JPH1175863A - 25−ヒドロキシビタミンD3−1α−水酸化酵素および該酵素をコードするDNA - Google Patents
25−ヒドロキシビタミンD3−1α−水酸化酵素および該酵素をコードするDNAInfo
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- JPH1175863A JPH1175863A JP9322651A JP32265197A JPH1175863A JP H1175863 A JPH1175863 A JP H1175863A JP 9322651 A JP9322651 A JP 9322651A JP 32265197 A JP32265197 A JP 32265197A JP H1175863 A JPH1175863 A JP H1175863A
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Abstract
骨粗鬆症等の成人病の予防、診断、治療等に有用な、ビ
タミンD3活性化の最終段階を触媒する、25−ヒドロ
キシビタミンD3−1α−水酸化酵素活性を有するポリ
ペプチドおよび該ポリペプチドをコードする遺伝子を提
供する。 【解決手段】 本発明によれば、25−ヒドロキシビタ
ミンD3−1α−水酸化酵素活性を有するポリペプチ
ド、該ポリペプチドをコードするDNA、該DNAをベ
クターに組み込んで得られる組換え体DNA、該組換え
体DNAを保有する形質転換体、該形質転換体を用いた
25−ヒドロキシビタミンD3−1α−水酸化酵素の製
造法、25−ヒドロキシビタミンD3−1α−水酸化酵
素活性を有するポリペプチドを用いた1α,25−ジヒ
ドロキシビタミンD3の製造法および該ポリペプチドを
認識する抗体を提供することができる。
Description
ビタミンD3−1α−水酸化酵素活性を有するポリペプ
チド、該ポリペプチドをコードするDNA、該DNAを
ベクターに組み込んで得られる組換え体DNA、該組換
え体DNAを保有する形質転換体、該形質転換体を用い
た25−ヒドロキシビタミンD3−1α−水酸化酵素の
製造法、25−ヒドロキシビタミンD3−1α−水酸化
酵素活性を有するポリペプチドを用いた1α,25−ジ
ヒドロキシビタミンD3の製造法および該ポリペプチド
を認識する抗体に関する。
謝調節作用、細胞の分化誘導、免疫調節など多様な生理
作用を持つホルモンとして知られている。活性型ビタミ
ンD3は、生理作用を有しないビタミンD3が体内で代謝
され変換されることにより生成されることが知られてい
る。
て、細胞質レセプターを介した作用機構が明らかになっ
ている。活性型ビタミンD3の本体は、1α位と25位
が水酸化された、1α,25−ジヒドロキシビタミンD
3であることが知られている。活性化にいたる代謝経路
として、25位に水酸基が導入されて、25-ヒドロキ
シビタミンD3ができた後、1α位が水酸化され、活性
体である1α,25−ジヒドロキシビタミンD3ができ
ることが知られている〔ビタミンD3のすべて、尾形悦
郎、須田立雄、小椋陽介編、講談社サイエンティフィ
ク、(1993)〕。
素遺伝子は、すでにラット肝臓由来のものがクローニン
グされ(特開平3―2324893)ている。また、活
性型ビタミンD3の分解に関わる、ビタミンD3・24位
水酸化酵素もクローニングされ(特開平4―20719
6)ている。ビタミンD3の1α位を水酸化する酵素と
しては、ヒトのCYP27が報告されているが〔Proc.
Natl. Acad. Sci., USA, 91, 10014(1994)〕、該酵素の
1α位を水酸化する活性は副次的な活性で、非常に弱
く、本来の活性ではない、また誘導のかかる活性でもな
い。
で飼育すると、腎臓での25−ヒドロキシビタミンD3
−1α−水酸化酵素活性が誘導されることが分かってい
る〔Gerontology, 42(補遺1), 67-77 (1996)〕。現在ま
で、ビタミンD3活性化の最終段階を触媒する、最も重
要な1α位を水酸化する酵素ポリペプチドおよび該ポリ
ペプチドをコードする遺伝子の単離の報告は、いずれの
動物種においてもない。
製造法として、ニワトリなどの動物の腎臓のホモジェネ
ートやミトコンドリア画分を用いる方法〔Nature, 230,
228(1971)、J. Biol. Chem., 247, 7528 (1972)、Bioc
hemistry, 25, 5512 (1986)〕が知られているが、該手
法においては、大量の動物の腎臓あるいは肝臓が必要で
あり、調製に手間がかかることより、非効率的で実用的
製造法とはいえない。また、1α及び25位に直接水酸
基を導入する活性を持つ微生物が見出されているが(特
公平4−64678)、活性は微弱で、基質特異性も低
く、生成物と副生成物との分離は困難である。
型ビタミンD3の低下により惹起される骨粗鬆症等の成
人病の予防、診断、治療等に有用な、ビタミンD3活性
化の最終段階を触媒する、25−ヒドロキシビタミンD
3−1α−水酸化酵素活性を有するポリペプチドおよび
該ポリペプチドをコードする遺伝子を提供することにあ
る。
キシビタミンD3−1α−水酸化酵素活性を有するポリ
ペプチド、該ポリペプチドをコードするDNA、該DN
Aをベクターに組み込んで得られる組換え体DNA、該
組換え体DNAを保有する形質転換体、該形質転換体を
用いた25−ヒドロキシビタミンD3−1α−水酸化酵
素の製造法、25−ヒドロキシビタミンD3−1α−水
酸化酵素活性を有するポリペプチドを用いた1α,25
−ジヒドロキシビタミンD3の製造法および該ポリペプ
チドを認識する抗体に関する。
ポリペプチドとして、25−ヒドロキシビタミンD3−
1α−水酸化活性を有するポリペプチドであればいずれ
も用いることができ、例えば、配列番号1および2で表
わされるアミノ酸配列から選ばれるアミノ酸配列を有す
るポリペプチド、あるいは配列番号1および2で表わさ
れるアミノ酸配列から選ばれるアミノ酸配列を有するポ
リペプチドのアミノ酸配列とは一個以上のアミノ酸が欠
失、置換もしくは付加したアミノ酸配列を有し、かつ2
5−ヒドロキシビタミンD3−1α−水酸化活性を有す
るペプチドをあげることができる。
一個以上のアミノ酸が欠失、置換もしくは付加したアミ
ノ酸配列を有し、かつ25−ヒドロキシビタミンD3−
1α−水酸化活性を有するポリペプチドは、Nucleic Ac
ids Research, 10, 6487 (1982) 、Proc. Natl. Acad.
