニ
ルピロリドン−ビニルイミダゾールコポリマー(VP−
VIコポリマー)を添加したことにより基板に対する接
着性の低下を防止する効果に優れる。
【0047】次いで現像を行い、未露光部分を除去し、
ガラス基板上に光硬化パターンを形成する。現像は公知
の方法により行い得る。
ガラス基板上に光硬化パターンを形成する。現像は公知
の方法により行い得る。
【0048】次いでこれを乾燥し、光吸収性物質含有液
を光硬化パターン上並びに露出基板上の全面に亘って塗
布して再び乾燥した後、前記光硬化パターンを剥離除去
するとともに、該光硬化パターン上に被着された光吸収
性物質も剥離除去することにより、ブラックマトリック
スパターンを形成する。光吸収性物質としては、特に限
定はなく、一般に使用される黒鉛が好適に用いられる。
上述の剥離除去は通常の剥離剤等を用いて行うことがで
きる。剥離剤としては、例えば次亜塩素酸、次亜塩素酸
ナトリウム等の次亜塩素酸塩;過酸化水素;ペルオキソ
硫酸、ペルオキソ硫酸カリウム等のペルオキソ硫酸塩;
過ヨウ素酸、過ヨウ素酸カリウム等の過ヨウ素酸塩のほ
か、チオ尿素、過マンガン酸系、スルファミン酸系等の
酸性水溶液が用いられる。本発明の水溶性感光性組成物
は、これら一般的に知られている剥離剤を1種または2
種以上用いて容易に剥離を行うことができる。また、剥
離条件としては、常温で行ってもよく、加熱して行って
もよい。
を光硬化パターン上並びに露出基板上の全面に亘って塗
布して再び乾燥した後、前記光硬化パターンを剥離除去
するとともに、該光硬化パターン上に被着された光吸収
性物質も剥離除去することにより、ブラックマトリック
スパターンを形成する。光吸収性物質としては、特に限
定はなく、一般に使用される黒鉛が好適に用いられる。
上述の剥離除去は通常の剥離剤等を用いて行うことがで
きる。剥離剤としては、例えば次亜塩素酸、次亜塩素酸
ナトリウム等の次亜塩素酸塩;過酸化水素;ペルオキソ
硫酸、ペルオキソ硫酸カリウム等のペルオキソ硫酸塩;
過ヨウ素酸、過ヨウ素酸カリウム等の過ヨウ素酸塩のほ
か、チオ尿素、過マンガン酸系、スルファミン酸系等の
酸性水溶液が用いられる。本発明の水溶性感光性組成物
は、これら一般的に知られている剥離剤を1種または2
種以上用いて容易に剥離を行うことができる。また、剥
離条件としては、常温で行ってもよく、加熱して行って
もよい。
【0049】このようにして得られたブラックマトリッ
クスをカラーブラウン管に用いるときには、ブラックマ
トリックスホールあるいはストライプ部分に赤、青、緑
の3原色蛍光体を充填し、このパネルを電子銃からの電
子ビームをシャドウマスクの透孔を通過させて所望の蛍
光体に照射し、カラー画像を得る。本発明の水溶性感光
性組成物およびブラックマトリックスパターンの形成方
法の適用により、高コントラストで高鮮明なカラー画像
を得ることができる。
クスをカラーブラウン管に用いるときには、ブラックマ
トリックスホールあるいはストライプ部分に赤、青、緑
の3原色蛍光体を充填し、このパネルを電子銃からの電
子ビームをシャドウマスクの透孔を通過させて所望の蛍
光体に照射し、カラー画像を得る。本発明の水溶性感光
性組成物およびブラックマトリックスパターンの形成方
法の適用により、高コントラストで高鮮明なカラー画像
を得ることができる。
【0050】
【実施例】以下に本発明の実施例について説明するが、
本発明はこれによってなんら限定されるものではない。
本発明はこれによってなんら限定されるものではない。
【0051】(実施例1) (1)水溶性感光性組成物の合成 PVP(K値=90)、PVA(ケン化度88モル%、
重合度1050)、VP−VIコポリマー(VP:VI
=90:10(モル%比)、K値=90)をそれぞれ水
に溶かし、PVP、PVA、VP−VIコポリマーの9
重量%水溶液をそれぞれ調製した。
重合度1050)、VP−VIコポリマー(VP:VI
=90:10(モル%比)、K値=90)をそれぞれ水
に溶かし、PVP、PVA、VP−VIコポリマーの9
重量%水溶液をそれぞれ調製した。
