JPH1174566A - 多色発光素子 - Google Patents
多色発光素子Info
- Publication number
- JPH1174566A JPH1174566A JP23363997A JP23363997A JPH1174566A JP H1174566 A JPH1174566 A JP H1174566A JP 23363997 A JP23363997 A JP 23363997A JP 23363997 A JP23363997 A JP 23363997A JP H1174566 A JPH1174566 A JP H1174566A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light emitting
- layer
- emitting portion
- mixed crystal
- iii
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 室温連続動作で10000時間以上の寿命を
有し、一連の結晶成長により同一基板上に赤、緑、青の
三原色発光部が形成され、微小な画素を構成する。III
−V族窒化物半導体において容易に赤色発光させる。 【解決手段】 多色発光素子10は2種又は3種以上の
III−V族窒化物半導体からなる赤色発光部11、緑色発
光部12及び青色発光部13の三原色発光部が同一基板
32上に一体的に形成される。これらの赤色発光部、緑
色発光部及び青色発光部はそれぞれ同一組成系であっ
て、その組成系を構成する元素比を変えて作られる。赤
色発光部11、緑色発光部12及び青色発光部13の三
原色発光部は同一基板32上に結晶成長により集積形成
され、III−V族窒化物半導体はIII−V族窒化物三元混晶
半導体であるAlXIn1-XN(但し、0≦x≦1)によ
り構成される。
有し、一連の結晶成長により同一基板上に赤、緑、青の
三原色発光部が形成され、微小な画素を構成する。III
−V族窒化物半導体において容易に赤色発光させる。 【解決手段】 多色発光素子10は2種又は3種以上の
III−V族窒化物半導体からなる赤色発光部11、緑色発
光部12及び青色発光部13の三原色発光部が同一基板
32上に一体的に形成される。これらの赤色発光部、緑
色発光部及び青色発光部はそれぞれ同一組成系であっ
て、その組成系を構成する元素比を変えて作られる。赤
色発光部11、緑色発光部12及び青色発光部13の三
原色発光部は同一基板32上に結晶成長により集積形成
され、III−V族窒化物半導体はIII−V族窒化物三元混晶
半導体であるAlXIn1-XN(但し、0≦x≦1)によ
り構成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は赤色、緑色及び青色
の三原色を自己発光させてフルカラー表示を行う多色発
光素子に関するものである。
の三原色を自己発光させてフルカラー表示を行う多色発
光素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、発光ダイオード(以下、LEDと
いう)を用いたフルカラー表示は、赤色、緑色及び青色
を発する3種類のLEDチップを1つの素子に配置する
ことにより行われていた(例えば、特開平6−1519
74、同7−283438、同8−125229)。こ
の従来のフルカラー表示では、3種類のLEDチップを
1つの素子に配置するために、1画素の大きさが5〜1
0mm程度となる。こうした大きな画素により、例えば
たて256画素、よこ256画素を有するディスプレイ
を形成する場合には、表示領域全体で100インチ以上
の大画面となり、このフルカラー表示装置は屋外若しく
は大きなホールでの使用に限定される不具合がある。特
にこの装置では、高解像度に表示しようとする場合には
更に大型化してしまう問題点がある。
いう)を用いたフルカラー表示は、赤色、緑色及び青色
を発する3種類のLEDチップを1つの素子に配置する
ことにより行われていた(例えば、特開平6−1519
74、同7−283438、同8−125229)。こ
の従来のフルカラー表示では、3種類のLEDチップを
1つの素子に配置するために、1画素の大きさが5〜1
0mm程度となる。こうした大きな画素により、例えば