Sci., USA, 79, 6409(1982) 、Proc. Natl. Acad. Sc
i., USA, 81,5662 (1984) 、Science, 224, 1431 (198
4)、PCT WO85/00817(1985) 、Nature, 316, 601 (198
5) 、Gene, 34, 315 (1985)、Nucleic Acids Research,
13, 4431 (1985) 、カレント・プロトコールズ・イン
・モレキュラー・バイオロジー(Current Protocols in
Molecular Biology), 8章 Mutagenesis of Cloned
DNA,John Wiley & Sons,Inc.(1989)等に記載の方法
に準じて調製することができる。
ペプチドをコードするDNAをあげることができ、例え
ば、配列番号1および2で表わされるアミノ酸配列から
選ばれるアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードす
るDNA、配列番号1、および2で代表されるアミノ酸
配列とは一個以上のアミノ酸が欠失、置換もしくは付加
したアミノ酸配列を有し、かつ25−ヒドロキシビタミ
ンD3−1α−水酸化酵素活性を有するポリペプチドを
コードするDNA、配列番号3および4で表される塩基
配列から選ばれる塩基配列を有するDNA、またはこれ
らDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズ
するDNAをあげることができる。
イズ可能なDNAとは、25−ヒドロキシビタミンD3
−1α−水酸化酵素活性を有するポリペプチドをコード
するDNAをプローブとして、コロニー・ハイブリダイ
ゼーション法、プラーク・ハイブリダイゼーション法あ
るいはサザンブロット・ハイブリダイゼーション法等を
用いることにより得られるDNAを意味し、具体的に
は、コロニーあるいはプラーク由来のDNAを固定化し
たフィルターを用いて、0.7〜1.0MのNaCl存
在下、65℃でハイブリダイゼーションを行った後、
0.1〜2倍濃度のSSC溶液(1倍濃度のSSC溶液
の組成は、150mM塩化ナトリウム、15mMクエン
酸ナトリウムよりなる)を用い、65℃条件下でフィル
ターを洗浄することによって同定できるDNAをあげる
ことができる。
・クローニング:ア・ラボラトリー・マニュアル(Molec
ular Cloning, A laboratory manual)、第2版〔サンブ
ルック(Sambrook)、フリッチ(Fritsch) 、マニアチス(M
aniatis)編集、コールド・スプリング・ハーバー・ラボ
ラトリー・プレス (Cold Spring Harbor LaboratoryPre
ss)、1989年刊、以下、モレキュラー・クローニン
グ 第2版と略す〕等に記載されている方法に準じて行
うことができる。ハイブリダイズ可能なDNAとして、
例えば、配列番号1および2で表わされるアミノ酸配列
から選ばれるアミノ酸配列を有するポリペプチドをコー
ドするDNAの塩基配列と少なくとも60%以上の相同
性を有するDNA、好ましくは80%以上の相同性を有
するDNA、さらに好ましくは95%以上の相同性を有
するDNAをあげることができる。
識する抗体をあげることができる。
ラリーの作製 ビタミンD3欠乏食で飼育することにより25−ヒドロ
キシビタミンD3−1α−水酸化酵素活性の誘導を行っ
たラットの組織、例えば腎臓よりmRNA〔ポリ(A)
+RNAと呼ぶこともある〕を調製する。
の組織より全RNAを調製し、全RNAからオリゴ(d
T)固定化セルロースカラム法〔モレキュラー・クロー
ニング 第2版〕等を用いて、ポリ(A)+RNAとして
mRNAを調製する方法、ファースト・トラック・mR
NA・アイソレーション・キット〔Fast Track mRNAIso
lation Kit;インビトロジェン(Invitrogen)社製〕、
クイック・プレップ・mRNA・ピュリフィケーション
・キット(Quick Prep mRNA Purification Kit;ファル
マシア社製)などのキットを用いてラットの組織より直
接mRNAを調製する方法等をあげることができる。
アン酸グアニジン−トリフルオロ酢酸セシウム法〔メソ
ッズ・イン・エンザイモロジー(Methods in Enzymol.),
154, 3 (1987)〕、AGPC法〔実験医学, 9, 1937 (1
991)〕等をあげることができる。上記と同様の方法で、
25−ヒドロキシビタミンD3−1α−水酸化酵素活性
の誘導を行わなかったラットの組織より全RNAおよび
mRNAを調製することができる。
ライブラリーを作製する。cDNAライブラリーの作製
方法として、例えば、25−ヒドロキシビタミンD3−
1α−水酸化酵素活性誘導を行ったラットから採取した
腎臓由来のmRNAより、Stratagene社製ZAP-cD
NA synthesis kit、GIBCO BRL社製のcDNA Synthes
is System等を用いcDNAを合成し、適切な制限酵素
で切断可能な部位を有するアダプターを連結し、該制限
酵素により切断したクローニングベクターλZAPII
(Stratagene社製ZAPII cloning Kit)の該切断部位
に挿入することにより、cDNAライブラリーを作製す
る方法等をあげることができる。
クローニングベクターとしては、大腸菌K12株中で自
立増殖できるものであればいずれも用いることができ
る。該クローニングベクターとして、例えばファージベ
クター、プラスミッドベクター等をあげることができ、
好適には、上記λZAPIIの他、pUC18、pBluescr
ipt(Stratagene社)等をあげることができる。
物であれば、いずれも用いることができ、好適には、Es
cherichia coli XL1-Blue、Escherichia coli XL2-Blu
e、Escherichia coli DH1、Escherichia coli MC1000等
をあげることができる。
ミノ酸配列の選定 ラットのビタミンD3・25位水酸化酵素(特開平3―
232493)および24位水酸化酵素(開平4―20
7196)の両酵素に共通に存在するアミノ酸配列を有
する領域を検索し、該領域に存在するアミノ酸配列をビ
タミンD3水酸化酵素に特徴的なアミノ酸配列として選
定する。
ノドキシン結合領域(以下、A領域と略す)、ヘム結合
領域(以下、H領域と略す)等をあげることができる。
−水酸化酵素をコードするDNAの部分断片の増幅 2)において選定した領域のアミノ酸配列に基づき、ラ
ットのコドンを参考にして、25−ヒドロキシビタミン
D3−1α−水酸化酵素をコードするDNAのポリメラ
ーゼ・チェイン・リアクション(以下、PCRと略す)
による増幅に適したセンスプライマーおよびアンチセン
スプライマーを設計、作製する。
号7、8および9に表された塩基配列から選ばれる塩基
配列を有するDNAをあげることができる。1)で取得
したmRNAを用いて、逆転写酵素反応により、first
strand DNAを合成する。該DNA合成は、Stratagen
e社製cDNAsynthetic kitを用いて行うことができ
る。
して用い、上記で作製したセンスプライマーおよびアン
チセンスプライマーを利用し、RT(リバース・トラン
スクリプション:reverse-transcription)―PCRを
行い、25−ヒドロキシビタミンD3−1α−水酸化酵
素をコードするDNAの一部を含むDNA領域を増幅す
る。
3’RACEシステムキットを用い、mRNAの3’末
端ポリA構造の間のPCR増幅を行うことで、より長
く、さらには3’側の非翻訳領域も含んだPCR増幅断
片を得ることができる。即ち、1)で取得したmRNA
およびBRL社製3’RACEシステムキット中のOlig
o dT/AUAPプライマーを用いcDNAを合成し、該DN
Aをテンプレートとして用い、BRL社製3'RACE
システムキット中のAUAPプライマーおよび上記RT
―PCR増幅断片を利用して、PCR増幅を行うことで
3'側の非翻訳領域も含んだPCR増幅断片を得ること
ができる。
領域を含んだPCR増幅断片を得ることができる。上記
増幅DNA断片が25−ヒドロキシビタミンD3−1α
−水酸化酵素をコードするDNAの部分断片であること
は以下の方法により確認することができる。
キシビタミンD3−1α−水酸化酵素活性誘導を行った
ラットおよび非誘導ラット由来のポリ(A)+RNAを
各々アガロース電気泳動にかけ、泳動されたポリ(A)
+RNAをアガロースからメンブレンフィルターへ常法
によりトランスファーする。これらメンブレンフィルタ
ーを用い、上記増幅DNA断片をプローブとしてノーザ
ンハイブリダイゼションを行う。
ラット由来のポリ(A)+RNAから作製したメンブレ
ンフィルターを用いたときのみ、ハイブリダイズするこ
とを確認することにより、25−ヒドロキシビタミンD
3−1α−水酸化酵素をコードするDNAの部分断片で
あることがわかる。上記増幅DNA断片を、プラスミッ
ドに組み込み、塩基配列の解析や、発現の特異性の解析
に用いることができる。
えば、上記増幅DNA断片をアガロースよりDNA pur
ification kit(Bio Rad社製)を用いて抽出し、pCR
IIベクター(Invitrogen社製)に連結することによ
り、プラスミッドに組み込む方法をあげることができ
る。
−水酸化酵素をコードするDNAを有するクローンの選
択 上記増幅DNA断片を標識化し、常法によりコロニー、
あるいはプラークハイブリダイゼーションを行い、cD
NAライブラリーをスクリーニングする。上記増幅DN
A断片の標識化は、例えば、DIGラベリングキット
(ベーリンガーマンハイム社製 #1 175 033)等を用い
て行うことができる。即ち、該キットを利用して、上記
増幅DNA断片をテンプレートとして用い、PCRを行
うことにより、DIGラベル化した増幅DNA断片を取
得することができる。
は、例えば以下の方法をあげることができる。上記1)
で調製したcDNAライブラリー(ファージ)を1シャ
ーレ当たり、1から2万個のプラークが形成するように
寒天培地上に塗布し、培養する。HybondN+膜(A
mersham社製)をプラークが形成したシャーレ上に乗
せ、プラークDNAを該膜に転写する。
5M NaCl、0.5M NaOH溶液に浸漬する)お
よびSDS処理(例えば、2xSSC、0.1% SD
S溶液に浸漬する)し、洗浄後、乾燥させ、プラークD
NAが膜上に固定されたブロッティング膜としてハイブ
リダイズに用いる。該ブロッティング膜を60℃のハイ
ブリ溶液〔5×SSC、0.1% Sarkosyl、0.02
% SDS、1% ハイブリ用ブロッキング試薬(ベーリ