【0052】次いで、上記の9重量%PVP水溶液90
g、9重量%PVA水溶液10g、9重量%VP−VI
コポリマー水溶液1gを混合し、PVP:PVA:VP
−VIコポリマー=90:10:1(重量比)の非感光
性高分子の水溶液を調製した。
g、9重量%PVA水溶液10g、9重量%VP−VI
コポリマー水溶液1gを混合し、PVP:PVA:VP
−VIコポリマー=90:10:1(重量比)の非感光
性高分子の水溶液を調製した。
【0053】次いで、これに4,4’−ジアジドスチル
ベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム(一般式
(I)で表される化合物。XがNa)を上記非感光性高
分子の総重量の5重量%(0.45g)になるように添
加し、さらに純水を加え、粘度25cp/25℃の水溶
性感光性組成物(塗布液1)を調製した。
ベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム(一般式
(I)で表される化合物。XがNa)を上記非感光性高
分子の総重量の5重量%(0.45g)になるように添
加し、さらに純水を加え、粘度25cp/25℃の水溶
性感光性組成物(塗布液1)を調製した。
【0054】(2)ホトレジスト層の形成 洗浄したガラス板を基板として用い、この基板上に塗布
液1を回転塗布し、振り切りしつつ温風をあてて乾燥し
た。次いで基板を取り出し、50℃にて15分間乾燥を
行い、ホトレジスト層(膜厚0.8μm)を形成した。
液1を回転塗布し、振り切りしつつ温風をあてて乾燥し
た。次いで基板を取り出し、50℃にて15分間乾燥を
行い、ホトレジスト層(膜厚0.8μm)を形成した。
【0055】(3)露光 上記ホトレジスト層上に、55μmのスリット、250
μmピッチのドットパターンの透孔を有するシャドウマ
スクを介して、マスク−ホトレジスト層間距離(ギャッ
プ)6mm、ランプ−マスク間距離300mmの露光デ
ィメンションにて、波長350nm付近の光を出力する
超高圧水銀灯により照度0.8mW/cm2の光量で2
0秒間点光源露光を行った。基板温度は50℃であっ
た。
μmピッチのドットパターンの透孔を有するシャドウマ
スクを介して、マスク−ホトレジスト層間距離(ギャッ
プ)6mm、ランプ−マスク間距離300mmの露光デ
ィメンションにて、波長350nm付近の光を出力する
超高圧水銀灯により照度0.8mW/cm2の光量で2
0秒間点光源露光を行った。基板温度は50℃であっ
た。
【0056】(4)現像 次いで、スピンナーを用いて常温(25℃)にて純水に
よる噴霧式現像を30秒間行い、その後、振り切りし、
温風乾燥して、基板上に光硬化パターンを得た。
よる噴霧式現像を30秒間行い、その後、振り切りし、
温風乾燥して、基板上に光硬化パターンを得た。
【0057】(5)ブラックマトリックスパターンの形
成 上記の光硬化パターンが形成されたガラス基板上に、該
光硬化パターン上並びに露出基板上の全面に亘って黒鉛
スラリー(「ヒタゾルGA−66M」;日立粉末冶金
(株)製)の2倍希釈液(水で希釈したもの)を回転塗
布し、振り切りし、温風乾燥して黒鉛膜を形成した。
成 上記の光硬化パターンが形成されたガラス基板上に、該
光硬化パターン上並びに露出基板上の全面に亘って黒鉛
スラリー(「ヒタゾルGA−66M」;日立粉末冶金
(株)製)の2倍希釈液(水で希釈したもの)を回転塗
布し、振り切りし、温風乾燥して黒鉛膜を形成した。
【0058】次いでこれを25℃の17%スルファミン
酸水溶液中に1分間浸漬した後、3kg/cm2圧の水
スプレーを上記の黒鉛膜に吹き付けることにより、光硬
化パターンおよび光硬化パターン上の黒鉛膜を除去し
て、ブラックマトリックスパターンを得た。得られたブ
ラックマトリックスパターンには光硬化パターンの剥離
残りおよびフリンジの発生がみられず、シャドウマスク
の透孔と対応する位置にホールが形成され、解像性が良
好なものであった。
酸水溶液中に1分間浸漬した後、3kg/cm2圧の水