たて256画素、よこ256画素を有するディスプレイ
を形成する場合には、表示領域全体で100インチ以上
の大画面となり、このフルカラー表示装置は屋外若しく
は大きなホールでの使用に限定される不具合がある。特
にこの装置では、高解像度に表示しようとする場合には
更に大型化してしまう問題点がある。
【0003】この点を解決するために、同一のGaAs
などの基板上にII-VI族化合物半導体からなる三原色発
光部が結晶成長により集積形成されてなる半導体表示装
置が提案されている(特開平6−244506)。この
半導体表示装置では、同一基板上にZnS、(ZnC
d)(SeTe)、Cd(SeTe)の各青、緑及び赤
色発光部を用い、これらの発光部をZn(SSe)又は
(MgZn)(SSe)よりなる導電型クラッド層によ
り挟むことにより三原色発光部を構成している。Znと
Cdの組成比をマスクを用いて制御することにより、こ
れらの発光部を青、緑、赤、緑、青の順番で同一基板上
に一連の結晶成長で形成することを容易にし、またこれ
らの発光部をZn(SSe)又は(MgZn)(SS
e)で挟んだ構造にすることにより同一基板上に赤色、
緑色、青色の発光素子、即ちLED又はレーザダイオー
ド(以下、LDという)の結晶成長によって集積形成す
ることを可能にしている。
などの基板上にII-VI族化合物半導体からなる三原色発
光部が結晶成長により集積形成されてなる半導体表示装
置が提案されている(特開平6−244506)。この
半導体表示装置では、同一基板上にZnS、(ZnC
d)(SeTe)、Cd(SeTe)の各青、緑及び赤
色発光部を用い、これらの発光部をZn(SSe)又は
(MgZn)(SSe)よりなる導電型クラッド層によ
り挟むことにより三原色発光部を構成している。Znと
Cdの組成比をマスクを用いて制御することにより、こ
れらの発光部を青、緑、赤、緑、青の順番で同一基板上
に一連の結晶成長で形成することを容易にし、またこれ
らの発光部をZn(SSe)又は(MgZn)(SS
e)で挟んだ構造にすることにより同一基板上に赤色、
緑色、青色の発光素子、即ちLED又はレーザダイオー
ド(以下、LDという)の結晶成長によって集積形成す
ることを可能にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平6−2
44506号公報に示される半導体表示装置では、高純
度のZn,Cd,S,Se,TeなどのII-VI族化合物
を用いるために、素子特性の劣化が著しく、現在、LE
D,LDなどの光デバイスとして要求される室温連続動
作で10000時間以上の寿命を達成することは非常に
困難な問題点がある。特にII−VI族化合物半導体系発光
素子では、暗点欠陥や暗線欠陥と呼ばれる欠陥の形成に
よる結晶自体の劣化が起きるために短寿命となってしま
うことが知られている。素子の寿命を支配しているこれ
らの欠陥は、結晶成長段階で既に導入された積層欠陥に
関連した欠陥がその源になっており、素子動作中に更に
増殖し、II−VI族化合物半導体系発光素子の実用化を阻
んでいる。これに対して、GaNをはじめとするIII−V
族窒化物半導体では、発光素子特性は結晶の欠陥密度に
殆ど左右されることなく、GaN系青色LEDでは10
000時間以上の寿命を達成している。しかし、GaN
(InGaN)系発光素子ではInNとGaNとの大き
な格子定数差に起因して大きな格子不整合を生じ、これ
により赤色発光の実現は非常に困難であった。
44506号公報に示される半導体表示装置では、高純
度のZn,Cd,S,Se,TeなどのII-VI族化合物
を用いるために、素子特性の劣化が著しく、現在、LE
D,LDなどの光デバイスとして要求される室温連続動
作で10000時間以上の寿命を達成することは非常に
困難な問題点がある。特にII−VI族化合物半導体系発光
素子では、暗点欠陥や暗線欠陥と呼ばれる欠陥の形成に
よる結晶自体の劣化が起きるために短寿命となってしま
うことが知られている。素子の寿命を支配しているこれ
らの欠陥は、結晶成長段階で既に導入された積層欠陥に
関連した欠陥がその源になっており、素子動作中に更に
増殖し、II−VI族化合物半導体系発光素子の実用化を阻
んでいる。これに対して、GaNをはじめとするIII−V
族窒化物半導体では、発光素子特性は結晶の欠陥密度に
殆ど左右されることなく、GaN系青色LEDでは10