ンガーマンハイム社製)〕に、5時間浸漬した後、上記
で調製した標識化増幅DNA断片を熱処理したものを加
え、ハイブリダイズさせる 。
2×SSCおよび0.1% SDSを用い室温で5分間
の洗浄を2回、0.1×SSCおよび0.1% SDS
を用い60℃で15分間の洗浄を2回実施する洗浄)、
ブロッキング〔例えば、1×ブロッキング溶液(ベーリ
ンガーマンハイム社製)、0.1Mマレイン酸、0.1
5MNaCl、pH7.5を用いたブロッキング〕した
後、標識化増幅DNA断片の標識に応じた方法で標識化
増幅DNAを検出することにより、目的とするクローン
を選択することができる。
いた場合には、AP標識した抗DIG抗体との反応、ア
ルカリ処理〔例えば、0.1M Tris−HCl(p
H9.5)、0.1M NaClおよび50mM MgC
l2溶液に浸漬〕を行い、DIG発光検出キット(ベー
リンガーマンハイム社製 # 1 363 514)を用いて、プ
ローブとハイブリダイズするプラークをX線フィルム上
でスクリーニングすることにより、25−ヒドロキシビ
タミンD3−1α−水酸化酵素をコードするDNAを有
するクローンを選択することができる。
−水酸化酵素をコードするDNAの取得 上記4)に記載のスクリーニングによって取得されたク
ローンより、常法によってDNAを単離することにより
25−ヒドロキシビタミンD3−1α−水酸化酵素をコ
ードするDNAを取得することができる。
基配列解析方法、例えばサンガー(Sanger)らのジデオキ
シ法〔Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 74, 5463 (197
7)〕あるいは373A・DNAシークエンサー〔パーキ
ン・エルマー(Perkin Elmer)社製〕等の塩基配列分析
装置を用いて分析することにより行うことができる。こ
のようにして決定された25−ヒドロキシビタミンD3
−1α−水酸化酵素遺伝子配列として、例えば配列番号
3もしくは配列番号5で示された配列を有するDNAを
あげることができる。
配列に基づいて、DNA合成機で化学合成することによ
り目的とするDNAを調製することもできる。DNA合
成機としては、チオホスファイト法を利用した島津製作
所社製のDNA合成機、フォスフォアミダイト法を利用
したパーキン・エルマー社製のDNA合成機model
392等をあげることができる。
ヒドロキシビタミンD3−1α−水酸化酵素遺伝子を用
い、以下に示す方法により、他の動物、例えば、ヒト由
来の25−ヒドロキシビタミンD3−1α−水酸化酵素
遺伝子を取得することができる。上記で取得した25−
ヒドロキシビタミンD3−1α−水酸化酵素をコードす
るDNAを例えばメガプライムDNAラベリングキット
(Amersham社製)等を利用してα-32P-dCTPで標識
する。目的とする動物組織、例えば、ヒト腎臓等より上
述1)記載の方法と同様にcDNAライブラリーを作成
する。
として用い、コロニー、あるいはプラークハイブリダイ
ゼーションを行って、該cDNAライブラリーをスクリ
ーニングする。該スクリーニングより取得されたクロー
ンより、上記5)と同様の方法で目的とするDNAを単
離し、塩基配列を決定する。
ミンD3−1α−水酸化酵素遺伝子の塩基配列と相同性
が高いものを、目的とする動物由来の25−ヒドロキシ
ビタミンD3−1α−水酸化酵素をコードするDNAと
してあげることができる。該遺伝子としては、ヒト腎臓
に由来する配列番号4もしくは配列番号6に示された配
列を有するDNA等をあげることができる。
−水酸化酵素ポリペプチドの生産 上記5)で取得した25−ヒドロキシビタミンD3−1
α−水酸化酵素をコードするDNAを宿主細胞中で発現
させるために、モレキュラー・クローニング第2版やカ
レント・プロトコールズ・イン・モレキュラー・バイオ
ロジー サプルメント1〜34等に記載された方法等を
用いることができる。
酵素、あるいはDNA分解酵素で、25−ヒドロキシビ
タミンD3−1α−水酸化酵素をコードするDNAを含
む適当な長さのDNA断片とした後に、発現ベクター中
のプロモーター下流に挿入し、次いで上記DNAを挿入
した発現ベクターを発現ベクターに適合した宿主細胞中
に導入する。
胞、昆虫細胞等、目的とする遺伝子を発現できるもので
あればいずれも用いることができる。発現べクターとし
ては、上記宿主細胞において、自立複製可能ないしは、
染色体中への組み込みが可能で、25−ヒドロキシビタ
ミンD3−1α−水酸化酵素遺伝子を転写できる位置
に、プロモーターを含有しているものが用いられる。
場合には、25−ヒドロキシビタミンD3−1α−水酸
化酵素遺伝子発現ベクターを原核生物中で、自立複製が
可能であると同時に、プロモーター、リボソーム結合配
列、25−ヒドロキシビタミンD3−1α−水酸化酵素
をコードするDNA、転写終結配列より構成されている
ことが好ましい。プロモーターを制御する遺伝子が含ま
れていてもよい。
p2、pBTac1、pBTac2(いずれもベーリン
ガーマンハイム社より市販)、pSE280(Invitrog
en社製)、pGEMEX−1(Promega社製)、pQE
−8(QIAGEN社製)、pKYP10( 特開昭58−11
0600)、pKYP200〔Agric. Biol. Chem.,48,
669 (1984)〕、pLSA1〔Agric. Biol. Chem., 53,
277 (1989)〕、pGEL1〔Proc. Natl. Acad. Sci.,
USA, 82, 4306 (1985)〕、pBluescript (STRATAGENE
社)、pTrs30(FERM BP−5407)、p
Trs32(FERM BP−5408)、pGHA2
(FERM BP−400)、pGKA2(FERM
B−6798)、pTerm2(特開平3−2297
9、US4686191、US4939094、US5
160735)、pKK233−2(Pharmacia社
製)、pGEX(Pharmacia社製)、pETシステム(N
ovagen社製)、pSupex、pUB110、pTP
5、pC194等を例示することができる 。
胞中で発現できるものであればいかなるものでもよい。
例えば、trpプロモーター(Ptrp)、lacプロモーター
(Plac)、PLプロモーター、PRプロモーター、PletIプ
ロモーター、PSEプロモーター等の、大腸菌やファージ
等に由来するプロモーター、SPO1プロモーター、S
PO2プロモーター、penPプロモーター等をあげる
ことができる。またPtrpを2つ直列させたプロモータ
ー(Ptrp x2)、tacプロモーターのように人為的に
設計改変されたプロモーター等も用いることができる。
宿主細胞中で発現できるものであればいかなるものでも
よいが、シャイン−ダルガノ(Shine-Dalgarno)配列と
開始コドンとの間を適当な距離(例えば6〜18塩基)
に調節したプラスミッドを用いることが好ましい。本発
明の25−ヒドロキシビタミンD3−1α−水酸化酵素
遺伝子の発現には、転写終結配列は必ずしも必要ではな
いが、好適には構造遺伝子の直下に転写終結配列を配置
することが望ましい。
チア属、コリネバクテリウム属、ブレビバクテリウム
属、シュードモナス属、バチルス属等に属する微生物、
例えば、Escherichia coli XL1-Blue 、Escherichia co
li XL2-Blue 、Escherichia coli DH1、Escherichia co
li MC1000、Escherichia coli KY3276、Escherichia co
li W1485 、Escherichia coli JM109 、Escherichia co
li HB101、Escherichiacoli No.49 、Escherichia coli
W3110 、Escherichia coli NY49、Bacillus subtili
s、Bacillus amyloliquefacines、Brevibacterium ammm
oniagenes、Brevibacterium immariophilum ATCC1406
8、Brevibacterium saccharolyticum ATCC14066、Brevi
bacterium flavum ATCC14067、Brevibacterium lactofe
rmentum ATCC13869、Corynebacterium glutamicum ATCC
13032、Corynebacterium acetoacidophilum ATCC13870
、Microbacterium ammoniaphilum ATCC15354 等をあげ
ることができる。
宿主細胞へDNAを導入する方法であればいずれも用い
ることができ、例えば、カルシウムイオンを用いる方法
〔Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 69, 2110 (1972)〕、
プロトプラスト法(特開昭63-2483942)、Gene, 17, 10
7 (1982)やMolecular & General Genetics, 168, 111(1
979)に記載の方法等をあげることができる。
は、発現ベクターとして、例えば、YEp13(ATCC37
115)、YEp24(ATCC37051)、YCp50(ATCC37
419)pHS19、pHS15等を例示することができ
る。プロモーターとしては、酵母菌株中で発現できるも
のであればいかなるものでもよい。例えば、PHO5プ
ロモーター、PGKプロモーター、GAPプロモータ
ー、ADHプロモーター、gal 1プロモーター、g
al 10プロモーター、ヒートショック蛋白質プロモ
ーター、MFα1プロモーター、CUP 1プロモータ
ー等のプロモーターをあげることができる。
ビシエ(Saccharomyces cerevisae)、シゾサッカロミ
セス・ポンベ(Schizosaccharomyces pombe)、クリュ
イベロミセス・ラクチス(Kluyveromyces lactis)、ト
リコスポロン・プルランス(Trichosporon pullulan
s)、シュワニオミセス・アルビウス(Schwanniomyces
alluvius)等をあげることができる。
にDNAを導入する方法であればいずれも用いることが
でき、例えば、エレクトロポレーション法〔Methods. E
nzymol., 194, 182 (1990)〕、スフェロプラスト法〔Pr
oc. Natl. Acad. Sci. USA,84, 1929 (1978)〕、酢酸リ
チウム法〔ジャーナル・オブ・バクテリオロジー(J. B
acteriol.)、153, 163 (1983)〕、Proc. Natl. Acad.