スプレーを上記の黒鉛膜に吹き付けることにより、光硬
化パターンおよび光硬化パターン上の黒鉛膜を除去し
て、ブラックマトリックスパターンを得た。得られたブ
ラックマトリックスパターンには光硬化パターンの剥離
残りおよびフリンジの発生がみられず、シャドウマスク
の透孔と対応する位置にホールが形成され、解像性が良
好なものであった。
【0059】(実施例2〜5)実施例1において、PV
P:PVA:VP−VIコポリマーの混合比を表1に示
すように代えた以外は、実施例1と同様にして水溶性感
光性組成物(塗布液2〜5)を調製した。
P:PVA:VP−VIコポリマーの混合比を表1に示
すように代えた以外は、実施例1と同様にして水溶性感
光性組成物(塗布液2〜5)を調製した。
【0060】これらの各塗布液を用いて、上記実施例1
と同様にしてブラックマトリックスのパターンを形成し
たところ、得られたブラックマトリックスパターンには
光硬化パターンの剥離残りおよびフリンジの発生がみら
れず、シャドウマスクの透孔と対応する位置にホールが
形成され、解像性が良好なものであった。
と同様にしてブラックマトリックスのパターンを形成し
たところ、得られたブラックマトリックスパターンには
光硬化パターンの剥離残りおよびフリンジの発生がみら
れず、シャドウマスクの透孔と対応する位置にホールが
形成され、解像性が良好なものであった。
【0061】(比較例1〜7)実施例1において、PV
P:PVA:VP−VIコポリマーの混合比と、4,
4’−ジアジドスチルベン−2,2’−ジスルホン酸二
ナトリウムの添加量を表1に示すように代えた以外は、
実施例1と同様にして水溶性感光性組成物(比較塗布液
1〜7)を調製した。
P:PVA:VP−VIコポリマーの混合比と、4,
4’−ジアジドスチルベン−2,2’−ジスルホン酸二
ナトリウムの添加量を表1に示すように代えた以外は、
実施例1と同様にして水溶性感光性組成物(比較塗布液
1〜7)を調製した。
【0062】これらの各比較塗布液を用いて、上記実施
例1と同様にして露光、現像を行ったところ、比較塗布
液1、2、6は、光硬化パターンが現像時に剥がれ落ち
てしまった。また、比較塗布液4、5は、光硬化反応が
十分に進行せず、光硬化パターンが得られなかった。比
較塗布液3、7のみ光硬化パターンが得られたため、そ
れぞれ、実施例1と同様にしてブラックマトリックスの
パターンを形成したところ、得られたブラックマトリッ
クスパターンには光硬化パターンの剥離残りおよびフリ
ンジの発生がみられず、シャドウマスクの透孔と対応す
る位置にホールが形成され、解像性が良好なものであっ
たが、感度は実施例1〜5のものに比べて著しく劣るも
のであった。
例1と同様にして露光、現像を行ったところ、比較塗布
液1、2、6は、光硬化パターンが現像時に剥がれ落ち
てしまった。また、比較塗布液4、5は、光硬化反応が
十分に進行せず、光硬化パターンが得られなかった。比
較塗布液3、7のみ光硬化パターンが得られたため、そ
れぞれ、実施例1と同様にしてブラックマトリックスの
パターンを形成したところ、得られたブラックマトリッ
クスパターンには光硬化パターンの剥離残りおよびフリ
ンジの発生がみられず、シャドウマスクの透孔と対応す
る位置にホールが形成され、解像性が良好なものであっ
たが、感度は実施例1〜5のものに比べて著しく劣るも
のであった。
【0063】(比較例8)比較例2において、シランカ
ップリング剤(「KBM603」;信越化学(株)製)
の10%エチルアルコール溶液を当該シランカップリン
グ剤が非感光性高分子の総重量の3重量%となるように
添加して、水溶性感光性組成物(比較塗布液8)を調製
した。
ップリング剤(「KBM603」;信越化学(株)製)
の10%エチルアルコール溶液を当該シランカップリン
グ剤が非感光性高分子の総重量の3重量%となるように
添加して、水溶性感光性組成物(比較塗布液8)を調製
した。
【0064】この比較塗布液を用いて、上記実施例1と
同様にしてブラックマトリックスのパターンを形成した
ところ、得られたブラックマトリックスパターンにはフ