000時間以上の寿命を達成している。しかし、GaN
(InGaN)系発光素子ではInNとGaNとの大き
な格子定数差に起因して大きな格子不整合を生じ、これ
により赤色発光の実現は非常に困難であった。
【0005】本発明の目的は、室温連続動作で1000
0時間以上の寿命を有し、一連の結晶成長により同一基
板上に赤、緑、青の三原色発光部が形成され、かつ微小
な画素を構成することができる多色発光素子を提供する
ことにある。本発明の別の目的は、III−V族窒化物半導
体において実現困難な赤色発光を容易に実現する多色発
光素子を提供することにある。
0時間以上の寿命を有し、一連の結晶成長により同一基
板上に赤、緑、青の三原色発光部が形成され、かつ微小
な画素を構成することができる多色発光素子を提供する
ことにある。本発明の別の目的は、III−V族窒化物半導
体において実現困難な赤色発光を容易に実現する多色発
光素子を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1に示すように2種又は3種以上のIII−V族窒化物半
導体からなる赤色発光部11、緑色発光部12及び青色
発光部13の三原色発光部が同一基板32上に一体的に
形成され、赤色発光部11、緑色発光部12及び青色発
光部13がそれぞれ同一組成系であって、その組成系を
構成する元素比を変えて作られたことを特徴とする多色
発光素子10である。請求項2に係る発明は、同一基板
32上にIII−V族窒化物半導体からなる赤色発光部1
1、緑色発光部12及び青色発光部13の三原色発光部
が結晶成長により集積形成され、かつ上記III−V族窒化
物半導体がIII−V族窒化物三元混晶半導体であるAlX
In1-XN(但し、0≦x≦1)により構成されたこと
を特徴とする多色発光素子10である。このIII−V族窒
化物半導体の発光素子は、この素子特性が結晶の欠陥密
度に殆ど左右されないため、長寿命になる。また一連の
結晶成長で三原色発光部を一基板32上に有する自己発
光型の高精細度の多色発光素子10が得られる。更にA
lXIn1-XNでIII−V族窒化物半導体を構成することに
より、格子定数の不整合を非常に小さくし、かつ大きな
バンドギャップエネルギー変化を実現でき、III−V族窒
化物半導体において実現困難な赤色発光を容易にする。
図1に示すように2種又は3種以上のIII−V族窒化物半
導体からなる赤色発光部11、緑色発光部12及び青色
発光部13の三原色発光部が同一基板32上に一体的に
形成され、赤色発光部11、緑色発光部12及び青色発
光部13がそれぞれ同一組成系であって、その組成系を
構成する元素比を変えて作られたことを特徴とする多色
発光素子10である。請求項2に係る発明は、同一基板
32上にIII−V族窒化物半導体からなる赤色発光部1
1、緑色発光部12及び青色発光部13の三原色発光部
が結晶成長により集積形成され、かつ上記III−V族窒化
物半導体がIII−V族窒化物三元混晶半導体であるAlX
In1-XN(但し、0≦x≦1)により構成されたこと
を特徴とする多色発光素子10である。このIII−V族窒
化物半導体の発光素子は、この素子特性が結晶の欠陥密
度に殆ど左右されないため、長寿命になる。また一連の
結晶成長で三原色発光部を一基板32上に有する自己発
光型の高精細度の多色発光素子10が得られる。更にA
lXIn1-XNでIII−V族窒化物半導体を構成することに
より、格子定数の不整合を非常に小さくし、かつ大きな
バンドギャップエネルギー変化を実現でき、III−V族窒
化物半導体において実現困難な赤色発光を容易にする。
【0007】請求項3に係る発明は、請求項2に係る発
明であって、赤色発光部11が混晶比x=0のInN層
19であり、緑色発光部12が混晶比x=0.1のAl
0.1In0.9N層18であり、青色発光部13が混晶比x
=0.2のAl0.2In0.8N層17であり、青色発光部
13が混晶比x=0.3のAl0.3In0.7N層16から
なる第1クラッド層と混晶比x=0.3のAl0.3In
0.7N層21からなる第2クラッド層とにより挟まれ、
緑色発光部12が混晶比x=0.2のAl0.2In0.8N
層17からなる第3クラッド層と混晶比x=0.3のA
l0.3In0.7N層21からなる第2クラッド層とにより
挟まれ、赤色発光部11が混晶比x=0.1のAl0.1