Sci. USA, 75, 1929(1978)記載の方法等をあげることが
できる。
現ベクターとして、例えば、pcDNAI、pcDM8
(フナコシ社より市販)、pAGE107〔特開平3-22
979;サイトテクノロジー(Cytotechnology)、3, 133,
(1990)〕、pAS3−3(特開平2-227075)、pCD
M8〔ネイチャー(Nature)、329, 840, (1987)〕、p
cDNAI/Amp(Invitrogen社製)、pREP4
(Invitrogen社製)pAGE103〔J. Biochem., 10
1, 1307(1987)〕、pAGE210等を例示することが
できる。
できるものであればいずれも用いることができ、例え
ば、サイトメガロウイルス(ヒトCMV)のIE(imme
diateearly)遺伝子のプロモーター、SV40の初期プ
ロモーターあるいはメタロチオネインのプロモーター、
レトロウイルスのプロモーター、ヒートショックプロモ
ーター、SRαプロモーター等をあげることができる。
また、ヒトCMVのIE遺伝子のエンハンサーをプロモ
ーターと共に用いてもよい。
5637(特開昭63―299)、COS1細胞、CO
S7細胞、CHO細胞等をあげることができる。動物細
胞への組換えベクターの導入法としては、動物細胞にD
NAを導入できるいかなる方法も用いることができる。
例えば、エレクトロポーレーション法〔Cytotechnolog
y, 3, 133(1990)〕、リン酸カルシウム法(特開平2―
227075)、リポフェクション法〔Proc. Natl. Ac
ad. Sci., USA, 84, 7413(1987)〕、virology, 52, 456
(1973)に記載の方法等を用いることができる。形質転
換体の取得および培養は、特開平2−227075号公
報あるいは特開平2−257891号公報に記載されて
いる方法に準じて行なうことができる。
えばバキュロウイルス・イクスプレッション・ベクター
ズ,ア・ラボラトリー・マニュアル,ダブリュー・エイ
チ・フィリーマン・アンド・カンパニー,ニューヨーク
1992年(Baculovirus Expression Vectors, A Laborato
ry Manual,W.H.Freeman and Company, New York,199
2)、カレント・プロトコールズ・イン・モレキュラー
・バイオロジー ,サプルメント38,28,ユニット
16.9,16.11,ジョン・ウィリー・アンド・サ
ン,ニューヨーク,1995年(Current Protocols in Mol
ecular Biology, Suppliment 38, 28, Unit16.9, 16.1
1, John Wiley and Sons, New York, 1995)、Bio/Tech
nology, 6, 47 (1988)等に記載された方法によって、タ
ンパク質を発現することができる。
キュロウイルスを昆虫細胞に共導入して昆虫細胞培養上
清中に組換えウイルスを得た後、さらに組換えウイルス
を昆虫細胞に感染させ、タンパク質を発現させることが
できる。該方法において用いられる遺伝子導入ベクター
としては、例えば、pVL1392、pVL1393、
pBlueBacIII (ともにInvitrogen社製)等をあ
げることができる。
蛾科昆虫に感染するウイルスであるアウトグラファ・カ
リフォルニカ・ヌクレアー・ポリヘドロシス・ウイルス
(Autographa californica nuclear polyhedrosis viru
s) などを用いることができる。昆虫細胞としては、Spo
doptera frugiperdaの卵巣細胞であるSf9、Sf21
〔バキュロウイルス・イクスプレッション・ベクター
ズ,ア・ラボラトリー・マニュアル,ダブリュー・エイ
チ・フィリーマン・アンド・カンパニー,ニューヨーク
1992年(Baculovirus Expression Vectors, A Laborato
ry Manual,W.H.Freeman and Company, New York,199
2)〕、Trichoplusia ni の卵巣細胞であるHigh 5
(Invitrogen社製)等を用いることができる。
胞への上記組換え遺伝子導入ベクターと上記バキュロウ
イルスの共導入方法としては、例えば、リン酸カルシウ
ム法(特開平2-227075)、リポフェクション法〔Proc.
Natl. Acad. Sci. USA, 84,7413 (1987)〕等をあげるこ
とができる。遺伝子の発現方法としては、直接発現以外
に、モレキュラー・クローニング第2版に記載されてい
る方法等に準じて、分泌生産、融合タンパク質発現等を
行うことができる。
させた場合には、糖あるいは糖鎖が付加されたポリペプ
チドを得ることができる。以上のようにして得られる形
質転換体を培地に培養し、培養物中に本発明のポリペプ
チドを生成蓄積させ、該培養物から採取することによ
り、本発明のポリペプチドを製造することができる。本
発明の形質転換体を培地に培養する方法は、宿主の培養
に用いられる通常の方法に従って行うことができる。
生物を宿主として得られた形質転換体を培養する培地と
しては、該生物が資化し得る炭素源、窒素源、無機塩類
等を含有し、形質転換体の培養を効率的に行える培地で
あれば天然培地、合成培地のいずれを用いてもよい。炭
素源としては、該生物が資化し得るものであればよく、
グルコース、フラクトース、スクロース、これらを含有
する糖蜜、デンプンあるいはデンプン加水分解物等の炭
水化物、酢酸、プロピオン酸等の有機酸、エタノール、
プロパノールなどのアルコール類等を用いることができ
る。
ニウム、硫酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、リン酸
アンモニウム等の無機酸もしくは有機酸のアンモニウム
塩、その他の含窒素化合物、並びに、ペプトン、肉エキ
ス、酵母エキス、コーンスチープリカー、カゼイン加水
分解物、大豆粕および大豆粕加水分解物、各種発酵菌
体、およびその消化物等を用いることができる。
ン酸第二カリウム、リン酸マグネシウム、硫酸マグネシ
ウム、塩化ナトリウム、硫酸第一鉄、硫酸マンガン、硫
酸銅、炭酸カルシウム等を用いることができる。培養
は、通常振盪培養または深部通気攪拌培養などの好気的
条件下で行う。培養温度は15〜40℃がよく、培養時
間は、通常16〜96時間である。培養中pHは3.0
〜9.0に保持する。pHの調整は、無機または有機の
酸、アルカリ溶液、尿素、炭酸カルシウム、アンモニア
などを用いて行う。
やテトラサイクリン等の抗生物質を培地に添加してもよ
い。プロモーターとして誘導性のプロモーターを用いた
発現ベクターで形質転換した微生物を培養するときに
は、必要に応じてインデューサーを培地に添加してもよ
い。例えば、lacプロモーターを用いた発現ベクター
で形質転換した微生物を培養するときにはイソプロピル
−β−D−チオガラクトピラノシド等を、trpプロモ
ーターを用いた発現ベクターで形質転換した微生物を培
養するときにはインドールアクリル酸等を培地に添加し
てもよい。
を培養する培地としては、一般に使用されているRPM
I1640培地〔The Journal of the American Medica
l Association, 199, 519 (1967)〕、EagleのME
M培地〔Science, 122, 501(1952)〕、DMEM培地〔V
irology, 8, 396 (1959)〕、199培地〔Proceeding o
f the Society for the Biological Medicine, 73, 1
(1950)〕またはこれら培地に牛胎児血清等を添加した培
地等が用いられる。
5%CO2存在下等の条件下で1〜7日間行う。また、
培養中必要に応じて、カナマイシン、ペニシリン等の抗