リンジの発生がみられ、光硬化パターンの剥離残りもみ
られた。また感度は実施例1〜5のものに比べて著しく
劣るものであり、比較塗布液3と同程度であった。
同様にしてブラックマトリックスのパターンを形成した
ところ、得られたブラックマトリックスパターンにはフ
リンジの発生がみられ、光硬化パターンの剥離残りもみ
られた。また感度は実施例1〜5のものに比べて著しく
劣るものであり、比較塗布液3と同程度であった。
【0065】(比較例9)比較例6において、シランカ
ップリング剤(「KBM603」;信越化学(株)製)
の10%エチルアルコール溶液を当該シランカップリン
グ剤が非感光性高分子の総重量の3重量%となるように
添加して、水溶性感光性組成物(比較塗布液9)を調製
した。
ップリング剤(「KBM603」;信越化学(株)製)
の10%エチルアルコール溶液を当該シランカップリン
グ剤が非感光性高分子の総重量の3重量%となるように
添加して、水溶性感光性組成物(比較塗布液9)を調製
した。
【0066】この比較塗布液を用いて、上記実施例1と
同様にしてブラックマトリックスのパターンを形成した
ところ、得られたブラックマトリックスパターンにはフ
リンジの発生がみられ、光硬化パターンの剥離残りもみ
られた。また感度は実施例1〜5のものに比べて著しく
劣るものであり、比較塗布液7と同程度であった。
同様にしてブラックマトリックスのパターンを形成した
ところ、得られたブラックマトリックスパターンにはフ
リンジの発生がみられ、光硬化パターンの剥離残りもみ
られた。また感度は実施例1〜5のものに比べて著しく
劣るものであり、比較塗布液7と同程度であった。
【0067】(実施例6〜10)実施例1〜5におい
て、4,4’−ジアジドスチルベン−2,2’−ジスル
ホン酸二ナトリウムをビス(4−アジド−2−スルホベ
ンジリデン)アセトン二ナトリウム(一般式(II)で
表される化合物。XがNa)に代えた以外は、それぞれ
実施例1〜5と同様にして、各水溶性感光性組成物(塗
布液6〜10)を得た。
て、4,4’−ジアジドスチルベン−2,2’−ジスル
ホン酸二ナトリウムをビス(4−アジド−2−スルホベ
ンジリデン)アセトン二ナトリウム(一般式(II)で
表される化合物。XがNa)に代えた以外は、それぞれ
実施例1〜5と同様にして、各水溶性感光性組成物(塗
布液6〜10)を得た。
【0068】これらの各塗布液を用いて、上記実施例1
と同様にしてブラックマトリックスのパターンを形成し
たところ、得られたブラックマトリックスパターンには
光硬化パターンの剥離残りおよびフリンジの発生がみら
れず、シャドウマスクの透孔と対応する位置にホールが
形成され、解像性が良好なものであった。
と同様にしてブラックマトリックスのパターンを形成し
たところ、得られたブラックマトリックスパターンには
光硬化パターンの剥離残りおよびフリンジの発生がみら
れず、シャドウマスクの透孔と対応する位置にホールが
形成され、解像性が良好なものであった。
【0069】なお、上記実施例1〜10、比較例1〜9
につき、感度測定、保存安定性については、以下の基準
により評価した。
につき、感度測定、保存安定性については、以下の基準
により評価した。
【0070】[感度評価]実施例1〜10、および比較
例3、7〜9において形成されたブラックマトリックス
パターンのホール寸法径の大小の比較により評価した。
ホール径が大きいほど高感度で好ましい。
例3、7〜9において形成されたブラックマトリックス
パターンのホール寸法径の大小の比較により評価した。
ホール径が大きいほど高感度で好ましい。
【0071】その結果、感度の良好な順に、[(塗布液
4=塗布液9)≧(塗布液5=塗布液10)>(塗布液
3=塗布液8)>塗布液2=塗布液7)>塗布液1=塗
布液6)]>>(比較塗布液7=比較塗布液9)>(比
較塗布液3=比較塗布液8)であった。
4=塗布液9)≧(塗布液5=塗布液10)>(塗布液
3=塗布液8)>塗布液2=塗布液7)>塗布液1=塗
布液6)]>>(比較塗布液7=比較塗布液9)>(比