In0.9N層18からなる第4クラッド層と混晶比x=
0.1のAl0.1In0.9N層19からなる第5クラッド
層とにより挟まれて構成された多色発光素子である。A
l,In,Nの混晶比を上記のように変えることによ
り、赤色発光部、緑色発光部、青色発光部及び第1〜第
5クラッド層を形成することができ、これにより請求項
2に係る発明の効果をより高める。
明であって、赤色発光部11が混晶比x=0のInN層
19であり、緑色発光部12が混晶比x=0.1のAl
0.1In0.9N層18であり、青色発光部13が混晶比x
=0.2のAl0.2In0.8N層17であり、青色発光部
13が混晶比x=0.3のAl0.3In0.7N層16から
なる第1クラッド層と混晶比x=0.3のAl0.3In
0.7N層21からなる第2クラッド層とにより挟まれ、
緑色発光部12が混晶比x=0.2のAl0.2In0.8N
層17からなる第3クラッド層と混晶比x=0.3のA
l0.3In0.7N層21からなる第2クラッド層とにより
挟まれ、赤色発光部11が混晶比x=0.1のAl0.1
In0.9N層18からなる第4クラッド層と混晶比x=
0.1のAl0.1In0.9N層19からなる第5クラッド
層とにより挟まれて構成された多色発光素子である。A
l,In,Nの混晶比を上記のように変えることによ
り、赤色発光部、緑色発光部、青色発光部及び第1〜第
5クラッド層を形成することができ、これにより請求項
2に係る発明の効果をより高める。
【0008】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。この実施の形態においては、多色発
光素子の発光部は全てIII−V族窒化物三元混晶半導体で
あるAlXIn1-XN(但し、0≦x≦1)により構成さ
れている。図1に示すように、多色発光素子10の赤色
発光部11としては混晶比x=0のInN層19が、ま
た緑色発光部12としては混晶比x=0.1のAl0.1
In0.9N層18が、更に青色発光部13としては混晶
比x=0.2のAl0.2In0.8N層17がそれぞれ用い
られる。これらの発光部11〜13は各発光部よりも大
きな混晶比となるAlXIn1-XN層により挟まれたダブ
ルヘテロ構造を有する三原色発光LEDからなってい
る。
基づいて説明する。この実施の形態においては、多色発
光素子の発光部は全てIII−V族窒化物三元混晶半導体で
あるAlXIn1-XN(但し、0≦x≦1)により構成さ
れている。図1に示すように、多色発光素子10の赤色
発光部11としては混晶比x=0のInN層19が、ま
た緑色発光部12としては混晶比x=0.1のAl0.1
In0.9N層18が、更に青色発光部13としては混晶
比x=0.2のAl0.2In0.8N層17がそれぞれ用い
られる。これらの発光部11〜13は各発光部よりも大
きな混晶比となるAlXIn1-XN層により挟まれたダブ
ルヘテロ構造を有する三原色発光LEDからなってい
る。
【0009】この多色発光素子10は図2に示す分子線
エピタキシー(以下、MBEという)装置30により製
造される。この装置30のチャンバ31内にはGaA
s,GaPなどからなる基板32を保持する基板ホルダ
33が設けられる。このチャンバ31は結晶成長時には
10-8Torr程度以下の超高真空圧に維持される。保
持された基板32に対向する位置には複数のKセルと称
せられる分子線源34a,34b,34c,34d,3
4eが配設され、基板32と分子線源34a〜34eと
の間にはそれぞれの分子線を制御するためのシャッタ3
5a,35b,35c,35d,35eが配設される。
基板ホルダ33には図示しないヒータが取付けられ、こ
のヒータは基板温度を制御できるようになっている。3
6はプラズマ発生源、37はそのシャッタ、38は予備
室である。
エピタキシー(以下、MBEという)装置30により製
造される。この装置30のチャンバ31内にはGaA
s,GaPなどからなる基板32を保持する基板ホルダ
33が設けられる。このチャンバ31は結晶成長時には
10-8Torr程度以下の超高真空圧に維持される。保
持された基板32に対向する位置には複数のKセルと称
せられる分子線源34a,34b,34c,34d,3
4eが配設され、基板32と分子線源34a〜34eと
の間にはそれぞれの分子線を制御するためのシャッタ3