生物質を培地に添加してもよい。昆虫細胞を宿主として
得られた形質転換体を培養する培地としては、一般に使
用されているTNM−FH培地〔ファーミンジェン(Ph
armingen)社製〕、Sf-900 II SFM培地(ギブコBRL
社製)、ExCell400 、ExCell405
〔いずれもJRHバイオサイエンシーズ(JRH Bioscien
ces)社製〕、Grace's Insect Medium〔Grace, T.C.C.,
ネイチャー(Nature), 195, 788 (1962)〕等を用いるこ
とができる。
く、培養時間は、通常1〜5日間である。また、培養中
必要に応じて、ゲンタマイシン等の抗生物質を培地に添
加してもよい。上記形質転換体の培養液から、上記方法
により発現させたポリペプチドを単離精製するために
は、通常の酵素の単離、精製法を用いればよい。
に溶解状態で発現した場合には、培養終了後、細胞を遠
心分離により回収し水系緩衝液にけん濁後、超音波破砕
機、フレンチプレス、マントンガウリンホモゲナイザ
ー、ダイノミル等により細胞を破砕し、無細胞抽出液を
得る。該無細胞抽出液を遠心分離することにより得られ
た上清から、通常の酵素の単離精製法、即ち、溶媒抽出
法、硫安等による塩析法、脱塩法、有機溶媒による沈殿
法、ジエチルアミノエチル(DEAE)−セファロー
ス、DIAION HPA-75 (三菱化成社製)等レジンを用いた
陰イオン交換クロマトグラフィー法、S-Sepharose FF
(ファルマシア社製)等のレジンを用いた陽イオン交換ク
ロマトグラフィー法、ブチルセファロース、フェニルセ
ファロース等のレジンを用いた疎水性クロマトグラフィ
ー法、分子篩を用いたゲルろ過法、アフィニティークロ
マトグラフィー法、クロマトフォーカシング法、等電点
電気泳動等の電気泳動法等の手法を単独あるいは組み合
わせて用い、精製標品を得ることができる。
形成して発現した場合は、同様に細胞を回収後破砕し、
遠心分離を行うことにより得られた沈殿画分より、通常
の方法により該ポリペプチドを回収後、該ポリペプチド
の不溶体をポリペプチド変性剤で可溶化する。該可溶化
液を、ポリペプチド変性剤を含まないあるいはポリペプ
チド変性剤の濃度がポリペプチドが変性しない程度に希
薄な溶液に希釈、あるいは透析し、該ポリペプチドを正
常な立体構造に構成させた後、上記と同様の単離精製法
により精製標品を得ることができる。
体等の誘導体が細胞外に分泌された場合には、培養上清
に該ポリペプチドあるいはその糖鎖付加体等の誘導体を
回収することができる。即ち、該培養物を上記と同様の
遠心分離等の手法により処理することにより可溶性画分
を取得し、該可溶性画分から、上記と同様の単離精製法
を用いることにより、精製標品を得ることができる。
チドを、Fmoc法(フルオレニルメチルオキシカルボ
ニル法)、tBoc法(t-ブチルオキシカルボニル法)等
の化学合成法によっても製造することができる。また、
桑和貿易(米国AdvancedchemTech社製)、パーキンエルマ
ージャバン(米国Perkin-Elmer社製)、ファルマシアバイ
オテク(スウューデンPharmacia Biotech社製)、アロカ
(米国Protein Technology Instrument社製)、クラボウ
(米国Synthecell-Vega社製)、日本パーセプティブ・リ
ミテッド(米国PerSeptive社製)、島津製作所等のペプチ
ド合成機を利用し合成することもできる。
3の製造 上記6)に記載の方法により取得した25−ヒドロキシ
ビタミンD3−1α−水酸化酵素活性を有するポリペプ
チドおよび25−ヒドロキシビタミンD3を水性媒体中
に存在させることにより、水性媒体中に1α,25−ジ
ヒドロキシビタミンD3を生成させ、生成した1α,2
5−ジヒドロキシビタミンD3を該水性媒体中より採取
することにより、1α,25−ジヒドロキシビタミンD
3を製造することができる。
酸化酵素活性を有するポリペプチドとしては、上記6)
に記載の方法により精製したポリペプチドおよび上記
6)に記載の方法により取得した形質転換体の培養物、
菌体、菌体処理物等を用いることができる。菌体処理物
としては、菌体の乾燥物、凍結乾燥物、界面活性剤また
は有機溶剤処理物、酵素処理物、超音波処理物、機械的
摩砕処理物、菌体の蛋白質分画(25−ヒドロキシビタ
ミンD3−1α−水酸化酵素活性を有する画分)、菌体
および菌体処理物の固定化物等をあげることができる。
酸化酵素活性を有するポリペプチドの濃度は、微生物菌
体換算で0.01〜50g/l、好ましくは0.05〜
10g/lである。水性媒体としては、水、リン酸塩、
炭酸塩、酢酸塩、ほう酸塩、クエン酸塩、トリスなどの
緩衝液、ならびに、メタノール、エタノールなどのアル
コール類、酢酸エチルなどのエステル類、アセトンなど
のケトン類、アセトアミド等のアミド類などの有機溶媒
を含有した水性溶液があげられる。また必要に応じてト
リトンX−100(ナカライテスク社製)やノニオンH
S204(日本油脂社製)などの界面活性剤あるいはト
ルエンやキシレンのような有機溶媒を0.1〜20g/
l程度添加してもよい。
0.01〜50g/l、好ましくは0.01〜10g/
lである。水性媒体に、25−ヒドロキシビタミンD3
−1α−水酸化酵素活性を有するポリペプチド、25−
ヒドロキシビタミンD3を上記濃度添加し、温度15〜
80℃、好ましくは20〜40℃、pH3〜11、好ま
しくはpH4〜9の条件下で、5分間〜96時間反応さ
せ、1α,25−ジヒドロキシビタミンD3を製造する
ことができる。
−水酸化酵素を認識する抗体の調製 上記6)に記載の方法により取得したポリペプチドの全
長または部分断片精製標品(抗原)を50〜100μg/匹
程、ウサギ、ヤギまたは3〜20週令のラット、マウス
もしくはハムスターの皮下、静脈内または腹腔内に、適
当なアジュバント〔例えば、フロインドの完全アジュバ
ント(Complete Freund's Adjuvant)または、水酸化アル
ミニウムゲルと百日咳菌ワクチンなど〕とともに投与す
る。該抗原の投与は、1回目の投与の後1〜2週間おき
に3〜10回行う。各投与後、3〜7日目に眼底静脈叢
より採血し、該血清が免疫に用いた抗原と反応すること
を酵素免疫測定法〔酵素免疫測定法(ELISA法):医学書院
刊 1976年、Antibodies-ALaboratory Manual, Cold Spr
ing Harbor Laboratory, 1988〕などで確認する。
抗体価を示したウサギ、ヤギ、マウス、ラットまたはハ
ムスターより血清を取得し、該血清より、40〜50%
飽和硫酸アンモニウムによる塩析法、カプリル酸沈殿
法、DEAE−セファロースカラム、プロテインA−カ
ラムあるいはゲルろ過カラム等を用いたクロマト法等の
常法を用いて精製抗体を取得することができる。
胞とマウスのミエローマ細胞とを融合させてハイブリド
ーマを作製し、このハイブリドーマを培養するか、動物
に投与して該動物を腹水癌化させ、該培養液または腹水
を採取することにより本発明のポリペプチドに対するモ
ノクローナル抗体を製造することができる。
ドをコードするDNAまたは本発明のボリベプチドを認
識する抗体の利用 (1)本発明のポリペプチドは、活性型ビタミンD3で
ある1α,25−ジヒドロキシビタミンD3を製造する
ために利用することができる。 (2)本発明のポリペプチドの全長、あるいは部分断片
は、25−ヒドロキシビタミンD3−1α−水酸化酵素
を認識する抗体の抗原として利用することができる。
D3−1α−水酸化酵素の全長または活性を持つ部分断
片を生体に投与することにより、該酵素タンパクの低下
が原因となる疾病、例えば骨粗鬆症の治療が可能とな
る。 (4)本発明のDNAを用い、ノーザンハイブリダイゼ
ーション法(モレキュラー・クローニング 第2版)、
PCR法[PCRブロトコールズ(PCR Protocols)、ア