較塗布液3=比較塗布液8)であった。
【0072】[保存安定性]調製された各塗布液(塗布
液1〜10、比較塗布液1〜9)を、窒素ガスにより密
封した容器内で1週間、室温(25℃)の暗所で保管し
た。
液1〜10、比較塗布液1〜9)を、窒素ガスにより密
封した容器内で1週間、室温(25℃)の暗所で保管し
た。
【0073】その結果、塗布液1〜10および比較塗布
液1〜7については、異物の発生等はみられず、保存安
定性の良好なものであった。比較塗布液8、9について
は、保管から1日経過後に異物の発生が確認され、1週
間経過後では濁りを生じ、保存安定性に著しく劣るもの
であった。
液1〜7については、異物の発生等はみられず、保存安
定性の良好なものであった。比較塗布液8、9について
は、保管から1日経過後に異物の発生が確認され、1週
間経過後では濁りを生じ、保存安定性に著しく劣るもの
であった。
【0074】
【表1】
【0075】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の水溶性感
光性組成物は、剥離性が良好で、ほとんど剥離残りが生
じないため蛍光体の付着による混色を防ぐことができ
る。また薄膜でも効率よく光硬化パターンを形成するこ
とができるので、材料コストの削減が期待できる。また
高感度であるため、短時間、低照度での露光量でパター
ンを形成することができスループットが向上する。した
がって製造コストの低減化、製造効率の向上を図ること
ができるとともに、高品質な製品製造が可能となる。ま
た、ギャップ露光の場合でもドッキング現象が生ぜず、
コンタクト露光、ギャップ露光のいずれにおいても良好
な光硬化パターンを得ることができ、広範囲な適用が可
能である。さらに、異物を発生させやすいシランカップ
リング剤等の添加剤を用いる必要がないことから調製後
の塗布液の保存安定性に優れ、もって使用寿命の長い製
品を提供することができる。本発明の水溶性感光性組成
物を用いてブラックマトリックスを製造することによ
り、高感度で解像度の高い、鮮明なカラー画像を得るこ
とが可能となる。
光性組成物は、剥離性が良好で、ほとんど剥離残りが生
じないため蛍光体の付着による混色を防ぐことができ
る。また薄膜でも効率よく光硬化パターンを形成するこ
とができるので、材料コストの削減が期待できる。また
高感度であるため、短時間、低照度での露光量でパター
ンを形成することができスループットが向上する。した
がって製造コストの低減化、製造効率の向上を図ること
ができるとともに、高品質な製品製造が可能となる。ま
た、ギャップ露光の場合でもドッキング現象が生ぜず、
コンタクト露光、ギャップ露光のいずれにおいても良好
な光硬化パターンを得ることができ、広範囲な適用が可
能である。さらに、異物を発生させやすいシランカップ
リング剤等の添加剤を用いる必要がないことから調製後
の塗布液の保存安定性に優れ、もって使用寿命の長い製
品を提供することができる。本発明の水溶性感光性組成
物を用いてブラックマトリックスを製造することによ
り、高感度で解像度の高い、鮮明なカラー画像を得るこ
とが可能となる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // G02B 5/00 G02B 5/00 B (72)発明者 高梨 博 神奈川県川崎市中原区中丸子150番地 東 京応化工業株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 (A)少なくとも(a)ポリビニルピロ
リドン、(b)ポリビニルアルコール、および(c)ビ
ニルピロリドン−ビニルイミダゾールコポリマーを含有
する非感光性高分子と、(B)感光性ビスアジド化合物
を含有してなる、水溶性感光性組成物。 - 【請求項2】 (B)感光性ビスアジド化合物が、下記
一般式(I)、(II) 【化1】 (式中、XはNa、KまたはNH4を表す) 【化2】 (式中、XはNa、KまたはNH4を表す)で表される
化合物の少なくとも1種を含有する、請求項1記載の水