5a,35b,35c,35d,35eが配設される。
基板ホルダ33には図示しないヒータが取付けられ、こ
のヒータは基板温度を制御できるようになっている。3
6はプラズマ発生源、37はそのシャッタ、38は予備
室である。
【0010】この装置30を用いて、多色発光素子10
は以下の結晶成長工程により作られる。先ず高純度のA
l,In,Ga,Si,Mgを分子線源34a,34
b,34c,34d,34eにそれぞれ充填しておく。
SiとMgはそれぞれn型及びp型結晶を得るためのド
ーパントとして用いられる。次いで塩酸などを用いて表
面を清浄にした基板32を基板ホルダ33に装着する。
チャンバ31内を排気して10-8Torr程度以下の超
高真空圧にした後、分子線源を34a〜34eをそれぞ
れ加熱して所望の分子線強度が得られるように設定して
おく。
は以下の結晶成長工程により作られる。先ず高純度のA
l,In,Ga,Si,Mgを分子線源34a,34
b,34c,34d,34eにそれぞれ充填しておく。
SiとMgはそれぞれn型及びp型結晶を得るためのド
ーパントとして用いられる。次いで塩酸などを用いて表
面を清浄にした基板32を基板ホルダ33に装着する。
チャンバ31内を排気して10-8Torr程度以下の超
高真空圧にした後、分子線源を34a〜34eをそれぞ
れ加熱して所望の分子線強度が得られるように設定して
おく。
【0011】次に基板32を500〜650℃に加熱し
て、基板表面を更に清浄化する。その後、基板温度を4
00℃程度に下げて、後述するAlXIn1-XN層と基板
32との間の緩衝層として、図3(a)に示すように基
板32上に薄いGaN緩衝層14及びInN緩衝層15
の成長を行う。Ga及びInはそれぞれ分子線源34c
及び34bから、Nは反応性の高いNラジカルの状態で
プラズマ発生源36から基板表面に供給される。この例
では、基板32がn型結晶であるので、Siをドーパン
トとして分子線源34dから照射して基板32の伝導型
を同一にする。もし基板32がp型結晶であればMgを
ドーパントとして分子線源34eから照射して基板32
の伝導型を同一にする。
て、基板表面を更に清浄化する。その後、基板温度を4
00℃程度に下げて、後述するAlXIn1-XN層と基板
32との間の緩衝層として、図3(a)に示すように基
板32上に薄いGaN緩衝層14及びInN緩衝層15
の成長を行う。Ga及びInはそれぞれ分子線源34c
及び34bから、Nは反応性の高いNラジカルの状態で
プラズマ発生源36から基板表面に供給される。この例
では、基板32がn型結晶であるので、Siをドーパン
トとして分子線源34dから照射して基板32の伝導型
を同一にする。もし基板32がp型結晶であればMgを
ドーパントとして分子線源34eから照射して基板32
の伝導型を同一にする。
【0012】図3(a)に示すように、GaN緩衝層1
4及びInN緩衝層15を成長させた後、InN緩衝層
15上にn型Al0.3In0.7N層16と、Al0.2In
0.8N層17と、Al0.1In0.9N層18と、InN層
19と、Al0.1In0.9N層20とをこの順序で成長さ
せる。このようにAlXIn1-XNにおけるxの値を0.
3から0.2,0.1,0,0.1と順次緩やかに変化
させることにより、各層の格子定数の整合をはかること
ができる。これらの層を形成した後、一旦結晶成長を中
断し、AlXIn1-XN多層構造を有する基板32をチャ
ンバ31から取出し、フォトリソグラフィなどを用いて
基板32上のAlXIn1-XN多層構造をパターンニング
加工する。即ち、最上層にフォトレジストを塗布し、マ
スキングをした後、露光し、更に反応性イオンエッチン
グ(以下、RIEという)を行うことにより、図3
(b)に示すように部分的にAl0.1In0.9N層18及
びAl0.2In0.8N層17をそれぞれ露出させる。その
後、KOHなどのエッチャントを用いて湿式エッチング
を行うことにより、RIEによって導入されたダメージ
層を除去する。
4及びInN緩衝層15を成長させた後、InN緩衝層
15上にn型Al0.3In0.7N層16と、Al0.2In
0.8N層17と、Al0.1In0.9N層18と、InN層
19と、Al0.1In0.9N層20とをこの順序で成長さ
せる。このようにAlXIn1-XNにおけるxの値を0.