カデミック・プレス(Academic Press)(1990)]、RT−
PCR法等により、25−ヒドロキシビタミンD3−1
α−水酸化酵素遺伝子のmRNAを検出することができ
る。
ミンD3−1α−水酸化酵素遺伝子のmRNAの発現量
を測定する診断法は、活性型ビタミンD3量の低減によ
り起こる骨粗鬆症等の成人病の発症を抑制するうえで有
用であり、該25−ヒドロキシビタミンD3−1α−水
酸化酵素遺伝子の先天的な欠損による遺伝子病の早期診
断に有効である。
ダイゼーション法の場合は、ハイブリダイズしたプロー
ブの量をプローブの標識に応じて、例えば32P標識の場
合は放射能量を、蛍光標識の場合は蛍光量を測定するこ
とにより測定できる。RT−PCR法の場合は、例えば
増幅断片をエチジウムブロミドやサイバーグリーン1な
どのDNA特異的な蛍光染色剤で染色し、その蛍光量を
測定することにより測定できる。
アデノウイルス等のウイルスベクターや、その他のべク
ターに組み込み、遺伝子治療の方法により、治療に用い
ることができる。 (6) 本発明の抗25−ヒドロキシビタミンD3−1α
−水酸化酵素抗体を用いることにより、血液、臓器の一
部、細胞等のサンプルで、25−ヒドロキシビタミンD
3−1α−水酸化酵素の検出、定量を行うことが出来
る。具体的に好適な手法としてはマイクロタイタープレ
ートを用いるELISA法・蛍光抗体法、ウェスタンブ
ロット法などが上げられ、また病理切片を用いた免疫組
織染色にも利用出来る。従って、該抗体はビタミンD3
1α水酸化酵素発現の低下に伴う骨粗鬆症等の疾病やそ
の発症の診断や発症の可能性を早期に予知すること等に
有用である。同様に、該タンパクを対象とした研究にお
ける研究用試薬としても有用である。
ロキシビタミンD3−1α−水酸化酵素活性を有するポ
リペプチドの免疫組織染色に利用でき、該抗体を含有す
る免疫組織染色剤を提供することができる。 (8)本発明のDNAを用い、ゲノムDNAとのハイブ
リダイゼーションによって、本遺伝子のプロモーター領
域のDNAをクローニングすることができる。そのプロ
モーター領域のDNA断片を用いて、本遺伝子の発現調
節に関わる分子の探索、解析を行うことができる。
する。各操作でキットを使用した場合は、特に記載した
以外は、添付のプロトコールに従つて実験を進めた。基
本的な遺伝子操作技術は、モレキュラー・クローニング
第2版に従つた。
腎臓の調製 S.D.系ラットの雄4匹について、離乳後直ちにビタミ
ンD3欠乏食を与え、3週間飼育する(6週令)。ビタ
ミンD3欠乏食は、DIET11〔須田ら;J. Nutritio
n, 10O, 1049(197O)、Teklad社(Madison,WI, USA)よりP
urified diet for Ratとして販売〕を用いた。飼料中の
カルシウムは0.03%、リン酸は0.6%のビタミン
D欠乏低カルシウム飼料となっている。
た。屠殺48時間前に、1α,25−ジヒドロキシビタ
ミンD3(CALVIOCHEM社製、CA,USA)を1μg/ラット
静脈注射した。予定の期間飼育の後、ラットをエーテル
麻酔した。該ラットの腹大動脈より採血し、瀉血法で屠
殺した後、直ちに解剖して、腎臓を取り出した。
g、KCl 0.2g、Na2HPO4・12H2O 2.
9gおよびKH2PO4 0.2gを含有する)で洗浄
後、液体窒素中で凍結した。対照として、通常の飼料
(Rat diet:100g中にカルシウム0.5g、リン酸
0.6gおよびビタミンD3を200IU含有する)を
与えて同様に飼育したラットについても、上記と同様の
方法により腎臓を調製し、活性非誘導ラット由来の腎臓
として用いた。
製 ビタミンD3欠乏食で飼育したラットより調製した腎臓
0.78g、通常の飼料で飼育したラットより調製した
腎臓0.94gをそれぞれPBSで洗浄後、液体窒素中
で凍結した。該凍結腎臓は−80℃で保存することがで
きる。該凍結腎臓を、ワーリングブレンダーで液体窒素
中で細断し、組織が砂状になったら、液体窒素を蒸発さ
せた。
00ml中にグアニジンイソチオシアネート 324.
5g、クエン酸ナトリウム 3.7gおよびザルコシー
ル(Sarkosyl) 3.3gを含有する)35mlおよび
2−メルカプトエタノール 492μlを加え、氷冷し
ながらホモジェナイザー(Digital Homogenizer井内社
製)でホモゲナイズ後、50ml容注射筒に18ゲージ
の注射針を装着し、ホモゲナイズした懸濁液を4回通筒
する。
し、6000回転、20℃の条件下で10分間遠心分離
を行い、上清を取得した。該上清を16mlずつ、Cs
TFA調製液〔Pharmacia社製CsTFA溶液 100m
l、0.25M EDTA溶液(pH7.0) 82.0
6ml、H2O23.09mlを混合した溶液〕17m
lの入った40ml容の超遠心用ポリアロマー製のチュ
ーブに重層した後、25000回転、18℃の条件下で
25時間超遠心分離を行った。
ほどの位置から切断し、沈殿を4MGTC溶液(5.5
M GTC溶液 4ml、H2O 1.5ml、2−メルカ
プトエタノール 56μlを混合した溶液)0.6ml
に溶かした。該溶解液を14000回転で15秒間遠心
分離し、上清を取得した。該上清に1M 酢酸ナトリウ
ムを15μl、エタノールを0.45ml加え懸濁後、
遠心分離し、沈澱を取得した。
緩衝液〔10mM Tris−HCl(pH8.0)、
1mM EDTA−NaOH(pH8.0)〕1mlに
懸濁し、14000回転で15秒間遠心分離後、上清を
取得した。該上清に2.5倍容の70%エタノールを加
え、遠心分離し、沈澱を取得した。
緩衝液500μlに溶解した。該操作により、260n
mの吸光度より計算して、活性誘導ラット由来の腎臓よ
り639μg、非誘導ラット由来の腎臓より918μg
の総RNAを取得した。活性誘導ラット由来の総RNA
溶液150μlを65℃で5分間熱処理し、直ちに氷冷
した。
よびTE/NaCl〔10mM Tris−HCl(p
H7.5)、NaCl 500mM〕で平衡化したオリ
ゴdTセルロース(Collaborative research社、type
3)を0.15g加え、該セルロースに総RNAを吸着
させた。該セルロースをカラムに充填し、TE/NaC
l液を8ml通塔し、洗浄した後、0.5mlのTE液
でmRNAを溶出し、溶出液を200μlずつ分画採取
した。
該サンプリング液に1μg/mlのエチジュウムブロマ
イドを20μl添加後、紫外線照射により光るサンプリ
ング液を検出した。該サンプリング液に相当する分画液
にエタノールを添加し、沈殿を得た。該沈殿を80%エ
タノールで洗浄後、TE緩衝液に懸濁した。
臓より14.3μgのmRNAを取得した。
00)を用い、添付の説明書に従ってcDNAライブラリ
ーを構築した。実施例2で調製した活性誘導ラット由来
のmRNAを4μg用い、逆転写酵素反応により、firs
t strand DNAを合成し、RNA分解酵素反応後、D
NAポリメラーゼIでsecond strandDNAを合成し
た。
応を行い、該cDNAの端を平滑末端化した。該cDN
AにEcoRIアダプター断片を連結し、リン酸化後、
XhoIで切断し、EcoRI−XhoIの切断サイト
を両端に持つcDNA断片とした。該cDNA断片を、
ラムダZAPIIのEcoRI−XhoI部位に挿入し、
Giga pack Gold Pakaging Kit(Stratagene社製)を用
いたパッケージング、大腸菌宿主XL1−Blue、M
RF'株とヘルパーファージVCS257を用いた、感
染により、cDNAライブラリーを構築した。
に発現しているmRNA分子の選択 既に報告のあるラット由来ビタミンD3・25位水酸化
酵素、および24位水酸化酵素についてアミノ酸配列を
解析し、これらP450ファミリーに属するビタミンD
3水酸化酵素に良く保存されている領域のうち、酵素活