溶性感光性組成物。 - 【請求項3】 ビニルピロリドン−ビニルイミダゾール
コポリマーを、ポリビニルピロリドンとポリビニルアル
コールの合計重量に対し0.1〜5重量%の割合で含有
してなる、請求項1または2記載の水溶性感光性組成
物。 - 【請求項4】 ポリビニルピロリドン:ポリビニルアル
コール=95:5〜40:60(重量比)である、請求
項1〜3のいずれか1項に記載の水溶性感光性組成物。 - 【請求項5】 (A)非感光性高分子に対し、(B)感
光性ビスアジド化合物を1〜7重量%の割合で配合して
なる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の水溶性感光
性組成物。 - 【請求項6】 基板上に請求項1〜5のいずれか1項に
記載の水溶性感光性組成物を用いて光硬化パターンを形
成した後、光吸収性物質を全面に塗布、乾燥後、前記光
硬化パターンとその上の光吸収性物質を剥離除去するこ
とによりブラックマトリックスパターンを形成する、ブ
ラックマトリックスパターンの形成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24606197A JPH1172912A (ja) | 1997-08-27 | 1997-08-27 | 水溶性感光性組成物およびこれを用いたブラックマトリックスパターンの形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24606197A JPH1172912A (ja) | 1997-08-27 | 1997-08-27 | 水溶性感光性組成物およびこれを用いたブラックマトリックスパターンの形成方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1172912A true JPH1172912A (ja) | 1999-03-16 |
Family
ID=17142897
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24606197A Withdrawn JPH1172912A (ja) | 1997-08-27 | 1997-08-27 | 水溶性感光性組成物およびこれを用いたブラックマトリックスパターンの形成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1172912A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000058275A1 (fr) * | 1999-03-31 | 2000-10-05 | Sanyo Chemical Industries, Ltd. | Compose photosensible et composition photosensible |
| JP2001261983A (ja) * | 1999-12-23 | 2001-09-26 | Membrana Gmbh | 発熱性物質を保留するための成形体、その製造方法および使用 |
-
1997
- 1997-08-27 JP JP24606197A patent/JPH1172912A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000058275A1 (fr) * | 1999-03-31 | 2000-10-05 | Sanyo Chemical Industries, Ltd. | Compose photosensible et composition photosensible |
| JP2001261983A (ja) * | 1999-12-23 | 2001-09-26 | Membrana Gmbh | 発熱性物質を保留するための成形体、その製造方法および使用 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041102 |