3から0.2,0.1,0,0.1と順次緩やかに変化
させることにより、各層の格子定数の整合をはかること
ができる。これらの層を形成した後、一旦結晶成長を中
断し、AlXIn1-XN多層構造を有する基板32をチャ
ンバ31から取出し、フォトリソグラフィなどを用いて
基板32上のAlXIn1-XN多層構造をパターンニング
加工する。即ち、最上層にフォトレジストを塗布し、マ
スキングをした後、露光し、更に反応性イオンエッチン
グ(以下、RIEという)を行うことにより、図3
(b)に示すように部分的にAl0.1In0.9N層18及
びAl0.2In0.8N層17をそれぞれ露出させる。その
後、KOHなどのエッチャントを用いて湿式エッチング
を行うことにより、RIEによって導入されたダメージ
層を除去する。
【0013】この後、パターンニングされたAlXIn
1-XN多層構造を有する基板32を基板ホルダ33に装
填して再びチャンバ31内に入れ、前述した方法と同じ
MBE法により図3(c)に示すようにp型Al0.3I
n0.7N層21を成長させ、結晶成長工程を終了する。
図3(d)に示すように、このようにして得られたAl
XIn1-XN多層構造を有する基板32の裏面及びp型A
l0.3In0.7N層21上の全面にスパッタリングや電子
ビーム蒸着などにより電極22及び23をさせ、AlX
In1-XN多層構造が各発光部毎に分断されるように、
即ち先に行われたパターンニングに沿うように、再びフ
ォトリソグラフィなどを用いて溝24を形成し、図1に
示される三原色多色発光素子10を得る。ここで、青色
発光部13はAl0.2In0.8N層17により構成され、
かつAl0.3In0.7N層16からなる第1クラッド層と
Al0.3In0.7N層21からなる第2クラッド層とによ
り挟まれる。また緑色発光部12はAl0.1In0.9N層
18により構成され、かつAl0.2In0.8N層17から
なる第3クラッド層とAl0.3In0.7N層21からなる
第2クラッド層とにより挟まれる。更に赤色発光部11
はInN層19により構成され、かつAl0.1In0.9N
層18からなる第4クラッド層とAl0.1In0.9N層1
9からなる第5クラッド層とにより挟まれる。この場
合、p型Al0.3In0.7N層21上に形成される電極2
2は光透過性のある金属薄膜又はITO(In,Snの
複合酸化物)薄膜により構成される。
1-XN多層構造を有する基板32を基板ホルダ33に装
填して再びチャンバ31内に入れ、前述した方法と同じ
MBE法により図3(c)に示すようにp型Al0.3I
n0.7N層21を成長させ、結晶成長工程を終了する。
図3(d)に示すように、このようにして得られたAl
XIn1-XN多層構造を有する基板32の裏面及びp型A
l0.3In0.7N層21上の全面にスパッタリングや電子
ビーム蒸着などにより電極22及び23をさせ、AlX
In1-XN多層構造が各発光部毎に分断されるように、
即ち先に行われたパターンニングに沿うように、再びフ
ォトリソグラフィなどを用いて溝24を形成し、図1に
示される三原色多色発光素子10を得る。ここで、青色
発光部13はAl0.2In0.8N層17により構成され、
かつAl0.3In0.7N層16からなる第1クラッド層と
Al0.3In0.7N層21からなる第2クラッド層とによ
り挟まれる。また緑色発光部12はAl0.1In0.9N層
18により構成され、かつAl0.2In0.8N層17から
なる第3クラッド層とAl0.3In0.7N層21からなる
第2クラッド層とにより挟まれる。更に赤色発光部11
はInN層19により構成され、かつAl0.1In0.9N
層18からなる第4クラッド層とAl0.1In0.9N層1
9からなる第5クラッド層とにより挟まれる。この場
合、p型Al0.3In0.7N層21上に形成される電極2
2は光透過性のある金属薄膜又はITO(In,Snの
複合酸化物)薄膜により構成される。
【0014】このようにして得られた多色発光素子10
は、パターンニングによって形成される発光部11、1
2及び13の面積比を調整することにより、所望の発光
強度比をとることができ、ホワイトバランスを容易に行
うことができる。例えば青色は視感度が低いため、これ
を補う必要から青色発光部13の面積は他の発光部1
1,12の面積より広くする。そしてこの多色発光素子
10を基板32上に二次元的に集積することにより、1
つの多色発光素子10を一画素とした高解像度の薄型フ
ルカラーディスプレイを構成することができる。
は、パターンニングによって形成される発光部11、1
2及び13の面積比を調整することにより、所望の発光
強度比をとることができ、ホワイトバランスを容易に行
うことができる。例えば青色は視感度が低いため、これ
を補う必要から青色発光部13の面積は他の発光部1
1,12の面積より広くする。そしてこの多色発光素子
10を基板32上に二次元的に集積することにより、1
つの多色発光素子10を一画素とした高解像度の薄型フ
ルカラーディスプレイを構成することができる。
【0015】なお、本発明の実施の形態は、上記に限定
されるものではなく、それぞれの発光部とクラッド層と
の間にガイド層を設けるなど、種々の変更が可能であ
る。また結晶成長法の上述のMBE法に限定されるもの
ではなく、例えばMOCVD(有機金属気相成長)法や
ALE(原子層エピタキシー)法などの各種薄膜成長法
を用いることができる。
されるものではなく、それぞれの発光部とクラッド層と
の間にガイド層を設けるなど、種々の変更が可能であ