性に必須なアドレノドキシン結合領域(A領域)、およ
び、ヘム結合領域(H領域)の部分アミノ酸配列を選択
し、そのDNA配列から、その部分の遺伝子をPCR増
幅するためのセンスプライマーおよびアンチセンスプラ
イマーを設計した。
域に相当する配列番号7に示された塩基配列を有するD
NAを、アンチセンスプライマーとしてH領域に相当す
る配列番号8に示された塩基配列を有するDNAを用い
た。Stratagene社製ZAP-cDNA synthesis kit(#
200400)および実施例2で取得した活性誘導ラット由来
のmRNAを4μg用い 、random hexamerをプライマ
ーとして、first strand DNAを合成した。
して、 配列番号7に示された塩基配列を有するDNA
をセンスプライマーとして、配列番号8に示された塩基
配列を有するDNAをアンチセンスプライマーとして用
い、Stratagene社製RT−RCR kitを利用して、
PCRを行った。PCRは、PERKIN ELMER社製のDNA Th
ermal Cycler480を用い、94℃で30秒間、42℃で
1分間、72℃で1分間の工程を1サイクルとして、3
5サイクル行った。
たところ、255bpの増幅断片(AH断片)が認めら
れた。該断片をアガロースより、DNA purification
kit(Bio Rad社製)を用いて抽出しpCRIIベクター
(Invitrogen社製)に挿入した。実施例2で取得した、
25−ヒドロキシビタミンD3−1α−水酸化酵素活性
誘導を行ったラットおよび非誘導ラット由来の全RNA
からポリ(A)+RNAを調製し、各々アガロース電気
泳動にかけ、泳動されたmRNAをアガロースからメン
ブレンフィルターへ常法によりトランスファーした。
増幅AH断片をプローブとしてノーザンハイブリダイゼ
ションを行った。上記増幅AH断片は、活性誘導を行っ
たラット由来のmRNAから作製したメンブレンフィル
ターを用いたときのみ、ハイブリダイズした。該AH断
片はA領域およびH領域に相応する塩基配列を有してい
た。
Eシステムキットを利用して、以下の方法で25−ヒド
ロキシビタミンD3−1α−水酸化酵素をコードするD
NAの3'側の非翻訳領域も含んだPCR増幅断片を得
た。BRL社製3'RACEシステムキットに付属のOli
godT/AUAPプライマーおよび、実施例2で取得し
た活性誘導を行ったラット由来のmRNAを4μg用い
cDNAを合成させた。
上記で増幅されたAH断片の有する配列から、配列番号
9で示された塩基配列を有するDNAを合成し、センス
プライマーとして用いた。BRL社製3'RACEシス
テムキットに付属のAUAPプライマーをアンチセンス
プライマーとして用いた。
びアンチセンスプライマーを用い、PCRを、94℃で
1分間、55℃で1分間、72℃で2分間の工程を1サ
イクルとし、35サイクル行った。反応物をアガロース
ゲル電気泳動で解析したところ、1.3kbの増幅断片
(A3断片)が認められた。該断片をアガロースより、
DNA purification kit(Bio Rad社製)を用いて抽出
し、pCRIIベクターに挿入した。
ット由来のmRNAに特異的にハイブリダイズした。該
A3断片はAH断片のほぼ全長を含んでいた。
−1α−水酸化酵素をコードするDNAの取得 実施例2で調製したcDNAライブラリー(ファージ)
を1シャーレ当たり、1から2万個のプラークが形成す
るように寒天培地上に塗布し、培養した。Hybond
N+膜(Amersham社製)をプラークが形成したシャーレ
上に乗せ、プラークDNAを該膜に転写した。シャーレ
1枚に付いて、2枚ずつの転写膜を作成した。
aCl、0.5M NaOH溶液に浸漬)およびSDS
処理(2xSSC、0.1% SDS溶液に浸漬)し、
洗浄後、乾燥させ、プラークDNAが膜上に固定された
ブロッティング膜として、後述のハイブリダイズに用い
た。DIGラベリングキット(ベーリンガーマンハイム
社製 #1 175 033)および、AH断片またはA3断片各
々2ngをテンプレートとして用い、PCRを行い、D
IGラベル化したAH断片またはA3断片を取得した。
間、72℃で1分間の工程を1サイクルとして、30サ
イクルの条件で行った。得られたDIGラベル化AH断
片およびDIGラベル化A3断片を後述のプローブとし
て用いた。上記で調製したブロッティング膜を60℃の
ハイブリ溶液〔5×SSC、0.1% Sarkosyl、0.
02% SDS、1% ハイブリ用ブロッキング試薬(ベ
ーリンガーマンハイム社製)〕に、5時間浸漬した後、
熱処理したDIGラベルプローブ(10μl/10ml
ハイブリ溶液)を加え、65℃で一夜ハイブリダイズし
た。
および0.1% SDSを用い室温で5分間の洗浄を2
回、0.1×SSCおよび0.1% SDSを用い60
℃で15分間の洗浄を2回実施)、ブロッキング〔1×
ブロッキング溶液(ベーリンガーマンハイム社製)、
0.1Mマレイン酸、0.15MNaCl、pH7.5
を用いて実施〕、AP標識した抗DIG抗体との反応
(ベーリンガーマンハイム社プロトコールに準じて実
施)、アルカリ処理〔0.1M Tris−HCl(p
H9.5)、0.1M NaClおよび50mM MgC
l2を用いて実施〕を行い、DIG発光検出キット(ベ
ーリンガーマンハイム社製 #1 363 514)を用いて、
プローブとハイブリダイズするプラークをX線フィルム
上でスクリーニングした。
ずDIGラベル化AH断片を用い、該断片とハイブリダ
イズするプラークを選択し、次にDIGラベル化A3断
片を用い、該プラークより、該断片とハイブリダイズす
るプラークを選択した。各段階で選択されたプラーク
は、再度シャーレに撒き、ハイブリダイズすることを確
認した。また、A領域、AUAPの両プライマーを用い
たPCRにより、該プラークがA3断片の塩基配列を有
することを確認した。
4つのプラークを(No.221、522、411、1
11)選択した。各プラーククローンからDNAを抽出
し、Rapid excision kit(Stratagene社製、#211204)
を用いて、pBluescriptベクターに繋ぎ換え、M13プ
ライマーを用いクローン中に挿入されたDNAの塩基配
列を解析した。
配列番号5に示された、2469bpの塩基配列を有す
るDNAが認められた。該DNAには、501アミノ酸
をコードするオープンリーディングフレーム(以下、O
RFと略す)が認められ、P450ファミリータンパク
に共通するヘム結合領域、アドレノドキシン結合領域と
思われるアミノ酸配列が存在していた。
ミンD3−1α−水酸化酵素遺伝子の動物細胞系での発
現 実施例5で記載したNo.221クロ−ンより、プラス
ミッドを調製し、HindIIIおよびXbaIで切断し
た。動物細胞用発現ベクターpcDNA3(invitrogen
社製)を同様にHindIIIおよびXbaIで切断し
た。
ス電気泳動にかけ、各々の断片を分離抽出した。得られ
たベクター側DNA断片および挿入遺伝子断片をDNA
ライゲーションキット(宝酒造製)を用いて連結し、連
結プラスミッドを取得した。該プラスミッドを用い大腸
菌DH5α株を形質転換し、アンピシリン耐性株を選択
し、公知の方法に準じてプラスミッドを抽出した。
から、該プラスミッドが目的の遺伝子をが組み込んでい
ることを確認し、pCMD3Rと命名した。pCMD3
Rをエレクトロポーレイション法〔Potterら、Proc. Na
tl. Acad.Sci. USA., 81, 716(1984)〕により、動物細
胞に導入し、以下のように発現させた。 COS7細胞
を10%FCS(ウシ胎児血清)を添加したDMEM培
地(GibcoBRL社製)を用い、ディッシュ中で2日間培養
した。
シュから細胞を剥離させ、該細胞をPBSを用いて洗浄
し、2〜6.0x106/mlになるように細胞をKP
BS(137mM KCl、2.7mM NaCl、8.
1mM Na2HPO4、1.5mM NaH2PO4、4m
M MgCl2)0.5mlに懸濁した。該懸濁液および
pCMD3Rプラスミド 15μgを溝幅0.4cmのp
ulsercuvette(BIO-RAD社製)に加え、混合した後、エ
レクトロポーレイション装置Gene pulser(BIO-RAD社
製)を用い、960μF、0.22kVの条件で、パル
ス印加を行い、DNAを導入した。
DMEM培地10mlに懸濁し、5%CO2インキュベ
ーター中、37℃で48〜72時間培養した。ディッシ
ュの培養液を除いてPBSで2回洗浄し、スクレーパー
で細胞をかきとり、遠心して細胞を集めた。
ミンD3−1α−水酸化酵素遺伝子の取得 ヒト腎ガンより摘出した組織1.2gより、実施例2に
記載の方法に準じ、総RNA750μgを取得し、該総
RNAより9.5μgのmRNAを取得した。該mRN
A 5μgを用いて、実施例3に記載の方法に準じ、ヒ
トcDNAライブラリーを構築した。
25−ヒドロキシビタミンD3−1α−水酸化酵素をコ
ードするDNAを取得した。実施例5において分離され
た2469bpのラットビタミンD3水酸化酵素遺伝子
の全長を、実施例5に記載の方法でDIGラベル化した
ものをプローブとして用いた。
を40%含むハイブリ溶液を用い、一晩、42℃の条件
で行った。該ハイブリダイゼーションにより4つのクロ
−ンを選択した。実施例5に記載の方法に準じ、これら
クローンよりDNAを抽出し、クローン中に挿入された
DNAの塩基配列を解析した。
を有していた。該DNA断片には、508アミノ酸のペ
プチドがコードされているORFが認められた。該ペプ
チドは、ラット由来の25−ヒドロキシビタミンD3−
1α−水酸化酵と413アミノ酸残基ほど同じ配列を有
し、P450ファミリータンパクに共通する、ヘム結合
領域、アデレノドキシン結合領域と思われるアミノ酸配
列を有していた。
と1724残基同じ配列を有し、高い相同性が認められ
た。
−水酸化酵素遺伝子の発現と活性測定 実施例6の方法に準じエレクトロポーレイション法で、
ラット由来ビタミンD 3−1α−水酸化酵素遺伝子を含
む遺伝子発現プラスミッドpCMD3RをCOS-7細
胞へ導入した。該遺伝子導入細胞5×105を10%F
CSを含むDMEM培地10ml中で24時間培養後、
培地を1%FCSを含むDMEM培地8mlに交換し、
[26,27−3H]−25−ヒドロキシビタミンD
3(Amersham社製)を2000Bq/3μlメタノール
溶液を加え、24時間培養した。
h&Dyerの方法〔Can. J. Biochem.,37, 911 (1959)〕で
ビタミンD3代謝産物を抽出した。即ち、50ml用の
スクリューキャップ付きの遠心管に該培養液を移し、残
ったシャーレに10mlのメタノールを加え、スクレー
パーで細胞を掻きとり該遠心管に移した。再度該シャー
レにメタノール10mlを添加し、シャーレに残ってい
た細胞を懸濁後、該懸濁液を全て該遠心管に移した。
く混合し、さらに、10mlのクロロホルムを加え、再
びよく混合後、静置し、クロロホルム層と水層とに分離
させた。分離されたクロロホルム層のクロロホルム抽出
液を別の遠心管に取り、残った水層に再びクロロホルム
10mlを加え、同様に混合抽出を行い、得られたクロ
ロホルム抽出液を、先に取得したクロロホルム抽出液と
合わせた。
60mlになるまで加え、飽和食塩水を2滴添加後、充
分に混合した。該混合液を遠心分離し、クロロホルム層
と水層とに分離させた。得られたクロロホルム層の画分
を窒素ガス気流下で、濃縮し残滓を取得した。該残滓を
iso-プロパノール/メタノール/n-へキサン=6:6:
88の混合溶液400μlに溶解した。
Uを用い、TSKsilicagel150カラム(4.6×2
50mm、tosoh社製)を装着し、iso-プロパノール/
メタノール/n-へキサン=6:6:88の混合溶液を移
動相として、流速1ml/分の条件で分析した。標準物
質の流出時間との対比によって、ビタミンD3代謝物の
同定を行った。
DNA3を用いてビタミンD3代謝物の同定を行った。
結果を図1に示した。AがpcMD3Rを導入した細胞
による代謝産物、BがpcDNA3を導入した細胞によ
る代謝産物の分析結果である。本発明の遺伝子を含むp
cMD3Rを導入した細胞のみ、1α,25−ジヒドロ
キシビタミンD3が検出されたことより、この細胞のみ
が25−ヒドロキシビタミンD3−1α−水酸化酵素活
性を持つことが示され、本発明の遺伝子が25−ヒドロ
キシビタミンD3−1α−水酸化酵素をコードしている
ことが分かった。
下により惹起される骨粗鬆症等の成人病の予防、診断、
治療等に有用な、25−ヒドロキシビタミンD3−1α
−水酸化酵素活性を有するポリペプチド、該ポリペプチ
ドをコードするDNA、該DNAをベクターに組み込ん
で得られる組換え体DNA、該組換え体DNAを保有す
る形質転換体、該形質転換体を用いた25−ヒドロキシ
ビタミンD3−1α−水酸化酵素の製造法、25−ヒド
ロキシビタミンD3−1α−水酸化酵素活性を有するポ
リペプチドを用いた1α,25−ジヒドロキシビタミン
D3の製造法および該ポリペプチドを認識する抗体を提
供することができる。
3を導入した細胞によるビタミンD3代謝物の同定をH
PLCを用いて行った結果を示した図である。
謝物の同定結果 B:pcDNA3を導入した細胞によるビタミンD3代
謝物の同定結果 (1):25−ヒドロキシビタミンD3 (2):24,25−ジヒドロキシビタミンD3 (3):10-oxo-19-nor-25−ヒドロキシビタミンD3 (4):α,25−ジヒドロキシビタミンD3
Claims (11)
- 【請求項1】 配列番号1および2で表わされるアミノ
酸配列から選ばれるアミノ酸配列を有するポリペプチ
ド、または配列番号1および2で表わされるアミノ酸配
列から選ばれるアミノ酸配列を有するポリペプチドのア
ミノ酸配列とは一個以上のアミノ酸が欠失、置換もしく
は付加されたアミノ酸配列を有し、かつ25−ヒドロキ
シビタミンD3−1α−水酸化酵素活性を有するポリペ
プチド。 - 【請求項2】 請求項1記載のポリペプチドをコードす
るDNAまたは該DNAとストリンジェントな条件下で
ハイブリダイズするDNA。 - 【請求項3】 DNAが、配列番号3および4で表わさ
れる塩基配列から選ばれる塩基配列を有するDNAであ
る、請求項2記載のDNA。 - 【請求項4】 請求項2または3記載のDNAをベクタ
ーに組み込んで得られる組換え体DNA。 - 【請求項5】 請求項4記載の組換え体DNAを保有す
る形質転換体。 - 【請求項6】 請求項5記載の形質転換体を培地に培養
し、培養物中に25−ヒドロキシビタミンD3−1α−
水酸化酵素を生成蓄積させ、該培養物より該25−ヒド
ロキシビタミンD3−1α−水酸化酵素を採取すること
を特徴とする25−ヒドロキシビタミンD3−1α−水
酸化酵素の製造法。 - 【請求項7】 請求項1記載のポリペプチドおよび25
−ヒドロキシビタミンD3を水性媒体中に存在させるこ
とにより、水性媒体中に1α,25−ジヒドロキシビタ
ミンD3を生成させ、生成した1α,25−ジヒドロキ
シビタミンD3を該水性媒体中より採取することを特徴
とする、1α,25−ジヒドロキシビタミンD3の製造
法。 - 【請求項8】 請求項1記載のポリペプチドを認識する
抗体。 - 【請求項9】 請求項8記載の抗体を用いる、25−ヒ
ドロキシビタミンD 3−1α−水酸化酵素活性を有する
ポリペプチドの免疫学的検出法。 - 【請求項10】 請求項8記載の抗体を用いる、免疫組
織染色法。 - 【請求項11】 請求項8記載の抗体を含有する、免疫
組織染色剤。
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