る。また結晶成長法の上述のMBE法に限定されるもの
ではなく、例えばMOCVD(有機金属気相成長)法や
ALE(原子層エピタキシー)法などの各種薄膜成長法
を用いることができる。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、室
温連続動作で10000時間以上の寿命を有し、一連の
結晶成長により同一基板上に赤、緑、青の三原色発光部
が形成され、かつ微小な画素を構成することができる。
この結果、本発明の多色発光素子は室内において高解像
度にカラー表示できる。特に窒化物半導体層の組成を変
化させて一連の結晶成長を行うことにより、III−V族窒
化物半導体において容易に赤色発光させることができ
る。
温連続動作で10000時間以上の寿命を有し、一連の
結晶成長により同一基板上に赤、緑、青の三原色発光部
が形成され、かつ微小な画素を構成することができる。
この結果、本発明の多色発光素子は室内において高解像
度にカラー表示できる。特に窒化物半導体層の組成を変
化させて一連の結晶成長を行うことにより、III−V族窒
化物半導体において容易に赤色発光させることができ
る。
【図1】本発明の多色発光素子の断面構成図。
【図2】その多色発光素子を製造するための分子線エピ
タキシー装置の構成図。
タキシー装置の構成図。
【図3】その多色発光素子の製造工程を工程順に示す断
面構成図。
面構成図。
10 多色発光素子 11 赤色発光部 12 緑色発光部 13 青色発光部 16 Al0.3In0.7N層(第1クラッド層) 17 Al0.2In0.8N層(青色発光部、第3クラッド
層) 18 Al0.1In0.9N層(緑色発光部、第4クラッド
層) 19 InN層(赤色発光部) 20 Al0.1In0.9N層(第5クラッド層) 21 Al0.3In0.7N層(第2クラッド層) 32 基板
層) 18 Al0.1In0.9N層(緑色発光部、第4クラッド
層) 19 InN層(赤色発光部) 20 Al0.1In0.9N層(第5クラッド層) 21 Al0.3In0.7N層(第2クラッド層) 32 基板
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年1月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】この装置30を用いて、多色発光素子10
は以下の結晶成長工程により作られる。先ず高純度のA
l,In,Ga,Si,Mgを分子線源34a,34
b,34c,34d,34eにそれぞれ充填しておく。
SiとMgはそれぞれn型及びp型結晶を得るためのド
ーパントとして用いられる。次いで塩酸などを用いて表
面を清浄にした基板32を基板ホルダ33に装着する。
チャンバ31内を排気して10-8Torr程度以下の超
高真空圧にした後、分子線源を34a〜34eをそれぞ
れ加熱して所望の分子線強度が得られるように設定して
おく。
は以下の結晶成長工程により作られる。先ず高純度のA
l,In,Ga,Si,Mgを分子線源34a,34
b,34c,34d,34eにそれぞれ充填しておく。
SiとMgはそれぞれn型及びp型結晶を得るためのド
ーパントとして用いられる。次いで塩酸などを用いて表
面を清浄にした基板32を基板ホルダ33に装着する。
チャンバ31内を排気して10-8Torr程度以下の超
高真空圧にした後、分子線源を34a〜34eをそれぞ
れ加熱して所望の分子線強度が得られるように設定して
おく。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】この後、パターンニングされたAlXIn
1-XN多層構造を有する基板32を基板ホルダ33に装
填して再びチャンバ31内に入れ、前述した方法と同じ
MBE法により図3(c)に示すようにp型Al0.3I
n0.7N層21を成長させ、結晶成長工程を終了する。
図3(d)に示すように、このようにして得られたAl
XIn1-XN多層構造を有する基板32の裏面及びp型A
l0.3In0.7N層21上の全面にスパッタリングや電子
ビーム蒸着などにより電極22及び23を形成し、Al
XIn1-XN多層構造が各発光部毎に分断されるように、
即ち先に行われたパターンニングに沿うように、再びフ
ォトリソグラフィなどを用いて溝24を形成し、図1に
示される三原色多色発光素子10を得る。ここで、青色
発光部13はAl0.2In0.8N層17により構成され、
かつAl0.3In0.7N層16からなる第1クラッド層と
Al0.3In0.7N層21からなる第2クラッド層とによ
り挟まれる。また緑色発光部12はAl0.1In0.9N層
18により構成され、かつAl0.2In0.8N層17から
なる第3クラッド層とAl0.3In0.7N層21からなる
第2クラッド層とにより挟まれる。更に赤色発光部11
はInN層19により構成され、かつAl0.1In0.9N
層18からなる第4クラッド層とAl0.1In0.9N層1
9からなる第5クラッド層とにより挟まれる。この場
合、p型Al0.3In0.7N層21上に形成される電極2
2は光透過性のある金属薄膜又はITO(In,Snの
複合酸化物)薄膜により構成される。
1-XN多層構造を有する基板32を基板ホルダ33に装
填して再びチャンバ31内に入れ、前述した方法と同じ
MBE法により図3(c)に示すようにp型Al0.3I
n0.7N層21を成長させ、結晶成長工程を終了する。
図3(d)に示すように、このようにして得られたAl
XIn1-XN多層構造を有する基板32の裏面及びp型A
l0.3In0.7N層21上の全面にスパッタリングや電子
ビーム蒸着などにより電極22及び23を形成し、Al
XIn1-XN多層構造が各発光部毎に分断されるように、
即ち先に行われたパターンニングに沿うように、再びフ
ォトリソグラフィなどを用いて溝24を形成し、図1に
示される三原色多色発光素子10を得る。ここで、青色
発光部13はAl0.2In0.8N層17により構成され、
かつAl0.3In0.7N層16からなる第1クラッド層と
Al0.3In0.7N層21からなる第2クラッド層とによ
り挟まれる。また緑色発光部12はAl0.1In0.9N層
18により構成され、かつAl0.2In0.8N層17から
なる第3クラッド層とAl0.3In0.7N層21からなる
第2クラッド層とにより挟まれる。更に赤色発光部11
はInN層19により構成され、かつAl0.1In0.9N
層18からなる第4クラッド層とAl0.1In0.9N層1
9からなる第5クラッド層とにより挟まれる。この場
合、p型Al0.3In0.7N層21上に形成される電極2
2は光透過性のある金属薄膜又はITO(In,Snの
複合酸化物)薄膜により構成される。
フロントページの続き (72)発明者 田村 佳子 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社総合研究所内
Claims (3)
- 【請求項1】 2種又は3種以上のIII−V族窒化物半導
体からなる赤色発光部(11)、緑色発光部(12)及び青色発
光部(13)の三原色発光部が同一基板(32)上に一体的に形
成され、前記赤色発光部(11)、緑色発光部(12)及び青色
発光部(13)がそれぞれ同一組成系であって、その組成系
を構成する元素比を変えて作られたことを特徴とする多
色発光素子。 - 【請求項2】 同一基板(32)上にIII−V族窒化物半導体
からなる赤色発光部(11)、緑色発光部(12)及び青色発光
部(13)の三原色発光部が結晶成長により集積形成され、
かつ前記III−V族窒化物半導体がIII−V族窒化物三元混
晶半導体であるAlXIn1-XN(但し、0≦x≦1)に
より構成されたことを特徴とする多色発光素子。 - 【請求項3】 III−V族窒化物半導体がIII−V族窒化物
三元混晶半導体であるAlXIn1-XN(但し、0≦x≦
1)により構成され、 赤色発光部(11)が混晶比x=0のInN層(19)であり、 緑色発光部(12)が混晶比x=0.1のAl0.1In0.9N
層(18)であり、 青色発光部(13)が混晶比x=0.2のAl0.2In0.8N
層(17)であり、 前記青色発光部(13)が混晶比x=0.3のAl0.3In
0.7N層(16)からなる第1クラッド層と混晶比x=0.
3のAl0.3In0.7N層(21)からなる第2クラッド層と
により挟まれ、 前記緑色発光部(12)が混晶比x=0.2のAl0.2In
0.8N層(17)からなる第3クラッド層と混晶比x=0.
3のAl0.3In0.7N層(21)からなる第2クラッド層と
により挟まれ、 前記赤色発光部(11)が混晶比x=0.1のAl0.1In
0.9N層(18)からなる第4クラッド層と混晶比x=0.
1のAl0.1In0.9N層(19)からなる第5クラッド層と
により挟まれて構成された請求項2記載の多色発光素
子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23363997A JPH1174566A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 多色発光素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23363997A JPH1174566A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 多色発光素子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1174566A true JPH1174566A (ja) | 1999-03-16 |
Family
ID=16958202
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23363997A Pending JPH1174566A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 多色発光素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1174566A (ja) |
Cited By (16)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1997
- 1997-08-29 JP JP23363997A patent/JPH1174566A/ja active Pending
Cited By (27)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2015216381A (ja) * | 2009-08-12 | 2015-12-03 | ジョージア ステート ユニバーシティ リサーチ ファウンデーション,インコーポレイテッド | 高圧化学蒸着装置、方法、およびそれにより製造される組成物 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020704 |